1 00:00:06,006 --> 00:00:12,012 ♬~ 2 00:00:12,012 --> 00:00:18,018 (田沼)それがしを 老中首座に 抜てきしていただきたいのです。 3 00:00:21,021 --> 00:00:26,026 (田沼)月が沈めば 日が昇る。 4 00:00:31,031 --> 00:00:35,035 (田沼)表があれば 裏もある。 5 00:00:35,035 --> 00:00:46,046 ♬~ 6 00:00:46,046 --> 00:00:51,051 それがしと上様は 表裏一体。➡ 7 00:00:51,051 --> 00:00:54,054 そうであろう? 8 00:01:17,010 --> 00:01:23,016 家臣を率いる 新たな老中首座に➡ 9 00:01:23,016 --> 00:01:26,019 田沼を任命する。 10 00:01:26,019 --> 00:01:29,022 何故に? 11 00:01:29,022 --> 00:01:30,000 何故 田沼殿を…。 12 00:01:30,000 --> 00:01:32,025 何故 田沼殿を…。 13 00:01:32,025 --> 00:01:34,027 殿。 14 00:01:34,027 --> 00:01:36,029 (家治)そなたに答える道理はない。 15 00:01:40,033 --> 00:01:42,035 殿。 16 00:01:42,035 --> 00:01:46,707 このところ 度重なる天変地異により➡ 17 00:01:46,707 --> 00:01:50,043 町では打ち壊しが➡ 18 00:01:50,043 --> 00:01:53,046 農村では一揆が多発し➡ 19 00:01:53,046 --> 00:01:57,050 民は皆 不況にあえいでおる。 20 00:01:57,050 --> 00:02:00,000 まずは この景気を 早急に回復せねばならない。 21 00:02:00,000 --> 00:02:02,055 まずは この景気を 早急に回復せねばならない。 22 00:02:02,055 --> 00:02:04,992 田沼。 23 00:02:04,992 --> 00:02:06,994 頼んだぞ。 24 00:02:09,997 --> 00:02:11,999 ははっ! 25 00:02:28,015 --> 00:02:30,000 《信通さま!》 26 00:02:30,000 --> 00:02:30,017 《信通さま!》 27 00:02:36,023 --> 00:02:39,026 (信通)「そなたの姉 高覚と」 28 00:02:42,029 --> 00:02:45,032 (信通)「めおととなったのだ」 29 00:02:51,705 --> 00:02:54,041 (お知保)なりません。 30 00:02:54,041 --> 00:02:58,045 お声を掛けるまでは お目覚めになってはなりません。 31 00:02:58,045 --> 00:03:00,000 そんなの無理であろう。 目が覚めてしまったんですから。 32 00:03:00,000 --> 00:03:02,049 そんなの無理であろう。 目が覚めてしまったんですから。 33 00:03:02,049 --> 00:03:06,987 恐れながら 「郷に入っては郷に従え」 34 00:03:06,987 --> 00:03:10,991 本日からは 大奥のしきたりに 従っていただきます。➡ 35 00:03:10,991 --> 00:03:13,994 横におなりください。 36 00:03:13,994 --> 00:03:30,000 ♬~ 37 00:03:30,000 --> 00:03:34,014 ♬~ 38 00:03:34,014 --> 00:03:47,027 ♬~ 39 00:03:47,027 --> 00:03:49,029 冷たい…。 40 00:03:49,029 --> 00:03:53,033 なぜ こんなに硬く 冷たいのです? 41 00:03:53,033 --> 00:03:55,035 それは➡ 42 00:03:55,035 --> 00:04:00,000 表の御膳所で まず 10人分の料理が作られ➡ 43 00:04:00,000 --> 00:04:00,040 表の御膳所で まず 10人分の料理が作られ➡ 44 00:04:00,040 --> 00:04:03,977 2人分 お毒味を。 45 00:04:05,979 --> 00:04:10,984 (お知保)長い廊下を渡り 大奥まで運ばれ➡ 46 00:04:10,984 --> 00:04:13,987 また お毒味。 47 00:04:15,989 --> 00:04:19,993 《美味でございます~》 48 00:04:19,993 --> 00:04:23,997 (お知保)再び 長い廊下を渡り ようやく こちらに。 49 00:04:23,997 --> 00:04:28,001 料理は1人分で十分です。 50 00:04:28,001 --> 00:04:30,000 (お知保)ひと箸つけたら お取り換えする➡ 51 00:04:30,000 --> 00:04:30,003 (お知保)ひと箸つけたら お取り換えする➡ 52 00:04:30,003 --> 00:04:32,005 決まりにございます。 53 00:04:40,013 --> 00:04:42,015 ついてこないでください! 54 00:04:42,015 --> 00:04:44,017 厠に 用を足しに行くだけです! 55 00:04:44,017 --> 00:04:46,019 (お知保)お供いたします。 56 00:04:46,019 --> 00:04:48,021 必要ない! 少しは一人にしてくれ! 57 00:04:48,021 --> 00:04:50,023 なりません。 58 00:04:50,023 --> 00:04:53,026 倫子さま! お品! 59 00:04:53,026 --> 00:04:56,029 この者たちが ず~っと 付きまとってくるのだ。 60 00:04:56,029 --> 00:04:58,031 それがお役目故。 61 00:04:58,031 --> 00:05:00,000 大奥のしきたりでしたら 私が きちんと学びます。 62 00:05:00,000 --> 00:05:02,035 大奥のしきたりでしたら 私が きちんと学びます。 63 00:05:02,035 --> 00:05:06,974 それ故 倫子さまのお世話は これからも➡ 64 00:05:06,974 --> 00:05:08,976 私に任せていただきます。 65 00:05:08,976 --> 00:05:10,978 お品…。 66 00:05:10,978 --> 00:05:12,980 ああ それがいい! 67 00:05:16,984 --> 00:05:19,987 そなたには無理かと。 68 00:05:22,990 --> 00:05:27,995 必ず 務め上げてみせます。 69 00:05:33,000 --> 00:05:37,004 そうですか。 では 早速お務めを。 70 00:05:39,006 --> 00:05:42,009 御台さまのお手を 汚すわけにはまいりません。 71 00:05:42,009 --> 00:05:45,012 用を済ませた後は お品殿が➡ 72 00:05:45,012 --> 00:05:49,016 そちらで お拭きくださいませ。 73 00:06:03,030 --> 00:06:08,969 (松島)貧乏旗本の出である 田沼殿が 老中首座とは…。 74 00:06:08,969 --> 00:06:12,639 どうやって 上様を説き伏せたのです? 75 00:06:12,639 --> 00:06:14,975 あのお方は そなたが育て上げたかいあって➡ 76 00:06:14,975 --> 00:06:16,977 先見の明がおありじゃ。 77 00:06:16,977 --> 00:06:20,981 わしの才を見抜いたんであろう。 78 00:06:20,981 --> 00:06:22,983 (松島)まあ よい。 79 00:06:22,983 --> 00:06:24,985 こちらの件も頼みましたよ。 80 00:06:24,985 --> 00:06:26,987 ああ。 81 00:06:26,987 --> 00:06:30,000 しかし そんなに急ぐ必要あるか? 82 00:06:30,000 --> 00:06:31,992 しかし そんなに急ぐ必要あるか? 83 00:06:31,992 --> 00:06:35,996 万が一にも あの御台が世継ぎをなせば➡ 84 00:06:35,996 --> 00:06:42,002 公家の者どもが 政にまで 口を挟んでくるでしょう。➡ 85 00:06:42,002 --> 00:06:47,007 その前に何としても 側室をあてがうのです。 86 00:06:47,007 --> 00:06:51,011 われらの息のかかった側室を。 87 00:06:58,018 --> 00:07:00,000 ほんに ここは 変なしきたりばかりや。 88 00:07:00,000 --> 00:07:02,022 ほんに ここは 変なしきたりばかりや。 89 00:07:02,022 --> 00:07:03,957 息が詰まる。 90 00:07:03,957 --> 00:07:08,962 その… 昨晩は よく眠れましたか? 91 00:07:08,962 --> 00:07:11,965 ああ 信通さまのことか? 92 00:07:11,965 --> 00:07:15,969 だったら よかったと思うことにした。 93 00:07:15,969 --> 00:07:17,971 (お品)「よかった」? 94 00:07:17,971 --> 00:07:20,974 私は もう この城から出られないし➡ 95 00:07:20,974 --> 00:07:25,979 信通さまと姉上には 幸せになってもらいたいからな。 96 00:07:25,979 --> 00:07:29,983 あ~ どれにしようかな。 97 00:07:29,983 --> 00:07:30,000 う~ん。 98 00:07:30,000 --> 00:07:32,986 う~ん。 99 00:07:53,006 --> 00:07:58,011 上様におかれましては ご機嫌麗しゅう存じ奉ります。 100 00:07:58,011 --> 00:08:00,000 本日も 誠心誠意お仕えできることを➡ 101 00:08:00,000 --> 00:08:03,016 本日も 誠心誠意お仕えできることを➡ 102 00:08:03,016 --> 00:08:06,954 誠に誇らしく お喜び申し上げます。 103 00:08:12,960 --> 00:08:16,964 (松島)御台さまからも何か一言 上様に。 104 00:08:19,967 --> 00:08:22,970 (松島)お願い申し上げます。 105 00:08:25,973 --> 00:08:30,000 上様には 健やかなるご様子 誠にお喜び申し上げます。 106 00:08:30,000 --> 00:08:32,980 上様には 健やかなるご様子 誠にお喜び申し上げます。 107 00:08:32,980 --> 00:08:37,985 え~ 本日も奥女中一同…。 108 00:08:43,991 --> 00:08:45,993 (家治)心にもない言葉は いらぬ。 109 00:08:56,003 --> 00:09:00,000 (笑い声) 110 00:09:00,000 --> 00:09:04,945 (笑い声) 111 00:09:07,948 --> 00:09:11,952 今日も一度も 目が合わなかった。 112 00:09:11,952 --> 00:09:14,955 (お品)上様とでございますか? 113 00:09:14,955 --> 00:09:18,959 他の女中たちとも。 114 00:09:18,959 --> 00:09:21,962 (朝霧) どうなってるのかしらねぇ。➡ 115 00:09:21,962 --> 00:09:25,966 こんなにも 上様のお渡りがないなんて。 116 00:09:25,966 --> 00:09:30,000 (夜霧)御台さまに おなごとしての 魅力がないせいでは? 117 00:09:30,000 --> 00:09:31,638 (夜霧)御台さまに おなごとしての 魅力がないせいでは? 118 00:09:31,638 --> 00:09:33,640 そなたたち 無礼ですぞ! 119 00:09:33,640 --> 00:09:35,642 よい。 120 00:09:35,642 --> 00:09:38,979 そのようなことでしか 人の価値を測れないなど➡ 121 00:09:38,979 --> 00:09:42,983 哀れな方たちです。 122 00:09:42,983 --> 00:09:47,988 では他に 何の価値があるのでしょう。 123 00:09:49,990 --> 00:09:52,993 この大奥は➡ 124 00:09:52,993 --> 00:09:57,998 将軍家の子孫繁栄のため 設けられた場所。 125 00:09:57,998 --> 00:10:00,000 その務めを果たさずに➡ 126 00:10:00,000 --> 00:10:03,003 その務めを果たさずに➡ 127 00:10:03,003 --> 00:10:07,007 妻といえるんでしょうかねぇ。 128 00:10:10,010 --> 00:10:13,013 高岳さま! (高岳)何じゃ? 129 00:10:13,013 --> 00:10:16,016 申し上げます! ついに…。 130 00:10:18,018 --> 00:10:21,021 (女性)産まれました! 131 00:10:21,021 --> 00:10:25,025 産まれたか! アーッハハ! 132 00:10:30,030 --> 00:10:33,033 何が? さあ? 133 00:10:35,035 --> 00:10:39,039 おお… 何と! 134 00:10:44,044 --> 00:10:51,051 こんな立派な子を産み 御台よりも優秀やのう。 135 00:10:51,051 --> 00:10:53,053 アハハ…。 (朝霧)この子たちが➡ 136 00:10:53,053 --> 00:10:56,056 高岳さまのご実家で お産まれに。 137 00:10:56,056 --> 00:10:59,059 どうか 私にもお譲りください! 138 00:10:59,059 --> 00:11:00,000 いいえ この私に! 何とぞ! (朝霧)高岳さま! 139 00:11:00,000 --> 00:11:03,063 いいえ この私に! 何とぞ! (朝霧)高岳さま! 140 00:11:03,063 --> 00:11:07,000 (鳴き声) 141 00:11:07,000 --> 00:11:09,002 猫? 142 00:11:09,002 --> 00:11:14,007 はい。 それも出世のために 欲しがっているようで。 143 00:11:14,007 --> 00:11:16,009 どういうことだ? 144 00:11:16,009 --> 00:11:19,012 大奥で力を持つ高岳さまから➡ 145 00:11:19,012 --> 00:11:22,015 同じ血統の猫を お譲りいただくことで➡ 146 00:11:22,015 --> 00:11:27,020 少しでも お近づきになりたいと 考えているようでして。 147 00:11:27,020 --> 00:11:30,000 出世のために 猫を欲しがったり➡ 148 00:11:30,000 --> 00:11:30,023 出世のために 猫を欲しがったり➡ 149 00:11:30,023 --> 00:11:34,027 上様のお手がつくよう 競い合ったり…。 150 00:11:34,027 --> 00:11:36,029 理解できないな。 151 00:11:38,699 --> 00:11:44,037 こんな暮らしが 一生 続くのですかね…。 152 00:11:49,042 --> 00:11:51,044 《あっ!》 (割れる音) 153 00:11:56,049 --> 00:12:00,000 [めおとらしい生活は 何一つなく➡ 154 00:12:00,000 --> 00:12:01,054 [めおとらしい生活は 何一つなく➡ 155 00:12:01,054 --> 00:12:03,724 閉ざされた城の中で➡ 156 00:12:03,724 --> 00:12:08,662 生きる意味を見いだせずにいる 姫様なのでした] 157 00:12:08,662 --> 00:12:10,998 ♬~ 158 00:12:10,998 --> 00:12:16,003 ♬~ 159 00:12:16,003 --> 00:12:18,005 (お品)倫子さま お召し替えを。 160 00:12:18,005 --> 00:12:20,007 またか? 161 00:12:20,007 --> 00:12:24,011 (お品)一日 5回 着替えるしきたりだそうで。 162 00:12:24,011 --> 00:12:26,013 ハァ…。 163 00:12:37,024 --> 00:12:40,027 (お知保)お品殿。 164 00:12:40,027 --> 00:12:43,030 この箱を 松島さまに 届けていただけませんか。 165 00:12:43,030 --> 00:12:46,033 何故 私が? 166 00:12:46,033 --> 00:12:49,036 私には 他に務めがございます故。 167 00:12:54,041 --> 00:12:56,043 お願い申し上げます。 168 00:12:56,043 --> 00:12:58,045 ちょっと! 169 00:13:02,049 --> 00:13:04,985 この悪化しきった景気を 回復させるためには➡ 170 00:13:04,985 --> 00:13:08,989 まず われわれ幕府の財政を 豊かにせねばなりませぬ。 171 00:13:08,989 --> 00:13:15,996 そこで 町人たちに株を発行し 買わせてはどうでしょう? 172 00:13:15,996 --> 00:13:17,998 株? 173 00:13:17,998 --> 00:13:23,003 やみくもに 税を納めろと申しても 反発を招くだけです。 174 00:13:23,003 --> 00:13:26,006 そこで 株を買った者だけが➡ 175 00:13:26,006 --> 00:13:30,000 独占的に商いを行える 決まりにするのです。 176 00:13:30,000 --> 00:13:30,010 独占的に商いを行える 決まりにするのです。 177 00:13:30,010 --> 00:13:33,013 そうすれば あきんどたちは 商いを行うために➡ 178 00:13:33,013 --> 00:13:36,016 率先して 税を幕府に納めるでしょう。 179 00:13:36,016 --> 00:13:38,018 (幕臣たち)おお! 180 00:13:38,018 --> 00:13:42,022 しかし 株を買えない者たちは どうなる?➡ 181 00:13:42,022 --> 00:13:46,026 銭のない小さな商店は つぶれ➡ 182 00:13:46,026 --> 00:13:49,029 ますます貧しくなる民が 出てこよう。 183 00:13:49,029 --> 00:13:52,032 それでよいかと。 184 00:13:59,039 --> 00:14:00,000 このまま景気が悪化すれば 全員 共倒れです。 185 00:14:00,000 --> 00:14:03,977 このまま景気が悪化すれば 全員 共倒れです。 186 00:14:03,977 --> 00:14:07,981 多少の犠牲は致し方ないものと 存じます。 187 00:14:10,984 --> 00:14:16,990 勝つ者がいれば 負ける者がいる。 188 00:14:16,990 --> 00:14:18,992 それが世の常ですから。 189 00:14:27,000 --> 00:14:29,002 任せる。 190 00:14:34,007 --> 00:14:37,010 承知つかまつりました。 191 00:14:44,017 --> 00:14:48,689 (松島)そちらの お品殿が 運ぶ途中に割ってしまったようで。 192 00:14:48,689 --> 00:14:50,691 私ではありません! 193 00:14:50,691 --> 00:14:54,027 (松島)百両の値打ちのある 鍋銚子ですぞ? 194 00:14:54,027 --> 00:14:57,030 そのような言い分が通ると お思いか? 195 00:14:57,030 --> 00:15:00,000 最初から割れていたのです! 信じてください! 196 00:15:00,000 --> 00:15:03,036 最初から割れていたのです! 信じてください! 197 00:15:03,036 --> 00:15:07,975 お知保殿が お品に運ぶよう 頼まれたそうですね? 198 00:15:07,975 --> 00:15:11,979 そうです! お知保殿が割ってしまい➡ 199 00:15:11,979 --> 00:15:16,984 私に ぬれぎぬを着せようと…。 (お知保)私は何も存じ上げません。 200 00:15:16,984 --> 00:15:20,988 そなたが割ったのであろう!? 201 00:15:20,988 --> 00:15:24,992 そのような証し どこにあるというのです? 202 00:15:27,995 --> 00:15:30,000 確かに そのような証しはございません。 203 00:15:30,000 --> 00:15:31,999 確かに そのような証しはございません。 204 00:15:31,999 --> 00:15:36,003 ですが 私は お品の言うことを信じます。 205 00:15:36,003 --> 00:15:40,007 倫子さま…。 206 00:15:40,007 --> 00:15:43,010 何はともあれ➡ 207 00:15:43,010 --> 00:15:47,014 私は その鍋島焼の鍋銚子を 金子に替え➡ 208 00:15:47,014 --> 00:15:50,017 その銭で 女中たちに 懐紙入れを➡ 209 00:15:50,017 --> 00:15:54,021 新しく支給するつもりで おりました。➡ 210 00:15:54,021 --> 00:15:56,023 上様は 倹約を好まれ➡ 211 00:15:56,023 --> 00:16:00,000 このままでは 懐紙入れを揃える 経費が足りませぬ。➡ 212 00:16:00,000 --> 00:16:02,029 このままでは 懐紙入れを揃える 経費が足りませぬ。➡ 213 00:16:02,029 --> 00:16:06,967 次にできることといえば 人減らし。 214 00:16:06,967 --> 00:16:09,970 誠に残念ではございますが➡ 215 00:16:09,970 --> 00:16:14,975 お品殿には いとまを取らす他ないかと。 216 00:16:14,975 --> 00:16:16,977 そんな! (お知保)全ての権限は➡ 217 00:16:16,977 --> 00:16:20,981 大奥総取締 松島さまに ございます。 218 00:16:24,985 --> 00:16:30,000 でしたら その経費分を 賄えればよいのですよね。 219 00:16:30,000 --> 00:16:30,991 でしたら その経費分を 賄えればよいのですよね。 220 00:16:30,991 --> 00:16:42,002 ♬~ 221 00:16:42,002 --> 00:16:46,006 懐紙入れは われわれの手で作ります。 222 00:16:46,006 --> 00:16:48,008 そうすれば お品に➡ 223 00:16:48,008 --> 00:16:51,011 いとまを取らせる必要は ないのでは? 224 00:16:56,016 --> 00:17:00,000 承知つかまつりました。 225 00:17:00,000 --> 00:17:00,020 承知つかまつりました。 226 00:17:00,020 --> 00:17:02,689 では 明日の朝までに➡ 227 00:17:02,689 --> 00:17:07,961 上級女中300人分の懐紙入れを お作りください。 228 00:17:07,961 --> 00:17:10,964 300人!? 229 00:17:10,964 --> 00:17:13,967 そんなの 間に合うはずがありません! 230 00:17:13,967 --> 00:17:18,972 その場合は ここを辞めていただきます。 231 00:17:23,977 --> 00:17:27,981 承知しました。 必ず作ってみせます。 232 00:17:48,936 --> 00:17:51,939 300など作れるはずがない。 233 00:17:51,939 --> 00:17:59,947 念のため 他の女中たちに 一切 手を貸すなと申し伝えよ。 234 00:17:59,947 --> 00:18:00,000 はい。 235 00:18:00,000 --> 00:18:01,949 はい。 236 00:18:04,952 --> 00:18:10,958 あの者たちが どうして お品に ひどいことをするか分かるか? 237 00:18:10,958 --> 00:18:12,960 いえ。 238 00:18:12,960 --> 00:18:17,965 そうすれば 私が一番嫌がると 分かっているからだ。 239 00:18:19,967 --> 00:18:22,970 それが何より許せない。 240 00:18:22,970 --> 00:18:24,972 悔しい…。 241 00:18:26,974 --> 00:18:30,000 だから 必ず作りきって 見返してやろう。 242 00:18:30,000 --> 00:18:31,979 だから 必ず作りきって 見返してやろう。 243 00:18:31,979 --> 00:18:33,981 はい。 244 00:18:33,981 --> 00:18:36,984 (武元)上様には失望いたしました。 245 00:18:36,984 --> 00:18:45,993 田沼殿ばかりを重用し 政を任せきりにしておるのです。 246 00:18:45,993 --> 00:18:47,995 田沼を? 247 00:18:47,995 --> 00:18:49,997 (武元)はい。 248 00:18:49,997 --> 00:18:55,002 それもこれも 宗武さまが 跡を継がれていれば…。➡ 249 00:18:55,002 --> 00:19:00,000 吉宗公は最後に 大きく ご判断を誤られましたな。 250 00:19:00,000 --> 00:19:02,009 吉宗公は最後に 大きく ご判断を誤られましたな。 251 00:19:02,009 --> 00:19:06,013 (宗武)《何故 兄上を世継ぎに?》 252 00:19:06,013 --> 00:19:11,018 (吉宗)《わしは 家重を選んだつもりはない》➡ 253 00:19:11,018 --> 00:19:17,024 《孫の竹千代を選んだのじゃ》 254 00:19:17,024 --> 00:19:19,026 (宗武)《はぁ?》 255 00:19:19,026 --> 00:19:22,029 (吉宗) 《隠居をすれば 時間もできる》 256 00:19:22,029 --> 00:19:25,032 《わしは この手で➡ 257 00:19:25,032 --> 00:19:30,000 竹千代を立派な跡継ぎに育てると 決めたのじゃ》 258 00:19:30,000 --> 00:19:30,037 竹千代を立派な跡継ぎに育てると 決めたのじゃ》 259 00:19:32,039 --> 00:19:35,042 (宗武)武元殿。➡ 260 00:19:35,042 --> 00:19:38,979 わしは まだ諦めてはおらぬぞ。 261 00:19:42,983 --> 00:19:49,990 吉宗公には もう一人 孫がおるであろう。 262 00:19:49,990 --> 00:19:52,993 今は養子に出しておるが➡ 263 00:19:52,993 --> 00:19:56,997 わしの息子であることに 変わりはない。➡ 264 00:19:56,997 --> 00:20:00,000 将軍家の立派な跡継ぎだ。 265 00:20:00,000 --> 00:20:02,002 将軍家の立派な跡継ぎだ。 266 00:20:10,010 --> 00:20:12,012 (鳴き声) 267 00:20:12,012 --> 00:20:15,015 (朝霧)御台さまが 明日の朝までに➡ 268 00:20:15,015 --> 00:20:19,019 300もの懐紙入れを お作りになるとか。 269 00:20:19,019 --> 00:20:21,021 なぜ そのような? 270 00:20:21,021 --> 00:20:25,025 松島が仕向けたのであろう。 271 00:20:25,025 --> 00:20:30,000 あの鍋銚子は 最初から割られていたのじゃ。 272 00:20:30,000 --> 00:20:30,030 あの鍋銚子は 最初から割られていたのじゃ。 273 00:20:35,969 --> 00:20:37,971 涼しい顔をしながら➡ 274 00:20:37,971 --> 00:20:44,978 気に入らない者は 徹底的に 排除していくおなごじゃ。➡ 275 00:20:44,978 --> 00:20:48,982 こんなことは手始めであろう。 276 00:21:13,006 --> 00:21:17,010 ハァ… これだけやって 12か。 277 00:21:17,010 --> 00:21:19,012 (指を切る音) (お品)痛っ。 278 00:21:19,012 --> 00:21:21,014 大丈夫か!? 279 00:21:21,014 --> 00:21:23,016 汚れてしまいました。 やり直さないと…。 280 00:21:23,016 --> 00:21:25,018 それより手当てを。 281 00:21:28,021 --> 00:21:30,000 すみません! 傷を手当てする こう薬などはありませんか? 282 00:21:30,000 --> 00:21:32,025 すみません! 傷を手当てする こう薬などはありませんか? 283 00:21:32,025 --> 00:21:35,028 付き人のお品が ケガをしてしまったのです。 284 00:21:36,964 --> 00:21:39,967 聞こえているであろう!? 285 00:21:48,976 --> 00:21:50,978 すまない こんなものしかなくて。 286 00:21:50,978 --> 00:21:53,981 とんでもございません。 ありがとう存じます。 287 00:22:04,992 --> 00:22:10,931 ほんに ここは 心ない者らが多すぎる。 288 00:22:10,931 --> 00:22:13,934 無視する他ありません。 289 00:22:13,934 --> 00:22:18,939 人の平穏を乱し 災いのもととなる者は➡ 290 00:22:18,939 --> 00:22:21,942 いないものと思う方が楽です。 291 00:22:23,944 --> 00:22:26,947 ならば…。 292 00:22:26,947 --> 00:22:28,949 いっそのこと殺してしまおうか。 293 00:22:28,949 --> 00:22:30,000 えっ!? 294 00:22:30,000 --> 00:22:31,952 えっ!? 295 00:22:31,952 --> 00:22:35,956 前に そのような話があったであろう。 296 00:22:35,956 --> 00:22:39,960 ああ 『南泉斬猫』にございますね。 297 00:22:41,962 --> 00:22:46,967 《そんなに悲しいお話なの?》 298 00:22:46,967 --> 00:22:50,971 《あるお寺で 一匹の猫を 誰がもらうかで➡ 299 00:22:50,971 --> 00:22:52,973 争いが生まれたのです》➡ 300 00:22:52,973 --> 00:22:56,977 《それを見た 南泉というお坊さまが➡ 301 00:22:56,977 --> 00:23:00,000 猫は争いのもとになるからと 殺してしまったのです》 302 00:23:00,000 --> 00:23:03,984 猫は争いのもとになるからと 殺してしまったのです》 303 00:23:03,984 --> 00:23:07,921 《これは 正しいことなのでしょうか?》 304 00:23:09,923 --> 00:23:13,927 あの猫… かわいそうだったな。 305 00:23:15,929 --> 00:23:18,932 よし できた。 306 00:23:18,932 --> 00:23:20,934 ありがとうございます。 307 00:23:20,934 --> 00:23:26,940 しかし 300となると 生地も糸も足りないな。 308 00:23:26,940 --> 00:23:30,000 う~ん… どうしましょう。 309 00:23:30,000 --> 00:23:31,945 う~ん… どうしましょう。 310 00:23:36,950 --> 00:23:42,956 (御小姓)あの様子では とうてい間に合わないかと。 311 00:23:42,956 --> 00:23:45,959 <(お知保)万が一のときは…。➡ 312 00:23:45,959 --> 00:23:48,962 やれ。 313 00:23:48,962 --> 00:23:50,964 はい。 314 00:23:59,973 --> 00:24:00,000 あ~ もう…。 315 00:24:00,000 --> 00:24:03,977 あ~ もう…。 316 00:24:03,977 --> 00:24:08,916 お役御免になるなど いったい 何をしでかしたのだ? 317 00:24:08,916 --> 00:24:11,919 こっちが聞きたいですよ! それがしは ただ➡ 318 00:24:11,919 --> 00:24:14,922 託された文を お届けしただけなのに! 319 00:24:14,922 --> 00:24:16,924 何だそれは。 (猿吉)こっちが言いたいっすよ。 320 00:24:16,924 --> 00:24:20,928 <買い物に出掛けたいので 外出の手続きを。 321 00:24:20,928 --> 00:24:23,931 (門番)買い物でしたら 五菜に頼んでください。 322 00:24:23,931 --> 00:24:27,935 <それが まだ雇っていなくて…。 (猿吉)あの声は…。 323 00:24:27,935 --> 00:24:30,000 あっ! (門番たち)おい バカ! 待て! 324 00:24:30,000 --> 00:24:30,938 あっ! (門番たち)おい バカ! 待て! 325 00:24:30,938 --> 00:24:33,941 (猿吉)ハァ ハァ… あんた! どうしてくれんだよ! 326 00:24:33,941 --> 00:24:37,945 職 失ったじゃねえかよ!➡ 327 00:24:37,945 --> 00:24:40,948 くそ… あ~…。 328 00:24:40,948 --> 00:24:45,953 (猿吉)いやぁ とってもとっても 愛らしいお方に➡ 329 00:24:45,953 --> 00:24:48,956 五菜として雇ってもらえることに なったんすよ! 330 00:24:48,956 --> 00:24:50,958 五菜っていうのはにゃ➡ 331 00:24:50,958 --> 00:24:52,960 外に出られない奥女中に 代わって➡ 332 00:24:52,960 --> 00:24:54,962 買い出しに出掛ける 使用人のことでして。 333 00:24:54,962 --> 00:24:57,965 どうでもいいから さっさと買え。 (猿吉)買う買う。 334 00:24:57,965 --> 00:25:00,000 もう全部 買う。 (店主)ありがとうございます。 335 00:25:00,000 --> 00:25:00,968 もう全部 買う。 (店主)ありがとうございます。 336 00:25:05,973 --> 00:25:10,911 (田沼)御台さまが お付きの者と 食事も ろくに取らずに➡ 337 00:25:10,911 --> 00:25:15,916 懐紙入れを お作りになっているとか。 338 00:25:15,916 --> 00:25:17,918 なぜ そのようなことを? 339 00:25:17,918 --> 00:25:21,922 女中たちに配るようにございます。 340 00:25:21,922 --> 00:25:28,929 御台所のなさることとは とうてい思えませぬ。 341 00:25:28,929 --> 00:25:30,000 あのお方は 相当 変わっておいでで➡ 342 00:25:30,000 --> 00:25:34,935 あのお方は 相当 変わっておいでで➡ 343 00:25:34,935 --> 00:25:39,940 上様が気乗りされぬのも お察しいたします。 344 00:25:39,940 --> 00:25:44,945 そこで 側室を設けては いかがでしょうか? 345 00:25:46,947 --> 00:25:50,951 (田沼)将軍家の さらなる繁栄のために➡ 346 00:25:50,951 --> 00:25:53,954 お世継ぎは必要不可欠と存じます。 347 00:25:55,956 --> 00:25:57,958 世継ぎは つくらぬ。 348 00:25:59,960 --> 00:26:00,000 はっ? 349 00:26:00,000 --> 00:26:02,963 はっ? 350 00:26:02,963 --> 00:26:05,966 (雷鳴) 351 00:26:08,902 --> 00:26:12,906 子など いらぬ。 352 00:26:19,913 --> 00:26:21,915 (朝霧・夜霧)あっ 上様。 353 00:26:21,915 --> 00:26:29,923 ♬~ 354 00:26:29,923 --> 00:26:30,000 まあ 上様の前を失礼な! 355 00:26:30,000 --> 00:26:33,927 まあ 上様の前を失礼な! 356 00:26:44,938 --> 00:26:47,941 礼を申す。 357 00:27:12,966 --> 00:27:15,969 あそこの方が広く使えるな。 358 00:27:15,969 --> 00:27:17,971 (お品)材料も揃いましたし 急ぎましょう。 359 00:27:17,971 --> 00:27:19,973 ああ。 360 00:27:30,984 --> 00:27:34,988 ああ これは良い。 361 00:27:38,992 --> 00:27:41,995 トンボにございますか? ああ。 362 00:27:41,995 --> 00:27:43,997 トンボは後ろ向きには飛べない。 363 00:27:43,997 --> 00:27:47,000 だから 前へ前へと飛んでいく。 364 00:27:47,000 --> 00:27:51,004 見ていると 元気が出るであろう。 365 00:27:51,004 --> 00:27:56,009 何だか 倫子さまみたいですね。 366 00:27:56,009 --> 00:27:59,012 私は…。 367 00:27:59,012 --> 00:28:00,000 こんな見た目ではない。 368 00:28:00,000 --> 00:28:01,014 こんな見た目ではない。 369 00:28:01,014 --> 00:28:04,017 (お品)そういう意味では ございません。 370 00:28:06,019 --> 00:28:11,959 (吉宗)《竹千代は どういう人と めおとになりたい?》 371 00:28:11,959 --> 00:28:16,964 《母上のように 美しい人にございます》 372 00:28:16,964 --> 00:28:18,966 《美しいとは?》 373 00:28:22,970 --> 00:28:27,975 《見た目の美しさほど 危ういものはない》 374 00:28:27,975 --> 00:28:30,000 《しかし…》 375 00:28:30,000 --> 00:28:30,978 《しかし…》 376 00:28:30,978 --> 00:28:34,982 《ここの美しさだけは 確かじゃ》 377 00:28:36,984 --> 00:28:42,990 《心から信頼できる者と 一緒になれ》 378 00:28:45,993 --> 00:28:48,996 《私は何をされようと➡ 379 00:28:48,996 --> 00:28:53,000 そなたたちのように 汚い心には染まりません!》 380 00:28:53,000 --> 00:29:00,000 ♬~ 381 00:29:00,000 --> 00:29:12,953 ♬~ 382 00:29:12,953 --> 00:29:14,955 どうかしましたか? 383 00:29:14,955 --> 00:29:16,957 あっ いや…。 384 00:29:16,957 --> 00:29:26,967 ♬~ 385 00:29:42,916 --> 00:29:45,919 すみません。 掃除をしたいのですが。 386 00:29:45,919 --> 00:29:47,921 分かりました。 すぐに片付けます。 387 00:29:47,921 --> 00:29:49,923 御台さま!? 388 00:29:51,925 --> 00:29:53,927 続けてください。 (御三の間)はっ。➡ 389 00:29:53,927 --> 00:29:57,931 失礼いたします。 さあ 参りますよ。 390 00:30:01,935 --> 00:30:05,939 こんなに女中が? 391 00:30:05,939 --> 00:30:08,942 ここにいるのは お目見えを許されていない➡ 392 00:30:08,942 --> 00:30:10,944 身分の者たちですので➡ 393 00:30:10,944 --> 00:30:13,947 普段は お会いする機会など ありませんもんね。 394 00:30:13,947 --> 00:30:16,950 ああ…。 395 00:30:16,950 --> 00:30:21,955 (御小姓)お知保さまの 仰せの通りに。 396 00:30:32,966 --> 00:30:36,970 (お品)生きていくために 奉公しているそうです。 397 00:30:36,970 --> 00:30:38,972 生きていくため? 398 00:30:38,972 --> 00:30:42,910 今 江戸は ひどい不景気故➡ 399 00:30:42,910 --> 00:30:47,915 おなごも働くことが 求められているそうで。 400 00:30:47,915 --> 00:30:52,920 大奥は 高い報酬を得られる 格好の働き場なのだとか。 401 00:30:55,923 --> 00:30:59,927 私らだけや あらへんのかもしれんな…。 402 00:30:59,927 --> 00:31:00,000 息の詰まる思いしてるんは。 403 00:31:00,000 --> 00:31:01,929 息の詰まる思いしてるんは。 404 00:31:04,932 --> 00:31:09,603 狭いお城の中で 殿方に会うことも許されんと➡ 405 00:31:09,603 --> 00:31:15,943 働くばかりで もしかしたら あの者らも…。 406 00:31:15,943 --> 00:31:27,955 ♬~ 407 00:31:27,955 --> 00:31:30,000 私は もう このお城で 生涯 暮らすしかあらへん。 408 00:31:30,000 --> 00:31:32,960 私は もう このお城で 生涯 暮らすしかあらへん。 409 00:31:32,960 --> 00:31:35,963 それやったら 少しでも 住みやすい場所に➡ 410 00:31:35,963 --> 00:31:38,966 変えていきたいやないの。 411 00:31:46,907 --> 00:31:52,913 ここにいる者らが 誰かをさげすむ笑いやのうて➡ 412 00:31:52,913 --> 00:31:56,917 心から笑えるようになったら ええのにな。 413 00:31:56,917 --> 00:32:00,000 ♬~ 414 00:32:00,000 --> 00:32:06,927 ♬~ 415 00:32:06,927 --> 00:32:08,929 ひどい…。 416 00:32:08,929 --> 00:32:10,931 誰が こんなこと…。 417 00:32:21,942 --> 00:32:24,945 やろう。 作り直そう。 418 00:32:24,945 --> 00:32:26,947 また一から? 419 00:32:26,947 --> 00:32:29,950 さすがに間に合いません。 420 00:32:34,955 --> 00:32:45,899 ♬~ 421 00:32:45,899 --> 00:32:48,902 (松島)愚かにも程がある。 422 00:32:48,902 --> 00:32:51,905 間に合うはずがございませぬ。 423 00:32:54,908 --> 00:32:58,912 (田沼)なぜ そこまで 御台を目の敵にするのじゃ? 424 00:32:58,912 --> 00:33:00,000 そなたも同じ 公家の出であろう。 425 00:33:00,000 --> 00:33:02,916 そなたも同じ 公家の出であろう。 426 00:33:02,916 --> 00:33:06,920 (松島)里など とうに捨てました。➡ 427 00:33:06,920 --> 00:33:12,926 私は 身も心も 徳川家に捧げてきたのです。 428 00:33:12,926 --> 00:33:15,929 それを あのおなごは…。 429 00:33:18,932 --> 00:33:22,936 (松島)上様には そぐいませぬ。 430 00:33:22,936 --> 00:33:30,000 ♬~ 431 00:33:30,000 --> 00:33:42,890 ♬~ 432 00:33:42,890 --> 00:33:53,901 ♬~ 433 00:33:53,901 --> 00:33:56,904 私が縫う。 お品は 仕上げの型押しを。 434 00:33:56,904 --> 00:34:00,000 しかし それでは 倫子さまの手に負担が…。 435 00:34:00,000 --> 00:34:00,908 しかし それでは 倫子さまの手に負担が…。 436 00:34:00,908 --> 00:34:04,912 私は 型押しが面倒で苦手だ。 437 00:34:04,912 --> 00:34:08,916 お互いが得意な方をやろう。 その方が早い。 438 00:34:08,916 --> 00:34:22,930 ♬~ 439 00:35:04,905 --> 00:35:20,854 ♬~ 440 00:35:20,854 --> 00:35:22,856 いったい どこに…。 441 00:35:22,856 --> 00:35:24,858 捜せ。 442 00:35:24,858 --> 00:35:26,860 はい。 (お知保)はい。 443 00:35:26,860 --> 00:35:30,000 ♬~ 444 00:35:30,000 --> 00:35:40,874 ♬~ 445 00:35:40,874 --> 00:35:43,877 誠に申し訳ございませぬ。 446 00:35:43,877 --> 00:35:47,548 朝から 御台さまのお姿が見えず…。 447 00:35:47,548 --> 00:35:52,886 構わん。 総触れは予定どおり行う。 448 00:35:52,886 --> 00:35:54,888 はい。 449 00:35:54,888 --> 00:36:00,000 ♬~ 450 00:36:00,000 --> 00:36:12,906 ♬~ 451 00:36:12,906 --> 00:36:15,843 どうして…。 452 00:36:17,845 --> 00:36:21,849 今朝は お出迎えできず 失礼つかまつりました。 453 00:36:32,860 --> 00:36:34,862 こちらに約束どおり➡ 454 00:36:34,862 --> 00:36:39,867 300人分の懐紙入れを 揃えております。 455 00:36:39,867 --> 00:36:43,871 誠に… 300!? 456 00:36:43,871 --> 00:36:46,874 どうぞ お好きなものを お選びください。 457 00:36:46,874 --> 00:36:50,878 まあ カワイイ! 458 00:36:50,878 --> 00:36:52,880 まあ すてき! 459 00:36:52,880 --> 00:36:54,882 触れるでない! 460 00:36:59,887 --> 00:37:00,000 見事な出来栄え 感謝申し上げます。 461 00:37:00,000 --> 00:37:03,891 見事な出来栄え 感謝申し上げます。 462 00:37:03,891 --> 00:37:07,561 しかし 上様をお出迎えすることなく➡ 463 00:37:07,561 --> 00:37:09,897 このような…。 464 00:37:09,897 --> 00:37:14,835 御台さまは ご自分の立場が お分かりではないのですか? 465 00:37:16,837 --> 00:37:21,842 私は 奥女中1,000人の頂に立つ 御台所です。 466 00:37:24,845 --> 00:37:27,848 そうであるからには 今後 この城での➡ 467 00:37:27,848 --> 00:37:30,000 無用な嫌がらせや そしりは 断じて許しません! 468 00:37:30,000 --> 00:37:31,852 無用な嫌がらせや そしりは 断じて許しません! 469 00:37:31,852 --> 00:37:36,857 恐れながら 御台さまは まず何よりも➡ 470 00:37:36,857 --> 00:37:41,862 上様にお仕えし お支えするのが お役目かと存じます。 471 00:37:41,862 --> 00:37:45,866 そのお役目を放り出し このような振る舞いは➡ 472 00:37:45,866 --> 00:37:47,868 無礼千万! 473 00:37:47,868 --> 00:38:00,000 ♬~ 474 00:38:00,000 --> 00:38:07,888 ♬~ 475 00:38:07,888 --> 00:38:09,890 ♬~ 476 00:38:09,890 --> 00:38:13,827 上様に お謝りくださいませ。 477 00:38:13,827 --> 00:38:25,839 ♬~ 478 00:38:25,839 --> 00:38:28,842 誠に➡ 479 00:38:28,842 --> 00:38:30,000 申し訳あり…。 謝罪など いらぬ。 480 00:38:30,000 --> 00:38:32,846 申し訳あり…。 謝罪など いらぬ。 481 00:38:43,857 --> 00:39:00,000 ♬~ 482 00:39:00,000 --> 00:39:03,877 ♬~ 483 00:39:03,877 --> 00:39:15,822 ♬~ 484 00:39:15,822 --> 00:39:18,492 これを…。 485 00:39:18,492 --> 00:39:21,828 わしにも くれぬか。 486 00:39:21,828 --> 00:39:23,830 はい! 487 00:39:23,830 --> 00:39:30,000 ♬~ 488 00:39:30,000 --> 00:39:41,849 ♬~ 489 00:39:41,849 --> 00:39:43,851 お品。 490 00:39:46,854 --> 00:39:48,856 どうぞ。 491 00:39:52,860 --> 00:39:54,862 これ。 492 00:39:54,862 --> 00:39:57,865 頑張ったご褒美だ。 493 00:40:01,869 --> 00:40:06,874 《私なら 他にも猫がいないか 探すなぁ》 494 00:40:06,874 --> 00:40:08,876 《探す?》 495 00:40:08,876 --> 00:40:11,879 《うん。 殺さずに増やす》 496 00:40:11,879 --> 00:40:13,814 《みんなの元に渡るまで》 497 00:40:13,814 --> 00:40:23,824 ♬~ 498 00:40:23,824 --> 00:40:28,829 私は これからも ここにおります。 499 00:40:31,832 --> 00:40:38,839 倫子さまが変えていく大奥を この目で 見届けます。 500 00:40:38,839 --> 00:40:48,849 ♬~ 501 00:40:48,849 --> 00:40:51,852 (お品)こたびは 誠に助けられました。 502 00:40:51,852 --> 00:40:53,854 ありがとう。 (猿吉)いえ。 503 00:40:53,854 --> 00:40:55,856 雇っていただいたからには この猿吉➡ 504 00:40:55,856 --> 00:40:59,860 何なりと 買ってまいります! 505 00:41:01,862 --> 00:41:04,865 <あっ すみません。 506 00:41:09,870 --> 00:41:12,873 いえ。 507 00:41:12,873 --> 00:41:30,000 ♬~ 508 00:41:30,000 --> 00:41:32,826 ♬~ 509 00:41:32,826 --> 00:41:35,829 ♬~ 510 00:41:35,829 --> 00:41:40,834 [この殿方との出会いが➡ 511 00:41:40,834 --> 00:41:44,838 後に 倫子さまと お品さまの運命を➡ 512 00:41:44,838 --> 00:41:48,842 大きく揺るがすことに なるのでした] 513 00:41:58,852 --> 00:42:00,000 (お知保)申し上げます。 514 00:42:00,000 --> 00:42:00,854 (お知保)申し上げます。 515 00:42:00,854 --> 00:42:05,859 こよい 上様のお渡りがございます。 516 00:42:22,809 --> 00:42:24,811 <(田沼)失礼いたします。 517 00:42:28,815 --> 00:42:30,000 側室の件➡ 518 00:42:30,000 --> 00:42:31,818 側室の件➡ 519 00:42:31,818 --> 00:42:35,822 考えていただけました でしょうか? 520 00:42:35,822 --> 00:42:38,825 言うたであろう。 521 00:42:38,825 --> 00:42:43,830 子など いらぬ。 522 00:43:04,852 --> 00:43:08,856 (田沼)ハァ…。 523 00:43:10,858 --> 00:43:13,794 側室を設けてくださいませ。 524 00:43:13,794 --> 00:43:16,797 (扇子を開く音) 525 00:43:19,800 --> 00:43:21,802 子は…。 526 00:43:23,804 --> 00:43:27,808 宝ですぞ。 527 00:43:27,808 --> 00:43:30,000 (雷鳴) 528 00:43:30,000 --> 00:43:30,811 (雷鳴) 529 00:43:30,811 --> 00:43:32,813 (田沼)《この者は…》 530 00:43:34,815 --> 00:43:36,817 (竹千代)《嘘じゃ…》 531 00:43:36,817 --> 00:43:41,822 《嘘じゃ 嘘じゃ 嘘じゃ!》 532 00:43:51,832 --> 00:43:54,835 <(女性) 上様のおなりにございます。 533 00:43:54,835 --> 00:44:00,000 ♬~ 534 00:44:00,000 --> 00:44:14,855 ♬~ 535 00:44:14,855 --> 00:44:19,860 ♬~ 536 00:44:19,860 --> 00:44:22,863 (家治)懐紙入れの心付けだ。 537 00:44:27,868 --> 00:44:29,870 ありがとう存じます。 538 00:44:29,870 --> 00:44:30,000 ♬~ 539 00:44:30,000 --> 00:44:41,882 ♬~ 540 00:44:41,882 --> 00:44:43,884 どうして? 541 00:44:45,886 --> 00:44:50,891 そなたには 他に好きな男がおるのであろう。 542 00:44:54,895 --> 00:45:00,000 好きでもない相手と 交わる意味が どこにある…。 543 00:45:00,000 --> 00:45:01,902 好きでもない相手と 交わる意味が どこにある…。 544 00:45:01,902 --> 00:45:10,911 ♬~ 545 00:45:10,911 --> 00:45:15,849 [ほんの少しだけ 近づいたお二人] 546 00:45:17,851 --> 00:45:22,856 [しかし そのどこか寂しげな 背中の訳を➡ 547 00:45:22,856 --> 00:45:27,861 知る由もない 姫様なのでした] 548 00:45:27,861 --> 00:45:30,000 ♬~ 549 00:45:30,000 --> 00:45:44,878 ♬~ 550 00:45:44,878 --> 00:45:52,886 ♬~ 551 00:46:17,845 --> 00:46:19,847 [そして…]