1 00:00:06,006 --> 00:00:08,008 (松島)上様におかれましては➡ 2 00:00:08,008 --> 00:00:13,013 側室に お知保さまを迎えられ 格別に健やかなるご様子➡ 3 00:00:13,013 --> 00:00:16,016 誠に お喜び申し上げます。 4 00:00:19,019 --> 00:00:21,021 《上様!》 5 00:00:21,021 --> 00:00:23,023 《上様!》 6 00:00:25,025 --> 00:00:28,028 (松島)滞りなく 用意を進めております。➡ 7 00:00:28,028 --> 00:00:30,000 ご献上の品の手配も すでに済ませてございます。➡ 8 00:00:30,000 --> 00:00:33,033 ご献上の品の手配も すでに済ませてございます。➡ 9 00:00:33,033 --> 00:00:40,040 奥の者一同 引き続き 諸事万端 相務めさせていただきます。 10 00:00:43,043 --> 00:00:46,046 わしから皆に頼みがある。 11 00:00:48,048 --> 00:00:53,053 (家治)もうじき オランダ商館長 ティチングが この城に参る。 12 00:00:53,053 --> 00:00:56,056 もてなしに 琴を披露したい。 13 00:00:56,056 --> 00:01:00,000 誰ぞ われこそはと 名乗り出る者はおらぬか。 14 00:01:00,000 --> 00:01:02,062 誰ぞ われこそはと 名乗り出る者はおらぬか。 15 00:01:10,003 --> 00:01:14,007 そのお役目 私にお任せください。 16 00:01:14,007 --> 00:01:16,009 6つの頃より たしなんでおります。 17 00:01:16,009 --> 00:01:19,012 私は50年 研さんを積んでまいりました。 18 00:01:19,012 --> 00:01:21,014 50年!? (昭島)この たくましい腕を➡ 19 00:01:21,014 --> 00:01:24,017 ご覧ください! 必ずや 美しい音色を➡ 20 00:01:24,017 --> 00:01:26,019 奏でておみせしまする! 21 00:01:26,019 --> 00:01:28,021 昭島殿! 早く…。 (お平・お玲)お座りください! 22 00:01:28,021 --> 00:01:30,000 ほら 腕もおしまいください! 23 00:01:30,000 --> 00:01:31,024 ほら 腕もおしまいください! 24 00:01:31,024 --> 00:01:34,027 御台は どうだ? 25 00:01:43,036 --> 00:01:45,038 私…。 (松島)私は➡ 26 00:01:45,038 --> 00:01:48,041 お知保さまを推挙いたします。 27 00:01:50,043 --> 00:01:54,047 (松島)お知保さまは 私の部屋子として務める傍ら➡ 28 00:01:54,047 --> 00:01:57,050 しかと教養を 身に付けてまいりました。➡ 29 00:01:57,050 --> 00:02:00,000 琴の腕前も 他に並ぶ者はございませぬ。 30 00:02:00,000 --> 00:02:03,056 琴の腕前も 他に並ぶ者はございませぬ。 31 00:02:03,056 --> 00:02:04,992 フンッ。 32 00:02:04,992 --> 00:02:07,995 何とぞ よしなに。 33 00:02:07,995 --> 00:02:13,000 では 頼んだ。 34 00:02:13,000 --> 00:02:19,006 はい。 上様の御為 しかと務めさせていただきます。 35 00:02:25,012 --> 00:02:28,015 (お品)お琴でしたら 倫子さまも得意ではないですか。 36 00:02:28,015 --> 00:02:30,000 何故 上様に 進言なさらなかったのですか? 37 00:02:30,000 --> 00:02:31,018 何故 上様に 進言なさらなかったのですか? 38 00:02:31,018 --> 00:02:33,020 伝えたところで何になる! 39 00:02:37,024 --> 00:02:44,031 上様が お知保殿を選んだのだ。 40 00:02:51,038 --> 00:02:54,041 いやぁ~。 41 00:02:54,041 --> 00:02:58,045 昨晩は滞りなく お済みになったようで。 42 00:02:58,045 --> 00:03:00,000 草葉の陰で さぞかし お喜びにございましょう。 43 00:03:00,000 --> 00:03:03,050 草葉の陰で さぞかし お喜びにございましょう。 44 00:03:04,985 --> 00:03:09,990 (田沼)母上も… 父上も。 45 00:03:14,995 --> 00:03:22,002 (田沼) 《お前は 将軍家の子ではない》 46 00:03:22,002 --> 00:03:27,007 (田沼)あのことは それがしの胸にだけ留め置きます。 47 00:03:27,007 --> 00:03:30,000 (田沼) それがしと上様は 表裏一体。 48 00:03:30,000 --> 00:03:32,012 (田沼) それがしと上様は 表裏一体。 49 00:03:35,015 --> 00:03:37,017 (お品)倫子さまは 優しすぎるのです。➡ 50 00:03:37,017 --> 00:03:40,020 お知保殿のことなど気にせずに➡ 51 00:03:40,020 --> 00:03:44,024 上様に もっと こう 思いの丈を伝えたらよいのに…。 52 00:03:44,024 --> 00:03:46,026 そうしたくてもできぬのが➡ 53 00:03:46,026 --> 00:03:49,029 女心ってもんなんじゃ ないですかねぇ。 54 00:03:49,029 --> 00:03:52,032 知らぬけど。 <(足音) 55 00:03:55,035 --> 00:03:58,038 (貞之助)お品殿。➡ 56 00:03:58,038 --> 00:04:00,000 先日頂いた土産の小鉢 大事に使っていますよ。 57 00:04:00,000 --> 00:04:02,042 先日頂いた土産の小鉢 大事に使っていますよ。 58 00:04:02,042 --> 00:04:04,978 あっ… うれしゅうございます。 59 00:04:04,978 --> 00:04:08,982 あの小鉢でしたら 貞之助さまのお料理が➡ 60 00:04:08,982 --> 00:04:10,984 映えるのではないかと思いまして。 61 00:04:10,984 --> 00:04:13,987 (貞之助)ああ。 (猿吉)ちょいちょいと お二方。➡ 62 00:04:13,987 --> 00:04:15,989 仲がよろしいのは よろしいですが➡ 63 00:04:15,989 --> 00:04:17,991 こんな所で怪しまれますぞ。 64 00:04:17,991 --> 00:04:19,993 ていうか 怪しまれてましたぞ。 65 00:04:19,993 --> 00:04:21,995 えっ。 66 00:04:21,995 --> 00:04:24,998 では そろそろ戻ります。 67 00:04:24,998 --> 00:04:27,000 (貞之助)あの お待ちください。 68 00:04:29,002 --> 00:04:30,000 猿吉殿。 (猿吉)へい? 69 00:04:30,000 --> 00:04:31,004 猿吉殿。 (猿吉)へい? 70 00:04:31,004 --> 00:04:35,008 少しだけ 後ろを向いてていただけますか? 71 00:04:35,008 --> 00:04:37,010 えっ? はい…。 72 00:04:40,013 --> 00:04:43,016 (貞之助)料理道具などを納めた 蔵の鍵です。 73 00:04:43,016 --> 00:04:46,019 私が 管理を任されておりますので➡ 74 00:04:46,019 --> 00:04:50,023 ここなら もっとゆっくり お話ができるかと。 75 00:04:50,023 --> 00:05:00,000 ♬~ 76 00:05:00,000 --> 00:05:05,973 ♬~ 77 00:05:08,976 --> 00:05:13,981 <♬(琴の演奏) 78 00:05:13,981 --> 00:05:30,000 ♬~ 79 00:05:30,000 --> 00:05:34,001 ♬~ 80 00:05:34,001 --> 00:05:38,005 ♬~ 81 00:05:38,005 --> 00:05:40,007 (お玲)御台さま。 82 00:05:44,011 --> 00:05:47,014 本日新しく 武家伝奏のお役目に 任ぜられたお方が➡ 83 00:05:47,014 --> 00:05:50,017 上様に ご挨拶に参られるそうです。 84 00:05:52,019 --> 00:05:56,023 承知しました。 参ります。 85 00:06:01,028 --> 00:06:03,030 (田沼)お連れしましたぞ。 86 00:06:19,980 --> 00:06:23,984 (田沼)本日は 新しく 武家伝奏にご就任された➡ 87 00:06:23,984 --> 00:06:30,000 久我大納言さまが 朝廷より ご挨拶に参られております。 88 00:06:30,000 --> 00:06:30,991 久我大納言さまが 朝廷より ご挨拶に参られております。 89 00:06:30,991 --> 00:06:32,993 通せ。 90 00:06:46,006 --> 00:06:51,011 (信通)こたび 武家伝奏のお役目を 拝命たまわりました➡ 91 00:06:51,011 --> 00:06:55,015 久我大納言信通にございます。 92 00:06:57,017 --> 00:07:00,000 《信通さまとは どなたにございますか?》 93 00:07:00,000 --> 00:07:01,021 《信通さまとは どなたにございますか?》 94 00:07:01,021 --> 00:07:03,023 《お返しください》 95 00:07:03,023 --> 00:07:06,960 《その文は 私の大切な物なのです》 96 00:07:12,966 --> 00:07:14,968 (家治)面を上げよ。 97 00:07:14,968 --> 00:07:25,979 ♬~ 98 00:07:25,979 --> 00:07:30,000 (田沼)久我さまは確か 御台さまとお知り合いでしたな。 99 00:07:30,000 --> 00:07:31,985 (田沼)久我さまは確か 御台さまとお知り合いでしたな。 100 00:07:31,985 --> 00:07:34,988 (信通)はい。➡ 101 00:07:34,988 --> 00:07:37,991 御台さまが 京にお住まいの間➡ 102 00:07:37,991 --> 00:07:40,994 親しくさせていただいて おりました。 103 00:07:40,994 --> 00:07:42,996 ほお…。 104 00:07:44,998 --> 00:07:47,000 (田沼)親しく? 105 00:07:52,005 --> 00:07:57,010 きょうだいのように 親しく。 106 00:07:57,010 --> 00:07:59,012 (田沼)そうでしたか。 107 00:07:59,012 --> 00:08:00,000 余計な話は控えよ。 108 00:08:00,000 --> 00:08:01,014 余計な話は控えよ。 109 00:08:01,014 --> 00:08:03,016 はっ。 110 00:08:10,958 --> 00:08:15,963 この後 2人で話すがよい。 111 00:08:15,963 --> 00:08:18,966 えっ? 112 00:08:18,966 --> 00:08:22,970 昔なじみなのであろう。 113 00:08:22,970 --> 00:08:25,973 しかし…。 114 00:08:25,973 --> 00:08:27,975 わしが許すと申しておる。 115 00:08:40,988 --> 00:08:44,992 [ほろ苦い この殿方との再会を機に➡ 116 00:08:44,992 --> 00:08:53,000 姫様は 大きな人生の岐路に 立たされることになるのでした] 117 00:08:53,000 --> 00:08:55,002 ♬~ 118 00:08:55,002 --> 00:09:00,000 ♬~ 119 00:09:00,000 --> 00:09:00,007 ♬~ 120 00:09:00,007 --> 00:09:08,949 (信通)あの文をもらったとき 助けに行けず すまなかった。 121 00:09:08,949 --> 00:09:11,952 高覚とのことも黙っていて…。 122 00:09:16,957 --> 00:09:21,962 ほんに あれは… 傷つきました。 123 00:09:27,968 --> 00:09:29,970 でも もうよいのです。 124 00:09:31,972 --> 00:09:36,977 姉上のお相手が信通さまなら 安心です。 125 00:09:36,977 --> 00:09:39,980 父上も母上も お喜びでしょう。 126 00:09:44,985 --> 00:09:47,988 信通さま? 127 00:09:47,988 --> 00:09:50,991 いや…。 128 00:09:50,991 --> 00:09:56,997 まだ 何か 隠しておられるのですか? 129 00:09:58,999 --> 00:10:00,000 もう 嘘はおやめください。 130 00:10:00,000 --> 00:10:02,002 もう 嘘はおやめください。 131 00:10:05,005 --> 00:10:09,009 実は 倫子さまの母君が➡ 132 00:10:09,009 --> 00:10:12,012 病に倒れ 伏せっておられるのです。 133 00:10:14,014 --> 00:10:17,017 えっ? 医師の話だと➡ 134 00:10:17,017 --> 00:10:21,021 もう長くはないと。 135 00:10:21,021 --> 00:10:25,025 そんな… そんな話 一言も…。 136 00:10:28,028 --> 00:10:30,000 おたあさんが…。 137 00:10:30,000 --> 00:10:31,031 おたあさんが…。 138 00:10:35,035 --> 00:10:38,038 京に…。 139 00:10:38,038 --> 00:10:41,041 京に一緒に帰りませんか? 140 00:10:41,041 --> 00:10:44,044 母君に会いに行きませんか? 141 00:10:46,046 --> 00:10:48,048 できません。 142 00:10:48,048 --> 00:10:50,050 将軍家に嫁いだ私は➡ 143 00:10:50,050 --> 00:10:53,053 もう二度と この城から出られないのです。 144 00:10:53,053 --> 00:10:55,055 私が逃げる算段をいたします。 145 00:10:55,055 --> 00:10:57,057 その後のことも➡ 146 00:10:57,057 --> 00:10:59,726 倫子さまが生活に困らぬよう 私が…。 147 00:10:59,726 --> 00:11:00,000 そんなことをすれば 信通さまのお立場が! 148 00:11:00,000 --> 00:11:03,063 そんなことをすれば 信通さまのお立場が! 149 00:11:10,003 --> 00:11:17,010 あの文を出して以来 ずっと後悔しておりました。 150 00:11:17,010 --> 00:11:23,016 そなたのことが心配で心配で 仕方がなかった。 151 00:11:29,022 --> 00:11:30,000 倫子さまを一人残して 私だけ幸せになどなれません。 152 00:11:30,000 --> 00:11:35,028 倫子さまを一人残して 私だけ幸せになどなれません。 153 00:11:40,033 --> 00:11:44,037 必ず お助けします。 154 00:11:46,039 --> 00:11:52,045 3日後の夜 裏口の不浄門にて お待ちしております。 155 00:11:59,052 --> 00:12:00,000 さてさて どうなるかのう。 156 00:12:00,000 --> 00:12:04,992 さてさて どうなるかのう。 157 00:12:06,994 --> 00:12:16,003 《ここだけの話 御台さまと上様は うまくいっておらぬのです》 158 00:12:16,003 --> 00:12:20,007 《上様は 新しいご側室に 夢中なご様子で…》 159 00:12:20,007 --> 00:12:25,012 《御台さまは 他の女中たちから 笑いぐさにされておりまして》 160 00:12:27,014 --> 00:12:30,000 (松島)《あれでは 生き恥を さらしているようなもの》 161 00:12:30,000 --> 00:12:32,019 (松島)《あれでは 生き恥を さらしているようなもの》 162 00:12:34,021 --> 00:12:38,025 《いっそのこと この城を出られた方が➡ 163 00:12:38,025 --> 00:12:40,027 御台さまのためかも しれませぬな》 164 00:12:40,027 --> 00:12:42,029 《しかし それは…》 165 00:12:42,029 --> 00:12:44,031 (松島) 《もし そうなったとしても➡ 166 00:12:44,031 --> 00:12:47,034 とがめる者などおりませぬ》➡ 167 00:12:47,034 --> 00:12:53,040 《われわれも 御台さまの幸せを 心より願っております故》 168 00:12:57,711 --> 00:13:00,000 (松島)まんまと逃げ出すに 決まっています。 169 00:13:00,000 --> 00:13:01,048 (松島)まんまと逃げ出すに 決まっています。 170 00:13:01,048 --> 00:13:03,984 (田沼)そこを捕らえて 不届き者の汚名を着せれば➡ 171 00:13:03,984 --> 00:13:06,987 そなたの算段どおり➡ 172 00:13:06,987 --> 00:13:11,992 城の外れの二の丸に 御台を追いやれるというわけだな。 173 00:13:11,992 --> 00:13:14,995 ご立派な側室を持たれた今➡ 174 00:13:14,995 --> 00:13:18,999 この大奥に正室など 目障りなだけです。 175 00:13:23,003 --> 00:13:26,006 信通さまが? 176 00:13:29,009 --> 00:13:30,000 それで どうなさるのですか? 177 00:13:30,000 --> 00:13:33,013 それで どうなさるのですか? 178 00:13:33,013 --> 00:13:35,015 京に戻られるのですか? 179 00:13:35,015 --> 00:13:39,019 分からない。 どうすればよいのか…。 180 00:13:43,023 --> 00:13:47,027 私は 倫子さまが どんな決断をされようと➡ 181 00:13:47,027 --> 00:13:49,029 ついてまいります。 182 00:13:51,031 --> 00:14:00,000 ♬~ 183 00:14:00,000 --> 00:14:03,977 ♬~ 184 00:14:29,002 --> 00:14:30,000 (解錠音) 185 00:14:30,000 --> 00:14:32,005 (解錠音) 186 00:14:48,956 --> 00:14:51,959 <(貞之助)来てくださいましたか。 187 00:14:51,959 --> 00:14:53,961 (お品)はい。 188 00:14:53,961 --> 00:14:55,963 お品殿。 189 00:14:58,966 --> 00:15:00,000 (田沼)相手は 礼儀作法をわきまえぬやから。 190 00:15:00,000 --> 00:15:01,969 (田沼)相手は 礼儀作法をわきまえぬやから。 191 00:15:01,969 --> 00:15:06,974 明日のティチングとの対面は やはり われわれが。 192 00:15:06,974 --> 00:15:08,976 今 オランダでは➡ 193 00:15:08,976 --> 00:15:11,979 自動で動く船を こしらえているらしい。 194 00:15:11,979 --> 00:15:15,983 (武元)じ… 自動でございますか? 195 00:15:15,983 --> 00:15:17,985 これが形となれば➡ 196 00:15:17,985 --> 00:15:21,989 いとも簡単に 海を渡れるようになる。 197 00:15:21,989 --> 00:15:26,994 もっと この国との距離は 近づくであろうな。 198 00:15:26,994 --> 00:15:30,000 このまま わが国だけが 国力をつけずにいれば どうなる? 199 00:15:30,000 --> 00:15:30,998 このまま わが国だけが 国力をつけずにいれば どうなる? 200 00:15:30,998 --> 00:15:36,937 (家治)それこそ 力ある諸外国に 侵略されるやもしれぬな。➡ 201 00:15:36,937 --> 00:15:40,941 そうならぬよう 今から交流を深め➡ 202 00:15:40,941 --> 00:15:43,944 対等に向き合っていく 必要があるのだ。 203 00:15:45,946 --> 00:15:51,952 (家治)そのためにも ティチングには わしが会う。 204 00:16:04,965 --> 00:16:09,970 ♬(琴の演奏) 205 00:16:09,970 --> 00:16:24,985 ♬~ 206 00:16:24,985 --> 00:16:27,988 口惜しや。 207 00:16:32,993 --> 00:16:35,929 これ以上 松島たちの好きにはさせぬ。 208 00:16:35,929 --> 00:16:37,931 やれ! 209 00:16:37,931 --> 00:16:39,933 はい。 210 00:16:44,938 --> 00:16:49,943 <♬(琴の演奏) 211 00:16:49,943 --> 00:16:55,949 ♬~ 212 00:16:55,949 --> 00:16:57,951 <(弦の切れる音) 213 00:17:02,956 --> 00:17:04,958 どうされたのですか? 214 00:17:07,961 --> 00:17:10,964 大したことではございませぬ。 215 00:17:10,964 --> 00:17:13,967 まさか 誰かに? 216 00:17:16,970 --> 00:17:19,973 ほんに ここは…。 217 00:17:19,973 --> 00:17:21,975 ご心配には及びませぬ。 218 00:17:21,975 --> 00:17:26,980 上様に任された大役 必ず務め上げてみせます。 219 00:17:26,980 --> 00:17:28,982 しかし この琴では…。 220 00:17:28,982 --> 00:17:30,000 私には弱音を吐いている いとまなどないのです! 221 00:17:30,000 --> 00:17:31,985 私には弱音を吐いている いとまなどないのです! 222 00:17:41,929 --> 00:17:46,934 (オランダ語) 223 00:17:49,937 --> 00:17:51,939 「大君殿下…」 224 00:17:55,943 --> 00:18:00,000 (オランダ語) 225 00:18:00,000 --> 00:18:00,948 (オランダ語) 226 00:18:43,991 --> 00:18:46,994 (琴の音) 227 00:18:48,996 --> 00:18:53,000 (琴の音) 228 00:18:53,000 --> 00:19:00,000 ♬~ 229 00:19:00,000 --> 00:19:06,013 ♬~ 230 00:19:06,013 --> 00:19:08,949 フンッ。 231 00:19:08,949 --> 00:19:12,953 (御鈴番) 上様のおなりにございます。 232 00:19:23,964 --> 00:19:30,000 まずは 花の景色とともに 琴の音色をお楽しみくださいませ。 233 00:19:30,000 --> 00:19:30,971 まずは 花の景色とともに 琴の音色をお楽しみくださいませ。 234 00:19:30,971 --> 00:19:38,979 (通詞の通訳する声) 235 00:19:49,656 --> 00:19:54,661 ♬(琴の演奏) 236 00:19:54,661 --> 00:20:00,000 ♬~ 237 00:20:00,000 --> 00:20:05,005 ♬~ 238 00:20:05,005 --> 00:20:07,007 どういうことじゃ! 239 00:20:07,007 --> 00:20:24,958 ♬~ 240 00:20:24,958 --> 00:20:28,962 (オランダ語) 241 00:20:28,962 --> 00:20:30,000 (通詞)「素晴らしい」➡ 242 00:20:30,000 --> 00:20:30,964 (通詞)「素晴らしい」➡ 243 00:20:30,964 --> 00:20:33,967 「柔らかで繊細な 美しい音色でした」 244 00:20:33,967 --> 00:20:39,973 (一同)わあ~。 さすがですわ。 245 00:20:39,973 --> 00:20:59,993 ♬~ 246 00:20:59,993 --> 00:21:00,000 ♬~ 247 00:21:00,000 --> 00:21:01,995 ♬~ 248 00:21:01,995 --> 00:21:05,999 よき音色であった。 249 00:21:10,938 --> 00:21:12,940 はい。 250 00:21:12,940 --> 00:21:20,948 ♬~ 251 00:21:20,948 --> 00:21:23,951 礼を申すつもりはございません。 252 00:21:23,951 --> 00:21:27,955 御台さまが 勝手になさったことですので。 253 00:21:27,955 --> 00:21:30,000 はい。 それで構いません。 254 00:21:30,000 --> 00:21:31,959 はい。 それで構いません。 255 00:21:31,959 --> 00:21:51,979 ♬~ 256 00:21:51,979 --> 00:21:54,982 お役目 ご苦労。 257 00:21:56,984 --> 00:22:00,000 (貞之助)それは きっと 上様のためでは? 258 00:22:00,000 --> 00:22:01,989 (貞之助)それは きっと 上様のためでは? 259 00:22:01,989 --> 00:22:04,992 上様の? (貞之助)御台さまは➡ 260 00:22:04,992 --> 00:22:07,928 こたびの交流がうまくいくことを 何よりも願い➡ 261 00:22:07,928 --> 00:22:10,931 琴をお貸しになったので ございましょう。 262 00:22:13,934 --> 00:22:16,937 それなのに 上様は お知保殿と…。 263 00:22:18,939 --> 00:22:23,944 倫子さまが あまりに おかわいそうです。 264 00:22:25,946 --> 00:22:29,950 それは しかし 暗黙のしきたりを思えば➡ 265 00:22:29,950 --> 00:22:30,000 致し方ないことかもしれませぬ。 266 00:22:30,000 --> 00:22:32,953 致し方ないことかもしれませぬ。 267 00:22:32,953 --> 00:22:36,957 暗黙のしきたり? 268 00:22:36,957 --> 00:22:38,959 (お品)こちらをご覧ください。 269 00:22:38,959 --> 00:22:40,961 これまで 公家の正室が➡ 270 00:22:40,961 --> 00:22:43,964 将軍の子をなした例は ございません。 271 00:22:43,964 --> 00:22:45,966 四代 家綱公からは➡ 272 00:22:45,966 --> 00:22:49,970 いずれも 側室が 将軍生母となっているのです。 273 00:22:49,970 --> 00:22:52,973 そういえば…。 274 00:22:52,973 --> 00:22:58,979 将軍家の威厳や格式のためには 公家の正室を招き入れたい。 275 00:22:58,979 --> 00:23:00,000 でも もし 公家の血を引くお子が 将軍となれば➡ 276 00:23:00,000 --> 00:23:01,982 でも もし 公家の血を引くお子が 将軍となれば➡ 277 00:23:01,982 --> 00:23:04,985 朝廷が 政に口を挟む。 278 00:23:04,985 --> 00:23:09,923 それ故 大奥では 公家の正室が身ごもらぬよう➡ 279 00:23:09,923 --> 00:23:14,928 裏で手を回すのが 暗黙のしきたりだと。 280 00:23:14,928 --> 00:23:17,931 何だ それは…。 281 00:23:17,931 --> 00:23:20,934 ですから 上様は…。 282 00:23:20,934 --> 00:23:30,000 ♬~ 283 00:23:30,000 --> 00:23:40,954 ♬~ 284 00:23:40,954 --> 00:23:45,959 ♬~ 285 00:23:45,959 --> 00:23:48,962 (お知保)どちらへ? 286 00:23:48,962 --> 00:23:50,964 (家治)もう 用は済んだであろう。 287 00:23:50,964 --> 00:24:00,000 ♬~ 288 00:24:00,000 --> 00:24:08,916 ♬~ 289 00:24:08,916 --> 00:24:12,920 《京をたつとき 信通さまが下さった物です》 290 00:24:12,920 --> 00:24:18,926 ♬~ 291 00:24:24,932 --> 00:24:27,935 諸事万端 相務めさせていただきます。 292 00:24:36,944 --> 00:24:38,946 上様。 293 00:24:41,882 --> 00:24:43,884 お話ししたいことがございます。 294 00:24:43,884 --> 00:24:49,890 少しだけ お時間を頂けないでしょうか。 295 00:24:49,890 --> 00:24:52,893 御台さま…。 (家治)構わん。 296 00:24:54,895 --> 00:24:56,897 わしも…。 297 00:24:58,899 --> 00:25:00,000 そなたに用がある。 298 00:25:00,000 --> 00:25:01,902 そなたに用がある。 299 00:25:07,908 --> 00:25:09,910 これは? 300 00:25:09,910 --> 00:25:14,915 ティチングより献上された 南蛮の菓子だ。 301 00:25:14,915 --> 00:25:17,918 カステーラというらしい。 302 00:25:17,918 --> 00:25:19,920 カステーラ…。 303 00:25:22,923 --> 00:25:29,930 オランダ国との交流は 実りある機会となった。 304 00:25:29,930 --> 00:25:30,000 特に 面白い話を聞いてな。 305 00:25:30,000 --> 00:25:33,934 特に 面白い話を聞いてな。 306 00:25:36,937 --> 00:25:39,940 (源内) 《あっ ティ… ティチング殿!》 307 00:25:39,940 --> 00:25:41,942 (オランダ語) (通詞)《「誰ですか あなた方は」》 308 00:25:41,942 --> 00:25:43,944 《それがしは 平賀 源内と申します》➡ 309 00:25:43,944 --> 00:25:45,946 《われわれは 薬草や資源について 研究しております》 310 00:25:45,946 --> 00:25:47,948 (通訳する声) 311 00:25:47,948 --> 00:25:49,950 《こちらは 朝鮮ニンジンといいまして➡ 312 00:25:49,950 --> 00:25:51,952 漢方薬として 国産化を目指しております》➡ 313 00:25:51,952 --> 00:25:54,955 《オランダに似た薬草は ございませぬか?》 314 00:25:54,955 --> 00:25:58,959 (家治)夜が更けるまで 質問を繰り返していたそうだ。 315 00:25:58,959 --> 00:26:00,000 こんなに勤勉な国は他にないと 褒めていた。 316 00:26:00,000 --> 00:26:03,964 こんなに勤勉な国は他にないと 褒めていた。 317 00:26:03,964 --> 00:26:10,637 わしと同じように もっと 諸外国と交流を深め➡ 318 00:26:10,637 --> 00:26:14,975 国策にいかそうと考える者たちが ちゃんとおるのだ。 319 00:26:17,978 --> 00:26:22,983 これから わしのなすべきことが より明らかになった。 320 00:26:24,985 --> 00:26:26,987 あの夜…。 321 00:26:29,990 --> 00:26:30,000 背中を押してくれた そなたのおかげだ。 322 00:26:30,000 --> 00:26:33,994 背中を押してくれた そなたのおかげだ。 323 00:26:33,994 --> 00:26:36,997 いえ。 324 00:26:36,997 --> 00:26:40,934 それから あの琴。 325 00:26:42,936 --> 00:26:47,941 あれは そなたの物であろう。 326 00:26:47,941 --> 00:26:50,944 どうして…。 327 00:26:50,944 --> 00:26:54,948 婚約の儀のときも 聴いたからな。 328 00:26:54,948 --> 00:26:59,953 ♬(琴の演奏) 329 00:27:01,955 --> 00:27:03,957 礼を申す。 330 00:27:08,962 --> 00:27:12,966 それで そなたの話とは? 331 00:27:16,970 --> 00:27:20,974 暗黙の… しきたりについてです。 332 00:27:22,976 --> 00:27:26,980 将軍が 公家の子をなしては ならないというのは➡ 333 00:27:26,980 --> 00:27:28,982 誠でしょうか? 334 00:27:30,984 --> 00:27:36,990 それは つまり 私が➡ 335 00:27:36,990 --> 00:27:40,928 上様のお子をなすことは ないのでしょうか。 336 00:27:47,935 --> 00:27:53,941 それが この将軍家を保つためであり➡ 337 00:27:53,941 --> 00:27:56,944 そなたを守るためでもある。 338 00:27:56,944 --> 00:27:59,947 私を? 339 00:27:59,947 --> 00:28:00,000 わしが子をもうけ 世継ぎさえ決めれば➡ 340 00:28:00,000 --> 00:28:05,953 わしが子をもうけ 世継ぎさえ決めれば➡ 341 00:28:05,953 --> 00:28:10,958 この城で 無用な争いは なくなるのだ。 342 00:28:13,961 --> 00:28:16,964 そなたも楽になろう。 343 00:28:18,966 --> 00:28:21,969 上様のお心は? 344 00:28:21,969 --> 00:28:23,971 それでよいのですか? 345 00:28:30,978 --> 00:28:35,983 心など とうに捨てた。 346 00:28:41,922 --> 00:28:46,927 (お品)御台さまは おそらく 戻られると思います。 347 00:28:48,929 --> 00:28:56,937 ここにいても 上様から愛されず 子もなせず➡ 348 00:28:56,937 --> 00:28:59,940 待っているのは 生き地獄なのですから。 349 00:29:01,942 --> 00:29:04,945 その場合 お品殿は? 350 00:29:16,957 --> 00:29:22,963 私が ここにとどまる理由も なくなります。 351 00:29:24,965 --> 00:29:27,968 京に帰ろうと思います。 352 00:29:30,971 --> 00:29:32,973 さようですか。 353 00:29:42,916 --> 00:29:47,921 貞之助さま 今まで ありがとうございました。➡ 354 00:29:47,921 --> 00:29:52,926 貞之助さまと過ごすひとときは 何だか とても新鮮で…。 355 00:29:54,928 --> 00:29:57,931 楽しゅうございました。 356 00:30:19,953 --> 00:30:21,955 (お品)では。 357 00:30:28,962 --> 00:30:30,000 そなたが どこに行こうと…。 358 00:30:30,000 --> 00:30:31,965 そなたが どこに行こうと…。 359 00:30:33,967 --> 00:30:36,970 お慕い申し上げております。 360 00:30:36,970 --> 00:30:50,918 ♬~ 361 00:31:21,815 --> 00:31:26,820 倫子さま。 お約束の日は明日です。 362 00:31:26,820 --> 00:31:29,823 どうされますか? 363 00:31:31,825 --> 00:31:33,827 決めた。 364 00:31:36,830 --> 00:31:38,832 不浄門へ行く。 365 00:31:38,832 --> 00:31:52,846 ♬~ 366 00:31:52,846 --> 00:31:54,848 (お品)この蔵に 食材を運ぶのに使う荷車を➡ 367 00:31:54,848 --> 00:31:56,850 用意してございます。 368 00:31:56,850 --> 00:31:58,852 倫子さまは そこにお隠れください。 369 00:31:58,852 --> 00:32:00,000 私が 不浄門までお運びします。 370 00:32:00,000 --> 00:32:02,856 私が 不浄門までお運びします。 371 00:32:02,856 --> 00:32:04,858 分かった。 372 00:32:06,860 --> 00:32:08,862 (役人)はっ! 373 00:32:08,862 --> 00:32:13,800 こよい 大奥へ参る。 374 00:32:15,802 --> 00:32:17,804 申し上げます。 375 00:32:17,804 --> 00:32:25,812 ♬~ 376 00:32:25,812 --> 00:32:30,000 (昭島たちの掛け声) 377 00:32:30,000 --> 00:32:30,817 (昭島たちの掛け声) 378 00:32:30,817 --> 00:32:37,824 (昭島たち)お火の用心…。 379 00:32:37,824 --> 00:32:40,827 こちらにお入りください。 380 00:32:40,827 --> 00:32:56,844 ♬~ 381 00:32:56,844 --> 00:32:59,847 (鈴の音) 382 00:32:59,847 --> 00:33:00,000 ♬~ 383 00:33:00,000 --> 00:33:19,800 ♬~ 384 00:33:19,800 --> 00:33:21,802 ♬~ 385 00:33:21,802 --> 00:33:23,804 ハッ…。 386 00:33:35,816 --> 00:33:39,820 上様! 申し訳ございませぬ。➡ 387 00:33:39,820 --> 00:33:44,825 御台さまをお捜ししたのですが どこにも お姿が見えず…。 388 00:33:49,830 --> 00:33:53,834 その中身は何ですか? 389 00:33:53,834 --> 00:33:55,836 これは…。 390 00:33:57,838 --> 00:34:00,000 これは 傷んでしまった食材に ございます。➡ 391 00:34:00,000 --> 00:34:01,842 これは 傷んでしまった食材に ございます。➡ 392 00:34:01,842 --> 00:34:05,846 放っておくと臭いますので 今夜のうちに捨ててしまおうかと。 393 00:34:05,846 --> 00:34:09,850 なぜ そなたが運んでいるのです? 仲居の仕事であろう。 394 00:34:09,850 --> 00:34:21,862 ♬~ 395 00:34:21,862 --> 00:34:24,865 だから言ったではございませぬか。 396 00:34:24,865 --> 00:34:30,000 ♬~ 397 00:34:30,000 --> 00:34:39,880 ♬~ 398 00:34:39,880 --> 00:34:41,882 《お品が運べば 怪しまれる》 399 00:34:41,882 --> 00:34:45,886 《むしろ 表を通ってはどうだ?》 400 00:34:45,886 --> 00:34:47,888 《表… ですか?》 《ああ》 401 00:34:47,888 --> 00:34:50,891 《遠回りにはなるが この道の方が…》 402 00:34:50,891 --> 00:34:58,899 ♬~ 403 00:34:58,899 --> 00:35:00,000 (役人)待たれい。 404 00:35:00,000 --> 00:35:00,901 (役人)待たれい。 405 00:35:04,905 --> 00:35:08,909 (役人)縄がほどけておるぞ。 406 00:35:08,909 --> 00:35:11,912 はっ。 これは うっかり。 407 00:35:18,852 --> 00:35:22,856 (貞之助) 御台さま ご安心ください。 408 00:35:28,862 --> 00:35:30,000 倫子さま。 409 00:35:30,000 --> 00:35:31,865 倫子さま。 410 00:35:31,865 --> 00:35:33,867 よかった。 411 00:35:35,869 --> 00:35:37,871 さあ こちらに。 412 00:35:45,879 --> 00:35:48,882 倫子さま? 413 00:35:48,882 --> 00:35:51,885 私は…。 414 00:35:51,885 --> 00:35:54,555 京には戻りません。 415 00:35:54,555 --> 00:35:56,890 ここには お別れを言いに参りました。 416 00:35:58,892 --> 00:36:00,000 私が あんな文を出したばかりに ご心配をお掛けしたと思います。 417 00:36:00,000 --> 00:36:02,896 私が あんな文を出したばかりに ご心配をお掛けしたと思います。 418 00:36:02,896 --> 00:36:06,900 ですが どうかご安心ください。 419 00:36:06,900 --> 00:36:09,903 私は ここで生きてまいります。 420 00:36:09,903 --> 00:36:13,841 しかし ここでの暮らしは つらいことばかりであろう? 421 00:36:13,841 --> 00:36:16,844 母君にも会えなくなって しまうのですよ? 422 00:36:19,847 --> 00:36:26,854 その優しさは 姉上だけに 差し上げてください。 423 00:36:35,863 --> 00:36:40,868 信通さまに頂いた方位磁石は 壊れてしまいました。 424 00:36:42,870 --> 00:36:48,876 これは 上様に頂いた物です。 425 00:36:50,878 --> 00:36:53,881 これを見たとき 一番に思い出すのは➡ 426 00:36:53,881 --> 00:36:57,885 京にいる おたあさんでも➡ 427 00:36:57,885 --> 00:37:00,000 信通さまでもなく➡ 428 00:37:00,000 --> 00:37:00,888 信通さまでもなく➡ 429 00:37:00,888 --> 00:37:03,891 上様のことばかりで…。 430 00:37:07,895 --> 00:37:12,900 それが 私の答えなのです。 431 00:37:15,836 --> 00:37:17,838 私は ここに残ります。 432 00:37:21,842 --> 00:37:23,844 信通さまのおかげで➡ 433 00:37:23,844 --> 00:37:27,848 自分の道を 自分で決めることができました。 434 00:37:27,848 --> 00:37:30,000 そのことが たまらなくうれしいのです。 435 00:37:30,000 --> 00:37:32,853 そのことが たまらなくうれしいのです。 436 00:37:34,855 --> 00:37:37,858 私は この先 何があろうと➡ 437 00:37:37,858 --> 00:37:42,863 誰かのせいにすることなく 自分の足で歩んでまいります。 438 00:37:44,865 --> 00:37:48,869 たとえ それが いばらの道であったとしても➡ 439 00:37:48,869 --> 00:37:50,871 後悔はいたしません。 440 00:37:56,877 --> 00:37:58,879 承知しました。 441 00:38:00,881 --> 00:38:05,886 倫子さまに もう 私は必要ないのですね。 442 00:38:09,890 --> 00:38:11,892 はい。 443 00:38:17,831 --> 00:38:21,835 おたあさんを 頼みます。 444 00:38:23,837 --> 00:38:25,839 はい。 445 00:38:46,860 --> 00:38:48,862 遅かったな。 446 00:38:48,862 --> 00:38:50,864 上様! 447 00:38:54,868 --> 00:38:57,871 どうして こちらに…。 448 00:38:57,871 --> 00:38:59,873 そなたが来る気がしてな。 449 00:39:09,883 --> 00:39:13,820 いつの間に リンドウの花が…。 450 00:39:13,820 --> 00:39:18,825 そなたの母上のことを聞いて 植えさせた。 451 00:39:21,828 --> 00:39:27,835 リンドウには「病に勝つ」という 意味が込められているからな。 452 00:39:31,839 --> 00:39:34,842 何故 このような…。 453 00:39:36,844 --> 00:39:44,852 そなたの母上は わしにとっても大事な母であろう。 454 00:39:50,858 --> 00:39:52,860 めおとだからな。 455 00:40:07,875 --> 00:40:09,877 泣いておるのか? 456 00:40:11,879 --> 00:40:15,816 悲しいからではありません。 457 00:40:15,816 --> 00:40:17,818 悔しいのです。 458 00:40:22,823 --> 00:40:25,826 こんなに優しいことをなさる お方が…。 459 00:40:29,830 --> 00:40:30,000 心を捨てたなんて 言わないでください。 460 00:40:30,000 --> 00:40:32,833 心を捨てたなんて 言わないでください。 461 00:40:37,838 --> 00:40:43,844 私は ずっとつらかったのです。 462 00:40:43,844 --> 00:40:48,849 上様が 他のおなごと過ごしてる間➡ 463 00:40:48,849 --> 00:40:51,852 つらくて 苦しくて…。 464 00:40:51,852 --> 00:40:54,855 妻は私なのに…。 465 00:40:56,857 --> 00:40:59,860 どんな嫌がらせよりも 我慢なりませんでした。 466 00:41:05,866 --> 00:41:07,868 しかし…。 467 00:41:11,872 --> 00:41:17,811 わしと過ごせば どんな地獄を見るか分からんぞ。 468 00:41:17,811 --> 00:41:19,813 構いません。 469 00:41:19,813 --> 00:41:24,818 上様は 好きに生きろと 言ってくださいました。 470 00:41:26,820 --> 00:41:30,000 私は 上様の妻として 生きたいのです。 471 00:41:30,000 --> 00:41:32,826 私は 上様の妻として 生きたいのです。 472 00:41:42,836 --> 00:41:50,844 この城で 誰よりもさみしそうな あなたさまを➡ 473 00:41:50,844 --> 00:41:53,847 幸せにしたい。 474 00:41:53,847 --> 00:42:00,000 ♬~ 475 00:42:00,000 --> 00:42:13,800 ♬~ 476 00:42:13,800 --> 00:42:20,807 ♬~ 477 00:42:20,807 --> 00:42:26,813 まさか 逃げなかったのか? 478 00:42:26,813 --> 00:42:30,000 ♬~ 479 00:42:30,000 --> 00:42:46,834 ♬~ 480 00:42:46,834 --> 00:42:59,847 ♬~ 481 00:42:59,847 --> 00:43:00,000 上様 好きです。 482 00:43:00,000 --> 00:43:04,852 上様 好きです。 483 00:43:07,855 --> 00:43:11,859 宿直の者が聞いておるぞ。 484 00:43:11,859 --> 00:43:13,794 構いません。 485 00:43:17,798 --> 00:43:19,800 好きです。 486 00:43:19,800 --> 00:43:30,000 ♬~ 487 00:43:30,000 --> 00:43:35,816 ♬~ 488 00:43:37,818 --> 00:43:41,822 (鈴の音) 489 00:43:41,822 --> 00:43:48,829 (御鈴番)上様 おな~り~。 490 00:43:48,829 --> 00:44:00,000 ♬~ 491 00:44:00,000 --> 00:44:00,841 ♬~ 492 00:44:00,841 --> 00:44:03,844 [こうして 姫様と上様は➡ 493 00:44:03,844 --> 00:44:08,849 名実共に めおととなられたのでした] 494 00:44:08,849 --> 00:44:28,869 ♬~ 495 00:44:28,869 --> 00:44:30,000 ♬~ 496 00:44:30,000 --> 00:44:33,874 ♬~ 497 00:44:36,877 --> 00:44:39,880 (ざわめき) 498 00:44:39,880 --> 00:44:42,883 (家治)すぐに奥医師を呼べ。 (女性)はい。 499 00:44:42,883 --> 00:44:46,887 [しかし その運命は…] 500 00:44:46,887 --> 00:44:48,889 もしや…。 501 00:44:48,889 --> 00:45:00,000 ♬~ 502 00:45:00,000 --> 00:45:07,908 ♬~ 503 00:45:07,908 --> 00:45:09,910 (田沼)ハハハハ…!➡ 504 00:45:09,910 --> 00:45:12,913 お知保殿 でかしたな! 505 00:45:12,913 --> 00:45:16,850 これで若君であれば 将軍家のお世継ぎです。 506 00:45:16,850 --> 00:45:18,852 うむ。 これからは➡ 507 00:45:18,852 --> 00:45:21,855 「お知保の方さま」と 呼ばれるわけじゃ。 508 00:45:21,855 --> 00:45:26,860 わしらは その後ろ盾。 509 00:45:26,860 --> 00:45:30,000 ♬~ 510 00:45:30,000 --> 00:45:38,872 ♬~ 511 00:45:38,872 --> 00:45:42,876 [運命は皮肉にも お二人を…] 512 00:45:47,881 --> 00:45:51,885 [引き離そうと しているのでした] 513 00:46:15,843 --> 00:46:17,845 [そして…]