1 00:00:07,007 --> 00:00:09,009 (ざわめき) 2 00:00:09,009 --> 00:00:11,011 (家治)すぐに奥医師を呼べ。 3 00:00:11,011 --> 00:00:24,024 ♬~ 4 00:00:26,026 --> 00:00:29,029 [時は流れ➡ 5 00:00:29,029 --> 00:00:30,000 名実ともに 側室となられたお知保さまは➡ 6 00:00:30,000 --> 00:00:33,033 名実ともに 側室となられたお知保さまは➡ 7 00:00:33,033 --> 00:00:38,038 出産の時を 迎えようとしておりました] 8 00:00:41,041 --> 00:00:45,045 通ります。 おどきいただけますか? 9 00:00:57,057 --> 00:01:00,000 (お玲)もうすぐにございますね。 お知保さまのご出産。 10 00:01:00,000 --> 00:01:02,062 (お玲)もうすぐにございますね。 お知保さまのご出産。 11 00:01:02,062 --> 00:01:08,001 そうね これで若君 男児であれば 将軍家は もう安泰。 12 00:01:08,001 --> 00:01:11,004 ん~ 美味でございます~! 13 00:01:11,004 --> 00:01:14,007 ハァ… 何を のんきなことを。 14 00:01:14,007 --> 00:01:19,012 世にも恐ろしい奪い合いの闘いは これからです。 15 00:01:19,012 --> 00:01:21,014 えっ? (お玲)奪い合い? 16 00:01:21,014 --> 00:01:25,018 上様のお子は ただの赤子ではないのです。 17 00:01:25,018 --> 00:01:30,000 いわば 天下を手中に収めるための 武器なのです!➡ 18 00:01:30,000 --> 00:01:30,023 いわば 天下を手中に収めるための 武器なのです!➡ 19 00:01:30,023 --> 00:01:37,030 この先 強欲にまみれた者たちが 何をしでかすか。 20 00:01:55,048 --> 00:01:59,052 (お品)あれ? また香りを変えたのですか? 21 00:01:59,052 --> 00:02:00,000 (お梅) はい 町で人気の香りだそうで。 22 00:02:00,000 --> 00:02:02,055 (お梅) はい 町で人気の香りだそうで。 23 00:02:02,055 --> 00:02:06,994 心が安らぎ 子を授かるのに良いとか。 24 00:02:06,994 --> 00:02:08,996 そう。 25 00:02:27,014 --> 00:02:30,000 (せき) 26 00:02:30,000 --> 00:02:30,017 (せき) 27 00:02:30,017 --> 00:02:33,020 父上…。 28 00:02:33,020 --> 00:02:37,024 (せき) 29 00:02:43,030 --> 00:02:46,033 お前に譲る。 30 00:02:57,044 --> 00:03:00,000 (宗武) 父 吉宗公から受け継いだ物だ。➡ 31 00:03:00,000 --> 00:03:01,048 (宗武) 父 吉宗公から受け継いだ物だ。➡ 32 00:03:01,048 --> 00:03:09,990 お前は 誰が何と言おうと 八代将軍 吉宗公の孫であり➡ 33 00:03:09,990 --> 00:03:14,995 将軍家の血を引く跡継ぎだ。 34 00:03:14,995 --> 00:03:16,997 (宗武のせき) 35 00:03:18,999 --> 00:03:24,004 (宗武)最後に お前に頼みがある。 36 00:03:24,004 --> 00:03:30,000 ♬~ 37 00:03:30,000 --> 00:03:38,018 ♬~ 38 00:03:38,018 --> 00:03:41,021 (宗武)必ず果たせ! 39 00:03:41,021 --> 00:03:45,025 お前は こんな所にいてはならぬ。 40 00:03:45,025 --> 00:03:50,030 (宗武のせき) 41 00:03:50,030 --> 00:03:53,033 (お玲)どのくらい おっきくなってらっしゃるの…。 42 00:03:53,033 --> 00:03:56,036 もしかしたら こんなに おっきくなって。 43 00:03:56,036 --> 00:03:58,038 私は…。 44 00:04:07,648 --> 00:04:10,984 あっ! (女性)お知保さま! 45 00:04:10,984 --> 00:04:12,986 フンッ。 46 00:04:12,986 --> 00:04:15,989 大丈夫ですか!? 47 00:04:15,989 --> 00:04:17,991 何があったのです? 48 00:04:17,991 --> 00:04:21,995 誰かが 裾を。 49 00:04:21,995 --> 00:04:27,000 誰です? お知保殿のおなかには お子がいるのですよ! 50 00:04:27,000 --> 00:04:30,000 (朝霧)さすがは御台さま。 お優しいですわね。 51 00:04:30,000 --> 00:04:31,004 (朝霧)さすがは御台さま。 お優しいですわね。 52 00:04:31,004 --> 00:04:36,009 私ならば 恥ずかしくて表を歩けませぬ。 53 00:04:36,009 --> 00:04:38,011 (朝霧・夜霧の笑い声) 54 00:04:41,014 --> 00:04:43,016 何が恥ずかしいのです? 55 00:04:43,016 --> 00:04:47,020 それは…。 (お品)子を産もうが産むまいが➡ 56 00:04:47,020 --> 00:04:51,024 上様の妻は 倫子さまです。➡ 57 00:04:51,024 --> 00:04:56,029 現に お知保殿の所には 身ごもられてからというもの➡ 58 00:04:56,029 --> 00:04:59,032 一度も お訪ねが ないではないですか。 59 00:04:59,032 --> 00:05:00,000 (鈴の音) 60 00:05:00,000 --> 00:05:02,035 (鈴の音) 61 00:05:02,035 --> 00:05:08,976 (御鈴番)上様 おな~り~。 62 00:05:19,987 --> 00:05:21,989 何の騒ぎだ? 63 00:05:21,989 --> 00:05:23,991 失礼つかまつりました。 64 00:05:23,991 --> 00:05:30,000 お知保さまが 夜霧殿の悪行により おケガをなさるところでして。 65 00:05:30,000 --> 00:05:31,999 お知保さまが 夜霧殿の悪行により おケガをなさるところでして。 66 00:05:31,999 --> 00:05:35,002 (夜霧)いえ! 私では…。 67 00:05:37,004 --> 00:05:42,009 失礼 朝霧殿の仕業でしたか。 68 00:05:45,012 --> 00:05:48,015 松島 しかるべき処分を。 69 00:05:48,015 --> 00:05:50,017 はい。 70 00:05:50,017 --> 00:05:53,020 お待ちください! 71 00:05:53,020 --> 00:05:56,023 朝霧がやったという証しは 何もございませぬ。 72 00:05:56,023 --> 00:06:00,000 上様のお子を授かられた お知保さまに 無礼を働くなど➡ 73 00:06:00,000 --> 00:06:00,027 上様のお子を授かられた お知保さまに 無礼を働くなど➡ 74 00:06:00,027 --> 00:06:03,030 言語道断!➡ 75 00:06:03,030 --> 00:06:05,966 大奥法度に倣い➡ 76 00:06:05,966 --> 00:06:09,970 朝霧殿には 無期限の謹慎を申し付ける。 77 00:06:09,970 --> 00:06:11,972 そんな…! 78 00:06:15,976 --> 00:06:17,978 大事ないか? 79 00:06:20,981 --> 00:06:23,984 はい。➡ 80 00:06:23,984 --> 00:06:26,987 もうじき 上様のお子に会えます。 81 00:06:28,989 --> 00:06:30,000 そうか。 82 00:06:30,000 --> 00:06:30,991 そうか。 83 00:06:32,993 --> 00:06:37,998 [上様の妻として 生きると決めた姫様] 84 00:06:37,998 --> 00:06:43,003 [しかし 一向に妊娠の兆しが見えず➡ 85 00:06:43,003 --> 00:06:49,009 いや応のない劣等感に さいなまれているのでした] 86 00:06:49,009 --> 00:06:57,017 ♬~ 87 00:06:57,017 --> 00:06:59,019 (お品)こちらが 鶏の肝。➡ 88 00:06:59,019 --> 00:07:00,000 こちらが うなぎの塩焼き。➡ 89 00:07:00,000 --> 00:07:03,023 こちらが うなぎの塩焼き。➡ 90 00:07:03,023 --> 00:07:04,958 いずれも お子を授かるのに良いとされる➡ 91 00:07:04,958 --> 00:07:07,961 食材を使った献立にございます。➡ 92 00:07:07,961 --> 00:07:11,965 葉山殿が 特別に こしらえてくださいました。 93 00:07:11,965 --> 00:07:15,969 そうか。 いつも すまないな。 94 00:07:15,969 --> 00:07:17,971 (お品)いえ。 95 00:07:20,974 --> 00:07:25,979 そちらは さざえの肝ですので 少し苦いかもしれません。 96 00:07:30,984 --> 00:07:32,986 フゥ…。 97 00:07:37,991 --> 00:07:40,994 (お品) あれだけ頑張られているのに➡ 98 00:07:40,994 --> 00:07:43,997 どうして ご懐妊の兆しが 見えないのでしょう? 99 00:07:45,999 --> 00:07:49,002 もっと良い食材を探してみます。 100 00:07:51,004 --> 00:07:54,007 ありがとう存じます。 101 00:07:54,007 --> 00:07:57,010 心配なさるな。 102 00:07:59,012 --> 00:08:00,000 (貞之助) 何か良い方法を探してみましょう。 103 00:08:00,000 --> 00:08:02,015 (貞之助) 何か良い方法を探してみましょう。 104 00:08:03,951 --> 00:08:05,953 はい。 105 00:08:08,956 --> 00:08:12,960 ハァ…。 <(戸の開く音) 106 00:08:15,963 --> 00:08:18,966 <(戸の閉まる音) 107 00:08:28,976 --> 00:08:30,000 <(戸の閉まる音) 108 00:08:30,000 --> 00:08:32,980 <(戸の閉まる音) 109 00:08:32,980 --> 00:08:34,982 あっ。 110 00:08:34,982 --> 00:08:51,999 ♬~ 111 00:08:51,999 --> 00:08:54,001 (お知保)あっ。 112 00:09:02,009 --> 00:09:05,946 (お知保)申し訳ございませぬ。 いえ。 113 00:09:05,946 --> 00:09:08,949 お守りですか? 114 00:09:08,949 --> 00:09:10,951 はい。➡ 115 00:09:10,951 --> 00:09:16,957 この子が 無事に生まれてくるか 心配で心配で。 116 00:09:16,957 --> 00:09:20,961 上様の大事なお子ですから。 117 00:09:23,964 --> 00:09:27,968 ところで まだ こちらに いらっしゃったのですね。 118 00:09:27,968 --> 00:09:29,970 えっ? (お知保)この大奥は➡ 119 00:09:29,970 --> 00:09:30,000 将軍家の世継ぎをなすために 設けられた場所。 120 00:09:30,000 --> 00:09:33,974 将軍家の世継ぎをなすために 設けられた場所。 121 00:09:33,974 --> 00:09:37,978 それ故 先例によると お子をなさぬ御正室は➡ 122 00:09:37,978 --> 00:09:39,980 しかと ご自分の立場をわきまえ➡ 123 00:09:39,980 --> 00:09:45,986 城の外れの二の丸に下られたと 聞き及んでおります故。 124 00:09:45,986 --> 00:09:49,990 私に ここを去れと? 125 00:09:49,990 --> 00:09:52,993 いえ そのようなことは。 126 00:10:01,001 --> 00:10:03,003 うっ…。 127 00:10:03,003 --> 00:10:05,005 お知保殿? うっ… うっ! 128 00:10:05,005 --> 00:10:09,009 すぐに奥医師を! 大丈夫ですか? 生まれるのですか? 129 00:10:11,011 --> 00:10:13,013 (お知保)この子は 私の子! 130 00:10:13,013 --> 00:10:16,016 上様に愛された証しなのです! 131 00:10:16,016 --> 00:10:21,021 (お知保の荒い息遣い) 132 00:10:21,021 --> 00:10:24,024 (一同)間もなくでございますよ。 しっかりなさいませ!➡ 133 00:10:24,024 --> 00:10:27,027 大きく いきんでくださりませ。 134 00:10:27,027 --> 00:10:30,000 (お知保のいきむ声) 135 00:10:30,000 --> 00:10:31,031 (お知保のいきむ声) 136 00:10:31,031 --> 00:10:33,033 (産婆)もう少しでございます。 137 00:10:38,038 --> 00:10:44,044 (田沼)いよいよ… お生まれになるそうですな。 138 00:10:48,048 --> 00:10:51,051 (田沼)わが子はカワイイですぞ。 139 00:10:57,057 --> 00:11:00,000 たとえ それが どんなお血筋であろうと。 140 00:11:00,000 --> 00:11:02,062 たとえ それが どんなお血筋であろうと。 141 00:11:02,062 --> 00:11:22,015 ♬~ 142 00:11:22,015 --> 00:11:27,020 ♬~ 143 00:11:27,020 --> 00:11:30,000 (産婆) 大きく いきんでくださいませ。➡ 144 00:11:30,000 --> 00:11:31,024 (産婆) 大きく いきんでくださいませ。➡ 145 00:11:31,024 --> 00:11:38,031 もう一息でございます。 いきんでくださいませ。 いきんで。 146 00:11:38,031 --> 00:11:40,033 まだなのか? 147 00:11:40,033 --> 00:11:43,036 (産婆)頭が見えております。 間もなくでございます。➡ 148 00:11:43,036 --> 00:11:45,038 おいきみなされませ。➡ 149 00:11:45,038 --> 00:11:49,042 しっかり! もう少しでございます。 150 00:12:10,998 --> 00:12:15,002 (産婆)もう少しでございます。 (お知保のいきむ声) 151 00:12:15,002 --> 00:12:20,007 若君じゃ… 若君…。 152 00:12:20,007 --> 00:12:23,010 (お知保のいきむ声) 153 00:12:23,010 --> 00:12:26,013 ハァ ハァ ハァ…。 154 00:12:26,013 --> 00:12:30,000 (産声) (産婆)お生まれにございます。 155 00:12:30,000 --> 00:12:30,017 (産声) (産婆)お生まれにございます。 156 00:12:30,017 --> 00:12:33,020 若君か? 姫君か? 157 00:12:33,020 --> 00:12:35,956 (産声) 158 00:12:35,956 --> 00:12:38,959 若君にございます。 159 00:12:38,959 --> 00:12:40,961 誠か。 160 00:12:44,965 --> 00:12:48,969 (松島)ようやった。 お世継ぎじゃ! 161 00:12:48,969 --> 00:13:00,000 ♬~ 162 00:13:00,000 --> 00:13:03,984 ♬~ 163 00:13:03,984 --> 00:13:05,986 男児。 164 00:13:05,986 --> 00:13:09,990 (幕臣) 誠に おめでとう存じ奉ります。 165 00:13:09,990 --> 00:13:13,994 (幕臣たち) おめでとう存じ奉ります。 166 00:13:18,999 --> 00:13:23,003 おのれ 男児とは。 167 00:13:23,003 --> 00:13:27,007 このままでは われらは終わりじゃ! 168 00:13:27,007 --> 00:13:30,000 高岳さま 急ぎ ご報告がございます。 169 00:13:30,000 --> 00:13:30,010 高岳さま 急ぎ ご報告がございます。 170 00:13:30,010 --> 00:13:32,012 何じゃ!➡ 171 00:13:32,012 --> 00:13:35,015 そなたは…。 172 00:13:35,015 --> 00:13:39,953 謹慎が解けるまで 里に帰ったのではなかったのか! 173 00:13:39,953 --> 00:13:45,959 それが とんでもないものを 見てしまいまして。 174 00:13:48,962 --> 00:13:52,966 (猿吉)『源氏物語』 買ってまいりましたよ~。 175 00:13:54,968 --> 00:13:58,972 今も 葉山殿とは こそこそ会ってるんですか? 176 00:14:00,974 --> 00:14:02,976 (猿吉)ご自分が 何をなさってるか お分かりですか? 177 00:14:02,976 --> 00:14:05,979 もし こんなことが知れれば…! 178 00:14:08,982 --> 00:14:11,985 会ってなどいませんよ。 179 00:14:11,985 --> 00:14:13,987 これ ありがとう。 180 00:14:27,000 --> 00:14:30,000 ♬~ 181 00:14:30,000 --> 00:14:41,949 ♬~ 182 00:14:41,949 --> 00:14:45,953 (女性) 上様のおなりにございます。 183 00:14:50,958 --> 00:14:56,964 こたびは… 誠におめでとう存じます。 184 00:15:01,969 --> 00:15:05,973 さぞかし カワイイ若君にございましょう。 185 00:15:07,975 --> 00:15:11,979 会いになど… 行っておらぬ。 186 00:15:13,981 --> 00:15:15,983 どうして? 187 00:15:17,985 --> 00:15:21,989 子など 欲しくはない。 188 00:15:27,995 --> 00:15:29,997 わしは…。 189 00:15:44,945 --> 00:15:49,950 私に 気を使われているのですか? 190 00:15:51,952 --> 00:15:56,957 だとしたら そんな優しさは無用です! 191 00:15:59,960 --> 00:16:00,000 余計に 惨めになるだけです。 192 00:16:00,000 --> 00:16:04,965 余計に 惨めになるだけです。 193 00:16:06,967 --> 00:16:08,969 御台。 194 00:16:12,973 --> 00:16:17,978 今すぐに 会いに行って差し上げてください。 195 00:16:22,983 --> 00:16:27,988 お知保殿は 命懸けで➡ 196 00:16:27,988 --> 00:16:30,000 あなたさまのお子を 産んだのですよ。 197 00:16:30,000 --> 00:16:31,992 あなたさまのお子を 産んだのですよ。 198 00:16:31,992 --> 00:16:51,945 ♬~ 199 00:16:51,945 --> 00:16:56,950 ♬~ 200 00:16:56,950 --> 00:16:59,953 (お知保)大丈夫よ。 201 00:16:59,953 --> 00:17:00,000 父上の分まで 私が そなたを愛するから。 202 00:17:00,000 --> 00:17:05,959 父上の分まで 私が そなたを愛するから。 203 00:17:09,963 --> 00:17:13,967 <(足音) 204 00:17:13,967 --> 00:17:16,970 (お知保)あっ 上様。 (家治)構うな。 205 00:17:28,982 --> 00:17:30,000 よく頑張ってくれたな。 206 00:17:30,000 --> 00:17:31,985 よく頑張ってくれたな。 207 00:17:40,928 --> 00:17:42,930 礼を申す。 208 00:17:42,930 --> 00:18:00,000 ♬~ 209 00:18:00,000 --> 00:18:02,950 ♬~ 210 00:18:02,950 --> 00:18:11,959 ♬~ 211 00:18:11,959 --> 00:18:16,964 どうして私は…。 212 00:18:16,964 --> 00:18:19,967 母になれない。 213 00:18:19,967 --> 00:18:30,000 ♬~ 214 00:18:30,000 --> 00:18:33,981 ♬~ 215 00:18:33,981 --> 00:18:35,983 フフッ。 216 00:18:35,983 --> 00:18:37,985 フフッ! 217 00:18:37,985 --> 00:18:39,987 アハハハハ! アハハハハ! 218 00:18:45,993 --> 00:18:49,997 今日は 日差しが気持ちいいです。 気晴らしに お散歩でもしましょう。 219 00:18:49,997 --> 00:18:51,999 そうだな。 220 00:18:51,999 --> 00:18:57,004 <(一同)お笑いになられました。 カワイイですね。 愛らしいです。➡ 221 00:18:57,004 --> 00:19:00,000 愛らしいです。 誠に かわいらしいですね。 222 00:19:00,000 --> 00:19:03,010 愛らしいです。 誠に かわいらしいですね。 223 00:19:03,010 --> 00:19:07,948 そうでしょう。 りんとしたお顔が 上様にそっくりなの。 224 00:19:07,948 --> 00:19:11,952 <(楽しげな話し声) 225 00:19:28,969 --> 00:19:30,000 (松島)こたびは 若君のご誕生 誠にお喜び申し上げます。 226 00:19:30,000 --> 00:19:34,975 (松島)こたびは 若君のご誕生 誠にお喜び申し上げます。 227 00:19:37,978 --> 00:19:43,984 つきましては そのことで ご提案したき儀がございます。 228 00:19:43,984 --> 00:19:45,986 何だ? 229 00:19:45,986 --> 00:19:48,989 (松島)若君には…。➡ 230 00:19:48,989 --> 00:19:51,992 こちらの御幼名は いかがでしょうか? 231 00:19:54,995 --> 00:19:58,999 (松島)神君 家康公や 上様と同じ御幼名であれば➡ 232 00:19:58,999 --> 00:20:00,000 将軍家のお世継ぎであることを➡ 233 00:20:00,000 --> 00:20:01,001 将軍家のお世継ぎであることを➡ 234 00:20:01,001 --> 00:20:05,005 あまねく 知らしめることができます。 235 00:20:05,005 --> 00:20:07,941 さすれば この先 無用な争いはなくなり➡ 236 00:20:07,941 --> 00:20:11,945 この城に平穏が訪れましょう。 237 00:20:11,945 --> 00:20:13,947 まだ世継ぎとは決めておらぬ。 238 00:20:15,949 --> 00:20:17,951 何故にございますか? 239 00:20:21,955 --> 00:20:26,960 もしや 御台さまに お気を使われて? 240 00:20:28,962 --> 00:20:30,000 恐れながら 御台さまが嫁がれて久しく➡ 241 00:20:30,000 --> 00:20:33,967 恐れながら 御台さまが嫁がれて久しく➡ 242 00:20:33,967 --> 00:20:37,971 お子ができぬということは…。 243 00:20:37,971 --> 00:20:42,976 しかし 御台は 子を望んでおる。 244 00:20:42,976 --> 00:20:47,981 されど 生まれたところで 公家の子にございます。➡ 245 00:20:47,981 --> 00:20:51,985 それに おなごは お子ができぬ間➡ 246 00:20:51,985 --> 00:20:57,991 まだか まだかと待ちわびて 苦しみ続けるのです。➡ 247 00:20:57,991 --> 00:21:00,000 私は そうした者たちを➡ 248 00:21:00,000 --> 00:21:01,995 私は そうした者たちを➡ 249 00:21:01,995 --> 00:21:05,999 この目で 星の数ほど見てまいりました。 250 00:21:10,938 --> 00:21:15,943 時には 諦めるきっかけを お与えになることも➡ 251 00:21:15,943 --> 00:21:18,946 必要な務めかと存じます。 252 00:21:26,954 --> 00:21:28,956 上様。 253 00:21:35,963 --> 00:21:38,966 その膳 御台にか? 254 00:21:38,966 --> 00:21:40,968 はい。 255 00:21:42,970 --> 00:21:45,973 (家治)あまり見掛けぬ料理だな。 256 00:21:45,973 --> 00:21:48,976 (お品)お子を授かるのに 良いとされる食材を➡ 257 00:21:48,976 --> 00:21:51,979 使っております。➡ 258 00:21:51,979 --> 00:21:54,982 お食事だけではございません。 259 00:21:54,982 --> 00:22:00,000 もっと丈夫な体にならねばと 必死に精進されてらっしゃいます。 260 00:22:00,000 --> 00:22:00,988 もっと丈夫な体にならねばと 必死に精進されてらっしゃいます。 261 00:22:00,988 --> 00:22:05,993 (お品)神仏へのお祈りも 毎日欠かさず 幾度も。 262 00:22:05,993 --> 00:22:25,946 ♬~ 263 00:22:32,953 --> 00:22:35,956 (お平) あっ 御台さまと同格の扱い…! 264 00:22:35,956 --> 00:22:37,958 (お玲) さすがは御部屋さまですね。 265 00:22:37,958 --> 00:22:42,963 私も じゅうぶん 腹は出ているというのに。 266 00:22:42,963 --> 00:22:47,968 <(女性) 上様のおなりにございます。 267 00:22:56,977 --> 00:23:00,000 今日は 皆に報告がある。 268 00:23:00,000 --> 00:23:00,981 今日は 皆に報告がある。 269 00:23:00,981 --> 00:23:20,934 ♬~ 270 00:23:20,934 --> 00:23:27,941 ♬~ 271 00:23:27,941 --> 00:23:30,000 (お平)なんとまあ! 272 00:23:30,000 --> 00:23:30,944 (お平)なんとまあ! 273 00:23:30,944 --> 00:23:32,946 愛くるしい。 274 00:23:32,946 --> 00:23:37,951 先日 生まれた わしの嫡男の名だが…。 275 00:23:45,959 --> 00:23:47,961 竹千代とする。 276 00:23:49,963 --> 00:23:51,965 上様。 277 00:23:51,965 --> 00:23:53,967 (お平)上様と同じ御幼名。 278 00:23:53,967 --> 00:23:55,969 (昭島)これで お知保の方さまのお子が➡ 279 00:23:55,969 --> 00:23:58,972 お世継ぎと 決まったようなものです。 280 00:23:58,972 --> 00:24:00,000 ♬~ 281 00:24:00,000 --> 00:24:16,924 ♬~ 282 00:24:34,942 --> 00:24:39,947 また 今年も咲きましたね。 283 00:24:43,951 --> 00:24:45,953 ああ。 284 00:24:45,953 --> 00:24:51,959 母のために 上様が 植えてくださった花ですが➡ 285 00:24:51,959 --> 00:24:56,964 私は もう…。 286 00:24:56,964 --> 00:24:59,967 母のようには なれないのでしょうか。 287 00:25:05,973 --> 00:25:10,911 お知保殿のお子を お世継ぎに お決めになったということは➡ 288 00:25:10,911 --> 00:25:20,921 私は お子をなすことはないと 見限られたということでしょうか。 289 00:25:23,924 --> 00:25:28,929 御台 聞いてくれ。 290 00:25:30,931 --> 00:25:33,934 人には役割がある。 291 00:25:33,934 --> 00:25:37,938 無理に そなたまで 子を産む必要はない。 292 00:25:40,941 --> 00:25:43,944 いつ かなうかも分からぬものを 求め続ければ➡ 293 00:25:43,944 --> 00:25:46,947 そなたも つらかろう。 294 00:25:46,947 --> 00:25:50,951 私は それでも母になりたいのです! 295 00:25:50,951 --> 00:25:55,956 この手で 上様のお子を抱き締めたい。 296 00:25:55,956 --> 00:25:58,959 幸せな家族を築きたいのです。 297 00:26:01,962 --> 00:26:05,966 それは つまり➡ 298 00:26:05,966 --> 00:26:12,906 わしの妻というだけでは 満足できぬということか? 299 00:26:14,908 --> 00:26:17,911 えっ? 300 00:26:17,911 --> 00:26:23,917 子がおらねば わしとは 幸せな家族を築けぬのか? 301 00:26:31,925 --> 00:26:33,927 御台。 302 00:26:33,927 --> 00:26:50,944 ♬~ 303 00:26:58,952 --> 00:27:00,000 かつて誓ったものじゃ。 304 00:27:00,000 --> 00:27:01,955 かつて誓ったものじゃ。 305 00:27:01,955 --> 00:27:07,961 表の実権を わしが握り 裏の実権を そなたが。 306 00:27:07,961 --> 00:27:12,966 そして 共に幕府を手中に収め この世の天下を取ろうと。 307 00:27:12,966 --> 00:27:19,973 そのために あらゆる泥水を すすってきたものじゃ。 308 00:27:19,973 --> 00:27:22,976 何が言いたいのです? 309 00:27:22,976 --> 00:27:29,983 若君命名の件 何故 わしを通さずに決めた? 310 00:27:31,985 --> 00:27:34,988 (田沼) 上様に直接 物を申すなど➡ 311 00:27:34,988 --> 00:27:37,991 おなごのそなたの することではないわ! 312 00:27:37,991 --> 00:27:39,927 身の程をわきまえよ。 313 00:27:43,931 --> 00:27:45,933 おい。 314 00:27:51,939 --> 00:27:54,942 聞いておるのか? 315 00:28:00,948 --> 00:28:04,952 そうした人を見下した態度➡ 316 00:28:04,952 --> 00:28:08,956 前々から 忌み嫌っておりました。 317 00:28:08,956 --> 00:28:10,958 何? 318 00:28:10,958 --> 00:28:13,961 この金屏風も 誠に悪趣味。➡ 319 00:28:13,961 --> 00:28:16,964 せっかくの酒が まずくなりまする。 320 00:28:19,967 --> 00:28:24,972 大奥総取締となり お世継ぎも生まれた今➡ 321 00:28:24,972 --> 00:28:28,976 これからは 私の好きなように させていただきます。 322 00:28:31,979 --> 00:28:36,984 そなたの指図は 金輪際 受けるつもりはございませぬ。 323 00:28:36,984 --> 00:28:43,924 まさか その方 政にまで口を挟むつもりか? 324 00:28:43,924 --> 00:28:49,930 フフフ そんなことに 興味はございませぬ。 325 00:28:49,930 --> 00:28:52,933 私は ただ…。 326 00:28:52,933 --> 00:28:56,937 そなたは もう用済みだと 申しておるのです。 327 00:29:01,942 --> 00:29:07,948 そなたと飲む この酒こそが 泥水にございました。 328 00:29:07,948 --> 00:29:27,968 ♬~ 329 00:29:27,968 --> 00:29:30,000 ♬~ 330 00:29:30,000 --> 00:29:31,972 ♬~ 331 00:29:33,974 --> 00:29:39,913 (家治)《子がおらねば わしとは 幸せな家族を築けぬのか?》 332 00:29:51,925 --> 00:29:53,927 (お品) また香りを変えたのですか? 333 00:29:53,927 --> 00:29:57,931 (お梅)はい。 こちらも いい香りですので。 334 00:29:57,931 --> 00:29:59,933 そう。 335 00:30:07,941 --> 00:30:12,946 (お品)このお香について 調べていただけませんか? 336 00:30:12,946 --> 00:30:14,948 半年ほど前から➡ 337 00:30:14,948 --> 00:30:17,951 倫子さまの付き人が よくお香をたいていて。 338 00:30:17,951 --> 00:30:19,953 何だか 少し気になって。 339 00:30:21,955 --> 00:30:25,959 分かりました。 念のため調べてみます。 340 00:30:25,959 --> 00:30:28,962 ありがとう存じます。 341 00:30:28,962 --> 00:30:30,000 その後 御台さまのご様子は? 342 00:30:30,000 --> 00:30:32,966 その後 御台さまのご様子は? 343 00:30:32,966 --> 00:30:36,970 いまだに ご懐妊の兆しは。 344 00:30:36,970 --> 00:30:38,972 そうですか。 345 00:30:43,911 --> 00:30:46,914 子を持つというのは➡ 346 00:30:46,914 --> 00:30:51,919 そんなに 幸せなことなのでしょうか? 347 00:30:53,921 --> 00:30:57,925 お知保殿が あんなふうに笑うお姿を➡ 348 00:30:57,925 --> 00:30:59,927 初めて見て。 349 00:31:01,929 --> 00:31:03,931 私は ずっと➡ 350 00:31:03,931 --> 00:31:08,936 倫子さまにお仕えすることだけを 考えてきたので。 351 00:31:08,936 --> 00:31:13,941 誰かの妻になることも 母になることも➡ 352 00:31:13,941 --> 00:31:15,943 想像すらできなくて。 353 00:31:18,946 --> 00:31:22,950 御台さま思いの お品殿もすてきですが➡ 354 00:31:22,950 --> 00:31:26,954 もう少し ご自分の幸せを願ってみても➡ 355 00:31:26,954 --> 00:31:28,956 よいのかもしれませんね。 356 00:31:30,958 --> 00:31:33,961 自分の幸せ? 357 00:31:33,961 --> 00:31:35,963 はい。 358 00:31:46,907 --> 00:31:54,915 でしたら このひとときが 一番幸せにございます。 359 00:31:54,915 --> 00:32:00,000 ♬~ 360 00:32:00,000 --> 00:32:14,935 ♬~ 361 00:32:25,946 --> 00:32:27,948 口吸い? 362 00:32:27,948 --> 00:32:30,000 (夜霧)はい。 確かに この目で見てまいりました。 363 00:32:30,000 --> 00:32:33,954 (夜霧)はい。 確かに この目で見てまいりました。 364 00:32:33,954 --> 00:32:36,957 なんとまあ。 365 00:32:36,957 --> 00:32:39,893 朝霧殿の言っていたことは 誠だったのです。 366 00:32:39,893 --> 00:32:45,899 お品殿は 上様以外の殿方と。 367 00:32:45,899 --> 00:32:49,903 許すまじき所業。 368 00:32:49,903 --> 00:32:51,905 大奥法度違反じゃ! 369 00:32:53,907 --> 00:32:58,912 (高岳)お品殿には 厳しい処分が下されよう。 370 00:33:09,923 --> 00:33:13,927 ハハハハハ…! 371 00:33:13,927 --> 00:33:16,930 さては あのときから。 372 00:33:16,930 --> 00:33:20,934 《竹千代君の教育係である 松島殿が➡ 373 00:33:20,934 --> 00:33:23,937 それがしに 何用でございましょう》 374 00:33:23,937 --> 00:33:26,940 《お幸の方さまが亡くなられ➡ 375 00:33:26,940 --> 00:33:30,000 私には 新たな後ろ盾が 必要にございます》 376 00:33:30,000 --> 00:33:30,944 私には 新たな後ろ盾が 必要にございます》 377 00:33:30,944 --> 00:33:33,947 《そこで➡ 378 00:33:33,947 --> 00:33:37,951 田沼殿のお力を 賜りたいのです》 379 00:33:37,951 --> 00:33:43,891 《そなた 何がしたい?》 380 00:33:43,891 --> 00:33:49,897 《私は ここに来て あらゆるものを失いました》 381 00:33:51,899 --> 00:33:54,902 《それ故 決めたのです》 382 00:33:54,902 --> 00:34:00,000 《必ず 大奥の頂に立ち 全ての者を見返すと》 383 00:34:00,000 --> 00:34:01,909 《必ず 大奥の頂に立ち 全ての者を見返すと》 384 00:34:01,909 --> 00:34:06,914 《大奥の頂に? そなたが?》 385 00:34:06,914 --> 00:34:08,916 《はい》 386 00:34:16,924 --> 00:34:18,926 《やめて!》➡ 387 00:34:18,926 --> 00:34:21,929 《あー!!》 388 00:34:27,935 --> 00:34:30,000 《おなごを使わずとも この身 一つで》 389 00:34:30,000 --> 00:34:33,941 《おなごを使わずとも この身 一つで》 390 00:34:39,880 --> 00:34:42,883 ようやく手に入れた。 391 00:34:44,885 --> 00:34:46,887 ようやく。 392 00:34:46,887 --> 00:35:00,000 ♬~ 393 00:35:00,000 --> 00:35:05,906 ♬~ 394 00:35:05,906 --> 00:35:08,909 わしを踏み台にしよったか! 395 00:35:33,867 --> 00:35:38,872 (足音) 396 00:35:38,872 --> 00:35:41,875 (お品)倫子さま。 397 00:35:41,875 --> 00:35:46,880 松平 定信さまから お届け物にございます。 398 00:35:51,885 --> 00:35:54,888 何故 このような…。 399 00:35:54,888 --> 00:36:00,000 うん… おそらく 本当のお届け物は。 400 00:36:00,000 --> 00:36:01,895 うん… おそらく 本当のお届け物は。 401 00:36:09,903 --> 00:36:13,841 (定信)「倫子殿 突然 このような文をお送りし➡ 402 00:36:13,841 --> 00:36:17,845 ご無礼をお許しください」➡ 403 00:36:17,845 --> 00:36:21,849 「お世継ぎのこと聞きました」➡ 404 00:36:21,849 --> 00:36:24,852 「おつらい思いを されてはいませんか?」 405 00:36:26,854 --> 00:36:29,857 (定信)「人は誰しも 欲を持つものです」➡ 406 00:36:29,857 --> 00:36:30,000 「欲を持つ以上➡ 407 00:36:30,000 --> 00:36:32,860 「欲を持つ以上➡ 408 00:36:32,860 --> 00:36:36,864 誰かをうらやみ ねたむこともございましょう」 409 00:36:39,867 --> 00:36:42,870 (定信) 「お優しい倫子殿のことです➡ 410 00:36:42,870 --> 00:36:44,872 そんなご自身を卑しく思い➡ 411 00:36:44,872 --> 00:36:49,877 余計に 苦しまれてはいませんか?」➡ 412 00:36:49,877 --> 00:36:53,881 「でも どうか これだけは 忘れずにいてください」➡ 413 00:36:53,881 --> 00:37:00,000 「倫子殿は 今のままで この上なく すてきな女性です」➡ 414 00:37:00,000 --> 00:37:00,888 「倫子殿は 今のままで この上なく すてきな女性です」➡ 415 00:37:00,888 --> 00:37:04,892 「昔なじみの私が 保証いたします」➡ 416 00:37:04,892 --> 00:37:09,897 「いつの日か また お会いできる日を願って」 417 00:37:09,897 --> 00:37:19,840 ♬~ 418 00:37:19,840 --> 00:37:30,000 ♬~ 419 00:37:30,000 --> 00:37:30,851 ♬~ 420 00:37:30,851 --> 00:37:32,853 <(お知保) お待ちください 松島さま! 421 00:37:32,853 --> 00:37:34,855 (お知保)竹千代君を お返しください! 422 00:37:34,855 --> 00:37:36,857 お願い申し上げます! 423 00:37:36,857 --> 00:37:39,860 (松島)御部屋さまといえども➡ 424 00:37:39,860 --> 00:37:42,863 大奥のしきたりには 従っていただきます。➡ 425 00:37:42,863 --> 00:37:44,865 お世継ぎは➡ 426 00:37:44,865 --> 00:37:49,870 乳母や養育係の手で育てるものと 定められております。 427 00:37:49,870 --> 00:37:52,873 されど 竹千代君は 私が 腹を痛めて産んだ子です。 428 00:37:52,873 --> 00:37:57,878 私に育てさせてください! 何とぞ お願い申し上げます。 429 00:37:57,878 --> 00:38:00,000 (泣き声) 430 00:38:00,000 --> 00:38:12,893 (泣き声) 431 00:38:12,893 --> 00:38:14,828 (松島)いかがされましたか? 432 00:38:14,828 --> 00:38:18,832 (竹千代の泣き声) 433 00:38:33,847 --> 00:38:39,853 (家治)《この国は今 子供の数が どんどん減っている》 434 00:38:39,853 --> 00:38:45,859 《だから わしは この国を もっと豊かにしていきたい》 435 00:38:52,866 --> 00:38:54,868 すまなかった。 436 00:38:58,872 --> 00:39:00,000 そなたは こんなにもカワイイというのに。 437 00:39:00,000 --> 00:39:04,878 そなたは こんなにもカワイイというのに。 438 00:39:04,878 --> 00:39:19,826 ♬~ 439 00:39:19,826 --> 00:39:23,830 元気に育つのですよ。 440 00:39:23,830 --> 00:39:30,000 ♬~ 441 00:39:30,000 --> 00:39:43,851 ♬~ 442 00:39:43,851 --> 00:39:46,854 ♬~ 443 00:39:46,854 --> 00:39:48,856 上様。 444 00:39:51,859 --> 00:39:54,862 申し訳ございませんでした。 445 00:39:56,864 --> 00:39:58,866 私は いつの間にか➡ 446 00:39:58,866 --> 00:40:00,000 自分の子を持つことに 意固地になって。 447 00:40:00,000 --> 00:40:02,870 自分の子を持つことに 意固地になって。 448 00:40:04,872 --> 00:40:07,875 お知保殿をねたんで。 449 00:40:07,875 --> 00:40:10,878 そんな自分が嫌で ますます焦って。 450 00:40:13,814 --> 00:40:18,819 一人のおなごとしては 今も変わらず お子が欲しいです。 451 00:40:18,819 --> 00:40:21,822 母になりたいです。 452 00:40:21,822 --> 00:40:26,827 それが 正直な気持ちです。 453 00:40:28,829 --> 00:40:30,000 ですが 私は ただのおなごではございません。 454 00:40:30,000 --> 00:40:35,836 ですが 私は ただのおなごではございません。 455 00:40:35,836 --> 00:40:38,839 上様の妻にございます。 456 00:40:42,843 --> 00:40:44,845 あなたさまが天下人として➡ 457 00:40:44,845 --> 00:40:48,849 この国の子供たちの幸せを 願うように➡ 458 00:40:48,849 --> 00:40:53,854 私も その妻として 同じ思いでありたいと存じます。 459 00:40:56,857 --> 00:40:59,860 竹千代君を見て 気付かされました。 460 00:40:59,860 --> 00:41:00,000 あんなにも いとおしくて。 461 00:41:00,000 --> 00:41:03,864 あんなにも いとおしくて。 462 00:41:03,864 --> 00:41:09,870 子供は 皆 誰の子であろうと この国の宝です。 463 00:41:11,872 --> 00:41:13,807 御台。 464 00:41:15,809 --> 00:41:20,814 それに 子をなすことを目的とする この大奥で➡ 465 00:41:20,814 --> 00:41:27,821 心から愛する方に出会えた私は この上ない果報者にございます。 466 00:41:27,821 --> 00:41:30,000 ♬~ 467 00:41:30,000 --> 00:41:39,833 ♬~ 468 00:41:42,836 --> 00:41:55,849 ♬~ 469 00:41:55,849 --> 00:41:57,851 何をしているのです? 470 00:41:57,851 --> 00:42:00,000 やはり そなたが? 471 00:42:00,000 --> 00:42:00,854 やはり そなたが? 472 00:42:00,854 --> 00:42:02,856 (貞之助)《このお香には➡ 473 00:42:02,856 --> 00:42:05,859 お子をできにくくする薬草が 使われておりました》 474 00:42:05,859 --> 00:42:08,862 《お子をできにくく?》 475 00:42:08,862 --> 00:42:13,800 《御台さまは おそらく そのせいで》 476 00:42:13,800 --> 00:42:18,805 なぜ こんなことを! 何が目的です? 477 00:42:18,805 --> 00:42:20,807 待て! 478 00:42:24,811 --> 00:42:27,814 誰に頼まれたのです? 479 00:42:40,827 --> 00:42:42,829 来年も 再来年も➡ 480 00:42:42,829 --> 00:42:45,832 またこうして 2人で眺めたいですね。 481 00:42:48,836 --> 00:42:50,838 そうだな。 482 00:42:57,845 --> 00:42:59,847 あ… ハッ…。 483 00:42:59,847 --> 00:43:00,000 御台? どうした!?➡ 484 00:43:00,000 --> 00:43:02,850 御台? どうした!?➡ 485 00:43:02,850 --> 00:43:04,852 御台。 (苦しむ声) 486 00:43:04,852 --> 00:43:07,855 御台! (苦しむ声) 487 00:43:10,858 --> 00:43:16,797 (田沼)竹千代君の養育係の件 お聞き及びかと。 488 00:43:16,797 --> 00:43:19,800 権力を振りかざすとは まさに このこと。 489 00:43:19,800 --> 00:43:25,806 あのような振る舞いが続けば 大奥の秩序は保たれませぬ。 490 00:43:27,808 --> 00:43:30,000 そこで 松島殿に代わる 新たな大奥総取締役を➡ 491 00:43:30,000 --> 00:43:34,815 そこで 松島殿に代わる 新たな大奥総取締役を➡ 492 00:43:34,815 --> 00:43:38,819 上様にご進言したいと 考えております。 493 00:43:38,819 --> 00:43:42,823 それがしと手を組みませぬか?➡ 494 00:43:42,823 --> 00:43:44,825 高岳殿。 495 00:43:44,825 --> 00:43:56,837 ♬~ 496 00:43:56,837 --> 00:43:59,840 (お梅)申し訳ございませぬ! 497 00:43:59,840 --> 00:44:00,000 悟られてしまいました。 498 00:44:00,000 --> 00:44:02,843 悟られてしまいました。 499 00:44:02,843 --> 00:44:04,845 <それは 残念だ。 500 00:44:04,845 --> 00:44:14,855 ♬~ 501 00:44:14,855 --> 00:44:19,860 父上との約束が あるというに。 502 00:44:19,860 --> 00:44:24,865 《家治の血筋は 根絶やしにしろ》➡ 503 00:44:24,865 --> 00:44:30,000 《そして お前が あの城の頂に立つのだ》 504 00:44:30,000 --> 00:44:30,537 《そして お前が あの城の頂に立つのだ》 505 00:44:35,876 --> 00:44:39,880 倫子殿の悲しむ顔だけは➡ 506 00:44:39,880 --> 00:44:43,884 見たくないのだがなあ。 507 00:44:43,884 --> 00:44:47,888 (お梅) どうか… どうか命だけは! 508 00:44:52,893 --> 00:44:54,895 (少年)《倫子殿》 509 00:44:59,900 --> 00:45:00,000 《どうして羽がないの?》 510 00:45:00,000 --> 00:45:01,902 《どうして羽がないの?》 511 00:45:01,902 --> 00:45:04,905 《わしが むしってやった》 512 00:45:04,905 --> 00:45:08,909 《こんなこと やめて。 かわいそうでしょ 賢丸》 513 00:45:11,912 --> 00:45:13,847 《かわいそう?》 514 00:45:15,849 --> 00:45:17,851 《なぜだ?》 515 00:45:17,851 --> 00:45:22,856 [羽をむしられた あのトンボのように…] 516 00:45:24,858 --> 00:45:26,860 (刺す音) (お梅)うっ! 517 00:45:30,864 --> 00:45:32,866 片付けておけ。 518 00:45:34,868 --> 00:45:37,871 [幾つもの 底知れぬ魔の手が…] 519 00:45:37,871 --> 00:45:41,875 (苦しむ声) 520 00:45:43,877 --> 00:45:45,879 (家治)御台? 521 00:45:45,879 --> 00:45:48,882 御台! 522 00:45:48,882 --> 00:45:51,885 [姫様に迫っているのでした] 523 00:46:15,843 --> 00:46:17,845 [そして…]