1 00:00:06,006 --> 00:00:10,010 この先 いかなることがあろうと➡ 2 00:00:10,010 --> 00:00:12,012 世継ぎは家基だ。 3 00:00:12,012 --> 00:00:29,029 ♬~ 4 00:00:29,029 --> 00:00:30,000 (家基)わしも大きくなったら 父上のようになれるか? 5 00:00:30,000 --> 00:00:33,033 (家基)わしも大きくなったら 父上のようになれるか? 6 00:00:33,033 --> 00:00:35,035 (松島)ええ なれますよ。➡ 7 00:00:35,035 --> 00:00:39,039 家基さまは 立派な将軍となられるのです。 8 00:00:44,044 --> 00:00:48,048 松島さま。 それでは代参に行ってまいります。 9 00:00:48,048 --> 00:00:50,050 はい。 10 00:00:50,050 --> 00:00:53,053 (家基)母上! 11 00:00:53,053 --> 00:00:56,723 お土産を たぁんと買ってまいりますからね。 12 00:00:56,723 --> 00:00:59,059 はい! 13 00:01:15,008 --> 00:01:19,012 (倫子)《ハァ… ハァ…》 14 00:01:19,012 --> 00:01:21,682 (泣き声) 15 00:01:31,024 --> 00:01:33,026 上様。 16 00:01:40,033 --> 00:01:44,037 この後 代参に行ってまいります。 17 00:01:44,037 --> 00:01:46,039 そうか。 18 00:01:46,039 --> 00:01:49,042 はい。 19 00:01:49,042 --> 00:01:52,045 では。 20 00:01:52,045 --> 00:01:54,047 ああ。 21 00:02:03,991 --> 00:02:05,993 (添番)出立。 22 00:02:20,007 --> 00:02:24,011 (定信) 《世継ぎは家基に決まったか》➡ 23 00:02:24,011 --> 00:02:27,014 《では 消さねばならぬな》 24 00:02:31,018 --> 00:02:35,022 《代参の日は 人手が出払い 城の守りが手薄になる》 25 00:02:35,022 --> 00:02:40,027 《やるなら その日であろう》 26 00:02:47,034 --> 00:02:49,036 五菜の猿吉にございます。 27 00:02:49,036 --> 00:02:53,040 表使いのお玲殿にお目通りしたく 参上いたしました。 28 00:02:53,040 --> 00:02:55,042 (門番)また お前か。 (猿吉)はい! 29 00:02:55,042 --> 00:02:58,045 (門番)入れ。 (猿吉)ありがとう存じます! 30 00:03:02,049 --> 00:03:04,985 賢丸。 31 00:03:12,993 --> 00:03:16,997 その後 お体はいかがですか? 32 00:03:16,997 --> 00:03:22,002 少しずつですが 気分も晴れて…。 33 00:03:22,002 --> 00:03:26,006 賢丸には 文や贈り物で 幾度も励ましてもらって➡ 34 00:03:26,006 --> 00:03:28,008 感謝しています。 35 00:03:30,010 --> 00:03:35,015 今日は どうしても 会って お礼を言いたくて。 36 00:03:35,015 --> 00:03:37,017 ありがとう。 37 00:03:39,019 --> 00:03:42,022 お役に立てたなら光栄です。 38 00:03:44,024 --> 00:03:48,028 そういえば お世継ぎが 無事に決まったそうですね。 39 00:03:48,028 --> 00:03:50,030 はい。 40 00:03:50,030 --> 00:03:53,033 これで 大奥は 安泰にございましょう。 41 00:04:00,040 --> 00:04:02,042 倫子殿? 42 00:04:02,042 --> 00:04:05,979 あっ… いえ。 43 00:04:05,979 --> 00:04:08,982 話が違うではないですか! 44 00:04:08,982 --> 00:04:11,985 貞次郎君を 世継ぎにお選びになるよう➡ 45 00:04:11,985 --> 00:04:15,989 上様を説き伏せてくださるのでは なかったのですか!? 46 00:04:19,993 --> 00:04:23,997 いったい どうするのです…。 47 00:04:23,997 --> 00:04:25,999 手だては一つ。 48 00:04:28,001 --> 00:04:30,000 家基さまには…。 49 00:04:30,000 --> 00:04:31,004 家基さまには…。 50 00:04:31,004 --> 00:04:35,008 消えていただくしかあるまい。 51 00:04:35,008 --> 00:04:38,011 まさか…。 52 00:04:38,011 --> 00:04:40,013 あやめるのですか? 53 00:04:42,015 --> 00:04:44,017 それは さすがに…。 54 00:04:44,017 --> 00:04:47,020 天罰が下りましょう。 55 00:04:58,031 --> 00:05:00,000 抜かりない松島さまのことです。 56 00:05:00,000 --> 00:05:02,035 抜かりない松島さまのことです。 57 00:05:02,035 --> 00:05:04,972 このままでは 貞次郎君は➡ 58 00:05:04,972 --> 00:05:09,977 家基さまを脅かす存在として この城を追われ➡ 59 00:05:09,977 --> 00:05:16,984 最悪の場合 命を奪われるやもしれませぬ。 60 00:05:22,990 --> 00:05:29,997 私は あの子のためでしたら どんなことでもいたします。 61 00:05:34,001 --> 00:05:40,007 人の道など とうに外れているのですから。 62 00:05:40,007 --> 00:05:52,019 ♬~ 63 00:05:52,019 --> 00:05:55,022 ハァ… そろそろ戻らないと。 64 00:05:57,024 --> 00:06:00,000 今日は いい息抜きになりました。 ありがとう。 65 00:06:00,000 --> 00:06:01,028 今日は いい息抜きになりました。 ありがとう。 66 00:06:01,028 --> 00:06:05,966 また しばらく 会えなくなってしまうのですね。 67 00:06:10,971 --> 00:06:16,977 私は 上様が憎いです。 68 00:06:16,977 --> 00:06:21,982 倫子殿に つらい思いばかりさせて…。 69 00:06:24,985 --> 00:06:27,988 この際 離縁なさっては いかがでしょうか。 70 00:06:27,988 --> 00:06:29,990 何を…。 71 00:06:29,990 --> 00:06:30,000 あなたさまが 一番苦しんでいるときに➡ 72 00:06:30,000 --> 00:06:32,993 あなたさまが 一番苦しんでいるときに➡ 73 00:06:32,993 --> 00:06:34,995 そばにいない者と➡ 74 00:06:34,995 --> 00:06:38,999 めおとでいる必要が あるのですか? 75 00:06:38,999 --> 00:06:44,004 他のおなごと過ごすような者を 愛する必要があるのですか? 76 00:06:57,017 --> 00:06:59,019 賢丸!? 77 00:06:59,019 --> 00:07:00,000 私ならば あなたさまに そのような思いはさせません。 78 00:07:00,000 --> 00:07:03,957 私ならば あなたさまに そのような思いはさせません。 79 00:07:05,959 --> 00:07:10,964 倫子殿一人を 愛してみせます。 80 00:07:12,966 --> 00:07:17,971 ずっと お慕いしておりました。 81 00:07:17,971 --> 00:07:28,982 ♬~ 82 00:07:28,982 --> 00:07:30,000 そなたが平賀 源内か? 83 00:07:30,000 --> 00:07:30,984 そなたが平賀 源内か? 84 00:07:30,984 --> 00:07:32,986 (源内)はっ。➡ 85 00:07:32,986 --> 00:07:37,991 どうか お手討ちだけは 平にご容赦を! 86 00:07:37,991 --> 00:07:40,994 何の話だ? 87 00:07:40,994 --> 00:07:44,998 それがしが以前 風来山人という名で➡ 88 00:07:44,998 --> 00:07:49,002 上様を愚弄する書物を 書いてしまったばかりに処分を…。 89 00:07:49,002 --> 00:07:51,004 フッ。 90 00:07:51,004 --> 00:07:54,007 あれも そなたが書いたものか。 91 00:08:01,014 --> 00:08:05,953 今日 来てもらった訳は 別にある。 92 00:08:05,953 --> 00:08:09,957 そなたがまとめた この博物学書を読んでな。 93 00:08:12,960 --> 00:08:19,967 この国は 天変地異が相次ぎ また いつ飢饉に陥るか分からぬ。 94 00:08:19,967 --> 00:08:25,973 それ故 米に頼らぬ食料体制を 築きたいのだ。 95 00:08:31,979 --> 00:08:34,982 ここに書かれてある サツマイモは➡ 96 00:08:34,982 --> 00:08:38,986 米の代わりになり得ると思うが どう思う? 97 00:08:38,986 --> 00:08:41,989 仰せのとおりにございます。 98 00:08:41,989 --> 00:08:45,993 しかし この国の土では育ちづらく➡ 99 00:08:45,993 --> 00:08:49,997 そうこうしているうちに 研究費が底を突いてしまいまして。 100 00:08:49,997 --> 00:08:53,000 そうか。 101 00:08:53,000 --> 00:08:58,005 ならば 幕府が支援しよう。 102 00:08:58,005 --> 00:09:00,000 へっ? 103 00:09:00,000 --> 00:09:00,007 へっ? 104 00:09:00,007 --> 00:09:05,946 この芋は いずれ 飢饉から民を救うやもしれぬ。 105 00:09:05,946 --> 00:09:10,951 その研究に財を投じるのは 当然であろう。 106 00:09:10,951 --> 00:09:14,955 はっ! ありがとうございます! 107 00:09:16,957 --> 00:09:18,959 いやはや…。➡ 108 00:09:18,959 --> 00:09:21,962 御台さまのおっしゃっていたとおりに ございます。 109 00:09:21,962 --> 00:09:23,964 御台? 110 00:09:23,964 --> 00:09:26,967 実は それがし 御台さまが代参の折➡ 111 00:09:26,967 --> 00:09:28,969 お見掛けしたことがございまして。 112 00:09:28,969 --> 00:09:30,000 《上様は しかと この国のことを 考えておられます!》 113 00:09:30,000 --> 00:09:31,972 《上様は しかと この国のことを 考えておられます!》 114 00:09:31,972 --> 00:09:35,976 《お飾りでも うつけでも 断じてございません!》 115 00:09:35,976 --> 00:09:39,980 と ものすごいけんまくで ございました。 116 00:09:39,980 --> 00:09:42,983 そうか… 御台が。 117 00:09:42,983 --> 00:09:47,988 (源内)さぞかし仲むつまじい めおとなのでございましょう。➡ 118 00:09:47,988 --> 00:09:49,990 うらやましい限りにございます。 119 00:09:49,990 --> 00:10:00,000 ♬~ 120 00:10:00,000 --> 00:10:06,006 ♬~ 121 00:10:10,010 --> 00:10:12,012 できた! 122 00:10:12,012 --> 00:10:15,015 家基さま! お待ちくだされ! 123 00:10:19,019 --> 00:10:22,022 (一同)家基さま! 家基さま! (松島)あちらを! 124 00:10:22,022 --> 00:10:25,025 分かりました! (一同)家基さま! 125 00:10:25,025 --> 00:10:30,000 ♬~ 126 00:10:30,000 --> 00:10:38,038 ♬~ 127 00:10:38,038 --> 00:10:44,044 (一同)家基さま! 家基さま! 家基さま! 128 00:10:44,044 --> 00:10:47,047 家基さま! (女性)いったい どちらに…。➡ 129 00:10:47,047 --> 00:10:49,049 家基さま! 130 00:10:52,052 --> 00:10:57,057 (お平)あ~! こたびも すてきでしたね 幸治郎さま! 131 00:10:57,057 --> 00:11:00,000 (お玲)そういえば どこか上様に似た➡ 132 00:11:00,000 --> 00:11:00,060 (お玲)そういえば どこか上様に似た➡ 133 00:11:00,060 --> 00:11:03,730 お顔立ちではありません? (お平)言われてみれば! 134 00:11:03,730 --> 00:11:05,666 オホホ! 135 00:11:05,666 --> 00:11:08,001 「遠からん者は 音にも聞け!」 136 00:11:08,001 --> 00:11:11,004 「近くばよって 目にも見よ!」 137 00:11:11,004 --> 00:11:14,007 (お玲・お平)キャー! 138 00:11:14,007 --> 00:11:16,009 お知保殿も 歌舞伎を? 139 00:11:16,009 --> 00:11:20,013 いえ。 私は家基さまに 土産を選んでおりました。 140 00:11:20,013 --> 00:11:24,017 御台さまは代参の後 どちらへ? 141 00:11:24,017 --> 00:11:30,000 私は… 昔 住んでいた浜御殿に 立ち寄っておりました。 142 00:11:30,000 --> 00:11:31,024 私は… 昔 住んでいた浜御殿に 立ち寄っておりました。 143 00:11:31,024 --> 00:11:33,026 (お知保)そうでしたか。 144 00:11:33,026 --> 00:11:36,029 <(足音) 145 00:11:36,029 --> 00:11:39,032 お知保の方さま! 家基さまが…。 146 00:11:39,032 --> 00:11:50,043 ♬~ 147 00:11:50,043 --> 00:11:52,045 家基さま! 148 00:11:56,049 --> 00:11:58,051 家基さま! 149 00:11:58,051 --> 00:12:00,000 何があったのです? (女性)目を離している間に➡ 150 00:12:00,000 --> 00:12:01,054 何があったのです? (女性)目を離している間に➡ 151 00:12:01,054 --> 00:12:03,056 池に落ちてしまったようで…。 152 00:12:03,056 --> 00:12:07,995 家基さま! 家基さま!➡ 153 00:12:07,995 --> 00:12:09,997 家基さま…。 154 00:12:16,003 --> 00:12:18,005 家基!? 155 00:12:18,005 --> 00:12:23,010 (お知保の泣き声) 156 00:12:23,010 --> 00:12:30,000 ♬~ 157 00:12:30,000 --> 00:12:31,018 ♬~ 158 00:12:31,018 --> 00:12:36,023 まさか 誠に このようなことになるとは…。 159 00:12:36,023 --> 00:12:41,028 天命か もしくは誰かが…。 160 00:12:45,032 --> 00:12:47,034 そなたらであろう! 161 00:12:47,034 --> 00:12:50,037 そなたらが家基さまを! 162 00:12:50,037 --> 00:12:52,039 (田沼)われわれは何も。 163 00:12:52,039 --> 00:12:54,708 嘘をつくでない! 家基さまには➡ 164 00:12:54,708 --> 00:12:58,045 一人で橋を渡らぬよう しかと言い聞かせてきたのです! 165 00:12:58,045 --> 00:13:00,000 ご聡明な家基さまは ご理解されておりました。 166 00:13:00,000 --> 00:13:02,049 ご聡明な家基さまは ご理解されておりました。 167 00:13:02,049 --> 00:13:05,986 それが…。 (田沼)まだ幼い若君です。 168 00:13:05,986 --> 00:13:11,992 一瞬でも目を離した そなたらに 落ち度があったのでは? 169 00:13:14,995 --> 00:13:21,001 こたびは誠に ご愁傷さまにございました。 170 00:13:21,001 --> 00:13:29,009 ♬~ 171 00:13:29,009 --> 00:13:30,000 [お世継ぎのお命が失われ➡ 172 00:13:30,000 --> 00:13:32,012 [お世継ぎのお命が失われ➡ 173 00:13:32,012 --> 00:13:38,018 大奥の権勢が 大きく変わろうと しているのでした] 174 00:13:53,033 --> 00:13:58,038 [そして このお二人のご関係も…] 175 00:14:03,043 --> 00:14:15,989 ♬~ 176 00:14:15,989 --> 00:14:18,992 ♬~ 177 00:14:42,950 --> 00:14:44,952 やっ! 178 00:14:46,954 --> 00:14:48,956 あっ…。 179 00:14:52,960 --> 00:14:56,964 (田沼) 《お前は 将軍家の子ではない》 180 00:14:58,966 --> 00:15:00,000 まやかしの血は…。 181 00:15:00,000 --> 00:15:01,969 まやかしの血は…。 182 00:15:03,971 --> 00:15:05,973 絶たれるさだめか? 183 00:15:15,983 --> 00:15:18,986 <御台さまが おみえにございます。 184 00:15:21,989 --> 00:15:23,991 お知保殿。 185 00:15:29,997 --> 00:15:30,000 おかげんは いかがですか? 186 00:15:30,000 --> 00:15:33,000 おかげんは いかがですか? 187 00:15:35,936 --> 00:15:40,941 少しは口にした方がよいと思い 果物をお持ちしました。 188 00:15:40,941 --> 00:15:45,946 一緒に いかがですか? 189 00:15:50,951 --> 00:15:54,955 このままでは お体が…。 190 00:15:56,957 --> 00:15:59,960 それでよいのです。 191 00:16:02,963 --> 00:16:05,966 このまま飢え死にする方が…。 192 00:16:08,969 --> 00:16:11,972 あの子に会いに行けますから。 193 00:16:11,972 --> 00:16:21,982 ♬~ 194 00:16:23,984 --> 00:16:27,988 <(一同)あぁ~。 <(高岳)ういのう。 195 00:16:27,988 --> 00:16:30,000 (朝霧)次期将軍は 貞次郎君に決まりですね。 196 00:16:30,000 --> 00:16:32,993 (朝霧)次期将軍は 貞次郎君に決まりですね。 197 00:16:32,993 --> 00:16:35,929 (夜霧)何という幸運の持ち主。 198 00:16:35,929 --> 00:16:39,933 (高岳)これで一安心ですね。 199 00:16:39,933 --> 00:16:42,936 はい。 200 00:16:42,936 --> 00:16:46,940 ほんに よかった。 201 00:16:46,940 --> 00:16:49,943 よかったな。 202 00:16:49,943 --> 00:16:52,946 「よかった」? 203 00:16:52,946 --> 00:16:55,949 御台さま。 204 00:16:55,949 --> 00:16:59,953 なぜ こんなときに喜べるのです!? 205 00:16:59,953 --> 00:17:00,000 家基さまが 身まかられたのですよ!? 206 00:17:00,000 --> 00:17:06,960 家基さまが 身まかられたのですよ!? 207 00:17:06,960 --> 00:17:09,963 わが子さえよければ それで満足ですか!? 208 00:17:14,968 --> 00:17:19,973 ええ そうです。 209 00:17:23,977 --> 00:17:27,981 私は 貞次郎君の母です。 210 00:17:27,981 --> 00:17:30,000 この子の幸せを一番に願って 当然ではないですか。 211 00:17:30,000 --> 00:17:33,987 この子の幸せを一番に願って 当然ではないですか。 212 00:17:33,987 --> 00:17:36,924 そなたは 人の痛みも分からぬほどに➡ 213 00:17:36,924 --> 00:17:38,926 成り下がったのか!? 214 00:17:38,926 --> 00:17:40,928 なぜ そんな人に…。 215 00:17:45,933 --> 00:17:48,936 倫子さまには分かりません。 216 00:17:48,936 --> 00:17:52,940 私には この子しかいないのです! 217 00:17:58,946 --> 00:18:00,000 そなた… 変わったな…。 218 00:18:00,000 --> 00:18:04,952 そなた… 変わったな…。 219 00:18:04,952 --> 00:18:17,965 ♬~ 220 00:18:17,965 --> 00:18:21,969 (せき) 221 00:18:21,969 --> 00:18:25,973 おや? お風邪を? 222 00:18:25,973 --> 00:18:28,976 大事ない。 223 00:18:28,976 --> 00:18:30,000 お世継ぎが身まかられた今➡ 224 00:18:30,000 --> 00:18:32,980 お世継ぎが身まかられた今➡ 225 00:18:32,980 --> 00:18:36,984 かくなる上は 残された貞次郎君を 次期将軍としてもり立て➡ 226 00:18:36,984 --> 00:18:39,987 われらの手で 守ってまいりましょう。 227 00:18:39,987 --> 00:18:43,991 そのためにも 幕府およびに大奥は➡ 228 00:18:43,991 --> 00:18:48,996 強靭な体制へと 生まれ変わるべきと存じます。 229 00:18:48,996 --> 00:18:50,998 そこで まずは こちらを。 230 00:18:57,004 --> 00:19:00,000 大奥総取締である松島殿の➡ 231 00:19:00,000 --> 00:19:00,007 大奥総取締である松島殿の➡ 232 00:19:00,007 --> 00:19:05,012 お役を解くべく集められた 嘆願書にございます。➡ 233 00:19:05,012 --> 00:19:07,014 権力をかさに着て➡ 234 00:19:07,014 --> 00:19:10,017 傍若無人な振る舞いをなさる 松島殿に➡ 235 00:19:10,017 --> 00:19:14,021 多くの女中たちが不満を 抱いているようにございます。 236 00:19:14,021 --> 00:19:18,025 1,000人もの奥女中を 束ねねばならぬのだ。 237 00:19:18,025 --> 00:19:21,028 時に厳しく律することもあろう。 238 00:19:21,028 --> 00:19:23,030 しかし これだけの数の署名が 集まったとなれば➡ 239 00:19:23,030 --> 00:19:25,032 むげにはできますまい。 240 00:19:34,041 --> 00:19:39,980 松島殿の代わりには 高岳殿をご推挙いたします。 241 00:19:45,986 --> 00:19:48,989 もうよい。 242 00:19:48,989 --> 00:19:50,991 好きにしろ。 243 00:19:53,994 --> 00:19:56,997 (定信)よくやった 猿吉。 244 00:19:56,997 --> 00:20:00,000 ♬~ 245 00:20:00,000 --> 00:20:08,008 ♬~ 246 00:20:08,008 --> 00:20:13,013 次は お品殿の若君 貞次郎か。 247 00:20:18,018 --> 00:20:23,023 ほんに 殺す必要があるのでしょうか? 248 00:20:28,028 --> 00:20:30,000 まだ幼い赤子です。 249 00:20:30,000 --> 00:20:31,031 まだ幼い赤子です。 250 00:20:31,031 --> 00:20:35,035 わしに口答えするな! 251 00:20:35,035 --> 00:20:37,971 われらの使命を忘れたのか? 252 00:20:37,971 --> 00:20:40,974 大義のためならば 多少の犠牲はやむを得ん。 253 00:20:40,974 --> 00:20:42,976 そうであろう? 254 00:20:48,982 --> 00:20:50,984 やれ。 255 00:20:53,987 --> 00:20:55,989 やるのだ。 256 00:20:57,991 --> 00:20:59,993 やれ!! 257 00:21:14,942 --> 00:21:24,952 ♬~ 258 00:21:24,952 --> 00:21:29,957 《その方 住む所がないのか?》 259 00:21:34,962 --> 00:21:37,965 《ならば わしと一緒に参るがよい》 260 00:21:39,967 --> 00:21:42,970 《みんな 戻ったぞ》 (子供たち)《定信さまだ!》 261 00:21:42,970 --> 00:21:45,973 (定信)《ちょっと待っとけ。 おう 危ないぞ》➡ 262 00:21:45,973 --> 00:21:48,976 《今 配るからな。 よいしょ よいしょ》➡ 263 00:21:48,976 --> 00:21:51,979 《ほら》 (子供たち)《うわ~!》 264 00:21:51,979 --> 00:21:56,984 (定信)《すごいだろ? ほら 順番に。 いいよ》➡ 265 00:21:56,984 --> 00:21:58,986 《よし。 順番にな》 (子供たち)《ありがとう》➡ 266 00:21:58,986 --> 00:22:00,000 《やった~! おいしそう!》 267 00:22:00,000 --> 00:22:02,990 《やった~! おいしそう!》 268 00:22:04,992 --> 00:22:09,930 《ここにいる者たちは皆 罪人の子なのだ》➡ 269 00:22:09,930 --> 00:22:15,602 《身寄りをなくし 住む家を失い ここへ流れ着いた》 270 00:22:15,602 --> 00:22:17,938 《わしの母も➡ 271 00:22:17,938 --> 00:22:22,943 わしに飯を食わせようと 盗みを働き…》 272 00:22:22,943 --> 00:22:25,946 《死罪となりました》 273 00:22:25,946 --> 00:22:30,000 《そうか… 悔しいな》 274 00:22:30,000 --> 00:22:31,952 《そうか… 悔しいな》 275 00:22:33,954 --> 00:22:36,957 《この国には 貧しいが故に罪を犯し➡ 276 00:22:36,957 --> 00:22:40,961 行き場所を失った者たちが 大勢いる》 277 00:22:40,961 --> 00:22:43,964 《この負の連鎖を 断ち切らぬ限り➡ 278 00:22:43,964 --> 00:22:49,970 真の意味で 天下太平の世は築けぬであろう》 279 00:22:51,972 --> 00:22:55,976 《それ故 わしは あの城へ行く》 280 00:22:55,976 --> 00:22:58,979 《そして 幕政の実権を握り➡ 281 00:22:58,979 --> 00:23:00,000 居場所を失った者たちを 救いたいのだ》 282 00:23:00,000 --> 00:23:01,982 居場所を失った者たちを 救いたいのだ》 283 00:23:01,982 --> 00:23:05,986 (子供たち)《うん。 うまっ》 284 00:23:05,986 --> 00:23:10,924 《そうだ。 そなた 力を貸してくれぬか?》 285 00:23:10,924 --> 00:23:12,926 《えっ?》 286 00:23:12,926 --> 00:23:15,929 《わしには 相棒が必要なのだ》 287 00:23:15,929 --> 00:23:21,935 《この大義を共に背負い 戦ってくれる仲間がな》 288 00:23:21,935 --> 00:23:30,000 ♬~ 289 00:23:30,000 --> 00:23:33,614 ♬~ 290 00:23:33,614 --> 00:23:37,951 《よし。 決まりだ》 291 00:23:47,961 --> 00:23:50,964 (せき) 292 00:23:50,964 --> 00:23:52,966 (お玲)上様! 293 00:23:59,973 --> 00:24:00,000 これは? 294 00:24:00,000 --> 00:24:01,975 これは? 295 00:24:03,977 --> 00:24:05,979 (お玲)御台さまが お品の方さまのために➡ 296 00:24:05,979 --> 00:24:10,918 書庫よりお借りした 書物にございます。 297 00:24:10,918 --> 00:24:12,920 そうか。 298 00:24:23,931 --> 00:24:26,934 初めて見るな。 299 00:24:26,934 --> 00:24:29,937 唐の時代のお話だそうです。 300 00:24:29,937 --> 00:24:30,000 お品の方さまが 御台さまと幼い頃に➡ 301 00:24:30,000 --> 00:24:31,939 お品の方さまが 御台さまと幼い頃に➡ 302 00:24:31,939 --> 00:24:33,941 よくお読みになっていたそうで。 303 00:24:44,952 --> 00:24:47,955 《そなたは 人の痛みも分からぬほどに➡ 304 00:24:47,955 --> 00:24:49,957 成り下がったのか!?》 305 00:24:52,960 --> 00:24:59,967 《そなた… 変わったな…》 306 00:24:59,967 --> 00:25:00,000 <上様のおなりにございます。 307 00:25:00,000 --> 00:25:02,970 <上様のおなりにございます。 308 00:25:13,914 --> 00:25:15,916 変わりはないか? 309 00:25:15,916 --> 00:25:17,918 はい。 310 00:25:17,918 --> 00:25:21,922 貞次郎君も 健やかに育っております。 311 00:25:21,922 --> 00:25:23,924 そうか。 312 00:25:23,924 --> 00:25:27,928 その… こたびは? 313 00:25:29,930 --> 00:25:30,000 これを渡そうと思ってな。 314 00:25:30,000 --> 00:25:32,933 これを渡そうと思ってな。 315 00:25:39,940 --> 00:25:43,944 (家治) そなたの好きな書物であろう。 316 00:25:43,944 --> 00:25:45,946 どうして これを? 317 00:25:45,946 --> 00:25:50,951 御台が そなたのために 用意していたものだ。 318 00:25:50,951 --> 00:25:53,954 御台さまが? 319 00:25:53,954 --> 00:25:56,957 (家治)ああ。 320 00:26:05,966 --> 00:26:11,905 このお話 ご存じですか? 321 00:26:11,905 --> 00:26:13,907 いや。 322 00:26:19,913 --> 00:26:24,918 一匹の猫を 僧侶たちが奪い合って➡ 323 00:26:24,918 --> 00:26:28,922 その揚げ句 猫は争いのもとになるからと➡ 324 00:26:28,922 --> 00:26:30,000 殺されてしまうのです。 325 00:26:30,000 --> 00:26:31,925 殺されてしまうのです。 326 00:26:34,928 --> 00:26:42,936 欲深い僧侶たちが 私は大嫌いでした。 327 00:26:42,936 --> 00:26:44,938 なのに…。 328 00:26:44,938 --> 00:26:48,942 《わが子さえよければ それで満足ですか!?》 329 00:26:50,944 --> 00:26:55,949 貞次郎君のためならば 私も…。 330 00:26:55,949 --> 00:26:58,952 喜んで戦うと思うのです。 331 00:27:08,962 --> 00:27:13,967 倫子さまは このお話を読んだとき➡ 332 00:27:13,967 --> 00:27:19,973 猫を殺さずに 増やすと仰せでした。 333 00:27:19,973 --> 00:27:22,976 倫子さまらしいですよね。 334 00:27:22,976 --> 00:27:30,000 ♬~ 335 00:27:30,000 --> 00:27:41,995 ♬~ 336 00:27:41,995 --> 00:27:43,997 《賢丸!?》 337 00:27:43,997 --> 00:27:50,003 《ずっと お慕いしておりました》 338 00:27:50,003 --> 00:28:00,000 ♬~ 339 00:28:00,000 --> 00:28:02,015 ♬~ 340 00:28:14,962 --> 00:28:18,966 (猿吉)お品さま! 341 00:28:18,966 --> 00:28:23,971 頼まれていたもの 全て揃えてまいりましたよ。 342 00:28:23,971 --> 00:28:27,975 電光石火でございましたでしょう。 343 00:28:30,978 --> 00:28:33,981 貞次郎さまの前掛けに➡ 344 00:28:33,981 --> 00:28:36,984 貞次郎さまの おもちゃにございます。 345 00:28:36,984 --> 00:28:38,986 カワイイ。 346 00:28:38,986 --> 00:28:43,924 (猿吉)他にも色々 揃えてございますよ~。➡ 347 00:28:43,924 --> 00:28:47,928 貞次郎さまは 元気にお育ちですか? 348 00:28:49,930 --> 00:28:52,933 はい。 349 00:28:52,933 --> 00:28:55,936 (猿吉)次期将軍になられるお方 ですもんね。 350 00:28:55,936 --> 00:28:58,939 立派に なさらないと! 351 00:28:58,939 --> 00:29:00,000 フフフ。 352 00:29:00,000 --> 00:29:00,941 フフフ。 353 00:29:00,941 --> 00:29:05,946 そなたはいいな。 明るくて。 354 00:29:05,946 --> 00:29:11,952 こうして 顔を見るだけで 元気をもらえる。 355 00:29:11,952 --> 00:29:14,955 いつか 貞次郎君に 会ってもらいたいものです。 356 00:29:14,955 --> 00:29:19,960 笑うと 目が三日月になって そなたに似ているのよ。 357 00:29:19,960 --> 00:29:21,962 えっ この顔にですか? 358 00:29:21,962 --> 00:29:24,965 いやいや めっそうもございません。 359 00:29:24,965 --> 00:29:26,967 そうだ。 360 00:29:28,969 --> 00:29:30,000 これを。 361 00:29:30,000 --> 00:29:30,971 これを。 362 00:29:32,973 --> 00:29:37,978 (お品)貞次郎君のために こしらえたのですが➡ 363 00:29:37,978 --> 00:29:39,913 そなたにも。 (猿吉)えっ? 364 00:29:42,916 --> 00:29:44,918 いつも仕えてくれている お礼です。 365 00:29:51,925 --> 00:29:54,928 そなたといるときだけは➡ 366 00:29:54,928 --> 00:29:58,932 昔の自分に 戻れるような気がして…。 367 00:29:58,932 --> 00:30:00,000 何だか うれしいのです。 368 00:30:00,000 --> 00:30:01,935 何だか うれしいのです。 369 00:30:05,939 --> 00:30:09,943 (お品)その草履も ずいぶん古くなるのに➡ 370 00:30:09,943 --> 00:30:12,946 ずっと履いてくれていますよね? 371 00:30:16,950 --> 00:30:20,954 はい。 372 00:30:20,954 --> 00:30:22,956 ありがとう。 373 00:30:28,962 --> 00:30:30,000 そなたも きっと 猫を増やす人ですね。 374 00:30:30,000 --> 00:30:35,969 そなたも きっと 猫を増やす人ですね。 375 00:30:35,969 --> 00:30:37,971 猫? 376 00:30:37,971 --> 00:30:45,913 猿吉は 人から奪うのではなく 与えることのできる人です。 377 00:30:47,915 --> 00:30:54,922 (お品)まねをしたくても できるものではございません。 378 00:30:59,927 --> 00:31:00,000 大事に使わせてもらいますね。 379 00:31:00,000 --> 00:31:04,932 大事に使わせてもらいますね。 380 00:31:04,932 --> 00:31:06,934 はい。 381 00:31:13,941 --> 00:31:17,945 少しよろしいですか? 382 00:31:17,945 --> 00:31:27,955 ♬~ 383 00:31:27,955 --> 00:31:30,000 ♬~ 384 00:31:30,000 --> 00:31:38,966 ♬~ 385 00:31:48,909 --> 00:31:52,913 (お品)《貞次郎君のために こしらえていたのですが➡ 386 00:31:52,913 --> 00:31:54,915 そなたにも》 387 00:32:04,925 --> 00:32:20,941 ♬~ 388 00:32:20,941 --> 00:32:22,943 《やれ!!》 389 00:32:22,943 --> 00:32:30,000 ♬~ 390 00:32:30,000 --> 00:32:38,959 ♬~ 391 00:32:48,902 --> 00:32:51,572 (お品)おはよう 貞次郎君。 392 00:32:51,572 --> 00:32:58,912 (泣き声) 393 00:32:58,912 --> 00:33:00,000 (定信)殺せなかっただと? 394 00:33:00,000 --> 00:33:00,914 (定信)殺せなかっただと? 395 00:33:02,916 --> 00:33:04,918 なぜだ。 396 00:33:07,921 --> 00:33:12,926 それがしには… できませぬ。 397 00:33:12,926 --> 00:33:14,928 (猿吉)ああっ! 398 00:33:14,928 --> 00:33:19,933 わしを裏切る気か? やれ。 399 00:33:19,933 --> 00:33:22,936 できませぬ! (定信)やれ! 400 00:33:25,939 --> 00:33:28,942 貞次郎を殺せ。 401 00:33:28,942 --> 00:33:30,000 さもなければ お前をここで斬る。 402 00:33:30,000 --> 00:33:31,945 さもなければ お前をここで斬る。 403 00:33:34,948 --> 00:33:38,952 あなたさまに拾っていただいた わが命。 404 00:33:38,952 --> 00:33:41,889 ご自由になさってくださいませ。 405 00:33:41,889 --> 00:33:43,891 さては 貴様…。 406 00:33:45,893 --> 00:33:47,895 お品殿に ほだされたか? 407 00:33:47,895 --> 00:33:51,899 (猿吉)それがしが一番に尊敬して お慕いしていたのは…。 408 00:33:54,902 --> 00:33:57,905 定信さまです。➡ 409 00:33:57,905 --> 00:34:00,000 あなたさまならば 誠に この国を➡ 410 00:34:00,000 --> 00:34:00,908 あなたさまならば 誠に この国を➡ 411 00:34:00,908 --> 00:34:05,913 変えてくださるやもしれぬと 信じておりました。 412 00:34:05,913 --> 00:34:08,916 しかし いつの間にか➡ 413 00:34:08,916 --> 00:34:13,921 国ではなく あなたさまが 変わられてしまった。 414 00:34:13,921 --> 00:34:16,924 今の あなたさまに 大義などございませぬ!➡ 415 00:34:16,924 --> 00:34:18,926 ただ おのれをおとしめた者たちに➡ 416 00:34:18,926 --> 00:34:20,928 復讐したいだけにございます! 417 00:34:20,928 --> 00:34:23,931 黙れ 彦平衛!➡ 418 00:34:23,931 --> 00:34:26,934 黙れ…。 419 00:34:26,934 --> 00:34:30,000 黙れ…。 420 00:34:30,000 --> 00:34:30,938 黙れ…。 421 00:34:30,938 --> 00:34:32,940 黙れ!! 422 00:34:32,940 --> 00:34:34,942 (斬る音) 423 00:35:06,573 --> 00:35:09,910 お知保殿。 424 00:35:09,910 --> 00:35:12,913 おかげんは いかがですか? 425 00:35:37,871 --> 00:35:40,874 <(捜し回る声) 426 00:35:40,874 --> 00:35:47,881 (一同)お知保の方さま! お知保の方さま! 427 00:35:47,881 --> 00:36:00,000 ♬~ 428 00:36:00,000 --> 00:36:07,901 ♬~ 429 00:36:07,901 --> 00:36:25,853 ♬~ 430 00:36:25,853 --> 00:36:28,856 何をしているのです!? 431 00:36:28,856 --> 00:36:30,000 おやめください! 432 00:36:30,000 --> 00:36:30,858 おやめください! 433 00:36:30,858 --> 00:36:32,860 お知保殿! お戻りください! 434 00:36:32,860 --> 00:36:35,863 は… なせ! 435 00:36:39,867 --> 00:36:42,870 お願いです! おやめください! 436 00:36:42,870 --> 00:36:45,873 離してください! 437 00:36:45,873 --> 00:36:52,880 もう このまま… あの子の所に行かせてください…。 438 00:36:52,880 --> 00:36:55,883 こんな世で 生きている意味などないのです! 439 00:36:59,887 --> 00:37:00,000 離せ! 440 00:37:00,000 --> 00:37:02,890 離せ! 441 00:37:02,890 --> 00:37:05,893 私が嫌なのです! 442 00:37:05,893 --> 00:37:11,899 そなたを… 失いたくありません。 443 00:37:14,835 --> 00:37:21,842 家基さまは 私に思い出させてくださいました。 444 00:37:21,842 --> 00:37:24,845 人を思う心を。 445 00:37:26,847 --> 00:37:28,849 そして 今も…。 446 00:37:31,852 --> 00:37:38,859 そなたの中に 家基さまを感じるのです。 447 00:37:43,864 --> 00:37:46,867 どうか…。 448 00:37:46,867 --> 00:37:49,870 生きてください。 449 00:37:51,872 --> 00:37:56,877 (お知保の泣き声) 450 00:37:56,877 --> 00:38:00,000 ♬~ 451 00:38:00,000 --> 00:38:09,890 ♬~ 452 00:38:09,890 --> 00:38:12,893 (お知保の泣き声) 453 00:38:12,893 --> 00:38:14,828 (田沼)上様は そなたを➡ 454 00:38:14,828 --> 00:38:19,833 大奥総取締に ご拝命なさるとのこと。 455 00:38:19,833 --> 00:38:24,838 これで表の実権を それがしが➡ 456 00:38:24,838 --> 00:38:30,000 裏の実権を 高岳殿が 握ることとなりましょう。 457 00:38:30,000 --> 00:38:30,844 裏の実権を 高岳殿が 握ることとなりましょう。 458 00:38:34,848 --> 00:38:40,854 この城は われらのものぞ。 459 00:39:05,879 --> 00:39:09,883 誠によく 描けていますね。 460 00:39:09,883 --> 00:39:11,885 はい。 461 00:39:11,885 --> 00:39:18,825 手が器用で 好奇心が強く➡ 462 00:39:18,825 --> 00:39:21,828 走るのが大好きで…。 463 00:39:28,836 --> 00:39:30,000 その絵を 上様に届けていただけませんか? 464 00:39:30,000 --> 00:39:34,842 その絵を 上様に届けていただけませんか? 465 00:39:34,842 --> 00:39:37,845 えっ? 466 00:39:37,845 --> 00:39:40,848 私なら もう大丈夫ですから。 467 00:39:46,854 --> 00:39:50,858 御台さまが 大奥にいらしてからというもの➡ 468 00:39:50,858 --> 00:39:56,864 私は ずっと 腹を立てておりました。 469 00:39:56,864 --> 00:40:00,000 側室に選ばれても➡ 470 00:40:00,000 --> 00:40:00,868 側室に選ばれても➡ 471 00:40:00,868 --> 00:40:04,872 お子を授かっても➡ 472 00:40:04,872 --> 00:40:07,875 どこか いつも むなしくて。 473 00:40:11,879 --> 00:40:16,817 それは たぶん 一番欲しいものが➡ 474 00:40:16,817 --> 00:40:19,820 手に入らなかったからのように 思います。 475 00:40:26,827 --> 00:40:30,000 上様の心です。 476 00:40:30,000 --> 00:40:30,831 上様の心です。 477 00:40:39,840 --> 00:40:42,843 上様は どんなときも➡ 478 00:40:42,843 --> 00:40:46,847 御台さまだけを 愛しておられました。 479 00:40:49,850 --> 00:40:54,855 側室の私が言うのですから 間違いございません。 480 00:40:54,855 --> 00:41:00,000 ♬~ 481 00:41:00,000 --> 00:41:14,808 ♬~ 482 00:41:14,808 --> 00:41:26,820 ♬~ 483 00:41:26,820 --> 00:41:30,000 全て… わしのせいだ…。 484 00:41:30,000 --> 00:41:33,827 全て… わしのせいだ…。 485 00:41:49,843 --> 00:41:51,845 上様。 486 00:42:07,861 --> 00:42:09,863 こちらを。 487 00:42:12,866 --> 00:42:15,802 家基さまがお描きになった絵です。 488 00:42:19,806 --> 00:42:30,000 ♬~ 489 00:42:30,000 --> 00:42:38,825 ♬~ 490 00:42:38,825 --> 00:42:43,830 ずっと…。 491 00:42:43,830 --> 00:42:47,835 上様のことが 分かりませんでした。 492 00:42:49,837 --> 00:42:54,842 お優しくて 愛情深いお方なのに➡ 493 00:42:54,842 --> 00:43:00,000 時折 どれが本当のお姿なのか 分からなくなって…。 494 00:43:00,000 --> 00:43:02,850 時折 どれが本当のお姿なのか 分からなくなって…。 495 00:43:07,855 --> 00:43:11,859 でも 私は➡ 496 00:43:11,859 --> 00:43:15,796 目の前にいる上様のことを 信じます。 497 00:43:19,800 --> 00:43:27,808 子を愛し 私を愛してくださった➡ 498 00:43:27,808 --> 00:43:30,000 あなたさまを信じます。 499 00:43:30,000 --> 00:43:30,811 あなたさまを信じます。 500 00:43:30,811 --> 00:43:44,825 ♬~ 501 00:43:44,825 --> 00:43:46,827 わしは…。 502 00:43:54,835 --> 00:43:57,838 将軍家の子ではないのだ。 503 00:44:04,845 --> 00:44:07,848 そなたをあざむき➡ 504 00:44:07,848 --> 00:44:11,852 この城に仕える者たちを あざむき…。 505 00:44:15,856 --> 00:44:19,860 民をあざむき…。 506 00:44:19,860 --> 00:44:21,862 ここにいる。 507 00:44:26,867 --> 00:44:30,000 田沼だけが このことを…。 508 00:44:30,000 --> 00:44:30,871 田沼だけが このことを…。 509 00:44:30,871 --> 00:44:39,880 それ故に あの者の言うことを➡ 510 00:44:39,880 --> 00:44:42,883 聞く他なかった…。 511 00:44:48,889 --> 00:44:50,891 すまない…。 512 00:44:52,893 --> 00:44:58,899 そなたを たくさん… 傷つけた。 513 00:44:58,899 --> 00:45:00,000 ♬~ 514 00:45:00,000 --> 00:45:08,909 ♬~ 515 00:45:08,909 --> 00:45:18,852 ♬~ 516 00:45:18,852 --> 00:45:24,858 [どこか さみしげな背中の訳を ようやく理解した姫様] 517 00:45:24,858 --> 00:45:28,862 [しかし この大きすぎる秘密は➡ 518 00:45:28,862 --> 00:45:30,000 さらなる混乱の渦へと➡ 519 00:45:30,000 --> 00:45:31,865 さらなる混乱の渦へと➡ 520 00:45:31,865 --> 00:45:36,870 姫様たちを 巻き込んでゆくのでした] 521 00:46:05,899 --> 00:46:07,901 [そして…] 522 00:46:19,847 --> 00:46:21,849 [詳しくは 番組ホームページへ]