1 00:00:02,050 --> 00:00:04,550 実は犬にとってブドウは 中毒症状が出るということで 2 00:00:04,036 --> 00:00:06,536 食べてはいけないものと されている。 3 00:00:06,989 --> 00:00:09,489 だから、こういった状況 確かにサルはわかりませんよね。 4 00:00:10,909 --> 00:00:13,409 ≫ほかにも犬にとって アレルギーって 5 00:00:13,695 --> 00:00:16,195 たくさん多いですから それでもサルは食べられるものを 6 00:00:16,498 --> 00:00:18,998 親心で 与えてしまうと、逆に 7 00:00:19,101 --> 00:00:21,601 ちょっと犬にとっては かわいそうなことになりますから 8 00:02:35,003 --> 00:02:39,324 (音羽)<常磐井の局様は 御台所 信子様付きの➡ 9 00:02:39,324 --> 00:02:42,995 上臈御年寄として 大奥に入られ➡ 10 00:02:42,995 --> 00:02:46,999 名を 右衛門佐と改められました> 11 00:02:46,999 --> 00:02:49,651 (右衛門佐)右衛門佐にございます。 12 00:02:49,651 --> 00:02:54,990 今日より 大奥に勤めさせて 頂きまする。 13 00:02:54,990 --> 00:02:57,659 <その気品ある美しさは➡ 14 00:02:57,659 --> 00:03:01,980 大奥の女中たちも 息をのむほどでした。➡ 15 00:03:01,980 --> 00:03:06,001 なれど このお方が 美しさの内に➡ 16 00:03:06,001 --> 00:03:09,321 鋭い牙を隠して いらっしゃることは➡ 17 00:03:09,321 --> 00:03:14,621 まだ どなたも 知るよしの ないことにございました> 18 00:03:16,662 --> 00:03:21,316 ♬~ (テーマ曲) 19 00:03:21,316 --> 00:03:27,916 ♬~ 20 00:03:34,329 --> 00:03:38,650 (葛原)右衛門佐様は ほんに お美しい。 21 00:03:38,650 --> 00:03:44,323 (美吉野)ええ。 しかも 類まれなる ご教養の持ち主とか。 22 00:03:44,323 --> 00:03:49,995 やはり 京の女子は違うのう。 ええ。 23 00:03:49,995 --> 00:03:54,316 ≪(秀尾)京と言えば この薄霞。➡ 24 00:03:54,316 --> 00:03:56,985 はあ…。 25 00:03:56,985 --> 00:04:01,990 京は 女子ばかりか 菓子まで美しい。 26 00:04:01,990 --> 00:04:06,590 (美吉野)ほんに。 右衛門佐様のよう。 27 00:04:11,650 --> 00:04:16,321 美味でございます~! 28 00:04:16,321 --> 00:04:19,658 なれど 右衛門佐様が 来られて➡ 29 00:04:19,658 --> 00:04:23,328 快く思わぬ お方も おられましょう? 30 00:04:23,328 --> 00:04:28,328 そう。 ニの丸か 三の丸辺りに。 31 00:04:33,321 --> 00:04:38,326 (桂昌院)そなたが 右衛門佐か。 32 00:04:38,326 --> 00:04:39,926 (右衛門佐)はい。 33 00:04:41,997 --> 00:04:45,317 (右衛門佐)この度 御台様付きとして➡ 34 00:04:45,317 --> 00:04:48,320 出仕致すことになりました。➡ 35 00:04:48,320 --> 00:04:52,620 何とぞ よろしく お願い申し上げます。 36 00:05:12,994 --> 00:05:17,983 (右衛門佐)京より 持参致しました 菓子にございます。 37 00:05:17,983 --> 00:05:22,654 お心遣い ありがたく思います。 38 00:05:22,654 --> 00:05:28,660 (右衛門佐)昨日 柳島妙見堂を お参りさせて頂きました。 39 00:05:28,660 --> 00:05:31,997 (桂昌院)えっ 妙見堂に。 40 00:05:31,997 --> 00:05:36,318 (右衛門佐)業平橋より 表参道までの敷石は➡ 41 00:05:36,318 --> 00:05:39,654 桂昌院様が 寄進なさったとか。➡ 42 00:05:39,654 --> 00:05:42,324 誠に お見事なもので ございました。 43 00:05:42,324 --> 00:05:46,011 あの敷石を 見てくださいましたか。 44 00:05:46,011 --> 00:05:49,314 (右衛門佐)人は 仏像や建物に 目を引かれ➡ 45 00:05:49,314 --> 00:05:53,335 足元には目が行かぬもの。 さりながら➡ 46 00:05:53,335 --> 00:05:58,340 足元の敷石を 忽せになさらぬ 桂昌院様の お心➡ 47 00:05:58,340 --> 00:06:01,326 感服致しましてございます。 48 00:06:01,326 --> 00:06:06,648 そうですか。 それを分かってくれましたか。➡ 49 00:06:06,648 --> 00:06:10,335 大奥に入られたからには 家族も同然。 50 00:06:10,335 --> 00:06:14,656 分からないことがあれば 何でも聞いてくだされ。 51 00:06:14,656 --> 00:06:18,326 ありがたき お言葉。 52 00:06:18,326 --> 00:06:22,647 (お伝)何? 右衛門佐殿が 桂昌院様に挨拶に? 53 00:06:22,647 --> 00:06:27,319 (萩乃)はい。 ちょうど今。 (お伝)そうか。➡ 54 00:06:27,319 --> 00:06:30,655 では 続いて 私のところに 参るであろうな。 55 00:06:30,655 --> 00:06:33,955 (萩乃)恐らく。 (お伝)おっ。 56 00:06:39,981 --> 00:06:44,653 (お伝)ほら。 そこ 片づけるのじゃ。 (萩乃・松波)はい。 57 00:06:44,653 --> 00:06:46,653 (お伝)松波。 (松波)はい。 58 00:07:17,986 --> 00:07:22,324 (松波)申し上げます。 行ってしまわれました。 59 00:07:22,324 --> 00:07:30,315 えっ? なぜじゃ? なぜ 私のところには来ない!? 60 00:07:30,315 --> 00:07:38,006 (桂昌院)あの右衛門佐とやら 油断ならぬ女子じゃ。 61 00:07:38,006 --> 00:07:40,325 (音羽)たいそう 桂昌院様を➡ 62 00:07:40,325 --> 00:07:43,662 ご尊敬しておられる ご様子と お見受け致しましたが。 63 00:07:43,662 --> 00:07:47,315 妙見堂のことなど 何とでも言えよう。 64 00:07:47,315 --> 00:07:50,986 なぜ 堀川の落雁など持ってきた? 65 00:07:50,986 --> 00:07:57,659 妾が 京の町家の出ぇやという 当てつけやも知れぬ。➡ 66 00:07:57,659 --> 00:08:04,316 あの美しい笑みに 気を許せば 寝首を掻かれよう。 67 00:08:04,316 --> 00:08:10,322 ♬(謡曲) 68 00:08:10,322 --> 00:08:24,622 ♬~ 69 00:08:27,672 --> 00:08:31,993 (桂昌院)御台様。 今日は 右衛門佐殿は? 70 00:08:31,993 --> 00:08:37,649 (信子)はあ。 本日は 寛永寺に 参拝に参っております。 71 00:08:37,649 --> 00:08:41,653 (桂昌院)先日は 結構な土産を 頂きまして➡ 72 00:08:41,653 --> 00:08:44,322 よう お礼を 言っておいてくだされ。 73 00:08:44,322 --> 00:08:46,324 (信子)分かりました。 74 00:08:46,324 --> 00:08:49,661 (桂昌院)まあ それは お美しい お方でのう。➡ 75 00:08:49,661 --> 00:08:53,982 しかも 気品と教養を 兼ね備えておいでじゃ。 76 00:08:53,982 --> 00:08:57,652 (綱吉)ほう。 さようですか。 77 00:08:57,652 --> 00:09:00,652 私には そうは思えませぬ。 78 00:09:03,992 --> 00:09:08,663 (お伝)あの お方は 桂昌院様には 挨拶に参られたのに➡ 79 00:09:08,663 --> 00:09:12,984 まだ 私には ひと言の挨拶も ありませぬ。➡ 80 00:09:12,984 --> 00:09:16,988 これが 教養ある お方の お振る舞いか。 81 00:09:16,988 --> 00:09:22,677 (綱吉)御台。 何故 右衛門佐は 伝に挨拶 致さぬのか。 82 00:09:22,677 --> 00:09:26,331 (信子)はあ。 それは…。 83 00:09:26,331 --> 00:09:29,651 (お伝)都の中宮に仕えた 偉いお方は➡ 84 00:09:29,651 --> 00:09:33,321 私など 眼中にないのでしょう。 85 00:09:33,321 --> 00:09:35,621 (安子)それは違いまする。 86 00:09:38,993 --> 00:09:40,662 どう違うのですか? 87 00:09:40,662 --> 00:09:46,651 (安子)右衛門佐様は 御台所 信子様付きの 上臈御年寄。 88 00:09:46,651 --> 00:09:52,657 さすれば 桂昌院様に 挨拶に伺うのは 当然のこと。 89 00:09:52,657 --> 00:09:57,662 なれど ご側室に遠慮して 距離を置かれるのは➡ 90 00:09:57,662 --> 00:10:00,662 むしろ 奥ゆかしさの現れかと。 91 00:10:02,984 --> 00:10:07,989 (綱吉)うん。 安子の言うことに 一理ある。➡ 92 00:10:07,989 --> 00:10:11,659 伝。 そういうことじゃ。 気にするな。 93 00:10:11,659 --> 00:10:14,662 はあ…。 94 00:10:14,662 --> 00:10:19,962 そうか。 そんなに美しい女子か。 95 00:10:35,984 --> 00:10:43,324 時に安子。 腹の子供は どうじゃ? はい。 つつがのう。 96 00:10:43,324 --> 00:10:45,326 (綱吉)それは 何より。➡ 97 00:10:45,326 --> 00:10:50,665 間もなく 産み月じゃな。 (安子)はい。 98 00:10:50,665 --> 00:10:53,985 (信子の笑い声) 99 00:10:53,985 --> 00:10:59,657 わたしが言えば 角が立つところ 安子殿に 助けられました。 100 00:10:59,657 --> 00:11:05,330 いえ。 とっさのことで。 (信子)素性 卑しき者が➡ 101 00:11:05,330 --> 00:11:09,651 大きな顔をしている 大奥の今の有様。➡ 102 00:11:09,651 --> 00:11:11,653 このままでは この大奥は➡ 103 00:11:11,653 --> 00:11:15,990 無教養と 不作法の波に のまれてしまうのやないかと➡ 104 00:11:15,990 --> 00:11:22,981 わたしは胸を痛めておったのです。 そなたが来てくれて 百人力。 105 00:11:22,981 --> 00:11:27,981 微力ながら 精一杯 勤めさせて頂きます。 106 00:11:30,321 --> 00:11:35,660 (右衛門佐)宮中も 江戸城も 鳥のさえずる声は同じ。➡ 107 00:11:35,660 --> 00:11:37,960 人も また…。 108 00:11:40,315 --> 00:11:45,320 (右衛門佐)いずこの お方も 人より 上に立つこと。➡ 109 00:11:45,320 --> 00:11:52,920 人を 貶めることばかり考えて 醜きことよ。 110 00:11:55,997 --> 00:12:01,653 (右衛門佐)御台様は 大奥を 良くしたいと仰せられるが➡ 111 00:12:01,653 --> 00:12:07,325 誠の心は 自らのお立場を 強くしたいだけ。➡ 112 00:12:07,325 --> 00:12:11,329 私を 桂昌院様 お伝の方様と➡ 113 00:12:11,329 --> 00:12:16,317 張り合うための 道具にしようとしておられる。 114 00:12:16,317 --> 00:12:21,317 (安子)それを分かって なぜ 大奥にいらしたのです? 115 00:12:23,992 --> 00:12:28,997 この世を動かしているのは 殿方たちです。 116 00:12:28,997 --> 00:12:37,655 すなわち 世の乱れは 殿方の ふがいなさの現れ。 117 00:12:37,655 --> 00:12:44,996 女子は それを歯がゆく思えど 黙って見ているしかない。 118 00:12:44,996 --> 00:12:54,989 なれど大奥は 女子が この世を 動かすことのできる 唯一の場所。 119 00:12:54,989 --> 00:13:00,589 では やはり 大奥総取締の座に? 120 00:16:47,655 --> 00:16:51,255 (お伝)萩乃? 萩乃は おらんのか? 121 00:16:53,327 --> 00:16:56,330 (お伝)そなたしか おらんのか。 (松波)はっ。 122 00:16:56,330 --> 00:17:00,651 (お伝)萩乃に 使いを頼もうと 思うたのに。 どこへ行った? 123 00:17:00,651 --> 00:17:04,655 (松波)はあ あの…。 (お伝)はっきりせぬか。 124 00:17:04,655 --> 00:17:09,660 (松波)はい。 右衛門佐様の お講義に。 125 00:17:09,660 --> 00:17:17,985 右衛門佐の? そなたも行くのか? (松波)あっ いいえ。 126 00:17:17,985 --> 00:17:20,338 行きたければ 行くがよい。 127 00:17:20,338 --> 00:17:22,657 (右衛門佐)この「更級日記」の 作者は➡ 128 00:17:22,657 --> 00:17:25,993 幼い頃より 「源氏物語」に 憧れ…。 129 00:17:25,993 --> 00:17:30,982 <この日より 右衛門佐様は 大奥において➡ 130 00:17:30,982 --> 00:17:34,652 毎日のように お講義をなさいました。➡ 131 00:17:34,652 --> 00:17:39,991 その言葉の 流れるような巧みさ。 含蓄の深さは➡ 132 00:17:39,991 --> 00:17:42,994 お姿の美しさと相まって➡ 133 00:17:42,994 --> 00:17:49,594 大奥の女たちの心を たちどころに つかんだのでございます> 134 00:17:53,321 --> 00:17:57,321 では 今日は ここまでに致しましょう。 135 00:18:01,996 --> 00:18:04,296 (葛原)右衛門佐様。 136 00:18:06,651 --> 00:18:12,990 次のお講義では ぜひ 「源氏物語」を。 137 00:18:12,990 --> 00:18:15,326 (女中)ぜひ お願い致します。 138 00:18:15,326 --> 00:18:19,330 そうですか。 皆様の ご希望とあらば。 139 00:18:19,330 --> 00:18:23,930 (女中たちの歓声) 140 00:18:32,326 --> 00:18:35,329 (桂昌院)何? 右衛門佐が➡ 141 00:18:35,329 --> 00:18:38,983 大奥総取締の座を 狙うておるのか。 142 00:18:38,983 --> 00:18:43,654 (音羽)しかとは分かりませぬが。 (桂昌院)はははは…。 143 00:18:43,654 --> 00:18:49,994 大奥が 己の思いどおりになると 思うておいでか。 ふふふ…。 144 00:18:49,994 --> 00:18:55,294 この桂昌院が認めぬかぎり あり得ぬわ。 145 00:18:57,318 --> 00:19:01,989 (柳沢)確か ご側室は 大奥総取締にはなれぬ。 146 00:19:01,989 --> 00:19:04,589 そういう取り決めが ございましたな。 147 00:19:08,329 --> 00:19:16,320 右衛門佐を側室に。 うん。 良い考えじゃ。 148 00:19:16,320 --> 00:19:20,992 そうなれば 御台も 仲ようばかりも しておられまい。 149 00:19:20,992 --> 00:19:25,980 (柳沢)ただし 右衛門佐殿が お子をはらめば 新たな火種に。 150 00:19:25,980 --> 00:19:28,983 その時は その時。 151 00:19:28,983 --> 00:19:32,583 邪魔ならば 流してしまえば よいだけのこと。 152 00:19:34,655 --> 00:19:40,661 (桂昌院)いっそ 上様を けしかけてみようかのう。 153 00:19:40,661 --> 00:19:43,261 御台が どう出るか楽しみじゃ。 154 00:20:09,323 --> 00:20:11,323 (お伝)何用ですか? 155 00:20:13,327 --> 00:20:19,984 (兄)血の繋がった兄を そう 邪けんにするな。 156 00:20:19,984 --> 00:20:25,323 また 金の無心でしょ。 博打で負けなされたのか。 157 00:20:25,323 --> 00:20:36,984 (兄)んっ? 将軍様の ご側室が そう けちけちするな。 158 00:20:36,984 --> 00:20:41,322 もう 十分に尽くしたはずでは ございませぬか。 159 00:20:41,322 --> 00:20:45,993 この身を売るように 桂昌院様に お仕えして後➡ 160 00:20:45,993 --> 00:20:51,999 父上や 兄上に渡した金子は 百両や二百両では きかぬはず。 161 00:20:51,999 --> 00:20:55,599 打ち出の小づちのように 金が出てくるわけではありませぬ。 162 00:20:57,655 --> 00:21:01,659 ならば…。 うん。 163 00:21:01,659 --> 00:21:08,315 徳松を 早く 世継ぎにすれば よいではないか。 のう? 164 00:21:08,315 --> 00:21:11,318 兄上が 何か間違いでも起こせば➡ 165 00:21:11,318 --> 00:21:13,988 徳松の行く末にも 災いが及ぶのですよ。 166 00:21:13,988 --> 00:21:17,658 それを お分かりか? 上様…。 167 00:21:17,658 --> 00:21:22,258 上様は お前の色香に ぞっこんではないのか? 168 00:21:25,316 --> 00:21:30,616 大奥では 色香だけでは 勝てませぬ。 169 00:21:36,994 --> 00:21:39,994 (お伝)それを持って 早く帰ってくだされ! 170 00:21:43,651 --> 00:21:48,989 (兄)帰る 帰る。 へへへへ…。 171 00:21:48,989 --> 00:22:01,318 ♬~ 172 00:22:01,318 --> 00:22:04,655 ≪(徳松の笑い声) (乳母)危のうございます。 173 00:22:04,655 --> 00:22:07,324 (鶴姫)早く 早く。 174 00:22:07,324 --> 00:22:09,324 (安子)徳松君。 175 00:22:13,647 --> 00:22:16,947 また 少し 大きゅうなられましたなあ。 176 00:22:20,654 --> 00:22:30,648 徳松君の 弟か妹です。 (徳松)徳松は 弟が欲しい。 177 00:22:30,648 --> 00:22:32,648 そうですか。 178 00:22:39,990 --> 00:22:43,677 <おなかにいるのは 愛しい我が子。➡ 179 00:22:43,677 --> 00:22:50,985 そして 憎い上様の お子。 また この子を産むことは➡ 180 00:22:50,985 --> 00:22:56,340 大奥の世継ぎ争いに 巻き込まれていくことでもあり➡ 181 00:22:56,340 --> 00:22:59,660 おなかで お子が動くのを 感じるたび➡ 182 00:22:59,660 --> 00:23:05,960 安子様の心も また 激しく 揺れ動くのでございました> 183 00:23:09,320 --> 00:23:12,320 そんなに走っては 転びますよ。 184 00:23:16,327 --> 00:23:20,981 (安子)大事ありませぬか。 (乳母)申し訳ござりませぬ!➡ 185 00:23:20,981 --> 00:23:26,281 徳松君。 お怪我は? 186 00:23:34,328 --> 00:23:36,928 (安子)⦅あっ あっ あっ!⦆ 187 00:23:41,318 --> 00:23:43,654 ≪(お伝)徳松!? 188 00:23:43,654 --> 00:23:45,654 徳松!? 189 00:23:55,649 --> 00:23:58,986 徳松! こちらへ。 190 00:23:58,986 --> 00:24:08,996 ♬~ 191 00:24:08,996 --> 00:24:26,996 ♬~ 192 00:28:16,660 --> 00:28:18,260 (葛原)あっ。 (秀尾・美吉野)おお…。 193 00:28:23,984 --> 00:28:27,654 (葛原)まさか お伝の方様も お講義に? 194 00:28:27,654 --> 00:28:30,657 お伝の方様が 「源氏物語」? 195 00:28:30,657 --> 00:28:33,957 (秀尾・葛原・美吉野)似合わない。 196 00:28:37,331 --> 00:28:39,650 (美吉野)あっ。 葛原様の お召し物➡ 197 00:28:39,650 --> 00:28:43,650 似合わないですよ。 (葛原)そうかのう。 198 00:28:45,989 --> 00:28:48,675 (右衛門佐)「いづれの御時にか➡ 199 00:28:48,675 --> 00:28:54,314 女御 更衣 あまた さぶらいたまいける中に➡ 200 00:28:54,314 --> 00:28:57,985 いと やんごとなき 際にはあらぬが➡ 201 00:28:57,985 --> 00:29:02,322 すぐれて 時めきたもうありけり。➡ 202 00:29:02,322 --> 00:29:08,662 はじめより 我はと 思いあがりたまえる 御方々➡ 203 00:29:08,662 --> 00:29:14,662 めざましきものに おとしめ そねみたもう」 204 00:29:16,987 --> 00:29:20,657 (右衛門佐)「人よりさきに 参りたまいて➡ 205 00:29:20,657 --> 00:29:27,331 やんごとなき 御思いなべてならず➡ 206 00:29:27,331 --> 00:29:31,318 皇女たちなども おわしませば➡ 207 00:29:31,318 --> 00:29:37,991 この御方の 御諌めをのみぞ なお わづらわしう➡ 208 00:29:37,991 --> 00:29:44,648 心苦しう 思いきこえさせ たまいける。➡ 209 00:29:44,648 --> 00:29:48,652 かしこき 御蔭をば 頼みきこえながら…」 210 00:29:48,652 --> 00:29:50,988 (おなかの鳴る音) 211 00:29:50,988 --> 00:29:57,327 (右衛門佐)「疵を求めたもう人は 多く わが身は か弱く➡ 212 00:29:57,327 --> 00:30:02,666 ものはかなきありさまにて なかなかなる➡ 213 00:30:02,666 --> 00:30:10,657 もの思いをぞ したもう。 御局は 桐壺なり…」 214 00:30:10,657 --> 00:30:15,329 びー! (右衛門佐)「あまたの御方々を➡ 215 00:30:15,329 --> 00:30:21,318 過ぎさせたまいて 隙なき 御前渡りに➡ 216 00:30:21,318 --> 00:30:25,322 人の御心をつくしたもう…」 わあ! 217 00:30:25,322 --> 00:30:27,622 (葛原)あっ! (女中たち)上様! 218 00:30:34,982 --> 00:30:36,582 (せきばらい) 219 00:30:50,981 --> 00:30:52,981 苦しゅうない。 220 00:30:56,653 --> 00:30:59,323 そなたが 右衛門佐か。 221 00:30:59,323 --> 00:31:03,327 初めての お目通り 恐悦至極に存じます。 222 00:31:03,327 --> 00:31:06,980 前を通りかかり そなたの朗読に感じ入った。 223 00:31:06,980 --> 00:31:10,980 講義を続けよ。 はあ。 224 00:31:14,988 --> 00:31:19,660 (右衛門佐)では 皆様。 この 「あまたの御方々を➡ 225 00:31:19,660 --> 00:31:22,329 過ぎさせたまいて」 というところは➡ 226 00:31:22,329 --> 00:31:25,649 どのように 解釈するのが よろしいでしょう?➡ 227 00:31:25,649 --> 00:31:27,949 どなたか ご意見を。 228 00:31:30,671 --> 00:31:32,671 どなたか。 229 00:31:35,993 --> 00:31:37,993 誰か答えよ。 230 00:31:41,331 --> 00:31:44,651 では 私が。 231 00:31:44,651 --> 00:31:48,651 (右衛門佐)では お伝の方様。 お願い致します。 232 00:31:50,323 --> 00:31:54,661 (お伝)「あまたの御方々」は 「たくさんのお部屋」ですから➡ 233 00:31:54,661 --> 00:31:59,983 たくさんの部屋を通り過ぎて 遠く「桐壺」の部屋までと➡ 234 00:31:59,983 --> 00:32:02,583 私は 解釈致しまする。 235 00:32:07,991 --> 00:32:09,991 お見事。 236 00:32:12,996 --> 00:32:15,649 恐れ入ります。 237 00:32:15,649 --> 00:32:21,949 確か 烏丸光廣卿の講釈本にも そのように。 238 00:32:25,659 --> 00:32:27,327 さようですか。 239 00:32:27,327 --> 00:32:35,318 ただし それは 平安の世の宮中を ご存じない お方の解釈です。 240 00:32:35,318 --> 00:32:37,320 えっ。 241 00:32:37,320 --> 00:32:39,920 (女中たちの笑い声) 242 00:32:49,649 --> 00:32:55,989 それは 「たくさんの部屋に住む 帝の お手つきの女たちの前を➡ 243 00:32:55,989 --> 00:32:58,658 通り過ぎて」ということでは ないのか? 244 00:32:58,658 --> 00:33:02,662 さようにございます。 さすがは上様。 245 00:33:02,662 --> 00:33:05,315 「源氏物語」にまで ご造詣が。 246 00:33:05,315 --> 00:33:08,915 幼少よりの 母上の薫陶の賜物じゃ。 247 00:33:10,654 --> 00:33:16,660 お伝殿。 惜しゅうございましたなあ。 248 00:33:16,660 --> 00:33:21,982 ほほほほ…。 まだまだ 勉強が足りませぬ。➡ 249 00:33:21,982 --> 00:33:23,982 ふふふ…。 250 00:33:33,994 --> 00:33:39,316 (綱吉)あの 右衛門佐という女子 なかなか 大したものじゃな。 251 00:33:39,316 --> 00:33:44,988 (安子)はあ…。 なれど 上様が そう 度々➡ 252 00:33:44,988 --> 00:33:49,659 右衛門佐様の お講義に お出になるわけにも参りますまい。 253 00:33:49,659 --> 00:33:54,314 (綱吉)何。 それは 二人きりで…。 254 00:33:54,314 --> 00:33:55,914 えっ? 255 00:33:59,653 --> 00:34:06,660 上様。 まさか 右衛門佐様を ご側室に? 256 00:34:06,660 --> 00:34:09,663 黙れ。 ですが…。 257 00:34:09,663 --> 00:34:13,963 差し出がましいぞ! その話は もう 二度と致すな! 258 00:34:41,328 --> 00:34:46,650 (染子)⦅上様が 私を?⦆ 259 00:34:46,650 --> 00:34:50,950 (柳沢)⦅男子 一生の頼みじゃ。 聞いてくれぬか⦆ 260 00:34:53,657 --> 00:34:58,957 (染子)⦅分かりました。 殿の頼みとあらば⦆ 261 00:35:02,983 --> 00:35:08,283 (染子)殿。 いかがされました? 262 00:35:13,009 --> 00:35:17,009 もしや 上様が また。 263 00:35:18,982 --> 00:35:22,982 上様は もう ここには お越しになるまい。 264 00:35:26,990 --> 00:35:29,290 さようにございますか。 265 00:35:47,994 --> 00:35:56,987 辛い思いをさせたな。 もう 忘れました。 266 00:35:56,987 --> 00:36:12,587 ♬~ 267 00:40:01,648 --> 00:40:07,320 右衛門佐を 側室にと 言わしゃるのですか? 268 00:40:07,320 --> 00:40:13,326 (桂昌院)ぜひ。 (信子)それは できませぬ。 269 00:40:13,326 --> 00:40:18,648 (桂昌院)何か 不都合でも? (信子)自分に付いている 上臈を➡ 270 00:40:18,648 --> 00:40:21,985 はい そうですかと 側室に差し出して➡ 271 00:40:21,985 --> 00:40:26,656 正室としての面目が 立ちましょうか。 272 00:40:26,656 --> 00:40:28,341 (桂昌院)御台様。 273 00:40:28,341 --> 00:40:34,941 上様の最後のお渡りは いつにございました? 274 00:40:37,650 --> 00:40:39,250 さあ。 275 00:40:42,322 --> 00:40:48,661 殿方のお心が 新しいものに ひかれ 移ろうのは➡ 276 00:40:48,661 --> 00:40:54,651 致し方のないこと。 若くもない お身なら なおのこと➡ 277 00:40:54,651 --> 00:40:58,655 ご自分の お側に侍る女子を 上様に お勧めし➡ 278 00:40:58,655 --> 00:41:06,955 そのお心を 少しでも 繋ぎ止める ご努力をなされては いかがです? 279 00:41:08,982 --> 00:41:10,650 右衛門佐は➡ 280 00:41:10,650 --> 00:41:14,654 わたしの学問の師として 招いた者にございますれば➡ 281 00:41:14,654 --> 00:41:19,659 側室となって 学問の道が 断たれるのは あまりに不憫…。 282 00:41:19,659 --> 00:41:21,659 (桂昌院)そなたは…。 283 00:41:24,981 --> 00:41:27,581 そなたは どうじゃ? 284 00:41:29,319 --> 00:41:36,659 はあ…。 私は 御台様のために➡ 285 00:41:36,659 --> 00:41:40,330 一心を投げ打つ所存で 江戸に参りました。 286 00:41:40,330 --> 00:41:43,930 ご側室になるためでは ございませぬ。 287 00:41:46,319 --> 00:41:55,995 (右衛門佐)さりながら 桂昌院様。 ひいては 上様の御意とあらば➡ 288 00:41:55,995 --> 00:41:59,595 御台様の御意も 同じと心得まする。 289 00:42:01,651 --> 00:42:04,951 私に否やがございましょうか。 290 00:42:06,656 --> 00:42:13,980 うん。 そうか。 ふふふふ…。 291 00:42:13,980 --> 00:42:24,657 ♬~ 292 00:42:24,657 --> 00:42:30,330 (安子)なぜ 承知なさったのです? 右衛門佐様らしくありませぬ。 293 00:42:30,330 --> 00:42:33,930 (信子)わたしも そのように 言うておるのじゃ。 294 00:42:37,987 --> 00:42:42,987 (安子)もしや 何か お考えが…。 295 00:42:48,648 --> 00:42:56,656 (安子)そうなのですか? 何とか 仰せくださいませ。 296 00:42:56,656 --> 00:42:58,656 右衛門佐様。 297 00:43:07,984 --> 00:43:14,584 では 私の考えを お話し申し上げましょう。 298 00:43:20,329 --> 00:43:24,984 (綱吉)どうしたのじゃ。 わしに会いたいとは。 299 00:43:24,984 --> 00:43:28,321 (右衛門佐)ご側室にと ご所望頂いたことは➡ 300 00:43:28,321 --> 00:43:35,921 女子として これほどの果報はなく ありがたき 幸せに存じます。 301 00:43:37,980 --> 00:43:41,317 (綱吉)わざわざ それを申すためにか? 302 00:43:41,317 --> 00:43:43,986 (右衛門佐)はあ。 303 00:43:43,986 --> 00:43:52,011 (綱吉)殊勝な奴じゃな。 かわいがってやろう。 304 00:43:52,011 --> 00:43:54,311 (右衛門佐)ありがとう存じます。 305 00:44:02,321 --> 00:44:05,992 上様。 何じゃ。 306 00:44:05,992 --> 00:44:12,982 上様は なぜ 私を お気に召してくださったのですか? 307 00:44:12,982 --> 00:44:17,987 そなたの美しさと その豊かな教養故じゃ。 308 00:44:17,987 --> 00:44:23,993 私も 上様と共に 学識を 高め合うていきとうございます。 309 00:44:23,993 --> 00:44:29,315 ふっ。 そうしようぞ。 310 00:44:29,315 --> 00:44:32,652 私の好きな「論語」の言葉に➡ 311 00:44:32,652 --> 00:44:38,991 「難きを先にし 獲るを後にす」 というのがございます。 312 00:44:38,991 --> 00:44:44,330 「難しき事や 人の嫌がる事を 進んで引き受け➡ 313 00:44:44,330 --> 00:44:48,334 己の得となる事は 後回しにする」 ということじゃな。 314 00:44:48,334 --> 00:44:51,320 わしも常々 それを肝に銘じておる。 315 00:44:51,320 --> 00:44:55,324 世のため 人のために 学問をするということは➡ 316 00:44:55,324 --> 00:44:57,994 まさに 「難きを先にし…」 317 00:44:57,994 --> 00:45:06,652 そのためには 自分の楽しみを 後回しにする。 これぞ 人の道。 318 00:45:06,652 --> 00:45:09,989 おう。 だとすれば➡ 319 00:45:09,989 --> 00:45:14,327 ご側室になるのは 後回しにせねば。 320 00:45:14,327 --> 00:45:15,995 えっ? 321 00:45:15,995 --> 00:45:21,317 上様の ご側室にして頂くことは 私にとっての幸せ。 322 00:45:21,317 --> 00:45:26,317 ならば それは後回しにせねば なりますまい。 323 00:45:28,324 --> 00:45:30,660 しかし…。 324 00:45:30,660 --> 00:45:36,960 「難きを先にし 獲るを後にす」 ではないのですか? 325 00:45:40,653 --> 00:45:43,322 そうじゃが…。 326 00:45:43,322 --> 00:45:47,922 (右衛門佐)では 誠に残念ながら。 327 00:45:55,318 --> 00:45:59,318 そなた わしを 言いくるめたつもりか! 328 00:46:02,658 --> 00:46:04,958 めっそうもございませぬ。 329 00:46:08,648 --> 00:46:14,654 何のかんのと 小賢しい理屈を 口先で並べ➡ 330 00:46:14,654 --> 00:46:18,991 わしを 腹の中では 馬鹿にしているのであろう。 331 00:46:18,991 --> 00:46:20,991 違うか? 332 00:46:36,993 --> 00:46:43,983 上様。 武をもって 世を制する お立場でありながら➡ 333 00:46:43,983 --> 00:46:48,988 学識と知性にあふれる あなた様のような お方を➡ 334 00:46:48,988 --> 00:46:52,288 お慕いせぬ女子が ございましょうか。 335 00:46:55,328 --> 00:47:01,317 (右衛門佐)私とて 上様に 身も心も お捧げしたい。 336 00:47:01,317 --> 00:47:06,322 なれど 肌にかかる お情けは 一時のこと。 337 00:47:06,322 --> 00:47:09,322 この世の泡沫にございましょう。 338 00:47:11,661 --> 00:47:21,654 学問を通じ また 政の道でも 陰となって 上様をお支えし➡ 339 00:47:21,654 --> 00:47:25,992 ほかの いかなる ご側室をも凌ぐ勢いで➡ 340 00:47:25,992 --> 00:47:29,992 上様と結ばれていたいので ございます。 341 00:47:51,317 --> 00:47:56,617 ふっ。 大した女子じゃな。 342 00:48:00,326 --> 00:48:04,626 (綱吉)申してみよ。 何が望みじゃ? 343 00:48:18,661 --> 00:48:20,661 (綱吉)面を上げ。 344 00:48:25,317 --> 00:48:28,988 皆に申し伝えることがある。 345 00:48:28,988 --> 00:48:37,988 今日より そこにおる右衛門佐に 大奥総取締の任を申し渡す。 346 00:48:40,649 --> 00:48:42,249 (お伝)えっ? 347 00:48:48,657 --> 00:48:50,326 (桂昌院)上様。 348 00:48:50,326 --> 00:48:54,330 母上には 長らく 大奥を 取り仕切って頂きましたが➡ 349 00:48:54,330 --> 00:48:57,316 今日よりは この右衛門佐に➡ 350 00:48:57,316 --> 00:49:01,320 安心して お役目 任せられませ。 なれど…。 351 00:49:01,320 --> 00:49:06,320 右衛門佐殿では ご不満でも? いいえ。 352 00:49:11,647 --> 00:49:15,947 (桂昌院)では そのように。 353 00:49:17,653 --> 00:49:23,659 (綱吉)右衛門佐は 大奥の正しき姿を 守ることこそ➡ 354 00:49:23,659 --> 00:49:31,317 己が天命と申した。 誠に 殊勝な心掛けじゃ。 355 00:49:31,317 --> 00:49:38,657 これよりは 右衛門佐が申すことは わしが申すことと心得➡ 356 00:49:38,657 --> 00:49:43,996 その指図を よく聞き 勤めに励むよう。 357 00:49:43,996 --> 00:50:03,983 ♬~ 358 00:50:03,983 --> 00:50:23,583 ♬~ 359 00:50:31,660 --> 00:50:35,648 (お伝)安子殿。 お伝の方様。 360 00:50:35,648 --> 00:50:37,948 少し ご足労を。 361 00:50:41,320 --> 00:50:43,320 (安子)一体 どちらへ? 362 00:50:45,991 --> 00:50:47,991 お伝の方様? 363 00:50:50,646 --> 00:50:56,986 そなた 先程 私を見て笑うたな。 364 00:50:56,986 --> 00:51:01,657 私は何も。 いや 笑うた。 365 00:51:01,657 --> 00:51:04,257 私を見て 笑うておった。 366 00:51:05,995 --> 00:51:08,595 (安子)あっ。 あっ。 あっ。 367 00:51:10,316 --> 00:51:13,319 何をなさいます! 368 00:51:13,319 --> 00:51:17,656 私の生まれを馬鹿にして 笑うたのであろう。 369 00:51:17,656 --> 00:51:23,996 じゃが そこから はい上がって ここまで来たのじゃ。 370 00:51:23,996 --> 00:51:26,649 陰口をたたかれようと➡ 371 00:51:26,649 --> 00:51:31,320 後ろ指をさされようと 耐えに耐えて。 372 00:51:31,320 --> 00:51:36,992 幕府重臣の娘に生まれ 蝶よ花よと育てられた そなたに➡ 373 00:51:36,992 --> 00:51:42,982 私の気持ちが 分かるものか! そなたには 邪魔はさせぬぞ。 374 00:51:42,982 --> 00:51:47,319 私は邪魔など! 言いがかりにございます! 375 00:51:47,319 --> 00:51:48,988 (お伝)白々しい! 376 00:51:48,988 --> 00:51:52,341 右衛門佐や御台と 示し合わせて 徳松を追い落とし➡ 377 00:51:52,341 --> 00:51:55,661 その腹の子を 世継ぎにしようと 考えておろう! 378 00:51:55,661 --> 00:51:57,961 (安子)おやめください! 379 00:52:00,316 --> 00:52:04,653 いい子ぶった その ひしゃげ顔 気に入らぬ!➡ 380 00:52:04,653 --> 00:52:08,324 そもそも この大奥が おかしくなったのは➡ 381 00:52:08,324 --> 00:52:12,661 そなたが 来てからじゃ。 この疫病神! 382 00:52:12,661 --> 00:52:18,317 嫌いじゃ! 嫌いじゃ 嫌いじゃ! (安子)ああっ! 383 00:52:18,317 --> 00:52:38,320 ♬~ 384 00:52:38,320 --> 00:52:58,324 ♬~ 385 00:52:58,324 --> 00:53:02,924 (侍女)いかがされましたか? いえ。 386 00:53:06,315 --> 00:53:09,318 (安子)あっ。 387 00:53:09,318 --> 00:53:13,989 (せきこみ) 388 00:53:13,989 --> 00:53:32,658 ♬~ 389 00:53:32,658 --> 00:53:44,258 誰か! 誰か! 誰か! 誰か! 誰か! 390 00:53:52,995 --> 00:53:54,595 (安子)あっ! 391 00:54:02,988 --> 00:54:05,991 (安子)誰か…。 392 00:54:05,991 --> 00:54:11,330 <このお子が 無事に お生まれになるか どうか➡ 393 00:54:11,330 --> 00:54:14,666 それは これからの大奥を。➡ 394 00:54:14,666 --> 00:54:20,339 そして 徳川の世を 左右する別れ道でした。➡ 395 00:54:20,339 --> 00:54:25,639 安子様は 今 運命の岐路に 立たされていたのでございます>