1 00:00:02,381 --> 00:00:04,881 自分で使用していましたと 言っているわけでしょ。 2 00:00:05,017 --> 00:00:07,517 これは、簡単です。 3 00:00:08,321 --> 00:00:10,821 そんな末端の捜査なんか このチームはしませんから。 4 00:00:10,723 --> 00:00:13,223 狙いは上ですからね。 ここまでいくのには 5 00:00:13,976 --> 00:00:16,476 清原がどれだけ供述するか。 6 00:00:17,947 --> 00:00:20,447 それで、清原さんは 本当のことを言わなければ 7 00:00:21,350 --> 00:00:23,850 また、しますからね。 入手先を供述しなければ 8 00:02:33,783 --> 00:02:36,452 (桂昌院の あえぐ声) 9 00:02:36,452 --> 00:02:40,790 (うめき声) 10 00:02:40,790 --> 00:02:42,808 (侍女)桂昌院様!? (桂昌院)ううっ…。 11 00:02:42,808 --> 00:02:44,460 (綱吉)あっ!? 母上!? 12 00:02:44,460 --> 00:02:46,462 (侍女たち)桂昌院様! (中臈)お匙を! 13 00:02:46,462 --> 00:02:48,464 (綱吉)退け! 退け! (中臈)お匙を! 14 00:02:48,464 --> 00:02:52,451 (綱吉)母上! 母上! 母上! 母上! 15 00:02:52,451 --> 00:02:55,454 (中臈)早う! (綱吉)匙は!? 匙は まだか!?➡ 16 00:02:55,454 --> 00:02:58,457 気を 確かにお持ちください。 母上!➡ 17 00:02:58,457 --> 00:03:01,460 匙は!? 匙は まだか!? 18 00:03:01,460 --> 00:03:11,787 ♬~ 19 00:03:11,787 --> 00:03:23,783 ♬~ 20 00:03:23,783 --> 00:03:28,471 (柳沢)拙者の 一存で 身柄を 留め置かせて頂きました。➡ 21 00:03:28,471 --> 00:03:31,771 上様も ご存じないことです。 22 00:03:48,457 --> 00:04:07,793 ♬~ 23 00:04:07,793 --> 00:04:11,797 (音羽)<そこにいるのは 死んだとばかり思っていた➡ 24 00:04:11,797 --> 00:04:16,785 夫 成住様にございました> 25 00:04:16,785 --> 00:04:23,475 ♬~ (テーマ曲) 26 00:04:23,475 --> 00:04:31,784 ♬~ 27 00:04:31,784 --> 00:04:44,797 ♬~ 28 00:04:44,797 --> 00:04:47,097 (成住)安子か!? 29 00:04:51,120 --> 00:04:53,420 確かに 安子か!? 30 00:05:02,781 --> 00:05:10,122 (安子)成住様。 お懐かしゅうございます。 31 00:05:10,122 --> 00:05:14,722 あの時の子は つつがなく 育っているか? 32 00:05:17,796 --> 00:05:22,096 (成住)⦅安子。 もしや!?⦆ 33 00:05:28,457 --> 00:05:32,757 はい。 そうか。 34 00:05:34,797 --> 00:05:40,786 わたしは 上様の思し召しによって 生き長らえた。 35 00:05:40,786 --> 00:05:43,806 初めは その事を お恨み申した。 36 00:05:43,806 --> 00:05:51,797 なれど ここで 写経しつつ 暮らすうちに ふと思うたのじゃ。 37 00:05:51,797 --> 00:05:54,783 すべてに 因果がある。 38 00:05:54,783 --> 00:06:00,783 いつ捨てても 惜しゅうない命だが 捨て時が あるのやもしれぬと。 39 00:06:05,127 --> 00:06:09,465 上様を お恨み申すでないぞ。 40 00:06:09,465 --> 00:06:12,117 恨みは 何も生まない。 41 00:06:12,117 --> 00:06:16,121 それよりも あの方が よりよく 生きられるよう➡ 42 00:06:16,121 --> 00:06:18,421 お導き申すのじゃ。 43 00:06:21,810 --> 00:06:26,410 安子。 達者でよかった…。 44 00:06:29,451 --> 00:06:34,473 このお方の お命 大切と思し召すなら➡ 45 00:06:34,473 --> 00:06:42,781 安子様。 あなた様の なすべき事と なさざるべき事➡ 46 00:06:42,781 --> 00:06:45,801 おのずから お分かりでしょうな。 47 00:06:45,801 --> 00:06:55,127 ♬~ 48 00:06:55,127 --> 00:06:59,782 <あの日 お心に芽生えた 小さな疑いが➡ 49 00:06:59,782 --> 00:07:04,787 もともと 弱っておられた 心の臓を 一突きにしたように➡ 50 00:07:04,787 --> 00:07:09,124 桂昌院様は 二度と 起き上がることも かなわず➡ 51 00:07:09,124 --> 00:07:13,424 死に至る病に 苦しんでおられました> 52 00:07:23,806 --> 00:07:30,462 (柳沢)⦅安子様。 このお方のお命 大切と思し召すなら⦆ 53 00:07:30,462 --> 00:07:40,789 ≪(忍び泣き) 54 00:07:40,789 --> 00:07:51,116 (染子の泣き声) 55 00:07:51,116 --> 00:08:01,126 ♬~ 56 00:08:01,126 --> 00:08:03,796 ≪(安子)染子様。 57 00:08:03,796 --> 00:08:18,794 ♬~ 58 00:08:18,794 --> 00:08:30,789 染子様。 一人 人に言えぬ 思いを抱え 過ごす日々は➡ 59 00:08:30,789 --> 00:08:33,389 お辛うございましょう。 60 00:08:36,462 --> 00:08:43,469 打ち明けて 楽になられる お気持ちが おありなら➡ 61 00:08:43,469 --> 00:08:47,069 私に お打ち明けくださいませ。 62 00:08:56,799 --> 00:09:09,399 安子様。 何もかも お気づきなのですね。 63 00:09:13,799 --> 00:09:22,458 吉里は 上様のお子では ございませぬ。 64 00:09:22,458 --> 00:09:24,758 実は…。 65 00:09:26,795 --> 00:09:29,095 (安子)右衛門佐殿!? 66 00:09:31,783 --> 00:09:34,119 (音羽)申し訳ございませぬ。 67 00:09:34,119 --> 00:09:38,457 染子様のご様子 探らせて頂いておりました。 68 00:09:38,457 --> 00:09:43,128 あるいは このようなお話の向きに なるやもと思い…。 69 00:09:43,128 --> 00:09:46,465 (右衛門佐)お話は お聞きしました。 70 00:09:46,465 --> 00:09:49,451 染子様。 ご案じあるな。 71 00:09:49,451 --> 00:09:55,451 佐殿は 悪いようには致しませぬ。 のう 佐殿? 72 00:09:58,126 --> 00:10:00,462 染子様。 73 00:10:00,462 --> 00:10:08,762 吉里君は 上様のお子ではないと 今 申されましたな? 74 00:10:11,790 --> 00:10:14,390 申されましたな? 75 00:10:19,131 --> 00:10:23,785 その事 桂昌院様の御前で➡ 76 00:10:23,785 --> 00:10:27,385 いま一度 申し上げることができまするか? 77 00:10:30,475 --> 00:10:36,465 (右衛門佐)将軍家の お世継ぎの お血筋を偽るは 天下の大罪。 78 00:10:36,465 --> 00:10:39,117 なれど その罪は➡ 79 00:10:39,117 --> 00:10:45,123 私たちが 身を呈して かぼうて差し上げましょう。➡ 80 00:10:45,123 --> 00:10:51,129 産褥で 朦朧として 産み月を間違えただけ。➡ 81 00:10:51,129 --> 00:10:56,451 よう考えれば 上様のお子ではないと➡ 82 00:10:56,451 --> 00:11:00,455 そう仰せなされませ。➡ 83 00:11:00,455 --> 00:11:04,459 桂昌院様の かたくなな お心を 動かせるのは➡ 84 00:11:04,459 --> 00:11:07,462 吉里君の母上であらせられる➡ 85 00:11:07,462 --> 00:11:11,783 あなた様の お言葉よりほかに ないのです。 86 00:11:11,783 --> 00:11:26,783 ♬~ 87 00:11:32,137 --> 00:11:34,456 (信子)わたしが致す故➡ 88 00:11:34,456 --> 00:11:37,793 そなたたちは 水を取り替えてきやれ。 89 00:11:37,793 --> 00:11:39,793 (村瀬)はい。 90 00:12:20,786 --> 00:12:25,086 (桂昌院)信子殿か。 (信子)はい。 91 00:12:27,459 --> 00:12:35,784 そなたには 苦労をかけました。 92 00:12:35,784 --> 00:12:47,084 すべては 上様の御ために なした事。 許してくだされ。 93 00:12:51,783 --> 00:12:55,120 「上様の御ため」 94 00:12:55,120 --> 00:12:59,458 都合のよい お言葉にあらしゃいますな。 95 00:12:59,458 --> 00:13:05,458 なれど そのお言葉で 何もかもが許されると お思いか? 96 00:13:07,115 --> 00:13:12,788 わたしは そなたに たってと望まれて 京の都を捨て➡ 97 00:13:12,788 --> 00:13:16,124 はるばる 徳川に 輿入れしました。 98 00:13:16,124 --> 00:13:20,462 公家 鷹司家の姫として➡ 99 00:13:20,462 --> 00:13:25,450 誰よりも 大切にして頂けると 信じたからです。 100 00:13:25,450 --> 00:13:31,123 なれど そなたにとって わたしは 捨て駒にすぎませなんだ。 101 00:13:31,123 --> 00:13:34,793 あとから あとから 上さんのお種を 受ける方々が➡ 102 00:13:34,793 --> 00:13:39,131 大奥に来ては わたしの顔に 泥を塗っていきました。 103 00:13:39,131 --> 00:13:41,133 (桂昌院)信子殿。 104 00:13:41,133 --> 00:13:47,806 世継ぎを産む 女子がいなければ 大奥の成り立たぬこと➡ 105 00:13:47,806 --> 00:13:50,125 そなたとて 分かるであろう。 106 00:13:50,125 --> 00:13:51,793 (信子)「お世継ぎ」 107 00:13:51,793 --> 00:13:56,798 吉里君にございますか? そうじゃ。 108 00:13:56,798 --> 00:14:00,469 あの若君は 果たして 上さんの お子でしょうか? 109 00:14:00,469 --> 00:14:02,120 何を申す? 110 00:14:02,120 --> 00:14:05,123 染子は もともと 柳沢の側室でございましょう? 111 00:14:05,123 --> 00:14:09,795 吉保は 上様のお渡りの後➡ 112 00:14:09,795 --> 00:14:12,798 あの女子には 手を付けていないと 申しておる。 113 00:14:12,798 --> 00:14:18,120 口では 何とでも申せます。 大体 あの若君は➡ 114 00:14:18,120 --> 00:14:22,791 柳沢と同じ 左利き。 黙らっしゃい! 115 00:14:22,791 --> 00:14:28,480 上様に対して 何たる無礼な申しようじゃ。 116 00:14:28,480 --> 00:14:31,116 隆光殿の ご託宣に従い➡ 117 00:14:31,116 --> 00:14:39,124 上様が 「生類憐みの令」をもって お犬様を ご愛憐なされた故➡ 118 00:14:39,124 --> 00:14:42,811 吉里君が授かったのじゃ。➡ 119 00:14:42,811 --> 00:14:46,782 神をも おそれぬ暴言 即刻 取り消しなされ! 120 00:14:46,782 --> 00:14:50,786 ご信心の あついこと。 121 00:14:50,786 --> 00:14:53,789 それもこれも 神頼みで ここまで➡ 122 00:14:53,789 --> 00:14:58,126 成り上がってまいられたからこそに ございましょうな。 123 00:14:58,126 --> 00:15:03,465 所詮は 町家育ち。 お末あがりの あさましさじゃ。 124 00:15:03,465 --> 00:15:06,065 のう お玉。 125 00:15:08,453 --> 00:15:12,123 お玉。 126 00:15:12,123 --> 00:15:17,462 わたしは そなたには 随分と 世話になりました。 127 00:15:17,462 --> 00:15:23,062 その ご恩返しに よいことを 教えて差し上げましょう。 128 00:15:29,791 --> 00:15:32,127 わたしは 先日➡ 129 00:15:32,127 --> 00:15:36,781 染子と柳沢が 密会しているところを➡ 130 00:15:36,781 --> 00:15:39,801 目にしました。 131 00:15:39,801 --> 00:15:44,789 あの二人の仲は まだ続いておりまする。 132 00:15:44,789 --> 00:15:53,782 (あえぐ声) 133 00:15:53,782 --> 00:15:56,785 ≪(村瀬)け け… 桂昌院様!? 134 00:15:56,785 --> 00:15:58,803 (信子)発作が ぶり返した ご様子じゃ。 135 00:15:58,803 --> 00:16:01,122 冷や水で 楽にして差し上げなされ。 136 00:16:01,122 --> 00:16:02,791 (村瀬)はい。 137 00:16:02,791 --> 00:16:13,791 (あえぐ声) 138 00:20:17,796 --> 00:20:19,798 <やがて 桂昌院様は➡ 139 00:20:19,798 --> 00:20:26,137 右衛門佐様 安子様 染子様 吉里君との ご面会に➡ 140 00:20:26,137 --> 00:20:29,791 臨まれたのでございます> 141 00:20:29,791 --> 00:20:35,130 (桂昌院)大きゅうなられたのう。 吉里君。➡ 142 00:20:35,130 --> 00:20:41,119 お庭へ下りて この竹とんぼで お遊びなされ。 143 00:20:41,119 --> 00:20:44,419 (吉里)はい。 (桂昌院)うん? ふふふ。 144 00:20:49,794 --> 00:20:55,794 染子殿。 吉里君は…。 145 00:20:58,453 --> 00:21:00,788 (侍女たちの笑い声) 146 00:21:00,788 --> 00:21:11,088 (桂昌院)吉里君は 上様のお子か? 147 00:21:28,466 --> 00:21:30,785 (染子)⦅殿⦆ 148 00:21:30,785 --> 00:21:33,471 ⦅そうか!? でかした⦆ 149 00:21:33,471 --> 00:21:40,471 (柳沢)⦅お体を大切に ご自愛なされ。 お方様⦆ 150 00:21:46,117 --> 00:21:49,717 (右衛門佐)桂昌院様。 (桂昌院)そなたは黙っていなさい。 151 00:21:55,126 --> 00:21:57,126 はい。 152 00:22:03,117 --> 00:22:11,117 吉里君は 上様のお子にございます。 153 00:22:13,795 --> 00:22:24,395 さようか。 それを聞いて 安堵致しました。 154 00:22:26,124 --> 00:22:30,424 (桂昌院)右衛門佐。 近う。 はい。 155 00:22:34,132 --> 00:22:37,452 (桂昌院)世間は 口さがないものじゃ。 156 00:22:37,452 --> 00:22:41,456 妾は 染子殿を信ずるが➡ 157 00:22:41,456 --> 00:22:44,459 吉里君の お血筋について➡ 158 00:22:44,459 --> 00:22:49,797 要らぬ憶測をされぬよう この際➡ 159 00:22:49,797 --> 00:22:57,397 柳沢殿には 後見を 退いてもらうのが 得策と思うが。 160 00:23:00,458 --> 00:23:02,460 はい。 161 00:23:02,460 --> 00:23:11,786 桂昌院様。 どうか その仰せは お考え直しくださいませ。 162 00:23:11,786 --> 00:23:15,456 柳沢様は これまで 上様の御ために➡ 163 00:23:15,456 --> 00:23:18,793 一身を捧げて ご奉公なさってまいりました。 164 00:23:18,793 --> 00:23:22,797 そして 今 吉里君をお守りすることを➡ 165 00:23:22,797 --> 00:23:26,451 残る一生の天命と なさっておられます。➡ 166 00:23:26,451 --> 00:23:28,786 その ご忠心の深さ➡ 167 00:23:28,786 --> 00:23:31,806 いかなる お方にも 劣るものではございません。➡ 168 00:23:31,806 --> 00:23:35,126 どうか そのお心を おくみ取りくださり➡ 169 00:23:35,126 --> 00:23:42,116 吉里君の後見は 何卒 柳沢様に お申しつけくださいませ。 170 00:23:42,116 --> 00:23:53,461 ♬~ 171 00:23:53,461 --> 00:23:59,117 そなたは お世継ぎの ご生母じゃ。➡ 172 00:23:59,117 --> 00:24:08,793 その そなたが それほどまで 申すなら➡ 173 00:24:08,793 --> 00:24:12,093 そう致しましょう。 174 00:24:13,781 --> 00:24:17,785 ありがとう存じます。 175 00:24:17,785 --> 00:24:26,785 ♬~ 176 00:24:57,125 --> 00:25:00,125 ご一献 いかがでござるか? 177 00:25:04,132 --> 00:25:08,132 敵の杯は 受け取らぬ ということですか? 178 00:25:12,473 --> 00:25:22,116 成住殿。 我らは 同じ穴の むじなでは ございませぬか。 179 00:25:22,116 --> 00:25:27,416 同じ主君に仕え 宮仕えの辛さを 味おうた。 180 00:25:32,794 --> 00:25:39,794 某も 若き頃 上様に 女子を寝取られました。 181 00:25:49,460 --> 00:25:53,464 ずっと以前 某が まだ 館林の御殿で➡ 182 00:25:53,464 --> 00:25:57,118 小姓をしていた頃です。 183 00:25:57,118 --> 00:26:01,718 いずれは 嫁にしようと 思いを かけていた 女子がおりました。 184 00:26:04,125 --> 00:26:11,725 里久と申しましたが その女子を 上様が所望された。 185 00:26:13,451 --> 00:26:22,051 して その女子は その後? 死に申した。 186 00:26:28,115 --> 00:26:30,785 それまで 上様に 忠誠を尽くすことに➡ 187 00:26:30,785 --> 00:26:34,121 何の疑いも 抱いてはおりませなんだ。 188 00:26:34,121 --> 00:26:36,457 上様のご意向をくみ 気に入られて➡ 189 00:26:36,457 --> 00:26:41,128 出世の階を上ることだけが 望みでござった。 190 00:26:41,128 --> 00:26:43,798 なれど その日から➡ 191 00:26:43,798 --> 00:26:49,453 階を上り詰めた その先を 考えるようになり申した。 192 00:26:49,453 --> 00:26:52,790 その頂に立てば あるいは➡ 193 00:26:52,790 --> 00:26:57,478 上様をも 見下ろせるやもしれぬと。➡ 194 00:26:57,478 --> 00:27:02,783 目指す頂まで あと一息 というところでございます。 195 00:27:02,783 --> 00:27:08,083 邪魔者は 斬って捨て 進まねばなりませぬ。 196 00:27:10,124 --> 00:27:17,424 女子でも 容赦は致しませぬ。 無論 貴殿の奥方でも。 197 00:27:22,119 --> 00:27:32,119 (桂昌院)嘘であろう。 あの女子の申していたことです。 198 00:27:34,465 --> 00:27:37,118 桂昌院様。 199 00:27:37,118 --> 00:27:46,718 安子殿。 この事は 決して 口外致してはなりませぬ。 200 00:27:51,799 --> 00:27:58,806 今のままでよい。 すべてが 丸う収まっておる。 201 00:27:58,806 --> 00:28:02,793 上様も お喜びじゃ。 202 00:28:02,793 --> 00:28:08,132 幼い 二人のお子を 次々に 亡くされ➡ 203 00:28:08,132 --> 00:28:15,132 この上 更なる お悲しみに 耐える お力はありますまい。 204 00:28:19,794 --> 00:28:27,802 上様は お心の弱いお方じゃ。➡ 205 00:28:27,802 --> 00:28:35,126 妾 亡き後は➡ 206 00:28:35,126 --> 00:28:46,120 そなたが 上様を この婆に代わって➡ 207 00:28:46,120 --> 00:28:49,720 かぼうて差し上げてくだされ。 208 00:28:58,783 --> 00:29:01,083 頼みましたぞ。 209 00:29:04,121 --> 00:29:09,126 (うめき声) 210 00:29:09,126 --> 00:29:12,726 (安子)桂昌院様!? 桂昌院様! 桂昌院様! 211 00:33:18,792 --> 00:33:24,782 上様。 母上。 212 00:33:24,782 --> 00:33:29,119 約束してくださいませ。➡ 213 00:33:29,119 --> 00:33:40,464 一つ。 御台様 側室の方々には 公平に接し➡ 214 00:33:40,464 --> 00:33:49,064 どなたからも 恨みを買わぬよう お心を砕かれること。 215 00:33:53,794 --> 00:34:05,122 (桂昌院)一つ。 重臣の方々と共に 吉里君をもり立て➡ 216 00:34:05,122 --> 00:34:12,122 次なる 治世への布石となすこと。 217 00:34:15,115 --> 00:34:20,115 しかと 承知致しました。 218 00:34:23,791 --> 00:34:26,391 上様。 219 00:34:29,129 --> 00:34:40,429 妾は 口うるさく 厳しいばかりの母でした。 220 00:34:45,462 --> 00:34:49,466 お許しくださいませ。 221 00:34:49,466 --> 00:34:52,119 何を仰せになる? 222 00:34:52,119 --> 00:34:57,119 母上らしゅうもない お気の弱いことを。 223 00:35:08,118 --> 00:35:14,458 お顔を…。 お顔を よう 見せてくだされ。 224 00:35:14,458 --> 00:35:20,130 お顔…。 もそっと こちらへ。 もそっと。 225 00:35:20,130 --> 00:35:22,130 (綱吉)母上。 226 00:35:24,451 --> 00:35:31,051 何とまあ 温こうて 心地よいこと。 227 00:35:34,128 --> 00:35:41,785 もっと早うに 上様が お小さい時に➡ 228 00:35:41,785 --> 00:35:46,385 こうして差し上げれば よかった。 229 00:35:50,461 --> 00:35:59,761 妾は そなたに厳しすぎました。 230 00:36:01,789 --> 00:36:04,792 (綱吉)母上! 231 00:36:04,792 --> 00:36:11,465 (泣き声) 母上! 母上。 232 00:36:11,465 --> 00:36:25,462 ♬~ 233 00:36:25,462 --> 00:36:28,762 春日局様。 234 00:36:31,785 --> 00:36:41,085 私ごとき者のために 遠方より お出迎え 恐れ入りまする。 235 00:36:43,147 --> 00:36:49,787 将軍家のお血筋の 橋渡し 私の使命と心得➡ 236 00:36:49,787 --> 00:36:56,460 力の及ぶ限り 務めましてございます。 237 00:36:56,460 --> 00:37:01,782 ご満足頂けましたか? 238 00:37:01,782 --> 00:37:09,790 あっ。 そこが 私の座る席に ございますか? 239 00:37:09,790 --> 00:37:17,131 あなた様の お隣が!? ああ…。 もったいなや。 240 00:37:17,131 --> 00:37:29,126 ♬~ 241 00:37:29,126 --> 00:37:35,449 (綱吉)母上!? 母上!➡ 242 00:37:35,449 --> 00:37:40,120 母上。 母上ー! 243 00:37:40,120 --> 00:37:45,792 <宝永二年 水無月の頃にございました。➡ 244 00:37:45,792 --> 00:37:51,782 そのお目に 最期に映っていたのは 胸に抱く 我が子の顔ではなく➡ 245 00:37:51,782 --> 00:37:59,082 生涯 追い求めた 権力の 幻であったのやもしれませぬ> 246 00:38:01,458 --> 00:38:03,458 母上。 247 00:38:05,128 --> 00:38:11,785 ♬(囃子) 248 00:38:11,785 --> 00:38:15,122 <桂昌院様の ご遺言により➡ 249 00:38:15,122 --> 00:38:19,459 吉里君の お世継ぎを祝う 端午の節句が➡ 250 00:38:19,459 --> 00:38:24,459 大奥にて 盛大に 執り行われました> 251 00:38:30,454 --> 00:38:32,454 (大典侍の あくび) 252 00:38:34,124 --> 00:38:39,463 (拍手) 253 00:38:39,463 --> 00:38:59,449 ♬~ 254 00:38:59,449 --> 00:39:19,453 ♬~ 255 00:39:19,453 --> 00:39:24,453 ♬~ 256 00:39:26,126 --> 00:39:29,796 (秀尾)吉里君は 眉が濃くて 男前ですね。 257 00:39:29,796 --> 00:39:33,467 (葛原)これ! そのような事 人前で 申すでないぞ。 258 00:39:33,467 --> 00:39:37,788 (秀尾)どうしてですか? (美吉野)秀尾殿。 鈍すぎますよ。➡ 259 00:39:37,788 --> 00:39:40,140 あの若君のお顔が どなたに似ているか➡ 260 00:39:40,140 --> 00:39:42,793 ちょっと見れば 分かりそうなものなのに。 261 00:39:42,793 --> 00:39:46,797 えーっ? どなたにって…。 もう。 ですから あのお顔…。 262 00:39:46,797 --> 00:39:48,465 もしかして!?➡ 263 00:39:48,465 --> 00:39:50,450 うわーっ。 うん? 264 00:39:50,450 --> 00:39:55,455 (秀尾・美吉野)あっ!? (葛原)あっ…。 ああー。 ああー。 265 00:39:55,455 --> 00:40:00,127 よい お天気でございますね。 (秀尾・美吉野)はい。 266 00:40:00,127 --> 00:40:04,131 (秀尾)あっ あっ あっ。 「塩瀬」の まんじゅう…。 267 00:40:04,131 --> 00:40:07,451 美味でございます! (葛原・美吉野)ほほほほ。 268 00:40:07,451 --> 00:40:12,122 (秀尾・葛原・美吉野) 失礼を致します。 269 00:40:12,122 --> 00:40:14,124 (葛原)さっ 参りましょう。 失礼致します。 270 00:40:14,124 --> 00:40:16,126 (葛原)参りましょう 参りましょう。 (秀尾)はい。➡ 271 00:40:16,126 --> 00:40:20,126 ああ 美味でございます。 (美吉野)ねえ? ほほほ。 272 00:40:23,784 --> 00:40:27,120 (信子)お悲しみですな。➡ 273 00:40:27,120 --> 00:40:30,140 桂昌院は この大奥で➡ 274 00:40:30,140 --> 00:40:35,145 そなたの たった一人の 後ろ盾であらしゃいましたのに。 275 00:40:35,145 --> 00:40:42,119 (大典侍)御台さん。 わたしは これからやと 思うておりまする。 276 00:40:42,119 --> 00:40:45,122 これからとな? 277 00:40:45,122 --> 00:40:47,124 人も噂するように➡ 278 00:40:47,124 --> 00:40:52,462 吉里君が 上さんの お血筋か どうかは 怪しいもの。➡ 279 00:40:52,462 --> 00:40:55,782 わたしが 上さんのお子を 身ごもれば➡ 280 00:40:55,782 --> 00:41:01,138 正真正銘 わたしが お世継ぎの お腹さんに なれるのです。➡ 281 00:41:01,138 --> 00:41:05,459 楽しみにして お待ちくださいませ。 282 00:41:05,459 --> 00:41:20,123 ♬~ 283 00:41:20,123 --> 00:41:24,127 うっ。 ううっ…。 ああっ。 284 00:41:24,127 --> 00:41:27,727 (あえぐ声) 285 00:46:01,121 --> 00:46:03,790 お小姓 お中臈の方々は? 286 00:46:03,790 --> 00:46:08,390 (染子)はい。 人払いを致しました。 287 00:46:10,797 --> 00:46:13,097 (柳沢)何事ですか? 288 00:46:14,784 --> 00:46:23,143 殿。 私は 殿のお役に立てるならと➡ 289 00:46:23,143 --> 00:46:27,464 一身を捨て 大奥に参りました。 290 00:46:27,464 --> 00:46:31,785 今も その気持ちに 変わりはございませぬ。 291 00:46:31,785 --> 00:46:40,794 ただ 長い間に いつか この重荷に 耐えられなくなり➡ 292 00:46:40,794 --> 00:46:46,116 我知らず 言うてはならぬことを 漏らしてしまうのが➡ 293 00:46:46,116 --> 00:46:48,116 恐ろしいのです。 294 00:46:52,789 --> 00:47:04,789 いっそのこと その前に 私の命を 殿の手で 絶ってくださいませ。 295 00:47:08,788 --> 00:47:12,388 遺言は ここに したためてございます。 296 00:47:16,129 --> 00:47:23,129 死んで 身の潔白を証すと 書き記しました。 297 00:47:41,788 --> 00:47:45,088 今 ここで 命を絶てと申すか!? 298 00:47:48,128 --> 00:47:58,455 神田橋の お屋敷で 殿に愛されて 過ごした日々が➡ 299 00:47:58,455 --> 00:48:03,143 私の 一生の幸せに ございました。➡ 300 00:48:03,143 --> 00:48:10,116 今 ここで お手に掛けて 頂くのなら 本望にございます。 301 00:48:10,116 --> 00:48:24,130 ♬~ 302 00:48:24,130 --> 00:48:35,792 ♬~ 303 00:48:35,792 --> 00:48:43,092 分かった。 そなたの望みどおりにしてやろう。 304 00:48:54,794 --> 00:48:57,463 うれしゅうございます。 305 00:48:57,463 --> 00:49:14,130 ♬~ 306 00:49:14,130 --> 00:49:34,117 ♬~ 307 00:49:34,117 --> 00:49:49,465 ♬~ 308 00:49:49,465 --> 00:49:55,788 覚悟はよいか? はい。 309 00:49:55,788 --> 00:50:14,123 ♬~ 310 00:50:14,123 --> 00:50:20,723 さあ。 あまり長くかかると 怪しまれまする。 311 00:50:26,786 --> 00:50:43,786 名を お呼びくださいませ。 お方様ではなく 染子と。 312 00:50:43,786 --> 00:50:58,451 ♬~ 313 00:50:58,451 --> 00:51:04,051 (柳沢)染子。 はい。 314 00:51:07,794 --> 00:51:09,796 (柳沢)うっ。 (染子)あっ。 315 00:51:09,796 --> 00:51:26,796 ♬~ 316 00:51:26,796 --> 00:51:29,396 うれしい。 317 00:51:34,454 --> 00:51:54,123 いま一度 こうして 殿に…。 抱かれとうございました。 318 00:51:54,123 --> 00:52:09,122 ♬~ 319 00:52:09,122 --> 00:52:17,797 染子…。 染子。➡ 320 00:52:17,797 --> 00:52:20,116 染子。 321 00:52:20,116 --> 00:52:22,802 (柳沢の すすり泣き) 322 00:52:22,802 --> 00:52:25,788 話とは 何じゃ? 323 00:52:25,788 --> 00:52:30,793 上様。 今から申し上げることは➡ 324 00:52:30,793 --> 00:52:34,393 私の心ひとつに とどめおく所存でした。 325 00:52:36,132 --> 00:52:42,132 吉里君は 上様のお子ではございません。 326 00:52:45,124 --> 00:52:51,424 安子。 その事に わしが気づかなんだと思うか? 327 00:52:56,786 --> 00:53:02,086 そのような事 初めから 察しておったわ。 328 00:53:05,461 --> 00:53:11,061 (綱吉)吉里を 世継ぎに立てたのは 母上のためじゃ。 329 00:53:14,787 --> 00:53:21,387 母上が そう信じ その望みに すがっておられたからじゃ。 330 00:53:23,463 --> 00:53:26,783 余命いくばくもない 母上から➡ 331 00:53:26,783 --> 00:53:33,783 その たった一つの 望みを 奪うことが どうしてできようか? 332 00:53:37,126 --> 00:53:41,726 桂昌院様は ご存じでした。 333 00:53:43,449 --> 00:53:50,123 桂昌院様こそ 上様を かばわれていたのです。➡ 334 00:53:50,123 --> 00:53:55,723 上様に 更なる お悲しみを 与えるのは 酷だと。 335 00:53:59,465 --> 00:54:02,065 そうか。 336 00:54:10,793 --> 00:54:16,793 母上と わしは だまし合うていたのか。 337 00:54:20,469 --> 00:54:22,769 笑えるの。 338 00:54:24,790 --> 00:54:28,790 (安子)吉里君のお墨付を お取り下げ願えますか? 339 00:54:30,463 --> 00:54:33,449 柳沢様に ご処分を。 340 00:54:33,449 --> 00:54:36,118 ≪(小山)申し上げます!➡ 341 00:54:36,118 --> 00:54:40,456 ただいま 染子様が お隠れになりました。➡ 342 00:54:40,456 --> 00:54:43,793 懐剣で 胸を一突きにし ご自害なされたのでございます。➡ 343 00:54:43,793 --> 00:54:45,811 ご遺言が ここに。 344 00:54:45,811 --> 00:54:59,792 ♬~ 345 00:54:59,792 --> 00:55:03,796 <またしても 死のにおいが…。➡ 346 00:55:03,796 --> 00:55:10,796 そして 新しい時代の足音が 近づいてまいりました> 347 00:55:20,129 --> 00:55:25,729 <明日は いかなる日に なるのでございましょうか?> 348 00:55:47,773 --> 00:55:50,192 ◆続いては 349 00:55:50,192 --> 00:55:54,997 「ゆうがたLIVE ワンダー」 の 350 00:55:56,699 --> 00:55:59,118 まずはお天気情報から、片平さん、 お願いします。