1 00:00:02,536 --> 00:00:05,839 (吉宗)村瀬とやらは そなたか? 2 00:00:10,210 --> 00:00:12,145 (村瀬)こ… これは。 3 00:00:12,145 --> 00:00:16,850 (吉宗) あ よい。 堅苦しい挨拶は抜きじゃ。 4 00:00:18,552 --> 00:00:25,225 そなたは 大奥の成り立ちから その全てを日記につけておると耳にした。 5 00:00:25,225 --> 00:00:27,160 それを見たい。 6 00:00:27,160 --> 00:00:34,868 長の間 ずっとお待ち申し上げておりました。 7 00:00:36,570 --> 00:00:39,473 (吉宗)没日録? 8 00:00:39,473 --> 00:00:50,918 (村瀬)この大奥を作られた春日局様が そうお名付けになられました。 9 00:00:50,918 --> 00:00:57,791 (吉宗)確か 三代家光公の乳母であったな。 10 00:00:57,791 --> 00:01:00,527 さようにございます。 11 00:01:00,527 --> 00:01:04,865 そして 三代家光公は➡ 12 00:01:04,865 --> 00:01:12,539 最初に男名を与えられた 女の将軍であられました。➡ 13 00:01:12,539 --> 00:01:20,881 お父上である家光公の身代わりとして。 14 00:01:20,881 --> 00:01:23,216 身代わり? 15 00:01:23,216 --> 00:01:30,090 (村瀬)事の起こりは 寛永九年 初めての赤面疱瘡がはやりし折に。 16 00:01:30,090 --> 00:01:33,860 上様~! 17 00:01:33,860 --> 00:01:36,229 (正勝)お匙!➡ 18 00:01:36,229 --> 00:01:41,902 赤面疱瘡は若い男子しか かからぬのではなかったのか! 19 00:01:41,902 --> 00:01:47,774 (お匙)まれに 二十歳を過ぎた男子も かかることがあるようにございます。➡ 20 00:01:47,774 --> 00:01:54,915 上様は ご幼少のみぎりより お体もお強くはあられませず。 21 00:01:54,915 --> 00:02:02,923 上様は 赤面疱瘡など かかられてはおらぬ。 22 00:02:05,192 --> 00:02:11,064 これは 上様ではない。 23 00:02:11,064 --> 00:02:16,803 (お匙)お気持ちは分かりますが。 上様は。 24 00:02:16,803 --> 00:02:20,207 母上…。 25 00:02:20,207 --> 00:02:23,543 母上! 何を! 母とは呼ぶな! 正勝! 26 00:02:23,543 --> 00:02:27,214 徳川を守るために 親子の縁は切ったはずであろう! 27 00:02:27,214 --> 00:02:31,885 な… なれど! 28 00:02:31,885 --> 00:02:38,759 上様は 亡くなっておらぬことにするのじゃ。 29 00:02:38,759 --> 00:02:40,761 は? 30 00:02:43,497 --> 00:02:49,503 上様は まだ生きておられる。 31 00:02:59,579 --> 00:03:10,190 (読経) 32 00:03:10,190 --> 00:03:15,529 (読経) 33 00:03:15,529 --> 00:03:24,838 (読経) 34 00:03:29,076 --> 00:03:35,849 ありがてぇ。 お経をあげてもらえるなんて。 35 00:03:35,849 --> 00:03:38,752 ありがてぇ。 何を。 36 00:03:38,752 --> 00:03:43,056 お経をあげてこその坊主ですから。 37 00:03:46,226 --> 00:03:50,564 髪 どうしたんや。 38 00:03:50,564 --> 00:03:58,238 妙な賊が出まして 女子の髪を切って 持ち去ってしまうんです。 39 00:03:58,238 --> 00:04:04,511 さよか。 それは災難やったなぁ。 40 00:04:04,511 --> 00:04:07,514 はよ伸びますように。 41 00:04:09,382 --> 00:04:12,385 あ~ では。 42 00:04:28,735 --> 00:04:31,204 (明慧) 赤面疱瘡は寄ったら うつるていいます。 43 00:04:31,204 --> 00:04:33,540 よう近寄らはりますな。 44 00:04:33,540 --> 00:04:37,410 仏さんも きばってくれはるやろ。 は? 45 00:04:37,410 --> 00:04:40,881 お経唱えて うつったら それこそ仏の名折れや。 46 00:04:40,881 --> 00:04:47,220 (玉栄)院主様 これを。 玉栄。 何を。 47 00:04:47,220 --> 00:04:52,926 毒消しの薬草をもみ込みました! 院主様に もしものことがあったら! 48 00:04:56,229 --> 00:05:02,936 ありがとう 助かったわ 玉栄。 はい! 49 00:05:09,176 --> 00:05:11,878 (明慧)あれが 江戸城ですかな。 50 00:05:13,847 --> 00:05:18,185 ほな さっさと御用を済ましてこよか。 51 00:05:18,185 --> 00:05:20,120 はい。 はい。 52 00:05:20,120 --> 00:05:23,523 慶光院院主を仰せつかりました。 53 00:05:23,523 --> 00:05:29,529 この度は その御礼を申し上げるべく 参上つかまつりました。 54 00:05:31,865 --> 00:05:34,534 ご苦労であった。➡ 55 00:05:34,534 --> 00:05:41,408 しばし 江戸にとどまり 見物などするがよい。 56 00:05:41,408 --> 00:05:46,546 まことにありがたき仰せながら 私は いまだ修行の身。 57 00:05:46,546 --> 00:05:51,551 見物などいたすべきにあらざる者に ございます。 58 00:05:57,190 --> 00:06:02,829 まあ! こたびは 京より はるばるお下り頂き➡ 59 00:06:02,829 --> 00:06:07,500 まことにありがたく存じます。 60 00:06:07,500 --> 00:06:12,372 こちらこそ。 上様へのお目見えの機会を頂いて➡ 61 00:06:12,372 --> 00:06:14,374 ありがたき幸せでございます。 62 00:06:14,374 --> 00:06:17,510 (春日局) このとおりでございます。 慶光院様。 63 00:06:17,510 --> 00:06:25,518 やはり なんとか このまま 江戸におとどまり頂けませぬでしょうか。 64 00:06:29,522 --> 00:06:33,860 この望み お受け頂ければ 今後も徳川として➡ 65 00:06:33,860 --> 00:06:41,735 慶光院 そして ご実家には かなう限りのお助けをいたす所存ゆえ。➡ 66 00:06:41,735 --> 00:06:44,871 何とぞ。 67 00:06:44,871 --> 00:06:49,209 さようなことまで 持ち出されますからには➡ 68 00:06:49,209 --> 00:06:55,081 ただの長とう留ではない ということでしょうか。 69 00:06:55,081 --> 00:07:03,156 才子として名高い院主様に 隠し立てなど 詮ないことでございますな。 70 00:07:03,156 --> 00:07:06,059 おっしゃるとおりでございます。 71 00:07:06,059 --> 00:07:12,499 お察しのとおり 上様は 院主様をお気に召しておいでです。➡ 72 00:07:12,499 --> 00:07:20,373 この上は 還俗して頂き 上様にお仕え願えませんでしょうか。 73 00:07:20,373 --> 00:07:22,509 げ… 還俗て。 74 00:07:22,509 --> 00:07:30,383 御仏のご加護のもと 微力やとしても 自らの手で人々を救いたい。 75 00:07:30,383 --> 00:07:34,854 それが私の願いにございます。 76 00:07:34,854 --> 00:07:40,727 どうか 私の望みを かなえさしては頂けませんでしょうか。 77 00:07:40,727 --> 00:07:48,401 上様こそ この世で一番救われぬ お方にございます!➡ 78 00:07:48,401 --> 00:07:52,872 どうか哀れとおぼし召して➡ 79 00:07:52,872 --> 00:07:57,544 上様のお心を救って頂くわけには まいりませんでしょうか。 80 00:07:57,544 --> 00:08:02,148 過分なお言葉 身に余る光栄と存じます。 81 00:08:02,148 --> 00:08:10,156 ですが 上様をお慰めするなど まだまだ愚僧では力不足やないかと。 82 00:08:25,171 --> 00:08:29,476 さようでございますか。 83 00:08:31,511 --> 00:08:36,816 それでは しかたありますまい。 84 00:08:40,854 --> 00:08:44,858 (明慧)な… 何や 何しはる気ですか! 85 00:08:50,864 --> 00:08:55,201 明慧! 明慧! 86 00:08:55,201 --> 00:08:59,072 あらまぁ あなた様が「はい」とおっしゃらぬから➡ 87 00:08:59,072 --> 00:09:03,476 死んでしもうた。➡ 88 00:09:03,476 --> 00:09:11,151 かわいそうに。 あなた様に殺されてしもうた。 89 00:09:11,151 --> 00:09:13,486 明慧! 90 00:09:13,486 --> 00:09:18,191 (春日局)あなたが殺した。 黙れ! 91 00:09:19,826 --> 00:09:24,497 玉栄! 院主様… 私のことは。 92 00:09:24,497 --> 00:09:28,368 (春日局)万里小路有純卿が子息 有功殿。➡ 93 00:09:28,368 --> 00:09:35,508 還俗し 上様のおそばに お仕え頂けますな。 94 00:09:35,508 --> 00:09:52,525 ♬~ 95 00:10:02,202 --> 00:10:05,872 有功様。 江戸城に着きましてございます。 96 00:10:05,872 --> 00:10:09,576 うん。 玉栄。 97 00:10:23,223 --> 00:10:27,527 お待ち申し上げておりました。 万里小路有功殿。 98 00:10:29,095 --> 00:10:31,798 さあ こちらへ。 99 00:10:42,242 --> 00:10:45,578 あの お名前は。 100 00:10:45,578 --> 00:10:52,919 名はございませぬ。 お気になさらず 「あの」とお呼びかけ下さいませ。 101 00:10:52,919 --> 00:10:57,590 あの あの殿。 102 00:10:57,590 --> 00:11:03,196 私は いかなるお役目として 上様にお仕えするんでしょうか。 103 00:11:03,196 --> 00:11:10,203 この大奥で上様のお世話や お相手をして頂くことになります。 104 00:11:12,205 --> 00:11:16,543 ここは 大奥なのでございますか? 105 00:11:16,543 --> 00:11:20,213 お付きの者は こちらへ。 106 00:11:20,213 --> 00:11:23,883 大奥は 上様のご寝所やないんですか。 107 00:11:23,883 --> 00:11:26,553 女人が侍るところやと 伺うておりましたけど。 108 00:11:26,553 --> 00:11:30,557 その辺りは後ほど お話しいたします。 109 00:11:37,197 --> 00:11:39,499 この声。 110 00:11:46,573 --> 00:11:49,475 あの。 111 00:11:49,475 --> 00:11:52,478 上様のおなりにございます。 112 00:12:10,196 --> 00:12:14,901 (女の声で)苦しうない。 面を上げい。 113 00:12:25,211 --> 00:12:31,551 ふん。 これが うぬが京で見繕ってきた坊主か。 114 00:12:31,551 --> 00:12:33,886 はい。 115 00:12:33,886 --> 00:12:35,888 名は。 116 00:12:40,226 --> 00:12:44,530 万里小路有功と申します。 117 00:12:46,566 --> 00:12:48,868 ふん…。 118 00:13:03,850 --> 00:13:06,853 では お万じゃ。 119 00:13:09,188 --> 00:13:14,193 今日から お前の名は お万じゃ。 よいな お万。 120 00:13:16,863 --> 00:13:22,869 有功という名は お気に召しませんか? 121 00:13:25,204 --> 00:13:28,107 有功殿。 122 00:13:28,107 --> 00:13:35,114 親よりの名ゆえ かないますなら使わせて頂ければ。 123 00:13:57,136 --> 00:14:00,840 わしが名付けてやったのに 不服とは。➡ 124 00:14:00,840 --> 00:14:05,178 何様のつもりじゃ お万。 125 00:14:05,178 --> 00:14:07,847 そなたは お万じゃ。 はいと言え。➡ 126 00:14:07,847 --> 00:14:11,184 はいと言え はいと言え お万! 127 00:14:11,184 --> 00:14:14,520 わしが名付けたら お万じゃ!➡ 128 00:14:14,520 --> 00:14:17,423 分かったか? はいと言え お万! 129 00:14:17,423 --> 00:14:19,425 分かったか! 130 00:14:25,865 --> 00:14:27,800 分かったか! お万! 131 00:14:27,800 --> 00:14:31,738 (正勝)上様 どうかこの辺りで! 132 00:14:31,738 --> 00:14:35,208 それがしより よく言い含めておきますので! 133 00:14:35,208 --> 00:14:38,544 よくよく含めておけ。 134 00:14:38,544 --> 00:14:41,848 次は扇子では済まんぞ。 135 00:14:54,560 --> 00:14:56,896 薬を持て。 ⚟はっ。 136 00:14:56,896 --> 00:15:01,901 有功殿。 大事ござらぬか。 これは…。 137 00:15:03,503 --> 00:15:07,173 これは どういうことですか? 138 00:15:07,173 --> 00:15:10,076 今のお方が上様とは! 139 00:15:10,076 --> 00:15:15,848 今のは あれは… あれは少女やないか! 140 00:15:15,848 --> 00:15:25,191 あの方は 家光公の血を受けた唯一のお子 ご息女でいらっしゃる。➡ 141 00:15:25,191 --> 00:15:27,527 出生に事情がございまして➡ 142 00:15:27,527 --> 00:15:33,399 その存在を知る者は 数えるほどしかおりませぬが。 143 00:15:33,399 --> 00:15:40,106 もしや… 家光公は。 144 00:15:40,106 --> 00:15:44,877 (信綱)数年 上様の死を伏せる。 145 00:15:44,877 --> 00:15:51,551 (春日局)そうじゃ。 今日死んだは ここにおる正勝とする。 146 00:15:51,551 --> 00:15:57,223 上様は 赤面疱瘡より命拾いなされたが 顔に痘痕が残り➡ 147 00:15:57,223 --> 00:16:01,093 それゆえ 人前に出る時には 頭巾をかぶる。 148 00:16:01,093 --> 00:16:05,498 頭巾をかぶった稲葉殿が 上様として振る舞う。 149 00:16:05,498 --> 00:16:07,834 そうじゃ。 150 00:16:07,834 --> 00:16:16,175 一方で市中におる上様の娘に男児を産ませ それを上様のお子とし その後➡ 151 00:16:16,175 --> 00:16:20,513 機を見計らって 上様には亡くなって頂く。 152 00:16:20,513 --> 00:16:22,448 そういう筋書きでいく。 153 00:16:22,448 --> 00:16:28,454 しかしながら さようなことをせずとも。 近しいお血筋の男子をお迎えすれば。 154 00:16:34,060 --> 00:16:38,865 男子がおらぬではないか。 155 00:16:38,865 --> 00:16:44,737 赤面疱瘡は目下 関東・奥羽において 猛威を振るっておる。 156 00:16:44,737 --> 00:16:47,206 しかし 西国は無傷じゃ。 157 00:16:47,206 --> 00:16:53,546 もしも 徳川が赤面疱瘡にやられたと 知れ渡ってみよ。 158 00:16:53,546 --> 00:16:57,416 戦乱の世に逆戻りじゃ。 159 00:16:57,416 --> 00:17:02,355 そなたは それを望むか。 160 00:17:02,355 --> 00:17:05,157 承知いたしました。 161 00:17:05,157 --> 00:17:11,831 表向きの政は 我ら幕閣の手で なんとかお支え申し上げましょう。 162 00:17:11,831 --> 00:17:14,500 正勝。 はっ。 163 00:17:14,500 --> 00:17:21,374 (春日局)そなたは市中にある上様のお子を 急ぎ城中にお迎えせよ! 164 00:17:21,374 --> 00:17:23,376 はっ! 165 00:17:25,511 --> 00:17:32,852 では あのお方は➡ 166 00:17:32,852 --> 00:17:37,189 お子を産むためだけに ここに 連れてこられたいうことでございますか? 167 00:17:37,189 --> 00:17:40,192 徳川のためにございます。 168 00:17:44,063 --> 00:17:46,866 このことを知ったはるんは? 169 00:17:46,866 --> 00:17:52,204 老中ら主たる者と 大奥の限られた男のみ。 170 00:17:52,204 --> 00:17:56,075 男のなりをしてなさるのは 万が一見られた時に➡ 171 00:17:56,075 --> 00:18:00,780 家光公のお小姓と言い逃れるためです。 172 00:18:02,815 --> 00:18:10,489 名は? あのお方は ほんまは何という。 173 00:18:10,489 --> 00:18:16,829 あの方は この世にいてはならぬ お方にございます。➡ 174 00:18:16,829 --> 00:18:20,166 上様とだけ。 175 00:18:20,166 --> 00:18:51,530 ♬~ 176 00:18:51,530 --> 00:19:02,141 上様。 さあ どうぞ こちらから お気に召すものをお選び下さいませ。 177 00:19:02,141 --> 00:19:06,479 よい。 これを元どおりに直せ。 178 00:19:06,479 --> 00:19:11,350 これをにございますか? そうじゃ。 179 00:19:11,350 --> 00:19:13,819 承知いたしました。 180 00:19:13,819 --> 00:19:19,158 されど 大切なお扇子が かようなことに。 181 00:19:19,158 --> 00:19:25,498 あの者 いかが仕置きなさいますか。 182 00:19:25,498 --> 00:19:27,433 仕置きには及ばぬ。 183 00:19:27,433 --> 00:19:32,838 わしが なぶり尽くすゆえ 手出しはするな。 184 00:19:32,838 --> 00:19:40,513 承知いたしました。 では お扇子 直してまいります。 185 00:19:40,513 --> 00:19:43,816 勘違いするなよ。 春日。 186 00:19:46,185 --> 00:19:49,088 わしは決して子などなさぬ。 187 00:19:49,088 --> 00:19:53,392 お前が どのような男をそろえようとな。 188 00:19:55,528 --> 00:20:02,868 さようなことを申さず どうか徳川のために。 189 00:20:02,868 --> 00:20:06,872 徳川など滅んでしまえばよい! 190 00:20:08,541 --> 00:20:15,214 徳川の世を終わらせたくない。 それは そちの都合じゃ。 191 00:20:15,214 --> 00:20:19,885 わしは あずかり知らぬ。 192 00:20:19,885 --> 00:20:21,887 ふん。 193 00:20:30,896 --> 00:20:32,832 (ため息) 194 00:20:32,832 --> 00:20:36,769 (玉栄)つまりは あのババどもは 徳川の血筋を保つために➡ 195 00:20:36,769 --> 00:20:40,906 その娘に種をつけたい。 196 00:20:40,906 --> 00:20:45,244 有功様に その種馬になれいう話にございますか。 197 00:20:45,244 --> 00:20:49,582 どうやらな。 そういうことや。 198 00:20:49,582 --> 00:20:54,920 なんちゅう無体な。 むちゃくちゃな話や。 199 00:20:54,920 --> 00:20:58,257 けど さような事情なんやったら➡ 200 00:20:58,257 --> 00:21:02,962 子さえできたら ここを出ていけるんとちゃいますか? 201 00:21:05,064 --> 00:21:09,201 ⚟(村瀬)有功様 よろしうございますか? 202 00:21:09,201 --> 00:21:11,504 どうぞ。 203 00:21:22,214 --> 00:21:24,550 (村瀬) 春日様より部屋子を仰せつかりました➡ 204 00:21:24,550 --> 00:21:27,887 村瀬と申します。 205 00:21:27,887 --> 00:21:31,757 (吉宗)お… これはそなたか。 はい。 206 00:21:31,757 --> 00:21:41,901 それがしは 有功様 お万の方様の 身の回りのお世話を申しつかったのです。 207 00:21:41,901 --> 00:21:46,772 (玉栄)有功様のお世話やったら 私一人で十分です! 208 00:21:46,772 --> 00:21:50,242 そうは申しましても 案内役なども入り用でしょうし。 209 00:21:50,242 --> 00:21:53,579 村瀬殿。 どうぞ 村瀬と。 210 00:21:53,579 --> 00:21:58,918 村瀬。 上様とお子をなすという お役目を果たしたら➡ 211 00:21:58,918 --> 00:22:04,523 私は お役御免となる… そんなことは望めるか。 212 00:22:04,523 --> 00:22:08,394 なんともお答えしかねますな。 前例もございませぬゆえ。 213 00:22:08,394 --> 00:22:11,864 確かになぁ。 214 00:22:11,864 --> 00:22:17,870 ところで村瀬 私の荷を 伊勢の慶光院に送ることはできるか? 215 00:22:19,738 --> 00:22:27,880 代々院主に継がれてきたもんであるし 私も目に入ったら後ろ髪を引かれる。 216 00:22:27,880 --> 00:22:30,216 承りました。 217 00:22:30,216 --> 00:22:36,889 大奥は本来将軍のため 女人が詰める場であったのであろう。 218 00:22:36,889 --> 00:22:43,762 そこは 春日局様が うまくおやりになりましてな。 219 00:22:43,762 --> 00:22:49,902 大奥は 今後は上様をお守りする砦とする故➡ 220 00:22:49,902 --> 00:22:54,573 女子は皆 宿下がりさせることにした と。 221 00:22:54,573 --> 00:22:56,876 砦。 222 00:22:58,444 --> 00:23:03,849 (吉宗)上様のお相手というのは このお万の方だけであったのか? 223 00:23:03,849 --> 00:23:14,193 (村瀬)集まった武家の子息の中から 選ばれた者が ほかに3名おりましたかな。 224 00:23:14,193 --> 00:23:18,530 それがしは勝田頼秀と申す。 225 00:23:18,530 --> 00:23:22,401 拙者は和田正隆。 226 00:23:22,401 --> 00:23:25,871 角南重郷にござる。 227 00:23:25,871 --> 00:23:29,208 慣れへんことも ぎょうさんございます。 228 00:23:29,208 --> 00:23:33,912 よろしゅうお導き頂きとう存じます。 229 00:23:38,884 --> 00:23:41,787 角南殿 何か? 230 00:23:41,787 --> 00:23:52,431 いや そなたが金に目がくらんで 還俗したという生臭坊主か。➡ 231 00:23:52,431 --> 00:24:00,839 上様のお好みは かような女のごとき優男かと思ってな。 232 00:24:00,839 --> 00:24:12,451 いやぁ 小娘の好みは幼い幼い! のぅ! (笑い声) 233 00:24:12,451 --> 00:24:17,856 しかし そなた 上様の寝所に呼ばれた折には➡ 234 00:24:17,856 --> 00:24:21,193 気を付けた方がよいぞ。 235 00:24:21,193 --> 00:24:23,862 それは どのような意味であらしゃいますか。 236 00:24:23,862 --> 00:24:27,733 (笑い声) (和田)あらしゃいますかって。 237 00:24:27,733 --> 00:24:32,538 京言葉いうんは まことたおやかでおますなぁ。 238 00:24:32,538 --> 00:24:34,873 (笑い声) 239 00:24:34,873 --> 00:24:40,212 (角南)3年前 上様は初めての男を お手討ちになさったそうじゃ。 240 00:24:40,212 --> 00:24:45,084 抱き方がつまらん 下手じゃという ただそれだけの理由でな。➡ 241 00:24:45,084 --> 00:24:52,224 小娘は黙って抱かれておればよいものを。 こしゃくな。 242 00:24:52,224 --> 00:24:56,895 そなたに あのじゃじゃ馬が 乗りこなせるかのう。 243 00:24:56,895 --> 00:24:58,831 角南殿。 244 00:24:58,831 --> 00:25:03,702 坊主は馬には乗らぬであろう。 245 00:25:03,702 --> 00:25:06,505 女には乗れるのか? 246 00:25:06,505 --> 00:25:11,844 もしや そなた 乗るより 乗られる方だったのではあるまいか? 247 00:25:11,844 --> 00:25:16,181 (笑い声) 248 00:25:16,181 --> 00:25:21,186 君子 泰にして驕らず。 249 00:25:23,856 --> 00:25:29,728 武家衆とは さぞや無口で男らしい方々と 思っておりましたが➡ 250 00:25:29,728 --> 00:25:35,467 なんとまぁ 騒々しく しゃべり散らすことにござりまするな。 251 00:25:35,467 --> 00:25:41,407 それがしをそしるはともかく いやしくも お仕えすると申すなら➡ 252 00:25:41,407 --> 00:25:47,079 上様を馬に例えるなど もってのほかにございましょう。 253 00:25:47,079 --> 00:25:52,217 差し出口をたたくか! この青二才が! 254 00:25:52,217 --> 00:25:57,556 まことにもって 仰せのとおりにございます。 255 00:25:57,556 --> 00:26:05,564 聡明なる皆様には 青二才のざれ言よと お許し頂きたく。 256 00:26:16,842 --> 00:26:20,512 そんな連中 もっとやったったらよかったんです。 257 00:26:20,512 --> 00:26:22,848 いや。 私も ようなかった。 258 00:26:22,848 --> 00:26:27,553 つい頭に血が上って 相手をやり込めてしもうた。 259 00:26:39,865 --> 00:26:42,868 有功様 どうしはり…。 260 00:26:48,207 --> 00:26:50,876 やめとけ 玉栄。 261 00:26:50,876 --> 00:26:55,214 こんな誘いに乗ってたらキリがない。 262 00:26:55,214 --> 00:26:58,517 椀を取り替えてくるだけです! 263 00:27:05,824 --> 00:27:09,161 おい! 御膳を用意したんは誰や! 264 00:27:09,161 --> 00:27:13,832 椀の中に ネズミが入ってたんや! 不始末では済まされへんで! 265 00:27:13,832 --> 00:27:17,169 済まされへんでって。 知らねえなぁ。 266 00:27:17,169 --> 00:27:21,507 ネズミが 勝手に飛び込んだんじゃねえのか。 267 00:27:21,507 --> 00:27:23,442 お前ら! 268 00:27:23,442 --> 00:27:28,847 何じゃ。 来たのは小童か。 269 00:27:28,847 --> 00:27:36,555 まあまあ そういきりたたず 向こうで話でもしようか。 270 00:27:52,871 --> 00:27:57,743 (お錠口)いかがした! これより先は大奥ではない。 271 00:27:57,743 --> 00:28:03,815 すまぬ。 14~15の子を見いひんかったか? 迷てるかもしれへんのや。 272 00:28:03,815 --> 00:28:07,486 (村瀬)有功様。 273 00:28:07,486 --> 00:28:10,789 春日様がお呼びでございます。 274 00:28:37,849 --> 00:28:41,720 (春日局)万里小路のお父上より 香木が届きましたので。 275 00:28:41,720 --> 00:28:46,191 そのお裾分けにございます。 276 00:28:46,191 --> 00:28:52,531 父とやり取りをされておられるんですか? (春日局)ええ。➡ 277 00:28:52,531 --> 00:28:59,204 そなたのお父上。 もう 仏門に入った息子を➡ 278 00:28:59,204 --> 00:29:06,812 この期に及んで 当家の子息 当家の有功とおっしゃられて。 279 00:29:06,812 --> 00:29:10,115 まあ…。 280 00:29:13,485 --> 00:29:20,158 (春日局)結局 お父上には 5百両ほど お支払いいたしましたかね。➡ 281 00:29:20,158 --> 00:29:28,500 実に しっかりとされた お方でございますこと。 282 00:29:28,500 --> 00:29:36,508 そなたは 最初から 売り渡されていたのでございますよ。 283 00:29:49,187 --> 00:29:53,859 ああ そうそう。 村瀬から預かったお荷物についても➡ 284 00:29:53,859 --> 00:29:57,162 お尋ねしたいと思うたのです。 285 00:30:03,201 --> 00:30:11,543 数珠 袈裟 持鉢 そして 先代への まったく差し障りのない文。 286 00:30:11,543 --> 00:30:17,849 それから これは 経本。 287 00:30:23,889 --> 00:30:29,561 おや これは。 288 00:30:29,561 --> 00:30:35,434 私の覚書が挟まっていたようです。 289 00:30:35,434 --> 00:30:38,570 (春日局)さようでございますか。➡ 290 00:30:38,570 --> 00:30:46,578 有功殿。 最後に一つだけご忠告が。 291 00:30:50,582 --> 00:30:59,257 (春日局)そなたが大奥から出られる 手だてが一つだけございます。 292 00:30:59,257 --> 00:31:04,863 それは? お子をなすことでございますか? 293 00:31:04,863 --> 00:31:11,536 いえ。 死して魂となることでございます。 294 00:31:11,536 --> 00:31:23,882 ♬~ 295 00:31:23,882 --> 00:31:31,890 諦めるのが賢明かと。 到底かなう相手ではございませぬ。 296 00:31:34,526 --> 00:31:40,232 「半ば力ずくで 捕らわれの身とされました。➡ 297 00:31:40,232 --> 00:31:46,905 つきましては 先代様から父へ 父から帝へ➡ 298 00:31:46,905 --> 00:31:54,212 私と玉栄を京に戻すよう お働きかけ頂けませんでしょうか」。 299 00:31:57,916 --> 00:32:03,622 (玉栄)有功様。 玉栄 遅かったなぁ。 300 00:32:06,525 --> 00:32:10,862 シラ切りよったんで こてんぱんにしたりましたわ。 301 00:32:10,862 --> 00:32:14,199 大事ないか? へいちゃらです。 302 00:32:14,199 --> 00:32:20,071 けど 今日は少し 早よ休ましてもろてもええですか? 303 00:32:20,071 --> 00:32:24,543 もちろんや。 大事にな。 304 00:32:24,543 --> 00:32:26,845 おやすみなさい。 305 00:32:39,891 --> 00:32:45,764 (玉栄)「ただ去れ復た問うこと莫からん 白雲尽くることなし」。 306 00:32:45,764 --> 00:32:52,470 白い雲と共に どこへでも旅をすればよい か。 307 00:32:52,470 --> 00:32:56,908 羨ましい話やな。 308 00:32:56,908 --> 00:33:00,779 (村瀬)角南様 何用でございましょう。 309 00:33:00,779 --> 00:33:06,518 有功殿を 道場にお誘いしようと思うてな。➡ 310 00:33:06,518 --> 00:33:12,858 ここは上様をお守りする砦。 武芸に励むのは れっきとしたお役目よ。 311 00:33:12,858 --> 00:33:17,529 角南殿 私は一度は。 いつまでお高くとまるつもりじゃ! 312 00:33:17,529 --> 00:33:21,867 そなたはもう 公家でも坊主でもない。 313 00:33:21,867 --> 00:33:27,873 我らと同じく ここで生きていくしかないのであろう! 314 00:33:31,543 --> 00:33:33,879 さあ! ご指南役! 315 00:33:33,879 --> 00:33:37,883 この男に 武芸のなんたるかを教えてやってくれ! 316 00:33:48,894 --> 00:33:51,196 (勝田)ほれ。 317 00:33:58,904 --> 00:34:03,909 (伝右衛門) どうなさった。 打ってきなされ。 318 00:34:10,515 --> 00:34:12,851 私は打ちませぬ。 319 00:34:12,851 --> 00:34:18,723 俗世に戻ったとはいえ 一度は御仏に仕えた身でございます。 320 00:34:18,723 --> 00:34:22,527 (伝右衛門)それがしは あなたのお付きの僧を斬った仇。➡ 321 00:34:22,527 --> 00:34:27,198 仇討ちであるならば 御仏もお許しになるのでは。 322 00:34:27,198 --> 00:34:34,873 ならば なおさら 憎しみゆえに あなた様を打ちたくなどない。 323 00:34:34,873 --> 00:34:37,208 (角南)おいおい。 正気か!? 324 00:34:37,208 --> 00:34:41,880 ご指南役相手に打てる気でいるぞ。 坊主上がりが。 325 00:34:41,880 --> 00:34:48,186 分かりました。 ならば こちらから。 326 00:34:53,491 --> 00:34:58,897 木刀とはいえ このまま打ち込めば 死んでおられましたぞ。 327 00:34:58,897 --> 00:35:03,501 それでも打たぬと。 328 00:35:03,501 --> 00:35:08,840 御仏のお心には かなわぬことかと存じますので。 329 00:35:08,840 --> 00:35:11,176 御託ばかり並べおって! 330 00:35:11,176 --> 00:35:14,512 敵が襲いかかってきたら どうやって上様をお守りするつもりじゃ! 331 00:35:14,512 --> 00:35:20,518 その時は 上様を守る盾となりましょう。 332 00:35:24,189 --> 00:35:27,525 (伝右衛門)分かりました。 333 00:35:27,525 --> 00:35:32,831 では 素振りにしましょう。 ご指南役。 334 00:35:40,538 --> 00:35:44,409 これを500。 500。 335 00:35:44,409 --> 00:35:48,413 それじゃつまらぬ 1,000じゃ。 336 00:35:48,413 --> 00:35:53,118 1,000! こんな青びょうたんに 無理に決まっておろう。 337 00:35:53,118 --> 00:35:55,887 武芸自慢の旗本でも 音を上げる数ぞ! 338 00:35:55,887 --> 00:36:01,693 1,000やれば 私の生き方もお認め頂けるか。 339 00:36:01,693 --> 00:36:06,831 有功様! おぅ やれるもんならな。 340 00:36:06,831 --> 00:36:13,171 では 1,000で。 341 00:36:13,171 --> 00:36:19,177 ハハッ。 そいつは面白そうじゃ。 見せてもらおうか。 342 00:36:21,513 --> 00:36:23,515 (伝右衛門)1。 343 00:36:25,383 --> 00:36:27,385 (伝右衛門)2。 344 00:36:27,385 --> 00:36:48,206 ♬~ 345 00:36:48,206 --> 00:36:53,511 (村瀬)上様 御用にございますか? 346 00:36:57,215 --> 00:37:01,486 扇子が直ったので 「はい」と言わせにの。 347 00:37:01,486 --> 00:37:03,421 お万は? 348 00:37:03,421 --> 00:37:08,159 道場に。 何故 道場など。 349 00:37:08,159 --> 00:37:12,831 大奥の男であるならば 武芸に励めと連れ出され。 350 00:37:12,831 --> 00:37:16,701 は。 刀など持てるのか。 あの坊主上がり。 351 00:37:16,701 --> 00:37:20,705 見てまいりましょうか? 352 00:37:20,705 --> 00:37:23,408 別にどうでもよいわ。 353 00:37:27,846 --> 00:37:31,182 (伝右衛門)41。➡ 354 00:37:31,182 --> 00:37:35,854 42。 おおー どうした どうした! 355 00:37:35,854 --> 00:37:37,789 無理するな! (伝右衛門)43。 356 00:37:37,789 --> 00:37:41,526 箸より重いもの持ったこともなかろうに! (伝右衛門)44。 357 00:37:41,526 --> 00:37:45,396 (角南)よし 100までもつかどうか 賭けようぜ。 358 00:37:45,396 --> 00:37:48,399 (笑い声) (伝右衛門)45。➡ 359 00:37:48,399 --> 00:37:51,536 46。➡ 360 00:37:51,536 --> 00:37:54,239 285。 361 00:37:56,875 --> 00:38:00,178 (伝右衛門)286。 362 00:38:02,147 --> 00:38:04,849 (伝右衛門)287。 363 00:38:09,821 --> 00:38:13,825 (角南)はっ! もう刀を握る力もないか。 364 00:38:16,694 --> 00:38:18,830 くくりつけて頂けますか? 365 00:38:18,830 --> 00:38:21,166 危のうございますぞ。 366 00:38:21,166 --> 00:38:24,169 構いませぬ。 367 00:38:32,777 --> 00:38:37,482 面白うもない。 行くぞ! 368 00:38:53,865 --> 00:38:56,568 288。 369 00:38:59,737 --> 00:39:02,740 (伝右衛門)289。 370 00:39:06,811 --> 00:39:10,114 (伝右衛門)823。 371 00:39:15,153 --> 00:39:18,156 (伝右衛門)824。 372 00:39:22,827 --> 00:39:26,497 うっ…。 373 00:39:26,497 --> 00:39:28,833 もうやめましょう! 有功様! 374 00:39:28,833 --> 00:39:31,836 誰もいてしませんし! 375 00:39:40,445 --> 00:39:43,147 (玉栄)有功様。 376 00:39:44,849 --> 00:39:47,552 825。 377 00:39:52,724 --> 00:39:55,426 (伝右衛門)826。 378 00:39:59,397 --> 00:40:02,400 (伝右衛門)988。 379 00:40:11,542 --> 00:40:13,845 989。 380 00:40:21,886 --> 00:40:24,555  回想 (家光)わしが名付けてやったのに 不服とは。➡ 381 00:40:24,555 --> 00:40:27,892 何様のつもりじゃ お万。 382 00:40:27,892 --> 00:40:31,896 そなたは お万じゃ。 はいと言え。 はいと言え。 383 00:40:34,766 --> 00:40:38,069 (伝右衛門)993。 384 00:40:40,471 --> 00:40:46,244  回想  (春日局)そなたが大奥から出られる 手だてが一つだけございます。 385 00:40:46,244 --> 00:40:49,948 死して魂となることでございます。 386 00:41:01,192 --> 00:41:04,495 (伝右衛門)999。 387 00:41:10,535 --> 00:41:12,470 1,000! 388 00:41:12,470 --> 00:41:27,552 ♬~ 389 00:41:27,552 --> 00:41:31,222 有功様! 有功様! 有功様! 390 00:41:31,222 --> 00:41:34,926 (伝右衛門)では 本日はこれまで。 391 00:41:36,894 --> 00:41:41,599 有功様 何で こんなむちゃしはるんですか! 392 00:41:49,907 --> 00:42:00,918 何や もう 何も考えたない…。 393 00:42:02,487 --> 00:42:09,193 何で… 何で 有功様が こんな目にあわなあかんのや。 394 00:42:13,531 --> 00:42:19,537 有功様? 有功様! 有功様! 395 00:42:21,205 --> 00:42:24,876 1,000!? (村瀬)はい。➡ 396 00:42:24,876 --> 00:42:29,213 人を打つのは 一度でも 仏に仕えたもののやることではない。 397 00:42:29,213 --> 00:42:33,551 1,000回振るゆえ 己の生き方も認めよと。 398 00:42:33,551 --> 00:42:38,423 そして 見事にやり遂げられ お倒れになられました。 399 00:42:38,423 --> 00:42:41,125 倒れた!? 400 00:42:42,894 --> 00:42:46,898 阿呆ではないのか… あの男。 401 00:43:12,056 --> 00:43:14,525 上様? 402 00:43:14,525 --> 00:43:16,861 (鳴き声) 403 00:43:16,861 --> 00:43:20,531 (家光)やる。 404 00:43:20,531 --> 00:43:22,533 猫。 405 00:43:24,402 --> 00:43:26,404 何故に。 406 00:43:30,875 --> 00:43:33,544 かわいらしいからじゃ。 407 00:43:33,544 --> 00:43:57,235 ♬~ 408 00:43:57,235 --> 00:44:03,541 お前 名前 何にしよか…。 409 00:44:05,843 --> 00:44:10,715 上様にとって もっともよく効くお薬は お子でございます。 410 00:44:10,715 --> 00:44:12,717 わしは 誰の子も産まぬ。 411 00:44:12,717 --> 00:44:16,187 あの男をなんとかせねば。 412 00:44:16,187 --> 00:44:19,524 致し方ございませぬ。 斬りましょう。 413 00:44:19,524 --> 00:44:24,829 上様! ここは 修羅道やな。