1 00:00:02,102 --> 00:02:39,793 ♬~ 2 00:02:41,528 --> 00:02:49,536 (風の音) 3 00:03:21,168 --> 00:03:23,870 (秀吉)ああ…。 4 00:03:26,039 --> 00:03:28,041 治部よ。 5 00:03:29,843 --> 00:03:31,845 はっ。 6 00:03:36,183 --> 00:03:42,055 おことは 虎の肝を食したことはあるか。 7 00:03:42,055 --> 00:03:45,859 (三成)いいえ。 8 00:03:45,859 --> 00:03:49,730 虎の肝は 精が効くそうだ。 9 00:03:49,730 --> 00:03:52,532 侍医の全宗が言いよった。 10 00:03:52,532 --> 00:03:56,870 ならば 早速 堺の薬種業の者に 探させましょう。 11 00:03:56,870 --> 00:04:03,477 ああ それには及ばぬ。 朝貢の貢ぎ物にせよと命じてやったわい。 12 00:04:03,477 --> 00:04:07,147 貢ぎ物とは どなたから…。 13 00:04:07,147 --> 00:04:09,082 ああ? 14 00:04:09,082 --> 00:04:14,488 おことは 虎が どこに生息しておるのか 知らんのか。 15 00:04:14,488 --> 00:04:19,826 (三成)ならば 朝鮮から? そうともよ。 16 00:04:19,826 --> 00:04:24,698 朝鮮国が 朝貢の儀に 応じましたのでございまするか? 17 00:04:24,698 --> 00:04:30,470 いや いくら督促を促しても 一向に 来朝の気配が見えぬゆえ➡ 18 00:04:30,470 --> 00:04:35,375 対馬の 宗 義智を 自ら朝鮮に赴かせ➡ 19 00:04:35,375 --> 00:04:40,514 国王を勧誘して伴い来るよう 申し遣わしたところじゃ。 20 00:04:40,514 --> 00:04:44,184 (三成)義智殿が 迎えに赴かれたのでございまするか。 21 00:04:44,184 --> 00:04:51,057 ああ 行長もつけてやった。 行長と義智は 親戚の間柄じゃからのう。 22 00:04:51,057 --> 00:04:55,529 しかし 朝鮮国王自らが➡ 23 00:04:55,529 --> 00:04:58,431 参洛の儀に応じますでございましょうか。 24 00:04:58,431 --> 00:05:02,135 自ら来朝せざるにおいては➡ 25 00:05:02,135 --> 00:05:07,007 直ちに討伐する旨を 国書にも明記しておいた。 26 00:05:07,007 --> 00:05:09,009 討伐…。 27 00:05:09,009 --> 00:05:15,148 (秀吉)肥後国を2つに分け 行長と清正を九州の地に配備したのは➡ 28 00:05:15,148 --> 00:05:18,051 そのためではないか。 29 00:05:18,051 --> 00:05:21,488 朝鮮が来朝を拒めば➡ 30 00:05:21,488 --> 00:05:25,792 即刻 討伐の兵を差し向ける! 31 00:05:27,360 --> 00:05:32,499 はあ はあ… はあ~。 32 00:05:32,499 --> 00:05:46,046 ♬~ 33 00:05:46,046 --> 00:05:49,049 <天正18年の冬。➡ 34 00:05:49,049 --> 00:05:53,520 朝鮮国に 日本への従属を迫る秀吉の国書が➡ 35 00:05:53,520 --> 00:05:55,856 日本海を渡る。➡ 36 00:05:55,856 --> 00:05:59,726 使者として 対馬の国主 宗 義智と➡ 37 00:05:59,726 --> 00:06:05,131 肥後の宇土城主 小西行長が 差し向けられた> 38 00:06:05,131 --> 00:06:08,802 (義智)前方から 船団が迫ってくるぞ。 (行長)船団!? 39 00:06:08,802 --> 00:06:12,472 5隻はいる。 これが まるで 我らの行く手を遮るように➡ 40 00:06:12,472 --> 00:06:15,809 横に並んで迫ってくる。 朝鮮の水軍か!? 41 00:06:15,809 --> 00:06:17,744 いや いずれも 日本船だ。 42 00:06:17,744 --> 00:06:19,679 海賊か!? 43 00:06:19,679 --> 00:06:30,357 ♬~ 44 00:06:30,357 --> 00:06:33,827 船を止めよと合図を送っている。 45 00:06:33,827 --> 00:06:49,843 ♬~ 46 00:06:49,843 --> 00:06:52,746 あれは 助左衛門! (義智)助左衛門? 47 00:06:52,746 --> 00:06:56,049 中央の船の船長を ご覧あれ。 48 00:06:59,185 --> 00:07:01,454 (義智)船長らしき男がいるが…。 49 00:07:01,454 --> 00:07:05,759 (行長)あれが 堺の納屋助左衛門でござる。 50 00:07:09,129 --> 00:07:11,464 納屋助左衛門といえば➡ 51 00:07:11,464 --> 00:07:14,367 先年 大坂城において 関白殿下以下諸将に➡ 52 00:07:14,367 --> 00:07:17,804 呂宋より持ち帰りたる真壺50個を 売りさばき➡ 53 00:07:17,804 --> 00:07:22,475 一躍 大徳人になったという あの呂宋助左衛門!?いかにも。 54 00:07:22,475 --> 00:07:28,148 しかし 助左衛門の船団が 何故 かような海域に現れいでたのか…。 55 00:07:28,148 --> 00:07:32,819 いずれにせよ 助左衛門の船ならば 危害はありますまい。 56 00:07:32,819 --> 00:07:37,157 何用かは知らぬが 船を止めてみましょう。 57 00:07:37,157 --> 00:07:41,461 帆を下ろせ! 帆を下ろせ! 58 00:08:12,993 --> 00:08:15,795 助左衛門!(助左衛門)お急ぎの船路を お引き止めして➡ 59 00:08:15,795 --> 00:08:17,731 まことに申し訳ございませぬ。 60 00:08:17,731 --> 00:08:19,666 宗氏の船と知って 引き止めたのか!? 61 00:08:19,666 --> 00:08:23,670 はい。 ご無礼の段 平に ご容赦のほどを。 62 00:08:25,505 --> 00:08:28,375 いかにも 我ら これより 朝鮮へ渡り➡ 63 00:08:28,375 --> 00:08:31,811 関白殿下の命をさしばさんで 国書を渡し➡ 64 00:08:31,811 --> 00:08:35,482 速やかに 朝鮮国王の来朝を仰ぐつもりだ。 65 00:08:35,482 --> 00:08:41,354 されば その国書について 是非とも お願いいたしたい儀がございます。 66 00:08:41,354 --> 00:08:43,823 (義智)国書についてとは? 67 00:08:43,823 --> 00:08:49,696 朝鮮国王来朝の命を携えたる その関白様の国書➡ 68 00:08:49,696 --> 00:08:51,698 この場で…➡ 69 00:08:51,698 --> 00:08:54,834 破り捨てていただきたい。 70 00:08:54,834 --> 00:08:58,505 国書を破れだと!? はい。 71 00:08:58,505 --> 00:09:02,776 ハッハッハッハ! 何の戯れ言だ。 まさか 正気ではあるまいの。 72 00:09:02,776 --> 00:09:06,112 正気も正気。 大正気でございます。 73 00:09:06,112 --> 00:09:11,451 助左衛門 ぬしが 我らの船を止めたのは 殿下の国書に異を唱えんがためか。 74 00:09:11,451 --> 00:09:13,386 いかにも そのとおりでございます。 75 00:09:13,386 --> 00:09:15,321 なんというやつ!? 76 00:09:15,321 --> 00:09:17,791 ぬしは 国書を何と心得る。 77 00:09:17,791 --> 00:09:22,128 国書とは 一国の意志 天下人のご意志なるぞ! 78 00:09:22,128 --> 00:09:24,063 それも 承知。 79 00:09:24,063 --> 00:09:28,468 (行長)天下人のご指図に逆らう者は すなわち 逆賊だ。➡ 80 00:09:28,468 --> 00:09:31,805 おぬしは いつから 逆賊に成り果てた。 81 00:09:31,805 --> 00:09:37,677 たとえ 逆賊海賊の汚名を 着せられましょうとも➡ 82 00:09:37,677 --> 00:09:40,146 己が国は守らねばなりませぬ。 83 00:09:40,146 --> 00:09:44,017 国を守るだと!? 逆賊の言に聞く耳持たぬ! 84 00:09:44,017 --> 00:09:47,020 早々に船を立ち去らねば ただでは済まんぞ! 85 00:09:47,020 --> 00:09:50,490 ただで済まぬのは そちらの方でございます。 86 00:09:50,490 --> 00:09:56,162 殿下の国書を携えて 朝鮮へ渡ることがあれば➡ 87 00:09:56,162 --> 00:10:02,168 ご両者とも 生きて再び 日本の土を踏むことは かないますまい。 88 00:10:03,837 --> 00:10:08,508 朝鮮国王は 決して 日本へ来朝いたしませぬ。 89 00:10:08,508 --> 00:10:15,381 そのことは 対馬の義智様は 既に お察しのはずでございます。 90 00:10:15,381 --> 00:10:20,520 朝鮮国を 日本の属国と見なしたのは➡ 91 00:10:20,520 --> 00:10:23,857 宗家の虚勢でございます。 92 00:10:23,857 --> 00:10:29,863 そもそも 朝鮮国は 日本など 歯牙にもかけてはおりませぬ。 93 00:10:31,531 --> 00:10:36,202 関白殿下の朝貢を命じる国書など➡ 94 00:10:36,202 --> 00:10:39,873 李王朝にとっては お笑いぐさでございます。 95 00:10:39,873 --> 00:10:42,208 無理を強いれば 戦になりましょう。 96 00:10:42,208 --> 00:10:46,546 戦になれば 交易は閉ざされます。 97 00:10:46,546 --> 00:10:49,883 朝鮮との交易を閉ざされて 難儀を被るのは➡ 98 00:10:49,883 --> 00:10:53,219 日本の海の商人たちでございます。 99 00:10:53,219 --> 00:11:00,827 小西様… それでも あなたは 無益な戦を仕掛けに参られますか。 100 00:11:00,827 --> 00:11:03,830 戦になってはならぬ! 101 00:11:06,499 --> 00:11:14,374 戦になってはならぬと思えばこそ 伏して来朝の儀を懇願に出向くのだ。 102 00:11:14,374 --> 00:11:19,512 朝鮮国王が 形だけでも 上洛さしてくだされば➡ 103 00:11:19,512 --> 00:11:21,447 戦は免れる。 104 00:11:21,447 --> 00:11:25,385 そのような身勝手な懇願 受け入れられるはずはございますまい。 105 00:11:25,385 --> 00:11:27,854 行って当たってみなければ 分かるまい! 106 00:11:27,854 --> 00:11:32,192 無駄なことでございます。 汝に断言できるのか! 107 00:11:32,192 --> 00:11:38,865 既に 朝鮮へは行ってまいりました。 108 00:11:38,865 --> 00:11:45,738 申し上げていることは 私一人の ただの推測などではございません。 109 00:11:45,738 --> 00:11:53,046 ご両者 その証拠を 今 ここで お目にかけます。 110 00:11:57,216 --> 00:11:59,519 五右衛門。 111 00:12:09,796 --> 00:12:14,500 朝鮮国書状官 許筬殿です。 112 00:12:14,500 --> 00:12:16,502 書状官!? 113 00:12:18,171 --> 00:12:22,175 (朝鮮語で) 114 00:12:28,181 --> 00:12:33,519 許筬殿。 このお二人の国使に➡ 115 00:12:33,519 --> 00:12:38,391 朝鮮国王のご意志を 明らかになさるがいい。 116 00:12:38,391 --> 00:12:42,528 (許)小西様 宗様…。 117 00:12:42,528 --> 00:12:51,204 貴国へ来朝せよとの国書のご勧告には 我が国王は 服すことはございません。 118 00:12:51,204 --> 00:12:55,074 国王は お返事の代わりに➡ 119 00:12:55,074 --> 00:12:59,379 お二人のお命を奪うでありましょう。 120 00:13:01,481 --> 00:13:06,352 この方に 会っていただきたかったのでございます。 121 00:13:06,352 --> 00:13:10,490 おぬしの縄張りは 南海だけかと思っていたら➡ 122 00:13:10,490 --> 00:13:13,159 高麗にまで 網を広げていたのか。➡ 123 00:13:13,159 --> 00:13:15,828 短い間に よく取り入ったものだな。 124 00:13:15,828 --> 00:13:19,165 いや 助左衛門殿には➡ 125 00:13:19,165 --> 00:13:25,038 私どもの方から ご助勢を お願い申し上げたのでございます。 126 00:13:25,038 --> 00:13:30,176 許筬殿とは 明の寧波という港で お会いいたしました。 127 00:13:30,176 --> 00:13:34,514 関白様の国使に 内々で引き合わせてくれと➡ 128 00:13:34,514 --> 00:13:37,183 お頼みを受けたからでございます。 129 00:13:37,183 --> 00:13:42,055 お二人が 釜山へ着かれる前に お会いできましたことは➡ 130 00:13:42,055 --> 00:13:44,524 幸運でございました。 131 00:13:44,524 --> 00:13:49,395 何とぞ 国書は お取り下げ願います。 132 00:13:49,395 --> 00:13:54,200 でないと 戦は避けることができません。 133 00:13:54,200 --> 00:14:02,475 許筬殿…。 我らは 関白殿下の朝鮮遠征の志に➡ 134 00:14:02,475 --> 00:14:05,144 加担しているつもりはない。 いや むしろ➡ 135 00:14:05,144 --> 00:14:11,017 殿下に朝鮮出兵の口実を与えぬように 苦慮してきたんだ。 136 00:14:11,017 --> 00:14:16,489 国書を破って 戦が避けられるなら 惑わず 破り捨てもしよう。 137 00:14:16,489 --> 00:14:21,828 しかし 今 国書を拒むことは それこそ➡ 138 00:14:21,828 --> 00:14:24,731 朝鮮出兵の口実を 殿下に与えるだけではないか。 139 00:14:24,731 --> 00:14:30,169 国書を渡されても 朝貢には応じませぬ。 140 00:14:30,169 --> 00:14:32,505 (ため息) 141 00:14:32,505 --> 00:14:36,809 (五右衛門)ぼつぼつ 我らの策を伝授してはどうだ。 142 00:14:45,852 --> 00:14:51,524 関白には出兵の口実を与えぬ ただ一つの方策だ。 143 00:14:51,524 --> 00:14:54,861 あるのか そんな虫のいい方法が…。 144 00:14:54,861 --> 00:14:59,732 ございます。 あるなら 聞こう。 145 00:14:59,732 --> 00:15:05,471 恐れながら 国書を書き換えます。 146 00:15:05,471 --> 00:15:07,407 何と言われた…! 147 00:15:07,407 --> 00:15:13,346 朝鮮国王には 朝貢を命じる国書ではなく➡ 148 00:15:13,346 --> 00:15:17,483 通信使の来聘を仰ぐ旨の国書を 差し出します。 149 00:15:17,483 --> 00:15:19,819 (行長)通信使だと!? はい。 150 00:15:19,819 --> 00:15:23,489 すなわち 朝貢の使者ではなく➡ 151 00:15:23,489 --> 00:15:29,162 親善のための使節を派遣していただくよう お願い申し上げるんです。 152 00:15:29,162 --> 00:15:32,498 通信使の派遣ということであれば➡ 153 00:15:32,498 --> 00:15:36,002 我が国王も 喜んで応ずるでございましょう。 154 00:15:36,002 --> 00:15:39,505 待たれよ。 関白殿下が命じられているのは➡ 155 00:15:39,505 --> 00:15:42,842 あくまでも朝貢の使者であって 通信使の来聘ではない。 156 00:15:42,842 --> 00:15:52,185 されば 関白殿下が 通信使を 朝貢の使者と思い込まれるのは➡ 157 00:15:52,185 --> 00:15:55,855 ご勝手でございます。 158 00:15:55,855 --> 00:16:00,126 関白殿下を欺けというのか。 159 00:16:00,126 --> 00:16:02,061 はい。 160 00:16:02,061 --> 00:16:08,467 通信使を 朝貢の使者と偽るのか? 161 00:16:08,467 --> 00:16:12,138 大ばくちでございますが➡ 162 00:16:12,138 --> 00:16:14,473 ほかに方策はございますまい。 163 00:16:14,473 --> 00:16:17,143 無理だ! できるわけがない! 164 00:16:17,143 --> 00:16:23,482 (許)我が国の都から 通信使を送り出すまでの間は➡ 165 00:16:23,482 --> 00:16:27,353 この私が 万事を取り計らいまする。 166 00:16:27,353 --> 00:16:31,357 朱印もなくて どうして 国書が書き換えることができる!? 167 00:16:31,357 --> 00:16:34,126 口上で伝えてくだされば よろしいでしょう。 168 00:16:34,126 --> 00:16:37,496 無謀だ! 朝鮮よりの来朝ともなれば➡ 169 00:16:37,496 --> 00:16:39,832 天下衆目の引見が行われよう。 170 00:16:39,832 --> 00:16:43,703 ただの通信使を 朝貢の使節と偽り通すことなど➡ 171 00:16:43,703 --> 00:16:45,705 できるはずがない! (グラスを割る音) 172 00:16:45,705 --> 00:16:48,841 はっきり言ってやったらどうだ! 173 00:16:48,841 --> 00:16:52,178 承知をしてもらわなけりゃ➡ 174 00:16:52,178 --> 00:16:56,048 この船を囲んでる大筒が 一斉に火を噴いて➡ 175 00:16:56,048 --> 00:17:00,052 国書もろとも 沈んでもらうことになってんだ。 176 00:17:07,126 --> 00:17:12,465 我らの企てに加わるか…➡ 177 00:17:12,465 --> 00:17:16,335 海の藻くずと消え去るか…。 178 00:17:16,335 --> 00:17:19,805 どっちかを選んでもらうしかないんだ。 179 00:17:19,805 --> 00:17:23,676 願うことは 互いに一つ。 180 00:17:23,676 --> 00:17:29,682 両国の間に 戦を起こさせないことです。 181 00:17:32,818 --> 00:17:36,155 ご同意を願いたい。 182 00:17:36,155 --> 00:17:40,026 ♬~ 183 00:17:40,026 --> 00:17:44,830 <この年 天正18年4月6日。➡ 184 00:17:44,830 --> 00:17:50,002 関白 秀吉の率いる20万の大軍が 箱根山を越えて➡ 185 00:17:50,002 --> 00:17:55,007 北条一族の立て籠もる 小田原城を包囲する> 186 00:18:00,112 --> 00:18:03,983 <それから2か月後の6月。➡ 187 00:18:03,983 --> 00:18:10,122 朝鮮の国使を乗せた助左衛門の船が 釜山を発した> 188 00:18:10,122 --> 00:18:30,109 ♬~ 189 00:18:31,811 --> 00:18:38,117 (朝鮮語で) 190 00:18:40,820 --> 00:18:43,489 手前が ご説明いたしましょう。 191 00:18:43,489 --> 00:18:49,362 既に ご了承を得ておりますとおり 今後の我らの使命は➡ 192 00:18:49,362 --> 00:18:52,832 関白殿下 それに連なる諸将に➡ 193 00:18:52,832 --> 00:18:59,505 通信使をして 朝貢の使者と思わせることにございます。 194 00:18:59,505 --> 00:19:04,243 まあ かかる大芝居に 皆様方を巻き込むことは➡ 195 00:19:04,243 --> 00:19:07,446 まことに 心苦しい限りでございますし➡ 196 00:19:07,446 --> 00:19:11,117 更に また 謁見の場に及びまして➡ 197 00:19:11,117 --> 00:19:17,990 万が一 事のからくりが 露見いたしました時のことを考えますと➡ 198 00:19:17,990 --> 00:19:23,129 これ以上 皆様方を 危険にさらすわけにはまいりません。 199 00:19:23,129 --> 00:19:26,132 (朝鮮語で) 200 00:19:29,802 --> 00:19:35,808 はい。 恐れながら 身代わりを立てさせていただきます。 201 00:19:37,677 --> 00:19:40,813 はい。 202 00:19:40,813 --> 00:19:44,483 両名の者 これへ。 203 00:19:44,483 --> 00:20:05,771 ♬~ 204 00:20:05,771 --> 00:20:07,773 フッフッフ…。 205 00:20:10,176 --> 00:20:14,847 対馬より先は この2名の替え玉に➡ 206 00:20:14,847 --> 00:20:19,185 お使者の任務全て お任せくださいますよう➡ 207 00:20:19,185 --> 00:20:21,854 お願い申し上げます。 208 00:20:21,854 --> 00:20:41,841 ♬~ 209 00:20:44,110 --> 00:20:50,549 <かくして 偽の通信使を乗せた 宗 義智の船が 対馬をたつ。➡ 210 00:20:50,549 --> 00:20:53,853 船は 堺へと向かった> 211 00:21:00,359 --> 00:21:03,662 (百足)よっ! お見事! (拍手) 212 00:21:13,773 --> 00:21:17,510 これでは 命がいくつあっても 足りないな。 213 00:21:17,510 --> 00:21:20,513 もう どうともなれだ。 214 00:21:24,850 --> 00:21:30,189 どうしても だませないことが まだ一つある。 215 00:21:30,189 --> 00:21:32,525 だませないこととは? 216 00:21:32,525 --> 00:21:37,196 朝鮮国王の国書だ。 217 00:21:37,196 --> 00:21:39,131 国書…。 218 00:21:39,131 --> 00:21:46,539 (義智)「いま 貴价とともに 黄允吉 金誠一 許筬の三使をつかわし➡ 219 00:21:46,539 --> 00:21:48,874 もって 賀辞を致さしむ。➡ 220 00:21:48,874 --> 00:21:54,213 いまより以後 隣好他上より出ずれば 幸い はなはだし➡ 221 00:21:54,213 --> 00:21:59,552 よって 不腆の土宜 録して別幅に在り➡ 222 00:21:59,552 --> 00:22:02,154 こいねがわくは 笑留せよ。➡ 223 00:22:02,154 --> 00:22:04,823 余は 順序珍嗇 不宣」。 224 00:22:04,823 --> 00:22:10,696 これは どう読んでも 朝貢の国書ではありませんな。 225 00:22:10,696 --> 00:22:14,833 通りいっぺんの賀辞にすぎませぬ。 226 00:22:14,833 --> 00:22:20,172 わしには 朝貢も賀辞も 区別がつかんが。 227 00:22:20,172 --> 00:22:27,046 国書に明るい人が見れば 一目で見破られてしまいます。 228 00:22:27,046 --> 00:22:29,515 (ため息) 229 00:22:29,515 --> 00:22:31,851 こいつを読むのは 誰と誰だ。 230 00:22:31,851 --> 00:22:35,187 その点は 義智殿とも話し合ってある。 231 00:22:35,187 --> 00:22:39,058 謁見の場で国書を見られるのは 関白殿下 お一人だが➡ 232 00:22:39,058 --> 00:22:43,062 幸いなことに 殿下は 漢文がお読みになれぬ。 233 00:22:43,062 --> 00:22:46,065 フフッ…。 そいつは よかった。 234 00:22:47,766 --> 00:22:53,205 あとは 私と義智殿で計らって ほかの目には触れさせぬようにする。 235 00:22:53,205 --> 00:22:56,108 謁見の場で 殿下が➡ 236 00:22:56,108 --> 00:23:00,479 治部様に 解読を求められるようなことは あるまいな。 237 00:23:00,479 --> 00:23:04,149 三成殿が読めば 一目瞭然だろうな。 238 00:23:04,149 --> 00:23:09,154 治部少輔などの目には触れさせぬよう 素早く振る舞わねばならんな。 239 00:23:30,175 --> 00:23:34,513 <宗 義智の船が 堺の港へ入ってきたのは➡ 240 00:23:34,513 --> 00:23:38,217 7月の夏の盛りであった> 241 00:23:47,092 --> 00:23:54,533 せっかく 堺へ 久しぶりに着いたのに 船から外へ出るなとは 無体じゃのう。 242 00:23:54,533 --> 00:23:58,404 謁見が済むまでの辛抱だ。 243 00:23:58,404 --> 00:24:04,410 外の者ら 対馬者の船に まさか 我らが乗ってるとは思うまいな。 244 00:24:06,145 --> 00:24:08,847 あっ! あれは 銭丸。 245 00:24:12,017 --> 00:24:15,821 おおっ 銭丸だ。 246 00:24:15,821 --> 00:24:19,124 あいつ 店番もしないで 何を ほっついてんだ。 247 00:24:32,171 --> 00:24:37,176 あいつ ご主人に見られてるとも知らねえで。 248 00:24:39,845 --> 00:24:43,182 <その同じ日> 249 00:24:43,182 --> 00:24:45,117 (美緒)小田原へ…。 250 00:24:45,117 --> 00:24:48,520 (桔梗)小田原の関白様の陣中へ➡ 251 00:24:48,520 --> 00:24:51,190 兄様のお供で参ります。 252 00:24:51,190 --> 00:24:54,093 関白様の湯本早雲寺のご本陣には➡ 253 00:24:54,093 --> 00:24:58,063 こちらの利休様も お茶頭として 伺候されておられますゆえ➡ 254 00:24:58,063 --> 00:25:01,467 あなたも お訪ねになられるがよい。 はい。 255 00:25:01,467 --> 00:25:05,804 それで たつのは いつ…? 256 00:25:05,804 --> 00:25:11,143 運んでいく荷駄の支度に まだ2~3日は かかるようでございます。 257 00:25:11,143 --> 00:25:17,015 その間に 助左衛門殿が戻ってくればよいのにね。 258 00:25:17,015 --> 00:25:21,787 あの方も 今では すっかり ご立派になられて➡ 259 00:25:21,787 --> 00:25:28,160 操る船数も 数知れないから 行く先も 見当がつかなくなりました。 260 00:25:28,160 --> 00:25:35,034 つい こないだまでは 海を渡るといえば 呂宋のアゴーの村に限られていたのに➡ 261 00:25:35,034 --> 00:25:42,508 近頃では 琉球や天川 それに カンボジアなどというような国々まで➡ 262 00:25:42,508 --> 00:25:45,411 船足を延ばしておられるそうな。 263 00:25:45,411 --> 00:25:50,382 (桔梗)でも 堺へ戻れば 必ず ここへはおいでになるのでしょう? 264 00:25:50,382 --> 00:25:54,119 それは 利休様は 大恩人ですもの。 265 00:25:54,119 --> 00:25:59,992 帰れば いつも 珍しい土産を持って 訪ねてくれます。 266 00:25:59,992 --> 00:26:02,461 この金平糖も➡ 267 00:26:02,461 --> 00:26:06,331 そう 助左衛門殿が 持ってきてくれたものでした。 268 00:26:06,331 --> 00:26:09,034 さあ おつまみなさい。 269 00:26:12,137 --> 00:26:16,008 私のところへは 立ち寄ってもくれない。 270 00:26:16,008 --> 00:26:19,812 今井の家には 遠慮があるのでしょう。 271 00:26:19,812 --> 00:26:25,150 いいえ。 私が忘れられてしまったのです。 272 00:26:25,150 --> 00:26:28,053 そうに決まっています。 273 00:26:28,053 --> 00:26:31,356 何をすねてるの あなたは。 274 00:26:47,172 --> 00:26:54,513 いつだったか 兄様が酔って言っていました。 275 00:26:54,513 --> 00:26:59,384 助左衛門に奪われたものが 2つある。 276 00:26:59,384 --> 00:27:03,121 父 宗久の愛と➡ 277 00:27:03,121 --> 00:27:06,124 女房の愛と…。 278 00:27:10,796 --> 00:27:18,670 義姉様と助左衛門様は 呂宋に駆け落ちまでなすったそうですね。 279 00:27:18,670 --> 00:27:25,811 そんなに慕い合っていながら なぜ 今まで 一緒にならなかったのですか。 280 00:27:25,811 --> 00:27:28,480 お二人が一緒になっていれば➡ 281 00:27:28,480 --> 00:27:33,485 兄様だって あんなに いつまでも 苦しませずに済んだのに…。 282 00:27:37,156 --> 00:27:44,496 私には 兄様のつらかった気持ちが 分かります。 283 00:27:44,496 --> 00:27:47,199 桔梗…。 284 00:27:53,171 --> 00:28:00,479 あなたと宗薫殿とは やっぱり 血のつながった兄妹なのね。 285 00:28:01,980 --> 00:28:05,250 私と助左衛門殿が 慕い合っていたというのは➡ 286 00:28:05,250 --> 00:28:08,120 当たっていません。 287 00:28:08,120 --> 00:28:11,990 慕っていたのは 私一人。 288 00:28:11,990 --> 00:28:17,129 あの人の心は いつも 海に向いていた。 289 00:28:17,129 --> 00:28:19,464 でも 呂宋へは…。 290 00:28:19,464 --> 00:28:23,135 駆け落ちしたのではありません。 291 00:28:23,135 --> 00:28:28,473 私が あの人の船に 勝手に潜り込んで行ったのです。 292 00:28:28,473 --> 00:28:32,811 呂宋では 半年 共にお暮らしになったのでしょう? 293 00:28:32,811 --> 00:28:38,483 半年 共に暮らしました。 294 00:28:38,483 --> 00:28:41,820 でも それだけです。 295 00:28:41,820 --> 00:28:47,159 それ以上のことは 何もなかった。 296 00:28:47,159 --> 00:28:52,464 何も…? 本当に? 297 00:28:55,033 --> 00:29:01,740 どうしたのです? 突然 そんな以前のこと 聞きだして。 298 00:29:11,783 --> 00:29:19,458 私 今日 家出をしてまいりました。 えっ? 299 00:29:19,458 --> 00:29:24,129 それで おいとま乞いに伺ったのです。 300 00:29:24,129 --> 00:29:30,002 訳を お話しなさい。 なぜ 家出など…。 301 00:29:30,002 --> 00:29:37,476 兄様から 関白様のおそばで お仕えするようにと申し渡されました。 302 00:29:37,476 --> 00:29:42,347 小田原へ連れていかれるのも そのためです。 303 00:29:42,347 --> 00:29:50,822 でも 私は 関白様の慰み者になるのは 嫌でございます。 304 00:29:50,822 --> 00:29:56,695 宗薫殿というお方は 性懲りもなく…。 305 00:29:56,695 --> 00:30:06,004 義姉様。 桔梗は 助左衛門様が好きです。 306 00:30:08,373 --> 00:30:17,516 伊勢長島の山中で 7つの私を背負って 母のもとへ駆けてくれた➡ 307 00:30:17,516 --> 00:30:31,863 あの時の 私を支えてくれた大きな腕 肌のぬくもり 汗のにおい…。➡ 308 00:30:31,863 --> 00:30:38,570 あの人のことは きっと死ぬまで忘れることができません。 309 00:30:41,540 --> 00:30:46,411 あの人のもとへ参ります。 そのことを 義姉様…➡ 310 00:30:46,411 --> 00:30:50,716 どうぞ 許してくださいまし。 311 00:30:55,087 --> 00:30:59,558 では たつのは 今日? 312 00:30:59,558 --> 00:31:01,493 (桔梗)はい。 313 00:31:01,493 --> 00:31:06,832 行く先は分かっているのですか? 314 00:31:06,832 --> 00:31:13,505 (桔梗)肥前国の加津佐という港まで行けば そこで会えるはずだと…。 315 00:31:13,505 --> 00:31:16,408 肥前国まで…。 316 00:31:16,408 --> 00:31:22,414 (桔梗)銭丸という 店の小僧さんが ついてきてくれますから 大丈夫です。 317 00:31:27,519 --> 00:31:30,822 おい ぬしの船が出てくぞ。 318 00:31:36,528 --> 00:31:41,533 ああ… 加津佐へ向かう船だ。 319 00:31:44,402 --> 00:31:50,542 あっ 大波戸に 立派なお船が入ってる…。 320 00:31:50,542 --> 00:31:54,212 (銭丸)対馬から来た船だって。 321 00:31:54,212 --> 00:31:57,115 (桔梗)対馬から…。 322 00:31:57,115 --> 00:32:01,486 遠い所から やって来たのね…。 323 00:32:01,486 --> 00:32:06,191 (銭丸)おいらたち 遠い所へ行くんだぜ。 324 00:32:11,830 --> 00:32:14,833 無事に行き着いてくれよ。 325 00:32:22,474 --> 00:32:25,177 助左…。 326 00:32:43,195 --> 00:32:46,531  心の声 誰にも渡すものか。➡ 327 00:32:46,531 --> 00:32:50,402 たとえ 千里の波とうを隔てても➡ 328 00:32:50,402 --> 00:32:54,105 きっと 私のもとに戻ってくる。 329 00:32:57,175 --> 00:33:01,880 あの男は 私のものだ。 330 00:33:05,016 --> 00:33:07,486 <9月30日。➡ 331 00:33:07,486 --> 00:33:13,825 秀吉は 北条氏を下し 関東を平定して 京に凱旋する。➡ 332 00:33:13,825 --> 00:33:19,497 ついに 秀吉は 天下を統一した。➡ 333 00:33:19,497 --> 00:33:24,803 堺奉行 石田三成も 堺へ戻ってきた> 334 00:33:29,841 --> 00:33:34,713 それがし 堺奉行として 朝鮮国王の御使者に➡ 335 00:33:34,713 --> 00:33:37,515 叩頭の礼をなしたい。➡ 336 00:33:37,515 --> 00:33:41,219 よき日をご指示くだされ。 337 00:33:48,860 --> 00:33:51,763 治部少輔が来る!? この船へ。 338 00:33:51,763 --> 00:33:53,732 (五右衛門)もう やめだな。 339 00:33:53,732 --> 00:33:57,202 (義智)いや 我らの企てが 怪しまれたわけではない。➡ 340 00:33:57,202 --> 00:34:01,072 治部殿としては むしろ 関白殿下の賓客に対して➡ 341 00:34:01,072 --> 00:34:04,476 堺奉行として 礼を尽くしたいという気持ちらしい。 342 00:34:04,476 --> 00:34:08,346 いや しかし もし 国書の閲読を申し出られたら➡ 343 00:34:08,346 --> 00:34:12,817 どう 計らいます。 いや それは ありえぬことだ。 344 00:34:12,817 --> 00:34:15,487 対馬へ引き揚げようぜ。 345 00:34:15,487 --> 00:34:19,824 策を練り直して もう一度 出直しゃいいじゃねえか。 346 00:34:19,824 --> 00:34:21,760 どうする? 347 00:34:21,760 --> 00:34:27,165 ここまで来たら もう 後戻りはできませぬ。 348 00:34:27,165 --> 00:34:30,068 行くところまで行きましょう! 349 00:34:30,068 --> 00:34:32,837 船が動く間は…。 350 00:34:32,837 --> 00:35:34,132 ♬~ 351 00:36:02,460 --> 00:36:04,396 (せきばらい) 352 00:36:04,396 --> 00:36:09,701 堺奉行 石田治部少輔三成。 353 00:36:13,471 --> 00:36:19,177 (行長)こちら 正使の黄允吉殿…。 354 00:36:22,147 --> 00:36:26,151 (行長)副使の金誠一殿…。 355 00:36:28,820 --> 00:36:33,158 (行長)書状官の許筬殿です。➡ 356 00:36:33,158 --> 00:36:36,494 許筬殿は 日本語を解します。 357 00:36:36,494 --> 00:36:42,167 まさに 万里の使星 はるばるの来朝を賜り➡ 358 00:36:42,167 --> 00:36:44,836 恭悦に存じます。 359 00:36:44,836 --> 00:36:52,177 心ばかりの方物ではございまするが 何とぞ ご笑納を賜りまするように。 360 00:36:52,177 --> 00:36:56,181 謹んで お受けいたします。 361 00:37:41,826 --> 00:37:45,130  心の声 (三成)なんと武骨い手だ…。 362 00:37:58,176 --> 00:38:02,447  心の声 とても 文官の手とは思えぬ…。 363 00:38:02,447 --> 00:38:06,785 (義智) 関白殿下への貢ぎ物の目録でござる。➡ 364 00:38:06,785 --> 00:38:08,720 ご検分のほどを。 365 00:38:08,720 --> 00:38:14,659 せっかくながら 貢ぎ物の検分などは それがしの任ではござらぬゆえ➡ 366 00:38:14,659 --> 00:38:17,128 ご辞退申し上げる。 367 00:38:17,128 --> 00:38:23,468 ただ 関白殿下よりの仰せつかった事柄が 一つございます。 368 00:38:23,468 --> 00:38:30,341 ほかでもござらぬ 朝貢の国書に 目を通しておけとの仰せでござった。 369 00:38:30,341 --> 00:38:35,079 ♬~ 370 00:38:35,079 --> 00:38:40,018 あ いや… これも ほんの形ばかりのことだ。 371 00:38:40,018 --> 00:38:47,692 もし お差し支えなければ ただいま この場にて 拝見つかまつりたいが。 372 00:38:47,692 --> 00:38:53,464 ♬~ 373 00:38:53,464 --> 00:38:56,834 (三成)いかがなされた 行長殿。 はっ。 374 00:38:56,834 --> 00:39:01,673 こ… 国書でござるか。 (三成)さよう。 375 00:39:01,673 --> 00:39:04,375 国書は…。 376 00:39:08,446 --> 00:39:11,349 許筬殿 国書は…。 377 00:39:11,349 --> 00:39:13,651 国書ならば…。 378 00:39:16,788 --> 00:39:20,491 国書ならば ただいま それに! 379 00:39:25,129 --> 00:39:27,131 助左…。 380 00:39:33,805 --> 00:39:38,476 治部様。 今 我が手にあります この書状こそ➡ 381 00:39:38,476 --> 00:39:46,818 朝鮮国王より 関白殿下に下されたる 正真正銘の国書にございます。 382 00:39:46,818 --> 00:39:49,153 さても解せぬ。 383 00:39:49,153 --> 00:39:53,024 宗家の船に 何故 そなたが乗船している。 384 00:39:53,024 --> 00:39:57,829 朝鮮国の国書が 何故 そなたの手中にある!? 385 00:39:57,829 --> 00:40:03,701 その答えも これなる国書が 明らかにしてくれましょう。 386 00:40:03,701 --> 00:40:10,008 両国太平の祈願を込めたる 朝貢の国書。 387 00:40:13,177 --> 00:40:17,882 とくと ご照覧ください。 388 00:40:34,465 --> 00:40:42,173 「朝鮮国王 李昖 書を日本国王殿下に奉ず…」。 389 00:40:55,753 --> 00:40:57,755 これは…。 390 00:41:28,720 --> 00:41:34,425 お役目 大儀でござった。 391 00:41:46,871 --> 00:41:53,177 朝鮮国国書 しかと拝見つかまつった。 392 00:42:00,418 --> 00:42:07,158 ♬~ 393 00:42:07,158 --> 00:42:11,496 <秀吉が 朝鮮国の使節を聚楽第に引見し➡ 394 00:42:11,496 --> 00:42:13,431 国書を受けたのは➡ 395 00:42:13,431 --> 00:42:18,369 それから2か月後の11月7日である> 396 00:42:18,369 --> 00:42:22,507 (秀吉)「予嘗て托胎の時に当たり➡ 397 00:42:22,507 --> 00:42:26,177 慈母日輪懐中に入るを夢む。➡ 398 00:42:26,177 --> 00:42:31,849 相士曰く 日光の及ぶ所 照臨せざるなし。➡ 399 00:42:31,849 --> 00:42:35,720 壮年必ず八表に仁風を聞き➡ 400 00:42:35,720 --> 00:42:40,858 四海に威名をひらく者 それ何ぞ疑わんやと。➡ 401 00:42:40,858 --> 00:42:47,198 此奇異有るによって 敵心をなすもの 自然に推滅す。➡ 402 00:42:47,198 --> 00:42:52,870 戦えば 則ち勝たざるなく 攻むれば 則ち取らざるなし」…。 403 00:42:52,870 --> 00:43:04,148 (秀吉の返書の朗読) 404 00:43:04,148 --> 00:43:08,019 <この時 朝鮮国王に宛てた返書の中で➡ 405 00:43:08,019 --> 00:43:14,492 秀吉は 自らを太陽の子と称し 朝鮮を 日本の属国と決めつけ➡ 406 00:43:14,492 --> 00:43:19,363 やがて明国にも討ち入る意志のあることを 明らかにした。➡ 407 00:43:19,363 --> 00:43:22,834 秀吉の この大言壮語を➡ 408 00:43:22,834 --> 00:43:26,504 朝鮮国では 一種の大ボラとしか受け止めず➡ 409 00:43:26,504 --> 00:43:32,376 秀吉を狂悖の一夫と見なして 一笑に付した。➡ 410 00:43:32,376 --> 00:43:37,515 文禄の役 前夜の出来事であった> 411 00:43:37,515 --> 00:43:46,224 ♬~