1 00:00:02,135 --> 00:02:41,228 ♬~ 2 00:02:41,228 --> 00:02:49,569 (波の音) 3 00:02:49,569 --> 00:02:52,239 (助左衛門)桔梗 ご覧。 4 00:02:52,239 --> 00:02:57,944 あれが この世で一番大きな イスパニアの船だ。 5 00:03:00,047 --> 00:03:03,850 (桔梗)まるで お城が浮かんでいるよう。 6 00:03:03,850 --> 00:03:10,724 大砲を18門も積んでいるから 動くお城には違いないな。 7 00:03:10,724 --> 00:03:13,527 どこへ行くのだろう? 8 00:03:13,527 --> 00:03:16,863 (五右衛門) 西風に乗って ノビスパニアへ…。 9 00:03:16,863 --> 00:03:19,199 その国は どこにあるの? 10 00:03:19,199 --> 00:03:21,868 遠い遠い海のかなたさ。 11 00:03:21,868 --> 00:03:26,573 片道4か月もかかる 遠い国だ。 12 00:03:28,542 --> 00:03:30,477 船の名は? 13 00:03:30,477 --> 00:03:35,215 サン・フェリーペ号。 14 00:03:35,215 --> 00:03:39,219 サン・フェリーペ号…。 15 00:03:40,887 --> 00:03:48,228 <1596年7月 邦暦 文禄5年6月。➡ 16 00:03:48,228 --> 00:03:52,899 イスパニアが誇る世界最大のガレオン船 サン・フェリーペ号が➡ 17 00:03:52,899 --> 00:03:56,236 マニラを船出していく。➡ 18 00:03:56,236 --> 00:04:01,842 メキシコを指し 太平洋横断の航海に 就いたはずの この商船は➡ 19 00:04:01,842 --> 00:04:06,179 しかし 目指す目的地には行き着かず➡ 20 00:04:06,179 --> 00:04:09,850 代わりに 悪夢のような地獄の旅を経て➡ 21 00:04:09,850 --> 00:04:14,721 再び このマニラへ舞い戻ってくる。➡ 22 00:04:14,721 --> 00:04:17,524 サン・フェリーペ号の悲運が➡ 23 00:04:17,524 --> 00:04:22,395 助左衛門たちの身の上に 血の惨劇となって降りかかってくるのは➡ 24 00:04:22,395 --> 00:04:25,699 これより半年後のことである> 25 00:04:32,873 --> 00:04:35,876 (みつ)これも お願いします。 はい。 26 00:04:46,887 --> 00:04:50,223 (五右衛門)桔梗は待ってるんだぞ。➡ 27 00:04:50,223 --> 00:04:54,227 いつまで 他人の家の荷物にしておくつもりだ。 28 00:04:58,565 --> 00:05:05,839 ぬしに会いたさ一念で 千里の波とうを越えてきた女じゃないか。 29 00:05:05,839 --> 00:05:09,543 男なら なぜ 抱き留めてやらぬ。 30 00:05:14,848 --> 00:05:18,718 桔梗を嫁にすると言った言葉…➡ 31 00:05:18,718 --> 00:05:21,421 あれは 偽りか。 32 00:05:27,194 --> 00:05:34,201 やはり 今井の御寮人を まだ諦め切れんか。 33 00:05:40,740 --> 00:05:44,544 桔梗を ぬしのもとへ送り込んだのは➡ 34 00:05:44,544 --> 00:05:49,416 美緒様だということも 忘れないでもらいたいもんだな。 35 00:05:49,416 --> 00:05:58,124 美緒様は ぬしが桔梗を嫁にしてくれたら うれしいと言ってた。 36 00:06:00,827 --> 00:06:06,499 それが あの人の本心じゃないことは 分かっていたが➡ 37 00:06:06,499 --> 00:06:09,836 たとえ 本心は隠しても➡ 38 00:06:09,836 --> 00:06:14,541 男と女には そういう惚れ方もあるんだと 教えられたよ。 39 00:06:17,510 --> 00:06:19,846 死んだ関白 秀次も➡ 40 00:06:19,846 --> 00:06:23,550 桔梗にだけは 手を触れなかったようだ。 41 00:06:26,519 --> 00:06:30,523 これ以上 ぐずぐずしてたら 俺が横取りしてしまうぞ。 42 00:06:32,192 --> 00:06:35,195 代われるもんならな。 43 00:06:36,863 --> 00:06:39,766 五右衛門 ぬしは…。 44 00:06:39,766 --> 00:06:43,536 女一人 命懸けで守ってきた夢だ。 45 00:06:43,536 --> 00:06:49,209 なあ かなえてやれ。 46 00:06:49,209 --> 00:06:55,081 五右衛門。 ぬしは 桔梗の兄者のような口の利き方をしよる。 47 00:06:55,081 --> 00:06:58,218 フッ… しかたあるまい。 48 00:06:58,218 --> 00:07:04,024 亭主の座には 桔梗が据えてくれぬわ。 49 00:07:04,024 --> 00:07:07,494 五右衛門…。 50 00:07:07,494 --> 00:07:11,164 ぬしは いい友だ。 51 00:07:11,164 --> 00:07:13,099 掛けがえのない友だ。 52 00:07:13,099 --> 00:07:18,038 フッ…。 改まって 何を言いだす。 53 00:07:18,038 --> 00:07:24,177 あの時以来 わしは つくづく思い直した。 54 00:07:24,177 --> 00:07:26,846 ぬしや 桔梗のことを…。 55 00:07:26,846 --> 00:07:29,749 あの時とは? 56 00:07:29,749 --> 00:07:37,190 秀吉様に つばを吐きかけられた時…。 57 00:07:37,190 --> 00:07:42,062 変わらぬものは 数少ない。 58 00:07:42,062 --> 00:07:51,204 変わらぬものこそ 大事にしてゆかねばならん…。 59 00:07:51,204 --> 00:08:00,480 ぬしや桔梗は 今のわしにとっては 掛けがえのない宝だ。 60 00:08:00,480 --> 00:08:04,818 桔梗が望み ぬしがすすめるなら➡ 61 00:08:04,818 --> 00:08:07,721 添い遂げもしよう。 62 00:08:07,721 --> 00:08:23,169 ♬~ 63 00:08:23,169 --> 00:08:27,474 そろそろ 日本が恋しくなったんじゃないのかい? 64 00:08:29,509 --> 00:08:31,845 いいえ。 65 00:08:31,845 --> 00:08:36,516 桔梗が こっちへ来てから もう 半年になるかなあ。 66 00:08:36,516 --> 00:08:40,186 アゴーとマニラを 行ったり来たりしてたから➡ 67 00:08:40,186 --> 00:08:43,523 五右衛門に言われるまで 気が付かなかった…。 68 00:08:43,523 --> 00:08:48,395 半年じゃない。 9か月。 69 00:08:48,395 --> 00:08:52,866 そんなになるか…。 70 00:08:52,866 --> 00:08:58,872 ああ そうか。 そうか…。 71 00:09:04,811 --> 00:09:08,681 きれいだろ。 72 00:09:08,681 --> 00:09:10,984 あら…。 73 00:09:31,838 --> 00:09:35,508 初めて見る この花。 74 00:09:35,508 --> 00:09:41,181 サンパギータというんだ…。 75 00:09:41,181 --> 00:09:44,884 サンパギータ。 76 00:10:07,407 --> 00:10:13,112 日本へ帰りたくないかい? 77 00:10:16,883 --> 00:10:23,890 ずっと この呂宋で暮らしていけるか? 78 00:10:26,559 --> 00:10:33,266 日本へは一生帰れなくても 平気。 79 00:10:39,906 --> 00:10:43,209 それなら 安心だ。 80 00:10:45,245 --> 00:10:48,548 じゃあ また明日。 81 00:10:50,917 --> 00:10:54,787 ⚟(みつ)おや 船長 もうお帰りですか? 82 00:10:54,787 --> 00:10:57,590 ⚟(鮫吉)隣村のタケも来ますよ。 83 00:10:57,590 --> 00:11:01,194 ⚟タケさん 来るのか。 会いたいなあ。 しかし ちょっと…。 84 00:11:01,194 --> 00:11:06,065 (みつ)船長も たまには うちへ 泊まってってくれればいいのに。 ねえ。➡ 85 00:11:06,065 --> 00:11:11,070 桔梗様 首に掛けてらっしゃるのは…。 86 00:11:12,805 --> 00:11:15,742 今 船長に頂いたの。 87 00:11:15,742 --> 00:11:19,212 サンパギータ…!? ええ。 88 00:11:19,212 --> 00:11:21,147 お前さん! お前さん! 89 00:11:21,147 --> 00:11:24,551 ⚟(鮫吉)何だい 騒々しい。 ちょっと! ちょっと!➡ 90 00:11:24,551 --> 00:11:28,421 これ これ! 見てごらんよ! 91 00:11:28,421 --> 00:11:32,425 (鮫吉)おおっ!? 今ね 船長から もらったんだって! 92 00:11:32,425 --> 00:11:34,894 これを!? 93 00:11:34,894 --> 00:11:39,232 いや~ そうか! 船長も とうとう その気になりなすったか! 94 00:11:39,232 --> 00:11:42,902 桔梗様 おめでとうございます。 95 00:11:42,902 --> 00:11:46,573 ようござんしたね。 ハッハッハ! 96 00:11:46,573 --> 00:11:50,443 あの… 一体 何が? 97 00:11:50,443 --> 00:11:52,912 あっ。 アッハッハッハ! 98 00:11:52,912 --> 00:11:56,583 お前さん 言っておやりよ。 99 00:11:56,583 --> 00:12:03,856 船長はね 桔梗様を嫁に欲しいと 言いに来たんですよ! 100 00:12:03,856 --> 00:12:06,759 そんな…。 そんなこと ひと言も…。 101 00:12:06,759 --> 00:12:09,729 いや 口で言わなくたって この花を持ってくるってことは➡ 102 00:12:09,729 --> 00:12:11,731 つまりは そういうことなんですよ。 103 00:12:11,731 --> 00:12:18,871 女房になってくれって 言いにいらしたんですよ 船長は。 104 00:12:18,871 --> 00:12:22,742 えっ? この国の習わしなんですよ。 105 00:12:22,742 --> 00:12:25,545 夫婦になりたいと思う相手に➡ 106 00:12:25,545 --> 00:12:29,249 このサンパギータの花飾りを 贈ることがね。 107 00:12:33,419 --> 00:12:35,722 そんな…。 108 00:12:38,558 --> 00:12:41,894 ハッハッハッハ。 109 00:12:41,894 --> 00:12:45,765 桔梗様は この日の来るのを 待ってらしたんでしょう? 110 00:12:45,765 --> 00:12:52,238 はるばる海を渡ってこられた甲斐が ありましたね。 111 00:12:52,238 --> 00:13:13,860 ♬~ 112 00:13:13,860 --> 00:13:18,531 苦労をかけるぞ。 113 00:13:18,531 --> 00:14:14,520 ♬~ 114 00:14:14,520 --> 00:14:18,391 <マニラを出帆して3日目の夜。➡ 115 00:14:18,391 --> 00:14:26,532 サン・フェリーペ号の行く手に 彗星が 不気味な悪魔の姿を現した。➡ 116 00:14:26,532 --> 00:14:32,839 サン・フェリーペ号は 彗星に導かれて 北上を続けた> 117 00:14:36,542 --> 00:14:42,248 <悪魔の星は 日本の空にも現れていた> 118 00:14:44,217 --> 00:14:47,120 (お仙) 南蛮のパーデレたちが言っていた…➡ 119 00:14:47,120 --> 00:14:49,555 あれが悪魔だよ。 120 00:14:49,555 --> 00:14:53,893 とうとう 悪魔がやって来たんだ。 121 00:14:53,893 --> 00:15:00,900 <天に彗星が現れると 地上では 奇怪なことが 相次いで起こった> 122 00:15:02,502 --> 00:15:09,842 <まず 京都 大坂 堺の一帯に 白い火山灰が 雪のように降ってきた。➡ 123 00:15:09,842 --> 00:15:11,778 この時のありさまを➡ 124 00:15:11,778 --> 00:15:18,851 京都醍醐寺の座主 三宝院義演は 日記に記している。➡ 125 00:15:18,851 --> 00:15:24,524 「午の半刻より たとえば 土器の粉のごとくなるもの 天より降り➡ 126 00:15:24,524 --> 00:15:29,395 草木の葉に 相積もりて かつてもって消えず➡ 127 00:15:29,395 --> 00:15:33,199 大地 ただ 霜の朝のごとし。➡ 128 00:15:33,199 --> 00:15:38,504 不可思議 怪異 ただごとにあらず」と> 129 00:15:41,073 --> 00:15:46,546 <そして 7月12日 亥の刻> 130 00:15:46,546 --> 00:16:23,549 ♬~ (賛歌) 131 00:16:25,184 --> 00:16:29,522 (宗薫)やめていただきましょう。 132 00:16:29,522 --> 00:16:35,194 美緒。 皆様に お引き取りを願っては どうだ。 133 00:16:35,194 --> 00:16:38,531 (美緒)もうしばらく ご辛抱いただけませぬか。 134 00:16:38,531 --> 00:16:40,466 ミサは すぐに終わります。 135 00:16:40,466 --> 00:16:42,768 ならぬ! (小太郎)父上! 136 00:16:47,874 --> 00:16:51,878 奉行所のお咎めを受けるのは この私だ。 137 00:16:54,547 --> 00:17:00,820 パーデレ。 キリシタン禁制のことは お気の毒とは存じますが➡ 138 00:17:00,820 --> 00:17:03,155 巻き添えは 御免被ります。➡ 139 00:17:03,155 --> 00:17:09,028 隠れミサなら どうか 別のうちを お探しくださいますよう。 140 00:17:09,028 --> 00:17:11,497 出ていくことはありません。 黙らぬか 小太郎。 141 00:17:11,497 --> 00:17:16,168 (オルガンチノ)分かりました。 私も 災いは望みません。 142 00:17:16,168 --> 00:17:18,838 美緒さん ありがとう。 143 00:17:18,838 --> 00:17:21,140 パーデレ…。 144 00:17:33,185 --> 00:17:39,191 小太郎…。 皆様を お送りして。 さあ。 145 00:17:42,528 --> 00:17:46,399 小太郎をキリシタンにする気か? 146 00:17:46,399 --> 00:17:50,870 私は 何も指図はしておりませぬ。 147 00:17:50,870 --> 00:17:59,545 いいか。 小太郎をキリシタンにすることは このわしが許さぬ。 148 00:17:59,545 --> 00:18:04,817 ぬしにとって 小太郎は 赤の他人でも➡ 149 00:18:04,817 --> 00:18:09,155 わしにとっては 血を分けた親子なのだ。 150 00:18:09,155 --> 00:18:14,860 ぬしの人質にはさせぬ。 分かったな。 151 00:18:31,844 --> 00:18:34,847 なんということを…。 152 00:18:38,184 --> 00:18:57,536 (地鳴り) 153 00:18:57,536 --> 00:19:04,143 <伏見を震源地とする大地震が 畿内全域を揺るがす。➡ 154 00:19:04,143 --> 00:19:09,482 被害の このありさまを 「義演准后日記」によれば…➡ 155 00:19:09,482 --> 00:19:15,154 「伏見のこと 御城 御門 高殿以下 大破 あるいは 転倒す。➡ 156 00:19:15,154 --> 00:19:18,491 大天守 たち崩れて 倒れ終わる。➡ 157 00:19:18,491 --> 00:19:21,160 男女御番衆 あまた死す。➡ 158 00:19:21,160 --> 00:19:23,496 いまだ その数を知らず。➡ 159 00:19:23,496 --> 00:19:26,399 そのほか 諸大名の屋形➡ 160 00:19:26,399 --> 00:19:31,370 あるいは転倒 あるいは相残るといえども 形ばかりなり。➡ 161 00:19:31,370 --> 00:19:35,841 そのほか 在家の体たらく 前代未聞。➡ 162 00:19:35,841 --> 00:19:38,744 大山も崩れ 大地も破裂す。➡ 163 00:19:38,744 --> 00:19:41,447 ただごとにあらず」> 164 00:19:47,453 --> 00:19:50,389 <この地震で 虎が一匹➡ 165 00:19:50,389 --> 00:19:52,391 檻を破って 飛び出してきた> 166 00:19:52,391 --> 00:19:54,393 殿下! 167 00:19:58,531 --> 00:20:00,466 殿下! おけがは!? 168 00:20:00,466 --> 00:20:03,402 (秀吉)おお~! お虎か。 169 00:20:03,402 --> 00:20:07,106 何ぞ… 何ぞ早かりしや。 170 00:20:10,876 --> 00:20:12,812 (三成)まだ 門は開かぬか! 171 00:20:12,812 --> 00:20:15,548 城中の番兵どもは 何をしておる!? 172 00:20:15,548 --> 00:20:18,217 殿! 早う 門を開かせい! 173 00:20:18,217 --> 00:20:22,088 それが 城中の警固の兵が 我らを 中へ通しませぬ! 174 00:20:22,088 --> 00:20:24,990 門を開けぬと!? 警固の将は 何やつだ! 175 00:20:24,990 --> 00:20:27,893 加藤主計頭様にございます! 176 00:20:27,893 --> 00:20:33,232 清正か! きやつめ いまだ 蟄居謹慎の身でありながら➡ 177 00:20:33,232 --> 00:20:36,569 このどさくさに紛れて 殿の御側に近づき➡ 178 00:20:36,569 --> 00:20:39,238 勝手に警固の役に就くとは 不届き千万! 179 00:20:39,238 --> 00:20:42,575 しかも この治部少輔に 門前払いを食らわすとは➡ 180 00:20:42,575 --> 00:20:44,510 いかなる魂胆か! 181 00:20:44,510 --> 00:20:48,247 (地鳴り) 182 00:20:48,247 --> 00:20:51,584 <明 朝鮮との講和問題を巡って➡ 183 00:20:51,584 --> 00:20:57,256 石田三成 小西行長らの講和推進派と 激しく対立していた➡ 184 00:20:57,256 --> 00:21:01,861 主戦派の将 加藤清正。➡ 185 00:21:01,861 --> 00:21:08,868 伏見の大地震は この清正に 好転の機会を与えてしまった> 186 00:21:13,873 --> 00:21:21,547 <同じ時 サン・フェリーペ号も 嵐の中を漂っていた。➡ 187 00:21:21,547 --> 00:21:25,217 「土佐物語」は語る。➡ 188 00:21:25,217 --> 00:21:30,556 「土佐国 浦戸の海の眺望を 塩路はるかに見渡せば➡ 189 00:21:30,556 --> 00:21:33,459 かすかに ものこそ出来すれ➡ 190 00:21:33,459 --> 00:21:38,898 いさりに帰る海士人か 九州に通う船なるかと➡ 191 00:21:38,898 --> 00:21:41,233 近づくままに これを見れば➡ 192 00:21:41,233 --> 00:21:45,571 外つ国の船と覚えたり。➡ 193 00:21:45,571 --> 00:21:47,907 元親 この由 聞きたまい➡ 194 00:21:47,907 --> 00:21:53,179 『たとえ 賊船にもせよ あの船一艘に驚くということやある。➡ 195 00:21:53,179 --> 00:21:58,117 急ぎ見てきたれ』とて 軍兵を遣わし 尋ねられしかば➡ 196 00:21:58,117 --> 00:22:02,188 『呂宋より 南蛮のノビスバンへ行く船なり。➡ 197 00:22:02,188 --> 00:22:06,859 逆風に 柱折れ 舵砕けて 水に渇し➡ 198 00:22:06,859 --> 00:22:14,200 船中の人数 過半死し 残る者 5百余人』とぞ答えける」。➡ 199 00:22:14,200 --> 00:22:19,071 難破船 サン・フェリーペ号が 土佐の浦戸へ漂着したのは➡ 200 00:22:19,071 --> 00:22:24,777 文禄5年8月28日であった> 201 00:22:27,546 --> 00:22:34,853 <知らせを受けた秀吉は 奉行の増田長盛を土佐に派遣する> 202 00:22:38,891 --> 00:22:46,198 <この長盛の報告が 凶事を誘発する引き金となった> 203 00:22:49,235 --> 00:22:53,105 (長盛) 流れ船の水先案内人が申しまするに➡ 204 00:22:53,105 --> 00:22:57,576 イスパニア人は 他国を征する手段として➡ 205 00:22:57,576 --> 00:23:02,414 軍勢より先に まず 宣教師を その国へ派遣し➡ 206 00:23:02,414 --> 00:23:08,520 兵力 地形 船の数 日々の暮らしの習わしに至るまで➡ 207 00:23:08,520 --> 00:23:11,190 つぶさに 本国へ報告をさせ➡ 208 00:23:11,190 --> 00:23:16,862 上下の人心を籠絡して 国内の統一を乱し➡ 209 00:23:16,862 --> 00:23:21,734 しかる後に 軍勢を差し向けて 一気に占領を計ることを➡ 210 00:23:21,734 --> 00:23:25,871 常の戦術としている由にございます。➡ 211 00:23:25,871 --> 00:23:30,542 バテレン渡来の目当てが 日本国の征服にあることは もはや➡ 212 00:23:30,542 --> 00:23:34,413 疑いようもなきことにございます。 213 00:23:34,413 --> 00:23:41,186 船の積み荷は 残らず没収せよ。 214 00:23:41,186 --> 00:23:43,555 (長盛)はっ! 215 00:23:43,555 --> 00:23:48,427 船中のバテレンは 殺せ。 216 00:23:48,427 --> 00:23:50,429 (長盛)えっ…? 217 00:23:50,429 --> 00:23:58,103 ついでに 都に のさばっておる イスパニアのバテレンどもも➡ 218 00:23:58,103 --> 00:24:02,508 一緒に殺してしまえ! 219 00:24:02,508 --> 00:24:07,179 恐れながら バテレンの処置につきましては➡ 220 00:24:07,179 --> 00:24:11,183 国外追放にて 事は足りると存じます。 221 00:24:16,188 --> 00:24:18,190 うむ。 222 00:24:25,531 --> 00:24:27,533 うむ…。 223 00:24:42,881 --> 00:24:46,218 長盛。 224 00:24:46,218 --> 00:24:51,090 追放だけでは 見せしめにならぬ。 225 00:24:51,090 --> 00:25:01,500 耳をそぎ 長崎まで引きずってゆき➡ 226 00:25:01,500 --> 00:25:05,204 磔にせよ。 227 00:25:09,842 --> 00:25:16,715 <この年の秋 文禄の年号が 慶長と改元される。➡ 228 00:25:16,715 --> 00:25:23,389 その11月15日 サン・フェリーペ号の修道士に加えて➡ 229 00:25:23,389 --> 00:25:29,528 京都のフランシスコ会の修道士たちが 秀吉の手勢に捕らえられ➡ 230 00:25:29,528 --> 00:25:33,399 磔の刑を言い渡される。➡ 231 00:25:33,399 --> 00:25:37,202 彼らは 全員 耳をそがれた上➡ 232 00:25:37,202 --> 00:25:44,209 刑場に指定された長崎までの道を はだしで引き立てられていった> 233 00:25:47,212 --> 00:25:52,885 ほう 助左衛門と共に 朝鮮や呂宋へも渡ってこられたと。 234 00:25:52,885 --> 00:25:56,755 はい。 頼もしい限りだ。 235 00:25:56,755 --> 00:26:01,493 しかし ご両親も よく お許しになられましたな。 236 00:26:01,493 --> 00:26:07,366 それが 親には無断で 勝手に飛び出していったのでございます。 237 00:26:07,366 --> 00:26:10,502 それは ますます頼もしい。 238 00:26:10,502 --> 00:26:13,405 助左衛門は 立派な船長だ。 239 00:26:13,405 --> 00:26:16,375 さぞや 多くのことを学んでこられたろう。 240 00:26:16,375 --> 00:26:19,511 はい。 また行きたいと思っております。 241 00:26:19,511 --> 00:26:25,851 助左衛門のもとにであれば 母者も引き止めはなさるまい。➡ 242 00:26:25,851 --> 00:26:29,521 私も 助左衛門に会いたくて 堺へ出てきたのだが➡ 243 00:26:29,521 --> 00:26:31,857 呂宋では しかたがない。 244 00:26:31,857 --> 00:26:36,195 助左衛門殿に 何か 急な御用でも…? 245 00:26:36,195 --> 00:26:38,864 なに 頼み事でござる。 246 00:26:38,864 --> 00:26:42,734 是非とも 彼の力を借りたいことがござって…。 247 00:26:42,734 --> 00:26:46,538 手前どもでは務まらぬことで ございましょうか。 248 00:26:46,538 --> 00:26:49,208 何なりと お申しつけください。 249 00:26:49,208 --> 00:26:54,546 お志は ありがたいが こちらに ご迷惑はかけられませぬ。 250 00:26:54,546 --> 00:27:00,152 それに あまり 公にはできかねる事柄ゆえ…。 251 00:27:00,152 --> 00:27:02,488 右近様…。 252 00:27:02,488 --> 00:27:06,825 もし 大海を渡る船が お入り用でしたら➡ 253 00:27:06,825 --> 00:27:11,497 ご遠慮なく お申しつけくださいませ。 いつなりとも 船出いたさせます。 254 00:27:11,497 --> 00:27:15,834 呂宋へならば 手前がご案内いたします。 255 00:27:15,834 --> 00:27:21,173 ご推察のとおり 行き先は 呂宋です。 256 00:27:21,173 --> 00:27:23,842 だが 乗っていくのは それがしではござらぬ…。 257 00:27:23,842 --> 00:27:26,845 では どなたを…。 258 00:27:28,514 --> 00:27:32,184 どこの誰ということはない。 259 00:27:32,184 --> 00:27:35,854 より多くのキリシタンの信徒らのために➡ 260 00:27:35,854 --> 00:27:41,527 彼らを運んでゆく船を 今より用意しておきたいのです。 261 00:27:41,527 --> 00:27:48,400 太閤殿下が 都の修道士たちに 極刑を下されたことは ご存じでしょう。 262 00:27:48,400 --> 00:27:57,543 都の修道院で24名 途中で2名が加えられ 合わせて26名の修道士たちが➡ 263 00:27:57,543 --> 00:28:01,813 今も 長崎への道をたどっているところです。 264 00:28:01,813 --> 00:28:05,150 古来 宗門の弾圧というものは➡ 265 00:28:05,150 --> 00:28:11,823 一たび始まれば 根絶やしになるまで 続けられるのが常とされている。 266 00:28:11,823 --> 00:28:15,694 弾圧は これより一層激しくなっていくものと➡ 267 00:28:15,694 --> 00:28:19,698 覚悟をいたさねばなりますまい。 268 00:28:19,698 --> 00:28:23,402 では 海に 退き口を…。 269 00:28:25,170 --> 00:28:31,843 一人でも多くのキリシタンの信徒らを 殿下の迫害より守り➡ 270 00:28:31,843 --> 00:28:35,147 呂宋へ立ち退かせてやりたい。 271 00:28:40,519 --> 00:28:44,523 船は 手前どもで仕立てます。 272 00:28:46,391 --> 00:28:49,194 宗薫殿が ご承知なさるまい。 273 00:28:49,194 --> 00:28:53,065 今井の身代を2つに割っても 悔いはございません。 274 00:28:53,065 --> 00:28:55,767 私も 母上に従います。 275 00:29:01,773 --> 00:29:06,144 かたじけなく存ずる。 276 00:29:06,144 --> 00:29:09,481 こなたらのような商人に接すると➡ 277 00:29:09,481 --> 00:29:16,154 往年の堺の威勢が思い返されて 胸が熱くなってくる。 278 00:29:16,154 --> 00:29:19,825 まだまだ 堺は健在なのだ。 279 00:29:19,825 --> 00:29:24,696 たとえ 堀は埋められ 教会は潰されようとも➡ 280 00:29:24,696 --> 00:29:31,837 こなたらのような商人がいる限り 堺は健在なのだと思う。 281 00:29:31,837 --> 00:29:36,174 殊に このごろは 耳にすること 目にするもの➡ 282 00:29:36,174 --> 00:29:40,045 ことごとく悲しきことばかりゆえ なおのこと➡ 283 00:29:40,045 --> 00:29:43,515 闇夜に光明と出会うた心地になり申す。 284 00:29:43,515 --> 00:29:46,518 それは 手前どもとて…。 285 00:29:48,854 --> 00:29:55,193 天の怪異 大地の怒りにもまして 恐ろしきものは➡ 286 00:29:55,193 --> 00:30:00,065 太閤殿下より及ぼされる災いでござる。 287 00:30:00,065 --> 00:30:06,538 石田治部少輔殿 行長殿らの斡旋で やっと成るかと思われていた➡ 288 00:30:06,538 --> 00:30:11,410 明 朝鮮との講和の折衝も➡ 289 00:30:11,410 --> 00:30:17,549 殿下のわがままで 刹那に決裂してしまった。 290 00:30:17,549 --> 00:30:22,854 のみならず 再度 朝鮮へ出兵するという。 291 00:30:25,223 --> 00:30:30,896 和睦を主張し続けてきた 治部殿 行長殿らは➡ 292 00:30:30,896 --> 00:30:33,799 殿下のそばより退けられ➡ 293 00:30:33,799 --> 00:30:38,770 いつの間にか また 戦好きの加藤清正などが➡ 294 00:30:38,770 --> 00:30:43,075 我が物顔で 殿中を闊歩していると聞く。 295 00:30:44,910 --> 00:30:50,782 天災で枯れた田畑は 誰が元へ戻すのか…➡ 296 00:30:50,782 --> 00:30:57,089 飢えた子や妻を残して 何を征伐に行けというのか…! 297 00:31:00,859 --> 00:31:05,197 他国の船が漂流してきても助けもせず➡ 298 00:31:05,197 --> 00:31:08,533 かえって その荷を奪い➡ 299 00:31:08,533 --> 00:31:13,839 罪なきパーデレたちの耳をそぎ 磔にして殺す。 300 00:31:17,209 --> 00:31:22,080 なんという国だ。 301 00:31:22,080 --> 00:31:25,550 なんと恥ずかしき国だ! 302 00:31:25,550 --> 00:31:37,896 ♬~ 303 00:31:37,896 --> 00:31:43,235 <ペドロ・バプチスタを長とする フランシスコ会の修道士と➡ 304 00:31:43,235 --> 00:31:49,107 日本人を合わせた 26名の殉教者の十字架が➡ 305 00:31:49,107 --> 00:31:53,578 長崎は西坂の丘の上に立ったのは➡ 306 00:31:53,578 --> 00:32:00,185 慶長元年12月19日のことであった。➡ 307 00:32:00,185 --> 00:32:02,521 積み荷の全てを奪われ➡ 308 00:32:02,521 --> 00:32:08,393 乗船していた宣教師と 在日の同国修道士の命を奪われて➡ 309 00:32:08,393 --> 00:32:13,865 サン・フェリーペ号が 日本から呂宋へ逃げ帰ってくる。➡ 310 00:32:13,865 --> 00:32:18,203 時に 慶長2年4月。➡ 311 00:32:18,203 --> 00:32:21,540 サン・フェリーペ号が持ち帰った悲報は➡ 312 00:32:21,540 --> 00:32:25,410 マニラのイスパニア人たちを激怒させた> 313 00:32:25,410 --> 00:32:28,213 (子供たちの歌声) 314 00:32:28,213 --> 00:32:33,218 <そして ついに 悲劇の時が来る…> 315 00:32:36,087 --> 00:32:38,390 (笑い声) 316 00:32:47,566 --> 00:32:51,236 おきれいですよ。 317 00:32:51,236 --> 00:32:53,171 ⚟(鮫吉)おい みつ! 318 00:32:53,171 --> 00:32:57,108 (みつ)あっ お前さん お帰りなさい。 おい! 319 00:32:57,108 --> 00:33:00,846 いや~ こいつは きれいだ! 320 00:33:00,846 --> 00:33:03,748 明日の婚礼が 待ち切れなくなりましたかい。➡ 321 00:33:03,748 --> 00:33:06,518 ハッハッハッハ! (みつ)お前さん ご覧な。➡ 322 00:33:06,518 --> 00:33:09,187 この南蛮小袖。 323 00:33:09,187 --> 00:33:14,059 (鮫吉)はあ~ しかし まあ こいつは 豪勢だねえ。 ええ? 324 00:33:14,059 --> 00:33:18,196 船長がね 今朝 出がけに ポイと置いてったんだって。 325 00:33:18,196 --> 00:33:22,534 明日 これを着なさいって それだけ言って。 ねっ。 326 00:33:22,534 --> 00:33:26,204 あの船長がねえ。 ハッハッハッハ! 327 00:33:26,204 --> 00:33:29,875 船長は 今日中には お戻りなんだろうね アゴーから。 328 00:33:29,875 --> 00:33:32,210 いや~ そいつは分からねえぞ。 329 00:33:32,210 --> 00:33:35,881 ハギビスたちに引き止められて 明日になるかも分からないぞ。 330 00:33:35,881 --> 00:33:39,751 明日は 婚礼なんだよ? 今日中に戻ってもらわなきゃ➡ 331 00:33:39,751 --> 00:33:42,754 支度があるだろう 婿殿だって。 332 00:33:42,754 --> 00:33:47,225 あ~ もう 式のことを知らせるだけなら 五右衛門さんに任しとけばいいのに。 333 00:33:47,225 --> 00:33:49,561 船長まで ついてっちまって。 334 00:33:49,561 --> 00:33:53,231 (鮫吉)落ち着かなかったんだよ 何かしてなきゃ。 335 00:33:53,231 --> 00:33:55,166 (鮫吉とみつの笑い声) 336 00:33:55,166 --> 00:33:57,102 ⚟(銃声) 337 00:33:57,102 --> 00:34:01,840 何だい? あの騒ぎは。 何だ? 随分大勢で騒いでるようだけど…。 338 00:34:01,840 --> 00:34:03,842 よし ちょっくら見てこよう。 339 00:34:05,510 --> 00:34:10,181 親方! イスパニアの野郎どもが 攻め込んできやがった。 340 00:34:10,181 --> 00:34:13,084 (鮫吉)何? 数は!? 数え切れません! 341 00:34:13,084 --> 00:34:15,854 町じゅうが囲まれたことは 確かで。 よし! 342 00:34:15,854 --> 00:34:18,757 ⚟(銃声) 343 00:34:18,757 --> 00:34:22,060 2人とも出るんじゃねえぞ! いいか! 344 00:34:24,863 --> 00:34:29,734 何だね? 何で イスパニア人に 襲われなきゃなんないんだね? 345 00:34:29,734 --> 00:34:34,039 私たちが 一体 何 悪いことしたっていうんだよ。 ねえ。 346 00:34:36,207 --> 00:34:40,211 (銃声) 347 00:35:00,832 --> 00:35:05,837 (ハギビス)キキョウは いい妻になる。 348 00:35:07,505 --> 00:35:12,811 結婚のお祝いだ。 受け取ってくれ。 349 00:35:17,515 --> 00:35:23,822 強い子を産んでくれ。 強い 呂宋の子を。 350 00:35:25,390 --> 00:35:28,393 (タガログ語) 351 00:35:36,201 --> 00:35:39,537 花嫁の力とは 大したもんだな。 352 00:35:39,537 --> 00:35:41,473 何が? 353 00:35:41,473 --> 00:35:47,212 アゴーで あんなに引き止められたのに ちゃんと振り切って帰るじゃないか。 354 00:35:47,212 --> 00:35:52,550 出がけに聞いた サン・フェリーペ号の噂が 気になってな。 355 00:35:52,550 --> 00:35:58,890 サン・フェリーペの荒くれどもが 日本町に報復を仕掛けてくるって話か…。 356 00:35:58,890 --> 00:36:01,793 やつらの気持ちも分からんではないな。 357 00:36:01,793 --> 00:36:05,096 日本で受けた仕打ちが 噂どおりだとすりゃ。 358 00:36:06,698 --> 00:36:10,168 難破船の積み荷をぶんどった上に➡ 359 00:36:10,168 --> 00:36:13,071 宣教師を磔か…。 360 00:36:13,071 --> 00:36:15,507 秀吉のやることといったら➡ 361 00:36:15,507 --> 00:36:19,377 海賊 山賊も 顔色なしってとこだな。 362 00:36:19,377 --> 00:36:24,516 サン・フェリーペの水夫たちが怒るのも 無理もない。 363 00:36:24,516 --> 00:36:27,185 それだけに気になるんだ。 364 00:36:27,185 --> 00:36:30,522 日本町のことが…。 365 00:36:30,522 --> 00:36:34,225 (イスパニア語の号令と銃声) 366 00:36:35,860 --> 00:36:41,866 (悲鳴) 367 00:36:56,548 --> 00:36:58,850 ⚟(銃声) 368 00:37:02,153 --> 00:37:04,155 みつさん! 369 00:37:14,165 --> 00:37:16,167 お前様! 370 00:37:17,836 --> 00:37:20,738 (刺される音) うっ! 371 00:37:20,738 --> 00:37:22,740 はっ! (銃声) 372 00:37:29,447 --> 00:37:31,382 みつ! (銃声) 373 00:37:31,382 --> 00:37:33,685 うっ! 374 00:37:42,060 --> 00:37:44,062 みつ…。 375 00:37:47,198 --> 00:37:49,200 みつ…。 376 00:37:56,875 --> 00:37:59,177 みつ…。 377 00:38:05,483 --> 00:38:31,176 ♬~ 378 00:38:31,176 --> 00:38:33,111 (物音) 379 00:38:33,111 --> 00:38:48,526 ♬~ 380 00:38:48,526 --> 00:38:50,461 (イスパニア語で) 381 00:38:50,461 --> 00:38:54,199 (銃声) 382 00:38:54,199 --> 00:38:57,101 ありゃ 日本町の方角じゃないか…。 383 00:38:57,101 --> 00:38:59,804 船を寄せろ! 早く! 384 00:39:01,472 --> 00:39:05,777  心の声 桔梗 死ぬな…。 385 00:39:27,165 --> 00:39:30,869 鮫吉!おい! (弥次郎)おみつさん! おみつさん! 386 00:39:44,716 --> 00:39:47,018 桔梗…。 387 00:39:49,187 --> 00:39:51,189 桔梗! 388 00:39:55,860 --> 00:39:58,162 桔梗…。 389 00:39:59,731 --> 00:40:02,433 桔梗…! 390 00:40:05,536 --> 00:40:09,207 桔梗…。 391 00:40:09,207 --> 00:40:23,554 (泣き声) 392 00:40:23,554 --> 00:40:25,890 五右衛門! 393 00:40:25,890 --> 00:40:30,228 止めるな。 サン・フェリーペ号のやつら 皆殺しにしてやる! 394 00:40:30,228 --> 00:40:32,530 桔梗を殺したのは きやつらじゃない! 395 00:40:34,565 --> 00:40:39,237 鮫吉や みつを殺したのも➡ 396 00:40:39,237 --> 00:40:44,575 この日本町を焼き払ったのも きやつらじゃない! 397 00:40:44,575 --> 00:40:47,912 ほかにいるんだ。 398 00:40:47,912 --> 00:40:49,914 誰のことだ。 399 00:40:52,250 --> 00:40:57,255 太閤 秀吉。 400 00:41:01,526 --> 00:41:06,397 桔梗を殺したのは➡ 401 00:41:06,397 --> 00:41:08,700 秀吉だ! 402 00:41:22,547 --> 00:41:30,855 桔梗… 日本へ帰るぞ。 403 00:41:32,557 --> 00:41:35,226 桔梗…。 404 00:41:35,226 --> 00:43:29,207 ♬~ 405 00:43:29,207 --> 00:43:32,543 桔梗…。 406 00:43:32,543 --> 00:43:37,415 このままでは済まさぬ。 407 00:43:37,415 --> 00:43:40,218 済まさぬぞ! 408 00:43:40,218 --> 00:43:46,224 ♬~