1 00:00:04,004 --> 00:02:42,696 ♬~ 2 00:03:10,123 --> 00:03:13,026 <徳川家康が動く。➡ 3 00:03:13,026 --> 00:03:15,996 伏見から 江戸へ。➡ 4 00:03:15,996 --> 00:03:19,466 名目は 奥州の上杉討伐であったが➡ 5 00:03:19,466 --> 00:03:24,805 その真のねらいは 反徳川勢力の頭目である石田三成に➡ 6 00:03:24,805 --> 00:03:29,142 挙兵の機会を与えることであった。➡ 7 00:03:29,142 --> 00:03:36,817 三成が招集する豊臣勢力と決戦を交わし 豊臣体制を武力で転覆しようとする➡ 8 00:03:36,817 --> 00:03:41,121 家康の最初の誘導戦略である> 9 00:03:42,689 --> 00:03:46,693 <果たせるかな 三成は起った> 10 00:03:50,831 --> 00:03:53,733  心の声 (助左衛門)合戦が起こる。➡ 11 00:03:53,733 --> 00:03:57,504 天下を分ける戦が起こる。➡ 12 00:03:57,504 --> 00:04:01,108 堺を守らねば。➡ 13 00:04:01,108 --> 00:04:05,779 もう 誰にも渡さぬぞ。 14 00:04:05,779 --> 00:04:10,117 (せみの声) 15 00:04:10,117 --> 00:04:14,421 (ふすまの開閉音) 16 00:04:18,792 --> 00:04:22,129 正澄様も ご出陣で? (正澄)うむ。 17 00:04:22,129 --> 00:04:26,466 既に佐和山を発した三成とは 大坂で落ち合う手はずだ。 18 00:04:26,466 --> 00:04:31,138 大坂では 三成が 毛利輝元様を旗頭に立て➡ 19 00:04:31,138 --> 00:04:34,474 前田 増田 長束らの三奉行と➡ 20 00:04:34,474 --> 00:04:40,347 大谷刑部少輔殿 小西行長殿 安国寺恵瓊殿らを味方に引き入れ➡ 21 00:04:40,347 --> 00:04:45,118 徳川殿と 雌雄を決する覚悟で動いている。➡ 22 00:04:45,118 --> 00:04:53,160 ああ 奉行所を閉じたあとの堺の差配は 助左衛門 おぬしと会合衆に任す。➡ 23 00:04:53,160 --> 00:04:56,463 堺の衆には 世話をかけた。 24 00:04:58,031 --> 00:05:04,037 三成の兄として 弟の分も ともども 礼を言うていきたい。 25 00:05:06,706 --> 00:05:12,412 ご武運を お祈り申し上げます。 26 00:05:22,789 --> 00:05:27,661 <石田正澄の出陣によって 堺の奉行所が閉鎖され➡ 27 00:05:27,661 --> 00:05:32,465 同時に 堺は 自治を取り戻した> 28 00:05:32,465 --> 00:05:39,339 堺が 信長公の軍門に下って 奉行所の設置を許したのは➡ 29 00:05:39,339 --> 00:05:43,109 永禄12年のことでございました。 30 00:05:43,109 --> 00:05:49,816 爾来30年 我らの堺は やっと その首かせを解かれ➡ 31 00:05:49,816 --> 00:05:56,489 今 ここに 堺本来の自治と中立を 取り戻しましてございます。 32 00:05:56,489 --> 00:06:03,096 しかし 会合衆の方々の顔ぶれも変わりました。 33 00:06:03,096 --> 00:06:06,433 大坂へ立ち退かれた方もおられる。 34 00:06:06,433 --> 00:06:12,772 また 代の替わられた方もおられる。 35 00:06:12,772 --> 00:06:17,644 しかし 今日 ここに お集まりの方々の血の中には➡ 36 00:06:17,644 --> 00:06:24,384 かつての誇り高き堺の気風が 脈々と流れているはずでございます。 37 00:06:24,384 --> 00:06:27,787 今こそ 堺を復興いたしましょう。 38 00:06:27,787 --> 00:06:33,460 今 我らが手を取り合わなければ 堺は 再び 公儀の介入を受け➡ 39 00:06:33,460 --> 00:06:37,330 武家たちの天下取りの 餌食となってしまいます。 40 00:06:37,330 --> 00:06:43,136 堺がよみがえる これが最後の機会と 覚悟を決めねばなりません。 41 00:06:43,136 --> 00:06:45,071 (ざわめき) 42 00:06:45,071 --> 00:06:50,477 助左衛門殿。 堺の衆が一つになることは 望むところだが➡ 43 00:06:50,477 --> 00:06:54,814 ご承知のごとく 豊臣家は 今 奉行派と徳川方の2つの勢力に分かれて➡ 44 00:06:54,814 --> 00:06:56,750 暗雲低迷の状態です。 45 00:06:56,750 --> 00:07:00,620 豊臣家が分かれているのではない。 豊臣と徳川が対立してるんだ。 46 00:07:00,620 --> 00:07:06,426 どちらにしてもだ。 堺の商人たちも それぞれに関わる先が分かれている。 47 00:07:06,426 --> 00:07:10,096 小西家のように 奉行派一辺倒の家もあれば➡ 48 00:07:10,096 --> 00:07:13,433 今井さんのように 徳川をひいきとしている家もある。 49 00:07:13,433 --> 00:07:16,336 うちは 細川様への出入りが多いから➡ 50 00:07:16,336 --> 00:07:19,105 東西に分ければ 徳川方ということになってしまう。 51 00:07:19,105 --> 00:07:21,041 小早川様は どちらの陣営だ。 52 00:07:21,041 --> 00:07:22,976 (小太郎)豊臣方だろう。 53 00:07:22,976 --> 00:07:24,978 それでは うちも 豊臣方か。 54 00:07:24,978 --> 00:07:28,448 堺は どちらかにつくのでございますか? 55 00:07:28,448 --> 00:07:32,786 ご一同。 今 会合衆が 手を 取り合わなければならぬと申したのは➡ 56 00:07:32,786 --> 00:07:35,121 まさに そこのところでございます。 57 00:07:35,121 --> 00:07:40,460 天下は 豊臣 徳川の2つに 割れたのではありません。 58 00:07:40,460 --> 00:07:44,798 それに堺を加えた 3つに 天下は分かれているのです。 59 00:07:44,798 --> 00:07:50,470 我らは 豊臣にも 徳川にもつかず 断固として➡ 60 00:07:50,470 --> 00:07:53,139 中立を押し通さねばなりません。 61 00:07:53,139 --> 00:07:56,042 それでは 下手をすれば 両方を敵に回してしまうことに➡ 62 00:07:56,042 --> 00:07:59,813 なりはしませぬか? そのとおりです。 63 00:07:59,813 --> 00:08:04,417 どちらかが 武力で 堺に押し入ってきたら その時は…。 64 00:08:04,417 --> 00:08:07,087 戦いましょう。 65 00:08:07,087 --> 00:08:13,426 誰の手も借りず 我らの手で 押し返しましょう! 66 00:08:13,426 --> 00:08:18,765 我ら堺には かつて 信長公3,000の兵を押し返した堀がある➡ 67 00:08:18,765 --> 00:08:20,700 鉄砲がある。 68 00:08:20,700 --> 00:08:24,437 三界の海を乗り越えて 黄金の町を築いてきた➡ 69 00:08:24,437 --> 00:08:28,108 我ら堺の男たちがいるではありませんか! 70 00:08:28,108 --> 00:08:35,982 重ねて申します。 堺の敵は 豊臣でも 徳川でもありません。 71 00:08:35,982 --> 00:08:43,656 堺の敵は 堺の自治と中立を 打ち壊さんとしている者たちです! 72 00:08:43,656 --> 00:08:49,129 堺を守るために 櫓を組もうではありませんか。 73 00:08:49,129 --> 00:08:51,064 柵を築きましょう。 74 00:08:51,064 --> 00:09:18,058 ♬~ 75 00:09:22,429 --> 00:09:26,099 (美緒)堺は息を吹き返しました。 76 00:09:26,099 --> 00:09:33,440 私も 気持ちまで 昔に かえっていくような心地です。 77 00:09:33,440 --> 00:09:39,779 これも お前様や 助左衛門殿のおかげでございます。 78 00:09:39,779 --> 00:09:46,119 (宗薫)お前は むしろ わしを不審に思っているのだろう? 79 00:09:46,119 --> 00:09:51,791 わしが 助左の邪魔をしないことが。 いいえ。 80 00:09:51,791 --> 00:09:55,095 全ては ただ 小太郎のためだ。 81 00:09:57,130 --> 00:10:06,139 小太郎も お前様の名代として 立派に会合衆の務めを果たしております。 82 00:10:06,139 --> 00:10:13,480 はあ~ 小太郎は いまだに お前のことを 真の母親だと信じ込んでいる。 83 00:10:13,480 --> 00:10:20,153 お前には これからも 終生 真の母親でいてもらいたい。 84 00:10:20,153 --> 00:10:27,460 それだけを守ってくれれば わしも 大抵のことは 許そう。 85 00:10:29,496 --> 00:10:32,799 小太郎だけは放したくない。 86 00:10:39,839 --> 00:10:42,509 <家康が伏見を去ると間もなく➡ 87 00:10:42,509 --> 00:10:44,844 五奉行職を罷免させられ➡ 88 00:10:44,844 --> 00:10:49,182 近江 佐和山の居城に退隠していた 石田三成が➡ 89 00:10:49,182 --> 00:10:56,489 家康討伐の献策を胸中に抱いて ひそかに 大坂へ上ってくる> 90 00:10:58,191 --> 00:11:04,464 <三成は 家康が 秀吉の遺令に背いた罪状 13項を指摘して➡ 91 00:11:04,464 --> 00:11:08,468 幼い秀頼の出馬を仰いだ> 92 00:11:10,136 --> 00:11:13,473 (三成) 「右 誓紙のはずは 少しも相立てられず➡ 93 00:11:13,473 --> 00:11:16,376 太閤様御置目に背かえ候ば➡ 94 00:11:16,376 --> 00:11:20,146 何をもって頼み これあるべく候や。➡ 95 00:11:20,146 --> 00:11:24,817 かくのごとく 一人ずつ果たされて候ての上➡ 96 00:11:24,817 --> 00:11:30,690 秀頼様御一人 取り立て候わんこと まことからず候なり」。 97 00:11:30,690 --> 00:11:34,827 (淀)ご出馬はならぬ。 98 00:11:34,827 --> 00:11:40,133 中納言様を陣頭に立たせることは まかりならぬ。 99 00:11:41,701 --> 00:11:48,374 淀の方様。 今 秀頼様に ご出馬いただかねば➡ 100 00:11:48,374 --> 00:11:55,148 徳川殿に追従している 諸大名の目が覚めませぬ。 101 00:11:55,148 --> 00:11:58,851 我が陣営に 豊臣家の御旗を賜れば➡ 102 00:11:58,851 --> 00:12:04,457 加藤 細川 福島ら 豊臣家恩顧の諸大名たちは 皆➡ 103 00:12:04,457 --> 00:12:09,796 秀頼様の御旗の下に 帰服いたすでございましょう。 104 00:12:09,796 --> 00:12:14,667 彼らを 徳川の陣より遠ざけるためにも➡ 105 00:12:14,667 --> 00:12:20,440 何とぞ 我が方に 豊臣家の御旗を賜りまするよう➡ 106 00:12:20,440 --> 00:12:24,444 伏して お願い申し上げまする。 107 00:12:27,146 --> 00:12:29,082 (治長)治部少輔殿。 108 00:12:29,082 --> 00:12:33,820 こなた様が 江戸内大臣を恨まれる お気持ちは 分からぬでもないが➡ 109 00:12:33,820 --> 00:12:39,158 その私怨の戦に 中納言様まで 担ぎ出そうという企ては いかなもので…。 110 00:12:39,158 --> 00:12:44,030 徳川討伐は 私怨ではござらぬ! 111 00:12:44,030 --> 00:12:48,167 東征軍の大名たちを 味方にしたくば➡ 112 00:12:48,167 --> 00:12:54,040 大坂屋敷の留守を守る大名たちの妻子を この大坂城中に収め➡ 113 00:12:54,040 --> 00:13:00,346 これを人質として 彼らを味方に引きつくれば よろしかろう。 114 00:13:02,115 --> 00:13:06,986 秀頼様ご出馬のことは どうあっても…。 115 00:13:06,986 --> 00:13:08,988 許しませぬ! 116 00:13:08,988 --> 00:13:16,462 ♬~ 117 00:13:16,462 --> 00:13:18,398 <上方騒乱の情報は➡ 118 00:13:18,398 --> 00:13:24,203 会津遠征中の徳川家康のもとに 間断なく流れ込んでいる> 119 00:13:30,476 --> 00:13:35,348 (家康)ここに お集まりいただいたのは ほかでもござらぬ。 120 00:13:35,348 --> 00:13:38,151 このところ 上方より➡ 121 00:13:38,151 --> 00:13:43,022 治部少輔謀反の雑説が しきりと届いていたことは➡ 122 00:13:43,022 --> 00:13:46,826 諸将も ご存じのとおりだが➡ 123 00:13:46,826 --> 00:13:54,500 信じ難きことながら どうやら その風説が事実となったもようでござる。 124 00:13:54,500 --> 00:13:57,837 ついては…➡ 125 00:13:57,837 --> 00:14:06,646 我らも 互いに 今後の身の処し方を 考えねばならん。 126 00:14:06,646 --> 00:14:14,787 その際に おのおの方が まず 気がかりとされるのは➡ 127 00:14:14,787 --> 00:14:21,461 大坂屋敷に残してこられた 妻子らの身の上であることは➡ 128 00:14:21,461 --> 00:14:25,331 申すに及ばぬところでござる。 129 00:14:25,331 --> 00:14:33,473 知らせによれば 治部少輔らは 会津の上杉と共謀し➡ 130 00:14:33,473 --> 00:14:38,811 宇喜多 毛利らを誘い 反乱を起こし➡ 131 00:14:38,811 --> 00:14:48,154 貴殿らの妻子を捕らえ 大坂城に人質としているとのこと。➡ 132 00:14:48,154 --> 00:14:57,163 人の子であれば 妻子らの安否を 気遣うのは 当然でござれば➡ 133 00:14:57,163 --> 00:15:08,107 おのおの ひとまず この場より お好きな所へ お立ち去りいただきたい。 134 00:15:08,107 --> 00:15:15,782 家康 そのことを 決して遺恨には残しませぬ。 135 00:15:15,782 --> 00:15:18,684 我らが妻子のことは ともかく➡ 136 00:15:18,684 --> 00:15:21,654 内府は いかが処しあそばされる。 137 00:15:21,654 --> 00:15:24,791 何よりも それを承りたい。 138 00:15:24,791 --> 00:15:31,130 治部少輔が求めるのは この家康の首一つ。 139 00:15:31,130 --> 00:15:35,468 諸将らに お立ち退きいただいた後は➡ 140 00:15:35,468 --> 00:15:43,142 我ら徳川の譜代の衆をもって 箱根の険を堅く守らせ➡ 141 00:15:43,142 --> 00:15:46,479 上方勢を迎え撃つ所存。 142 00:15:46,479 --> 00:15:49,816 迎え撃つだけでは あまりにも控えめすぎまする。 143 00:15:49,816 --> 00:15:52,151 賊は 治部少輔でござる。 144 00:15:52,151 --> 00:15:54,487 速やかに 全軍を西に返して➡ 145 00:15:54,487 --> 00:15:57,156 石田の与党を討ち滅ぼせと 下知を下されよ。 146 00:15:57,156 --> 00:15:59,826 我らが妻子を大坂に置いてまいったのは➡ 147 00:15:59,826 --> 00:16:04,096 故太閤殿下の幼君 秀頼公に対し 異心なき証しを示すためであって➡ 148 00:16:04,096 --> 00:16:07,433 決して 治部少輔らのためではござらん。 149 00:16:07,433 --> 00:16:10,770 我ら 内府殿のために先駆けして➡ 150 00:16:10,770 --> 00:16:13,673 石田のやからを誅伐いたしたいと存ずる! 151 00:16:13,673 --> 00:16:18,678 天下の大事に 妻子など 今更 顧みるところではござらん。 152 00:16:20,446 --> 00:16:28,321 忠興殿。 麗容並ぶ者なき ご妻女の御身の上➡ 153 00:16:28,321 --> 00:16:35,328 万が一の際のご退去は 手はずに抜かりはござるまいの。 154 00:16:37,997 --> 00:16:47,139 それがし 我が妻には 人質となるよりは 自害し果てるよう 申し渡してござる。 155 00:16:47,139 --> 00:16:49,141 自害をと…。 156 00:16:51,010 --> 00:16:56,482 もし 当人が 自刃を拒む その時は➡ 157 00:16:56,482 --> 00:16:59,385 留守居の者が 手にかけて➡ 158 00:16:59,385 --> 00:17:06,092 決して… 決して 生きて敵の手には渡さぬよう➡ 159 00:17:06,092 --> 00:17:09,095 申し渡してござる。 160 00:17:13,966 --> 00:17:16,969 忠興殿…。 161 00:17:23,442 --> 00:17:28,781 おのおの方の 秀頼公へのご忠心➡ 162 00:17:28,781 --> 00:17:33,653 家康 無駄にはいたさん。 163 00:17:33,653 --> 00:17:40,960 ♬~ 164 00:17:51,804 --> 00:17:56,475 ただいま 奉行方手勢に 囲まれましてござりまする。 165 00:17:56,475 --> 00:17:59,145 指揮は どなたが執っておられる。 166 00:17:59,145 --> 00:18:03,416 五奉行 増田長盛様の手勢にござります。 167 00:18:03,416 --> 00:18:06,085 増田様の口上があろう。 168 00:18:06,085 --> 00:18:09,755 公命により 御台所様を➡ 169 00:18:09,755 --> 00:18:14,427 人質として 大坂城内に お迎えすべく 参上したとの口上にございます。 170 00:18:14,427 --> 00:18:16,762 もし 公命に逆らえば➡ 171 00:18:16,762 --> 00:18:21,067 力押しで お引き立ていたすべしと 申されております。 172 00:18:22,635 --> 00:18:29,775 今更 無益な争いをして ご城下をお騒がせしても始まらぬ。 173 00:18:29,775 --> 00:18:32,111 おとなしゅう 人質となりましょう。 174 00:18:32,111 --> 00:18:34,447 それが…➡ 175 00:18:34,447 --> 00:18:41,787 人質として お渡しするわけには まいりませぬ。 176 00:18:41,787 --> 00:18:46,125 人質にはさせぬと言いやるのか。 177 00:18:46,125 --> 00:18:50,429 殿のご命令にござりまする。 178 00:18:51,998 --> 00:18:56,769 殿が 私を人質には差し出すなと? 179 00:18:56,769 --> 00:18:58,771 はい。 180 00:19:00,406 --> 00:19:05,711 では ほかに道でも…。 181 00:19:14,754 --> 00:19:17,456 自害をせよと…。 182 00:19:22,428 --> 00:19:26,098 殿が 私に 自害をせよと? 183 00:19:26,098 --> 00:19:35,107 ♬~ 184 00:19:35,107 --> 00:19:44,116 殿は 私に 自害をさせよと申されたのか。 185 00:19:44,116 --> 00:19:48,988 おいたわしき限りにはござりまするが…。 186 00:19:48,988 --> 00:20:05,137 ♬~ 187 00:20:05,137 --> 00:20:10,009  心の声 間もなく たま殿に会える。 188 00:20:10,009 --> 00:20:44,310 ♬~ 189 00:20:48,514 --> 00:20:51,217 頼みまするぞ。 190 00:21:10,136 --> 00:21:13,139 いつなりとも。 191 00:21:27,686 --> 00:21:35,161 できませぬ! 御台様を討つなど とてもできませぬ! 192 00:21:35,161 --> 00:21:38,063 つらいだろうけれど➡ 193 00:21:38,063 --> 00:21:41,500 勇を奮って やり遂げてたも。 194 00:21:41,500 --> 00:21:44,837 キリシタンの身では 自害は許されません。 195 00:21:44,837 --> 00:21:47,506 お許しくださりませ。 196 00:21:47,506 --> 00:21:53,179 とても 御台様のお姿に➡ 197 00:21:53,179 --> 00:21:58,050 刃を振り下ろすことは できませぬ! 198 00:21:58,050 --> 00:22:07,126 (すすり泣き) 199 00:22:07,126 --> 00:22:13,132 では そなた 鹿ならば討てようの。 200 00:22:15,000 --> 00:22:17,770 向こうへ お下がり。 201 00:22:17,770 --> 00:22:19,772 はい。 202 00:22:44,029 --> 00:22:46,732 よいな。 203 00:23:02,114 --> 00:23:06,118 ⚟(たま)そこに 鹿がいよう。 はい。 204 00:23:21,800 --> 00:23:25,104 その鹿を討ち取ってたも。 205 00:23:30,142 --> 00:23:35,014 何も ためらわず 一思いに。 206 00:23:35,014 --> 00:23:37,483 はい。 207 00:23:37,483 --> 00:24:10,382 ♬~ 208 00:24:10,382 --> 00:24:12,384 いざ。 209 00:24:17,790 --> 00:24:19,792 えいっ! 210 00:24:25,130 --> 00:24:31,003 ♬~ 211 00:24:31,003 --> 00:24:34,807 御台様! 御台様! 212 00:24:34,807 --> 00:24:38,510 (泣き声) 213 00:24:43,816 --> 00:24:45,751 あの火は…。 214 00:24:45,751 --> 00:24:48,153 殿! 215 00:24:48,153 --> 00:24:53,492 あの火は 何だ。 細川屋敷に 火の手が回りましたぞ! 216 00:24:53,492 --> 00:24:55,427 たま殿は。 217 00:24:55,427 --> 00:24:59,732 ご自害あそばされましてござります。 218 00:25:01,300 --> 00:25:04,103 死んだ…。 219 00:25:04,103 --> 00:25:21,120 ♬~ 220 00:25:25,124 --> 00:25:27,059 大坂が燃えております。 221 00:25:27,059 --> 00:25:29,995 (行長)誰かが 大名屋敷に 火をかけたな。 222 00:25:29,995 --> 00:25:31,997 いよいよでございますな。 223 00:25:31,997 --> 00:25:34,800 明日は 私も 伏見に向かって出陣する。 224 00:25:34,800 --> 00:25:38,470 伏見城攻略が始まれば もう 後には戻れぬ。 225 00:25:38,470 --> 00:25:42,141 徳川が滅びるか 我らが倒れるか。 226 00:25:42,141 --> 00:25:44,476 行く手の道は 二つに一つだ。 227 00:25:44,476 --> 00:25:48,180 堺に お残りいただけませぬか。 228 00:25:50,349 --> 00:25:55,821 小西様 こなた様は もともと 堺の商人。 229 00:25:55,821 --> 00:26:00,092 もう一度 堺に お戻りいただけませぬか。 230 00:26:00,092 --> 00:26:02,761 戻りたいとも。 231 00:26:02,761 --> 00:26:09,435 私は 堺の子だ。 堺のために戦い 堺のために死ぬことが かなうなら➡ 232 00:26:09,435 --> 00:26:13,772 こんな むなしい気持ちにも 襲われずに済んだろうに。 233 00:26:13,772 --> 00:26:16,675 むなしいと…。 234 00:26:16,675 --> 00:26:20,112 勝っても 喜びのない戦だ。 235 00:26:20,112 --> 00:26:24,983 たとえ 敗れたからとて 悔しさも残るまい。 236 00:26:24,983 --> 00:26:27,453 ただただ 今は➡ 237 00:26:27,453 --> 00:26:31,123 いっときも早く 己が定めに 決着をつけてしまいたいだけだ。 238 00:26:31,123 --> 00:26:35,994 では 堺のために戦ってくださいまし。 239 00:26:35,994 --> 00:26:40,799 堺を守ることは 己を守ることでございます。 240 00:26:40,799 --> 00:26:46,472 堺のために戦うことは 己のために戦うことでございます。 241 00:26:46,472 --> 00:26:48,474 小西様! 242 00:26:50,809 --> 00:26:56,114 いや… 戻るには もう遅い。 243 00:27:06,291 --> 00:27:12,431 <美濃国不破郡 関ヶ原。➡ 244 00:27:12,431 --> 00:27:16,768 東西4キロ 南北2キロの この狭い谷あいに➡ 245 00:27:16,768 --> 00:27:20,105 東西より 20万の大軍が押し出して➡ 246 00:27:20,105 --> 00:27:24,109 天下分け目の決戦を繰り広げた> 247 00:27:26,778 --> 00:27:30,649 <慶長5年9月15日。➡ 248 00:27:30,649 --> 00:27:35,120 関ヶ原には 濃い霧が立ちこめていた。➡ 249 00:27:35,120 --> 00:27:42,794 その霧の中で 石田三成を中心とする 西軍の兵8万5,000と➡ 250 00:27:42,794 --> 00:27:50,102 徳川家康を総大将とする 東軍10万4,000の兵が対峙する> 251 00:27:52,804 --> 00:27:55,707 <その東西の陣形を見れば➡ 252 00:27:55,707 --> 00:28:00,612 西軍の三成は 関ヶ原の西北 笹尾山に陣を敷き➡ 253 00:28:00,612 --> 00:28:07,753 その右翼に 島津義弘➡ 254 00:28:07,753 --> 00:28:13,625 小西行長 宇喜多秀家 大谷刑部らの所帯が 陣し➡ 255 00:28:13,625 --> 00:28:16,628 中山道をにらんだ> 256 00:28:19,364 --> 00:28:23,101 <更に 松尾山には 小早川秀秋➡ 257 00:28:23,101 --> 00:28:28,774 南宮山と北方の山麓には 毛利秀元と吉川広家➡ 258 00:28:28,774 --> 00:28:33,111 栗原山には 長宗我部盛親と長束正家➡ 259 00:28:33,111 --> 00:28:37,115 そして 安国寺恵瓊が布陣した> 260 00:28:39,785 --> 00:28:43,455 <対して 東軍の徳川家康は➡ 261 00:28:43,455 --> 00:28:48,327 関ヶ原の東の外れ 百配山に 本陣を定める。➡ 262 00:28:48,327 --> 00:28:51,330 その眼下の狭い盆地に➡ 263 00:28:51,330 --> 00:29:01,340 池田輝政 細川忠興 黒田長政 井伊直政 本多忠勝らの部隊がひしめいた> 264 00:29:03,742 --> 00:29:09,615 <午前8時 笹尾山の 島 左近の一番銃で 戦闘の火蓋は切られた> 265 00:29:09,615 --> 00:29:15,320 (銃声) 266 00:29:17,089 --> 00:29:23,428 <午前11時 戦況は 西軍が優勢のうちに展開した。➡ 267 00:29:23,428 --> 00:29:28,300 後退を続ける味方の部隊のふがいなさに 業を煮やした家康は➡ 268 00:29:28,300 --> 00:29:31,103 ついに 百配山を下り➡ 269 00:29:31,103 --> 00:29:35,774 自ら最前線に躍り出て 指揮を執る。➡ 270 00:29:35,774 --> 00:29:42,481 三成は この光景を笹尾山より見下ろして 勝利を確信した> 271 00:29:48,787 --> 00:29:53,659 <しかし 形勢は 一瞬にして逆転する。➡ 272 00:29:53,659 --> 00:29:58,463 西軍であるはずの小早川秀秋が 突如として反転。➡ 273 00:29:58,463 --> 00:30:03,335 松尾山より 大谷刑部の陣地に向かって 攻め下りてきた。➡ 274 00:30:03,335 --> 00:30:09,474 小早川秀秋の裏切りで 大谷軍は壊滅した。➡ 275 00:30:09,474 --> 00:30:15,347 この事態で 西軍側には 寝返りが続出し 東軍は がぜん攻勢に転じ➡ 276 00:30:15,347 --> 00:30:21,353 午後2時までのうちに 西軍は ついに 全軍総崩れとなっていく> 277 00:30:26,491 --> 00:30:34,166 ♬~ 278 00:30:34,166 --> 00:30:38,503 <三成 行長 安国寺恵瓊らも➡ 279 00:30:38,503 --> 00:30:42,808 皆 ちりぢりになって 戦場を離脱した> 280 00:30:48,513 --> 00:30:53,852 <島津義弘率いる薩摩軍が 決死の敵中突破を敢行したのは➡ 281 00:30:53,852 --> 00:30:55,787 この時である。➡ 282 00:30:55,787 --> 00:31:00,125 全軍一団となって 家康の本陣をかすめた島津隊は➡ 283 00:31:00,125 --> 00:31:03,795 そのまま 関ヶ原を南下して 伊勢路に入り➡ 284 00:31:03,795 --> 00:31:10,502 東軍の追撃をかわしながら 一路 堺の港を目指して潰走する> 285 00:31:12,137 --> 00:31:15,040 <1,600人ほどの島津兵のうち➡ 286 00:31:15,040 --> 00:31:21,146 堺の東の口の大橋に たどりついた者は 僅か84名という➡ 287 00:31:21,146 --> 00:31:24,449 壮絶無比の退却であった> 288 00:31:26,818 --> 00:31:29,488 島津隊が 東の大橋へ? 289 00:31:29,488 --> 00:31:33,492 後方からは 更に 徳川方の手が迫っているもようです。 290 00:31:41,500 --> 00:31:44,169 (いななき) 291 00:31:44,169 --> 00:31:46,838 (義弘)門を開き候え!➡ 292 00:31:46,838 --> 00:31:50,509 我ら 故太閤殿下のご恩に報いんがため➡ 293 00:31:50,509 --> 00:31:56,181 美濃 関ヶ原において 逆臣 徳川内大臣殿と一戦を交えしが➡ 294 00:31:56,181 --> 00:32:02,988 武運及ばず これより 海に退路を求め 故国 薩摩に帰国せんとするものなり! 295 00:32:02,988 --> 00:32:07,459 門を開き候え! 港へ通したまえ! 296 00:32:07,459 --> 00:32:09,761 お頼み申す! 297 00:32:11,329 --> 00:32:13,799 門を開けてはなりません。 298 00:32:13,799 --> 00:32:17,669 (ざわめき) 299 00:32:17,669 --> 00:32:22,808 堺は 局外中立を守り通さねばなりません。 300 00:32:22,808 --> 00:32:26,144 門を開けては 堺の姿勢が崩れます。 301 00:32:26,144 --> 00:32:29,481 塀の外にいるのは 敗走兵です。 堺を攻めに来たのではありません。 302 00:32:29,481 --> 00:32:31,416 助けを求めている者を 見殺しにはできませぬ! 303 00:32:31,416 --> 00:32:33,351 道義のことを言っているんではない。 304 00:32:33,351 --> 00:32:36,154 我らが守るべき信念のことを 言っているんです。 305 00:32:36,154 --> 00:32:40,859 島津軍を町に入れたからといって 中立の姿勢が崩れると思いませぬ。 306 00:32:47,766 --> 00:32:54,172 ご一同 もし 島津軍を町の中に入れ➡ 307 00:32:54,172 --> 00:33:00,779 船を貸して 薩摩へ逃がしてもよいと お思いの方➡ 308 00:33:00,779 --> 00:33:03,081 お立ちを願いたい。 309 00:33:06,117 --> 00:33:08,787 はあ~。 310 00:33:08,787 --> 00:33:15,494 信念より 情をとられたか。 311 00:33:18,129 --> 00:33:21,433 心優しき人々だ。 312 00:33:26,805 --> 00:33:29,140 よろしかろう。 313 00:33:29,140 --> 00:33:37,482 堺衆が誰の指図も受けず 堺衆の分別で決めたことだ。 314 00:33:37,482 --> 00:33:40,819 門を開けましょう。 315 00:33:40,819 --> 00:34:29,134 ♬~ 316 00:34:29,134 --> 00:34:37,475 では 治部少輔様 行長様 恵瓊様 いずれも 行方知れずでございますか。 317 00:34:37,475 --> 00:34:41,780 戦場で散乱したきり 生死も不明だ。 318 00:34:43,348 --> 00:34:47,485 たとえ逃げても 東軍の あの勢いでは…➡ 319 00:34:47,485 --> 00:34:49,821 佐和山までも行き着けまい。 320 00:34:49,821 --> 00:34:53,525 殿 お早く ご乗船を。 321 00:34:56,494 --> 00:34:58,496 恩は 終生忘れぬ。 322 00:35:00,098 --> 00:35:02,400 ご無事で。 323 00:35:05,770 --> 00:35:08,106 さらばじゃ。 324 00:35:08,106 --> 00:35:28,393 ♬~ 325 00:35:30,128 --> 00:35:32,430 (小太郎)船長! 326 00:35:34,799 --> 00:35:36,735 東軍の追っ手が来ました。 327 00:35:36,735 --> 00:35:40,138 やはり 来たか。 追っ手の大将は 井伊直政殿。 328 00:35:40,138 --> 00:35:44,009 東の口の大橋にて 門を開けや 島津兵を引き渡せやと叫んでおります。 329 00:35:44,009 --> 00:35:48,013 門を開けるわけにはいかん。 お引き取り願おう。 330 00:35:48,013 --> 00:35:51,016 やあ~! それ! 331 00:35:53,151 --> 00:35:57,455 鉄砲! 撃て! (銃声) 332 00:36:19,110 --> 00:36:21,780  心の声  とうとう 一方を敵に回してしまった。➡ 333 00:36:21,780 --> 00:36:25,617 堺の命運も もはや これまでか。 334 00:36:25,617 --> 00:36:30,455 (鐘の音) 335 00:36:30,455 --> 00:36:36,327 (お仙)葬式だ。 堺の葬式だ。 336 00:36:36,327 --> 00:36:42,067 海へお逃げ。 一人残らず 海へお逃げ。 337 00:36:42,067 --> 00:36:46,471 燃える…。 堺が燃えるよ。 338 00:36:46,471 --> 00:36:52,143 フフフ…。 339 00:36:52,143 --> 00:36:57,482 海へお逃げ。 みんな 逃げるんだよ。 340 00:36:57,482 --> 00:37:02,787 燃える…。 堺が燃える…。 341 00:37:08,760 --> 00:37:11,663 御寮様 お危のうございます こんな所へおられては。 342 00:37:11,663 --> 00:37:14,632 しばらく いさせてください。 343 00:37:14,632 --> 00:37:17,435 (小太郎)母上! 344 00:37:17,435 --> 00:37:22,107 お前が どんな働きをしてるか お父上が心配なさるので➡ 345 00:37:22,107 --> 00:37:24,442 様子を見に来たのですよ。 346 00:37:24,442 --> 00:37:27,145 どうぞ ごゆっくり。 347 00:37:28,780 --> 00:37:32,117 昔の宗薫殿に よう似ている。 348 00:37:32,117 --> 00:37:34,119 さあ。 349 00:37:35,787 --> 00:37:39,124 こうして 堀の内と外で撃ち合っておりますと➡ 350 00:37:39,124 --> 00:37:42,427 永禄11年の昔に 引き戻されるような気がいたします。 351 00:37:43,995 --> 00:37:48,800 ほんに あの時は 信長公3,000の兵を相手に➡ 352 00:37:48,800 --> 00:37:52,470 堺の南北は 祭りのように沸き返っていた。 353 00:37:52,470 --> 00:37:57,142 町の中で触れ合う一人一人の血が 熱く燃えていた。 354 00:37:57,142 --> 00:37:59,144 男も 女も。 355 00:38:00,745 --> 00:38:07,085 御寮様と初めて口を利いたのも あの混乱のさなかでございました。 356 00:38:07,085 --> 00:38:10,955 ならず者の傭兵を相手に やり合っているところを➡ 357 00:38:10,955 --> 00:38:13,758 あなたが助けてくれました。 358 00:38:13,758 --> 00:38:18,429 ああ…。 御寮様も勇ましかった。 359 00:38:18,429 --> 00:38:23,134 そりゃ 堺の女ですもの。 360 00:38:24,769 --> 00:38:28,106 (小太郎)船長! 361 00:38:28,106 --> 00:38:30,408 敵が引き揚げます! 362 00:38:39,450 --> 00:38:44,155 おお 諦めてくれたようだな。 363 00:38:45,790 --> 00:38:51,129 小太郎! 勝ちどきを聞かせておくれ! 勝ちどきを? 364 00:38:51,129 --> 00:38:54,999 堺の空いっぱいに 勝ちどきを。 365 00:38:54,999 --> 00:39:00,405 ♬~ 366 00:39:00,405 --> 00:39:02,407 よし! 367 00:39:04,075 --> 00:39:08,413 みんな 俺たちは勝った! 勝ちどきを上げるぞ! 368 00:39:08,413 --> 00:39:11,749 エイ エイ オ~! 369 00:39:11,749 --> 00:39:24,762 (一同) エイ エイ オ~! エイ エイ オ~! 370 00:39:29,100 --> 00:39:32,971 <関ヶ原の野戦で 圧勝を収めた家康は➡ 371 00:39:32,971 --> 00:39:39,444 直ちに 軍を佐和山に押し進めて 三成の居城を攻め落とし➡ 372 00:39:39,444 --> 00:39:45,149 その一族を ことごとく討ち滅ぼして 大坂城に入る> 373 00:39:46,784 --> 00:39:52,590 (治長)今回の事変については➡ 374 00:39:52,590 --> 00:39:57,428 いまだ若少の秀頼様 もとより これに関係あるべき道理なく➡ 375 00:39:57,428 --> 00:40:00,331 かつ また 淀の方様には 女性にて➡ 376 00:40:00,331 --> 00:40:04,802 治部少輔らの企ては 毫もあずかり知るところなきを…➡ 377 00:40:04,802 --> 00:40:09,807 何とぞ ご了承いただきとう存じまする。 378 00:40:12,677 --> 00:40:19,150 この度 石田治部少輔以下 逆徒のやから➡ 379 00:40:19,150 --> 00:40:26,824 無事 美濃 関ヶ原において 討伐つかまつりましてござりまする。 380 00:40:26,824 --> 00:40:30,828 内府殿 ご苦労でした。 381 00:40:33,164 --> 00:40:35,166 ははっ。 382 00:40:36,834 --> 00:40:42,507 時に 上方では 3里先の堺の町が➡ 383 00:40:42,507 --> 00:40:45,176 町を挙げて 櫓を組み➡ 384 00:40:45,176 --> 00:40:52,050 鉄砲を構えて この大坂に あらがおうとしているとの噂を聞くが➡ 385 00:40:52,050 --> 00:40:58,189 まことのことであれば 許し難い事態じゃのう。 386 00:40:58,189 --> 00:41:04,796 仰せのとおり 堺は 逆臣 島津をかくまい➡ 387 00:41:04,796 --> 00:41:10,134 我が徳川に 反抗したる町でござりますれば➡ 388 00:41:10,134 --> 00:41:16,808 直ちに 町ぐるみ 殲滅いたさん所存でござりまする。 389 00:41:16,808 --> 00:41:19,510 町ぐるみとは? 390 00:41:21,145 --> 00:41:28,152 人も家も 一宇も残さず 掃き捨てまする。 391 00:41:31,489 --> 00:41:36,794 どうか お心 安らかに。 392 00:42:15,032 --> 00:42:17,735 とうとう来たか。 393 00:42:20,471 --> 00:42:25,476 <堺の町が 家康の軍に包囲される> 394 00:42:32,483 --> 00:42:35,386 <同じ時…➡ 395 00:42:35,386 --> 00:42:41,692 石田三成は 伊吹山の古橋村の山中を さまよっている> 396 00:42:57,708 --> 00:43:03,781 <また 同じ伊吹山の東 粕壁村の山中では➡ 397 00:43:03,781 --> 00:43:08,786 小西行長が 行く手を失っている> 398 00:43:14,425 --> 00:43:20,131 <伊勢の山中には 安国寺恵瓊が逃げている> 399 00:43:20,131 --> 00:43:30,141 ♬~ 400 00:43:30,141 --> 00:43:38,015 <そして 堺も 今 最期の時を迎えようとしている> 401 00:43:38,015 --> 00:43:48,025 ♬~