1 00:00:00,501 --> 00:00:04,438 (鐘場) 犯人の姿が全く見えて来ねえ まさに透明な悪魔だ。 2 00:00:04,505 --> 00:00:07,441 (天子)「犯人は 警察関係者なのかもしれない」。 3 00:00:07,508 --> 00:00:09,443 (香月) 翡翠さんの力を 恐れているからこそ→ 4 00:00:09,510 --> 00:00:11,445 ヤツは 翡翠さんを 殺そうとしている。 5 00:00:11,512 --> 00:00:13,948 (翡翠) 犯人は 鐘場警部なのかもしれません。 6 00:00:14,015 --> 00:00:15,950 (香月) 鐘場さんが透明な悪魔なら→ 7 00:00:16,017 --> 00:00:18,953 翡翠さんと人けのない場所で 2人きりになる瞬間は→ 8 00:00:19,020 --> 00:00:20,955 絶好のチャンスのはず。 9 00:00:21,021 --> 00:00:23,524 そこを刑事さんたちに 捕まえてもらいます。 10 00:00:31,031 --> 00:00:33,033 (香月) 翡翠さん…? 11 00:00:35,536 --> 00:00:37,471 翡翠さん! 12 00:00:37,538 --> 00:00:39,039 翡翠さん!! 13 00:00:40,040 --> 00:00:42,042 翡翠さん!! 14 00:00:44,545 --> 00:00:46,480 (母親) ホントにありがとうございます。 15 00:00:46,547 --> 00:00:48,482 (翡翠) いいえ。 16 00:00:48,549 --> 00:00:51,986 もう お母さんから離れたら ダメですよ。 (子供) うん! 17 00:00:52,052 --> 00:00:54,989 (母親) お姉さんにありがとうって バイバイできる? 18 00:00:55,055 --> 00:00:57,992 (子供) バイバイ。 (翡翠) バイバイ。 19 00:00:58,058 --> 00:01:00,060 (母親) ありがとうございました。 20 00:01:10,004 --> 00:01:19,513 ♪~ 21 00:01:19,513 --> 00:01:21,515 (香月) ハァ…。 22 00:01:26,020 --> 00:01:30,458 (翡翠の声) 先生… 私 先生のこと知りたいです。 23 00:01:30,524 --> 00:01:32,960 (香月の声) 僕のこと? 24 00:01:33,027 --> 00:01:35,463 (翡翠の声) 先生は 子供の頃に→ 25 00:01:35,529 --> 00:01:38,966 大切な人を 亡くされていませんか? 26 00:01:39,033 --> 00:01:44,472 (香月) まだ 小学生だった頃のことです。 27 00:01:44,538 --> 00:01:48,476 僕には10歳年の離れた 姉がいました。 28 00:01:48,542 --> 00:01:52,980 正確には 血のつながらない義理の姉です。 29 00:01:53,047 --> 00:01:56,484 優しくて キレイな人で→ 30 00:01:56,550 --> 00:02:00,921 僕は すぐに憧れに近い感情を 抱くようになりました。 31 00:02:00,988 --> 00:02:02,990 けれど 彼女は…。 32 00:02:05,993 --> 00:02:09,997 (香月) 強盗に刺されて 亡くなりました。 33 00:02:12,500 --> 00:02:14,935 僕が見つけた時→ 34 00:02:15,002 --> 00:02:17,938 彼女には まだ息があったんです。 35 00:02:18,005 --> 00:02:20,941 けれど…。 36 00:02:21,008 --> 00:02:25,012 彼女が最後に 何を言おうとしていたのか…。 37 00:02:28,516 --> 00:02:30,951 (翡翠) 先生。 38 00:02:31,018 --> 00:02:33,020 ギュってしてあげます。 39 00:02:34,522 --> 00:02:35,956 (香月) え? 40 00:02:36,023 --> 00:02:38,959 (翡翠) つらい時には 私がギュってしてあげます。 41 00:02:39,026 --> 00:02:40,961 それが一番 効くんです。 42 00:02:41,028 --> 00:02:42,530 (香月) あぁ…。 43 00:02:44,031 --> 00:02:45,966 フッ。 44 00:02:46,033 --> 00:02:51,472 (翡翠) 私 本当に先生の力になりたいと 思っています。 45 00:02:51,539 --> 00:02:56,544 だから ギュってしてあげたいのは 本当です。 46 00:03:01,982 --> 00:03:05,419 (翡翠) たとえ 逃れられない運命だとしても→ 47 00:03:05,486 --> 00:03:07,988 あなたのそばに…。 48 00:03:07,988 --> 00:03:42,022 ♪~ 49 00:03:56,537 --> 00:03:58,973 (香月) 雨野刑事から 連絡がありました。 50 00:03:59,039 --> 00:04:03,911 やはり 鐘場警部が 犯人だったようです。 51 00:04:03,978 --> 00:04:07,982 これでもう 事件は解決しましたよ。 52 00:04:10,484 --> 00:04:13,420 (翡翠) そうですか。 53 00:04:13,487 --> 00:04:15,489 よかった。 54 00:04:16,991 --> 00:04:20,928 (香月) ここから少し行った所に 別荘を持っているんです。 55 00:04:20,995 --> 00:04:22,429 (翡翠) ん? 56 00:04:22,496 --> 00:04:26,500 (香月) もう遅いですし 泊まって行きませんか? 57 00:04:32,006 --> 00:04:33,507 (翡翠) はい…。 58 00:04:42,516 --> 00:04:44,518 (車のドアが閉まる音) 59 00:04:51,525 --> 00:04:53,527 (香月) さぁ 中に。 60 00:05:07,474 --> 00:05:09,410 (翡翠) 先生…。 61 00:05:09,476 --> 00:05:11,912 (香月) 翡翠。 62 00:05:11,979 --> 00:05:15,983 (翡翠) 先生… ダメです こんな所じゃ。 63 00:05:23,991 --> 00:05:26,927 (翡翠) 先生…。 64 00:05:26,994 --> 00:05:30,931 ここは… 何なんですか? 65 00:05:30,998 --> 00:05:32,933 どうして こんな…。 66 00:05:33,000 --> 00:05:36,437 (香月) やっぱり 君は感じ取るのか。 67 00:05:36,503 --> 00:05:39,940 (翡翠) 先生…? 68 00:05:40,007 --> 00:05:43,944 (香月) 翡翠 君はホントにかわいらしいよ。 69 00:05:44,011 --> 00:05:47,448 だから もう我慢ができない。 70 00:05:47,514 --> 00:05:49,950 僕が殺したんだ。 71 00:05:50,017 --> 00:05:52,453 10人以上は実験をした。 72 00:05:52,519 --> 00:05:54,521 どうしても 君で試したいんだ。 73 00:05:56,523 --> 00:05:59,460 (翡翠) ウソ… ウソですよね? 74 00:05:59,526 --> 00:06:02,396 あっ…。 75 00:06:02,463 --> 00:06:05,399 先生 こういう冗談はダメです。 76 00:06:05,466 --> 00:06:07,901 怒りますよ。 77 00:06:07,968 --> 00:06:09,970 (香月) ウソじゃないんだ。 78 00:06:09,970 --> 00:06:19,980 ♪~ 79 00:06:19,980 --> 00:06:23,417 (香月) ほら これで信じられるだろう? 80 00:06:23,484 --> 00:06:27,988 〔女性の悲鳴〕 (香月)〔教えてくれ 痛くないだろう?〕 81 00:06:30,491 --> 00:06:34,928 (翡翠) せ… 先生が… 殺した? 82 00:06:34,995 --> 00:06:37,431 (香月) そう やらなきゃいけないんだ。 83 00:06:37,498 --> 00:06:40,434 (翡翠) ウソです こんなのウソですよね!? 84 00:06:40,501 --> 00:06:42,936 ウソです こんなのウソ! ウソ…! 85 00:06:43,003 --> 00:06:45,939 (香月) 大丈夫 ナイフで刺すだけだよ。 86 00:06:46,006 --> 00:06:49,443 (翡翠) 助け… 助けて…。 87 00:06:49,510 --> 00:06:51,445 (香月) 誰にも聞こえないよ。 88 00:06:51,512 --> 00:06:53,947 君のスマホも とっくに電源を切ってある。 89 00:06:54,014 --> 00:06:56,950 鐘場警部は 何十kmも離れた場所で→ 90 00:06:57,017 --> 00:06:58,952 君を待ち続けてるし→ 91 00:06:59,019 --> 00:07:01,889 千和崎さんも 今は遠い北海道の実家だ。 92 00:07:01,955 --> 00:07:04,958 この場所を知っている人間は どこにもいない。 93 00:07:08,462 --> 00:07:11,398 (香月) 君に死をもたらすのは僕なんだ。 94 00:07:11,465 --> 00:07:14,401 (翡翠) 助けて…。 95 00:07:14,468 --> 00:07:17,404 (香月) 痛いか痛くないか 実験をするだけだ。 96 00:07:17,471 --> 00:07:20,474 (翡翠) 助けて! 誰か助けて! 97 00:07:24,478 --> 00:07:26,914 (翡翠) あなたは…。 98 00:07:26,980 --> 00:07:28,916 悪魔だわ。 99 00:07:28,982 --> 00:07:32,419 こうやって多くの女性を だまし続けて来たんでしょう。 100 00:07:32,486 --> 00:07:37,424 でも… あなたは絶対に捕まる! 101 00:07:37,491 --> 00:07:41,929 いつか… いつかきっと あなたの正体を突き止める人が→ 102 00:07:41,995 --> 00:07:43,997 必ず現れる! 103 00:07:52,506 --> 00:07:54,441 (翡翠) うっ…。 104 00:07:54,508 --> 00:07:56,443 うぅ…。 105 00:07:56,510 --> 00:07:59,947 (香月) すぐには殺さないから 怖がらなくていい。 106 00:08:00,013 --> 00:08:02,449 君には してほしいことがあるんだ。 107 00:08:04,451 --> 00:08:07,888 僕の姉さんの霊を降ろしてくれ。 108 00:08:07,955 --> 00:08:09,890 (翡翠) 助けて…。 109 00:08:09,957 --> 00:08:12,459 こんなのウソよ…。 110 00:08:19,967 --> 00:08:23,470 (香月) 降霊をするのに 名前は必要だったかな? 111 00:08:27,474 --> 00:08:29,910 (香月) 名前は鶴丘陽子。 112 00:08:29,977 --> 00:08:33,981 亡くなったのは21歳の時で 殺害現場はここだ。 113 00:08:36,483 --> 00:08:39,920 どう? できそう? 114 00:08:39,987 --> 00:08:43,490 彼女に会わせてくれ 聞きたいことがあるんだ。 115 00:08:45,492 --> 00:08:47,427 (翡翠 はなをすする音) 116 00:08:47,494 --> 00:08:49,496 (香月) 早くしてくれ。 117 00:08:57,504 --> 00:09:01,875 (翡翠) フフフ… フッ。 118 00:09:01,942 --> 00:09:03,877 フフっ。 119 00:09:03,944 --> 00:09:06,380 (香月) やっぱり壊れてしまったか。 120 00:09:06,446 --> 00:09:09,950 (翡翠) フフフ…。 121 00:09:19,960 --> 00:09:22,396 (翡翠) ハッ…。 122 00:09:22,462 --> 00:09:25,899 アハっ アハハ…。 (香月) 何を笑っているんだ? 123 00:09:25,966 --> 00:09:30,404 (翡翠) アハハ…。 124 00:09:30,470 --> 00:09:32,906 (香月) 翡翠じゃないのか? 125 00:09:32,973 --> 00:09:35,909 もう何かを降霊している…? 126 00:09:35,976 --> 00:09:37,911 (翡翠) アハハ…。 127 00:09:37,978 --> 00:09:39,980 (香月) 何がおかしい? 128 00:09:45,485 --> 00:09:47,421 (翡翠) ハァ…。 129 00:09:47,487 --> 00:09:52,426 いえ 別に。 130 00:09:52,492 --> 00:09:55,429 それより 先生→ 131 00:09:55,495 --> 00:09:58,932 手首の縄を ほどいてもらえませんか? 132 00:09:58,999 --> 00:10:02,502 このままでは 集中して降霊ができません。 133 00:10:05,505 --> 00:10:07,507 (香月) いいだろう。 134 00:10:14,514 --> 00:10:16,950 (翡翠) きっと お化粧が 崩れちゃいましたね。 135 00:10:17,017 --> 00:10:18,952 今日のメイクは 薄いほうですから→ 136 00:10:19,019 --> 00:10:21,955 そんなに目立たないとは 思うんですけれど…。 137 00:10:22,022 --> 00:10:24,458 (香月) 何を…。 138 00:10:24,524 --> 00:10:26,960 まさか気付いていたのか? 139 00:10:27,027 --> 00:10:30,964 いや 僕のように 殺人に 罪悪感を抱かない人間に対して→ 140 00:10:31,031 --> 00:10:35,469 君の力は役に立たないはず…。 (翡翠) フフフ… アハハ! 141 00:10:35,535 --> 00:10:38,472 アハハ…! 142 00:10:38,538 --> 00:10:41,975 おかしい 本当におかしい。 143 00:10:42,042 --> 00:10:43,977 あぁもう 先生ったら→ 144 00:10:44,044 --> 00:10:47,481 笑いをこらえるほうの身にも なってくださいよ。 145 00:10:47,547 --> 00:10:48,982 あぁ アハハ。 146 00:10:49,049 --> 00:10:53,487 残念ですが 先生のお姉さんを 降ろすことはできません。 147 00:10:53,553 --> 00:10:55,555 (香月) なぜだ? 148 00:10:59,559 --> 00:11:02,929 (翡翠) 私が本物の霊媒だって→ 149 00:11:02,996 --> 00:11:05,499 ずっと信じていらしたんですか? 150 00:11:07,501 --> 00:11:09,936 (香月) どういう意味だ…。 (翡翠) 降霊なんて→ 151 00:11:10,003 --> 00:11:11,938 そんなの できるわけないでしょう。 152 00:11:12,005 --> 00:11:15,442 だって 私は インチキ霊媒師ですよ。 153 00:11:15,509 --> 00:11:18,445 (香月) ふざけるな! 君の力は本物だ! 154 00:11:18,512 --> 00:11:20,447 (翡翠) 先生が そう信じていただけです。 155 00:11:20,514 --> 00:11:23,950 (香月) これまでも信じがたい力で いくつもの事件を解決して来た! 156 00:11:24,017 --> 00:11:25,952 (翡翠) そうかもしれませんね。 157 00:11:26,019 --> 00:11:28,455 ですが それは本当に→ 158 00:11:28,522 --> 00:11:31,958 信じがたい力だったと 言えるのでしょうか? 159 00:11:32,025 --> 00:11:35,028 (香月) いや… 本物だ。 160 00:11:36,530 --> 00:11:41,468 そう 君が初めて僕に見せた霊視は 倉持結花の事件だった。 161 00:11:41,535 --> 00:11:45,038 君は 彼女の職業を 霊視して当てただろ!? 162 00:12:03,490 --> 00:12:06,426 (翡翠) 余興ついでに 解説をしてあげましょう。 163 00:12:06,493 --> 00:12:08,428 このまま 殺されてしまうのでしたら→ 164 00:12:08,495 --> 00:12:12,499 その前に せめて罪を 告白しておく必要がありますから。 165 00:12:17,504 --> 00:12:19,940 (翡翠) 倉持さんは インターホンを鳴らした時→ 166 00:12:20,006 --> 00:12:21,942 とても歯切れが良く→ 167 00:12:22,008 --> 00:12:23,944 自信に満ちた声で 応答なさいました。 168 00:12:24,010 --> 00:12:26,446 実際に会うと 座る姿勢も様になっていて→ 169 00:12:26,513 --> 00:12:28,448 メイクにも慣れているようでした。 170 00:12:28,515 --> 00:12:31,451 普段から 他人に見られる お仕事だと予想できます。 171 00:12:31,518 --> 00:12:35,455 先生 あのタワーマンションですが 私 少しばかり投資をしていて→ 172 00:12:35,522 --> 00:12:37,958 エントランスやロビー エレベーター→ 173 00:12:38,024 --> 00:12:41,461 所々 音声を拾えるように してあるんです。 174 00:12:41,528 --> 00:12:42,963 (香月) 盗聴…? 175 00:12:43,029 --> 00:12:44,965 (翡翠) 先生は 彼女に対して→ 176 00:12:45,031 --> 00:12:46,967 「さすがだね」と おっしゃいましたよね? 177 00:12:47,033 --> 00:12:48,468 (香月)〔さすがだね〕 178 00:12:48,535 --> 00:12:50,971 (翡翠の声) 私は 何が「さすが」なのか考えました。 179 00:12:51,037 --> 00:12:53,473 丁寧な言葉遣いや 聞きやすい声を→ 180 00:12:53,540 --> 00:12:56,476 「さすがだね」と思われるような お仕事…。 181 00:12:56,543 --> 00:12:59,479 コールセンターのお仕事かな? とも思えますが→ 182 00:12:59,546 --> 00:13:01,915 人に見られるお仕事 という部分に反します。 183 00:13:01,982 --> 00:13:05,919 あの日は平日だったので 一般企業や銀行員という線も薄い。 184 00:13:05,986 --> 00:13:08,421 つまり 彼女は デパートやモールなどで→ 185 00:13:08,488 --> 00:13:11,424 受付をなさっている方だと 推定できます。 186 00:13:11,491 --> 00:13:12,926 (香月) バカな…。 187 00:13:12,993 --> 00:13:15,428 (翡翠) まぁ 間違っていたら 間違っていたでいいのです。 188 00:13:15,495 --> 00:13:18,431 相手の反応を見ながら 別の候補を言えばいいのですから。 189 00:13:18,498 --> 00:13:23,937 (香月) いや… だが霊的な力で 結花の肩や手に触った! 190 00:13:24,004 --> 00:13:26,940 (翡翠) あんなのは ただの奇術です。 191 00:13:27,007 --> 00:13:29,943 (香月) 奇術? (翡翠) マジックですよ。 192 00:13:30,010 --> 00:13:32,946 ポピュラーな現象で いくつもの手法があります。 193 00:13:33,013 --> 00:13:35,448 (香月) ウソだ そうやってごまかして→ 194 00:13:35,515 --> 00:13:37,450 この場を 乗り切ろうとしているんだろ。 195 00:13:37,517 --> 00:13:40,954 インチキだと言うなら 倉持結花の事件はどう説明する? 196 00:13:41,021 --> 00:13:43,957 君は 現場を見て すぐに犯人が女だと言った。 197 00:13:44,024 --> 00:13:46,459 (翡翠)〔犯人は 女の人です〕 198 00:13:46,526 --> 00:13:48,962 (香月) 遺体発見の直後にだぞ!? (翡翠) アハハ…! 199 00:13:49,029 --> 00:13:51,464 アハハ…! 200 00:13:51,531 --> 00:13:53,533 (香月) ふざけるな! 201 00:13:56,036 --> 00:13:59,973 (翡翠) ハァ 仕方ないですねぇ。 202 00:14:00,040 --> 00:14:03,410 アイスコーヒーですよ 先生。 203 00:14:03,476 --> 00:14:06,413 (香月) アイスコーヒー? 204 00:14:06,479 --> 00:14:08,915 (翡翠) 現場に水滴が落ちていましたね。 205 00:14:08,982 --> 00:14:10,917 それを見た時に私は→ 206 00:14:10,984 --> 00:14:13,920 あの水滴の正体が何かを 考えました。 207 00:14:13,987 --> 00:14:17,924 真っ先に考えられるのは 氷です。 208 00:14:17,991 --> 00:14:19,426 (香月) 氷? 209 00:14:19,492 --> 00:14:21,428 (翡翠) 先生は 泣き女の涙の跡だと→ 210 00:14:21,494 --> 00:14:23,930 思い込んでらっしゃったのかも しれません。 211 00:14:23,997 --> 00:14:27,434 けれど あれはどう見ても→ 212 00:14:27,500 --> 00:14:31,004 氷が溶けてしまった時の名残です。 213 00:14:33,506 --> 00:14:36,443 あの水滴の正体が 氷だと仮定しましょう。 214 00:14:36,509 --> 00:14:39,446 倉持さんは 急冷式で アイスコーヒーを入れるんでしたよね。 215 00:14:39,512 --> 00:14:41,948 現場には アイスコーヒーの グラスが落ちていました。 216 00:14:42,015 --> 00:14:43,950 つまり グラスが落ちて→ 217 00:14:44,017 --> 00:14:46,953 その氷が飛んだのだと 仮説を立てることができます。 218 00:14:47,020 --> 00:14:49,956 あの日は早朝にかけて 気温も低かったですし→ 219 00:14:50,023 --> 00:14:52,959 大きな氷でしたら ほんのわずかな水滴となって→ 220 00:14:53,026 --> 00:14:55,962 床に残ったことは 十分に考えられます。 221 00:14:56,029 --> 00:14:59,466 そう仮定すると 彼女が帰宅して すぐ強盗と鉢合わせた→ 222 00:14:59,532 --> 00:15:02,402 …という説は 不整合が生まれますね。 223 00:15:02,469 --> 00:15:03,903 だって そうだとするなら→ 224 00:15:03,970 --> 00:15:06,406 アイスコーヒーを ドリップする時間がありません。 225 00:15:06,473 --> 00:15:08,908 (香月) だがそうだとしても どうして 犯人が女性だと!? 226 00:15:08,975 --> 00:15:11,411 (翡翠) 倉持さんは帰宅直後の服装でした。 227 00:15:11,478 --> 00:15:14,414 ですが 仕事から帰宅して 疲れている時に→ 228 00:15:14,481 --> 00:15:16,416 自分1人分だけ わざわざ 手間をかけて→ 229 00:15:16,483 --> 00:15:18,418 アイスコーヒーを 作るでしょうか? 230 00:15:18,485 --> 00:15:20,420 でも 眠る予定がなくて→ 231 00:15:20,487 --> 00:15:22,422 誰かと一緒に 夜更かしをするつもりなら→ 232 00:15:22,489 --> 00:15:24,924 手間をかける価値が あるかもしれません。 233 00:15:24,991 --> 00:15:27,427 1杯分だけ作るのが難しいと おっしゃっていたのに→ 234 00:15:27,494 --> 00:15:29,929 サーバーは空っぽでしたからね。 235 00:15:29,996 --> 00:15:33,933 つまり 倉持さんは誰かと一緒に アイスコーヒーを飲んでいたと→ 236 00:15:34,000 --> 00:15:35,435 仮定できる。 237 00:15:35,502 --> 00:15:38,438 では 犯人は どんな人物だったんでしょうか? 238 00:15:38,505 --> 00:15:41,941 何者かがやって来て 彼女と アイスコーヒーを飲んだとします。 239 00:15:42,008 --> 00:15:44,945 さて どこで飲みます? 240 00:15:45,011 --> 00:15:46,446 (香月) どこで? 241 00:15:46,513 --> 00:15:49,950 (翡翠) 立ったまま飲みますか? 普通は椅子に座ります。 242 00:15:50,016 --> 00:15:52,952 ところが 4人掛けテーブルの 奥側に並んだ椅子2つは→ 243 00:15:53,019 --> 00:15:55,455 荷物で埋まっていました 使えませんね。 244 00:15:55,522 --> 00:15:58,458 では 手前側に並んで座りますか? 245 00:15:58,525 --> 00:16:01,394 仲良く並んで壁を見つめます? 246 00:16:01,461 --> 00:16:03,396 あり得ない。 247 00:16:03,463 --> 00:16:05,899 となれば 残るのはソファです。 248 00:16:05,965 --> 00:16:08,401 ですが あのソファは 狭い2人掛け。 249 00:16:08,468 --> 00:16:10,403 体が密着してしまいますね。 250 00:16:10,470 --> 00:16:12,906 となると 恋人でしょうか? 251 00:16:12,972 --> 00:16:16,409 それはないと思いました 先生もご存じだったように→ 252 00:16:16,476 --> 00:16:18,912 倉持さんは 先生のことが 好きだったからです。 253 00:16:18,979 --> 00:16:22,916 すると 残るのは女性です とても親しい女友達と→ 254 00:16:22,982 --> 00:16:26,920 お泊まりパーティーを するつもりだったんです。 255 00:16:26,986 --> 00:16:30,423 さてさて そうなると 不思議なことに気付きましたよ。 256 00:16:30,490 --> 00:16:32,425 2人でソファに並んで腰掛けて→ 257 00:16:32,492 --> 00:16:34,928 テーブルに 冷たい アイスコーヒーのグラスを置く。 258 00:16:34,994 --> 00:16:38,431 ここで 何らかの理由から 2人はケンカになる。 259 00:16:38,498 --> 00:16:41,434 小突いたり 胸ぐらをつかんだり…。 260 00:16:41,501 --> 00:16:43,436 怖いですね。 261 00:16:43,503 --> 00:16:47,440 そこでグラスが落ちて… 割れる? 262 00:16:47,507 --> 00:16:50,443 あれれ~? へんてこさんですね。 263 00:16:50,510 --> 00:16:52,445 背の低いテーブルから→ 264 00:16:52,512 --> 00:16:56,950 柔らかいカーペットの上に グラスが落ちて 割れます? 265 00:16:57,016 --> 00:16:59,452 割れないですよね? 普通。 266 00:16:59,519 --> 00:17:01,888 (香月) 君は まさか…。 267 00:17:01,955 --> 00:17:04,391 (翡翠) 犯人は わざわざグラスが 4人掛けテーブルから→ 268 00:17:04,457 --> 00:17:06,893 落ちたと見えるように 細工をしたかったのです。 269 00:17:06,960 --> 00:17:08,895 では グラスが砕けることで→ 270 00:17:08,962 --> 00:17:11,898 犯人にとって どんなメリットが 生まれるでしょう? 271 00:17:11,965 --> 00:17:14,401 簡単です 細かい破片が生じて→ 272 00:17:14,467 --> 00:17:17,470 類似した何かを 紛れ込ますことができる。 273 00:17:18,972 --> 00:17:22,409 あれれ? でもでも ちょっと待ってくださいよ。 274 00:17:22,475 --> 00:17:25,412 そのままにしておけないのなら 拾って回収すればいいのに→ 275 00:17:25,478 --> 00:17:27,414 不思議ですね。 276 00:17:27,480 --> 00:17:30,417 ですが 例えば とても視力が悪い状態で→ 277 00:17:30,483 --> 00:17:32,919 散らばった破片を 一つ残らず回収するのは→ 278 00:17:32,986 --> 00:17:34,921 とても難しいことです。 279 00:17:34,988 --> 00:17:37,924 不安に駆られた犯人は わざとグラスを落として→ 280 00:17:37,991 --> 00:17:39,426 粉々に割ったんでしょう。 281 00:17:39,492 --> 00:17:42,429 そうすれば 他の小さな破片はもちろん→ 282 00:17:42,495 --> 00:17:45,432 万が一 見逃してしまった 大きな破片があっても→ 283 00:17:45,498 --> 00:17:48,001 グラスの一部だと思ってもらえる。 284 00:17:49,502 --> 00:17:51,438 以上のことから→ 285 00:17:51,504 --> 00:17:54,441 犯人は倉持結花さんと かなり親密な女性で→ 286 00:17:54,507 --> 00:17:57,944 メガネを掛けている人物 ということが分かります。 287 00:17:58,011 --> 00:18:00,380 (香月) 初めて彼女の部屋に入った あの時点で→ 288 00:18:00,447 --> 00:18:03,383 そこまで考えていたのか? 289 00:18:03,450 --> 00:18:04,884 (翡翠) そうですよ。 290 00:18:04,951 --> 00:18:08,888 先生には 分からなかったんですか? 291 00:18:08,955 --> 00:18:11,391 (香月) 君は何者なんだ? 292 00:18:11,458 --> 00:18:13,893 (翡翠) 私は霊媒ですよ。 293 00:18:13,960 --> 00:18:18,898 ただの詐欺師であり その本質は ただの奇術師でもある。 294 00:18:18,965 --> 00:18:20,900 (香月) 奇術師だと…? 295 00:18:20,967 --> 00:18:23,903 (翡翠) 霊媒というのは 奇術から生まれました。 296 00:18:23,970 --> 00:18:27,407 そして奇術は霊媒から生まれた。 297 00:18:27,474 --> 00:18:30,910 (香月) 何が目的で…。 298 00:18:30,977 --> 00:18:34,914 (翡翠) あなたの化けの皮を 剥ぐためにですよ。 299 00:18:34,981 --> 00:18:38,918 先生が一切の証拠を残さない 透明な悪魔だとするなら→ 300 00:18:38,985 --> 00:18:42,422 じっくり観察をする必要があると 感じました。 301 00:18:42,489 --> 00:18:45,425 途中から私を殺したくなるように 仕向けるのが→ 302 00:18:45,492 --> 00:18:49,429 一番確実だと 思ったんですけれど…。 303 00:18:49,496 --> 00:18:52,932 まさか こんなふうに 拘束されちゃうとは。 304 00:18:52,999 --> 00:18:54,934 (香月) あり得ない…。 305 00:18:55,001 --> 00:18:57,437 それなら 他の事件はどうなる? 306 00:18:57,504 --> 00:19:00,874 あの水鏡荘で起こった事件は…。 307 00:19:00,940 --> 00:19:05,945 (翡翠) では 次はその事件のことを 語りましょうか。 308 00:19:10,450 --> 00:19:12,385 (翡翠) あの時は おかしかったですね。 309 00:19:12,452 --> 00:19:15,889 怪奇現象が起こることを信じて 深夜遅くまで粘るなんて→ 310 00:19:15,955 --> 00:19:19,392 頭の悪い女子大生にでも なった気分でした。 311 00:19:19,459 --> 00:19:23,396 (香月) 君は 事件が発覚して すぐに 黒越先生を殺したのが→ 312 00:19:23,463 --> 00:19:25,398 別所幸介だと断定していた。 313 00:19:25,465 --> 00:19:27,901 あの段階で どうやって 犯人を特定できるんだ!? 314 00:19:27,967 --> 00:19:29,402 (翡翠) ダメですね 先生。 315 00:19:29,469 --> 00:19:32,906 見ることと観察することは 全く別物ですよ。 316 00:19:32,972 --> 00:19:35,408 (香月) また ホームズの引用か。 317 00:19:35,475 --> 00:19:37,911 (翡翠) 私たちの日常に探偵はいません。 318 00:19:37,977 --> 00:19:40,914 率先して あれは不思議だ これを考えるべきだと→ 319 00:19:40,980 --> 00:19:43,416 丁寧に教えてくれる人は どこにもいない。 320 00:19:43,483 --> 00:19:46,920 それでも私たちは日常の中で 何を考えるべきか→ 321 00:19:46,986 --> 00:19:49,923 自分の目で 見定めなくてはならないんです。 322 00:19:49,989 --> 00:19:51,925 探偵志望でなくとも→ 323 00:19:51,991 --> 00:19:55,929 私たちは 名探偵のまなざしを 持たなくてはなりませんよ。 324 00:19:55,995 --> 00:19:57,931 (香月) だから 何を言っている!? 325 00:19:57,997 --> 00:20:01,935 (翡翠) 黒書ですよ 黒書はどこへ消えたんでしょう? 326 00:20:02,001 --> 00:20:03,937 (香月) 黒書…? 327 00:20:04,003 --> 00:20:06,005 (翡翠) ちょうど ここにありますね。 328 00:20:07,507 --> 00:20:11,444 犯行現場を見た時に 私が気になったのは この本。 329 00:20:11,511 --> 00:20:14,948 “黒書館殺人事件”は どこへ 行ったのだろうという疑問です。 330 00:20:15,014 --> 00:20:16,950 (香月) 説明をしろ。 (翡翠) よろしいんですか? 331 00:20:17,016 --> 00:20:20,453 考えることを放棄しちゃい…。 (香月) いいかげんにしてくれ! 332 00:20:20,520 --> 00:20:24,457 (翡翠) よろしいでしょう でも現実は推理小説と違って→ 333 00:20:24,524 --> 00:20:27,460 論理を解説するのは 疲れるものですから→ 334 00:20:27,527 --> 00:20:29,963 ざっくり はしょって 説明して行きますよ。 335 00:20:30,029 --> 00:20:32,532 では 解決編です。 336 00:20:34,934 --> 00:20:36,869 (翡翠) では 解決編です。 337 00:20:37,637 --> 00:20:39,572 リビングで歓談していた時→ 338 00:20:39,639 --> 00:20:42,575 黒越先生の仕事場のゴミを 片付けて来たという→ 339 00:20:42,642 --> 00:20:45,578 家政婦の森畑さんが 先生の新刊 読んじゃいました→ 340 00:20:45,645 --> 00:20:48,081 テヘペロって感じで おっしゃったんです。 341 00:20:48,147 --> 00:20:52,085 その流れで黒越先生は 私たちに 新刊を配ってくださいましたよね。 342 00:20:52,151 --> 00:20:55,088 あの時 小包の封は 開いていましたが→ 343 00:20:55,154 --> 00:20:59,092 森畑さんが勝手に包みを開けて 読んだとは思えません。 344 00:20:59,158 --> 00:21:03,029 恐らく 宅配便が届いたことを 聞いた黒越先生は→ 345 00:21:03,096 --> 00:21:05,031 それを仕事場で開封し→ 346 00:21:05,098 --> 00:21:09,035 ご自身の分の1冊を デスクに置いてリビングに戻った。 347 00:21:09,102 --> 00:21:12,038 つまり 森畑さんが 手に取ったのは→ 348 00:21:12,105 --> 00:21:15,041 デスクに出ていた 黒越先生の本だった。 349 00:21:15,108 --> 00:21:17,543 そう考えると あの場にいた人数は→ 350 00:21:17,610 --> 00:21:20,046 黒越先生を含めて 10人でしたから→ 351 00:21:20,113 --> 00:21:23,049 現場には10冊目の黒書が あったはずなんです。 352 00:21:23,116 --> 00:21:25,551 それなのに… それなのにですよ? 353 00:21:25,618 --> 00:21:27,553 遺体発見時 デスクに本はなく→ 354 00:21:27,620 --> 00:21:30,056 本棚には 元からキッチリと 本が詰められていて→ 355 00:21:30,123 --> 00:21:33,559 余分なものが加わるスペースは ありませんでした。 356 00:21:33,626 --> 00:21:36,562 存在していたはずの 10冊目の黒書がどこにもない。 357 00:21:36,629 --> 00:21:39,565 となれば 犯人が持ち去ったのだろう→ 358 00:21:39,632 --> 00:21:42,068 …と考えるのは 自然なことでしょう。 359 00:21:42,135 --> 00:21:47,573 遺体を見て そこまで考えるのに 大体… 8秒くらい。 360 00:21:47,640 --> 00:21:51,577 寝不足だったので 結構 時間がかかっちゃいましたね。 361 00:21:51,644 --> 00:21:54,080 さて 次に登場するのは→ 362 00:21:54,147 --> 00:21:57,083 血でデスクに描かれた 奇妙なマークです。 363 00:21:57,150 --> 00:22:00,086 あんなふうに分かりやすい証拠を 残してくれる犯人なんて→ 364 00:22:00,153 --> 00:22:02,522 本当に存在するんでしょうか? 365 00:22:02,588 --> 00:22:08,027 けれど この本がデスクに あったはずだと考えると…。 366 00:22:08,094 --> 00:22:12,031 (香月) まさか あれは本が置かれていた 跡だったのか。 367 00:22:12,098 --> 00:22:14,534 (翡翠) 正解 50ポイント獲得。 368 00:22:14,600 --> 00:22:17,537 50億ポイントためたら チュ~してあげましょう。 369 00:22:17,603 --> 00:22:20,039 犯人が黒越先生を撲殺した際→ 370 00:22:20,106 --> 00:22:22,041 血が飛び散って本にかかった。 371 00:22:22,108 --> 00:22:24,544 本を持ち出すと 血痕が不自然に途切れて→ 372 00:22:24,610 --> 00:22:28,548 何かが置いてあったような跡が 浮かび上がってしまう。 373 00:22:28,614 --> 00:22:31,050 犯人は その痕跡をごまかすため→ 374 00:22:31,117 --> 00:22:33,619 意味のない印を描いた。 375 00:22:35,621 --> 00:22:38,057 (香月) なぜ わざわざ 本を持ち出す必要がある? 376 00:22:38,124 --> 00:22:41,060 (翡翠) 鈍いですね マイナス20ポイントです。 377 00:22:41,127 --> 00:22:44,063 チュ~が 少しだけ遠のいちゃいました。 378 00:22:44,130 --> 00:22:48,568 本というのは こんなふうに読みますね。 379 00:22:48,634 --> 00:22:52,572 そうすると どうなるでしょう? 380 00:22:52,638 --> 00:22:56,075 (香月) 指紋か…! (翡翠) はい 何か理由があって→ 381 00:22:56,142 --> 00:22:59,078 犯人が本のページを 何度か めくったとしたら→ 382 00:22:59,145 --> 00:23:01,080 全てのページを 丁寧に拭き取るより→ 383 00:23:01,147 --> 00:23:03,015 持ち去ってしまったほうが 懸命です。 384 00:23:03,082 --> 00:23:06,018 (香月) だが それだけでは 犯人は特定できないはずだ。 385 00:23:06,085 --> 00:23:08,521 (翡翠) チッチッチですよ 先生。 386 00:23:08,588 --> 00:23:12,091 それができるんです 容疑者はトイレに行った3人。 387 00:23:14,594 --> 00:23:17,530 しかし 有本さんは すぐに除外できます。 388 00:23:17,597 --> 00:23:19,532 (香月) なぜ除外できる? 389 00:23:19,599 --> 00:23:23,035 (翡翠) リスクを冒してまで 本を持ち出す理由がないからです。 390 00:23:23,102 --> 00:23:25,037 有本さんはバーベキュー以降→ 391 00:23:25,104 --> 00:23:28,040 黒越先生と仕事場で 打ち合わせをしていました。 392 00:23:28,107 --> 00:23:33,045 打ち合わせをした時に本を触った と言えば済むことです。 393 00:23:33,112 --> 00:23:37,550 となれば 自然と由紀乃ちゃん… 新谷さんも除外できます。 394 00:23:37,617 --> 00:23:41,053 男性なら 例えばズボンの後ろ→ 395 00:23:41,120 --> 00:23:44,557 あるいは お腹のほうに 文庫本を隠すことができます。 396 00:23:44,624 --> 00:23:48,060 けれど 新谷さんの あの服装では無理です。 397 00:23:48,127 --> 00:23:49,629 (香月) 服装? 398 00:23:53,132 --> 00:23:55,067 (香月) ワンピースか。 399 00:23:55,134 --> 00:23:57,570 (翡翠) はい かなりタイトな ワンピースだったので→ 400 00:23:57,637 --> 00:24:00,573 本を隠していたのなら すぐに分かります。 401 00:24:00,640 --> 00:24:03,009 残るは 別所さんです。 402 00:24:03,075 --> 00:24:06,512 彼は あの場にいた中で 最も指紋のついた本を→ 403 00:24:06,579 --> 00:24:09,015 現場に残しては いけない人間でした。 404 00:24:09,081 --> 00:24:13,019 なぜなら彼は パーティーが お開きになって自室に戻るまで→ 405 00:24:13,085 --> 00:24:17,023 トイレにも行かず 私に べったりくっついていたからです。 406 00:24:17,089 --> 00:24:20,526 つまり 彼が指紋を つけることができたのは→ 407 00:24:20,593 --> 00:24:27,033 深夜に黒越先生を殺害した まさにその時だけとなるのです。 408 00:24:27,099 --> 00:24:30,536 (香月) それで別所が犯人だと…。 409 00:24:30,603 --> 00:24:33,039 全部 芝居だったのか? 410 00:24:33,105 --> 00:24:36,042 (翡翠) そうですよ あんな 友達がいないアピールをする→ 411 00:24:36,108 --> 00:24:39,045 メンヘラ女子なんて いるわけないじゃないですか。 412 00:24:39,111 --> 00:24:41,547 そもそも 私みたいにかわいくて キレイな子が→ 413 00:24:41,614 --> 00:24:43,549 ぼっちのはずないでしょ? 414 00:24:43,616 --> 00:24:45,551 (香月) ハァ…。 415 00:24:45,618 --> 00:24:48,054 なら…。 416 00:24:48,120 --> 00:24:52,558 あの女子高生連続絞殺事件は どうなる? 417 00:24:52,625 --> 00:24:57,630 (翡翠) あぁ… あの事件ですか。 418 00:25:03,569 --> 00:25:07,506 (翡翠) あの事件は 私にとっては 汚点と言えるものです。 419 00:25:07,573 --> 00:25:11,510 まさか あそこまで早く藁科琴音が 次の事件を起こすとは…。 420 00:25:11,577 --> 00:25:16,015 (香月) 僕はあれで 死後の世界が あるというのを確信した。 421 00:25:16,082 --> 00:25:20,019 藤間菜月は… 途切れた先の 世界にいるように見えた。 422 00:25:20,086 --> 00:25:22,521 (翡翠) やむを得なかったとはいえ 菜月ちゃんを演じるのは→ 423 00:25:22,588 --> 00:25:26,025 さすがの私でも心が痛みました。 〔香月先生〕 424 00:25:26,092 --> 00:25:28,527 (香月) あれも演技なのか? 425 00:25:28,594 --> 00:25:33,032 (翡翠) 当たり前でしょ? 死んだらそれまでですよ。 426 00:25:33,099 --> 00:25:37,536 菜月ちゃんは もう どこにもいないんです。 427 00:25:37,603 --> 00:25:42,541 (香月) 君は 2つ目の殺害現場を見た際に 霊視をした。 428 00:25:42,608 --> 00:25:47,546 あの時 どうして犯人が 3年生の女子生徒だと分かった? 429 00:25:47,613 --> 00:25:50,549 (翡翠) 私が どんな証拠から 推理をしたのか→ 430 00:25:50,616 --> 00:25:52,551 たまには ご自分で 考えてみるのは…。 431 00:25:52,618 --> 00:25:54,620 (香月) いいから答えろ! 432 00:25:56,122 --> 00:26:00,059 (翡翠) スカーフですよ 先生。 (香月) スカーフ? 433 00:26:00,126 --> 00:26:02,495 藁科琴音が使っていた 凶器のことか? 434 00:26:02,561 --> 00:26:06,499 (翡翠) 正確には 北野由里さんの 現場に落ちていたスカーフです。 435 00:26:06,565 --> 00:26:09,502 着目するべきは そこに北野さん自身の→ 436 00:26:09,568 --> 00:26:12,505 足跡が刻まれていたという 事実です。 437 00:26:12,572 --> 00:26:15,007 (香月) 犯人と もみ合う際に落ちて たまたま踏んだだけだろ? 438 00:26:15,074 --> 00:26:18,010 (翡翠) では ここで セーラー服における スカーフというものが→ 439 00:26:18,077 --> 00:26:21,013 どんなものなのか 考えてみましょう。 440 00:26:21,080 --> 00:26:24,083 こちらも 実物があったほうがいいですね。 441 00:26:29,588 --> 00:26:33,092 (翡翠) さてさて おまじないをかけて…。 442 00:26:33,092 --> 00:26:49,608 ♪~ 443 00:26:49,608 --> 00:26:52,111 (翡翠) 本物は もう少し大きいです。 444 00:26:54,113 --> 00:26:58,050 スカーフというのは こんなふうに 襟に回して使いますね。 445 00:26:58,117 --> 00:27:00,052 ひと口にセーラー服といっても→ 446 00:27:00,119 --> 00:27:02,488 大きくは 2種類に分けることができます。 447 00:27:02,555 --> 00:27:05,491 胸にスカーフ留めがあるか ないかです。 448 00:27:05,558 --> 00:27:06,993 (香月) スカーフ留め? 449 00:27:07,059 --> 00:27:08,995 (翡翠) スカーフ留めがある セーラー服では→ 450 00:27:09,061 --> 00:27:10,997 ここにスカーフの端を通して→ 451 00:27:11,063 --> 00:27:13,499 垂れたリボンのように 見せるわけです。 452 00:27:13,566 --> 00:27:15,501 かわいらしいですね。 453 00:27:15,568 --> 00:27:18,004 スカーフ留めを通しただけの スカーフは→ 454 00:27:18,070 --> 00:27:22,508 一端を引っ張ることで 簡単に外すことができます。 455 00:27:22,575 --> 00:27:25,511 ところがです… ところがですよ? 456 00:27:25,578 --> 00:27:29,015 菜月ちゃんたちの制服には スカーフ留めがありませんでした。 457 00:27:29,081 --> 00:27:31,017 そのため スカーフを→ 458 00:27:31,083 --> 00:27:33,019 ネクタイのように 結んでいるのです。 459 00:27:33,085 --> 00:27:35,521 ネクタイというのは もみ合っている最中など→ 460 00:27:35,588 --> 00:27:39,525 一端を引っ張っただけで 簡単に ほどけるものではありません。 461 00:27:39,592 --> 00:27:41,527 (香月) それなら なぜ…? 462 00:27:41,594 --> 00:27:43,529 (翡翠) 北野さんのご遺体のそばには→ 463 00:27:43,596 --> 00:27:46,032 スカーフが二つ折りの状態で 落ちていました。 464 00:27:46,098 --> 00:27:48,534 どうして傍らにスカーフが? 465 00:27:48,601 --> 00:27:50,536 (香月) まさか 自分でほどいたのか? 466 00:27:50,603 --> 00:27:53,039 (翡翠) 大正解 例えば→ 467 00:27:53,105 --> 00:27:55,541 「由里さんったら タイが曲がっていてよ」なんて→ 468 00:27:55,608 --> 00:27:59,045 声を掛ければ 警戒されずに 首を絞めることができるのでは? 469 00:27:59,111 --> 00:28:03,049 (香月) だが 北野由里のスカーフは 凶器ではなかったはずだ。 470 00:28:03,115 --> 00:28:05,051 (翡翠) ええ 彼女のスカーフは→ 471 00:28:05,117 --> 00:28:09,055 彼女自身の足跡が 刻まれていたわけですから。 472 00:28:09,121 --> 00:28:11,557 北野さんは 自分からスカーフをほどいた。 473 00:28:11,624 --> 00:28:14,560 でも それは凶器ではない 不整合です。 474 00:28:14,627 --> 00:28:17,563 他にどんな状況ならば スカーフを自分からほどかせ→ 475 00:28:17,630 --> 00:28:21,567 警戒されずに 凶器を相手に 巻き付けることができるのか。 476 00:28:21,634 --> 00:28:26,572 ここで ある一つの重要な事実が 全てを解決してくれました。 477 00:28:26,639 --> 00:28:28,574 スカーフの色です。 478 00:28:28,641 --> 00:28:31,077 スカーフの色は 入学年度ごとに異なり→ 479 00:28:31,143 --> 00:28:33,579 3年の藁科琴音さんは朱色で→ 480 00:28:33,646 --> 00:28:35,581 2年生は緑色でした。 481 00:28:35,648 --> 00:28:38,084 ということは こういう状況もあり得るんです。 482 00:28:38,150 --> 00:28:40,586 「あなたには朱色のほうが 似合うと思うけれど→ 483 00:28:40,653 --> 00:28:43,589 試しに交換してみない? 写真も撮ってあげる」。 484 00:28:43,656 --> 00:28:45,091 第一の事件で→ 485 00:28:45,157 --> 00:28:48,594 犯人はスカーフの交換を持ち掛け 絞め殺す。 486 00:28:48,661 --> 00:28:51,597 その後 ベンチに寝かせて 凶器が知られないよう→ 487 00:28:51,664 --> 00:28:54,100 スカーフを ご遺体に結び直した。 488 00:28:54,166 --> 00:28:57,169 次は 北野由里さんの殺害です。 489 00:28:59,672 --> 00:29:03,042 (翡翠の声) しかし 北野さんの スカーフが足元に落ちてしまい→ 490 00:29:03,109 --> 00:29:05,044 彼女が自分で踏んでしまった。 491 00:29:05,111 --> 00:29:09,048 靴跡がついてしまったので 被害者の襟に戻すのは不自然です。 492 00:29:09,115 --> 00:29:13,552 だからこそ犯人は 偽装のために 被害者の衣服を剥いだ。 493 00:29:13,619 --> 00:29:16,055 着衣に乱れがあれば 脱がしたかったのだろうと→ 494 00:29:16,122 --> 00:29:18,057 察してもらえるからです。 495 00:29:18,124 --> 00:29:21,060 犯人は 被害者たちと 親しい関係にあり→ 496 00:29:21,127 --> 00:29:23,562 同じ高校に通う女子生徒。 497 00:29:23,629 --> 00:29:25,564 スカーフを交換するのですから→ 498 00:29:25,631 --> 00:29:29,068 北野さんや武中さんと 同学年でないと考えると→ 499 00:29:29,135 --> 00:29:34,073 消去法で 3年生の女子生徒が 犯人ということになる。 500 00:29:34,140 --> 00:29:36,075 霊が教えてくれたと言えば→ 501 00:29:36,142 --> 00:29:38,077 たったのひと言で 済むんですけど→ 502 00:29:38,144 --> 00:29:40,579 やっぱり 凡人に 説明しようとすると→ 503 00:29:40,646 --> 00:29:44,083 どうにも時間がかかるし 億劫ですね 疲れます。 504 00:29:44,150 --> 00:29:47,086 (香月) 本当に一瞬で考えたというのか? 505 00:29:47,153 --> 00:29:50,089 (翡翠) スカーフの色については 事前に調べましたが→ 506 00:29:50,156 --> 00:29:53,592 事件の詳細は 先生と 同じタイミングで知りましたよ。 507 00:29:53,659 --> 00:29:56,595 (香月) じゃあ どうやって 藁科琴音の居場所を突き止めて→ 508 00:29:56,662 --> 00:29:58,597 最後の犯行を止めた っていうんだ? 509 00:29:58,664 --> 00:30:02,034 (翡翠) 犯人が藁科琴音だと 特定するまでの手順は→ 510 00:30:02,101 --> 00:30:04,036 先生と同じ道筋です。 511 00:30:04,103 --> 00:30:07,039 でも 決め手に欠けていたんです。 512 00:30:07,106 --> 00:30:12,545 私の油断のせいで せっかくできた 友人を死なせてしまった。 513 00:30:12,611 --> 00:30:16,048 まだ若く 未来のある少女です。 514 00:30:16,115 --> 00:30:20,052 こちらも手段を選んでいる 場合ではないと考えました。 515 00:30:20,119 --> 00:30:23,556 (香月) 君の あの涙は本物だったのか。 516 00:30:23,622 --> 00:30:27,560 (翡翠) さぁ? どうでしょう。 517 00:30:27,626 --> 00:30:31,564 (香月) 君は どこまでが芝居なのか 全く分からない。 518 00:30:31,630 --> 00:30:34,133 (翡翠) ええ 時々 私にも…。 519 00:30:37,636 --> 00:30:39,572 (翡翠) 話を戻しましょう。 520 00:30:39,638 --> 00:30:42,575 藁科琴音の指紋を 採取した際のことです。 521 00:30:42,641 --> 00:30:45,077 私は 彼女が 学校がないにもかかわらず→ 522 00:30:45,144 --> 00:30:49,081 セーラー服を着ているのを見て 次の犯行を恐れました。 523 00:30:49,148 --> 00:30:52,084 そこで私がドジっ子の マネをしたのを覚えています? 524 00:30:52,151 --> 00:30:54,086 〔すみません…〕 525 00:30:54,153 --> 00:30:57,089 (翡翠の声) あの時 彼女のスマートフォンを拝借し→ 526 00:30:57,156 --> 00:31:00,092 GPSアプリを インストールさせていただきました。 527 00:31:00,159 --> 00:31:03,529 (香月) 君は 僕と ずっと一緒にいたはずだ。 528 00:31:03,596 --> 00:31:06,532 ほとんどスマホをのぞいた様子も なかった。 529 00:31:06,599 --> 00:31:09,535 (翡翠) 真ちゃんです。 (香月) 千和崎さん? 530 00:31:09,602 --> 00:31:12,037 (翡翠の声) 真ちゃんは 私のパートナーなんです。 531 00:31:12,104 --> 00:31:15,040 主に彼女が 足を使って情報を集め→ 532 00:31:15,107 --> 00:31:17,543 私が頭と美貌を使います。 533 00:31:17,610 --> 00:31:20,546 私は あまりに超絶美人過ぎて 目立っちゃいますけど→ 534 00:31:20,613 --> 00:31:23,048 彼女は変装が得意ですから。 535 00:31:23,115 --> 00:31:26,552 彼女から 時々 連絡をもらっていたんです。 536 00:31:26,619 --> 00:31:28,053 (香月) まさか…。 537 00:31:28,120 --> 00:31:30,556 公園で電話をしていた女性と いうのは…。 538 00:31:30,623 --> 00:31:32,558 (真)〔もしもし? 聞こえてます?〕 539 00:31:32,625 --> 00:31:35,561 (翡翠の声) はい あれは真ちゃんです。 540 00:31:35,628 --> 00:31:38,564 私たちが着く直前まで見張って→ 541 00:31:38,631 --> 00:31:42,067 危険が迫った場合は 助ける算段でした。 542 00:31:42,134 --> 00:31:45,070 こちらは どうにかして 先生に藁科琴音の居場所を→ 543 00:31:45,137 --> 00:31:47,139 伝えないといけません。 544 00:31:48,641 --> 00:31:51,577 (香月) それが あの時の降霊か…。 545 00:31:51,644 --> 00:31:55,581 (翡翠) あとは先生の知っている通り 車で急行しました。 546 00:31:55,648 --> 00:31:58,584 鉢合わせしないように 到着の寸前に真ちゃんには→ 547 00:31:58,651 --> 00:32:01,587 公園を出て行くように メールをして…。 548 00:32:01,654 --> 00:32:05,024 さすがに その直後に 藁科琴音が犯行に及ぶなんて→ 549 00:32:05,090 --> 00:32:08,527 想像もしていませんでしたけれど。 550 00:32:08,594 --> 00:32:11,530 以上が 私の霊視の詳細です。 551 00:32:11,597 --> 00:32:15,601 これでインチキだって 納得してくれましたか? 552 00:32:19,104 --> 00:32:22,041 (翡翠) それよりも先生…。 553 00:32:22,107 --> 00:32:25,110 そろそろ 先生のお話をしましょう。 554 00:32:27,880 --> 00:32:30,049 (翡翠) 先生が どうしてこんなことを するようになったのか→ 555 00:32:30,115 --> 00:32:32,551 興味があります。 556 00:32:32,618 --> 00:32:35,487 (香月) いつから怪しいと思っていたんだ。 557 00:32:35,554 --> 00:32:39,491 (翡翠) 最初は ほんのわずかな可能性を 感じていた程度です。 558 00:32:39,558 --> 00:32:44,496 犯人は捜査関係者の近くにいるに 違いないと思っていましたから。 559 00:32:44,563 --> 00:32:49,001 ですが 私が具体的に 先生と 透明な悪魔を結び付けたのは→ 560 00:32:49,068 --> 00:32:52,571 犯人が遺体処理の手口を 変えた時からです。 561 00:32:54,573 --> 00:32:57,009 (香月) どうして それを お前が知っている? 562 00:32:57,076 --> 00:33:01,513 (翡翠) ある時から犯人は ご遺体を 漂白するようになりました。 563 00:33:01,580 --> 00:33:05,517 どうして ひと手間を加えるように なったんでしょう? 564 00:33:05,584 --> 00:33:07,519 私は こう考えてみました。 565 00:33:07,586 --> 00:33:10,022 犯人は前科者ではなかったので→ 566 00:33:10,089 --> 00:33:12,024 万が一 DNAが 検出されたとしても→ 567 00:33:12,091 --> 00:33:14,526 決定打にはならないと 考えていた。 568 00:33:14,593 --> 00:33:19,031 ところが 全く別の理由で警察に DNAを採取されてしまい→ 569 00:33:19,098 --> 00:33:24,036 手口を変えてまで 念入りに 隠蔽する必要が出て来たのでは? 570 00:33:24,103 --> 00:33:27,539 ここまでは ただの推測 想像です。 571 00:33:27,606 --> 00:33:32,044 ところが最近 私の身の回りで DNAを採取された時期が→ 572 00:33:32,111 --> 00:33:35,047 一致する人間がいることに 気付きました。 573 00:33:35,114 --> 00:33:37,483 (香月) 結花の事件の時か。 574 00:33:37,549 --> 00:33:40,986 (鐘場)〔悪かったな DNAまで提出させて〕 575 00:33:41,053 --> 00:33:43,489 (翡翠の声) 倉持さんのご遺体を 目にしてからの先生は→ 576 00:33:43,555 --> 00:33:45,491 あまりにも冷静過ぎて→ 577 00:33:45,557 --> 00:33:48,994 それも不審を抱くきっかけの 一つではありましたよ。 578 00:33:49,061 --> 00:33:51,997 とはいえ 今日まで証拠らしい証拠を→ 579 00:33:52,064 --> 00:33:53,999 何もつかめなかったので→ 580 00:33:54,066 --> 00:33:57,002 こうして この身を囮にするしか なかったわけですが…。 581 00:33:57,069 --> 00:34:01,507 (香月) もしかして 君の言っていた 死の予感というのは…。 582 00:34:01,573 --> 00:34:04,510 (翡翠) はい 簡単な暗示です。 583 00:34:04,576 --> 00:34:07,513 私が被害者像に当てはまることは 知っていました。 584 00:34:07,579 --> 00:34:11,016 死を予感していることを 先生に告げておけば→ 585 00:34:11,083 --> 00:34:15,087 それは自分が殺すからに違いない と考えるはずですから。 586 00:34:16,588 --> 00:34:21,026 (香月) もし 僕が犯人じゃなかったら どうするつもりだった? 587 00:34:21,093 --> 00:34:23,529 (翡翠) そうですねぇ。 588 00:34:23,595 --> 00:34:26,598 それを ほんのちょっぴりは 願っていましたよ。 589 00:34:28,600 --> 00:34:32,037 (香月) 僕が君を愛していたのは本当だ。 590 00:34:32,104 --> 00:34:36,975 (翡翠) ええ だからこそ 私で実験したいのでしょう? 591 00:34:37,042 --> 00:34:39,978 先生 私の想像を 聞いてもらえます? 592 00:34:40,045 --> 00:34:43,982 私も多少は 先生のことを 理解してあげたつもりです。 593 00:34:44,049 --> 00:34:47,486 (香月) 勝手にしろ だが何が分かる? 594 00:34:47,553 --> 00:34:49,988 (翡翠) 先生は 被害者たちを→ 595 00:34:50,055 --> 00:34:52,991 亡くなったお姉さんと 重ねているのでしょう。 596 00:34:53,058 --> 00:34:56,495 となると 死因は同じはず。 597 00:34:56,562 --> 00:35:01,567 お姉さんも 先生の目の前で 失血死により亡くなった。 598 00:35:03,068 --> 00:35:05,003 (香月) 間違ってはいない。 599 00:35:05,070 --> 00:35:07,005 (翡翠) 先生のお姉さんは→ 600 00:35:07,072 --> 00:35:10,576 先生がナイフを抜いたことで 死んでしまったのでは? 601 00:35:12,077 --> 00:35:15,514 幼かった先生は お姉さんを助けるため→ 602 00:35:15,581 --> 00:35:18,517 無我夢中で 刺さっていたナイフを引き抜いた。 603 00:35:18,584 --> 00:35:23,522 けれど それが 致命的な行為になってしまった。 604 00:35:23,589 --> 00:35:27,025 痛かったのか 痛くなかったのか。 605 00:35:27,092 --> 00:35:30,028 先生は その時の行為が 正しかったのかどうかの→ 606 00:35:30,095 --> 00:35:33,031 確認をしたいのです。 607 00:35:33,098 --> 00:35:36,034 (香月) ああ そうだ。 608 00:35:36,101 --> 00:35:39,037 どうしても助けたかった…。 609 00:35:39,104 --> 00:35:42,040 (陽子)〔うわぁ! あぁ…〕 610 00:35:42,107 --> 00:35:44,543 (香月の声) だからナイフを抜いたのに…。 611 00:35:44,610 --> 00:35:46,612 (はなをすする音) 612 00:35:50,616 --> 00:35:52,618 (香月の声) 僕は…。 613 00:35:57,623 --> 00:36:04,062 (陽子)〔大丈夫 文樹君の せいじゃ ない〕 614 00:36:04,129 --> 00:36:09,568 〔あなたのせいで… 私は死ぬのよ〕 615 00:36:09,635 --> 00:36:12,070 (香月) 確かめなきゃいけないんだ。 616 00:36:12,137 --> 00:36:16,074 (翡翠) 私に言わせれば 先生は死にとらわれて→ 617 00:36:16,141 --> 00:36:18,076 永遠に答えの出ない 不毛な実験を→ 618 00:36:18,143 --> 00:36:20,078 繰り返しているだけに見えますよ。 619 00:36:20,145 --> 00:36:23,582 (香月) 違う! 必要なことだ! (翡翠) いいえ 違います。 620 00:36:23,649 --> 00:36:26,084 他人の命を奪うことが 必要なことですか? 621 00:36:26,151 --> 00:36:28,587 そんな理由 私は絶対に認めません。 622 00:36:28,654 --> 00:36:32,090 先生は 事実を受け入れられず 若い女性を拉致して→ 623 00:36:32,157 --> 00:36:34,092 不条理な怒りを ぶつけているだけの→ 624 00:36:34,159 --> 00:36:36,028 勘違い野郎です! 625 00:36:36,094 --> 00:36:39,031 (香月) 貴様…。 (翡翠) もっと言えば幼かったあなたは→ 626 00:36:39,097 --> 00:36:41,033 裸にされて刺された お姉さんを見て→ 627 00:36:41,099 --> 00:36:43,035 倒錯した性的欲求を 覚えただけなのでは? 628 00:36:43,101 --> 00:36:45,537 (香月) 違う! (翡翠) いいえ そうです。 629 00:36:45,604 --> 00:36:48,040 あなたは 気持ちの悪い歪んだ性欲を→ 630 00:36:48,106 --> 00:36:49,541 発散させているだけの→ 631 00:36:49,608 --> 00:36:53,111 ただの最低下劣な 変態シスコン野郎なんですよ! 632 00:36:55,113 --> 00:36:58,617 (香月) もういい お前は殺す。 633 00:37:03,155 --> 00:37:06,158 (香月) もういい お前は殺す。 634 00:37:11,430 --> 00:37:12,598 (足音) 635 00:37:12,664 --> 00:37:17,102 (翡翠) もう 危ないですね 私 暴力は嫌いです。 636 00:37:17,169 --> 00:37:18,604 (香月) いつの間に…。 637 00:37:18,670 --> 00:37:22,040 (翡翠) 私は奇術師でもあり 霊媒でもあるんですよ? 638 00:37:22,107 --> 00:37:25,544 このくらいの縄抜けができなくて どうするんです。 639 00:37:25,611 --> 00:37:29,548 ところで先生 今 何時でしょう? 640 00:37:29,615 --> 00:37:31,550 (香月) は? 641 00:37:31,617 --> 00:37:35,554 (翡翠) あっ 先生の時計は 私が持っているんでした。 642 00:37:35,621 --> 00:37:38,056 10時10分ですね。 643 00:37:38,123 --> 00:37:40,559 もう30分以上 ここで お話ししたことになります。 644 00:37:40,626 --> 00:37:42,561 (香月) いつ抜き取った? 645 00:37:42,628 --> 00:37:45,130 (翡翠) 私 手癖が悪いんですよ。 646 00:37:46,632 --> 00:37:49,568 (香月) は? いつから…? 647 00:37:49,635 --> 00:37:51,570 (翡翠) いつだって いいじゃないですか。 648 00:37:51,637 --> 00:37:55,140 現象をすぐに起こすなんて 三流のやることですよ? 649 00:37:59,645 --> 00:38:02,581 (翡翠) 鐘場さ~ん 私 もう飽きちゃいましたから→ 650 00:38:02,648 --> 00:38:04,650 来ていいですよ。 651 00:38:06,151 --> 00:38:09,087 (扉を激しくたたく音) 652 00:38:09,154 --> 00:38:10,589 (鐘場)\香月!/ 653 00:38:10,656 --> 00:38:12,591 (翡翠) 逃げても無駄だと思いますけれど。 654 00:38:12,658 --> 00:38:15,661 (香月) いや いざとなれば お前を人質に…。 655 00:38:17,162 --> 00:38:20,098 (真) どうも。 (香月) どうして…。 656 00:38:20,165 --> 00:38:23,535 >> ずっと上にいましたよ? (香月) どうやって入った!? 657 00:38:23,602 --> 00:38:26,038 手癖の悪い人の元で働いてるんで。 658 00:38:26,104 --> 00:38:30,609 (翡翠) 先生 ダメですよ 戸締まりには気を付けないと。 659 00:38:30,609 --> 00:38:46,124 ♪~ 660 00:38:46,124 --> 00:38:47,626 (ドアが開く音) 661 00:38:49,628 --> 00:38:53,065 (香月) あぁ…! うぅ…。 662 00:38:53,131 --> 00:38:56,068 (鐘場) 香月史郎 いや鶴丘文樹。 663 00:38:56,134 --> 00:38:59,137 逮捕監禁罪の容疑で 現行犯逮捕する。 664 00:39:00,639 --> 00:39:03,575 9件の遺体遺棄 ならびに殺人についても→ 665 00:39:03,642 --> 00:39:06,578 署のほうで話を聞かせてもらおう。 666 00:39:06,645 --> 00:39:10,082 (翡翠) 鐘場さん お約束通り 殺人鬼は引き渡しましたよ。 667 00:39:10,148 --> 00:39:14,086 (鐘場) ああ これから気が重いよ。 668 00:39:14,152 --> 00:39:16,588 俺は こいつに 情報を流していたわけだから。 669 00:39:16,655 --> 00:39:19,091 もう刑事は続けられねえかもな。 670 00:39:19,157 --> 00:39:22,027 (香月) まさか最初から…? 671 00:39:22,094 --> 00:39:25,030 お前は何者なんだ? 672 00:39:25,097 --> 00:39:29,534 (翡翠) そうですね 先生は推理作家ですから→ 673 00:39:29,601 --> 00:39:33,038 数々の名探偵を生み出した ミステリに敬意を表して→ 674 00:39:33,105 --> 00:39:35,607 私も こう名乗りましょうか。 675 00:39:39,611 --> 00:39:42,047 (翡翠) 私は探偵ですよ。 676 00:39:42,114 --> 00:39:44,049 う~ん…。 677 00:39:44,116 --> 00:39:49,554 霊媒探偵 城塚翡翠 とでも名乗っておきましょう。 678 00:39:49,621 --> 00:39:52,057 先生のような 社会の敵を排除するのが→ 679 00:39:52,124 --> 00:39:55,560 私のお仕事です。 680 00:39:55,627 --> 00:39:57,562 (香月) 探偵…? 681 00:39:57,629 --> 00:40:00,132 (鐘場) おい 連行しろ。 682 00:40:02,134 --> 00:40:04,069 (香月) あぁ…。 683 00:40:04,136 --> 00:40:07,072 いや… 君の力は本物だ! 684 00:40:07,139 --> 00:40:11,076 一瞬で推理なんて できるはずがない! 685 00:40:11,143 --> 00:40:16,081 死後の世界はある! 絶対にあるはずなんだ! 686 00:40:16,148 --> 00:40:18,583 離せ! クソ~! 687 00:40:18,650 --> 00:40:20,652 クソ~!! 688 00:40:26,591 --> 00:40:31,096 (扉が閉まる音) 689 00:40:35,100 --> 00:40:38,537 (鐘場) いやいや しかし お前が拳銃出した時は焦ったよ。 690 00:40:38,603 --> 00:40:41,039 (天子) どうして すぐ 教えてくれなかったんですか!? 691 00:40:41,106 --> 00:40:42,541 (鐘場) 悪ぃ悪ぃ。 692 00:40:42,607 --> 00:40:44,543 蝦名さんも知ってたんですよね? 693 00:40:44,609 --> 00:40:48,046 (蝦名) まぁ 城塚さんとは それなりに長い付き合いなんで。 694 00:40:48,113 --> 00:40:50,048 鐘場さんが 鶴丘を監視する一方で→ 695 00:40:50,115 --> 00:40:53,051 自分は犯行現場になり得る 別荘を探したり→ 696 00:40:53,118 --> 00:40:56,054 いざという時に城塚さんを 守れるようにしてたんすよ。 697 00:40:56,121 --> 00:40:58,557 私だけ ひどいですよ。 698 00:40:58,623 --> 00:41:01,059 (鐘場) お前だって まんまと あいつの罠にハマって→ 699 00:41:01,126 --> 00:41:04,563 俺を疑ってたじゃねえか ひどくねえか? あいつ。 700 00:41:04,629 --> 00:41:07,065 俺のこと 犯人に仕立てるつもり だったんだぞ。 701 00:41:07,132 --> 00:41:10,068 それは だってその… タブレット菓子が。 702 00:41:10,135 --> 00:41:13,071 あぁ 天子さんがあれ出した時は ビックリしましたよ。 703 00:41:13,138 --> 00:41:15,574 急いで 城塚さんに報告しに行って…。 704 00:41:15,640 --> 00:41:19,578 それで彼女 今回の作戦を 仕掛けることにしたみたいっすよ。 705 00:41:19,644 --> 00:41:22,013 やっぱり私だけ蚊帳の外。 706 00:41:22,080 --> 00:41:24,516 あのタブレット菓子 自分も噛んだんすけど→ 707 00:41:24,583 --> 00:41:26,518 あれ硬くないっすか? 708 00:41:26,585 --> 00:41:28,520 奥歯の詰め物取れちゃったら どうするんすか? 709 00:41:28,587 --> 00:41:31,089 (鐘場) んなもん また詰めりゃあいいんだよ。 710 00:41:34,092 --> 00:41:36,528 (鐘場) おぉ 翡翠はどうだ? 711 00:41:36,595 --> 00:41:39,030 お会いできないそうです。 712 00:41:39,097 --> 00:41:41,032 (鐘場) 今日も会えずか…。 713 00:41:41,099 --> 00:41:44,035 すいません 何度も来ていただいているのに。 714 00:41:44,102 --> 00:41:48,039 (鐘場) いやいや また相談したいことがあるんだ。 715 00:41:48,106 --> 00:41:51,042 俺にも いつ処分が下るか 分からねえ。 716 00:41:51,109 --> 00:41:53,044 早めに連絡くれ。 (真) はい。 717 00:41:53,111 --> 00:41:56,047 また捜査を頼むんですか? (鐘場) あぁ? 718 00:41:56,114 --> 00:41:59,618 あの人の霊能力って 偽物なんでしょう? 719 00:42:01,119 --> 00:42:02,621 (鐘場) さぁな。 720 00:42:05,123 --> 00:42:07,559 どうですかね…。 721 00:42:07,626 --> 00:42:10,562 時々 本物なんじゃないかって→ 722 00:42:10,629 --> 00:42:13,565 そう思いたくなることもあります。 723 00:42:13,632 --> 00:42:16,067 霊能力で真相を見抜いてから→ 724 00:42:16,134 --> 00:42:19,571 後付けで 論理を 組み立ててるんじゃないかって。 725 00:42:19,638 --> 00:42:24,509 (鐘場) 人間は信じたいものを 信じちまう生き物だ。 726 00:42:24,576 --> 00:42:27,012 真実が どうあれ→ 727 00:42:27,078 --> 00:42:29,014 気を付けるんだな。 728 00:42:29,080 --> 00:42:34,085 じゃあ結局… 彼女って何者なんです? 729 00:42:44,095 --> 00:42:46,097 (ドアが開く音) 730 00:42:48,600 --> 00:42:51,536 (真) ねぇ大丈夫? (翡翠) 何がです? 731 00:42:51,603 --> 00:42:55,040 目も鼻も赤いから… ギュってしてあげようか? 732 00:42:55,106 --> 00:42:59,044 (翡翠) これは花粉症です。 >> ふ~ん。 733 00:42:59,110 --> 00:43:01,546 にしては随分 長いこと こもってたじゃない? 734 00:43:01,613 --> 00:43:05,050 (翡翠) 殺人鬼との長きにわたる闘いを 終えたんです。 735 00:43:05,116 --> 00:43:08,620 少しくらい休息を頂いても 罰は当たりませんでしょ? 736 00:43:12,624 --> 00:43:15,560 残念だったね~。 737 00:43:15,627 --> 00:43:19,064 彼は あなたの理想の ワトソンだったのに。 738 00:43:19,130 --> 00:43:21,066 (翡翠) バカなこと言わないでください。 739 00:43:21,132 --> 00:43:24,569 私は徹頭徹尾 自分の直感と観察を 信じていました。 740 00:43:24,636 --> 00:43:27,072 あの男が 殺人鬼でなければいいだなんて→ 741 00:43:27,138 --> 00:43:29,074 そんなことを考えたことは 一瞬たり…。 742 00:43:29,140 --> 00:43:32,143 (お腹が鳴る音) >> フフっ。 743 00:43:32,143 --> 00:43:41,653 ♪~ 744 00:43:41,653 --> 00:43:45,156 (翡翠) あの… 真ちゃん。 745 00:43:46,658 --> 00:43:49,594 何か 作ってもらえないでしょうか? 746 00:43:49,661 --> 00:43:52,597 その… できましたら オムライスだと…。 747 00:43:52,664 --> 00:43:55,600 アハっ 分かった分かった。 748 00:43:55,667 --> 00:43:58,603 作っておくから シャワーでも浴びて来たら? 749 00:43:58,670 --> 00:44:01,106 うわ! 臭っ。 750 00:44:01,172 --> 00:44:03,608 え? 臭いよ? (翡翠) 子供扱いしないでください。 751 00:44:03,675 --> 00:44:06,111 大体 何ですか? 雇い主に向かって「臭い」とは。 752 00:44:06,177 --> 00:44:08,613 言ってごらんなさい あなたが誰のものなのかを! 753 00:44:08,680 --> 00:44:11,616 はいはい どうせ私は弱みを握られて→ 754 00:44:11,683 --> 00:44:14,119 こき使われてる雇われの身ですよ。 755 00:44:14,185 --> 00:44:16,121 余計な口出しは いたしません。 756 00:44:16,187 --> 00:44:18,189 フフフ…。 757 00:44:24,129 --> 00:44:26,131 ハァ…。 758 00:44:41,646 --> 00:44:52,657 ♪~ 759 00:44:52,657 --> 00:44:55,160 ハァ… 乙女かよ。