1 00:00:04,543 --> 00:00:10,181 記憶を取り戻すのです。 そうすれば 敵が誰か 分かります。 2 00:00:10,181 --> 00:00:14,686 そろそろ 動く時が来たようだ。 3 00:00:14,686 --> 00:00:20,559 私たちの縁は 切れました。 イソよ。 4 00:00:20,559 --> 00:00:25,559 なぜ 世子様が その名を ご存じなのですか? 5 00:00:39,544 --> 00:00:44,844 来て下さらなければ 死んでしまうやもしれませぬ。 6 00:00:47,886 --> 00:00:52,586 あれは 焦がれ死にだ。 お主が殺したようなものだ。 7 00:00:56,895 --> 00:01:01,566 お会いしとうございました。 新三郎様…。 8 00:01:01,566 --> 00:01:06,237 お見限りになるとは 恨めしいことでございます。 9 00:01:06,237 --> 00:01:08,907 俺とお前は相性がいい。 10 00:01:08,907 --> 00:01:13,578 私は もう お前様以外の男に抱かれたくない。 11 00:01:13,578 --> 00:01:16,878 叔父上を亡き者にするっていうのか。 12 00:01:19,918 --> 00:01:22,253 主君 飯島平左衛門の仇。 13 00:01:22,253 --> 00:01:24,923 観念しろ。 バカも休み休み言え! 14 00:01:24,923 --> 00:01:29,223 罠に落ちたね この 猪侍が! お国~! 15 00:01:34,199 --> 00:01:39,899 人は 必ず死ぬものでございます。 16 00:01:43,541 --> 00:01:48,413 人の死に方には いろいろございます。 17 00:01:48,413 --> 00:01:53,218 病で死ぬ者 不慮の事故で死ぬ者➡ 18 00:01:53,218 --> 00:01:57,088 恋するあまり 焦がれ死にをする者。 19 00:01:57,088 --> 00:02:01,388 更には 殺される者。 20 00:02:03,228 --> 00:02:08,900 しかしながら 死者の思いは残ります。 21 00:02:08,900 --> 00:02:15,774 心残りとは よく申しましたもので この世の中に残す思いが➡ 22 00:02:15,774 --> 00:02:23,074 強ければ強いほど 簡単には消えてはなくなりません。 23 00:02:29,220 --> 00:02:35,060 これから お話をいたします 長い長いお物語も➡ 24 00:02:35,060 --> 00:02:43,201 思いを残して死んでいった者たちが 巻き起こす 愛と憎しみの連鎖。 25 00:02:43,201 --> 00:02:49,074 20年にわたる 因果応報のてんまつでございます。 26 00:02:49,074 --> 00:02:54,212 げに人間というのは 可憐で愚かで罪深い➡ 27 00:02:54,212 --> 00:02:59,512 美しくも恐ろしい生き物。 28 00:03:17,235 --> 00:03:26,578 時は寛保三年 八代将軍 徳川吉宗公の世も末の頃。 29 00:03:26,578 --> 00:03:31,878 (新兵衛)いらっしゃいませ。 (平太郎)よい刀があれば見たいのだが。 30 00:03:34,185 --> 00:03:39,524 なかなか 立派なお差し料と お見受けいたします。 31 00:03:39,524 --> 00:03:42,193 祖父の形見だが 二尺二寸しかない。 32 00:03:42,193 --> 00:03:45,530 私には ちと短い。 拝見しても? 33 00:03:45,530 --> 00:03:47,530 ああ。 34 00:03:57,542 --> 00:04:01,542 美しい涛瀾乱れ…。 35 00:04:03,214 --> 00:04:06,117 津田助廣の作とお見受けいたします。 36 00:04:06,117 --> 00:04:10,889 華麗だが いざという時 満足に戦えん。 37 00:04:10,889 --> 00:04:14,589 お戯れを…。 この太平の世に。 38 00:04:20,231 --> 00:04:23,134 大層な竹刀ダコでございますな。 39 00:04:23,134 --> 00:04:27,105 ああ これか? どちらのご門弟で? 40 00:04:27,105 --> 00:04:32,105 一刀無念流の長沼道場だが。 あの荒稽古で有名な…。 41 00:04:34,512 --> 00:04:40,385 もっと 武張った業物をご所望なら 近江大掾忠広作のものが➡ 42 00:04:40,385 --> 00:04:43,521 一振りございます。 大業物ではないか! 43 00:04:43,521 --> 00:04:47,221 是非 見たい! 少々お待ちを。 44 00:04:54,165 --> 00:04:57,165 (女中)どうぞ。 かたじけない。 45 00:05:02,540 --> 00:05:48,052 ♬~ 46 00:05:48,052 --> 00:05:51,052 これは…。 47 00:05:52,857 --> 00:05:55,157 [ 心の声 ] 斬れる…。 48 00:05:56,728 --> 00:06:00,028 (黒川)いい刀だな。 49 00:06:07,405 --> 00:06:10,875 それは 私に出された茶だが? 50 00:06:10,875 --> 00:06:14,175 喉が渇いていたものでな。 51 00:06:17,548 --> 00:06:20,218 酒臭い…。 52 00:06:20,218 --> 00:06:25,518 このように日の高いうちから ぶざまな。 53 00:06:27,558 --> 00:06:32,858 随分と人を見下した物言いだな。 54 00:06:41,839 --> 00:06:48,513 見たところ 旗本の御曹司という体か。 55 00:06:48,513 --> 00:06:51,182 わしを 浪人風情と侮るか。 56 00:06:51,182 --> 00:06:53,851 旗本か浪人かではない。 57 00:06:53,851 --> 00:06:58,189 武士としてぶざまだと申しておる。 58 00:06:58,189 --> 00:07:02,189 分かったような口をきくな~! 59 00:07:09,200 --> 00:07:12,537 ご両人とも おやめ下さいませ! 60 00:07:12,537 --> 00:07:16,207 心配せずともよい。 このような くだらぬ喧嘩➡ 61 00:07:16,207 --> 00:07:18,543 私は買わん。 62 00:07:18,543 --> 00:07:22,413 大刀も持たずに 喧嘩を口にするか。 63 00:07:22,413 --> 00:07:25,216 うかつなやつめ! 64 00:07:25,216 --> 00:07:27,552 (新兵衛)ご… ご無体な! 65 00:07:27,552 --> 00:07:31,823 ほう~ やる気か? 66 00:07:31,823 --> 00:07:39,497 いくら 浪人相手とはいえ 将軍家お膝元で 刃傷騒ぎを起こせば ただでは済まんぞ。 67 00:07:39,497 --> 00:07:45,837 悪くすれば お家は お取り潰し。 68 00:07:45,837 --> 00:07:52,710 わしのような浪人が また一人 増えるというわけだ。 69 00:07:52,710 --> 00:07:58,182 フフフ… ハッハッハ…! 70 00:07:58,182 --> 00:08:02,520 [ 心の声 ] 斬るか? ちょうどいい潮目だ。 71 00:08:02,520 --> 00:08:06,391 [ 心の声 ] 斬れるか? この男を…。 72 00:08:06,391 --> 00:08:10,691 こんな惨めな生活に…。 73 00:08:12,530 --> 00:08:16,401 うんざりしていたところだ…! 後生です! おやめ下さい! 74 00:08:16,401 --> 00:08:20,701 ≪(町人たち)斬り合いだ! 喧嘩だぞ おい! 喧嘩だ~! 75 00:08:24,142 --> 00:08:27,879 [ 心の声 ] 斬りたい…。 抜け! 若造~! 76 00:08:27,879 --> 00:08:30,782 [ 心の声 ] 斬ってみたい…! 77 00:08:30,782 --> 00:08:51,502 ♬~ 78 00:08:51,502 --> 00:08:53,802 死ね~! 79 00:08:56,374 --> 00:08:58,376 [ 心の声 ] 斬れる! 80 00:08:58,376 --> 00:09:12,790 ♬~ 81 00:09:12,790 --> 00:09:16,727 [ 心の声 ] これが…! 82 00:09:16,727 --> 00:09:21,499 ≪(悲鳴) 83 00:09:21,499 --> 00:09:23,499 はっ…。 84 00:09:32,810 --> 00:09:37,482 店を血で汚し… すまぬ。 85 00:09:37,482 --> 00:09:41,352 いいえ…。 とんだ災難でございましたな。 86 00:09:41,352 --> 00:09:43,821 (平太郎)見てのとおりのてんまつだ。 87 00:09:43,821 --> 00:09:47,158 奉行所に訴え出るがよかろう。 88 00:09:47,158 --> 00:09:57,802 私は 御公儀御徒組頭 飯島平左衛門が一子 飯島平太郎。 89 00:09:57,802 --> 00:10:00,171 飯島平太郎様…。 90 00:10:00,171 --> 00:10:06,844 この刀 人を斬ったゆえ もう 売り物にはならぬであろう。 91 00:10:06,844 --> 00:10:09,844 私が買い取ろう。 92 00:10:11,516 --> 00:10:13,851 (一同)うわ~! 93 00:10:13,851 --> 00:10:52,151 ♬~ 94 00:10:54,492 --> 00:10:57,895 (佐々木)お待ちあれ 飯島殿。 95 00:10:57,895 --> 00:11:01,766 おお 何だ 藤四郎か。 96 00:11:01,766 --> 00:11:04,235 (佐々木)久しぶりだな 平太郎。 97 00:11:04,235 --> 00:11:07,905 平左衛門だ。 家督を継いで もう18年もたつ。 98 00:11:07,905 --> 00:11:12,243 許せ。 佐渡奉行が長かったせいで 浮世離れしてしもうた。 99 00:11:12,243 --> 00:11:16,581 聞いたぞ。 御書院番組頭とは出世だな。 100 00:11:16,581 --> 00:11:19,483 出世頭のお前が何を言う。 101 00:11:19,483 --> 00:11:24,922 剣で公方様をご守護申し上げるのが 我ら旗本の本分だ。 102 00:11:24,922 --> 00:11:29,794 さすがは「一刀両断の平太郎」だな。 103 00:11:29,794 --> 00:11:33,494 20年も前の話を言うな。 104 00:11:41,205 --> 00:11:45,876 権左 息が上がっておるぞ。 (権左)あ~ いやいや そのようなことは。 105 00:11:45,876 --> 00:11:48,779 藤助。 (藤助)は… はい。 106 00:11:48,779 --> 00:11:52,750 (平左衛門)大丈夫か? は… は… はい。 107 00:11:52,750 --> 00:11:57,221 ゆっくりでよいぞ。 (藤助)はい。 108 00:11:57,221 --> 00:12:23,914 ♬~ 109 00:12:23,914 --> 00:12:28,214 ≪(作太郎)間もなく 殿のお戻りでございま~す! 110 00:12:36,193 --> 00:12:40,531 (お国)奥様。 お殿様がお戻りにございます。 111 00:12:40,531 --> 00:12:45,531 ≪(りつ)お出迎えを頼みます。 はい。 112 00:12:51,542 --> 00:12:55,880 (お米)奥様 あの着物と帯は…。 113 00:12:55,880 --> 00:13:02,219 (りつ)私が昔 着ていたものを いくつか お国にあげたのです。 114 00:13:02,219 --> 00:13:05,556 (お露)私に下さればよろしいのに。 115 00:13:05,556 --> 00:13:10,227 そなたは もっと華やかなものが好きなくせに。 116 00:13:10,227 --> 00:13:16,100 (せきこみ) 申し訳ございませぬ お寒うございますね。 117 00:13:16,100 --> 00:13:19,236 (ため息) 全く 厚かましい。 118 00:13:19,236 --> 00:13:22,907 主人の着物など 遠慮して受け取らぬものです。 119 00:13:22,907 --> 00:13:28,245 お里が知れます。 (りつ)お米 そのようなことを…。 120 00:13:28,245 --> 00:13:30,581 分を知らぬのです。➡ 121 00:13:30,581 --> 00:13:33,484 奥向きの周旋事まで しゃしゃり出て…。 122 00:13:33,484 --> 00:13:37,388 (りつ) お国は 私の代わりにやっているのです。 123 00:13:37,388 --> 00:13:41,859 私が このような…。 (せきこみ) 124 00:13:41,859 --> 00:13:46,859 私も あの者が好きではありません。 125 00:13:48,733 --> 00:13:56,207 お国とは 16の時に 私の実家に 奉公に上がって以来の長いつきあい。 126 00:13:56,207 --> 00:14:01,078 着物は 形見分けのような気持ちで あげたのです。 127 00:14:01,078 --> 00:14:04,081 そのような 縁起でもないこと。 128 00:14:04,081 --> 00:14:08,781 よいから 早くお父様をお迎えに出なさい。 129 00:14:14,225 --> 00:14:17,525 そこを おどきなさい。 130 00:14:19,563 --> 00:14:23,563 これは うかつなことでございました。 131 00:14:33,110 --> 00:14:36,046 (一同)お戻りなさいませ。 132 00:14:36,046 --> 00:14:38,046 うん。 133 00:14:41,819 --> 00:14:46,724 長い月番のお役目 ご苦労さまでございました。 134 00:14:46,724 --> 00:14:51,862 家中 変わりはないか? はい。 135 00:14:51,862 --> 00:14:57,201 りつの具合はどうだ? はい お変わりありませぬ。 136 00:14:57,201 --> 00:15:04,542 そうか。 露 ついてまいれ。 夕げの前に少し見舞う。 137 00:15:04,542 --> 00:15:06,542 はい。 138 00:15:09,213 --> 00:15:15,085 そなたは来ずともよい。 夕げの支度など 差配なさい。 139 00:15:15,085 --> 00:15:17,385 はい。 140 00:15:29,900 --> 00:15:36,173 どうだ? まだ 婿を取る気にはならぬか? 141 00:15:36,173 --> 00:15:40,845 母上のご病気が あのようでは…。➡ 142 00:15:40,845 --> 00:15:46,183 このところ 食も進まぬご様子で この ひとつきの間に➡ 143 00:15:46,183 --> 00:15:50,855 随分とお痩せになりました。 (平左衛門)そうか…。 144 00:15:50,855 --> 00:15:55,526 (お露) お医者様も このままでは 危ういと…。➡ 145 00:15:55,526 --> 00:16:00,865 このような時に 婿殿をお迎えする気持ちになれませぬ。 146 00:16:00,865 --> 00:16:03,865 それだけではあるまい? 147 00:16:05,736 --> 00:16:12,476 そなたは理想が高すぎる。 なまじ 書物を読むことなど許したばかりに➡ 148 00:16:12,476 --> 00:16:19,550 学のある男を好むようになってしもうた。 さようなことはございませぬ。 149 00:16:19,550 --> 00:16:26,891 飯島家は 三河以来 将軍家に刀と槍で仕えてきた家柄だ。 150 00:16:26,891 --> 00:16:30,761 婿には 当然 武張ったやつをと 仲人も考える。 151 00:16:30,761 --> 00:16:37,501 だが そういう男を お前が好まぬことも よう分かっておる。 152 00:16:37,501 --> 00:16:43,173 がさつな殿方が嫌いなだけです。 文武両道でお優しく➡ 153 00:16:43,173 --> 00:16:46,510 誠実で涼やかな方なら 文句は申しません。 154 00:16:46,510 --> 00:16:50,381 そういうのを理想が高いと言うのだ。 155 00:16:50,381 --> 00:16:53,183 (せきばらい) 156 00:16:53,183 --> 00:16:57,054 そうか…。 157 00:16:57,054 --> 00:17:02,526 御徒組の重村殿がな…。 おいくつだった? 158 00:17:02,526 --> 00:17:07,865 (善兵衛)御年70で。 ご先代が組頭をされていた頃の➡ 159 00:17:07,865 --> 00:17:14,738 ご朋輩でいらっしゃいますが 台所は かなりお苦しいご様子。 160 00:17:14,738 --> 00:17:16,874 うん…。 161 00:17:16,874 --> 00:17:21,211 不祝儀事でございますから 表向きのご香典は➡ 162 00:17:21,211 --> 00:17:24,548 殿からそれなりのものを。 それとは別に➡ 163 00:17:24,548 --> 00:17:29,887 奥向きのお心付けを 新しいご当主の奥方様にお渡しすれば➡ 164 00:17:29,887 --> 00:17:36,160 恥をかかさずに済みましょう。 なるほど それはよい。 165 00:17:36,160 --> 00:17:40,831 差し支えなければ 私の方からお渡しいたしますが。 166 00:17:40,831 --> 00:17:46,131 任せる。 では そのように。 167 00:17:51,842 --> 00:17:56,180 全く よく気が付く おなごで…。 168 00:17:56,180 --> 00:17:59,516 うちは たかだか800石の旗本。 169 00:17:59,516 --> 00:18:03,387 奥向きのことは りつが取りしきらねばならぬが➡ 170 00:18:03,387 --> 00:18:06,857 お国のおかげで 随分と助かっておる。 171 00:18:06,857 --> 00:18:11,528 ところで 善兵衛。 172 00:18:11,528 --> 00:18:14,431 はっ。 (平左衛門)お前をはじめ➡ 173 00:18:14,431 --> 00:18:20,204 父上の代から仕えておる者どもも 随分と年を取ったなあ。 174 00:18:20,204 --> 00:18:24,875 何をおっしゃいます。 この善兵衛 まだまだ。 175 00:18:24,875 --> 00:18:30,748 お前だけではない。 権左も藤助も 世間では 隠居してもおかしくない年だ。 176 00:18:30,748 --> 00:18:35,486 あれでは 道で物取りに襲われたら 身ぐるみ剥がされるぞ。 177 00:18:35,486 --> 00:18:38,389 殿がおいでになれば 百人力でございましょう。 178 00:18:38,389 --> 00:18:41,158 わしを頼るな わしを。 179 00:18:41,158 --> 00:18:44,061 若くて生きのいい若侍を 1人 召し抱えたい。 180 00:18:44,061 --> 00:18:48,032 探しておいてくれ。 181 00:18:48,032 --> 00:19:14,058 ♬~ 182 00:19:14,058 --> 00:19:21,799 ♬~ 183 00:19:21,799 --> 00:19:25,202 (志丈)ただいま みまかられました。 184 00:19:25,202 --> 00:20:02,502 ♬~ 185 00:20:06,176 --> 00:20:10,047 (志丈)精が出るねえ。➡ 186 00:20:10,047 --> 00:20:14,047 こんにちは。 187 00:20:21,525 --> 00:20:24,428 (お峰)志丈先生じゃございませんか。 188 00:20:24,428 --> 00:20:29,867 おお これは お峰さん。 新三郎の好物が手に入ったんで持参した。 189 00:20:29,867 --> 00:20:34,738 (お峰)おや まあ ご書見三昧もほどほどに たまには お散歩などなさいましって➡ 190 00:20:34,738 --> 00:20:38,208 小言を言ったばかりなのに…。 これは お峰さんに。 191 00:20:38,208 --> 00:20:41,545 人形町で買った蒸しまんじゅうだよ。 そんな~。 192 00:20:41,545 --> 00:20:44,882 気遣いご無用ですよ~。 フフフッ。 193 00:20:44,882 --> 00:20:48,552 お前さん! 志丈先生がお見えだよ。 194 00:20:48,552 --> 00:20:50,888 (伴蔵)おっ これは これは 志丈先生。 195 00:20:50,888 --> 00:20:56,226 伴蔵さん 悪いが ちょっと走って 酒を五合ほど買ってきてくれないか? 196 00:20:56,226 --> 00:21:00,564 えっ これは 五合の酒には ちょいと余る銭ですが。 197 00:21:00,564 --> 00:21:05,235 余りは お前さんの飲み扶持だよ。 (唾を飲み込む音) 198 00:21:05,235 --> 00:21:08,572 それじゃあ ひとっ走り。 フフフ…。 199 00:21:08,572 --> 00:21:11,909 じゃあ 邪魔するよ。 200 00:21:11,909 --> 00:21:16,580 (新三郎) 清輔本の「袋草子」が手に入るとはな。 201 00:21:16,580 --> 00:21:19,249 値が張ったろう? いいさ。 202 00:21:19,249 --> 00:21:24,588 お主には 手元不如意の時に 随分 助けてもらってるからな。 203 00:21:24,588 --> 00:21:28,258 金持ちの患者でもついたか。 204 00:21:28,258 --> 00:21:34,531 ここ半年ばかり 牛込の飯島様という 旗本の奥方を診てたんだが➡ 205 00:21:34,531 --> 00:21:37,868 亡くなっちまってな。 今まで よく診てくれたお礼にと➡ 206 00:21:37,868 --> 00:21:40,537 5両も礼金をもらった上に➡ 207 00:21:40,537 --> 00:21:43,874 お家掛かりつけの医者になってくれと 頼まれた。 208 00:21:43,874 --> 00:21:48,212 ご大身の旗本かい? 800石だから中程度だが➡ 209 00:21:48,212 --> 00:21:53,083 御書院番組頭の役料があるらしく 内実は豊かと言っていい。 210 00:21:53,083 --> 00:21:59,823 でな その飯島様に お露殿という一人娘がいるんだが➡ 211 00:21:59,823 --> 00:22:03,560 これが また 可憐で美しい。➡ 212 00:22:03,560 --> 00:22:11,235 江戸中の旗本の次男坊や三男坊が 婿養子の座を争う評判の娘だ。 213 00:22:11,235 --> 00:22:13,904 (新三郎)志丈先生も一目ぼれか。 214 00:22:13,904 --> 00:22:21,245 いや 俺は むしろ 奥方付きのお国という 侍女の方が好みだなあ。➡ 215 00:22:21,245 --> 00:22:27,584 30をいくつか過ぎた年増だが 所作の端々に➡ 216 00:22:27,584 --> 00:22:31,188 ゾクッとするような色気がある。 (新三郎)ふ~ん。 217 00:22:31,188 --> 00:22:36,860 お前が年増好きだとは知らなかった。 いや あの女は別格だな。 218 00:22:36,860 --> 00:22:38,795 痛てっ! 219 00:22:38,795 --> 00:22:43,734 まあ 機会があれば 一目拝んでみたいものだ。 220 00:22:43,734 --> 00:22:48,872 おなごになど興味がないくせに よく言うぜ。 221 00:22:48,872 --> 00:22:53,543 まあ 浪人とはいえ 親が残してくれた土地と➡ 222 00:22:53,543 --> 00:22:58,215 長屋の店賃で悠々自適の文人生活。 223 00:22:58,215 --> 00:23:00,884 これじゃ おなごになど気が行かぬか。 224 00:23:00,884 --> 00:23:03,787 全く 先生の言うとおりだぜ。 225 00:23:03,787 --> 00:23:10,227 もうすぐ 30になろうってのに 女より本の方が好きっていう➡ 226 00:23:10,227 --> 00:23:14,564 旦那の気が知れねえや。 バカだね お前さんは。 227 00:23:14,564 --> 00:23:17,234 何だと? かいがいしく世話をする女が➡ 228 00:23:17,234 --> 00:23:21,905 新三郎様の嫁に来たら 私らは 即刻 お払い箱になっちまうよ。 229 00:23:21,905 --> 00:23:26,243 そりゃそうだな。 あのお方はね➡ 230 00:23:26,243 --> 00:23:31,243 私ら夫婦の大事な金づるなんだよ。 231 00:23:39,189 --> 00:23:44,528 内藤豊前守様の奥方様より お見舞いの品を頂いておりますが➡ 232 00:23:44,528 --> 00:23:47,431 お礼状はいかがいたしましょう? 233 00:23:47,431 --> 00:23:52,402 露に申し付けたのだが まだ書いておらぬのか。 234 00:23:52,402 --> 00:23:59,076 お嬢様は お気を落とされて 何事もお手につかぬご様子。 235 00:23:59,076 --> 00:24:05,816 四十九日も過ぎたというに 子どものような…。 236 00:24:05,816 --> 00:24:11,555 お許し頂ければ 私が代筆いたしますが。 237 00:24:11,555 --> 00:24:16,555 頼む。 はい。 238 00:24:18,428 --> 00:24:22,199 ところで お国。 はい。 239 00:24:22,199 --> 00:24:25,902 そなた 商家の出であったな。 はい。 240 00:24:25,902 --> 00:24:31,508 そなたほどの器量と才覚があれば 名のある商家の後添えに入ったとて➡ 241 00:24:31,508 --> 00:24:34,845 立派にやっていけるであろう。 どうだ? 242 00:24:34,845 --> 00:24:40,545 私が仲介の労を取るゆえ どこかに嫁がぬか? 243 00:24:44,187 --> 00:24:48,058 町人の嫁が気に食わぬなら武家でもよい。 244 00:24:48,058 --> 00:24:51,862 釣り合いの取れた相手を 責任を持って探すぞ。 245 00:24:51,862 --> 00:24:55,198 暇を出すと仰せですか? 246 00:24:55,198 --> 00:24:58,869 長い間 よく りつに仕えてくれた。 247 00:24:58,869 --> 00:25:03,206 これからは 自分の幸せを考えろ。 248 00:25:03,206 --> 00:25:08,545 殿のお世話は誰がするのです? いや わしの世話など必要ない。 249 00:25:08,545 --> 00:25:13,884 フッ フフフ…。 ん? 何がおかしい? 250 00:25:13,884 --> 00:25:16,787 お嬢様に とやかくおっしゃる資格は ございませんね。 251 00:25:16,787 --> 00:25:18,755 無礼なことを申すな。 252 00:25:18,755 --> 00:25:23,455 そのお手あぶりでは お寒うございましょう? 253 00:25:33,370 --> 00:25:38,075 私は 飯島のお家が好きなのです。 254 00:25:38,075 --> 00:25:42,045 変わらず 召し使うて下さりませ。 255 00:25:42,045 --> 00:25:46,183 そなた… それでよいのか? 256 00:25:46,183 --> 00:25:49,883 炭に火をおこしてまいります。 257 00:25:53,857 --> 00:25:57,857 殿のおそばにいたいのです。 258 00:25:59,529 --> 00:26:02,229 死ぬまで。 259 00:26:15,545 --> 00:26:41,505 ♬~ 260 00:26:41,505 --> 00:26:45,175 (善兵衛)殿 よろしいですか? 261 00:26:45,175 --> 00:26:47,110 何だ? 262 00:26:47,110 --> 00:26:50,046 かねてより探しておりました 若党ですが➡ 263 00:26:50,046 --> 00:26:54,851 よき者が1人見つかりました。 参上いたしておりますゆえ➡ 264 00:26:54,851 --> 00:26:59,523 ご引見下さい。 そうか 連れてまいれ。 265 00:26:59,523 --> 00:27:03,523 面を上げなさい。 (孝助)はっ。 266 00:27:05,195 --> 00:27:07,195 (平左衛門)顔を見せよ。 267 00:27:09,533 --> 00:27:11,868 (平左衛門)名は何と申す? 268 00:27:11,868 --> 00:27:15,205 黒川孝助と申します。 武士の子か? 269 00:27:15,205 --> 00:27:22,078 はい 父は元小出藩馬廻役 黒川孝蔵と申します。 270 00:27:22,078 --> 00:27:26,078 黒川… 殿? 271 00:27:27,784 --> 00:27:30,554 お話しせよ。 272 00:27:30,554 --> 00:27:38,361 お恥ずかしい話ですが 包み隠さず申します。 273 00:27:38,361 --> 00:27:44,501 父は 主君のご勘気を被り 江戸に出て 浪人をいたしておりましたが➡ 274 00:27:44,501 --> 00:27:51,374 酒に酔って市中で刃傷沙汰に及び 斬られて死にました。 275 00:27:51,374 --> 00:27:53,674 死ね~! 276 00:28:00,050 --> 00:28:04,821 そう聞いております。 277 00:28:04,821 --> 00:28:07,724 覚えておらぬのか? 278 00:28:07,724 --> 00:28:11,528 当時 私は まだ4歳で 記憶がございませぬ。 279 00:28:11,528 --> 00:28:17,400 父の死んだてんまつも 私を引き取って 育てた養父から聞かされたものです。 280 00:28:17,400 --> 00:28:22,539 お父上を斬った相手を聞いたか? 281 00:28:22,539 --> 00:28:25,875 存じませぬ。 まことか? 282 00:28:25,875 --> 00:28:30,213 相手は 評定所でお裁きを受ける身分のお旗本。 283 00:28:30,213 --> 00:28:36,019 私を育ててくれた養父は町人ゆえ 事の子細を知ることなどかないませぬ。 284 00:28:36,019 --> 00:28:41,157 この者 下谷練塀町の名主 惣兵衛なる者に養われ➡ 285 00:28:41,157 --> 00:28:48,498 町方で育ちましたが 士分を志し 父の旧姓を名乗ったよし。 286 00:28:48,498 --> 00:28:52,168 何故 我が家に奉公したい? 287 00:28:52,168 --> 00:28:56,506 飯島様は 一刀無念流免許皆伝。 288 00:28:56,506 --> 00:28:59,843 江戸でも 一 二を争う 剣客でいらっしゃいます。 289 00:28:59,843 --> 00:29:03,513 ご奉公すれば 剣も学べます。 290 00:29:03,513 --> 00:29:14,157 剣を学びたいと思うは… お父上の仇を討つためか? 291 00:29:14,157 --> 00:29:16,457 答えよ。 292 00:29:18,061 --> 00:29:22,532 違います。 では 何のためだ? 293 00:29:22,532 --> 00:29:27,203 強いて申せば 父のように弱い人間にはなりたくないと。 294 00:29:27,203 --> 00:29:29,539 自分の父を なんという…。 295 00:29:29,539 --> 00:29:36,813 父は 酒がもとで主家を追われ 母に乱暴を働いて愛想を尽かされ➡ 296 00:29:36,813 --> 00:29:40,684 幼い私を他人に預けて また酒に逃げ込みました。 297 00:29:40,684 --> 00:29:43,153 最後に人に斬られて死んだのも➡ 298 00:29:43,153 --> 00:29:48,453 自分から 死に場所を求めていたのだと思います。 299 00:29:51,494 --> 00:29:54,831 [ 回想 ] (黒川)ちょうどいい潮目だ。➡ 300 00:29:54,831 --> 00:30:01,705 こんな惨めな生活に… うんざりしていたところだ…! 301 00:30:01,705 --> 00:30:04,174 抜け! 若造~! 302 00:30:04,174 --> 00:30:06,109 [ 心の声 ] 斬ってみたい…! 303 00:30:06,109 --> 00:30:08,109 死ね~! 304 00:30:10,046 --> 00:30:14,746 もうよい。 父は腹を切る勇気さえありませんでした。 305 00:30:16,519 --> 00:30:21,391 きっと 惨めな自分を殺してくれる相手を 探していたのです。 306 00:30:21,391 --> 00:30:23,393 もうよいのだ。 307 00:30:23,393 --> 00:30:30,066 私の中にも… そのような 父の弱い血が流れて…。 308 00:30:30,066 --> 00:30:33,066 もう答えずともよい! 309 00:30:36,539 --> 00:30:42,212 ご無礼を… いたしました。 310 00:30:42,212 --> 00:30:48,912 弱いのは そなたの父上だけではなかろう。 311 00:30:51,221 --> 00:30:58,094 お父上を斬った相手も また 弱い人間だったのだ。➡ 312 00:30:58,094 --> 00:31:05,235 自分の腕を試してみたいという 欲に勝てなかった。 313 00:31:05,235 --> 00:31:08,905 くだらぬ男だ。 314 00:31:08,905 --> 00:31:12,605 父の仇を討つことは かないますまい。 315 00:31:15,245 --> 00:31:18,915 私は 自分の中にある弱さを なくしたいだけです。 316 00:31:18,915 --> 00:31:25,215 自分を厳しく育ててくれる場所に 身を置きたいのです。 317 00:31:27,924 --> 00:31:31,194 黒川孝助。 はい。 318 00:31:31,194 --> 00:31:33,863 仕官 許す。 319 00:31:33,863 --> 00:31:37,534 あ…。 励め。 320 00:31:37,534 --> 00:31:39,834 はっ! 321 00:32:01,558 --> 00:32:03,893 頼んでおらぬぞ。 322 00:32:03,893 --> 00:32:07,893 こよいは お飲みになりたいご様子。 323 00:32:18,241 --> 00:32:21,911 分かったようなことを…。 324 00:32:21,911 --> 00:32:25,582 20年も おそばにお仕えしてまいったのです。 325 00:32:25,582 --> 00:32:28,918 りつのそばにであろう。 326 00:32:28,918 --> 00:32:36,526 お体の弱い奥様に代わって 殿をお支えするにはどうすればよいか➡ 327 00:32:36,526 --> 00:32:42,198 そのことばかり考えて 生きてまいりました。 328 00:32:42,198 --> 00:32:47,198 誰よりも殿のことは分かっております。 329 00:32:58,548 --> 00:33:06,222 わしは もう… 人生の大半を生きてしもうた。 330 00:33:06,222 --> 00:33:11,895 残った人生を 勤めにささげようと思ってきたが➡ 331 00:33:11,895 --> 00:33:18,195 一向に心が浮き立たん。 とんだ不忠者よ。 332 00:33:19,769 --> 00:33:28,444 されど… 生きる目的を1つ見つけた。 333 00:33:28,444 --> 00:33:33,182 [ 回想 ] (孝助)父の仇を討つことは かないますまい。 334 00:33:33,182 --> 00:33:36,853 私は 自分の中にある弱さを なくしたいだけです。 335 00:33:36,853 --> 00:33:43,192 自分を厳しく育ててくれる場所に 身を置きたいのです。 336 00:33:43,192 --> 00:33:49,532 因果応報さ…。 337 00:33:49,532 --> 00:33:55,232 何やら禅問答のような…。 338 00:34:08,551 --> 00:34:17,851 殿の残りの人生 誰よりも近くで見守りとうございます。 339 00:34:46,189 --> 00:35:22,892 ♬~ 340 00:35:22,892 --> 00:35:24,892 や~っ! 341 00:35:29,232 --> 00:35:32,232 わしを殺す気で打ってこい。 や~っ! 342 00:35:33,836 --> 00:35:36,739 そのような腕で仇討ちとは 笑いぐさだ! 343 00:35:36,739 --> 00:35:39,509 や~っ! うっ… あ~っ! 344 00:35:39,509 --> 00:35:54,809 ♬~ 345 00:35:59,829 --> 00:36:05,829 申し訳ございません。 不調法いたしました。 346 00:36:09,205 --> 00:36:13,543 (お米) もう 紫陽花の咲く季節でございますね。 347 00:36:13,543 --> 00:36:15,843 (店員)ごゆっくり どうぞ。 348 00:36:17,413 --> 00:36:21,884 もうではなく まだです。 349 00:36:21,884 --> 00:36:26,556 母上が亡くなられて まだ半年しかたっておらぬというのに➡ 350 00:36:26,556 --> 00:36:29,892 父上は あのような…。 351 00:36:29,892 --> 00:36:33,763 きっと おさみしくて 魔が差したのでございましょう。 352 00:36:33,763 --> 00:36:38,167 魔が差すというのは 一回限りのことを言うのです。 353 00:36:38,167 --> 00:36:41,070 そのような… はしたない。 354 00:36:41,070 --> 00:36:46,843 母上の部屋までお与えになって 側室扱いではありませんか。 355 00:36:46,843 --> 00:36:52,181 あの家で暮らすのは嫌。 婿養子など迎えず 他家に嫁ぎたい。 356 00:36:52,181 --> 00:36:55,084 三河以来の飯島家を 絶やすおつもりですか? 357 00:36:55,084 --> 00:37:00,056 ひいおじい様には お子が授からず おじいさまは お隣の宮辺家から➡ 358 00:37:00,056 --> 00:37:03,526 養子にいらしたのです。 身内から 養子をもらう方が➡ 359 00:37:03,526 --> 00:37:07,396 理にかなっています。 宮辺様からご養子が来るとすれば➡ 360 00:37:07,396 --> 00:37:11,200 あのご次男様しかおりませんよ。 361 00:37:11,200 --> 00:37:17,073 そうなれば お嬢様と縁組みをした上で 飯島のお家をお継ぎになるという話に➡ 362 00:37:17,073 --> 00:37:20,543 きっとなります。 それは嫌です! 363 00:37:20,543 --> 00:37:22,879 あの源次郎殿と夫婦だなんて…。 364 00:37:22,879 --> 00:37:26,215 他家から よき殿御にご養子に来て頂き➡ 365 00:37:26,215 --> 00:37:30,086 お国一人を我慢した方が まだ ましでございましょう? 366 00:37:30,086 --> 00:37:37,493 お嬢様方に代替わりしてしまえば あの女など隠居の妾にすぎなくなります。 367 00:37:37,493 --> 00:37:42,365 ご縁談のお相手をより好みされるのも ほどほどになさいませ。 368 00:37:42,365 --> 00:37:45,368 一体 どのようなお方がお好みなのです? 369 00:37:45,368 --> 00:37:49,068 はっきりした好みなどありません。 370 00:37:55,511 --> 00:38:00,183 (お米) お顔だちよりお人柄。 お人柄よりお家柄。 371 00:38:00,183 --> 00:38:05,855 夫婦になれば 姿形など どうでもよくなります。 372 00:38:05,855 --> 00:38:12,528 心の美しさや優しさは お顔に出るものだと思うけど…。 373 00:38:12,528 --> 00:38:16,399 例えば… 孝助殿のような。 374 00:38:16,399 --> 00:38:21,204 あら お米は ああいう顔が好みなの? 375 00:38:21,204 --> 00:38:25,875 いえ… あのような年下は ちょっと…。 376 00:38:25,875 --> 00:38:28,175 フフフッ…。 377 00:38:47,163 --> 00:39:03,713 ♬~ 378 00:39:03,713 --> 00:39:06,413 待て! 379 00:39:08,184 --> 00:39:10,184 何者だ? 380 00:39:13,522 --> 00:39:17,193 お主こそ何者だ。 胡乱の者に名乗る筋合いはない。 381 00:39:17,193 --> 00:39:20,096 隣のおやじだよ。 隣の…? 382 00:39:20,096 --> 00:39:24,867 小普請支配 宮辺進之丞と申す。 383 00:39:24,867 --> 00:39:28,738 こ… これは ご無礼をいたしました! 384 00:39:28,738 --> 00:39:32,675 新参の黒川孝助と申します。 ハッハッハ…! 385 00:39:32,675 --> 00:39:39,148 聞いておらなんだか。 これは わしらが 勝手に親戚門と呼んでおる木戸でな。 386 00:39:39,148 --> 00:39:43,148 以後 見逃してくれ。 はっ! 387 00:39:44,820 --> 00:39:49,492 (進之丞) そうか。 露殿も なかなか理想が高い。 388 00:39:49,492 --> 00:39:53,162 もう二十歳だというに 頭が痛うござる。 389 00:39:53,162 --> 00:39:59,835 うちの次男坊が 胸を張って 養子に出せる男なら よかったのだが。 390 00:39:59,835 --> 00:40:02,738 その後 どうです? 源次郎は。 391 00:40:02,738 --> 00:40:08,511 島流しのつもりで 松崎代官の佐伯殿に預けてはみたが➡ 392 00:40:08,511 --> 00:40:13,182 愛想を尽かされて 来月 江戸に戻ってくる。 393 00:40:13,182 --> 00:40:21,857 酒癖に女癖。 勘当寸前のところを お主に 何度も とりなしてもらったというに➡ 394 00:40:21,857 --> 00:40:27,196 一度腐った性根というのは こら 直らんものだな。 395 00:40:27,196 --> 00:40:30,496 ん? (平左衛門)詰みましたな。 396 00:40:32,068 --> 00:40:36,068 もう一局。 はい。 397 00:40:44,747 --> 00:40:51,887 痛み入る。 宮辺様には ご機嫌麗しゅう。 398 00:40:51,887 --> 00:40:59,228 おととい 奥様のお里からと申されて 立派な梅を頂きました。 399 00:40:59,228 --> 00:41:02,565 女中どもに 梅干しにするよう申しつけましたので➡ 400 00:41:02,565 --> 00:41:05,901 うまく出来ましたら またお持ちいたします。 401 00:41:05,901 --> 00:41:07,837 それは結構な。 402 00:41:07,837 --> 00:41:10,837 ごゆるりと。 403 00:41:18,481 --> 00:41:22,918 あのように 丁寧な物言いをせずとも結構です。 404 00:41:22,918 --> 00:41:25,588 そなたの側室ともなれば そうもいくまい。 405 00:41:25,588 --> 00:41:31,394 そ… あっ いや… 側室ではござらぬ。 う~ん… 何と言うか…。 406 00:41:31,394 --> 00:41:35,865 跡継ぎの男子でもできたら 飯島家の女主だ。 407 00:41:35,865 --> 00:41:39,735 (平左衛門)ハッハッハ… それこそ いらぬ心配ですな。 408 00:41:39,735 --> 00:41:45,875 (進之丞)気を付けた方がいい。 口さがない うちの女中たちが➡ 409 00:41:45,875 --> 00:41:50,546 あの者の振る舞いが 以前とは変わったと うわさしておる。➡ 410 00:41:50,546 --> 00:41:52,882 露殿とも うまくいっておらぬそうではないか。 411 00:41:52,882 --> 00:41:56,752 (平左衛門)まあ 確かにそのようですが…。 412 00:41:56,752 --> 00:42:00,756 (進之丞)目端の利く女ゆえ 重宝しておるのは分かるが➡ 413 00:42:00,756 --> 00:42:06,228 入れ込み過ぎるのは…。 この平左衛門 そこまで阿呆ではござらぬ。 414 00:42:06,228 --> 00:42:11,901 そのような いさかいも 露に婿が決まるまでのこと。 415 00:42:11,901 --> 00:42:18,901 そうなれば さっさと隠居して あの者を連れて この家を出るつもりです。 416 00:42:28,451 --> 00:42:32,855 お嬢様。 ただいま戻りました。 417 00:42:32,855 --> 00:42:35,758 お戻りが遅いので 捜しに出ようと思っていたところです。 418 00:42:35,758 --> 00:42:38,194 すみませぬ。 父上は? 419 00:42:38,194 --> 00:42:42,494 風呂に入られています。 さっ 今のうちに。 420 00:42:49,205 --> 00:42:55,077 随分と熱心なお琴の稽古ですね。 このような日暮れまで。 421 00:42:55,077 --> 00:42:58,547 何ですか その無礼な…。 そなたが ついていながら➡ 422 00:42:58,547 --> 00:43:02,218 なんということじゃ。 そ… そなたと申したか!? 423 00:43:02,218 --> 00:43:07,918 そのような勝手気ままをしていては ますます縁が遠のきます。 424 00:43:11,227 --> 00:43:16,227 出迎え 大儀です。 下がってよいぞ。 425 00:43:26,242 --> 00:43:31,847 その方 何か言いたげな顔であるな。 426 00:43:31,847 --> 00:43:35,718 お国殿 その物言いは おかしゅうござろう。 427 00:43:35,718 --> 00:43:38,521 何がじゃ? 新参の身なれど➡ 428 00:43:38,521 --> 00:43:42,391 共に殿の臣下。 目下扱いは解せませぬ。 429 00:43:42,391 --> 00:43:45,861 私は殿のご寵愛を受けた身。 430 00:43:45,861 --> 00:43:48,197 いわば そなたの主筋じゃ。 431 00:43:48,197 --> 00:43:51,867 あなたを側室にしたという話は 殿から伺っていない。 432 00:43:51,867 --> 00:43:58,867 側室なら 主人のご家族の一人だが 側女は家族ではなかろう。 433 00:44:09,218 --> 00:44:14,890 まあ よい…。 見ておれ。 434 00:44:14,890 --> 00:44:19,562 露が そなたを嫌うておる。 435 00:44:19,562 --> 00:44:22,231 知っております。 436 00:44:22,231 --> 00:44:26,101 仲ようしろとは言わないが うまくやってくれ。 437 00:44:26,101 --> 00:44:31,840 この家に住むのが嫌だとまで言いおった。 438 00:44:31,840 --> 00:44:37,140 嫌われたものですね…。 439 00:44:39,181 --> 00:44:44,853 あの方は 大事な当家の跡取り娘。 440 00:44:44,853 --> 00:44:51,553 私の方が出ていきます。 婿が来れば少しは変わろう。 441 00:44:53,195 --> 00:44:55,864 殿はどうなさいます? 442 00:44:55,864 --> 00:45:00,202 すぐに家督を譲られるわけでは ないのでございましょう? 443 00:45:00,202 --> 00:45:06,202 ハッハッハ… 隠居の女は嫌か? 444 00:45:09,211 --> 00:45:14,550 殿がご隠居など 想像できませぬ。 445 00:45:14,550 --> 00:45:21,890 まあ 御書院番組頭を勤めてる間は 隠居というわけにもいかぬ。 446 00:45:21,890 --> 00:45:27,763 きっと 気が鬱屈しておられるのですね。 447 00:45:27,763 --> 00:45:30,899 露がか? 448 00:45:30,899 --> 00:45:35,504 この家にいると 亡くなったお母様のことも➡ 449 00:45:35,504 --> 00:45:39,504 折に触れ 思い出しましょうし…。 450 00:45:41,176 --> 00:45:47,516 婿殿が決まるまでの間を 別宅でお暮らしになるのも一案かと。 451 00:45:47,516 --> 00:45:52,187 別宅? ああ 柳島の家のことか。 452 00:45:52,187 --> 00:45:56,859 お嬢様も 大層 お気に入りの家だとか。 453 00:45:56,859 --> 00:46:01,530 うん… あそこに露を住まわせるのか? 454 00:46:01,530 --> 00:46:08,203 そうすれば 嫌いな私の顔など見ず お嫁に行くまでの間を➡ 455 00:46:08,203 --> 00:46:12,541 伸び伸びと暮らせましょう? 嫌みったらしい言い方だな。 456 00:46:12,541 --> 00:46:19,214 まことを申しただけです。 もちろん お米殿と 用心のために➡ 457 00:46:19,214 --> 00:46:22,885 孝助殿もお付けになれば なおよろしいかと。 458 00:46:22,885 --> 00:46:27,885 孝助は駄目だ。 わしの手元に置く。 459 00:46:29,558 --> 00:46:38,367 御意のままに。 されど 露が やっかい払いなどと取らねばよいが…。 460 00:46:38,367 --> 00:46:41,837 本当によいのか? それで。 461 00:46:41,837 --> 00:46:44,740 はい。 そうか…。 462 00:46:44,740 --> 00:46:50,179 ならば よいのだ。 あの家は 子どもの頃から➡ 463 00:46:50,179 --> 00:46:56,051 大好きでございます。 父上も お好きな 釣りをしに 度々お立ち寄り下さいね。 464 00:46:56,051 --> 00:46:59,521 あ… ああ。 では 早速 お米にも知らせて➡ 465 00:46:59,521 --> 00:47:02,191 準備に取りかかります。 466 00:47:02,191 --> 00:47:05,527 あっ そ そ… そう急がずとも…。 467 00:47:05,527 --> 00:47:08,430 「善は急げ」と申します。 だが…。 468 00:47:08,430 --> 00:47:12,130 では ごめんくださりませ。 469 00:47:20,075 --> 00:47:24,075 あの者の言うとおりになったわ…。 470 00:47:28,550 --> 00:47:30,550 や~っ! 471 00:47:37,826 --> 00:47:39,826 や~っ! 472 00:47:42,498 --> 00:47:44,433 ああっ…! 473 00:47:44,433 --> 00:47:47,433 竹刀を拾え。 474 00:47:51,173 --> 00:47:53,108 まだまだ~! 475 00:47:53,108 --> 00:47:55,043 うっ…。 476 00:47:55,043 --> 00:47:59,047 こうすると痛みますかな? いえ 大丈夫です。 477 00:47:59,047 --> 00:48:04,186 (善兵衛)このように激しい稽古なら 防具を着ければよいものを…。 478 00:48:04,186 --> 00:48:10,058 骨に障りはござらぬ。 3日もすれば腫れが引きましょう。 479 00:48:10,058 --> 00:48:13,529 お嬢様がいらっしゃらなくなってから こっち➡ 480 00:48:13,529 --> 00:48:16,432 お主につける稽古が 厳しゅうなった気がする。➡ 481 00:48:16,432 --> 00:48:20,202 おさみしいのかのう…。 露殿が嫁がれたのですか? 482 00:48:20,202 --> 00:48:24,540 いやいや… いろいろ事情がございましてな➡ 483 00:48:24,540 --> 00:48:28,410 柳島にある別宅にお移りになりました。 484 00:48:28,410 --> 00:48:31,814 柳島…? (善兵衛)先生は 当家の掛かりつけ。 485 00:48:31,814 --> 00:48:36,685 度々 お訪ね頂いて お風邪など召しておられぬか➡ 486 00:48:36,685 --> 00:48:40,823 診てさしあげて下され。 もちろんです。 487 00:48:40,823 --> 00:49:00,843 ♬~ 488 00:49:00,843 --> 00:49:03,543 フフフ…。 489 00:49:05,180 --> 00:49:08,480 フフフッ…。 490 00:49:10,052 --> 00:49:30,205 (笑い声) 491 00:49:30,205 --> 00:49:39,481 〽 立ち寄り 水の面 492 00:49:39,481 --> 00:49:47,356 〽 写る姿は 493 00:49:47,356 --> 00:49:55,356 〽 大蛇の有り様 494 00:50:06,508 --> 00:50:11,380 うわさに聞く 上方の人形浄瑠璃。 なかなかだったなあ。 495 00:50:11,380 --> 00:50:15,183 「安珍清姫」をお主に見せたのは まずかったかな~。 496 00:50:15,183 --> 00:50:18,520 なぜだ? ああいう怖いものを見せて➡ 497 00:50:18,520 --> 00:50:22,858 ますます 女嫌いに させてしまったんじゃないかってさ…。 498 00:50:22,858 --> 00:50:27,529 からかうな。 どうする? この辺りで 一献やるか? 499 00:50:27,529 --> 00:50:31,400 ああ… うん。 500 00:50:31,400 --> 00:50:36,400 ちょっと 足を伸ばして 柳島に行かないか? 501 00:50:41,076 --> 00:50:45,547 腹が減ったのではないか? いえ そのような…。 502 00:50:45,547 --> 00:50:48,216 顔に書いてるぜ。 はあ…。 503 00:50:48,216 --> 00:50:50,886 (新五兵衛)お頭! 504 00:50:50,886 --> 00:50:54,556 平左衛門様! 505 00:50:54,556 --> 00:50:58,427 槍の新五か。 相変わらず 声の大きい男よ。 506 00:50:58,427 --> 00:51:01,430 槍の新五? 相川新五兵衛。 507 00:51:01,430 --> 00:51:07,903 わしの父が組頭だった頃の配下でな。 すっかり老けたが 槍の達人だ。 508 00:51:07,903 --> 00:51:12,240 はあ~! いや~ 捕まえましたぞ。 おいおい➡ 509 00:51:12,240 --> 00:51:15,577 人聞きの悪いことを申すな。 息災か? 510 00:51:15,577 --> 00:51:20,248 おかげさまで なんとか。 511 00:51:20,248 --> 00:51:25,587 こちらの御仁は? 新参の黒川孝助と申します。 512 00:51:25,587 --> 00:51:31,860 以後 お見知りおきを。 御徒組 相川新五兵衛と申す。 513 00:51:31,860 --> 00:51:36,732 我が家を知りつつ 四谷を素通りされるとは 水くさい。 514 00:51:36,732 --> 00:51:39,534 若年寄 内藤様のお屋敷を訪ねた帰りだ。 515 00:51:39,534 --> 00:51:42,871 お見かけしたが最後 お立ち寄り願います。 あ いや➡ 516 00:51:42,871 --> 00:51:47,209 気を遣わせるのは苦手だ。 遠慮しておく。 517 00:51:47,209 --> 00:51:56,218 ははあ… さしずめ 昼げでも食べていけ という内藤様のお申し出を辞退して➡ 518 00:51:56,218 --> 00:52:01,556 腹をすかせて 牛込まで帰る途中とお見受けいたす。 519 00:52:01,556 --> 00:52:04,893 違うか? 黒川氏。 (おなかが鳴る音) 520 00:52:04,893 --> 00:52:08,593 (笑い声) 521 00:52:12,567 --> 00:52:15,567 おっとっとっと…。 522 00:52:22,911 --> 00:52:27,249 おっ… お徳殿か? 523 00:52:27,249 --> 00:52:29,584 (お徳)はい お久しゅうございます。 524 00:52:29,584 --> 00:52:32,487 いや~ こいつはたまげた。 525 00:52:32,487 --> 00:52:35,857 いつの間に このような娘になった。 526 00:52:35,857 --> 00:52:40,529 うちは 八十俵三人扶持の貧乏御家人なれど➡ 527 00:52:40,529 --> 00:52:46,529 このお徳こそ家宝。 おやめ下さい 恥ずかしい。 528 00:53:10,525 --> 00:53:13,228 あっ これは…。 529 00:53:13,228 --> 00:53:15,928 失礼をいたした。 530 00:53:17,899 --> 00:53:20,199 あ…。 531 00:53:24,773 --> 00:53:29,511 拙者 町育ちゆえ 飯の食い方が汚うござる。 532 00:53:29,511 --> 00:53:34,511 おいしそうに召し上がることの 何が汚いものですか。 533 00:53:36,852 --> 00:53:39,552 かたじけない。 534 00:53:52,400 --> 00:53:56,538 あの~…。 見られていると お食べになりにくい? 535 00:53:56,538 --> 00:54:03,211 いえ…。 母を知らずに育ちましたゆえ こういうのは その…➡ 536 00:54:03,211 --> 00:54:06,511 慣れておりませぬ。 537 00:54:23,899 --> 00:54:27,235 まあ 志丈先生。 538 00:54:27,235 --> 00:54:30,138 ご無沙汰いたしております。 お変わりありませんか? 539 00:54:30,138 --> 00:54:34,843 善兵衛殿からお文を頂いておりましたが 早速 いらして下さったのですね。 540 00:54:34,843 --> 00:54:37,512 近くまで参りましたものですから ご挨拶に。 541 00:54:37,512 --> 00:54:40,415 それは ご丁寧に…。 542 00:54:40,415 --> 00:54:43,185 こちらのお方は? 543 00:54:43,185 --> 00:54:47,055 私の学問の友です。 お初にお目にかかります。 544 00:54:47,055 --> 00:54:49,524 萩原新三郎と申します。 545 00:54:49,524 --> 00:54:52,524 萩原様…。 546 00:54:54,196 --> 00:54:59,496 あ… 少々お待ち下さい。 お嬢様に取り次いでまいります。 547 00:55:01,870 --> 00:55:06,741 あれが お主好みだという 年増の侍女か? いや あれではない。 548 00:55:06,741 --> 00:55:11,880 もう少し若い。 何だか気が進まぬなあ。 549 00:55:11,880 --> 00:55:16,180 ご本尊を拝めば お前も目が覚めるさ。 550 00:55:20,889 --> 00:55:26,228 飯島平左衛門が娘 露と申します。 551 00:55:26,228 --> 00:55:29,928 萩原新三郎と申す。 552 00:55:34,035 --> 00:56:08,335 ♬~ 553 00:56:23,218 --> 00:56:26,218 (源次郎)おい 善兵衛。 554 00:56:27,889 --> 00:56:32,160 源次郎様ではありませぬか。 555 00:56:32,160 --> 00:56:35,497 お久しぶりでございます。 556 00:56:35,497 --> 00:56:40,368 伊豆からお戻りで? 5年ぶりの江戸だ。 557 00:56:40,368 --> 00:56:44,506 おう 叔父上に ご挨拶に参上しましたと 伝えてくれ。 558 00:56:44,506 --> 00:56:47,842 間もなく お帰りになると思います。 559 00:56:47,842 --> 00:56:51,842 奥の座敷で しばらくお待ち下さい。 560 00:56:57,519 --> 00:57:01,819 お茶をお持ちいたしました。 ああ。 561 00:57:12,867 --> 00:57:17,567 お隣のご次男様でいらっしゃいますね。 562 00:57:26,214 --> 00:57:30,885 そなた 誰だ? 563 00:57:30,885 --> 00:57:37,885 初めてお目もじいたします。 国と申します。 564 00:57:45,834 --> 00:57:48,503 源次郎と申す。 565 00:57:48,503 --> 00:57:52,173 お国殿は 新参か? 566 00:57:52,173 --> 00:57:57,846 奥様にお仕えいたしておりました。 お会いする機会があっても➡ 567 00:57:57,846 --> 00:58:02,717 不思議ではございませんでしたが 何分 あなた様が…。 568 00:58:02,717 --> 00:58:10,191 さよう。 素行不良の穀潰しでな 江戸に置いておいても➡ 569 00:58:10,191 --> 00:58:15,864 ろくなことがないゆえ そこら中の 代官所を たらい回しにされていた。 570 00:58:15,864 --> 00:58:18,864 フフフッ…。 571 00:58:25,874 --> 00:58:35,483 さて 叔父上がお戻りになられるまで 叔母上のご機嫌でも うかがうとするか。 572 00:58:35,483 --> 00:58:40,155 ご存じないのですか? 奥方様は もう…。 573 00:58:40,155 --> 00:58:46,828 亡くなられたか。 半年ほど前に。 574 00:58:46,828 --> 00:58:54,128 私も 今は 殿にお仕えいたしております。 575 00:58:55,837 --> 00:59:01,509 叔父上の… な。 576 00:59:01,509 --> 00:59:06,809 側室ということか。 577 00:59:11,519 --> 00:59:16,391 そうですか。 和泉式部がお好きなのですね。 578 00:59:16,391 --> 00:59:19,394 はい…。 579 00:59:19,394 --> 00:59:23,531 (志丈)お主は 宸翰本の写本を持っていただろう。➡ 580 00:59:23,531 --> 00:59:26,201 お貸ししたらどうだ? 581 00:59:26,201 --> 00:59:29,537 おい 新三郎。 582 00:59:29,537 --> 00:59:32,440 ん? 何か言ったか? 583 00:59:32,440 --> 00:59:38,146 フッ… おいおい。 ハッハッハ…。 それは ようございます。 584 00:59:38,146 --> 00:59:41,816 大好きな和泉式部の歌集を お貸し願えるなら➡ 585 00:59:41,816 --> 00:59:44,486 無聊も慰められましょう。 586 00:59:44,486 --> 00:59:49,186 ええ それは もう…。 587 00:59:52,827 --> 00:59:57,827 お酒がございませんね。 お持ちいたします。 588 01:00:00,168 --> 01:00:04,839 新三郎。 お主 少々 酔うたのではないか? 589 01:00:04,839 --> 01:00:07,509 ああ… そうだな。 590 01:00:07,509 --> 01:00:14,209 確かに… 酔うたような心持ちだ。 591 01:00:17,185 --> 01:00:20,088 ご… ご不浄をお借りしたい。 592 01:00:20,088 --> 01:00:24,788 頭を冷やしてまいる。 593 01:00:36,871 --> 01:00:38,806 露殿…。 594 01:00:38,806 --> 01:00:43,506 お手を…。 これは かたじけない。 595 01:00:57,892 --> 01:01:00,892 痛み入る。 596 01:01:03,565 --> 01:01:06,265 あっ そのような…。 597 01:01:15,577 --> 01:01:21,916 また 遊びにいらして下さいますか? 598 01:01:21,916 --> 01:01:27,616 お訪ねしてもよいのですか? 599 01:01:30,592 --> 01:01:34,195 来て下さらなければ…➡ 600 01:01:34,195 --> 01:01:41,895 来て下さらなければ 死んでしまうやもしれませぬ。 601 01:01:51,546 --> 01:01:53,546 ああ…。 602 01:01:55,416 --> 01:01:57,885 源次郎。 603 01:01:57,885 --> 01:02:01,585 おっ これは 叔父上。 604 01:02:04,225 --> 01:02:10,565 ご登城でございますか? そうだが 吉原に行く金なら貸さぬぞ。 605 01:02:10,565 --> 01:02:13,234 からかわないで下さい。 ハッハッハッハ…。 606 01:02:13,234 --> 01:02:17,905 御書院番組頭におなりになったとか。 本丸の御書院番は➡ 607 01:02:17,905 --> 01:02:20,808 公方様のお出ましが多い分 警固も多くてな。 608 01:02:20,808 --> 01:02:28,549 月替わりで 泊まり番をせねばならぬ。 ほう~ ご出世なさるのも考えものですね。 609 01:02:28,549 --> 01:02:33,187 不謹慎なことを申すな。 お前も 自分で士官の口など探して➡ 610 01:02:33,187 --> 01:02:37,859 おやじ殿を安心させることだ。 ご忠告 胸に刻みまする。 611 01:02:37,859 --> 01:02:41,195 調子のいいやつめ…。 612 01:02:41,195 --> 01:02:45,066 新参の者ですか? 黒川孝助と申します。 613 01:02:45,066 --> 01:02:49,537 お見知りおきを。 おっ その方が黒川か。 614 01:02:49,537 --> 01:02:53,408 おい 手の爪 切ったら 捨てずに取っておけ。 615 01:02:53,408 --> 01:02:55,877 わしが もらい受ける。 は…? 616 01:02:55,877 --> 01:02:59,547 お主の爪のあかでも煎じて飲めと 父から言われておる。 617 01:02:59,547 --> 01:03:02,884 (平左衛門)ハッハッハ…。 お戯れを。 618 01:03:02,884 --> 01:03:06,754 ご登城中 お引き止めして 申し訳ありませぬ。 619 01:03:06,754 --> 01:03:10,054 おう。 参るぞ。 はっ。 620 01:03:29,577 --> 01:03:31,577 ん? 621 01:03:45,526 --> 01:03:48,526 泊まり番か…。 622 01:03:50,865 --> 01:03:54,202 殿 お聞きしてもよろしいですか? 申せ。 623 01:03:54,202 --> 01:03:58,539 先ほどの源次郎様は 甥御にあたられるので? 624 01:03:58,539 --> 01:04:02,877 わしの父が 隣の宮辺家より 養子に参ったゆえ➡ 625 01:04:02,877 --> 01:04:08,216 当主の進之丞殿は いとこにあたる。 源次郎は その次男坊だ。 626 01:04:08,216 --> 01:04:15,556 なるほど。 我が身内ながら あまり 素行のよろしくない男でな。 627 01:04:15,556 --> 01:04:20,428 剣の腕だけは そこそこお立ちになりますな。 628 01:04:20,428 --> 01:04:22,897 藤助も 妙な褒め方しやがるぜ。 629 01:04:22,897 --> 01:04:27,568 殿が手ほどきを? ああ。 居合の腕は大したもんだが➡ 630 01:04:27,568 --> 01:04:32,840 ああ稽古嫌いじゃな。 何度もお逃げになりましたな。 631 01:04:32,840 --> 01:04:36,511 そうそう ハッハッハ…。 ところで 藤助。 632 01:04:36,511 --> 01:04:42,183 へい。 その後 作太郎から 柳島の家の様子など聞いてるか? 633 01:04:42,183 --> 01:04:47,855 引っ越しから もう10日もたちますれば 皆々 落ち着きましたようで➡ 634 01:04:47,855 --> 01:04:52,527 お嬢様も お元気にお過ごしのご様子。 そうかい。 635 01:04:52,527 --> 01:04:57,398 ん? えらく美しい下緒だな。 636 01:04:57,398 --> 01:05:01,202 あ… これは 先日 殿のお供で相川様をお訪ねした折に➡ 637 01:05:01,202 --> 01:05:07,542 お嬢様から頂いたものです。 ほう~ お徳殿がな。 638 01:05:07,542 --> 01:05:11,412 私の下緒が あまりにも ボロボロで みすぼらしいので➡ 639 01:05:11,412 --> 01:05:13,881 これを巻いて下さいまして。 640 01:05:13,881 --> 01:05:16,784 (お徳) 父にと思って 買い求めたものですが➡ 641 01:05:16,784 --> 01:05:19,754 すっかり たんすの肥やしになっております。 642 01:05:19,754 --> 01:05:24,225 見事なものですね。 あら 安物でございますよ。 643 01:05:24,225 --> 01:05:28,563 いえ… そのように手際よく 下緒を結べる女の人など➡ 644 01:05:28,563 --> 01:05:31,563 見たことがありません。 645 01:05:33,401 --> 01:05:38,172 貧乏御家人の娘のたしなみです。 646 01:05:38,172 --> 01:05:44,045 なまくら刀が 名刀になったような気がします。 647 01:05:44,045 --> 01:05:50,751 下緒は お守りでもあるのです。 お守り? 648 01:05:50,751 --> 01:05:54,522 きっと 孝助殿を 厄難から守ってくれます。 649 01:05:54,522 --> 01:05:59,193 そうかい。 そいつは いいお守りもらったな。 650 01:05:59,193 --> 01:06:08,493 何か? いや その下緒に見合う 腕前にならねえとな。 651 01:06:10,805 --> 01:06:19,514 そういえば 倉田様から頂いておる縁談 そろそろ返事をせねばならぬ。 652 01:06:19,514 --> 01:06:23,217 お受けするということでよいな? 653 01:06:23,217 --> 01:06:26,120 何だ その顔は。 654 01:06:26,120 --> 01:06:30,558 また 断るつもりではあるまいな? お願いいたします。 655 01:06:30,558 --> 01:06:33,828 な… 何人目だと思っている!? 656 01:06:33,828 --> 01:06:39,166 今度の相手は 四男とはいえ 1, 200石のお旗本の息子だぞ? 657 01:06:39,166 --> 01:06:43,037 僅か八十俵取りの御家人の養子に なってくれるというに➡ 658 01:06:43,037 --> 01:06:45,039 何が不足だ!? 不足だとか➡ 659 01:06:45,039 --> 01:06:48,175 気に入らぬとかではありません。 では 何だ!? 660 01:06:48,175 --> 01:06:53,047 私は 孝助殿の女房になりとうございます。 661 01:06:53,047 --> 01:06:58,185 孝助…? 御書院番組頭 飯島平左衛門様が家臣➡ 662 01:06:58,185 --> 01:07:03,485 黒川孝助殿です。 な… 何だと? 663 01:07:21,208 --> 01:07:26,908 来て下さらなければ 死んでしまうやもしれませぬ。 664 01:07:28,549 --> 01:07:32,820 新三郎様…。 665 01:07:32,820 --> 01:07:38,159 お嬢様。 昼げの支度が整いました。 666 01:07:38,159 --> 01:07:43,497 よい…。 食べとうない。 667 01:07:43,497 --> 01:07:49,170 昨日も おとといも ろくに お膳に 手をつけておられぬではありませんか。 668 01:07:49,170 --> 01:07:53,841 そのうち 病にかかってしまいますよ。 669 01:07:53,841 --> 01:07:59,180 もう… かかっています。 670 01:07:59,180 --> 01:08:01,880 (お米)まあ…。 671 01:08:03,851 --> 01:08:07,151 熱などない。 672 01:08:08,723 --> 01:08:14,195 ここが… 苦しゅうて➡ 673 01:08:14,195 --> 01:08:18,895 何も喉を通りませぬ。 674 01:08:20,534 --> 01:08:24,872 近いうち 志丈先生にお越し願いましょう。 675 01:08:24,872 --> 01:08:27,775 そうしておくれ。 676 01:08:27,775 --> 01:08:30,775 志丈先生に頼みたいことがあります。 677 01:08:33,481 --> 01:08:58,706 ♬~ 678 01:08:58,706 --> 01:09:02,510 [ 回想 ] (進之丞)露殿とも うまくいって おらぬそうではないか。 679 01:09:02,510 --> 01:09:05,846 露に婿が決まるまでのこと。 680 01:09:05,846 --> 01:09:12,186 そうなれば さっさと隠居して あの者を連れて この家を出るつもりです。 681 01:09:12,186 --> 01:09:15,886 冗談じゃない…。 682 01:09:17,525 --> 01:09:23,197 隠居の妾なんて 真っ平ごめんだ。 683 01:09:23,197 --> 01:09:28,536 (物音) 684 01:09:28,536 --> 01:09:43,484 ♬~ 685 01:09:43,484 --> 01:09:46,387 何者です? 686 01:09:46,387 --> 01:10:01,502 ♬~ 687 01:10:01,502 --> 01:10:04,502 名を名乗りなさい。 688 01:10:13,514 --> 01:10:16,514 俺さ。 689 01:10:18,185 --> 01:10:21,485 声を上げねえんだな。 690 01:10:28,529 --> 01:10:34,401 これは ただ女欲しさの狼藉か。 691 01:10:34,401 --> 01:10:39,540 それとも 何か考えがあってのことか。 692 01:10:39,540 --> 01:10:46,540 考えなどない。 ただ そなたを…。 693 01:10:51,552 --> 01:10:57,852 ただ私を欲しい… と思ってのことですか? 694 01:11:01,228 --> 01:11:05,099 フフフッ…。 695 01:11:05,099 --> 01:11:13,799 素直な男。 ただ 私欲しさに このような危険を冒すのかい? 696 01:11:15,576 --> 01:11:22,249 事が露見すれば 今度こそ 勘当されて家を追われるか➡ 697 01:11:22,249 --> 01:11:27,588 悪くすれば 殿の手で斬り殺される。 698 01:11:27,588 --> 01:11:33,861 単なる出来心なら 今すぐ 立ち去るがいい。 699 01:11:33,861 --> 01:11:37,161 このことは 黙っておいてやろう。 700 01:11:56,116 --> 01:12:01,416 地獄に落ちる覚悟は おありかい? 701 01:12:03,557 --> 01:12:13,557 お前と地獄に落ちるなら… うん 悪くない。 702 01:12:22,576 --> 01:12:30,251 たった今 死ぬ覚悟ができた。 703 01:12:30,251 --> 01:12:53,874 ♬~ 704 01:12:53,874 --> 01:12:57,745 で 何と書いてあった? 705 01:12:57,745 --> 01:13:00,745 …と聞くだけ野暮か。 706 01:13:05,219 --> 01:13:08,555 伴蔵 伴蔵はいるかい? 707 01:13:08,555 --> 01:13:12,226 へい 御用で? 水滴に水を入れてきておくれ。 708 01:13:12,226 --> 01:13:14,226 へい。 709 01:13:15,896 --> 01:13:20,768 今から 露殿に返書を書く。 すまぬが届けてくれぬか。 710 01:13:20,768 --> 01:13:24,905 私は医者だぞ。 恋文の使いなど ごめんだ。 711 01:13:24,905 --> 01:13:28,575 「乗りかかった船」だろう そんな野暮を言うな。 712 01:13:28,575 --> 01:13:31,845 乗りかかった船というなら 今すぐ降りる。 713 01:13:31,845 --> 01:13:37,718 何を言う。 やっかい事に巻き込まれるのは ごめんだ。 714 01:13:37,718 --> 01:13:43,190 露殿と私を引き合わせたのは お主ではないか! 715 01:13:43,190 --> 01:13:47,528 今となっては 後悔しておる。 あ… あまりに勝手な。 716 01:13:47,528 --> 01:13:53,200 お主のためだ。 相手は 堂々たる旗本の一人娘。 717 01:13:53,200 --> 01:13:58,539 引く手あまたのお姫様だ。 一方のお主はどうだ? 718 01:13:58,539 --> 01:14:04,878 一介の素浪人にすぎぬ。 しょせんは家柄が釣り合わん。 719 01:14:04,878 --> 01:14:07,781 もう遅い…。 今なら間に合う。 720 01:14:07,781 --> 01:14:12,219 露殿のことは諦めろ。 もう遅いのだ! 721 01:14:12,219 --> 01:14:20,894 私は 露殿を知ってしまった。 一目見ただけで 心が通うてしまったのだ。 722 01:14:20,894 --> 01:14:26,233 この気持ちは もうなかったことになどはできぬ。 723 01:14:26,233 --> 01:14:34,842 諦めるくらいなら 死んでしまった方がましだ…。 724 01:14:34,842 --> 01:14:37,511 本当に死ぬことになるぞ。 725 01:14:37,511 --> 01:14:41,181 え…? 露殿の父上は➡ 726 01:14:41,181 --> 01:14:47,054 幕臣の中でも屈指の剣客。 これは 聞いた話だが➡ 727 01:14:47,054 --> 01:14:53,527 今でこそ温厚なあのお方が 若い頃 喧嘩を売られた浪人者を➡ 728 01:14:53,527 --> 01:14:58,227 一刀両断に斬り殺したらしい。 729 01:15:01,402 --> 01:15:08,542 思いを遂げて斬り殺されるのなら 本望だ。 730 01:15:08,542 --> 01:15:13,542 お主が そこまで分別のない阿呆だとは 知らなかったわ! 731 01:15:15,215 --> 01:15:21,915 お主などに 私のこの気持ちは分からぬ! 732 01:15:27,227 --> 01:15:30,564 まるで子どもだな。 733 01:15:30,564 --> 01:16:00,527 ♬~ 734 01:16:00,527 --> 01:16:03,227 露殿…。 735 01:16:05,199 --> 01:16:07,899 お露…! 736 01:16:11,538 --> 01:16:15,209 新三郎様…。 737 01:16:15,209 --> 01:16:31,692 ♬~ 738 01:16:31,692 --> 01:16:34,692 あっ そのような…。 739 01:16:43,170 --> 01:16:48,842 会いたい… 会いたい。 740 01:16:48,842 --> 01:17:01,542 会いたい 会いたい 会いたい 会いたい 会いたい 会いたい 会いたい…! 741 01:17:11,865 --> 01:17:14,768 お露 お露…! 新三郎様! 742 01:17:14,768 --> 01:17:18,539 お露~! 新三郎様~! 743 01:17:18,539 --> 01:17:21,441 露様! あれは 焦がれ死にだ。 744 01:17:21,441 --> 01:17:24,141 お主が殺したようなものだ。 745 01:17:27,214 --> 01:17:31,818 この家をお前様と2人で乗っ取る。 746 01:17:31,818 --> 01:17:33,754 怖え女だぜ。 747 01:17:33,754 --> 01:17:37,054 叔父上を亡き者にするっていうのか。 748 01:17:39,159 --> 01:17:41,459 おのれ…! 749 01:17:43,830 --> 01:17:46,733 新三郎様。 死んだはずでは…。 750 01:17:46,733 --> 01:17:51,733 お会いしとうございました。 私もだ お露。 751 01:17:55,842 --> 01:17:59,713 新三郎様…。 752 01:17:59,713 --> 01:19:24,013 ♬~ 753 01:20:32,165 --> 01:20:35,802 これを見れば 世界に誇るJ-Culture アニソンの全てが分かる➡ 754 01:20:35,802 --> 01:20:37,738 「アニソン! プレミアム!」。 755 01:20:37,738 --> 01:20:41,441 10月期・11月期MCの下野 紘です。 そして! 756 01:20:41,441 --> 01:20:45,145 はい! アシスタントの高柳知葉です。 よろしくお願いしま~す。 757 01:20:45,145 --> 01:20:48,949 は~い ということで 今回から 僕たちが 担当することになりましたけれども。 758 01:20:48,949 --> 01:20:51,852 まず はじめましてですよね。 はじめましてです。 759 01:20:51,852 --> 01:20:54,154 そうですよね。 よろしくお願いします。 760 01:20:54,154 --> 01:20:57,190 人気のアニソンアーティストによる 圧巻のパフォーマンス➡