1 00:00:02,000 --> 00:00:05,030 今から およそ100年前。 2 00:00:05,030 --> 00:00:09,400 事件が起きました。 世を震撼させる 3 00:00:09,400 --> 00:00:12,590 取り壊したところ ある武将の首塚を 4 00:00:12,590 --> 00:00:16,460 関係者が 次々と急死。 5 00:00:16,460 --> 00:00:21,070 人々は 「祟り」と恐れます。 6 00:00:23,070 --> 00:00:25,400 その首塚に祭られているのが 7 00:00:25,400 --> 00:00:27,840 平 将門。 8 00:00:27,840 --> 00:00:30,200 最大の反乱 平安時代 9 00:00:30,200 --> 00:00:34,500 起こした人物です。 「平将門の乱」を 10 00:00:38,400 --> 00:00:41,200 国に反旗を翻し… 11 00:00:46,590 --> 00:00:50,530 どこにあるのか。 類いまれな強さの秘密は 12 00:00:50,530 --> 00:00:53,030 カギとなるのは… 13 00:00:57,660 --> 00:00:59,590 手がかりが 謎に迫る 14 00:00:59,590 --> 00:01:02,590 眠っていました。 地中深くに 15 00:01:08,660 --> 00:01:10,970 はい。 16 00:01:13,260 --> 00:01:17,070 なぜ 将門は 反乱を起こしたのか。 17 00:01:17,070 --> 00:01:21,770 調査すると…。 平安時代の降水量データを 18 00:01:29,500 --> 00:01:31,800 浮かび上がった 19 00:01:31,800 --> 00:01:35,200 千年に一度の大災害の真相とは…。 20 00:01:37,170 --> 00:01:39,740 そして 最大の謎。 21 00:01:39,740 --> 00:01:41,930 無類の強さを誇った… 22 00:01:45,360 --> 00:01:49,360 キーワードは…。 戦いの記録から見えてきた 23 00:01:53,460 --> 00:01:57,070 モンスターマシンを使い 強力な風を起こす 24 00:01:57,070 --> 00:02:01,130 将門 最期の戦いを再現。 25 00:02:01,130 --> 00:02:05,970 (強風の音) 26 00:02:05,970 --> 00:02:11,870 驚きの理由を解き明かします。 敗北に追い込まれた 27 00:02:13,560 --> 00:02:19,800 きっかけを作った 平将門。 武士が 時代の表舞台に躍り出る 28 00:02:19,800 --> 00:02:23,300 今宵 その実像に迫ります。 29 00:02:25,000 --> 00:02:27,900 「歴史探偵」 調査開始です。 30 00:02:27,900 --> 00:02:34,590 ♪~ 31 00:02:39,260 --> 00:02:43,130 なるほど。 う〜ん 所長 「平将門」ですね。 32 00:02:43,130 --> 00:02:48,500 歴史上の人物ですけれどもね。 まあ 言わずと知れた あまりにも有名な 33 00:02:48,500 --> 00:02:50,500 あの やっぱり… 34 00:02:57,030 --> 00:03:00,840 やっぱり とにかくね… はい ありますね。 35 00:03:04,700 --> 00:03:06,630 まあ どうしても抜けないですねえ。 36 00:03:06,630 --> 00:03:10,260 歴史上の人物なんですけれども 結構 耳にすることも多い 37 00:03:10,260 --> 00:03:13,770 あっ そうなんですか。 実は 史料が少なくって…。 38 00:03:13,770 --> 00:03:16,070 ほうほうほう。 謎に包まれた人物なんですよ。 39 00:03:16,070 --> 00:03:18,000 じゃあ まあ 今夜は そこに迫ろうと。 40 00:03:18,000 --> 00:03:20,360 よろしくお願いします。 調査したのは 近田探偵で〜す。 41 00:03:20,360 --> 00:03:22,360 お願いします。 はい。 42 00:03:22,360 --> 00:03:24,560 将門について 簡単に紹介しましょう。 まずはですね 43 00:03:24,560 --> 00:03:26,500 こちらをご覧下さい。 44 00:03:26,500 --> 00:03:28,870 活躍したのは 平安時代半ばの10世紀。 45 00:03:28,870 --> 00:03:30,800 大河ドラマ「光る君へ」の時代から 46 00:03:30,800 --> 00:03:33,770 大河でね 放送中の はい。 100年ほど前です。 47 00:03:33,770 --> 00:03:36,030 今の茨城県を拠点にしていまして 48 00:03:36,030 --> 00:03:38,930 平氏の一門。 名前から分かるように 49 00:03:42,400 --> 00:03:44,460 はい。 あっ! 天皇の子孫。 50 00:03:44,460 --> 00:03:47,560 いいですわね もちろん。 まあ じゃあ 高貴な生まれと言って 51 00:03:47,560 --> 00:03:49,630 で 将門は そうなんですね。 52 00:03:49,630 --> 00:03:53,070 頭角を現して 一族内の争いの中から 53 00:03:53,070 --> 00:03:55,840 調停していました。 豪族の争いなどを 54 00:03:55,840 --> 00:04:00,100 で 有名なのが「平将門の乱」。 55 00:04:00,100 --> 00:04:02,030 国に対して 反乱を起こします。 56 00:04:02,030 --> 00:04:06,260 で 自ら 「新皇」 新しい天皇と名乗って 57 00:04:06,260 --> 00:04:08,770 僅か1か月余りで… 58 00:04:11,100 --> 00:04:14,770 すごい短いですよね。うん。 はぁ〜 1か月で⁉ 59 00:04:14,770 --> 00:04:19,260 将門が いかに すごかったかっていうか… 60 00:04:19,260 --> 00:04:21,500 そうなんです。 すごかったか分かりますよね。 61 00:04:21,500 --> 00:04:23,430 まさに 強かったんです。 62 00:04:23,430 --> 00:04:25,740 武力がありまして こちらがですね 63 00:04:25,740 --> 00:04:29,400 史料によるんですけれども 将門の活躍を記した「将門記」という 64 00:04:29,400 --> 00:04:33,260 兵に対して 相手方 80の馬に乗った 65 00:04:33,260 --> 00:04:35,500 10人足らずで撃退。 66 00:04:35,500 --> 00:04:39,360 討ち取ったとあるんです。 しかも 40人以上を 67 00:04:39,360 --> 00:04:43,030 信じられない強さなんだけど ちょっと まあ にわかには 68 00:04:43,030 --> 00:04:45,130 まあ そもそも… 69 00:04:46,900 --> 00:04:49,170 まずは そこを調査してきました。 そこですよね。 70 00:04:49,170 --> 00:04:51,770 将門 どうして そんなに強かったのか 71 00:04:51,770 --> 00:04:53,770 その秘密を探ってきました。 72 00:04:55,770 --> 00:04:59,170 やって来ました。 茨城県 坂東市に 73 00:04:59,170 --> 00:05:03,770 神社です。 あちら 将門ゆかりの 74 00:05:05,590 --> 00:05:08,530 強さの秘密に迫る ここに 75 00:05:08,530 --> 00:05:12,360 いいます。 手がかりが あると 76 00:05:12,360 --> 00:05:15,070 ああ こんにちは。 77 00:05:15,070 --> 00:05:17,460 よろしくお願いします。 近田と申します。 78 00:05:17,460 --> 00:05:19,400 よろしくお願いします。 染谷でございます。 79 00:05:19,400 --> 00:05:23,260 よろしくお願いいたします。 80 00:05:23,260 --> 00:05:27,460 将門の研究を 半世紀以上 続けています。 81 00:05:29,400 --> 00:05:31,400 今日は… 82 00:05:34,660 --> 00:05:36,970 ええ。 あのね… 83 00:05:43,170 --> 00:05:45,590 はい。 84 00:05:45,590 --> 00:05:48,870 一体 どのような彫刻なのか。 85 00:05:48,870 --> 00:05:52,070 特別に入らせて頂きました。 86 00:05:55,200 --> 00:05:57,590 じゃあ ちょっと失礼しますね。 いいですか? 87 00:05:57,590 --> 00:05:59,700 神聖な場所ですけれども 失礼します。 88 00:06:08,930 --> 00:06:11,530 あっ! (染谷)はい。 89 00:06:18,100 --> 00:06:21,100 (染谷)ええ 実はですね… 90 00:06:26,800 --> 00:06:29,700 (染谷)はい。 そうなんですか。 91 00:06:29,700 --> 00:06:32,030 記した 将門について 92 00:06:32,030 --> 00:06:33,970 「将門記」には 93 00:06:33,970 --> 00:06:36,930 将門軍の様子が 馬を巧みに操る 戦いで 94 00:06:36,930 --> 00:06:39,130 描かれています。 95 00:06:41,700 --> 00:06:47,000 馬を使った戦いに たけていたのか。 なぜ 将門は 96 00:06:49,970 --> 00:06:52,030 それは この地域に 97 00:06:52,030 --> 00:06:55,900 「あるもの」があったからだといいます。 98 00:06:55,900 --> 00:06:57,900 やっぱり… 99 00:07:13,970 --> 00:07:16,590 平安時代の記録によると 100 00:07:16,590 --> 00:07:18,530 国が 全国に設置した 101 00:07:18,530 --> 00:07:21,400 馬の牧場のうち 27か所の 102 00:07:21,400 --> 00:07:23,430 実に半数近くが 103 00:07:23,430 --> 00:07:26,840 集中していました。 その周辺に 関東や 104 00:07:30,230 --> 00:07:32,530 なぜ この地域では… 105 00:07:38,460 --> 00:07:40,530 その謎を探るべく 106 00:07:40,530 --> 00:07:42,740 馬の牧場があったと かつて 107 00:07:42,740 --> 00:07:46,400 伝わる場所へ。 108 00:07:46,400 --> 00:07:48,330 こんにちは。 こんにちは! 109 00:07:48,330 --> 00:07:50,360 よろしくお願いいたします。 よろしくお願いします。 110 00:07:50,360 --> 00:07:53,590 お願いします。 111 00:07:53,590 --> 00:07:56,500 土壌調査のプロフェッショナルです。 112 00:08:08,170 --> 00:08:10,230 (高田)はい。 113 00:08:10,230 --> 00:08:14,930 早速 土を掘ります! ということで 手がかりを求めて 114 00:08:26,590 --> 00:08:29,840 はい。 よし! 115 00:08:29,840 --> 00:08:34,460 70センチ目指して 掘りま〜す! 頑張ります! 116 00:08:34,460 --> 00:08:36,770 あっ… ドッと。 117 00:08:36,770 --> 00:08:39,360 結構… あっ おお いける! (高田)柔らかいですよね。 118 00:08:42,400 --> 00:08:44,360 ええ。 あっ 結構 大変な…。 119 00:08:44,360 --> 00:08:46,590 ガチでやったねえ。 あの ガチでやりました。 120 00:08:46,590 --> 00:08:49,170 編集してないもんね。 もう 全然 121 00:08:49,170 --> 00:08:51,100 あ〜 よう頑張った。 122 00:08:51,100 --> 00:08:54,590 はい。 頑張って 深さ70センチに到達。 123 00:08:56,900 --> 00:09:00,590 3層に分かれた土壌。 現れたのは 124 00:09:00,590 --> 00:09:03,500 調べることで 土に含まれる成分などを 125 00:09:03,500 --> 00:09:06,360 適していた理由が 馬を育てるのに 126 00:09:06,360 --> 00:09:08,660 見えてくるそうです。 127 00:09:10,590 --> 00:09:15,300 茨城県つくば市にある研究機関。 向かったのは 128 00:09:21,170 --> 00:09:24,130 採取した土を入れ 特殊な溶液に 129 00:09:24,130 --> 00:09:27,870 その特性を分析します。 130 00:09:27,870 --> 00:09:30,360 はい。 さあ 高田さん。 131 00:09:33,590 --> 00:09:36,590 はい そうですね。 こちらですね。 132 00:09:50,000 --> 00:09:52,300 はい。 133 00:09:59,700 --> 00:10:05,400 「リン酸」。 植物の成長に欠かせない成分の一つ 134 00:10:07,260 --> 00:10:09,970 しかし アルミニウムと結合すると 135 00:10:09,970 --> 00:10:12,030 植物に吸収されず 136 00:10:12,030 --> 00:10:16,740 土の中に残ってしまいます。 137 00:10:16,740 --> 00:10:19,530 ということは… 138 00:10:31,170 --> 00:10:34,360 大きいほど この値が つまり 139 00:10:34,360 --> 00:10:36,300 育てるのが 作物を 140 00:10:36,300 --> 00:10:38,330 難しい土壌であることを 141 00:10:38,330 --> 00:10:41,130 示しています。 142 00:10:41,130 --> 00:10:44,030 土壌の数値は 平安時代の状態が残る 143 00:10:44,030 --> 00:10:49,530 なんと2倍以上。 一般的な田んぼの土の 144 00:10:56,070 --> 00:11:00,740 一見 馬の飼育には不向きに見えます。 確かに 145 00:11:00,740 --> 00:11:05,530 しかし 秘密がありました。 146 00:11:15,170 --> 00:11:17,170 はい。 147 00:11:22,030 --> 00:11:25,460 はい。 そうなんですか。 148 00:11:25,460 --> 00:11:28,030 つまり この地域は 149 00:11:28,030 --> 00:11:30,030 馬の餌となるススキが 150 00:11:30,030 --> 00:11:33,930 考えられるのです。 豊富に育つ場所だったと 151 00:11:35,770 --> 00:11:37,870 そうなんです。 152 00:11:40,030 --> 00:11:41,970 調査を進めると 153 00:11:41,970 --> 00:11:47,360 もう1つの理由も見えてきました。 この地域が 馬の飼育に向いていた 154 00:11:49,700 --> 00:11:54,500 調査した場所一帯の衛星画像です。 こちらは 155 00:11:56,260 --> 00:11:59,500 平安当時の様子を再現すると 156 00:11:59,500 --> 00:12:01,930 牧場のあった場所は 157 00:12:01,930 --> 00:12:06,230 半島状だったことが分かります。 沼に囲まれた 158 00:12:08,700 --> 00:12:10,770 この特徴的な地形が 159 00:12:10,770 --> 00:12:13,500 馬を飼育するのに好都合だったと 160 00:12:13,500 --> 00:12:16,590 染谷さんは考えています。 161 00:12:24,030 --> 00:12:26,930 そう。 で 結局… 162 00:12:38,070 --> 00:12:40,800 地形を うまく生かすことが 163 00:12:40,800 --> 00:12:45,900 可能にしたと考えられます。 効率的な馬の飼育を 164 00:12:48,530 --> 00:12:51,130 では 将門が… 165 00:12:57,590 --> 00:13:01,530 将門研究の第一人者 川尻秋生さんは 166 00:13:01,530 --> 00:13:06,030 将門の父親に ヒントがあるといいます。 167 00:13:14,900 --> 00:13:16,840 「鎮守府将軍」とは 168 00:13:16,840 --> 00:13:20,030 設けられた 現在の東北地方を統治するため 169 00:13:20,030 --> 00:13:22,630 役所の長官のこと。 170 00:13:25,360 --> 00:13:28,360 将門の父が治める地に住んでいたのが 171 00:13:28,360 --> 00:13:31,770 「蝦夷」と呼ばれる人々です。 172 00:13:33,930 --> 00:13:37,800 彼らが得意としたのが 馬の扱い。 173 00:13:37,800 --> 00:13:39,800 当時の記録には 174 00:13:39,800 --> 00:13:44,590 記されています。 戦いで 馬を巧みに操ったと 175 00:13:46,500 --> 00:13:49,070 このことが 将門にとって 176 00:13:49,070 --> 00:13:54,660 つながったといいます。 馬を使った戦いのスキルを磨くことに 177 00:14:19,100 --> 00:14:22,130 将門の強さを支えたもの。 178 00:14:22,130 --> 00:14:24,430 それは… 179 00:14:36,560 --> 00:14:40,870 それだけではありません。 強さの秘密は 180 00:14:40,870 --> 00:14:44,070 向かったのは さらなる手がかりがあると聞き 181 00:14:44,070 --> 00:14:48,870 茨城県西部の菅生沼です。 182 00:14:48,870 --> 00:14:50,800 「歴史探偵」です。 (スタッフ)はじめまして 183 00:14:50,800 --> 00:14:53,700 よろしくお願いいたします。 よろしくお願いいたします。 184 00:14:53,700 --> 00:14:57,100 茨城県の歴史に詳しい… 185 00:15:02,070 --> 00:15:05,030 将門の強さに迫るヒントは 186 00:15:05,030 --> 00:15:08,230 菅生沼の「形」にあるそうです。 187 00:15:10,590 --> 00:15:13,530 上空から見ると… 188 00:15:13,530 --> 00:15:17,170 沼というより まるで川。 189 00:15:17,170 --> 00:15:20,870 不思議な形をしています。 190 00:15:20,870 --> 00:15:23,770 その訳は かつて この沼が 191 00:15:23,770 --> 00:15:27,260 入り江の一部だったからです。 192 00:15:29,630 --> 00:15:33,460 実は 当時の関東地方の姿は 193 00:15:33,460 --> 00:15:36,970 現代と大きく違っていました。 194 00:15:38,870 --> 00:15:42,070 水が入り込み 奥深くまで 関東平野の 195 00:15:42,070 --> 00:15:46,260 広がっていたのです。 網の目のように 水路が 196 00:15:59,030 --> 00:16:01,030 こうした土地の特性が 197 00:16:01,030 --> 00:16:05,630 どんな関係があるのでしょうか。 将門の強さと 198 00:16:07,590 --> 00:16:11,530 地図に書き込むと 当時 使われていた交通路を 199 00:16:11,530 --> 00:16:15,840 できるそうです。 その謎に迫ることが 200 00:16:28,870 --> 00:16:30,900 見えてきたのは 201 00:16:30,900 --> 00:16:33,070 入り込んだ 内陸まで 202 00:16:33,070 --> 00:16:36,400 水路の姿。 いくつもの 203 00:16:36,400 --> 00:16:39,300 交通路が 水路を用いた 当時 204 00:16:39,300 --> 00:16:42,700 存在していました。 関東中に 205 00:16:45,130 --> 00:16:51,330 経済面で支えたと考えられます。 このことが 将門を 206 00:16:53,500 --> 00:16:58,770 大量の物資を素早く運ぶことができ 水路を使えば 舟で 207 00:16:58,770 --> 00:17:01,970 交易が盛んになるためです。 208 00:17:23,500 --> 00:17:27,360 馬の育成と 優れた騎馬技術。 209 00:17:27,360 --> 00:17:29,970 そして 経済力につながる 210 00:17:29,970 --> 00:17:32,870 交易ルートの掌握。 211 00:17:32,870 --> 00:17:34,900 関東ならではの 地の利を 212 00:17:34,900 --> 00:17:37,030 最大限に生かしたことが 213 00:17:37,030 --> 00:17:41,930 将門の強さに つながっていたのです。 214 00:17:41,930 --> 00:17:44,630 なるほど。 215 00:17:52,200 --> 00:17:54,590 だから まあ… ねえ。 216 00:17:57,000 --> 00:17:59,300 はい。 217 00:18:03,590 --> 00:18:05,530 こちら ご覧下さい。 218 00:18:05,530 --> 00:18:08,400 その交通路ですけれども VTRでも紹介しました 219 00:18:08,400 --> 00:18:11,070 画面の上 所長 この地図の 220 00:18:11,070 --> 00:18:14,460 つながってますか? 北側は どこになりますか? 221 00:18:16,030 --> 00:18:19,660 おっしゃるとおり。 222 00:18:19,660 --> 00:18:22,360 実は 将門の拠点っていうのは 223 00:18:22,360 --> 00:18:27,170 都に貴重な品々を運ぶ 東北や北海道から 224 00:18:27,170 --> 00:18:29,100 中継地点だったんです。 225 00:18:29,100 --> 00:18:31,590 あ〜。 都っていうと 京都。そうです。 226 00:18:34,870 --> 00:18:38,460 こちらの史料に 手がかりがあるんです。 …ってことなんですけれども 227 00:18:38,460 --> 00:18:41,840 100年ほど後の記録になります。 将門の時代から 228 00:18:41,840 --> 00:18:45,400 書かれているんですが 藤原道長に献上された品が 229 00:18:45,400 --> 00:18:48,200 こんなものになります。 ジャン。 230 00:18:53,070 --> 00:18:55,500 こういった品々が …っていうことなんです。なるほど。 231 00:18:55,500 --> 00:18:58,700 高いということですね。 まあ 当時も運ばれていた可能性が 232 00:18:58,700 --> 00:19:03,260 ちなみに あの… 233 00:19:03,260 --> 00:19:06,560 ワシの羽というのは… 何でしょうか? 先生。 234 00:19:11,970 --> 00:19:13,900 え〜! 235 00:19:13,900 --> 00:19:16,100 例えばですね… 236 00:19:18,070 --> 00:19:20,740 はい。 こちらですね。 クロテンの毛皮。 237 00:19:20,740 --> 00:19:22,660 ねえ かわいらしい。 あら かわいらしい。 238 00:19:22,660 --> 00:19:27,070 貴族が もう大好きでですね… で これが ほんとに 239 00:19:32,260 --> 00:19:36,070 当時 あの… もう すごい貴重な品で 240 00:19:41,460 --> 00:19:43,560 へえ〜。 241 00:19:48,930 --> 00:19:52,560 分かりやすい 現代に例えてね。 分かりやすい。 242 00:19:52,560 --> 00:19:57,170 東北の まあ その 貴族が欲しがる品は でも あの… そういった 243 00:19:57,170 --> 00:20:00,260 まあ 貴族のいる都 京都へ行くんでしょ? 244 00:20:04,030 --> 00:20:07,500 内山さんによりますと あの 調査に協力してくれた 245 00:20:07,500 --> 00:20:09,500 あの さっき… 246 00:20:16,970 --> 00:20:18,900 なるほどね。 247 00:20:18,900 --> 00:20:21,590 しかも この交易ルート上にいて… 248 00:20:28,930 --> 00:20:31,300 なるほど。 …とも おっしゃってましたね。 249 00:20:31,300 --> 00:20:34,590 さあ 続いての調査に移りたいと思います。 250 00:20:34,590 --> 00:20:37,930 続いては もう こちら いきましょう。 年表を確認しましょう。 251 00:20:37,930 --> 00:20:42,300 「平将門の乱」。 将門の人生 最大の事件ですね。 252 00:20:42,300 --> 00:20:45,870 反乱を起こしました! 朝廷に対して反旗を翻す 253 00:20:45,870 --> 00:20:48,560 ただ こう 今まで見てきますと こう… 254 00:20:52,740 --> 00:20:55,500 そうですね。 255 00:20:55,500 --> 00:20:59,300 そこですよね。 256 00:20:59,300 --> 00:21:01,300 調べてきました。 257 00:21:03,030 --> 00:21:05,430 調査に訪れたのは… 258 00:21:08,170 --> 00:21:10,100 (スタッフ)失礼しま〜す。 259 00:21:10,100 --> 00:21:12,130 どうぞ よろしくお願いいたします。 NHKの「歴史探偵」です。 260 00:21:12,130 --> 00:21:14,430 よろしくお願いします。 261 00:21:16,870 --> 00:21:18,840 呼ばれる 「古気候学」と 262 00:21:18,840 --> 00:21:22,530 研究をしています。 過去の気候変動の 263 00:21:24,590 --> 00:21:26,660 木の年輪から 264 00:21:26,660 --> 00:21:30,400 物質の比率を測定し 「酸素同位体」と呼ばれる 265 00:21:30,400 --> 00:21:36,400 本州の降水量を導き出しました。 2600年間の 266 00:21:39,660 --> 00:21:42,460 その結果が こちら。 267 00:21:42,460 --> 00:21:45,930 グラフの上に行くほど 雨が少なく 268 00:21:45,930 --> 00:21:47,930 下に行くほど 269 00:21:47,930 --> 00:21:50,630 雨が多いことを示しています。 270 00:21:52,560 --> 00:21:54,500 詳しく分析すると 271 00:21:54,500 --> 00:22:00,300 あったことが見えてきました。 将門の時代に 大きな気候変動が 272 00:22:11,970 --> 00:22:14,770 このグラフで見て… 273 00:22:33,840 --> 00:22:38,360 拡大してみると…。 更に 274 00:22:38,360 --> 00:22:42,360 右肩上がり。 10世紀のグラフは 275 00:22:42,360 --> 00:22:45,100 減り続け 年々 降水量が 276 00:22:45,100 --> 00:22:49,840 ピークを迎えます。 940年代辺りで 277 00:22:49,840 --> 00:22:52,700 乱を起こしたのは (中塚)平将門が 278 00:22:52,700 --> 00:22:54,630 ちょうど この辺り。 279 00:22:54,630 --> 00:22:56,700 少なくなってきて 降水量が 非常に 280 00:22:56,700 --> 00:22:59,030 日本中で広がった 干ばつの被害が 281 00:22:59,030 --> 00:23:01,700 時代だった その頂点に達するような 282 00:23:01,700 --> 00:23:04,100 考えられると思います。 っていうふうに 283 00:23:20,130 --> 00:23:25,740 前代未聞の干ばつにより 困窮する社会。 284 00:23:25,740 --> 00:23:30,230 追い打ちをかける出来事が起こります。 そこに 285 00:23:32,460 --> 00:23:36,070 国の税制改革です。 286 00:23:37,930 --> 00:23:41,260 朝廷は 税を安定して集めるため 287 00:23:41,260 --> 00:23:45,460 地方を治める中央の役人… 288 00:23:49,300 --> 00:23:52,200 国に納めれば 一定の税を 289 00:23:52,200 --> 00:23:56,800 仕組みを導入します。 残りは 自分のものにできる 290 00:23:59,500 --> 00:24:04,360 私財を蓄えようと すると このシステムを悪用して 291 00:24:04,360 --> 00:24:08,870 国司が現れます。 税を厳しく取り立てる 292 00:24:12,460 --> 00:24:17,170 農民たちとの対立が そのため 地方の豪族や 293 00:24:17,170 --> 00:24:19,770 度々 起こっていました。 294 00:24:23,500 --> 00:24:30,030 国司と豪族が対立。 将門の本拠地に近い 武蔵国でも 295 00:24:30,030 --> 00:24:34,030 一触即発の事態に陥ります。 296 00:24:36,260 --> 00:24:40,770 その時 立ち上がったのが将門です。 297 00:24:42,590 --> 00:24:48,100 国司と交渉。 自ら兵を率いて武蔵国に向かい 298 00:24:48,100 --> 00:24:52,840 成功します。 両者を和解させることに 299 00:24:52,840 --> 00:25:00,100 関東の一豪族にすぎません。 しかし この時の将門の立場は 300 00:25:00,100 --> 00:25:05,300 一方の国司は 地方行政のトップです。 301 00:25:06,870 --> 00:25:14,360 取り持つことができたのでしょうか。 なぜ 将門は 国司と豪族の間を 302 00:25:16,560 --> 00:25:20,400 鈴木哲雄さんは 関東の中世史を研究する 303 00:25:20,400 --> 00:25:24,900 その手がかりがあるといいます。 「将門記」に 304 00:25:27,170 --> 00:25:30,170 こちら。 カギとなる記述が 305 00:25:32,130 --> 00:25:36,230 指す言葉です。 これは 文書の形式を 306 00:26:10,590 --> 00:26:12,900 なんと… 307 00:26:15,400 --> 00:26:20,100 認められていたのです。 …だと 国司本人から 308 00:26:22,500 --> 00:26:28,000 そこには 将門の生まれが関係しています。 309 00:26:29,870 --> 00:26:32,700 「桓武平氏」と呼ばれる 将門は 310 00:26:32,700 --> 00:26:35,700 天皇の子孫の一族。 311 00:26:38,500 --> 00:26:41,970 更に 武勇に優れていたため 312 00:26:41,970 --> 00:26:47,170 一目 置かれていました。 関東の豪族たちからも 313 00:27:11,800 --> 00:27:15,590 しかし 事件が起こります。 314 00:27:17,590 --> 00:27:20,170 天慶2年11月。 315 00:27:20,170 --> 00:27:22,900 将門は 常陸国で起きた 316 00:27:22,900 --> 00:27:28,660 仲介に向かいました。 国司と豪族の対立の 317 00:27:28,660 --> 00:27:35,000 武装した 3,000の兵たち。 到着した将門を待ち受けていたのは 318 00:27:35,000 --> 00:27:39,900 戦いになってしまいます。 激しい挑発を受け 319 00:27:42,590 --> 00:27:46,400 やむなく将門は これを打ち破り… 320 00:27:49,360 --> 00:27:52,930 これが 国への反乱と 321 00:27:52,930 --> 00:27:55,840 見なされることになったのです。 322 00:28:08,900 --> 00:28:11,300 (鈴木)まあ 私に言わせると… 323 00:28:27,200 --> 00:28:29,800 思うんですけど。 そういうことになるんだと 324 00:28:29,800 --> 00:28:32,400 今 どう考えても ただ… 325 00:28:35,740 --> 00:28:38,330 そういうことですよね。 326 00:28:42,360 --> 00:28:45,260 そうですね。 327 00:28:45,260 --> 00:28:48,360 何となく その ほんとに… ないんだ。 328 00:28:53,770 --> 00:28:56,740 へえ〜。 あっ そうですか 記録にあるんですね。 329 00:28:56,740 --> 00:28:58,930 実は… 330 00:29:01,070 --> 00:29:03,360 それが こちらです。 331 00:29:05,400 --> 00:29:07,740 純友は 伊予国 332 00:29:07,740 --> 00:29:10,170 国司だったんですね。 今の愛媛県の 333 00:29:10,170 --> 00:29:13,360 海賊を率いて… で 瀬戸内海の 334 00:29:15,970 --> 00:29:19,170 一時は 当時の国の重要機関… 335 00:29:21,700 --> 00:29:24,700 実は この純友… 336 00:29:28,300 --> 00:29:31,970 何があったんですか? これ 先生。 反乱を起こしちゃった。 337 00:29:31,970 --> 00:29:33,900 これは まあ 諸説あるんですけど 338 00:29:33,900 --> 00:29:36,800 海賊を こう 平定したことで あの まあ ほんとに 339 00:29:36,800 --> 00:29:39,200 でも… すごい頑張ったわけじゃないですか。 340 00:29:41,170 --> 00:29:43,460 で それに対して やっぱり… あ〜。 341 00:29:45,900 --> 00:29:50,700 さっきの 税制の話があったんですけど… この時期って ほんとに 342 00:29:57,170 --> 00:30:00,500 なるほど。 じゃあ… 343 00:30:00,500 --> 00:30:03,700 なるほど 過渡期ねえ。 そうですね 過渡期だったんですね。 344 00:30:03,700 --> 00:30:06,400 で その後 将門がどうなったかというと 345 00:30:06,400 --> 00:30:08,330 ご覧下さい。 こちらを 346 00:30:08,330 --> 00:30:10,840 攻め入って… 周囲に 次々と 347 00:30:12,700 --> 00:30:17,100 将門なんですけれども で この手中に収めた なるほど〜。 348 00:30:17,100 --> 00:30:20,030 その勢いは 長続きはしなかったんです。 349 00:30:20,030 --> 00:30:22,260 僅か2か月後に あら! 350 00:30:22,260 --> 00:30:24,500 討伐に来た兵によって討たれてしまう。 351 00:30:24,500 --> 00:30:27,460 1か月で関東を… 8か国だっけ? うわ〜! 352 00:30:27,460 --> 00:30:29,970 …を手中に収めて はい。 353 00:30:29,970 --> 00:30:32,460 そうなんです。 その2か月後には 討ち取られてしまう。 354 00:30:32,460 --> 00:30:34,740 だけど 強いし 経済的にもあれだし 355 00:30:34,740 --> 00:30:37,030 見当たらないんだけども あまり 負ける要素は 356 00:30:37,030 --> 00:30:38,970 どうして 負けてしまったの? 357 00:30:38,970 --> 00:30:44,260 将門ですけれども… もう 無敵に 無双にも思われた 358 00:30:44,260 --> 00:30:46,360 はい。 最後の調査です。 359 00:30:48,070 --> 00:30:50,000 将門は どうして敗れたのか。 360 00:30:50,000 --> 00:30:53,300 こちらのお寺に やって来ました。 名古屋にある 361 00:30:55,930 --> 00:30:59,330 親しまれている… 「大須観音」として 362 00:31:03,500 --> 00:31:06,430 今回 何度も登場している あの史料が 363 00:31:06,430 --> 00:31:08,530 ここにあるんです。 364 00:31:11,200 --> 00:31:13,460 そうですね。 365 00:31:13,460 --> 00:31:16,170 巻子本 巻物になっておりますので。 366 00:31:16,170 --> 00:31:18,460 (鳥居)はい。 巻物。 367 00:31:21,590 --> 00:31:24,500 将門が敗れた部分を読み進めると 368 00:31:24,500 --> 00:31:27,500 気になる記述がありました。 369 00:31:30,300 --> 00:31:32,400 ここですね。 370 00:31:56,400 --> 00:31:58,590 そうですね。 371 00:32:05,560 --> 00:32:10,000 行われた戦い。 盾が倒れるほどの強風の中で 372 00:32:10,000 --> 00:32:15,000 そのさなか 将門は不運に見舞われます。 373 00:32:17,170 --> 00:32:19,100 進めるうちに 戦いを 374 00:32:19,100 --> 00:32:23,200 陣取ってしまったのです。 将門は 風下に 375 00:32:24,900 --> 00:32:28,740 これが災いし 将門は劣勢に。 376 00:32:28,740 --> 00:32:31,630 ついに 敵の放った矢で 377 00:32:31,630 --> 00:32:34,530 命を落とすことになります。 378 00:32:39,430 --> 00:32:42,330 そうですね。 379 00:32:49,930 --> 00:32:53,260 将門を敗北に追い込んだ「風」は 380 00:32:53,260 --> 00:32:56,070 どのようなものだったのか。 381 00:32:58,100 --> 00:33:00,100 やって来たのは 382 00:33:00,100 --> 00:33:02,170 トンネル工事の換気に使う 383 00:33:02,170 --> 00:33:05,170 特殊な送風機などを整備する 工場。 384 00:33:09,170 --> 00:33:12,500 当時 代表的な武器だった弓矢が 385 00:33:12,500 --> 00:33:15,030 風の影響を どれほど受けるのかを 386 00:33:15,030 --> 00:33:18,900 検証することにしました。 387 00:33:18,900 --> 00:33:20,930 よろしくお願いします。 専門家のお二人です。 388 00:33:20,930 --> 00:33:23,170 よろしくお願いします。 389 00:33:23,170 --> 00:33:26,360 陸上競技に使う円盤など 390 00:33:26,360 --> 00:33:29,070 スポーツ用具の飛行力学を研究する 391 00:33:29,070 --> 00:33:31,000 瀬尾和哉さん。 392 00:33:31,000 --> 00:33:33,590 そして 日本の武具に詳しい 393 00:33:33,590 --> 00:33:36,100 近藤好和さんです。 394 00:33:38,200 --> 00:33:41,660 風を起こすための装置が こちら! 395 00:33:41,660 --> 00:33:44,170 うわ〜 すごい。 396 00:33:44,170 --> 00:33:49,700 モンスターマシンです。 木を倒すほどの強風を発生させられる 397 00:33:49,700 --> 00:33:53,300 え〜! 398 00:33:53,300 --> 00:33:56,200 まずは 「将門記」に書かれていた 399 00:33:56,200 --> 00:34:00,230 「盾が倒れるほどの風」の強さを調べます。 400 00:34:00,230 --> 00:34:02,360 ああ ああ ああ そうだね。 401 00:34:02,360 --> 00:34:05,170 それでは 風 よろしくお願いします。 402 00:34:05,170 --> 00:34:07,870 スタート。 403 00:34:09,700 --> 00:34:11,700 おっ 来ました。 今 見て下さい。 404 00:34:11,700 --> 00:34:16,100 装置のひもが揺れ始めました。 あそこのスタッフの 405 00:34:19,170 --> 00:34:21,260 風速5メートル。 406 00:34:24,460 --> 00:34:26,560 おい〜。 407 00:34:31,030 --> 00:34:35,740 こんな意見が…。 すると 専門家のお二人から 408 00:34:46,400 --> 00:34:49,200 そうすると… なるほど なるほど。 409 00:34:51,840 --> 00:34:53,800 なるほど。 410 00:34:53,800 --> 00:34:56,400 検討の結果… 411 00:35:01,260 --> 00:35:08,170 私も 体験させて頂きました。 一体 どれほどの風なのか。 412 00:35:17,800 --> 00:35:20,200 あっ…。 413 00:35:26,300 --> 00:35:30,170 アハハハッ あります あります。 あなたに 体幹あるの? 414 00:35:30,170 --> 00:35:32,360 (強風の音) 415 00:35:38,870 --> 00:35:41,360 それでは… 416 00:35:45,260 --> 00:35:48,590 風速10mの風に向かって 矢を放ち 417 00:35:48,590 --> 00:35:51,700 戦いに与える影響を調べます。 418 00:35:54,400 --> 00:35:56,430 実験に使うのは 419 00:35:56,430 --> 00:36:00,930 木製の弓。 将門の時代に使用されたと考えられる 420 00:36:04,590 --> 00:36:06,530 協力してくれるのは 421 00:36:06,530 --> 00:36:09,300 将門の地元 坂東市の中学校で 422 00:36:09,300 --> 00:36:12,000 弓道部の顧問を務める… 423 00:36:16,130 --> 00:36:18,360 では 鈴木さん よろしくお願いします。 424 00:36:18,360 --> 00:36:21,740 (鈴木)はい。 425 00:36:21,740 --> 00:36:25,200 まずは 無風状態での実験です。 426 00:36:25,200 --> 00:36:30,400 古代を できるかぎり再現した弓と矢。 427 00:36:30,400 --> 00:36:34,300 勝手が違う中 引き絞る。 428 00:36:38,840 --> 00:36:40,770 放った! 429 00:36:40,770 --> 00:36:42,770 おお〜! 430 00:37:05,800 --> 00:37:12,460 矢は 的まで しっかり届きました。 無風の場合 431 00:37:12,460 --> 00:37:14,870 鈴木さん いかがでしょうか? 432 00:37:20,230 --> 00:37:23,130 (拍手) すばらしい。 ありがとうございます。 433 00:37:23,130 --> 00:37:28,700 風速10メートルの 逆風での実験。 そして いよいよ 434 00:37:28,700 --> 00:37:30,630 盾を倒すほどの風は 435 00:37:30,630 --> 00:37:34,330 戦いに どんな影響を与えるのか。 436 00:37:36,400 --> 00:37:39,770 今 OKサインが出ました。 437 00:37:39,770 --> 00:37:43,260 逆風の中 「将門記」の記述にあるような 438 00:37:43,260 --> 00:37:46,170 果たして どうなるのか。 439 00:37:48,700 --> 00:37:51,590 構える。 お〜っと… 440 00:37:51,590 --> 00:37:54,070 あ〜 そっか 構えるだけでも… 441 00:37:54,070 --> 00:37:56,590 あ〜 そうか。 442 00:37:56,590 --> 00:37:59,300 放った! う〜ん! 443 00:38:14,500 --> 00:38:17,500 (近藤)あの 射った方がね うんうん。 444 00:38:20,070 --> 00:38:23,700 もう一度 挑戦。 445 00:38:23,700 --> 00:38:26,400 放った! う〜ん! 446 00:38:26,400 --> 00:38:32,200 結果は同じ。 的には全く届きません。 447 00:38:34,130 --> 00:38:36,130 ねえ? おっしゃるとおり。 448 00:38:36,130 --> 00:38:39,230 どうでした? 放ってみて 実際。 449 00:38:52,630 --> 00:38:55,260 シミュレーションしたところ 矢の速度を 450 00:38:55,260 --> 00:38:58,870 時速6キロメートル。 その差は 451 00:39:00,840 --> 00:39:02,770 飛距離も 452 00:39:02,770 --> 00:39:05,260 短くなりました。 2メートル 453 00:39:05,260 --> 00:39:08,500 将門軍は 強い向かい風の影響で 454 00:39:08,500 --> 00:39:11,400 弓矢の威力を 発揮できなかったことが 455 00:39:11,400 --> 00:39:13,590 見えてきました。 456 00:39:20,070 --> 00:39:25,500 もう一つ あります。 将門が劣勢に陥った理由が 457 00:39:25,500 --> 00:39:31,030 不可解な行動をとっていました。 戦いの前に 458 00:39:31,030 --> 00:39:34,430 え〜 この辺りですね。 459 00:39:47,460 --> 00:39:54,660 配下の兵を国元へ帰してしまいます。 なんと 合戦を前に 460 00:39:56,500 --> 00:39:59,360 千人足らずの将門軍に対し 461 00:39:59,360 --> 00:40:01,970 敵は 四千人以上。 462 00:40:01,970 --> 00:40:04,260 極めて 不利な状態で 463 00:40:04,260 --> 00:40:06,770 戦いに臨んだのです。 464 00:40:08,500 --> 00:40:14,800 選んだのでしょうか。 なぜ 将門は 自分の首を絞めるような道を 465 00:40:16,560 --> 00:40:18,560 謎を解く手がかりは 466 00:40:18,560 --> 00:40:23,170 合戦が行われた日付にあります。 467 00:40:23,170 --> 00:40:27,170 戦いが起きたのは 旧暦の二月。 468 00:40:32,660 --> 00:40:35,460 1年の農作業の始まりで 469 00:40:35,460 --> 00:40:40,970 重要な時期にあたります。 田んぼの土を耕す 470 00:40:58,560 --> 00:41:02,070 「将門記」の記述を見ると… 471 00:41:02,070 --> 00:41:06,030 将門は 農繁期である春から夏にかけて 472 00:41:06,030 --> 00:41:09,930 戦をしていないことが分かります。 473 00:41:11,800 --> 00:41:14,630 将門が敗れた理由。 474 00:41:14,630 --> 00:41:17,400 「風」と「季節」 それは 475 00:41:17,400 --> 00:41:22,590 あったのです。 重なったことに 2つの不運が 476 00:41:25,070 --> 00:41:28,930 みんな 帰したっていうのは いつまでも留め置けないということで 477 00:41:28,930 --> 00:41:33,630 まあ 人間性というか… これは もう 将門の 478 00:41:37,590 --> 00:41:39,630 確かに そうですね。 479 00:41:39,630 --> 00:41:44,360 近田探偵が 風に向かって で この実験ですけれども 480 00:41:44,360 --> 00:41:47,660 体験しましたけれども。 どのぐらいの強さかということを 481 00:41:47,660 --> 00:41:50,590 ビュンッて出るんだけども 途中までは 弓矢の勢いで 482 00:41:50,590 --> 00:41:53,070 明らかに もう 落ちてましたからね。 途中から 483 00:41:53,070 --> 00:41:56,590 むちゃくちゃ不利だろうね。 あれじゃ やっぱり そりゃもう 484 00:41:56,590 --> 00:41:59,200 「風下に立った」とあったじゃないですか。 「将門記」に 485 00:41:59,200 --> 00:42:02,700 どうして風下に立ったかと で 戦上手な将門が 486 00:42:02,700 --> 00:42:05,200 疑問に思ってたんですけれども… 487 00:42:15,170 --> 00:42:17,460 なるほど なるほど。 これは 私の想像ですけれども。 488 00:42:17,460 --> 00:42:19,770 何か そういう思いも湧きましたね。 体感して 489 00:42:19,770 --> 00:42:22,030 なるほど なるほどね。 490 00:42:22,030 --> 00:42:25,900 敗れてしまったわけなんですけれども で そういう中で 将門 491 00:42:25,900 --> 00:42:28,100 実は… 492 00:42:30,260 --> 00:42:32,330 こちらを ご覧下さい。 ほうほうほう。 493 00:42:32,330 --> 00:42:36,560 将門を討ち取ったとされる 平貞盛。 494 00:42:36,560 --> 00:42:38,560 この人にも 貴族の位が与えられて 495 00:42:38,560 --> 00:42:43,800 誰が出たかというと…。 その家系から 496 00:42:43,800 --> 00:42:45,740 私も ちらっと思いました。 497 00:42:45,740 --> 00:42:47,970 そうなんですよ。 更に あら そうか。 498 00:42:47,970 --> 00:42:51,660 朝廷に いち早く知らせたとされる 将門の謀反について 499 00:42:51,660 --> 00:42:56,100 貴族の位が与えられて… もう所長。 源 経基。 この人にも 500 00:42:56,100 --> 00:42:58,130 はい。 もしや! 501 00:42:58,130 --> 00:43:00,400 そうで〜す! 鎌倉殿! 502 00:43:00,400 --> 00:43:05,800 この系譜から出たと。 源頼朝 後に鎌倉幕府を築く人が 503 00:43:05,800 --> 00:43:09,460 超重要人物じゃない 歴史上の。 じゃ もう二人とも 504 00:43:09,460 --> 00:43:15,000 乱の鎮圧に 功績のあった一族…。 そうか。 じゃあ 505 00:43:15,000 --> 00:43:17,070 ということになりますか。 そうです。 506 00:43:17,070 --> 00:43:19,170 だから まあ… 507 00:43:25,170 --> 00:43:30,030 皮肉を感じざるをえないですね。 これは でも まあ 508 00:43:30,030 --> 00:43:32,360 そうですね。 将門の反乱が 509 00:43:32,360 --> 00:43:35,170 つくっていくことになりますからねえ。 結局 武士政権を 510 00:43:35,170 --> 00:43:37,100 なるほどねえ。 511 00:43:37,100 --> 00:43:39,590 平将門を見てまいりましたけれども 所長 今日は 512 00:43:39,590 --> 00:43:42,000 いや 私 ほんとに もう いかがでしたか? 513 00:43:42,000 --> 00:43:43,930 首塚とかね たたりとか 514 00:43:43,930 --> 00:43:48,330 あったんですけどね… やっぱり ちょっと 少し怖いイメージが 515 00:43:52,400 --> 00:43:54,330 で 今回 わたくし 調査の前に 516 00:43:54,330 --> 00:43:57,230 お参りに行ってきたんですけれども 首塚に 517 00:43:57,230 --> 00:44:00,590 人が訪れていまして。 ひっきりなしに 518 00:44:00,590 --> 00:44:02,560 夕方だったんですけれども。 519 00:44:02,560 --> 00:44:05,000 恐れだけではなく ですから 520 00:44:05,000 --> 00:44:07,260 存在でも 敬われる あがめられ 521 00:44:07,260 --> 00:44:09,200 っていうのを あるんだな 522 00:44:09,200 --> 00:44:11,130 なるほど なるほど。 行ってみて 実感しましたね。 523 00:44:11,130 --> 00:44:15,900 将門 恐ろしい存在だけど ある人から見たら やっぱり 恐ろしい 524 00:44:15,900 --> 00:44:21,770 非常に よりどころになるし ある側面から見ると 525 00:44:21,770 --> 00:44:27,930 いろんな側面から見なきゃいけないし ほんとに あの〜 526 00:44:27,930 --> 00:44:30,700 歴史は面白いなっていうのをね また その方が 527 00:44:30,700 --> 00:44:33,560 そうですね。 今日 改めて感じました。 528 00:44:33,560 --> 00:44:36,460 機会を見つけてね 将門の首塚にね 僕は もう ほんとね 529 00:44:36,460 --> 00:44:40,260 お参りしたいなと思いましたよ。 私も ちょっと 怖いなって言ってなくてね