1 00:00:02,700 --> 00:00:06,960 《私は藤村葵という 地味な女だった》 2 00:00:06,960 --> 00:00:10,030 ウソでしょ? なんで? 3 00:00:10,030 --> 00:00:14,070 《幼稚園からの同級生に 夫を奪われ…》 4 00:00:14,070 --> 00:00:18,070 花梨が好きなんだ。 別れてほしい。 5 00:00:23,160 --> 00:00:28,380 《伊藤すみれという 新しい体を手に入れた私は…》 6 00:00:28,380 --> 00:00:30,070 伊藤さん? 7 00:00:30,070 --> 00:00:32,090 いよいよね。 8 00:00:32,090 --> 00:00:35,610 《復讐を開始した》 9 00:00:35,610 --> 00:00:38,480 こんばんは ミライくん。 10 00:00:38,480 --> 00:00:41,840 どうも。 11 00:00:41,840 --> 00:00:46,840 《そして 私の人生を狂わせた 花梨と再会し…》 12 00:00:50,260 --> 00:00:54,140 前の奥さんが問題ある人で。 13 00:00:54,140 --> 00:00:55,990 君の狙いは桔平さん? 14 00:00:55,990 --> 00:00:58,680 それとも 花梨ちゃんに恨みがあるの? 15 00:00:58,680 --> 00:01:00,700 もし そうだとしたら? 16 00:01:00,700 --> 00:01:04,580 《かつての夫である 藤村桔平に近づいたが…》 17 00:01:04,580 --> 00:01:08,270 こうして2人で会ってることも 花梨にはないしょなんです。 18 00:01:08,270 --> 00:01:10,290 《落とすことができず…》 19 00:01:10,290 --> 00:01:16,690 たった一度の失敗で そんなに弱気になるのなら 20 00:01:16,690 --> 00:01:17,540 復讐なんてやめればいい。 21 00:01:17,540 --> 00:01:22,580 俺の力が必要になったってこと? ええ。 22 00:01:22,580 --> 00:01:26,630 《バーテンダーの桐谷ミライと 手を組むことにした。 23 00:01:26,630 --> 00:01:34,530 すべては 私から 何もかも奪った女 花梨に 24 00:01:34,530 --> 00:01:38,410 復讐するために》 25 00:01:38,410 --> 00:01:43,130 あぁ いい天気。 本当だね。 26 00:01:43,130 --> 00:01:44,980 最高のキャンプ日和ですね。 27 00:01:44,980 --> 00:01:47,980 そうだね。 28 00:01:53,900 --> 00:02:00,470 《私たちは ダブルデートとして 一泊でキャンプ場にやってきた。 29 00:02:00,470 --> 00:02:07,200 桐谷ミライの協力を得て ある作戦を実行するために。 30 00:02:07,200 --> 00:02:11,910 作戦の始まりは 2週間前にさかのぼる》 31 00:02:11,910 --> 00:02:14,610 ランチ おいしかったね。 32 00:02:14,610 --> 00:02:19,160 ミライくんと一緒だと 余計においしいよ。 33 00:02:19,160 --> 00:02:24,700 そんなこと言われたら その気になっちゃうよ。 34 00:02:24,700 --> 00:02:27,570 その気になっても いいんじゃない? 35 00:02:27,570 --> 00:02:31,270 人妻だってこと忘れちゃいそう。 36 00:02:31,270 --> 00:02:35,270 忘れても いいと思うけど…。 37 00:02:38,010 --> 00:02:58,890 ~ 38 00:02:58,890 --> 00:03:01,910 花梨さん? 39 00:03:01,910 --> 00:03:03,760 すみれちゃん!? 40 00:03:03,760 --> 00:03:08,640 ウソでしょ? 41 00:03:08,640 --> 00:03:10,490 違うの! 42 00:03:10,490 --> 00:03:12,510 あっ 俺 先 失礼するね。 43 00:03:12,510 --> 00:03:14,370 ちょっと! 44 00:03:14,370 --> 00:03:16,550 どういうこと? 45 00:03:16,550 --> 00:03:19,550 旦那さんがいるのに。 46 00:03:23,300 --> 00:03:27,300 どうぞ。 ありがとう。 47 00:03:30,530 --> 00:03:35,930 バーテンの桐谷さん? あの人とは いつからなの? 48 00:03:35,930 --> 00:03:39,620 いつからって 49 00:03:39,620 --> 00:03:43,830 ただの友達だから。 50 00:03:43,830 --> 00:03:50,390 じゃあ 今日のこと旦那さんに言える? 51 00:03:50,390 --> 00:03:52,930 桔平さんには言わないで。 52 00:03:52,930 --> 00:03:58,640 《楽しい。 ずっと私を見下してきた女が 53 00:03:58,640 --> 00:04:02,350 初めて私の前でおびえてる》 54 00:04:02,350 --> 00:04:08,580 あの… その気になったのは確かだけど 55 00:04:08,580 --> 00:04:11,100 未遂だったのよ。 56 00:04:11,100 --> 00:04:14,800 反省してる。 57 00:04:14,800 --> 00:04:21,210 《あきれた。 泣けば何でも 許してもらえると思ってるのね》 58 00:04:21,210 --> 00:04:25,210 信じていいの? 59 00:04:29,620 --> 00:04:34,830 じゃあ 証拠見せて。 60 00:04:34,830 --> 00:04:36,190 証拠? 61 00:04:36,190 --> 00:04:40,190 旦那さんに ひと筋なところを 見せてほしいの 62 00:04:47,130 --> 00:04:51,010 男子~ 頑張れ~! 63 00:04:51,010 --> 00:04:54,530 花梨も少しは手伝ってよ。 64 00:04:54,530 --> 00:04:57,530 あ… ごめん。 65 00:05:00,430 --> 00:05:02,450 何したらいい? 66 00:05:02,450 --> 00:05:05,810 これ おんなじやつが 裏にもやってあるから。 67 00:05:05,810 --> 00:05:08,340 うん。 これを上に引っ張るだけ。 68 00:05:08,340 --> 00:05:10,360 上に? 引っ張る? そう。 69 00:05:10,360 --> 00:05:14,730 《私に弱みを握られた花梨は このキャンプ中に 70 00:05:14,730 --> 00:05:17,600 夫への変わらぬ愛を 見せなければならない。 71 00:05:17,600 --> 00:05:20,600 そして 桔平さんは…》 72 00:05:29,050 --> 00:05:31,070 桔平さん! 73 00:05:31,070 --> 00:05:33,070 あれ ミライくん。 74 00:05:35,110 --> 00:05:40,160 奇遇だね こんなビジネス街で。 何か用事? 75 00:05:40,160 --> 00:05:43,030 あの 実は 奇遇じゃないんですよ。 76 00:05:43,030 --> 00:05:47,230 ん? どうしたの? 77 00:05:47,230 --> 00:05:49,930 ああ 僕に用事? ええ。 78 00:05:49,930 --> 00:05:53,790 何なに? なんか 相談? 79 00:05:53,790 --> 00:05:54,980 遠慮なく言ってよ。 80 00:05:54,980 --> 00:05:59,020 あの こんなこと言うの すごく心苦しいんですけど。 81 00:05:59,020 --> 00:06:04,070 うん。 実は僕…。 82 00:06:04,070 --> 00:06:07,270 花梨さんに迫られてまして。 83 00:06:07,270 --> 00:06:09,960 はぁ!? 84 00:06:09,960 --> 00:06:11,980 冗談でも怒るよ。 85 00:06:11,980 --> 00:06:13,980 ちょっと。 86 00:06:29,480 --> 00:06:34,540 2人にはお世話になってるし 俺 すごい言いづらくて。 87 00:06:34,540 --> 00:06:38,070 いつから? 88 00:06:38,070 --> 00:06:41,270 あっ 言っときますけど 何もないですよ。 89 00:06:41,270 --> 00:06:43,790 そもそも俺 そんな気ないですし。 90 00:06:43,790 --> 00:06:45,640 これ マジですから。 91 00:06:45,640 --> 00:06:48,500 っていうか 花梨さんも今なら 92 00:06:48,500 --> 00:06:51,890 少しの気の迷いで 終わらせられると思うんです。 93 00:06:51,890 --> 00:06:59,620 そんなこと言われても 急には信じられないよ。 94 00:06:59,620 --> 00:07:03,320 あの 証人がいます。 95 00:07:03,320 --> 00:07:06,190 証人? はい。 96 00:07:06,190 --> 00:07:10,230 こないだ 花梨さんにランチに誘われて 97 00:07:10,230 --> 00:07:12,420 断りづらくて行ったんですけど 98 00:07:12,420 --> 00:07:18,140 それを 伊藤すみれさんに見られました。 99 00:07:18,140 --> 00:07:23,690 伊藤さん? はい。 100 00:07:23,690 --> 00:07:27,230 あぁ もう どうしたらいいんだよ。 101 00:07:27,230 --> 00:07:30,760 あっ 僕にいい考えがあります。 102 00:07:30,760 --> 00:07:33,450 えっ? 103 00:07:33,450 --> 00:07:35,140 ダブルデートしませんか? 104 00:07:35,140 --> 00:07:37,490 ダブルデート? 105 00:07:37,490 --> 00:07:40,360 伊藤さんも 桔平さんと花梨さんの仲を 106 00:07:40,360 --> 00:07:41,540 すごく気にされてました。 107 00:07:41,540 --> 00:07:45,750 だから 彼女にも協力してもらって。 108 00:07:45,750 --> 00:07:50,630 俺は花梨さんの前で 伊藤さんに気があるフリをします。 109 00:07:50,630 --> 00:07:55,630 人妻に興味がないっていうことを わかってもらいます 110 00:07:59,550 --> 00:08:02,080 おいしそう。 111 00:08:02,080 --> 00:08:06,620 はい すみれちゃん焼けたよ。 ありがとうございます。 112 00:08:06,620 --> 00:08:09,650 ねぇ 花梨のは? 113 00:08:09,650 --> 00:08:12,850 あぁ ごめんごめん。 114 00:08:12,850 --> 00:08:15,540 はい どうぞ。 ありがと。 115 00:08:15,540 --> 00:08:18,240 ミライくんも食べてる? 食べてるよ。 116 00:08:18,240 --> 00:08:22,280 《もちろん本当の目的は別にある。 117 00:08:22,280 --> 00:08:28,180 このキャンプ中に花梨と桔平さん あなたたちの仲を 118 00:08:28,180 --> 00:08:33,180 修復不可能なまでに 壊してやるから》 119 00:09:53,190 --> 00:09:56,220 桔平さ~ん 枝拾ってきたよ! 120 00:09:56,220 --> 00:09:58,910 ああ これ生木ばっかだね。 121 00:09:58,910 --> 00:10:03,790 たき火に使うから もっとこう 枯れた枝探してきてくれる? 122 00:10:03,790 --> 00:10:09,510 えっ これじゃダメなの? うん これじゃ燃えないから。 123 00:10:09,510 --> 00:10:11,510 だったら最初から言ってよ。 124 00:10:13,720 --> 00:10:15,720 ちょっと待ってください。 125 00:10:20,290 --> 00:10:24,660 こうやって ささくれを作って 126 00:10:24,660 --> 00:10:29,380 種火に乗せたら ちゃんと燃えますよ。 127 00:10:29,380 --> 00:10:32,750 すご~い すみれちゃん。 詳しいんだね。 128 00:10:32,750 --> 00:10:36,750 アウトドアと天文好きは 切り離せませんから。 129 00:10:39,490 --> 00:10:45,040 《ダブルデートをアウトドアにしたのには 理由がある》 130 00:10:45,040 --> 00:10:49,580 それじゃあ あとはすみれちゃんに 任せちゃってもいい? 131 00:10:49,580 --> 00:10:51,770 花梨 それは…。 うん いいよ。 132 00:10:51,770 --> 00:10:55,300 ちょっと休んできたら? そうする~。 133 00:10:55,300 --> 00:10:58,300 花梨 頑張って枝集めて 疲れちゃった。 134 00:11:04,560 --> 00:11:08,770 《アウトドアは花梨の性格の悪さを 引き出すには 135 00:11:08,770 --> 00:11:11,770 絶好の舞台なの》 136 00:11:27,460 --> 00:11:31,500 せっかくキャンプに来てるんだから スマホ禁止。 137 00:11:31,500 --> 00:11:33,680 え~ やだ~。 没収。 138 00:11:33,680 --> 00:11:37,230 《相変わらずね。 自分が動く必要はないって 139 00:11:37,230 --> 00:11:41,940 ナチュラルに思ってる。 生まれついての女王様》 140 00:11:41,940 --> 00:11:43,940 桔平さんもスマホ禁止。 オッケー。 141 00:12:13,260 --> 00:12:19,260 藤村さん ちょっといいですか? えっ はい。 142 00:12:27,560 --> 00:12:29,750 花梨ちゃん。 ん? 143 00:12:29,750 --> 00:12:32,750 ちょっといいかな? 144 00:12:37,160 --> 00:12:40,190 どうしたんですか? 145 00:12:40,190 --> 00:12:44,740 実は 明日の朝使う薪が 足りないんです。 146 00:12:44,740 --> 00:12:48,430 ああ 花梨がサボったせいか。 147 00:12:48,430 --> 00:12:50,960 花梨さんは 不慣れだからしかたないですよ。 148 00:12:50,960 --> 00:12:55,070 でも 朝は冷えるし 料理にも使いたいんで 149 00:12:55,070 --> 00:12:57,170 これから 拾ってこようと思うんです。 150 00:12:57,170 --> 00:13:00,250 そんな危ないですよ 一人で。 もうじき暗くなるし。 151 00:13:00,250 --> 00:13:02,250 大丈夫です ライトあるんで。 152 00:13:02,250 --> 00:13:05,110 とにかく僕も一緒に。 153 00:13:05,110 --> 00:13:08,140 いいんですか? 二人きりにして。 154 00:13:08,140 --> 00:13:12,010 えっ ああ…。 155 00:13:12,010 --> 00:13:18,010 《それでもあなたは 女性をひとりにしない》 156 00:13:20,260 --> 00:13:24,470 待って。 僕も行きます。 157 00:13:24,470 --> 00:13:27,830 《本番はこれからよ。 158 00:13:27,830 --> 00:13:31,830 今日のために 下見までしたんだから》 159 00:13:34,730 --> 00:13:38,610 どうぞ。 ありがとう。 160 00:13:38,610 --> 00:13:42,310 あれ? そういえば桔平さんたちは? 161 00:13:42,310 --> 00:13:45,180 ああ なんか 薪を足しに行ったみたい。 162 00:13:45,180 --> 00:13:49,550 ふ~ん。 163 00:13:49,550 --> 00:13:52,070 二人っきりになれてよかった。 164 00:13:52,070 --> 00:13:55,440 この間のこと 謝りたくて。 165 00:13:55,440 --> 00:13:59,310 花梨 怒ってるんだからね。 いきなり消えちゃって。 166 00:13:59,310 --> 00:14:01,330 ごめん。 167 00:14:01,330 --> 00:14:05,370 おかげで こんなところに連れてこられて 168 00:14:05,370 --> 00:14:10,370 枝拾いなんかやらされて。 肩だって凝るし。 169 00:14:28,430 --> 00:14:33,150 本当だ。 凝ってる。 170 00:14:33,150 --> 00:14:36,680 もんでくれる? 171 00:14:36,680 --> 00:14:38,680 うん。 172 00:14:43,080 --> 00:14:49,650 今度はもっと うまくやろうね。 173 00:14:49,650 --> 00:14:52,650 そうね。 174 00:14:56,380 --> 00:15:01,270 こっちに松とか杉とか生えてて。 ああ それならよく燃えるね。 175 00:15:01,270 --> 00:15:04,130 藤村さん こっからテント見えます。 176 00:15:04,130 --> 00:15:06,490 あっ! なに? 177 00:15:06,490 --> 00:15:10,490 来ないでください。 どうしたの? 178 00:15:37,790 --> 00:15:40,490 もういいの? 179 00:15:40,490 --> 00:15:44,530 やっぱり こんなところじゃまずいよね。 180 00:15:44,530 --> 00:15:47,530 あ うん そうだね。 181 00:15:56,650 --> 00:15:59,180 そんな… ウソだろ。 182 00:15:59,180 --> 00:16:00,870 あ 何かの間違いじゃ…。 183 00:16:00,870 --> 00:16:05,870 いや 僕は見ました。 ミライくんが嫌がってるのを。 184 00:16:11,630 --> 00:16:15,630 暗くなる前に 薪集めましょう。 185 00:16:29,990 --> 00:16:33,680 藤村さん そろそろ戻りましょうか。 186 00:16:33,680 --> 00:16:35,700 ああ そうですね。 187 00:16:35,700 --> 00:16:37,900 これ以上 2人を放っておくわけにも。 188 00:16:37,900 --> 00:16:39,750 ああ…。 189 00:16:39,750 --> 00:16:43,450 真っ暗ですね。 190 00:16:43,450 --> 00:16:45,310 じゃあ 僕が先に。 191 00:16:45,310 --> 00:16:48,000 あ じゃあ ライトを。 192 00:16:48,000 --> 00:16:50,190 あれ? 193 00:16:50,190 --> 00:16:52,210 どうしました? 194 00:16:52,210 --> 00:16:56,420 フタが開いてる。 ああ 緩んでたんですね。 195 00:16:56,420 --> 00:16:58,770 どうしましょう。 196 00:16:58,770 --> 00:17:04,660 まあ ゆっくり行けば。 197 00:17:04,660 --> 00:17:06,680 あっ! 198 00:17:06,680 --> 00:17:08,200 伊藤さん? 痛っ…。 199 00:17:08,200 --> 00:17:10,220 足くじいちゃいました。 200 00:17:10,220 --> 00:17:15,770 大丈夫ですか? 立てます? 201 00:17:15,770 --> 00:17:18,770 あ 痛っ…。 202 00:17:19,990 --> 00:17:23,350 なんとか上まで行って 助けを待ちましょう。 203 00:17:23,350 --> 00:17:27,390 そのうち 2人も気づいて 来てくれるでしょう。 204 00:17:27,390 --> 00:17:29,570 すみません。 205 00:17:29,570 --> 00:17:33,570 ゆっくり行きましょう。 せ~の よっ。 206 00:17:35,700 --> 00:17:40,930 2人とも心配しますよね。 207 00:17:40,930 --> 00:17:45,980 花梨は僕らが帰らないほうが うれしいんじゃないかな? 208 00:17:45,980 --> 00:17:47,980 そんなこと…。 209 00:17:50,690 --> 00:17:57,430 伊藤さん 僕は一度 離婚してるんです。 210 00:17:57,430 --> 00:18:03,150 花梨さんに聞きました。 211 00:18:03,150 --> 00:18:06,520 僕が花梨に狂ったんです。 212 00:18:06,520 --> 00:18:16,280 そのせいで 元妻を傷つけて 家庭を壊してしまった。 213 00:18:16,280 --> 00:18:19,310 ときどき思うんです。 214 00:18:19,310 --> 00:18:25,310 あのときの選択は 間違ってたんじゃないかって。 215 00:18:30,750 --> 00:18:37,650 あの もし 元の奥様とやり直せるとしたら 216 00:18:37,650 --> 00:18:40,690 どうしますか? えっ? 217 00:18:40,690 --> 00:18:47,420 よりを戻せるとしたら。 218 00:18:47,420 --> 00:18:50,420 そう ですね…。 219 00:18:56,680 --> 00:19:00,050 すみれ? 220 00:19:00,050 --> 00:19:02,410 あなた まさか。 221 00:19:02,410 --> 00:19:04,940 違う。 私はただ 222 00:19:04,940 --> 00:19:09,940 花梨より私がよかったって 認めさせたいだけ。 223 00:19:12,670 --> 00:19:17,670 もし やり直せるなら…。 224 00:19:27,320 --> 00:19:32,320 それは 元妻によりますよね。 225 00:19:34,230 --> 00:19:39,230 きっと嫌なんじゃないかな 向こうも 僕なんか 今更…。 226 00:19:41,970 --> 00:19:50,720 卑怯な人。 相手に気を遣うフリして 自分が優柔不断なだけ。 227 00:19:50,720 --> 00:19:54,720 別れると決めたら バッサリ切るくせに。 228 00:19:56,270 --> 00:19:58,800 ごめん! 229 00:19:58,800 --> 00:20:03,510 僕は何もいらない。 君に全部渡す。 230 00:20:03,510 --> 00:20:06,510 だから 別れてほしい 231 00:20:08,570 --> 00:20:14,570 やっぱり この人にも復讐が必要ね。 232 00:20:20,190 --> 00:20:26,240 じゃあ 藤村さん。 233 00:20:26,240 --> 00:20:31,290 他の女性とやり直すのは どうですか? 234 00:20:31,290 --> 00:20:33,990 えっ? 235 00:20:33,990 --> 00:20:41,990 真面目で 裏切らない女性は 世の中にたくさんいますよ。 236 00:20:44,430 --> 00:20:47,450 ここにもいます。 237 00:20:47,450 --> 00:20:50,450 伊藤さん? 238 00:20:59,240 --> 00:21:01,940 花梨ちゃんってさ 239 00:21:01,940 --> 00:21:05,980 桔平さんのことぶっちゃけ どう思ってるの? 男として。 240 00:21:05,980 --> 00:21:13,380 ん~。 正直 男としてはね…。 241 00:21:13,380 --> 00:21:18,940 あぁ でも あの頃 花梨も 焦ってて 242 00:21:18,940 --> 00:21:22,460 早く結婚したかったし。 243 00:21:22,460 --> 00:21:28,560 周りに群がる男の中で 桔平さんが一番条件よかったし。 244 00:21:28,560 --> 00:21:33,750 まあ 既婚者だったから 大変だったんだけど。 245 00:21:33,750 --> 00:21:39,300 でも 桔平さんも あんな根暗で地味な女と別れて 246 00:21:39,300 --> 00:21:43,510 私と結婚できて よかったんじゃない? 247 00:21:43,510 --> 00:21:44,870 えっ ちょっ ちょっと待って。 248 00:21:44,870 --> 00:21:50,750 花梨ちゃんは 元奥さんと知り合いなの? 249 00:21:50,750 --> 00:21:52,940 アハハッ 知り合いっていうか 250 00:21:52,940 --> 00:21:55,940 幼稚園からの同級生なの。 251 00:22:04,560 --> 00:22:06,580 い 伊藤さん。 252 00:22:06,580 --> 00:22:09,270 僕は確かに あなたに ひかれてるのかもしれません。 253 00:22:09,270 --> 00:22:12,980 だけど また家庭を壊すことになるのは。 254 00:22:12,980 --> 00:22:19,370 だって 最初に壊したのは 花梨さんじゃないですか。 255 00:22:19,370 --> 00:22:21,560 そう だけど…。 256 00:22:21,560 --> 00:22:28,300 それに私 家庭を壊そうだなんて 思ってませんよ。 257 00:22:28,300 --> 00:22:31,300 それって? 258 00:22:41,100 --> 00:22:49,170 私はただ 傷ついたあなたを 癒やしてあげたいだけ。 259 00:22:49,170 --> 00:22:51,030 そんな 僕にだけ都合のいい…。 260 00:22:51,030 --> 00:22:59,270 いいんです。 私がそうしたいから。 261 00:22:59,270 --> 00:23:02,980 本当にいいの? 262 00:23:02,980 --> 00:23:05,330 うん。 263 00:23:05,330 --> 00:23:38,830 ~ 264 00:23:38,830 --> 00:23:40,010 《バカな人。 265 00:23:40,010 --> 00:23:46,920 私が何度もキスをした葵だと 気づかずに。 266 00:23:46,920 --> 00:23:49,440 でも 当たり前か。 267 00:23:49,440 --> 00:23:53,440 私は唇の形すら 変えてしまったもの》 268 00:23:56,510 --> 00:23:58,530 (物音) 269 00:23:58,530 --> 00:24:01,530 あっ 誰か来ます。 えっ? 270 00:24:05,770 --> 00:24:08,770 すみれちゃん。 桔平さん! 271 00:24:10,320 --> 00:24:13,010 ライト切れて 足くじいちゃって。 272 00:24:13,010 --> 00:24:16,010 ゆっくりでいい。 273 00:24:18,570 --> 00:24:23,280 よかった。 花梨 死ぬほど心配したんだから。 274 00:24:23,280 --> 00:24:26,280 あ… ありがとう。 275 00:24:38,590 --> 00:24:40,960 待った? 私は全然。 276 00:24:40,960 --> 00:24:44,320 何食べましょうか? 277 00:24:44,320 --> 00:24:49,320 伊藤さん 今日も きれいだね。 278 00:25:03,670 --> 00:25:07,220 《楽しそうね 桔平さん。 279 00:25:07,220 --> 00:25:12,220 その調子で もっと私を好きになればいい》 280 00:25:21,850 --> 00:25:22,950 ハァ…。 281 00:25:32,570 --> 00:25:34,350 ただいま。 282 00:25:34,350 --> 00:25:37,280 おかえりなさい。 お風呂沸いてるから。 283 00:25:37,280 --> 00:25:39,280 ああ うん。 284 00:25:49,400 --> 00:25:51,400 ハァ…。 285 00:26:09,770 --> 00:26:12,770 ごちそうさまでした。 ありがとうございました。 286 00:26:17,520 --> 00:26:21,520 こんばんは。 ああ すみれちゃん 待ってたよ。 287 00:26:22,910 --> 00:26:25,910 どうぞ。 ありがとうございます。 288 00:26:27,960 --> 00:26:31,490 その後 どう? 桔平さんとはうまくいってる? 289 00:26:31,490 --> 00:26:35,700 ええ。 ごはん食べて帰るだけですけど。 290 00:26:35,700 --> 00:26:37,890 そのうち それじゃ 済まなくなるんじゃない? 291 00:26:37,890 --> 00:26:41,760 そしたら 次の手を打ちます。 292 00:26:41,760 --> 00:26:46,760 次の手? 今度は何するの? 293 00:26:56,080 --> 00:26:58,100 まだ俺のこと 信用できない? 294 00:26:58,100 --> 00:27:01,790 そんなことないです。 295 00:27:01,790 --> 00:27:03,810 だったら また手伝わせてよ。 296 00:27:03,810 --> 00:27:06,810 でも…。 297 00:27:09,360 --> 00:27:13,910 キャンプのとき 花梨ちゃんから聞いたんだ。 298 00:27:13,910 --> 00:27:17,910 桔平さんの元奥さん 同級生だったんだって。 299 00:27:21,820 --> 00:27:23,820 ひどいでしょ。 300 00:27:26,400 --> 00:27:28,900 俺許せないんだよね。 301 00:27:28,900 --> 00:27:32,900 人の幸せを 平気で踏みにじる連中が。 302 00:27:40,510 --> 00:27:48,420 本当にいいんですか? またお力をお借りしても。 303 00:27:48,420 --> 00:27:50,420 もちろん。 304 00:27:51,790 --> 00:27:53,810 ありがとうございます。 305 00:27:53,810 --> 00:27:57,680 とても心強いです。 306 00:27:57,680 --> 00:27:59,880 で 今度は何するの? 307 00:27:59,880 --> 00:28:04,090 実は あらかた 作戦は練ってあるんです。 308 00:28:04,090 --> 00:28:08,620 へぇ どんな作戦? 309 00:28:08,620 --> 00:28:11,820 これが成功すれば 桔平さんを 310 00:28:11,820 --> 00:28:14,820 かなり 追い詰められると思うんです。 311 00:28:21,250 --> 00:28:25,630 どうかしました? あ いや 別に。 312 00:28:25,630 --> 00:28:30,010 《キャンプから2週間。 この中途半端な関係に 313 00:28:30,010 --> 00:28:36,580 罪悪感を抱き始めている ってとこかしら。 314 00:28:36,580 --> 00:28:42,300 ダメだダメだと思いながら 心地いいほうに流される。 315 00:28:42,300 --> 00:28:46,010 どちらかを諦めれば済むのに どちらも手放さない。 316 00:28:46,010 --> 00:28:48,030 ずるい人…》 317 00:28:48,030 --> 00:28:51,900 藤村さん ちょっと顔色悪いみたい。 318 00:28:51,900 --> 00:28:57,280 大丈夫ですか? ああ 寝不足かもしれません。 319 00:28:57,280 --> 00:29:00,280 ちょっと ベンチで休んでいきましょうか。 320 00:29:07,210 --> 00:29:09,910 伊藤さんは 本当に優しいね。 321 00:29:09,910 --> 00:29:12,940 いえ…。 322 00:29:12,940 --> 00:29:18,830 あっ そういえばもうすぐ ペルセウス座流星群が見えますね。 323 00:29:18,830 --> 00:29:20,680 ああ そうですね。 324 00:29:20,680 --> 00:29:24,220 ピークは一週間後くらいですかね。 325 00:29:24,220 --> 00:29:27,590 条件のいいところで見たいですね。 326 00:29:27,590 --> 00:29:33,470 そうですね。 2人で一緒に見れたら…。 327 00:29:33,470 --> 00:29:36,680 そんな 花梨さん差し置いて。 328 00:29:36,680 --> 00:29:40,680 あっ そうですよね。 ごめんなさい。 329 00:29:58,550 --> 00:30:00,550 よし。 330 00:30:04,120 --> 00:30:09,830 あっ ねぇ花梨。 331 00:30:09,830 --> 00:30:12,700 ん? ベランダで星見てもいい? 332 00:30:12,700 --> 00:30:14,700 もちろん いいよ。 333 00:30:19,100 --> 00:30:21,290 よかったら 花梨も一緒に。 334 00:30:21,290 --> 00:30:23,980 あっ 窓開けっぱなしにしないでね。 335 00:30:23,980 --> 00:30:28,190 美容に悪いから。 336 00:30:28,190 --> 00:30:30,540 花梨は見ない? 337 00:30:30,540 --> 00:30:34,930 うん。 ちょっと このファンデ特集読みたくって。 338 00:30:34,930 --> 00:30:38,790 そっか。 339 00:30:38,790 --> 00:31:05,790 ~ 340 00:31:07,580 --> 00:31:09,580 ハァ…。 341 00:31:14,320 --> 00:31:18,020 ありがとうございました。 342 00:31:38,220 --> 00:31:40,080 ごめん 伊藤さん。 電車が遅れてて。 343 00:31:40,080 --> 00:31:44,080 ああ そうだったんですか 私は全然。 344 00:31:47,650 --> 00:31:50,850 伊藤さん お願いがあります。 345 00:31:50,850 --> 00:31:53,710 何ですか? 346 00:31:53,710 --> 00:31:57,410 今晩 一緒に過ごしてくれませんか? 347 00:31:57,410 --> 00:31:59,590 えっ? 348 00:31:59,590 --> 00:32:04,940 《この人 こんなに積極的に 誘ってくる人だったんだ。 349 00:32:04,940 --> 00:32:10,320 そりゃ 元夫婦だし 何度も夜を共にしたけど…。 350 00:32:10,320 --> 00:32:13,320 もう こんな男と寝るのは ありえない》 351 00:32:16,210 --> 00:32:19,240 あっ 違くて。 僕はただ…。 352 00:32:19,240 --> 00:32:22,610 ペルセウス座流星群! ん? 353 00:32:22,610 --> 00:32:26,150 伊藤さんと一緒に 星が見たいと思って。 354 00:32:26,150 --> 00:32:28,670 ああ。 355 00:32:28,670 --> 00:32:30,690 《紛らわしいわね》 356 00:32:30,690 --> 00:32:34,690 あっ 私 空がよく見える場所知ってます。 357 00:32:44,670 --> 00:32:47,530 なんか すみません。 358 00:32:47,530 --> 00:32:50,220 いえ…。 359 00:32:50,220 --> 00:32:53,590 星 あんまり見えませんね。 360 00:32:53,590 --> 00:32:57,130 そう ですね…。 361 00:32:57,130 --> 00:33:02,510 都会だから こんなもんですかね。 362 00:33:02,510 --> 00:33:06,210 この前の キャンプ場みたいなところだったら 363 00:33:06,210 --> 00:33:10,250 もっときれいに 見えるのかもしれないけど…。 364 00:33:10,250 --> 00:33:13,790 う~ん。 365 00:33:13,790 --> 00:33:20,690 きれいな星 見たいですね。 一緒に。 366 00:33:20,690 --> 00:33:22,690 はい。 367 00:33:36,680 --> 00:33:39,680 好きです 伊藤さん。 368 00:33:51,160 --> 00:33:53,350 ん ちょっと…。 369 00:33:53,350 --> 00:33:55,370 あっ ごめんなさい。 370 00:33:55,370 --> 00:33:57,370 つい…。 371 00:34:01,260 --> 00:34:05,800 《どうやら 機は熟したみたいね》 372 00:34:05,800 --> 00:34:08,830 藤村さん。 373 00:34:08,830 --> 00:34:13,720 今度 きれいな星を見に 出かけませんか? 374 00:34:13,720 --> 00:34:15,580 えっ? 375 00:34:15,580 --> 00:34:20,620 誰にも見つからない 遠くへ。 376 00:34:20,620 --> 00:34:22,640 それって…。 377 00:34:22,640 --> 00:34:26,640 やっぱり 泊まりはダメですか? 378 00:34:31,730 --> 00:34:34,930 ダメ… じゃないです。 379 00:34:34,930 --> 00:34:36,930 でも 花梨さんは? 380 00:34:39,820 --> 00:34:43,850 僕はもう 381 00:34:43,850 --> 00:34:49,920 花梨とは近いうちに ちゃんと話そうと思っています。 382 00:34:49,920 --> 00:34:52,610 あ 安心してください。 383 00:34:52,610 --> 00:34:55,610 伊藤さんを巻き込んだりは しないから。 384 00:35:01,700 --> 00:35:07,430 伊藤さんは こんな僕でいいの? 385 00:35:07,430 --> 00:35:10,430 もちろんです。 386 00:35:24,940 --> 00:35:30,490 例の作戦 実行しようと思うんです。 387 00:35:30,490 --> 00:35:33,490 やるんだ あれ。 はい。 388 00:35:35,210 --> 00:35:39,580 あのさ ひとつ聞いてもいいかな。 389 00:35:39,580 --> 00:35:41,270 何ですか? 390 00:35:41,270 --> 00:35:44,130 作戦を進めることで 391 00:35:44,130 --> 00:35:47,820 すみれちゃん自身が 傷ついたりしないよね? 392 00:35:47,820 --> 00:35:50,850 えっ? あ いや…。 393 00:35:50,850 --> 00:35:56,750 こんなことするのは きっと 深い事情があるんだろうけど。 394 00:35:56,750 --> 00:36:01,630 心配 してくれてるんですか? 395 00:36:01,630 --> 00:36:05,170 あ いや… 別にそういうんじゃないけど。 396 00:36:05,170 --> 00:36:07,170 でも…。 397 00:36:09,710 --> 00:36:14,430 いったい どんな理由があるの? 398 00:36:14,430 --> 00:36:17,430 なんで 君はそこまでして…。 399 00:36:22,500 --> 00:36:30,750 桐谷さん 私は…。 400 00:36:30,750 --> 00:36:33,750 驚くかもしれないけど…。 401 00:36:39,840 --> 00:36:41,840 昔…。 402 00:36:46,410 --> 00:36:49,280 いいよ。 403 00:36:49,280 --> 00:36:55,330 理由は すみれちゃんが 話したいって思ったときに 404 00:36:55,330 --> 00:36:58,330 聞かせてよ。 405 00:37:01,560 --> 00:37:05,430 すみません。 406 00:37:05,430 --> 00:37:10,160 で 俺は何をすればいい? 407 00:37:10,160 --> 00:37:14,160 ここに電話してもらえますか? 408 00:37:16,050 --> 00:37:21,100 夜分遅くにすみません。 予約をお願いしたいんですけど。 409 00:37:21,100 --> 00:37:24,460 はい 一泊で。 410 00:37:24,460 --> 00:37:27,320 名前は 411 00:37:27,320 --> 00:37:30,320 藤村桔平と申します。 412 00:37:36,410 --> 00:37:38,760 あっ お待たせ。 413 00:37:38,760 --> 00:37:40,280 予定合わせてもらってすみません。 414 00:37:40,280 --> 00:37:41,980 全然。 有給取りやすい時期だったし。 415 00:37:41,980 --> 00:37:44,000 その格好…。 416 00:37:44,000 --> 00:37:47,870 ああ 花梨には 出社してることになってる。 417 00:37:47,870 --> 00:37:53,250 急な出張で 泊まりになるかもって 言ってあるけど。 418 00:37:53,250 --> 00:37:55,110 じゃあ 行きましょうか。 419 00:37:55,110 --> 00:37:59,470 うん。 420 00:37:59,470 --> 00:38:04,030 《桔平さん もうすぐあなたは破滅する。 421 00:38:04,030 --> 00:38:09,030 私が再起不能にしてあげるから》