1 00:00:02,202 --> 00:00:05,939 ♬~ 2 00:00:05,939 --> 00:00:10,110 (潮田 玲) 先生が このゲームを始めたの? 3 00:00:10,110 --> 00:00:12,946 今年のサヨコも みんな 先生の仕業だったの? 4 00:00:12,946 --> 00:00:17,451 (黒川)潮田 すまなかったな。 (関根 秋)処分ってどうやって? 5 00:00:17,451 --> 00:00:19,486 (設楽)北校舎が 来年 いよいよ取り壊しだろ? 6 00:00:19,486 --> 00:00:21,622 とりあえず あそこの戸棚に 封印しといて➡ 7 00:00:21,622 --> 00:00:23,657 あの取り壊しの時に 燃やそう。 8 00:00:23,657 --> 00:00:27,427 俺が鍵を送り続けてきたのは そうするように➡ 9 00:00:27,427 --> 00:00:29,796 しむけられてきた事 だったのかな? 10 00:00:29,796 --> 00:00:31,832 誰に? さあ? 11 00:00:31,832 --> 00:00:34,635 私だって 津村さんがいなきゃ 何もできなかった。 12 00:00:34,635 --> 00:00:37,471 とっくに諦めてた サヨコなんて。 (津村沙世子)私がいなくても➡ 13 00:00:37,471 --> 00:00:39,506 潮田さんは変わらないと思う。 14 00:00:39,506 --> 00:00:46,980 まっすぐで 元気で…。 そういうとこ 時々 苦手だった。 15 00:00:46,980 --> 00:00:50,651 俺の事も もう 玲は守ってくれなくていい。 16 00:00:50,651 --> 00:00:53,987 秋まで そんな…。 17 00:00:53,987 --> 00:00:56,323 マー。 18 00:00:56,323 --> 00:01:02,095 (雅子)今年のサヨコは 私。 私が サヨコを救い出すの。 19 00:01:02,095 --> 00:01:04,932 何で そんなに サヨコになりたいの!? 20 00:01:04,932 --> 00:01:09,102 まさかマーが 偽のサヨコだなんて…。 21 00:01:09,102 --> 00:01:12,940 中にいるの! ねえ 誰がいるの? 22 00:01:12,940 --> 00:01:15,275 ねえ マー 誰がいるの!? 23 00:01:15,275 --> 00:01:27,854 ♬~ (テーマ音楽) 24 00:01:27,854 --> 00:01:29,823 サヨコが燃えちゃう! 25 00:01:29,823 --> 00:01:32,693 何で お前たち! サヨコが! 26 00:01:32,693 --> 00:01:35,963 サヨコが…。 27 00:01:35,963 --> 00:01:38,999 ユキも燃えちゃう。 え!? 28 00:01:38,999 --> 00:01:43,203 消防車を見てくる。 花宮連れて 早く! 先生! 29 00:01:47,674 --> 00:01:49,876 マー? 30 00:01:56,650 --> 00:01:59,319 マー…。 31 00:01:59,319 --> 00:02:01,288 玲! 32 00:02:01,288 --> 00:02:03,290 秋! 何してんだよ! 33 00:02:03,290 --> 00:02:05,592 どうしよう 中に マーが! マー!? 34 00:02:05,592 --> 00:02:08,929 ユキも一緒なの! 35 00:02:08,929 --> 00:02:11,264 ユキ? 36 00:02:11,264 --> 00:02:13,767 ユキ! しっかりして! 37 00:02:13,767 --> 00:02:15,802 しっかりして! (由紀夫)マー…。 38 00:02:15,802 --> 00:02:19,106 待ってね 待ってね すぐ 終わるから。 39 00:02:22,442 --> 00:02:25,245 鍵が…。 40 00:02:27,280 --> 00:02:31,151 あいて あいて! ユキ!マー! 41 00:02:31,151 --> 00:02:33,153 (雅子)あいて! 42 00:02:33,153 --> 00:02:36,456 マー 行こう! 嫌!早く! 43 00:02:42,829 --> 00:02:45,465 マー! サヨコが泣いてる。 44 00:02:45,465 --> 00:02:48,301 え? 私に助けてって言ってる。 45 00:02:48,301 --> 00:02:51,338 しっかりしてよ マー! サヨコなんていないの! 46 00:02:51,338 --> 00:02:55,976 どこにもいないんだよ! 寂しいんだよ サヨコは。 47 00:02:55,976 --> 00:03:00,414 たった一人で 誰にも 気付いてもらえなくて…。 48 00:03:00,414 --> 00:03:02,916 私だって 寂しいもの。 49 00:03:02,916 --> 00:03:08,588 誰にも… 誰にも 気付いてもらえなくて。 50 00:03:08,588 --> 00:03:11,925 マー…。 関根! 潮田! 51 00:03:11,925 --> 00:03:14,828 先生。 急げ! 花宮。 52 00:03:14,828 --> 00:03:22,536 嫌 はなして!マー! 花宮!嫌! 嫌! 嫌! 53 00:03:26,273 --> 00:03:48,295 ♬~ 54 00:03:48,295 --> 00:03:50,964 わあ~! 55 00:03:50,964 --> 00:04:03,543 ♬~ 56 00:04:03,543 --> 00:04:06,446 はなして はなして! 57 00:04:06,446 --> 00:04:12,452 玲。 兄ちゃん。ユキ…。 58 00:04:17,124 --> 00:04:21,428 (鈴) 59 00:04:32,272 --> 00:04:34,574 ⚟玲! 60 00:04:38,078 --> 00:04:40,080 玲! 61 00:04:41,948 --> 00:04:44,284 潮田さん! 大丈夫? 潮田さん! 62 00:04:44,284 --> 00:04:48,989 津村さん…。 今 助けるから。 63 00:04:54,461 --> 00:04:57,497 無理だよ もう。 諦めちゃ 駄目! 64 00:04:57,497 --> 00:05:00,901 2人のサヨコが 災いを起こした。 65 00:05:00,901 --> 00:05:05,739 違う 2人だから… 2人だから助かる! 66 00:05:05,739 --> 00:05:08,775 2人で力を合わせて! 67 00:05:08,775 --> 00:05:11,244 津村さん…。 68 00:05:11,244 --> 00:05:23,256 ♬~ 69 00:05:23,256 --> 00:05:26,159 行こう。 70 00:05:26,159 --> 00:05:28,862 一緒に行こう。 71 00:05:31,932 --> 00:05:37,804 <私たちの学校には サヨコという 不思議な言い伝えがあった。➡ 72 00:05:37,804 --> 00:05:42,642 3年に一度 サヨコ という名前の生徒が現れる。➡ 73 00:05:42,642 --> 00:05:46,947 そして 彼女には 3つの使命が与えられる。➡ 74 00:05:46,947 --> 00:05:50,817 サヨコに指名された生徒は 誰にも知られないように➡ 75 00:05:50,817 --> 00:05:53,720 それを 成し遂げなければならない。➡ 76 00:05:53,720 --> 00:05:57,591 それが成功すれば 大いなる扉が開かれる。➡ 77 00:05:57,591 --> 00:06:00,493 そう言われていた。➡ 78 00:06:00,493 --> 00:06:05,065 今年のサヨコは 果たして 成功だったんだろうか?➡ 79 00:06:05,065 --> 00:06:09,870 そして 私たちの前に扉は…> 80 00:06:13,740 --> 00:06:17,244 誰? 81 00:06:17,244 --> 00:06:19,246 待って! 82 00:06:23,116 --> 00:06:26,253 (扉があく音) 83 00:06:26,253 --> 00:06:40,800 ♬~ 84 00:06:40,800 --> 00:06:43,270 開いた…。 85 00:06:43,270 --> 00:06:56,816 ♬~ 86 00:06:56,816 --> 00:06:59,819 (雅子)玲! 津村さん! 87 00:06:59,819 --> 00:07:02,522 (黒川)無事でよかった! 88 00:07:04,891 --> 00:07:10,563 サヨコ。 よかった! (すすり泣き) 89 00:07:10,563 --> 00:07:13,233 マーが もう一人のサヨコだった。 90 00:07:13,233 --> 00:07:19,539 偽のサヨコは 全部 マーの仕業だった。 91 00:07:23,410 --> 00:07:25,912 何するの!? こんなものが大事!? 92 00:07:25,912 --> 00:07:29,249 こんな紙きれが大事なの!? 潮田さんより 唐沢くんより!? 93 00:07:29,249 --> 00:07:32,085 大事よ! これは私だもの。 94 00:07:32,085 --> 00:07:38,291 サヨコになりたくて なりたくて 一生懸命 私が作ったんだから! 95 00:07:39,826 --> 00:07:44,597 死ぬところだったんだから 私たち。 96 00:07:44,597 --> 00:07:50,470 潮田さんも 私も 死ぬところだったんだから! 97 00:07:50,470 --> 00:07:54,107 (すすり泣き) 98 00:07:54,107 --> 00:07:57,610 泣かないで。 そんな事で ごまかさないで! 99 00:07:57,610 --> 00:08:03,049 ごまかしてるんじゃないよ! 泣きたいんだよ マーは。 100 00:08:03,049 --> 00:08:05,885 分かるでしょ? そういう気持ち。 分からない! 101 00:08:05,885 --> 00:08:07,821 こんな時 泣くなんて 信じられない! 102 00:08:07,821 --> 00:08:10,557 津村。 103 00:08:10,557 --> 00:08:14,227 一番信じられない事したの お前だぞ。 104 00:08:14,227 --> 00:08:18,098 潮田が中にいるって聞いた途端 飛び込んで…。 105 00:08:18,098 --> 00:08:21,101 津村さんが? 106 00:08:26,573 --> 00:08:32,579 潮田さんが助けたのは サヨコなんかじゃないからね。 107 00:08:34,247 --> 00:08:41,254 潮田さんが助けたかったのは あなたなんだから。 108 00:08:42,922 --> 00:08:48,595 そんなんじゃ… そんなんじゃないよ。 109 00:08:48,595 --> 00:08:51,264 潮田! 玲! 玲! 110 00:08:51,264 --> 00:08:53,199 しっかりしろ! 潮田さん! 111 00:08:53,199 --> 00:08:56,136 (雅子)玲! (黒田)潮田! 大丈夫か? 112 00:08:56,136 --> 00:09:00,140 (消防車のサイレン) 113 00:09:11,217 --> 00:09:17,924 いっせ~のせで こう 飛ばすよ。 いい? いっせ~のせ! 114 00:09:23,797 --> 00:09:26,699 おっ かわいいじゃん! 115 00:09:26,699 --> 00:09:29,903 産まれたばかりのキタキツネだって。 好きでしょ? 玲 こういうの。 116 00:09:29,903 --> 00:09:33,239 好き 好き。お兄ちゃんが 送ってきたの。 お見舞い。 117 00:09:33,239 --> 00:09:35,909 ありがとう。 マーのお兄さんってさ➡ 118 00:09:35,909 --> 00:09:37,944 獣医さんになる 勉強してんでしょ? 119 00:09:37,944 --> 00:09:41,781 2年も浪人して それでも 絶対なるんだって。 頑張って。 120 00:09:41,781 --> 00:09:44,584 すごい かっこいい。 全然。 121 00:09:44,584 --> 00:09:47,921 うちでも 犬以外と口きいてんの 見た事ないしさ➡ 122 00:09:47,921 --> 00:09:50,590 部活とかも長続きしないし➡ 123 00:09:50,590 --> 00:09:55,261 何だかピリッとしないやつ… だった。 124 00:09:55,261 --> 00:09:58,097 間違ってたら そう言って。 何? 125 00:09:58,097 --> 00:10:02,268 伝説の3番目のサヨコは 男の子だった。 126 00:10:02,268 --> 00:10:06,573 それって もしかして マーのお兄さん? 127 00:10:10,610 --> 00:10:13,513 9年前の始業式の朝➡ 128 00:10:13,513 --> 00:10:17,484 お兄ちゃんは ここに 赤い花を活けた。 129 00:10:17,484 --> 00:10:23,189 これ…。サヨコの花瓶。 焼け跡にあったの。 130 00:10:23,189 --> 00:10:26,960 こんなに なっちゃったんだ…。 131 00:10:26,960 --> 00:10:30,463 1年たって お兄ちゃんは変わった。 132 00:10:30,463 --> 00:10:34,300 サヨコを成功させて やれば できるんだって➡ 133 00:10:34,300 --> 00:10:36,236 そう思ったみたい。 134 00:10:36,236 --> 00:10:40,974 獣医さんになるって決めて 急に生き生きしちゃってさ…。 135 00:10:40,974 --> 00:10:43,877 私もサヨコになったら➡ 136 00:10:43,877 --> 00:10:47,881 あんなふうに なれるのかなあって…。 137 00:10:49,649 --> 00:10:55,989 けど サヨコの鍵は 私には 送られてこなかった。➡ 138 00:10:55,989 --> 00:10:58,892 選ばれなかったのは 悲しかったけど➡ 139 00:10:58,892 --> 00:11:03,596 私は せめて サヨコを見守ろうと思った。 140 00:11:03,596 --> 00:11:08,268 卒業アルバムを借りたのも マーだったの? 141 00:11:08,268 --> 00:11:10,937 (雅子)津村さんが転校してきて➡ 142 00:11:10,937 --> 00:11:13,273 てっきり 死んだ2番目のサヨコが➡ 143 00:11:13,273 --> 00:11:17,944 生まれ変わって 戻ってきたんだ って そう思った。➡ 144 00:11:17,944 --> 00:11:19,979 だから 津村さんの正体が➡ 145 00:11:19,979 --> 00:11:23,283 みんなに バレないように 守ろうとして➡ 146 00:11:23,283 --> 00:11:28,955 アルバムの写真や 碑の後ろの名前を隠したの。 147 00:11:28,955 --> 00:11:33,960 でも 今年のサヨコは 最初から変だった。 148 00:11:36,629 --> 00:11:39,299 (悲鳴) その訳を マーは➡ 149 00:11:39,299 --> 00:11:41,634 僕が流したスライドで知った。 150 00:11:41,634 --> 00:11:46,306 今年のサヨコは 2人いる。 それに気付いたマーは➡ 151 00:11:46,306 --> 00:11:49,976 だったら 自分が 3人目に なってもいい そう思ったんだ。 152 00:11:49,976 --> 00:11:54,847 サヨコは どんな困難にも負けない ヒロインなの。➡ 153 00:11:54,847 --> 00:12:00,253 だから みんなが サヨコを もっと愛するように。➡ 154 00:12:00,253 --> 00:12:04,123 もっともっと サヨコを 大切に思うように。 155 00:12:04,123 --> 00:12:07,126 (溝口)すごいわね 何か感動しちゃった。 156 00:12:07,126 --> 00:12:10,897 やっぱり サヨコはいるのよ。 お~! 157 00:12:10,897 --> 00:12:13,266 玲と津村が作った 台本を持ち出して➡ 158 00:12:13,266 --> 00:12:18,605 マーは 全員参加のセリフを 全部作り替えたんだ。 159 00:12:18,605 --> 00:12:21,507 (雅子)黒川先生のワープロを使って。➡ 160 00:12:21,507 --> 00:12:25,478 あのころ 歌詞カードを打つために よくワープロを借りてたから➡ 161 00:12:25,478 --> 00:12:31,184 台本作るのに夢中で 左上の線には気が付かなかった。 162 00:12:31,184 --> 00:12:35,622 それから 理由をつけて 舞台の袖を うろうろして…。 163 00:12:35,622 --> 00:12:40,793 お芝居の直前に 台本をすり替えた?(雅子)そう。 164 00:12:40,793 --> 00:12:45,632 そんなふうに マーは マーなりに 自分が サヨコになろうとした。 165 00:12:45,632 --> 00:12:48,968 じゃあ あの事故は? 文化祭の時の。 166 00:12:48,968 --> 00:12:52,305 あんなふうになるなんて…。 167 00:12:52,305 --> 00:12:54,240 (悲鳴) 168 00:12:54,240 --> 00:12:59,178 (雅子)あのお芝居が あんな事になるなんて➡ 169 00:12:59,178 --> 00:13:01,881 思ってもみなかった。 170 00:13:03,583 --> 00:13:05,518 玲! 171 00:13:05,518 --> 00:13:08,254 あの風が何なのかは分かんない。 172 00:13:08,254 --> 00:13:13,126 けど あの風が吹いた頃から マーは 信じるようになったんだ。 173 00:13:13,126 --> 00:13:18,898 何を? 本物のサヨコの存在を。 174 00:13:18,898 --> 00:13:22,268 「自分が何をしても それは サヨコの意志だ」って。 175 00:13:22,268 --> 00:13:25,938 全部 サヨコが決めた事だって そう思うようになったんだ。 176 00:13:25,938 --> 00:13:30,610 何で? 何でそんな事に なっちゃったのよ マーは。 177 00:13:30,610 --> 00:13:34,480 あんな火事まで。 火事と花宮は 無関係だ。 178 00:13:34,480 --> 00:13:37,950 原因は 北校舎の配線不良だそうだ。 179 00:13:37,950 --> 00:13:41,621 けど 資料を封印した その夜だなんて…。 180 00:13:41,621 --> 00:13:43,556 何か因縁っつうか…。 181 00:13:43,556 --> 00:13:45,958 サヨコかなあ? 本物がいるのかな? やっぱり。 182 00:13:45,958 --> 00:13:49,662 勝手に封印するなって 怒って それで…。(加藤)違う! 183 00:13:53,633 --> 00:13:56,969 何だ 加藤。 言ってみろ。 184 00:13:56,969 --> 00:14:01,808 そんなふうに… そんなふうに サヨコを使っちゃ駄目なんだ。 185 00:14:01,808 --> 00:14:05,778 使うって? 弱かったんだよ 花宮は。 186 00:14:05,778 --> 00:14:09,549 多分 別のもう一人の自分に なりたかったんだ。 187 00:14:09,549 --> 00:14:13,252 何でそんな事 分かんのよ。 俺が そうだったから。➡ 188 00:14:13,252 --> 00:14:15,922 入院してる時 毎日 思ってた。 189 00:14:15,922 --> 00:14:18,591 ここにいるのは 本当の僕じゃない。 190 00:14:18,591 --> 00:14:20,526 僕は こんなに弱くない。 191 00:14:20,526 --> 00:14:24,397 こんな事になったのは サヨコのせいだって。 192 00:14:24,397 --> 00:14:27,266 たたりって事? たたりのせいにしたんだ。 193 00:14:27,266 --> 00:14:29,202 そうすれば 楽だから。 194 00:14:29,202 --> 00:14:34,040 そうやって サヨコは 自分の 一番弱いとこに つけ込んでくる。 195 00:14:34,040 --> 00:14:38,611 俺も… 俺もカトと同じだった。 196 00:14:38,611 --> 00:14:40,546 去年 入院してる時➡ 197 00:14:40,546 --> 00:14:43,116 ここにいる俺は 本当の俺じゃないって…。 198 00:14:43,116 --> 00:14:45,151 ずっと そう思ってた。 199 00:14:45,151 --> 00:14:48,287 けど 俺は サヨコなんかに➡ 200 00:14:48,287 --> 00:14:51,958 だまされるもんかって 負けるもんかって。 201 00:14:51,958 --> 00:14:55,628 そう言い聞かせてるうち ふっ飛んじゃったんだ。 202 00:14:55,628 --> 00:14:59,966 留年の事も 体の事も。 203 00:14:59,966 --> 00:15:03,836 信じてないはずのサヨコが いつの間にか➡ 204 00:15:03,836 --> 00:15:07,240 俺を強く守ってくれてた。 205 00:15:07,240 --> 00:15:10,910 サヨコなんて いない。 サヨコは いつでもいる。 206 00:15:10,910 --> 00:15:13,246 もう どっちが正しいのよ! 207 00:15:13,246 --> 00:15:17,250 どっちも。 だよね? 208 00:15:19,585 --> 00:15:28,594 玲 ごめんね。 ううん。 209 00:15:46,612 --> 00:15:51,484 (ゆりえ)いいの? 行かなくて。 お見舞いに来たんでしょ? 210 00:15:51,484 --> 00:15:55,188 行くよ。 でも これ飲んでから。 211 00:15:56,956 --> 00:16:01,227 今度の物語は どうだったの? 物語? 212 00:16:01,227 --> 00:16:06,399 転校って 新しい物語の中に 入ってくみたいだって➡ 213 00:16:06,399 --> 00:16:11,237 そう言ってたじゃない あなた 昔。ああ。 214 00:16:11,237 --> 00:16:18,110 で この町のお話は どうだったの? 215 00:16:18,110 --> 00:16:21,581 そうね…。 216 00:16:21,581 --> 00:16:26,452 えっ おばあちゃん 「サヨコ伝説」の事➡ 217 00:16:26,452 --> 00:16:29,755 前から 知ってたの? 218 00:16:32,225 --> 00:16:37,530 って事は まさか そもそも1番目の サ…。 219 00:16:41,267 --> 00:16:43,603 そこ 踏まないで下さい! チューリップの球根 埋めました。 220 00:16:43,603 --> 00:16:46,939 そこも スイートピーの種 埋めました。 あっ じゃあ…。 221 00:16:46,939 --> 00:16:48,875 引っこ抜かないで! それは 雑草じゃない! 222 00:16:48,875 --> 00:16:51,611 すいません 申し訳ない。 223 00:16:51,611 --> 00:16:55,281 あの… 水とか 肥料とか やんなくていいのか? 224 00:16:55,281 --> 00:16:58,317 さあ? 「さあ?」って お前…。 225 00:16:58,317 --> 00:17:01,053 過保護にしなくても 咲く時は 咲きます。 226 00:17:01,053 --> 00:17:03,723 命って強いから。 227 00:17:03,723 --> 00:17:07,226 そっか。 そうだな。 228 00:17:11,898 --> 00:17:14,600 すまなかった。 229 00:17:16,235 --> 00:17:19,572 津村には ちゃんと謝ろうと思ってた。 230 00:17:19,572 --> 00:17:24,911 亡霊に間違えられたり… とんだ迷惑だったよな。 231 00:17:24,911 --> 00:17:28,247 謝らないで下さい。 そんな事されたら➡ 232 00:17:28,247 --> 00:17:31,150 私が ここに来た事が 間違いになっちゃう。 233 00:17:31,150 --> 00:17:36,122 そっか… すまん。え? ああ いや ごめん。ヘヘヘ。 234 00:17:36,122 --> 00:17:38,591 ああ いや 申し訳ない。 いや だから 違うんだ…。 235 00:17:38,591 --> 00:17:41,294 (笑い声) 236 00:17:47,934 --> 00:17:52,104 私に 鍵を送るように 先生に頼んだのって➡ 237 00:17:52,104 --> 00:17:54,307 おばあちゃんでしょ? 238 00:17:55,942 --> 00:17:58,277 昨日 聞かれたの。 239 00:17:58,277 --> 00:18:02,148 「今度の物語は どうだった?」 って。 240 00:18:02,148 --> 00:18:07,086 どうだったんだ? それで。 まだ分からない。 241 00:18:07,086 --> 00:18:14,727 この町でのお話はね 多分 ずっとずっと続くから。 242 00:18:14,727 --> 00:18:21,233 そっか。 もう 津村に 鍵は いらないな。 243 00:18:33,112 --> 00:18:37,917 何だ 起きちゃったのか。 驚くよ! 244 00:18:37,917 --> 00:18:40,252 あっ ちょっと寝顔とか 撮ってないよね!? 245 00:18:40,252 --> 00:18:42,188 ば~か。 撮る訳ないじゃん そんなもん。 246 00:18:42,188 --> 00:18:45,091 別のもん撮ってたの。 えっ 何 何?秘密。 247 00:18:45,091 --> 00:18:48,127 気になる~! 具合どう? 248 00:18:48,127 --> 00:18:50,896 もう 全然平気。 土曜日に もう退院できるって。 249 00:18:50,896 --> 00:18:54,100 よかったじゃん。 でもさ 何か かっこ悪いよ。 250 00:18:54,100 --> 00:18:57,770 ユキも マーも 津村さんも 秋まで 全然平気なのに➡ 251 00:18:57,770 --> 00:18:59,805 私だけ ぶっ倒れちゃって。 252 00:18:59,805 --> 00:19:03,876 バスケ 土曜日に 3年対2年で 練習試合だって。 253 00:19:03,876 --> 00:19:06,545 マーと津村が 玲がいなくても勝ってみせるって。 254 00:19:06,545 --> 00:19:09,882 え~ 悔しい もう! (シャッター音) 255 00:19:09,882 --> 00:19:12,918 ちょっと… 何!? 何で撮るの 今の顔! 256 00:19:12,918 --> 00:19:15,755 ちょっと やめてよ!いいだろ。 やだ! やだ! 257 00:19:15,755 --> 00:19:19,458 ⚟(隣の人)静かに! (2人)はい。 258 00:19:22,228 --> 00:19:27,900 (真弓)あら 由紀夫くんの荷物? (千夏)そうなの。 259 00:19:27,900 --> 00:19:31,771 ああ 玲ちゃんの退院。 そう 迎えに。 260 00:19:31,771 --> 00:19:33,773 (由紀夫)お母さん! 261 00:19:33,773 --> 00:19:38,244 (耕)由紀夫にいちゃん! 今日からお隣ね。 よろしく! 262 00:19:38,244 --> 00:19:41,747 よろしくお願いします。 ねえ 兄ちゃん 知らない? 263 00:19:41,747 --> 00:19:47,253 秋? いないの? いないの。 部屋にも どこにも。 264 00:19:48,921 --> 00:19:51,757 風上? (多佳雄)ああ。 265 00:19:51,757 --> 00:19:54,593 なかなか帰れない猫 っていうのは➡ 266 00:19:54,593 --> 00:19:58,931 いなくなった場所から 風上に移動した可能性が強いんだ。 267 00:19:58,931 --> 00:20:03,769 そっか。 風下に行ったんなら 自分の匂いにのって 戻れるんだ。 268 00:20:03,769 --> 00:20:05,705 (多佳雄)大ビンゴ! 269 00:20:05,705 --> 00:20:11,277 しかし 何で わざわざ 自分が困る方向へ逃げるかね? 270 00:20:11,277 --> 00:20:13,312 たまには 自分の匂いのしないとこへ➡ 271 00:20:13,312 --> 00:20:15,448 行きたいんじゃない? 272 00:20:15,448 --> 00:20:18,284 安全で エサもあって。 273 00:20:18,284 --> 00:20:22,154 けど 猫にすれば まだ きっと 足りないもんがあるんだよ。 274 00:20:22,154 --> 00:20:27,293 まだまだ見つけたいもんがさ。 なるほど。 275 00:20:27,293 --> 00:20:29,228 そっち行ってもいいかな? 276 00:20:29,228 --> 00:20:33,966 駄目。 同じ場所 捜したって 二度手間になるだけだろ。 277 00:20:33,966 --> 00:20:39,638 じゃなくて ユキの代わりに。 ユキは 関係ないけど➡ 278 00:20:39,638 --> 00:20:42,341 今度は 俺が そっちに住んじゃ駄目かな? 279 00:20:43,976 --> 00:20:47,680 見つけたいもんが いっぱいあるんだ。 280 00:20:49,648 --> 00:20:53,319 それは… こっちは まあ その➡ 281 00:20:53,319 --> 00:20:55,254 そういう事もあっても いいかもしんないけど…。 282 00:20:55,254 --> 00:20:57,656 あっ! どうした!? 283 00:20:57,656 --> 00:21:02,962 いた! こっち 猫! そっち逃げた! お父さん! 284 00:21:10,603 --> 00:21:15,274 (猫の鳴き声)おっ いた! そっち行った! そっち! 285 00:21:15,274 --> 00:21:19,578 いたか? そっち! こっち! ああ いた いた いた! 286 00:21:34,960 --> 00:21:38,664 もう駄目! 限界! 287 00:21:48,507 --> 00:21:51,510 玲! 288 00:21:51,510 --> 00:21:54,980 えへ 来ちった! ちょっと大丈夫なの!? 289 00:21:54,980 --> 00:21:57,650 う~ん たまに クラッとするけど まあ。 290 00:21:57,650 --> 00:21:59,985 出てみる? え? 291 00:21:59,985 --> 00:22:04,256 いい? いいよね? 駄目だよ 試合なのに。 292 00:22:04,256 --> 00:22:06,926 その格好で来て 今さら 言うな! 293 00:22:06,926 --> 00:22:33,619 ♬~ 294 00:22:33,619 --> 00:22:35,921 玲 シュート! 295 00:22:43,329 --> 00:22:46,532 (ホイッスル) やった~! 296 00:22:48,968 --> 00:22:57,276 (歓声) 297 00:23:03,916 --> 00:23:07,253 転校!? 津村さんが? 298 00:23:07,253 --> 00:23:10,956 ご両親の所に 行くんだそうだ。 (溝口)それって外国って事? 299 00:23:12,925 --> 00:23:15,828 でも 外国って どこ? どこ?どこ? 300 00:23:15,828 --> 00:23:18,097 さあ。 さあ 通信簿渡すぞ。 301 00:23:18,097 --> 00:23:20,132 名前を呼ばれたら 一人一人 取りに来るように。 302 00:23:20,132 --> 00:23:22,601 許せない! あ? 303 00:23:22,601 --> 00:23:25,938 そうよ。 誰にも何も言わないで 勝手に行っちゃうなんて! 304 00:23:25,938 --> 00:23:30,276 潮田! まだ終わってない! けど…。いいよ 行けよ。 305 00:23:30,276 --> 00:23:32,778 秋…。 (黒川)おいおい。 306 00:23:32,778 --> 00:23:36,615 そうだよ 行って伝えてよ。 みんな 怒ってるって! 307 00:23:36,615 --> 00:23:38,951 いつも いつも すました顔しちゃってさ➡ 308 00:23:38,951 --> 00:23:40,886 もっと うんと いじめて 泣かせてやればよかったわ。 309 00:23:40,886 --> 00:23:43,122 そういや あいつの涙って 見た事ないよな? 310 00:23:43,122 --> 00:23:45,624 一度でいいから テスト勉強 勝ちたかった。 311 00:23:45,624 --> 00:23:48,127 来年の地区大会 どうするつもりなのよ! 312 00:23:48,127 --> 00:23:51,030 俺 結構 タイプだったかなって。 実は 俺も。 313 00:23:51,030 --> 00:23:55,301 うそ 最低。最低! それ全部 伝えてこいよ。 314 00:23:55,301 --> 00:23:59,972 秋! みんな! 315 00:23:59,972 --> 00:24:03,676 潮田! 先生! 316 00:24:11,250 --> 00:24:15,955 渡しそこねた。 届けてくれるか? 317 00:24:34,273 --> 00:24:37,276 ⚟沙世子! 318 00:24:39,611 --> 00:24:43,282 何で? 何で 言ってくれなかったの!? 319 00:24:43,282 --> 00:24:46,185 言うほどの事じゃないから。 320 00:24:46,185 --> 00:24:49,955 こんなの何度も何度も やってきた事だし。 321 00:24:49,955 --> 00:24:52,992 私は 初めてだよ! 322 00:24:52,992 --> 00:24:55,127 みんなも怒ってる。 323 00:24:55,127 --> 00:24:57,629 マーも 溝口も カトも 秋も みんな 聞いてないって。 324 00:24:57,629 --> 00:25:00,599 許さないって すっごく怒ってんだから! 325 00:25:00,599 --> 00:25:07,239 みんなが?ずっとずっと 一緒だと思ってたのに…。 326 00:25:07,239 --> 00:25:13,112 新学期になったら 私の座ってた 椅子には 誰かが座るわ。 327 00:25:13,112 --> 00:25:17,249 私なんかいなくても 何も変わらない。そんな事ない! 328 00:25:17,249 --> 00:25:21,120 亡霊と一緒。 消えたら それで おしまい。 329 00:25:21,120 --> 00:25:25,758 始業式の朝 私より先に来て サヨコの花を活けたのは誰? 330 00:25:25,758 --> 00:25:28,093 私と ゴール合戦したのは誰? 331 00:25:28,093 --> 00:25:30,929 誕生日の夜 一緒に学校に忍び込んだのは? 332 00:25:30,929 --> 00:25:34,800 みんなみんな 津村さんじゃない! 潮田さん…。 333 00:25:34,800 --> 00:25:37,102 忘れないから! 334 00:25:37,102 --> 00:25:39,772 どんなに遠くなったって どんなに会わなくなったって➡ 335 00:25:39,772 --> 00:25:41,707 ずっとずっと覚えてるから! 336 00:25:41,707 --> 00:25:44,276 私は…。 たとえ 津村さんが忘れたって➡ 337 00:25:44,276 --> 00:25:49,615 私は忘れない! 絶対 忘れない! 私だって! 338 00:25:49,615 --> 00:25:52,518 一緒に6番目のサヨコになった事。 339 00:25:52,518 --> 00:25:55,421 いっぱい邪魔されて いっぱい振りまわされて…。 340 00:25:55,421 --> 00:26:01,560 それでも すごく楽しかった事 怖かった事 どきどきした事。 341 00:26:01,560 --> 00:26:08,434 そういう時 いつも あなたと一緒だった事。 342 00:26:08,434 --> 00:26:13,739 忘れないんだから。 絶対 絶対! 343 00:26:21,246 --> 00:26:25,083 亡霊なんかじゃないよ! 344 00:26:25,083 --> 00:26:30,589 だって… だって こんなに温かいんだもん。 345 00:26:30,589 --> 00:26:33,926 玲。 346 00:26:33,926 --> 00:26:42,601 あっ やっと名前呼んでくれた! ハハハ。 347 00:26:42,601 --> 00:26:46,772 玲。 沙世子。 348 00:26:46,772 --> 00:26:49,808 玲! 沙世子! 349 00:26:49,808 --> 00:27:05,891 ♬~ 350 00:27:05,891 --> 00:27:11,230 さよなら 沙世子。 351 00:27:11,230 --> 00:27:17,236 <こうして 私たちの 6番目のサヨコの冒険は終わった> 352 00:27:20,239 --> 00:27:24,076 それでは 新部長から ひと言。 はい! 353 00:27:24,076 --> 00:27:27,913 (拍手) 354 00:27:27,913 --> 00:27:34,786 <私たちは みんな 秋も マーも カトも 溝口も➡ 355 00:27:34,786 --> 00:27:39,791 前より ちょっとだけ 自分の事が見えるようになった> 356 00:27:41,460 --> 00:27:44,463 シベリア寒気団が衰え始め➡ 357 00:27:44,463 --> 00:27:47,933 日本海付近に低気圧が発生し 発達…。 358 00:27:47,933 --> 00:27:52,604 <ひょっとしたら それが 扉だったのかもしれない。➡ 359 00:27:52,604 --> 00:27:55,941 津村さんという 不思議な転校生と一緒に➡ 360 00:27:55,941 --> 00:28:00,112 私たちが開いた 大人への扉> 361 00:28:00,112 --> 00:28:03,916 (黒川)何なのか分かる人?はい! はい。 潮田! 362 00:28:30,108 --> 00:28:32,578 (生徒たち)サヨコだよ! 363 00:28:32,578 --> 00:28:37,249 (ざわめき) 364 00:28:37,249 --> 00:28:48,560 (鈴)