1 00:00:08,140 --> 00:00:11,810 (岩崎弥太郎) <夏の盛りを過ぎれば→ 2 00:00:11,810 --> 00:00:16,640 この南国には 嵐の季節が やって来るがじゃ。→ 3 00:00:16,640 --> 00:00:21,630 土佐の秋晴れは 気持ちえいが そう 長くは続かん。→ 4 00:00:21,630 --> 00:00:26,640 この年の秋 坂本家では→ 5 00:00:26,640 --> 00:00:33,440 長男の権平さんが 八平さんを助け 家長代わりになっていたがじゃ> 6 00:00:35,130 --> 00:00:38,630 兄上様 御用でしょうか? 7 00:00:38,630 --> 00:00:41,820 龍馬 ここへ座れ。 8 00:00:41,820 --> 00:00:44,640 はっ。 9 00:00:44,640 --> 00:00:47,640 失礼致します。 10 00:00:47,640 --> 00:00:51,810 何じゃ 乙女 おまんは呼んでおらんぞ! 11 00:00:51,810 --> 00:00:57,800 兄上様 御用を伺う前に 龍馬から 話があるそうな。 12 00:00:57,800 --> 00:01:00,140 話? 13 00:01:00,140 --> 00:01:05,140 兄上様 父上様。 14 00:01:05,140 --> 00:01:11,970 わしは 生まれて このかた 土佐を出たことがないがです。 15 00:01:11,970 --> 00:01:15,150 そうじゃきに 一度でえいから→ 16 00:01:15,150 --> 00:01:18,310 世の中ゆうもんを 見てみたいがです。 17 00:01:18,310 --> 00:01:20,470 はあ? 18 00:01:20,470 --> 00:01:24,810 私を 江戸に行かせてつかあさい! 19 00:01:24,810 --> 00:01:27,630 (権平)江戸?! お願い致します! 20 00:01:27,630 --> 00:01:30,800 (権平)お願いしますゆうて…! 龍馬。→ 21 00:01:30,800 --> 00:01:35,870 もっと 己のことを まじめに考えや。 22 00:01:35,870 --> 00:01:39,960 土佐のことも分かっちょらんのに 何が 世の中ちや!→ 23 00:01:39,960 --> 00:01:44,130 権平。 あ… はい。 龍馬。 24 00:01:44,130 --> 00:01:48,140 おまんは 明日から 久万川へ行け。 25 00:01:48,140 --> 00:01:50,970 え? 久万川? 26 00:01:50,970 --> 00:01:54,810 お上からのお達しで あそこの堤を直すがじゃ。 27 00:01:54,810 --> 00:01:56,960 堤? うむ。 28 00:01:56,960 --> 00:02:03,150 土を盛っての 川の水が あふれんようにするがが 堤じゃ。 29 00:02:03,150 --> 00:02:05,140 それは分かりますき…。 30 00:02:05,140 --> 00:02:10,210 おまんは 高瀬村と猪俣村の 百姓を集めて→ 31 00:02:10,210 --> 00:02:14,630 二十日以内に 堤を 仕上げねばならん。→ 32 00:02:14,630 --> 00:02:20,820 世の中を見たいがやったら 働くがが 一番ぜよ。 33 00:02:20,820 --> 00:02:22,800 父上! 34 00:02:22,800 --> 00:02:28,640 父上のおっしゃるとおりじゃ。 お待ち下さい 兄上! 35 00:02:28,640 --> 00:02:32,960 差配役…。 36 00:02:32,960 --> 00:02:40,470 ♪♪~(テーマ音楽) 37 00:02:40,470 --> 00:05:17,170 ♪♪~ 38 00:05:18,980 --> 00:05:23,800 何じゃ! 結局 江戸が 久万川になってしもうたがか! 39 00:05:23,800 --> 00:05:25,800 こりゃ 面白い! 40 00:05:25,800 --> 00:05:29,470 ああ~! もう! みんな そんな笑わんでも…。 41 00:05:29,470 --> 00:05:32,480 やめんか おまんら。 龍馬が 落胆しゆうがじゃ。 42 00:05:32,480 --> 00:05:35,150 けんど 武市さん わしゃ 龍馬が→ 43 00:05:35,150 --> 00:05:37,800 本を読みゆうところも 見たことないがです。 44 00:05:37,800 --> 00:05:41,470 わしもじゃ! 龍馬さんは字も下手くそじゃしの。 45 00:05:41,470 --> 00:05:45,640 そんな奴が 江戸へ行って どうするがぜよ? 46 00:05:45,640 --> 00:05:48,140 江戸に行ってほしいがは 武市さんじゃ。 47 00:05:48,140 --> 00:05:50,140 ああ そうじゃ! 48 00:05:50,140 --> 00:05:53,810 文武両道の武市さんこそが 江戸で 学ぶべきですろう! 49 00:05:53,810 --> 00:05:56,150 そうじゃ そうじゃ。 武市さんは→ 50 00:05:56,150 --> 00:05:58,470 行きたくはないがですか? 51 00:05:58,470 --> 00:06:01,470 土佐におったち 学ぶことはできるぜよ。 52 00:06:01,470 --> 00:06:03,470 もったいないのぉ。 のぉ! 53 00:06:03,470 --> 00:06:07,640 そういうところが 武市さんの 偉いところぜよ。 のぉ! 54 00:06:07,640 --> 00:06:10,960 <龍馬が 江戸に行きたいなどと 口走ったゆう話は→ 55 00:06:10,960 --> 00:06:13,820 わしの耳にも届いたがじゃ> 56 00:06:13,820 --> 00:06:17,820 弥太郎さん? 57 00:06:17,820 --> 00:06:21,790 また 会うた。 加尾殿。 58 00:06:21,790 --> 00:06:23,790 鳥かご? 59 00:06:26,150 --> 00:06:31,150 あ… スズメを 飼おうと思うての。 ちっくと買いすぎた。 60 00:06:31,150 --> 00:06:34,640 弥太郎さん。 江戸は そんなに えいところ? 61 00:06:34,640 --> 00:06:38,980 江戸にはの 安積艮斎いう 漢学の偉い先生がおってのぉ。 62 00:06:38,980 --> 00:06:41,140 誰か 江戸に行くがか? 63 00:06:41,140 --> 00:06:45,650 収二郎かえ? いえ 兄上では…。 64 00:06:45,650 --> 00:06:48,150 龍馬か。 65 00:06:48,150 --> 00:06:50,800 けんど やめたっていうし…。 66 00:06:50,800 --> 00:06:55,310 今のは 忘れて。 弥太郎さんには 縁のない話じゃき。 67 00:06:55,310 --> 00:06:58,110 そんなら さようなら。 68 00:07:02,480 --> 00:07:07,180 龍馬が… 江戸やと?! 69 00:07:14,140 --> 00:07:20,130 足が痛くてのぉ… 手も しびれるんじゃ。 70 00:07:20,130 --> 00:07:23,300 今日も 足が痛みますか。 71 00:07:23,300 --> 00:07:27,100 ああ…。 すまんのぉ。 72 00:07:28,980 --> 00:07:33,310 (半平太)ばあ様は ますます気弱になってこられたな。 73 00:07:33,310 --> 00:07:38,800 おまさんが おられんと 子供のように泣かれることも。 74 00:07:38,800 --> 00:07:44,640 心配するな言うて差し上げろ。 わしは どこにも行かん。 75 00:07:44,640 --> 00:07:47,460 …はい。 76 00:07:47,460 --> 00:08:27,820 ♪♪~ 77 00:08:27,820 --> 00:08:30,820 やりゆう やりゆう。 78 00:08:35,630 --> 00:08:40,710 みんな! ちっくと集まってくれ! 79 00:08:40,710 --> 00:08:46,640 この度 差配役を おおせつかった 坂本龍馬と申す。 80 00:08:46,640 --> 00:08:52,310 これから ここに みんなの力で 堤を築いてもらうがじゃ。 81 00:08:52,310 --> 00:08:55,110 よろしゅう頼む! 82 00:09:01,130 --> 00:09:05,640 ほんなら 最初は…。 83 00:09:05,640 --> 00:09:10,140 おお… ほうじゃの。 気ぃつけや。 84 00:09:10,140 --> 00:09:16,150 そう そう。 そこに 土を盛るがじゃ。 85 00:09:16,150 --> 00:09:20,640 この木を… あっちの方に。 86 00:09:20,640 --> 00:09:25,340 この石も…。 重いきにの。 87 00:09:27,460 --> 00:09:33,460 (牛の鳴き声) 88 00:09:44,460 --> 00:09:47,660 退屈じゃのぉ…。 89 00:09:51,640 --> 00:09:55,640 ん? うん? 90 00:09:58,810 --> 00:10:01,610 何じゃ これは。 91 00:10:12,470 --> 00:10:16,140 (子供)今年は少ないのぉ。 (女)えいき。 92 00:10:16,140 --> 00:10:19,840 日が出ちゅううちに干すき。 93 00:10:34,640 --> 00:10:39,130 ああ… いや そんなことはせんでえい。 94 00:10:39,130 --> 00:10:41,630 顔を上げてくれ。 95 00:10:44,140 --> 00:10:49,460 この握り飯は 何じゃ? さっき その娘が置いていったが。 96 00:10:49,460 --> 00:10:51,480 申し訳ございません! 97 00:10:51,480 --> 00:10:56,180 私どもには それが 精一杯なのでございます。 98 00:11:00,640 --> 00:11:04,440 顔を上げて わしを見ぃ。 99 00:11:12,650 --> 00:11:16,150 理由がないもんは もらえんぞね。 100 00:11:16,150 --> 00:11:19,850 訳を教えてくれんかえ? 101 00:11:25,810 --> 00:11:29,110 そうかえ…。 102 00:11:32,470 --> 00:11:34,470 よし! 103 00:11:34,470 --> 00:11:36,470 何じゃと?! 104 00:11:36,470 --> 00:11:40,140 もういっぺん 言うてみい! 邪魔じゃと言うたがじゃ! 105 00:11:40,140 --> 00:11:42,310 おい おい おまんら! やるか! 106 00:11:42,310 --> 00:11:44,610 おう! やるがかえ! 107 00:11:46,320 --> 00:11:52,140 ちっくと待ってくれ! わしは 差配役を命じられちょる…! 108 00:11:52,140 --> 00:11:54,140 ああ~! 109 00:11:54,140 --> 00:11:57,810 やめや! やめちや! 110 00:11:57,810 --> 00:11:59,810 痛っ! 111 00:12:02,130 --> 00:12:05,800 お~い! 戻ってこい おまんら! 112 00:12:05,800 --> 00:12:10,140 <実は 高瀬村と猪俣村の者らは→ 113 00:12:10,140 --> 00:12:15,130 田んぼの水を 取った 取らんで 毎年 大喧嘩しよった。→ 114 00:12:15,130 --> 00:12:19,470 とても 龍馬の手に負える者らじゃ なかったがじゃ> 115 00:12:19,470 --> 00:12:22,470 えい加減にしいや~! 116 00:12:22,470 --> 00:12:34,480 ♪♪~ 117 00:12:34,480 --> 00:12:38,820 弥太郎。 大事な本を 売るつもりかえ? 118 00:12:38,820 --> 00:12:42,160 このままじゃ 田んぼも 手放さにゃならん! 119 00:12:42,160 --> 00:12:44,470 鳥かごも売れん! 120 00:12:44,470 --> 00:12:48,140 あの くそおやじが 喧嘩と博打を やめんかぎり→ 121 00:12:48,140 --> 00:12:51,150 わしゃ 一生 浮かばれんがぜよ! 122 00:12:51,150 --> 00:12:54,470 同じ下士のくせに 何の苦労もせんと→ 123 00:12:54,470 --> 00:12:57,640 江戸へ行きたいなどと ぬかす奴もおるゆうのに! 124 00:12:57,640 --> 00:13:00,640 くそっ! くそ…! 125 00:13:02,480 --> 00:13:05,180 弥太郎。 126 00:13:09,820 --> 00:13:12,650 暮らしは どうにかなる。 127 00:13:12,650 --> 00:13:15,150 何ぜよ? 128 00:13:21,140 --> 00:13:23,140 (銅銭のこすれる音) 129 00:13:26,150 --> 00:13:30,490 あ… ああ…。 130 00:13:30,490 --> 00:13:38,480 おまんの取り柄は 学問じゃ。 本だけは 売ったらいかん。 131 00:13:38,480 --> 00:13:43,820 お母…。 お母…! 132 00:13:43,820 --> 00:13:47,520 ああ…! 133 00:13:54,140 --> 00:13:56,150 (せきばらい) 134 00:13:56,150 --> 00:13:59,650 ≪(収二郎)加尾。 入ってえいかえ? 135 00:14:01,650 --> 00:14:04,150 どうぞ 兄上。 136 00:14:05,970 --> 00:14:10,770 父上がの 話があるそうじゃ。 137 00:14:12,630 --> 00:14:14,650 縁談? 138 00:14:14,650 --> 00:14:19,700 相手は 唐木甲右衛門様のご嫡男 甲之介様だ。→ 139 00:14:19,700 --> 00:14:24,640 ご本人が おまんを 見初められたらしい。 140 00:14:24,640 --> 00:14:29,630 待ってつかあさい 父上。 私は まだ 嫁にら…。 141 00:14:29,630 --> 00:14:31,970 甲之介様は 立派な お方じゃ。 142 00:14:31,970 --> 00:14:34,800 これ以上の縁談は ないぜよ! 143 00:14:34,800 --> 00:14:41,810 …お願いします。 どうか お断りしてつかあさい! 144 00:14:41,810 --> 00:14:44,140 (父)加尾…! 145 00:14:44,140 --> 00:14:50,470 おまん… 好きな男がおるがか? 146 00:14:50,470 --> 00:14:55,540 う~ん…。 どういたらえいがじゃ! 147 00:14:55,540 --> 00:15:01,810 <この時の龍馬は もう 堤のことで 頭が いっぱいやったがじゃ。→ 148 00:15:01,810 --> 00:15:06,150 加尾に 大変なことが 起こったことも知らんかったし→ 149 00:15:06,150 --> 00:15:11,140 江戸に行きたいゆう気持ちも すっかり忘れちょった。→ 150 00:15:11,140 --> 00:15:15,480 まして 後に 龍馬の目を開かせる あの男が→ 151 00:15:15,480 --> 00:15:19,150 日本を目指して インド洋を ひた走っちゅうことら→ 152 00:15:19,150 --> 00:15:22,150 想像さえ しておらんかったがじゃろうのぉ> 153 00:15:30,140 --> 00:15:35,650 <アメリカ海軍提督 マシュー・カルブレイス・ペリー。→ 154 00:15:35,650 --> 00:15:39,800 実は 江戸の幕府は ペリーが来ることを→ 155 00:15:39,800 --> 00:15:45,140 オランダからの報告で 何か月も前から 知っちょったそうじゃ> 156 00:15:45,140 --> 00:15:49,480 「ペリー率いる艦隊は 旗艦 さすけはな丸→ 157 00:15:49,480 --> 00:15:54,810 みししぴ丸 さらとが丸 ぷります丸など 合わせて9隻。→ 158 00:15:54,810 --> 00:15:57,650 うち さすけはな丸と みししぴ丸は→ 159 00:15:57,650 --> 00:16:03,140 蒸気を使いて 無風にても 素早く進む 大軍船なり。→ 160 00:16:03,140 --> 00:16:07,140 ペリーは アメリカ国プレジデントより 日本の大君あてに→ 161 00:16:07,140 --> 00:16:09,130 書簡を持ちきたるなり。→ 162 00:16:09,130 --> 00:16:14,220 到着は 早ければ年内。 遅くとも 来年早々」。 163 00:16:14,220 --> 00:16:18,150 アメリカは 間違いなく 我が国に開国を求めてきますぞ。 164 00:16:18,150 --> 00:16:20,810 オランダ以外の西洋諸国とは 一切 交易せぬ。 165 00:16:20,810 --> 00:16:23,480 これが 200年以上 貫いてきた 徳川の祖法でござる。 166 00:16:23,480 --> 00:16:25,480 しかし 異国の船は ロシア イギリス→ 167 00:16:25,480 --> 00:16:27,480 もう しきりと やって来ているのですぞ。 168 00:16:27,480 --> 00:16:30,630 もはや 徳川の祖法は通じん。 何を 弱気なことを! 169 00:16:30,630 --> 00:16:35,470 <恐らく このころの幕府にも 優秀な人材はおったはずじゃ。→ 170 00:16:35,470 --> 00:16:38,140 けんど わしが思うに→ 171 00:16:38,140 --> 00:16:41,640 この時 事の重大さを 分かっておった者は→ 172 00:16:41,640 --> 00:16:43,960 そう 多くはなかった> 173 00:16:43,960 --> 00:16:46,130 とにかく このことは 内密に。 174 00:16:46,130 --> 00:16:49,150 決して 外に漏らしてはならぬ! 175 00:16:49,150 --> 00:16:51,140 (一同)はっ。 176 00:16:51,140 --> 00:16:53,140 <それは さておき…> 177 00:16:53,140 --> 00:16:58,210 あ~… もう どういたらえいか もう 分からん! 178 00:16:58,210 --> 00:17:02,150 分からん! 分からん! 分からん! 179 00:17:02,150 --> 00:17:05,300 龍馬さんは 悩んじゅうようですねぇ。 180 00:17:05,300 --> 00:17:08,810 堤の差配ごときで 音をあげるとは 情けない! 181 00:17:08,810 --> 00:17:13,640 そんな奴が 江戸に行きたいらと よう言うたわ! 182 00:17:13,640 --> 00:17:18,300 年を取って できた子ほど かわいいゆうがは→ 183 00:17:18,300 --> 00:17:20,970 まっことじゃのぉ。 うん? 184 00:17:20,970 --> 00:17:26,040 龍馬さんのことになると おまさんは ちっくと むきになる。 185 00:17:26,040 --> 00:17:31,290 わしは 龍馬に性根の据わった男に なってほしいがじゃ! 186 00:17:31,290 --> 00:17:34,480 次男坊じゃからゆうて いつまでも 甘えちょったら→ 187 00:17:34,480 --> 00:17:37,150 この先 どうにもならんがぜよ。 188 00:17:37,150 --> 00:17:40,320 龍馬さんも そう思うたき→ 189 00:17:40,320 --> 00:17:44,310 江戸に行きたい 言いだしたがじゃ ないがですろうか。 190 00:17:44,310 --> 00:17:51,150 もうちっくと 龍馬さんを大人扱い しても えいがじゃないがかえ? 191 00:17:51,150 --> 00:17:56,140 ≪もう分からん 分からん 分からん! もう~! 192 00:17:56,140 --> 00:17:58,640 …寝る。 193 00:18:04,640 --> 00:18:06,640 あ。 194 00:18:08,650 --> 00:18:10,650 おお! 195 00:18:15,660 --> 00:18:17,640 おお! 196 00:18:17,640 --> 00:18:19,630 ほっ! ほっ! 197 00:18:19,630 --> 00:18:21,640 おお! 198 00:18:21,640 --> 00:18:30,140 ♪♪~ 199 00:18:30,140 --> 00:18:33,840 お~い! 酒じゃ! 200 00:18:39,480 --> 00:18:43,680 お~い みんな 酒じゃ 酒じゃ! 201 00:18:45,320 --> 00:18:48,320 ほれ! 酒を持ってきた。 202 00:18:50,140 --> 00:18:54,810 今日は もう仕事は やめにして みんなで飲まんかえ。 203 00:18:54,810 --> 00:18:57,960 仕事は やめ…? おう。 204 00:18:57,960 --> 00:19:00,800 ほれ ほれ! 205 00:19:00,800 --> 00:19:05,500 つまみも あるきに。 ハハハハハハ! 206 00:19:16,480 --> 00:19:19,140 これは 龍馬のお父上。 207 00:19:19,140 --> 00:19:22,840 おお! 武市殿。 208 00:19:24,470 --> 00:19:27,480 さあ。 209 00:19:27,480 --> 00:19:29,810 潮江村の ご親戚に。 210 00:19:29,810 --> 00:19:35,640 ところが ここまで来て 土産を忘れたことに気が付いての。 211 00:19:35,640 --> 00:19:39,310 今 お乙女に 取りに戻らせちゅうがじゃ。 212 00:19:39,310 --> 00:19:43,140 お乙女殿が? 龍馬がおりますろう。 213 00:19:43,140 --> 00:19:48,130 あれは 今 久万川じゃ。 堤造りの差配をやらせちゅう。 214 00:19:48,130 --> 00:19:50,650 ほう…。 215 00:19:50,650 --> 00:19:58,140 いやぁ… 龍馬が おまんのように 出来がよかったらのぉ。 216 00:19:58,140 --> 00:20:05,840 いくら 剣術ができたち あれでは 先が思いやられる…。 217 00:20:07,800 --> 00:20:12,470 一度 ご覧になってみては どうですろう? 218 00:20:12,470 --> 00:20:15,470 龍馬は お父上が→ 219 00:20:15,470 --> 00:20:20,480 思うちょられるような男じゃ ないかもしれんがです。 220 00:20:20,480 --> 00:20:25,780 あ~あ… 硬いのぉ! 221 00:20:28,140 --> 00:20:33,140 みんな もっと 楽しゅうやらんかえ。 222 00:20:33,140 --> 00:20:36,460 そんな お通夜みたいな顔 しちょらんと。 なぁ? 223 00:20:36,460 --> 00:20:40,300 はっ。 こんな まずい酒で 楽しゅう飲めるか! 224 00:20:40,300 --> 00:20:42,650 おんしゃらが まずうしちゅうがじゃ! 225 00:20:42,650 --> 00:20:44,640 何じゃと?! 226 00:20:44,640 --> 00:20:47,640 やめちや! お願いじゃ! 227 00:20:47,640 --> 00:20:50,630 たまには 仲たがいしちゅうこと 忘れてくれんかえ! 228 00:20:50,630 --> 00:20:53,310 お侍様に 百姓のことは 分からんぜよ! 229 00:20:53,310 --> 00:20:56,320 侍ゆうても わしは下士じゃき。 230 00:20:56,320 --> 00:21:00,620 堤造りを命じられたがは おまんらと一緒じゃ。 231 00:21:02,810 --> 00:21:09,150 …そうじゃ! みんなで 歌 歌うゆうがは どうじゃ? な? 232 00:21:09,150 --> 00:21:13,970 黙って 酒を やめや! 飲んじょっても 寂しいきにの。 233 00:21:13,970 --> 00:21:15,970 ♪♪~(三味線) 234 00:21:15,970 --> 00:21:18,470 何じゃ? 235 00:21:18,470 --> 00:21:26,650 ♪♪「鮎は瀬に住む 鳥は木にとまる はあ どっこい」 236 00:21:26,650 --> 00:21:28,630 みんな歌いや。 237 00:21:28,630 --> 00:21:33,700 ♪♪「人は 情けの陰に住む」 238 00:21:33,700 --> 00:21:36,970 あいつは 何をしゆうがじゃ! 239 00:21:36,970 --> 00:21:40,480 ♪♪「どっこいやれ どっこいやれ どっこいやれしょ」 240 00:21:40,480 --> 00:21:43,810 ほれ どういた! 241 00:21:43,810 --> 00:21:46,470 やめや やめや! 242 00:21:46,470 --> 00:21:48,820 おめでたい奴じゃのぉ おまんは! 243 00:21:48,820 --> 00:21:53,810 何も分かっちょらん! 下士と百姓は同じではないがぜよ。 244 00:21:53,810 --> 00:21:58,140 それは 分かっちゅう…。 見下しちゅうがじゃ! 245 00:21:58,140 --> 00:22:00,150 わしは そんなつもりは…! 246 00:22:00,150 --> 00:22:02,630 わしらが おまんらを 見下しちゅうがじゃ! 247 00:22:02,630 --> 00:22:04,980 見下しちゅう! そうじゃ! 248 00:22:04,980 --> 00:22:07,800 土佐の国を動かしちゅうがは 上士様じゃ! 249 00:22:07,800 --> 00:22:11,140 米を作りゆうがは わしら百姓じゃ! 250 00:22:11,140 --> 00:22:14,640 (村人たち)そうじゃ! 下士は 何もしちょらん。 251 00:22:14,640 --> 00:22:18,480 一体 おまんらは 何のために おるがじゃ! そうじゃ! 252 00:22:18,480 --> 00:22:23,470 わしらはのぉ 畑仕事があるのに 働かされちゅうがじゃぞ。 253 00:22:23,470 --> 00:22:26,970 あそこに座って 「ああせえ こうせえ」言いゆうだけの→ 254 00:22:26,970 --> 00:22:30,640 おまんには むかむかする! (村人たち)そうじゃ! 255 00:22:30,640 --> 00:22:34,130 土佐に要らんもんは 下士と犬のくそじゃ! 256 00:22:34,130 --> 00:22:39,930 そうじゃ! 役立たずの侍もどきが! 257 00:22:45,140 --> 00:22:47,460 …そうじゃの。 258 00:22:47,460 --> 00:22:54,800 わしらが 毎日 食いゆう米は おまんらが作ってくれたもんじゃ。 259 00:22:54,800 --> 00:22:59,870 確かに わしら下士は 犬のくそかもしれん。 260 00:22:59,870 --> 00:23:04,290 今日は もう 引き揚げるぜよ。 わしらも帰るぞ! 261 00:23:04,290 --> 00:23:08,630 けんどなぁ みんな ちっくと聞いてくれ! 262 00:23:08,630 --> 00:23:12,130 この久万川は 毎年のように 氾濫する。 263 00:23:12,130 --> 00:23:15,140 その度に 大勢の人が苦しんじゅう。 264 00:23:15,140 --> 00:23:18,640 あの向こうにある うちには もう 女しかおらんそうじゃ。 265 00:23:18,640 --> 00:23:22,440 男は みんな 洪水で死んだそうじゃ! 266 00:23:26,820 --> 00:23:30,640 残っちゅう 母親と娘は→ 267 00:23:30,640 --> 00:23:35,140 わしらのことを 仏様のように思うちゅう! 268 00:23:35,140 --> 00:23:38,790 洪水を止めるために 働いてくれゆう おまんらに→ 269 00:23:38,790 --> 00:23:42,800 心の底から 感謝しちゅう! 270 00:23:42,800 --> 00:23:48,970 わしらに任されたがは 大事な仕事ぜよ。 271 00:23:48,970 --> 00:23:55,470 この堤造りには 人の命が 懸かっちゅうがじゃき! 272 00:23:57,810 --> 00:24:02,300 気に入らんことがあったら わしに ぶつけてくれ。 273 00:24:02,300 --> 00:24:04,300 わしを殴ってもえい。 274 00:24:04,300 --> 00:24:11,640 そのかわり この仕事だけは 最後まで やり通してつかあさい! 275 00:24:11,640 --> 00:24:14,440 頼むき! 276 00:24:17,130 --> 00:24:20,140 龍馬…! 277 00:24:20,140 --> 00:24:23,470 帰るぞ! 278 00:24:23,470 --> 00:24:26,640 待ってつかあさい! 279 00:24:26,640 --> 00:24:29,650 頼むき! 280 00:24:29,650 --> 00:24:33,130 ちっくと待ってつかあさい! 281 00:24:33,130 --> 00:24:35,150 頼むき! 282 00:24:35,150 --> 00:24:37,150 どけよ! 戻ってくれ! 283 00:24:39,640 --> 00:24:46,150 みんな 待ってつかあさい! 頼むき! 戻ってくれ! 284 00:24:46,150 --> 00:24:48,810 待ってつかあさい! 頼むき! 285 00:24:48,810 --> 00:24:53,150 なあ! みんな戻ってくれ! 286 00:24:53,150 --> 00:24:59,310 ♪♪~ 287 00:24:59,310 --> 00:25:03,480 (八平)龍馬は 14の時から 日根野先生のご門に入り→ 288 00:25:03,480 --> 00:25:08,530 以来 今日まで 剣術のご指南を 頂いております。 はい。 289 00:25:08,530 --> 00:25:14,470 先生から ご覧になって あれは どういう人間ですろう? 290 00:25:14,470 --> 00:25:17,960 はい? 親が このようなことを→ 291 00:25:17,960 --> 00:25:21,300 他人に尋ねるがは 恥ずかしいかぎりですけんど→ 292 00:25:21,300 --> 00:25:26,800 身近におるだけに わしの見方は 間違うちゅうがではないかと…。 293 00:25:26,800 --> 00:25:28,800 なるほど。 294 00:25:28,800 --> 00:25:31,640 龍馬が どのような人物か…。 295 00:25:31,640 --> 00:25:33,640 はい。 296 00:25:33,640 --> 00:25:38,150 まあ 剣術の腕は もはや 相当なもんです。 297 00:25:38,150 --> 00:25:42,470 龍馬は 強い。 はあ。 298 00:25:42,470 --> 00:25:46,470 強いけんど…。 強いけんど? 299 00:25:46,470 --> 00:25:49,140 足りん。 足りん? 300 00:25:49,140 --> 00:25:52,130 足りんけんど…。 はあ。 301 00:25:52,130 --> 00:25:54,310 大きい。 302 00:25:54,310 --> 00:25:57,970 大きい? 大きいけんど…→ 303 00:25:57,970 --> 00:26:01,640 分からん。 分からん? 304 00:26:01,640 --> 00:26:06,980 分かっちゅうがは 私がこれまでに 見てきた 大勢の弟子の中に→ 305 00:26:06,980 --> 00:26:15,150 龍馬のような男は 一人もおらんゆうことです。 306 00:26:15,150 --> 00:26:17,150 はあ…。 307 00:26:27,130 --> 00:26:30,130 (岩崎さき)お帰りなさい お父。 308 00:26:30,130 --> 00:26:33,150 飲んじゅうがか? 309 00:26:33,150 --> 00:26:36,470 村の寄り合いに 行っちょったがじゃないがか。 310 00:26:36,470 --> 00:26:40,170 寄り合いで 酒が出たがじゃ。 311 00:26:50,820 --> 00:26:52,820 あ…! 312 00:26:55,870 --> 00:26:58,810 お父! 313 00:26:58,810 --> 00:27:01,300 この銭を 博打に使うたがか?! 314 00:27:01,300 --> 00:27:04,150 すまん! 315 00:27:04,150 --> 00:27:07,320 すまん 弥太郎…! 316 00:27:07,320 --> 00:27:09,810 ああ~! 317 00:27:09,810 --> 00:27:15,130 わしゃ どうしようもない親じゃ! 318 00:27:15,130 --> 00:27:19,130 生きちょっても しょうがない! 319 00:27:19,130 --> 00:27:22,330 わしゃ 腹を切る。 320 00:27:26,640 --> 00:27:28,660 やめや! 321 00:27:28,660 --> 00:27:31,810 わしも 武士の端くれじゃ! 322 00:27:31,810 --> 00:27:34,650 やめや~! 323 00:27:34,650 --> 00:27:37,150 そうか。 324 00:27:40,140 --> 00:27:44,140 (屁の音) 325 00:27:50,150 --> 00:27:52,850 ああ~…! 326 00:27:55,480 --> 00:27:59,140 どういて わしだけが こんな目に…。 327 00:27:59,140 --> 00:28:03,980 この世には 神も仏もおらんがか。 328 00:28:03,980 --> 00:28:06,130 間に合わん…。 329 00:28:06,130 --> 00:28:11,470 誰か! 誰か ここの地ならしに 4人ほど回してくれんろうか? 330 00:28:11,470 --> 00:28:15,470 そろそろ 昼飯にするか? (一同)おお! 331 00:28:15,470 --> 00:28:19,980 わしらも飯じゃ。 おお! 332 00:28:19,980 --> 00:28:24,180 こりゃ 面白い。 333 00:28:36,810 --> 00:28:38,810 …加尾? 334 00:28:41,460 --> 00:28:46,460 ここで 仕事しゆういうて お乙女さんから聞いたがじゃ。 335 00:29:00,150 --> 00:29:04,150 わっ! これ 全部 おまんが作ったがか? 336 00:29:04,150 --> 00:29:07,140 そんな 驚くようなもんじゃないぜよ。 337 00:29:07,140 --> 00:29:10,140 いや~ うまそうじゃ! 338 00:29:10,140 --> 00:29:14,810 遠慮のう 食わせてもらうぜよ。 339 00:29:14,810 --> 00:29:17,810 はい お箸。 おお。 340 00:29:19,640 --> 00:29:21,820 どういて…→ 341 00:29:21,820 --> 00:29:25,640 どういて わしにそういうところを 見せつけるがぜよ…。 342 00:29:25,640 --> 00:29:28,480 うん! うまい! 343 00:29:28,480 --> 00:29:30,480 うまいき 加尾! 344 00:29:30,480 --> 00:29:32,800 そんな 大げさに…。 345 00:29:32,800 --> 00:29:36,140 いやいや 特に この煮しめは 絶品じゃ! 346 00:29:36,140 --> 00:29:39,140 加尾が こんなに 料理上手やったとはのぉ。 347 00:29:39,140 --> 00:29:43,440 うん! うまい。 348 00:29:46,300 --> 00:29:48,650 龍馬さん。 349 00:29:48,650 --> 00:29:54,140 唐木様ゆうて 知っちゅう? ん。 350 00:29:54,140 --> 00:30:00,810 唐木甲之介様。 知っちゅう。 それが どういた? 351 00:30:00,810 --> 00:30:04,510 …縁談が来たが。 352 00:30:08,470 --> 00:30:11,140 …おまんにか? 353 00:30:11,140 --> 00:30:15,440 受けた方が えいと思う? 354 00:30:23,970 --> 00:30:29,040 そりゃ… 受けた方が えい。 355 00:30:29,040 --> 00:30:34,480 甲之介殿は しっかりした お方じゃき。 356 00:30:34,480 --> 00:30:39,480 こんな… こんな弁当を 作れるがやったら→ 357 00:30:39,480 --> 00:30:43,820 それは 立派な嫁に… なれるぜよ。 358 00:30:43,820 --> 00:30:47,490 いや~ いやぁ めでたい! 359 00:30:47,490 --> 00:30:51,630 収二郎さんも喜んじゅうじゃろう。 のぉ! 360 00:30:51,630 --> 00:30:56,480 うん うまいのぉ! 361 00:30:56,480 --> 00:30:59,800 お…。 そうやね。 362 00:30:59,800 --> 00:31:02,800 本当に そう。 加尾? 363 00:31:02,800 --> 00:31:05,800 こんな幸せなことは ないき。 364 00:31:11,650 --> 00:31:15,130 …何で そんなこと言うがじゃ。 365 00:31:15,130 --> 00:31:17,430 え? 366 00:31:20,640 --> 00:31:26,640 私は… 龍馬さんが好きやったのに。 367 00:31:29,460 --> 00:31:34,970 子供のころから… ずっと…→ 368 00:31:34,970 --> 00:31:38,970 ずっと 龍馬さんが好きやったのに! 369 00:32:11,470 --> 00:32:15,980 雨じゃ 雨じゃ! みんな やめろうか! 370 00:32:15,980 --> 00:32:19,180 しまいじゃ しまい! 371 00:32:21,800 --> 00:32:24,470 今日は もう やめにしちゃってくれ。 372 00:32:24,470 --> 00:32:28,770 わしらも 引き揚げるきに。 373 00:32:32,140 --> 00:32:37,440 どういたがじゃ? 知ったことかえ。 374 00:33:08,130 --> 00:33:17,630  心の声  わしは… 人の気持ちが 分かっちょらん。 375 00:33:25,150 --> 00:33:33,150 何一つ… 分かっちょらん! 376 00:34:29,140 --> 00:34:39,140 ♪♪~ 377 00:34:39,140 --> 00:34:43,480 わしには→ 378 00:34:43,480 --> 00:34:48,530 わしには…→ 379 00:34:48,530 --> 00:34:55,330 わしには… わしには 何ちゃあ できんがじゃ! 380 00:34:57,640 --> 00:35:01,810 わしには 無理じゃ! 381 00:35:01,810 --> 00:35:05,630 無理じゃ~! 382 00:35:05,630 --> 00:35:09,130 無理じゃ! 383 00:35:26,470 --> 00:35:31,470 妙な侍じゃのぉ おまんは! 384 00:35:31,470 --> 00:35:36,130 この仕事が終わるまでは 喧嘩やめちゃる。 385 00:35:36,130 --> 00:35:39,810 おまんのためじゃないぜよ。 386 00:35:39,810 --> 00:35:44,800 この仕事には 人の命が 懸かってるじゃき。 387 00:35:44,800 --> 00:35:59,150 ♪♪~ 388 00:35:59,150 --> 00:36:04,470 おおきに… おおきに! 389 00:36:04,470 --> 00:36:06,810 おおきに みんな! 390 00:36:06,810 --> 00:36:11,130 おおきに! おおきに…! 391 00:36:11,130 --> 00:36:14,630 やるぞ~! (一同)お~! 392 00:36:14,630 --> 00:36:52,470 ♪♪~ 393 00:36:52,470 --> 00:36:57,480 <堤が完成したのは この16日後。→ 394 00:36:57,480 --> 00:37:03,180 藩から命じられた 期限ちょうどの日じゃった> 395 00:37:06,470 --> 00:37:11,970 あんな立派な堤が出来るとは! 大したものですね。 396 00:37:11,970 --> 00:37:15,640 (千野)まっこと! いや~ わしも あいつを見直した。 397 00:37:15,640 --> 00:37:18,650 龍馬は 案外 しっかりしちゅうがじゃ! 398 00:37:18,650 --> 00:37:21,980 (坂本春猪)龍馬叔父ちゃんが 造った堤を 見に行きたい! 399 00:37:21,980 --> 00:37:24,680 (千野)ほんまやねえ! 400 00:37:37,800 --> 00:37:40,100 ≪ありがとうございました。 401 00:37:41,800 --> 00:37:47,640 父上? 父上! おう 龍馬かえ。 402 00:37:47,640 --> 00:37:51,650 酔うておられるがですか? 酔うちょらん。 403 00:37:51,650 --> 00:37:57,150 大丈夫じゃ。 ほんなら しばらくの間だけ。 404 00:38:01,470 --> 00:38:05,810 父上が 外で酒を飲まれるとは…。 405 00:38:05,810 --> 00:38:11,800 昔は 誰にも負けんほど 強かったがぜよ。 406 00:38:11,800 --> 00:38:17,660 店の酒を 1人で飲み干したこともある。 407 00:38:17,660 --> 00:38:20,640 初めて聞きました。 408 00:38:20,640 --> 00:38:24,800 おまんが 生まれたばかりのころじゃ。 409 00:38:24,800 --> 00:38:29,630 さすがに あの時は ひっくり返ってのぉ→ 410 00:38:29,630 --> 00:38:35,470 お幸に さんざん しかられた。 母上に? 411 00:38:35,470 --> 00:38:43,820 「龍馬が大人になるまで 元気で おってもらわんと 困るきに→ 412 00:38:43,820 --> 00:38:49,470 むちゃをしては いかん!」 言うてなぁ。 そうですか…。 413 00:38:49,470 --> 00:38:57,650 そう言うた あれが あっさり死んでしまうとはのぉ。 414 00:38:57,650 --> 00:39:03,450 もう えい。 もう えい。 1人で歩ける。 415 00:39:12,290 --> 00:39:14,590 どういた? 416 00:39:21,470 --> 00:39:24,140 父上。 417 00:39:24,140 --> 00:39:29,840 私を 江戸に行かせてつかあさい! 418 00:39:35,150 --> 00:39:39,650 此度のことで 骨身に染みて 分かりました。 419 00:39:39,650 --> 00:39:44,980 私は… 人に助けてもろうて 生きちゅう。 420 00:39:44,980 --> 00:39:49,150 今のままでは いかんち。 421 00:39:49,150 --> 00:39:52,650 1人で生きてみたいがです。 422 00:39:52,650 --> 00:39:57,710 この土佐を出て 広い世の中を見てみたいがです! 423 00:39:57,710 --> 00:40:00,790 「広い世の中を見たい」か…。 424 00:40:00,790 --> 00:40:06,490 そんな あいまいな理由では 江戸には やれんの! 425 00:40:20,480 --> 00:40:22,460 龍馬。 426 00:40:22,460 --> 00:40:26,630 江戸に行きたいがやったら 龍馬。 427 00:40:26,630 --> 00:40:31,430 わしを納得させる理由を 見つけや! 428 00:40:40,650 --> 00:40:45,470 日根野先生が書いて下さった 紹介状じゃ。 429 00:40:45,470 --> 00:40:49,640 おまんの取り柄は 剣術だけじゃ。 430 00:40:49,640 --> 00:40:54,650 その腕を 江戸で磨くいうのやったら→ 431 00:40:54,650 --> 00:40:59,130 わしは認めてもえい。 432 00:40:59,130 --> 00:41:02,140 父上…。 433 00:41:02,140 --> 00:41:07,440 千葉道場の猛稽古に 耐えられるかえ? 434 00:41:12,480 --> 00:41:15,150 耐えられます。 435 00:41:15,150 --> 00:41:22,810 父上の期待に 必ず… 必ず 応えてみせます! 436 00:41:22,810 --> 00:41:26,610 武士に 二言はないねや。 437 00:41:29,810 --> 00:41:32,310 ありません! 438 00:41:39,640 --> 00:41:41,980 行け! 龍馬。 439 00:41:41,980 --> 00:41:46,180 土佐を出て 江戸に行ってきい! 440 00:41:49,820 --> 00:41:53,660 父上…。 441 00:41:53,660 --> 00:41:57,460 ありがとうございます…。 442 00:41:57,460 --> 00:42:00,810 ありがとうございます! 443 00:42:00,810 --> 00:42:23,650 ♪♪~ 444 00:42:23,650 --> 00:42:25,650 傘を。 445 00:42:35,130 --> 00:42:38,800 元気でな~! 弥太郎~! 畜生~! 446 00:42:38,800 --> 00:42:40,970 通行手形? わしも一緒に→ 447 00:42:40,970 --> 00:42:42,970 江戸に行くぜよ。 ええ? 448 00:42:42,970 --> 00:42:46,140 弥太郎~! わしの伜を! 449 00:42:46,140 --> 00:42:49,810 おまさんも 江戸にお行きになりたいがでは? 450 00:42:49,810 --> 00:42:53,300 唐木様との縁談は お断り下さい。 451 00:42:53,300 --> 00:42:56,800 偽手形が ばれたら わしらも ただじゃ済まんがやぞ! 452 00:42:56,800 --> 00:42:59,500 とっとと行ってしまえ! 453 00:43:07,480 --> 00:43:13,640 <高知市内の中心に位置する 高知城。→ 454 00:43:13,640 --> 00:43:16,800 その城下町の一角に→ 455 00:43:16,800 --> 00:43:24,480 龍馬が 生まれ育った家がありました。→ 456 00:43:24,480 --> 00:43:32,140 江戸時代 土佐藩には 厳しい階級制度がありました。→ 457 00:43:32,140 --> 00:43:38,640 城下町は 上級武士である 上士と 下級武士 下士とで→ 458 00:43:38,640 --> 00:43:42,650 居住する地域が 厳格に定められていました。→ 459 00:43:42,650 --> 00:43:46,820 龍馬は下士の家に生まれました。→ 460 00:43:46,820 --> 00:43:53,810 しかし 坂本家の本家 才谷屋は 質屋や造り酒屋などを営む→ 461 00:43:53,810 --> 00:43:58,630 城下屈指の豪商として 知られていました。→ 462 00:43:58,630 --> 00:44:03,150 武士でありながらも→ 463 00:44:03,150 --> 00:44:08,470 生き生きとした人々のにぎわいを 身近に見ていた 龍馬。→ 464 00:44:08,470 --> 00:44:13,540 こうした環境が 自由奔放な発想で 幕末を駆け抜けた→ 465 00:44:13,540 --> 00:44:18,130 龍馬を はぐくんだのです> 466 00:44:18,130 --> 00:44:29,630 ♪♪~ 467 00:45:07,170 --> 00:45:13,170 ♪♪~(テーマ音楽) 468 00:45:13,170 --> 00:45:21,180 ♪♪~ 469 00:45:21,180 --> 00:45:23,330 「百歳バンザイ!」。 470 00:45:23,330 --> 00:45:27,840 今回は 福岡県の林田スミカさんです。