1 00:01:57,209 --> 00:01:58,076 2 00:01:58,076 --> 00:02:04,076 ♬~ 3 00:02:06,084 --> 00:02:12,090 (ナレーター)<昔々 この世に人間が現れる はるか前> 4 00:02:12,090 --> 00:02:15,093 <世界は 天も地も ひとつになって 5 00:02:15,093 --> 00:02:20,098 ドロドロと溶岩のように 漂い流れておりました> 6 00:02:20,098 --> 00:02:26,104 <やがて それが少しずつ固まり 4つの大陸ができました> 7 00:02:26,104 --> 00:02:33,111 <その中のひとつ 東勝神洲の一部に山がありました> 8 00:02:33,111 --> 00:02:36,114 <その名を花果山といいます> 9 00:02:36,114 --> 00:02:40,118 <その後 何万年たったことでしょう> 10 00:02:40,118 --> 00:02:45,123 <この花果山に 不思議な石が生まれました> 11 00:02:45,123 --> 00:02:48,126 <石から生まれた この卵は➡ 12 00:02:48,126 --> 00:02:54,132 まるで霊魂でも 宿っているかのようでした> 13 00:02:54,132 --> 00:02:58,132 <そして ある嵐の夜…> 14 00:03:02,074 --> 00:03:04,074 (叫び声) 15 00:03:10,082 --> 00:03:14,086 ♬『モンキー・マジック』 16 00:03:14,086 --> 00:03:34,106 ♬~ 17 00:03:34,106 --> 00:03:50,106 ♬~ 18 00:03:57,062 --> 00:04:02,067 ♬~ 19 00:04:02,067 --> 00:04:04,069 (八戒)「豚 豚」って 馬鹿にすんじゃねえんだよ 20 00:04:04,069 --> 00:04:07,072 (八戒)俺は その昔 天蓬元帥 猪八戒といってだな 21 00:04:07,072 --> 00:04:11,076 ちょっと上をご覧くださいませ 天帝さまのお膝元で➡ 22 00:04:11,076 --> 00:04:14,079 天の川の警護をする 身分だったんだから この馬鹿たれ 23 00:04:14,079 --> 00:04:16,081 (悟空)…んなことは 何度も聞いてらぁ 馬鹿野郎! 24 00:04:16,081 --> 00:04:18,083 そりゃ 元は天蓬元帥かもしんねえけどよ 25 00:04:18,083 --> 00:04:22,087 今は ただの豚じゃねえか それも 立って歩く異常豚だ 26 00:04:22,087 --> 00:04:25,090 ハハハッ… お前な その自慢の熊手でよ 27 00:04:25,090 --> 00:04:27,092 残飯でも あさってくりゃいいべ 28 00:04:27,092 --> 00:04:30,095 「いいべ」って このおたんこ猿が この馬鹿たれが! 29 00:04:30,095 --> 00:04:33,098 悟浄 何とか言ってやれよ 何とか言ってやれよ この野郎! 30 00:04:33,098 --> 00:04:38,103 (悟浄) 何とかて 何とも言いようがない そのとおりやないか ハハハッ… 31 00:04:38,103 --> 00:04:41,106 アア~ッ! 32 00:04:41,106 --> 00:04:46,111 ♪ エイエイ 豚は木に登れない 33 00:04:46,111 --> 00:04:51,116 ♪(悟浄) ハーハ! 豚は川を泳げまへん 34 00:04:51,116 --> 00:04:53,118 (八戒)お師匠さま~! 35 00:04:53,118 --> 00:04:55,120 (三蔵法師) 悟空も悟浄も おやめなさい 36 00:04:55,120 --> 00:04:59,057 仲間をからかうなんて 聖人のすることじゃありませんよ 37 00:04:59,057 --> 00:05:04,062 そりゃ 豚は馬にも乗れないけど (八戒)あっ! お師匠さま! 38 00:05:04,062 --> 00:05:06,064 お師匠さま 今 何とおっしゃいました? 39 00:05:06,064 --> 00:05:09,067 仲間をからかうのは よくないと 言ったのです いや 違う違う! 40 00:05:09,067 --> 00:05:13,071 そのあと どさくさに紛れて 何か おっしゃったでしょうが! 41 00:05:13,071 --> 00:05:16,074 もう立ち直れねえ! 立ち直るな 42 00:05:16,074 --> 00:05:21,079 <天竺への長い旅を続ける 三蔵法師と その一行> 43 00:05:21,079 --> 00:05:23,081 <ご覧のとおり➡ 44 00:05:23,081 --> 00:05:28,086 いつも仲良く 和やかにと いうわけにはまいりませんようで> 45 00:05:28,086 --> 00:05:30,088 ≪(花火の音) 46 00:05:30,088 --> 00:05:34,092 (八戒)うん? おい 何だい? この騒ぎはよ 47 00:05:34,092 --> 00:05:37,095 (悟浄)運動会でも しとんのかな? えっ? 48 00:05:37,095 --> 00:05:40,098 朱紫国といえば 西方浄土に程近い 49 00:05:40,098 --> 00:05:43,101 何か由緒のある お祭りかもしれませんね 50 00:05:43,101 --> 00:05:45,103 (爆竹の音) 51 00:05:45,103 --> 00:05:48,106 (男性)1万匹目のお豚さまだ! (女性)お豚さま! 52 00:05:48,106 --> 00:05:53,111 (女性)お豚さまだわ! (男性たち)お豚さま お豚さま! 53 00:05:53,111 --> 00:05:59,051 (歓声) 54 00:05:59,051 --> 00:06:03,055 (男性)1万匹目のお豚さま! (八戒)どうも… 55 00:06:03,055 --> 00:06:06,058 これ どうなってんのかな? 56 00:06:06,058 --> 00:06:09,061 (銅鑼の音) 57 00:06:09,061 --> 00:06:14,066 (賽太歳)これは これは 1万匹目のお豚さま 58 00:06:14,066 --> 00:06:21,073 ようこそ 我が朱紫国へ おいでくださいました 59 00:06:21,073 --> 00:06:23,075 (賽太歳)我が国では➡ 60 00:06:23,075 --> 00:06:29,081 生きとし生けるものの中で 豚ほど高貴なものはなく 61 00:06:29,081 --> 00:06:33,085 かねてより 1万匹目のお豚さまを 62 00:06:33,085 --> 00:06:38,090 神さまと あがめることに なっておりまして 63 00:06:38,090 --> 00:06:44,096 あなたさまこそ 我らの神さまでござります 64 00:06:44,096 --> 00:06:48,100 うん? 神? 65 00:06:48,100 --> 00:06:53,100 神? 神って… 66 00:06:55,107 --> 00:06:57,042 俺は神か? 67 00:06:57,042 --> 00:07:03,048 さよう あなたさまこそ 尊き神さまにござります 68 00:07:03,048 --> 00:07:06,051 おいおい おいおい ちょっと待ってくれよ 69 00:07:06,051 --> 00:07:09,054 そんなこと お前 勝手に決められちゃ困るよ 70 00:07:09,054 --> 00:07:12,057 こいつはな 猪八戒といってな 71 00:07:12,057 --> 00:07:16,061 俺たちと同じ 三蔵法師さまの弟子だ 72 00:07:16,061 --> 00:07:18,063 それも お茶くみだ これは 73 00:07:18,063 --> 00:07:20,065 これから 俺たちはな 74 00:07:20,065 --> 00:07:24,069 天竺まで ありがてえお経を取りに 行かなくちゃいけねえんだよ 75 00:07:24,069 --> 00:07:26,071 そうだろう? おい そうそう そうそう 76 00:07:26,071 --> 00:07:28,073 1万匹だか 何だか知りませんけどね 77 00:07:28,073 --> 00:07:30,075 こっちには そんな暇がありませんの 78 00:07:30,075 --> 00:07:32,077 おい 八戒君よ 行こう 79 00:07:32,077 --> 00:07:35,080 ええい! お黙りなさい! 80 00:07:35,080 --> 00:07:39,080 汚らわしい 河童 猿 81 00:07:41,086 --> 00:07:44,089 先ほど 何と言いました? 82 00:07:44,089 --> 00:07:51,096 恐れ多くも この私に 「豚は 木には登れねえ」 83 00:07:51,096 --> 00:07:58,036 「豚は 川は泳げめえ」 「豚は 馬には乗れねえべ」などと 84 00:07:58,036 --> 00:08:04,042 悪口雑言 よもや 忘れたとは言うまいな! 85 00:08:04,042 --> 00:08:09,047 だから あれはよ 道中の 暇つぶしに言っただけじゃねえか 86 00:08:09,047 --> 00:08:13,051 (三蔵) 八戒 悟空たちの言うとおりです 87 00:08:13,051 --> 00:08:16,054 お前には 大事な務めが あるはずですよ 88 00:08:16,054 --> 00:08:21,059 こんな所で道草を食わないで 先を急ぎましょう 89 00:08:21,059 --> 00:08:25,063 お言葉であるが 玄奘三蔵 90 00:08:25,063 --> 00:08:29,067 この私 この国の人々に このように慕われては➡ 91 00:08:29,067 --> 00:08:33,071 ここを 黙って通過するわけには まいらん 92 00:08:33,071 --> 00:08:36,074 いや 実は 人品といい… 93 00:08:36,074 --> 00:08:41,079 いや 豚品といおうか 骨柄といい 94 00:08:41,079 --> 00:08:44,082 自分が ただの豚で 納まる器でないということは➡ 95 00:08:44,082 --> 00:08:47,085 常々 考えておったが 96 00:08:47,085 --> 00:08:53,091 やはり この国の 神となる運命だったのでしょうか 97 00:08:53,091 --> 00:08:57,028 (笑い声) 98 00:08:57,028 --> 00:09:01,032 皆の者 豚に祈りを 99 00:09:01,032 --> 00:09:05,036 ぶ~た~! 100 00:09:05,036 --> 00:09:10,041 (賽太歳)1万匹目のお豚さま~! 101 00:09:10,041 --> 00:09:15,041 (国民たち) 1万匹目のお豚さま~! 102 00:09:18,049 --> 00:09:20,051 (悟浄)けどな 悟空 103 00:09:20,051 --> 00:09:23,054 おだてに乗りやすいっちゅうのも ここまで来ると お見事ですな 104 00:09:23,054 --> 00:09:27,058 ああ ああ… 「お豚さま」 何を言ってやんだい 105 00:09:27,058 --> 00:09:29,060 豚なんか 「さま」付ける必要はねえよ 106 00:09:29,060 --> 00:09:31,062 「君」でいいよ 「お豚君」ぐらいでな 107 00:09:31,062 --> 00:09:33,064 ハハッ… お師匠さま あいつのことなんか忘れて 108 00:09:33,064 --> 00:09:36,067 早く天竺へ行きましょうよ そうは いきません 109 00:09:36,067 --> 00:09:41,072 八戒とて 観世音菩薩さまから 預かった大切な弟子 110 00:09:41,072 --> 00:09:44,075 見捨てるわけには いきません けどね お師匠さま 111 00:09:44,075 --> 00:09:47,078 八戒の奴はね こんなとこへ帰ってきませんて 112 00:09:47,078 --> 00:09:52,083 そういうことだよ 今ごろよ うめえ物食ってよ 113 00:09:52,083 --> 00:09:55,086 女に囲まれちゃってよ フン… 114 00:09:55,086 --> 00:09:59,024 「今日は お前 とっても すてきだったよ」 115 00:09:59,024 --> 00:10:01,026 「お豚さま」 「なに?」 116 00:10:01,026 --> 00:10:03,028 「今夜の あなた とっても すてきだった」 117 00:10:03,028 --> 00:10:05,030 おやめなさい! 118 00:10:05,030 --> 00:10:07,032 元はといえば 八戒も➡ 119 00:10:07,032 --> 00:10:10,035 お前たちが あんまりからかうから こんなことに なったんです 120 00:10:10,035 --> 00:10:14,039 あら? あら? お師匠さんだって あんときさ 121 00:10:14,039 --> 00:10:16,041 立ち直れないような冗談 言ったじゃないの! 122 00:10:16,041 --> 00:10:20,045 だから 私も こうして心配しているのです 123 00:10:20,045 --> 00:10:24,049 悟空 お前 ちょっと行って 様子を見てきなさい 124 00:10:24,049 --> 00:10:26,051 この夜中に? 125 00:10:26,051 --> 00:10:28,053 いや いいんじゃないですか? お師匠さま 126 00:10:28,053 --> 00:10:31,056 本人にとったらね 天竺なんか行くよりも 127 00:10:31,056 --> 00:10:33,058 ここに おるほうが よっぽど幸せかもしれませんよ 128 00:10:33,058 --> 00:10:35,060 なんという言いぐさです 129 00:10:35,060 --> 00:10:38,063 お前は それでも 仏門に帰依する身なのですか? 130 00:10:38,063 --> 00:10:40,065 いやいや まあ そう言われたら… 131 00:10:40,065 --> 00:10:45,070 ハァ… 2人とも さっさと 八戒の様子を探りに行きなさい 132 00:10:45,070 --> 00:10:48,073 でないと 私は いつまでたっても ここを動きませんよ 133 00:10:48,073 --> 00:10:50,075 (ため息) 134 00:10:50,075 --> 00:10:53,075 (悟空・悟浄)いい役だねえ 135 00:11:00,018 --> 00:11:03,021 八戒ひとりが いい気になりやがってよ 136 00:11:03,021 --> 00:11:06,024 (悟浄)おい 悟空 今度 あの… どこぞでやな 137 00:11:06,024 --> 00:11:09,027 河童が神さまに なれるような国… 138 00:11:09,027 --> 00:11:11,029 つまり 河童の国っちゅうのは できんかいな 139 00:11:11,029 --> 00:11:14,032 あるよ 遊園地に そうやな そらそうや 140 00:11:14,032 --> 00:11:16,034 おい それよりもよ 141 00:11:16,034 --> 00:11:19,037 お前 本気で八戒の様子 見に行くつもりか? 俺は行くよ 142 00:11:19,037 --> 00:11:21,039 お師匠さまが ああいうふうに 言わはったんやから 143 00:11:21,039 --> 00:11:24,042 そら ちゃんと命令聞かな だから お前は木偶の坊だってんだ 144 00:11:24,042 --> 00:11:26,044 何がや? ええ? 145 00:11:26,044 --> 00:11:28,046 お前 お師匠さまは人間だよ 146 00:11:28,046 --> 00:11:30,048 俺たちの行動までは 分からねえんだよ 147 00:11:30,048 --> 00:11:33,051 何が言いたいねん? お前 まだ分かんない? 148 00:11:33,051 --> 00:11:37,055 これから お前 八戒の様子を 見に行く必要は ねえってことだよ 149 00:11:37,055 --> 00:11:41,059 ひと寝入りして 朝方 ちらっと街まで行ってよ 150 00:11:41,059 --> 00:11:45,063 で お師匠さまの前では 「ひと晩中 いろいろ やってまいりましたが➡ 151 00:11:45,063 --> 00:11:50,068 やはり 八戒は神さまとして 奉られているようでござい」… 152 00:11:50,068 --> 00:11:52,068 (あくび) …と やろうや 153 00:11:56,074 --> 00:12:02,080 ≪(風の音) 154 00:12:02,080 --> 00:12:05,083 (火の消える音) 155 00:12:05,083 --> 00:12:08,086 ≪(成周)法師さま 法師さま 156 00:12:08,086 --> 00:12:10,088 ハッ… 何者ですか? 157 00:12:10,088 --> 00:12:15,088 狐狸妖怪のたぐいであれば 直ちに立ち去りなさい 158 00:12:17,095 --> 00:12:20,098 (成周)とんでもございません 159 00:12:20,098 --> 00:12:28,106 私は この朱紫国の王 李成周の亡霊でございます 160 00:12:28,106 --> 00:12:34,112 実は 法師さまの ご高名のお噂を聞き及び 161 00:12:34,112 --> 00:12:39,117 お助けを願おうと 今日まで お待ち申し上げていたのです 162 00:12:39,117 --> 00:12:44,122 私に助けてほしいとは 一体 どういうことなんです? 163 00:12:44,122 --> 00:12:47,125 (成周)お聞きください 164 00:12:47,125 --> 00:12:53,131 この朱紫国と申しますのは 西方の入り口の国として➡ 165 00:12:53,131 --> 00:12:59,070 土地は豊かに 民は栄え 人心は和やかでございました 166 00:12:59,070 --> 00:13:02,073 ところが 昨年の秋 167 00:13:02,073 --> 00:13:07,078 賽太歳と名乗る豚の妖怪が 私を殺して王位を奪い 168 00:13:07,078 --> 00:13:13,084 この国を 豚をあがめる 異教の国としてしまったのです 169 00:13:13,084 --> 00:13:15,086 なんですと? 170 00:13:15,086 --> 00:13:20,091 では 昼間 私たちを出迎え 八戒を神さまにしたのは… 171 00:13:20,091 --> 00:13:24,095 あれこそ 賽太歳の化身した姿 172 00:13:24,095 --> 00:13:31,102 その本性は 身の毛もよだつ 黒豚なのでございます 173 00:13:31,102 --> 00:13:33,104 ご存じのとおり➡ 174 00:13:33,104 --> 00:13:37,108 妖怪たちにとっては 仏教の教えは邪魔 175 00:13:37,108 --> 00:13:43,114 そこで 賽太歳は 豚教などという よこしまな宗教を作り 176 00:13:43,114 --> 00:13:49,120 仏教徒たちを 排斥してしまったのです 177 00:13:49,120 --> 00:13:54,125 このままでは 人民の不幸は目に見えております 178 00:13:54,125 --> 00:13:58,062 私は 人々の行く末と 179 00:13:58,062 --> 00:14:04,068 捕らわれの身となっている 一人娘の翠蓮のことが心配で 180 00:14:04,068 --> 00:14:10,074 成仏もできずに こうして 地上をさまよい続けているのです 181 00:14:10,074 --> 00:14:15,079 法師さま お慈悲でございます 182 00:14:15,079 --> 00:14:21,085 あなたの その尊い仏法のお力で この国から異教を取り除き 183 00:14:21,085 --> 00:14:26,085 王女 翠蓮の身を お救いくださいませ 184 00:14:28,092 --> 00:14:31,092 (成周)お救いくださいませ 185 00:14:33,097 --> 00:14:36,100 王よ 分かりました 186 00:14:36,100 --> 00:14:41,105 必ずや この玄奘三蔵 姫君を救い出し 187 00:14:41,105 --> 00:14:46,105 この朱紫国を 元の尊い仏教の国に 戻してしんぜましょう 188 00:14:48,112 --> 00:14:52,116 (笑い声) 189 00:14:52,116 --> 00:14:59,057 1万匹目の豚は捕まえたし これで この国は➡ 190 00:14:59,057 --> 00:15:06,064 わしの意のままに できる日が来たというものじゃ 191 00:15:06,064 --> 00:15:11,064 (笑い声) 192 00:15:14,072 --> 00:15:18,076 ≪(鶏の鳴き声) 193 00:15:18,076 --> 00:15:20,078 ア~ッ… 194 00:15:20,078 --> 00:15:22,080 (あくび) 195 00:15:22,080 --> 00:15:25,083 おい 朝だよ ほら… 起きろよ 196 00:15:25,083 --> 00:15:29,087 本当に この野郎 寝起きが悪いんだから もう 197 00:15:29,087 --> 00:15:31,089 低血圧か? お前は 198 00:15:31,089 --> 00:15:34,092 (あくび) 199 00:15:34,092 --> 00:15:36,094 よいしょ… 200 00:15:36,094 --> 00:15:39,097 ♪(はなうた) 201 00:15:39,097 --> 00:15:46,104 ♪~ 202 00:15:46,104 --> 00:15:51,109 ご~ん… 203 00:15:51,109 --> 00:15:54,112 ハァ~ッ… よしよし 204 00:15:54,112 --> 00:15:58,049 まだ寝てやんのか 起きろ! 205 00:15:58,049 --> 00:16:01,052 この野郎 起きろって… 206 00:16:01,052 --> 00:16:17,068 ♬~ 207 00:16:17,068 --> 00:16:22,073 何だよ? こりゃ こら お前 踊る宗教やぞ 208 00:16:22,073 --> 00:16:25,076 わしも いっぺん ちょっと若返らせてもらうわ 209 00:16:25,076 --> 00:16:28,079 (銅鑼の音) 210 00:16:28,079 --> 00:16:35,086 聞け 我が朱紫国の人々よ 尊き豚教の宗徒たちよ 211 00:16:35,086 --> 00:16:38,089 ついに 満願の日は来た 212 00:16:38,089 --> 00:16:40,091 明日の日の出とともに 213 00:16:40,091 --> 00:16:45,096 この国に 仏教などという 邪教を行わせていた➡ 214 00:16:45,096 --> 00:16:53,104 悪王 成周の忘れ形見 翠蓮王女の処刑を執り行う 215 00:16:53,104 --> 00:17:00,044 そして その生き血を 1万匹目の お豚さまに ささげたときこそ 216 00:17:00,044 --> 00:17:06,050 この賽太歳が 朱紫国の王となるのじゃ 217 00:17:06,050 --> 00:17:10,054 (国民たち)ははーっ! 218 00:17:10,054 --> 00:17:14,058 王女の生き血? なんちゅうこっちゃ これは 219 00:17:14,058 --> 00:17:17,061 では 人々よ 220 00:17:17,061 --> 00:17:20,064 満願成就を祈って 221 00:17:20,064 --> 00:17:28,072 1万匹目のお豚さまに 誓いの言葉を 222 00:17:28,072 --> 00:17:33,077 我らの神よ お豚さま 223 00:17:33,077 --> 00:17:38,082 (国民たち)我らの神よ お豚さま! 224 00:17:38,082 --> 00:17:42,086 我らの神よ お豚さま 225 00:17:42,086 --> 00:17:48,092 (国民たち)我らの神よ お豚さま! 226 00:17:48,092 --> 00:17:52,096 我らの神よ お豚さま! 227 00:17:52,096 --> 00:17:57,034 あっ! ありゃ八戒じゃねえか おい 228 00:17:57,034 --> 00:18:01,038 (悟浄)なんちゅう格好に なりよったんや あいつ 229 00:18:01,038 --> 00:18:04,041 やいやい やいやいやい! 230 00:18:04,041 --> 00:18:08,045 お豚さまだとか何だとか 調子のいいこと抜かしやがって 231 00:18:08,045 --> 00:18:11,048 俺の仲間 石にして どうしてくれるんだよ 232 00:18:11,048 --> 00:18:14,051 今 成敗してやるから そこを動くな! 233 00:18:14,051 --> 00:18:17,054 ≪(八戒)待て! 猿 234 00:18:17,054 --> 00:18:24,061 皆の者 そこにいる猿と河童は 異教徒だ ひっ捕らえろ 235 00:18:24,061 --> 00:18:27,061 馬鹿野郎! (殴る音) 236 00:18:29,066 --> 00:18:32,069 (殴る音) 237 00:18:32,069 --> 00:18:34,071 (叫び声) 238 00:18:34,071 --> 00:18:36,073 (突く音) (兵士)アーッ! 239 00:18:36,073 --> 00:18:38,073 者ども ひけ! 240 00:18:44,081 --> 00:18:47,084 (悟浄)悟空 来てくれ! 241 00:18:47,084 --> 00:18:50,087 どうした!? これは 今の風で こんなん なってもうた 242 00:18:50,087 --> 00:18:53,090 今度は 2人とも いっぺんに固めてやるぞ 243 00:18:53,090 --> 00:18:57,090 こいつは いけねえや ひとまず退散だ おい 244 00:19:00,031 --> 00:19:03,031 (笑い声) 245 00:19:05,036 --> 00:19:08,039 (悟浄)ハァハァハァ… 246 00:19:08,039 --> 00:19:11,042 よ~し ここまで来りゃ安心だ 247 00:19:11,042 --> 00:19:14,045 うん? 248 00:19:14,045 --> 00:19:16,047 何だ? てめえら 249 00:19:16,047 --> 00:19:20,047 (紅流) ご安心ください 私たちは味方です 250 00:19:22,053 --> 00:19:25,056 妖怪に この国を奪われ 251 00:19:25,056 --> 00:19:29,060 殺された成周王の 家来たちなのです 252 00:19:29,060 --> 00:19:32,063 ふ~ん… なるほど あれは妖怪か 253 00:19:32,063 --> 00:19:35,066 どうりで 話が おかしいと思ったんだよ 254 00:19:35,066 --> 00:19:39,070 私たちは こうして 毎日ここへ集まって 255 00:19:39,070 --> 00:19:41,072 捕らわれの身となっている 王女 翠蓮さまを➡ 256 00:19:41,072 --> 00:19:44,075 お助けする機会を ねらっているのでございます 257 00:19:44,075 --> 00:19:46,077 王女を助ける? はい 258 00:19:46,077 --> 00:19:49,080 ああ だったら 早くしねえと 259 00:19:49,080 --> 00:19:53,084 あの妖怪よ あしたになったら 処刑するって言ってたぜ 260 00:19:53,084 --> 00:19:56,087 ええ それは分かってるんですが 261 00:19:56,087 --> 00:20:00,024 何しろ 姫君が 城内の どこにいるかも分からないし 262 00:20:00,024 --> 00:20:04,028 あの妖怪には 何でも石に変えてしまう… 263 00:20:04,028 --> 00:20:06,030 これ? はい 264 00:20:06,030 --> 00:20:08,032 不思議な武器が あるものですから 265 00:20:08,032 --> 00:20:12,036 今のところ 我々には とても手が出ないのです 266 00:20:12,036 --> 00:20:15,039 そうや あの妙な火吹き竹みたいなやつな 267 00:20:15,039 --> 00:20:17,041 かわいそうに 八戒の奴も➡ 268 00:20:17,041 --> 00:20:20,044 あんな格好に させられてしまいよってな 269 00:20:20,044 --> 00:20:22,046 あの野郎は自業自得だよ 270 00:20:22,046 --> 00:20:25,049 大体 豚がだよ 神さまに なろうってのが 間違ってんだから 271 00:20:25,049 --> 00:20:27,051 そうだろう? (悟浄)なるほど そらそうやな 272 00:20:27,051 --> 00:20:29,053 おい それよりも 悟空 273 00:20:29,053 --> 00:20:32,056 この手を なんとか 元に戻る方法 考えてくれへんかな 274 00:20:32,056 --> 00:20:35,059 そやないと これ1本だけじゃ どないしようもないのやけどな 275 00:20:35,059 --> 00:20:39,063 そうだな だったら 片っ方のほうも石にしてもらうか 276 00:20:39,063 --> 00:20:41,065 いや そんな殺生な 277 00:20:41,065 --> 00:20:43,067 悟浄 とにかく お前は帰ってな 278 00:20:43,067 --> 00:20:47,071 これから お師匠さまを しっかりと守ってくれ… 279 00:20:47,071 --> 00:20:50,071 …といっても その手じゃなぁ 280 00:20:52,076 --> 00:20:56,080 あんた 名前 何てえんだい? はい 紅流と申します 281 00:20:56,080 --> 00:21:00,017 ああ 紅流さん あんたな こいつと一緒に帰って 282 00:21:00,017 --> 00:21:02,019 おいらのお師匠さまを しっかり守ってくれ 283 00:21:02,019 --> 00:21:04,021 はい 284 00:21:04,021 --> 00:21:08,025 おいらには やることがある (悟浄)何や? 285 00:21:08,025 --> 00:21:10,027 これから 城内へ戻ってな 286 00:21:10,027 --> 00:21:13,030 その王女さまのいる所ってのを 捜してみらぁ 287 00:21:13,030 --> 00:21:17,034 ハッ… お願いいたします (家臣たち)お願いします 288 00:21:17,034 --> 00:21:20,037 お師匠さまをな しっかり守ってくれよ 289 00:21:20,037 --> 00:21:22,039 (悟浄)うん 頼む 290 00:21:22,039 --> 00:21:24,041 あっ… ハハハハッ… 291 00:21:24,041 --> 00:21:26,043 朱紫国の人々よ 292 00:21:26,043 --> 00:21:30,047 この世の中の ありとあらゆるものの中で 293 00:21:30,047 --> 00:21:35,052 仏と あがめられるものは お釈迦さまのほかには ありません 294 00:21:35,052 --> 00:21:38,055 偶像を捨てて お釈迦さまの教えに (男性)嘘だ! 295 00:21:38,055 --> 00:21:43,060 わしらの守り神は お豚さまだぞ! (男性)お豚さまをあがめてこそ… 296 00:21:43,060 --> 00:21:47,064 賽太歳さまが そうおっしゃった! 騙されては いけません! 297 00:21:47,064 --> 00:21:53,070 賽太歳と名乗る者こそ 妖怪の化身なのです 298 00:21:53,070 --> 00:21:59,076 お釈迦さまの教えを信じる者は 私の この旗のもとへ集まりなさい 299 00:21:59,076 --> 00:22:02,079 極楽浄土の道を説いて… 300 00:22:02,079 --> 00:22:04,081 ≪(兵士)ええい どけどけ! 301 00:22:04,081 --> 00:22:07,084 邪教を広めるとは何事だ 引っ立てい! 302 00:22:07,084 --> 00:22:10,084 来い! (兵士)来るんだ! 303 00:22:12,089 --> 00:22:17,094 ≪(賽太歳) これは何じゃ!? これが謝罪文か!? 304 00:22:17,094 --> 00:22:20,097 ≪ わしは 明日の処刑の日に➡ 305 00:22:20,097 --> 00:22:25,102 国民の前で読み上げる 王女の 謝罪文を書けと言ったのじゃ! 306 00:22:25,102 --> 00:22:28,105 ええーい! 307 00:22:28,105 --> 00:22:31,108 これは わしの罪を暴いた告発文じゃ! 308 00:22:31,108 --> 00:22:35,112 (役人)それは 確かに姫が 謝罪文を書くと おっしゃったので 309 00:22:35,112 --> 00:22:37,114 ええい 黙れ黙れー! 310 00:22:37,114 --> 00:22:42,119 貴様らには まだ分からんのか! 姫を処刑するだけなら簡単じゃ 311 00:22:42,119 --> 00:22:49,126 しかし この国には まだ前の王を 慕う仏教徒どもが残っておる! 312 00:22:49,126 --> 00:22:55,132 姫に謝罪文を書かせ それを明日の満願の日に➡ 313 00:22:55,132 --> 00:23:00,071 人々の前で読み上げてこそ 我々の目的は達成されるのじゃ! 314 00:23:00,071 --> 00:23:03,074 (役人)分かっておりますが あの姫は 我々の手では… 315 00:23:03,074 --> 00:23:06,077 ええい! もう お前たちには任せておけん! 316 00:23:06,077 --> 00:23:10,077 わしが じかに姫に会う ええい! 317 00:23:13,084 --> 00:23:15,084 ケッ! 318 00:23:19,090 --> 00:23:24,095 ヘヘヘヘッ… こいつは 捜す手間が省けたってもんだぜ 319 00:23:24,095 --> 00:23:26,095 よっ… 320 00:23:29,100 --> 00:23:32,103 (翠蓮・李四)じゃんけん ぽん! あいこで しょ! 321 00:23:32,103 --> 00:23:35,106 (李四)ほら 勝った ハハハハッ… (翠蓮)やり直し 322 00:23:35,106 --> 00:23:38,109 またですか? じゃんけん ほい! 323 00:23:38,109 --> 00:23:43,114 ≪(賽太歳)王女! 翠蓮王女 324 00:23:43,114 --> 00:23:47,118 話がある こちらへ顔を見せよ 325 00:23:47,118 --> 00:23:49,120 (翠蓮) なぁに 鍵は かかっておりません 326 00:23:49,120 --> 00:23:52,123 お話があるんなら お前から入っておいで 327 00:23:52,123 --> 00:23:54,125 なに!? 328 00:23:54,125 --> 00:23:57,061 (扉の開く音) 329 00:23:57,061 --> 00:24:02,066 李四! なぜ鍵をかけておかん 逃げられたら どうする気じゃ? 330 00:24:02,066 --> 00:24:04,068 (翠蓮)ご安心なさい 331 00:24:04,068 --> 00:24:06,070 逃げたりなどしないから (李四)へい 332 00:24:06,070 --> 00:24:08,072 姫さまが こうおっしゃってるもんですから 333 00:24:08,072 --> 00:24:10,074 馬鹿者! 334 00:24:10,074 --> 00:24:14,078 牢というものは きちんと鍵をかけておくものじゃ 335 00:24:14,078 --> 00:24:18,082 鍵がなければ ただの家じゃ! (翠蓮)これ 化け物! 336 00:24:18,082 --> 00:24:22,086 なに!? 化け物? (翠蓮)そうじゃ 化け物 337 00:24:22,086 --> 00:24:27,091 本人が逃げぬと言うておるのに 鍵をかける必要が どこにある? 338 00:24:27,091 --> 00:24:31,095 それより お前 私にお話があると申したな 339 00:24:31,095 --> 00:24:33,097 聞いてやるから 早よう言うてみい 340 00:24:33,097 --> 00:24:39,103 (賽太歳)約束の謝罪文 先ほど 読ませていただいたが 341 00:24:39,103 --> 00:24:43,107 あれでは ちと文面が違うのではなかろうか 342 00:24:43,107 --> 00:24:47,111 うんうん あれね あれ ちょっと お前のこと からかってみただけ 343 00:24:47,111 --> 00:24:52,116 あとで書くから 安心しなさい (賽太歳)いや あとでは困るのだ 344 00:24:52,116 --> 00:24:59,056 前にも約束したとおり 明日中にお書きにならなければ 345 00:24:59,056 --> 00:25:03,060 父上の命は ありませんぞ 346 00:25:03,060 --> 00:25:05,062 うん 分かった 分かったから そう とんがるな 347 00:25:05,062 --> 00:25:10,067 よろしいか? 我々は もう待てない! 348 00:25:10,067 --> 00:25:13,070 必ずや 明日までに… 349 00:25:13,070 --> 00:25:18,070 明日までに 本当の謝罪文をお書きください 350 00:25:20,077 --> 00:25:22,077 うん 351 00:25:24,081 --> 00:25:26,083 イ~だ! ≪(扉の閉まる音) 352 00:25:26,083 --> 00:25:31,088 お父君の命を奪ったことなんか とっくの昔に知ってんだから 353 00:25:31,088 --> 00:25:35,092 (李四)しかし 姫さま これから どうなさるおつもりです? 354 00:25:35,092 --> 00:25:38,095 父君の敵を取ろうにも 355 00:25:38,095 --> 00:25:42,099 この牢獄の中にいらしては 身動きが取れますまい 356 00:25:42,099 --> 00:25:48,105 それに 切羽詰まると あの妖怪 何をしでかすか分かりませんよ 357 00:25:48,105 --> 00:25:51,108 分かってる 分かってる 358 00:25:51,108 --> 00:25:54,111 分かってるから こうして考えているのじゃ 359 00:25:54,111 --> 00:26:00,050 ああ 生きるべきか 死ぬべきか それが とっても問題だわ 360 00:26:00,050 --> 00:26:03,053 そんな ふざけているときじゃ ありませんよ 361 00:26:03,053 --> 00:26:06,056 姫 私は 姫の本当の心を知っております 362 00:26:06,056 --> 00:26:10,060 ねっ? こうやって 私と遊びながら 敵を欺き 363 00:26:10,060 --> 00:26:15,065 この牢獄から脱出してですよ 亡き父の敵を取りたいばっかりに 364 00:26:15,065 --> 00:26:19,069 しっ! 声が高い 壁に耳あり 障子に目ありというではないか 365 00:26:19,069 --> 00:26:23,073 誰に聞かれてるか分かりませんよ (李四)聞こえませんよ 366 00:26:23,073 --> 00:26:27,073 ≪ ハハハッ… 聞こえましたよ それ見なさい 聞かれたではないか 367 00:26:30,080 --> 00:26:34,084 何者じゃ? 姿を見せなさい 368 00:26:34,084 --> 00:26:37,087 (翠蓮) ウワッ 曲者! …じゃない 猿! 369 00:26:37,087 --> 00:26:39,087 静かにしろ! 370 00:26:41,091 --> 00:26:45,095 猿とは なんだよ? あんたのこと 助けに来たんだぜ 371 00:26:45,095 --> 00:26:48,098 助けに? 何者じゃ? お前は 372 00:26:48,098 --> 00:26:55,105 東土の高僧 三蔵法師どのの 1番弟子 斉天大聖 孫悟空 373 00:26:55,105 --> 00:26:59,043 孫悟空 変な名前 余計なお世話だよ 374 00:26:59,043 --> 00:27:01,045 とにかく こっから出してやっからよ 375 00:27:01,045 --> 00:27:04,048 あとのことはな 出てから 相談しよう なっ? さあ 行こう 376 00:27:04,048 --> 00:27:06,050 あっ… ちょ… ちょっと待って ちょっと待ってよ 377 00:27:06,050 --> 00:27:09,053 ねえ 私は いいけどさ 簡単だけど 378 00:27:09,053 --> 00:27:11,055 ねえ? 出てから 李四が ひどい目に遭うわ 379 00:27:11,055 --> 00:27:13,057 何をおっしゃいます 姫さま 380 00:27:13,057 --> 00:27:18,062 姫さまが この国を取り戻し 父君の敵をお討ちになるためなら 381 00:27:18,062 --> 00:27:21,065 この李四の老いぼれた命など… (翠蓮)李四! とんでもない 382 00:27:21,065 --> 00:27:25,069 私の 掛けがえのない じいやではないか 383 00:27:25,069 --> 00:27:28,072 姫さま! 分かった 分かった 384 00:27:28,072 --> 00:27:34,078 それじゃよ ここに 替え玉を置いときゃいいんだろう 385 00:27:34,078 --> 00:27:36,080 (吹く音) 386 00:27:36,080 --> 00:27:40,080 あっ… あれ… 387 00:27:42,086 --> 00:27:47,091 あら 私 こんな 目ぇおっきかったかしら? 388 00:27:47,091 --> 00:27:49,093 どうだい? 瓜二つだろう? 389 00:27:49,093 --> 00:27:53,097 かわいい~! ど… どうでもいいけど 390 00:27:53,097 --> 00:27:55,099 おじさんよ (李四)はい 391 00:27:55,099 --> 00:27:58,035 俺と同じ 黄色いマフラーしてんだからよ 392 00:27:58,035 --> 00:28:00,037 なんとなく 俺も親しみ感じるんだよ 393 00:28:00,037 --> 00:28:03,040 しっかり あの人形を見張るんだよ いいな? 394 00:28:03,040 --> 00:28:05,042 (口笛) 395 00:28:05,042 --> 00:28:08,045 待てよ この牢ん中じゃ 雲は来ねえかな 雲? 396 00:28:08,045 --> 00:28:11,048 ああ 斗雲だ ああ ちゃんね 397 00:28:11,048 --> 00:28:15,052 うん そうそう 外で呼ぶか とにかく 外へ出ろ 398 00:28:15,052 --> 00:28:18,055 外に? よし 399 00:28:18,055 --> 00:28:22,059 おじさん 頼んだぜ (李四)はい かしこまりました 400 00:28:22,059 --> 00:28:25,062 あの… おけがは ございませんか どうも すいませんでした 401 00:28:25,062 --> 00:28:28,065 いえ はい 402 00:28:28,065 --> 00:28:31,065 姫さま ご無事で… 403 00:28:40,077 --> 00:28:45,082 しかし よくできた人形だなぁ 404 00:28:45,082 --> 00:28:47,084 ちょっと待って 早く早く早く 405 00:28:47,084 --> 00:28:49,086 よ~し この辺なら いいだろう 406 00:28:49,086 --> 00:28:52,089 (口笛) 407 00:28:52,089 --> 00:28:54,089 エイッ! 408 00:28:56,093 --> 00:29:00,093 ほら 来た来た来た… さあ 行くぞ! ヤッ! 409 00:29:02,032 --> 00:29:04,034 (笑い声) 410 00:29:04,034 --> 00:29:08,038 ちょっと くすぐったい ハハハハッ! 411 00:29:08,038 --> 00:29:11,041 ちょっと… あんた 人間なんだからね 412 00:29:11,041 --> 00:29:13,043 おいらが支えてないと 落っこっちまうんだよ! 413 00:29:13,043 --> 00:29:15,045 嫌だ! ウッ… いてっ! 414 00:29:15,045 --> 00:29:17,047 (悲鳴) あっ! 415 00:29:17,047 --> 00:29:20,047 アーッ! 助けて! 416 00:29:22,052 --> 00:29:24,052 ああ 危ねえ 417 00:29:26,056 --> 00:29:31,056 そんなに前が嫌だったら 後ろで つかまってろよ 418 00:29:33,063 --> 00:29:37,067 こう? アッ… アッ… アッ… 419 00:29:37,067 --> 00:29:41,071 ハハッ… そこは… そんな… 420 00:29:41,071 --> 00:29:45,075 アーッ… ちょっと… 421 00:29:45,075 --> 00:29:51,081 ♬~ 422 00:29:51,081 --> 00:29:54,084 嫌だ 地面に足着いちゃった 着いてる 着いてる 423 00:29:54,084 --> 00:30:01,024 お~い 悟浄! 俺さまだ! 翠蓮王女を助け出してきたぞ! 424 00:30:01,024 --> 00:30:04,027 (家臣たち)姫! 425 00:30:04,027 --> 00:30:08,031 (紅流)よくも ご無事で (翠蓮)お前たち ここにいたのか 426 00:30:08,031 --> 00:30:11,034 (紅流)悟空さま 何とお礼を申してよいのやら… 427 00:30:11,034 --> 00:30:15,038 なになに なになに ハハッ… 俺は斉天大聖だよ 428 00:30:15,038 --> 00:30:18,041 こんなの河童の屁だよ ≪(悟浄)おい! おい! 429 00:30:18,041 --> 00:30:21,044 悟空 何や? その言い方は いや 河童… 430 00:30:21,044 --> 00:30:24,047 それは ちょっと馬鹿にしてる… 分かった 分かった 取り消すから 431 00:30:24,047 --> 00:30:28,051 あっ ご紹介します 僕の友達の河童でございます 432 00:30:28,051 --> 00:30:31,054 (翠蓮)あっ どうも 王女です 433 00:30:31,054 --> 00:30:34,057 おう それより お師匠さん どうした? 434 00:30:34,057 --> 00:30:36,059 それが わしらが帰ってきたら もう いはらへんのやがな 435 00:30:36,059 --> 00:30:38,061 なに? いねえ? 436 00:30:38,061 --> 00:30:41,064 1人っきりで どっか行かはったんやろうか? 437 00:30:41,064 --> 00:30:44,067 この野郎! ≪(紅流)誰だ!? 捕まえろ 438 00:30:44,067 --> 00:30:46,069 (家臣)こっちへ来い! 439 00:30:46,069 --> 00:30:48,071 (女性)お助けくださいませ お助けくださいませ 440 00:30:48,071 --> 00:30:50,073 怪しい者ではありません 441 00:30:50,073 --> 00:30:52,075 (紅流)怪しい者でなかったら 何の用事があって ここへ来た!? 442 00:30:52,075 --> 00:30:54,077 辻説法に出た三蔵法師さまが➡ 443 00:30:54,077 --> 00:30:57,014 お城の兵士たちに 捕らえられてしまったのです 444 00:30:57,014 --> 00:31:00,017 なに!? お師匠さまが捕まったって? 445 00:31:00,017 --> 00:31:05,022 (賽太歳)明日への祭礼に 神への よいいけにえが できたわ 446 00:31:05,022 --> 00:31:09,026 王女と共に 血祭りにしてやるから そう思え! 447 00:31:09,026 --> 00:31:13,030 邪悪をもってしても 人の心は治められない 448 00:31:13,030 --> 00:31:16,033 魔性の剣では この三蔵を 殺すことは できませんよ 449 00:31:16,033 --> 00:31:21,038 ハハハハッ… 言いたいことは それだけか? 450 00:31:21,038 --> 00:31:25,042 わしの長年の夢も➡ 451 00:31:25,042 --> 00:31:31,048 ついに 大願成就を 迎えようとしておる フフフフッ… 452 00:31:31,048 --> 00:31:37,054 もはや 貴様の命も 風前のともし火じゃ ハハハハッ! 453 00:31:37,054 --> 00:31:41,058 (悟浄) ああ もう 一体 どうなっとんねん 454 00:31:41,058 --> 00:31:43,060 八戒の奴は石にされてしまう 455 00:31:43,060 --> 00:31:45,062 お師匠さまは どこぞへ さらわれてしまう 456 00:31:45,062 --> 00:31:48,065 もう どういうことに なっとん… 457 00:31:48,065 --> 00:31:51,068 うるせえな! もう べちゃくちゃ関西弁で 458 00:31:51,068 --> 00:31:53,070 黙ってろよ 459 00:31:53,070 --> 00:31:56,073 今 どうやって お師匠さまを 助けるか 考えてるんだい 460 00:31:56,073 --> 00:31:59,076 申し訳ありません 姫と我々のために 461 00:31:59,076 --> 00:32:03,080 いや 元はといや あの八戒の豚が悪いんだ 462 00:32:03,080 --> 00:32:05,080 あんたたちのせいじゃねえよ 463 00:32:07,084 --> 00:32:10,087 (ため息) 464 00:32:10,087 --> 00:32:13,090 ねえ! ねえねえねえ 465 00:32:13,090 --> 00:32:16,093 決戦しちゃえばいいじゃない 決戦? 466 00:32:16,093 --> 00:32:19,096 そうよ だって 人数も そろったんだからさ 467 00:32:19,096 --> 00:32:21,098 みんなで決戦して 賽太歳 やっつけちゃえばいいじゃない 468 00:32:21,098 --> 00:32:24,101 それが できるぐらいならな 469 00:32:24,101 --> 00:32:27,104 最初っから 苦労は しねえんだよ あらあら どうしてよ? 470 00:32:27,104 --> 00:32:31,108 「どうしてよ」って あなた 私の この手を見てくださいよ 471 00:32:31,108 --> 00:32:33,110 あの妖怪の持ってるね 火吹き竹みたいなやつ 472 00:32:33,110 --> 00:32:37,114 あれで ふっと吹かれるとね 石に変わってしまうんですよ 473 00:32:37,114 --> 00:32:39,116 ひ… 火吹き… 474 00:32:39,116 --> 00:32:42,119 フフッ… 「繍毬竹」のこと言ってんでしょう 475 00:32:42,119 --> 00:32:45,122 しゅ… 何だよ? 繍毬竹 476 00:32:45,122 --> 00:32:48,125 あのね 繍毬竹っていうのは➡ 477 00:32:48,125 --> 00:32:52,129 見かけは 普通の竹と 全然 変わんないんだけど 478 00:32:52,129 --> 00:32:57,067 高麗国の山奥に3000万年に 1本しか育たないっていわれてる 479 00:32:57,067 --> 00:32:59,069 すっごく 不思議な力を持った竹なの 480 00:32:59,069 --> 00:33:01,071 あんた 随分 詳しいね それ 481 00:33:01,071 --> 00:33:05,075 うん だって うちのお父上が 比丘尼菩薩に もらったんだもん 482 00:33:05,075 --> 00:33:08,078 その竹をね こうやって 逆さまに 吹くと この手直るわよ 河童 483 00:33:08,078 --> 00:33:11,081 河童 ハハハハッ… いや まあ 河童は ええけど 484 00:33:11,081 --> 00:33:13,083 ほんまですかいな? そりゃ ありがたいな 485 00:33:13,083 --> 00:33:15,085 いや もう この手やと しんどうて しんどうてね 486 00:33:15,085 --> 00:33:19,089 あっ でもでもでも その なに… 松竹梅… 487 00:33:19,089 --> 00:33:22,092 (翠蓮)繍毬竹 馬鹿 繍毬竹 そうそう それはよ 488 00:33:22,092 --> 00:33:24,094 妖怪が持ってるんだからよ 489 00:33:24,094 --> 00:33:27,097 それを どうやって 奪い取ればいいかってことだな 490 00:33:27,097 --> 00:33:31,101 大丈夫よ 私に任せてよ 猿 カハーッ! 491 00:33:31,101 --> 00:33:35,105 みんな! 私に力を貸しておくれ! 492 00:33:35,105 --> 00:33:42,112 ♬~ 493 00:33:42,112 --> 00:33:46,116 みんな たくさん切ってよ (家臣たち)はっ! 494 00:33:46,116 --> 00:33:55,125 ♬~ 495 00:33:55,125 --> 00:33:59,125 ねえ うまくいってる? 頑張ってね! 496 00:34:01,064 --> 00:34:04,067 ねえ 喉渇かない? (家臣)大丈夫です 497 00:34:04,067 --> 00:34:07,067 大丈夫? 頑張ってね (家臣)はい 498 00:34:09,072 --> 00:34:14,077 おい 悟空 あの女 一体 なに考えとんのやろうな 499 00:34:14,077 --> 00:34:17,080 人間のやることは さっぱり分からねえよ 500 00:34:17,080 --> 00:34:20,083 それより 悟浄 おう 501 00:34:20,083 --> 00:34:22,085 お師匠さん どうしてるかな? 502 00:34:22,085 --> 00:34:25,088 そうや こんなことしてられんがな どうした? 503 00:34:25,088 --> 00:34:27,090 「どうした」って お師匠さんのこと 助けな いかんやないか 504 00:34:27,090 --> 00:34:30,093 ハハッ… まあまあ まあまあ 相手は いくら妖怪でもな 505 00:34:30,093 --> 00:34:34,097 すぐに殺すことは しねえよ えらい 今回 のんびりしとんな 506 00:34:34,097 --> 00:34:40,097 うん まあ たまにはね こういうときもあるよ フフッ… 507 00:34:42,105 --> 00:34:46,109 お師匠さん 生きててよ 508 00:34:46,109 --> 00:35:03,109 ♬~ 509 00:35:05,061 --> 00:35:12,068 どうじゃ? 似合うか? (紅流)姫 そのお姿は? 510 00:35:12,068 --> 00:35:16,072 亡き父の形見の鎧じゃ この日のために取っといた 511 00:35:16,072 --> 00:35:22,078 では… では 姫は いつか この日の来ることを… 512 00:35:22,078 --> 00:35:28,084 紅流 わしは朱紫国の王女だ 513 00:35:28,084 --> 00:35:30,086 たとえ獄中にあったとて 514 00:35:30,086 --> 00:35:33,089 1日たりとも お前たちのことを 忘れたことはなかったぞ 515 00:35:33,089 --> 00:35:36,092 ありがたきお言葉です 516 00:35:36,092 --> 00:35:41,097 今日より 王女 翠蓮 朱紫国の新しい盟主として 517 00:35:41,097 --> 00:35:44,100 悪を絶ち 永遠の正義を貫かんことを➡ 518 00:35:44,100 --> 00:35:47,103 ここ 我が父 成周王に誓う 519 00:35:47,103 --> 00:35:49,105 いざ出陣 520 00:35:49,105 --> 00:35:52,108 (翠蓮たち)エイ エイ オーッ! 521 00:35:52,108 --> 00:35:54,110 行くぞ! (紅流)はい 522 00:35:54,110 --> 00:36:01,051 ♬~ 523 00:36:01,051 --> 00:36:04,054 オーバーな女だね ありゃ 524 00:36:04,054 --> 00:36:08,054 しかし 頼もしいな 525 00:36:10,060 --> 00:36:15,065 翠蓮王女 翠蓮王女 出ませい 526 00:36:15,065 --> 00:36:17,067 (舌打ち) 527 00:36:17,067 --> 00:36:19,067 (扉の開く音) 528 00:36:23,073 --> 00:36:28,078 姫 約束の期日ですぞ 529 00:36:28,078 --> 00:36:33,083 謝罪文は できましたかな? 530 00:36:33,083 --> 00:36:36,086 どうなされた? 531 00:36:36,086 --> 00:36:43,086 できぬと言われても 今日という今日は許しませんぞ 532 00:36:48,098 --> 00:36:51,101 (笑い声) 533 00:36:51,101 --> 00:36:55,105 恐ろしさのあまり 声も出なくなったと見えるな 534 00:36:55,105 --> 00:37:02,045 しかし 今更 意地を張っても詮ないこと 535 00:37:02,045 --> 00:37:05,048 (笑い声) 536 00:37:05,048 --> 00:37:07,048 さあさあ… 537 00:37:11,054 --> 00:37:14,057 カーッ… 何じゃ? こりゃ 538 00:37:14,057 --> 00:37:21,064 ンーッ! 李四! 李四! ≪(李四)はいはい 539 00:37:21,064 --> 00:37:23,066 (賽太歳)王女は どうした? どこ行ったのじゃ!? 540 00:37:23,066 --> 00:37:26,069 あら? いらっしゃいませんか? 541 00:37:26,069 --> 00:37:32,075 クーッ… 謀りおったな あのじゃじゃ馬娘! 542 00:37:32,075 --> 00:37:37,080 ≪(衛兵) 賽太歳さま 大変でございます! 543 00:37:37,080 --> 00:37:40,083 何事じゃ!? (衛兵)はっ! 544 00:37:40,083 --> 00:37:44,087 姫さまを先頭に 成周王の 残党どもの 討ち入りにございます 545 00:37:44,087 --> 00:37:47,090 なに!? 討ち入り? 546 00:37:47,090 --> 00:37:49,090 (殴る音) (兵士)ウウッ! 547 00:37:51,094 --> 00:37:53,094 (兵士)ヤッ! 548 00:37:55,098 --> 00:37:57,033 (兵士)野郎! (紅流)ヤーッ! 549 00:37:57,033 --> 00:38:01,037 (叫び声) 550 00:38:01,037 --> 00:38:03,037 (蹴る音) 551 00:38:07,043 --> 00:38:09,045 あっ 姫! 552 00:38:09,045 --> 00:38:12,048 ヤーッ! (殴る音) 553 00:38:12,048 --> 00:38:14,050 危ない! 554 00:38:14,050 --> 00:38:16,052 (殴る音) アッ! 555 00:38:16,052 --> 00:38:18,054 危ないのは こっちでしょうが 556 00:38:18,054 --> 00:38:24,060 ♬~ 557 00:38:24,060 --> 00:38:26,062 (突く音) (兵士)アッ! 558 00:38:26,062 --> 00:38:28,064 (翠蓮)頑張れ ウーッ! 559 00:38:28,064 --> 00:38:30,066 猿 しっかり! 560 00:38:30,066 --> 00:38:33,069 (殴る音) あいたー! 561 00:38:33,069 --> 00:38:37,069 ちょっと あんた 全然 駄目じゃない 562 00:38:40,076 --> 00:38:43,079 (悟浄)お師匠さま! もう 大事な体なんですからね 563 00:38:43,079 --> 00:38:45,081 1人で うろうろしたら あきませんよ 本当に 564 00:38:45,081 --> 00:38:48,084 さあ 早よう 565 00:38:48,084 --> 00:38:50,084 早よう行きましょう 566 00:38:53,089 --> 00:38:56,092 静まれい! 567 00:38:56,092 --> 00:38:59,092 者ども ひけ! 568 00:39:02,032 --> 00:39:04,034 それー! 569 00:39:04,034 --> 00:39:07,037 (賽太歳) あいた あいた あいた… やめろ! 570 00:39:07,037 --> 00:39:12,042 あっ… あれ? 繍毬竹… 俺の繍毬竹 どこ行った? 571 00:39:12,042 --> 00:39:14,044 あっ… これ… これかな? 572 00:39:14,044 --> 00:39:16,046 (吹く音) あっ 違う あら… 573 00:39:16,046 --> 00:39:19,049 繍毬竹 俺の… (翠蓮)賽太歳 まいったか! 574 00:39:19,049 --> 00:39:21,051 (賽太歳)繍毬竹がない 575 00:39:21,051 --> 00:39:24,054 おい このお姫さん なかなか やりよんな 576 00:39:24,054 --> 00:39:28,058 そんな お前… やるなぁ 577 00:39:28,058 --> 00:39:34,064 おのれ 小娘 とうとう この俺を本気で怒らせおったな 578 00:39:34,064 --> 00:39:37,067 よ~し… あっ どうも すいません 579 00:39:37,067 --> 00:39:39,069 これから先は おいらの出番だ 580 00:39:39,069 --> 00:39:43,073 やい! 黒豚の出来損ない 相手してやらぁ! 581 00:39:43,073 --> 00:39:47,077 この… このエテ公め! 582 00:39:47,077 --> 00:39:50,077 ヤーッ! 583 00:39:55,085 --> 00:39:59,085 ンッ… クッ… 584 00:40:02,025 --> 00:40:08,025 降魔雲 降魔雲! 585 00:40:10,033 --> 00:40:12,035 ハッ! 586 00:40:12,035 --> 00:40:14,035 (口笛) 587 00:40:16,039 --> 00:40:28,051 ♬~ 588 00:40:28,051 --> 00:40:30,053 ヤッ! 589 00:40:30,053 --> 00:40:41,064 ♬~ 590 00:40:41,064 --> 00:40:43,066 ウワッ… 何だ? これ 591 00:40:43,066 --> 00:40:45,066 ウワーッ! 592 00:40:48,071 --> 00:40:50,071 豚! 593 00:40:54,077 --> 00:40:56,079 ヤーッ! 594 00:40:56,079 --> 00:41:07,023 ♬~ 595 00:41:07,023 --> 00:41:09,025 (折れる音) 596 00:41:09,025 --> 00:41:11,027 馬鹿! 597 00:41:11,027 --> 00:41:14,030 このエテ公! 598 00:41:14,030 --> 00:41:16,030 あっ! 599 00:41:18,034 --> 00:41:20,034 (激突音) 600 00:41:24,040 --> 00:41:26,042 ハハハハッ… 601 00:41:26,042 --> 00:41:28,044 ああ 痛え 602 00:41:28,044 --> 00:41:33,049 ♬~ 603 00:41:33,049 --> 00:41:35,051 (切る音) 604 00:41:35,051 --> 00:41:39,055 オッ… ウワーッ… 605 00:41:39,055 --> 00:41:53,069 ♬~ 606 00:41:53,069 --> 00:41:55,071 ハアーッ! 607 00:41:55,071 --> 00:41:57,073 (雷鳴) 608 00:41:57,073 --> 00:42:04,080 ♬~ 609 00:42:04,080 --> 00:42:06,082 (雷鳴) 610 00:42:06,082 --> 00:42:18,094 ♬~ 611 00:42:18,094 --> 00:42:20,096 ウワッ! 612 00:42:20,096 --> 00:42:23,099 おーっととと… ちょっと… 613 00:42:23,099 --> 00:42:27,103 降魔雲 降魔雲! 614 00:42:27,103 --> 00:42:32,108 ♬~ 615 00:42:32,108 --> 00:42:34,110 オッ!? 616 00:42:34,110 --> 00:42:37,113 うわ うわ うわっ! 617 00:42:37,113 --> 00:42:40,116 (激突音) 618 00:42:40,116 --> 00:42:43,119 ヤッ! ウワーッ! 619 00:42:43,119 --> 00:42:45,121 (岩壁にぶつかる音) 620 00:42:45,121 --> 00:42:48,124 (悲鳴) 621 00:42:48,124 --> 00:43:06,075 ♬~ 622 00:43:06,075 --> 00:43:10,079 ああ 疲れた疲れた 悟空 妖怪は どうしました? 623 00:43:10,079 --> 00:43:13,082 ああ 見事に おっ死にました 624 00:43:13,082 --> 00:43:16,085 悟空さん 本当にどうもありがとう いやいや… 625 00:43:16,085 --> 00:43:19,088 おかげで この朱紫国も… ねっ? 元の平和な国に戻ります 626 00:43:19,088 --> 00:43:21,090 そりゃ良かった すてきな猿! 627 00:43:21,090 --> 00:43:23,092 もう 「猿 猿」ってんだから もう 628 00:43:23,092 --> 00:43:25,094 カッ! カッ! 629 00:43:25,094 --> 00:43:30,099 法師さま この度は 危うく異教の国となるところ 630 00:43:30,099 --> 00:43:34,103 お助けくださいまして 本当に ありがとうございました 631 00:43:34,103 --> 00:43:38,107 亡き父も さぞかし 法師さまに 感謝していることと思います 632 00:43:38,107 --> 00:43:40,109 これからは この朱紫国 633 00:43:40,109 --> 00:43:45,114 お釈迦さまの教えをよく守り 尊い仏教の国とします 634 00:43:45,114 --> 00:43:48,117 立派な決心です 635 00:43:48,117 --> 00:43:51,120 その言葉のとおり まず 自らの身を清め 636 00:43:51,120 --> 00:43:54,123 よい政治を行いなさい 637 00:43:54,123 --> 00:43:58,061 必ず お釈迦さまのご加護がありますよ 638 00:43:58,061 --> 00:44:00,063 ありがとうございます 639 00:44:00,063 --> 00:44:08,071 ♬~ 640 00:44:08,071 --> 00:44:11,074 (翠蓮)聞け 一同の者 641 00:44:11,074 --> 00:44:14,077 この翠蓮 今日ただいまより 642 00:44:14,077 --> 00:44:17,080 朱紫国の女王となるぞ (家臣たち)オーッ! 643 00:44:17,080 --> 00:44:21,084 ≪(八戒) おい 兄貴 助けてくれよ! 644 00:44:21,084 --> 00:44:23,086 ≪ 兄貴! 645 00:44:23,086 --> 00:44:28,091 ここだ ここだ 俺だよ! 八戒だってば この 646 00:44:28,091 --> 00:44:30,093 本当に分かんねえな これ 647 00:44:30,093 --> 00:44:34,097 ああ そうや そうや おい 悟空 八戒が まだ神さんのままやぞ 648 00:44:34,097 --> 00:44:37,100 それに わしの この手も まだ石や ああ 649 00:44:37,100 --> 00:44:40,103 おい! 八戒の欲張り野郎! 650 00:44:40,103 --> 00:44:43,106 てめえで なりたくて なった神さまじゃねえか! 651 00:44:43,106 --> 00:44:45,108 今更 文句言うこともあるめえ 652 00:44:45,108 --> 00:44:49,112 (八戒) 兄貴 そういう意地悪 言わねえで 653 00:44:49,112 --> 00:44:54,117 頼むからよ 元に戻してくれってば このおたんこが この! 654 00:44:54,117 --> 00:44:58,054 なんだと? 石豚 俺の言うことが 聞けねえような野郎はな 655 00:44:58,054 --> 00:45:02,058 一生 そうしてりゃいいんだい! 聞きます 聞きます 656 00:45:02,058 --> 00:45:04,060 二度と 「おたんこ猿」なんて言わねえか? 657 00:45:04,060 --> 00:45:06,062 言いません 二度と言いませんよ 658 00:45:06,062 --> 00:45:08,064 おたんこだなんて もう言いませんよ 659 00:45:08,064 --> 00:45:10,066 今まで言いましたか? それほど 660 00:45:10,066 --> 00:45:12,068 何度も言ってるじゃねえか 馬鹿野郎 661 00:45:12,068 --> 00:45:14,070 分かった 分かった 今 直してやるから 662 00:45:14,070 --> 00:45:16,072 悟浄 お前から直してやる 663 00:45:16,072 --> 00:45:19,075 おい どいたどいた どいたどいた 664 00:45:19,075 --> 00:45:23,079 う~んと… よし ああ こっちだ 665 00:45:23,079 --> 00:45:25,081 いくぞ 666 00:45:25,081 --> 00:45:28,084 (吹く音) 違うんだよ これね 667 00:45:28,084 --> 00:45:31,087 捜せよ! おい 頼むで ほんまに 668 00:45:31,087 --> 00:45:33,089 おい ちょっと 一緒にやったら… これだ これ 669 00:45:33,089 --> 00:45:35,091 (吹く音) 違うんだよ これは 670 00:45:35,091 --> 00:45:42,091 (八戒)もう 神さまなんて… 神さまなんて嫌だ! 671 00:45:44,100 --> 00:45:49,105 ≪(翠蓮)お~い! 猿! 672 00:45:49,105 --> 00:45:52,108 さよなら! 673 00:45:52,108 --> 00:45:55,111 <翠蓮王女の見送りを受けて➡ 674 00:45:55,111 --> 00:45:59,048 無事に朱紫国をあとにした 三蔵法師の一行は➡ 675 00:45:59,048 --> 00:46:03,052 再び 天竺への旅を急ぎます> 676 00:46:03,052 --> 00:46:07,056 <はてさて この先 いかなる波乱が 待ち受けておりましょうや> 677 00:46:07,056 --> 00:46:10,056 <それは 次回の講釈で> 678 00:46:12,061 --> 00:46:19,068 ♬『ガンダーラ』 679 00:46:19,068 --> 00:46:23,072 ♬ そこに行けば 680 00:46:23,072 --> 00:46:35,084 ♬ どんな夢も かなうというよ 681 00:46:35,084 --> 00:46:43,092 ♬ 誰もみな行きたがるが 682 00:46:43,092 --> 00:46:50,099 ♬ 遥かな世界 683 00:46:50,099 --> 00:46:54,103 ♬ その国の名は ガンダーラ 684 00:46:54,103 --> 00:46:58,040 ♬ 何処かにある ユートピア 685 00:46:58,040 --> 00:47:03,045 ♬ どうしたら行けるのだろう 686 00:47:03,045 --> 00:47:08,050 ♬ 教えて欲しい 687 00:47:08,050 --> 00:47:12,054 ♬ In Gandhara, Gandhara 688 00:47:12,054 --> 00:47:16,058 ♬ They say it was in India 689 00:47:16,058 --> 00:47:20,062 ♬ Gandhara, Gandhara 690 00:47:20,062 --> 00:47:24,066 ♬ 愛の国 Gandhara 691 00:47:24,066 --> 00:47:28,070 ♬ Gandhara, Gandhara 692 00:47:28,070 --> 00:47:32,074 ♬ They say it was in India 693 00:47:32,074 --> 00:47:36,078 ♬ Gandhara, Gandhara 694 00:47:36,078 --> 00:47:41,078 ♬ 愛の国 Gandhara 695 00:47:44,053 --> 00:47:47,056 <次回のお話は つい1杯が もう1杯> 696 00:47:47,056 --> 00:47:50,059 <赤い酒の魔力に 酔ってしまった悟浄と八戒> 697 00:47:50,059 --> 00:47:54,997 <謎の道士と 美女3人と 持ちつ持たれつ いい調子> 698 00:47:54,997 --> 00:47:59,001 <心に誓った天竺の修行の旅も 何のその> 699 00:47:59,001 --> 00:48:03,005 <三蔵・悟空を敵にして 快楽の道をまっしぐら> 700 00:48:03,005 --> 00:48:07,009 <「ああ 天竺も夢幻」と 三蔵 覚悟を決めた夜> 701 00:48:07,009 --> 00:48:11,009 <次回 「快楽の館 悟浄 白骨の恋」をお楽しみに>