1 00:00:35,240 --> 00:00:40,240 (風の音) 2 00:00:47,386 --> 00:00:49,321 小さな。 といえば➡ 3 00:00:49,321 --> 00:00:54,259 明治初年の日本ほど小さな国は なかったであろう。 4 00:00:54,259 --> 00:00:57,396 産業といえば 農業しかなく➡ 5 00:00:57,396 --> 00:01:01,266 人材といえば 300年の間 読書階級であった➡ 6 00:01:01,266 --> 00:01:04,266 旧士族しかなかった。 7 00:01:06,071 --> 00:01:08,006 明治維新によって➡ 8 00:01:08,006 --> 00:01:12,745 日本人は はじめて近代的な 「国家」というものを もった。 9 00:01:12,745 --> 00:01:17,416 たれもが 「国民」になった。 10 00:01:17,416 --> 00:01:21,754 不馴れながら その「国民」になった 日本人たちは➡ 11 00:01:21,754 --> 00:01:25,090 日本史上の最初の体験者として➡ 12 00:01:25,090 --> 00:01:27,993 その新鮮さに 昂揚した。 13 00:01:27,993 --> 00:01:31,897 この いたいたしいばかりの昂揚が わからなければ➡ 14 00:01:31,897 --> 00:01:36,368 この段階の歴史は わからない。 15 00:01:36,368 --> 00:01:40,706 社会の どういう階層の どういう家の子でも➡ 16 00:01:40,706 --> 00:01:45,043 ある一定の資格を取るために 必要な記憶力と根気さえあれば➡ 17 00:01:45,043 --> 00:01:51,383 博士にも 官吏にも 軍人にも 教師にもなりえた。 18 00:01:51,383 --> 00:01:58,056 この時代のあかるさは こういう楽天主義から来ている。 19 00:01:58,056 --> 00:02:01,927 いまからおもえば じつに こっけいなことに➡ 20 00:02:01,927 --> 00:02:06,732 米と絹のほかに主要産業のない この国家の連中が➡ 21 00:02:06,732 --> 00:02:11,603 ヨーロッパ先進国とおなじ 海軍を持とうとした。 22 00:02:11,603 --> 00:02:14,072 陸軍も同様である。 23 00:02:14,072 --> 00:02:17,743 財政のなりたつはずがない。 24 00:02:17,743 --> 00:02:21,079 が そのようにして➡ 25 00:02:21,079 --> 00:02:23,982 ともかくも 近代国家を つくりあげようというのが➡ 26 00:02:23,982 --> 00:02:27,419 もともと 維新成立の大目的であったし➡ 27 00:02:27,419 --> 00:02:33,719 維新後の新国民たちの 少年のような希望であった。 28 00:02:37,229 --> 00:02:41,934 この物語は その小さな国が➡ 29 00:02:41,934 --> 00:02:46,905 ヨーロッパにおける もっともふるい 大国の一つ ロシアと対決し➡ 30 00:02:46,905 --> 00:02:51,043 どのように ふるまったか という物語である。 31 00:02:51,043 --> 00:02:53,946 主人公は あるいは➡ 32 00:02:53,946 --> 00:02:58,717 この時代の小さな日本という ことになるかもしれないが➡ 33 00:02:58,717 --> 00:03:05,717 ともかくも われわれは 3人の 人物のあとを追わねばならない。 34 00:03:08,060 --> 00:03:13,932 四国は 伊予松山に 3人の男がいた。 35 00:03:13,932 --> 00:03:18,704 この ふるい城下町にうまれた 秋山真之は➡ 36 00:03:18,704 --> 00:03:20,772 日露戦争がおこるにあたって➡ 37 00:03:20,772 --> 00:03:22,908 勝利は 不可能に ちかいといわれた➡ 38 00:03:22,908 --> 00:03:25,944 バルチック艦隊を ほろぼすにいたる 作戦をたて➡ 39 00:03:25,944 --> 00:03:29,681 それを実施した。 40 00:03:29,681 --> 00:03:35,354 その兄の秋山好古は 日本の騎兵を育成し➡ 41 00:03:35,354 --> 00:03:38,857 史上最強の騎兵といわれる コサック師団をやぶるという➡ 42 00:03:38,857 --> 00:03:42,361 奇蹟を遂げた。 43 00:03:42,361 --> 00:03:47,199 もうひとりは 俳句 短歌といった➡ 44 00:03:47,199 --> 00:03:50,035 日本のふるい短詩型に 新風を入れて➡ 45 00:03:50,035 --> 00:03:56,035 その中興の祖となった 俳人 正岡子規である。 46 00:03:57,709 --> 00:04:02,381 かれらは 明治という時代人の体質で➡ 47 00:04:02,381 --> 00:04:06,251 前をのみ見つめながら あるく。 48 00:04:06,251 --> 00:04:10,055 のぼってゆく坂の上の青い天に➡ 49 00:04:10,055 --> 00:04:15,394 もし一朶の白い雲が かがやいているとすれば➡ 50 00:04:15,394 --> 00:04:21,266 それのみをみつめて 坂をのぼってゆくであろう。 51 00:04:21,266 --> 00:04:28,266 ♬~ 52 00:04:38,350 --> 00:04:42,050 (鐘の音) 53 00:04:45,223 --> 00:04:55,223 (鐘の音) 54 00:05:11,717 --> 00:05:19,717 ♬「ああ 金の世や 金の世や」 55 00:05:22,361 --> 00:05:29,568 ♬「地獄の沙汰も 金次第」 56 00:05:29,568 --> 00:05:33,338 日本には 金がない。 57 00:05:33,338 --> 00:05:38,010 日露戦争が始まる直前に 日本銀行が持っていた正貨は➡ 58 00:05:38,010 --> 00:05:42,347 わずか 1億1,700万円にすぎず➡ 59 00:05:42,347 --> 00:05:46,218 これでは 戦争ができない。 60 00:05:46,218 --> 00:05:50,022 日本銀行副総裁 高橋是清は➡ 61 00:05:50,022 --> 00:05:55,694 ロンドンにおける あらゆる主要銀行や 大資本家を歴訪した。 62 00:05:55,694 --> 00:05:59,364 が 結果は絶望的であった。 63 00:05:59,364 --> 00:06:02,401 かれらは 日本の立場に同情をしたが➡ 64 00:06:02,401 --> 00:06:07,105 しかし 金を貸す相手ではないと みていた。 65 00:06:07,105 --> 00:06:31,296 ♬~ 66 00:06:31,296 --> 00:06:35,834 (高橋)これじゃあ この戦は あと半年も もたんぞ。 67 00:06:35,834 --> 00:06:40,172 (深井)せめて 英国政府が動いてくれれば…。 68 00:06:40,172 --> 00:06:43,208 いや~ それは 期待はできん。 69 00:06:43,208 --> 00:06:50,515 英国世論は 白色人種の結束を乱してまでも➡ 70 00:06:50,515 --> 00:06:55,020 黄色人種に肩入れする事を 嫌っておる。 71 00:06:55,020 --> 00:06:59,691 そもそも 英国王室は ロシア皇帝とは親戚だ。 72 00:06:59,691 --> 00:07:11,303 ☎ 73 00:07:11,303 --> 00:07:13,303 (フロント係)ハロー。 74 00:07:16,141 --> 00:07:18,841 (深井)僕が出ます。 うん。 75 00:07:23,915 --> 00:07:27,385 (深井)ハロー。 フカイ スピーキング。➡ 76 00:07:27,385 --> 00:07:30,385 ハイ! アイム グッド。 サンクス。 ハウ アー ユー? 77 00:07:36,995 --> 00:07:40,332 (深井)えっ!? 高橋さん! 78 00:07:40,332 --> 00:07:42,267 どうした? パース銀行のシャンド取締役からです。 79 00:07:42,267 --> 00:07:44,669 5,000万 出してもいいという 金融家がいるそうです! 80 00:07:44,669 --> 00:07:46,605 何!? 81 00:07:46,605 --> 00:07:51,543 世界が この戦争を 注意深く見つめていた。 82 00:07:51,543 --> 00:07:56,243 大方の見方は 「ロシア有利」であった。 83 00:07:58,016 --> 00:08:01,353 撃ち方 始め! よ~い! 84 00:08:01,353 --> 00:08:05,690 11番 つけ! (水兵たち)はっ! よ~い! 85 00:08:05,690 --> 00:08:08,390 装填 2番! 86 00:08:12,030 --> 00:08:14,030 7番 遅いぞ! 87 00:08:29,581 --> 00:08:32,581 (島村)入るぞ。 88 00:08:34,286 --> 00:08:36,286 秋山。 89 00:08:40,826 --> 00:08:47,332 有馬が 大本営付になり 艦隊を去る事が決まった。 90 00:08:47,332 --> 00:08:50,168 (真之)有馬参謀が? 91 00:08:50,168 --> 00:08:55,868 体の方が だいぶ悪いらしい。 そうですか。 92 00:08:59,845 --> 00:09:05,650 有馬は 閉塞戦が うまくいかんかった事を➡ 93 00:09:05,650 --> 00:09:10,188 だいぶ 気に病んちゅうようやけえ。 94 00:09:10,188 --> 00:09:13,859 成る 成らぬは 天にあります。 95 00:09:13,859 --> 00:09:18,029 有馬さんも 我々も やれる事はやった。 96 00:09:18,029 --> 00:09:23,368 いよいよ 陸から 追い出してもらわねばならん。 97 00:09:23,368 --> 00:09:26,872 あとは…➡ 98 00:09:26,872 --> 00:09:31,042 我らが 旅順港に突っ込むか。 99 00:09:31,042 --> 00:09:37,148 今度 奴らが のさばり出るのは バルチック艦隊が回航した時です。 100 00:09:37,148 --> 00:09:40,185 その時では もう遅い。 101 00:09:40,185 --> 00:09:46,157 日本は 海上補給路を断たれ 満州の陸軍は 孤立無援となる。 102 00:09:46,157 --> 00:09:51,857 それは 日本が この戦争を失うという事じゃ。 103 00:09:53,832 --> 00:10:00,005 あの旅順というものについて 陸軍の感覚は鈍すぎる。 104 00:10:00,005 --> 00:10:04,876 ロシアの艦隊は 本国のバルチック艦隊を待っている。 105 00:10:04,876 --> 00:10:08,680 旅順が陥ちぬまま バルチック艦隊を迎えれば➡ 106 00:10:08,680 --> 00:10:13,018 連合艦隊に勝ち目はない。 107 00:10:13,018 --> 00:10:16,688 陸軍参謀本部は 開戦当初➡ 108 00:10:16,688 --> 00:10:22,360 「旅順攻略」というものは 作戦案の どの章にも いれていない。 109 00:10:22,360 --> 00:10:25,697 満州の大陸部を てのひらとすれば➡ 110 00:10:25,697 --> 00:10:30,035 小指1本 つきでているのが 遼東半島である。 111 00:10:30,035 --> 00:10:34,706 旅順要塞は 遼東半島の先のほうの 金州半島の➡ 112 00:10:34,706 --> 00:10:37,042 まだ先端にある。 113 00:10:37,042 --> 00:10:43,214 陸軍は その先端には さわらず 旅順北方の南山付近を占領し➡ 114 00:10:43,214 --> 00:10:47,552 その南山付近に 強力な防御線を構築して➡ 115 00:10:47,552 --> 00:10:54,225 旅順を封じ込めてしまってから 主力は 満州平野へ北上してゆく。 116 00:10:54,225 --> 00:11:00,031 つまり 小指の関節のあたりを糸で しばることによって 血行をとめ➡ 117 00:11:00,031 --> 00:11:03,935 旅順を腐らせる。 そういう作戦で➡ 118 00:11:03,935 --> 00:11:08,406 あくまでも 陸軍作戦の指向は 満州平野であり➡ 119 00:11:08,406 --> 00:11:14,079 地名でいえば 遼陽を制し 奉天を制することであった。 120 00:11:14,079 --> 00:11:21,753 軍旗に対し 敬礼! 頭 右! 121 00:11:21,753 --> 00:11:25,053 頭 右! 122 00:12:02,060 --> 00:12:08,400 海軍は 旅順を陸から攻略して 欲しいと 陸軍に強く要請した。 123 00:12:08,400 --> 00:12:10,902 これに対し 陸軍は➡ 124 00:12:10,902 --> 00:12:14,406 第一師団 第十一師団を割いて➡ 125 00:12:14,406 --> 00:12:17,909 新たに 第三軍を編成して 旅順攻略にあて➡ 126 00:12:17,909 --> 00:12:23,609 その司令官に乃木希典を任命した。 127 00:12:27,419 --> 00:12:30,922 (伊地知)津野田 あいは フランス語じゃな? 128 00:12:30,922 --> 00:12:34,526 (津野田)はい。 ロシアの機関砲の 威力を話しています。 129 00:12:34,526 --> 00:12:40,031 こん金州城で使用された ロシア軍のマキシム機関砲は➡ 130 00:12:40,031 --> 00:12:45,904 発射速度 毎分600発じゃ。 1門で 一個中隊に匹敵する。 131 00:12:45,904 --> 00:12:50,041 第二軍は 持てる砲弾の限りを 使うて 応戦したんじゃぞ。 132 00:12:50,041 --> 00:12:51,976 たった1日で➡ 133 00:12:51,976 --> 00:12:54,712 日清戦争の時に使った砲弾量を 撃ち尽くしたんじゃ。 134 00:12:54,712 --> 00:12:58,550 それで 死傷4,000では 全く計算が合いませんな。 135 00:12:58,550 --> 00:13:02,720 海軍の苦境は理解できる。 じゃっどん…➡ 136 00:13:02,720 --> 00:13:07,058 理解できるからちゅうて そん要請を丸飲みしておったら➡ 137 00:13:07,058 --> 00:13:11,563 陸軍の戦略が 成り立たんようになる。 138 00:13:11,563 --> 00:13:13,498 向こうの弾が増えれば➡ 139 00:13:13,498 --> 00:13:17,068 こっちの兵は いくらでも減るちゅう事じゃ。 140 00:13:17,068 --> 00:13:21,068 参謀長閣下 乃木閣下に聞こえます。 141 00:13:39,324 --> 00:13:43,024 津野田大尉。 (津野田)はい。 142 00:13:45,230 --> 00:13:51,930 南山のロシア陣地跡を見に行く。 (津野田)はい。 143 00:14:00,044 --> 00:14:02,947 (津野田)参謀長閣下は いかがされますか? 144 00:14:02,947 --> 00:14:06,217 (伊地知)これを読んで おおよその見当はついた。➡ 145 00:14:06,217 --> 00:14:10,517 貴官だけ随行せえ。 (津野田)はい。 146 00:14:12,891 --> 00:14:17,762 頭 右! 147 00:14:17,762 --> 00:14:26,738 ♬~ 148 00:14:26,738 --> 00:14:30,241 乃木の長男 勝典少尉は➡ 149 00:14:30,241 --> 00:14:36,014 歩兵第一連隊の小隊長として 金州城の攻撃に参加したが➡ 150 00:14:36,014 --> 00:14:40,351 ロシア軍の機関銃のために 盲管銃創をうけ➡ 151 00:14:40,351 --> 00:14:44,222 翌日 病院で死んだ。 152 00:14:44,222 --> 00:15:32,337 ♬~ 153 00:15:32,337 --> 00:15:38,209 閣下 そろそろ 日が暮れます。 154 00:15:38,209 --> 00:15:40,678 うん。 155 00:15:40,678 --> 00:15:45,350 山川 草木 転た 荒涼➡ 156 00:15:45,350 --> 00:15:49,520 十里 風 腥し 新戦場➡ 157 00:15:49,520 --> 00:15:52,423 征馬 前まず 人 語らず➡ 158 00:15:52,423 --> 00:15:56,861 金州 城外 斜陽に立つ という➡ 159 00:15:56,861 --> 00:15:58,796 詩人としての乃木の絶唱は➡ 160 00:15:58,796 --> 00:16:01,366 このときに できている。 161 00:16:01,366 --> 00:16:07,038 乃木は ロシアが放棄した大連に近い あたりに 最初の司令部を置き➡ 162 00:16:07,038 --> 00:16:11,038 旅順攻撃の作戦を練った。 163 00:16:15,380 --> 00:16:19,050 満州軍総司令官である大山 巌と➡ 164 00:16:19,050 --> 00:16:21,953 総参謀長 児玉源太郎は➡ 165 00:16:21,953 --> 00:16:26,924 裏長山列島の根拠地に 碇を 下ろしていた連合艦隊をたずね➡ 166 00:16:26,924 --> 00:16:31,696 旗艦 三笠で 東郷平八郎と会った。 167 00:16:31,696 --> 00:16:36,000 協同作戦について うちあわせるためであった。 168 00:16:36,000 --> 00:16:39,000 (東郷)こちらへ。 169 00:16:44,709 --> 00:16:49,013 (島村) 陸軍に 無理を強いるようで➡ 170 00:16:49,013 --> 00:16:52,684 心苦しいですけど…➡ 171 00:16:52,684 --> 00:16:58,356 旅順攻略は 焦眉の急です。 172 00:16:58,356 --> 00:17:01,259 海軍の希望は一つ。 173 00:17:01,259 --> 00:17:07,532 旅順港から ロシア艦隊を 追い出してもらえば 結構です。 174 00:17:07,532 --> 00:17:13,338 追い出してもらえば 必ず ロシア艦隊は 殲滅できます。 175 00:17:13,338 --> 00:17:15,273 (加藤)殲滅したら➡ 176 00:17:15,273 --> 00:17:21,546 連合艦隊は 一刻も早く 佐世保に戻って 艦の整備をし➡ 177 00:17:21,546 --> 00:17:24,449 バルチック艦隊に備えねばなりません。 178 00:17:24,449 --> 00:17:30,555 (大山)海軍の窮状は よう分かっちょいもす。 179 00:17:30,555 --> 00:17:38,363 陸軍としては 最大限 海軍のお役に立ちたかち存ずる。 180 00:17:38,363 --> 00:17:41,666 かたじけなく思っちょいもす。 181 00:17:41,666 --> 00:17:48,539 ただ バルチック艦隊が ロシアを出港したとは➡ 182 00:17:48,539 --> 00:17:51,843 まだ 聞いちょいもはんどん。 183 00:17:51,843 --> 00:17:55,346 (児玉)旅順攻略のために 新たに作った第三軍は➡ 184 00:17:55,346 --> 00:17:58,249 既に 大連に上陸し➡ 185 00:17:58,249 --> 00:18:06,357 8月下旬には 一気に 旅順要塞の攻略を始める。➡ 186 00:18:06,357 --> 00:18:12,230 要塞が攻略できりゃあ おのずと 艦隊は追い出せる。 187 00:18:12,230 --> 00:18:17,535 8月下旬の開始ですか。 そうじゃ。 188 00:18:17,535 --> 00:18:20,371 それで 間に合うでしょうか。 189 00:18:20,371 --> 00:18:23,207 旅順を何日で攻略できると お考えですか。 190 00:18:23,207 --> 00:18:25,143 秋山。 (児玉)まあ…。➡ 191 00:18:25,143 --> 00:18:31,082 大した時間は かかりますまい。 旅順などは 番外のようなもので。 192 00:18:31,082 --> 00:18:34,082 そうは思えません。 193 00:18:35,787 --> 00:18:41,993 海軍は 金州の要塞攻略に 艦砲射撃で 陸軍を援護しました。 194 00:18:41,993 --> 00:18:44,328 その時の経験では➡ 195 00:18:44,328 --> 00:18:48,199 ロシアの要塞は堅固で なまなかな砲では破壊できず➡ 196 00:18:48,199 --> 00:18:53,037 突撃する兵も 要塞の機関砲に なぎ倒され➡ 197 00:18:53,037 --> 00:18:59,677 信じられんほど ぎょうさんの 犠牲者を出したと聞いとります。 198 00:18:59,677 --> 00:19:05,183 海軍にとっては 何より 時間が肝心です。 199 00:19:05,183 --> 00:19:09,020 もし 旅順要塞の攻略に 時間がかかるようなら➡ 200 00:19:09,020 --> 00:19:12,356 要塞を陥落させる必要なぞ ありません。 201 00:19:12,356 --> 00:19:14,859 旅順港に閉じ籠もるロシア艦隊に➡ 202 00:19:14,859 --> 00:19:17,695 砲弾を撃ち込んでくれさえすれば それで ええんです。 203 00:19:17,695 --> 00:19:20,364 (島村)秋山 待て! お聞き下さい。 204 00:19:20,364 --> 00:19:24,202 そのために 旅順の西北に位置する➡ 205 00:19:24,202 --> 00:19:27,038 この高地を 迅速に奪取して頂きたい。 206 00:19:27,038 --> 00:19:31,309 高さが203mあり ここに登れば 旅順港が一望できます。 207 00:19:31,309 --> 00:19:35,646 つまり この二〇三高地に 観測点を置き 砲撃をすれば➡ 208 00:19:35,646 --> 00:19:41,946 2階から石を落とす要領で 容易に 艦隊を砲撃する事ができます。 209 00:19:48,226 --> 00:19:52,997 秋山というたの。➡ 210 00:19:52,997 --> 00:19:56,297 君が 秋山好古の弟か。 211 00:19:57,869 --> 00:19:59,871 はい。 212 00:19:59,871 --> 00:20:04,171 海軍一の秀才じゃそうやの。 213 00:20:06,544 --> 00:20:13,017 ロシア艦隊の追い出しは 確かに 陸軍が引き受けた。 214 00:20:13,017 --> 00:20:16,687 しかし 敵艦隊の追い出しのためだけに➡ 215 00:20:16,687 --> 00:20:21,559 第三軍4万を動かす訳にはいかん。 216 00:20:21,559 --> 00:20:28,299 第三軍の目的は 旅順そのものを落とす事じゃ。 217 00:20:28,299 --> 00:20:36,499 ♬~ 218 00:20:45,716 --> 00:20:49,416 頭 右! 219 00:20:53,591 --> 00:20:56,791 頭 左! 220 00:21:10,408 --> 00:21:15,279 みんな 気張っちょるねえ。 (田中)任務に戻れ! 221 00:21:15,279 --> 00:21:22,420 児玉と乃木は おなじ長州人で おなじく維新後 陸軍に籍を置き➡ 222 00:21:22,420 --> 00:21:25,089 明治10年の西南の役では➡ 223 00:21:25,089 --> 00:21:30,761 双方 若い少佐として 熊本で 西郷軍と戦った。 224 00:21:30,761 --> 00:21:35,600 閣下 その様子では 満州平野を走れませんぞ。 225 00:21:35,600 --> 00:21:43,040 ハハハハハ! 満州の作戦は 全部 児玉さあに任せちょいもす。 226 00:21:43,040 --> 00:21:48,040 こん大山が走るなんど 頭にありもはん。 ハハハハハ! 227 00:21:59,590 --> 00:22:03,290 頭 右! 228 00:22:10,267 --> 00:22:12,403 直れ! 229 00:22:12,403 --> 00:22:15,740 あれは 乃木さあか。 230 00:22:15,740 --> 00:22:19,440 乃木! 乃木よ! 231 00:22:22,413 --> 00:22:27,113 司令官自ら お出迎えとは もったいないのう。 232 00:22:40,898 --> 00:22:46,370 旅順攻略の方針ですが…。 おう 伊地知。 233 00:22:46,370 --> 00:22:51,709 ロシアは 要塞を造るのに ばく大な費用をかけておりもす。 234 00:22:51,709 --> 00:22:55,546 ばく大な費用をかけておる事 だけは 分かりもすが➡ 235 00:22:55,546 --> 00:23:00,217 そん中身については 皆目 分かっておりもはん。 236 00:23:00,217 --> 00:23:03,721 (乃木)日清戦争で 我らが占領した時とは➡ 237 00:23:03,721 --> 00:23:10,895 様変わりしちょる。 じゃが ロシアは 一切の諜報活動を寄せつけんので。 238 00:23:10,895 --> 00:23:15,232 本来ならば 入念に威力偵察を重ねて➡ 239 00:23:15,232 --> 00:23:18,135 敵の配備を把握せんにゃ ならんところですが➡ 240 00:23:18,135 --> 00:23:21,405 時間がありもはん。 うむ。 241 00:23:21,405 --> 00:23:27,211 いずれにせよ 方針としては 東北正面から攻めるのが➡ 242 00:23:27,211 --> 00:23:29,146 正攻法でしょう。 243 00:23:29,146 --> 00:23:31,115 (児玉)理由。 244 00:23:31,115 --> 00:23:33,684 (伊地知) 旅順の中心まで延びる鉄道は➡ 245 00:23:33,684 --> 00:23:36,520 既に 我が軍の手にありもす。➡ 246 00:23:36,520 --> 00:23:40,691 鉄道を補給線として 攻城砲を展開し➡ 247 00:23:40,691 --> 00:23:48,032 突破できれば 直ちに 要塞内の 死命を制する事ができもんそう。 248 00:23:48,032 --> 00:23:51,032 二〇三高地は どこじゃ? 249 00:23:54,705 --> 00:23:58,876 海軍の参謀が わしに説教しよった。 250 00:23:58,876 --> 00:24:00,811 二〇三高地を攻略すりゃあ➡ 251 00:24:00,811 --> 00:24:03,714 まるで 2階から 石を落とすような要領で➡ 252 00:24:03,714 --> 00:24:08,214 旅順艦隊を攻撃できるとな。 253 00:24:09,887 --> 00:24:13,390 鉄道から離れたら 戦えもはん。 254 00:24:13,390 --> 00:24:17,061 敵要塞の布陣が 把握できん現状では➡ 255 00:24:17,061 --> 00:24:21,899 我が全力を注ぎ込める 東北正面を攻めるべきでしょう。 256 00:24:21,899 --> 00:24:27,772 児玉 伊地知は 抜かりのうやっちょる。 257 00:24:27,772 --> 00:24:31,342 心配は無用じゃ。 258 00:24:31,342 --> 00:24:34,642 8月中には なんとかなるか。 259 00:24:41,352 --> 00:24:47,224 7月下旬 第三軍は 金州半島を南北に遮断しつつ➡ 260 00:24:47,224 --> 00:24:54,524 ついに 旅順要塞の前面に展開し 総攻撃の態勢をとった。 261 00:24:58,369 --> 00:25:05,369 総攻撃の予定日は 8月19日に きめた。 262 00:25:14,218 --> 00:25:19,218 (汽笛) 263 00:25:28,232 --> 00:25:33,070 (汽笛) 264 00:25:33,070 --> 00:25:35,673 (受信ベルの音) 265 00:25:35,673 --> 00:25:38,173 扶桑から 連隊長官宛て。 266 00:25:43,547 --> 00:25:46,317 哨戒艇から電報が入りました。 267 00:25:46,317 --> 00:25:51,317 「港内に 煤煙高く上がり 敵艦隊 出動の兆しあり」 以上。 268 00:25:58,896 --> 00:26:03,200 陸軍の動きに 敵が反応したようじゃの。 269 00:26:03,200 --> 00:26:08,038 はい。 参謀長 作戦計画どおりでいきます。 270 00:26:08,038 --> 00:26:10,038 うむ。 271 00:26:13,911 --> 00:26:19,383 各艦 奮迅の働きを望む。 272 00:26:19,383 --> 00:26:23,383 一艦余す事なく殲滅する。 273 00:26:28,058 --> 00:26:30,394 準備 急げ! (一同)はっ! 274 00:26:30,394 --> 00:26:39,103 ♬~ 275 00:26:39,103 --> 00:26:41,672 旗旒 用意。 (信号長)旗旒 用意。 276 00:26:41,672 --> 00:26:45,009 2Y 揚げ! 2Y 揚げ! 277 00:26:45,009 --> 00:26:58,022 ♬~ 278 00:26:58,022 --> 00:27:00,524 突っかかってくる。 279 00:27:00,524 --> 00:27:06,030 敵は 必ず 突っかかってくる。 280 00:27:06,030 --> 00:27:43,167 ♬~ 281 00:27:43,167 --> 00:27:47,037 (佐藤)昨日の海軍の砲撃は ここまでも よく聞こえました。 282 00:27:47,037 --> 00:27:50,674 皆で 肩を組んで 声援を送っておりましたよ。 283 00:27:50,674 --> 00:27:54,845 全く 猛烈だったね。 284 00:27:54,845 --> 00:27:58,682 残念ながら 敵艦隊殲滅はならずと 聞き及びましたが➡ 285 00:27:58,682 --> 00:28:03,854 一体 どれほどの痛撃を 食らわせたものでしょうか。 286 00:28:03,854 --> 00:28:16,654 ♬~ 287 00:28:19,036 --> 00:28:24,375 連合艦隊の作戦は 失敗に終わった。 288 00:28:24,375 --> 00:28:29,880 ロシアの艦隊は 大きな被害を 受けはしたが 旅順に逃げ戻り➡ 289 00:28:29,880 --> 00:28:37,680 結果として 連合艦隊は ふたたび 旅順港の番人になった。 290 00:28:47,364 --> 00:28:51,001 残念じゃ。 まっこて 残念である。 291 00:28:51,001 --> 00:28:57,508 何か月も 旅順港で 待ち構えちょったとに…➡ 292 00:28:57,508 --> 00:29:02,846 千載一遇の好機を 逃すなんだち!➡ 293 00:29:02,846 --> 00:29:05,182 お前たちも 気を付けんといかんど。➡ 294 00:29:05,182 --> 00:29:09,382 いつの間にか 潜り込んでくって。 295 00:29:12,923 --> 00:29:15,692 旅順の第三軍司令部には➡ 296 00:29:15,692 --> 00:29:21,031 海軍から 連絡将校として 岩村団次郎中佐が派遣されていた。 297 00:29:21,031 --> 00:29:26,703 (大庭) まあ しかし かなりの打撃を 食らわせたのだから。 ねえ。 298 00:29:26,703 --> 00:29:29,540 旅順艦隊の意図が 出撃ではなく➡ 299 00:29:29,540 --> 00:29:31,809 ウラジオストクへの 逃走であった事が➡ 300 00:29:31,809 --> 00:29:33,744 見抜けなかったのです。 301 00:29:33,744 --> 00:29:37,614 海上 逃げの一手の敵を捉え 撃沈するという事は➡ 302 00:29:37,614 --> 00:29:42,453 世界の いかなる海軍を もってしても 至難の業なのです。 303 00:29:42,453 --> 00:29:48,358 岩村中佐 まあ そげん言い訳せんでもよか。 304 00:29:48,358 --> 00:29:51,829 艦隊がおっても おらんでも 旅順は落とす。 305 00:29:51,829 --> 00:29:57,000 そんために こげんして 泥だらけになっておっとじゃ。➡ 306 00:29:57,000 --> 00:30:02,339 旅順要塞が落ちれば 艦隊も おのずと出ていくじゃろ。 307 00:30:02,339 --> 00:30:08,512 海軍は そいまで また 口を開けて 待っておればよか。 ハハハハハ! 308 00:30:08,512 --> 00:30:11,548 (白井)しかし まあ 残念な事でしたな。 309 00:30:11,548 --> 00:30:15,348 (伊地知)ほんのこて。 310 00:30:25,929 --> 00:30:33,203 8月19日 第三軍は 旅順総攻撃を開始した。 311 00:30:33,203 --> 00:30:37,875 (大砲の音) 312 00:30:37,875 --> 00:30:51,388 ♬~ 313 00:30:51,388 --> 00:30:56,059 その作戦計画は 要塞の東北正面➡ 314 00:30:56,059 --> 00:30:59,930 すなわち 二龍山 東鶏冠山➡ 315 00:30:59,930 --> 00:31:04,568 両砲台間を 攻撃の主目標とするものである。 316 00:31:04,568 --> 00:31:08,238 要塞の もっとも堅固な部分を 突破することで➡ 317 00:31:08,238 --> 00:31:11,909 一気に 要塞の壊滅を 狙ったのである。 318 00:31:11,909 --> 00:31:16,747 撃て~! (大砲の音) 319 00:31:16,747 --> 00:31:20,747 (大砲の音) 320 00:31:25,255 --> 00:31:31,361 (銃声) 321 00:31:31,361 --> 00:31:37,061 (小隊長)突撃~! 進め! 322 00:31:39,536 --> 00:31:50,736 (大砲の音と銃声) 323 00:32:00,924 --> 00:32:03,924 突撃! 進め! 324 00:32:25,983 --> 00:32:28,283 しっかりしろ! 325 00:32:35,359 --> 00:32:37,359 (一戸)閣下! 326 00:32:39,029 --> 00:32:40,964 戦闘開始から1時間で➡ 327 00:32:40,964 --> 00:32:45,535 第七連隊は 連隊長以下 ことごとく 戦死 または 負傷。 328 00:32:45,535 --> 00:32:47,735 (津野田)たった1時間…。 329 00:32:51,041 --> 00:32:54,041 (津野田)閣下 危険です! 330 00:32:58,915 --> 00:33:00,915 ご苦労! 331 00:33:15,065 --> 00:35:16,553 ♬~ 332 00:35:16,553 --> 00:35:18,488 突っ込め~! 333 00:35:18,488 --> 00:36:05,688 ♬~ 334 00:36:08,905 --> 00:36:12,742 ロシア側は 旅順要塞をつくるについて➡ 335 00:36:12,742 --> 00:36:15,879 セメントを 20万樽以上 つかっている。 336 00:36:15,879 --> 00:36:20,750 すべて ベトンでかため 堡塁群が たがいに連絡しあっている。 337 00:36:20,750 --> 00:36:23,220 野砲程度の砲弾を うちこんでも➡ 338 00:36:23,220 --> 00:36:25,555 砲台の上の土砂を 吹きとばすだけで➡ 339 00:36:25,555 --> 00:36:29,355 堡塁の本体には すこしも損傷をあたえない。 340 00:37:00,023 --> 00:37:28,051 ♬~ 341 00:37:28,051 --> 00:37:33,657 砲台の前には 地雷原があり 鉄条網があり➡ 342 00:37:33,657 --> 00:37:37,327 そのまわりに 機関銃と速射砲がある。 343 00:37:37,327 --> 00:37:42,999 日本軍は 一隊全滅すれば いま一隊が 屍をこえて突撃し➡ 344 00:37:42,999 --> 00:37:46,870 まれに 砲台の胸壁に よじのぼる者があっても➡ 345 00:37:46,870 --> 00:37:50,674 登った向こうには また 側防機関銃があり➡ 346 00:37:50,674 --> 00:37:53,343 そこを走りぬけて 突入したところで➡ 347 00:37:53,343 --> 00:37:56,643 さらに また 防御がある。 348 00:37:58,214 --> 00:38:03,687 旅順攻撃は 維新後 近代化を いそいだ日本人にとって➡ 349 00:38:03,687 --> 00:38:07,357 はじめて 「近代」というものの おそろしさに接した➡ 350 00:38:07,357 --> 00:38:10,694 最初の体験であったかもしれない。 351 00:38:10,694 --> 00:38:14,364 要塞そのものが 「近代」を象徴していた。 352 00:38:14,364 --> 00:38:19,869 それを知ることを 日本人は 血であがなった。 353 00:38:19,869 --> 00:38:43,193 ♬~ 354 00:38:43,193 --> 00:38:47,330 (兼松)戦死者 歩兵第七連隊➡ 355 00:38:47,330 --> 00:38:50,367 歩兵大佐 大内守静。➡ 356 00:38:50,367 --> 00:38:53,203 歩兵少佐 佐久間金吾。➡ 357 00:38:53,203 --> 00:38:56,339 歩兵少佐 吉田為次郎。➡ 358 00:38:56,339 --> 00:38:59,843 歩兵中尉 野村知夫。➡ 359 00:38:59,843 --> 00:39:03,179 歩兵大尉 西田憑次郎。➡ 360 00:39:03,179 --> 00:39:06,082 歩兵中尉 太田貞夫。➡ 361 00:39:06,082 --> 00:39:08,282 歩兵中尉…。 362 00:39:14,691 --> 00:39:16,726 撤退命令が出たなどと➡ 363 00:39:16,726 --> 00:39:19,195 たわけた事を言う者が おりますけど➡ 364 00:39:19,195 --> 00:39:22,232 まさか 本当ではないでしょうね!? 365 00:39:22,232 --> 00:39:25,702 明日には 砲弾が尽きる。 366 00:39:25,702 --> 00:39:30,573 こげんも明瞭な弾量の差の下で 前進を試みっとは➡ 367 00:39:30,573 --> 00:39:32,976 いたずらに 鉄火に 身をさらすようなもんじゃ! 368 00:39:32,976 --> 00:39:35,645 弾量の差は 初めから 分かっておったではないですか! 369 00:39:35,645 --> 00:39:37,981 それで なぜ 要塞正面を 無理押ししますか! 370 00:39:37,981 --> 00:39:42,318 おい! 陸軍の作戦に 海軍が 口出しするか! 371 00:39:42,318 --> 00:39:46,618 ここで やめて 次の総攻撃は いつになりますろうか? 372 00:39:48,191 --> 00:39:52,495 もし 旅順艦隊を撃滅できんうちに バルチック艦隊がやって来たら➡ 373 00:39:52,495 --> 00:39:54,531 日本は終わりじゃ 言うがじゃ! (伊地知)何じゃっち!? 374 00:39:54,531 --> 00:39:58,301 (岩村)陸軍は 帝国が滅んでも 構わんとおっしゃるがか! 375 00:39:58,301 --> 00:40:01,301 岩村! 376 00:40:08,945 --> 00:40:13,349 8月24日 午後4時➡ 377 00:40:13,349 --> 00:40:17,349 乃木は 以下の命令を 全軍に発した。 378 00:40:29,699 --> 00:40:31,634 早う降ろせ! 早う降ろせ! (副直将校)秋山参謀! 379 00:40:31,634 --> 00:40:35,371 早う降ろせ! (島村)秋山! 380 00:40:35,371 --> 00:40:39,071 早う降ろせ! おう! 何をするつもりか。 381 00:40:40,710 --> 00:40:47,050 旅順へ行きます。 第三軍に 直談判です。 何やと? 382 00:40:47,050 --> 00:40:50,920 初めから 要塞など 落とさんでええと言うたはずです。 383 00:40:50,920 --> 00:40:52,922 1万6,000もの死傷が出たんは➡ 384 00:40:52,922 --> 00:40:55,225 第三軍が 作戦目的を 分かっていないからです! 385 00:40:55,225 --> 00:40:58,061 それを言いに行きます! 386 00:40:58,061 --> 00:41:01,397 バカ野郎! 387 00:41:01,397 --> 00:41:07,203 第三軍は 今 傷だらけじゃ。 それが分からんか! 388 00:41:07,203 --> 00:41:09,572 参謀長は あれで よしと言われますか! 389 00:41:09,572 --> 00:41:13,409 敵の要塞に 兵をぶつけるような 作戦で よしと言われますか! 390 00:41:13,409 --> 00:41:15,745 やあ~っ! 391 00:41:15,745 --> 00:41:22,445 頭を冷やせ! 喧嘩する相手を間違えるな! 392 00:41:34,230 --> 00:41:42,705 敵を みすみす取り逃がした我らが 文句ばかり言うても➡ 393 00:41:42,705 --> 00:41:49,579 陸軍とて 聞く耳 持たんぞ。 394 00:41:49,579 --> 00:42:06,729 ♬~ 395 00:42:06,729 --> 00:42:10,066 日本軍の死傷は 1万6,000にのぼるという➡ 396 00:42:10,066 --> 00:42:12,402 すさまじい敗北におわり➡ 397 00:42:12,402 --> 00:42:17,073 しかも 旅順をおとすどころか その大要塞の鉄壁には➡ 398 00:42:17,073 --> 00:42:21,744 かすり傷ひとつ 負わせることが できなかった。 399 00:42:21,744 --> 00:42:27,444 要塞側の圧倒的な勝利であった。 400 00:42:30,420 --> 00:42:35,024 (好古)馬 引け! 陣地変換! 陣地変換! 401 00:42:35,024 --> 00:42:39,724 (山県)「一挙 直ちに屠れ 旅順の城を」じゃ! 402 00:42:46,636 --> 00:44:25,336 ♬~