1 00:00:04,137 --> 00:00:13,146 (映写機の音) 2 00:00:19,953 --> 00:00:23,290 ♬~ 3 00:00:23,290 --> 00:00:30,163 四国は 伊予松山に 3人の男がいた。 4 00:00:30,163 --> 00:00:35,302 このふるい城下町にうまれた 秋山真之は➡ 5 00:00:35,302 --> 00:00:37,804 日露戦争が起こるにあたって➡ 6 00:00:37,804 --> 00:00:39,740 勝利は 不可能に ちかいといわれた➡ 7 00:00:39,740 --> 00:00:43,610 バルチック艦隊を ほろぼすにいたる 作戦をたて➡ 8 00:00:43,610 --> 00:00:47,514 それを実施した。 9 00:00:47,514 --> 00:00:54,254 その兄の秋山好古は 日本の騎兵を育成し➡ 10 00:00:54,254 --> 00:00:58,191 史上最強の騎兵といわれる コサック師団をやぶるという➡ 11 00:00:58,191 --> 00:01:01,929 奇蹟を遂げた。 12 00:01:01,929 --> 00:01:05,799 もうひとりは 俳句 短歌といった➡ 13 00:01:05,799 --> 00:01:08,802 日本のふるい短詩型に 新風を入れて➡ 14 00:01:08,802 --> 00:01:14,808 その中興の祖となった 俳人 正岡子規である。 15 00:01:16,476 --> 00:01:21,281 かれらは 明治という時代人の体質で➡ 16 00:01:21,281 --> 00:01:25,152 前をのみ見つめながら あるく。 17 00:01:25,152 --> 00:01:29,623 のぼってゆく坂の上の青い天に➡ 18 00:01:29,623 --> 00:01:33,493 もし一朶の白い雲が かがやいているとすれば➡ 19 00:01:33,493 --> 00:01:39,633 それのみをみつめて 坂をのぼってゆくであろう。 20 00:01:39,633 --> 00:01:50,344 ♬~ 21 00:02:02,255 --> 00:02:04,591 東京に戻った子規は➡ 22 00:02:04,591 --> 00:02:07,260 新聞「日本」に➡ 23 00:02:07,260 --> 00:02:12,265 俳句についての文章を 連載し始めていた。 24 00:02:17,604 --> 00:02:19,606 (子規)こんちは~。 25 00:02:21,475 --> 00:02:27,280 この当時 明治の新聞界で 特異な地歩を占めた➡ 26 00:02:27,280 --> 00:02:29,616 「日本」の社長を務めたのは➡ 27 00:02:29,616 --> 00:02:33,954 陸 羯南である。 28 00:02:33,954 --> 00:02:39,292 羯南は 子規の叔父で親友の 加藤恒忠から 子規をあずかり➡ 29 00:02:39,292 --> 00:02:42,195 責任をもたされている。 30 00:02:42,195 --> 00:02:45,799 (陸 羯南)なかなか よく書けとるじゃないですか。 31 00:02:45,799 --> 00:02:49,970 正岡君の手にかかると 俳句も 何か 新しい文芸のように➡ 32 00:02:49,970 --> 00:02:51,905 生き生きとして見えるから 不思議です。 33 00:02:51,905 --> 00:02:55,609 ありがとうございます。 おい! これ 頼みます。 34 00:02:57,310 --> 00:03:00,914 あの… 実は 陸先生に ちいとばかり➡ 35 00:03:00,914 --> 00:03:03,817 ご相談したいことがありまして。 何ですか? 36 00:03:03,817 --> 00:03:07,254 帝国大学を退学させてつかあさい。 えっ? 37 00:03:07,254 --> 00:03:10,924 申し訳ございません。 やめて どうするんですか? 38 00:03:10,924 --> 00:03:17,731 アシを 新聞「日本」の 社員にしてつかあさい。 39 00:03:20,267 --> 00:03:23,937 アシは俳句で身を立てたいんじゃ。 だからといって➡ 40 00:03:23,937 --> 00:03:29,409 あんなに苦労して入った 帝大を退学ですか?それは…。 41 00:03:29,409 --> 00:03:31,778 閑静な駒込の下宿に居座って➡ 42 00:03:31,778 --> 00:03:35,115 苦手な勉学に 励もうとしたんじゃけど➡ 43 00:03:35,115 --> 00:03:39,286 きれいな机が気持ちよくて うきうきしておるうちに➡ 44 00:03:39,286 --> 00:03:45,158 何か知らんが 俳句が のこのこ のこのこ➡ 45 00:03:45,158 --> 00:03:48,295 浮かんできよりまして。 のこのこ のこのこですか。 46 00:03:48,295 --> 00:03:51,998 そりゃいい。 そう そうなんです。 47 00:03:54,634 --> 00:03:59,806 俳句という魔物に取りつかれたら もう助かりようがありません。 48 00:03:59,806 --> 00:04:02,576 それに…。 49 00:04:02,576 --> 00:04:05,479 それに? 50 00:04:05,479 --> 00:04:08,448 今のうちに 急いで やっておかねばと➡ 51 00:04:08,448 --> 00:04:12,586 少々 焦っとります。 52 00:04:12,586 --> 00:04:17,591 アシには もう 時間が そんなにはないけん。 53 00:04:20,260 --> 00:04:25,599 先生。 アシは 俳句に➡ 54 00:04:25,599 --> 00:04:29,603 自分の一生を かける覚悟ですけん。 55 00:04:32,272 --> 00:04:47,287 ♬~ 56 00:04:47,287 --> 00:04:51,625 分かりました。 入社を許可しましょう。 57 00:04:51,625 --> 00:04:56,429 本当じゃろか!いっそのこと 私の家に 引っ越してきたらいい。 58 00:04:56,429 --> 00:05:01,234 あなたの病気が心配です。 だんだん。 じゃけんど 先生➡ 59 00:05:01,234 --> 00:05:04,137 アシには 今 国に残してきた 家族がおりまして➡ 60 00:05:04,137 --> 00:05:08,742 これを機に アシが引き取って 養おう思うとるんじゃけど。 61 00:05:08,742 --> 00:05:12,612 だったら 母上も呼んだらいい。 国の母上には 私から➡ 62 00:05:12,612 --> 00:05:17,250 手紙を書いてあげましょう。 そうと決まれば… おい! 63 00:05:17,250 --> 00:05:20,921 いや 実は 先生。 実は それだけじゃのうて➡ 64 00:05:20,921 --> 00:05:24,591 あの… 何と言うたらええんか。 何ですか? 65 00:05:24,591 --> 00:05:29,396 まことに申し上げにくいこと なんじゃけど…。 66 00:05:31,932 --> 00:05:37,804 実は 妹が アシの面倒を見るいうて➡ 67 00:05:37,804 --> 00:05:41,641 嫁ぎ先を飛び出しよりまして 今 実家に戻っておりまして➡ 68 00:05:41,641 --> 00:05:45,111 そんで…。 なら 妹さんも呼んだらいい。 69 00:05:45,111 --> 00:05:49,416 隣の家が空いています。 そこを借りてあげましょう。 ねえ。 70 00:05:49,416 --> 00:05:52,619 先生… だんだん。 71 00:05:54,621 --> 00:05:57,290 頑張れよ! ありがとうございます! 72 00:05:57,290 --> 00:06:01,161 子規の俳句や俳論が 大きく成長したのは➡ 73 00:06:01,161 --> 00:06:05,865 新聞「日本」に 入った時期からであろう。 74 00:06:08,568 --> 00:06:14,441 秋山好古は この前年の明治24年暮れに➡ 75 00:06:14,441 --> 00:06:17,911 フランスから帰朝していた。 76 00:06:17,911 --> 00:06:23,583 (児玉)騎兵は 陸軍の華じゃのう。 動きが迅速で的確じゃ。 77 00:06:23,583 --> 00:06:26,086 フランス仕込みっちゅうやつか? 78 00:06:26,086 --> 00:06:30,257 (好古)いや フランス騎兵に比べれば まだまだです。 79 00:06:30,257 --> 00:06:32,592 個々の動きは 様になってきましたが➡ 80 00:06:32,592 --> 00:06:36,930 集団の統率行動が 更に必要です。 81 00:06:36,930 --> 00:06:40,800 そこで 新たに 訓練計画を立てました。 82 00:06:40,800 --> 00:06:43,603 秋山 気合いが入っとるのう。 83 00:06:43,603 --> 00:06:50,277 日本の騎兵の将来は おぬしの双肩に かかっとるぞ。 84 00:06:50,277 --> 00:06:54,781 ところで おぬし 所帯は持たんのか?はっ? 85 00:06:54,781 --> 00:06:58,285 どうじゃ? はあ…。 86 00:06:58,285 --> 00:07:04,057 どうした? 馬の話は得手じゃが おなごの話は苦手か? 87 00:07:04,057 --> 00:07:08,361 閣下。 アシは 今 生活に不便はしとりません。 88 00:07:08,361 --> 00:07:14,901 それとこれとは 話が別じゃ。 お前も そろそろ所帯を持て。 89 00:07:14,901 --> 00:07:19,239 いや そう申されましても。 90 00:07:19,239 --> 00:07:24,110 いつまでも 独り身でおって 母上に心配をかけてはいかん。 91 00:07:24,110 --> 00:07:27,113 早う 嫁をもらえ。 92 00:07:27,113 --> 00:07:31,418 母が気に入る相手が なかなか おらんもんで。 93 00:07:35,789 --> 00:07:43,930 この年 好古は 松山に残っていた 母 お貞に 家をひきはらわせ➡ 94 00:07:43,930 --> 00:07:46,933 東京へよんだ。 95 00:07:54,274 --> 00:08:01,881 (貞)信さん。 今日 児玉様が お見えになられたぞね。 96 00:08:01,881 --> 00:08:03,817 児玉閣下が? 97 00:08:03,817 --> 00:08:09,756 「秋山に縁談がなければ わしが世話します」➡ 98 00:08:09,756 --> 00:08:14,227 おっしゃってくださってのう。 (笑い声) 99 00:08:14,227 --> 00:08:18,898 もう びっくりするやら 恐縮するやらで➡ 100 00:08:18,898 --> 00:08:24,237 まことに ありがたいお話じゃった。 101 00:08:24,237 --> 00:08:26,573 信さん➡ 102 00:08:26,573 --> 00:08:30,243 「母が気に入りさえすれば それでええ」。 103 00:08:30,243 --> 00:08:35,115 そう言うたそうじゃね? それは そう言うしか…。 104 00:08:35,115 --> 00:08:40,120 言うたんじゃね? 言いました。 105 00:08:42,255 --> 00:08:46,126 気に入ったお人が おります。 母上。 106 00:08:46,126 --> 00:08:50,130 今度の休みに会うてもらいます。 107 00:08:53,266 --> 00:08:59,139 母上。 そのお方 誰ぞなもし? 108 00:08:59,139 --> 00:09:03,877 今は言えんがね。 109 00:09:03,877 --> 00:09:34,741 ♬~ 110 00:09:34,741 --> 00:09:37,544 ここは? 111 00:09:39,245 --> 00:09:45,585 信さんが下宿しとった 佐久間様じゃ。 112 00:09:45,585 --> 00:10:17,951 ♬~ 113 00:10:17,951 --> 00:10:21,955 (よし)失礼いたします。 114 00:10:27,293 --> 00:10:33,299 (多美)お久しゅうございます。 よう お越しくださいました。 115 00:10:40,306 --> 00:10:46,312 フランスから ご無事のお帰り おめでとうございます。 116 00:10:48,648 --> 00:10:51,451 お元気そうで 何よりです。 117 00:10:57,323 --> 00:11:02,328 お姫様こそ ご立派になられ お喜び申し上げます。 118 00:11:19,279 --> 00:11:21,948 信三郎さんは 学問好きで➡ 119 00:11:21,948 --> 00:11:27,287 弟の淳五郎さんは いたずら好きだったそうですね。 120 00:11:27,287 --> 00:11:30,790 お城山に登ると 海が きらきら輝いて➡ 121 00:11:30,790 --> 00:11:34,994 とても きれいでした。 夏みかんも おいしかった。 122 00:11:36,596 --> 00:11:39,966 お姫様 松山に行かれましたか? 123 00:11:39,966 --> 00:11:43,836 はい 去年の夏。 その節は お邪魔いたしました。 124 00:11:43,836 --> 00:11:47,307 とても楽しゅうございました。 125 00:11:47,307 --> 00:11:53,813 こちらこそ。 信さんの東京での話 いっぱい聞かせてもろて➡ 126 00:11:53,813 --> 00:11:57,517 ありがとうございました。 127 00:11:59,152 --> 00:12:02,655 相変わらずの おてんばじゃ。 128 00:12:08,261 --> 00:12:11,598 信さん よう言うとりましたのう。 129 00:12:11,598 --> 00:12:17,770 「軍人にとって結婚は邪魔じゃけん 35までは せん」いうて。 130 00:12:17,770 --> 00:12:24,777 はい アシの哲学ですけん。 今年 いくつにおなりじゃ? 131 00:12:29,282 --> 00:12:32,285 35です。 132 00:12:35,154 --> 00:12:40,293 今でも 茶碗1つで お暮らしですか? 133 00:12:40,293 --> 00:12:46,165 いや 母と暮らしておりますけん 今は 2つほど。 134 00:12:46,165 --> 00:12:50,169 そうですよね。 (笑い声) 135 00:12:53,640 --> 00:12:58,978 もう一つあっても ええかもしれませんが。 136 00:12:58,978 --> 00:14:04,677 ♬~ 137 00:14:09,916 --> 00:14:13,920 戦争が はじまろうとしている。 138 00:14:15,788 --> 00:14:20,793 いわゆる 日清戦争である。 139 00:14:23,930 --> 00:14:30,269 日本の近代化が はじめて経験した この対外戦争を➡ 140 00:14:30,269 --> 00:14:35,942 3人の伊予人も それぞれの場所で経験していく。 141 00:14:35,942 --> 00:14:38,644 (真之) これから 展帆の訓練を始める! 142 00:14:40,613 --> 00:14:42,548 かかれ! (一同)了解。 143 00:14:42,548 --> 00:14:46,786 ときに 日本は 19世紀にある。 144 00:14:46,786 --> 00:14:51,124 列強は たがいに 国家的利己心のみでうごき➡ 145 00:14:51,124 --> 00:14:57,330 世界史は いわゆる 帝国主義のエネルギーでうごいている。 146 00:15:02,769 --> 00:15:08,241 原因は 朝鮮半島という 地理的存在にある。 147 00:15:08,241 --> 00:15:13,913 ゆらい 半島国家というものは 維持がむずかしい。 148 00:15:13,913 --> 00:15:19,786 朝鮮半島のばあい 清国が 宗主権を主張している。 149 00:15:19,786 --> 00:15:24,257 これに対し あらたに 保護権を主張しているのは➡ 150 00:15:24,257 --> 00:15:27,960 ロシアと日本であった。 151 00:15:29,595 --> 00:15:32,265 日本は 朝鮮半島が➡ 152 00:15:32,265 --> 00:15:36,602 他の大国の属領になってしまうことを おそれた。 153 00:15:36,602 --> 00:15:39,639 そうなれば 玄界灘をへだてるだけで➡ 154 00:15:39,639 --> 00:15:45,144 日本は 他の帝国主義勢力と 隣接せざるをえなくなる。 155 00:15:51,417 --> 00:15:56,255 明治27年 春。 156 00:15:56,255 --> 00:16:00,893 朝鮮半島で 大規模な農民の反乱が起きた。 157 00:16:00,893 --> 00:16:03,896 東学党の乱である。 158 00:16:07,767 --> 00:16:11,537 朝鮮政府は 大いに おどろいた。 159 00:16:11,537 --> 00:16:14,907 政府が直面した おそるべき不幸は➡ 160 00:16:14,907 --> 00:16:18,778 みずからの手で 国内の治安を 維持できなくなったところに➡ 161 00:16:18,778 --> 00:16:21,581 あるであろう。 162 00:16:21,581 --> 00:16:23,916 「清国に要請して➡ 163 00:16:23,916 --> 00:16:25,952 大軍を急派して もらおう」➡ 164 00:16:25,952 --> 00:16:29,589 という議が もちあがった。 165 00:16:29,589 --> 00:16:37,330 日本に要請してとは ほとんどの者が おもわなかった。 166 00:16:37,330 --> 00:16:44,136 ときの 日本の首相は 伊藤博文であった。 167 00:16:44,136 --> 00:16:47,940 清国が 朝鮮に 出兵するじゃと! 168 00:16:47,940 --> 00:16:49,876 はい。 169 00:16:49,876 --> 00:16:52,278 裏で 清国の袁世凱が➡ 170 00:16:52,278 --> 00:16:54,213 圧力をかけたようです。 171 00:16:54,213 --> 00:16:57,950 で 出兵の時期は? 172 00:16:57,950 --> 00:17:00,553 (川上操六)参謀本部の予測では➡ 173 00:17:00,553 --> 00:17:02,588 早ければ 1週間後➡ 174 00:17:02,588 --> 00:17:07,093 2,000の清国兵が 漢城の南に上陸しもす。 175 00:17:10,229 --> 00:17:14,233 ここは 慎重にいかにゃあならんぞ。 176 00:17:14,233 --> 00:17:20,239 下手に 清国を刺激しちゃあいかん。 177 00:17:20,239 --> 00:17:25,111 我が国も 朝鮮に出兵すべきでごわす。 178 00:17:25,111 --> 00:17:29,248 朝鮮は あくまでも 我が国の手で開化せねばならん。 179 00:17:29,248 --> 00:17:32,919 閣下が いつも おっしゃってることでは ありませんか。 180 00:17:32,919 --> 00:17:35,821 どんくらいの兵を考えちょる? 181 00:17:35,821 --> 00:17:41,627 我が国の出兵は 一個旅団が妥当かち存じもす。 182 00:17:41,627 --> 00:17:44,530 一個旅団は多いじゃろう。 183 00:17:44,530 --> 00:17:49,268 日本が派兵したら 西洋列強が黙っちゃおらんぞ。 184 00:17:49,268 --> 00:17:51,203 一個旅団とは➡ 185 00:17:51,203 --> 00:17:54,607 清国と同等の派兵規模を 考えてのこと。 186 00:17:54,607 --> 00:17:59,912 それならば 清国も 列強も 口出しは せんはずです。 187 00:18:02,715 --> 00:18:09,221 閣下 今 出兵せねば 手遅れになります。 188 00:18:09,221 --> 00:18:13,025 分かっちょる。 189 00:18:19,565 --> 00:18:26,572 (陸奥)川上さん ご苦労でした。 190 00:18:30,576 --> 00:18:36,382 伊藤閣下には あえて お耳に入れなかったことがごわす。 191 00:18:36,382 --> 00:18:40,086 おいが得ておる情報からすると➡ 192 00:18:40,086 --> 00:18:47,259 清国は いずれ 5,000の兵を 朝鮮に駐在させるつもりでごわす。 193 00:18:47,259 --> 00:18:51,263 5,000? こいに対抗するには➡ 194 00:18:51,263 --> 00:18:58,404 我が軍は 少なくとも 7,000の兵を 動員せんにゃあなりもはん。 195 00:18:58,404 --> 00:19:02,274 初動の兵数で 7,000か…。 196 00:19:02,274 --> 00:19:07,880 戦になるなあ。 勝算は? 197 00:19:07,880 --> 00:19:14,186 短期決戦に持ち込めれば 勝算は 十分にありもす。 198 00:19:20,226 --> 00:19:23,129 じゃがのう 川上さん➡ 199 00:19:23,129 --> 00:19:28,100 伊藤さんには 出兵は 一個旅団と言うたばかりじゃ。 200 00:19:28,100 --> 00:19:33,773 7,000もの派兵 許すはずがない。 201 00:19:33,773 --> 00:19:40,980 伊藤閣下は 臆病なほどの 平和主義者じゃからのう。 202 00:19:43,749 --> 00:19:51,624 陸奥さぁ 一個旅団は 平時ならば 2,000。 203 00:19:51,624 --> 00:19:59,231 じゃっどん 戦時編制ならば何人か ご存じな? 204 00:19:59,231 --> 00:20:07,773 騎兵 砲兵 工兵の隊を入れて 7,000ちなりもす。 205 00:20:07,773 --> 00:20:15,414 閣議決定のあと 陛下に 上奏してしもえば➡ 206 00:20:15,414 --> 00:20:21,954 運用の権限は おいたち 陸軍参謀本部にありもす。 207 00:20:21,954 --> 00:20:28,627 ♬~ 208 00:20:28,627 --> 00:20:35,801 さすが ドイツ留学組きっての英才と うたわれるだけのことはあるな。 209 00:20:35,801 --> 00:20:39,305 川上参謀次長。 210 00:20:40,973 --> 00:20:45,811 (陸奥)これ相当の軍隊を 朝鮮に派遣し…。 211 00:20:45,811 --> 00:20:48,447 首相の伊藤博文は➡ 212 00:20:48,447 --> 00:20:54,153 わかいころ 西洋4か国艦隊の 長州攻撃を知っただけに➡ 213 00:20:54,153 --> 00:20:58,991 先進文明のもつ おそるべき破壊力を 体で知っており➡ 214 00:20:58,991 --> 00:21:01,894 かれの政治家としての計算力は➡ 215 00:21:01,894 --> 00:21:08,400 つねに そういう物理的感覚の 場所をはずさなかった。 216 00:21:10,269 --> 00:21:16,142 朝鮮への派兵を決定する。 217 00:21:16,142 --> 00:21:23,282 じゃが あくまで 居留民保護が目的である。 218 00:21:23,282 --> 00:21:29,421 清国軍を挑発し 戦闘行為を招いてはならん。 219 00:21:29,421 --> 00:22:06,759 ♬~ 220 00:22:06,759 --> 00:22:13,399 閣議決定後 わずか1週間後の6月9日➡ 221 00:22:13,399 --> 00:22:20,606 日本軍は 朝鮮半島西岸の仁川に上陸した。 222 00:22:20,606 --> 00:22:25,778 しかし 日本軍が 宮殿のある漢城に到着すると➡ 223 00:22:25,778 --> 00:22:33,419 朝鮮王は東学党の要求を呑み 乱は治まった。 224 00:22:33,419 --> 00:22:36,956 わしを たばかったの! 225 00:22:36,956 --> 00:22:42,828 4,000もの兵が 朝鮮に 上陸するっちゅうじゃないか。 226 00:22:42,828 --> 00:22:46,532 川上参謀次長。 227 00:22:48,300 --> 00:22:54,974 派兵は 一個旅団 2,000と明言したな。 228 00:22:54,974 --> 00:22:58,310 東学党の乱も 既に治まった。 229 00:22:58,310 --> 00:23:03,148 陸奥 すぐに清国と交渉し 撤兵の準備じゃ。 230 00:23:03,148 --> 00:23:10,256 閣下 事態は どう変化するか まだ予断の許さぬ状況と考えます。 231 00:23:10,256 --> 00:23:14,927 清国も やすやすと 撤兵の交渉に 応ずるとは思えません。 232 00:23:14,927 --> 00:23:18,797 じゃからというて 在留邦人の保護にしては➡ 233 00:23:18,797 --> 00:23:23,269 兵力が多すぎる。 お言葉ではございもんどん➡ 234 00:23:23,269 --> 00:23:29,608 兵の数については 請け合いかねもす。何じゃと? 235 00:23:29,608 --> 00:23:33,779 出兵するかどうかは 閣議が そいを決め➡ 236 00:23:33,779 --> 00:23:36,815 閣下ご自身 そいを裁断されもした。 237 00:23:36,815 --> 00:23:40,286 じゃっどん 出兵と決まれば➡ 238 00:23:40,286 --> 00:23:46,792 その運用は 参謀総長の責任となります。➡ 239 00:23:46,792 --> 00:23:51,964 出兵の数は おいたちに お任せください。 240 00:23:51,964 --> 00:23:56,802 (時報を告げる音) 241 00:23:56,802 --> 00:24:02,241 清国は 更に 5,000の派兵を 決めたちゅう情報を得ちょいもす。 242 00:24:02,241 --> 00:24:06,745 そいが派兵さるっと 漢城付近におる我が軍は➡ 243 00:24:06,745 --> 00:24:12,084 牙山と平壌北方に展開する 清国軍に挟み撃ちにされ➡ 244 00:24:12,084 --> 00:24:15,754 壊滅しもす。 245 00:24:15,754 --> 00:24:21,060 残り3,000の派兵も 急がんにゃあなりもはん。 246 00:24:25,264 --> 00:24:32,037 閣下 もし 危機に陥れば➡ 247 00:24:32,037 --> 00:24:35,908 勝敗の帰趨は 兵力の優劣で決まります。 248 00:24:35,908 --> 00:24:40,612 ここは このまま 速やかに 派兵を実行するのが➡ 249 00:24:40,612 --> 00:24:43,916 安全の策と考えます。 250 00:24:46,485 --> 00:24:56,628 当時 陸軍の至宝といわれた 陸軍参謀次長 川上操六。 251 00:24:56,628 --> 00:25:05,237 一方 カミソリといわれた外務大臣 陸奥宗光。 252 00:25:05,237 --> 00:25:12,244 この戦争は このふたりが やったといって いいであろう。 253 00:25:17,583 --> 00:25:23,455 陸軍大将で 時の枢密院議長 山県有朋が➡ 254 00:25:23,455 --> 00:25:27,926 伊藤の私邸を訪ねた。 255 00:25:27,926 --> 00:25:33,098 山県と伊藤は 長州の下級武士出身で➡ 256 00:25:33,098 --> 00:25:37,970 奇兵隊では ともに戦ったこともある。 257 00:25:37,970 --> 00:25:45,277 いまや 2人とも 維新創業の 元勲として君臨している。 258 00:25:45,277 --> 00:25:48,180 (山県有朋)いや ええ庭じゃ。 259 00:25:48,180 --> 00:25:52,151 じゃが ちいと 田舎くささが鼻につくのう。 260 00:25:52,151 --> 00:25:56,889 もう少し この庭なりの威厳が 欲しいところじゃ。 261 00:25:56,889 --> 00:25:58,824 参りました。 262 00:25:58,824 --> 00:26:03,562 庭作りで 山県さんにかなう者など おりませんからな。 263 00:26:03,562 --> 00:26:07,433 今度 ぜひ 手ほどきを頼みます。 264 00:26:07,433 --> 00:26:13,739 まあ このご時勢 そんな暇もなさそうじゃがのう。 265 00:26:13,739 --> 00:26:20,612 確かに。 朝鮮に出兵して以来➡ 266 00:26:20,612 --> 00:26:25,083 世の中 少し 浮き足だっておりますな。 267 00:26:25,083 --> 00:26:32,257 新聞は 清国への敵がい心を 無用にあおりたてる論調を繰り返し➡ 268 00:26:32,257 --> 00:26:38,764 あろうことか それに同調する 政党まで出てくる始末。 269 00:26:38,764 --> 00:26:45,404 今こそ 山県さんのような 重鎮の一喝が必要な時じゃ。 270 00:26:45,404 --> 00:26:51,710 伊藤さん 清国との戦 もはや 避けられんのう。 271 00:26:51,710 --> 00:26:56,949 山県さんまで そんなことを言われるか。 272 00:26:56,949 --> 00:27:03,222 清国は 老いたりといえども大国。 今の日本が勝てるはずがない。 273 00:27:03,222 --> 00:27:07,893 勝てもす。 陸軍の準備は 既に できちょいもす。 274 00:27:07,893 --> 00:27:12,598 山県閣下も 承知しておられもす。 275 00:27:15,634 --> 00:27:24,076 伊藤さん 我が長州藩が 西洋の4か国艦隊と戦うた時のこと➡ 276 00:27:24,076 --> 00:27:27,746 覚えちょるじゃろう。 はい。 277 00:27:27,746 --> 00:27:31,917 最初は 外人の砲撃 何程のことやあると➡ 278 00:27:31,917 --> 00:27:35,754 たかをくくっておったんじゃが とんでもなかった。 279 00:27:35,754 --> 00:27:40,392 完膚なきまでに たたかれた。 280 00:27:40,392 --> 00:27:45,397 あの時の屈辱 生涯 忘れん。 281 00:27:48,767 --> 00:27:54,106 一度は失いかけた この命➡ 282 00:27:54,106 --> 00:27:59,611 今度こそ お国のために ささげる覚悟じゃ。 283 00:28:01,213 --> 00:28:09,087 戦になれば わしも 自ら軍を率いて 朝鮮に渡る。 284 00:28:09,087 --> 00:28:13,225 (川上)山県閣下には ぜひ 第1軍を指揮して➡ 285 00:28:13,225 --> 00:28:17,896 先陣を切って 鴨緑江を 渡っていただきたく存じもす。 286 00:28:17,896 --> 00:28:26,572 この国の将来は今 伊藤総理大臣の 決断にかかっとるぞ。 287 00:28:26,572 --> 00:29:09,548 ♬~ 288 00:29:09,548 --> 00:29:16,555 ⚟(せき) 289 00:29:18,223 --> 00:29:23,562 ⚟(陸奥)閣下 お呼びですか。 290 00:29:23,562 --> 00:29:25,864 入れ。 291 00:29:36,742 --> 00:29:42,047 まあ 座れ。 はい。 292 00:29:45,751 --> 00:29:49,921 具合は どうじゃ? 293 00:29:49,921 --> 00:29:54,259 あまり よくは…。 そのようだな。 294 00:29:54,259 --> 00:29:57,596 今は 病の相手をしている 暇などありません。 295 00:29:57,596 --> 00:29:59,931 そのうち 病の方が退屈して➡ 296 00:29:59,931 --> 00:30:03,802 退散してくれるだろうと そう思うとります。 297 00:30:03,802 --> 00:30:06,271 (せき) 298 00:30:06,271 --> 00:30:13,045 わしも お前も こんなとこまで よう来たもんじゃ。 299 00:30:13,045 --> 00:30:17,416 そうは思わんか? 300 00:30:17,416 --> 00:30:22,621 (笑い声) 301 00:30:22,621 --> 00:30:29,127 実はのう 陸奥…➡ 302 00:30:29,127 --> 00:30:34,100 いまだに 高杉さんに どなられちょる夢を➡ 303 00:30:34,100 --> 00:30:39,705 よう見るんじゃ。 おかしいじゃろ。 304 00:30:41,440 --> 00:30:47,245 奇兵隊の高杉晋作。 305 00:30:47,245 --> 00:30:54,653 夢ん中じゃ 今でも 高杉さんの使いっ走りよ。 306 00:30:54,653 --> 00:31:00,759 陸奥 わしは ただの臆病者じゃ。 307 00:31:00,759 --> 00:31:05,263 じゃからこそ 石橋をたたいて渡るがごとく➡ 308 00:31:05,263 --> 00:31:13,605 一歩一歩 慎重に慎重を重ね この国を造ってきた。 309 00:31:13,605 --> 00:31:21,346 清国と戦をして 万が一 負けたら 我が国はどうなる? 310 00:31:21,346 --> 00:31:27,953 ロシアも黙っちゃおらんぞ。 我が国に 圧力をかけてくるに違いない。 311 00:31:27,953 --> 00:31:30,288 そうなったら お手上げじゃ。 312 00:31:30,288 --> 00:31:37,162 ロシアは今 ドイツの脅威が心配で 東に力を割く余裕などありません。 313 00:31:37,162 --> 00:31:40,799 楽観論は もうよい。 314 00:31:40,799 --> 00:31:48,540 負けたら どうなるか お前 そう考えたことはあるか? 315 00:31:48,540 --> 00:31:56,648 ♬~ 316 00:31:56,648 --> 00:32:08,260 財政は 破綻。 国際的にも孤立して 我が国は 列強の餌食か…。 317 00:32:08,260 --> 00:32:10,595 (せきこみ) 318 00:32:10,595 --> 00:32:18,336 そうさせんためにこそ わしや お前がおるんじゃ。 違うか? 319 00:32:18,336 --> 00:32:24,142 たとえ 負けた場合でも 被害は 最小限にとどめにゃあならん。 320 00:32:24,142 --> 00:32:29,414 あらゆる手を使うてな。 321 00:32:29,414 --> 00:32:34,419 おっしゃるとおりです。 322 00:32:36,621 --> 00:32:42,294 陸奥 内々に ロシアへ根回しせい。 323 00:32:42,294 --> 00:32:48,166 我が国の出兵は 朝鮮を 清国の属邦から解放し➡ 324 00:32:48,166 --> 00:32:56,441 独立国にするためのものにして 決して領土侵略のためにあらずと。 325 00:32:56,441 --> 00:33:00,912 清国へは 提案書を出さねばな。 326 00:33:00,912 --> 00:33:07,385 我が国は 日清両国共同で 朝鮮の内政改革を行い➡ 327 00:33:07,385 --> 00:33:12,924 朝鮮を 真の独立国とすることを 提案する。 328 00:33:12,924 --> 00:33:19,698 恐らく 清国は のまんでしょう。 かまわん。 329 00:33:19,698 --> 00:33:26,204 我が国の大義を 世界に宣言するためじゃ。 330 00:33:28,473 --> 00:33:34,779 もし 清国が この提案を蹴って 武力を行使し 戦になれば➡ 331 00:33:34,779 --> 00:33:41,553 その非は 明らかに 清国に存する。 332 00:33:41,553 --> 00:33:47,492 早速 明日の閣議にかけるよう 準備じゃ。 333 00:33:47,492 --> 00:33:49,694 はい。 334 00:33:53,298 --> 00:34:01,106 この閣議が 事実上の開戦決定の閣議となった。 335 00:34:04,576 --> 00:34:09,080 騎兵第1大隊長になっていた 好古は➡ 336 00:34:09,080 --> 00:34:13,752 目黒の兵舎で 動員に備えることになった。 337 00:34:13,752 --> 00:34:18,924 違います! それは こちらに詰めなければ駄目です。 338 00:34:18,924 --> 00:34:24,729 そちらに詰めるのは これです。 はい 分かりました。 339 00:34:26,398 --> 00:34:29,301 多美さん 無理したらいかんぞな。 340 00:34:29,301 --> 00:34:34,940 大切な体じゃ。 養生してくだされ。 分かっております。 341 00:34:34,940 --> 00:34:38,810 母上 多美のこと よろしゅう頼んます。 342 00:34:38,810 --> 00:34:41,413 私のことは心配しなくて結構です。 343 00:34:41,413 --> 00:34:44,950 信三郎さんは しっかり お勤めに励んできてください。 344 00:34:44,950 --> 00:34:49,754 そうですよ。 分かりました。 345 00:34:55,293 --> 00:34:58,196 ご苦労じゃ。 はっ。 346 00:34:58,196 --> 00:35:01,099 お願いいたします。 はっ。 347 00:35:01,099 --> 00:35:04,736 おう そうじゃ 忘れとった。 348 00:35:04,736 --> 00:35:08,239 仏壇の下に 文箱があるけん 取ってくだされ。 349 00:35:08,239 --> 00:35:10,442 はい。 (貞)ええ。 350 00:35:23,722 --> 00:35:28,426 おお これじゃ これじゃ。 はい。 351 00:35:36,267 --> 00:35:38,570 ほら。 352 00:35:40,138 --> 00:35:43,775 これは? 名前じゃ。 353 00:35:43,775 --> 00:35:46,611 男ならば 信好。 354 00:35:46,611 --> 00:35:52,417 女ならば 與志。 どうです? 355 00:35:54,285 --> 00:35:58,990 どうです? ええ名前じゃろ。 356 00:36:00,558 --> 00:36:07,766 男でも女でもええけん 元気な子を 産んでくれたら それでええ。 357 00:36:13,238 --> 00:36:20,245 ♬~ 358 00:36:20,245 --> 00:36:25,583 後のことは 頼みます。 359 00:36:25,583 --> 00:36:48,773 ♬~ 360 00:36:48,773 --> 00:36:52,077 信三郎さん! 361 00:36:57,282 --> 00:37:01,286 生きて帰ってきてください。 362 00:37:02,887 --> 00:37:10,095 きっと生きて帰ってきてください。 363 00:37:17,435 --> 00:37:21,072 約束ですよ。 364 00:37:21,072 --> 00:37:59,611 ♬~ 365 00:37:59,611 --> 00:38:05,216 連合艦隊も 佐世保を出港した。 366 00:38:05,216 --> 00:38:08,119 真之の乗る巡洋艦「筑紫」は➡ 367 00:38:08,119 --> 00:38:15,360 先発隊として 朝鮮半島西岸で偵察活動を行った。 368 00:38:15,360 --> 00:38:23,368 (花田)いよいよ あの丁汝昌率いる 北洋艦隊と戦うとですね。 369 00:38:27,372 --> 00:38:33,244 そう緊張すんな。 花田 得意は何じゃ? 370 00:38:33,244 --> 00:38:40,251 はっ。 マスト登りです。 絶対に 清国兵には負けません。 371 00:38:40,251 --> 00:38:46,057 アシの得意は 喧嘩の作戦を考えることじゃ。 372 00:38:46,057 --> 00:38:52,063 一人一人が得意なことをしたら 突破口は開ける。 373 00:38:57,669 --> 00:39:03,341 秋山少尉も 緊張しておられますか? 374 00:39:03,341 --> 00:39:08,179 しとらん。 手が震えておられます。 375 00:39:08,179 --> 00:39:10,715 花田兵曹! はっ! 376 00:39:10,715 --> 00:39:17,222 実は そうじゃ。 緊張しておる。 大緊張じゃ! 377 00:39:17,222 --> 00:39:21,726 宣戦布告は まだ おこなわれていない。 378 00:39:21,726 --> 00:39:26,731 だが 海上では すでに 最初の砲煙があがった。 379 00:39:29,467 --> 00:39:37,742 この日 早朝 朝鮮西岸の豊島沖で 日本艦隊は 清国艦隊と遭遇し➡ 380 00:39:37,742 --> 00:39:42,080 戦闘の火蓋が切られた。 381 00:39:42,080 --> 00:39:47,585 さらに 午前10時 敵艦を追いかけていた巡洋艦 浪速は➡ 382 00:39:47,585 --> 00:39:54,926 別の目標を発見した。 大型汽船であった。 383 00:39:54,926 --> 00:39:57,962 マストに 英国旗をかかげているが➡ 384 00:39:57,962 --> 00:40:02,800 清国陸軍の将兵を 満載していることがわかった。 385 00:40:02,800 --> 00:40:07,105 右 戦闘! 目標 高陞号! 右 戦闘! 目標 高陞号! 386 00:40:10,275 --> 00:40:13,778 浪速の艦長は この英国商船が➡ 387 00:40:13,778 --> 00:40:17,115 清国の陸兵を 輸送していることを確認し➡ 388 00:40:17,115 --> 00:40:21,619 その理由をもって 撃沈の命令をくだした。 389 00:40:21,619 --> 00:40:25,490 (広瀬)主砲 側砲 射撃用意よろし。 390 00:40:25,490 --> 00:40:28,793 (東郷)撃ち方 始め! 391 00:40:28,793 --> 00:40:35,566 (大砲の音) 392 00:40:35,566 --> 00:40:37,969 この事件は➡ 393 00:40:37,969 --> 00:40:42,140 すぐに 上海電報によって 英国に打電され➡ 394 00:40:42,140 --> 00:40:46,811 英国の朝野を激昂させた。 395 00:40:46,811 --> 00:40:53,818 浪速の艦長は東郷平八郎であった。 396 00:40:57,522 --> 00:41:00,258 俳句とは… 写生です。 397 00:41:00,258 --> 00:41:04,128 ほ~ら 君も 戦っているじゃないですか。 398 00:41:04,128 --> 00:41:08,399 軍人は みすみす 敵を逃がすことは できもはん。 399 00:41:08,399 --> 00:41:10,935 去る者は去れ。 責めはせん。 400 00:41:10,935 --> 00:41:15,106 じゃが アシ一人でも 旅順へ行くぞな! 401 00:41:15,106 --> 00:43:54,298 ♬~