1 00:00:34,062 --> 00:00:36,064 (櫻子)また お前か。 2 00:00:36,064 --> 00:00:40,068 (山路)興味あったら 協力してくれんだよな?➡ 3 00:00:40,068 --> 00:00:45,073 お前の叔父さんの設楽教授が 関わってた事件だよ。➡ 4 00:00:45,073 --> 00:00:50,078 ある湖畔で 女性の遺体が見つかった。➡ 5 00:00:50,078 --> 00:00:53,081 状況から 自殺の線が濃厚だったが➡ 6 00:00:53,081 --> 00:00:58,086 遺体には 1点だけ 不審な点があった。 7 00:00:58,086 --> 00:01:01,089 死後 何者かによって➡ 8 00:01:01,089 --> 00:01:05,089 蝶形骨だけ 抜き取られてたんだ。 9 00:01:07,095 --> 00:01:09,097 なぜ この事件に こだわる? 10 00:01:09,097 --> 00:01:12,100 (山路)謎は残しておけない。➡ 11 00:01:12,100 --> 00:01:16,100 ここ 共感し合えるとこだと 思うんだけどな。 12 00:01:20,108 --> 00:01:23,111 (山路)まっ 興味ないなら無理に…。 13 00:01:23,111 --> 00:01:26,114 興味ないとは言っていない。 14 00:01:26,114 --> 00:01:28,114 これを読んでから決める。 15 00:01:30,118 --> 00:01:34,118 あっ それ 上司には内緒だから 取扱注意で よろしくね。 16 00:01:36,057 --> 00:01:38,057 (ドアの閉まる音) 17 00:01:48,069 --> 00:01:50,071 (愛理)分かんないから 言っても…。 18 00:01:50,071 --> 00:01:54,075 ≪(ドアの開く音) (正太郎)櫻子さん? 19 00:01:54,075 --> 00:01:58,079 えっ… どうしたんですか? 急に。 20 00:01:58,079 --> 00:02:00,081 呼び出された。 21 00:02:00,081 --> 00:02:02,081 はい? 22 00:02:11,092 --> 00:02:15,096 (清治郎)んっ ん~。 23 00:02:15,096 --> 00:02:17,098 (杉森)大変です 大変です!➡ 24 00:02:17,098 --> 00:02:20,101 オーナーと代表が いきなり ここに来るっていうんですよ!➡ 25 00:02:20,101 --> 00:02:23,104 もう 皆さん とにかく~ 片付けて! 26 00:02:23,104 --> 00:02:26,104 見られたら まずい物 隠して。 いや 見られたら まずい物…。 27 00:02:29,110 --> 00:02:32,046 《あるんかい》 28 00:02:32,046 --> 00:02:34,048 オーナーと代表って? 29 00:02:34,048 --> 00:02:38,052 (杉森)オーナーは 東藤グループの会長 東藤 清治郎氏。➡ 30 00:02:38,052 --> 00:02:42,056 代表は その娘 千代田 薔子さんです。 31 00:02:42,056 --> 00:02:44,058 (清治郎)邪魔するぞ。 (杉森)あっ…➡ 32 00:02:44,058 --> 00:02:46,060 ようこそ いらっしゃいました。 33 00:02:46,060 --> 00:02:48,062 (磯崎)お久しぶりです。 (谷上)ようこそ。 34 00:02:48,062 --> 00:02:51,065 (杉森)どうぞ。 35 00:02:51,065 --> 00:02:54,068 (薔子)あっ さぁちゃ~ん!➡ 36 00:02:54,068 --> 00:02:56,070 久しぶり! 37 00:02:56,070 --> 00:02:58,072 《えっ さぁちゃん!?》 38 00:02:58,072 --> 00:03:01,075 (杉森)あの~ それで 本日のご用件は? 39 00:03:01,075 --> 00:03:04,078 (清治郎)ナウマンゾウを見に来た。 40 00:03:04,078 --> 00:03:07,081 今後の参考のためにな。 41 00:03:07,081 --> 00:03:09,083 (杉森)参考? (薔子)お父さまったら➡ 42 00:03:09,083 --> 00:03:11,085 自分の骨も 標本にして➡ 43 00:03:11,085 --> 00:03:13,087 ここの博物館に 飾りたいんですって。 44 00:03:13,087 --> 00:03:16,090 《何で そうなるの!》 45 00:03:16,090 --> 00:03:18,092 というわけで さぁちゃん➡ 46 00:03:18,092 --> 00:03:21,095 お父さまの話に付き合ってあげて。 なぜ 私が? 47 00:03:21,095 --> 00:03:24,098 東藤家では 骨といえば さぁちゃんなのよ。 48 00:03:24,098 --> 00:03:26,100 だから なぜ? よし 行くぞ! 49 00:03:26,100 --> 00:03:28,102 (薔子)行って行って。 早く。 (磯崎)いってらっしゃい。 50 00:03:28,102 --> 00:03:30,104 (谷上)ごゆっくり。 お気の済むまで。 51 00:03:30,104 --> 00:03:33,041 (杉森)お願いいたします。 (薔子)早く。 52 00:03:33,041 --> 00:03:35,043 櫻子さんが転がされてる。 53 00:03:35,043 --> 00:03:38,046 (磯崎)九条さんを スカウトしたのも 代表なんだ。 54 00:03:38,046 --> 00:03:41,049 (谷上)いいとこの お嬢さま同士で 昔からの知り合いなんだってさ。 55 00:03:41,049 --> 00:03:44,052 あっ だから 「さぁちゃん」なんだ。 56 00:03:44,052 --> 00:03:46,054 (薔子)さて ここからが本題なんだけど。 57 00:03:46,054 --> 00:03:48,056 こっち来て。 58 00:03:48,056 --> 00:03:50,058 (清治郎)娘が➡ 59 00:03:50,058 --> 00:03:53,061 博物館をやりたいなどと 言いだしたときには➡ 60 00:03:53,061 --> 00:03:57,065 まったく興味が湧かなかった。 61 00:03:57,065 --> 00:04:02,070 だが この標本を見たときに 気が変わった。 62 00:04:02,070 --> 00:04:06,074 これほどの巨体が この国を闊歩し➡ 63 00:04:06,074 --> 00:04:10,078 死んでも なお 自らを主張する姿に➡ 64 00:04:10,078 --> 00:04:12,080 感銘を受けてな。 65 00:04:12,080 --> 00:04:15,083 わしも 骨を残し➡ 66 00:04:15,083 --> 00:04:21,089 功績と共に いつまでも語り継がれたい。 67 00:04:21,089 --> 00:04:23,089 意味のないことを。 68 00:04:25,093 --> 00:04:27,095 何? 69 00:04:27,095 --> 00:04:29,097 骨になれば 誰もが平等だ。 70 00:04:29,097 --> 00:04:34,035 骨で 地位や権威を示そうなど バカげているにも程がある。 71 00:04:34,035 --> 00:04:38,039 フフ… ハハハハ…。 72 00:04:38,039 --> 00:04:40,041 言ってくれるな。 73 00:04:40,041 --> 00:04:43,044 だが わしは諦めんぞ。 74 00:04:43,044 --> 00:04:46,047 そんなに骨になりたいか? 75 00:04:46,047 --> 00:04:50,051 骨は 歴史を語り 知識を与え➡ 76 00:04:50,051 --> 00:04:54,055 そして 武器にもなる。 77 00:04:54,055 --> 00:04:58,059 オーナーの誕生日パーティー? (薔子)そうなの。 78 00:04:58,059 --> 00:05:01,062 毎年 きょうだいの誰かが 幹事をするんだけど➡ 79 00:05:01,062 --> 00:05:05,066 ことしは 私の番で。 (杉森)あ~ また その時季ですか。 80 00:05:05,066 --> 00:05:07,068 何だかんだ 父が ここの出資者だから➡ 81 00:05:07,068 --> 00:05:09,070 こういうとこで ポイント稼いどくのも➡ 82 00:05:09,070 --> 00:05:11,072 大事じゃない? ねえ。 83 00:05:11,072 --> 00:05:13,074 はあ…。 (薔子)んっ? ちょっと待って。➡ 84 00:05:13,074 --> 00:05:15,076 あなた 誰? あっ あの➡ 85 00:05:15,076 --> 00:05:18,079 新しく入った 館脇 正太郎です。 86 00:05:18,079 --> 00:05:21,082 正太郎? はい。 87 00:05:21,082 --> 00:05:24,085 そう。 よろしく。 お願いします。 88 00:05:24,085 --> 00:05:26,087 (薔子)というわけで 今回も 誰か 盛り上げに来て。 89 00:05:26,087 --> 00:05:29,090 (杉森)分かりました。 では 私の詩吟を…。 90 00:05:29,090 --> 00:05:32,026 あ~ あれは 無駄に長いから いいわ。➡ 91 00:05:32,026 --> 00:05:34,028 磯崎さんは? 92 00:05:34,028 --> 00:05:36,030 私は ちょっと やぼ用が…。 93 00:05:36,030 --> 00:05:38,032 じゃあ 谷上さん。 (谷上)いや…➡ 94 00:05:38,032 --> 00:05:41,032 いや 俺は そういうのは…。 (薔子)博物館の代表として。 95 00:05:43,037 --> 00:05:45,039 代表として。 96 00:05:45,039 --> 00:05:48,042 《いやいやいや めっちゃ もったいつけてますけど➡ 97 00:05:48,042 --> 00:05:50,044 たかが余興の話ですよね?》 やらせていただきます! 98 00:05:50,044 --> 00:05:52,046 《やんのかよ!》 99 00:05:52,046 --> 00:05:55,049 (谷上)みんなで力を合わせて! (愛理・正太郎)えっ? 100 00:05:55,049 --> 00:05:57,051 (谷上)必ずや 盛り上げてみせます! ねっ。 101 00:05:57,051 --> 00:06:00,054 (薔子)そう! じゃあ ことしは 若いパワーで よろしく。 102 00:06:00,054 --> 00:06:02,056 (谷上)はい! (清治郎)戻ったぞ。 103 00:06:02,056 --> 00:06:04,058 (薔子)お父さま ちょうど よかった。➡ 104 00:06:04,058 --> 00:06:06,060 今度のパーティー 彼らが来てくれるんですって。 105 00:06:06,060 --> 00:06:08,062 そうか。 106 00:06:08,062 --> 00:06:11,065 よし! じゃあ 前日から うちに来い。➡ 107 00:06:11,065 --> 00:06:14,068 うまい飯を食わしてやる。 (谷上)はい。 108 00:06:14,068 --> 00:06:17,071 九条の娘 お前もな。 109 00:06:17,071 --> 00:06:19,073 遠慮する。 110 00:06:19,073 --> 00:06:22,076 (愛理)すっごい お屋敷…。 111 00:06:22,076 --> 00:06:26,080 腕が鳴るぜ! 112 00:06:26,080 --> 00:06:28,082 あっ ちょっと待ってくださいよ。 113 00:06:28,082 --> 00:06:30,084 邪魔をする。 114 00:06:30,084 --> 00:06:33,020 お邪魔します。 (愛理)お邪魔しま~す。 115 00:06:33,020 --> 00:06:43,020 ♬~ 116 00:07:16,063 --> 00:07:20,067 (チャイム) 117 00:07:20,067 --> 00:07:22,069 (千沙)はい。 118 00:07:22,069 --> 00:07:29,076 すいません。 元八峰西高校の磯崎です。 119 00:07:29,076 --> 00:07:32,076 ≪(足音) 120 00:07:37,018 --> 00:07:39,020 (千沙)何か? 121 00:07:39,020 --> 00:07:42,023 (磯崎)あの 一重さんから 電話をもらいまして➡ 122 00:07:42,023 --> 00:07:45,026 何度か かけ直したんですが つながらなくて➡ 123 00:07:45,026 --> 00:07:48,026 気になって 来てしまいました。 124 00:07:50,031 --> 00:07:53,034 申し訳ありませんが➡ 125 00:07:53,034 --> 00:07:56,037 もう そっとしておいて いただけませんか?➡ 126 00:07:56,037 --> 00:08:01,042 娘には 事件のことを 思い出させたくないんです。 127 00:08:01,042 --> 00:08:03,044 ですが…。 (千沙)二葉ちゃんのご両親からも➡ 128 00:08:03,044 --> 00:08:05,046 連絡をもらったんです。 129 00:08:05,046 --> 00:08:08,049 捜索願を取り下げたって。➡ 130 00:08:08,049 --> 00:08:11,052 失礼します。 131 00:08:11,052 --> 00:08:30,071 ♬~ 132 00:08:30,071 --> 00:08:32,006 ♬~ 133 00:08:32,006 --> 00:08:34,008 (谷上)はい!➡ 134 00:08:34,008 --> 00:08:36,010 はい! 135 00:08:36,010 --> 00:08:40,014 (愛理)あ~。 それ いったい 何が出てくるんですか? 136 00:08:40,014 --> 00:08:42,016 (谷上)あしたの本番のお楽しみ。 137 00:08:42,016 --> 00:08:45,019 (愛理)教えてくれないなら アシスタント辞めますよ。 138 00:08:45,019 --> 00:08:48,022 新鮮なリアクションが 僕のショーを盛り上げるんだ。 139 00:08:48,022 --> 00:08:51,025 分かってくれ。 (愛理)いや 分かりませんよ。➡ 140 00:08:51,025 --> 00:08:55,025 あっ 九条さん。 (谷上)あっ。 141 00:08:58,032 --> 00:09:00,034 《馬子にも衣装…》 142 00:09:00,034 --> 00:09:03,037 《いや まさかのストライクゾーン?》 143 00:09:03,037 --> 00:09:06,040 少年。 あっ はい。 144 00:09:06,040 --> 00:09:08,042 これを持っててくれ。 145 00:09:08,042 --> 00:09:10,044 あっ 何ですか? これは。 146 00:09:10,044 --> 00:09:12,046 庭で見つけたウグイスの死骸だ。 147 00:09:12,046 --> 00:09:15,049 《デッドボール》 148 00:09:15,049 --> 00:09:18,049 お待たせ。 こっち こっち。 149 00:09:25,059 --> 00:09:27,061 (谷上)お~。 150 00:09:27,061 --> 00:09:30,064 (清哉)やあ いらっしゃい。 (薔子)まあ 清哉兄さん。➡ 151 00:09:30,064 --> 00:09:31,999 あっ 紹介するわ 私のきょうだい。➡ 152 00:09:31,999 --> 00:09:34,001 一番 上の 清哉兄さん。 153 00:09:34,001 --> 00:09:36,003 妹の 晴美。 晴美のご主人の俊之さん。 154 00:09:36,003 --> 00:09:38,005 弟の耕次。 155 00:09:38,005 --> 00:09:40,007 自然の森博物館から来ました…。 156 00:09:40,007 --> 00:09:43,010 せ~の。 よろしく…。 (3人)お願いしま~す。 157 00:09:43,010 --> 00:09:45,012 (俊之)よろしくお願いします。 158 00:09:45,012 --> 00:09:47,014 じゃあ こっちへ座って。 (谷上・正太郎)はい。 159 00:09:47,014 --> 00:09:50,017 (清哉)櫻子ちゃん。 160 00:09:50,017 --> 00:09:53,020 (晴美)わ~! 久しぶり! 161 00:09:53,020 --> 00:09:55,022 お前たちの父親は 相変わらずだな。 162 00:09:55,022 --> 00:09:57,024 (清哉)あ~ 標本の件。 163 00:09:57,024 --> 00:09:59,026 すみません 変なことに巻き込んで。 164 00:09:59,026 --> 00:10:01,028 (耕次)そんなの 相手にすることないんだよ。➡ 165 00:10:01,028 --> 00:10:03,030 いちいち。 (晴美)薔子姉さんは➡ 166 00:10:03,030 --> 00:10:06,033 親孝行だから。 お父さまの言うことなら➡ 167 00:10:06,033 --> 00:10:08,035 な~んでも 聞いて差し上げるのよね。 168 00:10:08,035 --> 00:10:10,037 (俊之)おい。 169 00:10:10,037 --> 00:10:13,040 (清治郎の せきばらい) 170 00:10:13,040 --> 00:10:16,043 (3人)会長。 (清治郎)揃ったか。➡ 171 00:10:16,043 --> 00:10:19,046 金沢 飯だ。 腹が減った。 172 00:10:19,046 --> 00:10:21,046 (金沢)かしこまりました。 173 00:10:23,050 --> 00:10:25,052 (清治郎)ほら 九条の所の。 174 00:10:25,052 --> 00:10:29,056 (君子)あ~ 櫻子ちゃん? 175 00:10:29,056 --> 00:10:31,058 はい。 (君子)まあ。➡ 176 00:10:31,058 --> 00:10:33,060 ちっとも変わらないわね。 177 00:10:33,060 --> 00:10:35,062 あの すいません。 これ どうしますか? 178 00:10:35,062 --> 00:10:37,064 (君子)じゃあ あなた しょうちゃん? 179 00:10:37,064 --> 00:10:39,066 えっ? 180 00:10:39,066 --> 00:10:42,069 《いきなり ちゃん付け? てか 何で 僕の名前?》 181 00:10:42,069 --> 00:10:45,072 あっ そうだったわね。 182 00:10:45,072 --> 00:10:48,072 ごめんなさい。 さあ どうぞ。 183 00:11:01,088 --> 00:11:04,088 ≪(係長)また 昔の事件か? 184 00:11:06,093 --> 00:11:10,097 あれ? ホントだ。 いつの間に。 185 00:11:10,097 --> 00:11:13,100 (係長)お前な…。 (山路)分かってますよ。➡ 186 00:11:13,100 --> 00:11:15,102 そんな暇あんだったら 報告書まとめろ。➡ 187 00:11:15,102 --> 00:11:18,105 この給料泥棒が。 (係長)だったら…。 188 00:11:18,105 --> 00:11:21,108 (山路)分かってんなら さっさと やれよ。 189 00:11:21,108 --> 00:11:24,111 どうです? 俺 人の心 読めるんです。➡ 190 00:11:24,111 --> 00:11:26,113 んじゃあ…。 191 00:11:26,113 --> 00:11:28,113 次の評定 どうなっても知らんぞ。 192 00:11:30,117 --> 00:11:33,054 (近藤)あの 山路さんが調べてる事件って…。 193 00:11:33,054 --> 00:11:36,057 (警察官)西沢 二葉 当時17歳。 194 00:11:36,057 --> 00:11:40,061 確かに 捜索願は 取り下げられてますね。 195 00:11:40,061 --> 00:11:42,063 そうですか。 196 00:11:42,063 --> 00:11:44,065 ありがとうございました。 197 00:11:44,065 --> 00:11:46,065 (警察官)先生も ご苦労さまでした。 198 00:11:51,072 --> 00:11:55,076 (山路)あれ? ちょちょちょっ ちょっ ちょっ…。➡ 199 00:11:55,076 --> 00:11:58,076 あんた 博物館の…。 (磯崎)あっ…。 200 00:12:00,081 --> 00:12:03,084 (山路)どうしたの? 201 00:12:03,084 --> 00:12:06,087 (薔子)食べて おいしいから。 (谷上)あっ はい。 はい。 202 00:12:06,087 --> 00:12:09,090 (清哉)ところで あしたは 何を見せてくれるんですか? 203 00:12:09,090 --> 00:12:11,092 (谷上)イリュージョンを 少々…。 204 00:12:11,092 --> 00:12:13,094 (晴美)え~ 楽しみ!➡ 205 00:12:13,094 --> 00:12:15,096 ラスベガスの ショーみたいなやつ? 206 00:12:15,096 --> 00:12:17,098 ああ まあ…。 207 00:12:17,098 --> 00:12:19,100 《無理 無理 無理 無理 無理…》 それは それとして➡ 208 00:12:19,100 --> 00:12:21,102 とっても すてきな ディナーでした。 209 00:12:21,102 --> 00:12:23,104 (耕次)喜んでいただけて よかったです。 210 00:12:23,104 --> 00:12:25,104 (愛理)はい。 (清治郎)耕次。 211 00:12:27,108 --> 00:12:30,111 (耕次)はい。 (清治郎)どうだ? 商売の方は。 212 00:12:30,111 --> 00:12:32,046 順調です。 213 00:12:32,046 --> 00:12:35,049 ことしは 純利益で10億は超えるかと…。 214 00:12:35,049 --> 00:12:37,051 スケールが違う。 215 00:12:37,051 --> 00:12:41,055 (清哉)会長 私の今期の…。 (清治郎)お前の話は いい! 216 00:12:41,055 --> 00:12:45,059 それより… おい。 そこの…。➡ 217 00:12:45,059 --> 00:12:48,062 お前じゃない。 218 00:12:48,062 --> 00:12:51,065 (愛理)んっ? (清治郎)いい女だな。 219 00:12:51,065 --> 00:12:55,069 どうだ? 今夜 わしの部屋で一緒に飲むか? 220 00:12:55,069 --> 00:12:57,071 えっ? (谷上)ハハ…。 221 00:12:57,071 --> 00:12:59,073 《妻の前で堂々と》 222 00:12:59,073 --> 00:13:01,075 《自由過ぎるんじゃないの?》 223 00:13:01,075 --> 00:13:03,077 (愛理)えっ? え~…。 224 00:13:03,077 --> 00:13:07,081 (清治郎)どうした? こっちへ来い。 225 00:13:07,081 --> 00:13:09,083 あの すいません。 226 00:13:09,083 --> 00:13:11,085 (清治郎)何だ? 小僧。 227 00:13:11,085 --> 00:13:15,089 あっ 僕が… 行きましょうか? 228 00:13:15,089 --> 00:13:18,092 そっちの趣味は ねえよ。 229 00:13:18,092 --> 00:13:21,095 (俊之・清治郎)ハハハハ…。 230 00:13:21,095 --> 00:13:23,097 (一同の笑い声) 231 00:13:23,097 --> 00:13:26,100 もう 冗談は そのくらいにして。 フフフフ。 232 00:13:26,100 --> 00:13:28,102 あなた。 (清治郎)んっ? 233 00:13:28,102 --> 00:13:32,039 そろそろ お薬を飲まないと。 (清治郎)あ~ もう そんな時間か。 234 00:13:32,039 --> 00:13:34,041 ありがとう。 うん。 235 00:13:34,041 --> 00:13:36,043 (清治郎)あ~ そうだ。➡ 236 00:13:36,043 --> 00:13:42,049 お前ら あしたの席で 来季の事業計画のプレゼンをやれ。 237 00:13:42,049 --> 00:13:47,054 その結果しだいで 遺産の配分を決める。➡ 238 00:13:47,054 --> 00:13:51,058 期待してるぞ。 楽しましてくれ。➡ 239 00:13:51,058 --> 00:13:53,060 余興もな。 (谷上)はい! 240 00:13:53,060 --> 00:13:56,063 (清治郎)ハハハハハハ。➡ 241 00:13:56,063 --> 00:13:58,065 ハハハハ…。➡ 242 00:13:58,065 --> 00:14:03,065 ハァ~。 ハハハハ…。 243 00:14:05,072 --> 00:14:07,074 (清哉)あっ 東藤だ。 こんな時間に すまない。➡ 244 00:14:07,074 --> 00:14:09,076 ちょっと あしたまでに 資料を作ってほしいんだが…。 245 00:14:09,076 --> 00:14:11,078 (晴美)あっ もしもし? (俊之)あ~ ごめん。➡ 246 00:14:11,078 --> 00:14:13,080 すぐに データ送ってくれるか? (薔子)すぐ そういうこと➡ 247 00:14:13,080 --> 00:14:16,083 言いだすんだから。➡ 248 00:14:16,083 --> 00:14:19,086 悪いけど 今晩中に 資料 作ってもらえないかしら? 249 00:14:19,086 --> 00:14:21,088 (谷上)えっ? えっ どうしよう どうしよう…。 250 00:14:21,088 --> 00:14:23,090 (愛理)いや 「どうしよう」って やるしかないじゃないですか! 251 00:14:23,090 --> 00:14:25,092 だって 俺 イリュージョンあるし! (愛理)じゃあ いいですよ。 252 00:14:25,092 --> 00:14:28,095 私 やりますから! パソコン持ってきてるよ。 253 00:14:28,095 --> 00:14:30,097 じゃあ 館長に すぐ連絡して データ送ってもらいましょう。 254 00:14:30,097 --> 00:14:32,097 お願いね。 (愛理)はい。 255 00:14:37,037 --> 00:14:40,037 (薔子)頼もしいわ 愛理ちゃん。 256 00:14:42,042 --> 00:14:47,047 あと あの子 正太郎君?➡ 257 00:14:47,047 --> 00:14:51,047 うん。 あの子も素直でいい。 258 00:16:30,217 --> 00:16:33,220 (清治郎)まだ やることがある。➡ 259 00:16:33,220 --> 00:16:35,222 先に休んでろ。 260 00:16:35,222 --> 00:16:37,222 分かりました。 261 00:16:48,235 --> 00:16:51,238 いや~ すみませんね 付き合ってもらっちゃって。➡ 262 00:16:51,238 --> 00:16:53,240 昼から 何も食ってなかったもんで。 263 00:16:53,240 --> 00:16:55,242 (磯崎)いえ。 264 00:16:55,242 --> 00:16:58,245 けど 意外だったな。 265 00:16:58,245 --> 00:17:01,248 あの失踪事件で 行方不明になったの➡ 266 00:17:01,248 --> 00:17:04,251 あなたの元教え子だったんすね。 267 00:17:04,251 --> 00:17:06,253 (磯崎)ええ。 268 00:17:06,253 --> 00:17:10,257 でも まさか 捜索願が 取り下げられていたなんて…。 269 00:17:10,257 --> 00:17:14,261 捜索願ってさ➡ 270 00:17:14,261 --> 00:17:17,264 7年たつと 死亡扱いになるって 知ってました? 271 00:17:17,264 --> 00:17:21,268 さすがに 親御さん あれには 耐えられなかったんじゃないかな。 272 00:17:21,268 --> 00:17:24,271 にしても あなた 責任感 強いね。 273 00:17:24,271 --> 00:17:28,208 5年も前のことなのに。 274 00:17:28,208 --> 00:17:32,212 彼女に最後に会ったの 私なんです。 275 00:17:32,212 --> 00:17:35,215 (二葉)《先生 生まれ変わりって信じる?》 276 00:17:35,215 --> 00:17:38,218 (磯崎)《何だ? 急に》 277 00:17:38,218 --> 00:17:43,223 (二葉)《私 生まれ変わったら 羽のあるものがいいな》 278 00:17:43,223 --> 00:17:46,226 (磯崎)《羽のあるもの?》 (二葉)《うん》➡ 279 00:17:46,226 --> 00:17:50,230 《そしたら ここから 飛んで どっか遠くに行くの》 280 00:17:50,230 --> 00:17:54,230 《フフフフフ。 何 言ってんだよ》 281 00:17:56,236 --> 00:17:58,238 (二葉)《一重と三奈美とも 約束したから》 282 00:17:58,238 --> 00:18:00,240 《一緒に行こうねって》 283 00:18:00,240 --> 00:18:02,242 (磯崎)《ふ~ん》 284 00:18:02,242 --> 00:18:06,246 (磯崎)もっと真剣に 話を聞いてやるべきでした。 285 00:18:06,246 --> 00:18:10,250 生徒の 何 見てたんだって 話ですよ。 286 00:18:10,250 --> 00:18:12,252 教師 失格です。 287 00:18:12,252 --> 00:18:16,256 で どうすんの? 次。 288 00:18:16,256 --> 00:18:20,260 いや 捜索願が取り下げられた今➡ 289 00:18:20,260 --> 00:18:22,260 できることなんて 何もないでしょう。 290 00:18:24,264 --> 00:18:26,200 俺 焼酎にするけど。 291 00:18:26,200 --> 00:18:29,203 そっちですか。 292 00:18:29,203 --> 00:18:31,205 いいです 何でも。 293 00:18:31,205 --> 00:18:33,207 何だよ もう 煮えきらねえな! 294 00:18:33,207 --> 00:18:36,210 結局 何なの? 何がしたいの? 295 00:18:36,210 --> 00:18:39,213 真相 知りたいの? 知りたくないの? どっちなの? 296 00:18:39,213 --> 00:18:42,216 お湯割りなの? ソーダなの? ロックなの? 297 00:18:42,216 --> 00:18:47,221 そう 一遍に聞かないでください。 処理しきれない! 298 00:18:47,221 --> 00:18:49,223 (山路)気になることが あんだったら➡ 299 00:18:49,223 --> 00:18:51,225 とことん追うまでだろ~。➡ 300 00:18:51,225 --> 00:18:54,228 それしかねえよ~。➡ 301 00:18:54,228 --> 00:18:59,233 難しく考えたって しょうがねえんだよ…。➡ 302 00:18:59,233 --> 00:19:01,235 んっ んっ…。 303 00:19:01,235 --> 00:19:03,237 (磯崎)山路さん。 (山路)んっ? 304 00:19:03,237 --> 00:19:05,237 俺 たぶん…。 305 00:19:09,243 --> 00:19:11,245 間もなく吐きます…。 306 00:19:11,245 --> 00:19:13,247 えっ! ちょっ…。 307 00:19:13,247 --> 00:19:15,249 こっち こっち。 こっち来て…。➡ 308 00:19:15,249 --> 00:19:18,252 こっち こっち。 やれ。 やれよ…。 309 00:19:18,252 --> 00:19:20,254 (磯崎)あれ? (山路)やれよ ほら。 310 00:19:20,254 --> 00:19:23,257 (磯崎)あっ 久しぶり過ぎて 吐き方が分かんねえ。 311 00:19:23,257 --> 00:19:25,275 (山路)バカ! 何 言ってるんだよ。➡ 312 00:19:25,275 --> 00:19:28,195 こうやって… こうやって おえって…。 313 00:19:28,195 --> 00:19:30,197 (山路の嘔吐する音) 314 00:19:30,197 --> 00:19:32,199 (磯崎)あ~! ちょっと 山路…。 315 00:19:32,199 --> 00:19:35,202 取りあえず できた分の資料 確認 お願いします。 316 00:19:35,202 --> 00:19:37,204 (薔子)ありがとう。➡ 317 00:19:37,204 --> 00:19:40,207 ごめんなさいね おかしなことになっちゃって。 318 00:19:40,207 --> 00:19:45,212 それにしても 何か 大変そうですね。 319 00:19:45,212 --> 00:19:47,214 きょうだいで 競い合わなきゃいけないなんて。 320 00:19:47,214 --> 00:19:50,217 父は 何でも 思い付きでやる人なのよ。 321 00:19:50,217 --> 00:19:52,219 子供たちが慌てふためく姿を 見るのが➡ 322 00:19:52,219 --> 00:19:54,219 楽しくて しかたがないみたい。 323 00:19:56,223 --> 00:19:58,225 それより 仕事は もう慣れた? 324 00:19:58,225 --> 00:20:01,228 あっ はい。 何とか。 325 00:20:01,228 --> 00:20:05,232 櫻子さんには 振り回されっぱなしですけど。 326 00:20:05,232 --> 00:20:08,235 そうなの? あっ… そっ そうですよ。 327 00:20:08,235 --> 00:20:11,238 初めて会った日から 山の中に連れてかれて➡ 328 00:20:11,238 --> 00:20:15,242 白骨死体 見つけて うわってなって…。 329 00:20:15,242 --> 00:20:17,244 で 結局 いつも➡ 330 00:20:17,244 --> 00:20:19,246 僕が 連れ回されることになった っていう。 331 00:20:19,246 --> 00:20:21,246 そう。 332 00:20:23,250 --> 00:20:26,186 あの…。 んっ? 333 00:20:26,186 --> 00:20:30,190 しょうちゃんって➡ 334 00:20:30,190 --> 00:20:33,193 もしかして 櫻子さんの弟さんのことですか? 335 00:20:33,193 --> 00:20:36,196 そうよ。 さぁちゃんが 高校に入って すぐのときに➡ 336 00:20:36,196 --> 00:20:39,196 不慮の事故で亡くなったの。 337 00:20:50,210 --> 00:20:55,215 (薔子)九条家にとって しょうちゃんは 跡継ぎだったから➡ 338 00:20:55,215 --> 00:20:57,217 ご両親の悲しみは 全部➡ 339 00:20:57,217 --> 00:20:59,219 さぁちゃんに ぶつけられてしまったの。 340 00:20:59,219 --> 00:21:02,222 そんな…。 341 00:21:02,222 --> 00:21:06,226 今 櫻子さんのご家族は? 342 00:21:06,226 --> 00:21:08,228 しょうちゃんのことがあった後➡ 343 00:21:08,228 --> 00:21:11,231 お母さまは 病気で亡くなって➡ 344 00:21:11,231 --> 00:21:15,235 お父さまは 新しい家族と 暮らすようになったの。 345 00:21:15,235 --> 00:21:18,238 だから さぁちゃん 長いお休みになると➡ 346 00:21:18,238 --> 00:21:21,241 東京の叔父さんの所に行ってた。 347 00:21:21,241 --> 00:21:26,179 今の知識は そこで身に付けたみたい。 348 00:21:26,179 --> 00:21:29,182 そうだったんですね。 349 00:21:29,182 --> 00:21:32,185 孤独だったのよ ずっと。 350 00:21:32,185 --> 00:21:52,205 ♬~ 351 00:21:52,205 --> 00:21:59,212 ♬~ 352 00:21:59,212 --> 00:22:03,212 ≪(君子)キャ~! 353 00:22:08,221 --> 00:22:10,223 (谷上)何事!? (愛理・正太郎)えっ? 354 00:22:10,223 --> 00:22:12,225 (愛理)谷上さんこそ 何事ですか? 355 00:22:12,225 --> 00:22:14,227 (谷上)徹夜で練習したんだよ。 356 00:22:14,227 --> 00:22:16,229 (愛理)あ~ そうですか。 (金沢)救急車 呼んでまいります! 357 00:22:16,229 --> 00:22:18,231 ≪急いで! 358 00:22:18,231 --> 00:22:21,234 あっ 何かあったんですか? 359 00:22:21,234 --> 00:22:23,234 どけ! (晴美)あっ…。 360 00:22:32,179 --> 00:22:36,183 (君子)朝 目が覚めたら 寝室にいなくて➡ 361 00:22:36,183 --> 00:22:40,183 捜しに ここに来たら この状態で…。 362 00:22:48,195 --> 00:22:52,199 (金沢)すみません。 あっ… 5~6分で来るそうです。 363 00:22:52,199 --> 00:22:55,202 救急車は必要ない! 364 00:22:55,202 --> 00:22:59,202 呼ぶなら警察だ。 365 00:23:02,209 --> 00:23:06,209 もう死んでいる。 366 00:23:09,216 --> 00:23:12,219 ありがとうございました。 また 何点か➡ 367 00:23:12,219 --> 00:23:15,222 お伺いするかもしれません。 (愛理)信じられない。➡ 368 00:23:15,222 --> 00:23:17,224 昨日は あんなに元気だったのに…。 369 00:23:17,224 --> 00:23:19,226 (捜査員)また 皆さんからも➡ 370 00:23:19,226 --> 00:23:22,229 あらためて お話を伺わせていただきます。➡ 371 00:23:22,229 --> 00:23:24,229 では。 372 00:23:28,168 --> 00:23:31,171 (清哉)死因は 調べないと分からないそうだ。 373 00:23:31,171 --> 00:23:34,174 外部からの侵入の形跡もない。 374 00:23:34,174 --> 00:23:36,174 それって…。 375 00:23:38,178 --> 00:23:42,182 で 誰? 376 00:23:42,182 --> 00:23:44,184 誰が殺したの? (俊之)おい 晴美。 377 00:23:44,184 --> 00:23:47,187 (晴美)だって そういうことでしょ?➡ 378 00:23:47,187 --> 00:23:51,191 どうせ バレるのも時間の問題じゃん。➡ 379 00:23:51,191 --> 00:23:53,193 さっさと白状したら? 380 00:23:53,193 --> 00:23:56,196 (君子)何を言うのよ 晴美。 381 00:23:56,196 --> 00:24:02,202 少なくとも お父さまが死んで 清々してる人➡ 382 00:24:02,202 --> 00:24:05,202 ここに 何人かいると思うけど。 383 00:24:07,207 --> 00:24:11,211 (晴美)女に だらしない 最低の父親。 384 00:24:11,211 --> 00:24:14,214 やめて 晴美! (晴美)ホントのことでしょ? 385 00:24:14,214 --> 00:24:18,218 私たち全員 母親が違うんだから。 386 00:24:18,218 --> 00:24:20,220 えっ! 387 00:24:20,220 --> 00:24:23,223 (晴美)全員 心の中では➡ 388 00:24:23,223 --> 00:24:25,242 死ねばいいって 思ってたんでしょ?➡ 389 00:24:25,242 --> 00:24:28,242 薔子姉さんも 清哉兄さんも 耕次も! 390 00:24:30,163 --> 00:24:32,165 そうかもしれないな。 391 00:24:32,165 --> 00:24:34,165 (清哉)おい 耕次。 392 00:24:36,169 --> 00:24:41,174 メッキが剥がれたんだよ 上っ面だけの家族の。 393 00:24:41,174 --> 00:24:45,178 いっそのこと 何かのミステリー小説みたいに➡ 394 00:24:45,178 --> 00:24:48,181 全員が共謀して 殺したってことにする?➡ 395 00:24:48,181 --> 00:24:50,183 フフフフ。 (机をたたく音) 396 00:24:50,183 --> 00:24:52,185 (君子)いいかげんになさい! (谷上)うわ。 あっ…。➡ 397 00:24:52,185 --> 00:24:54,187 ちょっ…。 398 00:24:54,187 --> 00:24:56,189 (愛理)あっ あっ…。 (谷上)あっ あっ あっ…。➡ 399 00:24:56,189 --> 00:24:58,191 すいません。 (愛理)すみません。 400 00:24:58,191 --> 00:25:00,193 (谷上)あっ ごっ ごめんなさい。 ちょっと…。 401 00:25:00,193 --> 00:25:05,193 一回 落ち着きましょう。 402 00:25:18,211 --> 00:25:21,214 ごめんなさいね 巻き込んでしまって。 403 00:25:21,214 --> 00:25:23,216 あっ いえ。 刑事さんには➡ 404 00:25:23,216 --> 00:25:27,216 皆さんが早く帰れるよう 私から 話しておきますから。 405 00:25:30,156 --> 00:25:32,158 まさか こんなことになるなんて…。 406 00:25:32,158 --> 00:25:38,164 (愛理)うん。 でも 誰も泣いてなかったね。 407 00:25:38,164 --> 00:25:40,164 そんなものだ。 408 00:25:44,170 --> 00:25:46,170 櫻子さん。 409 00:25:50,176 --> 00:25:54,180 あの 知ってたんですか? 410 00:25:54,180 --> 00:25:57,183 ここの皆さんに確執があること。 411 00:25:57,183 --> 00:26:01,187 どんなに幸せそうに見える 家族も➡ 412 00:26:01,187 --> 00:26:06,192 小さな ほころびから 一瞬にして崩れ去ってしまう。 413 00:26:06,192 --> 00:26:10,196 そんな危うさを抱えているものだ。 414 00:26:10,196 --> 00:26:14,196 家族など まやかしだ。 415 00:26:20,206 --> 00:26:22,208 どうした? 416 00:26:22,208 --> 00:26:25,211 あっ いや➡ 417 00:26:25,211 --> 00:26:29,211 それって 寂しいなって思って。 418 00:26:35,221 --> 00:26:38,224 そう思えるということは➡ 419 00:26:38,224 --> 00:26:43,229 お前が 家族に愛されて 生きてきたという 証拠だ。 420 00:26:43,229 --> 00:26:45,231 えっ? 421 00:26:45,231 --> 00:27:05,251 ♬~ 422 00:27:05,251 --> 00:27:11,257 ♬~ 423 00:27:11,257 --> 00:27:15,261 櫻子ちゃん。 どうした? 424 00:27:15,261 --> 00:27:18,264 遺言状を開けようと 母が。 425 00:27:18,264 --> 00:27:24,264 (電子音) 426 00:27:28,208 --> 00:27:31,211 (君子)あら?➡ 427 00:27:31,211 --> 00:27:33,211 ないわ。 (清哉)えっ? 428 00:27:35,215 --> 00:27:37,217 (君子)遺言状がないわ! 429 00:27:37,217 --> 00:27:39,217 (清哉)えっ? えっ どういうことだよ おい。 430 00:29:58,091 --> 00:30:00,093 (薔子)お引き取りいただいて 大丈夫ですって 刑事さんが。 431 00:30:00,093 --> 00:30:02,095 あっ 何か 手伝えることがあれば…。 432 00:30:02,095 --> 00:30:06,099 (薔子)ありがとう。 お葬式のときに また お願い。 433 00:30:06,099 --> 00:30:09,102 はい。 では われわれは…。 434 00:30:09,102 --> 00:30:13,106 (耕次)遺言状がないって どういうことだよ。 435 00:30:13,106 --> 00:30:17,110 これで 動機が はっきりしたってことよ。➡ 436 00:30:17,110 --> 00:30:20,113 遺言状に 何か 都合の悪いこと書かれた人が➡ 437 00:30:20,113 --> 00:30:23,116 お父さまのこと殺したんだわ。 438 00:30:23,116 --> 00:30:25,118 (清哉)薔子。 (薔子)何? 439 00:30:25,118 --> 00:30:29,122 ゆうべ 遅くに 会長の書斎に 入っていくところを 見た。➡ 440 00:30:29,122 --> 00:30:32,125 会長と 最後に話をしたのは お前じゃないのか? 441 00:30:32,125 --> 00:30:34,127 私を疑ってるの? 442 00:30:34,127 --> 00:30:37,130 (晴美)私は 清哉兄さんが怪しいと思うけど。 443 00:30:37,130 --> 00:30:40,133 (清哉)何? (晴美)出張のお土産だと言って➡ 444 00:30:40,133 --> 00:30:44,137 お父さまの部屋に ドリアンを 差し入れさせたらしいわね。 445 00:30:44,137 --> 00:30:46,139 コニャックと一緒に。➡ 446 00:30:46,139 --> 00:30:49,142 ドリアンとアルコールは 食べ合わせが悪くて➡ 447 00:30:49,142 --> 00:30:51,144 一緒に食べると 胃が溶けて死ぬって➡ 448 00:30:51,144 --> 00:30:53,146 聞いたことがある。 449 00:30:53,146 --> 00:30:56,165 清哉兄さん それ 知ってて➡ 450 00:30:56,165 --> 00:30:58,084 わざと お父さまに 食べさせたんじゃない? 451 00:30:58,084 --> 00:31:00,086 (清治郎)《お前➡ 452 00:31:00,086 --> 00:31:04,090 せっせと 粉飾決済を 続けてるそうじゃないか》➡ 453 00:31:04,090 --> 00:31:06,092 《あっ?》➡ 454 00:31:06,092 --> 00:31:11,097 《あした 全員の前で お前を役員から解任してやる!》 455 00:31:11,097 --> 00:31:13,099 では われわれは…。 (耕次)それを言うなら➡ 456 00:31:13,099 --> 00:31:15,101 晴美姉さんたちだって 怪しいだろ。 457 00:31:15,101 --> 00:31:17,103 (晴美)何でよ。 458 00:31:17,103 --> 00:31:20,106 美容業界では いろんな薬品 扱ってるんだろ? 459 00:31:20,106 --> 00:31:23,109 毒物だって 手に入るんじゃないのか? 460 00:31:23,109 --> 00:31:28,114 例えば ヒ素とか。 461 00:31:28,114 --> 00:31:31,117 会長の胸元には 指で付けたような 引っかき傷があった。➡ 462 00:31:31,117 --> 00:31:34,117 毒物を飲まされて 苦しんだ痕じゃないのか? 463 00:31:36,122 --> 00:31:38,124 《お願いします お父さま》 464 00:31:38,124 --> 00:31:40,126 《5, 000万 貸してくれないと➡ 465 00:31:40,126 --> 00:31:43,129 うち 破産しちゃうの!》 (俊之)《どうか お願いします!》 466 00:31:43,129 --> 00:31:47,133 《お前らが野垂れ死のうが 知ったことか》 467 00:31:47,133 --> 00:31:51,137 (俊之)そういう耕次君は どうなんだ?➡ 468 00:31:51,137 --> 00:31:53,139 この手のケガは 何なんだよ! 469 00:31:53,139 --> 00:31:55,141 ホントだ。 470 00:31:55,141 --> 00:31:58,077 昨日は ばんそうこうなんか してなかった。 471 00:31:58,077 --> 00:32:00,079 てか いつ帰れるんだ? 俺たち。 472 00:32:00,079 --> 00:32:02,081 ちょっと 静かに。 473 00:32:02,081 --> 00:32:06,085 (耕次)《もう 辞めさせてください》 474 00:32:06,085 --> 00:32:08,087 (清治郎)《何だ?》 475 00:32:08,087 --> 00:32:13,092 《遺産も 何も いりません》 476 00:32:13,092 --> 00:32:18,097 《俺を もう このうちから解放してください》 477 00:32:18,097 --> 00:32:24,097 《お前は 一生 東藤家の人間だ!》 478 00:32:27,106 --> 00:32:30,109 《あ~!》 479 00:32:30,109 --> 00:32:34,113 (清哉)耕次 何があったのか正直に話せ。 480 00:32:34,113 --> 00:32:36,115 うるせえよ。 481 00:32:36,115 --> 00:32:41,120 誰のせいで こんなことになったと 思ってんだよ!➡ 482 00:32:41,120 --> 00:32:45,124 兄さんが もっと しっかりしてれば➡ 483 00:32:45,124 --> 00:32:48,127 俺が こんな目に遭わずに 済んだんだよ! 484 00:32:48,127 --> 00:32:50,129 (清哉)人のせいにするな! あ~ ちょっと…。 485 00:32:50,129 --> 00:32:52,131 (清哉)俺が いったい どんな思いで➡ 486 00:32:52,131 --> 00:32:54,133 生きてきたと思ってるんだ! (耕次)知らねえよ そんなこと! 487 00:32:54,133 --> 00:32:56,152 (谷上)おっ… 落ち着きましょうか 一度。 488 00:32:56,152 --> 00:32:59,072 ちょっと やめましょう! 家族ですよね? 489 00:32:59,072 --> 00:33:02,075 (一同)あっ! 490 00:33:02,075 --> 00:33:06,079 (金沢)大丈夫です。 こちらで。 491 00:33:06,079 --> 00:33:08,081 片付けて。 (女性)はい。 492 00:33:08,081 --> 00:33:13,086 フッフフフ…。 493 00:33:13,086 --> 00:33:15,086 もう いいか? 494 00:33:17,090 --> 00:33:22,095 これで 全員 気が済んだか? 495 00:33:22,095 --> 00:33:24,097 櫻子さん。 496 00:33:24,097 --> 00:33:27,100 お前たち全員 愚の骨頂だな。 497 00:33:27,100 --> 00:33:31,104 そんなに簡単に 人は死なない。 498 00:33:31,104 --> 00:33:37,110 その1 まずは ドリアンとコニャックか。 499 00:33:37,110 --> 00:33:41,114 この2つの食べ合わせが 有害だという 医学的根拠はない。 500 00:33:41,114 --> 00:33:47,120 ましてや 胃が溶けるなんて症例は お目にかかったことがない。 501 00:33:47,120 --> 00:33:52,125 その2 ヒ素を飲ませて殺害。 あり得ない。 502 00:33:52,125 --> 00:33:55,128 ヒ素であれば 必ず 下痢や嘔吐がある。 503 00:33:55,128 --> 00:34:01,067 その3 喉元から胸にかけての 引っかき傷か。 504 00:34:01,067 --> 00:34:04,070 確かに 人は 死ぬ直前➡ 505 00:34:04,070 --> 00:34:07,073 一番 苦しい所に 手を持っていくものだ。 506 00:34:07,073 --> 00:34:12,078 しかし 清治郎氏の口の端には 泡が付いていた。 507 00:34:12,078 --> 00:34:17,083 あれは 左心不全により鬱滞した血液で➡ 508 00:34:17,083 --> 00:34:21,087 肺水腫を引き起こした際に 出るものだ。 509 00:34:21,087 --> 00:34:25,091 清治郎氏は 死ぬ前 狭心症などの発作が起き➡ 510 00:34:25,091 --> 00:34:31,097 焼け付くような痛みを覚え 胸を かきむしったのだろう。 511 00:34:31,097 --> 00:34:38,104 残念だが この中の誰も 父親を殺してはいない。 512 00:34:38,104 --> 00:34:43,104 清治郎氏は 病死だ。 513 00:34:45,111 --> 00:34:49,115 じゃあ 遺言状は? 何で ないのよ。 514 00:34:49,115 --> 00:34:51,117 (薔子)私よ。 515 00:34:51,117 --> 00:34:56,139 お父さまの書斎から 遺言状を持ち出したのは 私。 516 00:34:56,139 --> 00:34:59,058 ゆうべ お父さまに頼まれたの。 517 00:34:59,058 --> 00:35:01,060 遺言状 隠せって。➡ 518 00:35:01,060 --> 00:35:04,063 もし 遺言状がないということが 分かったら➡ 519 00:35:04,063 --> 00:35:07,066 私たちが どういう反応をするのか 見てみたいって。➡ 520 00:35:07,066 --> 00:35:10,069 例の 悪趣味な思い付き。 521 00:35:10,069 --> 00:35:12,071 あの人は 最後の最後まで➡ 522 00:35:12,071 --> 00:35:16,071 私たちが悩み苦しむ姿を見て 楽しむつもりだったのよ。 523 00:35:18,077 --> 00:35:22,081 (薔子)私たち きょうだいは 父親とは違う。➡ 524 00:35:22,081 --> 00:35:24,083 そう思いたかった。➡ 525 00:35:24,083 --> 00:35:27,086 でも 結局 私たち みんな 同じだったわね。 526 00:35:27,086 --> 00:35:30,089 利己的で 傲慢で➡ 527 00:35:30,089 --> 00:35:34,089 都合が悪くなると 人を おとしめようとする。 528 00:35:37,096 --> 00:35:40,099 結局 私たちは みんな同じよ。 529 00:35:40,099 --> 00:35:44,103 お父さまに おびえて こびて➡ 530 00:35:44,103 --> 00:35:47,106 ただ その場で 必死に もがいていただけ。 531 00:35:47,106 --> 00:36:03,055 ♬~ 532 00:36:03,055 --> 00:36:08,060 (清哉)「後のことは 全て 妻 君子に 託す」 533 00:36:08,060 --> 00:36:10,062 (晴美)えっ それだけ? 534 00:36:10,062 --> 00:36:12,064 (耕次)どういうことだよ。 535 00:36:12,064 --> 00:36:15,064 (清哉)何だったんだ? 俺たちは いったい! 536 00:36:22,074 --> 00:36:26,078 (薔子)子供のころ 学校で➡ 537 00:36:26,078 --> 00:36:28,080 「東藤の大きいお屋敷に住む お嬢さま」って➡ 538 00:36:28,080 --> 00:36:31,080 からかわれるのが ホントに嫌だった。 539 00:36:33,085 --> 00:36:37,085 その屋敷の中で 何が起きてるのか 知りもしないで。 540 00:36:45,097 --> 00:36:47,099 変ね。 541 00:36:47,099 --> 00:36:50,102 子供のころから思い描いていた お父さまのいない世界が➡ 542 00:36:50,102 --> 00:36:52,104 やっと来たのに➡ 543 00:36:52,104 --> 00:36:55,104 全然 気が晴れない。 544 00:36:57,043 --> 00:37:01,047 お前は 昔から 家族に期待し過ぎる。 545 00:37:01,047 --> 00:37:05,051 家族なんて そんなものだと 割り切ればいいじゃないか。 546 00:37:05,051 --> 00:37:09,055 そうしたところで 何の解決にもならないじゃない。 547 00:37:09,055 --> 00:37:13,059 切っても切れないから 家族なんだもの。 548 00:37:13,059 --> 00:37:17,063 だったら 自分が思う いい形に 持っていきたい。 549 00:37:17,063 --> 00:37:19,063 そう思うのが普通でしょ? 550 00:37:25,071 --> 00:37:29,075 要は ため込むなということだ。 551 00:37:29,075 --> 00:37:32,078 ストレスは 老化を加速させる。 552 00:37:32,078 --> 00:37:36,082 ほっといてよ! ホントかわいくない。 553 00:37:36,082 --> 00:37:38,084 何よ。 554 00:37:38,084 --> 00:37:41,087 昔は いつも 私の後ばっかり ついてきてたくせに。 555 00:37:41,087 --> 00:37:45,087 私が気に入った場所に いつも お前がいただけだ。 556 00:37:51,097 --> 00:37:54,100 《この2人は 幼いころから➡ 557 00:37:54,100 --> 00:37:58,100 ここで こんなふうに 過ごしてきたのだろうか》 558 00:38:03,042 --> 00:38:06,045 《家族の中に 幸せを見つけられなかった➡ 559 00:38:06,045 --> 00:38:08,047 2人にとって➡ 560 00:38:08,047 --> 00:38:12,051 きっと ここが 居心地のいい空間だったんだ》 561 00:38:12,051 --> 00:38:32,071 ♬~ 562 00:38:32,071 --> 00:38:37,071 ♬~ 563 00:38:52,091 --> 00:39:04,036 ♬~ 564 00:39:04,036 --> 00:39:07,036 (君子)《そろそろ お薬を飲まないと》 565 00:39:11,043 --> 00:39:13,043 骨が つながらない。 566 00:39:20,052 --> 00:39:23,055 このたびは 急なことで…。 567 00:39:23,055 --> 00:39:25,057 (君子)色々と お世話になりました。 568 00:39:25,057 --> 00:39:27,059 (杉森)あ~ とんでもございません。 569 00:39:27,059 --> 00:39:29,061 じゃあ 私は スタッフにも挨拶してくるから➡ 570 00:39:29,061 --> 00:39:31,063 さぁちゃん あとは よろしく。 571 00:39:31,063 --> 00:39:33,065 分かった。 572 00:39:33,065 --> 00:39:36,068 (君子)わ~。➡ 573 00:39:36,068 --> 00:39:42,074 これが あの人の言ってた ナウマンゾウの標本…。 574 00:39:42,074 --> 00:39:44,074 ああ。 575 00:39:48,080 --> 00:39:50,082 (君子)知ってた?➡ 576 00:39:50,082 --> 00:39:56,088 象って 雌しか 子育てしないんですってね。➡ 577 00:39:56,088 --> 00:40:01,088 とても母性の強い動物なのね。 578 00:40:03,095 --> 00:40:05,095 面白いものだ。 579 00:40:07,099 --> 00:40:13,099 同じ象の標本を眺めながら まったく違う見解を述べる。 580 00:40:15,107 --> 00:40:17,109 ダイニングで写真を見た。 581 00:40:17,109 --> 00:40:20,112 自分の地位と権威を誇示する 夫。 582 00:40:20,112 --> 00:40:25,117 一方 子供たちに愛情を注ぐ 妻。 583 00:40:25,117 --> 00:40:27,119 対極の2人だな。 584 00:40:27,119 --> 00:40:31,123 いつも忙しくしている 主人の分も➡ 585 00:40:31,123 --> 00:40:35,127 私が 子供たちに愛情を注ぐ。 586 00:40:35,127 --> 00:40:40,132 母親としては 当然のことでしょ? 587 00:40:40,132 --> 00:40:43,135 見上げたものだ。 588 00:40:43,135 --> 00:40:47,135 で なぜ 殺した? 589 00:43:36,208 --> 00:43:39,211 なぜ 殺した? 590 00:43:39,211 --> 00:43:41,211 何のこと? 591 00:43:48,220 --> 00:43:51,223 漢方の竜骨。 592 00:43:51,223 --> 00:43:53,225 生薬の一種で➡ 593 00:43:53,225 --> 00:43:59,231 大型の哺乳類の骨の化石が 使われている。 594 00:43:59,231 --> 00:44:02,231 主な成分は カルシウムだ。 595 00:44:04,236 --> 00:44:10,242 清治郎氏の部屋には 心臓の薬 ジギタリスが あった。 596 00:44:10,242 --> 00:44:12,244 医者から説明はなかったか? 597 00:44:12,244 --> 00:44:15,247 ジギタリス薬とカルシウムを 同時に摂取すると➡ 598 00:44:15,247 --> 00:44:19,251 不整脈を起こしやすくなると。 599 00:44:19,251 --> 00:44:25,257 あなたは それを知りつつ 清治郎氏に竜骨を飲ませ続けた。 600 00:44:25,257 --> 00:44:29,261 そして あの日 ついに それが起こり➡ 601 00:44:29,261 --> 00:44:32,261 心臓は止まった。 602 00:44:34,283 --> 00:44:38,203 だが どうしても分からないことがある。 603 00:44:38,203 --> 00:44:41,206 50年も連れ添って➡ 604 00:44:41,206 --> 00:44:45,206 なぜ 今になって 殺す必要があったんだ? 605 00:44:49,214 --> 00:44:54,219 昔 ある女の人がいてね➡ 606 00:44:54,219 --> 00:45:01,226 その人は 親が決めた相手と 無理やり結婚させられた。➡ 607 00:45:01,226 --> 00:45:05,226 でも 子供を産むことができなくて…。 608 00:45:08,233 --> 00:45:12,237 (君子)後継者が欲しかった夫は➡ 609 00:45:12,237 --> 00:45:15,240 他の女性に 次々と子供を産ませて➡ 610 00:45:15,240 --> 00:45:20,240 妻である その女性に 育てさせたの。 611 00:45:22,247 --> 00:45:25,250 (君子)ひどい仕打ちだと 思うでしょ?➡ 612 00:45:25,250 --> 00:45:29,254 でもね その人は➡ 613 00:45:29,254 --> 00:45:33,258 自分に託された赤ちゃんを 抱いたとき➡ 614 00:45:33,258 --> 00:45:36,258 この上もない幸福感に 満たされたの。 615 00:45:38,197 --> 00:45:41,200 でも 男も 年を取り➡ 616 00:45:41,200 --> 00:45:45,204 「子供なんて面倒だ」って 言うようになった。➡ 617 00:45:45,204 --> 00:45:48,207 男は 授かった命を➡ 618 00:45:48,207 --> 00:45:52,211 お金の力で 捨てさせるようになったの。➡ 619 00:45:52,211 --> 00:45:55,214 何度も何度も。 620 00:45:55,214 --> 00:45:57,216 そして ある日➡ 621 00:45:57,216 --> 00:46:02,221 朝 目覚めたとき その人は思ったの。 622 00:46:02,221 --> 00:46:04,223 この男は 殺してもいい人だと。 623 00:46:04,223 --> 00:46:09,228 そして それをやるのは 妻である自分の責任だと。➡ 624 00:46:09,228 --> 00:46:14,233 その人は ゆっくり時間をかけて➡ 625 00:46:14,233 --> 00:46:19,238 男の体に合わない薬を 飲ませ続けたの。➡ 626 00:46:19,238 --> 00:46:23,242 そして ようやく 男の心臓が止まり➡ 627 00:46:23,242 --> 00:46:26,242 何もかも終わった。 628 00:46:29,248 --> 00:46:32,248 恨まれても仕方ないわよね。 629 00:46:35,187 --> 00:46:39,191 そんなに真剣に聞かないで。 630 00:46:39,191 --> 00:46:42,191 ただの例え話なんだから。 631 00:46:45,197 --> 00:46:48,197 なら 私も 空想の話をしよう。 632 00:46:53,205 --> 00:46:58,210 以前 その男は ここで 私に こう言った。 633 00:46:58,210 --> 00:47:03,215 (清治郎)《骨は 歴史を語り 知識を与え➡ 634 00:47:03,215 --> 00:47:06,215 そして 武器にもなる》 635 00:47:08,220 --> 00:47:13,225 《死にざまが 生きざまを表す》 636 00:47:13,225 --> 00:47:16,228 《そうは思わんか?》 637 00:47:16,228 --> 00:47:22,234 私には まるで 自分の死期を 悟っているように見えた。 638 00:47:22,234 --> 00:47:25,237 自分を殺そうとしている 妻の情念を知り➡ 639 00:47:25,237 --> 00:47:29,241 それに 身を委ねたのかもしれない。 640 00:47:29,241 --> 00:47:35,180 それが 自分らしい死に方だとな。 641 00:47:35,180 --> 00:47:41,186 実際 あの遺言状の内容を聞いて 一番 驚いたのは➡ 642 00:47:41,186 --> 00:47:43,186 あなたじゃないのか? 643 00:47:46,191 --> 00:47:49,194 自分の思い描いた死が 訪れて➡ 644 00:47:49,194 --> 00:47:53,198 清治郎氏は 恨むどころか➡ 645 00:47:53,198 --> 00:47:57,198 今ごろ どこかで ほくそ笑んでるかもしれないぞ。 646 00:48:02,207 --> 00:48:05,210 夫婦って厄介ね。➡ 647 00:48:05,210 --> 00:48:11,216 「死が2人を分かつまで」なんて 嘘。 648 00:48:11,216 --> 00:48:15,220 死んでも続いていくんだわ。 649 00:48:15,220 --> 00:48:19,224 あなたの犯行を証明する すべは 私にはない。 650 00:48:19,224 --> 00:48:22,227 ジギタリス薬とカルシウムの 併用が➡ 651 00:48:22,227 --> 00:48:26,231 必ず 死に至るとも 限らない。 652 00:48:26,231 --> 00:48:30,235 故に 私の話も ここまでだ。 653 00:48:30,235 --> 00:48:33,238 宙に浮いた その罪は➡ 654 00:48:33,238 --> 00:48:38,238 この先 一人で背負っていくしかない。 655 00:48:42,180 --> 00:48:47,180 これで ようやく 骨が つながった。 656 00:48:52,190 --> 00:48:55,193 (薔子)お母さま。 (君子)あっ…。 657 00:48:55,193 --> 00:48:57,195 (薔子)帰りましょ。 658 00:48:57,195 --> 00:48:59,197 (君子)ええ。 659 00:48:59,197 --> 00:49:19,217 ♬~ 660 00:49:19,217 --> 00:49:22,220 ♬~ 661 00:49:22,220 --> 00:49:25,223 すいません! ちょっと待ってください! 662 00:49:25,223 --> 00:49:29,227 すいません。 あの 館長が お土産にって これ。 663 00:49:29,227 --> 00:49:32,230 骨クッキーです。 664 00:49:32,230 --> 00:49:36,168 すいません。 よし。 665 00:49:36,168 --> 00:49:39,171 さぁちゃんのこと これからも よろしくね。 666 00:49:39,171 --> 00:49:41,173 えっ? おい。 667 00:49:41,173 --> 00:49:43,175 じゃあね~。 668 00:49:43,175 --> 00:49:45,175 お母さま。 669 00:49:49,181 --> 00:49:52,181 まった来ま~す! 670 00:49:54,186 --> 00:49:58,190 チッ。 めんどくさい女だ。 671 00:49:58,190 --> 00:50:00,192 薔子さんのことですか? 672 00:50:00,192 --> 00:50:03,195 にこにこ笑いながら みんなを巻き込んで➡ 673 00:50:03,195 --> 00:50:06,198 結局 最後は 自分のいいように まとめ上げる。 674 00:50:06,198 --> 00:50:11,198 それは 要するに 好きだってことですよね? 675 00:50:14,206 --> 00:50:19,211 櫻子さんのこと だいぶ 攻略できるようになりました。 676 00:50:19,211 --> 00:50:22,214 すいません。 100万年 早い。 677 00:50:22,214 --> 00:50:24,214 はい。 678 00:50:26,218 --> 00:50:30,222 《薔子さんが言った 「よろしく」の意味は➡ 679 00:50:30,222 --> 00:50:32,224 櫻子さんの孤独を知った僕に➡ 680 00:50:32,224 --> 00:50:37,162 自分の代わりになってくれという 意味だったのだろうか》 681 00:50:37,162 --> 00:50:39,164 《それとも➡ 682 00:50:39,164 --> 00:50:44,169 死んでしまった弟さんの 代わりになってほしいという➡ 683 00:50:44,169 --> 00:50:46,169 意味だったのだろうか》 684 00:50:51,176 --> 00:50:53,178 (近藤)将来有望な キャリアだったそうですね。➡ 685 00:50:53,178 --> 00:50:55,180 弟さん。➡ 686 00:50:55,180 --> 00:50:59,184 でも 単独で捜査し その最中に 事故で…。 687 00:50:59,184 --> 00:51:01,186 (山路)事故なんかじゃねえよ。 688 00:51:01,186 --> 00:51:03,188 (近藤)事件の可能性も あるってことですか? 689 00:51:03,188 --> 00:51:05,190 身内の事件だ。 690 00:51:05,190 --> 00:51:07,190 ほっとけねえんだよ。 691 00:51:13,198 --> 00:51:19,204 結局 司法解剖の結果 会長は病死だったんですね。 692 00:51:19,204 --> 00:51:21,206 やっぱ すごいな 九条さん。 693 00:51:21,206 --> 00:51:24,209 で 骨格標本の話は どうなったの? 694 00:51:24,209 --> 00:51:29,214 (愛理)ん~ ご家族に見守られて 荼毘に付されました。 695 00:51:29,214 --> 00:51:32,217 最後の最後まで 人騒がせな人だったなあ。 696 00:51:32,217 --> 00:51:34,236 (杉森)ハハ。 (谷上の せきばらい) 697 00:51:34,236 --> 00:51:38,156 せっかく練習したので ここで披露させていただきま~す。 698 00:51:38,156 --> 00:51:41,159 (磯崎)あっ 出た…。 (谷上)♬「ダッダダ ダッダ」➡ 699 00:51:41,159 --> 00:51:44,162 ♬「ダッダダ ダッダ ダダッダダ~ン」➡ 700 00:51:44,162 --> 00:51:47,165 ♬「テッテレ テッテ テテッテ~ン」➡ 701 00:51:47,165 --> 00:51:49,167 ♬「テレレレレッテッテ」 702 00:51:49,167 --> 00:51:51,169 はい! あれ? 703 00:51:51,169 --> 00:51:55,173 私の詩吟は これに負けたのか。 704 00:51:55,173 --> 00:51:57,175 (谷上)おかしい…。 705 00:51:57,175 --> 00:51:59,177 (愛理)も~。 結局 一回も 成功してないじゃないですか。 706 00:51:59,177 --> 00:52:02,180 (谷上)いや… ちょっと待ってよ。 あれ? おかしいな。 707 00:52:02,180 --> 00:52:04,182 (杉森)あ~…。 (愛理)いや ちょっと。➡ 708 00:52:04,182 --> 00:52:06,184 どこに仕込ん…。 709 00:52:08,186 --> 00:52:11,189 (磯崎)一重 どうした? 710 00:52:11,189 --> 00:52:14,192 (一重)先生➡ 711 00:52:14,192 --> 00:52:18,196 私…➡ 712 00:52:18,196 --> 00:52:20,196 消えるから。 713 00:52:36,147 --> 00:52:39,147 <このドラマは FODで配信中。 詳しくは FODを検索>