1 00:00:33,939 --> 00:00:57,739 ♬~ 2 00:01:02,001 --> 00:03:07,801 ♬~ 3 00:03:34,887 --> 00:03:50,002 ♬~ 4 00:03:50,002 --> 00:03:53,872 (信繁)明智方の兵が うろうろしています。 5 00:03:53,872 --> 00:03:57,176 こうしましょう。 街道は 目につき過ぎる。 6 00:03:57,176 --> 00:04:00,012 このまま 琵琶湖に沿って 林の中を進み➡ 7 00:04:00,012 --> 00:04:02,848 愛知川を渡って 高宮を目指す。 (茂誠)高宮? 8 00:04:02,848 --> 00:04:04,783 そこから 東山道を行きます。 (三十郎)こっちへ来ます! 9 00:04:04,783 --> 00:04:06,719 隠れて! 10 00:04:06,719 --> 00:04:13,025 ♬~ 11 00:04:13,025 --> 00:04:14,960 (子どもの泣き声) 12 00:04:14,960 --> 00:04:23,035 ♬~ 13 00:04:23,035 --> 00:04:24,970 (女たち)キャ~! 14 00:04:24,970 --> 00:04:28,374 よいものを見つけたぞ~! (女たち)キャ~! 15 00:04:28,374 --> 00:04:30,709 うりゃ~! 16 00:04:30,709 --> 00:04:34,313 逃げて! (松)逃げて! 早く! 逃げて! 17 00:04:34,313 --> 00:04:41,654 ♬~ 18 00:04:41,654 --> 00:04:43,954 姉上を! 分かった! 19 00:04:45,524 --> 00:04:47,526 待て~! 待て~! 20 00:04:47,526 --> 00:04:53,365 ♬~ 21 00:04:53,365 --> 00:04:56,565 (兵士)いたぞ~! (女たち)キャ~! 22 00:04:58,671 --> 00:05:03,008 うりゃ~! (松)茂誠様!➡ 23 00:05:03,008 --> 00:05:06,345 茂誠様! 24 00:05:06,345 --> 00:05:10,683 固まっていてはいけません! 25 00:05:10,683 --> 00:05:12,683 (兵士)逃がすな~! 26 00:05:14,553 --> 00:05:19,024 (茂誠)松~! 松~! 27 00:05:19,024 --> 00:05:22,895 ♬~ 28 00:05:22,895 --> 00:05:25,898 あっ! 来い! 29 00:05:25,898 --> 00:05:29,198 (兵士)うわっ! (倒れる音) 30 00:05:32,571 --> 00:05:35,507 (佐助)お逃げ下さい! 31 00:05:35,507 --> 00:05:47,653 ♬~ 32 00:05:47,653 --> 00:05:49,588 あっ! 33 00:05:49,588 --> 00:06:08,340 ♬~ 34 00:06:08,340 --> 00:06:10,340 姉上! 35 00:06:24,890 --> 00:06:27,590 (すすり泣き) 36 00:06:30,596 --> 00:06:36,301 (佐助)面目次第もございませぬ。 追って 飛び込んだのですが…。 37 00:06:36,301 --> 00:06:43,976 ♬~ 38 00:06:43,976 --> 00:06:47,646 こんな事になって 申し訳ありませんでした。 39 00:06:47,646 --> 00:06:52,646 やめてくれ…。 源次郎殿には感謝しているんじゃ。 40 00:06:56,989 --> 00:06:59,658 私は ここに残る。 41 00:06:59,658 --> 00:07:03,529 どうぞ 真田に急いで下され。 兄上を置いていく訳には…。 42 00:07:03,529 --> 00:07:11,270 どの道 真田に戻っても 私には 居場所がない。 43 00:07:11,270 --> 00:07:15,674 松のそばに いてやりたいのだ。 44 00:07:15,674 --> 00:07:18,374 兄上…。 45 00:07:21,346 --> 00:07:26,218 いろいろ 世話になった。 生きていてこそ。 46 00:07:26,218 --> 00:07:31,356 いいですか 兄上 生きていてこそです! 47 00:07:31,356 --> 00:08:01,356 ♬~ 48 00:08:03,655 --> 00:08:05,591 (回転扉の音) 49 00:08:05,591 --> 00:08:08,994 (内記)御免!➡ 50 00:08:08,994 --> 00:08:13,866 殿 滝川様から 書状が届いておりまする。 51 00:08:13,866 --> 00:08:19,638 再び 主を失った昌幸は 決断を迫られている。 52 00:08:19,638 --> 00:08:24,543 真田家は国衆 すなわち 地域の豪族である。 53 00:08:24,543 --> 00:08:30,843 戦国大名の庇護のもとになければ 生き延びる事すら難しかった。 54 00:08:32,951 --> 00:08:36,622 (昌幸)滝川殿が わしを呼んでる。 55 00:08:36,622 --> 00:08:42,494 そろそろ 信長公が亡くなった事 伝わっている頃でございましょう。 56 00:08:42,494 --> 00:08:44,963 源三郎 お前は どう思う? 57 00:08:44,963 --> 00:08:48,834 (信幸)私でございますか? (昌幸)お前の意見を聞かせろ。 58 00:08:48,834 --> 00:08:53,305 私の意見が取り上げられた事など 一度もありませぬ。 59 00:08:53,305 --> 00:08:58,977 取り上げるとは言っておらぬ。 聞かせろと言っているんだ。 60 00:08:58,977 --> 00:09:03,815 このまま 織田につくべきと心得ます。 61 00:09:03,815 --> 00:09:05,751 織田…。 62 00:09:05,751 --> 00:09:08,153 我らは 織田の家臣となったのでござる。 63 00:09:08,153 --> 00:09:10,188 信長公が死んだから 裏切るというのは➡ 64 00:09:10,188 --> 00:09:12,324 道理に外れまする。 65 00:09:12,324 --> 00:09:16,662 織田家家臣としての道を貫くのが 筋ではありませぬか。 66 00:09:16,662 --> 00:09:18,997 家臣としての道とは? 67 00:09:18,997 --> 00:09:23,997 滝川一益様の下で 明智を討伐し 上様の仇を討つ。 68 00:09:26,338 --> 00:09:28,840 なぜ もっと それを早く言わん。 69 00:09:28,840 --> 00:09:32,811 ずっと申しておりました! 70 00:09:32,811 --> 00:09:39,117 源三郎 お前は いつも まっすぐだな。 71 00:09:39,117 --> 00:09:45,617 そうあるようにと 父上に教えられました。 72 00:09:50,295 --> 00:09:54,967 (一益)上様が亡くなられた。 73 00:09:54,967 --> 00:10:00,639 (昌幸)今… 今 何と申された!? 74 00:10:00,639 --> 00:10:04,509 (一益)臭い芝居は よせ。 知っておったのだろう。 75 00:10:04,509 --> 00:10:06,812 いや…。 76 00:10:06,812 --> 00:10:09,314 (一益)食えぬやつだ。 77 00:10:09,314 --> 00:10:13,652 滝川殿 すぐに 京へ向かい➡ 78 00:10:13,652 --> 00:10:16,555 明智を討ち果たして下され。 79 00:10:16,555 --> 00:10:20,325 それは できぬ。 (昌幸)何ゆえでござる? 80 00:10:20,325 --> 00:10:22,661 今 ここを離れる訳にはいかぬ。 81 00:10:22,661 --> 00:10:24,596 (昌幸) 真田が目を光らせとる限り➡ 82 00:10:24,596 --> 00:10:27,532 上杉は動きませぬ。 北条は? 83 00:10:27,532 --> 00:10:31,003 北条ごとき 我ら信濃の国衆が➡ 84 00:10:31,003 --> 00:10:34,673 一丸となって 追い払ってごらんに入れまする。 85 00:10:34,673 --> 00:10:36,608 真田殿。 86 00:10:36,608 --> 00:10:41,346 最も心配なのが その国衆なのだ。 87 00:10:41,346 --> 00:10:47,219 ご心配召さるな。 信濃は この私が まとめまする。 88 00:10:47,219 --> 00:10:51,356 その真田が 最も信用できぬ! 89 00:10:51,356 --> 00:10:55,227 ハハハハハ! おっしゃいますな。 ハハハハハ! 90 00:10:55,227 --> 00:10:58,030 人質を出してもらえるか? 91 00:10:58,030 --> 00:11:04,369 はて 既に 織田家には 娘を安土に差し出しております。 92 00:11:04,369 --> 00:11:10,069 此度は この滝川一益に預けてほしい。 93 00:11:13,045 --> 00:11:18,917 わしを裏切らぬ証しとしてな。 94 00:11:18,917 --> 00:11:22,387 かしこまりました。 95 00:11:22,387 --> 00:11:24,723 そのかわり 滝川殿。 96 00:11:24,723 --> 00:11:28,226 一刻も早く 明智を討ち取って下され。 97 00:11:28,226 --> 00:11:30,262 明智を討った者が➡ 98 00:11:30,262 --> 00:11:33,198 今後の織田家中を 率いていく事になりましょう。 99 00:11:33,198 --> 00:11:38,198 それは 滝川殿を置いて ほかにはござらぬ。 100 00:11:42,340 --> 00:11:47,212 真田安房守昌幸➡ 101 00:11:47,212 --> 00:11:50,912 滝川殿に賭け申す。 102 00:11:54,352 --> 00:11:57,255 うむ。 103 00:11:57,255 --> 00:12:05,697 ♬~ 104 00:12:05,697 --> 00:12:08,366 信長の突然の死により➡ 105 00:12:08,366 --> 00:12:12,037 旧武田領深くに入り込んでいた 織田の武将たちは➡ 106 00:12:12,037 --> 00:12:13,972 窮地に追い込まれた。 107 00:12:13,972 --> 00:12:19,911 例えば 北信濃を拠点にしていた 織田家家臣 森 長可。 108 00:12:19,911 --> 00:12:23,381 彼も 撤退を余儀なくされている。 109 00:12:23,381 --> 00:12:31,381 ♬~ 110 00:12:40,866 --> 00:12:44,169 この先の峠を越えれば もう 信濃です。 111 00:12:44,169 --> 00:12:47,669 (三十郎)さあ 参りましょう。 112 00:12:50,675 --> 00:12:54,675 松様の事は お忘れ下され。 113 00:12:56,548 --> 00:12:58,550 姉上を救えなかった。 114 00:12:58,550 --> 00:13:02,287 (三十郎)あれ以上 何ができたでございましょう。 115 00:13:02,287 --> 00:13:06,691 真田家にとっては これからが正念場。 116 00:13:06,691 --> 00:13:11,363 源次郎様には 殿や若殿を 支えていく役目がござります。➡ 117 00:13:11,363 --> 00:13:15,033 気を しっかり お持ちなされませ。 118 00:13:15,033 --> 00:13:17,033 (佐助)お待ちを。 119 00:13:22,707 --> 00:13:28,007 誰やら 大勢で来ます。 隠れて。 (いななき) 120 00:13:31,049 --> 00:13:33,318 あの旗印は…。 121 00:13:33,318 --> 00:13:36,655 (佐助)織田家臣 森 長可様。 122 00:13:36,655 --> 00:13:41,655 一揆にでもやられたか かなり参っているようですね。 123 00:13:47,299 --> 00:13:51,670 (昌相)おう 真田の倅か。 出浦様! 124 00:13:51,670 --> 00:13:54,339 おい。 125 00:13:54,339 --> 00:13:56,274 ご無事でしたか。 126 00:13:56,274 --> 00:14:01,574 森様をお守りして 信濃を抜ける。 127 00:14:05,350 --> 00:14:07,285 (森 長可)何者じゃ? 128 00:14:07,285 --> 00:14:10,522 真田安房守の小倅でございました。 129 00:14:10,522 --> 00:14:12,522 真田…。 130 00:14:14,359 --> 00:14:16,862 真田源次郎信繁でござる。 131 00:14:16,862 --> 00:14:20,365 (森)信濃の国衆たちに伝えよ。 132 00:14:20,365 --> 00:14:24,035 わしら織田方は おぬしたちを守りこそすれ➡ 133 00:14:24,035 --> 00:14:27,372 害をなそうなどとは 思っていなかった。 134 00:14:27,372 --> 00:14:31,543 わしらを追い出せば 必ずや 信濃は 方々から攻められ➡ 135 00:14:31,543 --> 00:14:34,312 食い潰されるであろう。➡ 136 00:14:34,312 --> 00:14:39,150 その時になって 後悔しても 既に遅しじゃ。 137 00:14:39,150 --> 00:14:42,350 参るぞ。 はっ! 138 00:14:45,657 --> 00:14:49,657 (昌相)安土の様子は どうだった? 139 00:14:51,329 --> 00:14:56,201 わしを誰だと思っておる。 真田の動きは筒抜けだ。 140 00:14:56,201 --> 00:15:00,338 安土城は 既に明智が抑えました。 141 00:15:00,338 --> 00:15:03,675 さすが 打つ手が早い。 142 00:15:03,675 --> 00:15:06,578 明智光秀が 天下を取るのでしょうか? 143 00:15:06,578 --> 00:15:10,015 どれだけ 味方を増やせるか。 144 00:15:10,015 --> 00:15:16,688 主人を不意打ちで襲う人間に 与する者は少なかろう。 145 00:15:16,688 --> 00:15:20,025 出浦様は これから どうされるのですか? 146 00:15:20,025 --> 00:15:23,895 素っ破は 目先の損得では動かぬ。 147 00:15:23,895 --> 00:15:30,535 一度 家臣と決めたからには 最後まで尽くすのが 我らの流儀。 148 00:15:30,535 --> 00:15:34,306 この乱世に そのような事が通るのですか? 149 00:15:34,306 --> 00:15:41,479 乱世なればこそ 我らの流儀に値打ちが出る。➡ 150 00:15:41,479 --> 00:15:45,650 素っ破は 戦では死なぬ。 151 00:15:45,650 --> 00:15:49,988 素っ破が死ぬ時は➡ 152 00:15:49,988 --> 00:15:52,324 信用を失った時。 153 00:15:52,324 --> 00:15:54,659 覚えておきます。 154 00:15:54,659 --> 00:15:56,959 また会おう。 155 00:16:00,532 --> 00:16:05,303 昌幸は 小県の国衆を 屋敷に集めた。 156 00:16:05,303 --> 00:16:10,675 子細あって 滝川一益に手を貸す事にした。 157 00:16:10,675 --> 00:16:15,347 なんと! (正武)聞いたか 皆の衆!➡ 158 00:16:15,347 --> 00:16:19,217 なんたるいい加減さ! なんたる考えの浅さよ! 159 00:16:19,217 --> 00:16:23,221 熟慮の上である! そういうのを朝令暮改と言うのだ。 160 00:16:23,221 --> 00:16:25,357 朝令暮改の何が悪い? 161 00:16:25,357 --> 00:16:28,259 よりよい案が浮かんだのに 己の体面のために➡ 162 00:16:28,259 --> 00:16:31,529 前の案に固執するとは 愚か者のする事じゃ! 163 00:16:31,529 --> 00:16:33,798 話にならぬ! 我ら 小県の国衆…。 164 00:16:33,798 --> 00:16:36,298 黙れ 小童! 165 00:16:39,304 --> 00:16:42,640 今こそ 織田を たたく時! 166 00:16:42,640 --> 00:16:46,978 北信濃の国衆たちは 一斉に反旗を翻した。 167 00:16:46,978 --> 00:16:49,014 我らにも できるはずじゃ! 168 00:16:49,014 --> 00:16:51,850 滝川を追い払ったあとは? 169 00:16:51,850 --> 00:16:54,853 (正武)決まっておる。 北条か? 170 00:16:54,853 --> 00:16:57,322 北条こそが 次の覇者。 171 00:16:57,322 --> 00:17:01,659 加えて 北条氏直様は 信玄公のお孫じゃ。 172 00:17:01,659 --> 00:17:06,531 我らが お仕えするに これほど ふさわしいお方があろうか! 173 00:17:06,531 --> 00:17:09,231 (一同)そうじゃ! 174 00:17:13,004 --> 00:17:18,810 真田殿 滝川につこうなどと 世まい言を申しておるのは➡ 175 00:17:18,810 --> 00:17:22,610 おぬし一人という事だ。 176 00:17:24,616 --> 00:17:27,552 よかろう。 177 00:17:27,552 --> 00:17:32,552 では 我らは 北条に従う。 178 00:17:35,260 --> 00:17:37,195 (昌幸) ああでも言わねば 話が終わらぬ。 179 00:17:37,195 --> 00:17:41,466 しかし 滝川様との約束は どうされるのです? 180 00:17:41,466 --> 00:17:45,637 滝川と北条 しばらく天秤にかけて 様子を見る。 181 00:17:45,637 --> 00:17:49,337 大丈夫なのですか? 分からん。 182 00:17:53,511 --> 00:17:57,211 先が読めんぞ 源三郎。 183 00:17:58,983 --> 00:18:01,653 とにもかくにも 滝川様には➡ 184 00:18:01,653 --> 00:18:04,322 一日も早く 明智を討って頂きましょう。 185 00:18:04,322 --> 00:18:08,660 そうなれば 国衆たちも 黙って ついてくるはずです。 186 00:18:08,660 --> 00:18:10,595 わしは 何をすればいい? 187 00:18:10,595 --> 00:18:13,331 滝川様は 信濃を離れている隙に➡ 188 00:18:13,331 --> 00:18:18,031 北条が攻めてくるのを 懸念されております。 189 00:18:21,005 --> 00:18:24,843 信尹に 一頑張りしてもらうか。 190 00:18:24,843 --> 00:18:31,349 小田原城の北条氏政に 信長死すの知らせが届いた。 191 00:18:31,349 --> 00:18:35,954 氏政は 2年前に 家督を息子の氏直に譲ったが➡ 192 00:18:35,954 --> 00:18:40,625 北条家の実権は 依然として 氏政が握っている。 193 00:18:40,625 --> 00:18:43,825 信長が死んだか。 194 00:18:45,463 --> 00:18:49,801 これまで さまざまな品を献上してきた。 195 00:18:49,801 --> 00:18:53,972 雉500羽 馬 数知れず➡ 196 00:18:53,972 --> 00:18:59,644 鷹 白鳥 鮑に 煎海鼠…。 197 00:18:59,644 --> 00:19:02,313 あとは 何だ? 198 00:19:02,313 --> 00:19:07,185 全て 無駄になってしまったのう。 ハハハハハ! 199 00:19:07,185 --> 00:19:09,654 今こそ 上野を取り戻す時でございます。 200 00:19:09,654 --> 00:19:11,589 その先は 信濃。 201 00:19:11,589 --> 00:19:15,827 (氏政)まあ そう焦るな。 202 00:19:15,827 --> 00:19:21,499 ご隠居様 真田信尹様がお見えでございます。 203 00:19:21,499 --> 00:19:28,673 (信尹)滝川様が留守の間 どうか 事を構えぬよう お願いしたい。 204 00:19:28,673 --> 00:19:31,576 クククク…。 205 00:19:31,576 --> 00:19:35,480 ハハハハハ! 206 00:19:35,480 --> 00:19:41,252 わしに 攻め込むのを待てと申すか。 207 00:19:41,252 --> 00:19:43,621 (信尹)さようでござる。 208 00:19:43,621 --> 00:19:50,295 北条は 織田と約定を交わしておる。 209 00:19:50,295 --> 00:19:54,165 (小声で) 攻め込む訳がないではないか。 210 00:19:54,165 --> 00:19:58,636 起こるはずのない事が 起きてしまうのが➡ 211 00:19:58,636 --> 00:20:02,974 戦国の世でございます。 212 00:20:02,974 --> 00:20:05,974 昌幸の考えか。 213 00:20:09,847 --> 00:20:14,847 ホッホッホッホッホッ…。 214 00:20:17,322 --> 00:20:22,193 よかろう 約束しよう。 215 00:20:22,193 --> 00:20:24,993 (信尹)かたじけのうござる。 216 00:20:28,333 --> 00:20:33,671 これを滝川一益に届けよ。 217 00:20:33,671 --> 00:20:36,574 はっ。 218 00:20:36,574 --> 00:20:40,011 「北条は 貴殿が留守にしている間に➡ 219 00:20:40,011 --> 00:20:44,849 上野や信濃に攻め込む事は 決して致しませぬ」と➡ 220 00:20:44,849 --> 00:20:46,784 書いておいた。 221 00:20:46,784 --> 00:20:50,984 父上 それは 本心でございますか? 222 00:20:58,696 --> 00:21:03,696 されど 今は戦国の世。 223 00:21:05,370 --> 00:21:10,241 敵を油断させるのも 立派な兵法の一つじゃ。 224 00:21:10,241 --> 00:21:13,711 今のうちに 戦支度じゃ。 225 00:21:13,711 --> 00:21:17,582 兵を集め 明智攻めの決着がついたら➡ 226 00:21:17,582 --> 00:21:21,386 すかさず 攻め込む。 227 00:21:21,386 --> 00:21:27,258 まずは 上野を取り戻し そして 信濃。 228 00:21:27,258 --> 00:21:29,727 さすがは父上。 229 00:21:29,727 --> 00:21:32,997 東国の覇者は➡ 230 00:21:32,997 --> 00:21:38,670 この北条である。 231 00:21:38,670 --> 00:21:43,670 クククク… ハハハハハ! 232 00:21:51,249 --> 00:21:53,851 (家康)ハァ ハァ ハァ…。 233 00:21:53,851 --> 00:21:55,851 (阿茶局)はっ! うわっ! 234 00:21:58,356 --> 00:22:02,056 (忠勝)殿 失礼致します! ああ。 235 00:22:04,228 --> 00:22:07,699 (せきこみ) 236 00:22:07,699 --> 00:22:12,036 平八郎 お前が動くと ほこりが立つ。 237 00:22:12,036 --> 00:22:15,707 ご無礼を。 (阿茶局のせきこみ) 238 00:22:15,707 --> 00:22:19,377 おぬしは 元気だのう。 239 00:22:19,377 --> 00:22:21,713 わしは 伊賀越えの疲れが まだ抜けん。 240 00:22:21,713 --> 00:22:24,615 それがしは 一日で抜けました。 化けもんじゃな。 241 00:22:24,615 --> 00:22:27,051 ハハハハ! で? 242 00:22:27,051 --> 00:22:32,657 支度が整いました。 いつでも ご出陣できまする。 243 00:22:32,657 --> 00:22:35,993 どこへ? お戯れを。 244 00:22:35,993 --> 00:22:39,664 明智討伐でございます。 245 00:22:39,664 --> 00:22:44,001 (正信)殿は 明智を討つおつもりはござらん。 246 00:22:44,001 --> 00:22:48,873 ばかを申せ! (家康)正信の言うとおりじゃ。 247 00:22:48,873 --> 00:22:53,678 信長公の仇を討たなくて よろしいのですか? 248 00:22:53,678 --> 00:22:56,581 別に わしの主君ではないわ。 249 00:22:56,581 --> 00:23:00,351 あら 主君ではなかったのですか? 250 00:23:00,351 --> 00:23:04,222 家来になった覚えは ない。 (忠勝)しかし…。 251 00:23:04,222 --> 00:23:07,222 そぶりだけでよいのだ。 あっ! 252 00:23:10,361 --> 00:23:15,032 明智討伐は そのうち 誰かがやってくれるわ。 253 00:23:15,032 --> 00:23:21,372 そういえば 滝川一益殿から 援軍を乞うてまいりました。 254 00:23:21,372 --> 00:23:25,710 (忠勝)滝川が? 北条との戦に 備えての事でございましょう。 255 00:23:25,710 --> 00:23:28,613 では 早速 それがしの兵を回しましょう! 256 00:23:28,613 --> 00:23:32,483 ばか者! 北条と気安く戦などできぬわ! 257 00:23:32,483 --> 00:23:38,656 しかし…。 そう むげに お断りになっては 角が立ちます。 258 00:23:38,656 --> 00:23:44,356 兵は出すと言うておいて あとは のらりくらりと。 259 00:23:46,531 --> 00:23:49,667 それがよい。 260 00:23:49,667 --> 00:23:55,367 そのような まねは 好きではありませぬ! 261 00:23:57,008 --> 00:24:00,878 殿は お好きでございますよ。 262 00:24:00,878 --> 00:24:04,178 (家康)あっ そこ そこ…。 263 00:24:07,652 --> 00:24:13,357 源次郎信繁が 真田に戻ってきた。 264 00:24:13,357 --> 00:24:19,697 申し訳ございませぬ。 そばに 私がいながら➡ 265 00:24:19,697 --> 00:24:24,368 姉上をお助けする事が できませんでした。 266 00:24:24,368 --> 00:24:28,539 人質として差し出すという事は➡ 267 00:24:28,539 --> 00:24:34,312 永遠の別れに なるかもしれぬという事。 268 00:24:34,312 --> 00:24:38,649 覚悟はしておった。 しかし…。 269 00:24:38,649 --> 00:24:42,987 これも 宿命だ。 270 00:24:42,987 --> 00:24:46,687 源次郎 忘れるのだ。 271 00:24:48,659 --> 00:24:50,659 (回転扉の音) 272 00:24:58,169 --> 00:25:00,838 母上。 (昌幸)もうよい。 273 00:25:00,838 --> 00:25:04,342 母上 源次郎を 責めてはなりませぬ。 274 00:25:04,342 --> 00:25:08,042 母上 申し訳ござりませぬ! 275 00:25:09,680 --> 00:25:12,583 (薫)うわ~ん! 母上! 276 00:25:12,583 --> 00:25:27,231 (泣き声) 277 00:25:27,231 --> 00:25:29,231 (回転扉の音) 278 00:25:31,936 --> 00:25:34,839 この話は ここまでじゃ。 279 00:25:34,839 --> 00:25:39,310 佐助 安土の様子を聞かせてくれ。 280 00:25:39,310 --> 00:25:41,979 かしこまりました。 281 00:25:41,979 --> 00:25:55,279 ♬~ 282 00:26:06,003 --> 00:26:10,675 お前がいない間に こっちは えらい事になってる。 283 00:26:10,675 --> 00:26:14,545 真田は これから どうなるのです? 284 00:26:14,545 --> 00:26:18,549 誰にも分からん。 285 00:26:18,549 --> 00:26:21,549 源次郎。 はい。 286 00:26:25,022 --> 00:26:29,360 お前は 安土や京を 目の当たりにしてきた。 287 00:26:29,360 --> 00:26:32,964 お前の目には 何が見える? 288 00:26:32,964 --> 00:26:38,302 誰もが 先が分からずに 必死に もがいている。 289 00:26:38,302 --> 00:26:41,602 私には それしか見えません。 290 00:26:43,975 --> 00:26:47,645 一つだけ 確かな事がある。 291 00:26:47,645 --> 00:26:53,645 今 北条が攻めてきたら 真田は終わりという事だ。 292 00:27:06,330 --> 00:27:10,167 (きり)あっ! こんな所で 何をしてる? 293 00:27:10,167 --> 00:27:12,203 あら 聞いておられませんでしたか? 294 00:27:12,203 --> 00:27:15,006 私 お勤めする事に なったのですよ。 295 00:27:15,006 --> 00:27:19,677 我が屋敷に? よろしくお願い致します。 296 00:27:19,677 --> 00:27:21,612 何か ないんですか? 297 00:27:21,612 --> 00:27:26,017 今は お前とやり合う気分じゃない。 298 00:27:26,017 --> 00:27:30,888 聞いたわ お松様の事。 299 00:27:30,888 --> 00:27:34,291 しかたないと思うけど。 300 00:27:34,291 --> 00:27:40,164 しかたないで 済ます事などできぬ! 301 00:27:40,164 --> 00:27:46,470 みんなに言ってほしいんでしょ あなたのせいじゃないって。 302 00:27:46,470 --> 00:27:50,141 口が裂けても言いませんから! やな女子だな。 303 00:27:50,141 --> 00:27:54,979 あれですね これで 人質に 使える駒が 一つ少なくなって➡ 304 00:27:54,979 --> 00:27:58,679 真田家も大変でございますね。 305 00:28:05,990 --> 00:28:08,659 失礼致します。 306 00:28:08,659 --> 00:28:29,680 ♬~ 307 00:28:29,680 --> 00:28:34,518 (作兵衛)若様!? お梅! 源次郎様が お戻りだぞ! 308 00:28:34,518 --> 00:28:37,955 (梅)源次郎様! 309 00:28:37,955 --> 00:28:40,458 どうぞ どうぞ お入り下さい! 310 00:28:40,458 --> 00:28:42,658 うん。 311 00:28:45,629 --> 00:28:52,403 何も言わなくていいから 私の話を聞いていてくれ。 312 00:28:52,403 --> 00:28:55,203 (梅)はい。 313 00:28:58,642 --> 00:29:02,642 帰ってきたくなかった。 314 00:29:05,983 --> 00:29:11,322 私は 明智の動きを読み誤り➡ 315 00:29:11,322 --> 00:29:15,659 姉を救えなかった。 316 00:29:15,659 --> 00:29:20,998 あの時 安土に残っていれば➡ 317 00:29:20,998 --> 00:29:25,298 もっと早く 連れて逃げる事もできた。 318 00:29:31,008 --> 00:29:34,612 ずっと➡ 319 00:29:34,612 --> 00:29:39,283 兄より 才があると思っていた。 320 00:29:39,283 --> 00:29:45,089 その才で 兄を助けていくのが➡ 321 00:29:45,089 --> 00:29:49,289 己の務めだと思っていた。 322 00:29:54,832 --> 00:29:57,532 うぬぼれだった…。 323 00:29:59,970 --> 00:30:04,842 私の才など いざという時➡ 324 00:30:04,842 --> 00:30:09,313 何も役に立たぬ。 325 00:30:09,313 --> 00:30:13,013 それが よう分かった。 326 00:30:15,653 --> 00:30:18,556 才がなければ➡ 327 00:30:18,556 --> 00:30:24,995 私は ただの 役立たずの次男坊。 328 00:30:24,995 --> 00:30:29,995 真田の家にいる意味など 何もない。 329 00:30:46,016 --> 00:30:52,016 あの 何か 言っても構いませんよ。 330 00:30:54,692 --> 00:31:00,364 では ひと言だけ。 331 00:31:00,364 --> 00:31:02,664 どうぞ。 332 00:31:06,036 --> 00:31:08,372 梅は➡ 333 00:31:08,372 --> 00:31:12,672 源次郎様が帰ってきて下さって ほっと致しました。 334 00:31:16,046 --> 00:31:19,917 もし 真田の郷に何かあった時は➡ 335 00:31:19,917 --> 00:31:26,056 必ず 私をお助け下さりませ。 336 00:31:26,056 --> 00:31:33,864 ♬~ 337 00:31:33,864 --> 00:31:37,668 約束です。 338 00:31:37,668 --> 00:31:40,004 分かりました。 339 00:31:40,004 --> 00:32:09,366 ♬~ 340 00:32:09,366 --> 00:32:13,366 (茂吉)少しは食った方がええぞ。 341 00:32:15,706 --> 00:32:18,706 どこから来た? 342 00:32:20,377 --> 00:32:23,077 名は? 343 00:32:29,720 --> 00:32:34,020 ここ 置いとくからよ。 344 00:32:45,669 --> 00:32:51,342 ばば様 滝川殿のところへ 行ってもらいたい。 345 00:32:51,342 --> 00:32:55,179 (とり) それは 人質という事ですか? 346 00:32:55,179 --> 00:32:57,848 冗談ではありません! 私たちは 何なのです? 347 00:32:57,848 --> 00:32:59,883 道具ですか! 分かって下され。 348 00:32:59,883 --> 00:33:03,020 今は 滝川様の信用を得る事が 一番なのです。 349 00:33:03,020 --> 00:33:05,055 母様 行く事はありませんよ。 おい。 350 00:33:05,055 --> 00:33:07,191 だって 次は 私ではありませんか! 351 00:33:07,191 --> 00:33:09,860 もう二度と 人質は ごめんなんです! 352 00:33:09,860 --> 00:33:12,896 黙らっしゃい! 母様…。 353 00:33:12,896 --> 00:33:16,367 話は分かりました。 354 00:33:16,367 --> 00:33:21,038 喜んで 参りましょう。 (昌幸)かたじけない。 355 00:33:21,038 --> 00:33:23,374 こんな年寄りでも➡ 356 00:33:23,374 --> 00:33:28,045 真田家のお役に立つのなら 本望です。 357 00:33:28,045 --> 00:33:31,382 そのお言葉 胸にしみます。 358 00:33:31,382 --> 00:33:35,652 人質とはいえ 向かうのは勝手知ったる沼田の城。 359 00:33:35,652 --> 00:33:38,322 窮屈な思いは なさいますまい。 360 00:33:38,322 --> 00:33:43,994 一日も早く帰れますように 努力致しますゆえ。 361 00:33:43,994 --> 00:33:50,334 できれば この真田の郷で死にたいので➡ 362 00:33:50,334 --> 00:33:54,334 よろしくお願い致しますよ。 363 00:33:56,206 --> 00:33:59,676 私だわ… 次は私だわ…。 364 00:33:59,676 --> 00:34:02,579 私しか もういないじゃないですか。➡ 365 00:34:02,579 --> 00:34:04,579 私に決まっている…。 366 00:34:06,350 --> 00:34:10,020 (内記)沼田へ 行ってもらう。 沼田へ? 367 00:34:10,020 --> 00:34:16,693 おとり様が 滝川への人質として 沼田へ送られる事となった。 368 00:34:16,693 --> 00:34:20,197 そのお世話をするのだ。 369 00:34:20,197 --> 00:34:22,697 よいな。 370 00:34:31,375 --> 00:34:37,981 ♬~ 371 00:34:37,981 --> 00:34:42,152 ああ 私がやろう。 あ…。 372 00:34:42,152 --> 00:34:45,989 ありがとうございます。 373 00:34:45,989 --> 00:34:50,861 薪は 人を3回あたためるという 話を聞いた事がありますか? 374 00:34:50,861 --> 00:34:53,330 (梅)いえ。➡ 375 00:34:53,330 --> 00:34:56,667 体を温めてくれる。 心も。 376 00:34:56,667 --> 00:35:03,667 翌朝 おとりたちは 人質として 沼田へ送られた。 377 00:35:06,009 --> 00:35:11,682 6月13日 明智光秀は 山崎の合戦において➡ 378 00:35:11,682 --> 00:35:14,585 羽柴秀吉に敗れた。 379 00:35:14,585 --> 00:35:17,187 無念でございまする。 380 00:35:17,187 --> 00:35:19,687 これも 運命というもの。 381 00:35:21,358 --> 00:35:29,032 (一益)にしても 羽柴秀吉 毛利との戦の最中であったはず。➡ 382 00:35:29,032 --> 00:35:32,903 よう戻ってこられたものよ。 383 00:35:32,903 --> 00:35:38,642 秀吉というのは どのような男ですか? 384 00:35:38,642 --> 00:35:42,513 (羽柴秀吉)さあ さあ さあ さあ! 385 00:35:42,513 --> 00:35:44,515 (一益)草履取りから➡ 386 00:35:44,515 --> 00:35:48,652 己の才覚だけで ここまで のし上がってきた。➡ 387 00:35:48,652 --> 00:35:52,322 ひょっとすると➡ 388 00:35:52,322 --> 00:35:58,195 天下人に最も近いのは➡ 389 00:35:58,195 --> 00:36:00,195 あの男かもしれん。 390 00:36:07,871 --> 00:36:15,012 ♬~ 391 00:36:15,012 --> 00:36:21,351 これで 滝川一益の目は なくなった。 392 00:36:21,351 --> 00:36:23,287 はい…。 393 00:36:23,287 --> 00:36:28,225 わしが肩入れした者は ことごとく 運を逃す。 394 00:36:28,225 --> 00:36:31,528 源三郎 教えてくれ。 395 00:36:31,528 --> 00:36:33,528 わしは 疫病神か。 396 00:36:35,966 --> 00:36:39,303 巡り合わせかと。 397 00:36:39,303 --> 00:36:58,603 ♬~ 398 00:37:12,202 --> 00:37:15,005 父上。 おう。 399 00:37:15,005 --> 00:37:18,508 何をしておられるのです? 400 00:37:18,508 --> 00:37:21,545 お前こそ。 401 00:37:21,545 --> 00:37:28,545 ここで 幼い頃 よく 姉上と追いかけっこを。 402 00:37:32,623 --> 00:37:37,294 (昌幸)松には申し訳ない事をした。 わしが ふがいないばかりに。 403 00:37:37,294 --> 00:37:40,964 父上のせいではありません。 404 00:37:40,964 --> 00:37:44,835 力が欲しいのう。 405 00:37:44,835 --> 00:37:49,835 織田や北条や上杉と 対等に渡り合える力が。 406 00:37:51,975 --> 00:37:55,646 不思議ですね。 407 00:37:55,646 --> 00:38:00,946 私は この景色を見ると いつも思うのです。 408 00:38:02,519 --> 00:38:07,658 武田から織田 たとえ 領主が変わっても➡ 409 00:38:07,658 --> 00:38:10,658 この信濃の景色が 変わる訳ではない。 410 00:38:13,997 --> 00:38:20,337 いつも静かに あの山々は そこにある。 411 00:38:20,337 --> 00:38:27,010 まるで 人間同士の いさかいを 遠くで笑っているようです。 412 00:38:27,010 --> 00:38:41,958 ♬~ 413 00:38:41,958 --> 00:38:48,632 私は この景色が好きです。 414 00:38:48,632 --> 00:38:53,303 信濃は 日本国の真ん中ですから。 415 00:38:53,303 --> 00:38:57,974 信濃に生まれた事を 誇りに思います。 416 00:38:57,974 --> 00:39:01,645 父上の子として生まれた事を➡ 417 00:39:01,645 --> 00:39:04,548 誇りに思います。 418 00:39:04,548 --> 00:39:10,320 ♬~ 419 00:39:10,320 --> 00:39:14,020 源次郎。 はい? 420 00:39:18,662 --> 00:39:22,362 よき息子じゃ。 421 00:39:27,671 --> 00:39:31,671 よき息子じゃ。 422 00:39:36,279 --> 00:39:39,979 よき息子じゃ。 423 00:39:41,618 --> 00:39:46,490 羽柴秀吉が 明智を討った。 424 00:39:46,490 --> 00:39:50,790 滝川一益の悔しがる顔が 目に浮かびます。 425 00:39:58,168 --> 00:40:01,638 好機到来じゃ 氏直。 はい! 426 00:40:01,638 --> 00:40:04,975 戦支度は整っておるな? 427 00:40:04,975 --> 00:40:06,910 はい 父上! 428 00:40:06,910 --> 00:40:12,649 直ちに出陣し 上野に攻め込め。 429 00:40:12,649 --> 00:40:15,152 (氏直)はっ! 430 00:40:15,152 --> 00:40:17,988 北条氏直の軍勢は➡ 431 00:40:17,988 --> 00:40:21,288 上野に侵攻を開始した。 432 00:40:22,859 --> 00:40:26,663 北条め 文では攻め込まぬと 約束しておきながら…。 433 00:40:26,663 --> 00:40:28,598 かなりの大軍の様子。 434 00:40:28,598 --> 00:40:31,535 我らの兵力では とても かないませぬ! 435 00:40:31,535 --> 00:40:34,538 (一益)徳川は まだか? 援軍が こちらへ向かっているはずだ。 436 00:40:34,538 --> 00:40:38,275 (元家) いまだ 影も形もございませぬ。 437 00:40:38,275 --> 00:40:41,678 真田は どうなっておる 真田は! ええい はよせい! 438 00:40:41,678 --> 00:40:45,849 (内記)滝川様から 援軍を乞うてきておりますが。 439 00:40:45,849 --> 00:40:48,185 兵は出さぬ。 父上は やはり➡ 440 00:40:48,185 --> 00:40:52,022 北条につかれるおつもりですか? ばかを申せ。 北条にはつかん。 441 00:40:52,022 --> 00:40:54,858 北条は 上野の次は 必ず 信濃に攻めてきます。 442 00:40:54,858 --> 00:40:57,694 分かっておる。 一体 どうなさるおつもりですか? 443 00:40:57,694 --> 00:41:02,394 滝川にも従わず 北条にもつかぬという事は…。 444 00:41:07,704 --> 00:41:13,043 これより真田は誰の下にもつかぬ。 445 00:41:13,043 --> 00:41:14,978 どういう事です? 446 00:41:14,978 --> 00:41:18,715 ようやく分かった。 447 00:41:18,715 --> 00:41:25,388 上杉も 北条も 徳川も この信濃が欲しいのじゃ。➡ 448 00:41:25,388 --> 00:41:29,059 ここには よき材木が採れる山々がある。 449 00:41:29,059 --> 00:41:33,663 それを運ぶ川もある。 よい馬もいる。➡ 450 00:41:33,663 --> 00:41:40,170 街道が通り 人が集まる。 東と西を結ぶ 要の土地じゃ。 451 00:41:40,170 --> 00:41:45,670 だからこそ 大名たちは この信濃を押さえようとする。 452 00:41:48,678 --> 00:41:54,378 この信濃がある限り わしらは 大名たちと対等に渡り合える。 453 00:41:56,853 --> 00:41:59,356 この信濃を使って➡ 454 00:41:59,356 --> 00:42:02,056 やつらを操ってみせるのよ。 455 00:42:05,028 --> 00:42:11,201 もう やつらの顔色をうかがうのは ごめんじゃ。 456 00:42:11,201 --> 00:42:14,237 内記。 はっ! 457 00:42:14,237 --> 00:42:17,374 滝川一益には 上杉の動きを食い止めるために➡ 458 00:42:17,374 --> 00:42:21,211 北に出陣していると伝えておけ。 かしこまりました。 459 00:42:21,211 --> 00:42:25,382 滝川が 北条と戦ってる間 城は 手薄になる。 460 00:42:25,382 --> 00:42:29,719 これに乗じて 岩櫃と沼田の城を奪い返す! 461 00:42:29,719 --> 00:42:32,322 なんと! (昌幸)沼田には ばば様もおる。➡ 462 00:42:32,322 --> 00:42:35,225 人質も 一緒に取り返すのじゃ! 463 00:42:35,225 --> 00:42:37,193 いざ 出陣じゃ。 464 00:42:37,193 --> 00:42:39,893 かしこまりました! 465 00:42:42,332 --> 00:42:44,267 息子たちよ。 466 00:42:44,267 --> 00:42:46,202 はっ! はい! 467 00:42:46,202 --> 00:42:52,976 どんな手を使っても わしは 真田を➡ 468 00:42:52,976 --> 00:42:57,347 この地を守り抜いてみせる。 469 00:42:57,347 --> 00:43:01,217 大博打の始まりじゃ! 470 00:43:01,217 --> 00:43:10,517 ♬~ 471 00:43:12,362 --> 00:43:16,232 どこを探しても 見当たりませぬ! ばば様は どこへ行かれたのだ! 472 00:43:16,232 --> 00:43:18,234 (景勝)共に北条と戦おうぞ。 473 00:43:18,234 --> 00:43:21,037 すぐに出陣じゃ! (一同)はっ! 474 00:43:21,037 --> 00:43:24,708 (一益)うそばかり つきおって! くそ~! 475 00:43:24,708 --> 00:43:29,408 (とり)人質になった時から 覚悟はしておりますよ。 476 00:43:34,517 --> 00:43:38,517 <群馬県沼田市> 477 00:43:40,190 --> 00:43:45,328 <信州や越後へと続く 街道の起点となる地です。➡ 478 00:43:45,328 --> 00:43:50,628 道沿いには 多くの石仏が残っています> 479 00:43:54,004 --> 00:44:02,004 <沼田城は 織田軍が侵攻する前 真田昌幸が支配していた城です> 480 00:44:07,017 --> 00:44:11,888 <城跡には 昌幸が討ち取った 首を載せたと伝わる➡ 481 00:44:11,888 --> 00:44:15,888 石が残されています> 482 00:44:20,030 --> 00:44:24,901 <沼田城を守護する 戸鹿野八幡宮。➡ 483 00:44:24,901 --> 00:44:30,373 代々の城主が崇敬した社です。➡ 484 00:44:30,373 --> 00:44:37,373 昌幸も 戦勝祈願をしたと 伝わっています> 485 00:44:40,183 --> 00:44:44,020 <真田家ゆかりの地 沼田。➡ 486 00:44:44,020 --> 00:44:47,857 ここは 生き残りを懸けた昌幸が➡ 487 00:44:47,857 --> 00:44:52,857 是が非でも手に入れたかった 場所なのです> 488 00:45:41,344 --> 00:45:43,279 (宗右ヱ門)うわ~っ!➡ 489 00:45:43,279 --> 00:45:45,682 ひえ~っ! 490 00:45:45,682 --> 00:45:48,982 ひっ… 人殺し…! ううっ…。 491 00:45:50,553 --> 00:45:54,023 辰! へい! 492 00:45:54,023 --> 00:45:55,959 あっちだ!