1 00:00:33,301 --> 00:00:57,101 ♬~ 2 00:01:01,362 --> 00:03:07,162 ♬~ 3 00:03:32,013 --> 00:03:34,682 (阿茶局) ああ お待ち申しておりました。 4 00:03:34,682 --> 00:03:37,018 (正信)で ご様子は? 5 00:03:37,018 --> 00:03:41,718 もう 先ほどから 手がつけられません。 6 00:03:45,693 --> 00:03:50,198 (家康)正信… 北条が攻めてくるぞ 北条が! 7 00:03:50,198 --> 00:03:53,034 殿 落ち着かれませ。 8 00:03:53,034 --> 00:03:56,904 既に 上野は やつらに奪われた。 9 00:03:56,904 --> 00:03:59,907 次は こっちに来るに決まっておる。 10 00:03:59,907 --> 00:04:05,613 北条は 碓氷峠を越えました。 碓氷峠? 11 00:04:05,613 --> 00:04:10,613 次の狙いは 信濃。 12 00:04:13,354 --> 00:04:15,354 信濃…。 13 00:04:18,726 --> 00:04:23,398 碓氷峠を越えた 北条氏直率いる2万の大軍は➡ 14 00:04:23,398 --> 00:04:28,698 信濃の国衆たちを 次々と 服従させながら 侵攻していく。 15 00:04:31,673 --> 00:04:38,346 (江雪斎)我が軍の勢い とどまるところを知りませぬ。➡ 16 00:04:38,346 --> 00:04:43,217 この勢いをもってすれば 上杉はおろか➡ 17 00:04:43,217 --> 00:04:47,355 徳川も 物の数ではございますまい。 18 00:04:47,355 --> 00:04:49,691 (氏政)先を急ぐな。➡ 19 00:04:49,691 --> 00:04:53,361 食べる分だけ 汁をかける。 20 00:04:53,361 --> 00:04:56,661 少しずつ 少しずつ。 21 00:04:59,233 --> 00:05:02,233 わしの食べ方じゃ。 22 00:05:04,005 --> 00:05:07,909 北条の国盗り➡ 23 00:05:07,909 --> 00:05:14,909 ゆっくり 味わおうではないか。 24 00:05:18,586 --> 00:05:20,586 (すする音) 25 00:05:25,059 --> 00:05:26,994 (景勝)いよいよ 北条が攻めてまいったか。 26 00:05:26,994 --> 00:05:29,931 (兼続)2万の軍勢で こちらに向かってきています。 27 00:05:29,931 --> 00:05:35,336 北条め 上杉の強さを忘れたようだな。 28 00:05:35,336 --> 00:05:40,136 毘沙門天の御名にかけて 成敗してくれる! 29 00:05:48,349 --> 00:05:50,284 (信幸)父上! 30 00:05:50,284 --> 00:05:53,521 上杉についたからには 北条は 敵でございます! 31 00:05:53,521 --> 00:05:55,456 (昌幸)そんな事は 分かっておる。 32 00:05:55,456 --> 00:05:57,692 ならば すぐに 北条勢を迎え撃ちましょう! 33 00:05:57,692 --> 00:06:00,194 (頼綱) 北条なぞ 蹴散らしてくれる。 34 00:06:00,194 --> 00:06:03,231 (昌幸)ぎりぎりまで待つのじゃ。 教えて下さい。 35 00:06:03,231 --> 00:06:06,931 父上は 何を待っておられるのです! 36 00:06:08,703 --> 00:06:13,207 [ 回想 ] 春日信達の調略。 やれるか 源次郎。 37 00:06:13,207 --> 00:06:18,379 わしが北条につく時の手土産よ。 38 00:06:18,379 --> 00:06:20,379 (信繁)やります! 39 00:06:22,550 --> 00:06:24,485 お願いします。 40 00:06:24,485 --> 00:06:28,356 是非 叔父上の下で 調略とは何か 学ばせて下さい。 41 00:06:28,356 --> 00:06:30,725 (信尹) 兄上も おかしな事を考える。 42 00:06:30,725 --> 00:06:34,025 叔父上のように なりとうございます! 43 00:06:39,000 --> 00:06:44,172 春日信達は 知っておるな。 名だけは。 44 00:06:44,172 --> 00:06:49,977 父親は 香坂弾正。 武田家を支えた重臣の一人だ。➡ 45 00:06:49,977 --> 00:06:53,681 武田家が滅んだあと 上杉に拾われた。➡ 46 00:06:53,681 --> 00:06:58,681 だが このところ 自分の処遇に 不満を持っている。 47 00:07:00,555 --> 00:07:05,193 (信尹)これは 春日殿 難しい顔をされておられますな。 48 00:07:05,193 --> 00:07:07,693 いや さような事は…。 49 00:07:09,363 --> 00:07:13,363 我が三男にござる。 信春と申します。 50 00:07:27,381 --> 00:07:29,317 (信尹)わしには解せぬ。➡ 51 00:07:29,317 --> 00:07:33,154 なぜ 春日殿を 海津城の守りに とどめるのか。➡ 52 00:07:33,154 --> 00:07:36,657 天下に聞こえた 豪傑ではありませぬか。 53 00:07:36,657 --> 00:07:41,162 御屋形様と共に討って出たいと 申し上げたら 断られたわ。 54 00:07:41,162 --> 00:07:43,998 御屋形様のお気持ちが分からぬ。 55 00:07:43,998 --> 00:07:46,834 何ゆえ 春日殿を ないがしろにされるのか。 56 00:07:46,834 --> 00:07:51,672 あっ いや 海津城は 川中島を守る要の城。 57 00:07:51,672 --> 00:07:56,544 そこの守りを仰せつかったのだ。 ないがしろにされた訳ではない。 58 00:07:56,544 --> 00:08:01,015 まことに そう思っておられるか。 59 00:08:01,015 --> 00:08:03,050 何が言いたい? 60 00:08:03,050 --> 00:08:05,186 やはり 御屋形様は➡ 61 00:08:05,186 --> 00:08:08,689 武田に縁の深い者には 心を許して下さらぬ。➡ 62 00:08:08,689 --> 00:08:14,028 それがしにしろ 春日殿にしろ。 63 00:08:14,028 --> 00:08:16,828 考え過ぎじゃ。 64 00:08:26,374 --> 00:08:33,074 あなたほどの侍なら よそに行けば たちまち 一国一城の主だ。 65 00:08:35,182 --> 00:08:37,318 帰る。 66 00:08:37,318 --> 00:08:40,618 ここだけの話にして頂きたい。 67 00:08:42,189 --> 00:08:44,992 兄 真田安房守は➡ 68 00:08:44,992 --> 00:08:48,863 故あって 上杉を見限り 北条につく事に決め申した。 69 00:08:48,863 --> 00:08:51,666 何だと!? 上杉は もはや 死に体。 70 00:08:51,666 --> 00:08:55,002 沈みかけた船からは 早く逃げるに限る。 71 00:08:55,002 --> 00:08:57,905 北条につかれよ。 ばかな! 72 00:08:57,905 --> 00:09:01,205 今 北条につけば…。 失礼つかまつる。 73 00:09:03,177 --> 00:09:06,013 春日殿。 74 00:09:06,013 --> 00:09:10,885 同じ 武田家臣のよしみ➡ 75 00:09:10,885 --> 00:09:15,690 今の話は 聞かなかった事に致す。 御免! 76 00:09:15,690 --> 00:09:22,563 ♬~ 77 00:09:22,563 --> 00:09:26,334 信達が上杉を裏切るとは どうしても思えません。 78 00:09:26,334 --> 00:09:29,236 だが 目はある。 なぜ 分かるのです? 79 00:09:29,236 --> 00:09:33,975 その気がないなら 逆に 話を受けたふりをして出ていく。 80 00:09:33,975 --> 00:09:36,644 そして 御屋形様に伝える。 81 00:09:36,644 --> 00:09:38,944 わしなら そうする。 82 00:09:40,982 --> 00:09:43,651 もう一押しだ。 83 00:09:43,651 --> 00:09:48,322 では その一押し 私に やらせて下さい。 84 00:09:48,322 --> 00:09:51,659 やってみるか? はい! 85 00:09:51,659 --> 00:09:57,331 ♬~ 86 00:09:57,331 --> 00:10:01,168 (きり)本当に大変でした~。 (梅)いろいろあったんですね。 87 00:10:01,168 --> 00:10:03,838 正直 もう このまま死ぬのかと 思った。 88 00:10:03,838 --> 00:10:07,341 でもね 源次郎様が 助けに来てくれた時は➡ 89 00:10:07,341 --> 00:10:10,845 何て言うのかな 暗闇に急に 光がさし込んだっていうのかな~。 90 00:10:10,845 --> 00:10:12,780 (梅)よかったですね。 91 00:10:12,780 --> 00:10:15,016 そりゃあね おとり様を 救いに来たのは 分かってるのよ。 92 00:10:15,016 --> 00:10:17,351 でも 何とか城で 私を見つけ出した時の➡ 93 00:10:17,351 --> 00:10:20,688 源次郎様の目は 一生 忘れない。 94 00:10:20,688 --> 00:10:22,623 お久しぶり。 95 00:10:22,623 --> 00:10:27,623 本当に うれしそうだった。 輝きで分かったわ。 96 00:10:29,363 --> 00:10:32,700 ごめん 長居しちゃった。 じゃあ またね。➡ 97 00:10:32,700 --> 00:10:36,700 お仕事 しっかりね。 きりちゃんも。 98 00:10:44,311 --> 00:10:46,247 (ため息) 99 00:10:46,247 --> 00:10:58,926 (蝉の鳴き声) 100 00:10:58,926 --> 00:11:04,065 百日紅が きれいに咲きましたね。 101 00:11:04,065 --> 00:11:07,401 見張っておれ。 (三十郎)はい。 102 00:11:07,401 --> 00:11:12,740 もともと この海津城は 春日様の お父上のお城だったのですね。 103 00:11:12,740 --> 00:11:17,078 子どもの頃から親しんだ城じゃ。 春日様。 104 00:11:17,078 --> 00:11:20,114 信春殿 申したはずだ。 わしは…。 105 00:11:20,114 --> 00:11:22,416 私は 真田信春ではありません。 は? 106 00:11:22,416 --> 00:11:24,351 信尹は 叔父にあたります。 107 00:11:24,351 --> 00:11:28,756 私の本当の父は 真田安房守昌幸。 108 00:11:28,756 --> 00:11:31,092 真田源次郎信繁と申します。 109 00:11:31,092 --> 00:11:33,994 安房守殿のお子か! はい。 110 00:11:33,994 --> 00:11:37,531 お父上とは 何度も 戦場で共に戦った仲だ。 111 00:11:37,531 --> 00:11:40,034 父の命を受け あなたを説得するために➡ 112 00:11:40,034 --> 00:11:44,705 正体を偽って ここへ やって参りました。 113 00:11:44,705 --> 00:11:49,043 香坂弾正と真田安房守の子が➡ 114 00:11:49,043 --> 00:11:52,713 上杉の城で 花を眺めておる。 115 00:11:52,713 --> 00:11:57,051 世の流れとは 不思議なものだな。 116 00:11:57,051 --> 00:11:58,986 春日様。 117 00:11:58,986 --> 00:12:01,722 おぬしが誰でも わしの気持ちは変わらん。 118 00:12:01,722 --> 00:12:05,422 しかし よくお考え下さい! 119 00:12:09,597 --> 00:12:12,366 上杉には 恩がある。 分かっております。 120 00:12:12,366 --> 00:12:17,571 父亡きあと なんとか 春日の家を 守ろうと ひたすら励んできた。 121 00:12:17,571 --> 00:12:21,075 武田が滅んだあとは 織田についた。 122 00:12:21,075 --> 00:12:25,412 その織田が あんな事になり 途方に暮れていた時➡ 123 00:12:25,412 --> 00:12:28,749 上杉景勝様が拾って下さったのだ。 124 00:12:28,749 --> 00:12:33,354 では 信玄公に対する恩義は どうなるのです? 125 00:12:33,354 --> 00:12:36,190 あなたの父上は 百姓の身から引き立てられ➡ 126 00:12:36,190 --> 00:12:39,226 家老まで 上り詰められたのではないですか。 127 00:12:39,226 --> 00:12:44,365 お忘れですか? 北条氏直様は 信玄公のお孫でございます。 128 00:12:44,365 --> 00:12:49,036 そもそも 上杉は 春日様を 守ってくれた訳ではありません。 129 00:12:49,036 --> 00:12:51,705 上杉は 織田が手放した北信濃を➡ 130 00:12:51,705 --> 00:12:54,375 都合よく手に入れただけでは ありませぬか。 131 00:12:54,375 --> 00:12:57,044 今は 地の利を心得ている あなたを➡ 132 00:12:57,044 --> 00:12:59,547 駒として 敵の目前に 置かれているにすぎない! 133 00:12:59,547 --> 00:13:01,482 御屋形様は そんなお人ではない。 134 00:13:01,482 --> 00:13:03,417 そこまで 恩を感じるいわれは ありません! 135 00:13:03,417 --> 00:13:06,720 もういい! 136 00:13:06,720 --> 00:13:12,720 二度と わしの前で この話はするな。 137 00:13:15,062 --> 00:13:18,399 (信尹)少々 理屈が立ち過ぎたな。 申し訳ありません。 138 00:13:18,399 --> 00:13:24,071 (信尹)人は 理屈で固められると むしろ 心を閉ざす。➡ 139 00:13:24,071 --> 00:13:26,071 焦りは禁物じゃ。 140 00:13:30,744 --> 00:13:33,647 (内記)春日信達の調略➡ 141 00:13:33,647 --> 00:13:36,550 てこずっておるようで ございますな。 142 00:13:36,550 --> 00:13:41,355 (昌幸)北条の動きは? 小諸城にて 戦支度が整い次第➡ 143 00:13:41,355 --> 00:13:45,226 川中島へ 兵を進めるものと思われます。 144 00:13:45,226 --> 00:13:49,029 まずいのう。 145 00:13:49,029 --> 00:13:51,865 あんまり引っ張り過ぎると わしが出ていく機会が のうなる。 146 00:13:51,865 --> 00:13:54,702 そうは申しましても…。 147 00:13:54,702 --> 00:13:57,605 しかたない。 待たずに行くか。 148 00:13:57,605 --> 00:14:00,040 し… しかし…。 149 00:14:00,040 --> 00:14:03,711 まあ なんとかなるだろ。 150 00:14:03,711 --> 00:14:06,711 北条氏直に 会いに行く。 151 00:14:11,885 --> 00:14:15,085 (昌幸)出かけてくる。 152 00:14:17,391 --> 00:14:21,061 (薫) 事が うまく進んでいるのですね。 153 00:14:21,061 --> 00:14:24,732 その逆です。 逆? 154 00:14:24,732 --> 00:14:28,068 殿は 窮地を楽しんでおられる。 155 00:14:28,068 --> 00:14:32,339 どこまでも 不思議なお方です。 156 00:14:32,339 --> 00:14:37,678 ♬~ 157 00:14:37,678 --> 00:14:41,015 北条が 小諸城に 入ったようでございます。 158 00:14:41,015 --> 00:14:42,950 うん。 159 00:14:42,950 --> 00:14:48,355 いよいよ 上杉と北条との大戦だな。 160 00:14:48,355 --> 00:14:52,226 申し上げます! 161 00:14:52,226 --> 00:14:54,695 殿より 至急の知らせでございます! 162 00:14:54,695 --> 00:15:07,708 ♬~ 163 00:15:07,708 --> 00:15:10,611 何…? 164 00:15:10,611 --> 00:15:14,381 父上が 上杉を見限り➡ 165 00:15:14,381 --> 00:15:16,884 北条についた! 166 00:15:16,884 --> 00:15:25,392 ♬~ 167 00:15:25,392 --> 00:15:28,295 (作兵衛)では 行ってくる。 168 00:15:28,295 --> 00:15:32,295 兄様 ご武運を。 169 00:15:34,668 --> 00:15:38,368 (作兵衛) 北条のやつら 蹴散らしてくる! 170 00:15:40,541 --> 00:15:45,679 兄様 違います! 敵は上杉。 171 00:15:45,679 --> 00:15:48,182 もう分からなくなった。 172 00:15:48,182 --> 00:15:53,354 とにかく 攻めてくるやつらが 敵じゃ。 173 00:15:53,354 --> 00:15:57,354 そりゃ~! た~! 174 00:16:04,965 --> 00:16:08,702 よう! これは これは 室賀殿。 175 00:16:08,702 --> 00:16:11,372 (正武) 結局 おぬしも こちらについたか。 176 00:16:11,372 --> 00:16:14,274 わしは 初めから 北条しかないと思っておったわ。 177 00:16:14,274 --> 00:16:16,974 よう言うわ。 では ごめん。 178 00:16:18,712 --> 00:16:22,049 出しゃばったまねは するな。 179 00:16:22,049 --> 00:16:24,749 せいぜい おとなしくしており申す。 180 00:16:29,923 --> 00:16:32,493 (氏直)遅い! (昌幸)はっ。 181 00:16:32,493 --> 00:16:34,528 (氏直)真田安房守。➡ 182 00:16:34,528 --> 00:16:40,667 今更 のこのこと よう わしの前に姿を現したな。➡ 183 00:16:40,667 --> 00:16:45,539 ここに お前の居場所はない。 帰れ! 184 00:16:45,539 --> 00:16:48,008 (昌相)お待ち下さい。 185 00:16:48,008 --> 00:16:52,346 真田殿は 小県の国衆のまとめ役。 186 00:16:52,346 --> 00:16:59,019 こちらにつく事で 更に多くの者が 加勢するはずでございます。 187 00:16:59,019 --> 00:17:01,922 おぬしは…。 188 00:17:01,922 --> 00:17:06,360 出浦昌相にございます。 189 00:17:06,360 --> 00:17:09,696 わしに指図をするのか 出浦。 190 00:17:09,696 --> 00:17:14,396 いえ そのようなつもりは。 191 00:17:21,041 --> 00:17:24,912 (氏直)真田安房守。 (昌幸)はっ。 192 00:17:24,912 --> 00:17:30,751 (氏直)上杉を見限って 我が北条についた事は認めよう。➡ 193 00:17:30,751 --> 00:17:35,556 室賀の後ろにでも控えておれ。 ほら 下がれ! 194 00:17:35,556 --> 00:17:39,326 御屋形様。 195 00:17:39,326 --> 00:17:45,666 この場を遅れました わびに 本日は土産を持ってまいりました。 196 00:17:45,666 --> 00:17:47,601 土産? 197 00:17:47,601 --> 00:17:52,840 敵方の武将 海津城を守る春日信達を➡ 198 00:17:52,840 --> 00:17:54,875 ひそかに こちらに引き入れ申した。 199 00:17:54,875 --> 00:17:58,345 (どよめき) 200 00:17:58,345 --> 00:18:00,848 これにて 大勝利は 間違いありません。 201 00:18:00,848 --> 00:18:03,350 北条を侮るか!➡ 202 00:18:03,350 --> 00:18:06,019 春日ごときの力を借りずとも➡ 203 00:18:06,019 --> 00:18:09,690 上杉を蹴散らすだけの力を 我らは持っておるわ! 204 00:18:09,690 --> 00:18:11,690 (家臣)殿! 205 00:18:15,496 --> 00:18:17,796 父上が? 206 00:18:20,334 --> 00:18:23,537 ハハハハハ! ご隠居様のお見えにござる。 207 00:18:23,537 --> 00:18:29,710 (氏政)ハハハハハ! まあまあ そのまま そのまま。➡ 208 00:18:29,710 --> 00:18:31,710 ハハハハハ! 209 00:18:36,316 --> 00:18:38,819 小田原に おられたのでは なかったのですか? 210 00:18:38,819 --> 00:18:41,855 陣中見舞いじゃ。 安心せい 氏直。 211 00:18:41,855 --> 00:18:47,327 戦は そなたに任せておる。 口は出さん。 212 00:18:47,327 --> 00:18:49,327 …で? 213 00:18:50,998 --> 00:18:53,033 明日にでも 川中島に兵を進め➡ 214 00:18:53,033 --> 00:18:55,669 上杉に 総攻めを 仕掛けるつもりでおります。 215 00:18:55,669 --> 00:18:59,172 勝てるのだろ? フフ… むろんでございます。 216 00:18:59,172 --> 00:19:03,972 うん 何よりじゃ。 ハハハハハ! 217 00:19:06,346 --> 00:19:11,018 (氏政)この者は? 初めて お目にかかります。 218 00:19:11,018 --> 00:19:15,689 真田安房守昌幸でございます。 219 00:19:15,689 --> 00:19:18,358 真田…。 220 00:19:18,358 --> 00:19:24,231 武田家に その人ありとうたわれた 真田安房守殿か!➡ 221 00:19:24,231 --> 00:19:28,368 皆の者 真田殿が加勢して下さるぞ! 222 00:19:28,368 --> 00:19:31,668 さあ 近う近う。 (昌幸)ご無礼つかまつる。 223 00:19:38,178 --> 00:19:40,948 ご隠居様。 224 00:19:40,948 --> 00:19:46,320 実は それがし 上杉の家臣 春日信達を➡ 225 00:19:46,320 --> 00:19:49,656 こちらに引き入れました。 226 00:19:49,656 --> 00:19:51,992 (氏政)さすがじゃのう。 227 00:19:51,992 --> 00:19:55,829 父上 そのような小細工がなくとも 我らには勝算がございます! 228 00:19:55,829 --> 00:19:59,333 戦は 楽に終わるなら それにこした事はない。 229 00:19:59,333 --> 00:20:05,005 春日が上杉を裏切ってくれれば それだけ無駄に兵を失わずに済む。 230 00:20:05,005 --> 00:20:09,876 よう 手を回して頂いた。 礼の申しようとてござらん。 231 00:20:09,876 --> 00:20:15,015 できますれば 勝利の暁には➡ 232 00:20:15,015 --> 00:20:19,886 春日信達に 海津城を与える旨➡ 233 00:20:19,886 --> 00:20:26,026 一筆したためては 頂けませんでしょうか? 234 00:20:26,026 --> 00:20:29,363 おやすい御用じゃ。 235 00:20:29,363 --> 00:20:32,265 氏直 一筆書いてやれ。 236 00:20:32,265 --> 00:20:35,235 いやいや~ めでたい!➡ 237 00:20:35,235 --> 00:20:38,538 ハハハハハハハ! 238 00:20:38,538 --> 00:20:40,874 (氏政)ハハハハハ! (江雪斎)ご隠居様が それほど➡ 239 00:20:40,874 --> 00:20:43,910 真田を買うておられるとは 思いませなんだ。 240 00:20:43,910 --> 00:20:48,048 真田? 大して知らぬよ。 しかし…。 241 00:20:48,048 --> 00:20:53,720 氏直は まだ若い。 すぐに天狗になる。 242 00:20:53,720 --> 00:20:57,591 ちょいと 手綱を引いておこうと 思っただけの事じゃ。 243 00:20:57,591 --> 00:21:01,395 なるほど。 ハハハハハ! 244 00:21:01,395 --> 00:21:05,065 さて 草津の湯にでも寄って 帰るとするか。➡ 245 00:21:05,065 --> 00:21:08,735 ハハハハハ! ハハハハ! 246 00:21:08,735 --> 00:21:11,638 7月14日。 247 00:21:11,638 --> 00:21:14,408 北条軍は 上野の国衆を加え➡ 248 00:21:14,408 --> 00:21:19,079 3万に近い大軍勢となって 進軍を開始。 249 00:21:19,079 --> 00:21:22,949 対する上杉景勝は 7,000の軍勢をもって➡ 250 00:21:22,949 --> 00:21:26,953 海津城に本陣を置いた。 251 00:21:26,953 --> 00:21:32,025 程なくして 真田昌幸が 北条についたという知らせが➡ 252 00:21:32,025 --> 00:21:34,928 景勝のもとに届いた。 253 00:21:34,928 --> 00:21:37,698 (景勝)何を考えておるのだ? そなたの兄は。 254 00:21:37,698 --> 00:21:42,035 申し訳ありませぬ! 上杉につくと 向こうから言ってきたんだぞ! 255 00:21:42,035 --> 00:21:45,906 その舌の根も乾かぬうちに…。 面目次第もございませぬ。 256 00:21:45,906 --> 00:21:50,906 (景勝)許し難い裏切りじゃ。 おぬしは どうなのだ? 信尹殿。 257 00:21:53,380 --> 00:21:55,716 御屋形様。 258 00:21:55,716 --> 00:22:01,388 兄と弟 常に思いが一つであるとは 限りませぬ。➡ 259 00:22:01,388 --> 00:22:05,058 この真田信尹 これまで 長年にわたって➡ 260 00:22:05,058 --> 00:22:07,961 上杉と真田の間を取り持ち 両家の繁栄のため➡ 261 00:22:07,961 --> 00:22:10,931 ひたすら 骨を折ってまいりました。➡ 262 00:22:10,931 --> 00:22:16,670 その苦労も 兄 昌幸のおかげで 水の泡でござる。 263 00:22:16,670 --> 00:22:22,075 もう 兄には 愛想が尽き申した! 264 00:22:22,075 --> 00:22:24,978 (兼続)信春殿。 はい。 265 00:22:24,978 --> 00:22:28,749 そなたは どうじゃ? 父上と異心はないか。 266 00:22:28,749 --> 00:22:30,684 ございませぬ! 267 00:22:30,684 --> 00:22:34,354 父上同様 私も 伯父 昌幸には あきれました! 268 00:22:34,354 --> 00:22:37,257 こうなったからには 親子ともども➡ 269 00:22:37,257 --> 00:22:40,957 越後に 骨をうずめる覚悟でございます! 270 00:22:43,363 --> 00:22:45,298 うれしい言葉じゃ。 271 00:22:45,298 --> 00:22:47,298 はっ! 272 00:22:54,374 --> 00:22:57,277 急がねばならん。 273 00:22:57,277 --> 00:23:00,977 春日様! お話が。 274 00:23:05,986 --> 00:23:08,388 北条は 明日にも攻めきたりましょう。 275 00:23:08,388 --> 00:23:10,323 知っておるわ。 276 00:23:10,323 --> 00:23:13,226 おぬし こんな所におってよいのか? 277 00:23:13,226 --> 00:23:15,896 北条の家臣となっても 父は いまだに➡ 278 00:23:15,896 --> 00:23:19,733 武田の家臣であった事を 誇りに思っています。 279 00:23:19,733 --> 00:23:23,433 今のあなたが そうであるように。 280 00:23:26,606 --> 00:23:30,744 (信尹)春日殿。 281 00:23:30,744 --> 00:23:33,444 驚かすな。 282 00:23:35,015 --> 00:23:38,351 北条氏政様は この戦に勝てば➡ 283 00:23:38,351 --> 00:23:42,022 そなたに 海津城を正式に返すと仰せだ。 284 00:23:42,022 --> 00:23:43,957 何だと? 285 00:23:43,957 --> 00:23:49,896 そなたの父上が守ってこられた この海津城を。➡ 286 00:23:49,896 --> 00:23:54,601 上杉のもとでは いかに働いても 城代止まり。 287 00:23:54,601 --> 00:23:59,039 それは おぬしにも分かっているはず。➡ 288 00:23:59,039 --> 00:24:00,974 春日殿。➡ 289 00:24:00,974 --> 00:24:05,974 北条を勝利に導いて 父上の海津城を取り戻せ! 290 00:24:08,715 --> 00:24:12,385 亡き父上も それを お望みのはずじゃ。 291 00:24:12,385 --> 00:24:14,385 春日様! 292 00:24:18,058 --> 00:24:21,394 今でも たまに思う。 293 00:24:21,394 --> 00:24:24,731 武田さえ滅んでいなければ➡ 294 00:24:24,731 --> 00:24:27,634 こんな苦労はしなかった。 295 00:24:27,634 --> 00:24:31,071 わしも…。 296 00:24:31,071 --> 00:24:35,371 恐らくは そなたの父も。 はい。 297 00:24:38,678 --> 00:24:44,551 信玄公が いかに大きかったという事じゃ。 298 00:24:44,551 --> 00:24:52,225 9年前 あのお方が亡くなられた時➡ 299 00:24:52,225 --> 00:24:55,225 わしら家臣も…。 300 00:24:57,030 --> 00:24:59,366 皆 死んだのだ。 301 00:24:59,366 --> 00:25:04,066 いえ 死んではおりませぬ! 302 00:25:05,705 --> 00:25:09,376 我が父 真田安房守は 沼田 岩櫃の城を➡ 303 00:25:09,376 --> 00:25:11,711 死に物狂いで取り返しました! 304 00:25:11,711 --> 00:25:15,215 春日様も 北条氏直様のもとで 海津城を取り戻し➡ 305 00:25:15,215 --> 00:25:17,884 武田の無念を晴らして下さい! 306 00:25:17,884 --> 00:25:20,553 それでこそ 父上への面目も➡ 307 00:25:20,553 --> 00:25:24,353 立つというものでは ありませぬか! 308 00:25:28,061 --> 00:25:30,964 春日様! 309 00:25:30,964 --> 00:25:59,993 ♬~ 310 00:25:59,993 --> 00:26:04,364 春日信達が なびいた! (内記)さすがは 信尹様。 311 00:26:04,364 --> 00:26:09,035 北条氏直の書状 至急 信尹様に届けます。 312 00:26:09,035 --> 00:26:12,372 佐助は おるか? 313 00:26:12,372 --> 00:26:16,372 出番だ。 例の件 頼むぞ。 (佐助)はっ! 314 00:26:28,388 --> 00:26:31,992 まだ 悩んでおいでですか? 315 00:26:31,992 --> 00:26:36,863 案ずるな。 既に腹はくくった。 316 00:26:36,863 --> 00:26:41,668 それにしても このわしを調略するとは➡ 317 00:26:41,668 --> 00:26:45,005 よくも思いついたものよ。 318 00:26:45,005 --> 00:26:47,674 上杉方の手の内を知り➡ 319 00:26:47,674 --> 00:26:50,577 この地を知り尽くした わしが 背後から攻めれば➡ 320 00:26:50,577 --> 00:26:56,016 上杉は 間違いなく 総崩れとなる。 321 00:26:56,016 --> 00:26:57,951 ≪(三十郎)御免! 322 00:26:57,951 --> 00:27:00,251 どうした? 三十郎。 323 00:27:02,689 --> 00:27:04,689 信尹様が お呼びでございます。 324 00:27:11,031 --> 00:27:13,533 兄上から 文が届いた。 325 00:27:13,533 --> 00:27:17,037 春日信達の今後を約束する 起請文だ。 326 00:27:17,037 --> 00:27:22,375 北条氏直の花押が入っている。 春日殿 それを見たら 喜びますよ。 327 00:27:22,375 --> 00:27:25,412 源次郎… おぬし わしのようになりたいと➡ 328 00:27:25,412 --> 00:27:29,716 いつぞや 申しておったな。 はい。 329 00:27:29,716 --> 00:27:32,619 これだけは言っておく。 330 00:27:32,619 --> 00:27:35,619 わしのようにはなるな。 331 00:27:40,326 --> 00:27:42,262 信濃で最後の➡ 332 00:27:42,262 --> 00:27:46,499 そして 最大の抵抗勢力だった 真田を味方につけ➡ 333 00:27:46,499 --> 00:27:50,670 北条勢は すんなりと 川中島に 陣を敷いた。 334 00:27:50,670 --> 00:27:56,543 北条軍と上杉軍は 千曲川を挟んで 向かい合う。 335 00:27:56,543 --> 00:28:02,015 (正武)この地の猟師が 見たと言っておるのです。 336 00:28:02,015 --> 00:28:04,350 己の目で見た事を申してみよ。 337 00:28:04,350 --> 00:28:09,222 へい。 お城から鞍掛山にかけやして➡ 338 00:28:09,222 --> 00:28:12,692 まあず 大勢のお侍がおりやした。➡ 339 00:28:12,692 --> 00:28:16,029 あれは 上杉の軍勢に間違えねえ。➡ 340 00:28:16,029 --> 00:28:21,701 おらは 川中島の戦いの時に さんざ 見ておりやしたもんで➡ 341 00:28:21,701 --> 00:28:24,370 あの旗の模様は 間違えごぜえません。 342 00:28:24,370 --> 00:28:26,306 その数は? 343 00:28:26,306 --> 00:28:29,242 ありゃ 1万2万じゃ 足りやせんで。 344 00:28:29,242 --> 00:28:31,942 もういい! 345 00:28:33,646 --> 00:28:36,549 今の上杉に それだけの兵を 集める力があるのか? 346 00:28:36,549 --> 00:28:40,987 物見に確かめに行かせております。 上杉の事です。➡ 347 00:28:40,987 --> 00:28:45,287 ひそかに 兵を集めていたとも 考えられます。 348 00:28:57,337 --> 00:29:09,682 ♬~ 349 00:29:09,682 --> 00:29:12,352 御屋形様! (氏直)いかがした! 350 00:29:12,352 --> 00:29:15,688 千曲川の対岸に 磔にされている者が! 351 00:29:15,688 --> 00:29:17,624 (氏直)誰じゃ? 352 00:29:17,624 --> 00:29:21,561 物見によれば 春日信達と! それは まことか! 353 00:29:21,561 --> 00:29:25,031 はっ! (氏直)どういう事じゃ? 354 00:29:25,031 --> 00:29:27,367 まさか 春日信達が…。 355 00:29:27,367 --> 00:29:30,270 真田昌幸! これは どういう事じゃ! 356 00:29:30,270 --> 00:29:33,973 どうやら 企みが 悟られてしまったようですな。 357 00:29:33,973 --> 00:29:35,909 どうするのだ? 358 00:29:35,909 --> 00:29:39,646 (昌幸)ここは このまま 攻めかかるしかありませぬな。 359 00:29:39,646 --> 00:29:43,316 (氏直)何だと…? 戦には 勢いというものがござる。 360 00:29:43,316 --> 00:29:46,352 今なら 策を弄さずとも 勝利は我らのもの。➡ 361 00:29:46,352 --> 00:29:48,655 こちらには 上杉を圧倒する➡ 362 00:29:48,655 --> 00:29:51,324 3万の軍勢が おるではありませんか。 363 00:29:51,324 --> 00:29:56,196 拙者も 真田殿に賛同致す。➡ 364 00:29:56,196 --> 00:30:01,496 上杉をたたくなら 今でござる。 365 00:30:05,672 --> 00:30:12,345 (氏直)徳川が甲斐に入ったという 知らせが届いておる。 366 00:30:12,345 --> 00:30:15,014 もし 上杉に てこずり➡ 367 00:30:15,014 --> 00:30:18,885 その隙に甲斐を取られたら 何とする? 368 00:30:18,885 --> 00:30:23,356 ここまで来た以上 上杉に背を向け 退くというのは➡ 369 00:30:23,356 --> 00:30:26,025 いかがなものでございましょう。 370 00:30:26,025 --> 00:30:28,325 決めた。 371 00:30:30,363 --> 00:30:33,032 ここは 兵を引く。 372 00:30:33,032 --> 00:30:35,368 お待ち下され! 373 00:30:35,368 --> 00:30:39,706 これより 我らは 甲斐へ向かう! (一同)はっ! 374 00:30:39,706 --> 00:30:44,377 (昌幸)御屋形様 戦は 引き際が難しいもの。➡ 375 00:30:44,377 --> 00:30:49,249 下手をすると 追い討ちをかけられ 総崩れになりますぞ。 376 00:30:49,249 --> 00:30:54,721 ならば しんがりは そなたに任せる。 377 00:30:54,721 --> 00:31:00,721 真田安房守 少しは 役に立て。 378 00:31:08,268 --> 00:31:12,272 もくろみが外れたな。 379 00:31:12,272 --> 00:31:16,409 遅参しておいて 更なる不手際。 380 00:31:16,409 --> 00:31:23,082 せめて しんがり 立派に務めて 汚名を返上せよ。 381 00:31:23,082 --> 00:31:26,082 生きて帰ったら また会おう。 382 00:31:33,693 --> 00:31:37,030 うまく操ったな。 383 00:31:37,030 --> 00:31:43,730 北条氏直 分かりやすい男よ。 わしの逆の事しか言わん。 384 00:31:45,371 --> 00:31:48,408 北条軍は 上杉との戦いを避け➡ 385 00:31:48,408 --> 00:31:50,710 甲斐に向けて 南下。 386 00:31:50,710 --> 00:31:53,613 ところが 一方の上杉景勝も➡ 387 00:31:53,613 --> 00:31:57,383 家臣 新発田重家の 反乱鎮圧のために➡ 388 00:31:57,383 --> 00:32:01,254 越後へ戻っていった。 389 00:32:01,254 --> 00:32:06,726 何? 北条軍が こちらに向かって 進み始めてます。 390 00:32:06,726 --> 00:32:10,229 なぜじゃ? なぜ こっちへ来る! 391 00:32:10,229 --> 00:32:13,266 先に上杉を滅ぼさぬか! はい。 392 00:32:13,266 --> 00:32:19,966 が こうなった以上は迎え撃つしか ほかはございませんな。 393 00:32:23,409 --> 00:32:26,109 (家康)えらい事になった…。 394 00:33:02,248 --> 00:33:06,719 [ 回想 ] (信尹)北条氏直様直々の 起請文でござる。➡ 395 00:33:06,719 --> 00:33:11,591 これで この海津城は そなたのものじゃ。 396 00:33:11,591 --> 00:33:14,594 ありがたい事だ。➡ 397 00:33:14,594 --> 00:33:19,594 父上も あの世で お喜びの事であろう。 398 00:33:23,069 --> 00:33:27,740 (信達)思えば わしは 幼い頃…。 399 00:33:27,740 --> 00:33:31,344 ♬~ 400 00:33:31,344 --> 00:33:36,015 (信達) 父に連れられて この城を…。 401 00:33:36,015 --> 00:33:38,684 (刺す音) 402 00:33:38,684 --> 00:33:42,555 何を致す…。 許せ。 403 00:33:42,555 --> 00:33:46,855 うっ! おのれ…。 404 00:33:52,031 --> 00:33:56,903 ♬~ 405 00:33:56,903 --> 00:33:59,705 三十郎 表を見張っていろ。 406 00:33:59,705 --> 00:34:02,208 (三十郎)はっ。 (信尹)手伝え。➡ 407 00:34:02,208 --> 00:34:06,078 やつから 刀を抜いたように 見せかけるんだ。 408 00:34:06,078 --> 00:34:09,382 急げ! はい! 409 00:34:09,382 --> 00:34:26,682 ♬~ 410 00:34:28,401 --> 00:34:32,271 (信尹)春日殿が 城に怪しい輩を 引き入れているのを目にし➡ 411 00:34:32,271 --> 00:34:37,109 問い詰めたところ いきなり 斬りかかってきました。 412 00:34:37,109 --> 00:34:41,309 北条と通じていたのは 間違いござらぬ。 413 00:34:49,021 --> 00:34:51,691 春日が…。 414 00:34:51,691 --> 00:34:54,594 (兼続) どうやら 北条と示し合わせ➡ 415 00:34:54,594 --> 00:34:58,894 我らを前後から挟み撃ちにする 手はずだったようです。 416 00:35:04,036 --> 00:35:06,336 助かった。 417 00:35:14,680 --> 00:35:18,050 (兼続)見せしめだ。 磔にせよ。 418 00:35:18,050 --> 00:35:20,953 (家臣たち)はっ! 419 00:35:20,953 --> 00:35:43,009 ♬~ 420 00:35:43,009 --> 00:35:45,912 急ぎ 城を出て 兄上のもとへ帰れ。 しかし…。 421 00:35:45,912 --> 00:35:49,882 直江兼続は 怪しんでいる。 程なく このからくり 悟られよう。 422 00:35:49,882 --> 00:35:53,019 叔父上は? わしの事は心配するな。 423 00:35:53,019 --> 00:35:55,688 兄上に よろしく伝えてくれ。 424 00:35:55,688 --> 00:35:58,024 (三十郎)急ぎましょう。 425 00:35:58,024 --> 00:36:18,344 ♬~ 426 00:36:18,344 --> 00:36:21,044 (いななき) 427 00:36:32,858 --> 00:36:37,658 (景勝)信尹殿の息子か。 信春でございます。 428 00:36:42,001 --> 00:36:46,672 わしは 春日信達を買っておった。➡ 429 00:36:46,672 --> 00:36:51,010 これは 武田の出である事を 気にしておったが➡ 430 00:36:51,010 --> 00:36:55,681 わしは そんな事で 家臣を ないがしろにする男ではない。 431 00:36:55,681 --> 00:36:59,352 明日の一戦 城の守りを命じられた事が➡ 432 00:36:59,352 --> 00:37:03,022 相当 悔しかったようでございました。 433 00:37:03,022 --> 00:37:06,892 それだけ この海津城が大事な城だからだ。 434 00:37:06,892 --> 00:37:10,892 春日よりほかに ふさわしい者はおらぬ。 435 00:37:15,368 --> 00:37:21,707 (景勝)上杉を支えてくれる男だと 思っておった。 436 00:37:21,707 --> 00:37:26,379 越後では 家臣が謀反を起こした。 437 00:37:26,379 --> 00:37:32,184 つくづく 人の心は 分からぬものだな。 438 00:37:32,184 --> 00:37:43,863 ♬~ 439 00:37:43,863 --> 00:37:48,634 全ては 父上と叔父上の考えた 策だったんだ。 440 00:37:48,634 --> 00:37:53,005 春日殿を裏切らせ そして 裏切り者として始末させる。 441 00:37:53,005 --> 00:37:57,510 しかし 何のために? そのあげく どうなった? 442 00:37:57,510 --> 00:38:02,014 北条は 兵を引き 父上は しんがりとして残った。 443 00:38:02,014 --> 00:38:08,014 そうなるために 父上と叔父上は 春日殿を利用したんだ。 444 00:38:10,356 --> 00:38:12,692 三十郎。 445 00:38:12,692 --> 00:38:19,565 俺は あの人たちが 恐ろしい。 446 00:38:19,565 --> 00:38:28,708 ♬~ 447 00:38:28,708 --> 00:38:33,546 しかし 分からん。 一体 父上は何がなさりたいのだ? 448 00:38:33,546 --> 00:38:40,319 信濃から 北条は兵を引き 上杉も越後へ戻りました。 449 00:38:40,319 --> 00:38:45,191 北条が南に向かった事で 徳川も動けなくなった。 450 00:38:45,191 --> 00:38:49,662 今 信濃は 空っぽです。 451 00:38:49,662 --> 00:38:53,999 恐らく 父上のねらいは そこでは。 452 00:38:53,999 --> 00:38:55,999 (回転扉の音) 453 00:38:57,870 --> 00:38:59,870 (昌幸)待たしたのう。 454 00:39:04,343 --> 00:39:07,643 ひとっ風呂 浴びてきたわ。 455 00:39:13,018 --> 00:39:17,356 こうしてみると あれじゃな。 456 00:39:17,356 --> 00:39:21,656 親子3人で語り合うのも 久々じゃなあ。 457 00:39:37,977 --> 00:39:43,649 源次郎 春日信達の調略 大儀であった。 458 00:39:43,649 --> 00:39:47,649 あれで よかったのでしょうか? むろんじゃ。 459 00:39:51,323 --> 00:39:56,195 父上… どこまでが ねらいだったのですか? 460 00:39:56,195 --> 00:39:59,198 全てじゃ。 461 00:39:59,198 --> 00:40:04,336 北条の ばか息子は わしのまいた餌に釣られて➡ 462 00:40:04,336 --> 00:40:09,208 上杉との戦を諦め 徳川攻めに転じた。 463 00:40:09,208 --> 00:40:15,347 これで 信濃を狙っていた 徳川の動きも封じられた。 464 00:40:15,347 --> 00:40:18,017 越後の謀反も 耳に入っていたゆえ➡ 465 00:40:18,017 --> 00:40:22,354 上杉が攻めてこない事も 分かっておった。 466 00:40:22,354 --> 00:40:25,654 全ては 計略のうちじゃ。 467 00:40:31,030 --> 00:40:37,369 北条は去り 上杉も兵を引いた。 468 00:40:37,369 --> 00:40:40,706 徳川も織田も おらん。 469 00:40:40,706 --> 00:40:44,376 今 この時 信濃は 誰のものでもない。 470 00:40:44,376 --> 00:40:48,881 はい。 この時を待っておった。 471 00:40:48,881 --> 00:40:52,751 ひょっとして 父上は 大名になられるのですか? 472 00:40:52,751 --> 00:40:55,654 なりたいのう。 473 00:40:55,654 --> 00:40:59,058 しかし 残念だが わしには まだ それだけの力はない。 474 00:40:59,058 --> 00:41:01,961 では…。 475 00:41:01,961 --> 00:41:07,733 これより 信濃は 我ら信濃の国衆が治める。 476 00:41:07,733 --> 00:41:11,070 一人では無理だが 国衆たちが集まれば➡ 477 00:41:11,070 --> 00:41:14,406 一つの大きな力になる。 478 00:41:14,406 --> 00:41:17,076 そもそも ここは 武田の領地じゃ。 479 00:41:17,076 --> 00:41:20,913 となれば 元武田の家臣が 治めるのは 当たり前じゃ。 480 00:41:20,913 --> 00:41:25,417 北条が何じゃ 上杉が何じゃ。 481 00:41:25,417 --> 00:41:28,717 大名など いらん! 482 00:41:30,756 --> 00:41:34,627 我らだけの国をつくるのじゃ。 483 00:41:34,627 --> 00:41:40,032 ♬~ 484 00:41:40,032 --> 00:41:44,370 真田昌幸が その時 思い描いていたのは➡ 485 00:41:44,370 --> 00:41:48,240 国衆たちの独立国家であった。 486 00:41:48,240 --> 00:41:55,381 自分にしか思いつかぬ事。 昌幸は そう考えていた。 487 00:41:55,381 --> 00:42:00,252 だが 彼は この男を忘れている。 488 00:42:00,252 --> 00:42:02,254 正信。➡ 489 00:42:02,254 --> 00:42:08,928 ひょっとすると これは全て 真田の策ではないか? 490 00:42:08,928 --> 00:42:11,931 もし そうなら➡ 491 00:42:11,931 --> 00:42:16,669 真田安房守 己の兵を一兵も使わずに➡ 492 00:42:16,669 --> 00:42:24,076 信濃から 上杉 北条を 追い出した事になりますな。 493 00:42:24,076 --> 00:42:30,416 そのしわ寄せで わしは 北条と戦うはめに。 494 00:42:30,416 --> 00:42:38,023 (正信)だとすれば 恐ろしい男でございます。 495 00:42:38,023 --> 00:42:41,894 真田安房守…。 496 00:42:41,894 --> 00:42:48,667 大名でもないくせに わしらを振り回しおって! 497 00:42:48,667 --> 00:42:51,570 やつのねらいは 何じゃ? 498 00:42:51,570 --> 00:42:58,270 ♬~ 499 00:43:02,715 --> 00:43:05,617 いや まさか…。 500 00:43:05,617 --> 00:43:08,387 うわっ! きつい きつい きつい! きつい! 501 00:43:08,387 --> 00:43:11,290 (正信)はい。 (家康)ああっ! 502 00:43:11,290 --> 00:43:15,060 お前は 策とは何かを…。 知りたくありませぬ。 503 00:43:15,060 --> 00:43:16,996 北条を裏切れと言うのか! 504 00:43:16,996 --> 00:43:20,866 (昌幸)武田信玄公の代わりが 務まる者など いる訳がない。 505 00:43:20,866 --> 00:43:26,066 お前の命を守るためなら 私も知恵を絞れる。 506 00:43:28,073 --> 00:43:30,773 そういう侍になればよいのだな。 507 00:43:32,344 --> 00:43:38,044 <長野県長野市の 南部に位置する 松代> 508 00:43:40,019 --> 00:43:42,688 <松代城の基礎となったのは➡ 509 00:43:42,688 --> 00:43:47,559 戦国時代に築城された武田の城 海津城。➡ 510 00:43:47,559 --> 00:43:50,029 その後 城主は織田➡ 511 00:43:50,029 --> 00:43:53,729 そして 上杉へと変わりました> 512 00:43:56,902 --> 00:44:02,041 <若き日の真田昌幸が 初陣を飾ったと伝わる➡ 513 00:44:02,041 --> 00:44:05,741 川中島の戦い> 514 00:44:07,379 --> 00:44:10,282 <上杉謙信と武田信玄が➡ 515 00:44:10,282 --> 00:44:16,282 12年にも及ぶ長い戦いを この地で繰り広げました> 516 00:44:19,391 --> 00:44:23,091 <千曲川のほとりに建つ…> 517 00:44:25,064 --> 00:44:27,966 <激戦で命を落とした信玄の弟➡ 518 00:44:27,966 --> 00:44:32,671 武田典[外:A788DB6ED85E83F1C0A4EA18A777779B]信繁の墓が 残されています。➡ 519 00:44:32,671 --> 00:44:36,008 昌幸は 勇名をはせた その名を➡ 520 00:44:36,008 --> 00:44:40,308 自らの次男に付けたとも 伝わります> 521 00:44:42,347 --> 00:44:46,685 <その後も 松代は 真田家にとって➡ 522 00:44:46,685 --> 00:44:51,385 ゆかりの深い場所と なっていくのです> 523 00:45:35,234 --> 00:45:38,237 ああ…! (沢田)言えっ! 524 00:45:38,237 --> 00:45:42,007 てめえが 賭場開いて 博打で荒稼ぎしてんのは➡ 525 00:45:42,007 --> 00:45:44,376 分かってんだ! (久助)旦那! 死んじまいますよ➡ 526 00:45:44,376 --> 00:45:46,676 旦那~! 527 00:45:55,988 --> 00:45:58,924 (久助)旦那…。 528 00:45:58,924 --> 00:46:02,224 どうせ 汚え金さ。