1 00:00:33,231 --> 00:00:57,031 ♬~ 2 00:01:01,292 --> 00:03:07,092 ♬~ 3 00:03:37,148 --> 00:03:40,618 ♬~ 4 00:03:40,618 --> 00:03:43,955 (信繁)そのお姿は? (茶々)さあ 参りましょう! 5 00:03:43,955 --> 00:03:45,890 頼み事を聞いてくれると 言いましたよね。 6 00:03:45,890 --> 00:03:47,825 ですから こうして ご案内しております。 7 00:03:47,825 --> 00:03:52,297 はっきり申し上げて 殿下に 見つかったら大変な事になります。 8 00:03:52,297 --> 00:03:55,997 見つからなければいい事です! 9 00:03:58,169 --> 00:04:01,806 その蔵には 決して入ってはならぬ と 殿下に言われているのです。 10 00:04:01,806 --> 00:04:04,709 でも そんな事 言われたら 余計に のぞいてみたくなるでしょう。 11 00:04:04,709 --> 00:04:07,312 のぞくだけですから。 12 00:04:07,312 --> 00:04:22,327 ♬~ 13 00:04:22,327 --> 00:04:25,663 武具を しまっておく蔵です。 14 00:04:25,663 --> 00:04:32,663 ♬~ 15 00:04:41,946 --> 00:04:45,283 殿下は どうして 見せたくなかったんでしょう。 16 00:04:45,283 --> 00:04:47,283 さあ…。 17 00:04:51,155 --> 00:04:56,628 私が5歳の時に 私の父は…。 18 00:04:56,628 --> 00:04:59,928 聞いてます? 聞いております。 19 00:05:01,499 --> 00:05:07,639 父は 信長公に攻められ 小谷で お腹を召されました。 20 00:05:07,639 --> 00:05:10,975 城攻めの大将は 殿下でした。 21 00:05:10,975 --> 00:05:13,275 存じております。 22 00:05:15,313 --> 00:05:18,650 兄の万福丸は その時 10歳。 23 00:05:18,650 --> 00:05:24,989 殿下の命によって 串刺しの刑に処されました。 24 00:05:24,989 --> 00:05:29,861 その後に 母が嫁いだ柴田勝家様は 殿下に攻められ➡ 25 00:05:29,861 --> 00:05:33,598 母を一刀のもとに斬り殺した後➡ 26 00:05:33,598 --> 00:05:37,898 お腹を十文字に掻き切って お果てになりました。 27 00:05:41,272 --> 00:05:47,078 私の親しい人たちは皆 殿下に殺されました。 28 00:05:47,078 --> 00:06:10,968 ♬~ 29 00:06:10,968 --> 00:06:15,640 幼い頃から おびただしい人が 亡くなるのを見てきた。 30 00:06:15,640 --> 00:06:19,977 おかげで血を見るのが 怖くなくなった。 31 00:06:19,977 --> 00:06:22,313 ですから 私は➡ 32 00:06:22,313 --> 00:06:26,184 人が死んでも 何とも思わない。 33 00:06:26,184 --> 00:06:29,884 自分が死ぬのも 怖くない。 34 00:06:34,892 --> 00:06:38,262 ねえ 見て。 何でしたっけ? 35 00:06:38,262 --> 00:06:40,962 長巻です。 36 00:06:46,137 --> 00:06:48,906 血の臭い。 37 00:06:48,906 --> 00:06:54,612 一体 何人の人を 斬ってきたんでしょう。 38 00:06:54,612 --> 00:07:00,952 この血は どんな人の血? 39 00:07:00,952 --> 00:07:03,952 どんな人の体の中を…。 40 00:07:05,623 --> 00:07:08,323 ああっ! 41 00:07:10,962 --> 00:07:13,262 ごめんなさい。 42 00:07:16,634 --> 00:07:21,334 死を恐れない人の 驚き方ではありません。 43 00:07:30,181 --> 00:07:33,084 お… お茶々様…。 このまま。 44 00:07:33,084 --> 00:07:37,284 もう少しだけ。 誰も来ませぬ。 45 00:07:44,262 --> 00:07:47,962 殿下に 側室になるように言われました。 46 00:07:50,134 --> 00:07:53,604 どう お答えに? 47 00:07:53,604 --> 00:07:57,475 まだ答えてません。 48 00:07:57,475 --> 00:08:00,278 そなたは どう思う? 49 00:08:00,278 --> 00:08:02,278 私は…。 50 00:08:04,615 --> 00:08:08,915 そんな事 聞かれても 困りますね。 51 00:08:10,955 --> 00:08:14,625 殿下の側室になられる事が➡ 52 00:08:14,625 --> 00:08:20,798 茶々様にとって 幸せかどうか 私には分かりません。 53 00:08:20,798 --> 00:08:24,302 しかし 側室を お断りになれば➡ 54 00:08:24,302 --> 00:08:31,002 茶々様は あまり 幸せな事にはならないかと。 55 00:08:32,577 --> 00:08:36,447 他人事みたいに。 56 00:08:36,447 --> 00:08:38,447 他人事ですから。 57 00:08:41,586 --> 00:08:43,586 ふん! 58 00:08:49,260 --> 00:08:51,929 帰りますよ。 59 00:08:51,929 --> 00:08:56,801 ♬~ 60 00:08:56,801 --> 00:09:00,605 (きり)源次郎様! 探したんですよ。 61 00:09:00,605 --> 00:09:03,641 北政所様から これ 頂いたんです。 62 00:09:03,641 --> 00:09:05,776 源次郎様にも 差し上げようと思って。 63 00:09:05,776 --> 00:09:09,614 すごく おいしいんですよ! ありがとう。 頂きます。 64 00:09:09,614 --> 00:09:12,283 カステイラですね おいしそう! 65 00:09:12,283 --> 00:09:15,620 あっ! 見なかった事にしてくれ。 66 00:09:15,620 --> 00:09:17,920 参りましょう。 67 00:09:25,296 --> 00:09:28,966 (秀吉)茶々に惚れてしもうた。 68 00:09:28,966 --> 00:09:34,238 (寧)誰の膝の上か 分かってますか? 69 00:09:34,238 --> 00:09:37,575 (秀吉) あれの母親にも惚れていた。➡ 70 00:09:37,575 --> 00:09:41,913 親子2代じゃ。 (寧)はいはい。 71 00:09:41,913 --> 00:09:48,786 (秀吉)この城は どんな城より 落とすのが難しい。 72 00:09:48,786 --> 00:09:55,459 しかし そういう城ほど 落としてみとうなる。 73 00:09:55,459 --> 00:09:58,763 かかなら どうする? 74 00:09:58,763 --> 00:10:02,963 私が答えるのですか? どう攻めればよい? 75 00:10:04,568 --> 00:10:07,772 あの子にとって 母親も父親も➡ 76 00:10:07,772 --> 00:10:10,808 あなたに殺されたようなもので ございましょう。 77 00:10:10,808 --> 00:10:14,278 ほんなら 下手な小細工などせんと➡ 78 00:10:14,278 --> 00:10:18,616 真正面から ぶつかっていくしか ございません。 79 00:10:18,616 --> 00:10:21,916 それで落ちるか? さあ。 80 00:10:26,490 --> 00:10:29,790 どう攻めるかのう…。 81 00:10:38,302 --> 00:10:41,973 (三成)これが 今 京に普請中の 聚楽第でございます。 82 00:10:41,973 --> 00:10:43,908 (茶々)聚楽第? 83 00:10:43,908 --> 00:10:48,646 (秀吉)いずれ わしは 政の中心を 大坂から こちらに移すつもりだ。 84 00:10:48,646 --> 00:10:53,517 (三成)屋根には 金ぱくの瓦を並べ ことごとく 絢爛豪華に造ります。 85 00:10:53,517 --> 00:10:55,519 (秀吉)茶々の御殿。 86 00:10:55,519 --> 00:10:59,290 源次郎は ついてきてくれるのですか? 87 00:10:59,290 --> 00:11:01,290 源次郎? 88 00:11:04,195 --> 00:11:09,934 源次郎が来ないなら 茶々は ここに残ります。 89 00:11:09,934 --> 00:11:17,008 (秀吉)これは また 源次郎は 気に入られたものだな。 ハハハハ! 90 00:11:17,008 --> 00:11:22,680 案ずるな。 もちろん 源次郎も一緒じゃ。 91 00:11:22,680 --> 00:11:25,980 楽しくなりそうですね。 92 00:11:27,551 --> 00:11:29,553 ≪(足音) 93 00:11:29,553 --> 00:11:34,625 (且元)殿下 お支度が整いました。 94 00:11:34,625 --> 00:11:37,128 (秀吉)では 内裏に ご挨拶に行ってまいる。 95 00:11:37,128 --> 00:11:39,063 (2人)行ってらっしゃいませ。 96 00:11:39,063 --> 00:11:42,933 おっ! 何だ 息ぴったりだな。 97 00:11:42,933 --> 00:11:44,933 (笑い声) 98 00:11:51,308 --> 00:11:55,646 殿下の前で あのような事を おっしゃるものではありませぬ。 99 00:11:55,646 --> 00:11:59,316 えっ? 何? (大蔵[外:1E3E86471108B07367CC8A2EE651BA7D]局)姫様。➡ 100 00:11:59,316 --> 00:12:04,188 殿下に 源次郎殿との仲を 疑われてもよろしいのですか? 101 00:12:04,188 --> 00:12:08,025 別に 私は 源次郎に 恋をしてる訳ではありません。 102 00:12:08,025 --> 00:12:10,027 あなただって そうでしょ。 もちろんの事。 103 00:12:10,027 --> 00:12:12,029 だったら 別に いいではありませんか。 104 00:12:12,029 --> 00:12:15,332 既に 姫様と源次郎殿の事は➡ 105 00:12:15,332 --> 00:12:18,369 あちこちで 口の端に 上っているようでございますよ。 106 00:12:18,369 --> 00:12:22,869 そうなのですか!? 真田殿。 ちょっと。 107 00:12:24,675 --> 00:12:27,344 わしは 近江出身で➡ 108 00:12:27,344 --> 00:12:31,182 以前は 浅井家に お仕えしておった。 109 00:12:31,182 --> 00:12:34,452 お茶々様の事は 赤子の時から よう知っておるゆえ➡ 110 00:12:34,452 --> 00:12:37,488 格別の思いがある。 さようでしたか。 111 00:12:37,488 --> 00:12:42,793 お茶々様は 織田信長公の妹君 お市の方様と➡ 112 00:12:42,793 --> 00:12:47,631 浅井長政様の間に お生まれになられた。 113 00:12:47,631 --> 00:12:50,134 はっきり言って おぬしごときが➡ 114 00:12:50,134 --> 00:12:52,470 相手をするようなお人ではない。 お待ち下さい! 115 00:12:52,470 --> 00:12:56,640 おぬしの父は たかだか 信濃の小大名にすぎぬ。 116 00:12:56,640 --> 00:12:58,576 身分を わきまえよ。 違うのです 私は なにも…。 117 00:12:58,576 --> 00:13:00,876 わきまえよ! 118 00:13:05,316 --> 00:13:11,655 そのころ 昌幸一行は まだ 家康の駿府城にいる。 119 00:13:11,655 --> 00:13:13,991 (信幸)こちらでの暮らしは いかがですか? 120 00:13:13,991 --> 00:13:17,661 (信尹)徳川様には ようして頂いておる。 121 00:13:17,661 --> 00:13:20,331 兄上のご様子は? 122 00:13:20,331 --> 00:13:23,000 徳川の与力になれと 命じられた時は➡ 123 00:13:23,000 --> 00:13:24,935 さすがに 気落ちしておられましたが。 124 00:13:24,935 --> 00:13:30,235 徳川の下につくのは 真田にとって 決して悪い事ではない。 125 00:13:32,810 --> 00:13:37,281 私も そう思います。 126 00:13:37,281 --> 00:13:43,281 少なくとも 徳川から 攻められる事は もうない。 127 00:13:47,625 --> 00:13:49,560 これは…。 128 00:13:49,560 --> 00:13:52,496 駿府城の絵図面? 129 00:13:52,496 --> 00:13:54,965 (昌幸)城の造りは手堅いが➡ 130 00:13:54,965 --> 00:14:01,138 この賤機山から城内が丸見えじゃ。 131 00:14:01,138 --> 00:14:07,311 もし わしが攻めるなら ここに陣を敷く。 132 00:14:07,311 --> 00:14:11,982 なるほど。 よき考えにござる。 133 00:14:11,982 --> 00:14:13,982 ハハハ! 134 00:14:18,656 --> 00:14:21,656 ≪姉上。 (松)はい。 135 00:14:24,995 --> 00:14:27,331 源次郎。 136 00:14:27,331 --> 00:14:30,234 源三郎です。 137 00:14:30,234 --> 00:14:36,934 申し訳ないけど 私 このお城の事 全く思い出せないの。 138 00:14:42,279 --> 00:14:46,617 姉上 ここは 初めて来る城です。 139 00:14:46,617 --> 00:14:50,287 信濃に戻る途中に 立ち寄ったのです。 140 00:14:50,287 --> 00:14:53,791 何だ 早く言いなさいよ! 141 00:14:53,791 --> 00:14:56,293 思い出そうとして 損したじゃない! 142 00:14:56,293 --> 00:14:58,229 姉上! 143 00:14:58,229 --> 00:15:00,965 今のは 実に姉上らしゅうございました! 144 00:15:00,965 --> 00:15:03,300 そう? ええ! 145 00:15:03,300 --> 00:15:07,171 上田に行けば 母上や おばば様が 待っております。 146 00:15:07,171 --> 00:15:10,471 きっと いろいろ 思い出しますよ。 147 00:15:15,879 --> 00:15:17,848 (家康)真田の動きが知りたい。 148 00:15:17,848 --> 00:15:22,319 安房守のそばにいて やつが何を考えているか➡ 149 00:15:22,319 --> 00:15:25,656 逐一 わしに知らせる者が欲しい。 150 00:15:25,656 --> 00:15:27,591 (忠勝)間者でございますか? 151 00:15:27,591 --> 00:15:33,931 せんだって会った おぬしの娘は 名は 何といったかな? 152 00:15:33,931 --> 00:15:38,802 稲でございますが。 あれを わしにくれ。 153 00:15:38,802 --> 00:15:42,102 どういう事でしょう…? 154 00:15:46,510 --> 00:15:51,949 真田と縁組みをする。 155 00:15:51,949 --> 00:15:56,649 稲を真田に送り込むのだ。 156 00:15:59,823 --> 00:16:01,959 相手は…? 157 00:16:01,959 --> 00:16:07,259 安房守の嫡男 信幸。 158 00:16:11,969 --> 00:16:14,872 う~…。 159 00:16:14,872 --> 00:16:18,842 稲は…。 160 00:16:18,842 --> 00:16:21,542 それがしが…。 161 00:16:25,516 --> 00:16:30,654 命を懸けて…。 162 00:16:30,654 --> 00:16:36,093 育ててまいりました 愛娘でございます。 163 00:16:36,093 --> 00:16:40,893 平八郎 ここは ひとつ。 164 00:16:42,599 --> 00:16:45,899 折れてくれ。 165 00:16:48,472 --> 00:16:51,275 あ~! 166 00:16:51,275 --> 00:16:54,611 ああ…。 167 00:16:54,611 --> 00:17:05,911 ♬~ 168 00:17:23,307 --> 00:17:25,307 どうぞ。 169 00:17:28,979 --> 00:17:32,583 (昌幸)縁組みでございますか。 (正信)さようでござります。 170 00:17:32,583 --> 00:17:37,254 (家康)此度の事 徳川と真田のよしみを結ぶ➡ 171 00:17:37,254 --> 00:17:40,591 よい折であると わしは思っておる。 172 00:17:40,591 --> 00:17:43,494 この本多平八郎は➡ 173 00:17:43,494 --> 00:17:48,465 我が家臣の中でも 殊に武勇に秀でた男。 174 00:17:48,465 --> 00:17:50,934 ありがたきお言葉。 175 00:17:50,934 --> 00:17:57,808 その娘を そなたの嫡男 信幸殿の 嫁としてもらいたい。 176 00:17:57,808 --> 00:17:59,943 え…? 177 00:17:59,943 --> 00:18:05,616 (正信)形としては 本多平八郎が娘 稲を➡ 178 00:18:05,616 --> 00:18:10,287 一旦 殿の養女に迎えまする。 179 00:18:10,287 --> 00:18:15,959 あくまでも 徳川と真田の縁組み という事にしたいのじゃ。 180 00:18:15,959 --> 00:18:20,297 いや 大変ありがたいお話では ございますが➡ 181 00:18:20,297 --> 00:18:27,171 息子には 我が亡き兄の娘で こうと申す嫁がございます。 182 00:18:27,171 --> 00:18:29,640 離縁すれば 済む話ではないか。 183 00:18:29,640 --> 00:18:32,910 (昌幸) いや そう申されましても…。 184 00:18:32,910 --> 00:18:35,579 (家康)これほどの良縁➡ 185 00:18:35,579 --> 00:18:43,454 まさか それしきの理由で断るとは 言わせぬぞ 安房守。 186 00:18:43,454 --> 00:18:53,931 ♬~ 187 00:18:53,931 --> 00:18:57,601 お断り下さい! 188 00:18:57,601 --> 00:18:59,536 どう思う? 189 00:18:59,536 --> 00:19:05,943 これは 言ってみれば 徳川から 真田に人質を出すようなもの。 190 00:19:05,943 --> 00:19:08,846 むげには断れますまい。 いや しかし! 191 00:19:08,846 --> 00:19:11,615 家康のねらいは 何じゃ? 192 00:19:11,615 --> 00:19:14,952 兄上に裏切られるのが 怖いのでしょう。 193 00:19:14,952 --> 00:19:21,825 もしくは 真田の内情を探るための 間者。 194 00:19:21,825 --> 00:19:24,962 使えるな。 「使えるな」ではありませぬ! 195 00:19:24,962 --> 00:19:26,897 (信尹)いずれにしても➡ 196 00:19:26,897 --> 00:19:30,897 断れば 両家の間に波風が立ちます。 197 00:19:35,906 --> 00:19:39,743 源三郎。 198 00:19:39,743 --> 00:19:41,678 おこうは 里へ帰そう。 199 00:19:41,678 --> 00:19:44,248 本気で仰せですか! 200 00:19:44,248 --> 00:19:46,917 (昌幸)源三郎。➡ 201 00:19:46,917 --> 00:19:49,617 ここは 泣いてくれ。 父上! 202 00:19:51,255 --> 00:19:54,925 全ては 真田のためじゃ! 203 00:19:54,925 --> 00:20:00,597 ♬~ 204 00:20:00,597 --> 00:20:03,500 嫌でございます。 205 00:20:03,500 --> 00:20:06,937 稲は 父上のそばにいとうございます! 206 00:20:06,937 --> 00:20:09,273 殿の命には逆らえぬ。 207 00:20:09,273 --> 00:20:12,609 信濃になど 行きとうございませぬ! 208 00:20:12,609 --> 00:20:17,281 ひょっとして 稲…。 209 00:20:17,281 --> 00:20:22,581 好きな殿御でもおるのか? ん? 210 00:20:25,155 --> 00:20:27,791 おりまする。 211 00:20:27,791 --> 00:20:30,294 おりませぬ! 212 00:20:30,294 --> 00:20:35,294 稲は 殿のために 働きたいのでございます。 213 00:20:41,638 --> 00:20:44,938 よいか 稲。 214 00:20:46,510 --> 00:20:49,980 これは 殿のためなのじゃ! 215 00:20:49,980 --> 00:20:54,318 真田の動きを探るのじゃ。 216 00:20:54,318 --> 00:20:59,318 稲は 間者になるのですか…? 217 00:21:00,991 --> 00:21:02,991 頼む! 218 00:21:04,661 --> 00:21:07,331 頼む…。 219 00:21:07,331 --> 00:21:15,205 ♬~ 220 00:21:15,205 --> 00:21:21,678 喜んで お役目 果たしまする。 221 00:21:21,678 --> 00:21:24,978 そうか! そうか! 222 00:21:27,851 --> 00:21:31,351 うう~! 223 00:21:32,823 --> 00:21:35,292 やっぱり 嫌でございます! 224 00:21:35,292 --> 00:21:40,163 真田安房守が嫡男 信幸でござる。 225 00:21:40,163 --> 00:21:45,636 本多平八郎が娘 稲でございます。 226 00:21:45,636 --> 00:21:50,307 ♬~ 227 00:21:50,307 --> 00:21:54,978 (家康)こうして見ると 似合いではないか。 228 00:21:54,978 --> 00:21:59,816 平八郎 よい娘に育てたのう。 229 00:21:59,816 --> 00:22:03,487 ありがたきお言葉。 230 00:22:03,487 --> 00:22:05,522 どうじゃ 安房守。 231 00:22:05,522 --> 00:22:09,292 我が息子には もったいないぐらいでございます。 232 00:22:09,292 --> 00:22:14,665 稲は 徳川様と真田様の 懸け橋になりとうございます。 233 00:22:14,665 --> 00:22:16,600 よう申した! 234 00:22:16,600 --> 00:22:19,836 (昌幸) さすがは 本多平八郎殿の娘御。 235 00:22:19,836 --> 00:22:24,636 (正信) まずは おめでとうございます! 236 00:22:27,010 --> 00:22:29,680 (長泰)もう 噂で持ちきりだ。➡ 237 00:22:29,680 --> 00:22:33,950 源次郎め 茶々様を 蔵に連れ込んだらしいぞ。 238 00:22:33,950 --> 00:22:35,886 (清正) まことに 茶々様だったのか? 239 00:22:35,886 --> 00:22:40,824 侍女のなりをしていたが 間違いなく茶々様だったって話だ。 240 00:22:40,824 --> 00:22:44,961 あの野郎も あんな顔して よくやるよなあ。 241 00:22:44,961 --> 00:22:48,961 やはり 噂は本当だったのだな。 242 00:22:53,637 --> 00:22:57,307 この事は お前から 殿下に お伝えしてくれ。 243 00:22:57,307 --> 00:22:59,242 もちろんじゃ! 244 00:22:59,242 --> 00:23:03,242 許さぬ 真田源次郎…。 245 00:23:04,981 --> 00:23:08,318 どうなのだ? まことに 茶々を連れ込んだのか? 246 00:23:08,318 --> 00:23:11,655 そのような事は 決してございませぬ。 247 00:23:11,655 --> 00:23:15,325 且元。 源次郎は こう申しておるぞ。 248 00:23:15,325 --> 00:23:18,361 (且元)しかし 蔵に入るところを 見た者がおります。 249 00:23:18,361 --> 00:23:21,131 誰が そのような事を 申しておるのです? 250 00:23:21,131 --> 00:23:25,001 ここに連れてきて頂きたい。 且元 どうなのじゃ? 251 00:23:25,001 --> 00:23:30,340 いや 私としても また聞きの また聞きでございまして…。 252 00:23:30,340 --> 00:23:34,211 且元! そのような曖昧な話を わしに伝えたのか! 253 00:23:34,211 --> 00:23:36,947 しっ しかしながら 噂は広まっております。 254 00:23:36,947 --> 00:23:41,247 根も葉もない 偽り事でございます。 255 00:23:48,959 --> 00:23:52,829 源次郎を信じる。➡ 256 00:23:52,829 --> 00:23:55,298 且元! 殿下! 257 00:23:55,298 --> 00:23:58,201 さては お前 茶々に惚れているな。 258 00:23:58,201 --> 00:24:02,639 それゆえ 源次郎に やきもちを焼いたんだ。 違うか! 259 00:24:02,639 --> 00:24:04,975 ま… まさか そのような! 260 00:24:04,975 --> 00:24:06,910 危うく だまされるところであったわ。 261 00:24:06,910 --> 00:24:09,646 下がれ! 262 00:24:09,646 --> 00:24:13,316 早く下がれ! はっ! 263 00:24:13,316 --> 00:24:19,189 ♬~ 264 00:24:19,189 --> 00:24:21,992 殿下 お願いがございます。 265 00:24:21,992 --> 00:24:25,662 この際 お役目を 替えて頂きとう存じます。 266 00:24:25,662 --> 00:24:29,166 役替えだと? せっかく 大坂におります上は➡ 267 00:24:29,166 --> 00:24:32,135 もっと 殿下のおそば近く 仕えとうございます。 268 00:24:32,135 --> 00:24:35,939 おそばで もっと学びとうございます! 269 00:24:35,939 --> 00:24:42,813 気持ちは分かるが もう少し 茶々のそばにいてやってくれ。 270 00:24:42,813 --> 00:24:45,615 あれは 淋しい女子なのだ。➡ 271 00:24:45,615 --> 00:24:50,315 話し相手に なってやってほしいのだ。 なっ? 272 00:25:08,839 --> 00:25:12,309 しかし そりゃ 災難だったなあ。 273 00:25:12,309 --> 00:25:14,644 方々 皆 誤解しておられます。 274 00:25:14,644 --> 00:25:20,150 だから 言ったじゃねえか 茶々様には気を付けろって。 275 00:25:20,150 --> 00:25:25,950 源次郎殿 姫様が お呼びです。 276 00:25:27,891 --> 00:25:38,935 ♬~ 277 00:25:38,935 --> 00:25:43,273 花の事は詳しい? 全く詳しくありませぬ。 278 00:25:43,273 --> 00:25:48,612 男の人って そうなのよね。 279 00:25:48,612 --> 00:25:51,514 これはね 山吹。 280 00:25:51,514 --> 00:25:55,285 母上様が大好きだった花。 281 00:25:55,285 --> 00:26:06,630 ♬~ 282 00:26:06,630 --> 00:26:09,132 はい。 頂けません。 283 00:26:09,132 --> 00:26:11,167 花くらい いいでしょ。 284 00:26:11,167 --> 00:26:36,226 ♬~ 285 00:26:36,226 --> 00:26:41,598 よく 母上は 押し花にして 書物の間に挟んでいました。 286 00:26:41,598 --> 00:26:45,298 私も やってみます。 287 00:26:49,272 --> 00:26:52,943 源次郎様にも 落ち度があったんだと思う。 ない。 288 00:26:52,943 --> 00:26:55,845 隙があったんだと思うな。 ない。 289 00:26:55,845 --> 00:27:00,617 だけど あれだけ きれいな方だし 一日中 一緒にいる訳だから➡ 290 00:27:00,617 --> 00:27:03,453 少しは やましい気持ちになる事も あったでしょう。 291 00:27:03,453 --> 00:27:07,290 ない! 責めてる訳じゃありませんよ。 292 00:27:07,290 --> 00:27:10,794 少しは そういう気持ちになっても そりゃ 男なんだもん。 293 00:27:10,794 --> 00:27:15,298 私は しかたないと思う。 294 00:27:15,298 --> 00:27:17,233 まあ 少しは…。 295 00:27:17,233 --> 00:27:20,170 ほら ほら それを言ってるのよ! 296 00:27:20,170 --> 00:27:23,640 男なんて しょせん そんなものよね。 297 00:27:23,640 --> 00:27:25,675 (秀次)待たせたのう。 298 00:27:25,675 --> 00:27:28,511 お忙しい中 申し訳ない事でございます。 299 00:27:28,511 --> 00:27:30,513 とんでもない。 300 00:27:30,513 --> 00:27:34,250 きりのたっての願いとあらば 聞いてやらぬ訳にはいくまい。 301 00:27:34,250 --> 00:27:37,921 ありがとうございます! お手数 おかけ致します。 302 00:27:37,921 --> 00:27:41,791 男女の仲なんてものは どう転ぶか分からぬから➡ 303 00:27:41,791 --> 00:27:45,261 惚れてしまったのなら しょうがない。 304 00:27:45,261 --> 00:27:47,597 誤解なのです。 (秀次)惚れてないと? 305 00:27:47,597 --> 00:27:49,532 八百万の神に誓って。 306 00:27:49,532 --> 00:27:52,769 だとしたら お前に隙があったのだ。 307 00:27:52,769 --> 00:27:56,272 不徳の致すところです。 308 00:27:56,272 --> 00:27:58,942 (秀次)で 何をすればよい? 309 00:27:58,942 --> 00:28:02,445 加藤清正様の誤解を 解いて頂きたいのです。 310 00:28:02,445 --> 00:28:06,116 虎之助は 厄介だぞ。 ひとたび こうだと思い込んだら➡ 311 00:28:06,116 --> 00:28:09,916 まず 考えを改める事をしないから。 312 00:28:13,623 --> 00:28:15,558 無理だな。 313 00:28:15,558 --> 00:28:18,128 どうか 源次郎様を助けてあげて下さい! 314 00:28:18,128 --> 00:28:20,063 (秀次)ああ…。 315 00:28:20,063 --> 00:28:24,634 こういう場合は 秀長叔父上に お願いするのが 一番なのだが➡ 316 00:28:24,634 --> 00:28:27,303 病を得て 伏せっていらっしゃる。 317 00:28:27,303 --> 00:28:30,807 あとは 石田治部かなあ。 318 00:28:30,807 --> 00:28:32,742 治部様…。 319 00:28:32,742 --> 00:28:35,942 よし! 治部に宛てて 文を書いてやろう。 320 00:28:37,914 --> 00:28:40,817 おぬしに隙があったから こういう事になったのだ。 321 00:28:40,817 --> 00:28:45,789 はい そうです。 私に隙がございました。 322 00:28:45,789 --> 00:28:49,259 私が手を貸すのは おぬしのためではない。 323 00:28:49,259 --> 00:28:51,928 殿下の周囲で 不可思議な死を迎える者が➡ 324 00:28:51,928 --> 00:28:54,928 これ以上あってはならないからだ。 325 00:28:58,601 --> 00:29:01,938 (三成)加藤清正には 九州へ行ってもらおう。 326 00:29:01,938 --> 00:29:04,274 九州征伐も大詰め。 327 00:29:04,274 --> 00:29:09,612 清正には 明日より 兵糧の調達や 宿所の手配で忙しくさせる。 328 00:29:09,612 --> 00:29:12,649 そなたの事になど 関わっている暇は なくなる。 329 00:29:12,649 --> 00:29:16,286 なるほど。 (ため息) 330 00:29:16,286 --> 00:29:19,622 世話の焼ける男よ。 331 00:29:19,622 --> 00:29:23,960 大谷殿 私は 堺へ行ってまいります。 332 00:29:23,960 --> 00:29:27,831 (吉継)利休殿に よろしく。 333 00:29:27,831 --> 00:29:31,768 ありがとう存じます! 334 00:29:31,768 --> 00:29:33,770 (戸が閉まる音) 335 00:29:33,770 --> 00:29:37,907 治部様に助けて頂きました。 336 00:29:37,907 --> 00:29:41,578 そこまで 恩に着る事もあるまい。 どういう事ですか? 337 00:29:41,578 --> 00:29:45,415 加藤殿が九州へ行く事は 以前から決まっている事。 338 00:29:45,415 --> 00:29:47,350 そうなんですか! 339 00:29:47,350 --> 00:29:50,587 殿下は いずれ来るであろう その時のために➡ 340 00:29:50,587 --> 00:29:54,424 加藤殿に 九州を見せておくのだと 私は そう踏んでいる。 341 00:29:54,424 --> 00:29:56,359 その時とは? 342 00:29:56,359 --> 00:29:59,929 この国を一つにまとめたあとの 次の一手。 343 00:29:59,929 --> 00:30:03,600 次の一手? 344 00:30:03,600 --> 00:30:07,900 九州から 朝鮮に渡って 明国に攻め込む。 345 00:30:09,472 --> 00:30:13,943 それは ともかく 茶々様の件は 災難だったな。 346 00:30:13,943 --> 00:30:15,879 全て 私が いけないのです。 347 00:30:15,879 --> 00:30:18,815 おぬしの人懐っこさは よいところだ。 348 00:30:18,815 --> 00:30:22,118 だが それが 裏目に出る事もあるという事。 349 00:30:22,118 --> 00:30:24,621 学びました。 350 00:30:24,621 --> 00:30:28,124 九州攻めの手配一切を お前に命じる。➡ 351 00:30:28,124 --> 00:30:30,160 すぐに取りかかれ。 はっ! 352 00:30:30,160 --> 00:30:34,297 加藤清正は 九州平定の1年後➡ 353 00:30:34,297 --> 00:30:37,967 肥後で 19万5,000石の大大名となる。 354 00:30:37,967 --> 00:30:41,967 朝鮮に上陸するのは その4年後の事。 355 00:30:46,309 --> 00:30:49,212 (秀吉)どうじゃ すばらしいだろ。 356 00:30:49,212 --> 00:30:52,115 (茶々)このお屋敷で 私は暮らすのですか? 357 00:30:52,115 --> 00:30:54,050 (秀吉)そうだ。 358 00:30:54,050 --> 00:30:57,654 (茶々)何だか 落ち着きませぬ。 すぐに慣れる。 359 00:30:57,654 --> 00:30:59,989 (茶々) あちらには 何があるのですか? 360 00:30:59,989 --> 00:31:01,925 (三成)蔵が並んでおります。➡ 361 00:31:01,925 --> 00:31:05,495 大坂城に入りきらぬ 金銀や財宝 武具の類いを➡ 362 00:31:05,495 --> 00:31:07,530 あちらに収めまする。 363 00:31:07,530 --> 00:31:11,830 蔵ですって。 また一緒に見に行きましょうね! 364 00:31:19,008 --> 00:31:23,513 これからは 京が政の要となる訳ですか? 365 00:31:23,513 --> 00:31:26,549 (三成)御所も近いゆえ 何かと都合がよい。 366 00:31:26,549 --> 00:31:29,686 (茶々)殿下は ますます お忙しくなられますね。➡ 367 00:31:29,686 --> 00:31:32,288 お体が心配。 (大蔵[外:1E3E86471108B07367CC8A2EE651BA7D]局)山芋を すりおろし➡ 368 00:31:32,288 --> 00:31:34,324 卵と混ぜて召し上がると よいそうですよ。 369 00:31:34,324 --> 00:31:36,459 (茶々)私も聞いた事があります。 370 00:31:36,459 --> 00:31:38,394 (大蔵[外:1E3E86471108B07367CC8A2EE651BA7D]局)毎朝 お作りして 食べて頂きましょうね。 371 00:31:38,394 --> 00:31:41,798 茶々。 「また」とは どういう事だ? 372 00:31:41,798 --> 00:31:45,635 えっ? (秀吉)今 「また」と言った。➡ 373 00:31:45,635 --> 00:31:50,306 以前にも 源次郎と 蔵を見に行った事があるのだな。 374 00:31:50,306 --> 00:31:52,242 私 「また」なんて 言っておりません。 375 00:31:52,242 --> 00:31:54,177 (秀吉)言った。 言ってません! 376 00:31:54,177 --> 00:31:56,177 源次郎。 377 00:31:58,982 --> 00:32:01,884 殿下を欺いておりました。 源次郎! 378 00:32:01,884 --> 00:32:04,654 申し訳ございませぬ! 379 00:32:04,654 --> 00:32:13,329 ♬~ 380 00:32:13,329 --> 00:32:18,001 御所より 間もなく 六の宮様が お渡りになりますゆえ➡ 381 00:32:18,001 --> 00:32:20,001 お出迎えに参ります。 382 00:32:23,873 --> 00:32:27,677 下がれ。 (大蔵[外:1E3E86471108B07367CC8A2EE651BA7D]局)かしこまりました。 383 00:32:27,677 --> 00:32:32,515 ♬~ 384 00:32:32,515 --> 00:32:35,952 (秀吉) 何で お前も行こうとしてるんだ? 385 00:32:35,952 --> 00:32:39,289 失礼致しました。 386 00:32:39,289 --> 00:32:56,989 ♬~ 387 00:33:00,310 --> 00:33:04,610 よくも わしを謀ってくれたな。 388 00:33:06,182 --> 00:33:08,651 私が 源次郎に頼んだのです。 389 00:33:08,651 --> 00:33:11,554 全て 私の罪でございます。 390 00:33:11,554 --> 00:33:14,254 信じておったのに。 391 00:33:15,992 --> 00:33:20,992 無用のお疑いでございます。 源次郎とは 何もありませぬ。 392 00:33:24,334 --> 00:33:27,236 どの蔵だ? 393 00:33:27,236 --> 00:33:29,672 (茶々)私が のぞいたのは 一つだけです。 394 00:33:29,672 --> 00:33:31,941 源次郎に聞いておる!➡ 395 00:33:31,941 --> 00:33:34,610 どの蔵だ? 396 00:33:34,610 --> 00:33:37,113 武具の蔵でございます。 397 00:33:37,113 --> 00:33:39,613 (ため息) 398 00:33:52,962 --> 00:33:54,962 茶々。 399 00:34:15,651 --> 00:34:18,321 わしは お前に これからは➡ 400 00:34:18,321 --> 00:34:22,658 美しいものだけに囲まれて 生きてほしいと思っておった。 401 00:34:22,658 --> 00:34:28,331 それゆえ あの蔵から遠ざけた。 402 00:34:28,331 --> 00:34:31,234 お前が見てきた たくさんの忌まわしい事➡ 403 00:34:31,234 --> 00:34:33,169 それと同じ分だけ➡ 404 00:34:33,169 --> 00:34:39,609 いや その何倍もの楽しい思いを お前にはしてほしい。 405 00:34:39,609 --> 00:34:42,309 それが わしにできる 唯一の償いじゃ。 406 00:34:43,946 --> 00:34:46,282 (秀吉)九州平定は間もなく終わる。 407 00:34:46,282 --> 00:34:51,154 あとは 関東の北条と奥羽の伊達。 408 00:34:51,154 --> 00:34:56,926 これが わしに従えば この国は 全て わしのものになる。 409 00:34:56,926 --> 00:35:01,226 天下人として 天下統一を果たすのじゃ。 410 00:35:03,633 --> 00:35:08,304 そして お前は 天下人の妻となる。 411 00:35:08,304 --> 00:35:11,104 決めた事じゃ。 殿下…。 412 00:35:15,978 --> 00:35:18,314 むろん わしには 寧がおる。 413 00:35:18,314 --> 00:35:21,217 寧がおる限り 正室にはできぬ。 414 00:35:21,217 --> 00:35:24,821 しかし 誰よりも わしは そなたを愛しゅう思うておる。 415 00:35:24,821 --> 00:35:27,657 うそではない。 416 00:35:27,657 --> 00:35:32,929 北政所様が聞かれたら お怒りになります。 417 00:35:32,929 --> 00:35:39,802 あれは もう 夫婦というよりは 戦仲間みたいなものだ。 418 00:35:39,802 --> 00:35:43,940 もちろん わしにとっては 大事な女子だが➡ 419 00:35:43,940 --> 00:35:47,240 そこに 色恋はない。 420 00:35:51,280 --> 00:35:53,580 殿下…。 421 00:35:55,151 --> 00:36:01,151 この聚楽第で 天下人の妻として暮らしてくれ。 422 00:36:06,295 --> 00:36:13,295 茶々にはのう この世を去る時 こう言ってほしいのだ。 423 00:36:15,304 --> 00:36:21,604 「茶々は 日の本一 幸せな女子でした」。 424 00:36:23,646 --> 00:36:28,317 このわしが 言わせてみせる。 425 00:36:28,317 --> 00:36:40,617 ♬~ 426 00:36:42,265 --> 00:36:48,137 ♬~ 427 00:36:48,137 --> 00:36:50,940 寧! どうされました? 428 00:36:50,940 --> 00:36:55,611 茶々が 側室になってくれるぞ! 429 00:36:55,611 --> 00:37:00,950 茶々が わしの側室になると 約束してくれたのじゃ! 430 00:37:00,950 --> 00:37:10,626 ♬~ 431 00:37:10,626 --> 00:37:14,497 (大蔵[外:1E3E86471108B07367CC8A2EE651BA7D]局) それで お受けしたのですか? 432 00:37:14,497 --> 00:37:16,497 しました。 433 00:37:18,301 --> 00:37:21,203 (大蔵[外:1E3E86471108B07367CC8A2EE651BA7D]局) 日の本一 口のうまい男ですよ! 434 00:37:21,203 --> 00:37:23,639 (茶々)そうではない。➡ 435 00:37:23,639 --> 00:37:26,976 殿下のお話は どれも これも 手の内が見え透いて➡ 436 00:37:26,976 --> 00:37:29,812 胸を打つどころか おかしくて しかたがなかった。 437 00:37:29,812 --> 00:37:32,582 (大蔵[外:1E3E86471108B07367CC8A2EE651BA7D]局)でしたら…。 438 00:37:32,582 --> 00:37:37,920 (茶々)でも ふと思ったのじゃ。 439 00:37:37,920 --> 00:37:42,258 あの殿下が まるで 若者のように 私を口説いている。 440 00:37:42,258 --> 00:37:45,161 額に汗して。 441 00:37:45,161 --> 00:37:49,599 力ずくで押し倒す事だって できるのに…。 442 00:37:49,599 --> 00:37:53,269 そんな殿下を見ていたら➡ 443 00:37:53,269 --> 00:37:57,607 この人の思いを かなえてあげたいって。 444 00:37:57,607 --> 00:38:00,276 それも策なのが 分からぬのですか? 445 00:38:00,276 --> 00:38:03,179 あの方は 私が死ぬ時に➡ 446 00:38:03,179 --> 00:38:09,619 「日の本一 幸せな女子でした」と 言わせると約束してくれました。 447 00:38:09,619 --> 00:38:12,521 言ってみたいと 私は思いました。 448 00:38:12,521 --> 00:38:15,491 姫様…。 449 00:38:15,491 --> 00:38:18,794 (茶々)あっ それから 源次郎。 はい。 450 00:38:18,794 --> 00:38:23,633 よい折ですから 源次郎は 殿下にお返しする事にしましたよ。 451 00:38:23,633 --> 00:38:25,568 えっ? 452 00:38:25,568 --> 00:38:30,568 殿下から聞きました。 お役替えを望んだそうですね。 453 00:38:32,241 --> 00:38:34,176 はい…。 454 00:38:34,176 --> 00:38:37,580 かっこ悪い。 455 00:38:37,580 --> 00:38:42,451 お望みどおり あなたは 殿下のおそばに戻りなさい。 456 00:38:42,451 --> 00:38:45,151 かしこまりました。 457 00:38:48,591 --> 00:38:51,260 (茶々)こちらには まだ しばらくいるのでしょう? 458 00:38:51,260 --> 00:38:53,960 さて どうなりますか。 459 00:39:02,872 --> 00:39:06,809 おかしな話をします。 460 00:39:06,809 --> 00:39:13,282 私と源次郎は 不思議な糸で 結ばれている気がするのです。 461 00:39:13,282 --> 00:39:19,282 離れ離れになっても あなたは いつか また戻ってくる。 462 00:39:25,294 --> 00:39:30,994 そして 私たちは 同じ日に死ぬの。 463 00:39:32,568 --> 00:39:37,239 ♬~ 464 00:39:37,239 --> 00:39:40,910 遠い先である事を祈っております。 465 00:39:40,910 --> 00:39:56,459 ♬~ 466 00:39:56,459 --> 00:39:58,459 大切に致します。 467 00:40:01,597 --> 00:40:04,297 下がりなさい。 468 00:40:10,272 --> 00:40:12,608 はっ。 469 00:40:12,608 --> 00:40:38,634 ♬~ 470 00:40:38,634 --> 00:40:43,634 よかったじゃない。 茶々様と離れる事ができて。 471 00:40:45,508 --> 00:40:50,646 私 あの方が怖い。 472 00:40:50,646 --> 00:41:01,657 ♬~ 473 00:41:01,657 --> 00:41:03,657 何をする! 474 00:41:05,327 --> 00:41:08,230 こら! 475 00:41:08,230 --> 00:41:11,000 出せ! 出せ! 476 00:41:11,000 --> 00:41:17,000 (雷鳴) 477 00:41:34,223 --> 00:41:38,523 (扉が閉まる音) 478 00:41:46,836 --> 00:41:51,640 茶々は 正式に秀吉の側室となった。 479 00:41:51,640 --> 00:41:59,640 これからは 共に力を合わせて 殿下をお支えしてまいりましょう。 480 00:42:08,190 --> 00:42:12,328 (三成)茶々様を 側室に迎えるという事は➡ 481 00:42:12,328 --> 00:42:16,999 殿下が信長公をのみ込み 超えるという事。 482 00:42:16,999 --> 00:42:20,336 この先 殿下は➡ 483 00:42:20,336 --> 00:42:23,336 どこへ向かわれるのか…。 484 00:42:27,209 --> 00:42:30,980 独り言だ 聞き流せ。 485 00:42:30,980 --> 00:42:56,171 ♬~ 486 00:42:56,171 --> 00:43:03,646 それは 間違いなく 秀吉政権が 崩壊へ向かう最初の一歩であった。 487 00:43:03,646 --> 00:43:09,946 だが この時 豊臣家の人々は その事を まだ誰も知らない。 488 00:43:11,520 --> 00:43:15,357 茶々様のおなかの子は 本当に殿下の子なのか。 489 00:43:15,357 --> 00:43:17,993 磔にした上で 首をはねる! 490 00:43:17,993 --> 00:43:19,929 秀吉様は 耄碌なさったんか! 491 00:43:19,929 --> 00:43:21,864 私からも申し上げます! 口を出すな! 492 00:43:21,864 --> 00:43:27,002 無理だ 無理だ 無理だ! おこう すまん! 493 00:43:27,002 --> 00:43:31,202 彼らには 何の罪もない。 ひどすぎます! 494 00:43:33,275 --> 00:43:36,178 <愛知県岡崎市は➡ 495 00:43:36,178 --> 00:43:41,478 古くから 徳川ゆかりの地として 知られています> 496 00:43:43,619 --> 00:43:50,492 <徳川家康生誕の城 岡崎城。➡ 497 00:43:50,492 --> 00:43:56,632 後に 徳川四天王の一人に 数えられる本多忠勝もまた➡ 498 00:43:56,632 --> 00:44:00,932 ここ 岡崎で生まれ育ちました> 499 00:44:06,976 --> 00:44:11,647 <市内を流れる 矢作川。➡ 500 00:44:11,647 --> 00:44:16,485 忠勝は 常に家康のそば近くに仕え➡ 501 00:44:16,485 --> 00:44:21,285 多くの合戦で勇名をはせました> 502 00:44:22,992 --> 00:44:28,992 <忠勝の 武勇を象徴する名槍 蜻蛉切> 503 00:44:31,266 --> 00:44:34,603 <岡崎公園にある龍城神社は➡ 504 00:44:34,603 --> 00:44:41,603 家康と忠勝 主従2人が 祭神として祭られています> 505 00:44:43,278 --> 00:44:49,151 <宿敵 真田に嫁ぐ事になる 忠勝の娘 稲。➡ 506 00:44:49,151 --> 00:44:51,620 親子2代にわたり➡ 507 00:44:51,620 --> 00:44:55,920 徳川への忠義を 尽くしていくのです> 508 00:45:38,967 --> 00:45:45,641 (なを)よろしすか 登。 小牧玄庵は 立派な医者だす。➡ 509 00:45:45,641 --> 00:45:48,977 私の弟だから言うんでは ないんですよ。 510 00:45:48,977 --> 00:45:53,649 お前も 医学所では よい成績を 修めてくれますたが➡ 511 00:45:53,649 --> 00:45:59,521 弟の玄庵は まんず 神童と騒がれたもんだす。