1 00:00:33,818 --> 00:00:57,618 ♬~ 2 00:01:01,880 --> 00:03:07,680 ♬~ 3 00:03:37,202 --> 00:03:43,541 (江雪斎)そもそも 沼田城は 上杉のものであったところを➡ 4 00:03:43,541 --> 00:03:47,212 天正6年 御館の乱の際に➡ 5 00:03:47,212 --> 00:03:51,716 我が北条が 奪い取った城でござる。 6 00:03:51,716 --> 00:03:59,216 よって 沼田は北条の城である事は 明々白々。 以上! 7 00:04:01,226 --> 00:04:06,097 (三成)それにつき 真田の言い分は いかに? 8 00:04:06,097 --> 00:04:10,235 (信繁)確かに かつては 北条のものでありましたが➡ 9 00:04:10,235 --> 00:04:14,105 天正8年 城は 武田の手に渡っております。 10 00:04:14,105 --> 00:04:17,108 以後 織田に引き渡すまでの2年間➡ 11 00:04:17,108 --> 00:04:19,911 沼田城は 真田の支配でございました。 12 00:04:19,911 --> 00:04:21,846 何ゆえ 北条殿が➡ 13 00:04:21,846 --> 00:04:26,784 おのが城と言い張るのか 全く解せませぬ! 14 00:04:26,784 --> 00:04:29,254 以上! 15 00:04:29,254 --> 00:04:32,156 北条から 板部岡江雪斎。 16 00:04:32,156 --> 00:04:34,092 真田からは 信繁。 17 00:04:34,092 --> 00:04:36,861 徳川から 本多正信。 18 00:04:36,861 --> 00:04:43,201 各大名家の名代が 関白秀吉の前に集まっている。 19 00:04:43,201 --> 00:04:45,201 (秀吉)面白い! 20 00:04:56,214 --> 00:04:58,883 (秀吉)双方 真っ向から 言い分が ぶつかっておる。 21 00:04:58,883 --> 00:05:00,818 おそれながら 殿下。 22 00:05:00,818 --> 00:05:03,554 (秀吉)そもそも 沼田城というのは 誰が築いた? 23 00:05:03,554 --> 00:05:06,854 (三成)片桐殿。 (且元)はっ。 24 00:05:08,893 --> 00:05:14,232 沼田城を築いたのは 上野の国衆 沼田顕泰にございます。➡ 25 00:05:14,232 --> 00:05:16,567 顕泰は 上杉に近く➡ 26 00:05:16,567 --> 00:05:20,438 しかし ここが面白いところですが 家中に騒動が起こりまして➡ 27 00:05:20,438 --> 00:05:24,075 なんと 家臣が 上杉方と北条方 真っ二つに分かれ➡ 28 00:05:24,075 --> 00:05:26,110 その時 騒動を鎮めたのが…。 29 00:05:26,110 --> 00:05:28,913 長い! はっ! 30 00:05:28,913 --> 00:05:32,784 上杉謙信という事でございます。 以上。 31 00:05:32,784 --> 00:05:36,187 で 何ゆえ 皆 この城にこだわる? 32 00:05:36,187 --> 00:05:39,090 (三成)片桐殿。 はっ! 33 00:05:39,090 --> 00:05:41,090 (舌打ち) 34 00:05:42,860 --> 00:05:47,198 沼田城は 上野と越後の 国境にございまして➡ 35 00:05:47,198 --> 00:05:49,867 関東の最北に位置します。➡ 36 00:05:49,867 --> 00:05:52,904 利根川と片品川に挟まれた 絶壁上にあり➡ 37 00:05:52,904 --> 00:05:57,208 天然の要害とも申せます。 守るにやすく 攻めるに…。 38 00:05:57,208 --> 00:06:01,208 (秀吉)沼田が いかに大事な城かは よう分かった。 39 00:06:04,549 --> 00:06:06,484 続けよ。 40 00:06:06,484 --> 00:06:08,484 江雪斎殿。 41 00:06:10,421 --> 00:06:17,061 最も大事なのは どちらが先に 城を有していたか。 42 00:06:17,061 --> 00:06:22,867 とすれば 北条である事は 明々白々。 43 00:06:22,867 --> 00:06:25,570 (三成)それに対して 真田殿。 44 00:06:25,570 --> 00:06:28,406 どちらが先かは 意味のない事でございます。 45 00:06:28,406 --> 00:06:32,377 それを言うならば 城は 上杉に返さねば 筋が通りませぬ。 46 00:06:32,377 --> 00:06:34,377 一本! 47 00:06:36,147 --> 00:06:41,686 沼田は かつて 上杉 北条 真田が 三つ巴で争っていた場所。 48 00:06:41,686 --> 00:06:45,189 そこへ 織田が現れ 横から 城を奪い取った。 49 00:06:45,189 --> 00:06:47,125 大事なのは その織田から➡ 50 00:06:47,125 --> 00:06:49,060 誰が奪い返したかでは ございませぬか? 51 00:06:49,060 --> 00:06:51,529 (江雪斎)それならば 北条である。 52 00:06:51,529 --> 00:06:53,564 上野 信濃から 織田を追い払ったのは➡ 53 00:06:53,564 --> 00:06:55,867 我が北条の軍勢じゃ。 54 00:06:55,867 --> 00:06:58,369 織田を追い払ったのは 北条かもしれませぬ。 55 00:06:58,369 --> 00:07:01,205 …が しかし 沼田城に関しては➡ 56 00:07:01,205 --> 00:07:04,042 真田が 己の力で 勝ち取った城でございます。 57 00:07:04,042 --> 00:07:07,078 否! 勝ち取ったと申すが➡ 58 00:07:07,078 --> 00:07:09,847 実のところは 本能寺の騒ぎに紛れて➡ 59 00:07:09,847 --> 00:07:12,717 かすめ取っただけではござらぬか。 それは 言葉が過ぎましょう。 60 00:07:12,717 --> 00:07:15,386 かすめ取ったではないか!➡ 61 00:07:15,386 --> 00:07:19,891 更に言えば 当時 真田は➡ 62 00:07:19,891 --> 00:07:24,395 織田の家臣 滝川一益の下に ついており申した。 63 00:07:24,395 --> 00:07:29,901 つまり 真田は 主人の滝川殿を裏切り➡ 64 00:07:29,901 --> 00:07:33,701 沼田を だまし取ったのです。 65 00:07:44,182 --> 00:07:46,182 違うか。 66 00:07:48,052 --> 00:07:50,054 おっしゃるとおり。 67 00:07:50,054 --> 00:07:54,826 だまし取り かすめ取り 勝ち取りました! 68 00:07:54,826 --> 00:07:58,529 フフフフフフフ…。➡ 69 00:07:58,529 --> 00:08:02,867 ハハハハハハハ! ハハハハハ! 70 00:08:02,867 --> 00:08:08,039 (三成)いかが致しましょう? (秀吉)実に面白い! 71 00:08:08,039 --> 00:08:10,875 ただ 少し疲れた。 72 00:08:10,875 --> 00:08:14,212 (三成)では これより 休憩とする。 73 00:08:14,212 --> 00:08:21,085 (蝉の鳴き声) 74 00:08:21,085 --> 00:08:36,467 ♬~ 75 00:08:36,467 --> 00:08:40,171 (昌幸)なかなかいいぞ。 今のところ 全くの互角じゃ。 76 00:08:40,171 --> 00:08:42,507 相手の誘いに乗ってしまいました。 77 00:08:42,507 --> 00:08:46,010 まさしく 沼田は だまし取って かすめ取ったのじゃ。 78 00:08:46,010 --> 00:08:50,515 お前は 正直に申しただけじゃ。 気にするな。 79 00:08:50,515 --> 00:08:53,851 まだ 徳川が 何も しゃべっておらん。 80 00:08:53,851 --> 00:08:59,190 どういう立場を とるつもりなのか 面白うなってきた。 81 00:08:59,190 --> 00:09:03,694 ハハハハハハ! 82 00:09:03,694 --> 00:09:06,531 うっ! ハハハハ! 83 00:09:06,531 --> 00:09:14,872 ♬~ 84 00:09:14,872 --> 00:09:16,807 (息を吐く音) 85 00:09:16,807 --> 00:09:29,107 ♬~ 86 00:09:32,823 --> 00:09:38,696 これは 戦だと わしは思うておる。 87 00:09:38,696 --> 00:09:41,832 私も そう存じます。 88 00:09:41,832 --> 00:09:45,336 戦は勝たなくては 意味がない。 89 00:09:45,336 --> 00:09:48,005 容赦はせんぞ。 90 00:09:48,005 --> 00:09:51,042 望むところ。 91 00:09:51,042 --> 00:09:54,178 フッ…。 92 00:09:54,178 --> 00:10:03,187 こうして 我らが やり合う事で まことの戦をせずに済む。 93 00:10:03,187 --> 00:10:14,532 (蝉の鳴き声) 94 00:10:14,532 --> 00:10:24,208 ♬~ 95 00:10:24,208 --> 00:10:26,544 ここから先は 入れないぞ。 96 00:10:26,544 --> 00:10:29,447 (きり)大役 ご苦労さまですね。 97 00:10:29,447 --> 00:10:32,416 真田家のためだ。 98 00:10:32,416 --> 00:10:34,885 (秀次)きり! 99 00:10:34,885 --> 00:10:37,788 中納言様! 100 00:10:37,788 --> 00:10:42,560 お約束どおり お差し入れを持ってまいりました。 101 00:10:42,560 --> 00:10:44,595 これは ありがたい! 102 00:10:44,595 --> 00:10:48,432 あっ あなたの分も。 103 00:10:48,432 --> 00:10:50,901 あの江雪斎という男➡ 104 00:10:50,901 --> 00:10:53,571 声ばかり大きくて どうも 虫が好かぬ。 105 00:10:53,571 --> 00:10:57,241 しかし 案外 ものの分かった方かもしれませぬ。 106 00:10:57,241 --> 00:10:59,744 沼田城は 私も大好きなお城だから➡ 107 00:10:59,744 --> 00:11:02,079 北条なんかに取られちゃ 駄目ですよ! 108 00:11:02,079 --> 00:11:05,916 高い崖の上に建っていて それは 見晴らしがいいんですよ! 109 00:11:05,916 --> 00:11:09,587 へえ~ 行ってみたいもんだな。➡ 110 00:11:09,587 --> 00:11:13,787 高いって どれぐらいの? (きり)もう すごく高いんです! 111 00:11:15,459 --> 00:11:19,096 (三成)佐渡守殿に尋ねる。 天正10年。➡ 112 00:11:19,096 --> 00:11:22,933 この年に 徳川と北条の間で 盟約が結ばれている。 113 00:11:22,933 --> 00:11:27,271 この折に 沼田城についても 話があったと聞き及ぶ。 114 00:11:27,271 --> 00:11:31,108 その経緯は いかに? (正信)申し上げます。 115 00:11:31,108 --> 00:11:35,546 その件に関しては まず 私から。 116 00:11:35,546 --> 00:11:37,846 よろしいか? 117 00:11:40,885 --> 00:11:47,758 当時 我が北条と徳川方には 長らく 戦が続いておりました。 118 00:11:47,758 --> 00:11:52,596 なかなか 勝敗はつかず これ以上の争いは 互いに損と➡ 119 00:11:52,596 --> 00:11:56,233 当方より 和睦を持ちかけた次第。➡ 120 00:11:56,233 --> 00:12:03,741 その折に 徳川は 当時 配下だった 真田の持ち城 沼田城を➡ 121 00:12:03,741 --> 00:12:08,913 北条に引き渡す事と 取り決めたのでございます。 122 00:12:08,913 --> 00:12:14,585 起請文を 証拠として 持参致しました。 123 00:12:14,585 --> 00:12:17,254 (且元)お借り致す。 124 00:12:17,254 --> 00:12:21,125 佐渡守殿 それに間違いはないか? 125 00:12:21,125 --> 00:12:24,929 おおむねは。 126 00:12:24,929 --> 00:12:28,599 真田側の言い分は いかに? 127 00:12:28,599 --> 00:12:31,869 天正10年 つまり 同じ年に➡ 128 00:12:31,869 --> 00:12:34,905 我が真田も 徳川と盟約を結んでおります。 129 00:12:34,905 --> 00:12:40,211 この時 徳川は 真田に対し 沼田の安堵を約束しております。 130 00:12:40,211 --> 00:12:45,549 未来永劫 沼田は真田のものだと 徳川様が おっしゃったのです。 131 00:12:45,549 --> 00:12:48,219 その時の起請文です。 132 00:12:48,219 --> 00:12:51,122 お借り致す。 133 00:12:51,122 --> 00:12:58,229 つまり 徳川は真田と北条の両方に 沼田を渡すと約束してしまった。 134 00:12:58,229 --> 00:13:02,566 そういう事だな。 さようでございます。 135 00:13:02,566 --> 00:13:04,502 これで はっきりしたではないか。 136 00:13:04,502 --> 00:13:08,239 あとは 徳川が 北条と真田に交わした約束➡ 137 00:13:08,239 --> 00:13:12,109 どちらが まだ効いておるか それを吟味すればいい訳だ。 138 00:13:12,109 --> 00:13:15,112 (三成)さようでございますな。 (泣き声) 139 00:13:15,112 --> 00:13:17,915 息子が 腹をすかせたようだ。 140 00:13:17,915 --> 00:13:21,585 あとは お前 任せた。 え…? 141 00:13:21,585 --> 00:13:24,922 この場を取りしきってみよ。 はっ。 142 00:13:24,922 --> 00:13:30,922 (泣き声) 143 00:13:35,533 --> 00:13:37,833 さて…。 144 00:13:39,403 --> 00:13:42,206 考え方の筋道は見えた。 145 00:13:42,206 --> 00:13:46,877 つまり 徳川が 北条と真田に 交わした約束 どちらが なお…。 146 00:13:46,877 --> 00:13:51,215 (江雪斎)おそれながら。 (三成)江雪斎殿。 147 00:13:51,215 --> 00:13:55,886 徳川と真田は いわば 主従でござる。 148 00:13:55,886 --> 00:14:01,058 両者の間に交わされた約束は 親が息子にしたようなもの。 149 00:14:01,058 --> 00:14:03,394 お待ち下さい! (江雪斎)それに対して➡ 150 00:14:03,394 --> 00:14:09,900 北条と徳川との約束は 国と国との盟約である。 151 00:14:09,900 --> 00:14:11,836 事の重大さが違う。 152 00:14:11,836 --> 00:14:15,773 どちらを重んずるかは おのずと明らかであろう! 153 00:14:15,773 --> 00:14:19,243 お手元の2つの起請文を とくと ご覧下さい。 154 00:14:19,243 --> 00:14:24,943 片桐様 北条様と交わした起請文の 日付は どうなっておりますか? 155 00:14:27,585 --> 00:14:31,422 天正10年10月29日であるな。 156 00:14:31,422 --> 00:14:35,860 一方 真田と交わした起請文の日付は? 157 00:14:35,860 --> 00:14:39,730 天正10年9月28日。 158 00:14:39,730 --> 00:14:42,199 真田の方が ひとつき 早うございます。 159 00:14:42,199 --> 00:14:44,869 どちらを重んずべきかは おのずと明らかでございましょう。 160 00:14:44,869 --> 00:14:47,204 約束にも 格というものがある! 161 00:14:47,204 --> 00:14:49,874 大名と大名の間に交わされた 盟約も➡ 162 00:14:49,874 --> 00:14:54,211 親と子が交わした約束も 重さに変わりはございませぬ! 163 00:14:54,211 --> 00:14:57,047 先に交わした約束は 違えてはならぬ! 164 00:14:57,047 --> 00:14:59,847 赤子にも分かる 理屈でございます! 165 00:15:05,222 --> 00:15:08,125 真田殿…。 166 00:15:08,125 --> 00:15:14,565 ご自分の言われている事が どういう事か 分かっておいでか? 167 00:15:14,565 --> 00:15:16,901 はい? 168 00:15:16,901 --> 00:15:19,570 おぬしは こう申したのだぞ。 169 00:15:19,570 --> 00:15:26,443 徳川三河守殿は 真田との約束が あるにもかかわらず➡ 170 00:15:26,443 --> 00:15:30,080 赤子でも分かる理屈を ないがしろにして➡ 171 00:15:30,080 --> 00:15:35,352 再び 北条と盟約を交わしたと。 そのようなつもりは…。 172 00:15:35,352 --> 00:15:38,856 徳川殿は 居並ぶ 双方の家臣たちの前で➡ 173 00:15:38,856 --> 00:15:40,791 はっきりと➡ 174 00:15:40,791 --> 00:15:46,730 沼田を北条に譲り渡すと申された。 175 00:15:46,730 --> 00:15:53,203 貴殿は 徳川殿を うそつき呼ばわりされるか。 176 00:15:53,203 --> 00:15:57,875 二枚舌の卑劣漢と罵るか! 177 00:15:57,875 --> 00:16:03,875 ♬~ 178 00:16:05,549 --> 00:16:12,423 (正信) はてさて 合点が いきませぬな。 179 00:16:12,423 --> 00:16:17,895 我が主 三河守が そのような事を 申すはずはござらん。 180 00:16:17,895 --> 00:16:20,931 はっ? 181 00:16:20,931 --> 00:16:24,568 そもそも 我が主には➡ 182 00:16:24,568 --> 00:16:29,440 沼田を譲り渡す気は ござらなんだ。 183 00:16:29,440 --> 00:16:32,376 はっ… 何を言いだすのだ? 184 00:16:32,376 --> 00:16:35,179 北条に伝えたのは➡ 185 00:16:35,179 --> 00:16:40,517 「奪い取るなら 好きにせよ」 という事。 186 00:16:40,517 --> 00:16:44,021 ばかを言うな! 187 00:16:44,021 --> 00:16:47,524 「譲り渡す」とは言っていないと 申すか? 188 00:16:47,524 --> 00:16:52,524 「奪い取るなら 好きにせよ」で ございます。 189 00:16:54,198 --> 00:16:57,534 起請文にも そう書かれているはず。 190 00:16:57,534 --> 00:17:00,437 本多殿! 191 00:17:00,437 --> 00:17:04,875 そこに 「手柄次第」とありませぬか? 192 00:17:04,875 --> 00:17:07,544 (且元)手柄次第? (正信)はい。➡ 193 00:17:07,544 --> 00:17:11,882 おのが手柄で 沼田城を奪い取るなら➡ 194 00:17:11,882 --> 00:17:17,221 徳川は邪魔はせぬという意味で ございます。 195 00:17:17,221 --> 00:17:20,257 待たれい! (且元)ありました! 196 00:17:20,257 --> 00:17:23,757 確かに ここに「手柄次第」と。 見せい! 197 00:17:25,562 --> 00:17:27,862 ここに。 198 00:17:30,234 --> 00:17:32,934 「手柄次第」と書いてある。 199 00:17:35,839 --> 00:17:40,511 それは… 言葉の解釈によりまする。 200 00:17:40,511 --> 00:17:44,848 「手柄次第」とは いつでも欲しい時に➡ 201 00:17:44,848 --> 00:17:48,185 受け取ればよい という意味ではござらんのか。 202 00:17:48,185 --> 00:17:51,522 拙者は そうとっておった! 203 00:17:51,522 --> 00:17:55,392 はあ? そういうとり方もでき申す! 204 00:17:55,392 --> 00:17:58,862 苦しゅうございますな。 205 00:17:58,862 --> 00:18:02,733 (江雪斎) 徳川殿は 約束されたのだ! 206 00:18:02,733 --> 00:18:08,872 間違いなく 沼田城を譲り渡すと仰せられた! 207 00:18:08,872 --> 00:18:10,808 わしは はっきりと覚えておる! 208 00:18:10,808 --> 00:18:14,044 本多殿 おぬしも聞いていたはずじゃ! 209 00:18:14,044 --> 00:18:16,544 はて? 本多殿! 210 00:18:18,215 --> 00:18:20,515 忘れ申した。 211 00:18:22,086 --> 00:18:25,386 何だ これは~! 212 00:18:30,794 --> 00:18:35,499 (秀次)江雪斎。 ずっと気になっていたのだが➡ 213 00:18:35,499 --> 00:18:40,170 「譲り渡す」にせよ 「奪い取る」にせよ➡ 214 00:18:40,170 --> 00:18:43,841 それは 沼田城が真田の城である事を➡ 215 00:18:43,841 --> 00:18:46,176 暗に認めてる事にはならないか。 216 00:18:46,176 --> 00:18:48,512 もともと 北条のものであるなら➡ 217 00:18:48,512 --> 00:18:52,382 「取り返す」「奪い返す」と 言うべきである。 218 00:18:52,382 --> 00:18:54,852 それは…。 (秀次)これは何より➡ 219 00:18:54,852 --> 00:18:59,352 北条は 沼田を 真田のものと思っている証拠じゃ。 220 00:19:01,191 --> 00:19:07,491 「語るに落ちる」とは この事。 違うか? 江雪斎。 221 00:19:11,535 --> 00:19:15,535 ここまでだな 治部。 222 00:19:17,207 --> 00:19:24,882 双方の言い分は 聞き尽くした。 後ほど 殿下のお裁きを申し渡す。 223 00:19:24,882 --> 00:19:41,165 ♬~ 224 00:19:41,165 --> 00:19:43,834 本多様! 225 00:19:43,834 --> 00:19:46,170 (正信)はい。 226 00:19:46,170 --> 00:19:48,505 ありがとうございました! 227 00:19:48,505 --> 00:19:51,842 礼を言われるような事は 致しておりませぬ。 228 00:19:51,842 --> 00:19:55,512 どうして お味方を? 229 00:19:55,512 --> 00:19:59,183 それがしは ありのままを言うただけ。 230 00:19:59,183 --> 00:20:04,054 黙っている事も おできになったはず。 231 00:20:04,054 --> 00:20:08,192 おかげで助かりました。 232 00:20:08,192 --> 00:20:12,062 必死で戦うておる若者を見たら➡ 233 00:20:12,062 --> 00:20:18,762 手を差し伸べてやるのが 年寄りというもの。 234 00:20:21,738 --> 00:20:23,740 失礼。 235 00:20:23,740 --> 00:20:38,889 ♬~ 236 00:20:38,889 --> 00:20:43,227 よう頑張った! 勝ち戦じゃ! ありがとうございます。 237 00:20:43,227 --> 00:20:46,897 これで 北条も さすがに 沼田からは 手を引くだろう。 238 00:20:46,897 --> 00:20:50,734 ハハハ! わざわざ 秀吉に 裁定を願ったりするから➡ 239 00:20:50,734 --> 00:20:53,237 こういう事になるんじゃ。 240 00:20:53,237 --> 00:20:55,237 (襖が開く音) 241 00:21:01,912 --> 00:21:04,581 ここにいるのは 分かっておりました。 242 00:21:04,581 --> 00:21:08,281 今更 お逃げなさらずともよい。 243 00:21:13,924 --> 00:21:17,794 (三成)余計な事をしてくれたな。 244 00:21:17,794 --> 00:21:19,796 どういう事でございましょう? 245 00:21:19,796 --> 00:21:23,600 おぬしのおかげで算段が狂った。 246 00:21:23,600 --> 00:21:26,270 聞き捨てなりませぬな。 247 00:21:26,270 --> 00:21:31,570 気持ちは分かるが 安房守殿。 これでは困るのだ。 248 00:21:34,544 --> 00:21:36,480 ご説明頂きたい。 249 00:21:36,480 --> 00:21:40,884 殿下にとって 何より大事なのは 北条を上洛させる事。 250 00:21:40,884 --> 00:21:42,819 そのためなら➡ 251 00:21:42,819 --> 00:21:45,756 沼田は くれてやってもいいと 思っておられた。 252 00:21:45,756 --> 00:21:49,893 では 今日は 何のためにあったのですか? 253 00:21:49,893 --> 00:21:53,563 すんなり 北条に 沼田を渡してもよかったが➡ 254 00:21:53,563 --> 00:22:00,437 それでは 真田の立場がないと思い それゆえの今日であった。 255 00:22:00,437 --> 00:22:05,175 安房守殿 ここは 折れてくれぬか。 256 00:22:05,175 --> 00:22:07,110 沼田を諦めろと言われるか? 257 00:22:07,110 --> 00:22:09,112 そういう事だ。 お断り申す。 258 00:22:09,112 --> 00:22:12,582 そなたが折れなければ 北条と戦になる。 望むところ。 259 00:22:12,582 --> 00:22:15,252 真田と北条の戦だけでは 済まなくなる。 260 00:22:15,252 --> 00:22:18,155 日の本中を巻き込む 大戦になるは必定。 261 00:22:18,155 --> 00:22:21,591 ハハハ… まさか 沼田ごときで。 262 00:22:21,591 --> 00:22:24,891 その沼田が火種となるのだ! 263 00:22:28,932 --> 00:22:33,203 理不尽な事は 承知の上。 264 00:22:33,203 --> 00:22:35,503 このとおりだ。 265 00:22:39,543 --> 00:22:47,217 ♬~ 266 00:22:47,217 --> 00:22:51,917 石田様 お手を お上げ下さい。 267 00:22:56,560 --> 00:23:00,230 沼田は 引き渡しましょう。 268 00:23:00,230 --> 00:23:17,581 ♬~ 269 00:23:17,581 --> 00:23:22,419 沼田と同じだけの領地を 真田に引き渡すよう➡ 270 00:23:22,419 --> 00:23:26,256 徳川に掛け合うつもりでいる。 271 00:23:26,256 --> 00:23:29,159 沼田に代わる土地など ございません。 272 00:23:29,159 --> 00:23:32,159 いらぬ心遣いでござる。 273 00:23:37,868 --> 00:23:43,540 一つだけ 望みがございます。 274 00:23:43,540 --> 00:23:50,414 沼田の外れにある名胡桃には 我が真田家の代々の墓がござる。 275 00:23:50,414 --> 00:23:53,550 あそこだけは渡す事はできません。 276 00:23:53,550 --> 00:23:58,250 ならば 名胡桃は そのまま 真田に残す。 277 00:24:01,224 --> 00:24:07,898 あとは 殿下のご上意に 従うのみでございます。 278 00:24:07,898 --> 00:24:10,801 すまぬ。 279 00:24:10,801 --> 00:24:21,912 ♬~ 280 00:24:21,912 --> 00:24:24,247 (襖が閉まる音) 281 00:24:24,247 --> 00:24:27,084 名胡桃に ご先祖様が眠っておられるとは➡ 282 00:24:27,084 --> 00:24:29,753 知りませんでした。 出任せに決まっておるではないか。 283 00:24:29,753 --> 00:24:32,953 何か言ってやらんと 悔しくてな。 284 00:24:34,724 --> 00:24:41,398 しかし おかげで 名胡桃は残ったぞ。 285 00:24:41,398 --> 00:24:46,536 はい。 名胡桃は ひときわ高い所にある。 286 00:24:46,536 --> 00:24:51,208 あの城からは 沼田が丸見えじゃ。 287 00:24:51,208 --> 00:24:53,877 名胡桃さえ抑えておれば➡ 288 00:24:53,877 --> 00:24:57,577 沼田に にらみを利かせる事ができる。 289 00:25:01,551 --> 00:25:04,251 (秀吉)お捨。 (でんでん太鼓の音) 290 00:25:05,889 --> 00:25:08,792 決まったか。 291 00:25:08,792 --> 00:25:12,992 このような形で 収めたく存じまする。 292 00:25:16,233 --> 00:25:18,902 裁定が下った。 293 00:25:18,902 --> 00:25:24,774 沼田領のうち 沼田城を含む 石高3分の2が北条の➡ 294 00:25:24,774 --> 00:25:31,848 名胡桃城を含む3分の1が 真田のものとなった。 295 00:25:31,848 --> 00:25:38,188 かくして 沼田裁定は 決着した。 296 00:25:38,188 --> 00:25:41,525 名胡桃なんぞに真田が居座ったら どうなる。➡ 297 00:25:41,525 --> 00:25:45,862 戦になった時 我らの動きが 全て悟られてしまうではないか。 298 00:25:45,862 --> 00:25:50,200 ご隠居様 京へ参りましょう。 299 00:25:50,200 --> 00:25:54,538 関白殿下は ご隠居様の上洛と引き換えに➡ 300 00:25:54,538 --> 00:25:58,375 沼田を下さったのです! 今は とにかく 京へ! 301 00:25:58,375 --> 00:26:00,410 (床をたたく音) 302 00:26:00,410 --> 00:26:02,910 うぬは 誰の家来だ? 303 00:26:05,549 --> 00:26:10,420 (氏政)氏直。 兵を1万ほど 沼田周辺に置け。 304 00:26:10,420 --> 00:26:12,889 (氏直)かしこまりました。 (江雪斎)ご隠居様! 305 00:26:12,889 --> 00:26:14,824 攻め込みはせぬ。➡ 306 00:26:14,824 --> 00:26:18,562 秀吉の裁定に不服である事を 形で示す。 307 00:26:18,562 --> 00:26:22,065 秀吉公は 城の受け渡しの際は➡ 308 00:26:22,065 --> 00:26:26,570 1,000人以上の兵を動かしては ならぬと仰せられました。 309 00:26:26,570 --> 00:26:29,472 2万にしよう。 310 00:26:29,472 --> 00:26:31,472 (氏直)はっ! 311 00:26:35,845 --> 00:26:37,881 北条は 戦を仕掛けるつもりか? 312 00:26:37,881 --> 00:26:42,185 その様子は見せませぬ。 名胡桃への抑えとしたつもりかと。 313 00:26:42,185 --> 00:26:46,856 何だ。 氏政の事だから わしの裁定が気に入らんで➡ 314 00:26:46,856 --> 00:26:49,192 いよいよ 戦に踏み切ったかと思ったわ。 315 00:26:49,192 --> 00:26:52,529 向こうも ばかではないので さすがに それはないと。 316 00:26:52,529 --> 00:26:54,464 つまらん! 317 00:26:54,464 --> 00:27:00,164 あとは 氏政が上洛すれば 万事 めでたしでございます。 318 00:27:06,543 --> 00:27:09,212 (信幸)理不尽な事を 申しているのは分かっております。 319 00:27:09,212 --> 00:27:12,249 だが どうか こらえて下され! 320 00:27:12,249 --> 00:27:16,386 (三十郎)しかし やみくもに 城を明け渡せと言われましても。 321 00:27:16,386 --> 00:27:21,891 俺にも子細は分からぬ。 京の父上から言われたのだ。 322 00:27:21,891 --> 00:27:25,395 恐らく 上の方で そのような 取り決めがあったのであろう。 323 00:27:25,395 --> 00:27:28,231 (三十郎)それにしても! 言うな! 324 00:27:28,231 --> 00:27:32,836 このような事を頼んでいる 俺だって つらいのだ! 325 00:27:32,836 --> 00:27:39,709 大叔父上 どうか お聞き入れ下され! 326 00:27:39,709 --> 00:27:41,845 父は これから どうなるのです? 327 00:27:41,845 --> 00:27:45,715 とりあえず 俺の岩櫃城へ来て頂く。 328 00:27:45,715 --> 00:27:50,520 (つぶやく声) 329 00:27:50,520 --> 00:27:53,857 何を言っておられるのだ? 330 00:27:53,857 --> 00:27:57,857 (つぶやく声) 分かりません。 331 00:27:59,529 --> 00:28:02,866 (頼綱)渡辺右近…。 332 00:28:02,866 --> 00:28:06,202 金子平助…。➡ 333 00:28:06,202 --> 00:28:09,202 安中五郎…。 334 00:28:12,542 --> 00:28:18,415 これまで この沼田城を守るために➡ 335 00:28:18,415 --> 00:28:22,415 死んでいった者たちの名前を 思い出していたのだ。 336 00:28:25,555 --> 00:28:28,458 (頼綱)教えてくれ。 337 00:28:28,458 --> 00:28:34,364 あの者たちに 何と言って わびればよいのだ? 338 00:28:34,364 --> 00:28:41,064 あやつらは 何のために死んでいったのだ! 339 00:28:43,506 --> 00:28:45,842 (三十郎)父上! 340 00:28:45,842 --> 00:28:54,851 ♬~ 341 00:28:54,851 --> 00:29:00,523 大叔父上は 今年で おいくつになられる? 342 00:29:00,523 --> 00:29:04,394 七十二でございます。 343 00:29:04,394 --> 00:29:10,867 三十郎 お前も そろそろ 家督を継いだら どうだ? 344 00:29:10,867 --> 00:29:15,205 あの父が隠居するとは 到底思えませぬ。 345 00:29:15,205 --> 00:29:18,541 100まで生きると いきまいておりまする。 346 00:29:18,541 --> 00:29:22,212 それほど お強そうにも 見えんのだがな。 347 00:29:22,212 --> 00:29:26,912 そういうのが 一番 長生きするんですよ。 348 00:29:28,551 --> 00:29:30,487 (足音) 349 00:29:30,487 --> 00:29:34,487 若殿様! 大殿が大変でございます! 350 00:29:37,360 --> 00:29:39,496 父上! 351 00:29:39,496 --> 00:29:43,366 勝手に城を明け渡すがよい! だが わしは ここを動かんぞ! 352 00:29:43,366 --> 00:29:47,170 この城と共に生き 死ぬ! ばかな事を おっしゃいますな! 353 00:29:47,170 --> 00:29:49,672 わしは ここに残る! 父上! 354 00:29:49,672 --> 00:29:51,708 あ~! 触るな~! 355 00:29:51,708 --> 00:29:54,177 お前たちも手伝え! (家臣たち)はっ! 356 00:29:54,177 --> 00:29:56,112 残るんだ! 御免! 357 00:29:56,112 --> 00:29:58,047 何をするんだ! 邪魔だ~! 358 00:29:58,047 --> 00:30:02,519 見た目よりも頑丈のようじゃ! 多少 乱暴に扱っても死にはせん! 359 00:30:02,519 --> 00:30:04,454 痛い! (三十郎)連れていけ! 360 00:30:04,454 --> 00:30:09,392 わしは 100年 この城で生きるんじゃ~! 361 00:30:09,392 --> 00:30:11,528 (三十郎)絶対 離すな! 362 00:30:11,528 --> 00:30:14,197 沼田城が 北条の手に渡った事により➡ 363 00:30:14,197 --> 00:30:17,867 本能寺の変に端を発した 東国の動乱は➡ 364 00:30:17,867 --> 00:30:22,205 ひとまず 幕を下ろした。 365 00:30:22,205 --> 00:30:24,140 …かに見えた。 366 00:30:24,140 --> 00:30:26,876 (綱家)えらい事じゃ えらい事じゃ えらい事じゃ。 367 00:30:26,876 --> 00:30:30,747 えらい事じゃ えらい事じゃ えらい事じゃ えらい事じゃ…。 368 00:30:30,747 --> 00:30:32,749 (障子が開く音) 名胡桃が!? 369 00:30:32,749 --> 00:30:34,749 はい。 370 00:30:43,226 --> 00:30:47,096 沼田城に入った 北条家家臣 猪俣邦憲が➡ 371 00:30:47,096 --> 00:30:49,566 突如 名胡桃城に攻め込み➡ 372 00:30:49,566 --> 00:30:53,566 これを 奪い取ってしまったのである。 373 00:30:56,439 --> 00:31:00,210 名胡桃の様子は? 374 00:31:00,210 --> 00:31:06,115 (佐助)既に 城は北条の手に落ち 城代 鈴木主水様は➡ 375 00:31:06,115 --> 00:31:09,886 ご自害の模様でございます。 なんという事…。 376 00:31:09,886 --> 00:31:14,257 (内記)すぐに出陣致しましょう。 出陣? 377 00:31:14,257 --> 00:31:16,192 (内記)城を取り返すのでござる。 378 00:31:16,192 --> 00:31:18,595 しかし…。 (内記)若殿! 379 00:31:18,595 --> 00:31:21,931 (足音) 380 00:31:21,931 --> 00:31:25,431 (忠勝)何を ためらっておる! 舅殿! 381 00:31:27,270 --> 00:31:31,608 今すぐ 兵を名胡桃に進めるのじゃ。 382 00:31:31,608 --> 00:31:34,577 たまたま 当地に とどまっておったのも 何かの縁。 383 00:31:34,577 --> 00:31:38,381 この本多平八郎忠勝! 加勢つかまつる。 384 00:31:38,381 --> 00:31:40,316 それは 心強い! 385 00:31:40,316 --> 00:31:44,554 100の兵をお貸し頂ければ 先陣を務めましょう。 386 00:31:44,554 --> 00:31:49,425 舅殿は 口を挟まないで頂きたい。 387 00:31:49,425 --> 00:31:53,563 何だと…。 何ゆえ ここにおられるのです? 388 00:31:53,563 --> 00:31:56,232 たまたま 稲の顔を見に来たのだ。 389 00:31:56,232 --> 00:31:59,569 ならば 稲のところへ お戻り下さい。 390 00:31:59,569 --> 00:32:03,072 若! ここは 真田の軍議の場でござる! 391 00:32:03,072 --> 00:32:06,109 あなた様は 徳川のご家来。 392 00:32:06,109 --> 00:32:10,909 速やかに お戻り願いたい! 393 00:32:13,249 --> 00:32:17,921 ♬~ 394 00:32:17,921 --> 00:32:20,823 婿殿! 395 00:32:20,823 --> 00:32:23,793 よう言うた! うん! 396 00:32:23,793 --> 00:32:28,093 ワッハハハハハハ! 397 00:32:29,933 --> 00:32:34,203 ワハハハハ!➡ 398 00:32:34,203 --> 00:32:37,874 ワッハハハハハ! 399 00:32:37,874 --> 00:32:41,544 佐助! この事 すぐに 京の父上に知らせろ! 400 00:32:41,544 --> 00:32:43,479 はっ。 京へは 何日で行ける? 401 00:32:43,479 --> 00:32:45,882 5日あれば。 4日で頼む。 402 00:32:45,882 --> 00:32:47,882 はっ! 403 00:32:51,554 --> 00:32:57,226 悔しいのは 俺も同じだ。 404 00:32:57,226 --> 00:33:09,806 ♬~ 405 00:33:09,806 --> 00:33:14,243 猪俣が名胡桃をのう。 406 00:33:14,243 --> 00:33:18,915 ハハハハハハ! 思い切った事をしたものだ。 407 00:33:18,915 --> 00:33:21,818 (江雪斎)愚かな事でござる。 408 00:33:21,818 --> 00:33:25,788 (氏政)猪俣は せっかく 沼田を抑えたのに➡ 409 00:33:25,788 --> 00:33:31,260 名胡桃を取られ 悔しかったのであろう。 410 00:33:31,260 --> 00:33:33,529 出かけるぞ。 411 00:33:33,529 --> 00:33:36,229 (江雪斎)ご隠居様! 412 00:33:39,402 --> 00:33:41,871 秀吉の動きが心配です。 413 00:33:41,871 --> 00:33:46,042 これが 北条攻めのよい口実に ならねばよいのですが。 414 00:33:46,042 --> 00:33:48,378 なぜ 秀吉が出てくる? 415 00:33:48,378 --> 00:33:52,178 これは 北条と真田の いさかいじゃ。 416 00:34:13,903 --> 00:34:21,244 こんな事なら 名胡桃も 北条に渡しておけばよかった…。 417 00:34:21,244 --> 00:34:27,583 (昌相)確か 死んだ鈴木主水は…。 418 00:34:27,583 --> 00:34:32,422 古くからの真田の家臣じゃ。 419 00:34:32,422 --> 00:34:36,392 すまぬ事をした…。 420 00:34:36,392 --> 00:34:38,528 兄上は どうされておる? 421 00:34:38,528 --> 00:34:40,863 いつでも攻め込めるよう 支度を整え➡ 422 00:34:40,863 --> 00:34:43,766 殿のお下知を待っております。 423 00:34:43,766 --> 00:34:48,738 佐助 直ちに名胡桃を奪い返せと 源三郎に伝えよ。 はっ! 424 00:34:48,738 --> 00:34:51,374 ここまで 何日で来た? 4日で。 425 00:34:51,374 --> 00:34:53,409 3日で戻れ。 いや 2日だ。 426 00:34:53,409 --> 00:34:56,212 はっ! 父上 お待ち下さい! 427 00:34:56,212 --> 00:34:59,115 意趣返しじゃ! 殿下にお伝えするのが先です。 428 00:34:59,115 --> 00:35:01,884 いちいち 許しを請わねばならぬのか。 429 00:35:01,884 --> 00:35:04,787 勝手に動いては 真田も処罰を受ける事になります。 430 00:35:04,787 --> 00:35:08,787 父上… 世の仕組みは 変わったのです! 431 00:35:15,898 --> 00:35:20,236 (昌幸)どうか 名胡桃城奪回の お許しを頂きたい。 432 00:35:20,236 --> 00:35:22,905 殿下に ご迷惑は おかけ致しません。 433 00:35:22,905 --> 00:35:28,244 我が真田の兵だけで 城を奪い返してみせまする。 434 00:35:28,244 --> 00:35:31,581 安房守。 (昌幸)はっ。 435 00:35:31,581 --> 00:35:37,186 名胡桃の事 わしに預けてくれんか? 殿下…。 436 00:35:37,186 --> 00:35:42,859 そなたの悪いようにはせぬ。 あとは わしに任せい。 437 00:35:42,859 --> 00:35:46,159 いや しかし…。 (秀吉)下がれ。 438 00:35:48,197 --> 00:35:50,533 はっ…。 439 00:35:50,533 --> 00:36:05,548 ♬~ 440 00:36:05,548 --> 00:36:08,217 さっ 父上。 441 00:36:08,217 --> 00:36:14,090 ♬~ 442 00:36:14,090 --> 00:36:17,894 (秀吉)治部。 (三成)はっ。 443 00:36:17,894 --> 00:36:19,829 これで 北条攻めだな。 444 00:36:19,829 --> 00:36:22,765 その前に いま一度 北条に文を送り➡ 445 00:36:22,765 --> 00:36:27,236 名胡桃を真田に返し 上洛するようにと促します。 446 00:36:27,236 --> 00:36:32,236 それで断ってきたら いよいよ 戦じゃ。 447 00:36:34,844 --> 00:36:38,514 (昌幸) 城を奪われたにもかかわらず➡ 448 00:36:38,514 --> 00:36:42,385 取り戻せるにもかかわらず➡ 449 00:36:42,385 --> 00:36:46,389 手をこまねいて見てるだけとは…。 450 00:36:46,389 --> 00:36:51,093 わしは 何のために秀吉に従った。 451 00:36:51,093 --> 00:36:53,793 サルめ…。 452 00:36:57,533 --> 00:37:03,406 聚楽第は 一見 堀もあって 攻めにくいが➡ 453 00:37:03,406 --> 00:37:09,406 調べてみたところ 東が やや手薄だ。 454 00:37:11,547 --> 00:37:14,884 攻め落とせるぞ。 455 00:37:14,884 --> 00:37:23,559 ♬~ 456 00:37:23,559 --> 00:37:26,259 フフフフフ…。 457 00:37:28,431 --> 00:37:32,168 ハハハハハ! 458 00:37:32,168 --> 00:37:41,844 ♬~ 459 00:37:41,844 --> 00:37:48,718 あれほど 悔しそうな父上の顔は 初めて見た。 460 00:37:48,718 --> 00:37:52,188 出浦様もでございます。 461 00:37:52,188 --> 00:37:55,888 さぞ ご無念であろうな。 462 00:38:14,210 --> 00:38:18,080 何ゆえ 秀吉は 首を突っ込んでくる! 463 00:38:18,080 --> 00:38:20,716 子どもの喧嘩に 親が乗り出してくるようで➡ 464 00:38:20,716 --> 00:38:22,652 見苦しくてならんわ! 465 00:38:22,652 --> 00:38:25,888 我らを攻めたくて うずうずしておるのです。 466 00:38:25,888 --> 00:38:29,688 ここは 従っておいた方が 得策でございます! 467 00:38:35,498 --> 00:38:37,498 ご隠居様! 468 00:38:45,174 --> 00:38:50,046 (利休)…で どうなりました? 469 00:38:50,046 --> 00:38:54,850 (秀吉)氏政は 断ってきた。 470 00:38:54,850 --> 00:38:59,188 (利休) 殿下の思うつぼではおまへんか。➡ 471 00:38:59,188 --> 00:39:06,488 これで 討伐の口実が出来ましたな。 472 00:39:23,212 --> 00:39:28,884 ♬~ 473 00:39:28,884 --> 00:39:31,787 (秀吉)北条征伐じゃ。 すぐに支度をせよ。 474 00:39:31,787 --> 00:39:34,657 殿下! いま一度 氏政に上洛の催促を。 475 00:39:34,657 --> 00:39:36,692 くどい! 私からも お願い申し上げます。 476 00:39:36,692 --> 00:39:41,163 氏政を上洛させれば 真意を聞く事もできます。 477 00:39:41,163 --> 00:39:44,834 さんざん わしは 救いの手を差し伸べてきた。 478 00:39:44,834 --> 00:39:51,173 それを氏政は拒んだのだ。 あとは 戦しかない。 479 00:39:51,173 --> 00:39:54,510 かしこまりました。 大名どもに触れを出せ。 480 00:39:54,510 --> 00:39:59,181 見た事もない大軍で 北条の度肝を抜いてやる! 481 00:39:59,181 --> 00:40:04,854 ♬~ 482 00:40:04,854 --> 00:40:09,191 ついに 戦になってしまいましたね。 483 00:40:09,191 --> 00:40:12,862 戦が始まる時は いつも こうだ。 484 00:40:12,862 --> 00:40:19,201 一度 動き出せば まるで 暴れ牛のように前へ進んでいく。 485 00:40:19,201 --> 00:40:22,901 誰も止める事はできん。 486 00:40:24,540 --> 00:40:28,411 (雨の音) 487 00:40:28,411 --> 00:40:36,711 ♬~ 488 00:40:49,231 --> 00:40:52,931 秀吉が攻めてくる。 489 00:40:56,572 --> 00:41:03,245 (氏政)この小田原城がある限り 負けはせん。 490 00:41:03,245 --> 00:41:09,919 上杉 徳川 真田に加え 中国 四国 九州の大名たちまで…。 491 00:41:09,919 --> 00:41:13,589 見た事もない大軍勢でございます。 望むところだ。 492 00:41:13,589 --> 00:41:18,260 こちらとて 奥羽の伊達との盟約がある。 493 00:41:18,260 --> 00:41:20,930 江雪斎。 はっ。 494 00:41:20,930 --> 00:41:26,802 (氏政)駿府へ行け。 徳川だけは押さえておこう。 495 00:41:26,802 --> 00:41:31,640 今から 徳川を 味方につけるのでございますか? 496 00:41:31,640 --> 00:41:35,440 まだ時はある。 説き伏せよ! 497 00:41:37,413 --> 00:41:41,550 ♬~ 498 00:41:41,550 --> 00:41:47,223 だが 秀吉は あっという間に 空前の大軍勢を まとめ上げた。 499 00:41:47,223 --> 00:41:51,393 これより 北条を 成敗する! 500 00:41:51,393 --> 00:41:53,429 (一同)はっ! 501 00:41:53,429 --> 00:42:08,244 ♬~ 502 00:42:08,244 --> 00:42:14,583 (家康)だから もっと早いうちに 秀吉に会っておけばよかったのだ。 503 00:42:14,583 --> 00:42:19,922 (正信)江雪斎殿は いかが致しましょう? 504 00:42:19,922 --> 00:42:22,825 (家康)この期に及んで 北条につく訳がなかろう。 505 00:42:22,825 --> 00:42:25,594 追い返せ。 506 00:42:25,594 --> 00:42:32,868 では 殿は 京へ向かわれた という事にしておきます。 507 00:42:32,868 --> 00:42:41,544 ♬~ 508 00:42:41,544 --> 00:42:47,416 しまいじゃな 北条は。 509 00:42:47,416 --> 00:43:00,563 ♬~ 510 00:43:00,563 --> 00:43:02,498 (雷鳴) 511 00:43:02,498 --> 00:43:06,435 この時から 関東の名門 北条家は➡ 512 00:43:06,435 --> 00:43:11,135 滅亡に向かって突き進んでいく。 513 00:43:13,142 --> 00:43:16,111 北条を 滅ぼされるおつもりか~! 514 00:43:16,111 --> 00:43:18,113 かかれ~! 515 00:43:18,113 --> 00:43:20,883 忍城一つ落とすのに どれだけ てこずっておる! 516 00:43:20,883 --> 00:43:23,252 (吉継)氏政に会って 説き伏せてくるのだ。 517 00:43:23,252 --> 00:43:25,921 源次郎… 頼んだぞ。 518 00:43:25,921 --> 00:43:31,221 ♬~ 519 00:43:34,196 --> 00:43:38,534 <群馬県みなかみ町。➡ 520 00:43:38,534 --> 00:43:45,407 沼田城から 北西に僅か5キロ。➡ 521 00:43:45,407 --> 00:43:50,407 そこに 真田の城 名胡桃城はあります> 522 00:43:52,081 --> 00:43:59,381 <真田と北条 2つの勢力は 利根川を挟んで 対立しました> 523 00:44:03,225 --> 00:44:09,225 <天然の要害の地に築かれた 名胡桃城> 524 00:44:11,567 --> 00:44:15,237 <周囲を断崖に囲まれた城は➡ 525 00:44:15,237 --> 00:44:20,937 昌幸によって 大規模に拡張されたと伝わります> 526 00:44:22,578 --> 00:44:27,449 <城跡には 当時の築城技術を施した痕跡が➡ 527 00:44:27,449 --> 00:44:31,449 ここかしこに残されています> 528 00:44:33,188 --> 00:44:38,060 <大正時代 城を整備する地元の人々の姿が➡ 529 00:44:38,060 --> 00:44:42,531 写真に残されていました。➡ 530 00:44:42,531 --> 00:44:46,869 歴史の転換点となる名胡桃城。➡ 531 00:44:46,869 --> 00:44:52,569 この地は 今も 人々に親しまれています> 532 00:45:36,218 --> 00:45:39,888 ヤッコミ ヤッコミ! 533 00:45:39,888 --> 00:45:48,230 <牢内の食事は 朝の五つと 夕方七つ半の2食が定めである。➡ 534 00:45:48,230 --> 00:45:54,570 だが 1杯の飯と汁1椀では とても満足がいかないので➡