1 00:00:33,917 --> 00:00:57,717 ♬~ 2 00:01:01,979 --> 00:03:07,779 ♬~ 3 00:03:37,634 --> 00:03:42,306 (秀次)何もかもが嫌になって 気が付いたら ここに来ておった。 4 00:03:42,306 --> 00:03:45,208 (きり)太閤殿下に お会いして 謝られた方が よろしいのでは? 5 00:03:45,208 --> 00:03:47,477 会えば その場で 首をはねられる。 6 00:03:47,477 --> 00:03:51,315 叔父上は 私が邪魔で しょうがないんじゃ。 7 00:03:51,315 --> 00:03:54,217 だったら 何で逃げたりなさったのですか? 8 00:03:54,217 --> 00:03:56,186 分からん! 9 00:03:56,186 --> 00:03:59,990 関白ともあろうお方が お考えがなさすぎます! 10 00:03:59,990 --> 00:04:02,826 うるさい! うるさいとは何事ですか。 11 00:04:02,826 --> 00:04:05,495 それなら どうして こんな所へ逃げてこられたのです。 12 00:04:05,495 --> 00:04:09,333 優しい言葉の一つでも おかけすれば よろしいのですか? 13 00:04:09,333 --> 00:04:11,268 うっとうしい! 14 00:04:11,268 --> 00:04:15,138 はい 私は どこへ行っても うっとうしがられます。 15 00:04:15,138 --> 00:04:19,343 相手が関白様だろうと 言いたい事は 遠慮なく申します。 16 00:04:19,343 --> 00:04:23,343 そういう性分なんでございます! 17 00:04:25,215 --> 00:04:27,851 殿下の事が 心配だから➡ 18 00:04:27,851 --> 00:04:30,887 申し上げているのです! 19 00:04:30,887 --> 00:04:38,387 ♬~ 20 00:04:40,130 --> 00:04:42,065 (秀俊)殿下…。 21 00:04:42,065 --> 00:04:45,302 (信繁)諦めずに 殿下が行きそうな 場所を捜してみましょう。 22 00:04:45,302 --> 00:04:48,205 (長泰)太閤殿下に知られたら 大騒ぎになるぞ。 23 00:04:48,205 --> 00:04:51,475 私は 伏見へ向かいます。 伏見へ? 24 00:04:51,475 --> 00:04:53,510 伏見には 大谷刑部様が いらっしゃいます。 25 00:04:53,510 --> 00:04:56,210 あの方の耳には入れておいた方が。 26 00:04:58,248 --> 00:05:00,548 (信幸)父上。 27 00:05:03,186 --> 00:05:05,486 父上! 28 00:05:07,324 --> 00:05:12,195 やはり 官位を返上しようと思うのです。 29 00:05:12,195 --> 00:05:16,666 私には 頂く事ができません。 30 00:05:16,666 --> 00:05:19,569 (昌幸)伊豆守 ちとよいか。 31 00:05:19,569 --> 00:05:23,540 ですから 父上 その名で呼ぶのは。 32 00:05:23,540 --> 00:05:25,675 豆州。 33 00:05:25,675 --> 00:05:29,546 それも困ります。 なぜ いかん? 34 00:05:29,546 --> 00:05:34,284 源次郎の いらぬ情けが嫌なのです! 35 00:05:34,284 --> 00:05:38,622 お前が返上すれば 源次郎も同じ事をする。 36 00:05:38,622 --> 00:05:42,492 そうなって 一番悲しむのは誰じゃ。 37 00:05:42,492 --> 00:05:48,131 わしじゃ。 おぬしを豆州と呼ばせてくれ。 38 00:05:48,131 --> 00:05:50,431 のう 豆州よ。 39 00:05:52,469 --> 00:05:54,469 はっ。 40 00:05:57,641 --> 00:06:02,979 伏見城の普請 やはり お前がやれ。 それは 困ります! 41 00:06:02,979 --> 00:06:06,483 わしに やる気がないから 全く 先に進まんのじゃ。 42 00:06:06,483 --> 00:06:09,519 しかし これは 父上が命じられたお役目! 43 00:06:09,519 --> 00:06:15,659 (昌幸)よって 表向きは わしが やっている事にする。 44 00:06:15,659 --> 00:06:19,529 (昌相)手はずは 整った。 45 00:06:19,529 --> 00:06:22,833 では 頼むぞ。 46 00:06:22,833 --> 00:06:26,670 くれぐれも内密にな。 47 00:06:26,670 --> 00:06:33,477 ♬~ 48 00:06:33,477 --> 00:06:36,279 兄上! おう 源次郎。 49 00:06:36,279 --> 00:06:38,949 大谷刑部様は どちらに? 50 00:06:38,949 --> 00:06:40,884 今日は もう帰られた。 お帰りに? 51 00:06:40,884 --> 00:06:45,122 近頃 お加減が すぐれぬようだ。 52 00:06:45,122 --> 00:06:47,057 それより 父上に ここを任されたのだが…。 53 00:06:47,057 --> 00:06:48,992 御免! 何を…。 54 00:06:48,992 --> 00:06:50,994 おい! 55 00:06:50,994 --> 00:06:55,632 父は 朝鮮より帰ってきてから ずっと 具合が悪いのです。 56 00:06:55,632 --> 00:06:59,302 存じませんでした。 熱が なかなか下がらなくて…。 57 00:06:59,302 --> 00:07:03,173 本人は 何も申しませんが 随分と だるそうです。 58 00:07:03,173 --> 00:07:06,977 それから…。 (吉継)余計な事は言わんでいい。 59 00:07:06,977 --> 00:07:09,646 叱られてしまいました。 60 00:07:09,646 --> 00:07:14,518 なに ただの風邪だ。 さあ 奥へ参られよ。 61 00:07:14,518 --> 00:07:17,518 失礼つかまつります。 62 00:07:26,997 --> 00:07:29,997 (せきこみ) 63 00:07:36,273 --> 00:07:38,942 (吉継)厄介な事になったな。 64 00:07:38,942 --> 00:07:42,279 この事 いずれは 太閤殿下のお耳にも入る。 65 00:07:42,279 --> 00:07:44,214 それまでに見つけ出さねば。 66 00:07:44,214 --> 00:07:48,151 私は急ぎ大坂へ参ろうと存じます。 心当たりがあるので。 67 00:07:48,151 --> 00:07:51,788 私は 聚楽第へ。 お手間をかけ 申し訳ありませぬ。 68 00:07:51,788 --> 00:07:53,723 この一大事に➡ 69 00:07:53,723 --> 00:07:56,923 横になっている訳には いかんからな。 70 00:07:58,962 --> 00:08:01,262 ≪(下男)お見えになりました。 71 00:08:04,634 --> 00:08:09,973 (吉野太夫)安房守様 お待ちしておりました。➡ 72 00:08:09,973 --> 00:08:12,876 すぐに お酒が参ります。 73 00:08:12,876 --> 00:08:16,146 どうぞ ごゆるりと。 74 00:08:16,146 --> 00:08:18,982 ありがたい。 75 00:08:18,982 --> 00:08:21,885 (薫)真田の家風には 慣れましたか? 76 00:08:21,885 --> 00:08:24,654 悩みがある時は 遠慮なく相談なさい。 77 00:08:24,654 --> 00:08:28,992 あなたの気持ちは 私が 一番よく分かっていますよ。 78 00:08:28,992 --> 00:08:31,661 (稲)ありがとうございます。 79 00:08:31,661 --> 00:08:36,499 人と話す時は 相手の目を見る。 80 00:08:36,499 --> 00:08:40,270 京に戻られるのは 何年ぶりですか? 81 00:08:40,270 --> 00:08:44,941 (薫)あなた 今 鼻 見てたでしょ。 82 00:08:44,941 --> 00:08:48,641 目を見なさい 目を! 83 00:08:51,815 --> 00:08:55,285 ご無礼を致しました。 84 00:08:55,285 --> 00:09:00,156 嫁入りした時以来ですから かれこれ…。 85 00:09:00,156 --> 00:09:04,628 嫌だ 歳が分かってしまう! ホホホ! 86 00:09:04,628 --> 00:09:07,964 (稲)お父君は 公家と承りました。 87 00:09:07,964 --> 00:09:10,867 菊亭晴季。 88 00:09:10,867 --> 00:09:14,838 私の話は よいのです。 京見物はしましたか? 89 00:09:14,838 --> 00:09:17,674 よければ 明日にでも 案内してあげましょう。 90 00:09:17,674 --> 00:09:21,311 おこうさん あなたも一緒に。 (こう)お供致します。 91 00:09:21,311 --> 00:09:23,246 (薫)楽しみだこと。 92 00:09:23,246 --> 00:09:26,650 (こう)奥方様のご機嫌が よろしくて 安堵致しました。 93 00:09:26,650 --> 00:09:30,320 やはり 私には 都が合っておるようです。 94 00:09:30,320 --> 00:09:33,923 私の中の雅な心が➡ 95 00:09:33,923 --> 00:09:39,623 都の風を 求めていたのですね~。 96 00:09:55,111 --> 00:09:57,047 信じてくれ。 私は 叔父上に➡ 97 00:09:57,047 --> 00:09:59,616 楯突こうなどと思った事は 一度もないのだ。 98 00:09:59,616 --> 00:10:02,285 皆が心配しております。 京へ戻りましょう。 99 00:10:02,285 --> 00:10:04,621 すぐに 噂は広まります。 100 00:10:04,621 --> 00:10:07,290 ≪(茶々)殿下!➡ 101 00:10:07,290 --> 00:10:10,627 そこにいるのは 分かってますよ。 102 00:10:10,627 --> 00:10:16,966 ♬~ 103 00:10:16,966 --> 00:10:19,869 (茶々)ほら いた! 104 00:10:19,869 --> 00:10:22,772 わ~ こっちじゃ こっちじゃ! 105 00:10:22,772 --> 00:10:26,309 (茶々)お待ち下さい 殿下! フフフフ! 106 00:10:26,309 --> 00:10:28,244 (大蔵[外:1E3E86471108B07367CC8A2EE651BA7D]局)関白殿下! 107 00:10:28,244 --> 00:10:33,183 ≪(拾)わ~! こっちじゃ こっちじゃ! 108 00:10:33,183 --> 00:10:35,652 ≪(茶々)お待ち下さい 殿下! 109 00:10:35,652 --> 00:10:38,321 ここにいるのは まずうございます。 110 00:10:38,321 --> 00:10:40,657 聚楽第には もう帰れぬ。 111 00:10:40,657 --> 00:10:44,527 お願い致します。 嫌じゃ! 112 00:10:44,527 --> 00:10:47,530 お願い致します。 嫌じゃ! 113 00:10:47,530 --> 00:10:51,830 関白 豊臣秀次公に あらせられます。 114 00:10:55,205 --> 00:11:00,844 関白殿下は 公家衆にも ご面識が多いと存じますが。 115 00:11:00,844 --> 00:11:03,179 公家と会うのが 仕事のほとんどじゃ。 116 00:11:03,179 --> 00:11:07,350 我らの母も 公家の出なのでございます。 117 00:11:07,350 --> 00:11:10,253 さようですね 母上。 118 00:11:10,253 --> 00:11:12,522 え… ええ…。 (秀次)ほう。 119 00:11:12,522 --> 00:11:16,025 して いずこの? 私の知る方だろうか? 120 00:11:16,025 --> 00:11:18,528 公家と申しましても➡ 121 00:11:18,528 --> 00:11:23,032 私の父は もう ほんの端くれでございますから。 122 00:11:23,032 --> 00:11:25,368 源三郎 余計な事を。 123 00:11:25,368 --> 00:11:29,038 菊亭様でございましたよね。 菊亭!? 124 00:11:29,038 --> 00:11:31,074 菊亭晴季[外:1E3E86471108B07367CC8A2EE651BA7D]。 125 00:11:31,074 --> 00:11:33,309 菊亭は 私の妻の里。 126 00:11:33,309 --> 00:11:36,346 晴季[外:1E3E86471108B07367CC8A2EE651BA7D]は 私の舅だ。 さようでしたか! 127 00:11:36,346 --> 00:11:40,546 となると あなたは 妻の姉…? 128 00:11:43,653 --> 00:11:50,994 公家は 似たような名前が多くて 多分 別の菊亭かと存じまする。 129 00:11:50,994 --> 00:11:54,864 いや そんな訳は…。 (薫)もう この話は。 130 00:11:54,864 --> 00:11:58,168 母上…。 兄上。 131 00:11:58,168 --> 00:12:00,203 まさか…。 (信繁のせきばらい) 132 00:12:00,203 --> 00:12:11,347 ♬~ 133 00:12:11,347 --> 00:12:15,018 そうだ。 おいしい落雁があったはず。 134 00:12:15,018 --> 00:12:19,355 おこう! おこう! 135 00:12:19,355 --> 00:12:28,055 ♬~ 136 00:12:30,967 --> 00:12:34,267 無礼ではありませんか。 137 00:12:36,473 --> 00:12:38,473 何をする…! 138 00:12:40,977 --> 00:12:44,647 どのような些細な事でも 知らせるようにと➡ 139 00:12:44,647 --> 00:12:47,550 徳川の殿に言われております。 140 00:12:47,550 --> 00:12:51,521 それが 私の役目。 141 00:12:51,521 --> 00:12:56,821 薫様が公家の出というのは うそですね。 142 00:13:00,830 --> 00:13:03,166 (文を破る音) 143 00:13:03,166 --> 00:13:08,972 真田の内情を伝えるのが あなた様のお役目なら➡ 144 00:13:08,972 --> 00:13:14,672 それを押しとどめるのが 私の役目。 145 00:13:18,348 --> 00:13:20,683 (稲)おこう! 146 00:13:20,683 --> 00:13:27,023 そなた 旦那様の 前の奥方だったそうですね。 147 00:13:27,023 --> 00:13:29,692 私が知らぬと思ったか! 148 00:13:29,692 --> 00:13:33,392 (こう) そうであろうが なかろうが…。 149 00:13:35,498 --> 00:13:40,303 私は 真田家を➡ 150 00:13:40,303 --> 00:13:43,206 お守りするだけにございます。 151 00:13:43,206 --> 00:13:51,915 ♬~ 152 00:13:51,915 --> 00:13:54,317 関白殿下が ここに? 153 00:13:54,317 --> 00:13:57,654 殿によしなにと 仰せでございました。 154 00:13:57,654 --> 00:14:02,325 いや~ そうと知っておれば もっと早く帰ってくるんだった。 155 00:14:02,325 --> 00:14:05,662 お勤め ご苦労さまに存じまする。 156 00:14:05,662 --> 00:14:08,998 毎日 大変ですこと。 157 00:14:08,998 --> 00:14:13,298 いや まあ… くたくたよ。 158 00:14:14,871 --> 00:14:19,008 公の行事は 全て 日延べとした。 159 00:14:19,008 --> 00:14:21,911 表向きは はやり病という事にしてある。 160 00:14:21,911 --> 00:14:24,681 ありがとう存じます。 (秀俊)そろそろ 太閤殿下に➡ 161 00:14:24,681 --> 00:14:26,616 申し上げた方が いいのではないかな。 162 00:14:26,616 --> 00:14:28,551 今しばらく お待ちを。 163 00:14:28,551 --> 00:14:31,020 我らも おとがめを受ける事には ならないか? 164 00:14:31,020 --> 00:14:33,289 もう一日だけ。 165 00:14:33,289 --> 00:14:37,989 それで お聞き分け頂けぬとなれば その時は…。 166 00:14:50,840 --> 00:14:53,840 (たか)父は 変わりありませぬか? 167 00:15:01,317 --> 00:15:03,617 息災なら よいのです。 168 00:15:07,190 --> 00:15:11,190 父に これを渡して下さい。 169 00:15:13,896 --> 00:15:17,333 (たか)パードレが届けてくれました。 170 00:15:17,333 --> 00:15:21,333 必ず お渡し致します。 171 00:15:25,008 --> 00:15:26,943 (足音) 172 00:15:26,943 --> 00:15:30,179 えらい事になったぞ! 源次郎! どうされました? 173 00:15:30,179 --> 00:15:33,679 太閤殿下が お前をお呼びだ。 174 00:15:35,151 --> 00:15:39,151 太閤殿下に お会いしてまいります。 175 00:15:41,290 --> 00:15:44,590 やはり お怒りか。 176 00:15:46,162 --> 00:15:51,300 殿下が 関白のつとめを なげうたれた事に関しては➡ 177 00:15:51,300 --> 00:15:53,970 何らかの おとがめが ありましょう。 178 00:15:53,970 --> 00:15:56,305 しかし 殿下は➡ 179 00:15:56,305 --> 00:15:59,976 これからの豊臣家に なくてはならぬお人。 180 00:15:59,976 --> 00:16:03,646 なんとか うまく 事を収めてみせまする。 181 00:16:03,646 --> 00:16:07,316 おぬしだけが頼りじゃ。 182 00:16:07,316 --> 00:16:13,189 ♬~ 183 00:16:13,189 --> 00:16:17,326 おたか様からでございます。 184 00:16:17,326 --> 00:16:28,671 ♬~ 185 00:16:28,671 --> 00:16:31,340 左衛門佐。 186 00:16:31,340 --> 00:16:33,943 きりに会ったら 伝えてほしいのだが➡ 187 00:16:33,943 --> 00:16:39,282 側室の件 心変わりを致した。 188 00:16:39,282 --> 00:16:42,582 この話は なかった事にする。 189 00:16:44,954 --> 00:16:49,826 どうだ? この女子の美しさ。 190 00:16:49,826 --> 00:16:53,126 南蛮の神の母だとか。 191 00:16:54,964 --> 00:16:57,467 きりに やってくれ。 192 00:16:57,467 --> 00:17:12,267 ♬~ 193 00:17:20,323 --> 00:17:23,993 (秀吉)納屋助左に会ってきた。 194 00:17:23,993 --> 00:17:25,928 (三成)呂宋助左衛門。➡ 195 00:17:25,928 --> 00:17:30,666 南蛮との商いで大もうけした 堺で一番の商人だ。 196 00:17:30,666 --> 00:17:35,666 (秀吉)また 呂宋から いろいろ 珍しい品を持って帰りおった。 197 00:17:41,277 --> 00:17:44,277 呂宋のにおい。 198 00:17:49,152 --> 00:17:52,288 (秀吉)さて 左衛門佐。 199 00:17:52,288 --> 00:17:55,191 そなたに 嫁を取らせる事にしたぞ。 200 00:17:55,191 --> 00:17:58,161 はっ? (秀吉)刑部の娘だ。 201 00:17:58,161 --> 00:18:00,630 え~ 名は 何と申したっけ? 202 00:18:00,630 --> 00:18:03,533 春でございます。 会った事あるそうだな。 203 00:18:03,533 --> 00:18:06,803 存じ上げてはおりますが しかし 一体 なぜ また…。 204 00:18:06,803 --> 00:18:10,973 決まっておるだろ。 お前をそばに置いておきたいのだ。 205 00:18:10,973 --> 00:18:14,310 刑部は わしが心底頼みとする家臣じゃ。 206 00:18:14,310 --> 00:18:18,181 その娘を もらってくれれば これほど うれしい事はない。 207 00:18:18,181 --> 00:18:22,185 しかし…。 悪い話ではないと思うが。 208 00:18:22,185 --> 00:18:24,320 左衛門佐殿。 209 00:18:24,320 --> 00:18:26,823 よい返事を待っておるぞ。 210 00:18:26,823 --> 00:18:28,758 はっ。 211 00:18:28,758 --> 00:18:41,270 ♬~ 212 00:18:41,270 --> 00:18:45,608 関白殿下の事 すぐに 太閤殿下に申し上げよ。 213 00:18:45,608 --> 00:18:48,444 隠している間が長いほど お怒りも大きくなる。 214 00:18:48,444 --> 00:18:52,281 一体 何の話でございましょう? 215 00:18:52,281 --> 00:18:58,154 おぬしが言わぬのなら 私が言ってもよいのだぞ。 216 00:18:58,154 --> 00:19:01,290 どこから聞かれたのですか? 217 00:19:01,290 --> 00:19:03,960 それは言えぬ。 218 00:19:03,960 --> 00:19:07,463 関白の出奔など 聞いた事がない。 219 00:19:07,463 --> 00:19:13,269 これが世に知れたら 豊臣の威光は 地に落ちる。 220 00:19:13,269 --> 00:19:16,639 ですからこそ 太閤殿下に お伝えするのは➡ 221 00:19:16,639 --> 00:19:19,308 もう少し お待ちを願いとうございます。 222 00:19:19,308 --> 00:19:21,344 必ずや 関白殿下に お聞き分け…。 223 00:19:21,344 --> 00:19:23,646 私の耳に入ったという事は➡ 224 00:19:23,646 --> 00:19:27,646 太閤殿下のお耳に 入ったという事じゃ! 225 00:19:30,319 --> 00:19:32,588 取れた~! 226 00:19:32,588 --> 00:19:36,926 (寧)こっちにもあるで。 (秀吉)今 どこにおる? 227 00:19:36,926 --> 00:19:39,829 京の真田屋敷に。 228 00:19:39,829 --> 00:19:41,797 すぐに連れてこい! 説教してやる! 229 00:19:41,797 --> 00:19:43,799 関白殿下には この先➡ 230 00:19:43,799 --> 00:19:46,269 拾を守っていってもらわねば なりませぬ。 231 00:19:46,269 --> 00:19:48,604 あまり追い詰めては おかわいそうですよ。 232 00:19:48,604 --> 00:19:50,539 わしが いつ追い詰めた? 233 00:19:50,539 --> 00:19:54,477 (茶々)説教するにも 優しくお願いします。 234 00:19:54,477 --> 00:19:56,946 (寧)もう ええんやないですか。➡ 235 00:19:56,946 --> 00:20:00,283 孫七郎を そろそろ 楽にしたってほしいわ。 236 00:20:00,283 --> 00:20:02,618 何だと? 237 00:20:02,618 --> 00:20:06,289 (寧)人には 持って生まれた 器というものがあります。➡ 238 00:20:06,289 --> 00:20:11,160 あの子は 関白の器ではなかったという事。 239 00:20:11,160 --> 00:20:13,162 分不相応の仕事をさせられて➡ 240 00:20:13,162 --> 00:20:16,299 苦しむ姿を見るのは つろうございます。 241 00:20:16,299 --> 00:20:20,469 しかし 秀勝も秀保も 死んでしもうた。 242 00:20:20,469 --> 00:20:22,505 豊臣で残ってるのは もう あいつだけなんじゃ。 243 00:20:22,505 --> 00:20:27,205 そのご心中 関白殿下に どうか お打ち明け下さりませ。 244 00:20:31,180 --> 00:20:33,983 事は収まるかに見えた。 245 00:20:33,983 --> 00:20:37,320 が…。 246 00:20:37,320 --> 00:20:39,255 殿下は 既に ここには おられませぬ! 247 00:20:39,255 --> 00:20:41,190 (三成)何だと? 私が ここを出てすぐ➡ 248 00:20:41,190 --> 00:20:43,993 高野山へ向かわれたと! 高野山…? 249 00:20:43,993 --> 00:20:48,164 私が 太閤殿下に召し出されたので 進退窮まったと思われたようです。 250 00:20:48,164 --> 00:20:51,200 すぐに 大坂へ戻る。 おぬしは 高野山へ急いでくれ。 251 00:20:51,200 --> 00:20:53,336 はっ! 252 00:20:53,336 --> 00:21:05,681 ♬~ 253 00:21:05,681 --> 00:21:10,353 (秀次)叔父上に振り回されて ここまでやってきた。 254 00:21:10,353 --> 00:21:14,023 面白い人生と言えるかもしれない。 255 00:21:14,023 --> 00:21:16,692 しかし…。 256 00:21:16,692 --> 00:21:20,563 生まれ変われるなら➡ 257 00:21:20,563 --> 00:21:25,863 もう二度と 叔父上の甥にはなりたくない。 258 00:21:28,704 --> 00:21:32,975 殿下とは 比べものになりませぬが➡ 259 00:21:32,975 --> 00:21:37,975 私も 振り回されて 今日までやってまいりました。 260 00:21:40,649 --> 00:21:43,986 あまりに大きすぎる父➡ 261 00:21:43,986 --> 00:21:48,657 私の声だけが なぜか聞こえぬ祖母➡ 262 00:21:48,657 --> 00:21:52,995 病がちなのかどうか よく分からない最初の妻➡ 263 00:21:52,995 --> 00:21:58,334 決して心を開かぬ 2度目の妻。 264 00:21:58,334 --> 00:22:03,634 そして あまりに恐ろしい舅。 265 00:22:07,676 --> 00:22:11,547 それは 難儀であったのう。 266 00:22:11,547 --> 00:22:17,247 振り回されながら生きておるのは 殿下お一人ではございませぬ。 267 00:22:20,256 --> 00:22:22,556 余計な事を申しました。 268 00:22:24,226 --> 00:22:28,964 少し 気が晴れた。 もう帰ってよい。 269 00:22:28,964 --> 00:22:32,664 私の事は 心配に及ばぬ。 270 00:22:34,303 --> 00:22:36,972 もうしばし とどまりましょう。 271 00:22:36,972 --> 00:22:40,843 間もなく 弟が参りますゆえ。 272 00:22:40,843 --> 00:22:43,646 いつ 知らせ合ったのだ? 273 00:22:43,646 --> 00:22:49,646 知らせ合ってはおりませぬ。 しかし 分かるのでござる。 274 00:22:51,320 --> 00:22:54,320 よき兄弟だな。 275 00:22:55,991 --> 00:22:59,495 従五位下であったかな おぬしの位は。 276 00:22:59,495 --> 00:23:02,531 はい。 何やら 不服だとか? 277 00:23:02,531 --> 00:23:06,168 いや… それは…! 278 00:23:06,168 --> 00:23:10,005 殿下のお耳に 間違って伝わっております! 279 00:23:10,005 --> 00:23:13,876 全ては 私のつまらぬ見え。 280 00:23:13,876 --> 00:23:16,679 無用の意地と申しますか。 281 00:23:16,679 --> 00:23:20,349 どうか お忘れ下さいませ! 282 00:23:20,349 --> 00:23:24,019 よもや 返上したりはせぬな? 283 00:23:24,019 --> 00:23:27,019 もちろんでございます。 284 00:23:29,358 --> 00:23:34,630 あれは 私が関白として行った➡ 285 00:23:34,630 --> 00:23:37,930 数少ない事の一つじゃ。 286 00:23:42,304 --> 00:23:44,240 高野山? 287 00:23:44,240 --> 00:23:46,175 (三成)人目を避けて 向かったようですが➡ 288 00:23:46,175 --> 00:23:49,645 道筋で 噂になり始めております。 289 00:23:49,645 --> 00:23:53,516 せっかく 内々で済ませてやろうと 思っておったのに。 290 00:23:53,516 --> 00:23:55,518 (三成)いかが致しましょう? 291 00:23:55,518 --> 00:23:59,989 高野山には わしの命令で 蟄居させた事にしよう。 292 00:23:59,989 --> 00:24:03,289 (三成)理由は 何と? 293 00:24:06,328 --> 00:24:09,665 謀反の疑いありと。 294 00:24:09,665 --> 00:24:13,002 その旨 至急 触れを出します。 295 00:24:13,002 --> 00:24:16,872 ひとつきほど 謹慎させてから 疑いが晴れた事にして連れ戻す。 296 00:24:16,872 --> 00:24:22,344 すぐに 使いを高野山へ出し あいつに そう伝えろ。 297 00:24:22,344 --> 00:24:24,280 はっ。 298 00:24:24,280 --> 00:24:30,853 ♬~ 299 00:24:30,853 --> 00:24:34,290 (正信)関白殿下の事は お聞きに? 300 00:24:34,290 --> 00:24:38,627 (家康)高野山に 幽閉されたそうじゃのう。➡ 301 00:24:38,627 --> 00:24:41,530 面白くなってきたのう。 302 00:24:41,530 --> 00:24:43,966 (正信)面白くなってきました。 303 00:24:43,966 --> 00:24:46,302 面白くなってまいりました。 304 00:24:46,302 --> 00:24:51,173 弥八郎は 誰に似たのか➡ 305 00:24:51,173 --> 00:24:54,173 食えぬ面構えをしておるのう。 306 00:24:55,978 --> 00:24:58,881 遅くなりました。 (家康)おう 来た来た!➡ 307 00:24:58,881 --> 00:25:01,581 まあ 座れ。 308 00:25:03,852 --> 00:25:08,157 (家康)本多佐渡は 存じておろう。 はい。 309 00:25:08,157 --> 00:25:11,657 ご無沙汰致しておりました。 310 00:25:13,329 --> 00:25:18,200 (家康)ちゃんとせい。 殿 よろしゅうございます。 311 00:25:18,200 --> 00:25:21,003 横におるのが 弥八郎じゃ。 312 00:25:21,003 --> 00:25:22,938 お初に お目にかかります。 313 00:25:22,938 --> 00:25:27,676 佐渡守が嫡男 弥八郎正純にございます。 314 00:25:27,676 --> 00:25:37,953 ♬~ 315 00:25:37,953 --> 00:25:41,290 (たたく音) もうよい。 316 00:25:41,290 --> 00:25:44,627 下がれ。 317 00:25:44,627 --> 00:25:51,967 ♬~ 318 00:25:51,967 --> 00:26:00,167 お互いに 跡継ぎがいるという事は ありがたい事だ。 319 00:26:14,223 --> 00:26:17,192 明朝 お使者が参ります。 320 00:26:17,192 --> 00:26:20,663 大坂へは行かぬ。 321 00:26:20,663 --> 00:26:28,003 もう 豊臣の家に 私の居場所はない。 322 00:26:28,003 --> 00:26:31,340 ここは潔く 太閤殿下と ご対面の上➡ 323 00:26:31,340 --> 00:26:35,210 お心の内を申し上げるべきと 存じます。 324 00:26:35,210 --> 00:26:38,510 使者は 追い返してくれ。 なりませぬ! 325 00:26:50,626 --> 00:26:54,963 兄上… 殿下のお供 ありがとうございました。 326 00:26:54,963 --> 00:26:57,866 俺とて 殿下の家臣だ。 327 00:26:57,866 --> 00:27:01,637 腹を割って お話もできたしな。 328 00:27:01,637 --> 00:27:06,975 殿下と兄上が どんなお話を? 329 00:27:06,975 --> 00:27:10,275 内緒じゃ。 330 00:27:11,847 --> 00:27:16,652 源次郎 礼を言うのが遅くなった。 331 00:27:16,652 --> 00:27:22,324 官位の件 骨を折ってくれて すまなかった。 332 00:27:22,324 --> 00:27:27,663 私こそ 差し出がましいまねを致し 申し訳ありませんでした。 333 00:27:27,663 --> 00:27:30,332 差し出がましくて よかったのじゃ。 334 00:27:30,332 --> 00:27:35,132 お前一人が もらっていたら 俺は どうなっておったか。 335 00:27:37,606 --> 00:27:40,509 兄上と共に官位を授かり➡ 336 00:27:40,509 --> 00:27:44,279 鼻が高うございました。 337 00:27:44,279 --> 00:27:46,215 俺もだ。 338 00:27:46,215 --> 00:27:54,623 ♬~ 339 00:27:54,623 --> 00:27:56,959 (秀次)市松が参ったか…。 340 00:27:56,959 --> 00:28:01,296 お身内でいられるとか。 341 00:28:01,296 --> 00:28:04,967 叔父上は 私を油断させて捕らえる腹か。 342 00:28:04,967 --> 00:28:09,667 いささか 深読みされ過ぎでは。 343 00:28:12,841 --> 00:28:18,313 いつからか 人を信じぬようになってしまった。 344 00:28:18,313 --> 00:28:21,313 悪い癖だな。 345 00:28:29,324 --> 00:28:32,928 すまぬが これを 長持ちに しまってきてくれぬか? 346 00:28:32,928 --> 00:28:35,597 かしこまりました。 347 00:28:35,597 --> 00:28:51,597 (蝉の鳴き声) 348 00:29:16,972 --> 00:29:27,983 ♬~ 349 00:29:27,983 --> 00:29:32,754 では 謹慎致せば 太閤殿下は お許し下さるのですね。 350 00:29:32,754 --> 00:29:36,554 (正則) 詳しい事は 直々に申し上げる。 351 00:29:38,560 --> 00:29:42,431 孫七郎は 気が優しすぎるんよ。 352 00:29:42,431 --> 00:29:47,769 わしは 関白 ようやっておったと 思うなあ。 353 00:29:47,769 --> 00:29:50,439 (足音) 354 00:29:50,439 --> 00:30:02,939 ♬~ 355 00:30:04,620 --> 00:30:08,490 ♬~ 356 00:30:08,490 --> 00:30:10,790 (正則)孫七郎! 357 00:30:16,231 --> 00:30:18,166 孫七郎…。 358 00:30:18,166 --> 00:30:33,315 ♬~ 359 00:30:33,315 --> 00:30:37,486 どれだけ わしが 目を かけてやったと思っておるのだ! 360 00:30:37,486 --> 00:30:42,658 人の情けを 踏みにじりおって! 361 00:30:42,658 --> 00:30:46,328 わしは 精いっぱいの事をしてやったな? 362 00:30:46,328 --> 00:30:48,263 はい。 363 00:30:48,263 --> 00:30:52,000 それを やつは こんな形で返してきおった! 364 00:30:52,000 --> 00:30:53,936 悪いのは あいつじゃ。 365 00:30:53,936 --> 00:30:57,673 さようです。 なれど…。 366 00:30:57,673 --> 00:31:00,342 悪いのは あいつじゃ! 367 00:31:00,342 --> 00:31:02,277 佐吉 来い! 368 00:31:02,277 --> 00:31:04,577 お待ち下さい! 369 00:31:06,682 --> 00:31:13,555 わしを怒らせたら どんなに怖いか 孫七郎に見せてやる。 370 00:31:13,555 --> 00:31:17,055 あの子は もう死にました! 371 00:31:20,529 --> 00:31:25,367 (秀吉)秀次は 謀反が発覚して わしの命で 腹を切った事にする。 372 00:31:25,367 --> 00:31:28,036 (三成)かしこまりました。 首は 三条河原にさらせ! 373 00:31:28,036 --> 00:31:31,736 それから 妻と子ども ことごとく殺せ。 374 00:31:35,844 --> 00:31:40,616 謀反人の身内じゃ 当然であろう。➡ 375 00:31:40,616 --> 00:31:44,519 何だ? その顔は。 いえ。 376 00:31:44,519 --> 00:31:49,658 お前にできないのなら わしが直々にやるまでだ。 377 00:31:49,658 --> 00:31:52,958 いつものわしと思うな。 378 00:31:55,530 --> 00:31:59,334 秀吉の怒りは すさまじかった。 379 00:31:59,334 --> 00:32:02,671 三条河原にさらされた 秀次の首の前で➡ 380 00:32:02,671 --> 00:32:08,010 その子ども 妻 側室 侍女に至るまで➡ 381 00:32:08,010 --> 00:32:12,010 30人以上が処刑された。 382 00:32:14,883 --> 00:32:19,354 (且元)今度ばかりは 太閤殿下が 分からなくなってしもうた。➡ 383 00:32:19,354 --> 00:32:23,225 ここまでせねば ならなかったのか…。➡ 384 00:32:23,225 --> 00:32:28,363 この聚楽第も 間もなく 取り壊される。➡ 385 00:32:28,363 --> 00:32:33,201 太閤殿下は 秀次公が この世におられた名残を➡ 386 00:32:33,201 --> 00:32:36,901 全て消し去ってしまわれる おつもりだ。 387 00:32:40,308 --> 00:32:43,979 馬廻の役を解かれた。 388 00:32:43,979 --> 00:32:49,317 わしは 一生 お前を恨むからな。 389 00:32:49,317 --> 00:32:52,654 どけ 抜け作が! お待ち下さい。 390 00:32:52,654 --> 00:32:57,159 太閤殿下のもとにおったら こんな事にはならなかったんだ! 391 00:32:57,159 --> 00:32:59,359 ああ~! 392 00:33:03,932 --> 00:33:10,232 小早川秀俊様も お城を召し上げられてしまった。 393 00:33:16,178 --> 00:33:19,378 (物音) 394 00:33:33,962 --> 00:33:36,298 (戸が開く音) 395 00:33:36,298 --> 00:33:38,233 よう分かったな。 396 00:33:38,233 --> 00:33:41,636 からくり屋敷には 慣れておりますもので。 397 00:33:41,636 --> 00:34:10,999 ♬~ 398 00:34:10,999 --> 00:34:14,336 (三成) 助けたいのは やまやまだが➡ 399 00:34:14,336 --> 00:34:18,673 秀次公の実の娘。 太閤殿下が許されるとは思えぬ。 400 00:34:18,673 --> 00:34:22,344 策がございます。 これ以上 余計な事はするな。 401 00:34:22,344 --> 00:34:25,247 方々に ご迷惑は おかけしません。 402 00:34:25,247 --> 00:34:30,947 ただ一つ 石田様には お願いしたき事がございます。 403 00:34:32,621 --> 00:34:37,621 (泣き声) 404 00:34:39,494 --> 00:34:46,794 孫七郎を… 一人前の男にしてやりたかった。 405 00:34:48,637 --> 00:34:51,540 存じております。 406 00:34:51,540 --> 00:34:55,510 (泣き声) 407 00:34:55,510 --> 00:35:02,484 ひと言も相談せず 勝手に腹を切りおって…。 408 00:35:02,484 --> 00:35:04,984 (泣き声) 409 00:35:08,657 --> 00:35:11,357 …して 用は? 410 00:35:13,328 --> 00:35:20,628 大谷刑部様のご息女との婚儀 謹んで お受け致します。 411 00:35:23,338 --> 00:35:28,338 今 その話をするか。 一刻も早く申し上げたく。 412 00:35:31,012 --> 00:35:36,818 三成に申しつけて 話を進めさせる。 413 00:35:36,818 --> 00:35:41,623 一つだけ お願いがございます。 414 00:35:41,623 --> 00:35:43,959 申してみよ。 415 00:35:43,959 --> 00:35:48,830 実は 私には➡ 416 00:35:48,830 --> 00:35:53,530 妻にしようと心に決めていた 女子がおりまする。 417 00:35:56,304 --> 00:35:58,340 ほう。 418 00:35:58,340 --> 00:36:02,110 刑部様の娘御は 正室として迎え入れ➡ 419 00:36:02,110 --> 00:36:06,648 その者を側室としたいのです。 420 00:36:06,648 --> 00:36:08,583 構わぬ。 421 00:36:08,583 --> 00:36:11,519 ありがとう存じます。 422 00:36:11,519 --> 00:36:15,519 …して どこの誰じゃ? 423 00:36:17,359 --> 00:36:25,333 先の関白 豊臣秀次公の 姫君でございます。 424 00:36:25,333 --> 00:36:28,633 たかと申します。 425 00:36:36,611 --> 00:36:39,514 あれの妻子は 皆 死んだ。 426 00:36:39,514 --> 00:36:45,287 一人だけ生き延びていたのを 聚楽第で 私が見つけました。 427 00:36:45,287 --> 00:36:47,956 これも 何かの縁かと…。 428 00:36:47,956 --> 00:36:49,991 ならぬ! どうか! 429 00:36:49,991 --> 00:36:53,491 お許し下さい! 430 00:37:03,972 --> 00:37:10,312 まことに その娘と思い合うておるのか? 431 00:37:10,312 --> 00:37:16,651 刑部様のご息女ともども 一生➡ 432 00:37:16,651 --> 00:37:20,951 手を取り合って 生きていくつもりでございます! 433 00:37:31,933 --> 00:37:35,633 お前も隅に置けんな。 434 00:37:40,942 --> 00:37:47,816 孫七郎の娘との間に もし 男子ができた時は➡ 435 00:37:47,816 --> 00:37:50,952 殺せとは言わん。 436 00:37:50,952 --> 00:37:54,652 すぐに 仏門に入れろ。 437 00:37:56,291 --> 00:37:59,961 ありがとうございます! 438 00:37:59,961 --> 00:38:13,508 ♬~ 439 00:38:13,508 --> 00:38:18,313 全く 危ないところでした。 440 00:38:18,313 --> 00:38:22,984 もしも 側室になっていたら 私まで殺されていた訳でしょ。 441 00:38:22,984 --> 00:38:25,984 冷や汗ものね。 442 00:38:28,156 --> 00:38:35,897 秀次公は お前を側室にする話 取りやめるおつもりだった。 443 00:38:35,897 --> 00:38:42,270 ご自分の運命と 死なれたあと お身内が どうなるか➡ 444 00:38:42,270 --> 00:38:44,939 うすうす 気付いていらっしゃったんだ。 445 00:38:44,939 --> 00:38:48,810 だから お前に害が及ばないように…。 446 00:38:48,810 --> 00:38:53,448 (すすり泣き) 447 00:38:53,448 --> 00:38:58,286 (すすり泣き) 448 00:38:58,286 --> 00:39:03,286 あの方は 決して 愚かなお人ではなかった。 449 00:39:08,797 --> 00:39:11,297 (すすり泣き) 450 00:39:13,968 --> 00:39:18,306 それから きり。 はい。 451 00:39:18,306 --> 00:39:23,645 追い討ちをかけるようですまんが 私は 妻を娶る事になった。 452 00:39:23,645 --> 00:39:28,316 えっ? 大谷刑部様の娘 春を嫁にもらう。 453 00:39:28,316 --> 00:39:31,219 急すぎませんか? いろいろあるんだ。 454 00:39:31,219 --> 00:39:34,756 そして もう一人は…。 2人? 何それ? 455 00:39:34,756 --> 00:39:36,791 側室だ。 はっ!? 456 00:39:36,791 --> 00:39:39,491 お待たせ致した。 457 00:39:44,099 --> 00:39:48,603 そういう事と相なりました。 458 00:39:48,603 --> 00:39:54,943 ♬~ 459 00:39:54,943 --> 00:39:57,943 何よ~! 460 00:39:59,814 --> 00:40:04,285 いっその事 まことの側室に してしまえばよいではないか。 461 00:40:04,285 --> 00:40:07,622 太閤殿下は 今は お許しになられても➡ 462 00:40:07,622 --> 00:40:11,292 この先 いつ お気が変わるか知れません。 463 00:40:11,292 --> 00:40:16,164 それゆえ あの御仁に お頼みするのです。 464 00:40:16,164 --> 00:40:19,167 では 行ってまいります。 465 00:40:19,167 --> 00:40:27,842 ♬~ 466 00:40:27,842 --> 00:40:32,147 呂宋助左衛門こと 納屋助左。 467 00:40:32,147 --> 00:40:36,317 堺の商いを 台湾や今のフィリピンにまで広げて➡ 468 00:40:36,317 --> 00:40:41,823 巨万の富を築いた貿易商である。 469 00:40:41,823 --> 00:40:44,323 頼んだぞ! (一同)はい! 470 00:40:49,564 --> 00:40:53,168 お話は よう分かりました。 471 00:40:53,168 --> 00:40:55,503 どうか お願い致す。 472 00:40:55,503 --> 00:40:58,540 この娘を呂宋へ向かう船に 乗せてやって下さい。 473 00:40:58,540 --> 00:41:02,740 (助左衛門)亡き関白殿下のご息女。 はい。 474 00:41:04,512 --> 00:41:06,548 殿下のご最期について➡ 475 00:41:06,548 --> 00:41:12,687 手前も おいたわしい事だと 存じておりました。 476 00:41:12,687 --> 00:41:18,359 太閤殿下のなされようは 目に余る。 477 00:41:18,359 --> 00:41:22,697 力を持つと 人は変わります。 478 00:41:22,697 --> 00:41:26,568 手前は そのような無理無体に対して➡ 479 00:41:26,568 --> 00:41:31,973 常に 戦いを挑んでまいりました。 480 00:41:31,973 --> 00:41:33,908 そこにある壺➡ 481 00:41:33,908 --> 00:41:42,317 それは 太閤殿下が 銀1万貫で お買いあげ下さったのと同じ。 482 00:41:42,317 --> 00:41:46,187 これが…。 (助左衛門)呂宋の港へ行けば➡ 483 00:41:46,187 --> 00:41:52,327 道端に転がっております ただ同然の代物でございます。 484 00:41:52,327 --> 00:41:57,999 手前は この ただ同然の代物を 大名たちに 高値で売りつけ➡ 485 00:41:57,999 --> 00:42:03,799 その金で 己の商い船を手に入れました。 486 00:42:05,506 --> 00:42:09,706 これが手前の 戦でございます。 487 00:42:11,679 --> 00:42:14,582 この呂宋助左衛門➡ 488 00:42:14,582 --> 00:42:20,021 あらゆる弱き者たちの 守り神でござる。 489 00:42:20,021 --> 00:42:25,360 喜んで 力をお貸し致しましょう。 490 00:42:25,360 --> 00:42:34,168 ♬~ 491 00:42:34,168 --> 00:42:41,309 翌朝 堺の港を 1隻の貿易船が 呂宋目指して 出港する。 492 00:42:41,309 --> 00:42:44,646 直前 一人の娘が乗り込んだが➡ 493 00:42:44,646 --> 00:42:50,346 その素性は 船長 助左衛門しか 知らなかったという。 494 00:42:51,986 --> 00:42:55,323 う~ん う~ん…。➡ 495 00:42:55,323 --> 00:43:00,023 う~ん う~ん…。 496 00:43:02,997 --> 00:43:05,900 太閤 豊臣秀吉に➡ 497 00:43:05,900 --> 00:43:09,900 死の影が 忍び寄っている。 498 00:43:12,006 --> 00:43:14,509 我らは 何をすれば? 殿下が危うい事➡ 499 00:43:14,509 --> 00:43:16,844 決して 誰にも悟らしてはならん。 500 00:43:16,844 --> 00:43:19,681 (きり)ガラシャ? 使いを頼まれただけですから。 501 00:43:19,681 --> 00:43:22,717 手を つないでも よろしいでしょうか? もちろん。 502 00:43:22,717 --> 00:43:24,852 女でしょ? えっ? 503 00:43:24,852 --> 00:43:27,689 (昌相) 昔の殿は どこへ行かれた? 504 00:43:27,689 --> 00:43:31,689 死にとうない… 死にとうない! 505 00:43:33,961 --> 00:43:37,632 <秋田県由利本荘市。➡ 506 00:43:37,632 --> 00:43:44,305 この地からも 真田家の息吹を 感じる事ができます。➡ 507 00:43:44,305 --> 00:43:48,976 信繁と秀次の娘との間に 産まれたと伝わる➡ 508 00:43:48,976 --> 00:43:53,676 お田の方ゆかりの地です> 509 00:43:55,650 --> 00:43:59,987 <お田の方は 亀田藩藩主の正室として➡ 510 00:43:59,987 --> 00:44:03,987 この地で暮らしました> 511 00:44:06,861 --> 00:44:14,001 <両親の菩提寺として お田の方が建立した 妙慶寺。➡ 512 00:44:14,001 --> 00:44:19,674 寺には お田の方が 着用したと伝わる甲冑が➡ 513 00:44:19,674 --> 00:44:23,674 大切に残されています> 514 00:44:26,013 --> 00:44:29,684 <お田の方は この井戸の前で➡ 515 00:44:29,684 --> 00:44:32,954 お経を記した石を 投げ入れながら➡ 516 00:44:32,954 --> 00:44:37,654 何度も水行をしたと いわれています> 517 00:44:41,295 --> 00:44:45,967 <信繁の娘と伝わる お田の方。➡ 518 00:44:45,967 --> 00:44:52,967 この地でも 真田家の逸話が 語り継がれているのです> 519 00:45:38,319 --> 00:45:43,319 ≪急げ~! 産まれるぞ~! 早くしろ! 早くしろ~! 520 00:45:53,868 --> 00:45:58,706 (うめき声)