1 00:00:33,321 --> 00:00:57,321 ♬~ 2 00:01:00,415 --> 00:03:07,215 ♬~ 3 00:03:33,034 --> 00:03:39,708 (信幸)徳川内府様の命により 我ら 上杉討伐に出陣となります。 4 00:03:39,708 --> 00:03:46,047 しかし 真田と上杉は かねてより 深い絆で結ばれており➡ 5 00:03:46,047 --> 00:03:50,385 よって 真田は 上杉につく事に決めました。 6 00:03:50,385 --> 00:03:52,320 (薫)徳川を裏切るのですか? 7 00:03:52,320 --> 00:03:58,259 (昌幸)裏切るのではない。 表返るのじゃ。 左衛門佐。 8 00:03:58,259 --> 00:04:00,395 (信繁)明日 大坂を出立し➡ 9 00:04:00,395 --> 00:04:03,298 父上は上田に 兄上は沼田に それぞれ戻り➡ 10 00:04:03,298 --> 00:04:05,734 軍備を整え 会津へ向かいます。 11 00:04:05,734 --> 00:04:12,073 そこで お前たちだが 大坂には 徳川方の兵も あまたおる。➡ 12 00:04:12,073 --> 00:04:17,746 わしらが上杉についたとなれば いかなる害が及ぶかも知れぬ。➡ 13 00:04:17,746 --> 00:04:21,616 その前に 大坂を脱出せよ。 14 00:04:21,616 --> 00:04:24,519 (こう)薫様。 めまいが…。 15 00:04:24,519 --> 00:04:28,089 戦が始まりそうになったら すぐに使いをよこす。 16 00:04:28,089 --> 00:04:31,693 それを待って 直ちに 上田へ逃げよ。 17 00:04:31,693 --> 00:04:35,029 (春)私の父は この事を存じておりましょうか? 18 00:04:35,029 --> 00:04:39,868 刑部殿は 三成挙兵の一件から 徳川に近い。 19 00:04:39,868 --> 00:04:43,705 耳には入れておらん。 20 00:04:43,705 --> 00:04:47,041 きり 皆の事を よろしく頼む。 21 00:04:47,041 --> 00:04:48,977 (きり)かしこまりました! 22 00:04:48,977 --> 00:04:53,715 皆さん 私についてきて下さい。 心配ございません! 23 00:04:53,715 --> 00:04:58,586 母上様は 必ず この春が無事 上田まで お連れ致します。 24 00:04:58,586 --> 00:05:02,086 心配ございませんよ! 25 00:05:05,226 --> 00:05:08,062 ああ…。 26 00:05:08,062 --> 00:05:11,399 (春)母上様 きっと うまくいきますよ。 27 00:05:11,399 --> 00:05:14,736 上田に帰れるんですよ。 いい方に考えましょう! 28 00:05:14,736 --> 00:05:17,772 きりさんは 細川様に お仕えしてるのではないのですか。 29 00:05:17,772 --> 00:05:19,908 こっちの方が大事です。 向こうは➡ 30 00:05:19,908 --> 00:05:22,410 しらばっくれちゃいますから 平気 平気! 31 00:05:22,410 --> 00:05:24,345 心強いこと。 32 00:05:24,345 --> 00:05:27,345 私は 真田の 女子ですから! 33 00:05:29,584 --> 00:05:34,384 稲が 父上に お話があると。 34 00:05:37,692 --> 00:05:43,392 (稲)我が父 本多忠勝より 書状が届きました。 35 00:05:54,709 --> 00:06:01,583 (稲)内府様は 真田の事を まだ 心底から信じておられぬご様子。 36 00:06:01,583 --> 00:06:05,353 もし 裏切るようなそぶりを 見せたら すぐに知らせよと➡ 37 00:06:05,353 --> 00:06:08,256 書いてあります。 38 00:06:08,256 --> 00:06:11,726 されど…。 39 00:06:11,726 --> 00:06:16,397 稲は真田伊豆守の妻でございます。 40 00:06:16,397 --> 00:06:19,067 徳川に 動きを知らせるようなまねは➡ 41 00:06:19,067 --> 00:06:21,767 決して致しませぬ。 42 00:06:33,715 --> 00:06:37,352 よくぞ言うた 稲。 43 00:06:37,352 --> 00:06:42,223 お前は 立派な真田の嫁じゃ。 44 00:06:42,223 --> 00:06:59,040 ♬~ 45 00:06:59,040 --> 00:07:00,975 片桐様。 46 00:07:00,975 --> 00:07:02,911 (且元)左衛門佐。 47 00:07:02,911 --> 00:07:07,382 この時期は 虫がつきやすいので 心配になりまして。 48 00:07:07,382 --> 00:07:11,252 確かに 葉が あちこち 食われておる。➡ 49 00:07:11,252 --> 00:07:16,057 石田治部の思いが籠もった この桃の木。 50 00:07:16,057 --> 00:07:20,228 いずれは 実を結ぶのであろうな。 育て方次第でしょう。 51 00:07:20,228 --> 00:07:24,098 案外と早いような気がする。 来月あたりには。 52 00:07:24,098 --> 00:07:26,734 さすがに そこまで早くはないでしょう。 53 00:07:26,734 --> 00:07:29,637 ハハハハハ!➡ 54 00:07:29,637 --> 00:07:31,572 北政所様! 55 00:07:31,572 --> 00:07:35,343 (寧)左衛門佐。 56 00:07:35,343 --> 00:07:38,012 ご無沙汰しております。 (寧)会津へは? 57 00:07:38,012 --> 00:07:39,948 明日 出立致します。 58 00:07:39,948 --> 00:07:46,354 ほんに いつになっても 戦は なくならんもんやね。 59 00:07:46,354 --> 00:07:50,654 (且元)あっ いた! 御免! 60 00:07:54,228 --> 00:07:57,966 きりは 達者かね? 相変わらずです。 61 00:07:57,966 --> 00:08:01,903 あの子は ほんに 気立てのええ子。 62 00:08:01,903 --> 00:08:04,706 ありがとうございます。 63 00:08:04,706 --> 00:08:08,543 戻ってきたら きりも連れて 顔 出しなさい。 64 00:08:08,543 --> 00:08:11,045 なんぞ 馳走してあげましょう。 65 00:08:11,045 --> 00:08:13,745 ありがとうございます。 66 00:08:16,718 --> 00:08:32,000 ♬~ 67 00:08:32,000 --> 00:08:35,336 [ 回想 ] (足音) (秀吉)来い! 早く!➡ 68 00:08:35,336 --> 00:08:38,006 真田安房守の息子だな。 69 00:08:38,006 --> 00:08:42,343 もしや…。 秀吉じゃ。 70 00:08:42,343 --> 00:09:05,043 ♬~ 71 00:09:09,871 --> 00:09:12,206 (兼続)徳川家康 江戸城に入った由。 72 00:09:12,206 --> 00:09:14,142 (景勝)軍勢は? およそ6万。 73 00:09:14,142 --> 00:09:17,045 黒田 福島などを加えれば 総勢10万を超えましょう。 74 00:09:17,045 --> 00:09:19,714 多いな…。 75 00:09:19,714 --> 00:09:21,649 勝てるか? 76 00:09:21,649 --> 00:09:24,052 領内で 我らと共に戦うという者を➡ 77 00:09:24,052 --> 00:09:26,721 身分にかかわらず 取り立てる というのは いかがでしょうか。 78 00:09:26,721 --> 00:09:30,058 それがよい。 はっ。 79 00:09:30,058 --> 00:09:33,661 嫌がる者は…。 80 00:09:33,661 --> 00:09:35,596 逃がしてやれ。 81 00:09:35,596 --> 00:09:42,336 ♬~ 82 00:09:42,336 --> 00:09:45,173 (家康)お前は 先に 江戸をたて。➡ 83 00:09:45,173 --> 00:09:49,343 わしは そのあとを ゆっくりと ついていく事とする。 84 00:09:49,343 --> 00:09:51,279 (秀忠)かしこまりました。 85 00:09:51,279 --> 00:09:56,217 (家康)本多佐渡守を つけてやる。 86 00:09:56,217 --> 00:09:58,352 (秀忠)本多殿を…? 87 00:09:58,352 --> 00:10:02,223 天下一の知恵袋じゃ。 88 00:10:02,223 --> 00:10:07,695 数万の大軍に匹敵する味方と 心得よ。 89 00:10:07,695 --> 00:10:09,630 ありがたき幸せ。 90 00:10:09,630 --> 00:10:14,035 (正信)このとおりの 老いぼれでございます。 91 00:10:14,035 --> 00:10:20,735 足手まといにならぬよう 心がけまする。 92 00:10:25,046 --> 00:10:26,981 (ため息) 93 00:10:26,981 --> 00:10:31,819 父は 私をお信じになっては おられんのだろうか…。 94 00:10:31,819 --> 00:10:34,055 せっかく やる気になっておったのに➡ 95 00:10:34,055 --> 00:10:36,724 気持ちが萎えた! 96 00:10:36,724 --> 00:10:38,659 まあ 若干だが…。 97 00:10:38,659 --> 00:10:41,359 お前様。 98 00:10:45,433 --> 00:10:49,303 お心を しっかり お持ち下さいませ。 99 00:10:49,303 --> 00:10:53,174 お前様は 徳川を引っ張っていくお方。 100 00:10:53,174 --> 00:10:55,743 できます! 101 00:10:55,743 --> 00:10:58,246 大丈夫です! できます! 102 00:10:58,246 --> 00:11:01,082 秀忠の妻 江。 103 00:11:01,082 --> 00:11:03,382 茶々の下の妹である。 104 00:11:04,952 --> 00:11:06,954 7月10日。 105 00:11:06,954 --> 00:11:10,758 大谷吉継は 上杉討伐に加わるために➡ 106 00:11:10,758 --> 00:11:13,661 美濃の垂井まで 兵を進めた。 107 00:11:13,661 --> 00:11:16,264 (吉継)石田治部が ここへ? 108 00:11:16,264 --> 00:11:20,064 (湯浅五助)どうしても 殿に お会いしたいと仰せです。 109 00:11:22,069 --> 00:11:24,972 (吉継) 徳川が北へ向かっている間に➡ 110 00:11:24,972 --> 00:11:33,047 こちらで兵を挙げ 大坂城を抑え 秀頼公を奉ずる。➡ 111 00:11:33,047 --> 00:11:36,347 悪い手ではないな。 112 00:11:38,920 --> 00:11:44,659 (三成)我らに 同心願いたい。 113 00:11:44,659 --> 00:11:47,595 勝てると思っておるのか? 114 00:11:47,595 --> 00:11:50,398 分かりませぬ。 115 00:11:50,398 --> 00:11:54,268 しかし やらねばならぬのです。 116 00:11:54,268 --> 00:11:59,073 五奉行は 内府の策略で 3人となり➡ 117 00:11:59,073 --> 00:12:03,945 利家様亡きあとの前田家は すっかり 骨抜きにされました。 118 00:12:03,945 --> 00:12:08,749 上杉討伐も 明らかに徳川の言いがかり。 119 00:12:08,749 --> 00:12:15,049 今 倒さねば 豊臣の世は 終わります。 120 00:12:18,426 --> 00:12:21,762 お命…。 121 00:12:21,762 --> 00:12:25,462 私に預けては頂けまいか? 122 00:12:32,707 --> 00:12:37,578 今日は もう遅い。 泊まっていかれよ。 123 00:12:37,578 --> 00:12:49,056 ♬~ 124 00:12:49,056 --> 00:12:53,056 (せきこみ) 125 00:12:55,730 --> 00:12:58,399 (荒い息遣い) 126 00:12:58,399 --> 00:13:03,271 わしは あの男が来るのを➡ 127 00:13:03,271 --> 00:13:06,073 待っていたのかもしれぬな。 128 00:13:06,073 --> 00:13:12,413 ♬~ 129 00:13:12,413 --> 00:13:15,082 ≪(五助)石田様。 130 00:13:15,082 --> 00:13:18,753 どうした? 131 00:13:18,753 --> 00:13:23,624 我が主が お呼びでございます。 132 00:13:23,624 --> 00:13:28,095 勝てるかどうか分からぬと 申したな。 133 00:13:28,095 --> 00:13:32,395 そのような男に 命を預ける訳にはいかん! 134 00:13:34,368 --> 00:13:38,039 共に死ぬなど 真っ平ごめん。 135 00:13:38,039 --> 00:13:43,377 そのような弱気な言葉 二度と口にするな。 136 00:13:43,377 --> 00:13:50,251 兵を挙げるからには 必ず 勝つ! その気概なくして どうする! 137 00:13:50,251 --> 00:13:52,251 刑部殿…。 138 00:13:56,724 --> 00:14:04,598 まずは 秀頼公の御名のもとに 徳川内府を老衆から外す。 139 00:14:04,598 --> 00:14:08,336 さすれば 上杉討伐は➡ 140 00:14:08,336 --> 00:14:13,274 徳川が起こした 勝手な戦という事になる。 141 00:14:13,274 --> 00:14:16,410 次に これまで 内府が➡ 142 00:14:16,410 --> 00:14:20,081 いかに 太閤殿下のご遺志に 背いてきたか➡ 143 00:14:20,081 --> 00:14:24,418 弾劾状に記して 全国の大名に送りつける。 144 00:14:24,418 --> 00:14:26,754 事は 急を要す。 145 00:14:26,754 --> 00:14:30,754 治部殿 泣いている暇はござらん! 146 00:14:32,560 --> 00:14:38,366 わしが おぬしを勝たせてみせる! 147 00:14:38,366 --> 00:14:46,240 ♬~ 148 00:14:46,240 --> 00:14:49,710 (昌幸)待ちに待った この時が やって来たぞ 内記。 149 00:14:49,710 --> 00:14:54,582 (内記)長い間 よくぞ ご辛抱されましたのう。 150 00:14:54,582 --> 00:14:58,719 まず 家康の首を取る。 151 00:14:58,719 --> 00:15:05,593 そして 信玄公が治められた 甲斐 信濃を➡ 152 00:15:05,593 --> 00:15:08,396 この手に取り戻すのよ。 153 00:15:08,396 --> 00:15:14,268 いよいよ 悲願成就の時でございますな。 154 00:15:14,268 --> 00:15:21,942 ♬~ 155 00:15:21,942 --> 00:15:26,414 (与八)戦になんのか? (作兵衛)何じゃ? 不満か。 156 00:15:26,414 --> 00:15:31,252 俺は もういい。 畑仕事だけ させといてくれ! 157 00:15:31,252 --> 00:15:34,021 例の刀狩りで➡ 158 00:15:34,021 --> 00:15:37,691 もう二度と 戦に出る事は あるまいと思っておったが➡ 159 00:15:37,691 --> 00:15:41,391 こんな日が来るとはのう。 160 00:15:46,700 --> 00:15:49,036 (きり)全て お持ちになるのは お諦め下さい。 161 00:15:49,036 --> 00:15:52,706 (薫)ようやく集め直したのですよ。 また 手放すのですか? 162 00:15:52,706 --> 00:15:54,642 (きり)大事なのは お命でございましょう! 163 00:15:54,642 --> 00:15:58,379 同じぐらい大事です! ≪(風の音) 164 00:15:58,379 --> 00:16:00,314 何? 165 00:16:00,314 --> 00:16:03,050 (佐助)石田治部様と 大谷刑部様の軍勢が➡ 166 00:16:03,050 --> 00:16:06,720 ただいま大坂ご入城でございます。 父が? 167 00:16:06,720 --> 00:16:09,623 (三成)まずは この弾劾状を➡ 168 00:16:09,623 --> 00:16:14,595 全国の諸大名ならびに 徳川内府本人へ送りつけます。➡ 169 00:16:14,595 --> 00:16:18,065 これをもって 戦の始めと致します。 170 00:16:18,065 --> 00:16:20,000 (輝元)うむ。 171 00:16:20,000 --> 00:16:22,403 (三成)そして 速やかに 諸大名の妻子を➡ 172 00:16:22,403 --> 00:16:25,239 人質として 大坂城に集めます。 173 00:16:25,239 --> 00:16:29,743 伏見城は いかが致そう? 人質を取り次第 攻め落とします。 174 00:16:29,743 --> 00:16:34,582 伏見城攻め 宇喜多様 小早川様に お願いしたい。 175 00:16:34,582 --> 00:16:36,550 (秀家)心得た! 176 00:16:36,550 --> 00:16:41,188 そして 宇喜多様を先鋒に 総勢で 江戸に押し進みます。 177 00:16:41,188 --> 00:16:44,024 総大将の毛利様には➡ 178 00:16:44,024 --> 00:16:49,196 秀頼公をご守護の上 この大坂城に おとどまり頂きます。 179 00:16:49,196 --> 00:16:51,131 あい分かった。 180 00:16:51,131 --> 00:16:56,704 太閤殿下が お築きになられた 豊臣の世の行く末は➡ 181 00:16:56,704 --> 00:17:00,704 この一戦に懸かっております! (一同)おう! 182 00:17:02,576 --> 00:17:06,046 (秀秋)伏見城を 攻める事になってしもうた。➡ 183 00:17:06,046 --> 00:17:10,918 戦の采配など もう勘弁してほしいわ。 184 00:17:10,918 --> 00:17:14,388 (江雪斎) それなら やめておかれませ。 断れる訳なかろう。 185 00:17:14,388 --> 00:17:21,088 (江雪斎)では 戦うと見せかけ なるべく動かぬ事。 186 00:17:22,730 --> 00:17:28,030 そっちの方が難しいわ。 気が めいる。 187 00:17:31,338 --> 00:17:33,674 金吾様。 188 00:17:33,674 --> 00:17:36,674 何じゃ? 189 00:17:38,546 --> 00:17:43,350 実は 拙僧➡ 190 00:17:43,350 --> 00:17:48,650 徳川内府より 間者として 送り込まれた者でござる。 191 00:17:53,360 --> 00:17:57,231 (春)春は 安房守様より➡ 192 00:17:57,231 --> 00:18:01,702 頃合いを見て 上田に向かうように 言われております。 193 00:18:01,702 --> 00:18:06,373 真田殿は 上杉に寝返る気か。 194 00:18:06,373 --> 00:18:09,710 表返るのだそうです。 195 00:18:09,710 --> 00:18:14,381 大坂は 石田方が抑えた。 196 00:18:14,381 --> 00:18:20,681 お前たちは わしのところへおれば 何の心配もない。 197 00:18:22,256 --> 00:18:26,256 笑っておるのか? 198 00:18:30,397 --> 00:18:36,003 父上が お元気になられています。 199 00:18:36,003 --> 00:18:42,676 ♬~ 200 00:18:42,676 --> 00:18:44,612 石田三成は➡ 201 00:18:44,612 --> 00:18:51,112 大坂にいた大名たちの家族を 大坂城に集めて 人質とした。 202 00:18:53,320 --> 00:19:01,120 この時 大坂城にいた阿茶局は 混乱に乗じて 城を脱出している。 203 00:19:04,365 --> 00:19:08,702 (春)母上様 お急ぎ下さい。 そう せかさんでも。 204 00:19:08,702 --> 00:19:12,039 刑部様のご家来衆が 守って下さるのでしょう? 205 00:19:12,039 --> 00:19:14,708 人質である事には 代わりございませんから。 206 00:19:14,708 --> 00:19:18,579 そうなのですか? 真田が決して裏切らぬよう➡ 207 00:19:18,579 --> 00:19:21,482 私たちは 豊臣の人質にされるんです。 208 00:19:21,482 --> 00:19:24,282 聞いておりませぬ! 209 00:19:26,320 --> 00:19:29,620 あちらの空に煙が上がっています。 210 00:19:31,191 --> 00:19:33,661 (きり)あれは…。 211 00:19:33,661 --> 00:19:36,563 細川屋敷の方角でございます! 212 00:19:36,563 --> 00:19:40,834 私 ちょっと見てまいります。 213 00:19:40,834 --> 00:19:43,504 (燃える音) (玉)ベネジイタにて わたらせたもう。 214 00:19:43,504 --> 00:19:47,341 (きり)玉様! 早く逃げないと! 215 00:19:47,341 --> 00:19:50,244 (玉)殿様から 仰せつかっているのです。 216 00:19:50,244 --> 00:19:53,514 もし 人質に 取られるような事があれば➡ 217 00:19:53,514 --> 00:19:57,685 屋敷に火を放ち 自害せよと。 218 00:19:57,685 --> 00:19:59,720 お命を粗末にしてはなりません! 219 00:19:59,720 --> 00:20:03,023 玉様には もっと いろいろ 教えて頂きたい事がございます! 220 00:20:03,023 --> 00:20:05,926 早く! 221 00:20:05,926 --> 00:20:08,362 嫌です。 マリアに御礼を…。 222 00:20:08,362 --> 00:20:11,699 だったら 早く ご自害なされば いいではないですか! 223 00:20:11,699 --> 00:20:16,370 切支丹は 自ら 命を絶っては いけないのです。 224 00:20:16,370 --> 00:20:19,707 ああ もう! 切支丹が分からない! 225 00:20:19,707 --> 00:20:21,707 ごめんなさい! 226 00:20:23,577 --> 00:20:26,580 う~ん! 案外重い! 227 00:20:26,580 --> 00:20:30,350 少しは 力 出して下さいよ! 228 00:20:30,350 --> 00:20:38,058 ♬~ 229 00:20:38,058 --> 00:20:40,728 ≪(家臣)奥方様! 230 00:20:40,728 --> 00:20:48,402 ♬~ 231 00:20:48,402 --> 00:20:51,071 頼みます。 232 00:20:51,071 --> 00:20:53,071 ≪(家臣)御免! 233 00:21:03,083 --> 00:21:05,986 急いで。 234 00:21:05,986 --> 00:21:10,424 (兵士)いたぞ! (兵士)あそこじゃ! 235 00:21:10,424 --> 00:21:17,197 ♬~ 236 00:21:17,197 --> 00:21:19,133 佐助! 237 00:21:19,133 --> 00:21:32,045 ♬~ 238 00:21:32,045 --> 00:21:35,082 (こう) 細川屋敷が燃えているそうです。 239 00:21:35,082 --> 00:21:39,920 石田様は 人質を殺すおつもりか。 240 00:21:39,920 --> 00:21:41,920 まさか。 241 00:21:43,657 --> 00:21:47,594 私の父は 徳川の家臣。 242 00:21:47,594 --> 00:21:51,231 このままでは 命が危ない。 逃げましょう! 243 00:21:51,231 --> 00:21:53,734 子どもたちに すぐに支度をさせなさい。 244 00:21:53,734 --> 00:21:56,069 ど… どちらへ? 245 00:21:56,069 --> 00:21:59,573 沼田に決まっているでしょう! 急いで! 246 00:21:59,573 --> 00:22:02,075 はい。 247 00:22:02,075 --> 00:22:04,978 (三成)細川屋敷が? (島)既に火は消し止めました。 248 00:22:04,978 --> 00:22:07,678 なぜ そんな事になった? 249 00:22:11,418 --> 00:22:15,418 (島)細川屋敷から 逃げ出す者たちを捕らえました。 250 00:22:18,292 --> 00:22:20,427 お前は…。 石田様! 251 00:22:20,427 --> 00:22:22,362 (三成)これは 真田の者だ。 解いてやれ。 252 00:22:22,362 --> 00:22:25,299 (島)はっ! 253 00:22:25,299 --> 00:22:28,101 (吉継)何ゆえ 細川屋敷にいた? 254 00:22:28,101 --> 00:22:30,771 話せば 長くなりますよ。 (三成)もういい。 255 00:22:30,771 --> 00:22:34,374 玉殿は どうなった? 256 00:22:34,374 --> 00:22:39,046 亡くなられました。 細川様は 人質になるなら➡ 257 00:22:39,046 --> 00:22:42,716 屋敷に火をかけ 自害せよと 命じられたそうです。 258 00:22:42,716 --> 00:22:45,052 なんという事だ! 259 00:22:45,052 --> 00:22:49,389 まずいな。 人質を死なせた事が広まれば➡ 260 00:22:49,389 --> 00:22:53,260 人心が離れ 敵側につく大名も現れる。 261 00:22:53,260 --> 00:22:55,260 すぐに戻る。 262 00:22:57,264 --> 00:22:59,566 (吉継)佐助と申したな。 263 00:22:59,566 --> 00:23:04,738 上杉討伐に向かっている安房守に 密書を届けてくれ。 何日かかる? 264 00:23:04,738 --> 00:23:08,075 4日と半日。 265 00:23:08,075 --> 00:23:13,747 石田治部と大谷刑部が 挙兵を企てておるそうじゃ。 266 00:23:13,747 --> 00:23:15,747 (正純)まさか! 267 00:23:18,085 --> 00:23:21,755 佐和山に引っ込んだ石田治部は もはや 死に体。 268 00:23:21,755 --> 00:23:27,755 刑部は 病人にございます。 お気に留める事もございますまい。 269 00:23:33,700 --> 00:23:36,036 気になる。 270 00:23:36,036 --> 00:23:39,706 上方の動き 逐一 調べて 知らせよ。 271 00:23:39,706 --> 00:23:44,211 (正純)かしこまりました。 272 00:23:44,211 --> 00:23:50,017 わしは 戦場で 存分に働く事はかなわぬ。 273 00:23:50,017 --> 00:23:55,389 軍勢の采配は おぬしに任せる。 274 00:23:55,389 --> 00:23:59,059 して ご自身は どうされる? 275 00:23:59,059 --> 00:24:03,730 わしは これで➡ 276 00:24:03,730 --> 00:24:07,401 徳川内府と戦う。➡ 277 00:24:07,401 --> 00:24:10,701 そこに 絵地図があろう。 278 00:24:16,410 --> 00:24:20,080 (吉継)去就を はっきりと させていない諸国の大名たちを➡ 279 00:24:20,080 --> 00:24:22,416 こちら側に つかせる。 280 00:24:22,416 --> 00:24:25,319 そのための書状を これから書く。 281 00:24:25,319 --> 00:24:28,288 刑部殿の体が心配だ。 282 00:24:28,288 --> 00:24:31,692 祐筆は おらぬのですか? 283 00:24:31,692 --> 00:24:36,029 天下の行く末を決める大事な書状。 284 00:24:36,029 --> 00:24:39,729 人には任せられぬ。 285 00:24:41,368 --> 00:24:47,240 魂を込めて 私が考え➡ 286 00:24:47,240 --> 00:24:51,044 魂を込めて➡ 287 00:24:51,044 --> 00:24:54,081 私が書く。 288 00:24:54,081 --> 00:24:56,917 うっ! 289 00:24:56,917 --> 00:24:59,917 刑部殿。 290 00:25:01,755 --> 00:25:03,757 (吉継)「徳川内府の政は➡ 291 00:25:03,757 --> 00:25:07,594 亡き太閤殿下の御掟に背き その専横は目に余る」。 292 00:25:07,594 --> 00:25:11,294 しばし お待ちを。 時がない。 急げ。 293 00:25:13,066 --> 00:25:15,002 どうぞ。 「ついに➡ 294 00:25:15,002 --> 00:25:18,405 豊臣秀頼公は 内府を討ち取るべしと➡ 295 00:25:18,405 --> 00:25:21,742 老衆 奉行衆に しかと命じられた。➡ 296 00:25:21,742 --> 00:25:23,777 ついては 天下の安寧を守るために➡ 297 00:25:23,777 --> 00:25:27,080 貴殿のご同心 ご加勢を 願いたく候」。 298 00:25:27,080 --> 00:25:29,016 もう少し ゆっくりと。 299 00:25:29,016 --> 00:25:32,352 「見事 徳川内府を討ち果たした暁には➡ 300 00:25:32,352 --> 00:25:36,023 秀頼公の御名によって 望み次第の知行を➡ 301 00:25:36,023 --> 00:25:38,358 約するものなり」。 302 00:25:38,358 --> 00:25:40,358 (判を押す音) 303 00:25:42,029 --> 00:25:44,698 (吉継)「ついに 豊臣秀頼公は…。➡ 304 00:25:44,698 --> 00:25:48,568 貴殿のご同心…。 天下の安寧を守るために…。➡ 305 00:25:48,568 --> 00:25:52,039 内府を討ち取るべし」。 306 00:25:52,039 --> 00:25:59,039 ♬~ 307 00:26:08,588 --> 00:26:11,058 (吉継)じ… 治部…。 308 00:26:11,058 --> 00:26:14,928 この戦…。 (荒い息遣い) 309 00:26:14,928 --> 00:26:16,928 勝った…。 310 00:26:27,407 --> 00:26:30,107 刑部殿! 311 00:26:35,148 --> 00:26:38,018 7月19日。 312 00:26:38,018 --> 00:26:42,355 徳川秀忠が3万の兵を従え 江戸城を出立。 313 00:26:42,355 --> 00:26:48,228 同じ日 大坂では 宇喜多秀家と小早川秀秋が挙兵。 314 00:26:48,228 --> 00:26:56,903 ♬~ 315 00:26:56,903 --> 00:27:00,740 いざ 出陣じゃ~! 316 00:27:00,740 --> 00:27:03,543 (一同)おお~! 317 00:27:03,543 --> 00:27:08,043 天下分け目の大戦の 幕が切って落とされた。 318 00:27:10,317 --> 00:27:13,720 7月21日。 319 00:27:13,720 --> 00:27:19,059 徳川家康率いる3万の軍勢が 江戸をたった。 320 00:27:19,059 --> 00:27:21,728 同じ日 昌幸たちは➡ 321 00:27:21,728 --> 00:27:25,398 下野国 犬伏に陣を張った。 322 00:27:25,398 --> 00:27:29,069 (昌幸) いつをもって 上杉につくか。 323 00:27:29,069 --> 00:27:32,939 戦が始まり 我らに攻撃の命が下った刹那➡ 324 00:27:32,939 --> 00:27:37,344 上杉につくというのが 最も有効かと存じます。 325 00:27:37,344 --> 00:27:39,279 それだ。 326 00:27:39,279 --> 00:27:42,015 上杉には伝えておいた方が よいのではないか? 327 00:27:42,015 --> 00:27:45,315 すぐに 密使を送りましょう。 328 00:27:49,890 --> 00:27:53,360 (風の音) 329 00:27:53,360 --> 00:27:55,695 佐助! 330 00:27:55,695 --> 00:27:58,031 (風の音) 331 00:27:58,031 --> 00:28:00,031 どうぞ。 332 00:28:04,704 --> 00:28:08,041 石田治部が挙兵した。 石田様が!? 333 00:28:08,041 --> 00:28:11,378 刑部殿も加わってるそうじゃ。 334 00:28:11,378 --> 00:28:15,715 今日は 何日じゃ? 21日にございます。 335 00:28:15,715 --> 00:28:20,015 恐らく 今頃 伏見城攻めが始まっておる。 336 00:28:22,055 --> 00:28:23,990 早すぎるわ! 337 00:28:23,990 --> 00:28:28,395 ♬~ 338 00:28:28,395 --> 00:28:30,330 どういう事だ? 339 00:28:30,330 --> 00:28:33,667 父上は 徳川と上杉の戦が始まったら➡ 340 00:28:33,667 --> 00:28:37,337 即座に横合いから襲って 家康の首を取るおつもりでした。 341 00:28:37,337 --> 00:28:39,673 そのあとに 石田様が挙兵していれば➡ 342 00:28:39,673 --> 00:28:42,342 難なく 江戸まで攻め込めたはず。 どうなる? 343 00:28:42,342 --> 00:28:45,011 ここから 徳川が どう出るかでしょう。 344 00:28:45,011 --> 00:28:48,515 このまま 上杉と一戦交えるか 江戸に取って返すか。 345 00:28:48,515 --> 00:28:52,352 はたまた 西へ向かって 石田勢と ぶつかるか。 346 00:28:52,352 --> 00:28:55,021 いずれにしても 大戦になるな。 347 00:28:55,021 --> 00:28:57,691 その時 父上が どう出るか。 348 00:28:57,691 --> 00:29:07,391 ♬~ 349 00:29:17,043 --> 00:29:19,379 父上。 350 00:29:19,379 --> 00:29:24,050 源三郎 源次郎 来てくれ。 (2人)はっ。 351 00:29:24,050 --> 00:29:25,986 ほかの者は 近づけるな。 352 00:29:25,986 --> 00:29:27,986 かしこまりました! 353 00:29:36,997 --> 00:29:39,899 一日二日で終わる戦ではない。 354 00:29:39,899 --> 00:29:43,870 この先 2年 3年…。 355 00:29:43,870 --> 00:29:48,570 いや 下手したら 10年続くだろう。 356 00:29:50,543 --> 00:29:53,543 よく聞け 息子たち。 357 00:29:55,348 --> 00:30:02,222 これより 我らは 上田へ戻り 城に籠もる。 358 00:30:02,222 --> 00:30:06,059 上杉に加勢するという話は…。 一旦 忘れる。 359 00:30:06,059 --> 00:30:10,697 では 徳川に残るという事ですか? 360 00:30:10,697 --> 00:30:15,368 徳川とは これをもって 縁を切る。 361 00:30:15,368 --> 00:30:19,239 とはいえ 豊臣につく訳ではないぞ。 362 00:30:19,239 --> 00:30:22,242 真田は どちらにもつかん。 363 00:30:22,242 --> 00:30:25,712 上田城に籠もり 守りを固める。 364 00:30:25,712 --> 00:30:29,582 攻めてきた相手が敵じゃ。 365 00:30:29,582 --> 00:30:33,586 その後は どうされるのです? 366 00:30:33,586 --> 00:30:37,724 世は 再び 乱れる。 367 00:30:37,724 --> 00:30:40,627 日の本中の至る所で 大名たちが➡ 368 00:30:40,627 --> 00:30:45,065 徳川方と豊臣方に分かれ ぶつかる。 369 00:30:45,065 --> 00:30:51,404 1~2年も続けば 兵は疲れ 士気は下がるだろう。 370 00:30:51,404 --> 00:30:55,075 それを見計らって わしは一気に➡ 371 00:30:55,075 --> 00:31:00,375 甲斐と信濃を手に入れる。 372 00:31:02,949 --> 00:31:04,949 どうじゃ? 373 00:31:14,094 --> 00:31:17,764 果たして 父上のお考えどおりに なりましょうか。 374 00:31:17,764 --> 00:31:19,699 何だと? 375 00:31:19,699 --> 00:31:23,636 今や 合戦の成り立ちは 大きく変わりました。 376 00:31:23,636 --> 00:31:26,106 敵味方が巨大な力にまとまり➡ 377 00:31:26,106 --> 00:31:29,442 それが ひとところで 一気に ぶつかり合う。 378 00:31:29,442 --> 00:31:33,713 そうなったら この戦 案外 早く 決着がつくかもしれません。 379 00:31:33,713 --> 00:31:37,550 どれぐらいと見る? 長くても幾月か。 それは困る。 380 00:31:37,550 --> 00:31:41,421 徳川と豊臣 勝った方が次なる覇者となります。 381 00:31:41,421 --> 00:31:46,059 どちらにもつかぬという事は どちらも敵に回すという事。 382 00:31:46,059 --> 00:31:49,396 いずれが勝っても 真田の居場所は なくなります。 383 00:31:49,396 --> 00:31:51,331 その時は その時じゃ。 384 00:31:51,331 --> 00:31:54,234 徳川であれ 豊臣であれ 戦に勝ったあとは➡ 385 00:31:54,234 --> 00:31:57,070 今より はるかに大きな力を 手に入れています。 386 00:31:57,070 --> 00:32:00,407 太刀打ちなど できるはずがありません! 387 00:32:00,407 --> 00:32:02,909 その時は 上杉と伊達と手を組んで…。 388 00:32:02,909 --> 00:32:07,580 夢物語は もう終わりにして下さい 父上! 389 00:32:07,580 --> 00:32:09,580 源次郎…。 390 00:32:12,752 --> 00:32:15,752 申し訳ございません。 391 00:32:17,924 --> 00:32:20,427 どうすればよい? 392 00:32:20,427 --> 00:32:26,299 こうなったからには 徳川か豊臣か どちらかに賭けて➡ 393 00:32:26,299 --> 00:32:29,102 生き残るしかありません。 394 00:32:29,102 --> 00:32:40,713 ♬~ 395 00:32:40,713 --> 00:32:44,050 (三十郎)様子を見てこい。 誰も近づけるなと 殿が…。 396 00:32:44,050 --> 00:32:48,388 様子を見てくるだけだ。 佐助! 397 00:32:48,388 --> 00:32:52,058 (綱家)では 私が。 (作兵衛)おやめ下され。 398 00:32:52,058 --> 00:32:54,727 おやめ下され! 399 00:32:54,727 --> 00:33:07,307 ♬~ 400 00:33:07,307 --> 00:33:09,275 あっちへ行っておれ! 401 00:33:09,275 --> 00:33:23,756 ♬~ 402 00:33:23,756 --> 00:33:27,427 治部様が 毛利様を立て➡ 403 00:33:27,427 --> 00:33:31,097 秀頼公を奉じた事は 大きいと存じます。 404 00:33:31,097 --> 00:33:34,968 大坂城も 既に抑えておられます。 405 00:33:34,968 --> 00:33:39,372 豊臣に 賭けるしかないか…。 406 00:33:39,372 --> 00:33:42,041 それしかないかと。 407 00:33:42,041 --> 00:33:44,711 しかし わしが太閤の下で➡ 408 00:33:44,711 --> 00:33:48,381 長い間 我慢してきたのを 知っておるくせに。 409 00:33:48,381 --> 00:33:51,284 石田様は 父上を買っておられます。 410 00:33:51,284 --> 00:33:56,256 うまく 話を持っていけば 信濃 甲斐の大名にもなれます。 411 00:33:56,256 --> 00:34:00,393 しかし 豊臣が勝つとは限らんぞ。 412 00:34:00,393 --> 00:34:05,265 徳川内府は 長い時をかけて 多くの大名を取り込んできた。 413 00:34:05,265 --> 00:34:10,737 太閤殿下恩顧の大名たちでさえ 徳川につく者は多い。 414 00:34:10,737 --> 00:34:13,737 侮ってはならぬ。 415 00:34:20,747 --> 00:34:23,416 選べ。 416 00:34:23,416 --> 00:34:25,752 父上…。 417 00:34:25,752 --> 00:34:29,622 黒が徳川 朱が豊臣じゃ。 418 00:34:29,622 --> 00:34:31,622 ほれ。 419 00:34:34,561 --> 00:34:36,561 何すんじゃ。 420 00:34:39,032 --> 00:34:42,332 こういう事は もう よしましょう。 421 00:34:46,706 --> 00:34:49,706 私は決めました。 422 00:34:53,046 --> 00:34:56,746 私は決めました 父上。 423 00:34:58,918 --> 00:35:02,555 私は決めた! 424 00:35:02,555 --> 00:35:04,855 源三郎…。 425 00:35:08,061 --> 00:35:10,361 源次郎。 426 00:35:11,931 --> 00:35:15,631 お前と父上は 豊臣につけ。 427 00:35:18,404 --> 00:35:20,907 俺は 徳川に残る。 お待ち下さい…。 428 00:35:20,907 --> 00:35:23,707 それが最善の道だ! 429 00:35:25,411 --> 00:35:31,217 いずれが勝っても 真田は残る。 430 00:35:31,217 --> 00:35:33,219 源三郎…。 431 00:35:33,219 --> 00:35:37,523 しかし 敵味方に分かれるというのは…。 432 00:35:37,523 --> 00:35:39,459 そうではない。 433 00:35:39,459 --> 00:35:42,028 源次郎。 434 00:35:42,028 --> 00:35:47,900 我らは 決して 敵味方に分かれるのではない。 435 00:35:47,900 --> 00:35:51,371 豊臣が勝った時は➡ 436 00:35:51,371 --> 00:35:55,708 お前は あらゆる手を使って 俺を助けよ。 437 00:35:55,708 --> 00:36:01,047 そして もし 徳川が勝ったならば➡ 438 00:36:01,047 --> 00:36:06,047 俺は どんな手を使っても お前と父上を助けてみせる! 439 00:36:07,920 --> 00:36:14,060 これは 我ら親子3人が➡ 440 00:36:14,060 --> 00:36:16,729 いつの日か また➡ 441 00:36:16,729 --> 00:36:21,067 膝を突き合わせて 語り合う日のための策じゃ! 442 00:36:21,067 --> 00:36:29,742 ♬~ 443 00:36:29,742 --> 00:36:32,645 たとえ➡ 444 00:36:32,645 --> 00:36:39,352 徳川と豊臣に分かれても➡ 445 00:36:39,352 --> 00:36:43,652 常に 真田は 一つでございます! 446 00:36:49,362 --> 00:36:52,398 よき策じゃ。 447 00:36:52,398 --> 00:37:07,714 ♬~ 448 00:37:07,714 --> 00:37:13,414 兄上には 迷惑をかけっ放しです。 449 00:37:18,357 --> 00:37:21,260 まあな。 450 00:37:21,260 --> 00:37:24,564 だが これでよいのだ。 451 00:37:24,564 --> 00:37:29,068 俺は 最も徳川に近い。 452 00:37:29,068 --> 00:37:32,768 俺にしかできぬ事だ。 453 00:37:34,674 --> 00:37:38,544 まあ 我ら3人で➡ 454 00:37:38,544 --> 00:37:45,544 もう一度 徳川の大軍を相手に 一暴れしてみたかったがな。 455 00:37:50,223 --> 00:37:54,527 豊臣が勝てば 石田様が要となって➡ 456 00:37:54,527 --> 00:37:58,030 秀頼様を もり立てていかれるでしょう。 457 00:37:58,030 --> 00:38:05,705 徳川が勝てば 強大な力を得て もはや 上杉も敵ではない。 458 00:38:05,705 --> 00:38:11,705 どちらに転んでも 戦の世は終わります。 459 00:38:14,380 --> 00:38:19,680 これが 最後の戦いになるのだな。 460 00:38:21,254 --> 00:38:25,254 大事なのは その先。 461 00:38:26,959 --> 00:38:33,666 その先は 我らが 真田を 背負っていかねばなりません。 462 00:38:33,666 --> 00:38:38,337 内府様が勝てば 兄上が。 463 00:38:38,337 --> 00:38:42,637 治部様たちが勝てば 私が。 464 00:38:48,014 --> 00:38:52,885 ばば様の言葉を思い出すな。 465 00:38:52,885 --> 00:38:58,357 我らは この時のために➡ 466 00:38:58,357 --> 00:39:02,028 生まれてきたのかもしれぬ。 467 00:39:02,028 --> 00:39:04,728 はい…。 468 00:39:07,700 --> 00:39:10,536 いずれまた➡ 469 00:39:10,536 --> 00:39:15,041 3人で飲める日が来る事を 祈ろう。 470 00:39:15,041 --> 00:39:17,741 必ず。 471 00:39:19,712 --> 00:39:22,412 兄上…。 472 00:39:24,383 --> 00:39:27,720 何だ? 473 00:39:27,720 --> 00:39:38,664 ♬~ 474 00:39:38,664 --> 00:39:41,334 フフフ! 475 00:39:41,334 --> 00:39:55,348 ♬~ 476 00:39:55,348 --> 00:40:03,689 お前たちは 明日の朝早く ここをたち 上田へ向かえ。 477 00:40:03,689 --> 00:40:09,028 俺は ここで 徳川内府の到着を待ち➡ 478 00:40:09,028 --> 00:40:13,728 真田安房守が離反した事を伝える。 479 00:40:18,371 --> 00:40:23,709 父上の事 頼んだぞ! 480 00:40:23,709 --> 00:40:39,709 ♬~ 481 00:40:41,727 --> 00:40:47,066 「史記」に出てくる 韓信という武将をご存じですか? 482 00:40:47,066 --> 00:40:49,001 興味ない。 483 00:40:49,001 --> 00:40:53,406 これが実に父上に似ておるのです。 面白そうですね。 484 00:40:53,406 --> 00:40:56,309 「背水の陣」という言葉があるだろ。 485 00:40:56,309 --> 00:41:00,279 これは 韓信の策なのだが 意味を知っているか? 486 00:41:00,279 --> 00:41:02,415 川を背にして➡ 487 00:41:02,415 --> 00:41:05,751 背後には逃げられないように 布陣をする事ですよね。 488 00:41:05,751 --> 00:41:09,422 退路を断つ事で 兵は 死に物狂いで敵に向かう。 489 00:41:09,422 --> 00:41:11,757 そこに尋常ならざる力が生まれる。 490 00:41:11,757 --> 00:41:13,693 …と思うだろう。 491 00:41:13,693 --> 00:41:16,629 だが 大事なのは そこではないのだ。 492 00:41:16,629 --> 00:41:19,098 川を背にするという事は➡ 493 00:41:19,098 --> 00:41:22,435 敵もまた 背後に回れないという事じゃ。 494 00:41:22,435 --> 00:41:26,772 さすがは父上! その分 前方の敵に集中できる。 495 00:41:26,772 --> 00:41:29,108 なるほど! 筋が通っています! 496 00:41:29,108 --> 00:41:35,715 この話を読んだ時 俺は 韓信と父上が重なった。 497 00:41:35,715 --> 00:41:43,589 戦はな 兵たちの心を動かすのも 大事じゃが 一番肝心なのは➡ 498 00:41:43,589 --> 00:41:46,726 ここじゃ。 499 00:41:46,726 --> 00:41:50,396 しかも 韓信が すごいのは それだけではないのだ。 500 00:41:50,396 --> 00:41:54,266 ある大戦の折 川を背にして 陣を張った事で➡ 501 00:41:54,266 --> 00:41:58,270 敵は「こいつらは戦を知らぬ」と 油断した。 502 00:41:58,270 --> 00:42:00,573 総攻めをかけてきた敵に対し➡ 503 00:42:00,573 --> 00:42:05,411 韓信は 相手の背後に 忍ばせておいた伏兵を動かし➡ 504 00:42:05,411 --> 00:42:09,081 なんと 敵の城を 乗っ取ってしまったのだ。 505 00:42:09,081 --> 00:42:14,954 討ち死に覚悟の戦と思わせて 実は 勝つための戦だったのだ。 506 00:42:14,954 --> 00:42:18,090 父上のお考えに 通じるものがありますね。 507 00:42:18,090 --> 00:42:22,428 父上は 日の本の韓信だと 俺は思っている。 508 00:42:22,428 --> 00:42:27,099 だからこそ 父上の 突拍子もない策を聞いても➡ 509 00:42:27,099 --> 00:42:30,436 いつも 安心して それに従う事ができる。 510 00:42:30,436 --> 00:42:35,708 しかし わしに言わせれば 韓信は ばかだな。 511 00:42:35,708 --> 00:42:38,044 何ゆえ そう思われます? 512 00:42:38,044 --> 00:42:44,383 背水の陣のまことのねらいを 全て 見抜かれておるではないか。 513 00:42:44,383 --> 00:42:50,056 そんな事まで 書物に書かれては もう誰も背水の陣なんかできんわ。 514 00:42:50,056 --> 00:42:53,726 確かに そうだ。 さすがは 父上。 515 00:42:53,726 --> 00:42:59,598 (2人)アハハハハ! アハハハハ! 516 00:42:59,598 --> 00:43:01,600 さあ 兄上! 517 00:43:01,600 --> 00:43:04,370 これより ふたつきの後➡ 518 00:43:04,370 --> 00:43:10,070 真田軍と徳川軍は 上田で 再び 激突する。 519 00:43:11,744 --> 00:43:14,780 戸石城攻め この伊豆守にお任せ下され! 520 00:43:14,780 --> 00:43:16,916 (昌幸)戦に 情けは禁物じゃ。➡ 521 00:43:16,916 --> 00:43:19,418 思いっきり 怖がらせてやるのよ。 522 00:43:19,418 --> 00:43:22,321 徳川に刃向かう者は 全て 敵でございます! 523 00:43:22,321 --> 00:43:28,094 父と兄が本気で戦う事を 避けるには これしかない。 524 00:43:28,094 --> 00:43:31,094 放て~! 放て~! 525 00:43:32,932 --> 00:43:37,203 <真田一族 犬伏の別れの舞台となった➡ 526 00:43:37,203 --> 00:43:41,403 栃木県佐野市> 527 00:43:43,008 --> 00:43:46,912 <市内にある 唐沢山城。➡ 528 00:43:46,912 --> 00:43:53,652 戦国時代に築かれた高石垣が 今なお 残されています。➡ 529 00:43:53,652 --> 00:43:57,389 この地に さしかかった 真田一族に➡ 530 00:43:57,389 --> 00:44:02,389 その後の行く末を左右する 大きな決断がありました> 531 00:44:04,063 --> 00:44:09,363 <真田親子 3人だけの 真剣な話し合い> 532 00:44:10,936 --> 00:44:13,739 <その様子を見に来た家臣に➡ 533 00:44:13,739 --> 00:44:19,739 昌幸が下駄を投げつけたという 逸話が残されています> 534 00:44:22,081 --> 00:44:26,952 <この会談が行われたと伝わる 新町薬師堂。➡ 535 00:44:26,952 --> 00:44:32,952 地元の人々により 大切に保存されてきました> 536 00:44:35,628 --> 00:44:39,565 <昌幸 信繁は 石田方➡ 537 00:44:39,565 --> 00:44:43,702 信幸は 徳川方に…。➡ 538 00:44:43,702 --> 00:44:47,573 知略に優れた 真田一族ならではの➡ 539 00:44:47,573 --> 00:44:51,573 苦渋の決断でした> 540 00:45:34,053 --> 00:45:35,988 (お俊)お父っつぁん! 541 00:45:35,988 --> 00:45:39,858 <伝七の女房 お俊の父親 米次は➡ 542 00:45:39,858 --> 00:45:43,729 お俊が16の時 誤って人を殺めた罪で➡ 543 00:45:43,729 --> 00:45:47,066 島送りに処せられた。➡ 544 00:45:47,066 --> 00:45:50,736 そして 去年 伝七と お俊は➡ 545 00:45:50,736 --> 00:45:55,908 米次が島で死んだという知らせを 耳にした。➡ 546 00:45:55,908 --> 00:45:58,410 しかし…> (松蔵)米次じゃねえか!