1 00:00:33,304 --> 00:00:57,304 ♬~ 2 00:01:00,398 --> 00:03:07,198 ♬~ 3 00:03:32,316 --> 00:03:42,360 ♬~ 4 00:03:42,360 --> 00:03:46,660 (信之) さぞ ご無念であったであろう。 5 00:03:51,369 --> 00:03:54,669 (信繁)兄上。 6 00:04:01,712 --> 00:04:04,048 父上から これを。 7 00:04:04,048 --> 00:04:06,717 これまで 戦場で培ってきた➡ 8 00:04:06,717 --> 00:04:10,388 戦のしかた 勝ち方が全て この中にあると➡ 9 00:04:10,388 --> 00:04:14,258 父上は仰せでした。 10 00:04:14,258 --> 00:04:18,262 孫子の兵法にも匹敵する 貴重なものではないか! 11 00:04:18,262 --> 00:04:21,732 ご覧になって下さい。 12 00:04:21,732 --> 00:04:29,432 ♬~ 13 00:04:37,215 --> 00:04:40,017 凡人には 全く分からん。 14 00:04:40,017 --> 00:04:43,317 父上らしいとも言えますが。 15 00:04:52,029 --> 00:04:56,329 全部 こんな感じか? 全部 こんな感じです。 16 00:04:59,704 --> 00:05:03,040 父上が亡くなった事もあり➡ 17 00:05:03,040 --> 00:05:08,379 少しでも早く ご赦免頂けるよう これからも…。 18 00:05:08,379 --> 00:05:10,314 ん? 19 00:05:10,314 --> 00:05:13,050 兄上のお気持ちは うれしいのですが➡ 20 00:05:13,050 --> 00:05:14,986 これだけ長くおりますと➡ 21 00:05:14,986 --> 00:05:19,390 今の暮らしに 何の不満も なくなってしまいました。 22 00:05:19,390 --> 00:05:23,561 わしを気遣って そう言っておるのだな。 23 00:05:23,561 --> 00:05:25,596 いえ。 24 00:05:25,596 --> 00:05:28,733 ん? 皆も そうなのか? 25 00:05:28,733 --> 00:05:30,668 (春)旦那様といる間が多いので➡ 26 00:05:30,668 --> 00:05:33,704 ここに来られて 本当によかったと思うております。 27 00:05:33,704 --> 00:05:37,341 (きり)村の女の人たちに 縫い物を教えたりして➡ 28 00:05:37,341 --> 00:05:40,011 かなり満ち足りてるんですよ これが。 29 00:05:40,011 --> 00:05:43,881 (佐助)森で見つけた きのこです。 30 00:05:43,881 --> 00:05:45,883 梅と大助に至っては➡ 31 00:05:45,883 --> 00:05:48,352 ここでの暮らししか 知らない訳で➡ 32 00:05:48,352 --> 00:05:51,255 無理して 上田に戻らずとも…。 33 00:05:51,255 --> 00:05:57,361 しかし ここで 一生暮らすというのは…。 34 00:05:57,361 --> 00:05:59,397 どうなんだ? 大助。 35 00:05:59,397 --> 00:06:04,597 信濃や京 大坂へ 行ってみたくはないのか? 36 00:06:06,370 --> 00:06:10,041 こっちは こっちで なんとかやっておりますんで➡ 37 00:06:10,041 --> 00:06:13,377 さほど ご心配される事も ないと思いますよ。 38 00:06:13,377 --> 00:06:15,313 内記は どうしてる? 39 00:06:15,313 --> 00:06:19,050 父上が亡くなられたあと 追腹を切ろうとしましたが…。 40 00:06:19,050 --> 00:06:21,719 [ 回想 ] (内記)止めるでない! 41 00:06:21,719 --> 00:06:25,019 内記様! 内記 やめんか! 内記! 42 00:06:27,391 --> 00:06:30,691 (泣き声) 43 00:06:33,197 --> 00:06:39,670 父上とは わしらが 生まれる前からの仲だからな。 44 00:06:39,670 --> 00:06:44,542 (きり)ご心配なく。 すぐに元気になりますから。 45 00:06:44,542 --> 00:06:47,345 兄上こそ 大変なのではないですか? 46 00:06:47,345 --> 00:06:51,015 大名として 領内を まとめていくというのは。 47 00:06:51,015 --> 00:06:55,353 新たに 堀を作って 田に水を引かせたり➡ 48 00:06:55,353 --> 00:06:58,256 荒れ地を耕して 畑を広げたり➡ 49 00:06:58,256 --> 00:07:01,692 まあ やらねばならぬ事は 後を絶たぬ。 50 00:07:01,692 --> 00:07:03,628 休む暇もありませんね。 51 00:07:03,628 --> 00:07:07,031 まあ そういう地道な仕事の方が➡ 52 00:07:07,031 --> 00:07:09,367 わしには 向いておるのかもしれんが。 53 00:07:09,367 --> 00:07:12,270 お互い 納まるところに 納まったという事で➡ 54 00:07:12,270 --> 00:07:15,706 よろしいんではないでしょうか。 55 00:07:15,706 --> 00:07:30,254 ♬~ 56 00:07:30,254 --> 00:07:33,190 お子たちは 息災にしていますか? 57 00:07:33,190 --> 00:07:37,328 ああ なかなか頼もしく育っておる。 58 00:07:37,328 --> 00:07:43,000 大助は 少々 おとなしすぎはせぬか? 59 00:07:43,000 --> 00:07:46,871 私は 子を育てるという事が➡ 60 00:07:46,871 --> 00:07:49,340 どういう事か よく分かっておりません。 61 00:07:49,340 --> 00:07:51,275 父上という手本が あったではないか。 62 00:07:51,275 --> 00:07:54,011 私は ほったらかしでした。 63 00:07:54,011 --> 00:07:55,946 何を言うか。 64 00:07:55,946 --> 00:07:59,684 あれほど 父上に愛されておったのに。 65 00:07:59,684 --> 00:08:04,355 父上が愛しておられたのは 兄上です。 66 00:08:04,355 --> 00:08:08,693 幼い頃は わしは 叱られてばかりであった。 67 00:08:08,693 --> 00:08:13,030 愛されていた証しです。 68 00:08:13,030 --> 00:08:19,704 大人になってからは 事あるごとに 「お前は面白くない」と言われ➡ 69 00:08:19,704 --> 00:08:23,374 事が起きた時には いつも 蚊帳の外だ。 70 00:08:23,374 --> 00:08:27,044 兄上に何かあっては困るからです。 71 00:08:27,044 --> 00:08:29,947 そんな兄上が羨ましかった…。 72 00:08:29,947 --> 00:08:33,651 その言葉 そっくり お前に返す。 73 00:08:33,651 --> 00:08:36,554 (三十郎)私に言わせれば➡ 74 00:08:36,554 --> 00:08:42,326 大殿は どちらも愛しておられたと 思いますよ。 75 00:08:42,326 --> 00:08:47,665 大殿は 大殿なりに お二人を育て上げ➡ 76 00:08:47,665 --> 00:08:54,338 そして お二人とも 立派に お育ちになられた。 77 00:08:54,338 --> 00:08:58,843 大殿が立派な父親であったかは 何とも言えませんがね。 78 00:08:58,843 --> 00:09:02,680 口が過ぎるぞ。 失礼しました。 79 00:09:02,680 --> 00:09:05,349 子育ては 人それぞれ。 80 00:09:05,349 --> 00:09:12,022 自分に合ったやり方を 見つけるしかないのかもしれんな。 81 00:09:12,022 --> 00:09:16,360 兄上 一つ お願いがあるのですが。 82 00:09:16,360 --> 00:09:18,660 申してみよ。 83 00:09:23,701 --> 00:09:28,372 ここでの暮らし 何の不自由もない と申しましたが➡ 84 00:09:28,372 --> 00:09:31,642 あれは うそです。 85 00:09:31,642 --> 00:09:36,514 借金が かさみ かなり 暮らしは きついです。 86 00:09:36,514 --> 00:09:39,316 仕送りが足らぬか。 87 00:09:39,316 --> 00:09:41,986 浅野家からも お手当があると聞いておるが。 88 00:09:41,986 --> 00:09:47,658 実は 父上が生きておられる間は みじめな思いをさせぬよう➡ 89 00:09:47,658 --> 00:09:50,327 暮らしぶりだけは 無理をしてきました。 90 00:09:50,327 --> 00:09:55,199 そうであったか。 その付けが回ってきました。 91 00:09:55,199 --> 00:10:00,971 きりは 北政所様の侍女をしていた 腕を生かして 村で縫い物を教え➡ 92 00:10:00,971 --> 00:10:02,907 佐助も 若い衆を相手に➡ 93 00:10:02,907 --> 00:10:06,510 忍びの小技を指南して 小遣い稼ぎを。 94 00:10:06,510 --> 00:10:09,547 しかし 焼け石に水。 95 00:10:09,547 --> 00:10:12,316 分かった。 なんとかしよう。 96 00:10:12,316 --> 00:10:14,385 こんな事 お願いして 申し訳ありません。 97 00:10:14,385 --> 00:10:18,885 これ以上 ひもじい思いはさせん。 98 00:10:20,691 --> 00:10:23,027 2~3日 泊まっていかれますか? 99 00:10:23,027 --> 00:10:25,362 明日の朝 たつ。 100 00:10:25,362 --> 00:10:28,265 急ぎ 京へ上らねばならんのだ。 101 00:10:28,265 --> 00:10:31,702 高台院様に 取り次いでくれるお人を➡ 102 00:10:31,702 --> 00:10:35,539 三十郎が見つけてきてくれてな。 どうか その件は お忘れ下さい。 103 00:10:35,539 --> 00:10:39,376 やらせてくれ。 いつになるか分からんが➡ 104 00:10:39,376 --> 00:10:44,376 また 皆で暮らすのが わしの願いなのだ。 105 00:10:49,720 --> 00:10:55,392 (通)幾たびも おいでを頂きながら 申し訳ないんどすけど…。➡ 106 00:10:55,392 --> 00:10:59,730 高台院様は 俗世を離れて➡ 107 00:10:59,730 --> 00:11:04,068 もはや めったな事では 人には お会いになりまへん。 108 00:11:04,068 --> 00:11:06,003 さようですか…。 109 00:11:06,003 --> 00:11:09,406 遠路はるばる お越しやしたのに➡ 110 00:11:09,406 --> 00:11:12,906 お役に立てんと堪忍しとくれやす。 111 00:11:17,081 --> 00:11:22,419 実は それがしが ここを訪れるのは➡ 112 00:11:22,419 --> 00:11:27,291 それだけが理由ではないのです。 113 00:11:27,291 --> 00:11:33,697 あなたと こうして 時を過ごしていると➡ 114 00:11:33,697 --> 00:11:38,035 実に 心が落ち着く。 115 00:11:38,035 --> 00:11:43,908 そうやろね。 皆 そう言うてくれはります。 116 00:11:43,908 --> 00:11:50,047 また 参ってもよろしいですか…? 117 00:11:50,047 --> 00:11:55,386 男の衆は 家の外でも中でも➡ 118 00:11:55,386 --> 00:11:59,056 えろう気を張って 生きてはります。 119 00:11:59,056 --> 00:12:03,727 うちといてて お心が晴れるのなら➡ 120 00:12:03,727 --> 00:12:08,399 いつでも お越しやす。 121 00:12:08,399 --> 00:12:11,099 ありがたい! 122 00:12:12,736 --> 00:12:15,406 和歌は たしなまれますか? 123 00:12:15,406 --> 00:12:18,309 得手ではない。 124 00:12:18,309 --> 00:12:23,280 次は 和歌を お教え致しましょう。 125 00:12:23,280 --> 00:12:27,017 待ち遠しゅうござる。 126 00:12:27,017 --> 00:12:29,420 大助の元服も遠くない。 127 00:12:29,420 --> 00:12:33,023 傅役を務めてほしいのだが。 128 00:12:33,023 --> 00:12:36,694 (内記)私が でございますか? 129 00:12:36,694 --> 00:12:40,564 私には 父親らしい事が何一つできぬ。 130 00:12:40,564 --> 00:12:44,864 大助を 一人前の男に 育て上げてやってくれ。 131 00:12:47,705 --> 00:12:54,044 身に余る誉れにございますが 私なんぞに…。 132 00:12:54,044 --> 00:12:58,382 お前しかおらぬのだ。 頼む。 133 00:12:58,382 --> 00:13:02,720 ♬~ 134 00:13:02,720 --> 00:13:09,020 (内記)大殿様は よ~く仰せでござった。 135 00:13:11,395 --> 00:13:19,095 この盤面には 戦の全てがあると。 136 00:13:20,738 --> 00:13:24,738 心して かかられよ。 137 00:13:28,078 --> 00:13:30,078 (せきばらい) 138 00:13:32,683 --> 00:13:38,555 囲碁というものを ひと言で表すならば➡ 139 00:13:38,555 --> 00:13:44,555 碁盤は土地 石は杭! 140 00:13:47,698 --> 00:13:50,601 (内記)相手に四方を囲まれたら➡ 141 00:13:50,601 --> 00:13:54,601 取られてしまうのは まさに戦と同じ! 142 00:13:56,373 --> 00:14:01,245 徳川家康は 江戸の屋敷に 大名の家族を住まわせ➡ 143 00:14:01,245 --> 00:14:05,382 大名たちに 領国との間を行き来させた。 144 00:14:05,382 --> 00:14:08,719 参勤交代の原型である。 145 00:14:08,719 --> 00:14:11,055 (薫)要は人質ですよ。 146 00:14:11,055 --> 00:14:14,725 とうとう その宿命には 抗えなかったという事。 147 00:14:14,725 --> 00:14:18,062 (松)だけど 江戸は 住みよいではないですか。 148 00:14:18,062 --> 00:14:21,732 住みよいとか 住みよくないではないのです。 149 00:14:21,732 --> 00:14:25,069 ここが 合うか合わぬか。 150 00:14:25,069 --> 00:14:31,875 こちらの懐紙は硬くていけません。 やはり 京のものに限ります。 151 00:14:31,875 --> 00:14:33,877 (稲)まことでございますね。 152 00:14:33,877 --> 00:14:37,014 ねえ この先 どうなってしまうの? 153 00:14:37,014 --> 00:14:40,050 このまま 徳川様の世になってしまうの? 154 00:14:40,050 --> 00:14:42,820 (茂誠)関ヶ原から 目立った戦もないし➡ 155 00:14:42,820 --> 00:14:44,755 多分 そうなるんだろうなあ。 156 00:14:44,755 --> 00:14:47,658 徳川様に お任せしていれば 大丈夫です。 157 00:14:47,658 --> 00:14:50,561 きっと 住みよい世の中になります。 158 00:14:50,561 --> 00:14:54,198 茂誠殿。 今度 源三郎が京へ行った時➡ 159 00:14:54,198 --> 00:14:57,034 よい懐紙を買ってくるように 伝えておくれ。 160 00:14:57,034 --> 00:14:58,969 かしこまりました。 161 00:14:58,969 --> 00:15:03,707 母上は 世の流れよりも 顔の脂の事が大事みたい。 162 00:15:03,707 --> 00:15:06,707 当たり前です。 ハハハハ! 163 00:15:08,378 --> 00:15:12,078 (こう)すえ様が お見えです。 (松)すえ! 164 00:15:14,551 --> 00:15:18,055 (作兵衛)ご挨拶。 お久しゅうございます。 165 00:15:18,055 --> 00:15:24,728 そうそう すえに 私の扇を見せる 約束をしていたのです。 166 00:15:24,728 --> 00:15:28,065 おすえ じゃあな。 小父上! 167 00:15:28,065 --> 00:15:32,765 (茂誠)あなたも おいでなさい。 いえいえ 滅相もない! 168 00:15:35,339 --> 00:15:39,209 (すえ)あっ! どれもこれも 私が京にいた時➡ 169 00:15:39,209 --> 00:15:44,014 親しくして下さったお公家方から 頂いたものです。 170 00:15:44,014 --> 00:15:46,850 ばば様のお父上は 公家の中でも➡ 171 00:15:46,850 --> 00:15:49,353 とりわけ偉いお方と聞きました。 (せきばらい) 172 00:15:49,353 --> 00:15:53,223 菊亭晴季[外:1E3E86471108B07367CC8A2EE651BA7D]。 菊亭? 173 00:15:53,223 --> 00:15:58,362 右大臣まで務められたのよ。 知らなかった! 174 00:15:58,362 --> 00:16:03,700 これは 万里小路輔麻呂様から 頂いた扇ね。 175 00:16:03,700 --> 00:16:10,040 若い頃は 大層 お公家様の間で もてはやされたとか。 176 00:16:10,040 --> 00:16:13,710 それが 小県の父上のもとに嫁がれて➡ 177 00:16:13,710 --> 00:16:17,581 あんまり 田舎なので 驚いたんですって。 178 00:16:17,581 --> 00:16:23,053 殿は すてきな方でしたけどね。 179 00:16:23,053 --> 00:16:28,353 それは それは 凜々しい 若武者ぶりでございました。 180 00:16:29,927 --> 00:16:32,927 目に浮かぶなあ! 181 00:16:34,998 --> 00:16:37,334 (松)すえ。 182 00:16:37,334 --> 00:16:41,839 すえにも 京のお公家の血が 流れてるんですよ。➡ 183 00:16:41,839 --> 00:16:43,874 忘れてはなりませんよ。 はい。 184 00:16:43,874 --> 00:16:50,174 これは 大炊御門頼盛様から頂いた扇ね。 185 00:16:52,015 --> 00:16:55,352 真田昌幸の妻 薫は➡ 186 00:16:55,352 --> 00:17:01,652 夫が死んだ2年後 江戸にて この世を去る。 187 00:17:12,703 --> 00:17:21,378 ♬~ 188 00:17:21,378 --> 00:17:23,313 参りました。 189 00:17:23,313 --> 00:17:26,250 勝った! 190 00:17:26,250 --> 00:17:29,950 弱いですなあ 若は! ハハハハハハ! 191 00:17:35,893 --> 00:17:38,161 ハハハハハ! 192 00:17:38,161 --> 00:17:40,998 お梅様 よろしく。 193 00:17:40,998 --> 00:17:45,335 はい。 まずは 針に 糸を くるくるくると巻きつけて➡ 194 00:17:45,335 --> 00:17:47,671 しゅっと抜いて ぽちっと止めたら➡ 195 00:17:47,671 --> 00:17:50,574 これを裏側から つ~っと突き刺して➡ 196 00:17:50,574 --> 00:17:53,010 表から ぷすりと刺す。➡ 197 00:17:53,010 --> 00:17:56,346 つ~っと裏側から突き刺し 表から ぷすり。 198 00:17:56,346 --> 00:18:01,685 この繰り返しです。 さあ やってみましょう!➡ 199 00:18:01,685 --> 00:18:03,985 さあ! 200 00:18:07,024 --> 00:18:11,361 (2人)えいっ! (佐助)うん。 201 00:18:11,361 --> 00:18:13,297 次! (2人)えいっ! 202 00:18:13,297 --> 00:18:15,232 うん。 203 00:18:15,232 --> 00:18:17,534 次! えいっ! 204 00:18:17,534 --> 00:18:22,372 うん。 じゃあ 次は もっと素早くじゃ! 205 00:18:22,372 --> 00:18:27,210 (子どもたち)はい! もう一度! 206 00:18:27,210 --> 00:18:35,410 ♬~ 207 00:18:46,563 --> 00:18:51,535 裏山で よい湧き水を見つけた。 これで 畑が枯れる事もない。 208 00:18:51,535 --> 00:18:55,005 (きり)兄は 9万5,000石の大名で➡ 209 00:18:55,005 --> 00:18:59,676 弟は ちっぽけな青物畑で 汗水たらす。 210 00:18:59,676 --> 00:19:03,976 その差は いかに…。 分相応というものさ。 211 00:19:05,849 --> 00:19:08,752 (崩れる音) あっ! ああ~! 212 00:19:08,752 --> 00:19:10,721 (きり)ちょっと 作りが甘いんじゃないですか。 213 00:19:10,721 --> 00:19:14,024 きり ちょっと そこ 縛ってくれ。 ああ もう! 214 00:19:14,024 --> 00:19:16,024 早く! 215 00:19:17,694 --> 00:19:19,629 もう 何だ これ! 何をやるか 分かってるか? 216 00:19:19,629 --> 00:19:21,629 分かってます。 217 00:19:23,567 --> 00:19:26,370 父上様…。 218 00:19:26,370 --> 00:19:29,706 あ… 自分でやって下さいよ! 219 00:19:29,706 --> 00:19:33,577 ぬれちゃったじゃないですか! 220 00:19:33,577 --> 00:19:37,814 あっ 大八様~! 221 00:19:37,814 --> 00:19:41,651 きりさんですよ。 なかなか難しいものだな。 222 00:19:41,651 --> 00:19:45,989 兄上様から 荷が届きました。 223 00:19:45,989 --> 00:19:57,000 ♬~ 224 00:19:57,000 --> 00:19:59,036 今月も そばか…。 225 00:19:59,036 --> 00:20:01,671 どういう おつもりなんでしょうか? 226 00:20:01,671 --> 00:20:05,342 ひもじい思いはさせぬと 兄上は約束された。 227 00:20:05,342 --> 00:20:07,677 こういう事ではなかったのだが…。 228 00:20:07,677 --> 00:20:12,349 大助も大八も 朝夕 そばがきばかりでは➡ 229 00:20:12,349 --> 00:20:15,649 育ち盛りだというのに 心配です。 230 00:20:31,701 --> 00:20:35,701 よかったら。 すみません。 231 00:20:48,051 --> 00:20:52,389 源次郎様は どうお考えなんですかねえ。 232 00:20:52,389 --> 00:20:56,726 このまま ここで 終わるおつもりなんでしょうか? 233 00:20:56,726 --> 00:20:59,629 まだ そんな歳じゃねえでしょう。 234 00:20:59,629 --> 00:21:02,599 お若いのに もったいないですって。 235 00:21:02,599 --> 00:21:06,069 俺 あの人が本気出すなら やりますよ。➡ 236 00:21:06,069 --> 00:21:09,406 どこまででも ついていきますよ。 237 00:21:09,406 --> 00:21:14,244 俺 あの人 見てると 何か もう イライラしちまうんだ。 238 00:21:14,244 --> 00:21:18,415 兄貴なんかに 負けちゃ駄目だっての! 239 00:21:18,415 --> 00:21:21,751 ここだけの話ですが あそこの兄貴➡ 240 00:21:21,751 --> 00:21:25,088 真面目なだけで くそ面白くもないじゃないですか。 241 00:21:25,088 --> 00:21:29,426 一所懸命なのは分かるけど 人として つまらねえですから。 242 00:21:29,426 --> 00:21:34,030 一緒にいると 3つ数える間に飽きちまうんだ。 243 00:21:34,030 --> 00:21:36,366 源次郎様には もう一度➡ 244 00:21:36,366 --> 00:21:39,269 日の当たる所に 出ていって頂きたいんですよ。 245 00:21:39,269 --> 00:21:42,038 ここで 一生終えるお方じゃねえ。 246 00:21:42,038 --> 00:21:45,375 あの くそ面白くもねえ兄上が あんないい思いしてるってえのに。 247 00:21:45,375 --> 00:21:48,575 佐助! ちょっといいか? はっ。 248 00:21:53,717 --> 00:21:57,587 これから 村に行って 商いをしてくる。 (きり)商い? 249 00:21:57,587 --> 00:22:02,392 そば粉を売って 金を稼ぐ。 そばがき ゆで上がりました~。 250 00:22:02,392 --> 00:22:06,263 また たくさん ゆでたこと! 251 00:22:06,263 --> 00:22:09,266 これを食べて 味を知ってもらい その場で売りつける。 252 00:22:09,266 --> 00:22:11,401 信州名物。 253 00:22:11,401 --> 00:22:13,436 きっと 珍しがって 買ってくれるに違いない。 254 00:22:13,436 --> 00:22:16,740 一緒に来てくれ。 はっ。 売れますかねえ。 255 00:22:16,740 --> 00:22:21,411 しっかり 商って下さいね! 256 00:22:21,411 --> 00:22:24,447 信州名物 そばでござる! 257 00:22:24,447 --> 00:22:29,085 一度食べたら 癖になる 信州名物のそばは いかがかな? 258 00:22:29,085 --> 00:22:32,956 (きり)ほら みんな 集まって! 食べ方は 造作もない。 259 00:22:32,956 --> 00:22:36,359 このそば粉を 水でこねて ゆでるだけ。 260 00:22:36,359 --> 00:22:41,698 こちらが信州名物 そば粉で作った そばがきでございま~す! 261 00:22:41,698 --> 00:22:45,035 さあ 一口! (きり)だまされたと思って! 262 00:22:45,035 --> 00:22:51,208 味よしのそば めされ候え。 263 00:22:51,208 --> 00:22:53,877 京や大坂で買えば 20文のところを➡ 264 00:22:53,877 --> 00:22:58,048 今回は 日頃 お世話になっている 村の衆に 10文で お分け致そう! 265 00:22:58,048 --> 00:23:00,748 10文…。 (一同)10文…。 266 00:23:05,388 --> 00:23:10,260 味よしのそば。 267 00:23:10,260 --> 00:23:18,935 (3人)めされ候え めされ候え。 268 00:23:18,935 --> 00:23:29,235 ♬~ 269 00:23:36,019 --> 00:23:40,319 はい わしの勝ち! ハハハハハ! 270 00:23:50,567 --> 00:23:54,871 もう少し売れてもよいと 思ったんだがな…。 271 00:23:54,871 --> 00:23:59,376 (きり)やっぱり そばがきって 人を選ぶんですよね。➡ 272 00:23:59,376 --> 00:24:02,045 慣れれば おいしいんだけど。 273 00:24:02,045 --> 00:24:04,948 それなら 細く切って…。 274 00:24:04,948 --> 00:24:09,219 味に なじみがないなら 同じか…。 275 00:24:09,219 --> 00:24:12,055 (ため息) 276 00:24:12,055 --> 00:24:15,392 そばがきを細く切ったもの➡ 277 00:24:15,392 --> 00:24:19,262 いわゆる 現代の形のそばが 全国的に定着するのは➡ 278 00:24:19,262 --> 00:24:24,067 もう少し 先の話である。 279 00:24:24,067 --> 00:24:28,938 ♬~ 280 00:24:28,938 --> 00:24:30,940 (春)お帰りなさいませ。 281 00:24:30,940 --> 00:24:34,344 商いというのは 難しいものだな。 282 00:24:34,344 --> 00:24:37,681 私が作った そばがきが おいしくなかったのでしょう。 283 00:24:37,681 --> 00:24:40,350 そういう事ではない。 284 00:24:40,350 --> 00:24:49,359 ♬~ 285 00:24:49,359 --> 00:24:52,028 お前を連れていかなかったのは➡ 286 00:24:52,028 --> 00:24:54,698 お前に商人のまねを させたくはなかったからだ。 287 00:24:54,698 --> 00:24:57,367 きりさんは いいんですね。 288 00:24:57,367 --> 00:24:59,667 きりさんは。 289 00:25:02,038 --> 00:25:07,038 いつだったか 言うておったろう。 きりの事は どうでもいいと。 290 00:25:10,380 --> 00:25:14,250 分かった。 あいつには 暇を出す。 291 00:25:14,250 --> 00:25:17,053 私が追い出したようになります。 292 00:25:17,053 --> 00:25:21,391 いいんです。 申し訳ございませんでした。 293 00:25:21,391 --> 00:25:27,731 ♬~ 294 00:25:27,731 --> 00:25:29,666 (破る音) 295 00:25:29,666 --> 00:25:41,277 ♬~ 296 00:25:41,277 --> 00:25:43,277 (ため息) 297 00:25:45,682 --> 00:25:49,018 面倒くさい人。 そう言うな。 298 00:25:49,018 --> 00:25:51,354 何を今更って思いますけどね。 299 00:25:51,354 --> 00:25:53,690 どんなに長く 私といても➡ 300 00:25:53,690 --> 00:25:57,026 私と お前が出会ってからの年月を 越える事はできない。 301 00:25:57,026 --> 00:25:59,863 それが分かったのではないか。 当たり前じゃないですか。 302 00:25:59,863 --> 00:26:02,899 まあ そう言うな。 303 00:26:02,899 --> 00:26:05,368 出ていってほしいなら 出ていきますよ。 304 00:26:05,368 --> 00:26:07,871 いや そういう事では。 こっちだって いつまでも➡ 305 00:26:07,871 --> 00:26:10,907 源次郎様しか 心にない訳じゃありませんし。 306 00:26:10,907 --> 00:26:13,042 そうなのか? 307 00:26:13,042 --> 00:26:16,379 子ども3人も産まれた日にゃあ さすがに もう。 308 00:26:16,379 --> 00:26:21,050 そう はっきり言われると 少々 淋しいが。 309 00:26:21,050 --> 00:26:24,554 私が ここにいるのは 父上のためと➡ 310 00:26:24,554 --> 00:26:30,059 源次郎さんが 私にいてほしいと思っているから。 311 00:26:30,059 --> 00:26:34,330 春様にも 相談できない事って やっぱり あるでしょ。 312 00:26:34,330 --> 00:26:38,201 そんな時に 力になってあげられたらなって。 313 00:26:38,201 --> 00:26:41,201 もう 菩薩の心ですよ。 314 00:26:44,974 --> 00:26:46,910 どうしましょうね? 315 00:26:46,910 --> 00:26:50,680 もう分からん。 一度 春と話してみてくれ。 316 00:26:50,680 --> 00:26:52,980 はあ? 2人に任せる。 317 00:26:54,551 --> 00:26:57,051 逃げる気か! 318 00:26:59,355 --> 00:27:01,291 (ため息) 319 00:27:01,291 --> 00:27:05,695 (笑い声) 320 00:27:05,695 --> 00:27:09,032 (きり)大助様と囲碁は? 321 00:27:09,032 --> 00:27:10,967 また 大勝ちであった。 322 00:27:10,967 --> 00:27:15,705 (きり)少しは 手加減してさしあげたら? 323 00:27:15,705 --> 00:27:18,041 男は いつも 真剣勝負じゃ! 324 00:27:18,041 --> 00:27:21,711 大助様 おかわいそう。 325 00:27:21,711 --> 00:27:44,934 ♬~ 326 00:27:44,934 --> 00:27:49,634 (たか)真田様のお屋敷は こちら? 327 00:27:55,578 --> 00:27:58,548 豊臣秀次の娘 たかは➡ 328 00:27:58,548 --> 00:28:02,248 信繁の計らいで 呂宋へ渡っていた。 329 00:28:07,690 --> 00:28:09,726 お元気そうで 何よりです。 330 00:28:09,726 --> 00:28:14,564 日本に帰って 何より お会いしたかったのが左衛門佐様。 331 00:28:14,564 --> 00:28:17,367 方々 探しました。 332 00:28:17,367 --> 00:28:20,270 私は よく存じませぬが どういう間柄ですの? 333 00:28:20,270 --> 00:28:22,705 側室です。 334 00:28:22,705 --> 00:28:27,377 形だけだ。 秀次様の妻子 お身内は 皆 死罪となったので➡ 335 00:28:27,377 --> 00:28:30,046 こちらを助けるために 方便として 側室にした。 336 00:28:30,046 --> 00:28:32,949 (たか)でも 側室は 側室でございますよ。➡ 337 00:28:32,949 --> 00:28:35,652 マハル キタ! ちょっと… やめなさい! 338 00:28:35,652 --> 00:28:37,587 あっ! ちょっ ちょっと待って下さい。 339 00:28:37,587 --> 00:28:40,323 あなた そういう人ではなかった。 340 00:28:40,323 --> 00:28:44,494 長年 向こうにいたので 私なりに いろいろな事があった訳ですよ。 341 00:28:44,494 --> 00:28:46,429 今は 何を? 342 00:28:46,429 --> 00:28:53,202 助左殿に教えて頂き 呂宋を根城に 手広く商いをやっていますわ。 343 00:28:53,202 --> 00:28:56,502 そうだ! お土産 お土産! 344 00:28:59,342 --> 00:29:02,679 (たか)みんな 好きなもの持っていっていいよ。 345 00:29:02,679 --> 00:29:05,582 (きり)うわ~! 346 00:29:05,582 --> 00:29:09,552 あ~ きれい…。 347 00:29:09,552 --> 00:29:12,021 それは 崑崙の珊瑚ね。 348 00:29:12,021 --> 00:29:15,358 お安くしとくよ。 お金 取るんですか! 349 00:29:15,358 --> 00:29:18,027 商売ですから。 350 00:29:18,027 --> 00:29:19,963 これは 何ですか? 351 00:29:19,963 --> 00:29:24,701 お客さん お目が高い! それは シャムの香炉です。 352 00:29:24,701 --> 00:29:26,636 (春)シャムにも行かれたの? 353 00:29:26,636 --> 00:29:30,636 (たか)呂宋には いろんな国から 商人がやって来るの。 354 00:29:32,508 --> 00:29:35,979 それは ネエパラの紐。 差し上げます。 355 00:29:35,979 --> 00:29:38,648 ネエパラ? 356 00:29:38,648 --> 00:29:41,985 どこにあるの? どこにあるんですか? 357 00:29:41,985 --> 00:29:45,321 天竺の北の方らしいね。 358 00:29:45,321 --> 00:29:50,621 サナールっていうんだけど すっごく頑丈なの。 359 00:29:53,997 --> 00:30:00,336 何でかっていうと 伸び縮みしないから。 360 00:30:00,336 --> 00:30:03,239 (春)サナール紐。 (たか)紐つけない。➡ 361 00:30:03,239 --> 00:30:05,208 サナールが紐っていう意味だから➡ 362 00:30:05,208 --> 00:30:08,011 サナール紐って言ったら 紐紐になっちゃうよ。 363 00:30:08,011 --> 00:30:09,946 これ ちょっと見てくれ。 364 00:30:09,946 --> 00:30:13,683 いくつもの糸が 縦横きっちりと織り込まれている。 365 00:30:13,683 --> 00:30:16,586 何かを思い出さないか? さあ? 366 00:30:16,586 --> 00:30:18,554 上田の紬だよ。 367 00:30:18,554 --> 00:30:21,357 あれも こんな織り方だったような 気がする。 368 00:30:21,357 --> 00:30:23,292 言われてみれば。 369 00:30:23,292 --> 00:30:26,992 思いついた事がある。 はい? 370 00:30:30,700 --> 00:30:35,571 マハル キタ。 (梅)マハル キタ。 371 00:30:35,571 --> 00:30:39,375 お慕いしています。 372 00:30:39,375 --> 00:30:42,045 マハル ナ マハル キタ。 373 00:30:42,045 --> 00:30:44,345 マハル ナ マハル キタ。 374 00:30:46,382 --> 00:30:50,082 もっと お慕いしています。 375 00:30:56,893 --> 00:30:58,828 紐を編んでほしい。 376 00:30:58,828 --> 00:31:01,564 紐? これを手本にするんだ。 377 00:31:01,564 --> 00:31:04,400 編むというよりは 織るといった方が正しいかな。 378 00:31:04,400 --> 00:31:07,070 紬の要領だ。 なるほど。 379 00:31:07,070 --> 00:31:09,005 春 手伝ってやってくれ。 380 00:31:09,005 --> 00:31:12,705 でも…。 いいから。 やる。 381 00:31:14,744 --> 00:31:19,615 ♬~ 382 00:31:19,615 --> 00:31:22,085 (春)たか様は➡ 383 00:31:22,085 --> 00:31:24,754 ずっと ここに いらっしゃる おつもりなんでしょうか? 384 00:31:24,754 --> 00:31:27,054 (きり)さあ? 385 00:31:29,625 --> 00:31:32,361 目が粗くなってる。 386 00:31:32,361 --> 00:31:36,361 すみません。 仕事は丁寧に。 387 00:31:38,034 --> 00:31:42,334 私 ひとまず ここ お暇しようと思ってますんで。 388 00:31:43,906 --> 00:31:46,375 旦那様に言われたのですか? 389 00:31:46,375 --> 00:31:49,045 私の考え。 390 00:31:49,045 --> 00:31:52,915 ここで 旦那様を支えてあげて下さい。 391 00:31:52,915 --> 00:31:56,919 いてほしくないんでしょ? 思った事もありません。 392 00:31:56,919 --> 00:32:00,619 自分に正直にならないと 損するよ。 393 00:32:02,391 --> 00:32:06,691 だから そこ 目が粗くなってる。 394 00:32:09,732 --> 00:32:14,403 みんな あなたに気を遣ってるの。 分かってる? 395 00:32:14,403 --> 00:32:19,742 おかしな話よ。 子ども3人も作っておいて。 396 00:32:19,742 --> 00:32:22,411 白状しますけど 私だって➡ 397 00:32:22,411 --> 00:32:26,749 そりゃ 源次郎様のお子が欲しいと 思った事ありましたよ。 398 00:32:26,749 --> 00:32:30,449 でも 遠い昔の話。 399 00:32:32,355 --> 00:32:36,225 だからね 余計な事 考えない。 400 00:32:36,225 --> 00:32:41,225 あの人にとっては あなたが 一番なんだから。 401 00:32:47,370 --> 00:32:50,370 うん! これでいいでしょう。 402 00:32:54,043 --> 00:32:57,713 押さえてるから そっち 持って。 403 00:32:57,713 --> 00:32:59,713 引っ張りますか? お願い。 404 00:33:01,384 --> 00:33:04,720 ぎゅううう! 405 00:33:04,720 --> 00:33:07,390 きりさん…。 406 00:33:07,390 --> 00:33:10,059 どこにも行かないで下さい。 407 00:33:10,059 --> 00:33:12,395 私のために! 408 00:33:12,395 --> 00:33:16,695 ぎゅうううう! 409 00:33:21,737 --> 00:33:24,437 ちょうどいい具合ね。 410 00:33:27,076 --> 00:33:29,376 はい! 411 00:33:34,350 --> 00:33:37,019 フフフ! 412 00:33:37,019 --> 00:33:39,019 アハハ…。 413 00:33:40,890 --> 00:33:43,693 京に行こうと思っています。 414 00:33:43,693 --> 00:33:47,363 瑞龍寺というところに 祖母がいるんです。 415 00:33:47,363 --> 00:33:50,266 おばば様も お喜びになりましょう。 416 00:33:50,266 --> 00:33:54,237 祖母に会ったら また 呂宋へ戻ります。 417 00:33:54,237 --> 00:33:56,537 さようですか。 418 00:33:59,709 --> 00:34:05,409 助けて頂いた命 必ず 大切に使います。 419 00:34:07,583 --> 00:34:10,353 サラマッポ。 420 00:34:10,353 --> 00:34:14,257 「サラマッポ」というのは? 教えない! 421 00:34:14,257 --> 00:34:16,259 ああ…。 422 00:34:16,259 --> 00:34:23,399 ♬~ 423 00:34:23,399 --> 00:34:27,236 これぞ サナール紐ならぬ 真田紐。 424 00:34:27,236 --> 00:34:30,072 どれだけ頑丈か 試してみてほしいんだ。 425 00:34:30,072 --> 00:34:32,975 はい。 春様と私で作ったの。 426 00:34:32,975 --> 00:34:35,878 かなり大変でしたね。 フフフ! 427 00:34:35,878 --> 00:34:37,878 (きり)フフフ! 428 00:34:41,684 --> 00:34:43,619 (佐助)えいっ! 429 00:34:43,619 --> 00:34:59,702 ♬~ 430 00:34:59,702 --> 00:35:02,371 1本 おいくらですか? 431 00:35:02,371 --> 00:35:07,243 これまでの縄や紐と違い 極めて頑丈に出来ている。 432 00:35:07,243 --> 00:35:12,381 重いものをつるす時など 実に役に立つ。 433 00:35:12,381 --> 00:35:15,718 また 糸の色を変える事で➡ 434 00:35:15,718 --> 00:35:18,621 さまざまな模様を 織り込む事ができる。 435 00:35:18,621 --> 00:35:21,621 鎧や太刀の飾り紐にも もってこい。 436 00:35:30,266 --> 00:35:33,836 (長兵衛)わしらは 百姓じゃ。 437 00:35:33,836 --> 00:35:37,340 ここまで頑丈な紐は いらん。 438 00:35:37,340 --> 00:35:40,843 鎧や太刀にも 縁遠い暮らしなのは➡ 439 00:35:40,843 --> 00:35:44,347 よう分かっておられよう! そうじゃ! 440 00:35:44,347 --> 00:35:47,683 承知の上だ。 ん? 441 00:35:47,683 --> 00:35:50,586 取り引きをしようではないか。 442 00:35:50,586 --> 00:35:53,556 私は この紐を考え出した。 443 00:35:53,556 --> 00:35:57,693 しかし たくさん作るには 人手が足りぬし➡ 444 00:35:57,693 --> 00:36:01,364 外に売りに行く事もできない。 445 00:36:01,364 --> 00:36:05,034 そこで 村おさ殿。 446 00:36:05,034 --> 00:36:11,907 そなたに この真田紐を作り そして 売る事を任せたい。 447 00:36:11,907 --> 00:36:14,043 何ですと! 448 00:36:14,043 --> 00:36:20,383 作り方も指南しよう。 皆で作って 皆で売り歩くがよい。 449 00:36:20,383 --> 00:36:25,254 ただし まずは 手付けとして 銭5貫。 450 00:36:25,254 --> 00:36:28,057 それから 売り上げの1割。 451 00:36:28,057 --> 00:36:31,927 そして 真田紐という名前を必ず使う事。 452 00:36:31,927 --> 00:36:34,227 どうだろう? 453 00:36:36,332 --> 00:36:38,267 長年 面倒をかけている➡ 454 00:36:38,267 --> 00:36:42,567 村の衆への恩返しになればと 思うておる。 455 00:36:47,943 --> 00:36:50,346 必ず もうかる。 456 00:36:50,346 --> 00:36:54,683 いい思い 味おうてくれ。 457 00:36:54,683 --> 00:37:13,369 ♬~ 458 00:37:13,369 --> 00:37:16,038 (内記)遅れました! おう 内記 待ちかねたぞ。 459 00:37:16,038 --> 00:37:19,375 これは また 豪勢ですな! 460 00:37:19,375 --> 00:37:22,278 金が入ったので 佐助が山を下りて 買ってきてくれたのだ。 461 00:37:22,278 --> 00:37:25,047 (春)さあ おあがり下さいな。 462 00:37:25,047 --> 00:37:27,950 鯛を口にするのは 何年ぶりですかな? 463 00:37:27,950 --> 00:37:29,919 よかったら みんなも つまみなさい。 464 00:37:29,919 --> 00:37:34,857 (佐助)まだまだ来ますよ! 465 00:37:34,857 --> 00:37:37,993 (せきこみ) 466 00:37:37,993 --> 00:37:39,929 梅 白湯を! 467 00:37:39,929 --> 00:37:41,929 (せきこみ) 468 00:37:46,335 --> 00:37:50,005 大助の姿が見えぬが。 469 00:37:50,005 --> 00:37:54,343 わしに 15連敗したのが よほど悔しいんでしょうな。 470 00:37:54,343 --> 00:37:57,246 ハハハハ! 子ども相手に大人げない。 471 00:37:57,246 --> 00:38:01,246 囲碁の世界は 厳しいもんなんじゃ。 472 00:38:08,891 --> 00:38:12,191 (碁石の音) 473 00:38:22,037 --> 00:38:24,737 父上。 そのまま。 474 00:38:31,847 --> 00:38:37,319 また負けたらしいな。 475 00:38:37,319 --> 00:38:39,989 お前のじじ様は➡ 476 00:38:39,989 --> 00:38:44,860 戦が始まる前は いつも 内記と碁を打っていた。 477 00:38:44,860 --> 00:38:49,665 気持ちを落ち着かせるのに ちょうどいいらしい。 478 00:38:49,665 --> 00:38:54,365 私は やらないので分からないが そうなのか? 479 00:38:56,005 --> 00:38:58,305 さあ…。 480 00:39:10,019 --> 00:39:11,954 父に教えてくれ。 481 00:39:11,954 --> 00:39:15,654 えっ? さあ! 482 00:39:17,359 --> 00:39:21,697 内記殿の方が よいのでは? 483 00:39:21,697 --> 00:39:25,568 お前に教えてほしいのだ。 484 00:39:25,568 --> 00:39:30,039 まずは どうする? 485 00:39:30,039 --> 00:39:32,942 まずは…。 486 00:39:32,942 --> 00:39:37,646 碁盤は 土地と思って下さい。 ほう。 487 00:39:37,646 --> 00:39:40,549 内記殿が そう言っていました。 488 00:39:40,549 --> 00:39:43,319 それから? 489 00:39:43,319 --> 00:39:46,222 石は杭。 490 00:39:46,222 --> 00:39:49,658 ぐるりと囲めば そこが領地になります。 491 00:39:49,658 --> 00:39:52,995 囲んだ領地が広い方の勝ち。 492 00:39:52,995 --> 00:39:56,332 そうなのか。 493 00:39:56,332 --> 00:39:59,001 知らなかったなあ。 494 00:39:59,001 --> 00:40:03,872 大助 お前の話は分かりやすいな。 495 00:40:03,872 --> 00:40:08,010 あと もう一つ。 はい。 496 00:40:08,010 --> 00:40:12,881 相手の石の四方を塞げば その石を取る事ができます。 497 00:40:12,881 --> 00:40:15,351 四方を塞ぐ。 498 00:40:15,351 --> 00:40:18,020 そうやって 相手の杭を抜きながら➡ 499 00:40:18,020 --> 00:40:20,689 自分の杭を打っていき 領地を広げていく。 500 00:40:20,689 --> 00:40:22,689 それが囲碁です。 501 00:40:25,361 --> 00:40:29,231 やってみよう。 本気ですか? 502 00:40:29,231 --> 00:40:34,870 是非 お手合わせを。 503 00:40:34,870 --> 00:40:38,070 はい! うん。 504 00:40:40,676 --> 00:40:44,380 では 私から。 505 00:40:44,380 --> 00:40:58,394 ♬~ 506 00:40:58,394 --> 00:41:12,941 ♬~(歌声) 507 00:41:12,941 --> 00:41:17,413 (笑い声) 508 00:41:17,413 --> 00:41:31,360 ♬~(歌声) 509 00:41:31,360 --> 00:41:46,660 (風の音) 510 00:41:55,384 --> 00:42:01,724 ♬~ 511 00:42:01,724 --> 00:42:06,061 真田左衛門佐信繁様で ございますね。 512 00:42:06,061 --> 00:42:07,996 何者だ? 513 00:42:07,996 --> 00:42:15,404 ♬~ 514 00:42:15,404 --> 00:42:17,740 おぬしは…。 515 00:42:17,740 --> 00:42:24,040 元宇喜多秀家家臣 明石掃部頭全登。 516 00:42:26,081 --> 00:42:31,081 左衛門佐様を お迎えに参りました。 517 00:42:35,357 --> 00:42:38,557 徳川が 攻めてくる。 518 00:42:40,229 --> 00:42:44,032 私は ここを抜け出し 大坂城へ入る。 519 00:42:44,032 --> 00:42:46,702 私が大好きだった源次郎様は どこへ行ったの? 520 00:42:46,702 --> 00:42:50,038 敵方は 少なく見積もっても およそ20万。 521 00:42:50,038 --> 00:42:54,376 俺は 天下の後藤又兵衛だ。 籠城だ! 誰が何と言おうとな! 522 00:42:54,376 --> 00:42:56,879 家康の首は 俺が取る! 523 00:42:56,879 --> 00:43:00,382 まあ ご一同 落ち着いて。 524 00:43:00,382 --> 00:43:03,719 私は どうなっても構いません。 秀頼を死なせないで。 525 00:43:03,719 --> 00:43:07,222 大御所様は 年老いていかれて いるのでございます。 526 00:43:07,222 --> 00:43:11,093 これは 父の総仕上げではない。 わしの総仕上げじゃ。 527 00:43:11,093 --> 00:43:15,397 不埒者たちを成敗致す! 528 00:43:15,397 --> 00:43:18,734 わしは 徳川に忠義を誓ったのじゃ! 529 00:43:18,734 --> 00:43:21,570 源次郎のようにはなれんのじゃ! 530 00:43:21,570 --> 00:43:27,075 皆が それぞれ 望みを持っている。 だからこそ 我らは強い。 531 00:43:27,075 --> 00:43:31,375 私は本当に 負ける気がしないのです。 532 00:43:36,351 --> 00:43:39,254 <高台に建つ 遍照寺。➡ 533 00:43:39,254 --> 00:43:42,024 里を見渡せる この辺りに➡ 534 00:43:42,024 --> 00:43:45,724 信繁の屋敷があったと されています> 535 00:43:47,362 --> 00:43:51,033 <信繁が焼酎を求めた書状からは➡ 536 00:43:51,033 --> 00:43:55,333 仕送りに頼っていた暮らしが うかがえます> 537 00:43:58,373 --> 00:44:03,245 <昌幸の死後 信繁は 囲碁や連歌をたしなむなど➡ 538 00:44:03,245 --> 00:44:07,945 戦とは縁遠い日々を 送っていました> 539 00:44:10,953 --> 00:44:15,924 <真田の人々も作ったと伝わる 真田紐。➡ 540 00:44:15,924 --> 00:44:20,624 今は 地元で継承されています> 541 00:44:22,598 --> 00:44:25,400 <信繁の足跡は➡ 542 00:44:25,400 --> 00:44:30,239 隣町 かつらぎ町にも 残されています。➡ 543 00:44:30,239 --> 00:44:34,039 およそ1,700年の歴史を持つ…> 544 00:44:36,345 --> 00:44:39,248 <この社で行われる祭りに➡ 545 00:44:39,248 --> 00:44:45,020 信繁が誘われていたという記録も 残っています。➡ 546 00:44:45,020 --> 00:44:49,358 戦から離れて およそ14年。➡ 547 00:44:49,358 --> 00:44:51,293 時代は 信繁を➡ 548 00:44:51,293 --> 00:44:55,593 再び 戦場へと 連れ戻そうとするのです> 549 00:45:33,302 --> 00:45:39,241 ♬~(テーマ音楽) 550 00:45:39,241 --> 00:45:41,241 (雙星彦馬)織江。 551 00:45:44,646 --> 00:45:47,549 (織江)お前は 川村様の事で 私を憎んでる。 552 00:45:47,549 --> 00:45:51,520 (お弓)その事を 口にするな! 553 00:45:51,520 --> 00:45:55,290 川村家に仕える者同士の争いは 許されぬ! 554 00:45:55,290 --> 00:45:58,727 <任務を同じくする下人 お弓の➡