1 00:00:49,819 --> 00:00:51,755 (又兵衛)どういう事だ? 2 00:00:51,755 --> 00:00:54,157 (信繁)秀頼公御自ら お決めになられた事。 3 00:00:54,157 --> 00:00:56,826 (又兵衛) あの軍議は 何だったんだ? 4 00:00:56,826 --> 00:00:58,762 (勝永)あんたは それでいいのか? 5 00:00:58,762 --> 00:01:01,698 籠城と決まった以上 考えを変えるしかなかろう。 6 00:01:01,698 --> 00:01:05,168 (又兵衛)…ったくよう! (勝永)やはり 秀頼公は➡ 7 00:01:05,168 --> 00:01:09,506 俺たち牢人を 信じてはおられないようだな。 8 00:01:09,506 --> 00:01:11,441 (重成)申し訳ござらぬ。 9 00:01:11,441 --> 00:01:14,377 (又兵衛)お前が謝る事じゃない。 10 00:01:14,377 --> 00:01:16,846 (盛親)勝てるのか? 籠城で。 11 00:01:16,846 --> 00:01:20,717 私は そのために ここへやって来た。 12 00:01:20,717 --> 00:01:29,426 ♬~ 13 00:01:29,426 --> 00:01:34,726 (正純)籠城と 決まったようでござる。 14 00:01:46,476 --> 00:01:50,476 (家康)これで勝ったのう。 15 00:01:55,819 --> 00:01:59,489 この城の一番の弱みは…。 16 00:01:59,489 --> 00:02:01,424 南。 17 00:02:01,424 --> 00:02:05,161 西に行けば 海があり 東と北は 川がある。 18 00:02:05,161 --> 00:02:08,064 南にだけは 敵を遮るものがない。 19 00:02:08,064 --> 00:02:12,502 私が徳川なら 間違いなく 南に本陣を置く。 20 00:02:12,502 --> 00:02:15,202 よって…。 21 00:02:18,174 --> 00:02:20,844 ここに 出城を築く。 (内記)出城を…。 22 00:02:20,844 --> 00:02:24,180 父上も生きておられれば 同じお考えのはず。 23 00:02:24,180 --> 00:02:28,051 籠城で勝つには これしかない。 24 00:02:28,051 --> 00:02:56,112 ♬~ 25 00:02:56,112 --> 00:02:58,815 よう来てくれた。 26 00:02:58,815 --> 00:03:01,151 (作兵衛)いま一度➡ 27 00:03:01,151 --> 00:03:04,487 源次郎様の下で戦えるとは 思っておりませんでした。 28 00:03:04,487 --> 00:03:07,157 これまで以上に 働いてもらう事になるぞ。 29 00:03:07,157 --> 00:03:10,827 (作兵衛)望むところでございます。 30 00:03:10,827 --> 00:03:13,496 (佐助)作兵衛様。 31 00:03:13,496 --> 00:03:16,833 源次郎様 江戸をたつ前に➡ 32 00:03:16,833 --> 00:03:20,170 すえに 仮祝言を 挙げさせてまいりました。 33 00:03:20,170 --> 00:03:23,072 まことか! して 相手は? 34 00:03:23,072 --> 00:03:28,044 長窪の石合新左衛門が嫡男 十蔵でございます。➡ 35 00:03:28,044 --> 00:03:32,044 すえが 自分で見つけてまいりました。 36 00:03:40,456 --> 00:03:42,456 苦労をかけたな。 37 00:03:45,795 --> 00:03:53,670 (すすり泣き) 38 00:03:53,670 --> 00:03:59,342 徳川秀忠に付き従い 真田の兵も こちらに向かっております。 39 00:03:59,342 --> 00:04:03,813 覚悟はしておった。 40 00:04:03,813 --> 00:04:09,152 (作兵衛)源三郎様は 江戸に残りました。➡ 41 00:04:09,152 --> 00:04:13,823 信吉様と 信政様が。 42 00:04:13,823 --> 00:04:17,694 仙千代様と百助様でございます。 43 00:04:17,694 --> 00:04:19,696 そうか…。 44 00:04:19,696 --> 00:04:25,168 お二人とも よき若武者ぶりでございました。 45 00:04:25,168 --> 00:04:29,868 全ては 宿命じゃ。 46 00:04:31,774 --> 00:04:34,774 頼みがあって 参りました。 47 00:04:37,447 --> 00:04:40,350 ここに急ぎ 出城を築きたいのです。 48 00:04:40,350 --> 00:04:42,318 (治長)出城? 49 00:04:42,318 --> 00:04:45,121 お許し頂けますか? 50 00:04:45,121 --> 00:04:51,461 籠城にあたり 最も弱い城の南面を これで補います。 51 00:04:51,461 --> 00:04:54,130 (治長)フッ…。 何か? 52 00:04:54,130 --> 00:04:57,033 出城に関しては 私も よいと存ずるが➡ 53 00:04:57,033 --> 00:05:01,471 実は 先ほど 同じ申し出をしてきた者がある。 54 00:05:01,471 --> 00:05:05,771 あとは そちらで話し合って頂けぬか? 55 00:05:07,343 --> 00:05:10,146 じいさん 酒と 何か肴を。 56 00:05:10,146 --> 00:05:13,049 勝手に持っていくがいい。 57 00:05:13,049 --> 00:05:15,485 (又兵衛)ここへは来た事あるか? 昔 何度か。 58 00:05:15,485 --> 00:05:17,420 与左衛門殿でしたね。 59 00:05:17,420 --> 00:05:20,156 忙しいんだ。 話しかけんでもらいたい。 60 00:05:20,156 --> 00:05:22,091 あなたも長いですよね。 61 00:05:22,091 --> 00:05:27,030 太閤様に お会いしたのは 桶狭間の頃だ。 62 00:05:27,030 --> 00:05:29,499 何年前だ?➡ 63 00:05:29,499 --> 00:05:32,101 ここへ来りゃ いつだって 酒が飲める。➡ 64 00:05:32,101 --> 00:05:35,438 じいさんの機嫌のいい時には 握り飯だって出るぞ。➡ 65 00:05:35,438 --> 00:05:38,138 まあ 座れ。 66 00:05:41,311 --> 00:05:44,611 …で 話ってのは? 実は…。 67 00:05:47,050 --> 00:05:51,988 明石の上物が手に入った。 かたじけない。 68 00:05:51,988 --> 00:05:56,288 あんた 戻ってくると思ってたよ。 69 00:06:01,664 --> 00:06:06,402 城の南に出城を築きたいと 申し出たそうだな。 70 00:06:06,402 --> 00:06:10,974 俺は あそこで 徳川を迎え討つ。 何ゆえ あそこがよいと思われた? 71 00:06:10,974 --> 00:06:14,477 あそこに砦だぞ。 誰でも攻めたくなる。 72 00:06:14,477 --> 00:06:16,813 それが ねらいだ。 なるほど。 73 00:06:16,813 --> 00:06:18,748 大暴れしてやるよ。 74 00:06:18,748 --> 00:06:22,448 やはり 又兵衛殿は 死ぬ気だな。 75 00:06:24,687 --> 00:06:29,525 実は 私も同じ事を考えていた。 ほう。 76 00:06:29,525 --> 00:06:34,097 出城を築く役目 私に譲ってくれぬか? 77 00:06:34,097 --> 00:06:37,433 私なら 勝てる出城を造る。 78 00:06:37,433 --> 00:06:39,369 俺は もう許しをもらった。 79 00:06:39,369 --> 00:06:42,669 だから こうして 頭を下げている。 80 00:06:44,774 --> 00:06:47,443 帰る。 81 00:06:47,443 --> 00:06:50,743 私の策を聞いてほしい。 82 00:06:55,785 --> 00:06:58,121 出城の前に 空堀を掘る。 83 00:06:58,121 --> 00:07:00,056 手柄を上げようと はやる敵勢は➡ 84 00:07:00,056 --> 00:07:02,792 止まる事なく 一気に押し寄せてくる。 85 00:07:02,792 --> 00:07:06,129 ここに 逆茂木と乱杭を配しておく。 86 00:07:06,129 --> 00:07:08,064 先頭の兵は 勢いを削がれ➡ 87 00:07:08,064 --> 00:07:13,002 そこへ 後ろから来た兵が追いつき 身動きが取れなくなる。 88 00:07:13,002 --> 00:07:16,472 この脇道は? 誘い道だ。 何ゆえ? 89 00:07:16,472 --> 00:07:19,809 この道を通れば 早く 出城の塀までたどりつく。 90 00:07:19,809 --> 00:07:22,145 敵は まず ここに押し寄せるだろう。 91 00:07:22,145 --> 00:07:25,048 そこが 我らの攻め時。 92 00:07:25,048 --> 00:07:30,019 まず ここの鉄砲狭間から ひしめく敵兵を一斉に撃つ。 93 00:07:30,019 --> 00:07:31,954 この溝は? 94 00:07:31,954 --> 00:07:35,425 堀に降りた敵兵は 身を低くして 上ってくる。 95 00:07:35,425 --> 00:07:39,595 だが この溝を越える時には 一旦 体を起こす。 96 00:07:39,595 --> 00:07:42,098 そこを狙って また 一斉に撃つ。 97 00:07:42,098 --> 00:07:45,768 弾込めしてる間に 来ちまったら? ない。 98 00:07:45,768 --> 00:07:49,439 この塀には 上下2列に鉄砲衆を置く。 99 00:07:49,439 --> 00:07:54,310 まず 下段の狭間を一斉に開き 上ってきた兵を狙い撃つ。 100 00:07:54,310 --> 00:07:57,780 その間に 上段の兵が次を構える。 101 00:07:57,780 --> 00:08:01,117 さすれば ことごとく 敵は撃ち倒され➡ 102 00:08:01,117 --> 00:08:06,456 堀の底に累々と屍を重ねるのみ。 103 00:08:06,456 --> 00:08:10,126 それを目の当たりにした 後ろの兵は 必ず ひるむ。 104 00:08:10,126 --> 00:08:12,795 そこで 我らは 脇の虎口より飛び出し➡ 105 00:08:12,795 --> 00:08:15,131 一気に蹴散らす。 106 00:08:15,131 --> 00:08:18,034 これで 総崩れじゃ。 107 00:08:18,034 --> 00:08:24,734 これが 父 安房守より受け継いだ 真田の軍略。 108 00:08:26,476 --> 00:08:28,811 面白いじゃねえか。 109 00:08:28,811 --> 00:08:30,811 任せてはもらえぬか? 110 00:08:35,084 --> 00:08:40,423 ハハハハハ! ハハハハハ! ハハハハハ! 111 00:08:40,423 --> 00:08:42,358 では まとめ申す。 112 00:08:42,358 --> 00:08:47,096 私は ここに出城を置き 6,000の兵で これを守る。 113 00:08:47,096 --> 00:08:49,765 木村殿率いる8,000は 平野口。 114 00:08:49,765 --> 00:08:53,636 長宗我部殿率いる5,000は 八丁目口。 115 00:08:53,636 --> 00:08:56,439 明石殿の4,000は 木津川口を抑え➡ 116 00:08:56,439 --> 00:08:58,774 海からの敵に備える。 117 00:08:58,774 --> 00:09:04,113 そして 後藤殿は遊軍として その間を埋める。 118 00:09:04,113 --> 00:09:08,451 毛利殿は 4,500の兵をもって 天神橋に陣取り➡ 119 00:09:08,451 --> 00:09:11,787 北の守りを固めて頂く。 120 00:09:11,787 --> 00:09:14,290 異存はござらんな? (一同)承知! 121 00:09:14,290 --> 00:09:17,490 では これをもって 味方の布陣と致す。 122 00:09:21,464 --> 00:09:23,399 (秀頼)見事な布陣じゃ。 123 00:09:23,399 --> 00:09:26,135 (重成)左衛門佐の陣立てに ございます。 124 00:09:26,135 --> 00:09:30,006 (有楽斎)いささか気になる事が。➡ 125 00:09:30,006 --> 00:09:35,945 要所を守るのが 全て 牢人たちになっておりまする。 126 00:09:35,945 --> 00:09:39,081 これは いかがなものかと。➡ 127 00:09:39,081 --> 00:09:41,417 一人でも裏切り者が出れば➡ 128 00:09:41,417 --> 00:09:44,086 城は たちまち 落ちてしまいますぞ。 129 00:09:44,086 --> 00:09:46,422 (大蔵[外:1E3E86471108B07367CC8A2EE651BA7D]局)あってはならぬ事です。 130 00:09:46,422 --> 00:09:50,259 牢人たちを そろそろ 信じて やってもよいのではありませぬか。 131 00:09:50,259 --> 00:09:52,762 (重成)私も さように存じます。 132 00:09:52,762 --> 00:09:56,432 (大蔵[外:1E3E86471108B07367CC8A2EE651BA7D]局)金目当てで 集まった者は 金で転ぶのです。 133 00:09:56,432 --> 00:09:58,768 あの者たち 金だけが目当てではございませぬ。 134 00:09:58,768 --> 00:10:00,703 口で言うておるだけじゃ。 135 00:10:00,703 --> 00:10:05,107 (有楽斎)この出城が 敵に回ったらと思うと➡ 136 00:10:05,107 --> 00:10:08,010 背筋が凍りますな。 137 00:10:08,010 --> 00:10:11,447 そこは 左衛門佐の持ち場だぞ。 138 00:10:11,447 --> 00:10:14,784 その左衛門佐こそ 怪しゅうございます。➡ 139 00:10:14,784 --> 00:10:17,119 あれの兄は 徳川の家臣。➡ 140 00:10:17,119 --> 00:10:20,990 聞けば 此度も 攻め手に加わっておるとの事。 141 00:10:20,990 --> 00:10:23,459 左衛門佐も ひょっとしたら➡ 142 00:10:23,459 --> 00:10:26,362 既に徳川方に 通じておるやもしれませぬ! 143 00:10:26,362 --> 00:10:30,132 (有楽斎)豊臣譜代の家臣にも➡ 144 00:10:30,132 --> 00:10:36,005 この木村長門守のように 力ある者が あまたおります。 145 00:10:36,005 --> 00:10:41,477 要所には 信用の置ける者を配すべきかと。 146 00:10:41,477 --> 00:10:45,177 作り直しじゃ 作り直しじゃ! あっ あ~! 147 00:10:47,984 --> 00:10:49,919 (治長)まことに申し訳ない。 148 00:10:49,919 --> 00:10:52,488 …ったくよう! どうにも分からぬ!➡ 149 00:10:52,488 --> 00:10:54,991 我らは 頼りにされておるのか おらぬのか! 150 00:10:54,991 --> 00:10:56,926 皆 不安なのだ。 151 00:10:56,926 --> 00:11:00,863 牢人たちが まことに 豊臣のために戦うてくれるのか。 152 00:11:00,863 --> 00:11:03,663 まだ そんな事を。 153 00:11:05,701 --> 00:11:10,006 (治長)これが新しい布陣だ。 わしと長門守で考えた。 154 00:11:10,006 --> 00:11:18,514 ♬~ 155 00:11:18,514 --> 00:11:20,449 (全登)我らの名が見えぬが。 156 00:11:20,449 --> 00:11:24,387 しばらくは 我ら譜代の者が 要となって 城を守る。 157 00:11:24,387 --> 00:11:28,087 あんたの出城も なくなってるぜ。 158 00:11:29,859 --> 00:11:32,762 そのようだな。 159 00:11:32,762 --> 00:11:34,697 (勝永)もういい。 160 00:11:34,697 --> 00:11:39,669 俺は降りた。 ここに 俺たちの居場所はないぞ! 161 00:11:39,669 --> 00:11:41,804 城を出ていくというのか? 162 00:11:41,804 --> 00:11:45,474 (勝永)そういう事よ。➡ 163 00:11:45,474 --> 00:11:47,410 徳川につく! ばかを申すな。 164 00:11:47,410 --> 00:11:49,812 (勝永)行こうぜ。 165 00:11:49,812 --> 00:11:51,747 (又兵衛)バテレンさんは? 166 00:11:51,747 --> 00:11:55,747 私は残る。 切支丹を禁じた徳川にはつけぬ! 167 00:11:58,154 --> 00:12:00,089 さらばだ。 早まるな! 168 00:12:00,089 --> 00:12:04,827 この件 私に預からせてくれ! 169 00:12:04,827 --> 00:12:07,330 お上様に掛け合ってまいる。 170 00:12:07,330 --> 00:12:10,166 (茶々)話は聞いていますよ。 171 00:12:10,166 --> 00:12:13,502 戦は 味方同士が互いに信じ合わねば➡ 172 00:12:13,502 --> 00:12:15,438 とても勝てるものではありませぬ。 173 00:12:15,438 --> 00:12:17,840 私は分かっています。 174 00:12:17,840 --> 00:12:21,177 左衛門佐は 決して裏切る事はないと。 175 00:12:21,177 --> 00:12:24,847 しかし そのような声があるのも確か。 176 00:12:24,847 --> 00:12:29,518 しばらくは おとなしくしておく事ですね。 177 00:12:29,518 --> 00:12:33,122 さっ 始めましょう。 久しぶりですね。 178 00:12:33,122 --> 00:12:35,458 大事な話をしております。 では 私から。 179 00:12:35,458 --> 00:12:38,494 我らを呼んだからには 我らに全てを任せて頂きたい。 180 00:12:38,494 --> 00:12:42,131 それはできぬ。 徳川に勝てませぬ。 181 00:12:42,131 --> 00:12:44,066 お前は ともかく➡ 182 00:12:44,066 --> 00:12:47,002 あの者たちが裏切らぬと どうして言えるのじゃ。 183 00:12:47,002 --> 00:12:50,702 信じるのです。 それよりほかはない。 184 00:12:52,475 --> 00:12:55,475 源次郎の番ですよ。 185 00:13:02,485 --> 00:13:04,820 殿下が亡くなってから➡ 186 00:13:04,820 --> 00:13:08,120 ずっと 豊臣の家を守ってきました。 187 00:13:10,159 --> 00:13:15,498 ようやく 秀頼殿も成人し 今は 全て あの子に任せています。 188 00:13:15,498 --> 00:13:21,170 もちろん たまに意見は言いますが。 189 00:13:21,170 --> 00:13:25,470 秀頼殿が決めた事に 私が口を挟めますか? 190 00:13:28,043 --> 00:13:31,781 では これは どうです? 源次郎。 191 00:13:31,781 --> 00:13:36,118 そなたの出城だけは 造ってもよい事にする。 192 00:13:36,118 --> 00:13:39,118 というのは どうじゃ? ほかの者たちは? 193 00:13:41,457 --> 00:13:47,329 牢人たち 全てを信じてもらわねば 意味がありません。 194 00:13:47,329 --> 00:13:52,029 ならば 出城の件は 許しません。 195 00:13:53,803 --> 00:13:55,803 致し方ありません。 196 00:13:58,474 --> 00:14:00,810 御免。 197 00:14:00,810 --> 00:14:03,712 城を出ていくのですか? とんでもない。 198 00:14:03,712 --> 00:14:07,483 ほかの策を考えるまででござる。 199 00:14:07,483 --> 00:14:17,159 ♬~ 200 00:14:17,159 --> 00:14:19,459 (ため息) 201 00:14:33,108 --> 00:14:35,444 腹は くくった。 202 00:14:35,444 --> 00:14:39,315 戦をするのは そちらだ。 思うようにされよ。 203 00:14:39,315 --> 00:14:41,317 よろしいのですか? 204 00:14:41,317 --> 00:14:44,119 (治長)私の事は 気にされるな。➡ 205 00:14:44,119 --> 00:14:47,990 頭の固いやつらに任せていては 戦は勝てぬ。➡ 206 00:14:47,990 --> 00:14:51,994 この事 秀頼公とその周りの耳には 決して入れぬよう。 207 00:14:51,994 --> 00:14:54,129 (重成)かしこまりました。 208 00:14:54,129 --> 00:14:58,467 すぐに 出城造りに取りかかられよ。 209 00:14:58,467 --> 00:15:14,817 ♬~ 210 00:15:14,817 --> 00:15:16,752 いつごろ出来そうか? 211 00:15:16,752 --> 00:15:19,688 さようですな 早くて 20日。 212 00:15:19,688 --> 00:15:23,388 敵は待ってはくれぬぞ。 急がせまする! 213 00:15:25,160 --> 00:15:27,096 (作兵衛)殿~!➡ 214 00:15:27,096 --> 00:15:30,833 殿! お呼びでございますか? 215 00:15:30,833 --> 00:15:33,736 鎧を あつらえてくれ。 色は赤。 216 00:15:33,736 --> 00:15:36,939 武田の武勇の証しじゃ。 かしこまりました! 217 00:15:36,939 --> 00:15:40,776 真田勢全ての鎧兜を 大至急。 全て…? 218 00:15:40,776 --> 00:15:44,113 真田の兵は赤備えと 世に知らしめる。 219 00:15:44,113 --> 00:15:47,016 金は秀頼公から頂いたものがある。 惜しまず使え。 220 00:15:47,016 --> 00:15:49,316 かしこまりました! 221 00:15:52,454 --> 00:15:57,793 (家康)随分と早かったのう。➡ 222 00:15:57,793 --> 00:16:01,630 何ゆえ かように急いで参った? 223 00:16:01,630 --> 00:16:05,467 (秀忠)父上が 戦支度を整えていると伺い➡ 224 00:16:05,467 --> 00:16:08,137 関ヶ原の二の舞とならぬよう 急いで…。 225 00:16:08,137 --> 00:16:11,807 考えが浅い! 父上…。 226 00:16:11,807 --> 00:16:16,145 (家康)そなたは 将軍ぞ!➡ 227 00:16:16,145 --> 00:16:20,816 焦らず ゆっくりと進軍してこそ➡ 228 00:16:20,816 --> 00:16:26,689 徳川の大きさを 世に知らしめる事ができるのだ。 229 00:16:26,689 --> 00:16:29,491 この戦➡ 230 00:16:29,491 --> 00:16:35,791 急いで 片をつける理由が どこにある? 231 00:16:38,100 --> 00:16:42,438 いつまでも 関ヶ原を引きずるな! 232 00:16:42,438 --> 00:16:45,341 申し訳ございませぬ。 正信! 233 00:16:45,341 --> 00:16:51,447 おぬしがついておりながら 何だ! この体たらくは! 234 00:16:51,447 --> 00:16:54,350 (正信)至りませなんだ。 235 00:16:54,350 --> 00:16:56,350 (家康)熱い! 236 00:16:58,787 --> 00:17:00,723 家康の命を受け➡ 237 00:17:00,723 --> 00:17:04,126 全国から 続々と 大名たちの軍勢が集まった。 238 00:17:04,126 --> 00:17:06,926 その数 およそ30万。 239 00:17:09,999 --> 00:17:14,136 (綱家)真田の陣までは 程なく。 (松)参りましょう。 240 00:17:14,136 --> 00:17:18,474 されど そう たやすい事ではないのです。 241 00:17:18,474 --> 00:17:21,377 既に 戦支度が始まっております。 242 00:17:21,377 --> 00:17:24,146 女人が陣を訪れるという事は➡ 243 00:17:24,146 --> 00:17:27,049 よほどの訳がなければ 許されませぬ。 244 00:17:27,049 --> 00:17:30,819 じゃあ どうするのよ? 私なら なんとかなります。 245 00:17:30,819 --> 00:17:36,091 殿から預かったお言づて お聞かせ願えないでしょうか? 246 00:17:36,091 --> 00:17:40,596 「誰にも漏らすな」と きつく言われているのです。 247 00:17:40,596 --> 00:17:43,632 弱りましたな…。 248 00:17:43,632 --> 00:17:47,770 ≪丹田! もっと 丹田に力を入れて。➡ 249 00:17:47,770 --> 00:17:51,106 扇を もっと切って! 足を上げる!➡ 250 00:17:51,106 --> 00:17:54,977 もっと 丹田に力を入れて。 そうじゃない。 251 00:17:54,977 --> 00:17:56,977 こう! 252 00:17:58,981 --> 00:18:01,116 もう一度! (松)座がしら! 253 00:18:01,116 --> 00:18:04,787 誰だい? 私です! 藤です! 254 00:18:04,787 --> 00:18:06,722 知らないね。 えっ!? 255 00:18:06,722 --> 00:18:12,127 昔 座がしらに拾って頂いて 一緒に踊っていた 藤ですよ! 256 00:18:12,127 --> 00:18:14,063 まるで 覚えがない。 257 00:18:14,063 --> 00:18:17,800 それはないですよ~。 待って。 258 00:18:17,800 --> 00:18:20,135 それ ひょっとしたら 先代の事かも。 259 00:18:20,135 --> 00:18:22,471 先代? そういえば 思い出したわ。 260 00:18:22,471 --> 00:18:27,810 昔 先代が拾ってきた 踊りの下手な女子がいて➡ 261 00:18:27,810 --> 00:18:29,745 実は どこかの大名の娘か何かで…。 262 00:18:29,745 --> 00:18:33,415 私の事です! アハハ! 263 00:18:33,415 --> 00:18:36,318 幼心に何となく覚えてるわ。 264 00:18:36,318 --> 00:18:39,288 ここで 何をされていたんですか? 265 00:18:39,288 --> 00:18:44,588 これから 徳川様の陣を回って 舞を披露するの。 266 00:18:46,762 --> 00:18:50,099 徳川の陣に行かれるんですか? 267 00:18:50,099 --> 00:18:52,434 それが うちらの仕事だから。 268 00:18:52,434 --> 00:18:55,337 お願いです! 私も 一座に入れて下さい! 269 00:18:55,337 --> 00:18:57,306 あんたを? 270 00:18:57,306 --> 00:19:11,306 ♬~ 271 00:19:14,456 --> 00:19:17,126 信吉殿。➡ 272 00:19:17,126 --> 00:19:19,061 信政殿。 273 00:19:19,061 --> 00:19:23,999 これより お父上から預かった 言葉を伝えます。 274 00:19:23,999 --> 00:19:28,470 心して聞くように。 (2人)はい。 275 00:19:28,470 --> 00:19:33,308 あなた方の叔父上が 敵方にいます。 276 00:19:33,308 --> 00:19:36,078 源三郎は言いました。 277 00:19:36,078 --> 00:19:41,416 決して 真田同士で 刃を向け合ってはならぬと。➡ 278 00:19:41,416 --> 00:19:43,352 どのような事があろうと➡ 279 00:19:43,352 --> 00:19:48,090 身内同士で争う事は 避けねばなりません。 280 00:19:48,090 --> 00:19:53,962 戦が始まったら 真田勢は できるだけ 後ろの方に控え➡ 281 00:19:53,962 --> 00:19:56,765 じっとしている事。 (信政)お待ち下さい! 282 00:19:56,765 --> 00:20:02,437 それが あなた方の父上の命です。➡ 283 00:20:02,437 --> 00:20:05,737 子細は これに。 284 00:20:14,449 --> 00:20:17,119 嫌でございます。 (三十郎)信政殿。 285 00:20:17,119 --> 00:20:19,054 (信政)これは 戦です。➡ 286 00:20:19,054 --> 00:20:20,989 たとえ 敵の中に身内がいたとしても➡ 287 00:20:20,989 --> 00:20:22,991 力の限り 戦うべきではありませぬか! 288 00:20:22,991 --> 00:20:24,993 (茂誠)建て前は そうだが➡ 289 00:20:24,993 --> 00:20:28,130 お父上の気持ちも 察しておやり下され。 290 00:20:28,130 --> 00:20:32,467 源三郎と源次郎は それは 仲のよい兄弟だったのですよ。 291 00:20:32,467 --> 00:20:34,403 そのような事 関わりありませぬ! 292 00:20:34,403 --> 00:20:37,903 私は不承知です! 信吉殿は どう思われる? 293 00:20:40,809 --> 00:20:44,680 (信吉)父上が そうおっしゃっているのだから➡ 294 00:20:44,680 --> 00:20:49,151 私は それに従いたい。 295 00:20:49,151 --> 00:20:55,490 (三十郎) 信政殿 ここは折れなされ。 296 00:20:55,490 --> 00:20:57,490 ああ~! 297 00:21:05,500 --> 00:21:12,374 ♬~ 298 00:21:12,374 --> 00:21:20,849 (信之)思えば わしの人生は ずっと耐える毎日だった。 299 00:21:20,849 --> 00:21:28,523 14年前の戦で わしだけは徳川につき➡ 300 00:21:28,523 --> 00:21:33,795 父上と弟は 豊臣についた。 301 00:21:33,795 --> 00:21:37,666 断腸の思いだった。 302 00:21:37,666 --> 00:21:41,470 戦は 徳川の勝利。 303 00:21:41,470 --> 00:21:48,143 わしは 9万5,000石の大名となった。 304 00:21:48,143 --> 00:21:51,843 うれしい事は 一つもなかった。 305 00:21:53,482 --> 00:22:01,823 妻に内緒で 九度山の父たちに 仕送りを続けた。 306 00:22:01,823 --> 00:22:06,695 再び 戦が始まろうとしている。 307 00:22:06,695 --> 00:22:13,835 今度は 息子たちと弟が 戦おうとしている。 308 00:22:13,835 --> 00:22:19,835 いつになったら わしの心は安らぐのか…。 309 00:22:22,177 --> 00:22:24,977 (通)えろうつらかったんどすねえ。 310 00:22:33,121 --> 00:22:40,462 わしは 決して 人前で このような事は言わぬ。 311 00:22:40,462 --> 00:22:43,799 不思議じゃ。 312 00:22:43,799 --> 00:22:48,470 そなたといると 何でも話しとうなる。 313 00:22:48,470 --> 00:22:54,343 どうぞ 気兼ねせんと 話しとくれやす。 314 00:22:54,343 --> 00:22:57,813 迷惑ではないか? 315 00:22:57,813 --> 00:23:03,151 お聞きする事しか でけしまへんけど➡ 316 00:23:03,151 --> 00:23:08,824 それで あなた様のお心が 休まるのなら。 317 00:23:08,824 --> 00:23:11,159 すまん…。 318 00:23:11,159 --> 00:23:19,835 腕のしびれは きっと お心がくたびれておられるのかと。 319 00:23:19,835 --> 00:23:22,504 心が? 320 00:23:22,504 --> 00:23:26,842 通が 治してさしあげます。 321 00:23:26,842 --> 00:23:28,777 それは? 322 00:23:28,777 --> 00:23:32,977 心が穏やかになる 香でございます。 323 00:23:38,120 --> 00:23:41,790 そなたが こちらへ来てくれて 助かった。 324 00:23:41,790 --> 00:23:46,128 京は 戦場になるかもしれぬと➡ 325 00:23:46,128 --> 00:23:50,632 江戸へ お呼び下されたのは あなた様です。 326 00:23:50,632 --> 00:23:52,832 何か 不都合はないか? 327 00:23:55,804 --> 00:24:00,142 住めば都でございます。 328 00:24:00,142 --> 00:24:17,692 ♬~ 329 00:24:17,692 --> 00:24:19,828 今 城から戻った。 330 00:24:19,828 --> 00:24:23,498 (稲)お帰りなさいませ。 331 00:24:23,498 --> 00:24:30,498 ♬~ 332 00:24:33,775 --> 00:24:38,113 (内記)正面の堀は ほぼ出来ております。 333 00:24:38,113 --> 00:24:40,048 (作兵衛)殿~!➡ 334 00:24:40,048 --> 00:24:44,786 試しに一つ仕上げてみたのですが。 おい! 335 00:24:44,786 --> 00:24:46,721 いかがでございますか? 336 00:24:46,721 --> 00:24:50,125 ほう 赤備えでございますか。 337 00:24:50,125 --> 00:24:52,160 (作兵衛)一から こしらえては 間に合わんので➡ 338 00:24:52,160 --> 00:24:55,797 出来合いの鎧に 赤漆を塗ってみました。 339 00:24:55,797 --> 00:24:58,133 (与八)漆で かぶれたみたいです。 340 00:24:58,133 --> 00:25:00,802 生乾きだったからな。 341 00:25:00,802 --> 00:25:04,473 私が考えていたのは もっと強い赤だ。 342 00:25:04,473 --> 00:25:06,808 これは 何度塗りしたのか? 二度塗りでございます。 343 00:25:06,808 --> 00:25:09,808 三度 塗れ! はい! 344 00:25:11,980 --> 00:25:14,480 沢蟹みたいだったな。 ハハハハ! 345 00:25:20,655 --> 00:25:23,492 これこれ。➡ 346 00:25:23,492 --> 00:25:26,394 何を造っておるのかな? 347 00:25:26,394 --> 00:25:29,394 出城でございます。 348 00:25:31,166 --> 00:25:34,436 どこの家来じゃ? 349 00:25:34,436 --> 00:25:37,136 真田ですが。 350 00:25:39,608 --> 00:25:42,644 私が許しました。 351 00:25:42,644 --> 00:25:49,951 毛利や長宗我部 明石も 勝手に陣を張っておるようだが。 352 00:25:49,951 --> 00:25:51,887 (治長)全て 私が許しました。 353 00:25:51,887 --> 00:25:55,457 (大蔵[外:1E3E86471108B07367CC8A2EE651BA7D]局) なぜ そのような勝手な事を。 354 00:25:55,457 --> 00:25:57,792 徳川を迎え討つためです。 355 00:25:57,792 --> 00:26:02,464 (有楽斎) あんな所に出城を造らせて…。 356 00:26:02,464 --> 00:26:05,367 真田が裏切ったら どうするのじゃ! 357 00:26:05,367 --> 00:26:10,138 真田が裏切る事はありませぬ! そなたは 黙っていなさい!➡ 358 00:26:10,138 --> 00:26:13,041 やはり 牢人どもは ならず者の集まり。➡ 359 00:26:13,041 --> 00:26:16,011 下知に従わぬのは 秀頼公に背く事。 360 00:26:16,011 --> 00:26:20,148 決して 許してはなりませぬぞ。 361 00:26:20,148 --> 00:26:25,020 左衛門佐を 信じてやりたいのだが。 362 00:26:25,020 --> 00:26:29,324 あれの父親は 裏切りに裏切りを重ねて➡ 363 00:26:29,324 --> 00:26:33,094 生き残った男でございます。 364 00:26:33,094 --> 00:26:44,105 ♬~ 365 00:26:44,105 --> 00:26:48,777 (有楽斎)お前たち そこまでじゃ。 やめい! 366 00:26:48,777 --> 00:26:51,446 これは 何ぞ? 367 00:26:51,446 --> 00:26:55,784 出城でございます。 すぐに中止せよ。 368 00:26:55,784 --> 00:26:58,784 誰も許してはおらん。 369 00:27:01,122 --> 00:27:05,293 大野殿 許したのか? 370 00:27:05,293 --> 00:27:08,129 何の事やら。 371 00:27:08,129 --> 00:27:13,802 すぐ 御城内に引き揚げよ。 秀頼公のご命令じゃ。➡ 372 00:27:13,802 --> 00:27:18,673 お前たち さあさあ お前たち! 作業は やめじゃ。 373 00:27:18,673 --> 00:27:23,511 ここでやめれば おとがめなしと 秀頼公は仰せられた。 374 00:27:23,511 --> 00:27:25,513 すまぬ。 375 00:27:25,513 --> 00:27:33,013 ♬~ 376 00:27:40,962 --> 00:27:44,432 今夜 城を出る。 377 00:27:44,432 --> 00:27:46,732 お前も来ないか? 378 00:27:48,303 --> 00:27:52,303 豊臣を見捨てる訳にはいかぬ。 379 00:28:07,455 --> 00:28:09,455 殿様! 380 00:28:20,035 --> 00:28:25,807 (秀頼)ここに出城とは よう考えたものだ。➡ 381 00:28:25,807 --> 00:28:28,710 私は 前々から思っていた。➡ 382 00:28:28,710 --> 00:28:32,080 この城は 南が弱いと。 383 00:28:32,080 --> 00:28:35,080 さようでございましたか。 384 00:28:46,628 --> 00:28:50,432 さすがは 戦上手の真田。 385 00:28:50,432 --> 00:28:54,432 何やら 仕掛けが たくさんあるようだ。 386 00:28:57,105 --> 00:29:00,105 左衛門佐。 はい。 387 00:29:03,978 --> 00:29:08,678 豊臣を見捨てぬというのは まことだな? 388 00:29:12,120 --> 00:29:19,820 私は 亡きお父上 太閤殿下に お誓い申し上げました。 389 00:29:23,131 --> 00:29:27,831 この出城 仕上げよ。 390 00:29:31,740 --> 00:29:34,440 私が許す。 391 00:29:36,077 --> 00:29:41,416 私は そなたらを信じておる。 392 00:29:41,416 --> 00:29:47,288 ♬~ 393 00:29:47,288 --> 00:29:52,427 戦になれば 我ら 存分に働き➡ 394 00:29:52,427 --> 00:29:55,764 命に代えても 殿様をお守り申し上げまする。 395 00:29:55,764 --> 00:30:09,110 ♬~ 396 00:30:09,110 --> 00:30:11,780 頼りにしておる。 397 00:30:11,780 --> 00:30:26,127 ♬~ 398 00:30:26,127 --> 00:30:29,427 なりませぬ! (秀頼)この城の主は…。 399 00:30:32,000 --> 00:30:35,136 私です。 400 00:30:35,136 --> 00:30:42,811 この戦 牢人たちの力を借りねば 我らの負けでござる! 401 00:30:42,811 --> 00:30:49,150 ♬~ 402 00:30:49,150 --> 00:30:51,486 御免。 403 00:30:51,486 --> 00:31:11,506 ♬~ 404 00:31:11,506 --> 00:31:16,377 京を出た家康軍は 奈良を経由し 住吉に布陣。 405 00:31:16,377 --> 00:31:20,515 一方 秀忠軍は 河内口から大坂に入り➡ 406 00:31:20,515 --> 00:31:22,851 平野に布陣した。 407 00:31:22,851 --> 00:31:25,551 えっほ えっほ! 408 00:31:28,723 --> 00:31:30,725 (風の音) 409 00:31:30,725 --> 00:31:33,725 敵の布陣が分かりました。 410 00:31:35,497 --> 00:31:39,801 真田信吉様の陣は こちらに。 (内記)東側か。➡ 411 00:31:39,801 --> 00:31:44,472 じかに 我らと ぶつかる事は なさそうですな。 412 00:31:44,472 --> 00:31:47,472 (佐助)ここに 伊達勢。 そして…。 413 00:31:50,645 --> 00:31:53,481 (佐助)ここに 上杉勢が。 上杉が? 414 00:31:53,481 --> 00:31:56,150 御屋形様が来ておられるのか。 415 00:31:56,150 --> 00:32:00,850 まさか このような形で 相まみえる事になろうとは。 416 00:32:17,839 --> 00:32:19,774 (政宗)それにしても➡ 417 00:32:19,774 --> 00:32:23,711 まさか あの大坂城を 攻める事になるとは思わなんだ。 418 00:32:23,711 --> 00:32:28,016 のう 上杉殿。 (景勝)まことに。 419 00:32:28,016 --> 00:32:29,951 そうだ。 420 00:32:29,951 --> 00:32:35,451 集まった牢人衆の中には 真田左衛門佐もおるとか。 421 00:32:37,125 --> 00:32:39,460 源次郎が…。 422 00:32:39,460 --> 00:32:46,134 わざわざ 幽閉先を抜け出して 秀頼の呼びかけに応じたとか。➡ 423 00:32:46,134 --> 00:32:49,134 愚か者ですな。 424 00:33:01,683 --> 00:33:03,683 あ~。 425 00:33:07,822 --> 00:33:15,163 ご一同 ようご参陣下さった。➡ 426 00:33:15,163 --> 00:33:21,502 遠路はるばる ご苦労な事でござる。 427 00:33:21,502 --> 00:33:23,838 (政宗) 大御所様のお召しとあらば➡ 428 00:33:23,838 --> 00:33:28,138 この伊達政宗 どこへでも参上つかまつる! 429 00:33:31,179 --> 00:33:35,783 大坂城に立てこもり➡ 430 00:33:35,783 --> 00:33:43,124 世の安寧を脅かす不埒者たちを➡ 431 00:33:43,124 --> 00:33:48,796 これより 成敗致す!➡ 432 00:33:48,796 --> 00:33:55,670 難攻不落といわれる 大坂城ではあるが➡ 433 00:33:55,670 --> 00:34:04,812 そこに籠もるは 大半が有象無象の牢人ども。 434 00:34:04,812 --> 00:34:11,486 我らの勝利は 疑いなしじゃ! 435 00:34:11,486 --> 00:34:13,821 (一同)はっ! 436 00:34:13,821 --> 00:34:17,692 ハッハッハッハッハ!➡ 437 00:34:17,692 --> 00:34:21,692 ハハハハハハ! 438 00:34:25,433 --> 00:34:27,368 (又兵衛)何で ついてくるんだよ? 439 00:34:27,368 --> 00:34:29,370 (重成)戦は初めてなので➡ 440 00:34:29,370 --> 00:34:32,774 方々のそばで学ぶ事に決め申した。 お願い致します。 441 00:34:32,774 --> 00:34:38,074 主馬殿の持ち場は 西の守りの要 よろしくお頼み申す。 442 00:34:40,448 --> 00:34:43,117 (又兵衛)にらまれてるぞ。 もともと ああいう顔らしい。 443 00:34:43,117 --> 00:34:48,456 悪い男ではありませぬ。 444 00:34:48,456 --> 00:34:50,391 団右衛門でござる。 445 00:34:50,391 --> 00:34:54,128 (又兵衛)ああ こいつは 大名になるのが夢なんだ。 446 00:34:54,128 --> 00:34:58,466 この戦で 名を上げて 一国一城の主となり申す。 447 00:34:58,466 --> 00:35:00,802 もう 決まっているような口ぶりだな。 448 00:35:00,802 --> 00:35:02,737 あっ! 449 00:35:02,737 --> 00:35:06,140 塙 団右衛門と申します。 450 00:35:06,140 --> 00:35:10,011 (大助) ありがとうございます…。 では。 451 00:35:10,011 --> 00:35:19,687 ♬~ 452 00:35:19,687 --> 00:35:23,491 明石殿。 (又兵衛)ここで 何やってる? 453 00:35:23,491 --> 00:35:26,994 今夜は ミサがあるので その支度を。 454 00:35:26,994 --> 00:35:29,497 みさ? 455 00:35:29,497 --> 00:35:32,767 デウスのご加護を。 456 00:35:32,767 --> 00:35:39,440 ♬~ 457 00:35:39,440 --> 00:35:43,111 (重成)明石様の兵は皆 切支丹だそうです。 458 00:35:43,111 --> 00:35:47,782 切支丹の兵は すこぶる強い。 なぜだか分かるか。 459 00:35:47,782 --> 00:35:49,817 死を恐れぬからだ。 460 00:35:49,817 --> 00:35:52,453 (作兵衛)出来ました~! 461 00:35:52,453 --> 00:36:06,467 ♬~ 462 00:36:06,467 --> 00:36:09,137 見事だ。 463 00:36:09,137 --> 00:36:12,807 左衛門佐 どうなんだ? 464 00:36:12,807 --> 00:36:16,144 こんな寄せ集めで 30万に勝てるのか? 465 00:36:16,144 --> 00:36:18,079 もちろん。 466 00:36:18,079 --> 00:36:21,816 我らは 関ヶ原で苦渋をなめた。 467 00:36:21,816 --> 00:36:25,686 まことの戦を体で知っている。 一方 敵は どうだ? 468 00:36:25,686 --> 00:36:31,492 ほとんどが戦場を知らぬ者たちだ。 この差は大きい。 469 00:36:31,492 --> 00:36:34,762 敵は待ってくれぬぞ。 急げ~!➡ 470 00:36:34,762 --> 00:36:37,431 土のう 早く運べ!➡ 471 00:36:37,431 --> 00:36:39,767 何をやっておる! 472 00:36:39,767 --> 00:36:42,436 (家康)これは 何をやっておる? 473 00:36:42,436 --> 00:36:48,309 盾や竹束を用いて 仕寄せの しかたを確かめておるところです。 474 00:36:48,309 --> 00:36:51,445 違う! はっ。 475 00:36:51,445 --> 00:36:54,115 仕寄せとは よいか? 476 00:36:54,115 --> 00:36:58,986 城攻めの時に 味方の軍勢が己の身を守りつつ➡ 477 00:36:58,986 --> 00:37:01,789 城壁へと進んでいくものじゃ。 478 00:37:01,789 --> 00:37:04,125 父上 おやめ下さい! 479 00:37:04,125 --> 00:37:09,997 これでは 何の役にも立たんわ! 違う これも!➡ 480 00:37:09,997 --> 00:37:12,466 これも違う! 481 00:37:12,466 --> 00:37:15,369 手伝え! はい! 482 00:37:15,369 --> 00:37:19,340 そりゃ 盾よこせ! (家康)これも違う。 483 00:37:19,340 --> 00:37:25,479 (正信) そりゃ! 前に2枚! そりゃ!➡ 484 00:37:25,479 --> 00:37:27,779 後ろに また2枚! 485 00:37:29,350 --> 00:37:34,755 (家康) 身を隠しながら 土を掘り➡ 486 00:37:34,755 --> 00:37:42,430 その土で こうして 高い高い壁を作る。 487 00:37:42,430 --> 00:37:50,130 そうして こうやって じわじわと進んでいくのじゃ…。 488 00:37:55,009 --> 00:37:59,709 これが 仕寄せじゃ! (兵士たち)はっ! 489 00:38:03,451 --> 00:38:06,120 ほれ! 490 00:38:06,120 --> 00:38:09,120 頼むぞ! (兵士たち)はっ! 491 00:38:11,792 --> 00:38:15,092 気を付けろ 正信。 ハハハ。 492 00:38:16,664 --> 00:38:18,666 骨が折れるわい。 493 00:38:18,666 --> 00:38:21,966 (正信)あ~ 全く 全く。 494 00:38:26,140 --> 00:38:28,440 (荒い息遣い) 495 00:38:30,478 --> 00:38:32,478 あ~…。 496 00:38:35,082 --> 00:38:38,953 あ~ 疲れた…。 497 00:38:38,953 --> 00:38:41,756 お歳をお考え下され。 498 00:38:41,756 --> 00:38:44,456 あおげ。 はいはい…。 499 00:38:46,427 --> 00:38:48,427 あ~。 500 00:38:50,765 --> 00:38:54,465 ただいま 文が届きました。 城内から。 501 00:38:57,104 --> 00:38:59,804 敵の布陣でございますよ。 502 00:39:04,779 --> 00:39:09,283 (家康)細かくて読めん。 これは? 503 00:39:09,283 --> 00:39:14,121 (正信)急ごしらえの 出城のようでございますなあ。 504 00:39:14,121 --> 00:39:18,993 あ~ いらぬ所に造りおって。 505 00:39:18,993 --> 00:39:21,293 誰が守る? 506 00:39:23,130 --> 00:39:26,033 真田左衛門佐。 507 00:39:26,033 --> 00:39:29,033 真田… また 真田か! 508 00:39:47,922 --> 00:40:02,436 ♬~ 509 00:40:02,436 --> 00:40:05,339 (内記)間に合いましたな。 510 00:40:05,339 --> 00:40:10,039 内記 ようやく これで城持ちになった。 511 00:40:12,446 --> 00:40:14,382 作兵衛 旗を! 512 00:40:14,382 --> 00:40:16,382 はい! 513 00:40:20,788 --> 00:40:22,723 いざ~! 514 00:40:22,723 --> 00:40:27,461 (一同)お~! 515 00:40:27,461 --> 00:40:36,137 ♬~ 516 00:40:36,137 --> 00:40:42,009 城の名は 何とします? 517 00:40:42,009 --> 00:40:44,309 決まっているだろう。 518 00:40:46,147 --> 00:40:48,082 真田丸よ! 519 00:40:48,082 --> 00:41:12,382 ♬~ 520 00:41:18,512 --> 00:41:31,092 ♬~ 521 00:41:31,092 --> 00:43:17,831 ♬~ 522 00:43:17,831 --> 00:43:20,531 (いななき) 523 00:43:33,113 --> 00:43:38,786 <大坂城の南に信繁が築いた 真田丸。➡ 524 00:43:38,786 --> 00:43:43,123 天王寺区には 真田の名の付いた地名が➡ 525 00:43:43,123 --> 00:43:47,123 今も そこかしこに 残されています> 526 00:43:53,133 --> 00:43:58,433 <真田丸があった場所と伝わる 心眼寺> 527 00:44:00,808 --> 00:44:03,477 <山門には 真田家の家紋➡ 528 00:44:03,477 --> 00:44:07,477 六文銭が 用いられています> 529 00:44:10,351 --> 00:44:18,351 <心眼寺の斜め前には 今年2月 新たな顕彰碑も建立されました> 530 00:44:22,830 --> 00:44:29,169 <三光神社もまた 真田丸があったと伝わる場所。➡ 531 00:44:29,169 --> 00:44:33,440 毎年11月に開催される祭りでは➡ 532 00:44:33,440 --> 00:44:39,740 真田の抜穴と伝わる洞穴が 一般に開放されます> 533 00:44:41,782 --> 00:44:45,119 <この地を舞台に 信繁は➡ 534 00:44:45,119 --> 00:44:50,119 一世一代の大勝負に 挑む事となるのです> 535 00:45:33,734 --> 00:45:36,503 (雙星彦馬)これだ! 盗まれた本と同じものを➡ 536 00:45:36,503 --> 00:45:41,342 何冊も書き写すのです! もちろん 肝心の 御前の書き込みも加えて。 537 00:45:41,342 --> 00:45:44,244 <織江が盗み取った本によって➡ 538 00:45:44,244 --> 00:45:52,086 静山は 幕府の詮議を受ける事と なったが 彦馬の機転で免れた> 539 00:45:52,086 --> 00:45:55,389 (織江)これは? (川村)お前が盗み取った本と➡ 540 00:45:55,389 --> 00:45:58,859 寸分たがわぬ書き込みもある。