1 00:00:33,540 --> 00:00:36,459 (初代 佐助)猿飛佐助 推参。 2 00:00:36,459 --> 00:00:41,965 (講釈師)伝説の忍者 猿飛佐助の孫 その名も佐助。 3 00:00:41,965 --> 00:00:44,234 (佐助)嫁入り? 4 00:00:44,234 --> 00:00:49,239 梅宮主膳の娘 お市に 突然の縁談が。 5 00:00:49,239 --> 00:00:55,295 その相手 前端玄蕃頭は 悪名高き暴君であった。 6 00:00:55,295 --> 00:01:00,100 (北倉)まさか 断りはしまいな? 7 00:01:00,100 --> 00:01:03,036 梅宮様の縁談を引っ込めろ。 8 00:01:03,036 --> 00:01:08,736 佐助は お市のために 命を懸けて この謀略に立ち向かう。 9 00:01:10,794 --> 00:01:13,096 だが しかし…。 10 00:01:13,096 --> 00:01:19,269 (お市)私は 前端玄蕃頭様の妻となります。 11 00:01:19,269 --> 00:01:22,539 今の己では お市を救うどころか→ 12 00:01:22,539 --> 00:01:25,659 その手段さえ 見いだせぬという現実。 13 00:01:25,659 --> 00:01:30,247 佐助の心は 千々に乱れていたのでありました。 14 00:01:30,247 --> 00:01:34,668 や~っ! 15 00:01:34,668 --> 00:01:36,670 (伴蔵)猿飛が? 16 00:01:36,670 --> 00:01:42,959 ぬけぬけと わしの寝首を掻きに来よったわ。 17 00:01:42,959 --> 00:01:47,564 伊賀者も なめられたものよのう。 18 00:01:47,564 --> 00:01:57,524 うぬらに代わって 甲賀の忍びを 取り立ててやってもよいのだぞ。 19 00:01:57,524 --> 00:02:00,794 お言葉ではございますが→ 20 00:02:00,794 --> 00:02:04,898 北倉様の身をお守りするのは ご家来衆のお役目。 21 00:02:04,898 --> 00:02:08,168 我ら 鴉一党の務めでは ございませぬ。 22 00:02:08,168 --> 00:02:10,704 なに!? 23 00:02:10,704 --> 00:02:16,660 猿飛ごとき いつでも ひねり潰してみせましょう。 24 00:02:16,660 --> 00:02:24,660 この服部伴蔵 ただ殺すだけでは 気が治まりませぬ。 25 00:02:26,836 --> 00:02:30,423 少しは 腕を上げたらしい。 26 00:02:30,423 --> 00:02:34,127 猿飛から 目を離すな。 (鴉の一党)はっ! 27 00:02:34,127 --> 00:02:40,183 泳がして 地獄の苦しみを たっぷりと味わわせるのじゃ。 28 00:02:40,183 --> 00:02:43,703 ♪♪~ 29 00:02:43,703 --> 00:02:46,940 面白くなってきたわ。 30 00:02:46,940 --> 00:02:52,529 ♪♪~ 31 00:02:52,529 --> 00:02:54,931 (徳三郎)ほな ごめんください。 また ごひいきに。 32 00:02:54,931 --> 00:02:57,617 (男)ほな よろしゅうに。 33 00:02:57,617 --> 00:03:14,134 ♪♪~ 34 00:03:14,134 --> 00:03:19,139 (初代 佐助)忍びとは 天下に風のごとくありて→ 35 00:03:19,139 --> 00:03:26,129 人を知り 友を集め 己を殺して 他を生かす事。→ 36 00:03:26,129 --> 00:03:30,033 これが 忍びの極意である。 37 00:03:30,033 --> 00:03:34,988 ♪♪~(テーマ音楽) 38 00:03:34,988 --> 00:04:36,382 ♪♪~ 39 00:04:36,382 --> 00:04:38,882 何か? 40 00:04:43,706 --> 00:04:45,775 頼む! 41 00:04:45,775 --> 00:04:47,994 俺は 姫様を救いたい! 42 00:04:47,994 --> 00:04:52,365 なんとか 救う手だてを 教えてくれ! 43 00:04:52,365 --> 00:04:54,734 あんたが 本当に忍びなら→ 44 00:04:54,734 --> 00:04:57,604 俺には思いつかん手だてを 何か知ってるはずだ! 45 00:04:57,604 --> 00:05:00,304 それを教えてくれ! 46 00:05:04,093 --> 00:05:10,993 未熟者が 下手に動いたら 事を 更に 悪うするだけや。 47 00:05:13,870 --> 00:05:15,872 そうかもしれんが このままでは! 48 00:05:15,872 --> 00:05:19,259 所司代に行ったな? 49 00:05:19,259 --> 00:05:23,496 えっ? なぜ それを? これ以上 動くな。 50 00:05:23,496 --> 00:05:27,800 お前にできる事は 何もない。 51 00:05:27,800 --> 00:05:33,400 やはり 所司代の手先か。 52 00:05:44,667 --> 00:05:51,274 母ちゃんは あんたが 俺の父親だと言った。 53 00:05:51,274 --> 00:05:53,274 本当か? 54 00:05:56,529 --> 00:05:58,829 そやったら? 55 00:06:01,434 --> 00:06:07,134 あんたに頼ろうとした 俺が バカだった。 56 00:06:09,225 --> 00:06:11,811 一つだけ言うとく。 57 00:06:11,811 --> 00:06:22,438 ♪♪~ 58 00:06:22,438 --> 00:06:24,974 わしが 商売人とは 別の顔を持っとる事は→ 59 00:06:24,974 --> 00:06:27,043 決して 他には漏らすな。 60 00:06:27,043 --> 00:06:32,699 さもなくば 消す。 61 00:06:32,699 --> 00:06:44,978 ♪♪~ 62 00:06:44,978 --> 00:06:47,981 ≪(橋本)梅宮様は 訳あって ご不在のため→ 63 00:06:47,981 --> 00:06:51,267 留守居代行として 一同に伝える。 64 00:06:51,267 --> 00:06:57,106 先ほど 国元より 使いが参り 梅宮様のご息女 お市殿を→ 65 00:06:57,106 --> 00:07:01,961 信州広見藩 前端玄蕃頭様のご正室として→ 66 00:07:01,961 --> 00:07:06,933 嫁がせよとの命が下った ハハハ…。→ 67 00:07:06,933 --> 00:07:11,638 なお 前端家と梅宮家では 家格釣り合わぬゆえ→ 68 00:07:11,638 --> 00:07:18,928 お市殿は お公家 姉小路様の ご養女に迎えられる事と相成った。 69 00:07:18,928 --> 00:07:22,098 本日 この達しをもって 婚礼の儀は→ 70 00:07:22,098 --> 00:07:28,204 お家の正式行事として 粛々と執り行うべし。 71 00:07:28,204 --> 00:07:47,504 ♪♪~ 72 00:07:57,800 --> 00:08:01,604 (お辰)お国元から お達しが あったそうでございますね。 73 00:08:01,604 --> 00:08:05,204 (主膳)わしは あずかり知らぬ! 74 00:08:09,112 --> 00:08:14,717 今更 何をと思うであろうが。 75 00:08:14,717 --> 00:08:16,717 いえ。 76 00:08:20,373 --> 00:08:29,073 大事なお子を思えばこその 苦しいご心中 お察し致します。 77 00:08:31,067 --> 00:08:38,291 ♪♪~ 78 00:08:38,291 --> 00:08:45,782 お市様も 分かっておいでなので ございましょう。 79 00:08:45,782 --> 00:08:48,835 お父上様のお苦しみを。→ 80 00:08:48,835 --> 00:08:54,407 だからこそ あのように いつもと変わらぬ笑顔で。 81 00:08:54,407 --> 00:09:02,298 ああいうところも 母に似ておる。 82 00:09:02,298 --> 00:09:05,398 そうでございますか。 83 00:09:07,754 --> 00:09:14,761 何か よき手だてはないものか!? 84 00:09:14,761 --> 00:09:18,531 ♪♪~ 85 00:09:18,531 --> 00:09:22,201 (さぼてん)つまり その… 何だ? 86 00:09:22,201 --> 00:09:28,691 (才蔵)つまりは 嫁入りを断れば 即 藩は潰される。 87 00:09:28,691 --> 00:09:32,779 嫁入りを受け入れても 断れぬ借財を申し込まれ→ 88 00:09:32,779 --> 00:09:36,466 結局 藩は潰される。 そういう事だ。 89 00:09:36,466 --> 00:09:43,339 ああ 要は お市が犠牲になっても ならなくても 末は同じって訳か? 90 00:09:43,339 --> 00:09:48,161 要は そうだよな? そうだ! 91 00:09:48,161 --> 00:09:50,329 残る秘伝は→ 92 00:09:50,329 --> 00:09:54,867 「同」 「殺」 「天」の3つ。 93 00:09:54,867 --> 00:09:56,969 「同」とは どういう極意だ? 94 00:09:56,969 --> 00:10:01,169 それは まだ 分からん! じゃ 「天」は? 95 00:10:03,259 --> 00:10:05,259 分からん。 96 00:10:07,463 --> 00:10:11,851 お前の父ちゃんなら 極意が分かるはずなのにな。 97 00:10:11,851 --> 00:10:14,470 どっかに生きてればな。 98 00:10:14,470 --> 00:10:18,307 俺に 親父なんか いない! 99 00:10:18,307 --> 00:10:20,343 く~っ! 100 00:10:20,343 --> 00:10:25,965 ♪♪~ 101 00:10:25,965 --> 00:10:28,367 お帰り。 102 00:10:28,367 --> 00:10:30,470 おう。 103 00:10:30,470 --> 00:10:38,770 ♪♪~ 104 00:10:57,964 --> 00:11:00,533 佐助。 105 00:11:00,533 --> 00:11:02,533 うん? 106 00:11:07,607 --> 00:11:11,407 私に 聞きたい事が あるんじゃないのかい? 107 00:11:13,546 --> 00:11:15,546 何だ? 108 00:11:21,587 --> 00:11:25,608 お前の…。 渡海屋の話なら ごめんだ! 109 00:11:25,608 --> 00:11:28,561 佐助。 110 00:11:28,561 --> 00:11:33,900 あいつは 姫様の婚儀を 進めようとしている。 111 00:11:33,900 --> 00:11:39,205 所司代の罠だという事も 全部 知っていながらだ。 112 00:11:39,205 --> 00:11:41,841 あいつは 俺の敵なんだ。 113 00:11:41,841 --> 00:11:47,230 あの人は… お前の父親だよ。 114 00:11:47,230 --> 00:11:50,933 その父親は 一体 都で 何やってるんだよ!? 115 00:11:50,933 --> 00:11:54,337 所司代の手先になって 高波藩を 潰そうとしているんだぞ! 116 00:11:54,337 --> 00:11:57,337 それは 違う! 何が違う!? 117 00:11:59,759 --> 00:12:07,633 でも ご恩ある梅宮様に 弓引くような事だけはしない。 118 00:12:07,633 --> 00:12:10,336 それだけは信じるんだ! じゃ どうして→ 119 00:12:10,336 --> 00:12:14,436 この婚儀を進めるんだ!? 姫様を見捨てるんだ!? 120 00:12:16,442 --> 00:12:18,527 それは…。 121 00:12:18,527 --> 00:12:20,527 分からん! 122 00:12:25,835 --> 00:12:29,021 ≪(蛍雪)おい どないしたんや!? しっかりせい! 白石さん! 123 00:12:29,021 --> 00:12:31,073 ≪(佐々木)白石! 124 00:12:31,073 --> 00:12:33,893 (蛍雪)しっかりするんやで! 白石さん! 125 00:12:33,893 --> 00:12:36,796 (白石のうめき声) どうしたんだ? 126 00:12:36,796 --> 00:12:39,799 所司代の役人に 袋だたきにされたんだ。 127 00:12:39,799 --> 00:12:42,435 袋だたき? (佐々木)白石は→ 128 00:12:42,435 --> 00:12:45,354 拙者と一緒に 仕事を探して 歩いておったのじゃ。→ 129 00:12:45,354 --> 00:12:51,060 そしたら いきなり 数人がかりで。 まるで なぶるように…。 130 00:12:51,060 --> 00:12:54,664 (蛍雪)何ちゅう むごい事を…。 131 00:12:54,664 --> 00:12:58,434 (白石)小夜… 小夜…。 132 00:12:58,434 --> 00:13:00,686 (さぼてん)小夜? 小夜って誰だ? 133 00:13:00,686 --> 00:13:03,506 白石さんのご内儀や。 知ってるのか? 134 00:13:03,506 --> 00:13:05,891 ああ きれいな人や。 135 00:13:05,891 --> 00:13:08,461 呼ばなくていいのか? 小夜さんは→ 136 00:13:08,461 --> 00:13:13,733 数日前から 仕事に出ておるようで どこにいるか 分からんのじゃ。 137 00:13:13,733 --> 00:13:15,968 それ 捜すよ。 あんた 顔 分かるだろう? 138 00:13:15,968 --> 00:13:18,037 付いてきてくれないか? うん。 139 00:13:18,037 --> 00:13:23,359 すぐ連れてくるからな。 これ。 ああ。 140 00:13:23,359 --> 00:13:26,412 おい 佐助 白石さんの手当てを! 141 00:13:26,412 --> 00:13:28,698 うん。 142 00:13:28,698 --> 00:13:33,798 先生 俺も。 (蛍雪)ああ 頼む。 143 00:13:36,105 --> 00:13:38,841 大丈夫か? 痛むか? 144 00:13:38,841 --> 00:13:42,241 (岡田)皆 こうやって 死んでいくのだ。 145 00:13:44,363 --> 00:13:48,134 何を言うんや!? あんた。 (岡田)家もなく→ 146 00:13:48,134 --> 00:13:53,372 死に目に 身内にも会えず 虫けらのように死んでいく。 147 00:13:53,372 --> 00:13:58,260 これこそ 今のわしらの姿ではないのか!?→ 148 00:13:58,260 --> 00:14:03,799 明日は この中の誰かかもしれん。 149 00:14:03,799 --> 00:14:06,402 (谷本)このままじゃ いかん。 (熊井)そうだ。 150 00:14:06,402 --> 00:14:08,671 黙っていては やられるだけだ! 151 00:14:08,671 --> 00:14:13,109 おう! もはや 生きるか死ぬかの 瀬戸際じゃ。 152 00:14:13,109 --> 00:14:16,495 幕府という力の 後ろ盾のある者が→ 153 00:14:16,495 --> 00:14:18,798 弱き我らをいたぶり始めたのだ! 154 00:14:18,798 --> 00:14:32,528 (牢人達の不満の声) 155 00:14:32,528 --> 00:14:50,413 ♪♪~ 156 00:14:50,413 --> 00:14:52,465 (北倉)首尾は どうじゃ? 157 00:14:52,465 --> 00:14:59,004 牢人どもの憤懣が暴発するのも もはや こちらの煽りよう一つ。 158 00:14:59,004 --> 00:15:01,640 (北倉)さっさと片づけよ。 159 00:15:01,640 --> 00:15:06,245 はっ。 それから→ 160 00:15:06,245 --> 00:15:10,099 清国の商人との話も ついておろうな? 161 00:15:10,099 --> 00:15:13,352 張朱龍と申す男との取り引き→ 162 00:15:13,352 --> 00:15:16,839 港さえ確保できますれば すぐにでも。 163 00:15:16,839 --> 00:15:23,996 フフフ… 高波藩の港が 手に入るのも もう少しじゃ。 164 00:15:23,996 --> 00:15:26,048 気を引き締めよ。 165 00:15:26,048 --> 00:15:28,067 はっ。 166 00:15:28,067 --> 00:15:39,278 ♪♪~ 167 00:15:39,278 --> 00:15:41,630 佐助か? 168 00:15:41,630 --> 00:15:50,172 ♪♪~ 169 00:15:50,172 --> 00:15:53,809 本当に この婚儀を 引き受けていいのか? 170 00:15:53,809 --> 00:15:57,062 なに!? 171 00:15:57,062 --> 00:16:02,902 力を持ったヤツの横暴に… 悪だくみに屈していいのか!? 172 00:16:02,902 --> 00:16:08,902 今更 そんな事を言いにきたのか? 173 00:16:11,093 --> 00:16:14,547 俺には どうすればいいのか 分からんのだ! 174 00:16:14,547 --> 00:16:18,334 梅宮様なら 何か考えがあるだろう? 175 00:16:18,334 --> 00:16:21,934 姫様を救おう。 俺は 何でもやるぞ。 176 00:16:23,939 --> 00:16:35,284 明日 お市は いよいよ 姉小路家に 養女に出る。 177 00:16:35,284 --> 00:16:38,103 どうするんだ? 178 00:16:38,103 --> 00:16:41,957 何もできぬ。 179 00:16:41,957 --> 00:16:51,567 もう そのような事を 申してる場合ではないのだ。 180 00:16:51,567 --> 00:17:02,061 何もできず 時が過ぎるのを待つだけよ。 181 00:17:02,061 --> 00:17:04,361 そんな…。 182 00:17:08,500 --> 00:17:19,700 前端玄蕃頭の気でも 触れぬものかと…。 ふん。 183 00:17:21,730 --> 00:17:25,484 梅宮様が そんな弱気で どうする!? 184 00:17:25,484 --> 00:17:27,903 佐助。 185 00:17:27,903 --> 00:17:30,406 姫様は もっとつらい思いをしてるんだ! 186 00:17:30,406 --> 00:17:33,342 もっと 必死に 手だてを考えなくて いいのか!? 187 00:17:33,342 --> 00:17:37,162 姫様を守らなくて いいのか!? 188 00:17:37,162 --> 00:17:42,368 ♪♪~ 189 00:17:42,368 --> 00:17:46,872 (お辰)佐助に 力を貸してやってくれないか!? 190 00:17:46,872 --> 00:17:52,261 佐助は 命を捨てる気だ。 191 00:17:52,261 --> 00:17:55,264 あの子は 今 何も見えていない。 このままじゃ あの子は…。 192 00:17:55,264 --> 00:17:57,383 できん。 193 00:17:57,383 --> 00:18:00,769 ♪♪~ 194 00:18:00,769 --> 00:18:03,939 あれも 忍びの端くれじゃ。 195 00:18:03,939 --> 00:18:07,509 これしきの事を 乗り切れんようならば→ 196 00:18:07,509 --> 00:18:11,680 忍びとして 生き延びる値打ちはない。 197 00:18:11,680 --> 00:18:15,501 ♪♪~ 198 00:18:15,501 --> 00:18:19,905 未熟者は 死んでも 構わないっていう事かい? 199 00:18:19,905 --> 00:18:22,891 力が足りねば それまでじゃ。 200 00:18:22,891 --> 00:18:27,429 帰れ。 二度と ここへは来るな。 201 00:18:27,429 --> 00:18:32,067 何が 忍びだ!? シッ! 202 00:18:32,067 --> 00:18:35,004 あんたが 今 何を しようとしてるのかは 知らない。 203 00:18:35,004 --> 00:18:40,509 でも 何が務めだ!? 何が大義だ!? 204 00:18:40,509 --> 00:18:44,496 あんたは それでも人間なのか!? 205 00:18:44,496 --> 00:18:49,084 子を見捨てるような親は 人間じゃない! 206 00:18:49,084 --> 00:18:51,937 ♪♪~ 207 00:18:51,937 --> 00:18:59,228 もし 佐助を見殺しに するような事があったら→ 208 00:18:59,228 --> 00:19:06,852 その時は 私が許さない。 209 00:19:06,852 --> 00:19:30,752 ♪♪~ 210 00:19:35,714 --> 00:19:37,714 姫様。 211 00:19:44,306 --> 00:19:47,459 佐助。 212 00:19:47,459 --> 00:19:52,114 私は 大丈夫です。 213 00:19:52,114 --> 00:20:16,338 ♪♪~ 214 00:20:16,338 --> 00:20:19,041 本気を出しました。 215 00:20:19,041 --> 00:20:29,001 ♪♪~ 216 00:20:29,001 --> 00:20:31,036 あっ。 217 00:20:31,036 --> 00:20:33,636 ♪♪~ 218 00:20:36,492 --> 00:21:15,931 ♪♪~ 219 00:21:15,931 --> 00:21:18,600 クソ~ッ! 220 00:21:18,600 --> 00:21:53,485 ♪♪~ 221 00:21:53,485 --> 00:21:57,589 あっ! 何で ここが? 222 00:21:57,589 --> 00:22:02,010 ♪♪~ 223 00:22:02,010 --> 00:22:04,046 何の用だ? 224 00:22:04,046 --> 00:22:06,899 俺は あんたに 用はないぞ! 225 00:22:06,899 --> 00:22:12,004 己が 敵の立場ならば 何を思う? 226 00:22:12,004 --> 00:22:16,241 他人の心と 自分の心を 同じようにする事じゃ。 227 00:22:16,241 --> 00:22:25,033 ♪♪~ 228 00:22:25,033 --> 00:22:27,669 あんたは 俺の敵だ。 229 00:22:27,669 --> 00:22:31,757 あんたの心など 知りたくもない! 分かりたくもない! 230 00:22:31,757 --> 00:22:37,157 忍びとしてはもとより 人としても まだまだ未熟じゃの。 231 00:22:39,198 --> 00:22:42,434 よくも そんな事を 言えた立場だな!? 232 00:22:42,434 --> 00:22:45,971 それが 母ちゃんや俺を捨てた→ 233 00:22:45,971 --> 00:22:48,207 人の心が分からんヤツが 言うセリフか!? 234 00:22:48,207 --> 00:22:52,907 大きな義のためには 捨てねばならぬものもある。 235 00:22:55,981 --> 00:23:00,836 まことの忍びになりたければ→ 236 00:23:00,836 --> 00:23:03,822 一人で生き抜く覚悟を 持たねばならぬ。 237 00:23:03,822 --> 00:23:09,311 それが 忍びの定めじゃ。 238 00:23:09,311 --> 00:23:11,311 くっ! 239 00:23:43,295 --> 00:23:45,695 どうした? 240 00:23:49,134 --> 00:23:53,634 小夜さんが 見つかったんだ。 241 00:24:00,012 --> 00:24:02,130 小夜…。 242 00:24:02,130 --> 00:24:04,730 これは…。 小夜…。 243 00:24:09,154 --> 00:24:13,442 おい どういう事なんだ? 244 00:24:13,442 --> 00:24:18,030 私が 一歩早けりゃ…。 245 00:24:18,030 --> 00:24:22,034 小夜さんがやってた 仕事っていうのは→ 246 00:24:22,034 --> 00:24:26,405 あの前端玄蕃頭の 身の回りの世話だったんだ。 247 00:24:26,405 --> 00:24:30,292 えっ? (才蔵)それで 連れ戻そうと→ 248 00:24:30,292 --> 00:24:33,428 さぼてんが 寺に忍び込んで…。 249 00:24:33,428 --> 00:24:35,631 あの野郎! 250 00:24:35,631 --> 00:24:38,431 (小夜の泣き声) 251 00:24:44,473 --> 00:24:46,942 (小夜)やめて…。 252 00:24:46,942 --> 00:24:52,264 うっ! ううっ! うっ…。 253 00:24:52,264 --> 00:24:55,464 (前端)この虫けらめ! 254 00:24:59,021 --> 00:25:02,607 小夜…。 255 00:25:02,607 --> 00:25:13,635 (白石の泣き声) 256 00:25:13,635 --> 00:25:18,140 こんな事 あっていいのか!? 佐助。 257 00:25:18,140 --> 00:25:24,129 こんな事するようなヤツのとこに 姫様を行かしちゃ 駄目だ! 258 00:25:24,129 --> 00:25:29,167 (白石の泣き声) 259 00:25:29,167 --> 00:25:51,139 ♪♪~ 260 00:25:51,139 --> 00:25:55,227  回想  (徳三郎)己が 敵の立場ならば 何を思うか。→ 261 00:25:55,227 --> 00:25:59,564 他人の心と 自分の心を 同じようにする事じゃ。 262 00:25:59,564 --> 00:26:04,252 ♪♪~ 263 00:26:04,252 --> 00:26:08,907 前端玄蕃頭の→ 264 00:26:08,907 --> 00:26:13,762 気でも触れぬものか。 265 00:26:13,762 --> 00:26:15,697 (前端)うっ! 266 00:26:15,697 --> 00:26:17,866 (女の笑い声) 267 00:26:17,866 --> 00:26:22,104 (前端)この虫けらめ! 268 00:26:22,104 --> 00:26:24,204 佐助。 269 00:26:43,642 --> 00:26:47,129 俺に考えがある。 270 00:26:47,129 --> 00:26:52,329 みんな 手を貸してくれ。 271 00:27:00,258 --> 00:27:02,994 やらせてくれ。 272 00:27:02,994 --> 00:27:06,631 このままでは 小夜さんが あまりにも浮かばれん。 273 00:27:06,631 --> 00:27:08,867 わしも! (熊井)拙者もだ。→ 274 00:27:08,867 --> 00:27:11,236 これほど 腹が煮えくり返った事はない! 275 00:27:11,236 --> 00:27:13,736 (牢人1)わしもだ! (牢人2)わしもじゃ! 276 00:27:24,649 --> 00:28:07,826 ♪♪~ 277 00:28:07,826 --> 00:28:09,828 (忍び1)や~っ! 278 00:28:09,828 --> 00:28:12,531 ♪♪~ 279 00:28:12,531 --> 00:28:14,566 (忍び2)曲者だ! 280 00:28:14,566 --> 00:29:07,066 ♪♪~ 281 00:29:31,359 --> 00:29:36,959 長らく お世話になりました。 282 00:29:42,337 --> 00:29:50,137 明日 姉小路様方に 養女として参ります。 283 00:29:53,832 --> 00:30:03,732 父と子であるのも 今宵が最後か。 284 00:30:08,029 --> 00:30:10,029 はい。 285 00:30:13,702 --> 00:30:19,102 先ほど 佐助に 叱られたわ。 286 00:30:21,142 --> 00:30:23,995 そうですか。 287 00:30:23,995 --> 00:30:31,670 あやつのじい様 初代 佐助にも 一喝を食らった事がある。 288 00:30:31,670 --> 00:30:36,870 「そんな弱気で どうするんだ!?」 とな。 289 00:30:38,860 --> 00:30:46,701 時を越えて 我が友に叱られた気がしたわ。 290 00:30:46,701 --> 00:30:53,641 人物では 月とすっぽんじゃがな。 291 00:30:53,641 --> 00:30:58,947 ♪♪~ 292 00:30:58,947 --> 00:31:05,170 佐助には 感謝しています。 293 00:31:05,170 --> 00:31:11,826 佐助と出会って 私は いろいろ教わりました。 294 00:31:11,826 --> 00:31:14,696 そうか。 295 00:31:14,696 --> 00:31:17,365 ♪♪~ 296 00:31:17,365 --> 00:31:26,741 うまく言えませんが 佐助のような生き方をしたい。 297 00:31:26,741 --> 00:31:33,541 だからこそ 私は お嫁に行こうと思うのです。 298 00:31:35,467 --> 00:31:43,058 この高波藩が 生き長らえる道が 僅かでもあるなら→ 299 00:31:43,058 --> 00:31:45,610 そこに懸けたいのです。 300 00:31:45,610 --> 00:31:52,400 ♪♪~ 301 00:31:52,400 --> 00:32:01,960 こんな父親の下に 生まれてきたがゆえに…。 302 00:32:01,960 --> 00:32:08,500 ♪♪~ 303 00:32:08,500 --> 00:32:10,518 父上。 304 00:32:10,518 --> 00:32:20,918 ♪♪~ 305 00:32:41,065 --> 00:32:58,665 ♪♪~ 306 00:33:48,666 --> 00:33:51,269 ♪♪~ 307 00:33:51,269 --> 00:33:56,469 あ~っ! ああっ! ああっ…。 308 00:33:59,010 --> 00:34:02,080 うん? 309 00:34:02,080 --> 00:34:04,098 うわ~っ! 310 00:34:04,098 --> 00:34:07,335 ♪♪~ 311 00:34:07,335 --> 00:34:25,820 「虫けら 虫けら 虫けら 虫けら 虫けら」。 312 00:34:25,820 --> 00:34:29,908 うわ~っ! ああっ! ああっ! 313 00:34:29,908 --> 00:34:32,343 あっ! ああっ! 314 00:34:32,343 --> 00:34:47,875 ♪♪~ 315 00:34:47,875 --> 00:34:49,961 (幽霊1)あなた。 316 00:34:49,961 --> 00:34:52,530 (幽霊2)あんた。 317 00:34:52,530 --> 00:34:56,968 ♪♪~ 318 00:34:56,968 --> 00:34:59,237 (幽霊3)あなた。 319 00:34:59,237 --> 00:35:06,544 「虫けら 虫けら」。 320 00:35:06,544 --> 00:35:08,513 (幽霊4)あなた。 321 00:35:08,513 --> 00:35:14,953 ♪♪~ 322 00:35:14,953 --> 00:35:17,005 (幽霊5)あなた。 323 00:35:17,005 --> 00:35:23,695 「虫けら 虫けら」。 324 00:35:23,695 --> 00:35:30,095 おぬしら 許せ! 許せ~っ! 325 00:35:37,608 --> 00:35:40,662 あっ…。 326 00:35:40,662 --> 00:35:49,821 冥府より お前の殺した 女達の恨みを晴らしにきた。 327 00:35:49,821 --> 00:35:53,541 な… 何者だ? 328 00:35:53,541 --> 00:36:08,006 ♪♪~ 329 00:36:08,006 --> 00:36:11,075 俺は 佐助だ。 330 00:36:11,075 --> 00:36:13,594 猿飛佐助だ。 331 00:36:13,594 --> 00:36:16,781 か~っ! 332 00:36:16,781 --> 00:36:21,336 ♪♪~ 333 00:36:21,336 --> 00:36:24,155 ウッキーッ! 334 00:36:24,155 --> 00:36:32,563 ♪♪~ 335 00:36:32,563 --> 00:36:45,710 「虫けら 虫けら 虫けら 虫けら 虫けら」。 336 00:36:45,710 --> 00:36:51,999 ♪♪~ 337 00:36:51,999 --> 00:36:56,637 (幽霊1)あなた。 338 00:36:56,637 --> 00:36:59,557 (幽霊2)あんた。 339 00:36:59,557 --> 00:37:03,094 ♪♪~ 340 00:37:03,094 --> 00:37:06,064 や~っ! 341 00:37:06,064 --> 00:37:08,099 や~っ! 342 00:37:08,099 --> 00:37:10,151 や~っ! 343 00:37:10,151 --> 00:37:14,138 や~っ! や~っ! 344 00:37:14,138 --> 00:37:30,038 ♪♪~ 345 00:37:32,006 --> 00:37:42,750 (鐘の音) 346 00:37:42,750 --> 00:39:21,632 ♪♪~ 347 00:39:21,632 --> 00:39:30,091 婚礼の儀は 差し止めですと!? 348 00:39:30,091 --> 00:39:35,429 ♪♪~ 349 00:39:35,429 --> 00:39:40,468 かの前端玄蕃頭 耳元で 経が聞こえるなどと叫び続け→ 350 00:39:40,468 --> 00:39:46,157 所司代 北倉の話も まるで聞こえておらぬ様子。 351 00:39:46,157 --> 00:39:49,894 急ぎ 国元へ帰り 療養する事を余儀なくされ→ 352 00:39:49,894 --> 00:39:56,701 さすがの北倉も 全てを諦めざるを えなくなったのであります。 353 00:39:56,701 --> 00:39:59,604 ええい! どんな手を使ってもいい! 354 00:39:59,604 --> 00:40:04,592 高波藩を取り潰せ! 取り潰せ! 取り潰せ! 取り潰せ!→ 355 00:40:04,592 --> 00:40:07,992 取り潰せ! 取り潰せ! 356 00:40:11,165 --> 00:40:13,965 本当なのですね? 357 00:40:18,706 --> 00:40:23,194 わしにも 信じられぬ。 358 00:40:23,194 --> 00:40:28,616 ともかく よかった。 359 00:40:28,616 --> 00:40:34,705 ♪♪~ 360 00:40:34,705 --> 00:40:37,475 梅宮様。 361 00:40:37,475 --> 00:40:41,495 あんたの願いが通じたな。 362 00:40:41,495 --> 00:40:45,900 あっ! ひょっとして…? 363 00:40:45,900 --> 00:40:51,756 いや 俺なんかの力だけでは どうにもならんかった。 364 00:40:51,756 --> 00:40:57,244 これは みんなの願いだ。 365 00:40:57,244 --> 00:41:00,264 心は 皆 同じ。 366 00:41:00,264 --> 00:41:06,370 心を一つにすれば かなわぬものはない。 367 00:41:06,370 --> 00:41:10,291 そう教えられた。 368 00:41:10,291 --> 00:41:12,310 佐助。 369 00:41:12,310 --> 00:41:33,831 ♪♪~ 370 00:41:33,831 --> 00:41:36,133 (初代 佐助)天→ 371 00:41:36,133 --> 00:41:38,269 風→ 372 00:41:38,269 --> 00:41:42,039 同 忍→ 373 00:41:42,039 --> 00:41:44,008 人→ 374 00:41:44,008 --> 00:41:46,260 活→ 375 00:41:46,260 --> 00:41:48,512 殺。 376 00:41:48,512 --> 00:41:53,000 ♪♪~ 377 00:41:53,000 --> 00:41:56,737  心の声  (徳三郎)まことの忍びに なりたければ→ 378 00:41:56,737 --> 00:42:00,841 一人で生き抜く覚悟を 持たねばならぬ。→ 379 00:42:00,841 --> 00:42:05,429 それが 忍びの定めじゃ。 380 00:42:05,429 --> 00:42:13,329 ♪♪~ 381 00:42:20,978 --> 00:42:23,531 (才蔵)おい! 大変だ! 382 00:42:23,531 --> 00:42:26,600 どうした? 渡海屋の番頭の所に 所司代が! 383 00:42:26,600 --> 00:42:29,019 えっ!? 384 00:42:29,019 --> 00:42:32,807 おい! ちょっと ちょっと…。 385 00:42:32,807 --> 00:42:35,042 (役人)ええい! (町人)番頭さん。 386 00:42:35,042 --> 00:43:02,269 ♪♪~ 387 00:43:02,269 --> 00:43:04,905 渡海屋徳三郎は 俺の父親です。 388 00:43:04,905 --> 00:43:06,991 忍びの者が 私を殺しにきた! 389 00:43:06,991 --> 00:43:09,110 (北倉)梅宮主膳を葬れ。 390 00:43:09,110 --> 00:43:11,562 一人も 生きて帰すでないぞ! 391 00:43:11,562 --> 00:43:14,698 何としても 生きてもらいたいんだ。 392 00:43:14,698 --> 00:43:18,436 忍びであろうとなかろうと 人は もっと 違う道を→ 393 00:43:18,436 --> 00:43:20,938 見つけられるのでは ないのでしょうか!? 394 00:43:20,938 --> 00:43:26,138 (お辰)それが 私達 家族の 定めだったんですから。