1 00:00:32,876 --> 00:00:35,629 (初代 佐助)猿飛佐助 推参。 2 00:00:35,629 --> 00:00:41,434 (講釈師)伝説の忍者 猿飛佐助の孫 その名も佐助。 3 00:00:41,434 --> 00:00:44,638 幼き頃に生き別れた父 鬼丸。 4 00:00:44,638 --> 00:00:51,261 その人こそ 誰あろう 渡海屋番頭 徳三郎であった。 5 00:00:51,261 --> 00:00:53,330 (佐助)お前 何者だ!? 6 00:00:53,330 --> 00:00:58,902 敵か味方か うかがい知れぬ 裏の顔を持つ鬼丸は→ 7 00:00:58,902 --> 00:01:06,409 高波藩取り潰しをもくろむ 所司代 北倉治重の手に落ちる。 8 00:01:06,409 --> 00:01:12,532 佐助の父 猿飛鬼丸の 真の狙いとは? 9 00:01:12,532 --> 00:01:16,386 (主膳)徳三郎が 所司代に捕らえられた? 10 00:01:16,386 --> 00:01:19,489 しかし 何故? 11 00:01:19,489 --> 00:01:21,841 それは 俺にも…。 12 00:01:21,841 --> 00:01:26,179 あいつ 所司代と 一枚岩だとばっかり。 13 00:01:26,179 --> 00:01:30,133 徳三郎と所司代が? 14 00:01:30,133 --> 00:01:32,902 何を申す!? 15 00:01:32,902 --> 00:01:41,402 悪いけど あいつには 分からない事が多すぎる。 16 00:01:44,030 --> 00:01:48,685 (伴蔵)商いの不正で ございますか? 17 00:01:48,685 --> 00:01:50,987 (北倉)いかにも。→ 18 00:01:50,987 --> 00:01:55,859 渡海屋が 産物の売り買いに際し→ 19 00:01:55,859 --> 00:02:03,099 京屋敷に 額面以上の支払いを 求めたという密告があってな。 20 00:02:03,099 --> 00:02:05,201 密告? 21 00:02:05,201 --> 00:02:11,157 商いの不正を見逃したと 京屋敷に責任を問えば→ 22 00:02:11,157 --> 00:02:14,894 高波藩は お取り潰し。 23 00:02:14,894 --> 00:02:19,466 これで 高波藩の港は わしが使える。 24 00:02:19,466 --> 00:02:26,806 世にいう鎖国のこの時代 北倉治重は 幕府の目を盗み→ 25 00:02:26,806 --> 00:02:31,845 外国との密貿易で 私腹を肥やしておりました。 26 00:02:31,845 --> 00:02:35,432 しかし 渡海屋の番頭が→ 27 00:02:35,432 --> 00:02:39,335 こうもやすやすと 尻尾をつかませるとは。 28 00:02:39,335 --> 00:02:41,838 (北倉)伴蔵。 はっ! 29 00:02:41,838 --> 00:02:49,879 手はずのとおり 清国の商人 張朱龍に つなぎを取れ。 30 00:02:49,879 --> 00:02:52,599 (伴蔵)はっ! 31 00:02:52,599 --> 00:02:57,437 (初代 佐助)忍びとは 天下に風のごとくありて→ 32 00:02:57,437 --> 00:03:04,577 人を知り 友を集め 己を殺して 他を生かす事。→ 33 00:03:04,577 --> 00:03:08,181 これが 忍びの極意である。 34 00:03:08,181 --> 00:03:13,470 ♪♪~(テーマ音楽) 35 00:03:13,470 --> 00:04:12,870 ♪♪~ 36 00:04:14,998 --> 00:04:18,501 (橋本)これは まずい! 37 00:04:18,501 --> 00:04:23,273 所司代が絡んだという事は これは ゆゆしき事態でございますぞ! 38 00:04:23,273 --> 00:04:26,392 分かっておる。 京屋敷が→ 39 00:04:26,392 --> 00:04:32,599 不正に加担したと見られれば お家存亡に関わりまする!→ 40 00:04:32,599 --> 00:04:39,099 こたびの事を引き起こした責めは 一人 梅宮様にあると存ずる! 41 00:04:43,059 --> 00:04:45,995 徳三郎が…。 42 00:04:45,995 --> 00:04:50,800 わしに 人を見る目が なかったという事か…。 43 00:04:50,800 --> 00:04:52,869 梅宮様。 44 00:04:52,869 --> 00:04:59,542 出処進退を明らかにせねばならぬ。 出処って? 45 00:04:59,542 --> 00:05:03,980 わしが腹を切ったぐらいでは どうにもならぬかもしれぬが→ 46 00:05:03,980 --> 00:05:12,172 ともかく 殿に ご迷惑が かかるような事だけは…。 47 00:05:12,172 --> 00:05:14,207 そんな! 48 00:05:14,207 --> 00:05:21,407 お家の存亡に関わる事態じゃ! もう! 49 00:05:23,716 --> 00:05:27,136 ♪♪~ 50 00:05:27,136 --> 00:05:29,239 姫様! 51 00:05:29,239 --> 00:05:34,227 (お市)この騒ぎ おおよその事は分かっています。 52 00:05:34,227 --> 00:05:38,798 ♪♪~ 53 00:05:38,798 --> 00:05:41,501 申し訳ありません! 54 00:05:41,501 --> 00:05:43,501 佐助。 55 00:05:46,406 --> 00:05:53,279 渡海屋徳三郎は 俺の父親です。 56 00:05:53,279 --> 00:05:55,598 えっ? 57 00:05:55,598 --> 00:06:00,286 その男のために こんな事に! 58 00:06:00,286 --> 00:06:04,507 ♪♪~ 59 00:06:04,507 --> 00:06:08,795 まだ 事の子細が 分かった訳ではありません。 60 00:06:08,795 --> 00:06:13,049 これには きっと 何か 訳があるはずです。 61 00:06:13,049 --> 00:06:44,547 ♪♪~ 62 00:06:44,547 --> 00:06:49,802 (お辰)あれだ。 祇園祭って いうのは 大したもんだね。 63 00:06:49,802 --> 00:06:53,806 なんでも ひと月かけて 続けるそうじゃないか。→ 64 00:06:53,806 --> 00:06:57,377 椚の里のお祭りとは 大違いだよ。→ 65 00:06:57,377 --> 00:07:02,448 第一 人の数が 比べ物にならない。 66 00:07:02,448 --> 00:07:04,667 母ちゃん。 67 00:07:04,667 --> 00:07:06,967 何だい? 68 00:07:09,322 --> 00:07:13,376 鬼丸が 俺達を置いて 出ていった時→ 69 00:07:13,376 --> 00:07:17,676 俺は まだ ほんの赤ん坊だったんだよな? 70 00:07:24,203 --> 00:07:27,503 だから 俺は 何も言えなかった。 71 00:07:29,575 --> 00:07:32,475 でも 今は違うぞ。 72 00:07:35,748 --> 00:07:41,788 俺は もう 立派な忍びだ。 73 00:07:41,788 --> 00:07:44,040 佐助。 74 00:07:44,040 --> 00:07:49,562 親父の事は 俺が けりをつけてやる。 75 00:07:49,562 --> 00:07:52,762 事の次第を問いただす。 76 00:07:55,101 --> 00:07:57,601 それによっちゃ…。 77 00:08:00,807 --> 00:08:07,407 ♪♪~ 78 00:08:17,673 --> 00:08:21,544 (徳三郎)そろそろ 来る頃かと 思っていた。 79 00:08:21,544 --> 00:08:25,331 一体 どういうつもりだ!? 何度 俺達を裏切ったら 気が済む!? 80 00:08:25,331 --> 00:08:28,167 何の話じゃ? 81 00:08:28,167 --> 00:08:32,605 京屋敷は あんたが しでかした事で大騒ぎだ。 82 00:08:32,605 --> 00:08:35,525 母ちゃんの気持ちを 考えた事があるのか!? 83 00:08:35,525 --> 00:08:39,178 梅宮様は? 84 00:08:39,178 --> 00:08:42,331 責めを 一人 負わされて→ 85 00:08:42,331 --> 00:08:47,036 所司代の調べが 屋敷に向かってる。 86 00:08:47,036 --> 00:08:51,307 動き出したようじゃの。 87 00:08:51,307 --> 00:08:56,295 何だ? こうなる事を 承知の上か? 88 00:08:56,295 --> 00:08:59,595 まだ 分からんのか? 89 00:09:07,106 --> 00:09:10,343 うつけ者が! それでも 忍びか!? 90 00:09:10,343 --> 00:09:15,398 梅宮様と お市様を 屋敷から連れ出し かくまえ。 91 00:09:15,398 --> 00:09:21,521 ♪♪~ 92 00:09:21,521 --> 00:09:23,606 誰か! おい! 93 00:09:23,606 --> 00:09:27,059 忍びの者が 私を殺しに来た! 助けて下さい! 94 00:09:27,059 --> 00:09:29,779 お前! 助けて! 95 00:09:29,779 --> 00:09:32,682 殺される! 96 00:09:32,682 --> 00:09:35,168 あっ! 97 00:09:35,168 --> 00:09:37,168 (牢番1)狼藉者! 98 00:09:39,172 --> 00:09:41,507 (牢番2)逃げた! (牢番3)捜せ! 逃がすな! 99 00:09:41,507 --> 00:09:43,543 (牢番4)はっ! 100 00:09:43,543 --> 00:09:48,297 屋敷を出よ? 何故じゃ? 101 00:09:48,297 --> 00:09:52,401 前々から 高波藩取り潰しを もくろんでいた所司代が→ 102 00:09:52,401 --> 00:09:55,805 この機に乗じて どんな手を打ってくるか。 103 00:09:55,805 --> 00:09:58,241 父上。 104 00:09:58,241 --> 00:10:01,244 わしは 出られぬ。 105 00:10:01,244 --> 00:10:03,563 しかし! 106 00:10:03,563 --> 00:10:06,966 今 このような事態を前に→ 107 00:10:06,966 --> 00:10:13,573 留守居役である わしが 屋敷を空ければ お家の失態。 108 00:10:13,573 --> 00:10:19,145 みすみす お取り潰しの口実を 作るようなものじゃ! 109 00:10:19,145 --> 00:10:23,366 じゃ 姫様は? 110 00:10:23,366 --> 00:10:27,904 そなたは 屋敷を出て 京を離れよ。 111 00:10:27,904 --> 00:10:31,107 でも。 否やを申している場合ではない! 112 00:10:31,107 --> 00:10:33,993 父上! 113 00:10:33,993 --> 00:10:38,498 佐助。 お市を 隠れ家へ案内せい。 114 00:10:38,498 --> 00:10:44,921 わしは 屋敷の者を集めて 皆 他へ移す。 うん。 115 00:10:44,921 --> 00:10:52,528 ♪♪~ 116 00:10:52,528 --> 00:10:56,599 私は 残ります。 117 00:10:56,599 --> 00:11:02,405 いいえ お父上様の仰せのとおりに。 118 00:11:02,405 --> 00:11:04,707 頼む! 嫌じゃ。 119 00:11:04,707 --> 00:11:09,412 今度の成り行きは これまでとは どうも 様子が違う。 120 00:11:09,412 --> 00:11:12,732 姫様を 危ない目に遭わせたくない。 121 00:11:12,732 --> 00:11:17,132 何としても 生きてもらいたいんだ。 122 00:11:19,839 --> 00:11:21,839 頼む。 123 00:11:27,063 --> 00:11:29,063 分かった。 124 00:11:33,269 --> 00:11:37,869 母ちゃん 姫様を頼むぞ。 125 00:11:40,376 --> 00:11:44,363 佐助は? もし あの男が→ 126 00:11:44,363 --> 00:11:50,763 鬼丸が 梅宮様や姫様を 危うくするつもりなら…。 127 00:11:52,855 --> 00:11:55,255 俺は ヤツを殺す! 128 00:11:57,693 --> 00:12:00,696 佐助。 129 00:12:00,696 --> 00:12:06,786 母ちゃん 俺は忍びなんだ。 130 00:12:06,786 --> 00:12:28,641 ♪♪~ 131 00:12:28,641 --> 00:12:30,776 (さぼてん)お市 早く! 132 00:12:30,776 --> 00:12:37,633 佐助の事なら どうか お気遣いなく。 133 00:12:37,633 --> 00:12:40,436 さあ。 134 00:12:40,436 --> 00:12:42,536 (才蔵)急ごう。 135 00:12:46,175 --> 00:12:49,195 いくら 所司代とはいえ→ 136 00:12:49,195 --> 00:12:55,835 大名家の屋敷に 正面から押し入るとは思えぬが? 137 00:12:55,835 --> 00:13:00,456 梅宮様。 何じゃ? 138 00:13:00,456 --> 00:13:04,760 それは 甘いと思う。 139 00:13:04,760 --> 00:13:25,231 ♪♪~ 140 00:13:25,231 --> 00:13:28,067 (蛍雪)ほな。 (佐々木)立つべき時は近いぞ。 141 00:13:28,067 --> 00:13:33,239 蛍雪殿。 そんなふうには思えんがな。 142 00:13:33,239 --> 00:13:35,541 (熊井)まだ そんな煮えきらん事を。 143 00:13:35,541 --> 00:13:39,362 ともかく 今夜のところは。 明日 また→ 144 00:13:39,362 --> 00:13:42,231 新しい同志を連れてくる。 うん。 145 00:13:42,231 --> 00:13:52,641 (騒ぎ声) 146 00:13:52,641 --> 00:13:57,947 ♪♪~ 147 00:13:57,947 --> 00:14:00,466 我らが 何をしたというのだ!? 牢人というだけで→ 148 00:14:00,466 --> 00:14:04,704 この仕打ちはないではないか!? (牢番)おとなしく入っておれ! 149 00:14:04,704 --> 00:14:08,140 ♪♪~ 150 00:14:08,140 --> 00:14:11,394 ≪(佐々木)お家取り潰しで 牢人を 生み出したのは 幕府だぞ!→ 151 00:14:11,394 --> 00:14:15,514 そのあげく 取り締まるなど ご政道が間違っている! 152 00:14:15,514 --> 00:14:17,600 ≪(熊井)もう 我慢ならん! 153 00:14:17,600 --> 00:14:23,100 ≪(牢人達)ああ そうじゃ! くそっ! 154 00:14:44,343 --> 00:14:46,762 (牢番1)おおっ! 居らん!→ 155 00:14:46,762 --> 00:14:50,032 知らせい! 早う知らせい! (牢番2)はっ!→ 156 00:14:50,032 --> 00:14:53,932 牢抜けじゃ! 牢抜けじゃ! 157 00:15:51,477 --> 00:16:00,936 ♪♪~ 158 00:16:00,936 --> 00:16:04,039 渡海屋徳三郎が消えた? 159 00:16:04,039 --> 00:16:06,909 ♪♪~ 160 00:16:06,909 --> 00:16:10,779 徳三郎が居た牢内に 残されておりました。 161 00:16:10,779 --> 00:16:14,166 ♪♪~ 162 00:16:14,166 --> 00:16:17,036 これは 清国の…。 (伴蔵)梅宮の配下にある→ 163 00:16:17,036 --> 00:16:22,074 甲賀の忍びの者が 徳三郎を 連れ出したとすれば その銅貨は→ 164 00:16:22,074 --> 00:16:25,811 梅宮主膳からの いわば脅し。 165 00:16:25,811 --> 00:16:29,815 異国との密貿易に 気付いたと申すか? 166 00:16:29,815 --> 00:16:32,768 ♪♪~ 167 00:16:32,768 --> 00:16:35,988 (鴉)取り決めていた場所に 張朱龍が現れません。 168 00:16:35,988 --> 00:16:38,824 なに!? 169 00:16:38,824 --> 00:16:41,544 伴蔵。 170 00:16:41,544 --> 00:16:45,631 高波藩京屋敷ですね? 171 00:16:45,631 --> 00:16:48,801 梅宮主膳を葬れ。 172 00:16:48,801 --> 00:17:04,667 ♪♪~ 173 00:17:04,667 --> 00:17:08,404 少し 強く縛り過ぎたのでは ありませんか? 174 00:17:08,404 --> 00:17:11,173 いや… お市が「やれ」って 言ったんじゃないか!? 175 00:17:11,173 --> 00:17:16,278 (お辰のわめく声) 176 00:17:16,278 --> 00:17:20,299 火急の時です。 わびは後で。 177 00:17:20,299 --> 00:17:22,351 (さぼてん)えっ? 178 00:17:22,351 --> 00:17:26,951 ♪♪~ 179 00:17:31,260 --> 00:17:33,395 おかしい。 180 00:17:33,395 --> 00:17:36,665 どうした? 181 00:17:36,665 --> 00:17:42,554 風の匂いが 変わった。 182 00:17:42,554 --> 00:17:45,040 匂い? 183 00:17:45,040 --> 00:17:47,676 来た! 184 00:17:47,676 --> 00:17:49,712 梅宮様! 185 00:17:49,712 --> 00:17:55,551 ♪♪~ 186 00:17:55,551 --> 00:17:58,554 梅宮様 こっちだ! 187 00:17:58,554 --> 00:18:10,582 ♪♪~ 188 00:18:10,582 --> 00:18:13,135 えっ? おう! 189 00:18:13,135 --> 00:18:29,601 ♪♪~ 190 00:18:29,601 --> 00:18:32,254 二手に分かれろ! はい! 191 00:18:32,254 --> 00:18:50,439 ♪♪~ 192 00:18:50,439 --> 00:18:53,075 おう! 二手に分かれよう。 193 00:18:53,075 --> 00:18:55,127 はっ! 194 00:18:55,127 --> 00:19:03,135 ♪♪~ 195 00:19:03,135 --> 00:19:05,120 二手に! 196 00:19:05,120 --> 00:19:12,911 ♪♪~ 197 00:19:12,911 --> 00:19:15,698 姫様! (主膳)何で戻った? 198 00:19:15,698 --> 00:19:17,683 ご助勢に。 199 00:19:17,683 --> 00:19:30,696 ♪♪~ 200 00:19:30,696 --> 00:19:33,999 さぼてん! 梅宮様を! (さぼてん)分かった! 201 00:19:33,999 --> 00:19:45,928 ♪♪~ 202 00:19:45,928 --> 00:19:47,913 姫様! えい! 203 00:19:47,913 --> 00:19:50,113 折れた。 あっ! 204 00:19:53,001 --> 00:19:55,001 こっちだ! 205 00:20:04,913 --> 00:20:08,313 はっ! はっ? うん? 206 00:20:22,081 --> 00:20:45,504 ♪♪~ 207 00:20:45,504 --> 00:20:47,504 姫様。 208 00:20:49,708 --> 00:20:51,708 姫様! 209 00:20:54,129 --> 00:20:56,165 梅宮様! 外に! おう! 210 00:20:56,165 --> 00:20:58,165 さぼてん! (さぼてん)うん! 211 00:21:00,169 --> 00:21:02,638 (主膳)さぼてん! よっしゃ~っ! 212 00:21:02,638 --> 00:21:06,508 早く! お市 しっかりなさい。 大丈夫か? 213 00:21:06,508 --> 00:21:11,263 ♪♪~ 214 00:21:11,263 --> 00:21:13,463 囲まれた! 215 00:21:17,419 --> 00:21:20,119 ♪♪~ 216 00:21:53,355 --> 00:21:55,455 あっ…。 217 00:22:07,586 --> 00:22:10,906 徳三郎! 218 00:22:10,906 --> 00:22:13,792 その方…。 219 00:22:13,792 --> 00:22:16,595 ♪♪~ 220 00:22:16,595 --> 00:22:21,433 長年の間 渡海屋番頭 徳三郎を 名乗っておりましたが 私め→ 221 00:22:21,433 --> 00:22:26,772 梅宮様と 共に戦場を駆け回った 猿飛佐助一子→ 222 00:22:26,772 --> 00:22:30,442 鬼丸にござりまする。 223 00:22:30,442 --> 00:22:33,028 なに!? 224 00:22:33,028 --> 00:22:35,998 父 猿飛より 生前→ 225 00:22:35,998 --> 00:22:41,653 大恩ある梅宮様をお守りするよう 言いつかっておりました。 226 00:22:41,653 --> 00:22:46,508 (梅宮)なんと! 227 00:22:46,508 --> 00:22:48,577 じいさんの? 228 00:22:48,577 --> 00:22:52,281 佐助。 229 00:22:52,281 --> 00:22:55,200 屍を 始末せい。 230 00:22:55,200 --> 00:23:01,400 ♪♪~ 231 00:23:04,543 --> 00:23:07,879 という事は…。 232 00:23:07,879 --> 00:23:10,198 お辰さんとは 夫婦。 233 00:23:10,198 --> 00:23:13,368 という事は…。 何だ? 234 00:23:13,368 --> 00:23:18,168 この3人は 親子だ。 そういう事です。 235 00:23:21,560 --> 00:23:27,633 父 猿飛は 梅宮様が 高波藩に仕官されたと聞き→ 236 00:23:27,633 --> 00:23:31,887 喜びもし 心配もしており申した。 237 00:23:31,887 --> 00:23:34,773 (主膳)心配とは? 238 00:23:34,773 --> 00:23:39,461 高波藩は 外様。 しかも 小藩。 239 00:23:39,461 --> 00:23:45,461 ご公儀の思惑一つで いかように 翻弄されるやもしれんと。 240 00:23:48,136 --> 00:23:51,139 主君に 忠義を尽くすであろう 梅宮様が→ 241 00:23:51,139 --> 00:23:54,826 どのような仕儀に陥りようとも→ 242 00:23:54,826 --> 00:24:01,116 それを 陰ながら守れというのが 父の命でござりました。 243 00:24:01,116 --> 00:24:04,069 (主膳)うん…。 244 00:24:04,069 --> 00:24:08,807 私めが捕らわれた こたびの一件も→ 245 00:24:08,807 --> 00:24:12,728 所司代の悪事を露見させ→ 246 00:24:12,728 --> 00:24:20,936 高波藩を取り潰そうとするヤツの もくろみを たたくための仕掛け。 247 00:24:20,936 --> 00:24:24,573 ♪♪~ 248 00:24:24,573 --> 00:24:30,529 長きにわたり 素性を偽り続けた事を→ 249 00:24:30,529 --> 00:24:33,899 心より おわび申す。 250 00:24:33,899 --> 00:24:35,899 うん…。 251 00:24:38,186 --> 00:24:44,042 だからって 許されると思うな! 252 00:24:44,042 --> 00:24:46,578 どんな言い訳をしたって→ 253 00:24:46,578 --> 00:24:49,031 あんたは 俺と母ちゃんを 捨てたんだ! 違うか!? 254 00:24:49,031 --> 00:24:51,133 佐助。 255 00:24:51,133 --> 00:24:55,654 大を生かすために 小を殺す。→ 256 00:24:55,654 --> 00:24:59,541 それが 忍びというものじゃ。 257 00:24:59,541 --> 00:25:01,777 小? 258 00:25:01,777 --> 00:25:04,613 俺らが 小か!? 259 00:25:04,613 --> 00:25:16,608 ♪♪~ 260 00:25:16,608 --> 00:25:21,296 (主膳)初代 猿飛佐助の命で→ 261 00:25:21,296 --> 00:25:28,487 わしを守るために 妻や子を捨てたと申すか!? 262 00:25:28,487 --> 00:25:32,808 ♪♪~ 263 00:25:32,808 --> 00:25:38,997 この大バカ者が! 264 00:25:38,997 --> 00:26:15,597 ♪♪~ 265 00:26:21,206 --> 00:26:27,295 これは かねてより 異国と密貿易をしておった→ 266 00:26:27,295 --> 00:26:33,985 所司代 北倉治重を追い詰める 割符の片割れじゃ。 267 00:26:33,985 --> 00:26:40,892 北倉は 清国と 安全に取り引きの できる港を探しておった。 268 00:26:40,892 --> 00:26:47,299 それで 高波藩の港を 自分のものにしようと? 269 00:26:47,299 --> 00:26:50,168 取り潰せば よき港が手に入る。 270 00:26:50,168 --> 00:26:52,270 だったら 所司代を斬るしか。 271 00:26:52,270 --> 00:26:57,476 所司代一人を討ったとて 幕府の意向は変わらん。 272 00:26:57,476 --> 00:27:02,931 じゃ…。 北倉に 密貿易の証しを突きつけ→ 273 00:27:02,931 --> 00:27:07,331 高波藩への野心を 諦めさせるしかない。 274 00:27:10,805 --> 00:27:12,805 鬼丸。 275 00:27:17,045 --> 00:27:21,045 この片割れを 奪い取るんだな? 276 00:27:23,151 --> 00:27:27,239 その役 俺にやらせてくれ。 277 00:27:27,239 --> 00:27:30,759 佐助。 相手も必死だぞ。 278 00:27:30,759 --> 00:27:34,859 お前 死ぬかもしれないのに。 覚悟の上だ! 279 00:27:37,332 --> 00:27:42,904 今 あんたが死んだら 誰も助からない。 280 00:27:42,904 --> 00:27:47,425 俺がやる。 死ぬなら 俺だ。 281 00:27:47,425 --> 00:27:51,396 うつけ者。 なに!? 282 00:27:51,396 --> 00:27:55,901 (鬼丸)生きて 務めを果たすのが 忍び。 283 00:27:55,901 --> 00:28:04,342 死ぬより 生きる事のほうが難儀なのじゃ。 284 00:28:04,342 --> 00:28:09,331 ♪♪~ 285 00:28:09,331 --> 00:28:11,731 分かった。 286 00:28:15,787 --> 00:28:18,757 必ず やり遂げてみせる。 287 00:28:18,757 --> 00:28:35,540 ♪♪~ 288 00:28:35,540 --> 00:28:39,277 お辰さん。 289 00:28:39,277 --> 00:28:43,882 「腹が減っては 何とやら」と 申しますでしょう? 290 00:28:43,882 --> 00:28:58,313 ♪♪~ 291 00:28:58,313 --> 00:29:06,771 鬼丸が出ていった時 佐助は まだ 1歳にもなってなかったんですよ。 292 00:29:06,771 --> 00:29:08,771 ええ。 293 00:29:11,009 --> 00:29:17,065 その時 鬼丸に抱かれて 佐助は→ 294 00:29:17,065 --> 00:29:22,871 それが別れだとも知らず 笑ったんです。 295 00:29:22,871 --> 00:29:31,896 そしたらね 鬼丸も つい 顔がほころんで。 296 00:29:31,896 --> 00:29:37,736 その時 「ああ この人は→ 297 00:29:37,736 --> 00:29:43,541 この子が生まれて 本当にうれしかったんだ」。 298 00:29:43,541 --> 00:29:46,441 そう思ったんですよ。 299 00:29:48,913 --> 00:29:53,501 私達のために 申し訳ない事だと…。 300 00:29:53,501 --> 00:29:56,204 おやめ下さい。 301 00:29:56,204 --> 00:30:02,077 それが 私達 家族の 定めだったんですから。 302 00:30:02,077 --> 00:30:09,517 ♪♪~ 303 00:30:09,517 --> 00:30:23,417 でもね あの子の父親が 忍びなんかでなかったら…。 304 00:30:25,934 --> 00:30:30,238 どんなに穏やかな日々を 過ごせただろう。 305 00:30:30,238 --> 00:30:34,442 ♪♪~ 306 00:30:34,442 --> 00:30:38,146 そう思う時もありますよ。 307 00:30:38,146 --> 00:30:46,646 ♪♪~ 308 00:30:49,574 --> 00:30:52,911 姫様。 309 00:30:52,911 --> 00:30:55,311 行ってまいります。 310 00:30:59,167 --> 00:31:07,675 母ちゃん せっかく 飯炊いてくれたのに ごめんな。 311 00:31:07,675 --> 00:31:11,575 ああ。 気にするな。 312 00:31:15,750 --> 00:31:18,586 佐助! 313 00:31:18,586 --> 00:31:22,190 はい。 314 00:31:22,190 --> 00:31:26,711 お父上の言われた事 忘れないで。 315 00:31:26,711 --> 00:31:29,197 えっ? 316 00:31:29,197 --> 00:31:34,297 決して 死んではなりませぬ。 317 00:31:38,423 --> 00:31:44,963 ♪♪~ 318 00:31:44,963 --> 00:31:49,033 所司代の牢の中に居て 例の割符は→ 319 00:31:49,033 --> 00:31:53,505 服部伴蔵の元にある事を 突き止めました。→ 320 00:31:53,505 --> 00:32:01,946 佐助がしくじれば 取り潰しを 避けられる最後の一手は 水の泡。 321 00:32:01,946 --> 00:32:06,034 その時は 梅宮様→ 322 00:32:06,034 --> 00:32:12,357 高波藩を捨て 逃げ延びて頂きまする。 323 00:32:12,357 --> 00:32:16,277 ♪♪~ 324 00:32:16,277 --> 00:32:20,131 よろしゅうございますな? 325 00:32:20,131 --> 00:32:23,067 うん。 326 00:32:23,067 --> 00:32:25,136 うん…。 327 00:32:25,136 --> 00:32:44,739 ♪♪~ 328 00:32:44,739 --> 00:32:48,326 (初代 佐助)天 風→ 329 00:32:48,326 --> 00:32:50,512 活→ 330 00:32:50,512 --> 00:32:54,132 忍 同→ 331 00:32:54,132 --> 00:32:56,117 人→ 332 00:32:56,117 --> 00:32:58,136 殺。 333 00:32:58,136 --> 00:33:14,335 ♪♪~ 334 00:33:14,335 --> 00:33:18,606  心の声  (鬼丸)大を生かすために 小を殺す。→ 335 00:33:18,606 --> 00:33:22,160 それが 忍びというものじゃ。 336 00:33:22,160 --> 00:33:30,060 ♪♪~ 337 00:33:32,303 --> 00:33:34,603 (さぼてん)佐助! 338 00:33:37,942 --> 00:33:40,461 死ぬ時は 一緒だ。 339 00:33:40,461 --> 00:33:44,365 一人で行くなんて かっこつけるんじゃないよ。 340 00:33:44,365 --> 00:33:47,965 斬って 斬って 斬りまくってやる! 341 00:33:52,040 --> 00:33:56,311 才蔵 さぼてん。 342 00:33:56,311 --> 00:34:03,368 この務め 俺は 一人も殺さんし 殺させない。 343 00:34:03,368 --> 00:34:05,868 何 言ってるんだよ!? お前! 344 00:34:07,822 --> 00:34:10,608 殺していいもんなんて ない。 345 00:34:10,608 --> 00:34:18,308 それが 俺が会得した「殺」の極意だ。 346 00:34:32,647 --> 00:34:36,947 高波藩京屋敷を襲った者どもが 全滅した。 347 00:34:39,070 --> 00:34:46,544 やはり あの京屋敷には かなりの 数の甲賀の忍びの者どもが。 348 00:34:46,544 --> 00:34:53,001 (衝撃音) 349 00:34:53,001 --> 00:34:54,986 (鴉)外で 爆発が! 350 00:34:54,986 --> 00:34:57,138 ぬかるな! 351 00:34:57,138 --> 00:35:01,638 一人も 生きて返すでないぞ! (鴉の一党)おう! 352 00:35:23,631 --> 00:35:25,731 あっちだ! 353 00:35:40,214 --> 00:35:42,514 これだ。 354 00:35:44,602 --> 00:35:49,040 しかし 佐助 どうやって出る? 355 00:35:49,040 --> 00:35:52,977 あいつら 外に びっしり居るよ。 356 00:35:52,977 --> 00:35:55,677 俺に 考えがある。 357 00:36:11,929 --> 00:36:15,329 やはり お前か? 猿飛。 358 00:36:17,585 --> 00:36:24,409 服部伴蔵 お前らの好きにはさせん。 359 00:36:24,409 --> 00:36:29,030 たった一人で 我らに立ち向かうと?→ 360 00:36:29,030 --> 00:36:32,100 気でも触れたか? 361 00:36:32,100 --> 00:36:34,900 死ぬとは限らんぞ。 362 00:36:37,505 --> 00:36:40,305 いい度胸だ。 363 00:36:43,778 --> 00:36:46,178 俺は 佐助だ。 364 00:36:48,933 --> 00:36:52,170 猿飛佐助だ~っ! 365 00:36:52,170 --> 00:37:08,169 ♪♪~ 366 00:37:08,169 --> 00:37:10,822 (鴉)追え! 追え! 367 00:37:10,822 --> 00:37:25,970 ♪♪~ 368 00:37:25,970 --> 00:37:28,970 (鴉1)捜せ! (鴉2)捜せ! 369 00:37:31,509 --> 00:37:33,544 (鴉3)追え! 追え! 370 00:37:33,544 --> 00:37:35,913 (鴉4)待て~っ! 371 00:37:35,913 --> 00:37:39,567 ♪♪~ 372 00:37:39,567 --> 00:37:41,669 うわ~っ! 373 00:37:41,669 --> 00:37:46,374 ♪♪~ 374 00:37:46,374 --> 00:37:49,377 (鴉5)逃がすな~っ! 捕まえろ! 375 00:37:49,377 --> 00:37:52,964 ♪♪~ 376 00:37:52,964 --> 00:37:56,064 へへん こっちだ。 377 00:38:12,300 --> 00:38:16,204 佐助 大丈夫だよな? 知るか! 378 00:38:16,204 --> 00:38:21,058 死んでないよな? 知るかよ! 379 00:38:21,058 --> 00:38:23,494 あのバカ! 380 00:38:23,494 --> 00:38:25,494 いかん! 381 00:38:35,606 --> 00:38:37,742  心の声  才蔵 さぼてん。 382 00:38:37,742 --> 00:38:39,742 (伴蔵)死ね 猿飛! 383 00:38:51,839 --> 00:38:53,875 が~っ! 384 00:38:53,875 --> 00:39:01,132 ♪♪~ 385 00:39:01,132 --> 00:39:03,601 手裏剣に 毒は? (鴉)塗ってあります。→ 386 00:39:03,601 --> 00:39:06,771 この高さ よもや 生きているとは。 387 00:39:06,771 --> 00:39:10,274 捜し出せ! (鴉の一党)はっ! 388 00:39:10,274 --> 00:39:31,879 ♪♪~ 389 00:39:31,879 --> 00:39:38,803 これが 忍びの者の定めにござる。 390 00:39:38,803 --> 00:39:42,840 ♪♪~ 391 00:39:42,840 --> 00:39:50,865 佐助が 忍びとして 一人前になればなるほど→ 392 00:39:50,865 --> 00:39:55,870 お市様のおそばに とどまる事は かないませぬ。 393 00:39:55,870 --> 00:39:59,657 ♪♪~ 394 00:39:59,657 --> 00:40:02,643 鬼丸殿。 395 00:40:02,643 --> 00:40:04,643 はっ。 396 00:40:06,797 --> 00:40:11,235 何かを守るために 何かを犠牲にする。 397 00:40:11,235 --> 00:40:14,435 それしか 手だてはないのでしょうか? 398 00:40:16,474 --> 00:40:18,676 忍びであろうとなかろうと→ 399 00:40:18,676 --> 00:40:23,514 人は もっと違う道を見つけられる のではないでしょうか? 400 00:40:23,514 --> 00:40:27,034 ♪♪~ 401 00:40:27,034 --> 00:40:32,039 もう 休まれませ。 402 00:40:32,039 --> 00:41:07,558 ♪♪~ 403 00:41:07,558 --> 00:41:09,810 お~い! 404 00:41:09,810 --> 00:41:11,810 お~い! 405 00:41:13,798 --> 00:41:16,298 あっ! 今 戻った! 406 00:41:19,370 --> 00:41:21,370 首尾は? 407 00:41:27,211 --> 00:41:29,347 それで 佐助は? 408 00:41:29,347 --> 00:41:33,751 逃げる時に 佐助がおとりになった。 409 00:41:33,751 --> 00:41:36,504 おとり? 410 00:41:36,504 --> 00:41:41,104 落ち合う場所で待ったけど 来ないんだよ。 411 00:41:50,301 --> 00:41:55,873 佐助が 死ぬ訳ない。 412 00:41:55,873 --> 00:42:01,873 戻る。 必ず 戻る。 そう約束しました。 413 00:42:09,136 --> 00:42:12,673 うん! うん うん。 そうじゃな。 414 00:42:12,673 --> 00:42:18,596 あの猿飛佐助の孫じゃ。 悪運は強い。→ 415 00:42:18,596 --> 00:42:25,796 そのうち へらへらと 現れるに違いない。 なっ? 416 00:42:33,444 --> 00:43:07,294 ♪♪~ 417 00:43:07,294 --> 00:43:09,697 (鬼丸)忍びの者が 忍びとして生きる世は→ 418 00:43:09,697 --> 00:43:11,897 終わったのかもしれん。 419 00:43:14,034 --> 00:43:19,457 (主膳)佐助は やはり 忍びの者。 420 00:43:19,457 --> 00:43:23,811 ♪♪~ 421 00:43:23,811 --> 00:43:25,911 ありがとう!