1 00:00:33,801 --> 00:00:36,737 <江戸に来た吉之助は➡ 2 00:00:36,737 --> 00:00:43,210 斉彬の手となり足となって働く お庭方を命じられました> 3 00:00:43,210 --> 00:00:45,546 (吉之助)ははっ! 4 00:00:45,546 --> 00:00:51,218 <そして早速 書状を届けに訪れた 水戸斉昭の屋敷で➡ 5 00:00:51,218 --> 00:00:56,890 その息子 一橋慶喜に遭遇したのです> 6 00:00:56,890 --> 00:00:59,226 ヒー様? おいでございもす。 7 00:00:59,226 --> 00:01:03,564 品川宿で お目にかかった 西郷でございもす! 8 00:01:03,564 --> 00:01:06,233 (慶喜)この者は 人違いしておるのです。 9 00:01:06,233 --> 00:01:09,533 手前は これにて 失礼つかまつりまする。 10 00:01:12,906 --> 00:01:17,578 (斉彬)そうか 水戸のご隠居は わしの書状を お破りになったか。 11 00:01:17,578 --> 00:01:20,578 はっ。 ハハハハッ。 面白い御方じゃ。 12 00:01:22,449 --> 00:01:27,588 西郷 お前も見込みどおりの 面白い男だ。 13 00:01:27,588 --> 00:01:30,491 あいがとございもす。 14 00:01:30,491 --> 00:01:34,194 水戸のご隠居のみならず➡ 15 00:01:34,194 --> 00:01:37,865 一橋様にまで お目通りがかなうとは…。 16 00:01:37,865 --> 00:01:43,203 どうじゃ 一橋様と昵懇には なれぬか? 17 00:01:43,203 --> 00:01:47,875 ヒー様… あっ 一橋様とでございもすか? 18 00:01:47,875 --> 00:01:50,875 頼むぞ。 はっ。 19 00:01:58,218 --> 00:02:00,918 何をしておる。 20 00:02:05,092 --> 00:02:07,392 (笑い声) 21 00:02:11,765 --> 00:02:16,603 義姉上 あの男が 薩摩一 相撲の強い西郷ですか? 22 00:02:16,603 --> 00:02:21,909 (篤姫)はい。 大きくて強くて 面白か男です。 23 00:02:21,909 --> 00:02:25,245 篤姫様? 虎寿丸様…。 24 00:02:25,245 --> 00:02:28,582 喜久様 こちらに。 25 00:02:28,582 --> 00:02:31,485 (喜久)また お二人で かくれんぼですか? 26 00:02:31,485 --> 00:02:34,485 仲が およろしい事で。 27 00:02:36,190 --> 00:02:41,528 篤姫様 お国元から お文が届きましてございます。 28 00:02:41,528 --> 00:02:44,828 くにから? あいがとございもす。 29 00:02:55,542 --> 00:03:02,883 <それは 薩摩にいる実の父 島津忠剛が亡くなったという➡ 30 00:03:02,883 --> 00:03:05,883 知らせでした> 31 00:03:10,624 --> 00:03:28,909 ♬~ 32 00:03:28,909 --> 00:03:32,513 ♬~ 33 00:03:32,513 --> 00:04:21,562 ♬~ 34 00:04:21,562 --> 00:04:38,045 ♬~ 35 00:04:38,045 --> 00:05:57,745 ♬~ 36 00:05:59,860 --> 00:06:03,730 <吉之助は ヒー様の正体を確かめに➡ 37 00:06:03,730 --> 00:06:07,534 早速 品川宿へやって来ました> 38 00:06:07,534 --> 00:06:10,871 (大山)まさか吉之助から 磯田屋に誘わるっとはのう。 39 00:06:10,871 --> 00:06:14,207 (俊斎)江戸の女子は よかでごわんそ 吉之助さぁ。 40 00:06:14,207 --> 00:06:16,877 んにゃ 女子が目当てでは ごわはん。 41 00:06:16,877 --> 00:06:19,780 おいは 確かめたかこっが あっとじゃ。 まあまあ…! 42 00:06:19,780 --> 00:06:22,215 くにのみんなには 黙っちょってやっで。 43 00:06:22,215 --> 00:06:24,515 大山さぁの奥方にも。 44 00:06:26,086 --> 00:06:28,386 俊斎! 45 00:06:30,891 --> 00:06:33,160 待ってくいやい! 46 00:06:33,160 --> 00:06:36,160 いらっしゃいませ。 おう。 47 00:06:38,832 --> 00:06:41,132 いらっしゃいまし。 48 00:06:43,503 --> 00:06:46,406 いらっしゃいまし。 49 00:06:46,406 --> 00:06:49,843 (八兵衛) 毎度ありがとうございます。 おるか? 50 00:06:49,843 --> 00:06:52,512 もちろんでございます。 おタマでございますね。 51 00:06:52,512 --> 00:06:55,415 頼んだぞ。 八兵衛。 はい? およしを頼む。 52 00:06:55,415 --> 00:06:59,186 かしこまりましてございます。 お三人様 こちらへ どうぞ。 53 00:06:59,186 --> 00:07:01,121 よし。 54 00:07:01,121 --> 00:07:04,057 おっ おタマさぁ! 55 00:07:04,057 --> 00:07:08,528 (タマ)ああ 大山さん ようおいでねんした。 56 00:07:08,528 --> 00:07:13,367 どげんした? 顔色がさえんのう。 それが 何やら➡ 57 00:07:13,367 --> 00:07:17,204 この辺りが重とうて重とうて…。 58 00:07:17,204 --> 00:07:20,540 まあ 酒を飲めば治っどが。 59 00:07:20,540 --> 00:07:24,878 (タマ)それもそうね。 さあさあ 2階へ どうぞ。 60 00:07:24,878 --> 00:07:27,781 すぐにお連れ致します。 お部屋でお待ち下さい…。 61 00:07:27,781 --> 00:07:31,218 すんもはん! あっ… はい? 今日は ヒー様は➡ 62 00:07:31,218 --> 00:07:34,121 おいでになっちょいもすか? ああ はい いらっしゃいますよ。 63 00:07:34,121 --> 00:07:37,121 案内してくいやい。 は? 64 00:07:39,493 --> 00:07:42,396 何しに来た? 牛男。 65 00:07:42,396 --> 00:07:46,166 (ふき)牛男!? ヒー様 ひどい。 66 00:07:46,166 --> 00:07:50,837 この間みたいな牛の絵じゃなくて ちゃんと描き直して下さいな。 67 00:07:50,837 --> 00:07:53,173 およしどん。 68 00:07:53,173 --> 00:07:57,844 しばし こん御方と 2人にしてもらえんじゃろか。 69 00:07:57,844 --> 00:08:01,715 俺は 男を相手に飲むなんざ 御免だよ。 70 00:08:01,715 --> 00:08:04,415 ちょっと厠へ。 71 00:08:08,188 --> 00:08:14,888 話は すぐ済みもす。 何なら ここで話してもよかでごわんど。 72 00:08:16,530 --> 00:08:20,400 (ため息) 分かった分かった。 73 00:08:20,400 --> 00:08:23,203 ちょっと みんな 外してくれ。 74 00:08:23,203 --> 00:08:26,903 え~。 さあ 行きましょう。 75 00:08:41,688 --> 00:08:43,988 はぁ~。 76 00:08:48,161 --> 00:08:52,032 畏れながら あなた様は…。 77 00:08:52,032 --> 00:08:55,502 何だ!? 西郷吉之助。 78 00:08:55,502 --> 00:08:59,840 やっぱい… あなた様は! 79 00:08:59,840 --> 00:09:04,540 ああ 一橋慶喜だ。 80 00:09:06,179 --> 00:09:10,851 こんないい男が 世の中に2人もいる訳なかろう。 81 00:09:10,851 --> 00:09:15,522 ご無礼致しもした! やっぱい 一橋様でございもしたか! 82 00:09:15,522 --> 00:09:18,191 バカ! 声が高い。 83 00:09:18,191 --> 00:09:20,191 はっ。 84 00:09:23,530 --> 00:09:28,201 おおかた 俺の事を調べろとか何とか➡ 85 00:09:28,201 --> 00:09:31,901 島津の殿から 言われてきたんだろ? 86 00:09:36,009 --> 00:09:39,146 俺は将軍になどならぬ! 87 00:09:39,146 --> 00:09:43,650 いろいろ動かれて迷惑していると そう伝えておけ。 88 00:09:43,650 --> 00:09:46,686 ないの話でございもんそか? 俺の言った言葉を➡ 89 00:09:46,686 --> 00:09:50,323 そのまま伝えればよい。 それが お前の役目だろ。 90 00:09:50,323 --> 00:09:52,523 はっ。 91 00:09:54,494 --> 00:09:57,164 ≪(ふき)どなたか お医者様はいませんか!?➡ 92 00:09:57,164 --> 00:10:01,835 お医者様は… お医者様はいませんか!? 93 00:10:01,835 --> 00:10:05,505 お医者様はいませんか!? およしどん どげんした? 94 00:10:05,505 --> 00:10:08,175 おタマちゃんが急に倒れて。 95 00:10:08,175 --> 00:10:10,110 おタマどんが? 96 00:10:10,110 --> 00:10:12,512 (俊斎)おタマさぁ しっかいしっくいやい。 97 00:10:12,512 --> 00:10:15,849 (大山)おタマさぁ! しっかい しっくいやい おタマさぁ~! 98 00:10:15,849 --> 00:10:18,518 すんもはん! (大山)ここで よかですか? 99 00:10:18,518 --> 00:10:21,855 (俊斎)大山さぁ。 (大山)先生 どげんならんとか!? 100 00:10:21,855 --> 00:10:24,758 おタマどん! おタマどん! ないがあった? ないがあった? 101 00:10:24,758 --> 00:10:28,195 急に おタマさぁが…。 急に? 102 00:10:28,195 --> 00:10:30,530 そこの御方。 はっ。 103 00:10:30,530 --> 00:10:33,867 ちょっと その短刀を拝借したい。 はい。 104 00:10:33,867 --> 00:10:36,770 んにゃ こん刀は…。 105 00:10:36,770 --> 00:10:39,739 吉之助! おタマさぁが 死ぬか生きるかっちゅう時に➡ 106 00:10:39,739 --> 00:10:45,212 ないごて渡さんとか! 先生 こいを使ってくいやんせ。 107 00:10:45,212 --> 00:10:55,222 (タマの荒い息遣い) 108 00:10:55,222 --> 00:10:59,559 (荒い息遣い) 109 00:10:59,559 --> 00:11:02,462 ちょちょっ… ないをすっとか~!? 治療です。 110 00:11:02,462 --> 00:11:05,432 ないが治療ち…! 大山さぁ! 黙って見ていて下さい。 111 00:11:05,432 --> 00:11:07,901 (大山)黙ってられっか! 大山さぁ…! 112 00:11:07,901 --> 00:11:09,836 (俊斎)大山さぁ! 113 00:11:09,836 --> 00:11:13,240 ないをすっか…! 大山さぁ! ないをっ…! 114 00:11:13,240 --> 00:11:16,540 大山さぁ おタマどんが! 115 00:11:20,113 --> 00:11:23,250 うん もう大丈夫です。 116 00:11:23,250 --> 00:11:26,920 よかった~。 おタマちゃん! 117 00:11:26,920 --> 00:11:28,855 およしちゃん。 118 00:11:28,855 --> 00:11:33,193 これは 瀉血という 西洋の療法です。 119 00:11:33,193 --> 00:11:37,193 その方 蘭方医か? 120 00:11:46,539 --> 00:11:51,411 恐らく のぼせの類いでしょう。 しばらく静かに寝かせておけば➡ 121 00:11:51,411 --> 00:11:54,881 じきに よくなります。 大事ないと思いますが➡ 122 00:11:54,881 --> 00:11:57,784 目が覚めたら 一度 医者に診せるように。 123 00:11:57,784 --> 00:12:00,754 ありがとうございます。 先ほどは すんもはんじゃした。 124 00:12:00,754 --> 00:12:03,890 お見事でございもした。 125 00:12:03,890 --> 00:12:06,793 では これで。 126 00:12:06,793 --> 00:12:09,763 (慶喜)待て。 127 00:12:09,763 --> 00:12:13,233 お主 誰だ? 越前から出てまいりました➡ 128 00:12:13,233 --> 00:12:17,570 つまらぬ者にございます。 名は? 129 00:12:17,570 --> 00:12:22,570 このような場で名乗るのは 不粋ゆえ どうかご勘弁を。 130 00:12:24,244 --> 00:12:26,179 では。 131 00:12:26,179 --> 00:12:29,179 (俊斎)ほいじゃ 玄関まで。 (大山)おう。 132 00:12:32,519 --> 00:12:37,390 将軍になどなりたくない… そう申されたのか? 133 00:12:37,390 --> 00:12:39,859 はい。 134 00:12:39,859 --> 00:12:43,730 一筋縄ではいかぬ お人じゃな。 135 00:12:43,730 --> 00:12:47,734 引き続き 動向を探れ そのヒー様のな。 136 00:12:47,734 --> 00:12:50,203 (山田)殿!➡ 137 00:12:50,203 --> 00:12:53,503 一大事にござりまする。 138 00:12:55,542 --> 00:13:00,413 何じゃと!? 何をしておった! はっ…! 139 00:13:00,413 --> 00:13:03,713 (斉彬)西郷 近う。 140 00:13:06,553 --> 00:13:12,892 もう一人 一筋縄ではいかぬ者が おるようじゃ。 141 00:13:12,892 --> 00:13:17,230 篤が おらぬようになった。 篤姫様が? 142 00:13:17,230 --> 00:13:20,567 殿の代参で 増上寺に参詣に行く途中➡ 143 00:13:20,567 --> 00:13:24,437 厠にと立ち寄られた茶屋で 行方が分からなくなったのだ。 144 00:13:24,437 --> 00:13:28,908 騒ぎを大きくしてはならぬ。 即刻 篤を捜し出し 連れ帰れ。 145 00:13:28,908 --> 00:13:31,578 はい。 146 00:13:31,578 --> 00:13:35,849 そげな女子 見ちょらんか? 知りませんなぁ。 あいがとな。 147 00:13:35,849 --> 00:14:22,896 ♬~ 148 00:14:22,896 --> 00:14:25,565 篤姫様。 149 00:14:25,565 --> 00:14:27,500 (悲鳴) あっ…。 150 00:14:27,500 --> 00:14:31,237 何なんだい! すんもはん! そん着物…。 151 00:14:31,237 --> 00:14:37,510 この… この着物は私のもんだよ。 え? じゃっどん…。 152 00:14:37,510 --> 00:14:41,181 変な女だったんだよ。 153 00:14:41,181 --> 00:14:43,516 私のくたびれた着物が 気に入ったから➡ 154 00:14:43,516 --> 00:14:48,388 取り替えてくれって頼まれてさ。 私は嫌だったんだけどね➡ 155 00:14:48,388 --> 00:14:52,525 どうしてもって言うからさ。 おいおい どこが嫌なんだよ。 156 00:14:52,525 --> 00:14:55,195 うれしくて たまらねえって 顔に書いてあるぜ。 157 00:14:55,195 --> 00:15:00,066 気を付けねえと 今に罰当たるぞ。 どの口が言ってんだい! 158 00:15:00,066 --> 00:15:03,870 やめろ やめろ! 落ち着っきゃんせ! 159 00:15:03,870 --> 00:15:06,206 そん着物を着ちょった姫は…➡ 160 00:15:06,206 --> 00:15:11,506 んにゃ そんおもしてか女子は どこに行ったとな? え? 161 00:15:15,882 --> 00:15:18,182 すまん。 162 00:15:45,845 --> 00:15:49,182 篤姫様。 163 00:15:49,182 --> 00:15:53,520 西郷か。 はっ。 164 00:15:53,520 --> 00:15:59,220 西郷吉之助 篤姫様を お迎えにあがいもした。 165 00:16:02,529 --> 00:16:06,829 ないごて こげな所へ? 166 00:16:08,868 --> 00:16:14,207 私は 海のそばで生まれもした。 167 00:16:14,207 --> 00:16:19,007 無性に海が恋しくなって…。 168 00:16:27,754 --> 00:16:33,454 今和泉の父が… 亡くなった。 169 00:16:38,831 --> 00:16:46,706 私の父上は 殿じゃ! そいは分かっておる。 じゃが…➡ 170 00:16:46,706 --> 00:16:51,844 もう一度だけ…➡ 171 00:16:51,844 --> 00:16:57,183 せめて 一目だけ➡ 172 00:16:57,183 --> 00:17:03,883 国元の父に お会いしたかった! 173 00:17:09,762 --> 00:17:16,062 こん海は 薩摩につながっておりもす。 174 00:17:20,873 --> 00:17:25,745 情けなか話をしてしもうた。 175 00:17:25,745 --> 00:17:30,045 悲しか時は泣いたらよか。 176 00:17:37,824 --> 00:17:46,833 篤姫様 悲しみを絞り出すほど 泣きもんそ。 177 00:17:46,833 --> 00:18:00,847 ♬~ 178 00:18:00,847 --> 00:18:04,147 (大声で)父上っ! 179 00:18:05,718 --> 00:18:09,856 父上~! 180 00:18:09,856 --> 00:18:12,759 (泣き声) 181 00:18:12,759 --> 00:18:16,195 父上~! 182 00:18:16,195 --> 00:18:23,895 父上っ! 父上~! 183 00:18:27,206 --> 00:18:29,876 父上…! 184 00:18:29,876 --> 00:19:12,852 ♬~ 185 00:19:12,852 --> 00:19:15,852 もうよか。 186 00:19:20,193 --> 00:19:23,096 (すすり泣き) 187 00:19:23,096 --> 00:19:27,867 ないごて そなたが 泣いておるのじゃ。 188 00:19:27,867 --> 00:19:30,203 すんもはん。 189 00:19:30,203 --> 00:19:38,010 西郷 メソメソするな! しっかいせ! 190 00:19:38,010 --> 00:19:41,710 はっ! すんもはん。 191 00:19:46,486 --> 00:19:52,825 西郷 改めて礼を申すぞ。 192 00:19:52,825 --> 00:19:56,525 ありがとう。 193 00:19:58,164 --> 00:20:01,834 もったいなかお言葉にございもす。 194 00:20:01,834 --> 00:20:06,506 それと 今 話した事は➡ 195 00:20:06,506 --> 00:20:10,206 我らだけの秘め事じゃぞ。 196 00:20:15,181 --> 00:20:17,181 はっ。 197 00:20:45,878 --> 00:20:52,878 お父上様 此度の不始末 何とぞ お許し下さいませ。 198 00:21:01,894 --> 00:21:04,894 はぁ…。 199 00:21:09,569 --> 00:21:12,569 よう戻った。 200 00:21:16,442 --> 00:21:21,180 わしは そなたを まことの娘じゃと思うておる。 201 00:21:21,180 --> 00:21:24,917 苦しき時は頼ればよい。 202 00:21:24,917 --> 00:21:30,617 ありがたき幸せにございもす。 203 00:21:34,727 --> 00:21:38,027 改めて申し渡す。 204 00:21:42,401 --> 00:21:47,540 我が娘として 薩摩の姫として➡ 205 00:21:47,540 --> 00:21:51,210 輿入れをしてもらいたい。 206 00:21:51,210 --> 00:21:53,145 はい。 207 00:21:53,145 --> 00:21:56,549 輿入れ先は➡ 208 00:21:56,549 --> 00:22:01,549 徳川家定公。 まごう事なき 公方様じゃ。 209 00:22:03,422 --> 00:22:05,892 公方様ち!? 210 00:22:05,892 --> 00:22:11,230 将軍家の御台所が 私のような 未熟者に務まっとでしょうか!? 211 00:22:11,230 --> 00:22:13,566 務めてもらわねば 困る。 212 00:22:13,566 --> 00:22:18,866 すごか… 薩摩から 御台様にならるっとか! 213 00:22:25,177 --> 00:22:27,914 控えよ。 214 00:22:27,914 --> 00:22:30,249 はっ。 215 00:22:30,249 --> 00:22:33,949 控えよと申しておる。 216 00:22:35,855 --> 00:22:39,555 ははっ。 (斉彬)ささっ 中へ。 217 00:22:48,200 --> 00:22:53,873 お殿様 この度は お招きにあずかりまして➡ 218 00:22:53,873 --> 00:22:57,543 光栄至極にございます。 219 00:22:57,543 --> 00:23:03,543 幾島 ただいま まかり越しました。 220 00:23:08,187 --> 00:23:13,887 (斉彬)幾島 篤じゃ。 はっ。 221 00:23:16,562 --> 00:23:21,233 島津薩摩守が娘 篤と申しもす。 222 00:23:21,233 --> 00:23:23,169 もす…。 223 00:23:23,169 --> 00:23:26,105 (斉彬)そなたの指南役として この幾島➡ 224 00:23:26,105 --> 00:23:30,242 わざわざ 京の近衛家より 呼び寄せた。 225 00:23:30,242 --> 00:23:33,679 指南役にございもすか。 もす…。 226 00:23:33,679 --> 00:23:37,516 (斉彬)公方様にふさわしき 御台所となれるよう➡ 227 00:23:37,516 --> 00:23:42,388 そなたを鍛える! 幾島 時がない。 急げ。 228 00:23:42,388 --> 00:23:46,859 委細かしこまりましてございます。 229 00:23:46,859 --> 00:23:48,894 西郷! 230 00:23:48,894 --> 00:23:51,030 はっ。 231 00:23:51,030 --> 00:23:57,803 新しき役目を申しつける。 篤姫付用人じゃ。 232 00:23:57,803 --> 00:24:00,539 篤姫様付用人…。 233 00:24:00,539 --> 00:24:04,410 間違っても 今日のような事がなきよう➡ 234 00:24:04,410 --> 00:24:06,879 於篤を守ってくれ。 235 00:24:06,879 --> 00:24:11,717 はっ! こん命を懸けて 篤姫様をお守り致しもす。 236 00:24:11,717 --> 00:24:16,222 もす…。 おお こいは心強か! 237 00:24:16,222 --> 00:24:19,892 西郷 頼みもす。 もす…! 238 00:24:19,892 --> 00:24:23,562 幾島殿 西郷吉之助と申しもす。 239 00:24:23,562 --> 00:24:26,465 お見知りおきのほど よろしくお願い致しもす! 240 00:24:26,465 --> 00:24:29,235 もすもす もすもすばっかりや…! 241 00:24:29,235 --> 00:24:36,235 これは先が思いやられますな… よっぽど心してかからんと。 242 00:24:37,843 --> 00:24:39,779 アッハハハハ。 243 00:24:39,779 --> 00:24:41,779 (せきばらい) 244 00:24:48,854 --> 00:24:51,524 西郷。 はっ。 245 00:24:51,524 --> 00:24:55,194 そなたは 大奥とは どのような場所だと思う? 246 00:24:55,194 --> 00:24:58,864 んにゃ おいのような身分の者には…。 247 00:24:58,864 --> 00:25:02,535 控えよ 西郷! ははっ。 248 00:25:02,535 --> 00:25:09,408 篤姫様 そのような者と無駄口を たたいている暇はございません。 249 00:25:09,408 --> 00:25:13,179 はよう こちらへ お座りあそばせ。 申し訳ございもはん。 250 00:25:13,179 --> 00:25:16,549 幾島 そなたも薩摩の出じゃなかか。 251 00:25:16,549 --> 00:25:22,221 「そなたも薩摩の出であろうが」。 は…? 252 00:25:22,221 --> 00:25:26,559 薩摩言葉は 今日限り禁止。 253 00:25:26,559 --> 00:25:29,228 「そなたも 薩摩の出じゃなかか」ではなく➡ 254 00:25:29,228 --> 00:25:32,832 「そなたも薩摩の出であろうが」と お話しあそばせ。 255 00:25:32,832 --> 00:25:35,501 じゃが 私は薩摩言葉しか…。 256 00:25:35,501 --> 00:25:40,172 そのようなお言葉では 大奥のお女中を統べるどころか➡ 257 00:25:40,172 --> 00:25:44,043 笑われるだけ。 姫様が 笑われる事は この幾島の恥。 258 00:25:44,043 --> 00:25:48,743 何より 島津家 薩摩の恥でございます。 259 00:25:50,816 --> 00:25:53,719 あ… 申し訳ございもはん! 260 00:25:53,719 --> 00:25:59,191 あんたさんが 何故 謝りますんや。 261 00:25:59,191 --> 00:26:03,863 <早速 篤姫への教育が始まりました> 262 00:26:03,863 --> 00:26:08,863 大奥の出世すごろく? 大奥の出世すごろく。 263 00:26:10,736 --> 00:26:16,208 これから 篤姫様が御台所となられた後➡ 264 00:26:16,208 --> 00:26:19,111 どないなところで 生きていく事になるのか➡ 265 00:26:19,111 --> 00:26:22,548 学んで頂きます。 266 00:26:22,548 --> 00:26:26,886 大奥には これだけのお役目があり➡ 267 00:26:26,886 --> 00:26:31,223 ざっと1, 000人ほどのお女中が お仕えしております。 268 00:26:31,223 --> 00:26:34,523 1, 000人も!? はら~! 269 00:26:38,030 --> 00:26:44,770 それらお女中を束ねるためにも 御台所には 器量と才覚➡ 270 00:26:44,770 --> 00:26:50,509 そして 威厳が 求められるのでございます。➡ 271 00:26:50,509 --> 00:26:56,182 御台所に続き 奥の中でも特に権勢を誇るのが➡ 272 00:26:56,182 --> 00:27:00,519 老女。 多くの奥女中は 側室となるか➡ 273 00:27:00,519 --> 00:27:03,422 この老女を目指すのでございます。 274 00:27:03,422 --> 00:27:07,393 幾島は どこから始まるのじゃ? 275 00:27:07,393 --> 00:27:16,869 私はもちろん この老女になる事 間違いのない事でございましょう。 276 00:27:16,869 --> 00:27:19,772 ほ~う! それも全て➡ 277 00:27:19,772 --> 00:27:22,541 篤姫様にかかっております! 278 00:27:22,541 --> 00:27:28,241 何としても ご立派な御台所に なって頂かなければなりません。 279 00:27:30,416 --> 00:27:36,088 その事を 肝! おっ。 肝に銘じておかれませ。 280 00:27:36,088 --> 00:27:39,024 だ… 大丈夫じゃ。 281 00:27:39,024 --> 00:27:43,724 お父上様は 於篤は運が強いと おっしゃったゆえ。 282 00:27:51,503 --> 00:27:54,173 (幾島)あきません。 283 00:27:54,173 --> 00:27:58,873 もっと背筋を伸ばして 器量よしに。 はい。 284 00:28:06,752 --> 00:28:10,189 あんたさんは せんでよろしい! え…。 285 00:28:10,189 --> 00:28:12,889 (幾島)もういっぺん。 はい。 286 00:28:15,527 --> 00:28:21,400 ♬~(琴) 287 00:28:21,400 --> 00:28:26,171 あきません。 ♬「こ~ろりん」 288 00:28:26,171 --> 00:28:30,075 ♬~(琴) 289 00:28:30,075 --> 00:28:32,478 もういっぺん。 はい。 290 00:28:32,478 --> 00:28:35,147 やっ。 はっ やっ! 291 00:28:35,147 --> 00:28:47,493 ♬~ 292 00:28:47,493 --> 00:28:53,365 篤姫様の不出来は 島津家 薩摩 そして この幾島の恥。 293 00:28:53,365 --> 00:28:55,665 許されません! 294 00:28:59,104 --> 00:29:01,404 (篤姫)や~っ! 295 00:29:07,513 --> 00:29:09,813 (ため息) 296 00:29:13,852 --> 00:29:17,852 のう 西郷。 はっ。 297 00:29:19,525 --> 00:29:23,395 西郷が楽しいと思うのは どんな時じゃ? 298 00:29:23,395 --> 00:29:28,395 楽しか時でございもすか…。 299 00:29:31,537 --> 00:29:36,375 はぁ 薩摩におった頃➡ 300 00:29:36,375 --> 00:29:41,814 おいは 百姓の田畑を検分して 歩くのが仕事でございもした。 301 00:29:41,814 --> 00:29:45,484 2~3日留守にして家に帰っと➡ 302 00:29:45,484 --> 00:29:50,356 門の前で一番末の弟が 待っちょってくれもす。 303 00:29:50,356 --> 00:29:53,158 (信吾)おやっとさあ! ないな どげんした? 304 00:29:53,158 --> 00:29:56,495 (吉二郎)また… こっち来い! 305 00:29:56,495 --> 00:30:00,366 ほいで 上がりがまちに 腰を掛けると➡ 306 00:30:00,366 --> 00:30:05,504 妹たちが湯を持ってきて 足を洗ってくれもす。 307 00:30:05,504 --> 00:30:12,845 そん合間に 弟たちも寄ってきて 留守中の事を あれこれ話して…➡ 308 00:30:12,845 --> 00:30:17,716 そんにぎやかな事ちゅうたら あいもはん! 309 00:30:17,716 --> 00:30:25,858 そんうちに飯になって みんなで熱か汁をすすりもす。 310 00:30:25,858 --> 00:30:30,858 あいは まっこて 楽しゅうございもした。 311 00:30:33,198 --> 00:30:37,069 篤姫様に こげな話をしても…。 312 00:30:37,069 --> 00:30:42,875 分かるぞ。 私も にぎやかな家で育った。 313 00:30:42,875 --> 00:30:46,175 幸せだった。 314 00:30:49,748 --> 00:30:55,454 武骨者ゆえ分かりもはんが 公方様にお輿入れすっとならば➡ 315 00:30:55,454 --> 00:31:01,154 そいは 日の本一の幸せを つかめるはずじゃち思いもす。 316 00:31:08,567 --> 00:31:12,237 「こうふく」と読む。 よいであろう? 317 00:31:12,237 --> 00:31:14,537 はい。 318 00:31:16,108 --> 00:31:18,408 (幾島)篤姫様! 319 00:31:23,849 --> 00:31:28,149 (幾島) 次は こちらをお学び頂きます。 320 00:31:35,461 --> 00:31:38,197 何じゃ!? 321 00:31:38,197 --> 00:31:42,534 何故 このようなものを…! 勘違いしたらあきません。 322 00:31:42,534 --> 00:31:46,705 これも御台所として お輿入れするための➡ 323 00:31:46,705 --> 00:31:50,876 御修業にございます。 一体 こんな絵から➡ 324 00:31:50,876 --> 00:31:54,576 ないを学べちゅうとじゃ!? お言葉を。 325 00:31:56,215 --> 00:31:58,884 何を学べと申すのですか。 326 00:31:58,884 --> 00:32:03,755 公方様には まだ お世継ぎさんがおりません。 327 00:32:03,755 --> 00:32:08,227 それで? 故に 御台所として➡ 328 00:32:08,227 --> 00:32:12,898 篤姫様の一番のお役目は 将軍家お世継ぎたる➡ 329 00:32:12,898 --> 00:32:16,898 お子を産む事でございます。 330 00:32:19,571 --> 00:32:22,908 今日は もうよい。 下がりなはれ。 は? 331 00:32:22,908 --> 00:32:26,778 んにゃ じゃっどん…。 あんたさんがおっては➡ 332 00:32:26,778 --> 00:32:31,250 男女の秘め事が学べぬと 申しておるのです! 333 00:32:31,250 --> 00:32:33,852 うあっ! 334 00:32:33,852 --> 00:32:37,552 (幾島)下がりなはれ。 はい。 はよう! 335 00:32:40,526 --> 00:32:44,396 御台所になっとは ただ嫁に行くのとは➡ 336 00:32:44,396 --> 00:32:47,866 訳が違うのう。 337 00:32:47,866 --> 00:32:50,202 戻ったど~。 338 00:32:50,202 --> 00:32:52,538 西郷吉之助様。 あっ! 339 00:32:52,538 --> 00:32:55,207 勝手に上がり 待たせて頂きました。 340 00:32:55,207 --> 00:32:59,907 おはんは あん時のお医者様。 失礼。 341 00:33:08,554 --> 00:33:11,254 ないを? 342 00:33:13,425 --> 00:33:15,894 内密な話ゆえ。 343 00:33:15,894 --> 00:33:18,194 内密? 344 00:33:24,903 --> 00:33:28,574 申し遅れました。 僕は 越前福井藩の藩医➡ 345 00:33:28,574 --> 00:33:31,574 橋本左内と申します。 346 00:33:33,178 --> 00:33:39,051 僕ち…。 おいは 西郷吉之助ち申しもす。 347 00:33:39,051 --> 00:33:44,189 存じ上げております。 もちろん 西郷様のお役目も。 348 00:33:44,189 --> 00:33:48,860 すんもはん 西郷様ちゅうのは やめてくいやんせ。 349 00:33:48,860 --> 00:33:51,530 おいは そげな立派な人間では あいもはんで。 350 00:33:51,530 --> 00:33:55,200 そのようなご謙遜 ますます恐れ入りました。 351 00:33:55,200 --> 00:34:00,539 いや さすがは薩摩守様が お認めになった御方だ。 352 00:34:00,539 --> 00:34:06,411 分かっております。 西郷様が 薩摩守様の密命を担う➡ 353 00:34:06,411 --> 00:34:12,111 お役目にある事。 その腰の短刀が 証しでございましょう。 354 00:34:15,887 --> 00:34:20,225 ご心配下さるな。 僕も西郷様と同じ。 355 00:34:20,225 --> 00:34:25,925 我が主 松平越前守慶永よりの 密命を受けて動いております。 356 00:34:28,567 --> 00:34:34,373 藩医は表の顔で そん実は 殿の密偵っちこっか? 357 00:34:34,373 --> 00:34:38,176 さよう。 本日は我が主よりの書状を➡ 358 00:34:38,176 --> 00:34:43,849 内密に 薩摩守様に お渡し頂きたく参上致しました。 359 00:34:43,849 --> 00:34:50,522 例の企ての事でございます。 例の企て? 360 00:34:50,522 --> 00:34:57,863 一橋慶喜様を次の将軍と成し奉る はかりごとでございますよ。 361 00:34:57,863 --> 00:35:02,163 (大声で)一橋様が 次の将軍…!? お静かに! 362 00:35:05,537 --> 00:35:07,873 次は 何じゃ…? 363 00:35:07,873 --> 00:35:13,545 これは 御公儀の仕組みを 書き記したものでございます。 364 00:35:13,545 --> 00:35:17,215 すごろく同様 将軍家に近いほど➡ 365 00:35:17,215 --> 00:35:20,915 それは それは 絶大な力を持ちます。 366 00:35:26,558 --> 00:35:31,430 (篤姫)父上様ほどの御方が 何故 これほど下なのじゃ!? 367 00:35:31,430 --> 00:35:37,169 それは 関ヶ原の合戦まで 遡らなければなりません。➡ 368 00:35:37,169 --> 00:35:42,040 戦に敗れた我が島津家は 徳川家の言うたら敵。➡ 369 00:35:42,040 --> 00:35:44,843 故に 今の御公儀においては➡ 370 00:35:44,843 --> 00:35:48,513 いくら家格が高く 七十二万石といえども➡ 371 00:35:48,513 --> 00:35:53,852 天下の政とは 無縁の定めなのでございます。 372 00:35:53,852 --> 00:35:56,755 二百有余年も 過ぎたというのにか? 373 00:35:56,755 --> 00:36:01,193 (幾島)さようにございます。 そうか…。 374 00:36:01,193 --> 00:36:06,064 篤姫様が御台所となり 更に お世継ぎさんを➡ 375 00:36:06,064 --> 00:36:11,536 お産みあそばせば 次なる公方様の 外祖父となられた お殿様が➡ 376 00:36:11,536 --> 00:36:18,210 幕閣で実権を握られる日が 来るかもしれませぬぞ。 おお…。 377 00:36:18,210 --> 00:36:20,545 うん! 378 00:36:20,545 --> 00:36:26,418 異国が次々と迫りくる今 西洋の諸事情に通じておられる➡ 379 00:36:26,418 --> 00:36:31,189 薩摩守様のお力が 幕府には欠かせませぬ。 380 00:36:31,189 --> 00:36:35,060 それゆえ 薩摩守様は➡ 381 00:36:35,060 --> 00:36:38,830 幕府の仕組みを 根本から変えようとしておられる。 382 00:36:38,830 --> 00:36:41,733 殿が幕府を変える? 383 00:36:41,733 --> 00:36:45,170 ほう 西郷様は ご存じない? じゃっどん➡ 384 00:36:45,170 --> 00:36:48,073 ないごて 篤姫様のお輿入れを 進めちょっとに➡ 385 00:36:48,073 --> 00:36:50,842 一橋様が次なる将軍にち? それは…。 386 00:36:50,842 --> 00:36:53,512 篤姫様のお産みになる お世継ぎ様こそが➡ 387 00:36:53,512 --> 00:36:57,512 次の将軍になっとじゃなかとな? それは…。 388 00:37:00,385 --> 00:37:04,856 お答えしますから下がって下さい。 389 00:37:04,856 --> 00:37:07,526 あっ…。 390 00:37:07,526 --> 00:37:10,862 お願いしもす。 391 00:37:10,862 --> 00:37:16,201 今の幕府において いかに薩摩守様が聡明でも➡ 392 00:37:16,201 --> 00:37:20,872 蚊帳の外。 政には 一切関与できません。 393 00:37:20,872 --> 00:37:24,209 薩摩は 外様。 394 00:37:24,209 --> 00:37:29,881 幕府の政は 譜代大名 旗本らが切り盛りしています。 395 00:37:29,881 --> 00:37:35,487 しかし 無能ゆえ もはや危ない。 396 00:37:35,487 --> 00:37:39,324 薩摩守様は 衆議一致 という➡ 397 00:37:39,324 --> 00:37:42,160 新たな制度を 築こうと されている。 398 00:37:42,160 --> 00:37:47,666 親藩 外様を問わず 有力な諸藩が力を合わせ➡ 399 00:37:47,666 --> 00:37:52,170 さまざまな意見を出し合って 政を進めていくという考えです。 400 00:37:52,170 --> 00:37:56,842 日の本 一体となって 政をすっちゅうこっでごわすか。 401 00:37:56,842 --> 00:38:00,712 徳川幕府は 徳川のための政はしたが➡ 402 00:38:00,712 --> 00:38:04,716 この国のための政は おろそかにしてきた。 403 00:38:04,716 --> 00:38:08,186 だから一度壊して 新たな仕組みを作るため➡ 404 00:38:08,186 --> 00:38:11,857 篤姫様のお輿入れと 一橋様を次期将軍にという➡ 405 00:38:11,857 --> 00:38:14,759 2つの企てを 薩摩守様は進めておられる。 406 00:38:14,759 --> 00:38:17,729 ないごて2つも企てが? 407 00:38:17,729 --> 00:38:21,199 これは あくまで僕の推測なのですが➡ 408 00:38:21,199 --> 00:38:27,873 伝え聞くところ 公方様は あまり お体がご丈夫ではないと。 409 00:38:27,873 --> 00:38:29,873 え…? 410 00:38:43,822 --> 00:38:48,493 上様 お上手にございます。 411 00:38:48,493 --> 00:38:51,493 お上手です。 (笑い声) 412 00:38:58,169 --> 00:39:01,072 (家定)落ちた。 落ちた! 413 00:39:01,072 --> 00:39:05,043 上様!? 落ちた! 落ちた。 落ちた~! 414 00:39:05,043 --> 00:39:08,179 落ちた! 落ちた~! 415 00:39:08,179 --> 00:39:10,515 誰か早く! 落ちた! 落ちた~! 416 00:39:10,515 --> 00:39:14,185 篤姫様が お世継ぎ様を お産みになったとしても➡ 417 00:39:14,185 --> 00:39:16,855 天下に万が一の事があった時➡ 418 00:39:16,855 --> 00:39:20,525 幼子では 難局を乗り切る事は できません。 419 00:39:20,525 --> 00:39:25,864 それゆえ 英邁なる一橋様を 次なる将軍にという企ても➡ 420 00:39:25,864 --> 00:39:31,864 進めておられるのではないかと。 そげんじゃろか…。 421 00:39:34,472 --> 00:39:39,344 西郷様は 本当に何もご存じないのですか? 422 00:39:39,344 --> 00:39:41,813 知るはずがなか。 423 00:39:41,813 --> 00:39:45,150 おいは ついこん間 江戸に来たばっかいで➡ 424 00:39:45,150 --> 00:39:49,821 将軍様だの御台所様だの 雲の上の話で…。 425 00:39:49,821 --> 00:39:53,692 やれやれ…➡ 426 00:39:53,692 --> 00:39:59,831 僕は ひどく大きな勘違いを していたようだ。 え? 427 00:39:59,831 --> 00:40:03,702 どげんしたとな? おタマさぁが…。 428 00:40:03,702 --> 00:40:06,171 ないな? 429 00:40:06,171 --> 00:40:10,342 おタマさぁが優しかったよ! は? にゃにゃ…! 430 00:40:10,342 --> 00:40:14,212 こんな男を買いかぶっていたとは。 431 00:40:14,212 --> 00:40:16,681 こんな男ち…。 432 00:40:16,681 --> 00:40:19,184 ≪(俊斎)大山さぁ はよう。 ≪(大山)開かんとよ。 433 00:40:19,184 --> 00:40:22,484 (俊斎)え? どれ おいが…。 434 00:40:26,858 --> 00:40:30,195 あら? あれ? 435 00:40:30,195 --> 00:40:32,864 そ~れ。 436 00:40:32,864 --> 00:40:35,200 うあ~っ! 437 00:40:35,200 --> 00:40:38,103 俊斎どん! グリッち ひねった! え ひねった!? 438 00:40:38,103 --> 00:40:40,872 (俊斎)吉之助さぁ… あっ! 439 00:40:40,872 --> 00:40:44,743 この間のお医者様。 おおっ。 440 00:40:44,743 --> 00:40:47,746 ここが グリッち…。 橋本殿。 441 00:40:47,746 --> 00:40:52,217 今した話は 全て僕の妄想ゆえ 忘れてくれ。 442 00:40:52,217 --> 00:40:54,886 え? では。 443 00:40:54,886 --> 00:40:57,222 この前は お世話になりもした。 おかげさまで おタマさぁと➡ 444 00:40:57,222 --> 00:41:00,922 おいの手が ガシッ相ないもした! ガシッガシッ! 445 00:41:09,801 --> 00:41:13,101 大儀であった。 下がってよい。 446 00:41:16,908 --> 00:41:21,246 殿 畏れながら…。 447 00:41:21,246 --> 00:41:25,116 篤姫様のお輿入れの事で どげんしても➡ 448 00:41:25,116 --> 00:41:29,116 お聞きしたかこっがございもす。 何じゃ? 449 00:41:31,856 --> 00:41:37,362 一橋様を 次の公方様に推し進めっとは➡ 450 00:41:37,362 --> 00:41:40,865 ないごてでございもすか? 451 00:41:40,865 --> 00:41:45,737 どげんこっでございもすか? 教えてたもんせ。 452 00:41:45,737 --> 00:41:57,415 ♬~ 453 00:41:57,415 --> 00:42:00,885 ならば 教えてやろう。 454 00:42:00,885 --> 00:42:06,758 異国が度々押し寄せる今 この日の本には一刻の猶予もない。 455 00:42:06,758 --> 00:42:12,497 この国を守るため 異国と互角に渡り合える➡ 456 00:42:12,497 --> 00:42:15,433 秀でた公方様に お代わり頂かねばならぬ。 457 00:42:15,433 --> 00:42:20,238 そのために一橋様が必要なのじゃ。 458 00:42:20,238 --> 00:42:24,938 そいなら 篤姫様は ないのために お輿入れを? 459 00:42:29,581 --> 00:42:37,388 篤姫様は 公方様の御正室になられ お世継ぎ様をお産みになる。 460 00:42:37,388 --> 00:42:42,688 世にも羨ましか幸せを そん手に つかまえっとでございもんそ。 461 00:42:49,067 --> 00:42:53,204 於篤はな…。 462 00:42:53,204 --> 00:42:57,876 於篤は不幸になる。 463 00:42:57,876 --> 00:43:03,214 <思いも寄らぬ 斉彬のひと言でした。➡ 464 00:43:03,214 --> 00:43:07,914 今宵は ここらでよかろかい> 465 00:43:11,890 --> 00:43:14,793 殿~! 殿をお救いやったもんせ。 466 00:43:14,793 --> 00:43:18,563 (由羅)斉彬様とて 無事では済みますまい。 467 00:43:18,563 --> 00:43:20,899 (有馬)仇を討つ時じゃ 正助! 468 00:43:20,899 --> 00:43:24,235 毒が盛られちょっかもしれもはん。 (斉昭)将軍になれ 慶喜。 469 00:43:24,235 --> 00:43:26,571 カ~ッ。 誰の手先じゃ!? 470 00:43:26,571 --> 00:43:29,240 (井伊)くれぐれも御身 大切になされませ。 471 00:43:29,240 --> 00:43:31,940 この大バカ者! 472 00:43:36,848 --> 00:43:42,187 かつて この一帯に広がった 品川浦には江戸有数の港があり➡ 473 00:43:42,187 --> 00:43:46,858 海産物を 将軍家に献上していました。 474 00:43:46,858 --> 00:43:51,196 海岸線近くを通る 旧東海道。 475 00:43:51,196 --> 00:43:55,533 ここは 江戸から始まる 最初の宿場として栄えた➡ 476 00:43:55,533 --> 00:43:58,436 品川宿が置かれていた場所です。 477 00:43:58,436 --> 00:44:04,209 東都江戸の喉口と評された 品川宿は➡ 478 00:44:04,209 --> 00:44:08,079 参勤交代の大名など 多くの人々が行き交い➡ 479 00:44:08,079 --> 00:44:13,079 そのにぎわいは 度々 浮世絵の題材となりました。 480 00:44:14,853 --> 00:44:18,223 遊興の場としても名高い 品川宿は➡ 481 00:44:18,223 --> 00:44:22,093 数多くの志士たちが集まっていた 相模屋をはじめ➡ 482 00:44:22,093 --> 00:44:25,897 多くの旅籠が軒を連ねていました。 483 00:44:25,897 --> 00:44:29,767 利用する客の中には 近くに藩邸があった➡ 484 00:44:29,767 --> 00:44:33,705 薩摩藩士が多くいたと いわれています。 485 00:44:33,705 --> 00:44:38,843 毎年9月に催される… 486 00:44:38,843 --> 00:44:44,843 人々を魅了した品川宿の面影を 今に伝えています。 487 00:44:46,718 --> 00:44:51,856 品川宿には 大志を抱いて 江戸に上った若い志士たちの➡ 488 00:44:51,856 --> 00:44:56,556 夢や希望があふれていたのです。 489 00:45:38,536 --> 00:45:41,205 ≪うわ~っ! おっとっとっとっとっと! 490 00:45:41,205 --> 00:45:43,905 危ない 危ない…。 491 00:45:45,543 --> 00:45:47,843 (信兵衛)よし もういっちょ! おら! 492 00:45:50,882 --> 00:45:54,218 (おせい)よしておくんなさいよ 店が壊れちまうから! 493 00:45:54,218 --> 00:45:57,121 (万平)いや~! おい! ちょいと!