1 00:00:33,702 --> 00:00:36,105 (吉之助)殿! 2 00:00:36,105 --> 00:00:38,440 殿! (うめき声) 3 00:00:38,440 --> 00:00:42,111 <一命を取り留めた斉彬は➡ 4 00:00:42,111 --> 00:00:46,782 ようやく全快の時を迎えました。➡ 5 00:00:46,782 --> 00:00:52,454 安政2年 お由羅騒動で 処罰された人々に対する➡ 6 00:00:52,454 --> 00:00:55,357 特赦令を出したのです。➡ 7 00:00:55,357 --> 00:01:00,796 そして 正助の父 次右衛門も…> 8 00:01:00,796 --> 00:01:07,670 (次右衛門)キチ スマ ミネ…! 大きくなったなぁ! 9 00:01:07,670 --> 00:01:10,139 (福)ようご無事で…。 10 00:01:10,139 --> 00:01:17,012 (正助)父上 長い間 まっこて おやっとさあでございもした! 11 00:01:17,012 --> 00:01:22,151 いやはや ほんのこて長かったのう! 12 00:01:22,151 --> 00:01:25,054 (笑い声) 13 00:01:25,054 --> 00:01:27,489 (吉二郎)おめでとうございもす! 14 00:01:27,489 --> 00:01:31,360 (琴)おめでとうございもす。 ご無事で何よりでございもす。 15 00:01:31,360 --> 00:01:37,766 おはんらにも迷惑をかけもした。 ほんのこて あいがとさげもした。 16 00:01:37,766 --> 00:01:42,104 (熊吉)うちの旦那様と奥様も お帰りになっ日を➡ 17 00:01:42,104 --> 00:01:44,773 心待ちにしちょいもした。 18 00:01:44,773 --> 00:01:49,111 亡くなられた事は 便りで知っちょったどん➡ 19 00:01:49,111 --> 00:01:53,449 吉兵衛さぁの顔が もう見れんとはな…。 20 00:01:53,449 --> 00:01:56,352 (きみ)吉兵衛は おはんが戻って➡ 21 00:01:56,352 --> 00:02:00,122 また相撲を取っとを 楽しみにしちょったが。 22 00:02:00,122 --> 00:02:04,122 旦那様は そいを 何よりも楽しみに…。 23 00:02:06,996 --> 00:02:09,465 のこった! 24 00:02:09,465 --> 00:02:12,801 (満佐)次右衛門さぁ 頑張ってたもんせ! 25 00:02:12,801 --> 00:02:16,101 (吉兵衛)な… なんち! お~っ! 26 00:02:17,673 --> 00:02:20,973 (笑い声) 27 00:02:29,151 --> 00:02:31,754 ♬~(琴) 28 00:02:31,754 --> 00:02:35,090 <一方 江戸では…> 29 00:02:35,090 --> 00:02:41,764 ♬~(琴) 30 00:02:41,764 --> 00:02:45,434 幾島様 落ち着いてたもんせ。 殿は 今…。 31 00:02:45,434 --> 00:02:49,104 (幾島)控えよ。 はっ。 ご多忙の御身という事ぐらい➡ 32 00:02:49,104 --> 00:02:54,443 重々承知しております。 それゆえ こちらから参るのです。 33 00:02:54,443 --> 00:02:57,346 じゃっどん 幾島様! 34 00:02:57,346 --> 00:02:59,782 西郷。 はっ。 35 00:02:59,782 --> 00:03:04,119 その方 お殿様から 何か聞いてはおらぬか? 36 00:03:04,119 --> 00:03:08,791 篤姫様お輿入れの件 一体 いつまで待たせるのじゃ!? 37 00:03:08,791 --> 00:03:11,126 そいは…。 38 00:03:11,126 --> 00:03:13,062 (戸が開く音) 39 00:03:13,062 --> 00:03:16,999 (篤姫)何の騒ぎじゃ? 2人とも大きな声で。 40 00:03:16,999 --> 00:03:20,803 何でもございません。 41 00:03:20,803 --> 00:03:25,140 それにしても 今年の桜は➡ 42 00:03:25,140 --> 00:03:30,813 一段と美しゅうございますのう 西郷さん。 43 00:03:30,813 --> 00:03:36,085 はぁ… まっこて! ハハハハ。 44 00:03:36,085 --> 00:03:39,421 <お輿入れが決まらぬまま➡ 45 00:03:39,421 --> 00:03:43,092 篤姫が江戸に来て2年の月日が➡ 46 00:03:43,092 --> 00:03:46,962 いたずらに 過ぎようとしていました> 47 00:03:46,962 --> 00:03:50,662 幾島様。 幾島様ち…! 48 00:03:53,435 --> 00:04:11,453 ♬~ 49 00:04:11,453 --> 00:04:15,124 ♬~ 50 00:04:15,124 --> 00:05:04,106 ♬~ 51 00:05:04,106 --> 00:05:17,119 ♬~ 52 00:05:17,119 --> 00:06:40,819 ♬~ 53 00:06:42,738 --> 00:06:44,673 ≪♬~(琴) 54 00:06:44,673 --> 00:06:48,373 (斉彬)於篤は腕を上げたのう。 55 00:06:52,080 --> 00:06:56,752 畏れながら 申し上げたき事が。 56 00:06:56,752 --> 00:06:59,421 何だ? 珍しいな。 57 00:06:59,421 --> 00:07:05,294 今のまま 公方様へのお輿入れが 決まらん事には➡ 58 00:07:05,294 --> 00:07:09,097 薩摩の ただの姫様にすぎませぬ。 59 00:07:09,097 --> 00:07:12,434 日本一のお姫様に なられるためには➡ 60 00:07:12,434 --> 00:07:16,772 一日もはよう公方様への お輿入れの期日を定め➡ 61 00:07:16,772 --> 00:07:22,772 御台所様になるという お覚悟を 持って頂かなければなりません。 62 00:07:25,447 --> 00:07:29,318 お殿様 いつになったら➡ 63 00:07:29,318 --> 00:07:33,722 御公儀より お許しを 頂戴できるのでございましょう? 64 00:07:33,722 --> 00:07:38,393 阿部様を通じ 一日もはよう お許しが出るよう➡ 65 00:07:38,393 --> 00:07:43,265 働きかけてはおる。 だがのう…。 66 00:07:43,265 --> 00:07:47,736 この事を よう思うておらぬ やからが 横やりを入れてくる。 67 00:07:47,736 --> 00:07:52,608 それは 彦根様 井伊掃部頭様でございますな?➡ 68 00:07:52,608 --> 00:07:57,746 何でも 他藩の姫様を御台所にと お考えやとか。 69 00:07:57,746 --> 00:08:00,415 フフフッ。 さすが幾島。 70 00:08:00,415 --> 00:08:06,715 当節は 女子とて御政道の裏に 通じておりますゆえ。 71 00:08:09,424 --> 00:08:12,761 で いかに? 72 00:08:12,761 --> 00:08:16,632 畏れながら お殿様 なれば この一件➡ 73 00:08:16,632 --> 00:08:21,103 その女子の御政道より 働きかけてみるというのは➡ 74 00:08:21,103 --> 00:08:24,006 いかがでございましょう? 75 00:08:24,006 --> 00:08:29,444 大奥の力を借りて 輿入れの話を進めるという事か? 76 00:08:29,444 --> 00:08:35,250 一日でもはよう 新しい御台所様をお迎えし➡ 77 00:08:35,250 --> 00:08:43,392 公方様が お世継ぎを授かる事 これは 大奥の悲願であるかと。 78 00:08:43,392 --> 00:08:48,730 そして 誰よりも お世継ぎを願うておられるのは➡ 79 00:08:48,730 --> 00:08:52,067 公方様のお母上様のはず。 80 00:08:52,067 --> 00:08:54,736 本寿院様か! 81 00:08:54,736 --> 00:08:58,407 まずは 本寿院様に お近づきを。 82 00:08:58,407 --> 00:09:02,744 幾島 人も金も惜しまず使え。 頼むぞ。 83 00:09:02,744 --> 00:09:05,044 ははっ。 84 00:09:16,091 --> 00:09:20,429 西郷さん 大奥を攻めるんは➡ 85 00:09:20,429 --> 00:09:23,765 一筋縄ではいきません。 あんたさんにも➡ 86 00:09:23,765 --> 00:09:27,436 外側から目いっぱい 働きかけてもらいますよって。 87 00:09:27,436 --> 00:09:29,771 よろしいなぁ。 88 00:09:29,771 --> 00:09:32,071 はっ。 89 00:09:34,609 --> 00:09:37,045 (慶喜)何も知らないんだな。 90 00:09:37,045 --> 00:09:40,745 公方様は大うつけ 世継ぎはつくれん。 91 00:09:46,054 --> 00:09:48,724 (山田)ん! はっ。 92 00:09:48,724 --> 00:09:52,594 くれぐれも各藩お屋敷 宛先を間違う事なく➡ 93 00:09:52,594 --> 00:09:56,598 急ぎ お届けせよ。 はっ。 それと…➡ 94 00:09:56,598 --> 00:10:01,303 これは 殿からじゃ。 95 00:10:01,303 --> 00:10:04,303 こいは? ん? 96 00:10:07,743 --> 00:10:11,079 書状だけではなく 手土産の一つでも用意致せとの➡ 97 00:10:11,079 --> 00:10:16,418 仰せじゃ。 入り用とあらば 千両 万両 遠慮なく申せとの事。 98 00:10:16,418 --> 00:10:20,118 千両 万両ち!? ではな。 99 00:10:25,427 --> 00:10:27,763 西郷。 100 00:10:27,763 --> 00:10:30,063 篤姫様! 101 00:10:35,437 --> 00:10:38,340 どげんなされたとで ございもすか? 102 00:10:38,340 --> 00:10:43,111 何やら お屋敷の中が慌ただしいと 思うてな。 103 00:10:43,111 --> 00:10:48,450 このところ幾島も すぐ姿が見えぬようになる。 104 00:10:48,450 --> 00:10:54,790 まっ おかげで こうして 気ままに 抜け出してこられるのじゃが。 105 00:10:54,790 --> 00:10:57,090 はっ。 106 00:10:58,660 --> 00:11:08,336 西郷 我が輿入れ もしや 事が破れたのでは? 107 00:11:08,336 --> 00:11:11,807 めっそうもなかこっでございもす。 108 00:11:11,807 --> 00:11:15,143 江戸に来て もうすぐ2年じゃ。 109 00:11:15,143 --> 00:11:20,816 されど 私は いまだ この屋敷におる。 110 00:11:20,816 --> 00:11:25,487 お殿様も今 御公儀に働きかけておられもす。 111 00:11:25,487 --> 00:11:28,390 それでも お許しが得られぬ というのは➡ 112 00:11:28,390 --> 00:11:34,390 よもや公方様が望んでおられぬ そういう事ではないのか? 113 00:11:39,034 --> 00:11:44,439 畏れながら お聞き致しもす。 114 00:11:44,439 --> 00:11:47,776 何じゃ? 篤姫様は➡ 115 00:11:47,776 --> 00:11:52,447 まっこて どげな事があろうとも➡ 116 00:11:52,447 --> 00:11:56,117 御台所になりたかとで ございもすか? 117 00:11:56,117 --> 00:12:00,989 当たり前じゃ。 もし それが かなわぬのならば➡ 118 00:12:00,989 --> 00:12:03,992 江戸におる事 父上の娘になった事すら➡ 119 00:12:03,992 --> 00:12:08,129 意味をなさぬではないか。 120 00:12:08,129 --> 00:12:13,468 西郷 そなたも力を貸してくれ。 121 00:12:13,468 --> 00:12:16,137 頼む。 122 00:12:16,137 --> 00:12:18,473 はっ。 123 00:12:18,473 --> 00:12:34,756 ♬~ 124 00:12:34,756 --> 00:12:37,092 いらっしゃいませ。 125 00:12:37,092 --> 00:12:40,428 ご案内です! いらっしゃいませ! いらっしゃいませ! 126 00:12:40,428 --> 00:12:43,098 いらっしゃいませ。 さあさあ 奥の方へ。 127 00:12:43,098 --> 00:12:45,033 いらっしゃいませ。 128 00:12:45,033 --> 00:12:47,969 あんたさんらは いっつも こんな所で➡ 129 00:12:47,969 --> 00:12:50,438 無駄なお銭を 使うておられるのやな。 130 00:12:50,438 --> 00:12:54,776 んにゃ… いつも来ちょっ訳では。 (2人)西郷様。 131 00:12:54,776 --> 00:13:00,448 まあ 他藩のお人らも よう出入りしてはるみたいやし➡ 132 00:13:00,448 --> 00:13:04,786 内情を探るには悪ないでしょう。 はい。 133 00:13:04,786 --> 00:13:08,657 いっつも西郷さんには お世話になっております。 134 00:13:08,657 --> 00:13:13,128 大隅屋の内儀 いくでございます。 135 00:13:13,128 --> 00:13:16,031 さぁさ 今日は 楽しゅうやりましょ。 136 00:13:16,031 --> 00:13:20,468 お江戸の事 いろいろ聞かせておくれやす。 137 00:13:20,468 --> 00:13:24,139 (ふき) 西郷さぁのお知り合いですか。 138 00:13:24,139 --> 00:13:27,809 (タマ)いく様 何でも聞いて下しゃんせ。 139 00:13:27,809 --> 00:13:32,414 頼もしいわ! そんなら 伊達様の御家中は➡ 140 00:13:32,414 --> 00:13:35,317 こちらに お見えになりますの? 141 00:13:35,317 --> 00:13:39,754 (タマ)ええ よく。 そうですか。 その御方らは➡ 142 00:13:39,754 --> 00:13:44,626 どのくらいのお役の方です? そうですねぇ…。 143 00:13:44,626 --> 00:13:48,430 あんまり お銭は持ってないですね。 144 00:13:48,430 --> 00:13:53,301 それなら 前田様の御家中は こちらに お見えになりますな? 145 00:13:53,301 --> 00:13:59,774 ええ たまにいらっしゃいます。 そうですか。 146 00:13:59,774 --> 00:14:07,449 さぁさ もっと飲んで いろいろ おせぇて下さいませね。 147 00:14:07,449 --> 00:14:09,384 ほんのこっでごわすか。 148 00:14:09,384 --> 00:14:11,786 まんじゅうが 緑色をしちょっとちゅう事? 149 00:14:11,786 --> 00:14:15,086 そろそろ 西郷~。 150 00:14:17,659 --> 00:14:22,430 松田様 お輿入れの事は よしなに。 151 00:14:22,430 --> 00:14:25,133 (笑い声) 152 00:14:25,133 --> 00:14:29,804 分かっとる分かっとる。 任せておけ!➡ 153 00:14:29,804 --> 00:14:34,409 お前も飲め飲め飲め。 頂きもす! ク~ッと。 154 00:14:34,409 --> 00:14:36,344 (笑い声) 155 00:14:36,344 --> 00:14:38,747 ♬~ 156 00:14:38,747 --> 00:14:41,649 よっ はぁ~! 157 00:14:41,649 --> 00:14:45,620 ♬「カライモ イブスキ サクラジマ」 158 00:14:45,620 --> 00:14:49,391 ♬「さつまというたらカライモじゃ」 ほっ! 159 00:14:49,391 --> 00:14:53,762 西郷とやら! はっ。 気に入ったぞ。 160 00:14:53,762 --> 00:14:56,097 わしに任せておけ。 161 00:14:56,097 --> 00:14:59,000 ありがとうございもす! ありがとうございます! 162 00:14:59,000 --> 00:15:01,436 愉快じゃ愉快! 163 00:15:01,436 --> 00:15:03,736 (騒ぐ声) 164 00:15:13,448 --> 00:15:18,787 おっ。 2人ともそろって どげんしたとな? 165 00:15:18,787 --> 00:15:21,122 (俊斎)うっ くっさか! 166 00:15:21,122 --> 00:15:24,025 大山さぁ こいは 酒のにおいではごわはんか? 167 00:15:24,025 --> 00:15:26,995 (大山)うん どれどれ。 ないな~。 168 00:15:26,995 --> 00:15:30,465 ん! こ… これは 酒のにおいだけではなか。 169 00:15:30,465 --> 00:15:35,303 女子ん衆らの おしろいの匂いが プンプンしちょっ! 170 00:15:35,303 --> 00:15:40,742 あっ ないごて~! おいは悲しかど 吉之助。 171 00:15:40,742 --> 00:15:43,645 わいは ここんとこ 磯田屋に入り浸って➡ 172 00:15:43,645 --> 00:15:46,614 わっぜ派手に 騒いじょっそうじゃなかか! 173 00:15:46,614 --> 00:15:49,084 おタマさぁが教えてくれたど。 174 00:15:49,084 --> 00:15:51,753 今夜も 門限をとっくに過ぎての帰り。 175 00:15:51,753 --> 00:15:56,091 おいたちに内緒で 今まで磯田屋で 楽しんじょったに違いなか! 176 00:15:56,091 --> 00:15:59,791 おいは寝もす! おい 吉之助…! 177 00:16:02,964 --> 00:16:08,670 <薩摩でも 必死に もがいている人がおりました> 178 00:16:08,670 --> 00:16:14,776 先日 宝島事件の記録を ご所望されちょいもしたで➡ 179 00:16:14,776 --> 00:16:18,113 こん記録にも 興味がおありかち思い➡ 180 00:16:18,113 --> 00:16:21,783 ご無礼千万ながら お届け致しもした。 181 00:16:21,783 --> 00:16:24,119 うん。 182 00:16:24,119 --> 00:16:59,954 ♬~ 183 00:16:59,954 --> 00:17:03,424 「此度の御赦免には あなた様の➡ 184 00:17:03,424 --> 00:17:06,761 なみなみならぬ お働きがあったとの噂を側聞し➡ 185 00:17:06,761 --> 00:17:11,633 何としても御礼申し上げたく 無礼を省みず筆を執りもした。➡ 186 00:17:11,633 --> 00:17:16,104 この大恩を生涯忘れる事なく 忠義を尽くす事➡ 187 00:17:16,104 --> 00:17:19,104 お誓い申し上げもす」。 188 00:17:24,445 --> 00:17:26,745 あ…。 189 00:17:36,057 --> 00:18:00,281 ♬~ 190 00:18:00,281 --> 00:18:07,021 <この方が 徳川 十三代将軍 家定の母 本寿院。➡ 191 00:18:07,021 --> 00:18:10,959 御台所を立て続けに亡くした 家定を支える➡ 192 00:18:10,959 --> 00:18:14,959 大奥最大の権力者でございます> 193 00:18:19,634 --> 00:18:23,104 (本寿院)のう 幾島。 はっ。 194 00:18:23,104 --> 00:18:27,775 いつもにも増しての 薩摩殿のお心遣い➡ 195 00:18:27,775 --> 00:18:32,046 かたじけなく思いまするぞ。 のう 歌橋。 196 00:18:32,046 --> 00:18:36,918 はい。 どれもこれも 銘物ぞろいで➡ 197 00:18:36,918 --> 00:18:39,921 さすがは薩摩守殿。 198 00:18:39,921 --> 00:18:42,690 皆 色めき立っておりまする。 199 00:18:42,690 --> 00:18:46,594 そなたが一番 色めき立っておるのであろう。 200 00:18:46,594 --> 00:18:49,597 あら また そのような事を…。 (笑い声) 201 00:18:49,597 --> 00:18:54,068 我が殿にも 本日の首尾を申し上げねば。 202 00:18:54,068 --> 00:18:57,939 さぞや お喜びになる事と存じまする。 203 00:18:57,939 --> 00:19:01,743 (笑い声) 204 00:19:01,743 --> 00:19:04,412 さて 幾島。 はっ。 205 00:19:04,412 --> 00:19:11,085 このような豪華な献上の品々を もろうては➡ 206 00:19:11,085 --> 00:19:14,956 知らぬ顔もできませぬなぁ。 207 00:19:14,956 --> 00:19:21,095 さすがは本寿院様。 お見通しでございましたか。 208 00:19:21,095 --> 00:19:26,768 薩摩より新しき御台所を迎える話。 209 00:19:26,768 --> 00:19:32,040 事が うまく進んでおらぬと 聞いております。 は…。 210 00:19:32,040 --> 00:19:37,712 大藩といえども 薩摩は外様。 211 00:19:37,712 --> 00:19:42,583 御公儀には それを 快く思うておらぬ者がおるとか。 212 00:19:42,583 --> 00:19:45,386 水戸の御隠居殿は➡ 213 00:19:45,386 --> 00:19:49,724 近頃は お静かに なされておるそうにござりますな。 214 00:19:49,724 --> 00:19:53,061 ならば 彦根殿か。 215 00:19:53,061 --> 00:19:57,732 本寿院様 当家の篤姫様には➡ 216 00:19:57,732 --> 00:20:01,402 一度 京の近衛家へ ご養女に入る話➡ 217 00:20:01,402 --> 00:20:06,402 既に決まっております。 ほう それはよかろう。 218 00:20:08,276 --> 00:20:10,745 あとは…。 219 00:20:10,745 --> 00:20:15,083 我らの後押しが欲しい という事じゃな。 220 00:20:15,083 --> 00:20:17,752 さようでございます! 221 00:20:17,752 --> 00:20:26,094 篤姫様は 江戸に参られて2年 諸芸百般 御習得も怠りなく➡ 222 00:20:26,094 --> 00:20:28,996 もはや どこに出しても 恥ずかしゅうない➡ 223 00:20:28,996 --> 00:20:34,696 姫君にございます。 何とぞ お力添えを…! 224 00:20:36,437 --> 00:20:39,107 幾島。 はっ。 225 00:20:39,107 --> 00:20:47,782 私は母として 公方様の妻になる者に➡ 226 00:20:47,782 --> 00:20:51,082 最も望む事がある。 227 00:20:55,456 --> 00:21:01,456 我が子を一人にしてほしくはない。 228 00:21:05,133 --> 00:21:14,133 あの子を置いて 先立つ事だけは してほしくはないのじゃ。 229 00:21:16,144 --> 00:21:23,484 本寿院様 篤姫様の最も優れたところは➡ 230 00:21:23,484 --> 00:21:27,155 お体が丈夫な事。 231 00:21:27,155 --> 00:21:32,760 その上 恐ろしく運がお強い。 232 00:21:32,760 --> 00:21:35,430 (2人)運? 233 00:21:35,430 --> 00:21:40,301 遠き薩摩に お生まれになった姫君が➡ 234 00:21:40,301 --> 00:21:45,773 将軍家輿入れのお話を 頂戴致しますのも➡ 235 00:21:45,773 --> 00:21:52,647 運の強さにほかならぬ事。 この幾島が お約束致します。 236 00:21:52,647 --> 00:21:55,450 強き篤姫様ならば➡ 237 00:21:55,450 --> 00:22:01,789 末永く公方様に添い遂げられるに 違いありませぬ! 238 00:22:01,789 --> 00:22:06,127 ならば…➡ 239 00:22:06,127 --> 00:22:10,827 その運とやらに乗ってみようか。 240 00:22:16,771 --> 00:22:20,071 (本寿院)公方様。 (家定)うん? 241 00:22:21,676 --> 00:22:25,813 (本寿院)今日は この2人の前で はっきりと➡ 242 00:22:25,813 --> 00:22:29,684 新しい御台所をお選び下さいませ。 243 00:22:29,684 --> 00:22:31,619 御台所? 244 00:22:31,619 --> 00:22:36,919 母の願いを お聞き届け下さいませ。 245 00:22:40,328 --> 00:22:44,098 (阿部)本寿院様 これは? 246 00:22:44,098 --> 00:22:50,438 この中より 御台所をお選び下さいませ。➡ 247 00:22:50,438 --> 00:22:57,111 公方様の御意志とあらば 誰も口を挟めますまい。 248 00:22:57,111 --> 00:23:02,111 (井伊) いや しかし 新しい御台所様を このような事で選ぶとは…。 249 00:23:08,456 --> 00:23:12,756 (本寿院)この中より お選び下さいませ。 250 00:23:17,798 --> 00:23:21,135 これにする。 母上。 251 00:23:21,135 --> 00:23:25,006 わ… 私めを御台所に? これはこれは 公方様➡ 252 00:23:25,006 --> 00:23:27,706 この井伊掃部頭を お選び頂けます…。 253 00:23:33,080 --> 00:23:35,750 (本寿院)公方様? 254 00:23:35,750 --> 00:23:41,622 公方様のかわいがられていたアヒルが 急に弱ってしまいまして。 255 00:23:41,622 --> 00:23:52,300 ♬~ 256 00:23:52,300 --> 00:23:54,769 死んだ。 257 00:23:54,769 --> 00:23:59,769 死んだ。 また死んだ。 258 00:24:07,782 --> 00:24:12,482 みんな なぜ 余を残して死んでしまう…。 259 00:24:16,123 --> 00:24:20,123 余は 死なない御台所が欲しい。 260 00:24:25,132 --> 00:24:28,132 死なない姫は どれじゃ? 261 00:24:32,940 --> 00:24:36,410 死なない命はありませぬ。 262 00:24:36,410 --> 00:24:42,750 されど 体が丈夫で➡ 263 00:24:42,750 --> 00:24:47,750 運の強い姫は この方です。 264 00:24:54,762 --> 00:24:58,062 ほう これか。 265 00:25:00,101 --> 00:25:03,437 では これにする。 266 00:25:03,437 --> 00:25:06,737 (本寿院) よくぞ お決めになられました。 267 00:25:08,309 --> 00:25:12,113 はっ。 すぐに お輿入れの手はずを ととのえまする。 268 00:25:12,113 --> 00:25:14,448 (井伊)待たれよ 阿部殿。 このような事で➡ 269 00:25:14,448 --> 00:25:17,785 まことに御台所様を決めてよいと 思うてか! 270 00:25:17,785 --> 00:25:21,656 掃部頭。 そなた 家臣の分際で➡ 271 00:25:21,656 --> 00:25:26,460 公方様に異を唱えるつもりか。 控えよ! 272 00:25:26,460 --> 00:25:36,270 ♬~ 273 00:25:36,270 --> 00:25:40,570 恐ろしく運が強き姫君か。 274 00:25:45,413 --> 00:25:48,749 <そして その年の秋> 275 00:25:48,749 --> 00:25:52,420 父上 それは まことにござりますか!? 276 00:25:52,420 --> 00:25:56,290 (斉彬)先ほど 阿部様より書状が届いた。 277 00:25:56,290 --> 00:26:00,761 公方様との御婚儀 本年12月と相決まった。 278 00:26:00,761 --> 00:26:03,431 ははっ! 279 00:26:03,431 --> 00:26:08,102 お父上様 ありがたき幸せにござりまする! 280 00:26:08,102 --> 00:26:10,037 うむ。 281 00:26:10,037 --> 00:26:14,975 篤姫様 祝着至極に存じまする。 282 00:26:14,975 --> 00:26:19,447 幾島 そなたの働きかけのおかげじゃ。 283 00:26:19,447 --> 00:26:23,117 いいえ 私は何にも致しておりません。 284 00:26:23,117 --> 00:26:27,788 隠さずともよい。 私が何も知らぬとでも思うてか。 285 00:26:27,788 --> 00:26:32,626 全ては 篤姫様がお引き寄せに なられた事でございます。 286 00:26:32,626 --> 00:26:36,063 まことに強き… いや➡ 287 00:26:36,063 --> 00:26:39,934 ふとか女子でおられもすな。 288 00:26:39,934 --> 00:26:42,403 もすな? 289 00:26:42,403 --> 00:26:45,306 (笑い声) 290 00:26:45,306 --> 00:26:49,744 西郷 幾島が薩摩の言葉を話した。 291 00:26:49,744 --> 00:26:53,414 「もすな」じゃと。 292 00:26:53,414 --> 00:26:55,349 西郷? 293 00:26:55,349 --> 00:26:57,649 (斉彬)於篤。 (篤姫)はっ。 294 00:26:59,754 --> 00:27:03,424 (斉彬)まことに めでたき事ではあるが➡ 295 00:27:03,424 --> 00:27:07,094 これからじゃ。 (篤姫)はい。 296 00:27:07,094 --> 00:27:12,967 篤姫様には これよりは 薩摩の姫様としてではなく…。 297 00:27:12,967 --> 00:27:21,108 将軍家御台所として なお一層 そなたの指南を頼みたい。 298 00:27:21,108 --> 00:27:26,408 幾島 これ このとおりじゃ。 299 00:27:27,982 --> 00:27:30,682 よろしゅうのう。 300 00:27:34,388 --> 00:27:37,057 於篤。 301 00:27:37,057 --> 00:27:42,730 公方様の事は どのような御方か 気にはならぬか? 302 00:27:42,730 --> 00:27:47,401 気にはなりまする。 303 00:27:47,401 --> 00:27:54,275 なれど 公方様は この日の本に たった一人の公方様でございます。 304 00:27:54,275 --> 00:27:59,747 ほかの何者とも 比べる事もできぬ御方。 305 00:27:59,747 --> 00:28:03,617 どのような御方などと 口にする事すら➡ 306 00:28:03,617 --> 00:28:09,757 許されぬ御方でございます。 あっぱれでございます 篤姫様! 307 00:28:09,757 --> 00:28:16,096 されば お父上の娘としての 残された年月➡ 308 00:28:16,096 --> 00:28:23,971 惜しむ事なく努めてまいりたいと 思いまする。 309 00:28:23,971 --> 00:28:27,107 よう言うた。 310 00:28:27,107 --> 00:28:29,777 下がってよい。 311 00:28:29,777 --> 00:28:32,077 ははっ。 312 00:28:39,587 --> 00:28:42,356 西郷。 313 00:28:42,356 --> 00:28:46,060 そなたも 手を尽くしてくれたのでしょう。 314 00:28:46,060 --> 00:28:49,730 礼を申します。 315 00:28:49,730 --> 00:28:51,730 はっ。 316 00:28:57,404 --> 00:28:59,740 於篤はな…。 317 00:28:59,740 --> 00:29:02,409 於篤は不幸になる。 318 00:29:02,409 --> 00:29:14,755 ♬~ 319 00:29:14,755 --> 00:29:17,091 西郷。 320 00:29:17,091 --> 00:29:19,091 はっ。 321 00:29:22,429 --> 00:29:27,429 何か もの言いたげな顔を しておるな。 何だ? 322 00:29:29,303 --> 00:29:33,374 畏れながら…➡ 323 00:29:33,374 --> 00:29:37,711 まっこて畏れながら➡ 324 00:29:37,711 --> 00:29:43,384 篤姫様は ないも知らんまま➡ 325 00:29:43,384 --> 00:29:47,384 お輿入れをなさっとで ございもすか? 326 00:29:51,725 --> 00:29:57,398 公方様は お体が弱か事を…。 327 00:29:57,398 --> 00:30:03,270 篤姫様が お世継ぎを お産みになるのは➡ 328 00:30:03,270 --> 00:30:07,741 この上なく難しか事…。 329 00:30:07,741 --> 00:30:13,614 篤姫様は お幸せになれるち 信じておられもす。 330 00:30:13,614 --> 00:30:20,321 こんまま ないも知らんと お輿入れされては➡ 331 00:30:20,321 --> 00:30:24,021 あまりにも お気の毒では ございもはんか…! 332 00:30:29,763 --> 00:30:36,763 於篤には いずれ わしから話す。 下がれ。 333 00:31:05,666 --> 00:31:11,666 公方様に お世継ぎができん…。 334 00:31:19,480 --> 00:31:21,815 やあ! 335 00:31:21,815 --> 00:31:24,151 うっ…。 336 00:31:24,151 --> 00:31:27,821 篤姫様 お立ちなされませ。 337 00:31:27,821 --> 00:31:30,821 さあ もう一本! 338 00:31:33,627 --> 00:31:35,629 うっ…! 339 00:31:35,629 --> 00:31:39,099 (幾島)お立ちなされ。 340 00:31:39,099 --> 00:31:42,399 お立ちなされと言うに! 341 00:31:44,438 --> 00:31:47,438 ううっ…。 342 00:31:50,110 --> 00:31:52,410 (幾島)いざ。 えい! 343 00:31:56,784 --> 00:31:59,686 西郷 手出しは無用じゃ! 344 00:31:59,686 --> 00:32:03,686 こんままでは 篤姫様が倒れてしまいもす。 345 00:32:05,459 --> 00:32:08,128 倒れとうなかったら➡ 346 00:32:08,128 --> 00:32:10,798 強うおなりあそばせ。 347 00:32:10,798 --> 00:32:14,668 これからは 篤姫様がお一人で 戦うてもらわないかんのや。 348 00:32:14,668 --> 00:32:20,968 身も心も強なってもらわな 誰も救うてはくれませんえ。 349 00:32:22,810 --> 00:32:25,712 (幾島)篤姫様! もう やめてたもんせ! 350 00:32:25,712 --> 00:32:28,148 ええ加減にしなはれ。 351 00:32:28,148 --> 00:32:32,753 あんたが御台所になる篤姫様を 守ってくれはるんか?➡ 352 00:32:32,753 --> 00:32:36,623 大奥に入る事もできひん あんたに 守れるはずなかろう! 353 00:32:36,623 --> 00:32:38,625 じゃっどん 篤姫様が おいたわしくて…。 354 00:32:38,625 --> 00:32:42,429 何もでけへんくせに! 355 00:32:42,429 --> 00:32:47,729 おいたわしいなどと口にするのは やめなはれ。 356 00:32:55,776 --> 00:32:59,113 いざ… もう一本! 357 00:32:59,113 --> 00:33:01,113 やあ! 358 00:33:02,983 --> 00:33:04,983 あっ…。 359 00:33:07,788 --> 00:33:09,788 (幾島)さあ! 360 00:33:12,126 --> 00:33:14,126 (篤姫)やあ! 361 00:33:33,747 --> 00:33:37,047 もったいのうございます。 362 00:33:53,767 --> 00:33:59,640 初めて お父上の 手ずからのお茶を頂きました。 363 00:33:59,640 --> 00:34:02,640 おいしゅうございます。 364 00:34:06,780 --> 00:34:11,080 今日は そなたに許しを乞わねばならん。 365 00:34:13,453 --> 00:34:18,325 (篤姫)許しなどと… お父上がなされる事は➡ 366 00:34:18,325 --> 00:34:24,325 全て国のため 民のためであると 信じております。 367 00:34:27,467 --> 00:34:32,739 公方様の事でな… 話しておきたい事がある。 368 00:34:32,739 --> 00:34:34,675 はい。 369 00:34:34,675 --> 00:34:39,413 (斉彬)公方様は 御病弱であらせられる。 370 00:34:39,413 --> 00:34:44,284 さようなれば 心を尽くして 看病致します。 371 00:34:44,284 --> 00:34:48,088 そればかりではない。 372 00:34:48,088 --> 00:34:54,788 恐らく 子は授からぬであろう。 373 00:34:57,764 --> 00:35:05,105 (斉彬) 公方様は 夫婦の事もかなわぬ お生まれつきだそうじゃ。➡ 374 00:35:05,105 --> 00:35:12,980 女子として生まれ 母として子を抱く事もなく➡ 375 00:35:12,980 --> 00:35:18,118 あたら大奥に 一生をささげねばならん。 376 00:35:18,118 --> 00:35:22,990 そなたの まことの役目は➡ 377 00:35:22,990 --> 00:35:25,993 江戸城 大奥に入り➡ 378 00:35:25,993 --> 00:35:31,465 次の将軍は 一橋公にと お決め下さるよう➡ 379 00:35:31,465 --> 00:35:35,465 公方様のお心を動かす事。 380 00:35:38,071 --> 00:35:41,771 (斉彬)覚悟してくれ。 381 00:35:53,620 --> 00:35:57,424 お父上様。 382 00:35:57,424 --> 00:36:04,765 私は… 不幸になっても構いません。➡ 383 00:36:04,765 --> 00:36:10,637 お父上のためなら 篤は➡ 384 00:36:10,637 --> 00:36:16,109 喜んで不幸になります。 385 00:36:16,109 --> 00:36:25,118 この命 ただ幸せになるためだけに あるのではございません。 386 00:36:25,118 --> 00:36:30,457 薩摩の姫となった時から➡ 387 00:36:30,457 --> 00:36:36,757 覚悟は できておりました。 388 00:36:43,403 --> 00:36:50,277 お父上の娘になれただけで➡ 389 00:36:50,277 --> 00:36:57,751 篤は 幸せでございました。 390 00:36:57,751 --> 00:37:53,051 ♬~ 391 00:38:15,095 --> 00:38:17,998 ななな… ないな!? 桜島が噴火したか!? 392 00:38:17,998 --> 00:38:20,967 んにゃ… ここは江戸じゃった! 393 00:38:20,967 --> 00:38:23,267 俊斎どん! 394 00:38:27,674 --> 00:38:32,674 吉之助さぁ どこへ行っとな!? 吉之助さぁ! 395 00:38:34,381 --> 00:38:37,381 殿~! 殿! 396 00:38:39,252 --> 00:38:42,255 西郷! 殿! 大事ないか? 397 00:38:42,255 --> 00:38:46,955 殿 ご無事で何よりでございもす! 398 00:38:49,930 --> 00:38:54,067 これ 西郷 どこへ行く!? 殿をお守りせぬ… あ~! 399 00:38:54,067 --> 00:39:08,415 ♬~ 400 00:39:08,415 --> 00:39:11,715 篤姫様~! ≪(篤姫)西郷! 401 00:39:17,090 --> 00:39:19,426 篤姫様! 西郷! 402 00:39:19,426 --> 00:39:22,726 来てくれたのか。 (崩れる音) 危なか! 403 00:39:28,768 --> 00:39:31,438 西郷! 404 00:39:31,438 --> 00:39:35,041 お怪我は ございもはんか? 405 00:39:35,041 --> 00:39:39,713 無事じゃ。 そなたは… 血が流れておるぞ! 406 00:39:39,713 --> 00:39:44,013 そげな事より はよ逃げてたもんせ。 407 00:39:46,386 --> 00:39:48,321 (崩れる音) 408 00:39:48,321 --> 00:39:50,257 あっ! 409 00:39:50,257 --> 00:39:52,557 篤姫様! 410 00:39:58,732 --> 00:40:02,732 西郷。 はよ逃げてたもんせ! 411 00:40:04,404 --> 00:40:08,404 どこへ? とにかく はよ! 412 00:40:11,278 --> 00:40:16,578 西郷 一緒に逃げておくれ。 413 00:40:18,952 --> 00:40:23,089 できるだけ… 遠くに。 414 00:40:23,089 --> 00:40:25,992 遠く? 415 00:40:25,992 --> 00:40:30,964 公方様も お父上様もいない 遠か国に…。 416 00:40:30,964 --> 00:40:38,264 このまま私を連れて逃げておくれ。 417 00:40:45,779 --> 00:40:49,079 篤姫様…。 418 00:40:57,390 --> 00:41:01,127 分かいもした。 419 00:41:01,127 --> 00:41:04,127 逃げもんそ。 420 00:41:07,801 --> 00:41:13,139 どこまででん 篤姫様をお守りして➡ 421 00:41:13,139 --> 00:41:20,439 どげな遠か所まででん お供つかまつりもす。 422 00:41:25,151 --> 00:41:29,823 ありがとう 西郷。 423 00:41:29,823 --> 00:41:35,523 そん言葉が聞きたかった。 424 00:41:38,632 --> 00:41:42,632 さあ 篤姫様。 425 00:41:53,046 --> 00:41:57,346 もう よかとじゃ。 426 00:42:05,659 --> 00:42:09,659 ≪(幾島)篤姫様! 篤姫様~! 427 00:42:13,366 --> 00:42:15,666 ここじゃ! 428 00:42:24,010 --> 00:42:27,480 あっ 篤姫様! ご無事でしたか。 429 00:42:27,480 --> 00:42:33,286 西郷が守ってくれた。 さ… そなたも無事であったか。 430 00:42:33,286 --> 00:42:36,986 改めて 礼を申すぞ。 431 00:42:41,761 --> 00:42:46,633 御台所となるべき この体を 傷一つなく➡ 432 00:42:46,633 --> 00:42:50,770 よう守ってくれました。➡ 433 00:42:50,770 --> 00:42:55,442 もう下がってよいぞ 西郷。 434 00:42:55,442 --> 00:42:57,777 ははっ。 435 00:42:57,777 --> 00:43:00,113 (幾島)さあ 姫様。 436 00:43:00,113 --> 00:43:06,786 <その夜の事は 生涯忘れぬ 吉之助でございました。➡ 437 00:43:06,786 --> 00:43:11,658 今宵は ここらでよかろかい> 438 00:43:11,658 --> 00:43:16,129 篤姫様は 命懸けで こん国を 変えようちしておられもす! 439 00:43:16,129 --> 00:43:18,064 おいも同じでございもす! 440 00:43:18,064 --> 00:43:19,999 わっ! 黙れ! 441 00:43:19,999 --> 00:43:22,001 (久光)何じゃ お主!? おやっとさあ。 442 00:43:22,001 --> 00:43:24,003 吉之助さぁは変わってしもうた。 443 00:43:24,003 --> 00:43:26,473 いつまでも変わらんままじゃ いかん事もあっどが! 444 00:43:26,473 --> 00:43:28,408 こん国を変える時じゃ! 445 00:43:28,408 --> 00:43:31,745 うちの旦那さぁは まっこて よか友をお持ちです。 446 00:43:31,745 --> 00:43:37,617 安政2年 1855年10月2日 夜。 447 00:43:37,617 --> 00:43:42,088 江戸市中を揺るがす 大きな地震が起こりました。 448 00:43:42,088 --> 00:43:46,426 世に言う 安政の大地震です。 449 00:43:46,426 --> 00:43:49,329 江戸城は石垣が崩れ➡ 450 00:43:49,329 --> 00:43:55,435 大名の江戸屋敷でも 甚大な被害が出ました。 451 00:43:55,435 --> 00:43:58,772 島津家の 被災の様子を描いたとされる➡ 452 00:43:58,772 --> 00:44:01,674 絵巻が残されていました。 453 00:44:01,674 --> 00:44:06,112 斉彬と篤姫らしき姿も 描かれています。 454 00:44:06,112 --> 00:44:08,782 幸い2人は助かったものの➡ 455 00:44:08,782 --> 00:44:12,452 屋敷は倒壊した事がうかがえます。 456 00:44:12,452 --> 00:44:16,452 かつて 水戸藩の上屋敷があった… 457 00:44:18,324 --> 00:44:22,128 この辺りは 特に被害が大きかった場所です。 458 00:44:22,128 --> 00:44:27,467 建物だけでなく 掛けがえのない人材も失いました。 459 00:44:27,467 --> 00:44:32,739 水戸学の大家 藤田東湖も その一人。 460 00:44:32,739 --> 00:44:35,408 西郷隆盛や吉田松陰など➡ 461 00:44:35,408 --> 00:44:39,279 幕末の志士たちに 大きな影響を与えました。 462 00:44:39,279 --> 00:44:46,052 東湖は 尊皇攘夷という言葉を 初めて使った人物とされています。 463 00:44:46,052 --> 00:44:50,957 天変地異が相次いで起きた 安政年間。 464 00:44:50,957 --> 00:44:56,657 西郷たちは その中で 新たな時代を模索していくのです。 465 00:45:35,435 --> 00:45:39,772 (榎戸)背中から 一太刀。 物盗りの仕業でしょうか? 466 00:45:39,772 --> 00:45:42,442 金を盗んだ形跡はないようだ。 467 00:45:42,442 --> 00:45:45,442 …となると 恨みの筋か。 (源吉)うん。 468 00:45:47,113 --> 00:45:51,451 恨んでる者も多いでしょうね。 金貸しの利兵衛といやあ➡ 469 00:45:51,451 --> 00:45:54,787 取り立てが厳しいので 知られてやしたから。