1 00:00:32,271 --> 00:00:37,643 (慶喜)今の幕府で この世の太平が守られると➡ 2 00:00:37,643 --> 00:00:40,546 本気で信じてるのか? 3 00:00:40,546 --> 00:00:43,516 (大声で)この大バカ者! 4 00:00:43,516 --> 00:00:46,986 分かった 俺が将軍になろう。 5 00:00:46,986 --> 00:00:49,321 (吉之助)一橋様…! 6 00:00:49,321 --> 00:00:55,661 <一橋慶喜は ついに 次期将軍となる決意をしました。➡ 7 00:00:55,661 --> 00:00:59,532 吉之助たちは 急ぎ京へ向かい➡ 8 00:00:59,532 --> 00:01:06,305 将軍継承に関する詔を賜るべく 朝廷へ働きかけました> 9 00:01:06,305 --> 00:01:10,209 (近衛)喜びなはれ。 10 00:01:10,209 --> 00:01:15,347 ついに ついに! 天子様から➡ 11 00:01:15,347 --> 00:01:21,020 幕府に詔が下されます。 12 00:01:21,020 --> 00:01:23,689 ついにでございもすか! 13 00:01:23,689 --> 00:01:27,560 (左内)ついに慶喜様が 将軍となられるのですね! 14 00:01:27,560 --> 00:01:33,966 いや~ ほんまに苦労したわ。 なあ 月照さん。 15 00:01:33,966 --> 00:01:36,869 (月照)ただ この写しによると➡ 16 00:01:36,869 --> 00:01:41,841 「世子は 英傑 人望 年長の➡ 17 00:01:41,841 --> 00:01:46,312 三件をそなえたものを選ぶべし」と 記され➡ 18 00:01:46,312 --> 00:01:52,312 一橋慶喜様をとは 書かれておりません。 19 00:01:54,987 --> 00:01:59,859 あ… じゃっどん この年長ちゅう お言葉が指すのは➡ 20 00:01:59,859 --> 00:02:03,996 紀州の慶福様ではなく 明らかに一橋様でございもす。 21 00:02:03,996 --> 00:02:06,899 はい。 この詔が下されれば➡ 22 00:02:06,899 --> 00:02:09,869 幕府が次の将軍を 一橋様にするのは➡ 23 00:02:09,869 --> 00:02:13,005 必定にございます! 24 00:02:13,005 --> 00:02:19,879 これで この国も朝廷も安泰や。 25 00:02:19,879 --> 00:02:22,179 (笑い声) 26 00:02:24,016 --> 00:02:32,825 「君がため法のためには露の命➡ 27 00:02:32,825 --> 00:02:44,125 只この時ぞ捨て所なる」。 28 00:02:46,272 --> 00:02:55,948 露の命か…。 皆さんも 命は 大事にお使いなされや。 29 00:02:55,948 --> 00:02:58,648 (2人)はっ! 30 00:03:18,204 --> 00:03:23,676 <将軍継承が 一橋派に傾いた事を受け➡ 31 00:03:23,676 --> 00:03:27,546 斉彬は 列強と対峙するため➡ 32 00:03:27,546 --> 00:03:33,246 軍事力の強化を より一層 推し進めたのです> 33 00:03:36,255 --> 00:03:40,960 前列 膝台 構え! 後列 立ち撃ち 構え! 34 00:03:40,960 --> 00:03:43,629 狙え~。 (斉彬)撃て! 35 00:03:43,629 --> 00:03:47,499 (銃声) 撃ち方やめ! 狙え! 36 00:03:47,499 --> 00:03:50,302 (銃声) 遅い遅い遅い! 37 00:03:50,302 --> 00:03:53,973 (左内)やりましたな 吉之助殿! 38 00:03:53,973 --> 00:03:57,273 殿が どれほど お喜びにならるっか! 39 00:04:00,479 --> 00:04:18,664 ♬~ 40 00:04:18,664 --> 00:04:22,334 ♬~ 41 00:04:22,334 --> 00:05:08,314 ♬~ 42 00:05:08,314 --> 00:05:24,663 ♬~ 43 00:05:24,663 --> 00:06:47,963 ♬~ 44 00:06:51,283 --> 00:06:57,156 <次期将軍の事で思いを一つにした 篤姫と家定は➡ 45 00:06:57,156 --> 00:07:01,293 穏やかな日々を過ごしていました> 46 00:07:01,293 --> 00:07:05,164 [ 回想 ] (家定)姫も ずっと息災で いられるという事か。 47 00:07:05,164 --> 00:07:08,967 (篤姫)はい 一橋様ならば。 48 00:07:08,967 --> 00:07:13,967 一橋にする。 余の次は 一橋じゃ。 49 00:07:19,978 --> 00:07:22,314 上様。 50 00:07:22,314 --> 00:07:26,652 不思議な絵を お描きですね。 51 00:07:26,652 --> 00:07:31,490 春なのに 柿の実がなっております。 52 00:07:31,490 --> 00:07:37,262 上様の目には お見えになるのですか? 53 00:07:37,262 --> 00:07:43,602 秋になったら 甘い実がつく。 それが見える。 54 00:07:43,602 --> 00:07:47,473 上様は 柿がお好きなのですね。 55 00:07:47,473 --> 00:07:51,473 うん。 御台にも食べさせたい。 56 00:07:53,278 --> 00:07:58,951 うれしゅうございます。 私も柿が大好きです。 57 00:07:58,951 --> 00:08:02,621 そうか! 秋になったら➡ 58 00:08:02,621 --> 00:08:06,321 御台と甘い柿を食べよう。 59 00:08:11,296 --> 00:08:13,632 そうじゃ…。 60 00:08:13,632 --> 00:08:17,503 幾島 薩摩から たる柿を取り寄せよ。 61 00:08:17,503 --> 00:08:22,641 (幾島)それは よきお考え。 たる柿なら 秋まで待たずとも➡ 62 00:08:22,641 --> 00:08:26,311 甘い柿が召し上がれます。 63 00:08:26,311 --> 00:08:29,214 うう…。 64 00:08:29,214 --> 00:08:31,149 上様? 65 00:08:31,149 --> 00:08:33,118 苦しい…。 66 00:08:33,118 --> 00:08:36,588 上様!? 誰か! 67 00:08:36,588 --> 00:08:39,491 すぐに医師を! はっ! 68 00:08:39,491 --> 00:08:43,929 上様… 上様! 69 00:08:43,929 --> 00:08:48,800 <家定は 持病のかっけが悪化し➡ 70 00:08:48,800 --> 00:08:53,605 予断を許さない状態となりました> 71 00:08:53,605 --> 00:09:04,616 ♬~ 72 00:09:04,616 --> 00:09:07,953 (井伊)上様。 73 00:09:07,953 --> 00:09:13,953 折り入って お考えを伺いたき 儀がございます。 74 00:09:15,627 --> 00:09:17,927 上様。 75 00:09:19,965 --> 00:09:22,665 上様! 76 00:09:24,836 --> 00:09:28,640 筆と紙を…。 77 00:09:28,640 --> 00:09:32,340 はっ。 急ぎ 筆と紙を! 78 00:09:36,915 --> 00:09:43,915 上様 よもや遺書を お書きあそばされますか? 79 00:09:46,925 --> 00:09:50,262 下がれ! は? 80 00:09:50,262 --> 00:09:53,262 この井伊が おつかえ致す。 81 00:09:56,935 --> 00:10:01,273 不肖 井伊掃部頭➡ 82 00:10:01,273 --> 00:10:06,612 徳川宗家の御為 一身をなげうち➡ 83 00:10:06,612 --> 00:10:09,948 幕政を取りしきる 所存にございますゆえ➡ 84 00:10:09,948 --> 00:10:13,619 そのように一筆 お定め頂ければ。 85 00:10:13,619 --> 00:10:19,491 それから もう一つ 次の公方様は…。 86 00:10:19,491 --> 00:10:23,191 (小声で)慶福様と 書き残して頂きたく…。 87 00:10:32,304 --> 00:10:34,604 これは…。 88 00:10:40,979 --> 00:10:45,979 これを御台に食べさせてくれ。 89 00:10:47,853 --> 00:10:50,553 柿…。 90 00:10:57,329 --> 00:11:02,629 ご安心なされませ。 この井伊が必ず。 91 00:11:04,670 --> 00:11:06,970 ≪(家定)頼む! 92 00:11:11,009 --> 00:11:14,009 お心安んじられませ。 93 00:11:16,348 --> 00:11:19,685 <そして 突然➡ 94 00:11:19,685 --> 00:11:26,358 井伊直弼は 大老に就任したのです。➡ 95 00:11:26,358 --> 00:11:33,165 大老とは 老中の上に置かれた 幕府の最高職。➡ 96 00:11:33,165 --> 00:11:38,937 井伊は 最高権力者となったのです> 97 00:11:38,937 --> 00:11:46,978 上様は この井伊に 一切の政務を お任せになられた。 98 00:11:46,978 --> 00:11:54,319 まず メリケンとの通商条約じゃが 朝廷の勅許が得られず➡ 99 00:11:54,319 --> 00:11:59,658 一刻の猶予もなき今は致し方ない。 ハリスの要求を受け入れ➡ 100 00:11:59,658 --> 00:12:03,995 戦にならぬ道を第一とする。 101 00:12:03,995 --> 00:12:10,335 (斉昭)朝廷を むげにし奉る所存か!? 102 00:12:10,335 --> 00:12:13,004 そのような事 許されんぞ! 103 00:12:13,004 --> 00:12:18,877 更に 先年より将軍継嗣について 意見する大名もあるが➡ 104 00:12:18,877 --> 00:12:25,016 上様の仰せにより 次代将軍は…➡ 105 00:12:25,016 --> 00:12:27,352 慶福様と定める。 106 00:12:27,352 --> 00:12:31,022 慶福様と定める。 (一同)ははっ。 107 00:12:31,022 --> 00:12:33,291 (慶永)いや しかし 朝廷からの勅命には…! 108 00:12:33,291 --> 00:12:37,629 上意である。 109 00:12:37,629 --> 00:12:40,966 (近衛)いかん! いかん いかん! 110 00:12:40,966 --> 00:12:46,838 ああ~ もういかん! これで おしまいや。➡ 111 00:12:46,838 --> 00:12:51,309 打つ手なしや…。 112 00:12:51,309 --> 00:12:56,982 畏れ多くも 詔が書き換えられて しもたんです。 113 00:12:56,982 --> 00:13:00,852 まさか 年長の二文字が 消されたのですか!? 114 00:13:00,852 --> 00:13:03,855 (月照)さようです。 そのせいで➡ 115 00:13:03,855 --> 00:13:07,626 幼い紀州様が お世継ぎにおなりあそばしても➡ 116 00:13:07,626 --> 00:13:11,997 詔に背いた事にはなりませんのや。 117 00:13:11,997 --> 00:13:15,333 そげなこつ… でくっとでごわすか? 118 00:13:15,333 --> 00:13:24,009 彦根の手ぇの者が 九条関白に近づいとったんや! 119 00:13:24,009 --> 00:13:28,346 万事休す…。 120 00:13:28,346 --> 00:13:33,346 急ぎ 薩摩に戻りもす。 121 00:13:37,622 --> 00:13:40,525 (左内)吉之助殿。 122 00:13:40,525 --> 00:13:52,971 ♬~ 123 00:13:52,971 --> 00:13:58,310 (本寿院)跡継ぎは 紀州の慶福様と 上様がおっしゃったのじゃな。 124 00:13:58,310 --> 00:14:00,645 (井伊)はい。 125 00:14:00,645 --> 00:14:04,316 (本寿院)それはよかろう。 (篤姫)そんなはずは…。 126 00:14:04,316 --> 00:14:08,987 上様は 次は一橋様にと仰せに。 127 00:14:08,987 --> 00:14:13,658 それは 上様の ざれ言にございましょう。 128 00:14:13,658 --> 00:14:16,958 掃部頭…。 129 00:14:18,530 --> 00:14:23,001 そなた もしや ご病気で 苦しんでおられる上様に➡ 130 00:14:23,001 --> 00:14:25,904 無理強いして迫ったのか!? (井伊)いえいえ➡ 131 00:14:25,904 --> 00:14:29,674 全ては 上様のご意志のまま。 (幾島)御台様。 132 00:14:29,674 --> 00:14:33,945 近習が聞いておったそうです。 上様が掃部頭殿に➡ 133 00:14:33,945 --> 00:14:36,848 「頼む」と確かに言われたと。 134 00:14:36,848 --> 00:14:42,287 ならば その上様が書かれた 遺書とやらを➡ 135 00:14:42,287 --> 00:14:45,957 ここに持ってまいれ。 136 00:14:45,957 --> 00:14:49,828 それはなりませぬ。 上様が拙者にと託されたもの。 137 00:14:49,828 --> 00:14:53,128 いかに御台所様…。 (大声で)出過ぎるでない! 138 00:14:55,300 --> 00:14:57,636 ははっ。 139 00:14:57,636 --> 00:15:01,336 (歌橋)ささ こちらにございます。 140 00:15:16,321 --> 00:15:21,159 紀州の慶福にございます。➡ 141 00:15:21,159 --> 00:15:26,331 御台様 公方様が一日も早く ご本復あそばされますよう➡ 142 00:15:26,331 --> 00:15:29,631 お祈りしております。 143 00:15:31,169 --> 00:15:34,940 かたじけのうございます。 144 00:15:34,940 --> 00:15:39,611 (本寿院)慶福様 大きゅうなられましたの。➡ 145 00:15:39,611 --> 00:15:43,949 こちらに おじゃれ。 (慶福)はい。 146 00:15:43,949 --> 00:15:48,286 (本寿院)よう来られましたのう。 147 00:15:48,286 --> 00:15:53,158 お見舞いにも参られぬ一橋様とは 大層な違いでございますな。 148 00:15:53,158 --> 00:15:55,627 (笑い声) 149 00:15:55,627 --> 00:16:01,299 (笑い声) 150 00:16:01,299 --> 00:16:14,846 ♬~ 151 00:16:14,846 --> 00:16:18,316 (2人)エッホ エッホ…。 152 00:16:18,316 --> 00:16:21,219 何だ ありゃあ。 153 00:16:21,219 --> 00:16:46,277 ♬~ 154 00:16:46,277 --> 00:16:48,947 うっ…。 155 00:16:48,947 --> 00:16:52,247 ん… あっ…。 156 00:16:55,286 --> 00:17:01,626 [ 回想 ] おいには 殿の夢が果てしなくて とても ついていけもはん。 157 00:17:01,626 --> 00:17:06,965 夢じゃねえ。 もう そこまで来てる。 158 00:17:06,965 --> 00:17:19,310 ♬~ 159 00:17:19,310 --> 00:17:23,310 (関)殿! 西郷にございもす! 160 00:17:25,984 --> 00:17:28,887 (山田)おおっ! 殿! 161 00:17:28,887 --> 00:17:31,790 西郷。 162 00:17:31,790 --> 00:17:36,261 ただいま 戻りもした! 163 00:17:36,261 --> 00:17:41,261 次の公方様は…。 164 00:17:55,280 --> 00:17:59,580 情けない格好じゃのう。 165 00:18:01,953 --> 00:18:05,290 ご苦労であった。 166 00:18:05,290 --> 00:18:07,959 殿…。 167 00:18:07,959 --> 00:18:10,628 もうよい。 168 00:18:10,628 --> 00:18:14,628 殿! 殿! もうよい! 殿~! 169 00:18:24,976 --> 00:18:28,847 お殿様ではなかか? お殿様!? お殿様じゃ! 170 00:18:28,847 --> 00:18:44,262 ♬~ 171 00:18:44,262 --> 00:18:46,262 ハッ。 172 00:18:49,134 --> 00:18:51,603 殿~! 173 00:18:51,603 --> 00:19:12,891 ♬~ 174 00:19:12,891 --> 00:19:16,294 (いななき) 175 00:19:16,294 --> 00:19:18,594 殿…! 176 00:19:33,244 --> 00:19:35,544 殿。 177 00:19:43,254 --> 00:19:49,254 おいは どこまでも… どこまでも 殿についてまいりもす! 178 00:19:50,929 --> 00:19:55,600 小さか頃 ここで お言葉をかけて頂いた➡ 179 00:19:55,600 --> 00:20:00,271 あん時から おいは そげん 心に決めちょいもす! 180 00:20:00,271 --> 00:20:04,271 [ 回想 ] メソメソするな このやっせんぼ! 181 00:20:06,945 --> 00:20:09,945 死んではならぬ。 182 00:20:14,285 --> 00:20:19,958 江戸からの書状によると 井伊は 集成館にも目をつけ➡ 183 00:20:19,958 --> 00:20:24,295 近々 ご公儀から 工場廃止の命が下るそうだ。 184 00:20:24,295 --> 00:20:26,631 なんと…。 185 00:20:26,631 --> 00:20:30,331 夢は砕けた。 186 00:20:32,303 --> 00:20:36,975 この国の仕組みを変える。 この国を強くする。 187 00:20:36,975 --> 00:20:40,845 異国から この美しい国を守る。 188 00:20:40,845 --> 00:20:46,651 そして この国の 全ての民を豊かにする。 189 00:20:46,651 --> 00:20:53,351 だが… 天は わしに味方せなんだ。 190 00:20:57,295 --> 00:21:03,668 ここに来る途中 汗にまみれる百姓たちを見た。 191 00:21:03,668 --> 00:21:10,341 農業こそ この国を支える礎なのだと➡ 192 00:21:10,341 --> 00:21:14,679 かつて わしは ある者に教えられた。 193 00:21:14,679 --> 00:21:19,017 全ての民が たらふく米が食える国。 194 00:21:19,017 --> 00:21:26,017 それこそが 異国にも負けぬ 強い国をつくるのだと。 195 00:21:30,628 --> 00:21:33,531 西郷。 196 00:21:33,531 --> 00:21:39,231 今日限り 庭方の役目を解く。 197 00:21:47,178 --> 00:21:50,178 殿…。 198 00:21:53,318 --> 00:21:55,253 (いななき) 199 00:21:55,253 --> 00:22:07,865 ♬~ 200 00:22:07,865 --> 00:22:12,165 (琴)また持ってくっで。 (鷹)姉さぁ いつもあいがとな。 201 00:22:21,012 --> 00:22:24,312 (琴)兄さぁ? 202 00:22:28,886 --> 00:22:32,586 兄さぁ! どげんしやったとな!? 203 00:22:36,294 --> 00:22:39,964 みんな! 兄さぁが お帰りにないもした。➡ 204 00:22:39,964 --> 00:22:43,664 さあ 長旅で お疲れでごわんそ。 205 00:22:47,638 --> 00:22:49,974 (一同)兄さぁ! 206 00:22:49,974 --> 00:22:57,274 (きみ)あ~ 今度は また 随分 はよ帰って…。 207 00:23:03,321 --> 00:23:06,224 いまじゃった。 208 00:23:06,224 --> 00:23:10,194 (吉二郎)兄さぁ ないがあったとでごわすか? 209 00:23:10,194 --> 00:23:12,997 (琴)兄さぁ? 210 00:23:12,997 --> 00:23:18,870 すまん。 殿から お役を解かれてしもうた。 211 00:23:18,870 --> 00:23:23,641 (熊吉)またまた そげなご冗談を…。 212 00:23:23,641 --> 00:23:26,010 (笑い声) 213 00:23:26,010 --> 00:23:30,710 ほんのこて 申し訳なか…! 214 00:23:32,283 --> 00:24:17,328 ♬~ 215 00:24:17,328 --> 00:24:20,028 正助どん。 216 00:24:21,999 --> 00:24:26,337 (正助) 一体 ないをしでかしたとか? 217 00:24:26,337 --> 00:24:33,945 おいは ないをしちょったとじゃ…。 218 00:24:33,945 --> 00:24:37,615 江戸や京を駆けずり回って➡ 219 00:24:37,615 --> 00:24:42,915 殿のお役に立っちょっち 自分では思っちょった…。 220 00:24:47,625 --> 00:24:53,297 じゃっどん ないの役にも立てなかった。 221 00:24:53,297 --> 00:24:56,597 万策尽きた。 222 00:25:03,307 --> 00:25:06,307 (すすり泣き) 223 00:25:08,179 --> 00:25:10,879 やっせんぼ。 224 00:25:16,320 --> 00:25:24,020 万策尽きたち そげなもん やっせんぼの言い訳じゃが。 225 00:25:27,331 --> 00:25:31,202 たかが 一つや二つの策が破れたっち➡ 226 00:25:31,202 --> 00:25:36,140 おめおめ引き下がる 吉之助さぁではなかどが。 227 00:25:36,140 --> 00:25:41,612 小さか頃から みんなが無理っちゅうこつを➡ 228 00:25:41,612 --> 00:25:45,950 吉之助さぁだけは諦めんかった。 だいも考えられん➡ 229 00:25:45,950 --> 00:25:49,287 とんでもなかこつをやる 男じゃった。 230 00:25:49,287 --> 00:25:53,624 女子の気持ちが分からんちゅうて 女子の格好をし➡ 231 00:25:53,624 --> 00:25:56,961 殿に無礼極まりない 怒りの文を送りつけ➡ 232 00:25:56,961 --> 00:25:59,630 藩主の座につかれるよう 背中を押した。 233 00:25:59,630 --> 00:26:02,300 そいは そん時じゃったで できたこっじゃ。 234 00:26:02,300 --> 00:26:07,000 んにゃ! 今も できんはずはなか。 235 00:26:09,173 --> 00:26:14,645 御前相撲で殿を投げつけ 周りは凍りついた。 じゃっどん➡ 236 00:26:14,645 --> 00:26:19,517 そいが おいの謹慎を解く きっかけを作り➡ 237 00:26:19,517 --> 00:26:25,517 江戸で自ら 殿のお庭方に なるこつに結び付けた。 238 00:26:32,129 --> 00:26:38,603 全て 吉之助さぁだから やれたこっじゃ。 239 00:26:38,603 --> 00:26:45,603 やれるはずのなかこつを やり抜いてきたんじゃなかか。 240 00:26:51,182 --> 00:26:56,954 そいが おいの知っちょっ…➡ 241 00:26:56,954 --> 00:27:01,292 西郷吉之助っちゅう男じゃ。 242 00:27:01,292 --> 00:27:15,840 ♬~ 243 00:27:15,840 --> 00:27:19,310 (きみ)ごちそうさまでした。 244 00:27:19,310 --> 00:27:30,921 ♬~ 245 00:27:30,921 --> 00:27:33,257 (信吾)ごちそうさまでごわした。 246 00:27:33,257 --> 00:27:38,596 (鷹)信吾 かつお節。 はい。 247 00:27:38,596 --> 00:27:41,499 あいがとさげもす。 兄さぁは? 248 00:27:41,499 --> 00:27:44,268 おいはよか。 はい。 249 00:27:44,268 --> 00:27:48,268 (吉二郎)鷹 おはんも食べんね。 はい。 250 00:27:50,941 --> 00:27:56,614 うまか! (安)姉さぁ あいがとな。 ううん よかよか。 251 00:27:56,614 --> 00:28:01,285 (安)ばあ様 さ湯は? (きみ)あっ あいがとな。 252 00:28:01,285 --> 00:28:05,623 ♬~ 253 00:28:05,623 --> 00:28:08,959 「わが行ひにせずばかひなし」。 254 00:28:08,959 --> 00:28:12,830 (一同) 「わが行ひにせずばかひなし」。 255 00:28:12,830 --> 00:28:15,833 見合って見合って… はっけよい! 256 00:28:15,833 --> 00:28:50,833 ♬~ 257 00:28:52,937 --> 00:28:58,609 <江戸では 将軍継承に勝利した井伊大老が➡ 258 00:28:58,609 --> 00:29:03,909 幕府を意のままに 動かし始めていました> 259 00:29:20,631 --> 00:29:25,331 畏れながら 上様のお形見でございます。 260 00:29:26,971 --> 00:29:29,640 お形見? 261 00:29:29,640 --> 00:29:34,245 上様が身まかられた!? 262 00:29:34,245 --> 00:29:47,792 ♬~ 263 00:29:47,792 --> 00:29:50,792 上様…。 264 00:29:56,267 --> 00:29:59,967 (涙声で)上様! 265 00:30:02,606 --> 00:30:08,279 <家定の死が公表されたのは 亡くなってから ひとつき後。➡ 266 00:30:08,279 --> 00:30:13,150 それは 家定の名で アメリカとの条約締結と➡ 267 00:30:13,150 --> 00:30:17,621 次期将軍が慶福と発表された 直後という➡ 268 00:30:17,621 --> 00:30:22,493 実に絶妙な時でありました。➡ 269 00:30:22,493 --> 00:30:30,201 将軍継承争いは 南紀派の勝利で 幕を閉じたのです> 270 00:30:30,201 --> 00:30:53,324 ♬~ 271 00:30:53,324 --> 00:30:55,659 [ 回想 ] (斉彬)集成館で 作らせているのは➡ 272 00:30:55,659 --> 00:30:58,562 なにも 鉄や軍艦 大砲だけじゃない。➡ 273 00:30:58,562 --> 00:31:02,333 新しい技術を身につけた 職人たちが育ち➡ 274 00:31:02,333 --> 00:31:05,236 金を稼ぐようになる。➡ 275 00:31:05,236 --> 00:31:09,006 便利な農具で 百姓たちは多くを実らせ➡ 276 00:31:09,006 --> 00:31:12,877 商人たちは それをもって 交易を広げていく。➡ 277 00:31:12,877 --> 00:31:19,650 皆が豊かになる。 皆が豊かに…。 暮らしが豊かになれば➡ 278 00:31:19,650 --> 00:31:24,650 民は皆 前を向く。 国は自然と まとまる。 279 00:31:27,691 --> 00:31:32,296 [ 回想 ] おいには 殿の夢が果てしなくて➡ 280 00:31:32,296 --> 00:31:35,633 とても ついていけもはん。 夢じゃねえ。 281 00:31:35,633 --> 00:31:39,303 もう そこまで来てる。 282 00:31:39,303 --> 00:32:04,528 ♬~ 283 00:32:04,528 --> 00:32:06,997 [ 回想 ] みんなが無理っちゅうこつを➡ 284 00:32:06,997 --> 00:32:10,868 吉之助さぁだけは諦めんかった。 だいも考えられん➡ 285 00:32:10,868 --> 00:32:14,168 とんでもなかこつをやる 男じゃった。 286 00:32:18,342 --> 00:32:24,642 [ 回想 ] やれるはずのなかこつを やり抜いてきたんじゃなかか。 287 00:32:31,622 --> 00:32:34,959 [ 回想 ] そいが おいの知っちょっ…➡ 288 00:32:34,959 --> 00:32:39,659 西郷吉之助っちゅう男じゃ。 289 00:32:54,979 --> 00:32:57,314 ≪(山田)下がれ下がれ下がれ! 290 00:32:57,314 --> 00:32:59,249 ≪(うなり声) 291 00:32:59,249 --> 00:33:04,188 西郷 西郷! 西郷! 西郷! 殿に お目通りさせてくいやんせ。 292 00:33:04,188 --> 00:33:07,888 黙れ。 お主は もう お庭方でも何でもないのだ。 殿! 293 00:33:09,660 --> 00:33:14,331 西郷でございもす! 殿! はなせ! 294 00:33:14,331 --> 00:33:17,668 ないをしちょっとか! 殿~! 295 00:33:17,668 --> 00:33:20,337 殿~! 296 00:33:20,337 --> 00:33:22,673 殿…。 297 00:33:22,673 --> 00:33:24,973 殿! 控えよ。 298 00:33:26,543 --> 00:33:30,347 (斉彬)はなしてやれ。 (一同)はっ。 299 00:33:30,347 --> 00:33:33,347 (斉彬)どうした? 西郷。 300 00:33:34,952 --> 00:33:37,855 殿! 301 00:33:37,855 --> 00:33:41,825 兵を挙げてたもんせ。 302 00:33:41,825 --> 00:33:45,963 こんままでは 異国に のみ込まれてしまいもす。 303 00:33:45,963 --> 00:33:51,635 そげんなる前に 殿が立ち上がり こん国を守ってたもんせ! 304 00:33:51,635 --> 00:33:56,306 バカを申すな。 今 江戸へ兵を送れば 大戦となる。 305 00:33:56,306 --> 00:34:02,646 戦ともなれば国は乱れ それこそ異国の格好の餌食となる。 306 00:34:02,646 --> 00:34:08,346 戦をすっために 兵を出すっとではございもはん。 307 00:34:16,193 --> 00:34:21,665 向かうは 江戸ではなく➡ 308 00:34:21,665 --> 00:34:26,003 京。 (山田)なんと!? 309 00:34:26,003 --> 00:34:30,874 天子様のお膝元である京にて 馬ぞろえをし➡ 310 00:34:30,874 --> 00:34:39,574 薩摩の兵と殿のお姿をもって 我らの決意を示すっとでごわす。 311 00:34:47,624 --> 00:34:52,963 天子様の詔を改めて頂き➡ 312 00:34:52,963 --> 00:34:56,633 幕府に改革を迫ると? 313 00:34:56,633 --> 00:34:59,633 そんとおりでございもす。 314 00:35:01,305 --> 00:35:07,644 (関)殿 どのような詔を 賜っとでございもすか? 315 00:35:07,644 --> 00:35:12,983 幕府は 政を一新せよ。 これよりは➡ 316 00:35:12,983 --> 00:35:18,322 幕府 朝廷 共に手を取り 異国に 立ち向かえる国をつくれと! 317 00:35:18,322 --> 00:35:22,993 鍛え上げた我ら薩摩の兵は 今や 日の本一。 318 00:35:22,993 --> 00:35:27,664 薩摩が 天子様の御名のもとに 立ち上がれば➡ 319 00:35:27,664 --> 00:35:30,334 間違いなく諸藩の者たちも…。 320 00:35:30,334 --> 00:35:33,237 井伊の独裁に不満を抱く者は多い。 321 00:35:33,237 --> 00:35:38,142 その者たちの思いを集め 幕府に迫れば…! 戦にならず➡ 322 00:35:38,142 --> 00:35:42,279 こん国の政を改められもす! 323 00:35:42,279 --> 00:35:44,948 (山田)殿 畏れながら お気は確かでございますか!?➡ 324 00:35:44,948 --> 00:35:49,948 そのような無謀な策に乗って 天子様を動かし奉ろうなどと…! 325 00:35:55,292 --> 00:35:58,629 (笑い声) 326 00:35:58,629 --> 00:36:03,300 西郷! よう言うた。 327 00:36:03,300 --> 00:36:06,637 (笑い声) 328 00:36:06,637 --> 00:36:12,509 まさか あのやっせんぼに言われて 腹が決まるとはな。 329 00:36:12,509 --> 00:36:15,509 (笑い声) 330 00:36:19,216 --> 00:36:22,516 (斉彬)泣くな! はい! 331 00:36:25,322 --> 00:36:29,193 西郷! はっ。 今すぐ京へ戻れ。 332 00:36:29,193 --> 00:36:33,931 道中 我らと思いを同じゅうする 諸藩に告げよ。 333 00:36:33,931 --> 00:36:37,601 薩摩が兵を挙げ 京へ上るとな! 京へ着いたら➡ 334 00:36:37,601 --> 00:36:41,271 近衛様を通じて すぐに天子様にも申し上げよ。 335 00:36:41,271 --> 00:36:44,174 はい。 支度ができ次第➡ 336 00:36:44,174 --> 00:36:48,145 わしも すぐに後を追う。 京で会おう! 337 00:36:48,145 --> 00:36:50,614 はっ! 338 00:36:50,614 --> 00:36:52,950 西郷! 339 00:36:52,950 --> 00:37:06,296 ♬~ 340 00:37:06,296 --> 00:37:10,167 今から…➡ 341 00:37:10,167 --> 00:37:14,167 お前は わしになれ。 342 00:37:16,640 --> 00:37:18,976 はっ。 343 00:37:18,976 --> 00:37:33,257 ♬~ 344 00:37:33,257 --> 00:37:37,127 (大山)ついに 殿が兵を動かさるっとか。 345 00:37:37,127 --> 00:37:42,599 (有馬)戦じゃ 戦! もう今から 武者震いが止まらん! うわ~! 346 00:37:42,599 --> 00:37:45,269 (大山)おっ 有馬。 武者震いじゃのうて➡ 347 00:37:45,269 --> 00:37:48,605 怖くて震えちょっとじゃなかか? (有馬)ないを言うちょっとか。 348 00:37:48,605 --> 00:37:50,905 そいは こいじゃ! 349 00:37:52,476 --> 00:37:55,479 しっかりせんか 新八! (大山)こんやっせんぼが。 350 00:37:55,479 --> 00:37:59,616 おはんら! 騒ぎ過ぎじゃ。 戦になっかどうかは➡ 351 00:37:59,616 --> 00:38:02,286 京に行ってみらんにゃ 分からんどが。 352 00:38:02,286 --> 00:38:07,157 正助どん 京に着いたら 必ず便りをすっで➡ 353 00:38:07,157 --> 00:38:10,160 待っちょってくいやい。 354 00:38:10,160 --> 00:38:13,297 おはんら! 355 00:38:13,297 --> 00:38:17,634 そん時が来たら頼んど! 356 00:38:17,634 --> 00:38:19,934 (一同)おお! 357 00:38:23,307 --> 00:38:28,645 <吉之助は 再び 京へやって来ました> 358 00:38:28,645 --> 00:38:30,645 おいしょ~! 359 00:38:36,453 --> 00:38:39,256 また来るわ。 ≪おおきに。 360 00:38:39,256 --> 00:38:42,159 (鍵屋直助) 西郷はん 毎度おおきに。 361 00:38:42,159 --> 00:38:45,929 来ちょっか? はい お二階におそろいです。 362 00:38:45,929 --> 00:38:48,629 茶を頼む。 へえ。 363 00:38:54,271 --> 00:38:58,141 (2人)わっ! (お虎)西郷はん! おこしやす。 364 00:38:58,141 --> 00:39:02,141 お虎どん また世話になっで。 へえ。 365 00:39:09,820 --> 00:39:12,956 (鍵屋)お虎。 はい。 366 00:39:12,956 --> 00:39:17,828 「おこしやす」は 一見さん。 西郷はんは お得意はんやから➡ 367 00:39:17,828 --> 00:39:22,828 「おいでやす」でいいんや。 はい。 368 00:39:24,568 --> 00:39:29,973 それは よう御決心なさいましたなぁ。➡ 369 00:39:29,973 --> 00:39:35,779 西郷様も よう島津様を動かされました。 370 00:39:35,779 --> 00:39:39,249 はっ。 薩摩守様の御出陣に➡ 371 00:39:39,249 --> 00:39:42,949 井伊大老の顔色は一変しますよ。 はい。 372 00:39:44,921 --> 00:39:47,221 こちらどす。 373 00:39:51,261 --> 00:39:55,261 (お虎)失礼します。 お客様が お越しどす。 374 00:40:01,605 --> 00:40:04,274 俊斎どん! 375 00:40:04,274 --> 00:40:07,177 (俊斎)吉之助さぁ。 376 00:40:07,177 --> 00:40:13,283 ないごて おはんが京におっとな? 江戸におっとばかり。 377 00:40:13,283 --> 00:40:18,622 薩摩のおっかさぁが 病で倒れた。 えっ! 378 00:40:18,622 --> 00:40:24,961 …ち言うて 上役に嘘をついて 江戸の藩邸を出てきたとじゃ! 379 00:40:24,961 --> 00:40:27,297 紛らわし。 380 00:40:27,297 --> 00:40:29,966 こげな時に 江戸で じっとしていられるか!➡ 381 00:40:29,966 --> 00:40:32,302 お殿様が御出陣なさるち聞いて➡ 382 00:40:32,302 --> 00:40:35,205 居ても立っても居られんで 飛んできたとじゃ! 383 00:40:35,205 --> 00:40:38,205 撃て~! (砲撃音) 384 00:40:40,177 --> 00:40:43,477 頭~ 右! 385 00:40:49,319 --> 00:40:54,619 どうした どうした!? 薩摩隼人! 下を向くな! 386 00:40:58,328 --> 00:41:00,628 胸を張れ! 387 00:41:02,199 --> 00:41:04,499 おい 着いたぞ! 388 00:41:09,339 --> 00:41:11,675 (お虎)ああっ! あっ…! 389 00:41:11,675 --> 00:41:14,344 おお~っ! 390 00:41:14,344 --> 00:41:16,680 おおきに。 391 00:41:16,680 --> 00:41:19,583 気を付けてくいやんせ。 へえ。 392 00:41:19,583 --> 00:41:22,883 おはんも気を付けんと。 申し訳ございもはん。 393 00:41:29,025 --> 00:41:32,896 おいしょ~! おはんら気張れ! もうすぐじゃ! 394 00:41:32,896 --> 00:41:35,298 もうすぐ殿が 京に上ってこらるっど! 395 00:41:35,298 --> 00:41:37,634 (一同)おお! 396 00:41:37,634 --> 00:41:39,934 丁寧に丁寧に! 397 00:41:46,309 --> 00:41:49,009 こいを頼む。 分かいもした。 398 00:41:54,651 --> 00:42:00,351 殿 お待ちしちょいもす。 399 00:42:01,992 --> 00:42:05,292 次。 銃隊 前へ! 400 00:42:10,333 --> 00:42:14,671 前列 膝台 構え。 後列 立ち撃ち 構え。 401 00:42:14,671 --> 00:42:18,542 狙え! 撃て。 撃て~! 402 00:42:18,542 --> 00:42:20,544 (銃声) 403 00:42:20,544 --> 00:42:23,013 撃て。 撃て~! 404 00:42:23,013 --> 00:42:25,348 (銃声) 撃て! 405 00:42:25,348 --> 00:42:28,251 (砲撃音) 撃て! 406 00:42:28,251 --> 00:42:30,220 撃て~! 407 00:42:30,220 --> 00:42:34,157 <安政5年7月16日。➡ 408 00:42:34,157 --> 00:42:38,795 島津斉彬様は この世を去られました> 409 00:42:38,795 --> 00:42:41,298 撃て~! 410 00:42:41,298 --> 00:42:44,200 <あまりに突然な➡ 411 00:42:44,200 --> 00:42:49,172 そして 心を残しての ご最期でございました> 412 00:42:49,172 --> 00:42:55,645 行かねばならぬ… 西郷が待っておる。 413 00:42:55,645 --> 00:43:00,945 西郷… 西郷。 414 00:43:03,987 --> 00:43:06,323 西郷…。 415 00:43:06,323 --> 00:43:11,194 <今宵は ここらでよかろかい> 416 00:43:11,194 --> 00:43:15,332 生きるんや。 生きて 薩摩守様になりなされ! 417 00:43:15,332 --> 00:43:18,001 薩摩守は もうおらんのだ。 御用である! 418 00:43:18,001 --> 00:43:21,338 (近衛)今度の大老さんを 甘う見たら あきません! 419 00:43:21,338 --> 00:43:24,007 (ふき)待ってる。 ここでヒー様を待ってる。 420 00:43:24,007 --> 00:43:27,344 僕は まだ 何一つとして諦めてはいません。 421 00:43:27,344 --> 00:43:31,344 御一同 まだ終わっちょいもはん! 422 00:43:36,152 --> 00:43:39,923 甲突川の河口 天保山の一帯は➡ 423 00:43:39,923 --> 00:43:45,295 洋式砲術や騎兵などの訓練が 行われた所です。 424 00:43:45,295 --> 00:43:50,166 3, 000人の兵を率いて 上洛を計画した斉彬は➡ 425 00:43:50,166 --> 00:43:57,466 軍事訓練を視察した後 病に倒れ 8日後に息を引き取りました。 426 00:44:00,310 --> 00:44:05,982 斉彬が埋葬された福昌寺は 島津家の菩提寺です。 427 00:44:05,982 --> 00:44:11,655 最盛期には 1, 500人以上もの 僧侶がいたといいます。 428 00:44:11,655 --> 00:44:16,993 明治の廃仏毀釈によって 寺はなくなりましたが➡ 429 00:44:16,993 --> 00:44:22,293 今も 歴代の藩主たちが 静かに眠っています。 430 00:44:26,336 --> 00:44:32,609 斉彬は 死後 朝廷から照國大明神 という神号を与えられ➡ 431 00:44:32,609 --> 00:44:38,309 以来 鹿児島市内の照國神社に 祭られています。 432 00:44:42,285 --> 00:44:47,624 志半ばで倒れた希代の名君 斉彬。 433 00:44:47,624 --> 00:44:54,324 その熱い思いは 西郷へと 受け継がれていく事となるのです。 434 00:45:33,236 --> 00:45:36,172 ♬~(尺八)