1 00:00:33,993 --> 00:00:39,293 <沖永良部島に遠島となった 吉之助> 2 00:00:43,670 --> 00:00:48,341 (一蔵)「吉之助さぁ 今しばらく待ってくいやい。➡ 3 00:00:48,341 --> 00:00:54,013 おいが必ず… 必ず島から呼び戻す」。 4 00:00:54,013 --> 00:01:00,013 (吉之助)一蔵どん 待っちょっど。 5 00:01:02,355 --> 00:01:06,025 (雪篷)友ならば…➡ 6 00:01:06,025 --> 00:01:11,698 ないごて 側近までなった ちゅうのに➡ 7 00:01:11,698 --> 00:01:17,698 わいの遠島処分を解かん? 人は 裏切るもんじゃ。 8 00:01:19,372 --> 00:01:22,709 おいは 友を信じちょっ。 9 00:01:22,709 --> 00:01:29,009 [ 心の声 ] まだじゃ。 生きろ! 10 00:01:30,583 --> 00:01:35,288 <死に直面しつつも 待ち続けた吉之助は➡ 11 00:01:35,288 --> 00:01:39,988 その寸前で 島民に助け出されました> 12 00:01:41,995 --> 00:01:44,295 (島の言葉で) 13 00:02:05,685 --> 00:02:10,985 <この子らは ヤンチュと呼ばれる 下人の子たちでした> 14 00:02:16,696 --> 00:02:20,396 申し訳ありません! よく言って 聞かせます。 15 00:02:28,708 --> 00:02:30,708 ん? 16 00:02:33,313 --> 00:02:35,982 嘘ちくな! 盗人が! 17 00:02:35,982 --> 00:02:39,319 そん子らの言うとおりじゃ。 18 00:02:39,319 --> 00:02:41,619 (土持)先生! 19 00:02:50,663 --> 00:02:54,363 許してやってくいやんせ。 (せきこみ) 20 00:02:58,838 --> 00:03:16,856 ♬~ 21 00:03:16,856 --> 00:03:20,526 ♬~ 22 00:03:20,526 --> 00:04:09,676 ♬~ 23 00:04:09,676 --> 00:04:26,125 ♬~ 24 00:04:26,125 --> 00:05:45,625 ♬~ 25 00:05:57,183 --> 00:05:59,986 雪篷さぁ。 26 00:05:59,986 --> 00:06:03,856 こいで懲りたであろう 西郷。 27 00:06:03,856 --> 00:06:10,856 もう友を信じて待つのはやめ。 次は死ぬど。 28 00:06:12,999 --> 00:06:17,870 んにゃ おいは死なん。 29 00:06:17,870 --> 00:06:22,008 今も こげんして生きちょっ。 30 00:06:22,008 --> 00:06:27,680 ほ~う 天が生かしたとでも 言うとか? 31 00:06:27,680 --> 00:06:33,380 天と人じゃ。 32 00:06:35,955 --> 00:06:40,655 だいかが おいに水を飲ませてくれた。 33 00:06:47,567 --> 00:06:54,267 西郷! わいは死んでも 友を信じっとか!? 34 00:07:00,980 --> 00:07:05,651 雪篷さぁは ないごて こん島に来たとな? 35 00:07:05,651 --> 00:07:09,522 (土持)かつての お由羅様の 一件だそうでございもす。➡ 36 00:07:09,522 --> 00:07:13,326 友が呼び戻してくれるち 信じておったどん➡ 37 00:07:13,326 --> 00:07:16,662 十数年たっても 戻される事はなく➡ 38 00:07:16,662 --> 00:07:20,333 そのうち 薩摩からの文も届かなくなり➡ 39 00:07:20,333 --> 00:07:24,633 あげな飲んだくれに。 そうでございもしたか。 40 00:07:27,206 --> 00:07:30,506 あ…。 (鶴)え? 41 00:07:34,280 --> 00:07:36,616 あ~っ! 42 00:07:36,616 --> 00:07:40,286 妙案を思いつきもした! 43 00:07:40,286 --> 00:07:44,156 西郷先生 あとは おいに任せてくいやい! 44 00:07:44,156 --> 00:07:46,856 は~っ 思いつきもした! 45 00:07:48,961 --> 00:07:55,835 これが 先生が入る牢屋ね? これで 西郷先生には➡ 46 00:07:55,835 --> 00:08:00,573 手足を伸ばち 伸び伸びと暮らして頂ける。 47 00:08:00,573 --> 00:08:04,977 (黒葛原)おい 土持! こいは どういうこっじゃ!? 48 00:08:04,977 --> 00:08:07,880 黒葛原様! 49 00:08:07,880 --> 00:08:12,852 こいは 何じゃ!? 西郷を勝手に牢から出した上に➡ 50 00:08:12,852 --> 00:08:15,621 こげなこつ許さんど! はい。 51 00:08:15,621 --> 00:08:20,526 まっこて申し訳ございもはん! じゃっどん…。 52 00:08:20,526 --> 00:08:22,995 何じゃ!? 53 00:08:22,995 --> 00:08:28,668 じゃっどん こいには 西郷先生を➡ 54 00:08:28,668 --> 00:08:31,571 「囲いに召しこめよ」とだけ 書かれておいもした。 55 00:08:31,571 --> 00:08:35,571 どこにも「牢に入れよ」とは 書かれておいもはん。 56 00:08:37,276 --> 00:08:40,613 (土持)そいに これこれ こげん囲いにせよちゅう➡ 57 00:08:40,613 --> 00:08:43,950 詳しか お指図もあいもはん。 先生を入れる囲いが➡ 58 00:08:43,950 --> 00:08:47,820 家の中にあっても 藩命には背いておいもはん。 59 00:08:47,820 --> 00:08:50,823 そげん言われれば そうじゃが…。 60 00:08:50,823 --> 00:08:56,963 遠島は 罪人を死なせる罪では ありもはん。 61 00:08:56,963 --> 00:09:00,833 先生を こん島で死なせてしもうたら➡ 62 00:09:00,833 --> 00:09:05,304 黒葛原様に ご迷惑を おかけする事になりもす。 63 00:09:05,304 --> 00:09:12,604 どうか どうか お目こぼしを…! このとおり お願い致しもす! 64 00:09:14,647 --> 00:09:21,320 <20日ほどかけて 新しい座敷牢は完成しました> 65 00:09:21,320 --> 00:09:28,020 こいは 立派じゃ…。 66 00:09:30,329 --> 00:09:33,029 土持どん。 67 00:09:36,602 --> 00:09:39,939 あいがとございもす! 68 00:09:39,939 --> 00:09:42,608 頭を上げてたもんせ! 69 00:09:42,608 --> 00:09:45,308 (鶴)さあさあ さあさあ! 70 00:09:49,281 --> 00:09:55,154 代官様のお許しを頂きましたから たっぷり おいしょーり。 71 00:09:55,154 --> 00:09:57,623 召し上がれ。 72 00:09:57,623 --> 00:10:04,323 遠慮は ご無用。 また死にかけたら承知しらんど! 73 00:10:13,639 --> 00:10:18,639 あいがたく頂戴致しもす。 74 00:10:23,315 --> 00:10:28,654 じゃっどん 罪人の身で扶持もなかとに➡ 75 00:10:28,654 --> 00:10:31,557 こげん世話になってばっかいじゃ 申し訳なか。 76 00:10:31,557 --> 00:10:36,529 せめて 島の子らに学問でも 教えたかち思うんじゃが。 77 00:10:36,529 --> 00:10:42,668 是非とも! 西郷先生じきじきに 学問を教えて頂けるち➡ 78 00:10:42,668 --> 00:10:45,004 こげん ありがたか事は ございもはん。 79 00:10:45,004 --> 00:10:48,874 そうでごわすか。 ほいなら すぐに 子どもたちを集めてくいやんせ。 80 00:10:48,874 --> 00:10:51,877 はい。 あっ 土持どん! 81 00:10:51,877 --> 00:10:54,013 はっ。 82 00:10:54,013 --> 00:10:56,916 そん子どもたちのこっじゃが…。 83 00:10:56,916 --> 00:10:59,685 はっ…。➡ 84 00:10:59,685 --> 00:11:06,385 さあ お前たちも入れ。 ほら 入れ。 85 00:11:14,700 --> 00:11:17,603 みんな よう来たの。 86 00:11:17,603 --> 00:11:23,709 今日から おはんらの先生になる 西郷吉之助じゃ。 87 00:11:23,709 --> 00:11:27,580 よろしくの。 (子どもたち)はい 西郷先生。 88 00:11:27,580 --> 00:11:31,383 さあ しっかり教えて頂きなさい。 89 00:11:31,383 --> 00:11:35,254 おはんら ないをしちょっとな こっち来て 座らんか。 90 00:11:35,254 --> 00:11:38,190 そこじゃ遠くて よう聞こえんど。 91 00:11:38,190 --> 00:11:40,192 でも…。 92 00:11:40,192 --> 00:11:42,661 先生 あいつらはヤンチュです。 93 00:11:42,661 --> 00:11:45,564 ヤンチュは 家に上がってぃやならんど。 94 00:11:45,564 --> 00:11:49,335 ほう。 じゃっどん➡ 95 00:11:49,335 --> 00:11:53,205 だいが そげなこつを 決めたとじゃろうか。 96 00:11:53,205 --> 00:11:58,677 でも 汚いし 先生のお部屋が汚れてしまいます。 97 00:11:58,677 --> 00:12:03,349 薩摩ではの 幼か頃より➡ 98 00:12:03,349 --> 00:12:08,020 日新公のいろは歌ちゅうもんを 教えられる。 99 00:12:08,020 --> 00:12:11,020 そん歌の中に こうある。 100 00:12:20,599 --> 00:12:24,036 分かっか? 101 00:12:24,036 --> 00:12:30,910 住む家の立派さや身分で そん人の値打ちは決まらん。 102 00:12:30,910 --> 00:12:37,583 心の在り方によって 人間の高い 低いが決まるっちゅう教えじゃ。 103 00:12:37,583 --> 00:12:44,323 ヤンチュの子も役人の子も こん屋根の下では 皆 同じじゃ。 104 00:12:44,323 --> 00:12:49,195 おはんらはの みんな国の宝じゃ! 105 00:12:49,195 --> 00:12:53,666 じゃ… じゃ! 106 00:12:53,666 --> 00:12:57,002 おはんら こっち来て座らんか。 107 00:12:57,002 --> 00:13:03,002 みんな 西郷先生のおっしゃるとおりに。 108 00:13:11,016 --> 00:13:17,356 おう よかよか。 よ~し ほいなら➡ 109 00:13:17,356 --> 00:13:20,693 おはんらには まず 日新公のいろは歌を教えもんそ。 110 00:13:20,693 --> 00:13:25,364 ついてきやんせ。 いっど。 「楼の上も」。 111 00:13:25,364 --> 00:13:30,703 (一同)「楼の上も」。 「はにふの小屋も住む人の」。 112 00:13:30,703 --> 00:13:34,573 (一同)「はにふの小屋も住む人の」。 113 00:13:34,573 --> 00:13:39,979 「心にこそは高きいやしき」。 (一同)「心にこそは」。 114 00:13:39,979 --> 00:13:45,651 <そのころ 久光は 朝廷の命を幕府に受け入れさせ➡ 115 00:13:45,651 --> 00:13:48,554 薩摩への帰路に 就いておりました。➡ 116 00:13:48,554 --> 00:13:54,660 一行が 武蔵国生麦村へ さしかかった時の事> 117 00:13:54,660 --> 00:13:56,595 (いななき) 118 00:13:56,595 --> 00:13:59,895 (久光)ない事じゃ? 119 00:14:03,002 --> 00:14:05,702 どげんした? 120 00:14:07,339 --> 00:14:11,210 馬に乗った外国人が 行列をおかしたようでございます。 121 00:14:11,210 --> 00:14:14,013 何じゃと? 122 00:14:14,013 --> 00:14:19,685 (奈良原)行列をおかすとは 無礼千万! 斬り捨てる。 123 00:14:19,685 --> 00:14:22,985 いかん… 奈良原! (奈良原)チェ~! 124 00:14:26,358 --> 00:14:29,658 (海江田)奈良原 やめ! 125 00:14:33,165 --> 00:14:36,865 (海江田)こいは もう助からん…。 楽にしてやる。 126 00:14:38,637 --> 00:14:41,540 <世に言う 生麦事件です。➡ 127 00:14:41,540 --> 00:14:44,977 当時 大名の行列を乱す事は➡ 128 00:14:44,977 --> 00:14:48,314 何人たりとも 許されませんでした。➡ 129 00:14:48,314 --> 00:14:51,984 しかし この事件が 後に とんでもない事態を➡ 130 00:14:51,984 --> 00:14:55,321 引き起こす事になるのです> 131 00:14:55,321 --> 00:14:58,223 (家茂)30万両じゃと! 132 00:14:58,223 --> 00:15:01,994 (春嶽)はっ。 なんとも腹立たしい 要求にござりまするが➡ 133 00:15:01,994 --> 00:15:05,664 ここは 償い金として払わぬ訳には いかぬかと。 134 00:15:05,664 --> 00:15:08,334 (慶喜)なりませぬ。 一橋殿! 135 00:15:08,334 --> 00:15:11,670 此度の事は 薩摩が勝手にした事。 136 00:15:11,670 --> 00:15:16,008 ならば 責めを負うのも 薩摩であるべき。 137 00:15:16,008 --> 00:15:21,347 しかし その薩摩も 我が徳川の大事な家臣じゃ。 138 00:15:21,347 --> 00:15:28,020 上様 家臣のために 徳川があるのではありませぬ。 139 00:15:28,020 --> 00:15:32,624 徳川のために 家臣があるのです。 140 00:15:32,624 --> 00:15:35,924 それを お忘れなきよう。 141 00:15:39,498 --> 00:15:42,968 あの芋が…。 142 00:15:42,968 --> 00:15:46,839 <そして しばらくして…> 143 00:15:46,839 --> 00:15:52,644 西郷さぁ 大変じゃ! えらい事にないもした! 144 00:15:52,644 --> 00:15:56,315 どげんした? 土持どん。 エゲレスが… エゲレスの軍艦が➡ 145 00:15:56,315 --> 00:15:59,651 薩摩に向かっておると知らせが! 何じゃち!? 146 00:15:59,651 --> 00:16:04,651 どういうこっじゃ!? 詳しく話せ! こいを! 147 00:16:08,327 --> 00:16:13,665 <幕府の煮えきらない態度に しびれを切らした大英帝国は➡ 148 00:16:13,665 --> 00:16:17,536 世界に誇る艦隊を 薩摩に向かわせたのです> 149 00:16:17,536 --> 00:16:20,005 いつ砲弾が飛んでくっか 分からんど! 150 00:16:20,005 --> 00:16:23,342 <城内が混乱に陥る中➡ 151 00:16:23,342 --> 00:16:29,214 久光たちは 戦うか降伏か 決断を迫られていました> 152 00:16:29,214 --> 00:16:34,286 畏れながら エゲレスの要求を のむ必要はありませぬ。 153 00:16:34,286 --> 00:16:38,957 (中山)大久保 お主 血迷うたか!? 私は正気でございます。 154 00:16:38,957 --> 00:16:43,295 行列を乱し 無礼を働いたのは エゲレスでございます。 155 00:16:43,295 --> 00:16:46,799 やつらの脅しに屈しては 薩摩の名折れ…➡ 156 00:16:46,799 --> 00:16:49,835 いや 日本の名折れにございます。 157 00:16:49,835 --> 00:16:54,973 (中山)お主 精忠組の仲間を 守りたいだけじゃろう!➡ 158 00:16:54,973 --> 00:16:59,845 仲間の命惜しさに この薩摩を潰す気か! 159 00:16:59,845 --> 00:17:02,545 黙れ。 160 00:17:04,316 --> 00:17:07,219 大久保。 161 00:17:07,219 --> 00:17:12,191 お前 エゲレスと戦をせよち 申すか? 162 00:17:12,191 --> 00:17:17,329 薩摩は どの藩よりも早く この事態を想定し➡ 163 00:17:17,329 --> 00:17:20,666 亡き殿の頃より 準備をしてまいりました。 164 00:17:20,666 --> 00:17:26,004 国父様 このような者の言葉に 耳を貸してはいけませぬ! 165 00:17:26,004 --> 00:17:28,674 (堀)さよう! 直ちに 奈良原と海江田を打ち首に…。 166 00:17:28,674 --> 00:17:32,674 わしは 大久保と話しちょっとじゃ! 167 00:17:34,480 --> 00:17:38,951 勝てる見込みは? 分かりませぬ。 168 00:17:38,951 --> 00:17:44,651 しかし 降伏するは 戦わずして負ける事と同じ。 169 00:17:47,626 --> 00:17:51,964 国父様の命があれば この大久保➡ 170 00:17:51,964 --> 00:17:57,664 最後の一兵となっても 戦う所存にございます。 171 00:18:00,639 --> 00:18:05,939 よう言うた! そいでこそ 薩摩隼人じゃ。 172 00:18:08,514 --> 00:18:12,651 こい以上 なめられてたまるか。 173 00:18:12,651 --> 00:18:15,554 大久保! 小松! 174 00:18:15,554 --> 00:18:21,326 戦の備えは お前たちに任す! 支度にかかれ! 175 00:18:21,326 --> 00:18:23,626 (2人)はっ。 176 00:18:29,001 --> 00:18:33,839 今に見ちょれよ。 177 00:18:33,839 --> 00:18:37,609 <一方 海江田たちは…> 178 00:18:37,609 --> 00:18:40,946 (大山)ないをしちょっ!? やめ やめ! 179 00:18:40,946 --> 00:18:44,816 はなさんか! おいたちが腹を切れば➡ 180 00:18:44,816 --> 00:18:48,287 そいで済むこっじゃ! エゲレスに攻め込まれたら➡ 181 00:18:48,287 --> 00:18:51,587 薩摩は終わりじゃ! はなさんか! 182 00:18:53,158 --> 00:18:57,629 待ってくいやい! 俊斎 奈良原 死んではいかん! 183 00:18:57,629 --> 00:19:01,300 一蔵 止めるな! おはんらが腹を切ったところで➡ 184 00:19:01,300 --> 00:19:07,600 何も変わらん。 今こそ 薩摩が一つになる時じゃ! 入れ。 185 00:19:10,976 --> 00:19:13,645 何じゃ? わいたちは。 186 00:19:13,645 --> 00:19:17,983 謹慎の身じゃろが。 どん面下げて ここにおっとじゃ!? 187 00:19:17,983 --> 00:19:21,320 (信吾)すんもはん! あ? 寺田屋の騒動で➡ 188 00:19:21,320 --> 00:19:26,191 お咎めを受けた者 皆 殿より お許しを賜りもした。 189 00:19:26,191 --> 00:19:31,330 一蔵さぁが 国父様に 掛け合ってくれたとでごわす。 190 00:19:31,330 --> 00:19:34,600 俊斎。 191 00:19:34,600 --> 00:19:38,900 おはんらを責める者は おらん。 192 00:19:42,474 --> 00:19:48,947 命を懸けるなら おいと一緒に 戦ってくいやい! 頼む! 193 00:19:48,947 --> 00:19:54,647 一蔵 おはん…。 194 00:19:56,288 --> 00:19:59,588 ≪おい 急げ! エゲレスが攻めてくっど! 195 00:20:01,627 --> 00:20:08,500 俊斎 奈良原! 切腹は後回しじゃ。 一暴れすっか。 196 00:20:08,500 --> 00:20:13,972 おはんら やっど! (一同)おう! 197 00:20:13,972 --> 00:20:18,844 <こうして 日本の端っこの 一つの藩にすぎない薩摩が➡ 198 00:20:18,844 --> 00:20:23,844 巨大な大英帝国に 立ち向かう事となったのです> 199 00:20:26,551 --> 00:20:29,521 ≪(砲声) 200 00:20:29,521 --> 00:20:31,990 ん!? ≪(砲声) 201 00:20:31,990 --> 00:20:34,326 ≪(土持)西郷さぁ! 202 00:20:34,326 --> 00:20:36,662 エゲレスが…! 203 00:20:36,662 --> 00:20:42,334 (半鐘の音) 土持どん… 土持どん! 204 00:20:42,334 --> 00:20:46,004 ないがあった!? どげんした!? 205 00:20:46,004 --> 00:20:51,343 エゲレスが… 沖永良部に攻めてきもした。 206 00:20:51,343 --> 00:20:53,643 何じゃち…。 207 00:21:01,687 --> 00:21:07,559 (半鐘の音) 208 00:21:07,559 --> 00:21:10,028 あ…。 209 00:21:10,028 --> 00:21:13,028 ≪(土持)西郷さぁ! 210 00:21:15,367 --> 00:21:18,704 西郷さぁ! どげんした? 211 00:21:18,704 --> 00:21:21,039 エゲレスが攻めてきたとか!? 212 00:21:21,039 --> 00:21:23,375 え? え? 213 00:21:23,375 --> 00:21:27,713 んにゃ 島抜けでごわす。 島抜け? 214 00:21:27,713 --> 00:21:32,317 雪篷殿が 漁師の舟を盗み 島抜けをはかられもした。 215 00:21:32,317 --> 00:21:34,986 (半鐘の音) 216 00:21:34,986 --> 00:21:38,857 はなせ! 川口雪篷 島抜けは許さん! 217 00:21:38,857 --> 00:21:44,557 黙れ! こげな大事な時に 島におれるか! 218 00:21:46,598 --> 00:21:50,001 え~い 構わん! 打ち据えろ! 219 00:21:50,001 --> 00:21:53,338 待ってくいやい! 西郷! 220 00:21:53,338 --> 00:21:58,677 雪篷さぁ むちゃは やめやんせ。 221 00:21:58,677 --> 00:22:03,677 わいに わしの気持ちが分かって たまるか! 分かっちょっ! 222 00:22:05,350 --> 00:22:08,253 薩摩へ行っとじゃろ。 (黒葛原)薩摩に!? 223 00:22:08,253 --> 00:22:12,224 (土持)雪篷殿…。 国が どげんなろうと➡ 224 00:22:12,224 --> 00:22:15,694 侍が どげんなろうと わしは知らん! 225 00:22:15,694 --> 00:22:20,365 じゃっどん 犠牲になる民は 放っておけん! 226 00:22:20,365 --> 00:22:25,036 ある人が言うておられた。 227 00:22:25,036 --> 00:22:28,907 「今は 異国の強さを学び➡ 228 00:22:28,907 --> 00:22:33,845 日本を異国に負けぬ国にする時。➡ 229 00:22:33,845 --> 00:22:39,551 決して 異国と戦うてはならぬ」と。 230 00:22:39,551 --> 00:22:42,551 斉彬様…。 231 00:22:44,990 --> 00:22:51,290 エゲレスと戦になる前に 何としても止めんにゃならん! 232 00:22:55,333 --> 00:22:59,333 おいも気持ちは同じでごわす。 233 00:23:04,676 --> 00:23:08,676 (黒葛原)断じて許さん! 2人とも牢にぶち込め! 234 00:23:18,023 --> 00:23:20,926 だだ… 代官様! 代官様! 235 00:23:20,926 --> 00:23:24,896 エ… エゲレスが 永良部ち攻めてぃきゅんちな!? 236 00:23:24,896 --> 00:23:29,034 わちゃは どうなるんですか? そげんこつ わしは知らん。 237 00:23:29,034 --> 00:23:32,904 わちゃや 鉄砲や刀 持っとらんもんばっかりじゃ! 238 00:23:32,904 --> 00:23:35,640 薩摩は 島ぬ守ってくれないんですか!? 239 00:23:35,640 --> 00:23:39,978 わしは知らんち言うちょっどが! 黒葛原様! 240 00:23:39,978 --> 00:23:44,850 おいたちだけで島を守る事など 到底できもはん! 241 00:23:44,850 --> 00:23:51,590 エゲレスは 琉球を補給の拠点にし 薩摩をたたくという噂が! 242 00:23:51,590 --> 00:23:55,327 土持どん そいは ほんのこっか? 243 00:23:55,327 --> 00:24:01,199 琉球に近い こん島は エゲレスの軍艦の通り道でごわす。 244 00:24:01,199 --> 00:24:05,199 いつ襲ってきても おかしくなか。 245 00:24:09,674 --> 00:24:13,545 大砲を浜に並べっとじゃ。 246 00:24:13,545 --> 00:24:19,017 (一同)大砲? (土持) 大砲など こん島にはあいもはん。 247 00:24:19,017 --> 00:24:26,358 本物じゃなくてよか。 丸太でん ないでん 大砲に見えればよか。 248 00:24:26,358 --> 00:24:28,693 (雪篷)うん! 249 00:24:28,693 --> 00:24:36,301 よかか! 浜に炭で汚した 丸太を並べておけば➡ 250 00:24:36,301 --> 00:24:41,640 沖におる黒船から見たら そいが大砲に見える。 251 00:24:41,640 --> 00:24:46,978 こん小さな島に たくさんの大砲があれば➡ 252 00:24:46,978 --> 00:24:50,678 エゲレスも避けて通るはずじゃ。 253 00:24:54,853 --> 00:24:59,558 土持 ここを本陣にすっど。 わいも出ろ! 254 00:24:59,558 --> 00:25:02,527 (黒葛原) 雪篷 ないをしちょっとか! 255 00:25:02,527 --> 00:25:09,000 もう逃げはせん。 わしは こん島の民を守る事に決めた。 256 00:25:09,000 --> 00:25:14,873 事が収まれば いくらでも 入ってやっで 今は目をつぶれ。 257 00:25:14,873 --> 00:25:18,009 知らん。 258 00:25:18,009 --> 00:25:21,309 おいは 何も知らんぞ。 259 00:25:26,351 --> 00:25:28,687 おいしょ~。 260 00:25:28,687 --> 00:25:34,492 <しかし 島民は 誰一人 吉之助たちの作戦に➡ 261 00:25:34,492 --> 00:25:36,962 協力しませんでした> 262 00:25:36,962 --> 00:25:41,633 3人だけでやってるみたいだ。 島を守るなんて➡ 263 00:25:41,633 --> 00:25:45,933 どうせ無理なのに。 エゲレスか…。 264 00:25:54,646 --> 00:25:57,549 ああっ もうやってられん! 265 00:25:57,549 --> 00:26:02,320 ないごて 誰も手伝いに来んとじゃ。 266 00:26:02,320 --> 00:26:04,990 薄情者どもが。 267 00:26:04,990 --> 00:26:08,326 島の者は 戦なんち やった事がなかで➡ 268 00:26:08,326 --> 00:26:12,197 おびえておるのでごわす。 自分らの事じゃろが。 269 00:26:12,197 --> 00:26:17,669 おい 西郷 やめじゃ やめじゃ。 おい 西郷。 270 00:26:17,669 --> 00:26:20,572 おい 西郷! やかましか! 271 00:26:20,572 --> 00:26:25,272 雪篷さぁ おいは一人でもやっで。 272 00:26:29,280 --> 00:26:31,580 西郷先生。 273 00:26:34,953 --> 00:26:37,953 おはんら…。 274 00:26:43,294 --> 00:26:49,968 あいがとな。 ほ… ほいなら 雪篷さぁを手伝ってくいやい。 275 00:26:49,968 --> 00:26:52,303 (子どもたち)はい! のう。 276 00:26:52,303 --> 00:26:54,639 おお! 277 00:26:54,639 --> 00:26:57,976 こん砂を こいに。 (土持)あっ! 278 00:26:57,976 --> 00:27:01,276 おはんらも来てくれたか。 279 00:27:08,620 --> 00:27:12,991 ほいなら おはんらは 炭とりの手伝いじゃ。 280 00:27:12,991 --> 00:27:15,894 (子どもたち)はい。 お前ら 頼みんど! 281 00:27:15,894 --> 00:27:19,864 土持どんと一緒に! (土持)はい! 282 00:27:19,864 --> 00:27:25,003 よう来てくれたのう! よかた よかた。 283 00:27:25,003 --> 00:27:29,674 「楼の上も はにふの小屋も住む人の➡ 284 00:27:29,674 --> 00:27:33,278 心にこそは高きいやしき」。 285 00:27:33,278 --> 00:27:38,616 (子どもたち)「楼の上も はにふの小屋も住む人の➡ 286 00:27:38,616 --> 00:27:42,487 心にこそは高きいやしき」。 次! 287 00:27:42,487 --> 00:27:47,959 (子どもたち)「はかなくも 明日の命をたのむかな➡ 288 00:27:47,959 --> 00:27:51,259 今日も今日もと学びをばせで」。 289 00:27:52,831 --> 00:28:01,973 こん島の ず~っと向こう フランスちゅう国があっての。 290 00:28:01,973 --> 00:28:10,982 将軍様でもなか 殿様でもなか おはんらみたいな一人の童が➡ 291 00:28:10,982 --> 00:28:18,656 学問を学んで 民を苦しめる国を変えたんじゃ。 292 00:28:18,656 --> 00:28:21,559 わちゃみたいな者が!? 国を変えた? 293 00:28:21,559 --> 00:28:26,331 ああ。 そんお人は 何ちゅう人でごわすか? 294 00:28:26,331 --> 00:28:36,141 ♬~ 295 00:28:36,141 --> 00:28:38,910 ナポレオンじゃ。 296 00:28:38,910 --> 00:28:44,282 ナポレオン。 革命の大英雄じゃ! 297 00:28:44,282 --> 00:28:47,619 革命…。 298 00:28:47,619 --> 00:28:51,489 はい ごはんでゃ。➡ 299 00:28:51,489 --> 00:28:55,293 今度は お前たちが働く番ど。 300 00:28:55,293 --> 00:28:57,993 (一同)はい。 301 00:29:03,968 --> 00:29:07,639 おいたちも ないか手伝わせてくいやんせ。 302 00:29:07,639 --> 00:29:10,308 (2人)お願いしもす。 303 00:29:10,308 --> 00:29:14,979 (土持)そいでは こっちへ。 分かいもした。 304 00:29:14,979 --> 00:29:18,316 ほいなら あん土のうを 浜に運んでくいやんせ。 305 00:29:18,316 --> 00:29:21,316 分かいもした。 やっど やっど! 306 00:29:28,326 --> 00:29:33,026 まるで 革命のようじゃ。 307 00:29:38,603 --> 00:29:42,473 <それから しばらくした ある日> 308 00:29:42,473 --> 00:29:45,944 西郷さぁ! 西郷さぁ。 309 00:29:45,944 --> 00:29:48,613 どげんした? こいを。 310 00:29:48,613 --> 00:29:52,613 徳之島の 仲為さぁからでございもす。 311 00:29:59,958 --> 00:30:03,258 いよいよ エゲレスが攻めてくっとか! 312 00:30:04,829 --> 00:30:07,829 戦は…。 313 00:30:12,537 --> 00:30:15,974 戦は 終わりもした。 314 00:30:15,974 --> 00:30:20,274 何じゃと! あ…。 315 00:30:24,649 --> 00:30:30,949 薩摩がエゲレスを追い返したち。 316 00:30:32,523 --> 00:30:36,261 よかった…。 317 00:30:36,261 --> 00:30:43,001 <生麦事件が発端となって始まった 薩摩と大英帝国の戦は➡ 318 00:30:43,001 --> 00:30:46,671 なんと 僅か2日で 終わったのでした。➡ 319 00:30:46,671 --> 00:30:53,971 更に 程なくして吉之助に 召還命令が下されました> 320 00:30:56,681 --> 00:31:00,351 よかったが~! 321 00:31:00,351 --> 00:31:12,351 (にぎやかな声) 322 00:31:13,898 --> 00:31:17,902 わしの負けじゃ。 323 00:31:17,902 --> 00:31:23,374 薩摩に帰っとじゃろう。 324 00:31:23,374 --> 00:31:31,374 わいには ほんのこて よか友がおっとじゃな。 325 00:31:36,921 --> 00:31:40,858 あ… わいは飲まんじゃったな。 326 00:31:40,858 --> 00:31:43,995 いや…。 327 00:31:43,995 --> 00:31:47,995 今日だけは。 おう。 328 00:31:56,574 --> 00:32:02,347 薩摩に帰ったら わしを 赦免する運動など起こすなよ。 329 00:32:02,347 --> 00:32:07,685 わいの気性なら やりかねん。 じゃっどん わしは➡ 330 00:32:07,685 --> 00:32:13,024 こん島の連中と やっと なじみになったんじゃ。 331 00:32:13,024 --> 00:32:16,724 余計なこつはすんな。 (笑い声) 332 00:32:34,645 --> 00:32:38,645 せん別じゃ。 333 00:32:44,989 --> 00:32:47,325 ああ…。 334 00:32:47,325 --> 00:33:12,350 ♬~ 335 00:33:12,350 --> 00:33:16,687 (子どもたち)「楼の上も はにふの小屋も住む人の」。 336 00:33:16,687 --> 00:33:20,358 <吉之助は 残された時間の中で➡ 337 00:33:20,358 --> 00:33:26,230 自分の知る いろいろな事を 島民に伝えました> 338 00:33:26,230 --> 00:33:32,303 よかか。 常に みんなで 食べ物を蓄えておけば➡ 339 00:33:32,303 --> 00:33:37,175 不作の年でも飢えをしのげる。 いつでん こげんして➡ 340 00:33:37,175 --> 00:33:39,977 みんなで助け合えばよか。 341 00:33:39,977 --> 00:34:22,353 ♬~ 342 00:34:22,353 --> 00:34:29,026 <そして 薩摩から 迎えがやって来る日が来ました> 343 00:34:29,026 --> 00:34:39,026 ♬~ 344 00:34:45,309 --> 00:34:51,609 西郷さぁ 薩摩から迎えが参られもした。 345 00:34:59,657 --> 00:35:02,326 信吾。 346 00:35:02,326 --> 00:35:04,996 兄さぁ。 347 00:35:04,996 --> 00:35:08,332 迎えの使者ちゅうとは…。 348 00:35:08,332 --> 00:35:11,669 おいじゃ。 349 00:35:11,669 --> 00:35:15,006 兄さぁ…。 350 00:35:15,006 --> 00:35:20,706 長い間 おやっとさあでございもした! 351 00:35:29,554 --> 00:35:34,254 おはんこそ…。 352 00:35:36,627 --> 00:35:41,327 よう無事じゃった! 353 00:35:44,502 --> 00:35:48,239 信吾殿はエゲレスの軍艦に 乗り込んだとでごわすか? 354 00:35:48,239 --> 00:35:51,642 はい。 みんなで物売りに化けて➡ 355 00:35:51,642 --> 00:35:54,979 船に乗り込んで そんまま 乗っ取ろうち思っちょったんじゃ。 356 00:35:54,979 --> 00:35:56,914 (どよめき) 357 00:35:56,914 --> 00:35:59,317 (土持)そいで? 358 00:35:59,317 --> 00:36:04,188 目の前で見る黒船は そらもう 恐ろしか。 大砲一つだけでも➡ 359 00:36:04,188 --> 00:36:08,326 おいの乗っちょっ舟よりも 大きかとじゃ。 (どよめき) 360 00:36:08,326 --> 00:36:12,196 そん黒船に向かって…。 361 00:36:12,196 --> 00:36:17,335 「すいか~ すいか~。 すいかは 要りもはんか~!」ちゅうて。 362 00:36:17,335 --> 00:36:20,238 エゲレス人も夏は暑かじゃろ。 363 00:36:20,238 --> 00:36:24,008 すいかが食いたくなるんじゃ なかかち。 そいで? 364 00:36:24,008 --> 00:36:29,347 じゃっどん うまくいかんかった。 どっちも言葉が分からんでのう。 365 00:36:29,347 --> 00:36:33,047 (笑い声) 366 00:36:35,152 --> 00:36:40,958 みんな ほんのこて お世話にないもした。 367 00:36:40,958 --> 00:36:44,658 あいがとさげもした。 368 00:36:46,831 --> 00:36:49,831 西郷さぁ。 369 00:36:52,570 --> 00:36:57,308 あとは おいに任してくいやい! 370 00:36:57,308 --> 00:37:03,608 土持どん おはんは命の恩人じゃ。 371 00:37:06,317 --> 00:37:09,987 あいがとさげもした。 372 00:37:09,987 --> 00:37:24,287 ♬~ 373 00:37:35,613 --> 00:37:40,284 雪篷殿は 見送りに来なかったのう。 374 00:37:40,284 --> 00:37:44,622 また酔いつぶれているんだろうか。 や あんま。 375 00:37:44,622 --> 00:37:49,293 なんという ご立派な方であったろう。 376 00:37:49,293 --> 00:37:53,964 わが 20若ければ…。 あんま! 377 00:37:53,964 --> 00:37:58,964 (笑い声) ≪(雪篷)西郷ど~ん! 378 00:38:01,839 --> 00:38:04,975 西郷ど~ん! 379 00:38:04,975 --> 00:38:07,645 雪篷さぁ! 380 00:38:07,645 --> 00:38:11,982 西郷ど~ん! 381 00:38:11,982 --> 00:38:14,318 雪篷さぁ~! 382 00:38:14,318 --> 00:38:18,189 西郷ど~ん! 383 00:38:18,189 --> 00:38:39,276 ♬~ 384 00:38:39,276 --> 00:38:45,149 <沖永良部島を出た吉之助たちは 喜界島で新八を乗せ➡ 385 00:38:45,149 --> 00:38:48,849 一路 薩摩へ> 386 00:38:56,293 --> 00:39:00,164 ん? おお… う~ん。 387 00:39:00,164 --> 00:39:05,464 もう薩摩か? 蒸気船は速かなぁ。 388 00:39:10,307 --> 00:39:13,307 愛加那!? 389 00:39:17,181 --> 00:39:21,318 まだ夢を見ちょっとか。 390 00:39:21,318 --> 00:39:23,988 (新八)吉之助さぁ。 391 00:39:23,988 --> 00:39:28,988 信吾が気を利かして 大島に寄ってくれたんじゃ。 392 00:39:33,264 --> 00:39:36,964 じゃったか…。 393 00:39:44,275 --> 00:39:46,975 いや そげな…! 394 00:39:50,147 --> 00:39:53,617 愛加那! (愛加那)旦那様! 395 00:39:53,617 --> 00:39:57,288 邪魔じゃったか。 396 00:39:57,288 --> 00:40:00,288 (愛加那)旦那様~! 愛加那~! 397 00:40:13,637 --> 00:40:18,309 愛加那に 謝らんにゃならんこつがある。 398 00:40:18,309 --> 00:40:25,649 おはんは おいに 生きる力をくれた。 399 00:40:25,649 --> 00:40:32,990 こん両手では 抱え切れんほどの幸せを➡ 400 00:40:32,990 --> 00:40:37,290 おいに教えてくれた。 401 00:40:39,330 --> 00:40:48,330 じゃっどん… おいは 菊池源吾にはなれんかった。 402 00:40:50,341 --> 00:40:55,341 すまん 許してくいやんせ。 403 00:41:01,352 --> 00:41:05,652 おいのこつより民が大事。 404 00:41:49,333 --> 00:41:52,633 愛加那…。 405 00:42:09,019 --> 00:42:31,041 ♬~ 406 00:42:31,041 --> 00:42:37,648 ありがっさまりょうた…➡ 407 00:42:37,648 --> 00:42:41,948 西郷吉之助様。 408 00:42:49,660 --> 00:42:57,534 ありがっさまりょうた… 愛加那。 409 00:42:57,534 --> 00:43:03,674 ♬~ 410 00:43:03,674 --> 00:43:07,344 <愛加那 西郷どん…➡ 411 00:43:07,344 --> 00:43:11,682 今宵は ここらでよかろかい> 412 00:43:11,682 --> 00:43:14,585 西郷が京へ参ります。 西郷吉之助か? 413 00:43:14,585 --> 00:43:17,021 西郷? 西郷吉之助。 414 00:43:17,021 --> 00:43:21,859 強き者が弱き者を守る。 それこそが政ではありませんか。 415 00:43:21,859 --> 00:43:23,894 (ふき)西郷様。 無礼者! 416 00:43:23,894 --> 00:43:27,031 薩摩を救ってくいやい 吉之助さぁ。 417 00:43:27,031 --> 00:43:31,635 (糸)吉之助さぁ。 (慶喜) 何だか似てきやがったな斉彬殿に。 418 00:43:31,635 --> 00:43:35,935 徳之島から 更に はるか南の… 419 00:43:38,308 --> 00:43:44,982 西郷は この島で1年半に及ぶ 厳しい獄中生活を強いられました。 420 00:43:44,982 --> 00:43:49,319 この島では二度と土を踏めないと 覚悟した西郷は➡ 421 00:43:49,319 --> 00:43:53,657 馬での移動を断り およそ4キロの道のりを➡ 422 00:43:53,657 --> 00:43:57,528 牢まで歩いたといいます。 423 00:43:57,528 --> 00:44:01,532 西郷が入れられた野ざらしの牢。 424 00:44:01,532 --> 00:44:06,003 雨風に耐え 痩せ細っていく西郷を 救ったのが➡ 425 00:44:06,003 --> 00:44:09,873 監視役の土持政照でした。 426 00:44:09,873 --> 00:44:14,678 土持がつくった座敷牢で 体力を取り戻した西郷は➡ 427 00:44:14,678 --> 00:44:20,378 島の子どもたちに 学問を 教えるようになったといいます。 428 00:44:22,019 --> 00:44:29,359 西郷の教えは やがて島民に根づき 島の発展に貢献する人々を輩出。 429 00:44:29,359 --> 00:44:34,965 西郷への感謝を込め 神社が建立されました。 430 00:44:34,965 --> 00:44:40,637 現在 地元の小学校では 西郷が牢獄生活を乗り越え➡ 431 00:44:40,637 --> 00:44:46,310 どう生きたか 島の記憶として 子どもたちに伝えています。 432 00:44:46,310 --> 00:44:50,647 幽閉を解かれ 歴史の表舞台へと向かう西郷。 433 00:44:50,647 --> 00:44:56,347 その志は 脈々と受け継がれているのです。 434 00:45:36,527 --> 00:45:39,530 <時は幕末。➡ 435 00:45:39,530 --> 00:45:44,668 かつて 三代将軍 徳川家光が定めた➡ 436 00:45:44,668 --> 00:45:48,172 2年に一度の参勤交代の制度は➡ 437 00:45:48,172 --> 00:45:53,343 諸国の大名たちの財政を 圧迫し続けていた。➡ 438 00:45:53,343 --> 00:46:00,643 そのため 参勤交代の簡略化が 進んでいた時代である>