1 00:00:33,194 --> 00:00:35,597 (雪篷)西郷ど~ん! 2 00:00:35,597 --> 00:00:37,932 (吉之助)雪篷さぁ! 3 00:00:37,932 --> 00:00:40,268 西郷ど~ん! 4 00:00:40,268 --> 00:00:44,939 <徳之島 沖永良部島に流されて 1年半➡ 5 00:00:44,939 --> 00:00:47,842 吉之助は薩摩に戻りました> 6 00:00:47,842 --> 00:00:51,813 (茂久)西郷 面を上げよ。 はっ。 7 00:00:51,813 --> 00:00:55,583 <先の奄美大島を加えると➡ 8 00:00:55,583 --> 00:00:59,954 およそ5年もの 島暮らしでありました> 9 00:00:59,954 --> 00:01:04,626 (茂久)父上は お主を薩摩に とどめておけと きつく申され➡ 10 00:01:04,626 --> 00:01:10,626 京へ上られた。 私は 飾り物の藩主だ。 11 00:01:12,967 --> 00:01:20,267 飾り物であっても 私は 家臣の声だけは よく聞く。 12 00:01:23,311 --> 00:01:27,982 大久保一蔵は 国父様に従い京に上っておる。 13 00:01:27,982 --> 00:01:33,254 その大久保が すぐに西郷をよこしてほしいと。 14 00:01:33,254 --> 00:01:35,590 (茂久)京へ行け。 15 00:01:35,590 --> 00:01:38,927 頼むぞ 西郷。 16 00:01:38,927 --> 00:01:41,227 ははっ。 17 00:01:43,598 --> 00:01:48,598 (一蔵)岩倉様! 岩倉様! あっ…。 18 00:01:50,271 --> 00:01:53,608 岩倉様! (岩倉具視)やかましいな! お前。 19 00:01:53,608 --> 00:01:58,279 西郷が京へ参ります。 誰やったかいな…。 20 00:01:58,279 --> 00:02:02,617 いつも お話ししてたでは ありませんか。 私の友 薩摩の! 21 00:02:02,617 --> 00:02:06,955 ああ 西郷吉之助か。 22 00:02:06,955 --> 00:02:10,291 はい。 その西郷が…。 あ~っ! 23 00:02:10,291 --> 00:02:13,291 熱 熱っ… 熱~っ! 24 00:02:16,631 --> 00:02:19,331 このままでは 終わらへんで…。 25 00:02:21,503 --> 00:02:27,976 ♬「よいさかい よいさかい よいさかい ああ よいさかい」 26 00:02:27,976 --> 00:02:31,579 (勝 麟太郎) おい いい加減にしねえか。➡ 27 00:02:31,579 --> 00:02:34,249 下手くそで見ちゃいられねえ。 28 00:02:34,249 --> 00:02:38,549 (坂本龍馬) ちぇっ また叱られたぜよ。 29 00:02:40,121 --> 00:02:44,592 で 龍馬 お前さんが会いてえ っていう女は どこの女だ? 30 00:02:44,592 --> 00:02:48,930 江戸か? 京か? 薩摩です。 31 00:02:48,930 --> 00:02:51,599 女じゃのうて男です。 32 00:02:51,599 --> 00:02:55,470 勝先生 知りませんろうか? 西郷吉之助。 33 00:02:55,470 --> 00:02:58,473 西郷? 何をやった男だ? 34 00:02:58,473 --> 00:03:02,610 いや まだ何ちゃあしちゃあせん。 35 00:03:02,610 --> 00:03:06,281 5年も島に流されちょったき。 36 00:03:06,281 --> 00:03:11,619 待てよ 西郷… そういえば 聞いた事がある。 37 00:03:11,619 --> 00:03:16,919 薩摩の斉彬殿と話した時に ちらっと その名を。 38 00:03:24,199 --> 00:03:26,634 <西郷吉之助は➡ 39 00:03:26,634 --> 00:03:32,440 維新へ向けた革命の第一歩を 踏み出したのです> 40 00:03:32,440 --> 00:03:50,258 ♬~ 41 00:03:50,258 --> 00:03:54,596 ♬~ 42 00:03:54,596 --> 00:05:36,197 ♬~ 43 00:05:36,197 --> 00:05:47,809 ♬~ 44 00:05:47,809 --> 00:06:19,509 ♬~ 45 00:06:22,276 --> 00:06:25,947 <西郷家は 以前の家を売り➡ 46 00:06:25,947 --> 00:06:30,284 隣町の小さな借家に 引っ越しておりました> 47 00:06:30,284 --> 00:06:37,558 ばあ様 何一つ孝行できんで すんもはんじゃした。 48 00:06:37,558 --> 00:06:43,898 (信吾)ばあ様は 最期まで 兄さぁのこつを心配しちょった。 49 00:06:43,898 --> 00:06:47,769 おはんらにも苦労かけたな。 50 00:06:47,769 --> 00:06:53,574 (吉二郎) 兄さぁ 申し訳ございもはん。 生まれ育った家を守れんで…。 51 00:06:53,574 --> 00:06:58,246 (琴)家を売らんかったら みんな飢えて死んじょったよ。 52 00:06:58,246 --> 00:07:01,149 (熊吉)申し訳ございもはん! 53 00:07:01,149 --> 00:07:05,920 おいだけ太っちょって。 水を飲んでも太りもす。 54 00:07:05,920 --> 00:07:07,855 (笑い声) 55 00:07:07,855 --> 00:07:12,593 みんなが こげんして 元気で生きちょっとが何よりじゃ。 56 00:07:12,593 --> 00:07:16,464 鷹も安も よか相手に 嫁に出してくれて➡ 57 00:07:16,464 --> 00:07:19,467 ほんのこて あいがとな。 58 00:07:19,467 --> 00:07:22,603 兄さぁ…。 59 00:07:22,603 --> 00:07:25,506 おいも やっと お役を頂きもした。 60 00:07:25,506 --> 00:07:28,476 おいも一生懸命 働きもす! 頼んど 小兵衛。 61 00:07:28,476 --> 00:07:31,879 はい! そいと だいか お嫁さんを➡ 62 00:07:31,879 --> 00:07:35,750 もらってくいやんせ。 いつまでも男所帯じゃやっせんよ。 63 00:07:35,750 --> 00:07:39,220 ほんのこっじゃ。 おいも気張りもす。 64 00:07:39,220 --> 00:07:42,123 ≪(新八)吉之助さぁ。 65 00:07:42,123 --> 00:07:45,092 おお 新八どん。 66 00:07:45,092 --> 00:07:55,770 ♬~ 67 00:07:55,770 --> 00:08:00,508 有馬さぁたちのこつは 残念じゃった。 68 00:08:00,508 --> 00:08:03,444 (大山)おお…。 69 00:08:03,444 --> 00:08:06,744 エゲレスのこつも…。 70 00:08:12,587 --> 00:08:16,457 よう追い返してくれたの。 71 00:08:16,457 --> 00:08:21,596 (海江田)吉之助さぁ。 (すすり泣き) 72 00:08:21,596 --> 00:08:27,596 吉之助 ほんのこて…! 73 00:08:30,271 --> 00:08:35,271 よう生きて帰ってきてくれた! 74 00:08:39,881 --> 00:08:46,554 (新八)よっしゃ 久しぶりに みんなで飲みもんそ。 75 00:08:46,554 --> 00:08:48,754 おお。 76 00:09:00,902 --> 00:09:05,239 来たど。 お待たせしもした。 あいがとな 小兵衛。 77 00:09:05,239 --> 00:09:09,110 おはんら こいじゃ こいじゃ。 こいを見てくいやい。 78 00:09:09,110 --> 00:09:13,114 ないな? おいが島で見聞きしたこっじゃ。 79 00:09:13,114 --> 00:09:16,584 俊斎どん 我が藩はの➡ 80 00:09:16,584 --> 00:09:22,456 島の作物を みんな吸い上げて 島民の暮らしは もはや地獄じゃ。 81 00:09:22,456 --> 00:09:25,593 (海江田)地獄? 喜界島も同じでごわす。 82 00:09:25,593 --> 00:09:28,262 藩に訴えて こいだけは どげんしてでん➡ 83 00:09:28,262 --> 00:09:31,532 改めんにゃないもはん。 また島流しにないもはんか。 84 00:09:31,532 --> 00:09:34,435 んにゃんにゃ エゲレスとの戦のあと➡ 85 00:09:34,435 --> 00:09:38,205 らっきょうのそばにおった 取り巻きどもは 役を解かれた。 86 00:09:38,205 --> 00:09:43,544 何なら… おいが らっきょうに 物申してやっても よかど。 87 00:09:43,544 --> 00:09:46,213 (笑い声) 俊斎! 88 00:09:46,213 --> 00:09:49,884 今 国父様に物申せっとは 京におる一蔵だけじゃ。 89 00:09:49,884 --> 00:09:53,754 そげんいえば 京では薩摩が➡ 90 00:09:53,754 --> 00:09:56,757 わっぜ嫌われちょっち聞いたどん ないごてでごわすか? 91 00:09:56,757 --> 00:10:00,227 長州の者どもが 薩摩を悪く言いふらしちょいもす。 92 00:10:00,227 --> 00:10:03,898 長州が? (海江田)尊皇攘夷を掲げて➡ 93 00:10:03,898 --> 00:10:08,235 帝を京から連れ去り奉ろうと しちょった長州を➡ 94 00:10:08,235 --> 00:10:10,571 薩摩と会津が追い払ったんじゃ。 95 00:10:10,571 --> 00:10:14,871 そい以来 長州は薩摩を恨んじょ。 96 00:10:18,446 --> 00:10:22,917 (いびき) 97 00:10:22,917 --> 00:10:36,464 ♬~ 98 00:10:36,464 --> 00:10:42,603 殿… 戻ってまいりもした。 99 00:10:42,603 --> 00:10:46,303 まだ生きちょいもす。 100 00:10:48,943 --> 00:10:55,616 おいは これから 生かされた天命に従いもす。 101 00:10:55,616 --> 00:10:59,487 民が みんな腹いっぱい➡ 102 00:10:59,487 --> 00:11:04,187 飯が食える国にすっために 働きもす。 103 00:11:08,629 --> 00:11:13,629 殿 見守ってたもんせ。 104 00:11:18,639 --> 00:11:21,976 <島から戻って僅か5日後➡ 105 00:11:21,976 --> 00:11:26,976 吉之助は 新八を連れ 京へ向けて出立しました> 106 00:11:28,849 --> 00:11:34,255 先のエゲレスとの戦で 城下には家を焼け出された者が➡ 107 00:11:34,255 --> 00:11:36,555 大勢おったそうじゃ。 108 00:11:39,927 --> 00:11:42,263 おっ お… 糸どん! 109 00:11:42,263 --> 00:11:44,563 (糸)吉之助さぁ!? 110 00:11:46,600 --> 00:11:49,937 変わらず 走っちょっが。 (笑い声) 111 00:11:49,937 --> 00:11:53,808 お二人とも お変わりなく。 いつ 島からお戻りに? 112 00:11:53,808 --> 00:11:57,812 ああ…。 あ… すんもはん。 113 00:11:57,812 --> 00:12:02,516 ないも。 糸どんこそ 元気そうで何よりじゃ。 114 00:12:02,516 --> 00:12:06,954 糸さぁのところは 戦で ひどか目に遭っちょらんとな? 115 00:12:06,954 --> 00:12:09,790 幸い 海老原の家は何も…。 116 00:12:09,790 --> 00:12:13,294 じゃっどん さとの方は風向きが悪くて➡ 117 00:12:13,294 --> 00:12:16,197 火が回ってきてしまいもした。 お家の方々は? 118 00:12:16,197 --> 00:12:19,497 皆 息災です。 119 00:12:21,168 --> 00:12:24,905 ほいなら 急いじょっもんで。 120 00:12:24,905 --> 00:12:27,308 糸どん! 121 00:12:27,308 --> 00:12:32,146 おいにできるこつがあったら 何でも言うてくいやい。 122 00:12:32,146 --> 00:12:36,917 んにゃ… 差し出がましかこつを 言うてしもた。 123 00:12:36,917 --> 00:12:40,254 吉之助さぁ お達者で。 124 00:12:40,254 --> 00:12:44,554 糸どんも達者での。 はい。 ほいなら。 125 00:12:57,805 --> 00:13:00,274 <このころ 京では➡ 126 00:13:00,274 --> 00:13:04,274 新しい形の政が 始まっていました> 127 00:13:07,148 --> 00:13:12,286 <朝廷 幕府 そして有力諸藩が一堂に会し➡ 128 00:13:12,286 --> 00:13:18,959 合議によって政を決める 画期的な制度でした。 しかし…> 129 00:13:18,959 --> 00:13:22,830 (久光)幕府は 異国と戦をする おつもりでございますか!? 130 00:13:22,830 --> 00:13:27,301 (慶喜)攘夷は かしこくも 天子様のお望みである。 131 00:13:27,301 --> 00:13:30,971 はて ついこの前は 横浜の港は閉めんと➡ 132 00:13:30,971 --> 00:13:33,874 異国との交易を続けると うかごうたようですけんど…。 133 00:13:33,874 --> 00:13:36,243 確かに。 はっきり そう仰せられました。 134 00:13:36,243 --> 00:13:38,579 日本は 開国せねばならぬと。 135 00:13:38,579 --> 00:13:40,915 私も さよう伺いました。 136 00:13:40,915 --> 00:13:44,585 攘夷と言うたり 開国と言うたり…。 一橋様! 137 00:13:44,585 --> 00:13:50,257 今 こん場で はっきりと お考えを聞かせてたもんせ! 138 00:13:50,257 --> 00:13:52,593 (あくび) 139 00:13:52,593 --> 00:13:56,263 (春嶽)一橋殿…。 異国を侮ってはなりませぬぞ。 140 00:13:56,263 --> 00:14:01,602 我ら薩摩は エゲレスとの戦で そん恐ろしさを嫌というほど…。 141 00:14:01,602 --> 00:14:06,473 芋が焼き芋にならんでよかったな。 祝着至極。 142 00:14:06,473 --> 00:14:09,476 (春嶽)国父殿 抑えられよ。 抑えられよ。 ああ! 143 00:14:09,476 --> 00:14:13,214 国父殿! 一橋様は 酒に酔うちょられる。 な? な? 144 00:14:13,214 --> 00:14:16,617 (慶喜)酒浸りのそなたと 一緒にするな! 容堂。 145 00:14:16,617 --> 00:14:19,520 酔うておられぬなら ないごて コロコロ コロコロ…➡ 146 00:14:19,520 --> 00:14:21,956 考えを変えられるのじゃ! 147 00:14:21,956 --> 00:14:26,293 わしたちは 皆 開国すべきじゃち申しておる!➡ 148 00:14:26,293 --> 00:14:29,964 そいでも まだ攘夷じゃち 申さるっとなら…➡ 149 00:14:29,964 --> 00:14:34,568 はっ! いっそ 長州とでも手を組まれたらよか! 150 00:14:34,568 --> 00:14:37,471 無礼者! 誰に口を利いてるんだ! 151 00:14:37,471 --> 00:14:42,443 <慶喜は 久光らの意見に 耳を貸さず 振り回してばかり。➡ 152 00:14:42,443 --> 00:14:46,743 参預会議は もはや 風前のともし火でありました> 153 00:14:50,117 --> 00:14:56,824 (孝明天皇) 慶喜 そなたに聞きたい事がある。 154 00:14:56,824 --> 00:15:01,795 朕の考えを改めたがよいのか。 155 00:15:01,795 --> 00:15:08,936 朕が 異国を忌み嫌うばっかりに➡ 156 00:15:08,936 --> 00:15:15,276 そなたらを 惑わしているのではないのか。➡ 157 00:15:15,276 --> 00:15:20,147 慶喜 答えよ。 158 00:15:20,147 --> 00:15:24,147 畏れながら…。 159 00:15:26,620 --> 00:15:32,226 この一橋慶喜 一身に代えて➡ 160 00:15:32,226 --> 00:15:38,565 すめらみことの御憂いを 晴らし奉りまする。 161 00:15:38,565 --> 00:15:45,906 慶喜 頼むぞ。 162 00:15:45,906 --> 00:15:48,906 ははっ! 163 00:16:05,259 --> 00:16:09,596 旦那さん 表の看板に またこれが。 164 00:16:09,596 --> 00:16:15,936 (お虎)どうせ また長州はんに 肩入れしてはる人たちの仕業や。 165 00:16:15,936 --> 00:16:19,606 こんなん まだ序の口やて。 夜中に打ち壊されたとこも➡ 166 00:16:19,606 --> 00:16:23,277 火ぃかけられたとこもあるて。 怖い怖い。 167 00:16:23,277 --> 00:16:25,946 (鍵屋) このまま客が入らんかったら➡ 168 00:16:25,946 --> 00:16:28,849 火ぃかけられる前に 店 潰れてしまうわ。 169 00:16:28,849 --> 00:16:33,754 旦那さん 長州はんなんか 恐れるに足らずどす。 170 00:16:33,754 --> 00:16:36,890 どっからでも かかってきなはれ! 171 00:16:36,890 --> 00:16:39,590 (新八)御免。 やあ~! 172 00:16:42,229 --> 00:16:44,565 お虎どん。 173 00:16:44,565 --> 00:16:46,900 西郷はん…。 174 00:16:46,900 --> 00:16:49,236 帰ってきたど。 175 00:16:49,236 --> 00:16:55,109 西郷はん… お会いしとうございました~! 176 00:16:55,109 --> 00:16:58,245 心配かけたのう。 177 00:16:58,245 --> 00:17:02,916 吉之助さぁ 「薩賊」。 178 00:17:02,916 --> 00:17:08,255 おいたちは ほんのこて 嫌われちょるようじゃの。 179 00:17:08,255 --> 00:17:11,158 嫌いやなんて そんな…。 180 00:17:11,158 --> 00:17:16,597 うちは… うちは ずっと ずっと➡ 181 00:17:16,597 --> 00:17:20,934 お会いした時から 西郷はんの事を…。 182 00:17:20,934 --> 00:17:23,837 おはんらにも 苦労をかけてしもて➡ 183 00:17:23,837 --> 00:17:26,807 申し訳なか。 いやいや やめとくなはれ! 184 00:17:26,807 --> 00:17:30,611 大変なんは 薩摩さんの方ですさかい。 185 00:17:30,611 --> 00:17:34,214 そないいうたら 大久保はんも 何や このところ➡ 186 00:17:34,214 --> 00:17:37,117 大層お疲れの御様子どしたえ。 187 00:17:37,117 --> 00:17:39,817 こちらでございます。 188 00:17:46,794 --> 00:17:49,563 お連れ様でございます。 189 00:17:49,563 --> 00:17:51,899 ≪回った回った。 190 00:17:51,899 --> 00:17:56,899 (にぎやかな声) 何じゃ こいは!? 191 00:17:58,572 --> 00:18:01,241 (平岡円四郎)大久保殿 お見事! 192 00:18:01,241 --> 00:18:06,113 薩摩名物 畳回しでございます! 回せ回せ! 193 00:18:06,113 --> 00:18:09,917 一蔵どん!? おう…。 194 00:18:09,917 --> 00:18:13,787 あ~ 情けなか姿を 見られてしもた。 195 00:18:13,787 --> 00:18:16,590 んにゃんにゃ わっぜ すごかったど。 196 00:18:16,590 --> 00:18:18,926 のう! はい。 一蔵どんが➡ 197 00:18:18,926 --> 00:18:21,261 あんなに客を沸かせる芸を 持っちょったとは。 198 00:18:21,261 --> 00:18:24,598 やめてくいやい。 みんなが そろって笑っちょった。 199 00:18:24,598 --> 00:18:28,268 喜んじょった! おいは ここが熱くなったど。 200 00:18:28,268 --> 00:18:31,268 ≪(ゆう)ごめんやす。 201 00:18:34,074 --> 00:18:40,547 (新八)あっ あいは…。 202 00:18:40,547 --> 00:18:45,219 おゆうどんじゃなかか 久しぶりじゃのう。 203 00:18:45,219 --> 00:18:48,889 (ゆう)いやぁ 覚えてくれてはったんどすな。➡ 204 00:18:48,889 --> 00:18:51,189 おおきに。 205 00:18:54,561 --> 00:18:59,233 あ… おおきに。 へえ。 206 00:18:59,233 --> 00:19:01,568 おおきに? 207 00:19:01,568 --> 00:19:06,240 あっ そういう仲じゃったとで ごわすか!? 208 00:19:06,240 --> 00:19:08,575 こら新八 思い違いすんな。 209 00:19:08,575 --> 00:19:12,246 そうどす。 お客様に おつらそうな顔のまんま➡ 210 00:19:12,246 --> 00:19:17,584 表に出られたら うちの看板に傷がつきますやろ? 211 00:19:17,584 --> 00:19:22,884 あ… これ 腹痛に よう効きますねや。 212 00:19:25,259 --> 00:19:27,559 ほな。 213 00:19:31,064 --> 00:19:35,064 (ふすまの開閉音) 214 00:19:37,538 --> 00:19:42,409 吉之助さぁ おはんを京に呼んだのは➡ 215 00:19:42,409 --> 00:19:46,213 おはんにしか できんこつを 頼むためじゃ。 216 00:19:46,213 --> 00:19:49,213 何でも言うてくいやい。 217 00:19:51,552 --> 00:19:56,890 国父様は泣いておられる。 218 00:19:56,890 --> 00:20:03,230 一橋様じゃ。 一橋慶喜公か。 219 00:20:03,230 --> 00:20:06,133 国父様は 参預の一人として➡ 220 00:20:06,133 --> 00:20:09,102 朝廷に召し出されたんじゃ。 じゃっどん…。 221 00:20:09,102 --> 00:20:13,240 いっそ 長州とでも 手を組まれたらよか! 222 00:20:13,240 --> 00:20:16,577 無礼者! 誰に口を利いてるんだ! 223 00:20:16,577 --> 00:20:20,247 俺は 将軍家名代として つきあってやってるんだ。➡ 224 00:20:20,247 --> 00:20:23,584 家臣の分際で 訳知り顔をするな! 225 00:20:23,584 --> 00:20:26,253 ぜっ…! つきあってやってるのは こちらでございもす! 226 00:20:26,253 --> 00:20:28,922 (春嶽)一橋殿 一橋殿! (慶喜)宮様! 227 00:20:28,922 --> 00:20:32,593 この者は 天下の大愚物! 228 00:20:32,593 --> 00:20:36,930 ゆめゆめ 信用されてはなりませぬぞ。 229 00:20:36,930 --> 00:20:42,269 おかげで 供回りの者たちも皆 頭を抱えちょっ。 230 00:20:42,269 --> 00:20:45,939 一橋様付の 平岡円四郎殿を除いてはな。 231 00:20:45,939 --> 00:20:48,842 (後藤象二郎)平岡殿。 (平岡)何か? 232 00:20:48,842 --> 00:20:52,813 一橋卿は 我らに何か恨みでも 持っちゅうがですろうか? 233 00:20:52,813 --> 00:20:55,616 (平岡)ならば ひと言 申し上げる。➡ 234 00:20:55,616 --> 00:20:59,486 慶喜様は 将軍後見であらせられまする。 235 00:20:59,486 --> 00:21:05,292 もし仮に 慶喜様が一人 異を唱えておられるとして➡ 236 00:21:05,292 --> 00:21:09,162 なぜ ほかの方々は それに従わぬのですかな? 237 00:21:09,162 --> 00:21:11,965 どういう事ですか? 238 00:21:11,965 --> 00:21:15,302 慶喜様こそが正しいのであって➡ 239 00:21:15,302 --> 00:21:18,602 異を唱えておるのは そちらの方々で あろう。 240 00:21:20,641 --> 00:21:22,976 ≪(久光)ないごて コロコロ コロコロ…! 241 00:21:22,976 --> 00:21:26,313 もう やっておれん! 気ぃお鎮めや。 242 00:21:26,313 --> 00:21:29,650 国父殿! (久光)無理じゃ! 久光殿! 無理 無理…! 243 00:21:29,650 --> 00:21:32,552 国父様! 一蔵 帰っど!➡ 244 00:21:32,552 --> 00:21:35,255 おいは もう帰る!➡ 245 00:21:35,255 --> 00:21:37,758 帰る帰る! 帰る! 246 00:21:37,758 --> 00:21:42,596 そいで畳まで回して せめて供回りの皆を➡ 247 00:21:42,596 --> 00:21:44,931 つなぎ止めちょったっ ちゅうこっか。 248 00:21:44,931 --> 00:21:47,834 こんままじゃったら 新しい政など かなわん。 249 00:21:47,834 --> 00:21:54,274 そいばかりか 薩摩は芋と 罵られた上 幕府とは対立。 片や。 250 00:21:54,274 --> 00:21:58,612 薩摩が 日本の政を変えるどころか➡ 251 00:21:58,612 --> 00:22:02,312 日本中から孤立してしまいもす。 252 00:22:05,952 --> 00:22:11,291 吉之助さぁ そげな薩摩でも おはんの評判だけは➡ 253 00:22:11,291 --> 00:22:16,630 とんでもなく大きくなっちょっ。 あの斉彬公が認めた男。 254 00:22:16,630 --> 00:22:22,969 日本のため 熱か心を抱いて 島に流された英雄じゃち。 255 00:22:22,969 --> 00:22:28,308 どげな男だろ 一目会ってみたかち。 256 00:22:28,308 --> 00:22:32,308 そげな連中が都にあふれちょ。 257 00:22:36,583 --> 00:22:42,283 薩摩を救ってくいやい 吉之助さぁ。 258 00:22:43,924 --> 00:22:46,924 分かった。 259 00:22:49,796 --> 00:22:57,270 一蔵どん 新八どん 共に気張っど。 260 00:22:57,270 --> 00:23:00,570 おう。 はい! 261 00:23:02,943 --> 00:23:05,943 (慶喜)何を見ておる? 262 00:23:09,816 --> 00:23:14,955 こいつが そんなに気になるか。 京へ来ると聞いたが? 263 00:23:14,955 --> 00:23:17,255 (ふき)はい。 264 00:23:19,626 --> 00:23:27,326 ふん… 一橋慶喜ともあろう俺が こんな牛男にやいてるぜ。 265 00:23:36,910 --> 00:23:41,782 吉之助さぁ 分かっておると思うが 今度こそ 国父様と➡ 266 00:23:41,782 --> 00:23:44,785 ぶつからんでくいやい。 分かっちょっ。 267 00:23:44,785 --> 00:23:48,785 もう一蔵どんを 困らせるような事はせん。 268 00:24:27,961 --> 00:24:29,961 (物音) 269 00:24:48,915 --> 00:24:55,615 西郷吉之助 沖永良部島より 立ち戻りもした。 270 00:25:05,265 --> 00:25:08,965 此度の御赦免…。 黙れ! 271 00:25:14,274 --> 00:25:17,944 わしは 許しちょらん。 272 00:25:17,944 --> 00:25:22,944 大久保が勝手に 茂久に願い出おったとじゃ。 273 00:25:26,286 --> 00:25:35,896 よう聞け 西郷。 わしはな… 一橋も好かんが➡ 274 00:25:35,896 --> 00:25:40,196 お前は もっと好かん! 275 00:25:50,911 --> 00:25:53,611 下がれ! 276 00:25:58,251 --> 00:26:00,551 はっ。 277 00:26:06,927 --> 00:26:32,886 ♬~ 278 00:26:32,886 --> 00:26:40,226 国父様 いま一度 一橋様と会って下さいませ。 279 00:26:40,226 --> 00:26:44,097 もうすぐ 日本の政が 変わるのでございます。 280 00:26:44,097 --> 00:26:47,797 せっかく ここまで来たのでございます。 281 00:26:53,239 --> 00:27:00,113 お前は そんために あん男を呼び寄せたんじゃろう。 282 00:27:00,113 --> 00:27:02,413 はい。 283 00:27:05,251 --> 00:27:07,921 平岡様。 284 00:27:07,921 --> 00:27:11,591 殿は 西郷吉之助という者など 知らぬと。 285 00:27:11,591 --> 00:27:15,929 は? 一橋様がでございますか? 286 00:27:15,929 --> 00:27:21,267 そうだ。 いや そんなはずは…。 287 00:27:21,267 --> 00:27:26,967 (新八)薩摩の西郷でございますぞ。 知らぬと申されておる。 288 00:27:32,545 --> 00:27:35,845 お待ち下さい。 (吉之助 新八)平岡様。 289 00:27:45,558 --> 00:27:49,258 ちょっ 平岡様。 お待ちくいやったもんせ! 290 00:27:50,897 --> 00:27:53,233 吉之助さぁ。 291 00:27:53,233 --> 00:28:08,248 ♬~ 292 00:28:08,248 --> 00:28:11,151 あれから しばらく お会いしちょらんで➡ 293 00:28:11,151 --> 00:28:14,921 忘れられたのかもしれんな。 まさか。 294 00:28:14,921 --> 00:28:17,824 吉之助さぁを忘れる人なんて おるはずが…。 295 00:28:17,824 --> 00:28:22,595 んにゃ まあ ちょっ変わった御方じゃっで。 296 00:28:22,595 --> 00:28:27,467 西郷はん! お虎どん。 297 00:28:27,467 --> 00:28:32,872 見損ないました。 は? うちという者がありながら➡ 298 00:28:32,872 --> 00:28:35,775 あれは どこの どなたはんどすか!? 299 00:28:35,775 --> 00:28:37,744 え? 300 00:28:37,744 --> 00:28:44,484 あの女子はんは 西郷はんと ただならぬ仲どすえ! 女子? 301 00:28:44,484 --> 00:28:46,784 ≪失礼致しもす。 302 00:28:53,193 --> 00:28:56,893 西郷吉之助と申します。 303 00:28:59,566 --> 00:29:03,236 (ふき)西郷様。 ふきどん! 304 00:29:03,236 --> 00:29:09,109 お懐かしか~。 はあ ほんのこて! 305 00:29:09,109 --> 00:29:12,912 一段と おきれいになって。 306 00:29:12,912 --> 00:29:17,250 あいがとさげもす。 ないごて 京におっとな? 307 00:29:17,250 --> 00:29:21,588 これを うちの人から 預かってまいりました。 308 00:29:21,588 --> 00:29:23,888 うちの人? 309 00:29:31,197 --> 00:29:36,536 こいは…!? 手前勝手な人で申し訳ありません。 310 00:29:36,536 --> 00:29:42,208 何が何でも すぐに会いたいと。 ふきどん おはん…。 311 00:29:42,208 --> 00:29:47,881 はい。 今は 一橋慶喜様の おそばにおります。 312 00:29:47,881 --> 00:29:52,552 ほんのこいな! いろいろございまして➡ 313 00:29:52,552 --> 00:29:56,422 慶喜様に お身請けして 頂いたのでございます。 314 00:29:56,422 --> 00:29:59,422 そうじゃったか。 315 00:30:02,562 --> 00:30:06,432 いや~ お上手やわ。 316 00:30:06,432 --> 00:30:09,235 ≪失礼致します。 317 00:30:09,235 --> 00:30:23,583 ♬~ 318 00:30:23,583 --> 00:30:27,253 お久しゅうございます 一橋様。 319 00:30:27,253 --> 00:30:31,953 忘れたのか? 俺は そんな名じゃねえよ。 320 00:30:36,596 --> 00:30:39,499 ヒー様。 321 00:30:39,499 --> 00:30:43,469 変わらんな 牛男。 322 00:30:43,469 --> 00:30:48,208 何故 お屋敷で お会い下さらなかったのですか? 323 00:30:48,208 --> 00:30:54,147 都は 荒れ放題だ。 俺の屋敷も見張られておる。 324 00:30:54,147 --> 00:30:56,616 誰に? 325 00:30:56,616 --> 00:31:00,954 さて 勤王だか佐幕だか分からん。 326 00:31:00,954 --> 00:31:07,254 今の俺には 誰が味方で 誰が敵かさえ分からんのだ。 327 00:31:08,828 --> 00:31:13,299 薩摩は ヒー様の味方でございます。 328 00:31:13,299 --> 00:31:18,638 いま一度 国父様に会って頂けませんか。 329 00:31:18,638 --> 00:31:23,977 あいつは しつこい。 一人前に 日本国を憂いているようで➡ 330 00:31:23,977 --> 00:31:28,314 頭の中は 己の事しか考えておらん。 331 00:31:28,314 --> 00:31:31,584 だから 芋だってんだ。 332 00:31:31,584 --> 00:31:36,284 久しぶりに 江戸前のたんかを聞きました。 333 00:31:40,260 --> 00:31:44,931 今日は お前と懐かしく飲むために 来たんだよ。 334 00:31:44,931 --> 00:31:48,801 もう芋の話は なしだ。 335 00:31:48,801 --> 00:31:53,940 また逃げようと されておるのですか? 336 00:31:53,940 --> 00:31:56,843 何だと? 337 00:31:56,843 --> 00:32:01,614 開国をすれば 天子様に背く事になり➡ 338 00:32:01,614 --> 00:32:05,952 攘夷をすれば 異国と戦になるのは 必定。 339 00:32:05,952 --> 00:32:09,289 どちらも恐ろしか事でございます。 340 00:32:09,289 --> 00:32:13,960 かつてのように 面倒な事 恐ろしか事から➡ 341 00:32:13,960 --> 00:32:17,630 また逃げようと されておるのですか? 一橋様! 342 00:32:17,630 --> 00:32:21,330 その名で呼ぶなと 言ってあるだろう! 343 00:32:23,970 --> 00:32:30,670 結局 誰にも 俺の気持ちは分からんのだ。 344 00:32:34,580 --> 00:32:38,251 もうよい 帰れ。 345 00:32:38,251 --> 00:32:42,121 いいえ 帰りません。 346 00:32:42,121 --> 00:32:44,924 は? 347 00:32:44,924 --> 00:32:51,264 おいは 今 うれしくて たまりません。 348 00:32:51,264 --> 00:32:55,935 あの一橋様と また こうしてお会いして➡ 349 00:32:55,935 --> 00:33:00,807 腹を割って話し合える時が 来たのですから。 350 00:33:00,807 --> 00:33:12,285 ♬~ 351 00:33:12,285 --> 00:33:14,585 はっ。 352 00:33:37,910 --> 00:33:42,248 なぜ幕府は これほど弱くなったのか。 353 00:33:42,248 --> 00:33:47,120 なぜ俺が 薩摩 土佐 宇和島。 354 00:33:47,120 --> 00:33:53,593 徳川の家臣風情と 肩を並べられなくてはならんのだ。 355 00:33:53,593 --> 00:34:00,266 西郷 俺は このごろ思う事がある。 356 00:34:00,266 --> 00:34:06,139 あれほどまでに憎かった 井伊掃部頭は➡ 357 00:34:06,139 --> 00:34:10,139 すげえ男だったんじゃねえのか? 358 00:34:11,878 --> 00:34:17,817 一橋様 それは違います。 359 00:34:17,817 --> 00:34:25,291 井伊様が まことに正しき政を されたのなら➡ 360 00:34:25,291 --> 00:34:30,163 何故 橋本左内殿が ここにおられぬのですか。 361 00:34:30,163 --> 00:34:36,235 左内殿だけではありません。 どれだけの日本を憂う方々が➡ 362 00:34:36,235 --> 00:34:40,935 無念のうちに 散っていったと思われますか? 363 00:34:51,250 --> 00:34:56,122 一橋様は 井伊様とは違います。 364 00:34:56,122 --> 00:35:01,260 幕府が守らねばならぬのは 幕府ではありません。 365 00:35:01,260 --> 00:35:06,132 守るべきものは 民でございます。 366 00:35:06,132 --> 00:35:11,132 誰よりも まず かよわき民でございます。 367 00:35:12,872 --> 00:35:15,872 お前は変わらんな。 368 00:35:18,277 --> 00:35:20,613 あれから 今日まで➡ 369 00:35:20,613 --> 00:35:24,951 おいは 更に多くの民と 関わってきました。 370 00:35:24,951 --> 00:35:30,823 攘夷か開国か それを考えるためにも まずは➡ 371 00:35:30,823 --> 00:35:34,560 民の暮らしを守る事を 考えてたもんせ。 372 00:35:34,560 --> 00:35:39,232 強き者が 弱き者を守る。 373 00:35:39,232 --> 00:35:44,570 それこそが政ではありませんか。 何言ってんだ。 お前 大丈夫か。 374 00:35:44,570 --> 00:35:49,909 徳川も薩摩も長州もない。 今こそ 手を取り合う時だ! 375 00:35:49,909 --> 00:35:53,779 そう 天下に号令をかけられるのは➡ 376 00:35:53,779 --> 00:36:00,253 ここにおります 将軍後見職 一橋慶喜様だけだと➡ 377 00:36:00,253 --> 00:36:03,953 おいは信じております。 378 00:36:07,927 --> 00:36:11,627 西郷。 はっ。 379 00:36:13,266 --> 00:36:17,603 何だか似てきやがったな…➡ 380 00:36:17,603 --> 00:36:21,303 斉彬殿に。 381 00:36:29,949 --> 00:36:32,218 分かった。 382 00:36:32,218 --> 00:36:35,218 芋に会ってやろう。 383 00:36:38,891 --> 00:36:42,191 かたじけのうございます。 384 00:36:45,765 --> 00:36:50,236 一橋様との会見を よう取り計らってくれた。 385 00:36:50,236 --> 00:36:53,139 国父様も お喜びになる。 386 00:36:53,139 --> 00:36:55,575 <ところが…> 387 00:36:55,575 --> 00:36:58,911 国父様 今 何と申されました? 388 00:36:58,911 --> 00:37:03,249 わしは帰る。 薩摩に帰る。 そう申した。 389 00:37:03,249 --> 00:37:07,920 お待ち下さいませ。 せっかく一橋様のお心が動いた➡ 390 00:37:07,920 --> 00:37:11,257 この時を逃しては…。 (久光)いや…。 391 00:37:11,257 --> 00:37:18,598 つらつら考えてみたが 一橋とは ないを話しても無理じゃ。 392 00:37:18,598 --> 00:37:21,267 そいが よう分かった。 しかし➡ 393 00:37:21,267 --> 00:37:25,567 それでは西郷の働きが 無駄になってしまいます。 394 00:37:29,141 --> 00:37:31,877 (久光のため息) 395 00:37:31,877 --> 00:37:35,177 おい 西郷。 396 00:37:38,217 --> 00:37:43,089 此度の働き 大儀であった。 褒めてつかわす。 397 00:37:43,089 --> 00:37:45,891 これでよかろう? 398 00:37:45,891 --> 00:37:50,229 国父様 それでは あまりにも ひどうございます。 399 00:37:50,229 --> 00:37:54,567 黙れ。 不服か?➡ 400 00:37:54,567 --> 00:37:58,904 え? 不服かと申しておる。➡ 401 00:37:58,904 --> 00:38:03,904 ないか申す事があるか? ん? 402 00:38:11,250 --> 00:38:14,950 ありがたき幸せにございもす。 403 00:38:19,125 --> 00:38:21,894 ハハッ… ハハ~。 404 00:38:21,894 --> 00:38:24,797 あ~ よか心がけじゃ。 405 00:38:24,797 --> 00:38:32,497 よし 西郷! お前には 新しか役目を申しつけてやる。 406 00:38:34,473 --> 00:38:40,212 軍賦役兼諸藩応接係じゃ。 407 00:38:40,212 --> 00:38:45,212 せいぜい気張るがよか。 408 00:38:49,221 --> 00:38:58,230 ♬「されば古人の言葉にも」 409 00:38:58,230 --> 00:39:06,930 ≪♬「聖人は人をそしらず」 410 00:39:09,241 --> 00:39:15,114 <更に その数日後 とんでもない事が起きたのです> 411 00:39:15,114 --> 00:39:27,259 ♬~ 412 00:39:27,259 --> 00:39:31,130 一橋慶喜 天誅! 413 00:39:31,130 --> 00:39:44,210 ♬~ 414 00:39:44,210 --> 00:39:47,546 平岡が 俺の身代わりに!? 415 00:39:47,546 --> 00:39:50,883 下手人は分かりません。 すぐに下手人を捜し出せ。 416 00:39:50,883 --> 00:39:54,183 町方に伝えよ。 下手人なんざ どうでもいい! 417 00:39:55,755 --> 00:39:59,225 平岡じゃねえ。 418 00:39:59,225 --> 00:40:05,225 斬られたのは… 俺だ。 419 00:40:08,901 --> 00:40:14,901 やりやがったな。 どこの誰だか知らねえが。 420 00:40:16,575 --> 00:40:19,575 やりやがったな…。 421 00:40:21,247 --> 00:40:23,947 慶喜様。 422 00:40:30,256 --> 00:40:35,594 一橋様 申し訳なき次第にございもす! 423 00:40:35,594 --> 00:40:38,497 聞いた。 424 00:40:38,497 --> 00:40:42,268 国父殿は 薩摩に帰られたそうじゃの。 425 00:40:42,268 --> 00:40:46,605 はっ。 おいの力不足にございます。 426 00:40:46,605 --> 00:40:52,278 こんとおりにございもす! お許し下さいませ。 427 00:40:52,278 --> 00:40:56,978 西郷 面を上げよ。 428 00:41:12,298 --> 00:41:16,168 謝りたい 国父殿に。 429 00:41:16,168 --> 00:41:21,974 これまでのご無礼 本心でないと伝えてくれ。 430 00:41:21,974 --> 00:41:25,311 一橋様…? 431 00:41:25,311 --> 00:41:31,917 薩摩には これからも幕府と共に 働いてもらわねばならぬ。 432 00:41:31,917 --> 00:41:36,255 お前は 京に残るのか? はっ。 433 00:41:36,255 --> 00:41:40,926 軍賦役兼諸藩応接係の役目を 頂戴しました。 434 00:41:40,926 --> 00:41:42,862 (笑い声) 435 00:41:42,862 --> 00:41:49,162 舌をかみそうな役目だな。 それならよかった。 436 00:41:52,938 --> 00:41:59,812 当家の平岡が何者かに殺された。 お聞き致しました。 437 00:41:59,812 --> 00:42:04,283 まことに残念至極。 一橋様におかれましては➡ 438 00:42:04,283 --> 00:42:08,621 何とぞ お心を強く…。 分かっておる。 439 00:42:08,621 --> 00:42:15,621 こういう時だからこそ 心と心で つきあいたい強き者がおる。 440 00:42:18,631 --> 00:42:22,331 お前だ 西郷。 441 00:42:23,969 --> 00:42:28,841 お前の熱い心を俺にくれ。 442 00:42:28,841 --> 00:42:34,914 薩摩は 私と共にある。 443 00:42:34,914 --> 00:42:40,214 西郷 信じておるぞ。 444 00:42:41,787 --> 00:42:44,256 はっ。 445 00:42:44,256 --> 00:42:52,932 ♬~ 446 00:42:52,932 --> 00:42:56,268 <慶喜の目の奥に➡ 447 00:42:56,268 --> 00:43:02,141 何か不気味なものを感じる 吉之助でありました。➡ 448 00:43:02,141 --> 00:43:06,141 今宵は ここらでよかろかい> 449 00:43:11,283 --> 00:43:14,620 チェスト 行け~! (一同)お~! 450 00:43:14,620 --> 00:43:18,290 誰が味方で 誰が敵なのか 見当もつかん! 451 00:43:18,290 --> 00:43:21,627 桂 小五郎じゃ。 (ふき)どちらが まことの あなたなのですか? 452 00:43:21,627 --> 00:43:24,530 信じてくいやんせ! 遠慮はいらん!➡ 453 00:43:24,530 --> 00:43:28,300 たったき潰せ! (銃声) 454 00:43:28,300 --> 00:43:31,300 おいは 桂殿を信じもす。 455 00:43:32,905 --> 00:43:35,240 文久3年。 456 00:43:35,240 --> 00:43:40,579 京に入った一橋慶喜は 東本願寺の一画を宿舎として➡ 457 00:43:40,579 --> 00:43:45,250 3か月ほど滞在していました。 458 00:43:45,250 --> 00:43:50,589 将軍後見職として 忙しい日々を送る中➡ 459 00:43:50,589 --> 00:43:57,262 東本願寺の別邸 渉成園にも よく足を運んでいたといいます。 460 00:43:57,262 --> 00:44:02,935 ここは 迎賓館としても利用され 後に将軍 家茂をはじめ➡ 461 00:44:02,935 --> 00:44:06,635 多くの要人が訪れています。 462 00:44:09,274 --> 00:44:12,611 慶喜は 精力的に政務をこなすため➡ 463 00:44:12,611 --> 00:44:18,484 二条城近くの空き家となっていた 小浜藩の屋敷に移り住みました。 464 00:44:18,484 --> 00:44:22,287 ここで さまざまな問題が協議され➡ 465 00:44:22,287 --> 00:44:27,287 後に 歴史的な決断が 下される事となるのです。 466 00:44:29,161 --> 00:44:33,899 慶喜は このころ 小松帯刀に 薩摩の豚肉を➡ 467 00:44:33,899 --> 00:44:37,770 度々 所望したといいます。 468 00:44:37,770 --> 00:44:40,572 慶喜の豚肉好きは有名で➡ 469 00:44:40,572 --> 00:44:44,872 豚一様と あだ名されるほどでした。 470 00:44:47,246 --> 00:44:51,116 やがて 慶喜と薩摩藩の蜜月の時代は➡ 471 00:44:51,116 --> 00:44:55,116 終わりを告げる事となるのです。 472 00:45:34,760 --> 00:45:37,596 <突如 父を亡くし➡ 473 00:45:37,596 --> 00:45:44,269 美濃の旗本 蒔坂家の参勤交代を 差配する事になった小野寺一路> 474 00:45:44,269 --> 00:45:48,140 (一路)お許しを。 <古式ゆかしい参勤交代を記した➡ 475 00:45:48,140 --> 00:45:51,443 先祖伝来の書「行軍録」を頼りに➡ 476 00:45:51,443 --> 00:45:54,480 一路は 江戸への道を踏み出していた。➡ 477 00:45:54,480 --> 00:46:00,180 その裏に お家乗っ取りの陰謀が ある事も知らずに…>