1 00:00:33,884 --> 00:00:38,288 (雪篷)ここの箱で蒸気を作り➡ 2 00:00:38,288 --> 00:00:41,958 車輪を回し…。 ≪(爆音) 3 00:00:41,958 --> 00:00:48,298 いかん! こいは大砲の音じゃ! (菊次郎)大砲!? 戦が始まったのですか? 4 00:00:48,298 --> 00:00:51,998 (爆音) 5 00:00:57,641 --> 00:01:03,513 (園)すごか…。 (寅太郎)母上 空に花が咲いちょいもす! 6 00:01:03,513 --> 00:01:07,651 花火じゃ。 (糸)花火? 7 00:01:07,651 --> 00:01:10,651 美しか…。 8 00:01:17,994 --> 00:01:22,332 (久光)どんどん上げい! まだまだ! どんどん上げんか! 9 00:01:22,332 --> 00:01:26,002 夜が明けるまで どん… んにゃ! 10 00:01:26,002 --> 00:01:30,874 わしの憂さが晴れるまでじゃ! うて~!➡ 11 00:01:30,874 --> 00:01:35,812 うて~! うて~! うて~! 12 00:01:35,812 --> 00:01:41,952 わしは ここじゃ。 ここにおっど! 13 00:01:41,952 --> 00:01:46,289 西郷… 一蔵~! 14 00:01:46,289 --> 00:01:51,962 わしは まだまだ終わらんど~! 15 00:01:51,962 --> 00:02:38,775 ♬~ 16 00:02:38,775 --> 00:02:48,084 ♬~ 17 00:02:48,084 --> 00:03:02,966 ♬~ 18 00:03:02,966 --> 00:03:19,316 ♬~ 19 00:03:19,316 --> 00:04:17,974 ♬~ 20 00:04:17,974 --> 00:04:33,456 ♬~ 21 00:04:33,456 --> 00:04:38,756 ♬~ 22 00:04:41,197 --> 00:04:47,137 <廃藩置県のあと 政府は 急速に諸制度を改め始めました。➡ 23 00:04:47,137 --> 00:04:52,609 しかし 薩摩と長州の出身者が 実権を握る構図は変わらず➡ 24 00:04:52,609 --> 00:04:55,945 維新に尽力した旧藩出身者には➡ 25 00:04:55,945 --> 00:05:00,283 不満が募っていました。 そして 新たに➡ 26 00:05:00,283 --> 00:05:05,155 欧米へ使節団を派遣することが 取り決められたのです> 27 00:05:05,155 --> 00:05:08,625 (大久保)此度の使節は 日本が新たな国家として➡ 28 00:05:08,625 --> 00:05:12,295 生まれ変わったことを 早急に万国に知らしめる。 29 00:05:12,295 --> 00:05:15,965 それを第一のお役目と考えております。 30 00:05:15,965 --> 00:05:20,303 (木戸)その上で 幕府が言われるがままに結んだ➡ 31 00:05:20,303 --> 00:05:24,974 不平等条約を 今こそ 各国に改めさせねばならん。 32 00:05:24,974 --> 00:05:29,846 (岩倉)この度 欧米使節として 派遣すべき面々を列挙した。➡ 33 00:05:29,846 --> 00:05:32,248 木戸 大久保。 34 00:05:32,248 --> 00:05:36,586 まろのそばで 力を貸してくれ。 はっ。 はっ。 35 00:05:36,586 --> 00:05:43,259 (隆盛)岩倉様 こいは本当に 今 行かねばならぬことなのでしょうか? 36 00:05:43,259 --> 00:05:45,595 何や この期に及んで。 37 00:05:45,595 --> 00:05:51,267 まだ「日本には 片づけないかんことが 山積みでごわす」ってか? はい。 38 00:05:51,267 --> 00:05:53,203 (江藤)そんとおり! 39 00:05:53,203 --> 00:05:55,138 伊藤。 40 00:05:55,138 --> 00:06:00,276 (伊藤)私は 先頃 メリケンとエゲレスに見聞に参り➡ 41 00:06:00,276 --> 00:06:06,149 欧米の繁栄と強さを見ることは 日本国を率いる者にとって➡ 42 00:06:06,149 --> 00:06:11,287 急務であると強く思います。 43 00:06:11,287 --> 00:06:13,957 ちゅうこっちゃ。 44 00:06:13,957 --> 00:06:18,657 よろしいな? 御一同。 ほな。 45 00:06:30,974 --> 00:06:34,244 (大隈)許せんばい! 薩長のやつらめがくさ。 46 00:06:34,244 --> 00:06:38,915 落ち着かんね 大隈。 もはや 決まったことに腹ば立てても しかたなか。 47 00:06:38,915 --> 00:06:41,818 分かっとりますばい。 分かっとりますばってん…。 48 00:06:41,818 --> 00:06:45,588 (板垣)こうも分かりやすう わしらだけが のけ者にされたら➡ 49 00:06:45,588 --> 00:06:48,258 腹を立てるなとゆう方が 無理とゆうもんやろう! 50 00:06:48,258 --> 00:06:52,929 だけん 言うとったい。 なにも欧米に行った者だけが➡ 51 00:06:52,929 --> 00:06:55,598 こいからの日本ば 変えらるっわけじゃなかと。 52 00:06:55,598 --> 00:06:57,934 (後藤)そうじゃ。➡ 53 00:06:57,934 --> 00:07:02,605 むしろ やつらが 日本を留守にした時こそ➡ 54 00:07:02,605 --> 00:07:05,305 わしらの好機。 55 00:07:08,278 --> 00:07:14,951 ほうか。 後藤さぁたちは 一蔵どんたちのおらん間を見計らって➡ 56 00:07:14,951 --> 00:07:17,854 事を強引に推し進めるっちゅうこっか。 57 00:07:17,854 --> 00:07:20,154 ああ。 58 00:07:22,825 --> 00:07:28,298 留守の間に 政府を意のままにしようち 考えちょっ連中には任せておけん。 59 00:07:28,298 --> 00:07:31,901 日本には まだ やらんにゃいかんことが 山積みじゃ。 60 00:07:31,901 --> 00:07:36,573 藩を廃したあとも まだまだ民百姓の暮らしは苦しか。 61 00:07:36,573 --> 00:07:39,909 いつ どこで ないが起きても おかしくなかど。 62 00:07:39,909 --> 00:07:44,247 鹿児島では 久光公を中心に 不穏な動きがあるち聞く。 63 00:07:44,247 --> 00:07:47,547 士族も苦しかでのう。 64 00:07:49,919 --> 00:07:52,255 一蔵どん。 65 00:07:52,255 --> 00:07:55,158 おいは そん窮状を➡ 66 00:07:55,158 --> 00:07:59,929 天子様に じかに御見聞頂いたら どげんかち思っちょっ。 67 00:07:59,929 --> 00:08:04,801 行幸に お出まし頂くっちゅうこっか? ああ。 68 00:08:04,801 --> 00:08:08,605 天子様が日本の隅々にまで➡ 69 00:08:08,605 --> 00:08:12,275 初めて民の前に お姿をお見せすっとじゃ。 70 00:08:12,275 --> 00:08:16,145 そげんすれば 苦しむ民草の心の支えにもなり➡ 71 00:08:16,145 --> 00:08:20,149 日本の君主たる天子様の おためにもなるはずじゃ。 72 00:08:20,149 --> 00:08:24,849 そいが実現すれば すごかこっじゃのう。 73 00:08:27,824 --> 00:08:33,229 じゃっで 一蔵どん おはんだけは 政府にとどまってくれれば➡ 74 00:08:33,229 --> 00:08:36,566 心強いんじゃがの。 75 00:08:36,566 --> 00:08:42,438 じゃっどん 吉之助さぁ 今 おいが 異国への使節から外れるわけにはいかん。 76 00:08:42,438 --> 00:08:48,578 何よりも こいから先 異国を夢み 異国で学んでもらわねばいかんのは➡ 77 00:08:48,578 --> 00:08:53,249 若く志のある連中じゃ。 そんためにも まずは おいたちが➡ 78 00:08:53,249 --> 00:08:57,587 日本国を 異国に認めさせねばならん。 79 00:08:57,587 --> 00:09:01,287 おはんは…。 80 00:09:03,459 --> 00:09:06,262 分かった。 81 00:09:06,262 --> 00:09:10,562 互いに力を尽くすしかなかな。 82 00:09:14,604 --> 00:09:19,942 <しばらくして 鹿児島に 父 隆盛からの文が届きました> 83 00:09:19,942 --> 00:09:23,613 (雪篷)そげなこつ…。 (琴)雪篷さぁ もったいぶらんで➡ 84 00:09:23,613 --> 00:09:27,483 ないが書いてあっか はよ教えてくいやんせ! 85 00:09:27,483 --> 00:09:33,222 菊次郎 こいは おはんにじゃ。➡ 86 00:09:33,222 --> 00:09:35,522 読んでみい。 87 00:09:40,563 --> 00:09:44,901 (園)読めるのですか? 菊次郎さぁ。 88 00:09:44,901 --> 00:09:48,237 父上は 何と? 89 00:09:48,237 --> 00:09:55,578 異国に… 異国に行ってみんかち 書かれちょいもす。 90 00:09:55,578 --> 00:09:59,248 (一同)異国!? (雪篷)何でも 今度➡ 91 00:09:59,248 --> 00:10:04,120 政府から 欧米に使節団が派遣されるそうじゃ。 92 00:10:04,120 --> 00:10:09,892 そん使節団には 女子や童も連れていくち書いてある。 93 00:10:09,892 --> 00:10:12,595 女子や童まで!? うん。 94 00:10:12,595 --> 00:10:16,466 そいで 旦那さぁは 菊次郎さぁを異国に行かせようち? 95 00:10:16,466 --> 00:10:18,935 (雪篷)うん。 (寅太郎)兄さぁは➡ 96 00:10:18,935 --> 00:10:24,607 どこかへ行ってしまわれるのですか? んにゃ やっせん。 無理に行くこつはなか。 97 00:10:24,607 --> 00:10:28,478 薩摩に来て2年 やっと こん家にも慣れてきたちゆうのに➡ 98 00:10:28,478 --> 00:10:32,348 異国へ行けち… 兄さぁは ひどか。 ねえ 糸さぁ! 99 00:10:32,348 --> 00:10:36,219 そうですよ! 行きたくなかとなら そげん言わんと➡ 100 00:10:36,219 --> 00:10:39,155 異国の船に乗せられてしまいますよ。 101 00:10:39,155 --> 00:10:44,627 雪篷先生 おいは どげんすればよかとでしょうか? 102 00:10:44,627 --> 00:10:47,964 そうじゃのう…。 103 00:10:47,964 --> 00:10:53,302 菊次郎さぁ 行くか行かんか➡ 104 00:10:53,302 --> 00:10:57,640 そいは あなたが決めやんせ。 105 00:10:57,640 --> 00:11:02,311 行ってみたかち思うなら 行ってくればよか。 106 00:11:02,311 --> 00:11:05,982 人に聞くことではあいもはん。 107 00:11:05,982 --> 00:11:10,982 (琴)ちょっ 糸さぁ! そげん突き放したら 菊次郎が かわいそうじゃ。 108 00:11:24,000 --> 00:11:31,340 読め! こいはな 薩摩中から わしに届けられた訴えじゃ!➡ 109 00:11:31,340 --> 00:11:38,614 あん政府の者どもは 旧藩の意見 民の声を全く聞いちょらん! 110 00:11:38,614 --> 00:11:42,485 異国 異国 異国 異国 異国の猿まねじゃったら➡ 111 00:11:42,485 --> 00:11:47,323 馬でも鹿でもできっど。 大山! (大山)はっ。 違うか? 112 00:11:47,323 --> 00:11:50,226 (大山)仰せのとおりでございもす! (久光)じゃったら➡ 113 00:11:50,226 --> 00:11:54,630 何じゃ こん頭は!? ああ? 何じゃ? こいは。 114 00:11:54,630 --> 00:11:58,501 わしは断髪など許しちょらん! 久武。 115 00:11:58,501 --> 00:12:02,505 (久武)はっ。 何じゃ? こいは。 116 00:12:02,505 --> 00:12:09,645 何じゃ? こいは。 お前は カラスか? カラスになりたかか! 117 00:12:09,645 --> 00:12:12,982 申し訳ございもはん。 (久光)バカ者!➡ 118 00:12:12,982 --> 00:12:16,652 風俗の乱れは 国を乱すもとじゃ! 119 00:12:16,652 --> 00:12:20,990 よかか? こん日本において➡ 120 00:12:20,990 --> 00:12:28,331 秩序なき政など 長続きはせん! じゃっどが 海江田。 121 00:12:28,331 --> 00:12:31,031 (海江田)そんとおりでございもす。 (久光)うん。 122 00:12:32,935 --> 00:12:36,272 (久光)はよ読め! はっ。 全て? 123 00:12:36,272 --> 00:12:39,272 当たり前じゃ。 124 00:12:43,946 --> 00:12:47,617 <一方 そのころ東京では…> 125 00:12:47,617 --> 00:12:49,552 おお~。 126 00:12:49,552 --> 00:12:53,489 (熊吉)いや~ まさか あん新八さぁが➡ 127 00:12:53,489 --> 00:12:57,627 こげん立派なお役目に就かれるとは…。 (小兵衛)んにゃ こいからは➡ 128 00:12:57,627 --> 00:13:01,297 村田様ち呼ばんといかんのう 兄さぁ! ほんのこっじゃ。 129 00:13:01,297 --> 00:13:04,967 何ちゅうても 天子様のおそばに お仕えすっとじゃ 村田様は! 130 00:13:04,967 --> 00:13:10,306 (新八)やめてくいやんせ! 吉之助さぁが推挙してくれたんじゃろが。 131 00:13:10,306 --> 00:13:15,645 そいより 吉之助さぁ おいは ずっと聞きたかこっがあっとじゃ。 132 00:13:15,645 --> 00:13:18,314 何じゃ? (従道)兄さぁ。 信吾。 133 00:13:18,314 --> 00:13:20,650 おお 川路も。 どげんした? 134 00:13:20,650 --> 00:13:25,988 兄さぁ 実は 川路さぁが 今度 欧州各国へ行く お許しを賜ったとじゃ。 135 00:13:25,988 --> 00:13:28,324 ほんのこっか! (川路)はい。➡ 136 00:13:28,324 --> 00:13:31,661 おいも 本場のポリスの働きっちゅうのを 学びに行ってまいりもす。 137 00:13:31,661 --> 00:13:35,932 そいはよか! じゃったら おはんらも一緒に祝おうかい。 なあ? 138 00:13:35,932 --> 00:13:38,834 はいな! すぐに支度を。 さあ 上がれ。 139 00:13:38,834 --> 00:13:42,271 めでたか。 ≪おやっとさあでございもす。 140 00:13:42,271 --> 00:13:47,610 おお~。 (桐野)おおっ みんなさぁ おそろいでごわしたか。 141 00:13:47,610 --> 00:13:52,481 色男のご到来じゃ。 えっ こいは フランス製の香水じゃごわはんか? 142 00:13:52,481 --> 00:13:56,619 そげんゆうたら 半次郎さぁのご出世も 祝っちょらんどな? 143 00:13:56,619 --> 00:14:01,490 半次郎じゃなか。 今は 陸軍少将を拝命し➡ 144 00:14:01,490 --> 00:14:03,960 桐野利秋ち名乗っちょっ。 145 00:14:03,960 --> 00:14:07,296 あの芋泥棒がの。 (笑い声) 146 00:14:07,296 --> 00:14:10,199 覚えちょっか? (桐野)じゃっで 芋泥棒じゃなか! 147 00:14:10,199 --> 00:14:12,969 ほいなら今日は 3人まとめての祝いじゃ! のう? 148 00:14:12,969 --> 00:14:16,269 (桐野)あいがとさげもす。 ちょっ 待ってくいやい! 149 00:14:18,841 --> 00:14:24,580 吉之助さぁ おいは 祝ってもらうこつはできん。 150 00:14:24,580 --> 00:14:28,317 ないごてな? やっぱい おいには…➡ 151 00:14:28,317 --> 00:14:34,617 天子様のおそば仕えなんち 畏れ多くて できもはん。 152 00:14:36,592 --> 00:14:41,464 こんとおりでごわす! 今更じゃっどん 侍従のお役目は➡ 153 00:14:41,464 --> 00:14:46,464 だいか ほかの者を推挙してくいやんせ。 お願いしもす。 154 00:14:51,607 --> 00:14:55,945 川路は いつも冷静沈着じゃ。 155 00:14:55,945 --> 00:15:01,283 おはんのような優しか男が ポリスには向いちょっど。 のう? 信吾。 156 00:15:01,283 --> 00:15:04,186 はい。 そん川路と➡ 157 00:15:04,186 --> 00:15:09,625 全く相反しちょっとが 桐野利秋さぁじゃ。 158 00:15:09,625 --> 00:15:11,961 (笑い声) ないを笑っちょっ! 159 00:15:11,961 --> 00:15:15,297 じゃっどん こん男は➡ 160 00:15:15,297 --> 00:15:18,200 だいよりも先陣を切る。 161 00:15:18,200 --> 00:15:24,900 じゃっで こげんして みんなから頼られ 慕われちょっとじゃ。 のう? 162 00:15:27,643 --> 00:15:34,917 新八どんは おいと同じように 島流しっちゅう浮世の辛酸をなめちょっ。 163 00:15:34,917 --> 00:15:40,790 じゃっどん 下加治屋町育ちの 明るか気性は ち~っとも変わらん。 164 00:15:40,790 --> 00:15:46,790 いつも腹をすかせちょっが おはんは はらわたまで清か男じゃ。 165 00:15:51,934 --> 00:15:57,807 そげな男で… よかとでごわすか? 166 00:15:57,807 --> 00:16:01,277 そげな男じゃっでじゃ。 167 00:16:01,277 --> 00:16:04,613 天子様のおそばに お仕えすっとは➡ 168 00:16:04,613 --> 00:16:07,913 おはんのような男でなくてはいかん。 169 00:16:09,485 --> 00:16:16,185 みんなが それぞれの場所で 新しか日本の国づくりを支えっとじゃ。 170 00:16:17,960 --> 00:16:20,863 おはんらの力を貸してくいやい! 171 00:16:20,863 --> 00:16:23,299 はい! 分かいもした! (別府)チェスト行け~! 172 00:16:23,299 --> 00:16:26,202 吉之助さぁ おいは…。 173 00:16:26,202 --> 00:16:28,637 (おなかが鳴る音) 174 00:16:28,637 --> 00:16:31,540 すんもはん。 またじゃ! (笑い声) 175 00:16:31,540 --> 00:16:34,443 やっぱい やめた方が よかとじゃごわはんか? 176 00:16:34,443 --> 00:16:36,912 こいは 天子様に叱らるっど。 177 00:16:36,912 --> 00:16:39,915 言うたとおりじゃ! 178 00:16:39,915 --> 00:16:43,252 <そして 隆盛は➡ 179 00:16:43,252 --> 00:16:48,124 明治天皇を 新国家建設の精神的支柱となすべく➡ 180 00:16:48,124 --> 00:16:51,127 宮中の改革に乗り出したのです> 181 00:16:51,127 --> 00:16:55,598 畏れながら 天子様には我々と共に➡ 182 00:16:55,598 --> 00:16:59,468 相撲をお取り頂きたいと思っております。 183 00:16:59,468 --> 00:17:02,938 相撲やて!? そないなこと許すわけなかろう! 184 00:17:02,938 --> 00:17:07,610 (万里小路博房)いくら西郷参議といえど 天子様と相撲を取るなどと➡ 185 00:17:07,610 --> 00:17:11,480 なんという無礼! 下がりなされ。 (公家たち)下がれ 下がれ! 186 00:17:11,480 --> 00:17:17,286 相撲だけではございません。 これより天子様には➡ 187 00:17:17,286 --> 00:17:22,158 その みすの内より お出まし頂き➡ 188 00:17:22,158 --> 00:17:26,295 ご壮健なお姿を お示しあそばされねばなりません。 189 00:17:26,295 --> 00:17:29,632 (万里小路)黙らっしゃい! 更に ゆくゆくは➡ 190 00:17:29,632 --> 00:17:34,470 全国津々浦々に巡幸され 民草の暮らしをご覧頂き➡ 191 00:17:34,470 --> 00:17:38,440 その訴えを お聞き届け頂きたいのでございます。 192 00:17:38,440 --> 00:17:43,179 なんということを…! さあ 今のうちに天子様を奥へ。 193 00:17:43,179 --> 00:17:46,916 畏れながら お願い奉ります! 194 00:17:46,916 --> 00:17:52,254 日本国が生まれ変わるには 天子様にも お変わり頂かねばなりません。 195 00:17:52,254 --> 00:17:58,554 これからは 全て天子様ご親裁の 政となるがゆえにございます。 196 00:18:11,941 --> 00:18:14,941 ≪天子様? 197 00:18:16,612 --> 00:18:20,312 (公家たち)天子様! 天子様! 198 00:18:23,953 --> 00:18:27,823 (明治天皇)西郷。 はっ。 199 00:18:27,823 --> 00:18:32,761 卿の申すこと もっともじゃ。 200 00:18:32,761 --> 00:18:36,532 朕に力を貸してくれ。 201 00:18:36,532 --> 00:18:40,436 お考え直しあそばされませ! 天子様! 天子様! 202 00:18:40,436 --> 00:18:42,905 ささっ はようお戻り下され! 203 00:18:42,905 --> 00:18:46,242 (山岡)御一同! お静まりあれ。 204 00:18:46,242 --> 00:18:50,942 御叡慮に背いては 畏れ多し! 205 00:19:00,256 --> 00:19:05,127 では 早速 頼む。 西郷。 206 00:19:05,127 --> 00:19:18,274 ♬~ 207 00:19:18,274 --> 00:19:20,943 はっ。 208 00:19:20,943 --> 00:19:31,887 ♬~ 209 00:19:31,887 --> 00:19:37,226 <その年の11月 ついに岩倉使節団に➡ 210 00:19:37,226 --> 00:19:41,563 欧米渡航の勅命が下されました> 211 00:19:41,563 --> 00:20:11,560 ♬~ 212 00:20:11,560 --> 00:20:16,265 「今般 汝等を使として➡ 213 00:20:16,265 --> 00:20:20,135 海外各国に赴かしむ。➡ 214 00:20:20,135 --> 00:20:27,876 朕 素より汝等の能く其職を尽し➡ 215 00:20:27,876 --> 00:20:32,281 使命に堪うべきを知る。➡ 216 00:20:32,281 --> 00:20:38,620 仍て 今 国書を付す其能➡ 217 00:20:38,620 --> 00:20:44,293 朕が意を体して努力せよ」。 218 00:20:44,293 --> 00:20:57,840 ♬~ 219 00:20:57,840 --> 00:21:02,311 <このころ 隆盛は 大蔵省を預かり➡ 220 00:21:02,311 --> 00:21:06,648 財政をも監督する立場にありました> 221 00:21:06,648 --> 00:21:09,348 ≪お見えになりました。 222 00:21:11,520 --> 00:21:16,658 ああ 岩倉様。 西郷! 後は頼んだで。 223 00:21:16,658 --> 00:21:20,529 ええ お前がおるから 安心して 欧米行けるんや。 224 00:21:20,529 --> 00:21:25,334 旅の御無事を祈っちょいもす。 あとは 後藤と江藤や。 225 00:21:25,334 --> 00:21:29,004 くれぐれも用心せえよ。 226 00:21:29,004 --> 00:21:33,609 実権を奪い取るには どんなことでもしよるからな。 227 00:21:33,609 --> 00:21:38,280 こん大事な時に 政府の方針を動かしてはならん。 228 00:21:38,280 --> 00:21:41,617 ああ。 そや そんとおりや。 229 00:21:41,617 --> 00:21:44,453 まろが帰ってくるまで 何もしたら あかんど。 230 00:21:44,453 --> 00:21:46,488 何も? 231 00:21:46,488 --> 00:21:51,788 新しいことは 何もしたらあかん。 人事も動かすな。 232 00:21:53,962 --> 00:21:57,662 ほな 頼むで 西郷。 233 00:22:02,304 --> 00:22:09,004 西郷! 約束は守るんやで。 234 00:22:15,851 --> 00:22:18,320 いまだ 税収は安定せず➡ 235 00:22:18,320 --> 00:22:21,990 新しか政に手を出す余裕はなか ちいうのが本音じゃ。 236 00:22:21,990 --> 00:22:26,328 政府に銭がなかとは よ~う分かっちょっ。 237 00:22:26,328 --> 00:22:29,231 そいと もう一つ。 238 00:22:29,231 --> 00:22:32,935 鹿児島のこっじゃ。 239 00:22:32,935 --> 00:22:38,235 国父様とは いずれ話をせんにゃいかんじゃろのう。 240 00:22:42,945 --> 00:22:48,245 吉之助さぁ 頼んだど。 241 00:22:51,286 --> 00:22:56,625 気を付けてのう! おう! 242 00:22:56,625 --> 00:23:04,299 ♬~ 243 00:23:04,299 --> 00:23:09,972 <こうして岩倉使節団は サンフランシスコへと旅立ちました。➡ 244 00:23:09,972 --> 00:23:12,641 隆盛は 名実ともに➡ 245 00:23:12,641 --> 00:23:18,313 留守政府を取りしきる立場と なったのです。➡ 246 00:23:18,313 --> 00:23:24,653 そして 大久保たちのいない間に 主導権を奪おうとする者たちが➡ 247 00:23:24,653 --> 00:23:26,989 牙をむいたのです> 248 00:23:26,989 --> 00:23:30,325 大久保殿がおらん今 おいたちの急務は➡ 249 00:23:30,325 --> 00:23:34,930 すぐに新しか大蔵卿ば 立つっことだと存ずる。 250 00:23:34,930 --> 00:23:40,602 わしも同意じゃ。 何をするにも 銭の算段ができんがやったら➡ 251 00:23:40,602 --> 00:23:44,940 話にならん。 (井上 馨)お言葉ではございますが➡ 252 00:23:44,940 --> 00:23:49,940 大蔵省のことは この井上と 西郷参議が全てを任されております。 253 00:23:51,613 --> 00:23:57,286 今は これまでの取り決めを守ることが 何より大事でごわす。 254 00:23:57,286 --> 00:24:02,986 留守を預かる我々が勝手をするこつは 許されもはん。 255 00:24:05,961 --> 00:24:09,831 もう ここでよか。 はい。 おやっとさあ。 256 00:24:09,831 --> 00:24:13,835 おい 見てみろよ。 今度は 岡山で7, 000人だってよ。 257 00:24:13,835 --> 00:24:18,307 その前は確か 福山の方でも大きな一揆が あったって言ってなかったかい? 258 00:24:18,307 --> 00:24:22,177 もう新聞見りゃ 福山で打ち壊しだ 姫路で焼き打ちだって➡ 259 00:24:22,177 --> 00:24:25,647 これだったら 徳川様の世の方が 天下太平だったんじゃねえか。 260 00:24:25,647 --> 00:24:29,318 (お房)そうだよ。 たまに 偉そうに歩いてる お役人を見ると➡ 261 00:24:29,318 --> 00:24:32,921 石でも投げてやろうかって思うよ! あっ…。 262 00:24:32,921 --> 00:24:36,592 あ… 今 戻りもした。 263 00:24:36,592 --> 00:24:39,428 あっ いや… その… 今のは違うんですよ 西郷さん。 264 00:24:39,428 --> 00:24:43,932 分かっちょっ。 (お房)お役人の中でも 西郷さんだけは 違いますから。 265 00:24:43,932 --> 00:24:46,268 よかで。 仕事 仕事! 266 00:24:46,268 --> 00:25:02,284 ♬~ 267 00:25:02,284 --> 00:25:04,953 (別府)西郷先生! 西郷先生! 268 00:25:04,953 --> 00:25:08,290 晋どん どげんした? すぐに来てくいやんせ! 269 00:25:08,290 --> 00:25:11,990 大変なこつにないもした。 ないがあった? 270 00:25:16,164 --> 00:25:20,869 桐野さぁ! はなせ はなさんか! 271 00:25:20,869 --> 00:25:23,839 こん男は 陸軍の恥さらしじゃ! 272 00:25:23,839 --> 00:25:27,976 やめんか 半次郎! 西郷先生 止めんでくいやんせ。 273 00:25:27,976 --> 00:25:33,248 こん男は とんでもなく 汚かこつをしちょっとじゃ! 274 00:25:33,248 --> 00:25:35,948 半次郎! 275 00:25:39,588 --> 00:25:42,924 山県さぁ。 276 00:25:42,924 --> 00:25:47,796 陸軍の銭を 勝手に持ち出しちょったとは ほんのこっでごわすか? 277 00:25:47,796 --> 00:25:53,935 ええ ほんなごっですよ 西郷参議。 おいたちが徹底して調べましたけん。 278 00:25:53,935 --> 00:25:58,273 陸軍出入りの山城屋とゆう御用商人に➡ 279 00:25:58,273 --> 00:26:03,945 60万円とゆう とんでもない銭を 勝手に貸しちょったがやき。 280 00:26:03,945 --> 00:26:07,282 (一同)60万!? しかも その山城屋の主は➡ 281 00:26:07,282 --> 00:26:11,982 元長州の人間で 山県とは 古い友人ですたい。 282 00:26:15,624 --> 00:26:21,296 <陸軍大輔だった山県有朋が 軍費65万円➡ 283 00:26:21,296 --> 00:26:27,169 今の貨幣価値で 100億円を大きく超える 金を無断で貸し付け➡ 284 00:26:27,169 --> 00:26:32,574 その見返りを受け取っていたのです> 285 00:26:32,574 --> 00:26:38,914 確か おいたち留守ば預かる政府に 勝手は許されておらんですたいね? 286 00:26:38,914 --> 00:26:44,252 ほんなら 今度のことは どうされるおつもりですろう? 287 00:26:44,252 --> 00:26:48,123 斬って捨てればよか! 半次郎! 288 00:26:48,123 --> 00:26:53,423 刀を下ろせ。 じゃっどん! 刀を… 下ろせ。 289 00:27:01,803 --> 00:27:07,103 後藤さぁ すぐに皆を集めて下され。 290 00:27:11,947 --> 00:27:15,283 (後藤)長州の連中は 民の納めた税を無駄にして➡ 291 00:27:15,283 --> 00:27:21,156 私腹を肥やすことしか考えちゃあせん! (江藤)西郷参議 まさか この期に及んで➡ 292 00:27:21,156 --> 00:27:25,627 人事ば動かすことはできん… などとは 言わっされんでしょうな? 293 00:27:25,627 --> 00:27:29,297 (大隈)山県大輔に 変わりなく陸軍ば預けておくなど➡ 294 00:27:29,297 --> 00:27:32,597 だ~いも納得しまっせんばい。 295 00:27:34,136 --> 00:27:39,107 そがんこっでは ますます政府の中で 腐敗が広がるばかりじゃなかですか! 296 00:27:39,107 --> 00:27:42,844 そんとおりたい! 長州の井上大蔵大輔も➡ 297 00:27:42,844 --> 00:27:46,581 所詮は おんなじ穴のむじな。 (井上)何じゃと! 298 00:27:46,581 --> 00:27:48,917 もう よかでごわんそ! 299 00:27:48,917 --> 00:27:51,820 つまらん言い争いは やめもんそ。 300 00:27:51,820 --> 00:27:56,792 (三条)ほな 西郷参議 どないする気か➡ 301 00:27:56,792 --> 00:28:01,930 みんなに はっきり言うとくれやす。 302 00:28:01,930 --> 00:28:04,930 はい…。 303 00:28:07,269 --> 00:28:14,269 山県さぁ 陸軍大輔のお役目を 返上して頂きもす。 304 00:28:16,945 --> 00:28:19,245 (山県)はっ…。 305 00:28:28,557 --> 00:28:31,092 こいでよかな? 306 00:28:31,092 --> 00:28:33,395 ええ。 307 00:28:33,395 --> 00:28:50,812 ♬~ 308 00:28:50,812 --> 00:28:54,583 <更に 隆盛の前には➡ 309 00:28:54,583 --> 00:29:00,255 国の根幹を揺るがしかねない懸案が 待ち受けていました> 310 00:29:00,255 --> 00:29:03,925 ≪西郷参議 お連れいたしました。 おお。 311 00:29:03,925 --> 00:29:09,264 ああ~ 俊斎どん。 おはんの顔を見ると ほっとするのう。 312 00:29:09,264 --> 00:29:11,600 どげんな? 鹿児島は。 313 00:29:11,600 --> 00:29:14,936 鹿児島じゃなか…➡ 314 00:29:14,936 --> 00:29:17,839 薩摩じゃ。 315 00:29:17,839 --> 00:29:23,945 おいは 薩摩の国父様の使いとして来た。 ああ 分かっちょっ。 316 00:29:23,945 --> 00:29:36,892 ♬~ 317 00:29:36,892 --> 00:29:41,763 <久光からの書状には 廃藩置県によって➡ 318 00:29:41,763 --> 00:29:47,235 薩摩の人々の不満が高まっていると 書かれておりました> 319 00:29:47,235 --> 00:29:52,107 どうじゃ? ああ? 皆 かつてのように➡ 320 00:29:52,107 --> 00:29:56,578 わしら 島津に こん薩摩を治めてほしかち 訴えちょっどが!➡ 321 00:29:56,578 --> 00:30:01,249 こん国父に 県令になってほしかち 願っちょっどが~! 322 00:30:01,249 --> 00:30:04,586 <県令とは 廃藩置県のあと➡ 323 00:30:04,586 --> 00:30:09,257 政府が派遣した 各県の長官のことです> 324 00:30:09,257 --> 00:30:13,128 国父様を県令にするこつはできん。 325 00:30:13,128 --> 00:30:15,931 ないごてじゃ!? 326 00:30:15,931 --> 00:30:20,268 今の薩摩を治めらるっとは 国父様より ほかにおらん。 327 00:30:20,268 --> 00:30:24,606 国父様を県令にすれば 日本中で 我も我もと➡ 328 00:30:24,606 --> 00:30:28,906 かつての藩主たちが 勢いを盛り返すに違いなか。 329 00:30:31,947 --> 00:30:34,282 (ため息) 330 00:30:34,282 --> 00:30:38,153 そいの ないがいかんとじゃ? 331 00:30:38,153 --> 00:30:44,926 今の 欲にまみれた政府より そん方が よっぽどましじゃ。 332 00:30:44,926 --> 00:30:48,830 おいたちは 新しか国をつくったとじゃ! 333 00:30:48,830 --> 00:30:51,830 もう後戻りはできん。 334 00:30:57,973 --> 00:31:01,843 じゃっどん おはんの言うとおり➡ 335 00:31:01,843 --> 00:31:07,649 苦しみ怒っちょっ民を安んずるのが おいたちの役目じゃ。 336 00:31:07,649 --> 00:31:14,990 おいはな 俊斎どん 天子様御自ら日本中に行幸頂き➡ 337 00:31:14,990 --> 00:31:18,860 民の暮らしを 直接ご覧頂こうち考えちょっ。 338 00:31:18,860 --> 00:31:22,330 なんち…! 339 00:31:22,330 --> 00:31:29,671 そいは つまり… 天子様が薩摩に おいであそばされるっちゅうこっか!? 340 00:31:29,671 --> 00:31:34,943 そうじゃ。 出発は 五月の吉日。 341 00:31:34,943 --> 00:31:39,280 おいも 天子様にお供し奉る所存じゃ。 342 00:31:39,280 --> 00:31:46,280 そん折には 国父様へのお目通りを 願い申し上ぐっで。 のう? 343 00:31:50,892 --> 00:31:56,831 <父 隆盛が 天子様と共に帰郷する という知らせが届き➡ 344 00:31:56,831 --> 00:32:01,302 西郷家は 騒然としていました> 345 00:32:01,302 --> 00:32:05,640 (琴)こいまで 兄さぁが戻られるたんびに 驚かされてきたど➡ 346 00:32:05,640 --> 00:32:08,543 今度のことは 何ち言うてよかか もう…。 347 00:32:08,543 --> 00:32:12,514 (園)まさか 天子様のお供で お戻りになられるとは…。 348 00:32:12,514 --> 00:32:17,986 雪篷さぁ 今日は 珍しく お酒を召し上がらんとですねえ。 349 00:32:17,986 --> 00:32:23,658 天子様を拝し奉る日までは 酒を断つ! 350 00:32:23,658 --> 00:32:27,328 身を慎まねば 罰が当たる! 351 00:32:27,328 --> 00:32:32,934 畏れ多か 私は目も上げられんとじゃ なかろうかい。 ほんのこて…。 352 00:32:32,934 --> 00:32:37,806 <そして 私の異国への留学問題にも➡ 353 00:32:37,806 --> 00:32:42,944 答えを出さなければならない日が 近づいていました> 354 00:32:42,944 --> 00:33:00,495 ♬~ 355 00:33:00,495 --> 00:33:03,965 <明治5年5月。➡ 356 00:33:03,965 --> 00:33:10,839 天子様は 山口 長崎 熊本などの 西国を巡幸なさいました。➡ 357 00:33:10,839 --> 00:33:18,513 新国家の元首として 多くの臣民と 触れ合うことを目的とされたのです> 358 00:33:18,513 --> 00:33:22,213 出御である。 359 00:33:35,263 --> 00:33:39,263 一同 面を上げよ。 360 00:33:45,607 --> 00:33:52,280 <じかに 天子様のお姿に接した人々は 驚きました。➡ 361 00:33:52,280 --> 00:33:54,949 なんと 天子様は…➡ 362 00:33:54,949 --> 00:33:57,852 洋服姿だったのです> 363 00:33:57,852 --> 00:34:00,852 な… ないごて…。 国父様。 364 00:34:03,291 --> 00:34:07,962 「方今 宇内列國開化の時に際し➡ 365 00:34:07,962 --> 00:34:11,633 我國の舊制を更革して➡ 366 00:34:11,633 --> 00:34:15,303 列國と竝馳せんと欲す。➡ 367 00:34:15,303 --> 00:34:18,973 汝等能く斯意を體し➡ 368 00:34:18,973 --> 00:34:22,973 朕が期望する所に副へよ」。 369 00:34:37,458 --> 00:34:39,758 国父様。 370 00:34:41,596 --> 00:34:45,466 海江田。 はっ。 371 00:34:45,466 --> 00:34:53,208 まさか こん目で 天子様のご尊顔を拝せるとはのう。 372 00:34:53,208 --> 00:34:58,146 はい。 何でも 道中 民草にも➡ 373 00:34:58,146 --> 00:35:02,446 そん玉体を お見せあそばされたとか。 う~ん。 374 00:35:07,822 --> 00:35:11,593 畏れながら 国父様…。 分かっちょっ。 375 00:35:11,593 --> 00:35:14,495 ついてけ! 376 00:35:14,495 --> 00:35:23,195 ♬~ 377 00:35:24,973 --> 00:35:32,780 西郷 お前には 言いたかこつが山ほどある。 378 00:35:32,780 --> 00:35:35,780 じゃが…。 379 00:35:37,919 --> 00:35:41,219 じゃが 一つだけ聞く。 380 00:35:43,791 --> 00:35:49,931 こいが… お前が➡ 381 00:35:49,931 --> 00:35:55,270 我が兄 斉彬と共につくりたかった➡ 382 00:35:55,270 --> 00:35:58,970 新しか国か? 383 00:36:01,609 --> 00:36:08,909 兄上が 今の日本をご覧になったら どげん思わるっか…。 384 00:36:23,631 --> 00:36:26,534 国父様。 385 00:36:26,534 --> 00:36:30,505 我らには➡ 386 00:36:30,505 --> 00:36:36,210 思い描いた新しか国があいもした。 387 00:36:36,210 --> 00:36:41,582 そいを実現せんがため➡ 388 00:36:41,582 --> 00:36:45,453 時に国父様を欺き➡ 389 00:36:45,453 --> 00:36:49,753 お心に沿わぬこつもいたしもした。 390 00:36:56,597 --> 00:37:01,269 じゃっどん 今は…➡ 391 00:37:01,269 --> 00:37:07,942 亡き殿と目指したところとは かけ離れちょいもす。 392 00:37:07,942 --> 00:37:14,242 政府の腐敗一つ とどめるこつもできん。 393 00:37:16,951 --> 00:37:21,823 おいは 蹴り飛ばされるに違いなか。 394 00:37:21,823 --> 00:37:28,296 こんままでは 国父様にも 命を散らしていった者たちにも➡ 395 00:37:28,296 --> 00:37:33,296 徳川の方々にも 顔向けできもはん。 396 00:37:35,570 --> 00:37:38,570 こんやっせんぼ! 397 00:37:40,241 --> 00:37:43,144 やり抜け! 398 00:37:43,144 --> 00:37:47,115 最後まで やり抜くんじゃ! 399 00:37:47,115 --> 00:37:58,593 ♬~ 400 00:37:58,593 --> 00:38:02,930 やって… やって! 401 00:38:02,930 --> 00:38:08,230 そいでも倒れた時は…。 402 00:38:10,805 --> 00:38:14,805 こん薩摩に帰ってこい! 403 00:38:17,478 --> 00:38:23,951 あとは 若い者に任せればよか。 404 00:38:23,951 --> 00:38:27,251 国父様…。 405 00:38:28,823 --> 00:38:31,123 西郷。 406 00:38:33,227 --> 00:38:37,565 新しか国っちゅうとは➡ 407 00:38:37,565 --> 00:38:43,905 こいからの若い者のためにあっとじゃ。 408 00:38:43,905 --> 00:39:01,923 ♬~ 409 00:39:01,923 --> 00:39:10,264 お言葉 あいがたく頂戴いたしもした。 410 00:39:10,264 --> 00:39:13,167 下がれ。 411 00:39:13,167 --> 00:39:23,611 ♬~ 412 00:39:23,611 --> 00:39:26,611 いや 待て。 413 00:39:28,282 --> 00:39:33,121 天子様のお召し物 あいは いか~ん! 414 00:39:33,121 --> 00:39:37,558 いかん! すぐに考え直せ。 415 00:39:37,558 --> 00:39:47,568 ♬~ 416 00:39:47,568 --> 00:39:49,904 はっ。 417 00:39:49,904 --> 00:40:03,451 ♬~ 418 00:40:03,451 --> 00:40:08,923 お帰りやったもんせ。 糸。 みんな 変わりはなかか? 419 00:40:08,923 --> 00:40:11,259 はい。 420 00:40:11,259 --> 00:40:15,930 旦那さぁ 休んでくいやんせ。 421 00:40:15,930 --> 00:40:20,230 夕げの支度をしもんで。 ああ…。 422 00:40:21,802 --> 00:40:26,274 父上 お帰りやったもんせ。 423 00:40:26,274 --> 00:40:30,274 菊次郎 背が伸びたのう。 424 00:40:37,285 --> 00:40:42,957 父上 母上 お願いがあいもす。 425 00:40:42,957 --> 00:40:45,860 何じゃ? 426 00:40:45,860 --> 00:40:50,160 おいも 異国で学びとうございもす。 427 00:40:54,569 --> 00:41:00,975 そいは 自分で よう考えて決めたことですね? 428 00:41:00,975 --> 00:41:04,845 考えても考えても…➡ 429 00:41:04,845 --> 00:41:09,317 そいでも覚悟は決まらんかったです。 430 00:41:09,317 --> 00:41:17,191 じゃっどん 今日 天子様のお姿を拝して 心が決まりもした。 431 00:41:17,191 --> 00:41:20,661 天子様を…。 432 00:41:20,661 --> 00:41:26,534 天子様のお姿は きらっきらしく 心が震えもした。 433 00:41:26,534 --> 00:41:38,145 ♬~ 434 00:41:38,145 --> 00:41:42,917 よう言うた 菊次郎。 435 00:41:42,917 --> 00:41:45,286 行ってけ。 436 00:41:45,286 --> 00:41:50,986 父上 母上 あいがとございもす。 437 00:41:53,961 --> 00:41:57,661 気張れよ。 はい! 438 00:42:06,307 --> 00:42:11,007 愛加那さぁの気持ちが よう分かいもした。 439 00:42:13,648 --> 00:42:19,987 子を手放すっちゅうことが どんなにさみしく 苦しいことか。 440 00:42:19,987 --> 00:42:25,860 じゃっどん 菊次郎さぁが決めたことなら➡ 441 00:42:25,860 --> 00:42:31,332 しっかい後押ししてやりたかち そげん思いもす。 442 00:42:31,332 --> 00:42:35,332 あいがとな 糸。 443 00:42:42,943 --> 00:42:47,615 おいも もう一つ気張らんにゃいかんのう。 444 00:42:47,615 --> 00:42:51,915 おはんや菊次郎に負けておられん。 はい。 445 00:42:56,290 --> 00:43:00,628 国父様 菊次郎には➡ 446 00:43:00,628 --> 00:43:06,500 天子様のお姿は そげなふうに見えたとでございもす。 447 00:43:06,500 --> 00:43:11,806 <今宵は ここらでよかろかい> 448 00:43:11,806 --> 00:43:15,643 やらねばならんこつは 山積みでごわす。 449 00:43:15,643 --> 00:43:19,814 船頭が多すぎる 政にならん! じゃったら こいは ないのための政府か! 450 00:43:19,814 --> 00:43:23,317 (岩倉)西郷と大久保に 何かあったんか? 盟約を反故にすっとか? 451 00:43:23,317 --> 00:43:26,220 ほんのこっでございますか? 欲に目をくらませたせいじゃないんか? 452 00:43:26,220 --> 00:43:28,489 どげんすっとな! 何じゃち!? 453 00:43:28,489 --> 00:43:31,689 そいに逆らう者は 取り除けばよか。 454 00:43:33,928 --> 00:43:39,800 幕末から明治にかけ 横浜は 大きく様変わりしました。 455 00:43:39,800 --> 00:43:42,937 小さな漁村だった横浜は➡ 456 00:43:42,937 --> 00:43:47,937 開港により外国との交易場として 発展しました。 457 00:43:51,278 --> 00:43:55,616 外国人居留地への関門があった吉田橋。 458 00:43:55,616 --> 00:43:58,953 明治に入ると関門は廃止され➡ 459 00:43:58,953 --> 00:44:03,653 多くの人々が 自由に往来するようになりました。 460 00:44:07,962 --> 00:44:13,300 横浜港の開港に合わせて 台場もつくられました。 461 00:44:13,300 --> 00:44:16,637 神奈川台場は 西洋式の台場で➡ 462 00:44:16,637 --> 00:44:19,937 勝 海舟が 設計したものです。 463 00:44:22,510 --> 00:44:25,980 今は 埋め立て地となった その地に➡ 464 00:44:25,980 --> 00:44:29,316 台座の一部を見ることができます。 465 00:44:29,316 --> 00:44:35,316 時代とともに 祝砲や礼砲を撃つだけの 施設となりました。 466 00:44:36,924 --> 00:44:44,265 岩倉使節団が出航した際も 祝砲が撃たれたと記録されています。 467 00:44:44,265 --> 00:44:47,601 この横浜から欧米へ渡った使節団と➡ 468 00:44:47,601 --> 00:44:54,601 留守を任された西郷たちとの間に やがて大きな溝が生まれるのです。 469 00:45:38,619 --> 00:45:42,619 <9月 京都の撮影スタジオ> 470 00:45:52,166 --> 00:45:54,168 (ベル) 471 00:45:54,168 --> 00:45:56,971 本番 よ~い スタート! 472 00:45:56,971 --> 00:46:01,671 <「立花登青春手控え3」の 撮影現場です>