1 00:00:33,544 --> 00:00:37,482 (犬の鳴き声) (糸)旦那さぁのお帰りです。 2 00:00:37,482 --> 00:00:40,952 (隆盛)いまじゃった。 <明治6年11月。➡ 3 00:00:40,952 --> 00:00:45,823 東京から鹿児島に戻った隆盛は 畑仕事をしたり➡ 4 00:00:45,823 --> 00:00:51,963 時には 犬と狩りに行ったりと 静かな毎日を過ごしていました> 5 00:00:51,963 --> 00:00:54,866 あいがとさげもす。 (寅太郎)うまそうじゃ。 6 00:00:54,866 --> 00:00:58,302 どこまで行ったとですか? 吉野の方までじゃ。 7 00:00:58,302 --> 00:01:01,205 へえ~。 どうじゃ 手習いは はかどっちょっか? 8 00:01:01,205 --> 00:01:04,505 旦那さぁ 昼げの支度が…。 9 00:01:11,315 --> 00:01:15,615 (雪篷)今は ないを言うても 聞こえんようじゃ。 10 00:01:18,656 --> 00:01:23,327 旦那さぁは 浮世のしがらみから抜け出して➡ 11 00:01:23,327 --> 00:01:26,664 身も心も軽くなられたとですね。 12 00:01:26,664 --> 00:01:30,001 おはん あいが読めるのか? 13 00:01:30,001 --> 00:01:34,272 へ? まさか! ああ…。 14 00:01:34,272 --> 00:01:38,609 <「都で名利を求めたために➡ 15 00:01:38,609 --> 00:01:41,946 このすがすがしい ふるさとの松風の音を➡ 16 00:01:41,946 --> 00:01:45,616 3年も聞くことができなかった」という➡ 17 00:01:45,616 --> 00:01:48,519 隆盛の心の歌でした> 18 00:01:48,519 --> 00:01:51,289 ≪先生! ≪西郷先生。 19 00:01:51,289 --> 00:01:55,159 ≪西郷先生! 何じゃ 何じゃ? 先生! 20 00:01:55,159 --> 00:01:57,962 (熊吉)若さぁ 皆さぁが。 21 00:01:57,962 --> 00:02:02,633 おお 半次郎。 篠原に晋どんまで どげんした? 22 00:02:02,633 --> 00:02:07,305 (桐野)西郷先生 おいたちも お役目を捨てて➡ 23 00:02:07,305 --> 00:02:09,974 薩摩に戻ってまいりもした。 何じゃち…。 24 00:02:09,974 --> 00:02:13,644 (別府)ここにおる者だけじゃあいもはん。 先生に続けとばかりに➡ 25 00:02:13,644 --> 00:02:17,982 陸軍将校や近衛兵から 薩摩の連中が続々と! 26 00:02:17,982 --> 00:02:21,652 (篠原国幹)そいもこいも 皆 西郷先生を慕ってのことでごわす。 27 00:02:21,652 --> 00:02:24,555 なんと… まあ。 28 00:02:24,555 --> 00:02:27,525 そこまで若さぁを慕って…。 29 00:02:27,525 --> 00:02:30,995 (小兵衛)兄さぁ! 小兵衛さぁまで。 30 00:02:30,995 --> 00:02:35,600 (小兵衛)従道兄さぁに とにかく連れ戻せち言われて➡ 31 00:02:35,600 --> 00:02:39,300 結局 ここまで追ってきてしもた。 32 00:02:40,938 --> 00:02:46,611 官もいらず 名もいらず こいが薩摩隼人の心意気でごわす。 33 00:02:46,611 --> 00:02:48,911 (一同)はい! 34 00:02:55,953 --> 00:03:42,466 ♬~ 35 00:03:42,466 --> 00:03:51,942 ♬~ 36 00:03:51,942 --> 00:04:06,757 ♬~ 37 00:04:06,757 --> 00:04:23,140 ♬~ 38 00:04:23,140 --> 00:05:21,766 ♬~ 39 00:05:21,766 --> 00:05:37,281 ♬~ 40 00:05:37,281 --> 00:05:42,781 ♬~ 41 00:05:49,827 --> 00:05:53,597 おいは言うたはずじゃ。 42 00:05:53,597 --> 00:05:57,268 半次郎も篠原も陸軍少将。 43 00:05:57,268 --> 00:06:03,140 おはんらは 今や 一人一人が 明治政府の重か役目を背負う身じゃ。 44 00:06:03,140 --> 00:06:07,611 今の政府のために働くこつはできもはん。 45 00:06:07,611 --> 00:06:10,281 先生のおそばにおりもす! 頼み上げもす! 46 00:06:10,281 --> 00:06:12,616 お願いしもす! 先生! 先生! 47 00:06:12,616 --> 00:06:17,288 許さん! 今からでもよか 東京に戻れ。 48 00:06:17,288 --> 00:06:22,626 聞いてくいやんせ 先生。 おいたちは 先生の後を追うためだけに➡ 49 00:06:22,626 --> 00:06:25,529 戻ってきたとじゃあいもはん。 50 00:06:25,529 --> 00:06:31,902 おいたちは 先生にこそ 東京に戻ってほしかとでございもす。 51 00:06:31,902 --> 00:06:36,574 (篠原)政府を正さねばないもはん。 (辺見十郎太)そんとおりでごわす。 52 00:06:36,574 --> 00:06:43,247 (別府)もとはと言えば おいたちは皆 先生に取り立てて頂いたとでございもす。 53 00:06:43,247 --> 00:06:47,117 (篠原)じゃっどん そん先生を 大久保は だまし討ちにして追い出した! 54 00:06:47,117 --> 00:06:50,120 先生は おいたちに そん大久保の下で働けち➡ 55 00:06:50,120 --> 00:06:52,256 申さるっとでございもすか? おお! 56 00:06:52,256 --> 00:06:56,927 そげな政府は また腐敗するに決まっちょいもす。 57 00:06:56,927 --> 00:07:00,598 先生 東京に戻ってくいやんせ。 58 00:07:00,598 --> 00:07:03,934 (一同)先生! 先生! こんとおりでごわす! 59 00:07:03,934 --> 00:07:06,604 おはんら! 60 00:07:06,604 --> 00:07:09,604 帰ってくいやい。 61 00:07:11,275 --> 00:07:14,612 二度と ここへは来んな。 62 00:07:14,612 --> 00:07:18,949 <しかし 隆盛の思惑とは裏腹に…> 63 00:07:18,949 --> 00:07:22,286 いかん。 いかん いかん いかん いかん… いかん! 64 00:07:22,286 --> 00:07:25,189 みんな 吉之助の後を追って 薩摩に帰ってきちょっ。 65 00:07:25,189 --> 00:07:28,158 いかん いか~ん! (笑い声) 66 00:07:28,158 --> 00:07:31,896 (海江田)なんとも愉快じゃ。 67 00:07:31,896 --> 00:07:35,566 一蔵の慌てちょっ顔が目に浮かぶのう。 68 00:07:35,566 --> 00:07:39,236 ないが愉快じゃ。 陸軍 近衛兵の次は➡ 69 00:07:39,236 --> 00:07:42,907 警保寮の連中が 政府を辞めて帰ってきたとじゃ。 70 00:07:42,907 --> 00:07:46,243 そん数… よう聞けよ。 300じゃ! 71 00:07:46,243 --> 00:07:50,114 <警保寮とは 今でいう警察のことです> 72 00:07:50,114 --> 00:07:52,917 これまで戻ってきた連中が 300。 73 00:07:52,917 --> 00:07:58,255 合わせて600もの薩摩士族が 一気に職を失ったっちゅうこっじゃ! 74 00:07:58,255 --> 00:08:01,158 鹿児島には ろくな食いぶちもなか。 75 00:08:01,158 --> 00:08:05,129 しかもじゃ そん600人は➡ 76 00:08:05,129 --> 00:08:08,899 実戦を重ねた精兵じゃ。 77 00:08:08,899 --> 00:08:14,605 もし そん連中が日を追うごとに くさり➡ 78 00:08:14,605 --> 00:08:20,277 政府への不満を暴発させたら のう 俊斎…➡ 79 00:08:20,277 --> 00:08:23,614 どげなこつになっか。 80 00:08:23,614 --> 00:08:26,283 <大山の懸念どおり➡ 81 00:08:26,283 --> 00:08:30,955 西郷を追って鹿児島に戻ってきた 士族たちの数は増え続け➡ 82 00:08:30,955 --> 00:08:35,255 町には不穏な空気が満ち満ちていました> 83 00:08:38,562 --> 00:08:42,232 (犬の鳴き声) 84 00:08:42,232 --> 00:08:46,232 ま~た懲りずに来おった。 御免やったもんせ! 85 00:08:48,906 --> 00:08:51,575 失礼いたしもす。 86 00:08:51,575 --> 00:08:54,244 西郷先生は? 87 00:08:54,244 --> 00:08:58,582 申し訳なかどん 今日も兄さぁは おいもはん。 88 00:08:58,582 --> 00:09:01,251 (熊吉)朝早くに出ていかれもした。 89 00:09:01,251 --> 00:09:03,921 (別府)今日は どこへ 行かれちょっとじゃ? (熊吉)さあ? 90 00:09:03,921 --> 00:09:10,260 さあち…。 小兵衛 とぼけちょらんで教えてくいやい。➡ 91 00:09:10,260 --> 00:09:16,600 西郷先生を頼りにしちょっとは ここにおる者だけじゃなか。 92 00:09:16,600 --> 00:09:19,600 おやっとさあです。 93 00:09:21,472 --> 00:09:27,945 ほんのこて 旦那さぁの行き先は 私たちにも よう分かいもはん。 94 00:09:27,945 --> 00:09:30,645 お引き取りを。 95 00:09:32,216 --> 00:09:39,089 じゃっどん 薩摩へ戻ってくる者は 日に日に増え続けちょいもす。 96 00:09:39,089 --> 00:09:47,389 西郷先生が立ち上がらん限り いずれ必ず とんでもなかこっが起きもす。 97 00:09:51,902 --> 00:09:55,239 逃げんでくいやんせ。 98 00:09:55,239 --> 00:10:00,239 西郷先生に そうお伝え下され。 99 00:10:02,913 --> 00:10:06,213 勝手なこつを言わんでくいやい。 100 00:10:08,252 --> 00:10:13,924 私には 政のことは よう分かいもはん。 101 00:10:13,924 --> 00:10:20,597 じゃっどん 皆さぁを見ちょっと 腹が立って しかたがなか! 102 00:10:20,597 --> 00:10:22,533 糸さぁ。 103 00:10:22,533 --> 00:10:27,271 旦那さぁは こいまで 新しか国をつくるために➡ 104 00:10:27,271 --> 00:10:30,174 脇目も振らず走ってこられもした。 105 00:10:30,174 --> 00:10:34,144 そいだけは 私にも よう分かいもす。 106 00:10:34,144 --> 00:10:38,615 そいを ずっと近くで見てこられた 皆さぁが➡ 107 00:10:38,615 --> 00:10:42,915 今度は自分で走る番じゃなかとですか! 108 00:10:49,626 --> 00:10:54,326 どうか お引き取りを。 109 00:11:03,173 --> 00:11:05,642 桐野。 110 00:11:05,642 --> 00:11:17,642 ♬~ 111 00:11:20,657 --> 00:11:25,529 <この日 洋行帰りの村田新八と川路利良が➡ 112 00:11:25,529 --> 00:11:31,301 新たに設立された内務省を訪れました> 113 00:11:31,301 --> 00:11:35,939 (新八)薩摩の見知った顔が ほとんど おらんようになったのう。 114 00:11:35,939 --> 00:11:38,842 (川路)いかにも。 (従道)みんな おいの説得を聞かず➡ 115 00:11:38,842 --> 00:11:41,812 政府のお偉方も引き止めたが そいも振り切るように➡ 116 00:11:41,812 --> 00:11:46,583 兄さぁを追っていってしもた。 (川路)無理もなか。 117 00:11:46,583 --> 00:11:50,287 (新八)信吾は よかったとな? ここに残って。 118 00:11:50,287 --> 00:11:56,587 まさか お二人まで 薩摩に帰るなんち言わんでしょうね? 119 00:12:00,297 --> 00:12:05,997 せっかく欧米で学んでこられたことを 無駄にせんでくいやんせ。 120 00:12:14,645 --> 00:12:17,314 西郷従道です。 121 00:12:17,314 --> 00:12:21,185 (大久保)入れ。 失礼いたしもす。 122 00:12:21,185 --> 00:12:25,189 <参議兼内務卿となった大久保は➡ 123 00:12:25,189 --> 00:12:28,926 治安維持や殖産興業を所管し➡ 124 00:12:28,926 --> 00:12:35,265 強大な権力を握る 内務省の頂点に君臨していました> 125 00:12:35,265 --> 00:12:38,735 (英語) 126 00:12:38,735 --> 00:12:43,235 では また明日。 (一同)はっ。 127 00:12:49,279 --> 00:12:54,279 こっちから呼び立てたのに 待たせて すまんかったな。 128 00:13:00,624 --> 00:13:06,924 さて 要件だけ単刀直入に申す。 129 00:13:08,966 --> 00:13:14,966 2人には おいの手助けをしてもらいたか。 130 00:13:16,640 --> 00:13:20,310 既に聞き及んでいるち思うが➡ 131 00:13:20,310 --> 00:13:24,982 吉之助さぁの後を追って 多くの者たちが薩摩に帰ってしもた。 132 00:13:24,982 --> 00:13:27,885 陸軍からも警保寮からも…。 133 00:13:27,885 --> 00:13:32,589 陸軍の立て直しは 長州の山県が急ぎ行っちょいもす。 134 00:13:32,589 --> 00:13:36,260 つまり警保寮の立て直しを おいたちに? 135 00:13:36,260 --> 00:13:40,931 とりわけ西国各地では 士族の不満が ますます高まっちょっ。 136 00:13:40,931 --> 00:13:44,801 政府として そげな連中を厳しく抑え込み➡ 137 00:13:44,801 --> 00:13:48,501 禍根を断たねばならん。 138 00:13:50,607 --> 00:13:56,480 2人とも… よかな? 139 00:13:56,480 --> 00:14:01,952 そいは 命令でごわすか? 140 00:14:01,952 --> 00:14:07,824 そんとおりじゃ。 腹をくくれ 新八。 おいに ついてこい。 141 00:14:07,824 --> 00:14:12,596 んにゃ… そん前に聞きたかこっが。 うん? 142 00:14:12,596 --> 00:14:19,296 吉之助さぁは ないごて政府を去ったとでごわすか? 143 00:14:24,207 --> 00:14:27,978 (新八)吉之助さぁが自分で作った政府を➡ 144 00:14:27,978 --> 00:14:31,678 自ら去る理由が おいには分かいもはん。 145 00:14:34,785 --> 00:14:37,788 自分の役目は終わった。 146 00:14:37,788 --> 00:14:41,525 そう言うて 薩摩に帰った。 理由は そいだけじゃ。 147 00:14:41,525 --> 00:14:46,825 そいだけち…。 ほんのこっでごわすか? 一蔵さぁ。 148 00:14:51,201 --> 00:14:55,605 大久保卿。 手短に。 149 00:14:55,605 --> 00:15:02,279 (川路)おいを お取り立て下さったのも 今 おいが ここにおるのも➡ 150 00:15:02,279 --> 00:15:06,979 ひとえに西郷先生のおかげでございもす。 151 00:15:13,890 --> 00:15:19,629 分かった。 2人とも もうよか。 152 00:15:19,629 --> 00:15:21,965 しかし…➡ 153 00:15:21,965 --> 00:15:27,838 国家安寧のためには 一日として休むことは許されもはん。 154 00:15:27,838 --> 00:15:32,576 こん川路利良 私情は捨て➡ 155 00:15:32,576 --> 00:15:37,276 あくまで警察に献身いたしとう存じもす。 156 00:15:42,586 --> 00:15:46,256 失礼いたします! 大久保卿 大変でございます! 157 00:15:46,256 --> 00:15:50,594 岩倉様が 何者かに襲われたとの 知らせが! 何だと!? 158 00:15:50,594 --> 00:15:55,465 赤坂からの帰り道を 数人の刺客が待ち伏せていたと。➡ 159 00:15:55,465 --> 00:15:58,165 こちらへ。 160 00:16:02,205 --> 00:16:06,610 道を空けんか! (うめき声) 161 00:16:06,610 --> 00:16:08,945 岩倉様! 162 00:16:08,945 --> 00:16:11,848 御無事でしたか!? (岩倉)あ~っ 怖かった! 163 00:16:11,848 --> 00:16:17,287 大久保 怖かった! 土佐なまりのやつらに襲われた。 はっ。 164 00:16:17,287 --> 00:16:23,627 まろを襲ったやつらのや… これや! 頼む! 頼む~!➡ 165 00:16:23,627 --> 00:16:27,627 ああ~っ! 166 00:16:29,299 --> 00:16:32,569 <そして その3日後> 167 00:16:32,569 --> 00:16:37,441 (大木)大久保卿 岩倉様のお命ば狙うたんは➡ 168 00:16:37,441 --> 00:16:42,141 やはり 土佐藩士やった。 169 00:16:44,181 --> 00:16:48,919 (大隈)朝鮮使節の一件で 板垣さんたちば追い出した➡ 170 00:16:48,919 --> 00:16:52,255 岩倉様への意趣返しっちゅう ところですか。 171 00:16:52,255 --> 00:16:54,925 (三条)まあ 何はともあれ➡ 172 00:16:54,925 --> 00:16:59,262 これで岩倉はんも 枕を高うして寝られるわ。 173 00:16:59,262 --> 00:17:03,600 (木戸)まだ油断はできません。 174 00:17:03,600 --> 00:17:08,271 これを機に 反乱の火の手が一気に燃え広がる…➡ 175 00:17:08,271 --> 00:17:11,942 そねなことも大いに考えられます。 176 00:17:11,942 --> 00:17:14,845 (伊藤) 佐賀でも 既に江藤さんを担ぎ出し➡ 177 00:17:14,845 --> 00:17:19,282 政府に抵抗しようと もくろんどる一党が おるとか…。 178 00:17:19,282 --> 00:17:21,618 (三条)江藤が!? それは ほんまか? 179 00:17:21,618 --> 00:17:25,489 佐賀よりも警戒すべきは…➡ 180 00:17:25,489 --> 00:17:29,489 鹿児島じゃないんか 大久保君。 181 00:17:33,563 --> 00:17:36,466 なんぼ 西郷君といえど➡ 182 00:17:36,466 --> 00:17:41,905 あれほどの薩摩士族を 一人で抑え込むんは 至難の業じゃ。 183 00:17:41,905 --> 00:17:45,775 万に一つ 西郷さんまで立つようなことに なったら…。 184 00:17:45,775 --> 00:17:48,245 心配ご無用。 185 00:17:48,245 --> 00:17:54,945 西郷が立つことは… 断じてない。 186 00:18:12,269 --> 00:18:15,605 <そのころ 当の隆盛は…> 187 00:18:15,605 --> 00:18:19,943 糸が そげなこつをのう。 「皆さぁを見ちょっと➡ 188 00:18:19,943 --> 00:18:25,615 腹が立って しかたがなか!」ちゅうて さすがの半次郎さぁたちも➡ 189 00:18:25,615 --> 00:18:29,486 そいからは すっかり 姿を見せんようにないもした。 190 00:18:29,486 --> 00:18:33,890 こんまま 600人をまとめて 東京へ戻ってくれればよかどん➡ 191 00:18:33,890 --> 00:18:38,228 そいは ちょっ 難しいじゃろのう。 192 00:18:38,228 --> 00:18:43,567 こん熊吉には分かっちょいもす 若さぁ。 うん? 193 00:18:43,567 --> 00:18:49,439 若さぁが ただ何も考えずに 温泉に つかっておられるはずがなか。 194 00:18:49,439 --> 00:18:54,578 半次郎さぁたちのために どげんすればよかか そいを…。 熊吉。 195 00:18:54,578 --> 00:18:56,513 はいな。 196 00:18:56,513 --> 00:19:01,451 いした! ないをすっとですか!? おはんは考え過ぎじゃ。 197 00:19:01,451 --> 00:19:07,591 おいの望みはの 一人の百姓として終わるこっじゃ。 198 00:19:07,591 --> 00:19:10,260 あいた~。 終わる? ああ。 199 00:19:10,260 --> 00:19:13,163 縁起の悪かこつを言わんでくいやんせ。 200 00:19:13,163 --> 00:19:19,603 ほいで もう一つの望みは 一蔵どんがつくる日本を はよ見たか。 201 00:19:19,603 --> 00:19:23,940 はあ。 そいは どげなもんでごわんそ? 202 00:19:23,940 --> 00:19:27,277 うん? 203 00:19:27,277 --> 00:19:29,613 こげなもんじゃ。 いした! 204 00:19:29,613 --> 00:19:35,218 <しかし この時 既に 政府への不満を募らせる士族たちは➡ 205 00:19:35,218 --> 00:19:38,121 暴発寸前の状態でした。➡ 206 00:19:38,121 --> 00:19:43,560 その余波は 鹿児島で大久保の留守を守る 家族にも…> 207 00:19:43,560 --> 00:19:46,463 (大久保よし子) 父上は いつお帰りですか? 208 00:19:46,463 --> 00:19:50,463 (満寿)お正月には戻られるとよかですね。 209 00:19:52,235 --> 00:19:54,571 ≪(足音) 210 00:19:54,571 --> 00:19:58,908 ≪かん賊が~! ≪かん賊 大久保~! 211 00:19:58,908 --> 00:20:02,579 こちらへ! ≪欧米かぶれが! 212 00:20:02,579 --> 00:20:04,514 うっ…。 213 00:20:04,514 --> 00:20:07,450 ≪よかぶっせ! いい気になんなよ! 214 00:20:07,450 --> 00:20:24,834 ♬~ 215 00:20:24,834 --> 00:20:27,604 こいは ひどか…。 216 00:20:27,604 --> 00:20:31,474 すんもはん。 怖くて 家にはおられんで。 217 00:20:31,474 --> 00:20:37,280 こげな愚か者が のさばっちょっとは おいの気配りが足らんかった。 218 00:20:37,280 --> 00:20:41,151 怖がらせて すまんかったな。 いえ…。 219 00:20:41,151 --> 00:20:44,954 遠慮せんで しばらく ここにおればよか。 のう? 220 00:20:44,954 --> 00:20:47,624 私も そう思っちょいもした。 221 00:20:47,624 --> 00:20:51,961 満寿さぁ いつまででもおってくいやんせ。 222 00:20:51,961 --> 00:20:58,635 実は 旦那さぁから 子たちを連れて東京へ来いち➡ 223 00:20:58,635 --> 00:21:02,305 何度も文をもらっちょっとです。 224 00:21:02,305 --> 00:21:09,179 じゃっどん 私は大久保家のお墓を 守らねばならんち断りもした。 225 00:21:09,179 --> 00:21:16,319 そいに あん人には 東京に よかお人もおらるっで…。 226 00:21:16,319 --> 00:21:21,991 そげな所には行きたくなかち ずっと意地を張っちょいもした。 227 00:21:21,991 --> 00:21:25,662 そしたら…➡ 228 00:21:25,662 --> 00:21:29,662 こげなこつになってしもて。 229 00:21:33,470 --> 00:21:38,170 ほんのこて 行ってよかとでしょうか? 230 00:21:39,943 --> 00:21:42,846 <騒然とした世情の中➡ 231 00:21:42,846 --> 00:21:47,546 満寿たちは やがて 東京へと旅立っていきました> 232 00:21:50,954 --> 00:21:53,857 <江藤新平率いる佐賀軍6, 000が➡ 233 00:21:53,857 --> 00:21:59,157 政府軍の守る佐賀城へと 攻撃を仕掛けました。 世に言う…> 234 00:22:03,533 --> 00:22:05,969 聞いたど。 ほんのこっか? 235 00:22:05,969 --> 00:22:10,840 ああ。 とうとう 江藤さぁが立ってしもた。 236 00:22:10,840 --> 00:22:16,146 高知の次は佐賀でごわすか。 まずかこつになってきもした。 237 00:22:16,146 --> 00:22:21,317 薩摩に戻ってきたものの くっされた縄のごと使いみちもなか。➡ 238 00:22:21,317 --> 00:22:23,987 皆 やけになりかけちょっ。 239 00:22:23,987 --> 00:22:28,858 今のままでは 突出し 佐賀へ走る連中も必ず現れる。 240 00:22:28,858 --> 00:22:35,265 そいは いかん! おいたちは 西郷先生に政府へ戻ってもらうために➡ 241 00:22:35,265 --> 00:22:39,936 ここまで追いかけてきたとじゃ。 そいを間違えたら いかん。 おう。 242 00:22:39,936 --> 00:22:41,936 (銃声) 243 00:22:44,274 --> 00:22:50,613 (銃声) 244 00:22:50,613 --> 00:23:00,623 ♬~ 245 00:23:00,623 --> 00:23:02,959 (戸をたたく音) 246 00:23:02,959 --> 00:23:06,629 ≪(戸をたたく音) 247 00:23:06,629 --> 00:23:11,968 ああ 糸… おはんは ここにおれ。 はい。 248 00:23:11,968 --> 00:23:16,668 ≪(戸をたたく音) 249 00:23:18,308 --> 00:23:22,645 (戸をたたく音) だいじゃ? こげな夜中に。 250 00:23:22,645 --> 00:23:26,345 ≪(江藤)西郷さん 江藤ばい。 251 00:23:30,520 --> 00:23:34,591 江藤さぁ。 (江藤)西郷さん。 252 00:23:34,591 --> 00:23:38,261 あ~たば頼って ここまで来たと。 253 00:23:38,261 --> 00:23:40,561 ひとまず中へ。 254 00:23:44,601 --> 00:23:51,474 (江藤)なしてか? 西郷さんが立てば 必ず後藤さんや板垣さんも立つ! 255 00:23:51,474 --> 00:23:56,212 再び おいたちの手に 政府ば取り戻すことがでくっと! 256 00:23:56,212 --> 00:23:59,616 勘違いせんでくいやい。 257 00:23:59,616 --> 00:24:06,316 おいは 政府を取り戻したいとも 潰したいとも思っちょいもはん。 258 00:24:08,291 --> 00:24:11,961 おいが今 考えちょっとは こん鹿児島から➡ 259 00:24:11,961 --> 00:24:15,632 どげんすれば 政府を支えるこっが できるかっちゅうこっじゃ。 260 00:24:15,632 --> 00:24:18,932 政府ば支える? 261 00:24:21,504 --> 00:24:25,308 あ~たば追い出した政府ばい! 262 00:24:25,308 --> 00:24:31,915 江藤さぁ そいは私情じゃ。 263 00:24:31,915 --> 00:24:35,615 戦など言語道断。 264 00:24:42,559 --> 00:24:47,463 西郷隆盛には…➡ 265 00:24:47,463 --> 00:24:50,463 失望した。 266 00:24:52,936 --> 00:25:06,282 ♬~ 267 00:25:06,282 --> 00:25:08,952 (一同)江藤様! 268 00:25:08,952 --> 00:25:11,854 どがんやったですか? どがんやったとですか? 269 00:25:11,854 --> 00:25:14,554 (一同)江藤様! 270 00:25:17,293 --> 00:25:20,293 話にならん。 271 00:25:25,635 --> 00:25:27,971 うわ~! 272 00:25:27,971 --> 00:25:33,242 <この後 江藤は政府軍に捕らえられ➡ 273 00:25:33,242 --> 00:25:38,915 佐賀まで鎮圧に乗り出していた 大久保によって処刑されたのです。➡ 274 00:25:38,915 --> 00:25:45,254 まともな裁判も行われず 斬首 さらし首が申し渡され➡ 275 00:25:45,254 --> 00:25:49,125 即日 執行されたのでした> 276 00:25:49,125 --> 00:25:54,931 (岩倉)大久保 御苦労さんやったな。 277 00:25:54,931 --> 00:25:57,266 いえ。 278 00:25:57,266 --> 00:26:02,605 じゃが さらし首とは…➡ 279 00:26:02,605 --> 00:26:05,942 やり過ぎじゃないんか? 280 00:26:05,942 --> 00:26:11,280 全ては このようなことを 二度と引き起こさぬためです。 281 00:26:11,280 --> 00:26:17,280 江藤さんの最後のお役目でございます。 282 00:26:25,294 --> 00:26:27,630 <そのころ 大久保が➡ 283 00:26:27,630 --> 00:26:31,501 満寿と子どもたちのために建てた 新居では…> 284 00:26:31,501 --> 00:26:34,904 いつも主人が…➡ 285 00:26:34,904 --> 00:26:39,242 まっこて お世話になっちょいもす。 286 00:26:39,242 --> 00:26:43,542 (ゆう)いいえ こちらこそ。 287 00:26:49,585 --> 00:26:52,585 ここでよい。 288 00:27:01,197 --> 00:27:05,497 (ゆう)フフッ。 おゆう… ないごて? 289 00:27:07,136 --> 00:27:14,277 お満寿様と これからのことを いろいろと取り決めさせてもらいました。 290 00:27:14,277 --> 00:27:18,147 これから うちにいらっしゃるんは➡ 291 00:27:18,147 --> 00:27:22,618 1と6のつく日になりましたさかい。 292 00:27:22,618 --> 00:27:25,521 1と6? 293 00:27:25,521 --> 00:27:30,960 へえ。 よろしゅう お頼申します。 294 00:27:30,960 --> 00:27:33,260 ほな。 295 00:27:46,909 --> 00:27:51,581 (2人)う~ん! 利武 よし子 早く脱がしてくれ。 296 00:27:51,581 --> 00:27:55,251 (利武)父上のお靴は かたか。 (笑い声) 297 00:27:55,251 --> 00:27:58,588 おお よし子 大丈夫か? おおっ。 298 00:27:58,588 --> 00:28:02,458 いや~ 相変わらず かわいかのう。 299 00:28:02,458 --> 00:28:05,928 父上。 うん? お髭 痛か。 300 00:28:05,928 --> 00:28:10,266 ハハッ そうか。 悪かったな。 (よし子)あ~ かゆか。 301 00:28:10,266 --> 00:28:28,618 ♬~ 302 00:28:28,618 --> 00:28:32,488 むごい仕打ちじゃな。 303 00:28:32,488 --> 00:28:38,427 さらし首にしただけじゃ飽き足らず 新聞にまで書き立てるとは。 304 00:28:38,427 --> 00:28:43,566 こいを読んだ連中は みんな震え上がっちょっど。 305 00:28:43,566 --> 00:28:47,236 そいが政府の思惑か。 306 00:28:47,236 --> 00:28:52,575 そうじゃろうな。 震え上がるだけじゃなか。 307 00:28:52,575 --> 00:28:57,446 怒りを抑えきれんで 暴れだす者もおるに違いなか。 308 00:28:57,446 --> 00:29:03,219 そんなことになれば 次に江藤殿と同じ目に遭うのは➡ 309 00:29:03,219 --> 00:29:06,219 そん連中じゃ。 310 00:29:09,592 --> 00:29:14,931 さらし首が怖くて 黙っておれるか! (一同)そうじゃ! 311 00:29:14,931 --> 00:29:18,801 (銃声) そいこそ 大久保の思うつぼじゃ! 312 00:29:18,801 --> 00:29:24,607 おいたちが佐賀とは違うところを 政府に見せつけてやっと! 313 00:29:24,607 --> 00:29:27,510 (一同)おお そうじゃ! 314 00:29:27,510 --> 00:29:30,510 (銃声) 315 00:29:36,552 --> 00:29:39,222 うわ~! 316 00:29:39,222 --> 00:29:59,909 ♬~ 317 00:29:59,909 --> 00:30:03,779 ちょ ちょっ… ちょっ待て 吉之助。 318 00:30:03,779 --> 00:30:09,585 いきなり会いに来て何事かち思ったら… はっ 銭を出せち!? 319 00:30:09,585 --> 00:30:13,923 わいは押し込みか! そげんこつ言わんで頼みもんで。 320 00:30:13,923 --> 00:30:18,594 お~ 銭ならあっど。 ほれ 銭のようなハゲじゃがの これ。 321 00:30:18,594 --> 00:30:21,497 ほんのこっじゃ。 わいのせいじゃ! ああ? 322 00:30:21,497 --> 00:30:26,269 町に士族が ごろ~っちあふれて どげんすっとか あれを! 323 00:30:26,269 --> 00:30:30,569 そいを なんとかすっために 頼んじょっとじゃ。 わいは… ん? 324 00:30:33,142 --> 00:30:35,945 今 何ち言うた? 325 00:30:35,945 --> 00:30:40,816 じゃっで どげんすれば あん者たちの暴発を止め➡ 326 00:30:40,816 --> 00:30:46,956 無駄死にさせんで済むか そいが やっと分かったとじゃ。 327 00:30:46,956 --> 00:30:52,628 薩摩に 士族たちの学校をこしらえっとじゃ。 328 00:30:52,628 --> 00:30:59,502 学校? ああ。 年長の士族が 年若の士族たちに教育を施す。 329 00:30:59,502 --> 00:31:04,640 剣術から銃や大砲の撃ち方まで。 330 00:31:04,640 --> 00:31:10,513 兵法だけじゃなか 漢学 洋学 あらゆる学問を教えっとじゃ。 331 00:31:10,513 --> 00:31:16,986 いずれは そん中から 異国へ留学へ行く者も現れるやもしれん。 332 00:31:16,986 --> 00:31:21,324 商いや畑仕事を始めてもよか。 333 00:31:21,324 --> 00:31:27,196 とにかく 今 おいたちも日本も 大きく変わらんにゃいかんとじゃ。 334 00:31:27,196 --> 00:31:31,000 じゃっどなぁ 大山さぁ…➡ 335 00:31:31,000 --> 00:31:34,300 じゃっで こいを。 (笑い声) 336 00:31:36,605 --> 00:31:44,280 ほんのこて そろいもそろって 勝手なこつばっかい言いおって! 337 00:31:44,280 --> 00:31:47,183 そろいもそろってち ないな? 338 00:31:47,183 --> 00:31:50,183 おい もうよか! 出てこい。 339 00:31:52,621 --> 00:31:55,524 新八どんじゃなかか! 340 00:31:55,524 --> 00:31:58,494 (大山)おはんを驚かそうちゅうて 隠れちょった。 341 00:31:58,494 --> 00:32:00,963 吉之助さぁ。 342 00:32:00,963 --> 00:32:03,866 鹿児島で ないをしちょっ? 343 00:32:03,866 --> 00:32:08,304 おいも政府を辞めて帰ってきてしもた。 344 00:32:08,304 --> 00:32:11,640 こんバカたいが! 345 00:32:11,640 --> 00:32:16,512 欧米を見てきた おはんが戻ってきて どげんすっとじゃ!? よう分かっちょっ。 346 00:32:16,512 --> 00:32:19,315 じゃったら ないごてじゃ…! 聞いてくいやい。 347 00:32:19,315 --> 00:32:25,654 座ってくいやい 吉之助さぁ。 おいは エゲレスやフランスを見てきた。 348 00:32:25,654 --> 00:32:28,557 鉄道が走り 工場から 煙が わんわん出ちょった。 349 00:32:28,557 --> 00:32:33,262 そいは一蔵どんからも聞いた。 (新八)じゃっどん 日も当たらんような➡ 350 00:32:33,262 --> 00:32:38,134 暗く大きか建物の隅に こう ネズミのように暮らしちょった。➡ 351 00:32:38,134 --> 00:32:41,937 青白か顔をして だいも笑っちょらん。 352 00:32:41,937 --> 00:32:44,637 ネズミ? 353 00:32:46,275 --> 00:32:50,946 一蔵さぁは そげな国を目指しちょっようじゃが➡ 354 00:32:50,946 --> 00:32:54,617 おいには そん手伝いはできん。 355 00:32:54,617 --> 00:33:00,956 そいなら こん薩摩で 吉之助さぁの作る学校を手伝いたか。 356 00:33:00,956 --> 00:33:07,296 そいが わいの決めた道か? ああ。 357 00:33:07,296 --> 00:33:12,635 出世の道を断たるっど。 そいでも よかとな? 358 00:33:12,635 --> 00:33:20,309 おいや大山さぁが 出世したそうな男に見えもすか? 359 00:33:20,309 --> 00:33:22,978 (ため息) 360 00:33:22,978 --> 00:33:27,316 おはんらとおると いっつもこうじゃ。 361 00:33:27,316 --> 00:33:32,588 そこまで出世したくなかち言うなら そん偉そうな髭 そってやっで。 362 00:33:32,588 --> 00:33:36,888 やめっ やめ… 大山さぁ! ほいなら おいも押さえもんそ。 363 00:33:39,462 --> 00:34:01,462 ♬~(歌声) 364 00:34:03,552 --> 00:34:08,958 おいは 毎日 オペラっちゅうのを聴くために➡ 365 00:34:08,958 --> 00:34:13,295 ル・ペルティエに通っちょいもした。 ル・ペル? 366 00:34:13,295 --> 00:34:17,166 ないを言っちょっか分かいもはんどん 聴いちょっだけで➡ 367 00:34:17,166 --> 00:34:20,970 夢見心地にないもすなぁ。 そうじゃのう。 368 00:34:20,970 --> 00:34:27,270 ♬~(歌声) 369 00:34:29,311 --> 00:34:32,011 半次郎。 370 00:34:46,595 --> 00:34:49,932 西郷先生。➡ 371 00:34:49,932 --> 00:34:53,602 おいたちは一生懸命考えもした。➡ 372 00:34:53,602 --> 00:34:58,941 やっぱい 西郷先生しかおいもはん。➡ 373 00:34:58,941 --> 00:35:03,279 先生の力で政府を変え 世直しをする!➡ 374 00:35:03,279 --> 00:35:09,952 そんためなら おいたちは命を惜しみもはん。 375 00:35:09,952 --> 00:35:14,823 (別府) 西郷先生なしでは 日本国は滅びもす! 376 00:35:14,823 --> 00:35:18,627 もうやめ。 377 00:35:18,627 --> 00:35:22,927 おいは そげな大層な者じゃなか。 378 00:35:25,501 --> 00:35:28,637 半次郎! 379 00:35:28,637 --> 00:35:30,973 晋どん。 380 00:35:30,973 --> 00:35:36,779 おはんら おいと一緒に 学校を手伝ってくれんか? 381 00:35:36,779 --> 00:35:40,249 学校…? ああ。 382 00:35:40,249 --> 00:35:46,922 そこに薩摩中の士族を集め 兵法や学問を学ばせるんじゃ。 383 00:35:46,922 --> 00:35:50,793 若い者を おはんらが教える。 384 00:35:50,793 --> 00:35:56,265 先生は そげなもん こしらえて➡ 385 00:35:56,265 --> 00:35:59,602 もう政府には お戻りにならんつもりでごわすか? 386 00:35:59,602 --> 00:36:05,274 言うたどが! 日本のこつは 一蔵どんに任せたち。 387 00:36:05,274 --> 00:36:10,613 佐賀の戦で 問答無用に江藤さぁの首を斬った➡ 388 00:36:10,613 --> 00:36:13,282 大久保利通にでごわすか? 389 00:36:13,282 --> 00:36:19,282 半次郎 前を向いて進め。 390 00:36:22,291 --> 00:36:27,291 おはんらが若い者の先に立たんで どげんすっとじゃ? 391 00:36:34,570 --> 00:36:39,441 おいは… おいは! 392 00:36:39,441 --> 00:36:44,246 いつまでも 西郷先生の背中を追いかけたか! 393 00:36:44,246 --> 00:36:48,117 日本を変えらるっとは 先生だけじゃ! 394 00:36:48,117 --> 00:36:53,922 もうやめ 半次郎。 吉之助さぁも おいも➡ 395 00:36:53,922 --> 00:36:58,260 そげん決めたとじゃ。 396 00:36:58,260 --> 00:37:01,163 半次郎。 397 00:37:01,163 --> 00:37:19,548 ♬~ 398 00:37:19,548 --> 00:37:23,285 <明治7年6月。➡ 399 00:37:23,285 --> 00:37:30,159 隆盛の願いによって建てられた学校は 私学校と名付けられました> 400 00:37:30,159 --> 00:37:33,562 アー コム アネー。 (一同)アー コム アネー。 401 00:37:33,562 --> 00:37:35,497 ベー コム バトー。 402 00:37:35,497 --> 00:37:41,904 回れ~ 右! (一同)はっ! 回れ~ 右! はっ! 403 00:37:41,904 --> 00:37:46,575 戻せ~! 声が小さか 声が! おら! 404 00:37:46,575 --> 00:37:51,246 おい 半次郎のやつは まだ どっかで すねちょっとか? 405 00:37:51,246 --> 00:37:55,918 もう ぜいたくなやつじゃ。 見てみよ。 406 00:37:55,918 --> 00:38:01,790 働く場所もあって 県から給金まで もらえるっちゅうのにのう。 407 00:38:01,790 --> 00:38:05,928 大山さぁは太っ腹じゃ。 あいがとな! 408 00:38:05,928 --> 00:38:09,598 バカ! (笑い声) 政府の金じゃ。 409 00:38:09,598 --> 00:38:13,469 役人のぜいたくに消えるより よほどましじゃろが。 410 00:38:13,469 --> 00:38:17,473 まあ それも ここだけの話じゃがな! ハハハ! 411 00:38:17,473 --> 00:38:20,242 (熊吉)若さぁ! 412 00:38:20,242 --> 00:38:22,945 おっ? 413 00:38:22,945 --> 00:38:28,245 熊吉 どげんした? 若さぁ 大変でございもす。 414 00:38:31,553 --> 00:38:34,553 (菊次郎)父上。 415 00:38:37,226 --> 00:38:42,564 菊次郎… 菊次郎じゃなかか! 416 00:38:42,564 --> 00:38:45,467 ただいま 戻りもした。 417 00:38:45,467 --> 00:38:51,573 <その日 私は アメリカへ留学していた いとこと共に➡ 418 00:38:51,573 --> 00:38:55,444 鹿児島に帰ってきたのです。 そして 私たちも➡ 419 00:38:55,444 --> 00:38:59,444 この私学校へ通うことになりました> 420 00:39:04,920 --> 00:39:09,591 ああ… おはんも飲め飲め! 421 00:39:09,591 --> 00:39:15,264 ないが私学校じゃ。 西郷先生は どうされたとじゃ! 422 00:39:15,264 --> 00:39:20,436 学校なんぞ やっせんど! 先生は かん賊 大久保から逃げて➡ 423 00:39:20,436 --> 00:39:23,472 士族の不満からも逃げちょっとじゃ! 424 00:39:23,472 --> 00:39:28,472 今の西郷先生は腰抜けじゃ! ほうじゃ! 425 00:39:31,146 --> 00:39:34,883 わいたちゃ…! 426 00:39:34,883 --> 00:39:38,554 もういっぺん言うてみい。 427 00:39:38,554 --> 00:39:40,889 (一同)や~! 428 00:39:40,889 --> 00:39:43,889 斬れ! (一同)や~! 429 00:39:45,561 --> 00:39:47,496 賊じゃ~! 430 00:39:47,496 --> 00:39:51,433 取り押さえろ! 止まれ! 431 00:39:51,433 --> 00:39:54,133 チェ~! 432 00:39:58,574 --> 00:40:26,268 ♬~ 433 00:40:26,268 --> 00:40:29,568 わいたちゃ どけ~! どけ! どけ! 434 00:40:31,139 --> 00:40:33,139 (銃声) 435 00:40:43,619 --> 00:40:45,954 桐野少将じゃ! 436 00:40:45,954 --> 00:40:48,954 (宗介)人斬り半次郎ち恐れられた…。 437 00:40:55,631 --> 00:40:58,967 よかか!➡ 438 00:40:58,967 --> 00:41:02,638 銃や大砲には 弾が要る! 439 00:41:02,638 --> 00:41:06,308 弾が尽きれば 剣で戦うしかなか。 440 00:41:06,308 --> 00:41:12,180 戦場で最後まで生き残っとは 剣の強か者じゃ! 441 00:41:12,180 --> 00:41:15,480 分かったか! (一同)はい! 442 00:41:21,323 --> 00:41:26,323 西郷先生! お世話にないもす! 443 00:41:29,665 --> 00:41:32,568 よう来たの。 444 00:41:32,568 --> 00:41:43,612 ♬~ 445 00:41:43,612 --> 00:41:47,950 西国に潜らせている 密偵からでございもす。 446 00:41:47,950 --> 00:41:54,289 熊本 福岡 山口の不平士族たちは ますます そん数が増えておるとのこと。 447 00:41:54,289 --> 00:41:56,959 鹿児島は? 448 00:41:56,959 --> 00:42:00,295 西郷先生が 私学校っちゅうのを作られもした。 449 00:42:00,295 --> 00:42:06,168 薩摩の士族たちが 日ごと 続々と集まっておるようです。 450 00:42:06,168 --> 00:42:09,304 続々と? 451 00:42:09,304 --> 00:42:12,604 はっ 続々と。 452 00:42:20,649 --> 00:42:23,986 分かっておるな? 453 00:42:23,986 --> 00:42:27,986 密偵の数を増やせ。 454 00:42:29,658 --> 00:42:31,927 はっ。 455 00:42:31,927 --> 00:42:52,948 ♬~ 456 00:42:52,948 --> 00:42:59,648 <これが やがて西南戦争の火種になるとは…> 457 00:43:01,289 --> 00:43:05,627 さすが 吉之助さぁじゃ。 458 00:43:05,627 --> 00:43:11,500 <今宵は ここらでよかろかい> 459 00:43:11,500 --> 00:43:14,302 おはんらが立つことは断じてならん! 460 00:43:14,302 --> 00:43:16,638 (川路) 西郷先生には 死んでもらわねばならぬ。 461 00:43:16,638 --> 00:43:19,541 ないごてじゃ 一蔵さぁ! しもた…。 462 00:43:19,541 --> 00:43:23,311 (桐野) 先生を暗殺せえちゅう命令でごわす。 463 00:43:23,311 --> 00:43:25,647 お前は日本を見捨てるつもりか!? 464 00:43:25,647 --> 00:43:28,483 答えてくいやい 旦那さぁ。 465 00:43:28,483 --> 00:43:31,483 みんなで 必ず薩摩に帰ってくっとじゃ。 466 00:43:33,255 --> 00:43:38,593 江戸時代 長崎警備を務めていた 肥前佐賀藩。 467 00:43:38,593 --> 00:43:44,466 いち早く西洋の技術を取り入れ 鉄製の大砲の製造を成功させるなど➡ 468 00:43:44,466 --> 00:43:48,166 日本の近代化をリードしました。 469 00:43:50,605 --> 00:43:56,278 下級武士の家に生まれた江藤新平は 初代 司法卿を務め➡ 470 00:43:56,278 --> 00:44:02,150 司法権の独立や 民法の基礎作りなどに尽力しました。 471 00:44:02,150 --> 00:44:08,623 しかし 江藤は 西郷と共に政府を去り 佐賀に戻ります。 472 00:44:08,623 --> 00:44:14,296 不平士族の暴発を抑えることができず 佐賀の乱が勃発。 473 00:44:14,296 --> 00:44:21,996 攻防戦が繰り広げられた佐賀城には 銃弾の痕が今も残されています。 474 00:44:23,972 --> 00:44:31,580 政府軍に敗れた江藤は 西郷を頼り ここから鹿児島へ向かったのです。 475 00:44:31,580 --> 00:44:37,252 四国で捕縛され 公平な裁判を望むも かなわず➡ 476 00:44:37,252 --> 00:44:40,589 無念の最期を遂げます。 477 00:44:40,589 --> 00:44:47,262 本行寺にある江藤の墓には 今も多くの参拝者が訪れています。 478 00:44:47,262 --> 00:44:51,600 江藤の死後も相次ぐ士族の反乱。 479 00:44:51,600 --> 00:44:56,300 侍の時代に 終焉の時が迫っていたのです。 480 00:45:35,460 --> 00:45:38,463 大丈夫か? ほら。 481 00:45:38,463 --> 00:45:47,463 ♬~ 482 00:45:49,140 --> 00:45:52,277 世間に言わせりゃ➡ 483 00:45:52,277 --> 00:45:57,616 ばかな野郎だってこってしょうがね 先生。