1 00:00:33,665 --> 00:00:36,401 (チャグム)バルサ! 2 00:00:36,401 --> 00:00:38,336 (タンダ)ヤクーたちは昔から➡ 3 00:00:38,336 --> 00:00:40,905 目に見えない もう一つの世があると信じている。 4 00:00:40,905 --> 00:00:42,840 それが ナユグだ。 5 00:00:42,840 --> 00:00:45,243 ナユグの ある生き物が 卵を産むと➡ 6 00:00:45,243 --> 00:00:47,178 ヤクーたちは 考えてきた。 7 00:00:47,178 --> 00:00:49,414 その生き物を ニュンガ・ロ・イムと呼ぶ。 8 00:00:49,414 --> 00:00:51,349 (バルサ)チャグムには その精霊の卵が➡ 9 00:00:51,349 --> 00:00:53,284 産み付けられたっていうのか? 10 00:00:53,284 --> 00:00:55,286 何があっても 生きろ。 11 00:00:55,286 --> 00:00:57,288 私がお前を 必ず守る! 12 00:00:57,288 --> 00:01:01,759 (トロガイ)こんな近くに 精霊の守り人がいたとはねえ。 13 00:01:01,759 --> 00:01:03,795 (ニナ)精霊の卵を狙って➡ 14 00:01:03,795 --> 00:01:06,931 卵食いのラルンガが やって来るんだって。➡ 15 00:01:06,931 --> 00:01:09,267 その ラルンガに引き裂かれて➡ 16 00:01:09,267 --> 00:01:11,267 死んじゃったんだって。 17 00:01:13,438 --> 00:01:16,341 (ジン)ああっ!➡ 18 00:01:16,341 --> 00:01:21,041 うわ~っ! ああ~っ! 19 00:01:24,148 --> 00:03:16,948 ♬~ 20 00:03:28,973 --> 00:03:33,673 あっ…! うっ ああ…。 21 00:03:39,050 --> 00:04:04,909 ♬~ 22 00:04:04,909 --> 00:04:06,844 チャグム 大丈夫か? 23 00:04:06,844 --> 00:04:20,458 ♬~ 24 00:04:20,458 --> 00:04:23,261 ここには よく 呪術の修業で籠もるんだ。 25 00:04:23,261 --> 00:04:27,598 一冬いても ここなら凍え死ぬ事は ないからね。 26 00:04:27,598 --> 00:04:31,598 ほら チャグム こっちに来てごらん。 27 00:04:40,244 --> 00:04:43,381 どうだ 楽しく過ごせそうだろ? 28 00:04:43,381 --> 00:04:48,553 (トロガイ)酒だ 酒だ。 ハッハッハッハッハッ。 29 00:04:48,553 --> 00:04:52,423 ここにいれば ラルンガには 襲われないんですね? トロガイ。 30 00:04:52,423 --> 00:04:56,727 少なくとも 冬の間はね。 31 00:04:56,727 --> 00:05:00,898 精霊の卵は 一体 いつまで チャグムの中にあるんです? 32 00:05:00,898 --> 00:05:05,069 そりゃ チャグムが 卵を産むまでだよ。➡ 33 00:05:05,069 --> 00:05:10,369 どこで どうやって産むかは 誰にも分からないけどねえ。 34 00:05:16,247 --> 00:05:20,585 あなたには 私の中身が見えるのか? 35 00:05:20,585 --> 00:05:23,487 あんたの中身? 36 00:05:23,487 --> 00:05:27,258 その この中にある卵が…。 37 00:05:27,258 --> 00:05:30,761 ああ ニュンガ・ロ・イムの卵か。 38 00:05:30,761 --> 00:05:34,732 そうだね 私には 確かに感じられるよ。 39 00:05:34,732 --> 00:05:41,732 青白くて小さいけど 懸命に生きようとする卵をね。 40 00:05:47,044 --> 00:05:50,882 どうして そんなものが 私に? 41 00:05:50,882 --> 00:05:55,386 さあ… もともと あんたにも➡ 42 00:05:55,386 --> 00:06:00,725 ナユグを感じる力が あったのかもしれないねえ。 43 00:06:00,725 --> 00:06:10,067 恐らく これまで 卵を宿してきた ヤクーの子たちと同じように。 44 00:06:10,067 --> 00:06:14,739 ナユグの方が あんたを選んだんだ。➡ 45 00:06:14,739 --> 00:06:18,609 あんたのせいだという事はない。 46 00:06:18,609 --> 00:06:32,690 ♬~ 47 00:06:32,690 --> 00:06:34,725 無理もないよ。 48 00:06:34,725 --> 00:06:39,463 この間までは王宮で 蝶よ花よと育てられてた子が➡ 49 00:06:39,463 --> 00:06:43,334 突然 あんな恐怖を味わったんだ。 50 00:06:43,334 --> 00:06:45,870 もっと おかしくなっても 不思議じゃないけど➡ 51 00:06:45,870 --> 00:06:49,373 あいつは すごいよ。 52 00:06:49,373 --> 00:06:52,209 そうじゃない。 ん? 53 00:06:52,209 --> 00:06:54,879 あの子にとって➡ 54 00:06:54,879 --> 00:06:58,379 王宮に捨てられるほどの恐怖は なかったんだ。 55 00:07:00,751 --> 00:07:07,551 その理由が やっと あの子にも 分かったんだよ。 56 00:07:09,894 --> 00:07:14,732 父上が 私を殺そうとしているの? 57 00:07:14,732 --> 00:07:18,069 父上は 私が憎いの? 58 00:07:18,069 --> 00:07:48,699 ♬~ 59 00:07:48,699 --> 00:07:53,537 あ~ これも 干物にして食べな。 どうしたんですか? これ。 60 00:07:53,537 --> 00:07:57,208 ヨナ・ロ・ガイと話してきたんだよ。 水の民と? 61 00:07:57,208 --> 00:08:02,380 ラルンガの事を聞こうとしたんだが ラルンガは土の精霊だから➡ 62 00:08:02,380 --> 00:08:06,180 よく分からないらしい。 そうですか。 63 00:08:09,720 --> 00:08:14,392 (トロガイ)それでね ヂュチ・ロ・ガイを 探しに行こうと思うのだけど➡ 64 00:08:14,392 --> 00:08:16,727 タンダも一緒に来てくれるかい? 65 00:08:16,727 --> 00:08:21,232 土の民をですか? いいですが…。 66 00:08:21,232 --> 00:08:26,904 ここは バルサに任せておけばいいさ。 67 00:08:26,904 --> 00:08:28,839 一人で大丈夫だ。 68 00:08:28,839 --> 00:08:32,676 ちゃんと この卵を守るんだよ。 69 00:08:32,676 --> 00:08:36,013 私が守るのは卵じゃありませんよ。 70 00:08:36,013 --> 00:08:54,313 ♬~ 71 00:09:02,139 --> 00:09:04,839 本格的に降ってきたね。 72 00:09:07,378 --> 00:09:13,551 明日には 穴の外は真っ白になるだろうね。 73 00:09:13,551 --> 00:09:18,722 当分は あんたと2人 穴蔵暮らしだ。 74 00:09:18,722 --> 00:09:23,722 あんたは した事ないだろうけど これで結構 快適なんだよ。 75 00:09:25,896 --> 00:09:35,506 穴にいれば 世の中の嫌な事は みんな忘れられる。 76 00:09:35,506 --> 00:09:39,343 忘れられないよ。 77 00:09:39,343 --> 00:09:45,143 みんなは 私の事を 忘れてしまえるだろうけど…。 78 00:09:46,851 --> 00:09:55,051 父上だって 母上だって…。 79 00:10:23,554 --> 00:10:28,425 だけど…➡ 80 00:10:28,425 --> 00:10:31,225 あんたは 一人じゃないよ。 81 00:10:38,569 --> 00:10:40,504 (聖導師)その魔物は➡ 82 00:10:40,504 --> 00:10:43,240 チャグム王子を 狙っていたのだな? 83 00:10:43,240 --> 00:10:45,276 (ジン)そのように見えました。 84 00:10:45,276 --> 00:10:49,580 建国神話にあるように チャグム王子が➡ 85 00:10:49,580 --> 00:10:51,615 魔物に化けた訳ではないのだな? 86 00:10:51,615 --> 00:10:55,085 違います! 87 00:10:55,085 --> 00:11:00,085 その腕は 魔物にやられたのか? 88 00:11:01,759 --> 00:11:03,759 うわ~っ! 89 00:11:07,097 --> 00:11:10,000 は…。 90 00:11:10,000 --> 00:11:15,439 その魔物の始末は いかに致しましょう? 91 00:11:15,439 --> 00:11:17,374 (帝)始末? 92 00:11:17,374 --> 00:11:22,112 もはや 魔物がいる事は 否定できません。 93 00:11:22,112 --> 00:11:28,619 しかし チャグム王子に 宿ったものではないとすると…。 94 00:11:28,619 --> 00:11:42,066 ♬~ 95 00:11:42,066 --> 00:11:47,238 チャグムの汚れが そのようなものを呼び寄せたのだ。 96 00:11:47,238 --> 00:11:49,907 チャグムを清めねばならぬ。 97 00:11:49,907 --> 00:11:53,407 清めれば そのようなものも消えて なくなるだろう。 98 00:12:01,518 --> 00:12:04,421 この者も消すのだ! 99 00:12:04,421 --> 00:12:06,357 陛下! お許しを! 100 00:12:06,357 --> 00:12:08,857 早くせよ! 陛下~! 101 00:12:14,098 --> 00:12:17,968 お妃は夏至の頃 チャグム王子の体が➡ 102 00:12:17,968 --> 00:12:22,439 青白く光って見えたと 仰せでございましたな。 103 00:12:22,439 --> 00:12:25,342 そのとおりですが 今更 何なのです? 104 00:12:25,342 --> 00:12:32,842 チャグム王子の体の中に宿ったものは 精霊の卵です。 105 00:12:35,085 --> 00:12:40,724 (二ノ妃)卵? 恐らく その時分に 宿ったのでしょう。 106 00:12:40,724 --> 00:12:49,233 その卵が かえらなければ この地は大干ばつに見舞われます。 107 00:12:49,233 --> 00:12:51,268 大干ばつ…。 108 00:12:51,268 --> 00:12:58,242 しかし 帝の御心は 変わりますまい。 109 00:12:58,242 --> 00:13:01,912 (サグム)母上!➡ 110 00:13:01,912 --> 00:13:04,212 これは 桃の匂いが致します。 111 00:13:06,583 --> 00:13:08,883 これは 梨の匂いが致します。 112 00:13:10,754 --> 00:13:19,454 帝にとって あの皇太子とチャグムと どこが違うというのです。 113 00:13:25,302 --> 00:13:28,305 チャグム王子に宿ったものが➡ 114 00:13:28,305 --> 00:13:33,877 干ばつから この国を救うものであるならば➡ 115 00:13:33,877 --> 00:13:36,714 チャグム王子こそ➡ 116 00:13:36,714 --> 00:13:43,487 神に選ばれし者 なのかもしれません。 117 00:13:43,487 --> 00:13:50,227 帝も それに気付いておいで なのかもしれません。 118 00:13:50,227 --> 00:13:55,899 自分より チャグムが神に近いと? 119 00:13:55,899 --> 00:13:59,403 言葉が過ぎました。 どうぞ お忘れ下さい。 120 00:13:59,403 --> 00:14:03,907 そのような子を 王宮は みすみす 殺してしまうのですか!? 121 00:14:03,907 --> 00:14:07,578 なんとかなさい 聖導師。 なんとかするのです! 122 00:14:07,578 --> 00:14:15,878 なんとか 王子を王宮に 戻せればよいのですが…。 123 00:14:18,222 --> 00:14:22,092 それでは早速 支度をさせましょう。 124 00:14:22,092 --> 00:14:33,892 ♬~ 125 00:15:29,760 --> 00:15:34,760 (咆哮) 126 00:15:38,869 --> 00:15:41,369 うわ~! 127 00:15:59,556 --> 00:16:01,892 うわ~! 128 00:16:01,892 --> 00:16:04,092 チャグム! 129 00:16:07,698 --> 00:16:10,400 うわ~! 130 00:16:10,400 --> 00:16:12,400 チャグム どうした!? 131 00:16:14,238 --> 00:16:17,908 チャグム! 離せ! やめろ! 132 00:16:17,908 --> 00:16:20,908 離せ! やめろ! 133 00:16:26,083 --> 00:16:28,018 チャグム。 134 00:16:28,018 --> 00:16:30,718 来るな! 来るな! 135 00:16:38,729 --> 00:16:41,565 また 怖い夢を見たんだね。 136 00:16:41,565 --> 00:16:45,869 何が夢だ。 夢じゃない! 137 00:16:45,869 --> 00:16:48,369 どこが夢なんだ! 138 00:16:54,211 --> 00:16:59,550 ふざけるな! ふざけるな! 139 00:16:59,550 --> 00:17:02,386 どうして 私なんだ! 140 00:17:02,386 --> 00:17:07,257 どうして 私が こんな目に 遭わなければならないんだ! 141 00:17:07,257 --> 00:17:10,260 どうして! どうして! 142 00:17:10,260 --> 00:17:13,730 どうして! どうして! 143 00:17:13,730 --> 00:17:17,234 どうして! どうして! 144 00:17:17,234 --> 00:17:19,534 どうして…。 145 00:17:22,906 --> 00:17:29,580 チャグム あんたの気持ちは よく分かる。 146 00:17:29,580 --> 00:17:41,692 ♬~ 147 00:17:41,692 --> 00:17:48,365 私も子どもの頃は どうして どうしてって➡ 148 00:17:48,365 --> 00:17:50,865 そればかり思ってたからね。 149 00:17:53,870 --> 00:17:58,870 私に比べたら あんたは まだ 強い方だ。 150 00:18:02,379 --> 00:18:08,379 私は 本当に弱かったんだ。 151 00:18:12,055 --> 00:18:14,355 どうして 強くなれたの? 152 00:18:20,731 --> 00:18:25,235 そう変えてくれた人がいたんだ。 153 00:18:25,235 --> 00:18:29,406 ジグロの事? 154 00:18:29,406 --> 00:18:33,010 どうして その名を…。 155 00:18:33,010 --> 00:18:36,513 タンダから聞いたのか? 156 00:18:36,513 --> 00:18:39,016 バルサを育てた人? 157 00:18:39,016 --> 00:18:42,352 ああ。 158 00:18:42,352 --> 00:18:49,126 6歳だった私を連れて 自分の国を捨てた人だ。 159 00:18:49,126 --> 00:18:51,695 カンバル王国を? 160 00:18:51,695 --> 00:18:53,695 そうだ。 161 00:18:55,565 --> 00:19:03,365 この山を北へ北へと越えた所が カンバル王国だ。 162 00:19:05,542 --> 00:19:09,379 ジグロと私は ユサ山脈を越えて➡ 163 00:19:09,379 --> 00:19:11,715 青霧山脈も越え➡ 164 00:19:11,715 --> 00:19:15,385 新ヨゴ国に逃げたんだ。 165 00:19:15,385 --> 00:19:18,422 どうして 逃げなければならなかったの? 166 00:19:18,422 --> 00:19:26,997 私の父は カンバル王に仕える 医術師だった。 167 00:19:26,997 --> 00:19:34,171 その父に近づいたのが 王の弟のログサムだ。 168 00:19:34,171 --> 00:19:38,675 ログサムは 父に➡ 169 00:19:38,675 --> 00:19:44,975 王を病気と見せかけ 毒殺するように命じたんだ。 170 00:19:47,384 --> 00:19:53,023 私の母は 前の年に亡くなっていて➡ 171 00:19:53,023 --> 00:19:57,823 父は 私と2人で暮らしていた。 172 00:20:00,197 --> 00:20:06,369 その たった一人の娘を 殺すと脅されたのさ。 173 00:20:06,369 --> 00:20:08,705 バルサを? 174 00:20:08,705 --> 00:20:11,742 そうだ。 175 00:20:11,742 --> 00:20:15,045 卑劣なログサムは➡ 176 00:20:15,045 --> 00:20:19,545 この私の命を盾にして 父に命じた。 177 00:20:22,385 --> 00:20:27,685 だから 父は 従うしかなかったんだ。 178 00:20:32,095 --> 00:20:37,934 けどね たとえ 命令どおり 王を暗殺しても➡ 179 00:20:37,934 --> 00:20:44,074 ログサムが その秘密を知っている父を 生かしておくはずがない。 180 00:20:44,074 --> 00:20:50,747 だから 父は 娘だけは守るために➡ 181 00:20:50,747 --> 00:20:53,947 親友を頼るしかなかった。 182 00:20:57,420 --> 00:20:59,420 それが ジグロだ。 183 00:21:03,226 --> 00:21:08,064 ジグロは 王宮の武術指南役として仕え➡ 184 00:21:08,064 --> 00:21:11,264 王の槍と呼ばれる武人だった。 185 00:21:13,270 --> 00:21:18,608 ジグロにとって 父の頼みを引き受ける事は➡ 186 00:21:18,608 --> 00:21:24,908 自分の地位も 国も 家族も 捨てる事だった。 187 00:21:30,320 --> 00:21:35,392 それなのに ジグロは➡ 188 00:21:35,392 --> 00:21:38,192 友の思いを受け入れたんだよ。 189 00:21:40,730 --> 00:21:44,401 王が死ぬと➡ 190 00:21:44,401 --> 00:21:49,739 父は盗賊に襲われて殺されたと 噂で聞いた。 191 00:21:49,739 --> 00:21:53,939 そんなの嘘だ! ログサムに殺されたんだ! 192 00:21:56,413 --> 00:22:02,913 そして 私も ジグロも 一生 カンバルには戻れなくなった。 193 00:22:04,588 --> 00:22:08,758 カンバル王となったログサムから➡ 194 00:22:08,758 --> 00:22:12,458 一生 その命を 狙われる身となったんだ。 195 00:22:15,632 --> 00:22:21,832 だから 私は ジグロから武術を教わる事にした。 196 00:22:23,773 --> 00:22:27,611 自分の身を守るために? 197 00:22:27,611 --> 00:22:29,611 いや。 198 00:22:31,481 --> 00:22:36,052 カンバル王を倒すためにだ。 199 00:22:36,052 --> 00:22:38,052 やあっ! 200 00:22:41,558 --> 00:22:43,558 やあっ! 201 00:22:45,395 --> 00:22:50,901 そんな事は ただの人間に できるはずもないのにね。 202 00:22:50,901 --> 00:22:54,738 槍を習い始めたばかりの頃は➡ 203 00:22:54,738 --> 00:22:57,438 その事しか考えてなかった。 204 00:22:59,075 --> 00:23:03,246 それで ジグロは どうなったの? 205 00:23:03,246 --> 00:23:06,446 私と旅をしながら戦い続けた。 206 00:23:14,958 --> 00:23:22,658 カンバル王が ジグロと私を殺すために 次々と討っ手を放ったからね。 207 00:23:24,434 --> 00:23:30,234 それも ジグロと同じ 王の槍と呼ばれる武人が放たれた。 208 00:23:34,878 --> 00:23:40,050 ジグロは 私を生かすために➡ 209 00:23:40,050 --> 00:23:42,850 仲間を殺すしかなかった。 210 00:23:51,661 --> 00:23:55,861 15年の間に 8人。 211 00:23:59,235 --> 00:24:05,735 ジグロは結局 8人の仲間を殺した。 212 00:24:09,946 --> 00:24:16,746 そして その力が尽きるように死んだよ。 213 00:24:26,329 --> 00:24:33,029 父さんの背負った罪は 私が償うから。 214 00:24:37,374 --> 00:24:42,874 私が 8人の命を助ける。 215 00:24:45,248 --> 00:24:49,948 その分 人を助けるから。 216 00:24:53,223 --> 00:24:59,423 だから 安心して眠って。 217 00:25:02,565 --> 00:25:07,070 (ジグロ)バルサ…。 218 00:25:07,070 --> 00:25:13,576 人を助けるのは 殺すより難しい。 219 00:25:13,576 --> 00:25:19,382 私は お前を助けたとは 思っていない。➡ 220 00:25:19,382 --> 00:25:24,587 お前と旅をして楽しかった。 221 00:25:24,587 --> 00:25:27,787 お前の成長が うれしかった。 222 00:25:30,260 --> 00:25:33,060 幸せだった。 223 00:25:37,534 --> 00:25:39,469 父さん…。 224 00:25:39,469 --> 00:25:59,222 ♬~ 225 00:25:59,222 --> 00:26:04,922 それで バルサは 川で私を助けてくれたのか。 226 00:26:08,398 --> 00:26:13,698 だけど ジグロの言ってたとおりだったよ。 227 00:26:15,572 --> 00:26:22,078 人を助けるのは 殺すより難しい。 228 00:26:22,078 --> 00:26:29,953 誰かを助ければ 別の誰かを傷つける事になる。 229 00:26:29,953 --> 00:26:33,253 新たな争いを 生む事にもなるからね。 230 00:26:39,028 --> 00:26:41,728 もう 元には戻れない。 231 00:26:44,901 --> 00:26:48,101 そうやって生きるしか なくなってしまったんだ。 232 00:27:12,729 --> 00:27:18,067 バルサ お願いがある。 233 00:27:18,067 --> 00:27:20,904 何だ? 234 00:27:20,904 --> 00:27:23,704 私に 武術を教えてくれ。 235 00:27:26,709 --> 00:27:31,548 私は まだ 何と戦えばいいのかも 分からない。 236 00:27:31,548 --> 00:27:35,185 何が敵なのかも分からない。 237 00:27:35,185 --> 00:27:37,854 だけど 戦いたい。 238 00:27:37,854 --> 00:27:44,627 私を逃がしてくれた母のためにも 生きたいのだ! 239 00:27:44,627 --> 00:27:50,327 そのために バルサと一緒に 戦いたいのだ! 240 00:27:54,037 --> 00:27:56,737 私に 槍を教えてくれ。 241 00:27:58,541 --> 00:28:00,577 教えて下さい! 242 00:28:00,577 --> 00:28:19,929 ♬~ 243 00:28:19,929 --> 00:28:21,929 はっ! 244 00:28:24,400 --> 00:28:26,400 ふっ! 245 00:28:29,572 --> 00:28:33,343 うっ! 246 00:28:33,343 --> 00:28:35,343 はあっ! 247 00:28:39,148 --> 00:28:41,684 はあっ! 248 00:28:41,684 --> 00:28:43,620 ああっ! 249 00:28:43,620 --> 00:28:47,920 嫌だ! 母上と別れるのは嫌だ! 250 00:28:49,559 --> 00:28:51,559 ああっ! 251 00:29:00,536 --> 00:29:04,874 痛い痛い 痛い 痛い痛い…! 252 00:29:04,874 --> 00:29:06,909 痛い…。 痛い痛い痛い! 253 00:29:06,909 --> 00:29:09,379 悔しかったら 生きる事だね。 254 00:29:09,379 --> 00:29:12,079 何をしたって生き抜いてみろ。 255 00:29:13,883 --> 00:29:15,818 泣いてる暇はないんだよ。 256 00:29:15,818 --> 00:29:18,318 はっ! はっ! 257 00:29:21,224 --> 00:29:24,260 痛い痛い 痛い痛い…。 痛い。 258 00:29:24,260 --> 00:29:46,015 ♬~ 259 00:29:46,015 --> 00:29:48,815 やあっ! はっ! 260 00:29:53,356 --> 00:29:57,860 私は神の子だ! そうじゃないのか!? 261 00:29:57,860 --> 00:30:00,363 何のために生まれてきたのだ! 262 00:30:00,363 --> 00:30:04,033 化け物に殺されるためか!? 263 00:30:04,033 --> 00:30:06,936 どうして! どうして! 264 00:30:06,936 --> 00:30:10,736 どうして! どうして! 265 00:30:17,880 --> 00:30:20,383 この方が暖かいだろ。 266 00:30:20,383 --> 00:30:57,683 ♬~ 267 00:31:04,761 --> 00:31:06,761 (戸が開く音) 268 00:31:11,634 --> 00:31:14,103 熱は まだ下がらんのか? 269 00:31:14,103 --> 00:31:16,038 (医術師)申し訳ございません!➡ 270 00:31:16,038 --> 00:31:19,442 どのような薬も効きませぬ! 271 00:31:19,442 --> 00:31:21,377 (帝)死なせてはならぬ。 272 00:31:21,377 --> 00:31:25,577 サグムは 私の子ぞ。 273 00:31:28,117 --> 00:31:30,052 神の子ぞ。 274 00:31:30,052 --> 00:31:33,723 もはや 陛下におすがりするしか➡ 275 00:31:33,723 --> 00:31:40,223 私めには 病のもとが分かりませぬ! 276 00:31:42,899 --> 00:31:45,401 (一ノ妃)お願いします 陛下…。 277 00:31:45,401 --> 00:31:48,237 サグムをお救い下さい。➡ 278 00:31:48,237 --> 00:31:50,740 お救い下さいませ 陛下! 279 00:31:50,740 --> 00:31:56,412 (せきこみ) 280 00:31:56,412 --> 00:31:58,748 うわっ! 281 00:31:58,748 --> 00:32:01,651 水だ…。 282 00:32:01,651 --> 00:32:04,420 水が もとだ! 283 00:32:04,420 --> 00:32:07,420 水だ 水だ…。 284 00:32:11,594 --> 00:32:14,630 これだ。 285 00:32:14,630 --> 00:32:18,100 これが もとだ! 286 00:32:18,100 --> 00:32:20,770 誰も水を一切使ってはならぬ! 287 00:32:20,770 --> 00:32:24,070 水だ…。 水が もとだ。 288 00:32:27,276 --> 00:32:31,881 皇太子には 手を尽くします。 289 00:32:31,881 --> 00:32:34,784 どうすればよいのだ…。 290 00:32:34,784 --> 00:32:41,591 サグムが死んだら 我が意を 受け継ぐ者がいなくなる…。 291 00:32:41,591 --> 00:32:46,729 王子2人が いちどきに いなくなれば➡ 292 00:32:46,729 --> 00:32:50,566 民は 不安に思うでしょう。 293 00:32:50,566 --> 00:32:56,366 今は 皇太子の回復を祈るほかには…。 294 00:33:03,279 --> 00:33:08,979 チャグムを… 王宮に連れ戻せ。 295 00:33:12,755 --> 00:33:15,755 (帝)どちらも消す事はできぬ。 296 00:33:19,629 --> 00:33:26,769 どちらかを残すよりほかはない。 297 00:33:26,769 --> 00:33:28,769 はい。 298 00:33:34,043 --> 00:33:36,078 (帝)ここを閉じよ。➡ 299 00:33:36,078 --> 00:33:40,716 早く この扉を閉じよ! 早くせよ!➡ 300 00:33:40,716 --> 00:33:45,588 ああっ! 早く ここを閉じよ! ああっ!➡ 301 00:33:45,588 --> 00:33:49,288 早くせよ! ああっ! あ~っ! 302 00:33:51,727 --> 00:33:55,898 聖導師。 皇太子は助かるのですか? 303 00:33:55,898 --> 00:34:00,069 手は尽くしております。 304 00:34:00,069 --> 00:34:04,574 皇太子は なぜ あのような病に…。 305 00:34:04,574 --> 00:34:06,609 さあ…。 306 00:34:06,609 --> 00:34:31,609 ♬~ 307 00:34:36,572 --> 00:34:43,572 (鐘の音) 308 00:34:55,925 --> 00:34:57,925 (戸をたたく音) 309 00:35:01,564 --> 00:35:05,067 ≪(ガカイ)お~ シュガ。 ハッハッハッハッハッ。➡ 310 00:35:05,067 --> 00:35:07,737 今日も生きていたか。➡ 311 00:35:07,737 --> 00:35:09,772 今日は どこまで読めたかな? 312 00:35:09,772 --> 00:35:11,907 (シュガ)その前に食事を。 ≪(ガカイ)あ? 313 00:35:11,907 --> 00:35:14,107 でなければ話しません。 314 00:35:23,419 --> 00:35:25,719 しょうがねえな。 315 00:35:37,533 --> 00:35:40,369 水はないぞ。 え? 316 00:35:40,369 --> 00:35:44,040 帝が 王宮の水を使うなと仰せだ。 317 00:35:44,040 --> 00:35:47,740 おい。 それで しのげ。 318 00:35:49,845 --> 00:35:54,684 どうして 水を? 皇太子が熱病にかかられてな。 319 00:35:54,684 --> 00:35:58,384 まさか チャグム王子のせいだと? 320 00:36:00,489 --> 00:36:03,726 という事は つまり…➡ 321 00:36:03,726 --> 00:36:07,563 まだ生きてるという事ですね? ああ そうだ。 322 00:36:07,563 --> 00:36:09,598 万が一 皇太子の身に何かがあれば➡ 323 00:36:09,598 --> 00:36:14,070 第2王子を王宮に 連れ戻さねばならんだろうな。➡ 324 00:36:14,070 --> 00:36:18,908 既に聖導師様が そのように計らっておられる。 325 00:36:18,908 --> 00:36:20,843 ハハハハハッ…。 何だ? 326 00:36:20,843 --> 00:36:23,245 ハハハハハハッ! 327 00:36:23,245 --> 00:36:27,416 それは初めから 聖導師様が そう仕組んだんじゃないんですか。 328 00:36:27,416 --> 00:36:31,287 聖導師様が チャグム王子を 生かすために やったんですよ。 329 00:36:31,287 --> 00:36:33,689 お前は とうとう おかしくなったのか! 330 00:36:33,689 --> 00:36:36,025 大干ばつを防ぐには それしかないでしょ! 331 00:36:36,025 --> 00:36:39,361 聖導師なら やりかねませんよ。 な… お前! 332 00:36:39,361 --> 00:36:42,264 なんて事を言う! 聖導師様を 何だと思っているんだ! 333 00:36:42,264 --> 00:36:46,264 手記で 面白い事が 書いてあったんです。 334 00:36:48,871 --> 00:36:54,677 建国神話では 初代国王のトルガル帝は もともと ヨゴ国の王子で➡ 335 00:36:54,677 --> 00:36:59,381 王権争いの愚かさに嫌気がさし 身を引いて 海を渡り➡ 336 00:36:59,381 --> 00:37:04,053 この地に新ヨゴ国を築いたと ありますよね? ああ。 337 00:37:04,053 --> 00:37:09,391 けど この石版の手記では 違っている! え? 338 00:37:09,391 --> 00:37:12,294 見て下さい。➡ 339 00:37:12,294 --> 00:37:16,565 「トルガル帝は神でもなく 実は臆病で➡ 340 00:37:16,565 --> 00:37:19,468 自分の考えを持たぬ 弱い男であった」と書いてある! 341 00:37:19,468 --> 00:37:22,738 何を言うか! 貴様 その言葉だけで➡ 342 00:37:22,738 --> 00:37:25,407 死罪に値するぞ。 その弱さに目をつけたのが➡ 343 00:37:25,407 --> 00:37:31,280 これを書いた 初代大聖導師 ナナイです。 344 00:37:31,280 --> 00:37:34,683 この国は もともと 聖導師が➡ 345 00:37:34,683 --> 00:37:36,719 王を操って 生まれた国だったんです! 346 00:37:36,719 --> 00:37:39,555 黙れ! 何を言うか! 347 00:37:39,555 --> 00:37:44,026 ここを 新天地として選んだのも ナナイ大聖導師です! 348 00:37:44,026 --> 00:37:48,197 ナナイ大聖導師は ヤクーと同じものに 興味を持っていた! 349 00:37:48,197 --> 00:37:50,197 は~っ! 350 00:37:51,867 --> 00:37:54,370 先住民と同じものをだと!? 351 00:37:54,370 --> 00:37:57,706 ヤクーは目に見えない世を ナユグと呼びます。 352 00:37:57,706 --> 00:38:01,210 ナナイ大聖導師には その ナユグを 見る力があったんですよ! 353 00:38:01,210 --> 00:38:03,546 だから 正しく➡ 354 00:38:03,546 --> 00:38:07,416 魔物を見極める事が できたんです! 355 00:38:07,416 --> 00:38:09,416 はあっ! 356 00:38:14,190 --> 00:38:17,893 すごいな チャグム! 誰かと思ったよ! 357 00:38:17,893 --> 00:38:20,796 タンダ! 心さえ決まれば➡ 358 00:38:20,796 --> 00:38:23,232 チャグムには なかなかの素質がある。 359 00:38:23,232 --> 00:38:26,135 バルサのようになるのかと思うと こっちは気が重いな。 360 00:38:26,135 --> 00:38:30,739 ふん…。 それで 何か分かったのか? 361 00:38:30,739 --> 00:38:36,345 駄目だった。 ラルンガと同じように 土の民は みんな冬眠するのか➡ 362 00:38:36,345 --> 00:38:41,684 出てきてはくれなかったよ。 トロガイは? 363 00:38:41,684 --> 00:38:44,186 何も分からないなら ここにいても しょうがないから➡ 364 00:38:44,186 --> 00:38:46,522 温泉にでも つかってるってさ。 365 00:38:46,522 --> 00:38:49,191 のんきだね あの人だけは いつも。 366 00:38:49,191 --> 00:38:52,862 ヤギの乳を仕入れてきたから カンバル料理のラルウでも作ろうか。 367 00:38:52,862 --> 00:38:55,197 おっ それは ありがたい。 368 00:38:55,197 --> 00:38:58,100 タンダが帰ってきてくれて 助かったよ! 369 00:38:58,100 --> 00:39:01,704 おい それは どういう意味だ? フフフッ。 370 00:39:01,704 --> 00:39:03,704 ほら 行くよ! 371 00:39:06,575 --> 00:39:10,379 うまい! 372 00:39:10,379 --> 00:39:15,551 バルサ あと どれぐらい修練したら バルサのようになれる? 373 00:39:15,551 --> 00:39:19,889 そうだね。 あと20年ぐらいしたら なれるよ。 374 00:39:19,889 --> 00:39:25,761 20年!? それじゃ 全然 間に合わないじゃないか! 375 00:39:25,761 --> 00:39:29,899 まさか あんた この冬の間に 強くなろうと思ってたのか? 376 00:39:29,899 --> 00:39:33,168 そうじゃなきゃ ラルンガに勝てないだろ。 377 00:39:33,168 --> 00:39:35,838 また 随分 やる気になったもんだな チャグムは。 378 00:39:35,838 --> 00:39:38,674 もともと 素直すぎる性格なんだろうね。 379 00:39:38,674 --> 00:39:43,178 フフフフッ…。 380 00:39:43,178 --> 00:39:45,681 何 笑ってるんだ? 381 00:39:45,681 --> 00:39:50,185 考えてみれば バルサでも勝てそうにないラルンガに➡ 382 00:39:50,185 --> 00:39:53,856 私が勝てるはずもないか。 383 00:39:53,856 --> 00:39:56,759 ハハハハハハッ…。 えっ 何 笑ってるんだ? 384 00:39:56,759 --> 00:39:58,759 笑うしかないだろ。 385 00:40:05,034 --> 00:40:09,872 チャグムは 自分が卵を宿している事を もう 恐れてはないのか? 386 00:40:09,872 --> 00:40:12,541 それは よく分からない。 387 00:40:12,541 --> 00:40:18,347 だけど 一つだけ 分かった事があるんだ。 何を? 388 00:40:18,347 --> 00:40:22,051 私が バルサやタンダに出会えたのは➡ 389 00:40:22,051 --> 00:40:26,221 ここにある 精霊の卵のおかげだろ? 390 00:40:26,221 --> 00:40:29,558 そう思ったら 悪い気はしなくなった。 391 00:40:29,558 --> 00:40:34,730 だったら この卵を守らなきゃ いけないような気がしてきたんだ。 392 00:40:34,730 --> 00:40:37,930 だから ラルンガにも負けたくない。 393 00:40:42,071 --> 00:40:44,974 なるほど いい心がけだ。 394 00:40:44,974 --> 00:40:47,876 あんたは 言葉を使うのが巧みだね。 395 00:40:47,876 --> 00:40:49,812 末恐ろしいよ。 396 00:40:49,812 --> 00:40:56,919 それから バルサとタンダには 幸せになってもらいたい。 397 00:40:56,919 --> 00:41:00,255 おい 何を言いだすんだ。 398 00:41:00,255 --> 00:41:03,055 そんなに急いで 大人びるんじゃないよ。 399 00:41:29,618 --> 00:41:31,618 眠れないのか? 400 00:41:35,224 --> 00:41:40,724 チャグムは 随分 成長したな。 よく鍛えたね。 401 00:41:46,568 --> 00:41:53,342 私は ジグロの幸せを願った事なんて なかった。 402 00:41:53,342 --> 00:41:55,342 えっ? 403 00:41:57,913 --> 00:42:02,084 本当の娘のつもりでいたのに➡ 404 00:42:02,084 --> 00:42:07,884 ジグロの人生を 自分のもののように 使っているだけだった。 405 00:42:09,825 --> 00:42:12,325 ひどい娘だね。 406 00:42:16,632 --> 00:42:21,432 ジグロは それで幸せだったんだと思うよ。 407 00:42:28,777 --> 00:42:36,385 私には そもそも 幸せが何なのかも分からないんだ。 408 00:42:36,385 --> 00:42:42,257 だから チャグムに どうなってもらいたいのかも➡ 409 00:42:42,257 --> 00:42:47,096 本当は分からない。 410 00:42:47,096 --> 00:42:49,796 自分が どうしたいのかも。 411 00:42:56,705 --> 00:43:02,411 一緒に暮らさないか? え? 412 00:43:02,411 --> 00:43:05,447 もし チャグムを 無事に助けられたら…➡ 413 00:43:05,447 --> 00:43:09,751 あっ いや そうしないと いけないんだけど➡ 414 00:43:09,751 --> 00:43:14,951 そしたら 3人で一緒に暮らさないか? 415 00:43:18,260 --> 00:43:22,131 用心棒を続けたければ 続けたっていい。 416 00:43:22,131 --> 00:43:27,269 俺やチャグムのいるところへ 帰ってくればいいじゃないか。 417 00:43:27,269 --> 00:44:03,769 ♬~ 418 00:44:49,585 --> 00:44:51,785 はっ…。 419 00:45:15,077 --> 00:45:20,415 あ~っ うわ~っ! 420 00:45:20,415 --> 00:45:27,589 (トロガイ)大丈夫。 あんたは今 ナユグを見ているだけだ。 421 00:45:27,589 --> 00:45:31,426 トロガイ… どこ? 422 00:45:31,426 --> 00:45:34,196 落ちる! 落ちるよ! 423 00:45:34,196 --> 00:45:38,367 (トロガイ)落ち着いて。 落ち着くんだ チャグム。➡ 424 00:45:38,367 --> 00:45:42,037 そこは ナユグだ。➡ 425 00:45:42,037 --> 00:45:47,843 だけど お前の体は ちゃんと この世に立っているぞ。➡ 426 00:45:47,843 --> 00:45:53,643 バルサと一緒に そこへ立っているぞ。 バルサと? 427 00:45:56,385 --> 00:46:00,722 見えない! 何も見えないよ! 428 00:46:00,722 --> 00:46:07,722 (トロガイ)バルサの腕を感じろ チャグム。 しっかりと感じるんだ。 429 00:46:23,745 --> 00:46:25,745 バルサ。 430 00:46:30,252 --> 00:46:32,252 うわ~っ! 431 00:46:38,527 --> 00:46:41,863 もう 大丈夫だ。 432 00:46:41,863 --> 00:46:47,669 さあ チャグム お前は どこへ行きたかった? 433 00:46:47,669 --> 00:46:54,876 卵の意思を感じて お前が行きたいと思う所を➡ 434 00:46:54,876 --> 00:46:57,176 指さしてごらん。 435 00:47:03,885 --> 00:47:05,885 さあ。 436 00:47:32,347 --> 00:47:34,850 もう 冬は 過ぎたのではないですか? 437 00:47:34,850 --> 00:47:38,520 ああ だいぶ暖かくなった。 438 00:47:38,520 --> 00:47:42,858 チャグム王子は まだ見つかっていないのですか? 439 00:47:42,858 --> 00:47:44,793 そうだが。 440 00:47:44,793 --> 00:47:52,033 チャグム王子は 青霧山脈の青池に向かうはずです。 441 00:47:52,033 --> 00:47:56,872 青池? そこに そう書いてあるのか? 442 00:47:56,872 --> 00:47:58,872 シュガ! 443 00:48:00,709 --> 00:48:04,579 急いで下さい。 ラルンガに襲われる前に…。 444 00:48:04,579 --> 00:48:06,579 ラルンガ? 445 00:48:09,885 --> 00:48:13,722 (シュガ)ラルンガ…。 446 00:48:13,722 --> 00:48:20,595 青池と シュガが言ったのだな? はい。 447 00:48:20,595 --> 00:48:24,900 しかし 聖導師様は なぜ あのような手記の封印を➡ 448 00:48:24,900 --> 00:48:27,736 解かれたのでございましょうか? 449 00:48:27,736 --> 00:48:33,175 シュガは すっかり信じて おかしくなっております。 450 00:48:33,175 --> 00:48:35,677 まさか 聖導師様まで あの手記に書かれている事を➡ 451 00:48:35,677 --> 00:48:39,548 信じておられる… などという事は ございませんでしょう?➡ 452 00:48:39,548 --> 00:48:42,851 あそこに書かれている事は 建国神話を覆し➡ 453 00:48:42,851 --> 00:48:45,520 帝の威信を 汚す事ばかりでございます! 454 00:48:45,520 --> 00:48:49,391 ナナイ大聖導師が おかしいというのか? 455 00:48:49,391 --> 00:48:54,529 いえ それは… 昔の事は分かりませんが 今は…。 456 00:48:54,529 --> 00:49:01,829 今は チャグム王子を生かしておく事が 何よりも大事な事なのだ! 457 00:49:06,241 --> 00:49:12,080 皇太子の病が癒えぬのは この水だ。 458 00:49:12,080 --> 00:49:16,280 この水を誰かが汚しておるのだ。 459 00:49:19,688 --> 00:49:23,688 お前に もう一度 天命を与えようぞ! 460 00:49:28,730 --> 00:49:32,334 チャグムの方を消すのだ。 461 00:49:32,334 --> 00:49:39,334 さすれば 皇太子の命は救われようぞ。 462 00:49:41,510 --> 00:49:44,346 チャグムを清めるのだ。 463 00:49:44,346 --> 00:49:46,346 はっ! 464 00:49:48,216 --> 00:49:55,524 さあ チャグム 今のあんただったら ナユグを強く感じられるはずだ。 465 00:49:55,524 --> 00:50:01,724 たとえ ナユグが見えたって もう うろたえる事はないだろ? 466 00:50:03,865 --> 00:50:09,204 だったら 自分の行きたい所へ 行ってごらん。 467 00:50:09,204 --> 00:50:13,708 そこが 卵を産む場所になるはずだ。 468 00:50:13,708 --> 00:50:20,382 卵が帰りたいと思う場所へ 自分で行ってごらん! 469 00:50:20,382 --> 00:50:30,559 ♬~ 470 00:50:30,559 --> 00:50:34,429 ハハハハハハッ! 471 00:50:34,429 --> 00:50:36,731 ハハハハハハッ。 472 00:50:36,731 --> 00:51:10,098 ♬~ 473 00:51:10,098 --> 00:51:13,798 (トロガイ) このキノコは カンクイじゃないか! 474 00:51:19,774 --> 00:51:23,645 (トロガイ)チャグム 今は何が見える? 475 00:51:23,645 --> 00:51:28,783 大きな谷が見える。 暗い谷底だ。 476 00:51:28,783 --> 00:51:32,283 一歩でも足を出せば落ちそうだ。 477 00:51:36,224 --> 00:51:39,127 変な生き物が見える。 478 00:51:39,127 --> 00:51:42,731 人の顔をした蛇のような。 479 00:51:42,731 --> 00:51:46,568 土の民か。 羨ましいな。 480 00:51:46,568 --> 00:51:54,242 全くね。 何年修業しても ああはいかないよ。 481 00:51:54,242 --> 00:52:19,467 ♬~ 482 00:52:19,467 --> 00:52:24,773 こっちだ。 間違いない。 近づいている。 483 00:52:24,773 --> 00:52:31,773 ♬~ 484 00:52:33,882 --> 00:52:36,785 青池か。 485 00:52:36,785 --> 00:52:39,085 チャグム ここなのか? 486 00:52:46,227 --> 00:52:51,566 あの花…。 シグ・サルアの花が どうかしたのか? 487 00:52:51,566 --> 00:52:54,469 シグ・サルアの匂いだ。 488 00:52:54,469 --> 00:52:58,440 初めて チャグムの体が 青く光るのを見た時➡ 489 00:52:58,440 --> 00:53:01,910 あの花の匂いを 嗅いだ気がしたんだ。 490 00:53:01,910 --> 00:53:20,595 ♬~ 491 00:53:20,595 --> 00:53:28,895 花の蜜が ニュンガ・ロ・イムの卵の成長を 促しているのかもしれないねえ。 492 00:53:35,110 --> 00:53:37,879 バルサ? 493 00:53:37,879 --> 00:53:43,879 おやおや… どうしたものかね この殺気は。 494 00:53:48,890 --> 00:53:52,227 (トロガイ)王宮の猟犬たちだ。 495 00:53:52,227 --> 00:53:55,130 どうして ここが分かったんだ? 496 00:53:55,130 --> 00:54:04,739 ♬~ 497 00:54:04,739 --> 00:54:07,439 タンダ。 ああ。 498 00:54:10,411 --> 00:54:15,750 王宮に貴重な記録が 残っていたという事か。 499 00:54:15,750 --> 00:54:19,420 あの星読が見つけたか。 500 00:54:19,420 --> 00:54:22,757 (モン)我々は 王子を殺しに来たのではない。 501 00:54:22,757 --> 00:54:24,692 王子を迎えに来たのだ! 502 00:54:24,692 --> 00:54:30,392 王宮も チャグムを殺せない事を やっと理解したか! 503 00:54:33,201 --> 00:54:36,001 王子を渡せば 危害は加えない。 504 00:54:37,705 --> 00:54:39,905 ≪(ジン)あ~っ! 505 00:54:43,578 --> 00:54:46,078 あの時の猟犬か! 506 00:54:49,217 --> 00:54:52,253 ジン! お前は もう 狩人ではない! 507 00:54:52,253 --> 00:54:55,553 やあっ! うっ! やあっ! 508 00:54:57,725 --> 00:54:59,925 ハハハハハッ! 509 00:55:02,597 --> 00:55:04,597 チャグム! 510 00:55:09,337 --> 00:55:11,337 うわっ! 511 00:55:14,742 --> 00:55:17,242 ここから逃げるんだ! 512 00:55:19,914 --> 00:55:21,850 行くぞ! 513 00:55:21,850 --> 00:55:23,850 うわっ! 514 00:55:27,655 --> 00:55:30,425 うっ! ああっ! うわ~っ! 515 00:55:30,425 --> 00:55:49,544 ♬~ 516 00:55:49,544 --> 00:55:51,479 ああ~っ! 517 00:55:51,479 --> 00:56:10,231 ♬~ 518 00:56:10,231 --> 00:56:15,103 (咆哮) 519 00:56:15,103 --> 00:56:23,411 ♬~ 520 00:56:23,411 --> 00:56:25,346 うわっ! ああっ! 521 00:56:25,346 --> 00:56:30,184 ♬~ 522 00:56:30,184 --> 00:56:32,120 うっ! 523 00:56:32,120 --> 00:56:41,195 ♬~ 524 00:56:41,195 --> 00:56:44,098 うわ~っ! 525 00:56:44,098 --> 00:56:48,398 みんな 木に登れ! 早く! 526 00:56:50,538 --> 00:56:52,473 うわ~っ! 527 00:56:52,473 --> 00:57:02,150 ♬~ 528 00:57:02,150 --> 00:57:04,950 (咆哮) 529 00:57:17,398 --> 00:57:25,740 ♬~ 530 00:57:25,740 --> 00:57:28,242 チャグム。 531 00:57:28,242 --> 00:57:30,242 バルサ…。 532 00:57:32,847 --> 00:57:35,350 ああ…。 533 00:57:35,350 --> 00:57:37,285 バルサ! 534 00:57:37,285 --> 00:57:49,864 ♬~ 535 00:57:49,864 --> 00:57:51,799 (咆哮) 536 00:57:51,799 --> 00:58:01,376 ♬~ 537 00:58:01,376 --> 00:58:03,376 チャグム! 538 00:58:15,890 --> 00:58:21,229 そこは この世とナユグの 結び目だともいわれておる。 539 00:58:21,229 --> 00:58:23,229 チャグム! 540 01:00:34,629 --> 01:00:37,398 今夜は カバーで名曲を。 541 01:00:37,398 --> 01:00:40,735 「The Covers 傑作選SP」。 542 01:00:40,735 --> 01:00:46,407 日本のポップスシーンに残る名曲を 人気アーティストが カバーする➡ 543 01:00:46,407 --> 01:00:51,279 BSプレミアムの音楽番組 「The Covers」。 544 01:00:51,279 --> 01:00:56,751 今夜は 3年目に突入した 「The Covers」のスペシャル。