1 00:00:36,562 --> 00:00:39,565 このあとすぐ 放送です。 2 00:00:39,565 --> 00:00:42,701 女用心棒 バルサと チャグム皇太子の➡ 3 00:00:42,701 --> 00:00:45,604 最後の旅が始まります。 4 00:00:45,604 --> 00:00:50,042 <今 南と北の国の戦いが 始まった。➡ 5 00:00:50,042 --> 00:00:52,945 山あいの国 カンバル。➡ 6 00:00:52,945 --> 00:00:55,714 2人は バルサの父を 死に追いやった➡ 7 00:00:55,714 --> 00:00:58,617 その王のもとへ向かった> 8 00:00:58,617 --> 00:01:00,586 陛下に お目通りを願ってございます。 9 00:01:00,586 --> 00:01:02,588 バルサ…? 10 00:01:02,588 --> 00:01:06,058 <しかし 山の王から 富を得て暮らす カンバルでは➡ 11 00:01:06,058 --> 00:01:08,961 新たな戦いが始まろうとしていた> 12 00:01:08,961 --> 00:01:13,732 山の王を下すには 最強の槍が必要なのだ。 13 00:01:13,732 --> 00:01:16,401 <ログサムは自らの野望に➡ 14 00:01:16,401 --> 00:01:19,071 バルサの力を利用しようと たくらむ> 15 00:01:19,071 --> 00:01:22,741 私に 王の槍を殺せと? 16 00:01:22,741 --> 00:01:26,612 <バルサとチャグムは ログサムに どう立ち向かうのか。➡ 17 00:01:26,612 --> 00:01:28,612 物語の最終章が始まる> 18 00:01:33,619 --> 00:02:18,263 ♬~ 19 00:02:18,263 --> 00:02:21,033 火を消せ~! 20 00:02:21,033 --> 00:02:23,936 山の王は 火を厭う! 21 00:02:23,936 --> 00:03:03,041 ♬~ 22 00:03:03,041 --> 00:03:07,379 山の王の扉が開いた! 23 00:03:07,379 --> 00:03:10,716 儀式の時が やって来たぞ! 24 00:03:10,716 --> 00:03:13,385 (一同)ウン バォー!➡ 25 00:03:13,385 --> 00:03:15,721 ウン バォー!➡ 26 00:03:15,721 --> 00:03:20,721 ウン バォー! 27 00:03:25,063 --> 00:03:36,341 ♬~ 28 00:03:36,341 --> 00:03:39,341 (チャグム)<戦の足音が近づいてきた> 29 00:03:41,680 --> 00:03:44,349 <巨大国家 タルシュ帝国が➡ 30 00:03:44,349 --> 00:03:49,649 海を渡り 我が国 新ヨゴ国に 攻め入ろうとしていた> 31 00:03:51,223 --> 00:03:54,993 <国を守るため 皇太子である 私 チャグムは➡ 32 00:03:54,993 --> 00:04:00,993 隣国のロタ王国 カンバル王国と 同盟を結ぼうと旅に出た> 33 00:04:03,702 --> 00:04:07,039 <それを知った タルシュ帝国の王子 ラウルに➡ 34 00:04:07,039 --> 00:04:11,376 私は 命を付け狙われる事になった。➡ 35 00:04:11,376 --> 00:04:16,715 私を守るために 一人の用心棒が雇われた。➡ 36 00:04:16,715 --> 00:04:18,650 かつて 幼い私を➡ 37 00:04:18,650 --> 00:04:23,055 異界の魔物から救ってくれた 大恩人➡ 38 00:04:23,055 --> 00:04:26,355 人呼んで 短槍使いのバルサだ> 39 00:04:28,727 --> 00:04:35,534 <バルサと私は 同盟を結ぶため カンバル王のもとへと向かった> 40 00:04:35,534 --> 00:05:40,999 ♬~ 41 00:05:40,999 --> 00:05:51,343 ♬~ 42 00:05:51,343 --> 00:06:30,343 ♬~ 43 00:07:01,346 --> 00:07:05,684 あの人たちは… 商人には見えなかったけど。 44 00:07:05,684 --> 00:07:08,353 (バルサ)ロタに出稼ぎに行く カンバル人だろう。 45 00:07:08,353 --> 00:07:11,053 タルシュの刺客ではないさ。 46 00:07:13,024 --> 00:07:16,895 もうじき 雪が深くなるからね。 47 00:07:16,895 --> 00:07:19,898 その前に 一家を支える男たちの多くは➡ 48 00:07:19,898 --> 00:07:23,598 ああやって ロタや新ヨゴ国に 出稼ぎに行くのさ。 49 00:07:28,373 --> 00:07:33,673 <私とバルサは カンバル王国の国境に近づいていた> 50 00:07:42,320 --> 00:07:44,256 うわ~っ! 51 00:07:44,256 --> 00:07:54,332 ♬~ 52 00:07:54,332 --> 00:07:56,268 やあ~っ! 53 00:07:56,268 --> 00:08:14,019 ♬~ 54 00:08:14,019 --> 00:08:16,319 う~ん…。 55 00:08:17,889 --> 00:08:20,692 無事に カンバルに入れたとしても➡ 56 00:08:20,692 --> 00:08:23,392 王に会う事なんて できるだろうか。 57 00:08:25,030 --> 00:08:28,030 王の槍になら会えるかもしれない。 58 00:08:31,369 --> 00:08:34,639 王の槍? 59 00:08:34,639 --> 00:08:37,976 カンバルは 武人の国だ。 60 00:08:37,976 --> 00:08:41,646 王の槍と呼ばれる 最強の武人たちが➡ 61 00:08:41,646 --> 00:08:43,946 王の力を支えている。 62 00:08:45,517 --> 00:08:49,817 バルサは その武人に育てられたのだね。 63 00:08:51,656 --> 00:08:53,656 ああ…。 64 00:08:56,995 --> 00:09:01,666 ジグロは 王の槍でありながら 私を守るために➡ 65 00:09:01,666 --> 00:09:04,366 カンバルを捨てたんだ。 66 00:09:06,004 --> 00:09:10,342 その ジグロが死ぬ 2年前だった。 67 00:09:10,342 --> 00:09:13,678 一人の武人が現れた。 68 00:09:13,678 --> 00:09:28,693 ♬~ 69 00:09:28,693 --> 00:09:34,966 それまでに ジグロは 追っ手となった 8人の王の槍と戦い➡ 70 00:09:34,966 --> 00:09:36,966 殺してきた。 71 00:09:39,304 --> 00:09:43,642 それが どんなに つらい事だったか。 72 00:09:43,642 --> 00:09:49,642 ジグロは ずっと かつての友を殺す 苦しみに耐えてきた。 73 00:09:53,318 --> 00:09:55,253 (カグロ)やあ~っ! 74 00:09:55,253 --> 00:10:01,660 だから 私には ジグロが最後に来た その武人に➡ 75 00:10:01,660 --> 00:10:04,562 殺されようとしているんじゃ ないかって➡ 76 00:10:04,562 --> 00:10:06,862 そう思えたんだ。 77 00:10:11,002 --> 00:10:16,302 2人は その日は 決着をつけなかった。 78 00:10:18,677 --> 00:10:20,612 どうして? 79 00:10:20,612 --> 00:10:24,549 戦いは もう終わったんじゃ なかったのか? 80 00:10:24,549 --> 00:10:30,288 8人いる王の槍は みんな 去年 倒したはずだ! 81 00:10:30,288 --> 00:10:32,988 さっきの武人は誰なんだ!? 82 00:10:35,160 --> 00:10:38,630 (ジグロ)王の槍は 全部で 9人いる。 83 00:10:38,630 --> 00:10:43,330 殺した8人と この私だ。 84 00:10:44,969 --> 00:10:50,308 (ジグロ)一つの氏族から 王の槍は 一人ずつ選ばれる事になっている。 85 00:10:50,308 --> 00:10:58,008 私が これまで殺してきたのは 私とは違う氏族の王の槍たちだ。 86 00:11:00,952 --> 00:11:02,952 それじゃ…。 87 00:11:04,856 --> 00:11:08,156 あの武人は カグロ。 88 00:11:11,329 --> 00:11:13,665 私の兄だ。 89 00:11:13,665 --> 00:11:23,675 ♬~ 90 00:11:23,675 --> 00:11:26,375 だから 殺さないのか? 91 00:11:34,319 --> 00:11:37,019 カンバル王は どこまで卑劣なんだ! 92 00:11:42,694 --> 00:11:49,033 それから ジグロは 来る日も来る日も 森に行き➡ 93 00:11:49,033 --> 00:11:52,033 無言のまま 兄と槍を交わした。 94 00:11:54,706 --> 00:11:59,006 そして あの夜…。 95 00:12:23,067 --> 00:12:38,550 ♬~ 96 00:12:38,550 --> 00:12:45,690 私は 生まれて初めて あんな戦いを見た。 97 00:12:45,690 --> 00:13:06,711 ♬~ 98 00:13:06,711 --> 00:13:12,383 ジグロの槍が 相手の槍に乗り移り➡ 99 00:13:12,383 --> 00:13:17,255 やがて 一つの心が 2つの槍を司り➡ 100 00:13:17,255 --> 00:13:23,027 2人は 舞を舞うかのように 戦い続けていた。 101 00:13:23,027 --> 00:14:18,049 ♬~ 102 00:14:18,049 --> 00:14:21,719 ジグロ…。 何も言わないでくれ。 103 00:14:21,719 --> 00:14:25,019 何も話せない事は よく分かっている。 104 00:14:29,594 --> 00:14:35,894 兄上は もう 立派な王の槍です。 105 00:14:40,004 --> 00:14:59,023 ♬~ 106 00:14:59,023 --> 00:15:01,693 (ジグロ)これを持っていって下さい。 107 00:15:01,693 --> 00:15:08,032 そして カンバル王に 私を殺したと告げて下さい。 108 00:15:08,032 --> 00:15:32,223 ♬~ 109 00:15:32,223 --> 00:15:35,660 ジグロの言ったとおりに なっていれば➡ 110 00:15:35,660 --> 00:15:39,998 ジグロの兄であるカグロが 王の槍となって➡ 111 00:15:39,998 --> 00:15:42,998 今は カンバル王の近くにいるはずだ。 112 00:15:44,669 --> 00:15:48,006 その人に会いに行くんだね? 113 00:15:48,006 --> 00:15:52,006 その人は バルサの事も知ってるの? 114 00:15:53,678 --> 00:15:58,978 今のカンバル王が バルサの父親を殺した事も。 115 00:16:02,353 --> 00:16:08,053 さあ… 会ってみなければ分からない。 116 00:16:10,028 --> 00:16:17,368 さあ 今日中に カンバルに入れるだろう。 117 00:16:17,368 --> 00:16:21,706 よっしゃ~! 118 00:16:21,706 --> 00:16:24,375 ≪カンバル王国に 何用だ! 119 00:16:24,375 --> 00:16:27,045 ≪旅の者だ。 120 00:16:27,045 --> 00:16:29,045 ≪馬から下りろ! 121 00:16:31,382 --> 00:16:34,682 ≪荷物を調べる! 2人とも こっちへ来い! 122 00:16:57,008 --> 00:16:59,008 こっちへ来い! 123 00:17:08,352 --> 00:17:14,225 (カーム)この短槍は お前のものか? そうです。 124 00:17:14,225 --> 00:17:16,694 なぜ このようなものを 持っている? 125 00:17:16,694 --> 00:17:19,394 私は 護衛士です。 126 00:17:21,032 --> 00:17:27,371 この若者も 私の下で 護衛士の見習いをしています。 127 00:17:27,371 --> 00:17:32,071 女の護衛士 しかも 短槍使いか…。 128 00:17:33,644 --> 00:17:38,983 私は 護衛士の養父に育てられました。 129 00:17:38,983 --> 00:17:43,983 私を育てた父も私も カンバルの生まれです。 130 00:17:45,656 --> 00:17:48,993 カンバルで武術を学んだ者が 落ちぶれて➡ 131 00:17:48,993 --> 00:17:54,332 異国で護衛士や盗賊になる者も いるというからな。 132 00:17:54,332 --> 00:17:57,032 その若者は どこの生まれだ? 133 00:17:59,670 --> 00:18:01,670 新ヨゴ国です。 134 00:18:03,341 --> 00:18:07,041 もっとも 捨て子だったようですが。 135 00:18:13,985 --> 00:18:27,031 ♬~ 136 00:18:27,031 --> 00:18:30,731 分かった。 気を付けて行け。 137 00:18:39,310 --> 00:18:42,980 バルサの言う事を 信じてくれたのかな? 138 00:18:42,980 --> 00:18:46,317 ほとんど 嘘はついてないからね。 139 00:18:46,317 --> 00:18:48,653 私は捨て子か…。 140 00:18:48,653 --> 00:18:52,990 確かに 嘘をついたとは 言えないかもしれない。 141 00:18:52,990 --> 00:18:55,660 もし あの警備兵の中に➡ 142 00:18:55,660 --> 00:18:58,563 タルシュの手先となっている者が いたとしたら…➡ 143 00:18:58,563 --> 00:19:01,332 私に気付いただろうか? 144 00:19:01,332 --> 00:19:03,632 もし そうなら…。 145 00:19:08,673 --> 00:19:11,576 すぐに分かる。 146 00:19:11,576 --> 00:19:14,011 (矢が飛んでくる音) 伏せろ! 147 00:19:14,011 --> 00:19:15,947 うわっ! 148 00:19:15,947 --> 00:19:48,846 ♬~ 149 00:19:48,846 --> 00:19:50,848 やあ~っ! うわっ! 150 00:19:50,848 --> 00:19:52,848 チャグム! 151 00:19:56,587 --> 00:19:58,587 ああっ! 152 00:20:04,662 --> 00:20:06,597 うお~っ! 153 00:20:06,597 --> 00:20:16,674 ♬~ 154 00:20:16,674 --> 00:20:18,674 やあっ! やあっ! 155 00:20:20,344 --> 00:20:22,280 ああっ! 156 00:20:22,280 --> 00:20:35,826 ♬~ 157 00:20:35,826 --> 00:20:37,828 どけっ! 158 00:20:37,828 --> 00:20:45,303 ♬~ 159 00:20:45,303 --> 00:20:47,238 どけっ! 160 00:20:47,238 --> 00:21:00,318 ♬~ 161 00:21:00,318 --> 00:21:02,318 うわっ! ああっ! 162 00:21:06,657 --> 00:21:09,327 うわっ! ああっ! 163 00:21:09,327 --> 00:21:12,627 ああっ! うわ~っ! 164 00:21:14,999 --> 00:21:16,999 うわ~っ! 165 00:21:20,671 --> 00:21:22,606 うわ~っ! 166 00:21:22,606 --> 00:21:35,906 ♬~ 167 00:21:41,959 --> 00:21:43,959 大丈夫か? 168 00:21:45,896 --> 00:21:51,035 ほかのも殺したのか? 169 00:21:51,035 --> 00:21:53,035 タルシュの手先か。 170 00:21:57,375 --> 00:21:59,675 そうだろうね。 171 00:22:04,715 --> 00:22:09,053 こんな事は言いたくないけど…➡ 172 00:22:09,053 --> 00:22:12,053 戦うなら殺す気で戦え。 173 00:22:14,392 --> 00:22:17,061 分かっている。 174 00:22:17,061 --> 00:22:19,761 (馬の蹄の音) 175 00:22:37,014 --> 00:22:40,684 一体 何があった? 176 00:22:40,684 --> 00:22:42,984 盗賊に襲われたのか? 177 00:22:45,022 --> 00:22:48,722 あんたには これが盗賊に見えるのか? 178 00:22:51,896 --> 00:22:57,601 カンバルでは不況が続いて 旅人の荷物を襲う輩が多い。 179 00:22:57,601 --> 00:23:01,572 この辺りも物騒になったものだ。 180 00:23:01,572 --> 00:23:04,272 警備を強化しなくてはな。 181 00:23:09,713 --> 00:23:14,385 お前の家族は カンバルのどこに住んでおる? 182 00:23:14,385 --> 00:23:17,721 知り合いに会いに行くだけだ。 183 00:23:17,721 --> 00:23:20,624 知り合いとは? 184 00:23:20,624 --> 00:23:24,324 カグロという 王の槍だ。 185 00:23:28,065 --> 00:23:30,065 知っているか? 186 00:23:31,669 --> 00:23:34,969 カンバルの武人で その名を知らぬ者はおらぬ。 187 00:23:36,540 --> 00:23:39,840 お前のような者が どこで知り合ったというのだ? 188 00:23:41,679 --> 00:23:43,679 それは言えない。 189 00:23:47,551 --> 00:23:51,355 分かった。 それなら 一緒に来い。 190 00:23:51,355 --> 00:23:54,692 私が取り次ごう。 191 00:23:54,692 --> 00:23:59,363 嘘をつくな。 あんたに取り次げるのか? 192 00:23:59,363 --> 00:24:03,663 大丈夫だ。 私は その息子だ。 193 00:24:08,706 --> 00:24:22,052 ♬~ 194 00:24:22,052 --> 00:24:26,390 (カグロ)カーム。 その女は カンバル生まれの護衛士に➡ 195 00:24:26,390 --> 00:24:29,059 育てられたと言ったのだな? 196 00:24:29,059 --> 00:24:32,663 そうです。 食い詰めた武人が家族を連れて➡ 197 00:24:32,663 --> 00:24:34,963 異国に流れたのでしょう。 198 00:24:41,005 --> 00:24:47,678 (カグロ)女の名は? バルサとか言いました。 199 00:24:47,678 --> 00:24:52,678 (カグロ)バルサ…。 本当に知り合いなんですか? 200 00:24:54,351 --> 00:24:56,351 いや…。 201 00:25:04,995 --> 00:25:08,695 喜べ。 父上が会うそうだ。 202 00:25:11,368 --> 00:25:13,704 女だけだ。 203 00:25:13,704 --> 00:25:18,042 いや… 私も一緒に会う。 204 00:25:18,042 --> 00:25:21,042 それを決めるのは お前ではない。 205 00:25:38,996 --> 00:25:43,667 カーム お前は出ていろ。 え? 206 00:25:43,667 --> 00:25:47,004 私が話を聞く。 いや しかし…。 207 00:25:47,004 --> 00:25:49,004 いいから出ていろ。 208 00:25:53,877 --> 00:25:55,877 (カーム)分かりました。 209 00:26:06,023 --> 00:26:09,323 ジグロは どうしている? 210 00:26:11,695 --> 00:26:15,032 死にました。 211 00:26:15,032 --> 00:26:20,704 あなたが去ってから 2年後に 病にかかって。 212 00:26:20,704 --> 00:26:22,704 そうか。 213 00:26:24,575 --> 00:26:29,046 最後に あなたに槍を教えられた事を➡ 214 00:26:29,046 --> 00:26:32,650 喜んでいました。 215 00:26:32,650 --> 00:26:38,989 お前は ジグロに育てられたのか? 216 00:26:38,989 --> 00:26:43,289 そうです。 バルサです。 217 00:26:50,601 --> 00:26:55,339 私が誰だか 分かりますか? 218 00:26:55,339 --> 00:27:00,639 あの時 ジグロと一緒にいた。 219 00:27:04,682 --> 00:27:13,023 ジグロがした事も 今のカンバル王がした事も➡ 220 00:27:13,023 --> 00:27:16,023 あなたは知らないのですか? 221 00:27:18,896 --> 00:27:26,196 ジグロは ある日突然 我々の前から姿を消したのだ。 222 00:27:31,041 --> 00:27:40,317 ジグロは 王の槍でありながら 王を裏切った。➡ 223 00:27:40,317 --> 00:27:43,654 知っているのは それだけだ。 224 00:27:43,654 --> 00:27:46,557 それだけ? 225 00:27:46,557 --> 00:27:55,265 それからは 同じ王の槍が何人も放たれたが➡ 226 00:27:55,265 --> 00:27:57,965 誰一人 帰ってはこなかった。 227 00:28:03,340 --> 00:28:06,009 私に言えるのは それだけだ。 228 00:28:06,009 --> 00:28:08,912 ジグロに何も聞かなかったのは➡ 229 00:28:08,912 --> 00:28:14,685 耳なし口なしの誓いが あったからですか? 230 00:28:14,685 --> 00:28:18,555 カンバルでは 王に命じられて 人を殺しに行く時には➡ 231 00:28:18,555 --> 00:28:24,027 耳なし口なしの誓いを立てると ジグロから聞きました。 232 00:28:24,027 --> 00:28:29,327 相手の言葉に耳を貸さず 口を利いてはならないと。 233 00:28:32,302 --> 00:28:35,205 ジグロは➡ 234 00:28:35,205 --> 00:28:37,975 あなたや氏族を裏切るような事は 何もしていません。 235 00:28:37,975 --> 00:28:45,649 お前は 何を知っているというのだ? 236 00:28:45,649 --> 00:28:51,949 私は 今のカンバル王に…。 237 00:28:54,658 --> 00:28:57,658 カンバル王に どうした? 238 00:29:01,999 --> 00:29:07,871 カンバル王に お会いしたいのです。 239 00:29:07,871 --> 00:29:12,342 お前が? 何のために? 240 00:29:12,342 --> 00:29:17,681 タルシュ帝国について お話ししたいのです。 241 00:29:17,681 --> 00:29:21,351 タルシュ帝国を信じてはなりません。 242 00:29:21,351 --> 00:29:24,688 この先 何があっても…。 243 00:29:24,688 --> 00:29:28,358 その事をお伝えしたいのです。 244 00:29:28,358 --> 00:29:33,964 その事を お前が? 245 00:29:33,964 --> 00:29:39,664 はい。 カンバル王国のために。 246 00:29:44,975 --> 00:29:47,675 お取り次ぎ 願えないでしょうか。 247 00:29:49,646 --> 00:29:52,946 お前は 一体何者なのだ? 248 00:29:55,519 --> 00:30:00,819 私は ジグロの娘です。 249 00:30:06,663 --> 00:30:09,663 心から そう思っています。 250 00:30:16,006 --> 00:30:18,306 そうか…。 251 00:30:23,881 --> 00:30:29,353 ジグロがお前に 槍を教えたのか。 252 00:30:29,353 --> 00:30:53,543 ♬~ 253 00:30:53,543 --> 00:30:55,512 (ジグロ)来るんだ バルサ。 254 00:30:55,512 --> 00:31:31,812 ♬~ 255 00:31:34,685 --> 00:31:42,359 ジグロが ここへ導いてくれたと そう信じたいけどね。 256 00:31:42,359 --> 00:31:48,231 バルサの事を思うと心苦しいけど 今は カンバル王を味方につけるしか➡ 257 00:31:48,231 --> 00:31:51,531 新ヨゴ国が生き残る道はないのだ。 258 00:31:53,370 --> 00:31:58,709 カンバル王を味方につけるなら 新ヨゴ国ではなく➡ 259 00:31:58,709 --> 00:32:01,378 ロタ王国と手を結ばせるんだ。 260 00:32:01,378 --> 00:32:03,378 え? 261 00:32:07,050 --> 00:32:10,921 ロタ王国とカンバル王国が 手を結べば➡ 262 00:32:10,921 --> 00:32:14,725 この北の大陸に 大きな壁が出来る。 263 00:32:14,725 --> 00:32:19,062 タルシュ帝国も そう簡単には手を出せない。 264 00:32:19,062 --> 00:32:22,733 ロタとカンバルを落とすのが 難しいと分かれば➡ 265 00:32:22,733 --> 00:32:26,603 新ヨゴ国からも 手を引くかもしれない。 266 00:32:26,603 --> 00:32:28,605 なるほど。 267 00:32:28,605 --> 00:32:31,074 タルシュの密偵をしていたヒュウゴが➡ 268 00:32:31,074 --> 00:32:34,374 チャグムに そう伝えろと 私に言ったんだ。 269 00:32:36,346 --> 00:32:39,249 ヒュウゴに会ったのか! どこで会ったんだ? 270 00:32:39,249 --> 00:32:42,019 ロタのツーラム港だ。 271 00:32:42,019 --> 00:32:44,688 (ヒュウゴ) 戦には もともと意味などない。➡ 272 00:32:44,688 --> 00:32:48,358 だから この世から なくなる事もない。 273 00:32:48,358 --> 00:32:51,261 なくす事ができないなら➡ 274 00:32:51,261 --> 00:32:54,261 どこかで歯止めをかけるしかない。 275 00:32:56,700 --> 00:32:58,635 ヒュウゴは生きていたのか! 276 00:32:58,635 --> 00:33:02,635 チャグムが生きている事も 確信していたよ。 277 00:33:08,712 --> 00:33:13,412 私は ヒュウゴを見殺しにしたと 思っていた。 278 00:33:15,052 --> 00:33:16,987 よかった。 279 00:33:16,987 --> 00:33:34,287 ♬~ 280 00:33:46,349 --> 00:33:49,686 (ラウル)やはり チャグムは生きていたか。 (ヒュウゴ)はい。 281 00:33:49,686 --> 00:33:53,356 (ラウル)私を裏切り 生きる道を選んだか。➡ 282 00:33:53,356 --> 00:33:59,229 お前の策略も あの男には 通用しなかったという訳か。 283 00:33:59,229 --> 00:34:01,698 申し訳ございません。 284 00:34:01,698 --> 00:34:04,601 北の大陸にいる 我が手の者たちによって➡ 285 00:34:04,601 --> 00:34:08,601 必ずや その命は消されるものと 存じます。 286 00:34:10,373 --> 00:34:16,246 あとは 力ずくで 新ヨゴ国を攻め落とすのみ。 287 00:34:16,246 --> 00:34:21,546 それも殺戮という最も退屈な戦で。 288 00:34:26,389 --> 00:34:31,661 もし このまま チャグムが生きていたとしたら➡ 289 00:34:31,661 --> 00:34:34,661 我々の脅威になると思うか? 290 00:34:36,533 --> 00:34:39,336 新ヨゴ国にも内通者がおります。 291 00:34:39,336 --> 00:34:42,239 もはや 敵ではありません。 292 00:34:42,239 --> 00:34:47,677 しかし あの者には不思議な力がある。 293 00:34:47,677 --> 00:34:50,677 そう言ったのは お前だぞ ヒュウゴ。 294 00:34:55,552 --> 00:35:00,023 できれば 見てみたいものだ。 295 00:35:00,023 --> 00:35:03,323 その力というやつを…。 296 00:35:10,667 --> 00:35:14,367 少しは退屈も紛れよう。 297 00:35:23,046 --> 00:35:32,322 (トロガイ)ロジュホー ロジュホー ロジュホー!➡ 298 00:35:32,322 --> 00:35:35,992 見えるか? あれが。 299 00:35:35,992 --> 00:35:39,863 流れている。 南の方から➡ 300 00:35:39,863 --> 00:35:42,666 水の民 ヨナ・ロ・ガイの群れが➡ 301 00:35:42,666 --> 00:35:49,539 青霧山脈を越えて カンバルの方へと流れてゆく。 302 00:35:49,539 --> 00:35:55,011 北のナユグに春が やって来たんだ! 303 00:35:55,011 --> 00:35:58,682 見えるか? シュガよ。 304 00:35:58,682 --> 00:36:01,017 見えているのか? 305 00:36:01,017 --> 00:36:07,357 (シュガ)あ… 何も見えません。 306 00:36:07,357 --> 00:36:11,228 何だい 気のない返事だね。 307 00:36:11,228 --> 00:36:14,030 呪術を学ぶ気がないのなら➡ 308 00:36:14,030 --> 00:36:17,330 ここにいたって しょうがないだろ! 309 00:36:26,376 --> 00:36:31,982 なんと 聖導師が タルシュ帝国と通じておるだと? 310 00:36:31,982 --> 00:36:36,319 はい。 (トロガイ)ふ~ん…。 311 00:36:36,319 --> 00:36:39,990 …で それをどうするんだ? 312 00:36:39,990 --> 00:36:41,925 どうすればよいのでしょう? 313 00:36:41,925 --> 00:36:47,330 そんな事 私に聞くな! 314 00:36:47,330 --> 00:36:52,002 聖導師様は 私にも 協力を求めてきたのです。 315 00:36:52,002 --> 00:36:55,872 何のために? 戦を避けるためにです。 316 00:36:55,872 --> 00:37:02,012 そのためには タルシュ帝国に 降伏するほかないのです。 317 00:37:02,012 --> 00:37:08,685 だけど チャグムは それを拒んで 異国と手を結びに行ったんだろ? 318 00:37:08,685 --> 00:37:11,588 もちろん 私だって そう信じたい! 319 00:37:11,588 --> 00:37:15,025 このまま チャグム殿下の力を信じて それを待ちたい。 320 00:37:15,025 --> 00:37:19,025 しかし 実際に タルシュ帝国が 攻めてきたとしたら…。 321 00:37:32,509 --> 00:37:34,978 早く戦を終わらせなければ➡ 322 00:37:34,978 --> 00:37:39,649 多くの民が死に この国は滅ぶかもしれません。 323 00:37:39,649 --> 00:37:42,349 そのためには帝を…。 324 00:37:43,987 --> 00:37:46,656 え? 325 00:37:46,656 --> 00:37:49,956 この国の神を 消さなくてはなりません。 326 00:37:54,331 --> 00:37:59,202 <そのころ 私の父 新ヨゴ国の帝のもとに➡ 327 00:37:59,202 --> 00:38:02,502 タルシュ帝国から知らせが届いていた> 328 00:38:04,674 --> 00:38:08,011 (聖導師)既に タルシュ軍は 南方の海に浮かぶ➡ 329 00:38:08,011 --> 00:38:11,881 サンガル王国の島々に集結しており➡ 330 00:38:11,881 --> 00:38:16,686 これより 10日以内に 降伏の意が示されなければ➡ 331 00:38:16,686 --> 00:38:20,557 直ちに侵攻するとの事です。 332 00:38:20,557 --> 00:38:23,026 聖導師。 333 00:38:23,026 --> 00:38:28,365 なぜ そのような汚れた事を 私に聞かせる? 334 00:38:28,365 --> 00:38:32,235 ラドウ大将軍に告げれば よい事ではないのか。 335 00:38:32,235 --> 00:38:38,641 陛下のほかに この戦を 止められる者など おりません。➡ 336 00:38:38,641 --> 00:38:41,311 タルシュ軍が上陸すれば➡ 337 00:38:41,311 --> 00:38:47,183 この地は 人の流す多くの血で 汚されましょう。 338 00:38:47,183 --> 00:38:53,183 それを止めるためには もはや 降伏するほかには…。 339 00:39:01,998 --> 00:39:08,338 人の血など 天の水が清めてくれよう。 340 00:39:08,338 --> 00:39:12,038 されど 心に注ぐ雨はない。 341 00:39:14,010 --> 00:39:20,010 汚れを抱く者には 天罰が下るのみだ。 342 00:39:22,352 --> 00:39:31,352 聖導師。 神が人に降伏する事など ありえまい。 343 00:39:38,301 --> 00:39:40,301 はっ。 344 00:39:42,172 --> 00:39:52,172 (足音) 345 00:40:01,324 --> 00:40:03,324 (タンダ)バルサ…。 346 00:40:06,196 --> 00:40:08,665 バルサ! (チキサ)タンダさん? 347 00:40:08,665 --> 00:40:11,568 おっと… おっとっとっと! 348 00:40:11,568 --> 00:40:13,568 あっ! 349 00:40:16,339 --> 00:40:20,210 (チキサ)タンダさん。 チキサ。 アスラ…。 350 00:40:20,210 --> 00:40:22,212 ありがとう。 351 00:40:22,212 --> 00:40:24,681 どうしたんだ? こんな夜明けに…。 352 00:40:24,681 --> 00:40:27,350 まさか マーサさんのところに いられなくなったのか? 353 00:40:27,350 --> 00:40:31,020 違います。 ご主人の トウノさんのお供で都に来たんです。 354 00:40:31,020 --> 00:40:34,290 タンダさんのところに 行きたいからって アスラも一緒に。 355 00:40:34,290 --> 00:40:40,163 そっか。 あ~ 分かったと思うけど バルサは ここにはいないんだ。 356 00:40:40,163 --> 00:40:42,966 いいんです。 俺たち タンダさんに会いたくて 来たんです。 357 00:40:42,966 --> 00:40:47,666 俺に? そりゃ うれしいな! アスラ。 358 00:40:50,306 --> 00:40:53,643 まだ 話せないのか。 359 00:40:53,643 --> 00:40:56,546 タンダさん これ! 360 00:40:56,546 --> 00:41:00,316 都で買ったんです! 働いた金が少し たまったから。 361 00:41:00,316 --> 00:41:02,986 おっ ホウロに漬け込んだ肉か! 362 00:41:02,986 --> 00:41:05,686 こりゃあいい! ありがとう! 363 00:41:08,324 --> 00:41:11,227 取れたての山菜鍋だ。 うまいか? 364 00:41:11,227 --> 00:41:13,527 うまい! よかった。 365 00:41:17,667 --> 00:41:19,667 ん? 366 00:41:24,007 --> 00:41:30,307 「ノユークの水の中を」。 ノユーク… ナユグの事だね。 367 00:41:31,881 --> 00:41:36,586 「何かが遠くから➡ 368 00:41:36,586 --> 00:41:38,886 泳いでくる」。 369 00:41:40,557 --> 00:41:43,257 「カミサマとは違う」。 370 00:41:46,262 --> 00:41:49,232 (チキサ)「とても怖い」。 371 00:41:49,232 --> 00:41:52,232 アスラは 「どうしたらいいか 教えてほしい」って。 372 00:41:56,706 --> 00:41:59,375 (トロガイ)驚いたね。➡ 373 00:41:59,375 --> 00:42:02,045 その子には ナユグの事が➡ 374 00:42:02,045 --> 00:42:05,715 はっきりと見えているんだね。 師匠。 375 00:42:05,715 --> 00:42:13,056 あ~ あんたたちかい? バルサが助けた子たちは。 376 00:42:13,056 --> 00:42:14,991 トロガイさん? 377 00:42:14,991 --> 00:42:18,728 この人が俺の師匠だ。 おい タンダ 何をやっているんだ。 378 00:42:18,728 --> 00:42:22,065 せっかくの肉が焦げちまうよ。 あっ まずい! 379 00:42:22,065 --> 00:42:29,405 全く 昔から 2つの事を いっぺんに考えられない弟子だよ。 380 00:42:29,405 --> 00:42:36,679 バルサがいたら バルサの事。 バルサがいなければ バルサの事。 381 00:42:36,679 --> 00:42:38,615 バルサの事ばっかりじゃないですか。 382 00:42:38,615 --> 00:42:43,019 (トロガイ)一途なのかバカなのか いまだに分からん。 383 00:42:43,019 --> 00:42:44,954 ひどいな。 384 00:42:44,954 --> 00:42:50,360 …で お前は一体 何が怖いんだ? 385 00:42:50,360 --> 00:42:54,030 今は 師匠が怖いんじゃないですか。 386 00:42:54,030 --> 00:42:55,965 分からないけど…➡ 387 00:42:55,965 --> 00:42:59,369 アスラは 新ヨゴ国の都に行くと 聞いた時に➡ 388 00:42:59,369 --> 00:43:01,304 とても怖がったんです。 389 00:43:01,304 --> 00:43:06,242 都? 都が怖いのかい? 390 00:43:06,242 --> 00:43:09,379 それは何か ナユグに春が来ている事と➡ 391 00:43:09,379 --> 00:43:11,314 関わりがあるんでしょうか? 392 00:43:11,314 --> 00:43:13,716 恐らく そうだろうね。 393 00:43:13,716 --> 00:43:18,716 都に災いが起きるという事か? 394 00:43:20,590 --> 00:43:26,290 ≪タンダ! タンダは いるか? 395 00:43:32,201 --> 00:43:36,339 兄さん… ノシル兄さん。 396 00:43:36,339 --> 00:43:41,010 久しぶりだな。 どうしたの? 397 00:43:41,010 --> 00:43:45,882 (ノシル)タンダ お前に頼みがある。 398 00:43:45,882 --> 00:43:50,687 これは あの… 家族全員の頼みだ。 399 00:43:50,687 --> 00:43:52,622 何? 400 00:43:52,622 --> 00:43:58,561 弟のカイザが 村でくじ引いて 兵に当たってしまった。 401 00:43:58,561 --> 00:44:01,330 カイザが 戦に駆り出されるのか? 402 00:44:01,330 --> 00:44:06,235 うん…。 カイザは去年 嫁をもらって➡ 403 00:44:06,235 --> 00:44:11,708 春には かわいい娘が生まれたばかりだ。 404 00:44:11,708 --> 00:44:16,408 俺たちにも 妻や子がいる。 405 00:44:18,381 --> 00:44:22,719 タンダ…。 406 00:44:22,719 --> 00:44:30,019 すまないが カイザの代わりに お前が行ってくれないか。 407 00:44:32,528 --> 00:44:34,997 頼む! 408 00:44:34,997 --> 00:44:57,019 ♬~ 409 00:44:57,019 --> 00:45:00,890 <私とバルサは カンバル王との面会を➡ 410 00:45:00,890 --> 00:45:03,190 ひたすら待っていた> 411 00:45:14,370 --> 00:45:17,039 どうして こんなに おいしいもんが嫌いなのかね。 412 00:45:17,039 --> 00:45:21,377 羊や ヤギの乳は どうも臭くて…。 413 00:45:21,377 --> 00:45:23,312 ほら 子どもの頃➡ 414 00:45:23,312 --> 00:45:25,715 青霧山脈の狩穴に 籠もっていた時➡ 415 00:45:25,715 --> 00:45:29,051 タンダに このラルウを 作ってもらった事があったろう。 416 00:45:29,051 --> 00:45:31,654 あの時は おいしいと思ったんだけどなあ。 417 00:45:31,654 --> 00:45:35,654 タンダは薬草を入れて 臭みを消していたからね。 418 00:45:37,527 --> 00:45:41,998 そういえば 私も子どもの頃は➡ 419 00:45:41,998 --> 00:45:46,869 新ヨゴ国の食べ物には なかなか なじめなかったよ。 420 00:45:46,869 --> 00:45:50,673 バルサには このカンバルの味が懐かしいんだね。 421 00:45:50,673 --> 00:45:57,973 いや… 私が懐かしいのは タンダの味だけだ。 422 00:46:11,694 --> 00:46:13,694 父上! 423 00:46:16,032 --> 00:46:17,967 あの2人は どうするんです? 424 00:46:17,967 --> 00:46:21,370 これから城に向かう。 王に知らせるんですか? 425 00:46:21,370 --> 00:46:25,041 タルシュ帝国が追っている者たちだと。 隠す訳にはいかん。 426 00:46:25,041 --> 00:46:27,710 我々で始末すればいいだけでは ないんですか? 427 00:46:27,710 --> 00:46:32,315 よいか? 私が戻るまで 絶対に手を出すなよ。 428 00:46:32,315 --> 00:46:34,984 父上は あのバルサという女を➡ 429 00:46:34,984 --> 00:46:37,984 本当は知っているのでは ありませんか? 430 00:46:41,324 --> 00:46:45,995 父上が教えてくれないなら あの女から聞き出します。 431 00:46:45,995 --> 00:46:52,995 あの女は ジグロから槍を教わった者だ。 432 00:46:56,339 --> 00:47:01,639 お前のかなう相手ではない。 手を出すな。 433 00:47:08,684 --> 00:47:13,356 ≪(ヤギを追い立てる声) 434 00:47:13,356 --> 00:47:16,025 あれは? 435 00:47:16,025 --> 00:47:20,897 山の上で ヤギを追い立てる 牧童たちの声だ。 436 00:47:20,897 --> 00:47:27,370 カンバルでは 神に近い者たちだとも 呼ばれている。 437 00:47:27,370 --> 00:47:29,670 (扉が開く音) 438 00:47:36,646 --> 00:47:39,315 何です? 439 00:47:39,315 --> 00:47:42,015 お前は 護衛士だと言ったな。 440 00:47:43,653 --> 00:47:46,555 それが何か? 441 00:47:46,555 --> 00:47:49,555 いつから その若者を護衛している? 442 00:47:51,527 --> 00:47:55,665 この者は 私の下で 見習いをしているだけだ。 443 00:47:55,665 --> 00:48:00,965 嘘をつくな! その者は ただのゴロツキには見えぬ。 444 00:48:03,005 --> 00:48:08,678 だったら 何に見えると言うのです? 445 00:48:08,678 --> 00:48:11,378 一国の皇太子。 446 00:48:17,687 --> 00:48:23,025 あなたは タルシュの手先か。 447 00:48:23,025 --> 00:48:26,696 父上が今 カンバル王に 知らせているところだ。➡ 448 00:48:26,696 --> 00:48:32,501 お前たちは間もなく タルシュに引き渡されるか➡ 449 00:48:32,501 --> 00:48:34,801 処刑されよう。 450 00:48:36,973 --> 00:48:41,644 カンバル王も タルシュと通じていたのか。 451 00:48:41,644 --> 00:48:51,654 ♬~ 452 00:48:51,654 --> 00:48:53,990 何事だ? カグロ。 453 00:48:53,990 --> 00:48:56,659 はっ。 454 00:48:56,659 --> 00:49:01,330 皇太子がいても構わぬ。 申せ。 455 00:49:01,330 --> 00:49:06,202 はっ。 ロタとの国境で 我が息子のカームが➡ 456 00:49:06,202 --> 00:49:09,005 怪しい女と若者を 捕らえてございます。 457 00:49:09,005 --> 00:49:10,940 怪しいとは? 458 00:49:10,940 --> 00:49:18,014 その若者が チャグム皇太子ではないかと。 459 00:49:18,014 --> 00:49:21,014 フフフッ…。 460 00:49:22,885 --> 00:49:26,355 よくぞ捕らえた。 すぐに ここに連れてまいれ。 461 00:49:26,355 --> 00:49:29,692 それが 向こうから➡ 462 00:49:29,692 --> 00:49:34,964 その若者と一緒にいる女が 陛下に お目通りを願ってございます。 463 00:49:34,964 --> 00:49:38,834 女が? 何者だ。 464 00:49:38,834 --> 00:49:42,838 バルサと申しております。 465 00:49:42,838 --> 00:49:45,975 バルサ…? 466 00:49:45,975 --> 00:49:50,312 このカンバルで生まれ 短槍使いの護衛士をしている➡ 467 00:49:50,312 --> 00:49:52,648 流れ者の女です。 468 00:49:52,648 --> 00:49:55,348 バルサ…。 469 00:49:58,521 --> 00:50:01,657 おお あのカルナの娘か。 470 00:50:01,657 --> 00:50:04,994 (ラダール)父上 カルナというのは? お前は口を挟むな。 471 00:50:04,994 --> 00:50:08,864 何でもない。 お前は外せ。 472 00:50:08,864 --> 00:50:12,868 父上? いいから外せ。 473 00:50:12,868 --> 00:50:14,868 はい。 474 00:50:29,218 --> 00:50:34,156 その女は ジグロに育てられたのだな? 475 00:50:34,156 --> 00:50:36,456 そう申しておりました。 476 00:50:39,829 --> 00:50:59,181 ♬~ 477 00:50:59,181 --> 00:51:03,986 ジグロの育てた娘は➡ 478 00:51:03,986 --> 00:51:06,986 やはり生きていたのか。 479 00:51:10,326 --> 00:51:12,326 バルサ! 480 00:51:18,667 --> 00:51:27,967 ハハハハハハッ! 481 00:51:31,013 --> 00:51:34,313 (カーム)お前は ジグロに育てられたそうだな? 482 00:51:36,352 --> 00:51:42,652 その名を出して 父上に近づくとは 何という汚らわしい了見だ。 483 00:51:44,693 --> 00:51:48,030 ジグロが憎いのか? あんたの叔父だろ。 484 00:51:48,030 --> 00:51:50,933 叔父なものか。 一族の恥だ! 485 00:51:50,933 --> 00:51:56,705 いや 一族と思った事など 一度もない。 486 00:51:56,705 --> 00:52:00,005 その名を口にしただけで 心が汚れる。 487 00:52:04,046 --> 00:52:06,715 その者が王を裏切ってから➡ 488 00:52:06,715 --> 00:52:12,015 我ら同族の者は領地を追われ 流民も同然に生きてきたんだ。 489 00:52:14,590 --> 00:52:17,726 追っ手となった 王の槍が戻らぬ度に➡ 490 00:52:17,726 --> 00:52:23,726 その氏族の者からも恨まれ 次々と 行き場をなくし…。 491 00:52:26,735 --> 00:52:34,009 私の母上は 私に食べ物を与えるため➡ 492 00:52:34,009 --> 00:52:39,348 自分は食べるものも食べずに➡ 493 00:52:39,348 --> 00:52:43,048 人々に蔑まれながら 死んでいったんだ! 494 00:52:48,023 --> 00:52:52,361 父上は やっと その裏切り者の弟を討ち果たし➡ 495 00:52:52,361 --> 00:52:55,661 我らは ようやく 領地を取り戻した。 496 00:52:57,233 --> 00:53:04,707 弟を殺してくれた父上に 私は心から感謝している。➡ 497 00:53:04,707 --> 00:53:12,381 その父上に その名を出して 情けを乞うとは…➡ 498 00:53:12,381 --> 00:53:14,381 恥を知れ! 499 00:53:19,722 --> 00:53:22,625 潔く 死を待つがいい。 500 00:53:22,625 --> 00:53:26,595 待ってくれ! 情けを乞いたい訳ではない! 501 00:53:26,595 --> 00:53:31,066 ただ タルシュ帝国の恐ろしさを 知らせたいだけなのだ! 502 00:53:31,066 --> 00:53:36,872 (カーム)タルシュは敵ではない。 それに 我らは今 それどころではない。 503 00:53:36,872 --> 00:53:40,676 ほかの王と戦をせねばならぬ時だ。 504 00:53:40,676 --> 00:53:43,345 ほかの王? 505 00:53:43,345 --> 00:53:49,045 あんたの父上は ジグロを討ち果たしてなどいない。 506 00:53:52,354 --> 00:53:55,691 果たせなかったんだ。 507 00:53:55,691 --> 00:53:58,691 所詮 ジグロの相手ではなかった。 508 00:54:01,030 --> 00:54:05,367 槍では全く ジグロに歯が立たなかったんだ。 509 00:54:05,367 --> 00:54:08,270 バルサ! 510 00:54:08,270 --> 00:54:14,710 ジグロは その兄を哀れんで 槍を教えてやったのさ。 511 00:54:14,710 --> 00:54:19,410 そして 殺されたふりをしてやったんだ。 512 00:54:21,583 --> 00:54:24,720 あんたの父上の腕では➡ 513 00:54:24,720 --> 00:54:30,392 この私にさえ かなわなかったろうからね。 514 00:54:30,392 --> 00:54:36,092 ジグロが 王の槍にしてやったのさ。 515 00:54:39,001 --> 00:54:41,701 貴様~! 516 00:54:49,345 --> 00:54:51,345 手を出すな! 517 00:54:55,684 --> 00:55:01,357 誰も手を出すな。 俺が殺す。 518 00:55:01,357 --> 00:55:39,995 ♬~ 519 00:55:39,995 --> 00:55:41,930 やあ~っ! 520 00:55:41,930 --> 00:56:07,230 ♬~ 521 00:56:22,371 --> 00:56:45,994 ♬~ 522 00:56:45,994 --> 00:56:47,994 馬を持ってこい。 523 00:56:49,665 --> 00:56:51,600 早くしろ! 524 00:56:51,600 --> 00:57:17,359 ♬~ 525 00:57:17,359 --> 00:57:19,659 (カーム)一族の恥だ! 526 00:57:24,233 --> 00:57:26,702 やあっ! 527 00:57:26,702 --> 00:57:30,402 (カーム)一族と思った事など 一度もない。 528 00:57:35,978 --> 00:57:39,978 (ジグロ)タグル… 許せ。 529 00:57:42,851 --> 00:57:47,589 (カーム)その名を口にしただけで 心が汚れる。 530 00:57:47,589 --> 00:57:50,993 (泣き叫ぶ声) 531 00:57:50,993 --> 00:57:55,330 (ジグロ)お前と旅をして楽しかった。 532 00:57:55,330 --> 00:57:58,630 お前の成長が うれしかった。 533 00:58:01,003 --> 00:58:03,703 幸せだった。 534 00:58:06,875 --> 00:58:08,875 父さん…。 535 00:58:12,347 --> 00:58:14,347 (カーム)恥を知れ! 536 00:58:16,685 --> 00:58:27,696 ♬~ 537 00:58:27,696 --> 00:58:32,968 <バルサと私は 北の果て カンバル王国の秘密の扉を➡ 538 00:58:32,968 --> 00:58:35,968 開こうとしていた> 539 00:58:47,983 --> 00:58:52,321 カンバルには 古来より 不思議な儀式がある。 540 00:58:52,321 --> 00:58:55,223 これは弔いの儀式だ。 541 00:58:55,223 --> 00:58:58,994 私は お前に 幸せになってもらいたかった。 542 00:58:58,994 --> 00:59:03,865 だったら なぜ 私に槍を教えた! 543 00:59:03,865 --> 00:59:07,336 バルサ! 544 00:59:07,336 --> 00:59:11,006 新ヨゴ国へ出兵の用意を致せ。 545 00:59:11,006 --> 00:59:16,345 バルサが帰ってきたら伝えて下さい。 絶対に死なないと。 546 00:59:16,345 --> 00:59:20,045 神への裏切りは断じて許さない。 547 00:59:22,217 --> 00:59:25,217 全兵力を光扇京へ! 548 01:00:46,601 --> 01:00:50,355 >>浦和レッズが10年ぶりのア ジア制覇に挑む。 549 01:00:50,355 --> 01:00:52,391 第1戦、