1 00:00:17,380 --> 00:01:14,080 ♬~ 2 00:01:37,230 --> 00:01:39,160 (牛の鳴き声) どうした!? 3 00:01:39,160 --> 00:01:41,460 危ない! 押さえろ! 4 00:01:44,000 --> 00:01:45,940 (チャグム)あっ! 5 00:01:45,940 --> 00:01:53,410 ♬~ 6 00:01:53,410 --> 00:01:55,910 殿下~! チャグム様~! 7 00:01:55,910 --> 00:02:46,410 ♬~ 8 00:03:41,720 --> 00:03:43,760 (モン)おい 下がれ! 9 00:03:43,760 --> 00:03:45,960 そのお方は帝の御子だ。 10 00:03:56,570 --> 00:03:58,570 王子。 11 00:04:12,350 --> 00:04:15,850 (モン)そなた 名前は? 12 00:04:20,860 --> 00:04:22,860 バルサ。 13 00:04:26,370 --> 00:06:18,370 ♬~ 14 00:06:33,860 --> 00:06:35,790 はっ…。 15 00:06:35,790 --> 00:06:38,730 離して! 16 00:06:38,730 --> 00:06:44,870 離して! 離して! 17 00:06:44,870 --> 00:06:46,870 離して! 18 00:06:55,880 --> 00:06:58,380 (いななき) 19 00:07:01,490 --> 00:07:03,690 (ジグロ)来るんだ バルサ。 20 00:07:09,230 --> 00:07:34,350 ♬~ 21 00:07:34,350 --> 00:07:38,860 (バルサの泣き声) 22 00:07:38,860 --> 00:07:41,890 いつまで泣いている。 23 00:07:41,890 --> 00:07:46,530 いくら泣いても 俺たちは もう カンバルには戻れない。 24 00:07:46,530 --> 00:07:52,040 お父さんは どこ? お父さんに会わせて! 25 00:07:52,040 --> 00:07:54,940 見ろ バルサ。 26 00:07:54,940 --> 00:07:59,210 ここは もう 新ヨゴ国だ。➡ 27 00:07:59,210 --> 00:08:04,910 この国の王は 自らを神だと言っているそうだ。 28 00:08:06,490 --> 00:08:11,990 だが バルサ よく覚えておけ。 29 00:08:11,990 --> 00:08:15,790 お前の王や神は もう どこにもいない。 30 00:08:18,330 --> 00:08:22,330 王や神だというものを信じるな。 31 00:08:46,360 --> 00:09:03,480 ♬~ 32 00:09:03,480 --> 00:09:07,810 (帝)何者なのだ? 33 00:09:07,810 --> 00:09:11,150 (聖導師)「ただの流れ者だ」と 申しております。 34 00:09:11,150 --> 00:09:14,820 カンバル王国の生まれかと存じます。➡ 35 00:09:14,820 --> 00:09:18,320 用心棒を なりわいとしているようです。➡ 36 00:09:18,320 --> 00:09:22,020 あっ 用心棒と申しますのは…。 37 00:09:30,670 --> 00:09:33,340 なぜ 生かした? 38 00:09:33,340 --> 00:09:38,510 チャグム王子が ご存命であります故➡ 39 00:09:38,510 --> 00:09:42,380 命の恩人という事になります。 40 00:09:42,380 --> 00:09:47,190 狩人たちが とっさに そう判断したのでしょう。 41 00:09:47,190 --> 00:09:52,990 何よりも なぜ チャグム王子が 救われたのか。➡ 42 00:09:52,990 --> 00:09:57,200 その事を確かめねばなりません。➡ 43 00:09:57,200 --> 00:10:01,900 その者が 何かを見ているかもしれません。 44 00:10:05,070 --> 00:10:09,910 その事になると 口を開きません。 45 00:10:09,910 --> 00:10:17,410 言えば 殺されると 分かっているのかもしれません。 46 00:10:27,730 --> 00:10:30,400 異な事…。 47 00:10:30,400 --> 00:10:34,730 その男が 何を見たというのだ? 48 00:10:34,730 --> 00:10:41,070 陛下 申し遅れました 男ではございません。 49 00:10:41,070 --> 00:10:43,070 女です。 50 00:11:11,040 --> 00:11:17,210 私は この国の聖導師だ。 51 00:11:17,210 --> 00:11:20,110 神の守り役か。 52 00:11:20,110 --> 00:11:23,010 この国の王は神なんだろ? 53 00:11:23,010 --> 00:11:27,920 神なのに 息子の事故は 防げなかったか。 54 00:11:27,920 --> 00:11:33,560 そなた 既に 命は惜しんではおらんな? 55 00:11:33,560 --> 00:11:36,860 どうせ 生かして帰す気は もうないんだろ。 56 00:11:43,240 --> 00:11:50,580 私は 見てはならぬものを 見てしまったんだろ? 57 00:11:50,580 --> 00:11:53,580 何を見たというのだ? 58 00:11:57,080 --> 00:11:59,580 なぜ 王子を殺す? 59 00:12:01,850 --> 00:12:04,890 処刑の日取りは➡ 60 00:12:04,890 --> 00:12:09,030 星読によって決まる。➡ 61 00:12:09,030 --> 00:12:12,700 少しでも長らえたくば➡ 62 00:12:12,700 --> 00:12:15,700 星に願う事だ。 63 00:12:24,880 --> 00:12:28,080 (戸が閉まる音) 64 00:12:33,550 --> 00:13:00,710 (鐘の音) 65 00:13:00,710 --> 00:13:03,520 (ガカイ)よう シュガ。 66 00:13:03,520 --> 00:13:05,850 今宵は お前が星読当番か。 67 00:13:05,850 --> 00:13:07,790 はい。 68 00:13:07,790 --> 00:13:11,660 久しぶりに死刑囚が出たそうだな。 ええ。 69 00:13:11,660 --> 00:13:15,530 全く 不吉な事が続きやがるぜ。 70 00:13:15,530 --> 00:13:19,360 しっかり 星読しろよ。➡ 71 00:13:19,360 --> 00:13:21,400 そいつにとっちゃ➡ 72 00:13:21,400 --> 00:13:24,700 お前に 命を 預けてるようなもんだからな。 73 00:13:24,700 --> 00:13:26,700 あれ? 74 00:13:37,280 --> 00:13:39,580 上も見て。 はい。 75 00:13:51,230 --> 00:13:56,070 これが 本日の記録です。 青い星の位置が ここでした。 76 00:13:56,070 --> 00:13:59,100 今は 赤い星の位置を確認しています。 77 00:13:59,100 --> 00:14:02,900 しかし 昨日とは 位置が 少し違うようですが…。 78 00:14:24,230 --> 00:14:27,430 ≪(ガカイ)おい シュガ! シュガ! 79 00:14:29,070 --> 00:14:32,900 (シュガ)ガカイさん どうしました? 何だ これは!? 80 00:14:32,900 --> 00:15:04,670 ♬~ 81 00:15:04,670 --> 00:15:08,540 間違いではないな? ガカイ。 はい。 間違いありません。 82 00:15:08,540 --> 00:15:10,540 水が ドロドロに➡ 83 00:15:10,540 --> 00:15:12,840 固まっているかのように 見えました。 84 00:15:12,840 --> 00:15:16,510 凍りかけているのかと思いきや なま暖かく…。 85 00:15:16,510 --> 00:15:20,020 聖導師様 これも 第2王子に宿ったものと➡ 86 00:15:20,020 --> 00:15:24,520 関係があるのでしょうか? 余計な口出しをするな。 87 00:15:24,520 --> 00:15:26,560 お前は 処刑の日取りを 見ていればよい。 88 00:15:26,560 --> 00:15:31,860 では お聞きしますが 何のために処刑をするのです? 89 00:15:31,860 --> 00:15:35,560 その者が 何をしたというのですか? 90 00:15:50,550 --> 00:15:56,050 (二ノ妃)チャグムを救った者を 処刑するというのは本当ですか? 91 00:15:56,050 --> 00:16:00,890 二ノ妃。 かような所へ来てはなりません。 92 00:16:00,890 --> 00:16:02,860 そなたが 呼んでも➡ 93 00:16:02,860 --> 00:16:05,660 来てくれぬように なったからですよ。 94 00:16:08,700 --> 00:16:14,010 なぜ 殺す事が必要なのですか? 95 00:16:14,010 --> 00:16:17,040 帝の子を救った者を。 96 00:16:17,040 --> 00:16:19,680 お妃 その者は➡ 97 00:16:19,680 --> 00:16:24,020 王子の身に起こった異変に 気付いてございます。 98 00:16:24,020 --> 00:16:29,820 その事を都で流布されては 帝の威信に関わります。 99 00:16:29,820 --> 00:16:32,690 (二ノ妃)それだけですか? 100 00:16:32,690 --> 00:16:34,630 それだけとは? 101 00:16:34,630 --> 00:16:39,360 そなたと帝が隠したい事は…➡ 102 00:16:39,360 --> 00:16:42,400 それだけですか? 103 00:16:42,400 --> 00:16:44,870 ほかに何を? 104 00:16:44,870 --> 00:16:47,540 その者に 私は礼がしたい。 105 00:16:47,540 --> 00:16:49,470 それはなりません。 106 00:16:49,470 --> 00:16:51,410 なぜです? 107 00:16:51,410 --> 00:16:56,050 素性も知れぬ流れ者 荒くれ者です。 108 00:16:56,050 --> 00:16:58,080 チャグムの命の恩人ですよ。 109 00:16:58,080 --> 00:17:00,820 母が 礼をしようとして 何がいけないのです? 110 00:17:00,820 --> 00:17:03,490 帝は神 チャグムは神の子です。 111 00:17:03,490 --> 00:17:06,520 神ならば 人に救われません。 112 00:17:06,520 --> 00:17:14,830 チャグム様が助かったのは その者の力とは言えますまい。 113 00:17:14,830 --> 00:17:20,330 それを 帝が疑っているのでは ありませんか? 114 00:17:22,340 --> 00:17:24,380 帝が何を? 115 00:17:24,380 --> 00:17:29,680 チャグムが 帝の子ではないと。➡ 116 00:17:29,680 --> 00:17:32,980 だとしたら 誰の子だというのです? 117 00:17:35,850 --> 00:17:38,360 あなたの子ですか? 118 00:17:38,360 --> 00:17:40,290 何を仰せになりますか。 119 00:17:40,290 --> 00:17:45,030 ありえぬ事ではないでしょう。 120 00:17:45,030 --> 00:17:47,930 今も…➡ 121 00:17:47,930 --> 00:17:53,710 こうして 2人で会っているのですから。 122 00:17:53,710 --> 00:17:55,740 お妃…。 123 00:17:55,740 --> 00:18:03,150 根も葉もない事で 私を脅されるのですか? 124 00:18:03,150 --> 00:18:08,020 子を救った者に 母として 礼も言えないのであれば➡ 125 00:18:08,020 --> 00:18:10,020 私は…。 126 00:18:14,160 --> 00:18:17,830 あなたと 地獄に落ちてもよいのです。 127 00:18:17,830 --> 00:18:29,340 ♬~ 128 00:18:29,340 --> 00:18:33,040 お願いです 聖導師。 129 00:18:43,350 --> 00:18:49,350 (戸の開閉音) 130 00:18:51,700 --> 00:18:59,400 (足音) 131 00:19:01,370 --> 00:19:48,170 ♬~ 132 00:19:56,860 --> 00:19:59,700 (タグル)あ~っ! 133 00:19:59,700 --> 00:20:01,900 ううっ! 134 00:20:11,310 --> 00:20:15,510 タグル… 許せ。 135 00:20:24,220 --> 00:20:29,730 大丈夫だ。 カンバル人? 136 00:20:29,730 --> 00:20:32,560 ヨンサ氏族のタグル。➡ 137 00:20:32,560 --> 00:20:36,230 私と同じ 王の槍の一人だ。 138 00:20:36,230 --> 00:20:40,430 カンバル王に命じられて 私とお前を殺しに来たのだろう。 139 00:20:43,410 --> 00:20:49,080 バルサ。 お前の父さんは➡ 140 00:20:49,080 --> 00:20:53,920 カンバル王の弟君に命じられて➡ 141 00:20:53,920 --> 00:20:56,920 カンバル王を暗殺したんだ。 142 00:21:00,360 --> 00:21:04,700 たった一人の家族であるお前を 殺すと脅されて➡ 143 00:21:04,700 --> 00:21:06,900 しかたがなかった。 144 00:21:11,870 --> 00:21:16,040 今では その弟が 王位を継いでいる。 145 00:21:16,040 --> 00:21:18,040 父さんは? 146 00:21:23,550 --> 00:21:28,550 そのカンバル王が生かしてはおくまい。 147 00:21:31,060 --> 00:21:33,390 父さんは お前を道連れとしないために➡ 148 00:21:33,390 --> 00:21:36,430 私に託した。 149 00:21:36,430 --> 00:21:44,900 お前の命を守っているのは 今でも お前の父さんだ。 150 00:21:44,900 --> 00:22:02,020 ♬~ 151 00:22:02,020 --> 00:22:06,520 こんな夜更けに こんなとこで 首を切られんのか? 152 00:22:06,520 --> 00:22:10,190 今夜の星は よほど 無情と見えるね。 153 00:22:10,190 --> 00:22:13,030 (物音) 154 00:22:13,030 --> 00:22:15,330 (鳴き声) 155 00:22:30,210 --> 00:22:32,250 (衛士)食え! 156 00:22:32,250 --> 00:22:37,960 へえ~ 最後に ごちそう 食わしてくれるって訳か。 157 00:22:37,960 --> 00:22:42,960 新ヨゴ国の神様も 少しは情けがあるようじゃないか。 158 00:22:49,900 --> 00:22:52,240 うまい肉だね。 159 00:22:52,240 --> 00:22:56,410 王宮じゃ飛んでる鳥も違うのかね。 160 00:22:56,410 --> 00:22:59,610 おっ 酒もあんのか。 161 00:23:01,850 --> 00:23:04,550 至れり尽くせりだね。 162 00:23:10,560 --> 00:23:16,390 だったら 最後に私の槍も 拝ませてくれないかね。 163 00:23:16,390 --> 00:23:21,230 大事な商売道具なんだよ。 164 00:23:21,230 --> 00:23:25,730 できれば あの世まで 持っていきたいんだけどね。 165 00:23:33,540 --> 00:23:38,720 それとも 私に持たせんのが 怖いか? 166 00:23:38,720 --> 00:23:44,220 私に何を言っても無駄だ! 167 00:23:44,220 --> 00:23:47,060 いい返事だ。 168 00:23:47,060 --> 00:23:49,060 (鈴の音) 169 00:23:52,730 --> 00:23:54,670 お召し替えを。➡ 170 00:23:54,670 --> 00:23:57,600 その前に湯にどうぞ。 171 00:23:57,600 --> 00:23:59,900 今度は みそぎって訳か。 172 00:24:14,520 --> 00:24:28,070 ♬~ 173 00:24:28,070 --> 00:24:33,870 ここでなければ 2人になれませんからね。 174 00:24:33,870 --> 00:24:35,810 あなたは? 175 00:24:35,810 --> 00:24:38,210 二ノ妃です。 176 00:24:38,210 --> 00:24:40,710 2番目のお妃…。 177 00:24:40,710 --> 00:24:45,050 あなたが助けた王子の母です。 178 00:24:45,050 --> 00:24:47,390 礼を言います。 179 00:24:47,390 --> 00:25:12,540 ♬~ 180 00:25:12,540 --> 00:25:17,840 チャグムは 帝から命を狙われているのです。 181 00:25:23,020 --> 00:25:27,530 なぜです? 182 00:25:27,530 --> 00:25:32,030 驚かないのですね。 183 00:25:32,030 --> 00:25:35,870 あの橋の事故は 仕組まれたものだった。 184 00:25:35,870 --> 00:25:38,900 そんな気がしただけです。 185 00:25:38,900 --> 00:25:41,540 だから 私も殺されるんでしょう? 186 00:25:41,540 --> 00:25:44,580 そんな事はさせません。 187 00:25:44,580 --> 00:25:49,210 私の願いを聞いて下さるなら。 188 00:25:49,210 --> 00:25:51,410 願い? 189 00:26:04,700 --> 00:26:07,330 何をしろと言うのです? 190 00:26:07,330 --> 00:26:11,200 あなたは名の知れた用心棒だと 聞きました。 191 00:26:11,200 --> 00:26:15,210 チャグムを守ってほしいのです。 192 00:26:15,210 --> 00:26:17,510 は? 193 00:26:17,510 --> 00:26:21,180 チャグムを連れて➡ 194 00:26:21,180 --> 00:26:23,480 ここから逃げて下さい。 195 00:26:28,050 --> 00:26:30,050 (二ノ妃)早く。 196 00:26:33,690 --> 00:26:36,530 命を狙われる理由は? 197 00:26:36,530 --> 00:26:40,730 (二ノ妃)この子に 魔物が取りついたからです。 198 00:26:42,400 --> 00:26:45,700 (二ノ妃)神の子が魔物に…。 199 00:26:45,700 --> 00:26:48,610 そのような事は あってはならない事。 200 00:26:48,610 --> 00:26:53,040 それが知れれば 帝の名に傷がつきます。 201 00:26:53,040 --> 00:26:59,550 だから 帝は我が子であっても➡ 202 00:26:59,550 --> 00:27:02,350 この子を殺そうと決めたのです。 203 00:27:06,320 --> 00:27:08,260 チャグム…。 204 00:27:08,260 --> 00:27:12,830 父上が 私を殺そうとしているの? 205 00:27:12,830 --> 00:27:15,870 父上は 私が憎いの? 206 00:27:15,870 --> 00:27:17,870 だから 殺すの? 207 00:27:22,010 --> 00:27:24,340 いいえ そうではありません。 208 00:27:24,340 --> 00:27:28,210 私が邪魔なの? 父上を恨んではなりません。 209 00:27:28,210 --> 00:27:31,850 だけど あなたは 生きなければなりません。 210 00:27:31,850 --> 00:27:34,350 ここを出て あなたは生きるのです!➡ 211 00:27:34,350 --> 00:27:38,220 あの人と一緒に行くのです。 誰? その人は。 212 00:27:38,220 --> 00:27:43,030 (二ノ妃)あなたを川で助けた バルサという者です。➡ 213 00:27:43,030 --> 00:27:45,860 下々の事は ああいう人が 一番よく分かっているのです。 214 00:27:45,860 --> 00:27:47,900 ちょっと待った! 215 00:27:47,900 --> 00:27:52,370 私は まだ ひと言も 引き受けるとは言ってないけどね。 216 00:27:52,370 --> 00:27:57,540 引き受けないって… あなたは 助かりたくないのですか? 217 00:27:57,540 --> 00:27:59,480 引き受けたところで➡ 218 00:27:59,480 --> 00:28:03,150 私が助かる見込みはないね。 219 00:28:03,150 --> 00:28:05,080 つまりは そういう事だ。 220 00:28:05,080 --> 00:28:08,820 お妃は さっきから 私に助けてくれと言ってるけど➡ 221 00:28:08,820 --> 00:28:11,160 少しも頼んでる訳じゃない。 222 00:28:11,160 --> 00:28:15,030 命じているだけ。 いや 脅しているだけだ。 223 00:28:15,030 --> 00:28:17,830 たとえ その子を 連れ出したところで➡ 224 00:28:17,830 --> 00:28:21,700 私は 一生 この国から 命を狙われる身となる。 225 00:28:21,700 --> 00:28:24,340 そういう事が分かっていながら お妃は➡ 226 00:28:24,340 --> 00:28:28,170 私が断れないと思って 利用している。 227 00:28:28,170 --> 00:28:30,210 下々の命が どうなろうと➡ 228 00:28:30,210 --> 00:28:32,340 そんな事は 何とも思っちゃいないからだ。 229 00:28:32,340 --> 00:28:34,850 でも あなたは 自分から チャグムを助けた。 230 00:28:34,850 --> 00:28:37,750 私は王子を助けた訳じゃないよ。 231 00:28:37,750 --> 00:28:40,550 成り行きで川に飛び込んだだけだ。 232 00:28:42,720 --> 00:28:46,860 あなたは用心棒なのでしょう? え? 233 00:28:46,860 --> 00:28:50,190 私は あなたに頼んでいる訳では ありません。 234 00:28:50,190 --> 00:28:52,990 あなたを雇いたいと 言ってるのです。 235 00:29:00,200 --> 00:29:05,040 下々の者には 一生かかっても 得る事のできない報奨です。 236 00:29:05,040 --> 00:29:10,480 私は あの子の命を守るためなら どんなものでも差し出します! 237 00:29:10,480 --> 00:29:12,680 私の命でも。 238 00:29:14,820 --> 00:29:20,490 私には あなたが ここに来た事が チャグムの前に現れた事が➡ 239 00:29:20,490 --> 00:29:22,990 運命としか思えないのです! 240 00:29:27,160 --> 00:29:34,840 [ 回想 ] ジグロは それでいいの? 241 00:29:34,840 --> 00:29:39,180 私のために生まれた国を捨てて➡ 242 00:29:39,180 --> 00:29:42,010 家族を捨てて➡ 243 00:29:42,010 --> 00:29:44,850 仲間だった王の槍と戦って➡ 244 00:29:44,850 --> 00:29:50,850 それでも 私といていいの? 245 00:29:56,860 --> 00:30:04,740 私は 我が友である お前の父さんの思いを受け止めた。 246 00:30:04,740 --> 00:30:09,870 これは もう 私の運命だ。 247 00:30:09,870 --> 00:30:22,050 ♬~ 248 00:30:22,050 --> 00:30:25,720 分かりました。 249 00:30:25,720 --> 00:30:29,890 用心棒を引き受けましょう。 250 00:30:29,890 --> 00:30:31,830 よかった…。 251 00:30:31,830 --> 00:30:35,770 嫌だ! 母上と別れるのは嫌だ! 252 00:30:35,770 --> 00:30:37,770 (二ノ妃)チャグム…。 253 00:30:46,240 --> 00:30:49,080 母のために生きて。 254 00:30:49,080 --> 00:30:54,890 母の願いは お前が生きる事です。➡ 255 00:30:54,890 --> 00:30:58,590 それ以上の願いはありません。 256 00:30:58,590 --> 00:31:01,030 それ以上の願いは➡ 257 00:31:01,030 --> 00:31:04,860 お前が作るのです。 258 00:31:04,860 --> 00:31:07,360 お前の願いを見つけなさい。 259 00:31:07,360 --> 00:31:12,540 そして 必ず生きて➡ 260 00:31:12,540 --> 00:31:15,210 お前の願いをかなえなさい。 261 00:31:15,210 --> 00:31:17,210 母上…。 262 00:31:22,380 --> 00:31:25,420 逃げ道はあるのですか? 263 00:31:25,420 --> 00:31:28,550 湯の排水溝を利用した 抜け道があります。 264 00:31:28,550 --> 00:31:32,420 そこから 谷川へ出られます。 265 00:31:32,420 --> 00:31:36,890 その者が排水溝へ案内します。 266 00:31:36,890 --> 00:31:40,560 今夜 私が ここへ来る事は? 聖導師だけが知っています。 267 00:31:40,560 --> 00:31:44,440 それなら 私が火を放って 逃げた事にすればいい。 268 00:31:44,440 --> 00:31:47,910 王子は その火で焼け死んだ事に。 え…。 269 00:31:47,910 --> 00:31:51,410 焼け跡から死体を探す間だけでも 時が稼げます。 270 00:31:51,410 --> 00:31:53,410 分かりました。 271 00:31:58,920 --> 00:32:02,190 あんたを倒す理由も なくなったようだね。 272 00:32:02,190 --> 00:32:05,020 まだ分からん! 273 00:32:05,020 --> 00:32:06,960 いい返事だ。 274 00:32:06,960 --> 00:32:08,890 さあ 急ごう。 275 00:32:08,890 --> 00:33:10,520 ♬~ 276 00:33:10,520 --> 00:33:14,020 ≪火事だ~! ≪急げ! 水だ! 277 00:33:17,030 --> 00:33:19,730 さあ 行くよ。 278 00:33:21,370 --> 00:33:25,040 何をしてる? 急がないと追っ手が来るよ。 279 00:33:25,040 --> 00:33:27,940 お前は 口の利き方を知らぬのか? 280 00:33:27,940 --> 00:33:30,210 お言葉ですが 王子様➡ 281 00:33:30,210 --> 00:33:32,710 あんたは もう 王子じゃないんだよ。 282 00:33:32,710 --> 00:33:35,380 誰にも王子だと 知られてはいけない身だ。 283 00:33:35,380 --> 00:33:37,310 口の利き方に 気を付けてもらいたいのは➡ 284 00:33:37,310 --> 00:33:41,010 そっちの方だね! お前とは行かぬ! 285 00:33:45,060 --> 00:33:50,230 悔しいか? これからは もっと そういう思いをするだろうよ。 286 00:33:50,230 --> 00:33:52,560 悔しかったら 生きる事だね。 287 00:33:52,560 --> 00:33:55,230 何をしたって生き抜いてみろ。 288 00:33:55,230 --> 00:33:57,730 母の思いを無駄にするな。 289 00:34:05,880 --> 00:34:08,350 泣いてる暇はないんだよ。 290 00:34:08,350 --> 00:34:10,650 泣きながらでいいから歩きな! 291 00:34:17,850 --> 00:34:22,550 急に張り切っちまって… バテちまうよ! 292 00:34:28,030 --> 00:34:32,700 バテるのが早いね 坊やは。 坊やなんて呼ぶな! 293 00:34:32,700 --> 00:34:36,370 じゃあ 何て呼べばいい? 294 00:34:36,370 --> 00:34:38,310 私を呼ぶな。 295 00:34:38,310 --> 00:34:40,880 そうかい 分かったよ。 296 00:34:40,880 --> 00:34:44,080 じゃあ 呼ばなくていいように おぶってやろう。 297 00:34:47,750 --> 00:34:52,590 ほら 意地を張らずに おぶさりな。 298 00:34:52,590 --> 00:34:54,890 何をしておるのだ? 299 00:34:54,890 --> 00:34:58,230 え? 300 00:34:58,230 --> 00:35:03,530 あっ そうか。 分からないのか おぶるって事が。 301 00:35:08,040 --> 00:35:10,540 何をする!? こうするんだ。 302 00:35:12,680 --> 00:35:18,180 こうやって 下々の子どもは 母親に おぶわれるもんなんだ。 303 00:35:18,180 --> 00:35:23,480 母親は 子どもの重さを感じて 安心して動ける。 304 00:35:25,860 --> 00:35:28,360 慣れてきたら眠っちまいな。 305 00:35:48,250 --> 00:35:58,560 (鐘の音) 306 00:35:58,560 --> 00:36:02,160 聖導師様に何の用だ? 307 00:36:02,160 --> 00:36:06,030 火事の事なら 私が今 詳しく伝えておいた。 308 00:36:06,030 --> 00:36:09,030 王子の事は残念だが➡ 309 00:36:09,030 --> 00:36:12,170 これで 魔物は退治された。 310 00:36:12,170 --> 00:36:14,840 焼け跡からは 骨も見つかっていないようですが。 311 00:36:14,840 --> 00:36:20,180 それが魔物の仕業だというのだ。 312 00:36:20,180 --> 00:36:23,850 第2王子は 湯気のごとく姿を消した。 313 00:36:23,850 --> 00:36:27,720 それは もう 人でなくなっていたという事だ。 314 00:36:27,720 --> 00:36:35,460 だが 火で清められた事は この国にとって よかった。➡ 315 00:36:35,460 --> 00:36:39,330 聖導師様も そう納得しておられる。 316 00:36:39,330 --> 00:36:41,330 シュガ! 317 00:36:46,870 --> 00:36:51,670 聖導師様! シュガでございます! (聖導師)入るがよい。 318 00:36:58,580 --> 00:37:00,820 恐れながら申し上げます。 319 00:37:00,820 --> 00:37:04,490 私には あの火事の中で 第2王子が亡くなったとは➡ 320 00:37:04,490 --> 00:37:08,330 どうしても思えません。 なぜだ? 321 00:37:08,330 --> 00:37:11,160 王子が何かに宿られたという話を 聞いた時➡ 322 00:37:11,160 --> 00:37:14,500 ある一つの事が頭をよぎりました。 323 00:37:14,500 --> 00:37:18,000 それは…➡ 324 00:37:18,000 --> 00:37:20,900 この新ヨゴ国を築かれた 初めの王➡ 325 00:37:20,900 --> 00:37:24,700 トルガル帝が退治したという 魔物の事です。 326 00:37:27,010 --> 00:37:32,520 その魔物は 子どもの魂を食らい また 天の水をからし➡ 327 00:37:32,520 --> 00:37:37,390 この地に大干ばつをもたらす 水の魔物です。➡ 328 00:37:37,390 --> 00:37:42,230 トルガル帝は それを退治して 人々を干ばつから救いました。➡ 329 00:37:42,230 --> 00:37:47,360 くしくも 今年の夏至ごろから 天宮に乾ノ相が現れ➡ 330 00:37:47,360 --> 00:37:50,660 干ばつの襲来が 予兆されております。 331 00:37:55,240 --> 00:37:58,880 (シュガ)これは 単なる偶然でしょうか?➡ 332 00:37:58,880 --> 00:38:02,480 チャグム王子に宿ったものは トルガル帝が退治したものと➡ 333 00:38:02,480 --> 00:38:05,380 同じ魔物ではないでしょうか? 334 00:38:05,380 --> 00:38:11,150 お前は 自分が何を言ってるか 分かっておるのか!? 335 00:38:11,150 --> 00:38:16,030 トルガル帝が魔物を退治して この地を清めた。 336 00:38:16,030 --> 00:38:21,870 だからこそ その子孫の帝も 神として崇められてきた。 337 00:38:21,870 --> 00:38:26,000 その魔物が また現れたとなれば➡ 338 00:38:26,000 --> 00:38:28,510 神話を覆す事になる。 339 00:38:28,510 --> 00:38:31,840 建国神話を疑う事は大罪であるぞ。 340 00:38:31,840 --> 00:38:36,180 分かっております! しかし それで真実を読み違えるならば➡ 341 00:38:36,180 --> 00:38:39,680 我々 星読は何のために 存在するのでしょうか? 342 00:38:39,680 --> 00:38:42,520 チャグム王子に取りついたものが 同じであるならば➡ 343 00:38:42,520 --> 00:38:47,390 水をつかさどる魔物であるから 火で死ぬはずもなく➡ 344 00:38:47,390 --> 00:38:51,700 チャグム王子は 生きているものと思われます! 345 00:38:51,700 --> 00:39:04,340 ♬~ 346 00:39:04,340 --> 00:39:08,810 危ねえぞ! どけ どけ! 347 00:39:08,810 --> 00:39:13,980 (聖導師)シュガよ お前にだけは 本当の事を教えてやろう。 348 00:39:13,980 --> 00:39:19,860 は…? チャグム王子が落ちた橋の事故は➡ 349 00:39:19,860 --> 00:39:23,490 私が仕組んだ事だ。 350 00:39:23,490 --> 00:39:29,690 王子に宿ったものの正体を 見極めるためだった。 351 00:39:32,170 --> 00:39:37,670 間違いなく それは 水の魔物であろう。 352 00:39:42,350 --> 00:39:44,280 では…。 だが➡ 353 00:39:44,280 --> 00:39:48,480 そのような事は この国にあってはならぬ事だ。 354 00:39:53,360 --> 00:39:58,700 チャグム王子には 消えてもらわなければならない。 355 00:39:58,700 --> 00:40:04,030 それが 帝のおぼし召しだ。 356 00:40:04,030 --> 00:40:09,530 お前も口外すれば 命はないぞ。 357 00:40:25,060 --> 00:40:30,930 お妃 大変な事をなされましたな。 358 00:40:30,930 --> 00:40:33,560 私が何をしたというのです? 359 00:40:33,560 --> 00:40:38,070 チャグムを殺したのは あのバルサという流れ者です。 360 00:40:38,070 --> 00:40:42,410 あの女が火を放って逃げたのです。 361 00:40:42,410 --> 00:40:46,280 あなたの言うとおり 信じてはならぬ者でした。 362 00:40:46,280 --> 00:40:52,080 いいえ チャグム王子を見殺しに なさろうとしているのは➡ 363 00:40:52,080 --> 00:40:54,990 お妃です。 364 00:40:54,990 --> 00:40:56,950 何を言うのです? 365 00:40:56,950 --> 00:41:01,520 私は なんとかして チャグム王子を死なせずに済む道を➡ 366 00:41:01,520 --> 00:41:05,030 探っていたのです。 それなのに お妃は➡ 367 00:41:05,030 --> 00:41:10,030 あのバルサという者に チャグム王子を託されたのですか? 368 00:41:11,900 --> 00:41:16,370 (聖導師)間もなく 宮廷の狩人たちが放たれましょう。 369 00:41:16,370 --> 00:41:18,880 狩人たちの手にかかれば➡ 370 00:41:18,880 --> 00:41:23,750 あのような用心棒など ひとたまりもありますまい。 371 00:41:23,750 --> 00:41:30,390 はあ… これで チャグム王子を 救う手だては➡ 372 00:41:30,390 --> 00:41:34,090 もう なくなりました。 373 00:41:39,900 --> 00:41:41,900 (二ノ妃)聖導師! 374 00:41:44,400 --> 00:41:47,440 チャグムに取りついた魔物の事➡ 375 00:41:47,440 --> 00:41:49,910 あなたは 何だと考えているのです? 376 00:41:49,910 --> 00:41:51,940 なぜ そのような事を? 377 00:41:51,940 --> 00:41:54,780 あなたが 何も教えてくれないので➡ 378 00:41:54,780 --> 00:41:59,080 トロガイというヤクーの呪術師に 文を出したのです。 379 00:41:59,080 --> 00:42:02,350 下々の呪術師に王子の事を? 380 00:42:02,350 --> 00:42:06,190 王子の事とは書いていません。 381 00:42:06,190 --> 00:42:08,530 そのヤクーの呪術師によれば➡ 382 00:42:08,530 --> 00:42:15,030 魔物を殺せば 取りつかれた者も 死ぬという事でした。 383 00:42:15,030 --> 00:42:18,870 だからといって 魔物を退治しない訳には…。 384 00:42:18,870 --> 00:42:20,800 (二ノ妃)だから お願いです! 385 00:42:20,800 --> 00:42:23,040 チャグムは もう死んだ事にして下さい。 386 00:42:23,040 --> 00:42:26,380 それで 魔物は どうあれ➡ 387 00:42:26,380 --> 00:42:31,210 あの子が帝に災いをもたらす事は なくなります。 388 00:42:31,210 --> 00:42:36,050 どうか お願いです。 389 00:42:36,050 --> 00:42:40,750 聖導師… お願いです。 390 00:42:43,390 --> 00:42:47,730 チャグムが…! チャグムが…! 391 00:42:47,730 --> 00:43:04,530 (泣き声) 392 00:43:09,520 --> 00:43:15,860 そなたが聖導師に頼み その者をもてなしたそうだな? 393 00:43:15,860 --> 00:43:20,700 それは チャグムの命の恩人と 思えばこそ。 394 00:43:20,700 --> 00:43:25,030 それなのに あの者は 館に火をつけて! 395 00:43:25,030 --> 00:43:27,830 申し訳ありませんでした! 396 00:43:30,540 --> 00:43:34,210 (帝)もう一つ そなたに尋ねよう。 397 00:43:34,210 --> 00:43:39,080 聖導師によれば そなたに 勝手に文を送りつけてきた➡ 398 00:43:39,080 --> 00:43:44,580 ヤクーと呼ばれる先住民の 呪術師とやらがいたそうだな。 399 00:43:48,560 --> 00:43:52,060 その呪術師とやらに➡ 400 00:43:52,060 --> 00:43:56,900 そなたは たぶらかされたという事か。 401 00:43:56,900 --> 00:44:01,870 奇っ怪な事は全て➡ 402 00:44:01,870 --> 00:44:04,570 その呪術師のせいか? 403 00:44:11,010 --> 00:44:13,010 いいえ。 404 00:44:15,520 --> 00:44:20,020 その呪術師が勝手に 文を 送りつけてきた訳ではありません。 405 00:44:23,390 --> 00:44:27,230 私が文を出したのです! 406 00:44:27,230 --> 00:44:32,700 私は チャグムの身に…。 そのような汚れを➡ 407 00:44:32,700 --> 00:44:36,000 この王宮に呼び寄せたと申すのか。 408 00:44:39,380 --> 00:44:43,550 その汚れが…➡ 409 00:44:43,550 --> 00:44:45,750 チャグムを滅ぼしたのだ! 410 00:44:49,350 --> 00:44:51,290 私の罪だと仰せになるなら➡ 411 00:44:51,290 --> 00:44:54,060 この私を処刑して下さい! 412 00:44:54,060 --> 00:45:03,870 ♬~ 413 00:45:03,870 --> 00:45:09,010 私は 処刑などしない。 414 00:45:09,010 --> 00:45:13,510 私が下すのは 天罰だ。 415 00:45:17,350 --> 00:45:20,850 ≪(衛士)うっ! (戸が開く音) 416 00:45:20,850 --> 00:45:26,520 う~っ! 417 00:45:26,520 --> 00:45:28,820 あっ! 418 00:45:36,200 --> 00:45:39,240 いずれ その呪術師にも➡ 419 00:45:39,240 --> 00:45:41,940 天罰が下るであろう。 420 00:45:46,710 --> 00:45:50,880 へい らっしゃい らっしゃい! 出来たてだよ! 421 00:45:50,880 --> 00:45:55,050 はい。 はい 毎度あり! 422 00:45:55,050 --> 00:45:58,550 おうおう 出来たてだよ! どう? 423 00:46:01,820 --> 00:46:05,700 あっ ちょっと ちょっと! お金 払ってくれよ! 424 00:46:05,700 --> 00:46:10,530 …ったく 最近の母親は 何 考えてんだよ。 425 00:46:10,530 --> 00:46:13,340 勝手に取ったら駄目じゃないか。 426 00:46:13,340 --> 00:46:15,840 向こうが差し出したのだ! 427 00:46:19,010 --> 00:46:22,810 そうかい 分かったよ。 いいから 食べな。 428 00:46:25,680 --> 00:46:28,880 これは食べるものなのか? 429 00:46:33,020 --> 00:46:35,530 サズという餅菓子だ。 430 00:46:35,530 --> 00:46:37,460 うまいから食べてみな。 431 00:46:37,460 --> 00:46:48,240 ♬~ 432 00:46:48,240 --> 00:46:51,540 おや 優しいんだね。 433 00:46:51,540 --> 00:46:54,240 大丈夫か食べてみよ。 434 00:47:01,150 --> 00:47:04,190 バルサ? 435 00:47:04,190 --> 00:47:10,830 あいや 異国への仕入れの護衛に 何度か雇った事がございますよ。 436 00:47:10,830 --> 00:47:14,700 とても腕の立つ用心棒でしたよ。 女でありながら。 437 00:47:14,700 --> 00:47:17,000 それは分かった。 438 00:47:17,000 --> 00:47:20,500 その女が訪ねてきたら 何も聞かずに留め置き➡ 439 00:47:20,500 --> 00:47:24,010 すぐに番所に知らせるのだ。 440 00:47:24,010 --> 00:47:28,340 どうしてです? 何も聞くな。 441 00:47:28,340 --> 00:47:35,340 よいか? もし 隠したとすれば 天罰が下るぞ。 442 00:47:37,520 --> 00:47:39,520 へい。 443 00:47:49,130 --> 00:47:52,700 行ったよ。 444 00:47:52,700 --> 00:47:54,640 すまない。 445 00:47:54,640 --> 00:47:57,370 あんたがいなけりゃ 私は とっくに➡ 446 00:47:57,370 --> 00:48:00,980 この世にはいないんだ。 447 00:48:00,980 --> 00:48:05,480 助けられたら助けたいがね。 448 00:48:05,480 --> 00:48:08,990 少し休ませてもらっただけで 十分 助かった。 449 00:48:08,990 --> 00:48:12,690 これ以上は迷惑をかけない。 さあ。 450 00:48:16,490 --> 00:48:20,330 この子は? 451 00:48:20,330 --> 00:48:23,030 何も聞くなと言われたはずだ。 452 00:48:54,030 --> 00:48:57,370 おい トーヤ。 いるか? トーヤ。 453 00:48:57,370 --> 00:49:00,340 あっ バルサさん どうしたんですか? 454 00:49:00,340 --> 00:49:02,640 悪いが中へ入れてくれないか? 455 00:49:02,640 --> 00:49:04,570 訳あって 人目につきたくないんだ。 456 00:49:04,570 --> 00:49:06,510 そりゃあ もちろん。 早く入って下さい。 457 00:49:06,510 --> 00:49:10,810 おいで。 いいから入るんだよ。 458 00:49:10,810 --> 00:49:13,320 (せきこみ) 459 00:49:13,320 --> 00:49:16,350 サヤ 起こして すまないね。 ちょっと寄せてもらうよ。 460 00:49:16,350 --> 00:49:19,490 (サヤ)バルサさん また会えて うれしい! 461 00:49:19,490 --> 00:49:23,360 ここは何だ? なぜ この者たちは 閉じ込められている? 462 00:49:23,360 --> 00:49:26,660 閉じ込められてる訳じゃないよ。 ここに住んでるんだ。 463 00:49:26,660 --> 00:49:30,000 バルサさん この坊やは? 坊やではない! 464 00:49:30,000 --> 00:49:32,500 ちょっと 名前は言えないんだけどね。 465 00:49:32,500 --> 00:49:37,340 かなり位の高い家の子なんだよ。 事情があって 命を狙われてる。 466 00:49:37,340 --> 00:49:41,010 それで 私が この子の用心棒を 頼まれたって訳さ。 467 00:49:41,010 --> 00:49:44,680 なるほど。 俺は たのまれ屋のトーヤだ。 468 00:49:44,680 --> 00:49:46,680 私は サヤ。 469 00:49:54,020 --> 00:49:55,960 ここにいる限りは安心しろ。 470 00:49:55,960 --> 00:49:59,530 俺たちは バルサさんのためなら 何だってやる。 471 00:49:59,530 --> 00:50:05,030 お前たちは この者の家来か? 家来? そうじゃねえよ。 472 00:50:05,030 --> 00:50:07,540 俺たちは バルサさんに恩があるんだ。 473 00:50:07,540 --> 00:50:11,870 サヤが さらわれそうになった時 助けてくれたんだよ。 474 00:50:11,870 --> 00:50:15,710 用心棒なのに 俺たちからは 礼も受け取らなかった。 475 00:50:15,710 --> 00:50:19,580 だから 俺たちは少しでも 恩返しがしたいんだ。 476 00:50:19,580 --> 00:50:24,390 ガルシンバを倒したくらいの事で 恩を感じる事はないよ。 477 00:50:24,390 --> 00:50:28,560 ガルシンバ? 奴隷狩人の事だ。 478 00:50:28,560 --> 00:50:31,060 サヤは ほら きれいだろ? 479 00:50:31,060 --> 00:50:33,730 だから そいつらに 目をつけられてたんだよ。 480 00:50:33,730 --> 00:50:39,070 その者のどこが きれいなんだ? 汚いではないか。 481 00:50:39,070 --> 00:50:42,410 何だと? まあまあ 子どもなんだから➡ 482 00:50:42,410 --> 00:50:45,310 身なりと人の見分けが できないんだよ。 483 00:50:45,310 --> 00:50:47,910 ガキが! 484 00:50:47,910 --> 00:50:52,580 すまないが 夜が来るまで ここに置いてほしいんだ。 485 00:50:52,580 --> 00:50:55,920 これは そのお礼だ。 486 00:50:55,920 --> 00:50:58,820 え~っ! こんな大金…。 487 00:50:58,820 --> 00:51:04,030 それで何か ちゃんとした商売でも 始められるだろ? 488 00:51:04,030 --> 00:51:05,960 サヤを幸せにしてやりな。 489 00:51:05,960 --> 00:51:09,370 そんな… これじゃ恩返しにならねえよ。 490 00:51:09,370 --> 00:51:13,040 いいんだよ。 命懸けの事をしてもらうんだから。 491 00:51:13,040 --> 00:51:15,540 ただし いいかい? 492 00:51:15,540 --> 00:51:18,440 その金は 来年になるまで 使っちゃ駄目だ。 493 00:51:18,440 --> 00:51:20,640 怪しまれるからね。 494 00:51:23,210 --> 00:51:28,080 それから 何か これで 朝飯を買ってきてくれないか? 495 00:51:28,080 --> 00:51:30,280 朝飯前だ! 496 00:51:39,060 --> 00:51:41,560 うおっ! 危ねえよ。 497 00:51:45,400 --> 00:51:49,700 すまないが トロガイという ヤクーの呪術師を知らないか? 498 00:51:56,410 --> 00:51:58,410 うまっ。 499 00:52:02,690 --> 00:52:04,620 (サヤ)どうしたの? 早く食べないと➡ 500 00:52:04,620 --> 00:52:07,360 せっかくの作りたてが 冷めちゃうよ。 501 00:52:07,360 --> 00:52:13,230 うまいぞ。 ここらの弁当屋じゃ ノギ屋が一番だからな。 502 00:52:13,230 --> 00:52:17,370 下々には 器もないのか。 え? 503 00:52:17,370 --> 00:52:22,240 あっ そうだ。 ほかの買い物も いくつか頼みたいんだけどね。 504 00:52:22,240 --> 00:52:24,870 そりゃあ 何でも言ってくれ。 505 00:52:24,870 --> 00:52:28,380 まず この子の丈に合った 男用の着物。 506 00:52:28,380 --> 00:52:31,050 旅用の身軽なやつを 適当に見繕ってくれないか。 507 00:52:31,050 --> 00:52:35,050 そういう事なら サヤが得意だ。 うん 任して。 508 00:52:41,060 --> 00:52:46,230 それから 大きな油紙2枚と 熊皮1枚。 509 00:52:46,230 --> 00:52:50,570 10日は もつぐらいの干飯と干肉。 510 00:52:50,570 --> 00:52:53,900 山でも越えるんですか? (おながが鳴る音) 511 00:52:53,900 --> 00:52:56,810 何も聞かないのが 長生きするコツだよ。 512 00:52:56,810 --> 00:52:58,770 知っている事を しゃべる気がないってのは➡ 513 00:52:58,770 --> 00:53:03,010 顔に出てしまうからね。 514 00:53:03,010 --> 00:53:06,880 その間 私と この子は ここで寝かせてもらうよ。 515 00:53:06,880 --> 00:53:28,240 ♬~ 516 00:53:28,240 --> 00:53:30,240 うまいだろ? 517 00:53:30,240 --> 00:53:32,540 ≪どいた どいた~! 518 00:53:32,540 --> 00:53:44,840 ♬~ 519 00:53:51,930 --> 00:53:54,730 寝ないと体がもたないよ。 520 00:54:11,010 --> 00:54:14,010 こんな所に住む人間もいるのか。 521 00:54:17,890 --> 00:54:21,360 人間は どこにだって住むよ。 522 00:54:21,360 --> 00:54:23,690 ほとんどの人間は➡ 523 00:54:23,690 --> 00:54:27,890 住む場所が約束されて 生まれてくる訳じゃないからね。 524 00:54:32,200 --> 00:54:38,010 けど ここには 人のぬくもりがある。 525 00:54:38,010 --> 00:54:41,880 王宮にだって ぬくもりはある。 526 00:54:41,880 --> 00:54:46,220 母上は 今頃 どうしているのだろう。 527 00:54:46,220 --> 00:54:51,020 私を逃がした事で 父上に怒られていないだろうか。 528 00:54:55,890 --> 00:55:00,060 考えてもしょうがない事は 考えない事だ。 529 00:55:00,060 --> 00:55:03,560 もう 母上には会えないのか? 530 00:55:11,340 --> 00:55:15,510 眠るまで抱いててやろうか? よせ。 531 00:55:15,510 --> 00:55:26,690 ♬~ 532 00:55:26,690 --> 00:55:28,690 やあっ! 533 00:55:31,030 --> 00:55:33,030 やあっ! 534 00:55:37,700 --> 00:55:40,500 やあっ! やあっ! 535 00:55:46,710 --> 00:55:48,710 やあっ! 536 00:56:03,490 --> 00:56:42,700 ♬~ 537 00:56:42,700 --> 00:56:44,630 チャグム! 538 00:56:44,630 --> 00:56:52,330 ♬~ 539 00:56:54,410 --> 00:57:00,050 チャグム。 チャグム 大丈夫か? 540 00:57:00,050 --> 00:57:02,480 帰りたい…。 541 00:57:02,480 --> 00:57:04,420 え? 542 00:57:04,420 --> 00:57:07,920 また 帰りたくなった。 543 00:57:10,360 --> 00:57:13,200 母上のところへか? 544 00:57:13,200 --> 00:57:15,830 違う。 545 00:57:15,830 --> 00:57:17,830 どこか…。 546 00:57:27,340 --> 00:57:34,020 何があったの? 何を見たんだ? 547 00:57:34,020 --> 00:57:39,690 どうして みんな そんな目で 私を見るんだ! 548 00:57:39,690 --> 00:57:44,860 あんたの体から 水のにおいがしたんだ。 549 00:57:44,860 --> 00:57:48,730 それも ただの水のにおいじゃない。 550 00:57:48,730 --> 00:57:52,030 どこかで嗅いだような…。 551 00:57:52,030 --> 00:57:54,030 (物音) 552 00:57:59,380 --> 00:58:02,140 (ユン)駄目です。 商人からは何もつかめません。 553 00:58:02,140 --> 00:58:04,180 (ゼン)酒場も同じです。 やはり➡ 554 00:58:04,180 --> 00:58:07,020 もう街には いないんじゃないでしょうか? 555 00:58:07,020 --> 00:58:09,720 既に山へ向かったか。 556 00:58:18,330 --> 00:58:23,000 おやじ。 山越えの旅に出るんだが 干肉はあるか? 557 00:58:23,000 --> 00:58:25,030 干肉? 558 00:58:25,030 --> 00:58:28,670 あいにく 牛の肩肉は もうないんですがね。 559 00:58:28,670 --> 00:58:31,010 いつも こんなに品薄なのか? いや…。 560 00:58:31,010 --> 00:58:34,340 さっき ごっそり買ってた者が いましてね。 561 00:58:34,340 --> 00:58:37,640 それは どんな客だ? 旅人か? 562 00:58:41,850 --> 00:58:45,190 いや あれは たのまれ屋だ。 563 00:58:45,190 --> 00:58:48,020 きっと 山越えして カンバルに帰る➡ 564 00:58:48,020 --> 00:58:51,860 出稼ぎ人夫にでも 頼まれたんでしょ。 565 00:58:51,860 --> 00:58:54,360 そいつは どこに住んでる? 566 00:58:58,370 --> 00:59:01,140 街に何か変わった様子は なかったかい? 567 00:59:01,140 --> 00:59:03,470 いや。 568 00:59:03,470 --> 00:59:05,810 あっ そういや➡ 569 00:59:05,810 --> 00:59:08,710 夜明け頃 王宮の方で 火事があったみたいだな。 570 00:59:08,710 --> 00:59:11,610 街で騒ぎになってた。 571 00:59:11,610 --> 00:59:16,320 死人は出たと言っていたか? さあ? けど 出やしねえよ。 572 00:59:16,320 --> 00:59:20,190 あそこには神様がいるからね。 573 00:59:20,190 --> 00:59:25,030 すぐに火なんか 吹き消しちまったんじゃねえか? 574 00:59:25,030 --> 00:59:29,500 神様なんて信じてんのか? トーヤも意外だね。 575 00:59:29,500 --> 00:59:32,840 だって 俺たちは この目で ちゃんと見たからね。 576 00:59:32,840 --> 00:59:34,770 なっ? うん! 577 00:59:34,770 --> 00:59:39,340 何を見たんだ? 神様の力だよ。 578 00:59:39,340 --> 00:59:43,340 今年の七つ星祭りに 俺とサヤも行ったんだ。 579 00:59:45,150 --> 00:59:47,080 (トーヤ)ほら 年に一度➡ 580 00:59:47,080 --> 00:59:50,950 誰でも この国の神様を 拝めるという夏至の祭りだよ。 581 00:59:50,950 --> 01:00:29,390 ♬~ 582 01:00:29,390 --> 01:00:36,270 (一同)ジバラ~! 583 01:00:36,270 --> 01:00:39,400 (太鼓の音) 584 01:00:39,400 --> 01:01:19,710 ♬~ 585 01:01:19,710 --> 01:01:23,380 マビヤー! 586 01:01:23,380 --> 01:01:43,400 ♬~ 587 01:01:43,400 --> 01:01:48,270 その水が なんとも ぬくもりがあって➡ 588 01:01:48,270 --> 01:01:51,910 神様に 直接 触れられたみたいでさ➡ 589 01:01:51,910 --> 01:01:53,940 俺も サヤも 捨て子だったけど➡ 590 01:01:53,940 --> 01:01:58,780 その時 初めて この国に生まれて よかったって思えたんだよ。 591 01:01:58,780 --> 01:02:06,020 それからだ。 邪魔にされるようになったのは。 592 01:02:06,020 --> 01:02:08,020 え? 593 01:02:11,360 --> 01:02:15,230 なあ トーヤ。 トロガイが今どこにいるか 知っているか? 594 01:02:15,230 --> 01:02:19,530 呪術師のトロガイ? そんなの知る人いないよ。 595 01:02:19,530 --> 01:02:21,470 強く会いたいと念じていたら➡ 596 01:02:21,470 --> 01:02:24,470 向こうから 会いに来るっていう噂だもん。 597 01:02:33,880 --> 01:02:45,380 (トロガイ)う~ん パラダー… パラダー! 598 01:02:47,060 --> 01:02:49,360 (シュガ)一体 どこにいるんだ? 599 01:03:07,850 --> 01:03:09,790 (トロガイ)私に何か用か? 600 01:03:09,790 --> 01:03:12,350 うわっ! 601 01:03:12,350 --> 01:03:15,190 何だ? あ…。 602 01:03:15,190 --> 01:03:18,860 もしや あなたが トロガイか? 603 01:03:18,860 --> 01:03:20,800 あんたは誰だ? 604 01:03:20,800 --> 01:03:25,030 私は 王宮の星ノ宮にいる シュガという者だ。 605 01:03:25,030 --> 01:03:29,370 何だ 星読ってやつか。 606 01:03:29,370 --> 01:03:31,310 ナユグの事かい? 607 01:03:31,310 --> 01:03:36,140 ナユグ? あの 水の魔物について 知りたいのだが。 608 01:03:36,140 --> 01:03:38,880 あまり長くは話せないよ。 609 01:03:38,880 --> 01:03:43,550 私は今 魂を飛ばして そこにいるんだからね。 610 01:03:43,550 --> 01:03:46,050 え? 611 01:03:46,050 --> 01:03:51,730 (トロガイ)青弓川の上流で 水籠もりをしてるんだ。 612 01:03:51,730 --> 01:03:55,530 用があったら ここへ来な。 613 01:03:57,230 --> 01:03:59,930 あ… あっ ちょっと待ってくれ! 614 01:04:02,000 --> 01:04:06,500 ああ…。 ハハハ…。 615 01:04:24,860 --> 01:04:27,200 いいかい? トーヤ。 サヤ。 616 01:04:27,200 --> 01:04:30,100 誰かが来て 私らの事を聞かれたら➡ 617 01:04:30,100 --> 01:04:33,070 知ってる事は 何でも しゃべっちまうんだ。 618 01:04:33,070 --> 01:04:36,710 それで私らが困る事なんて 一つもないんだからね。 619 01:04:36,710 --> 01:04:38,640 街を出るまで送ってくよ。 620 01:04:38,640 --> 01:04:42,210 大丈夫だ。 もし ここにいる事が 知られていたら➡ 621 01:04:42,210 --> 01:04:44,710 もう とっくに 襲われていいはずだろ? 622 01:04:44,710 --> 01:04:47,750 とすれば もし知られていたとしても➡ 623 01:04:47,750 --> 01:04:51,590 街を出るまでは 襲ってこないという事だ。 624 01:04:51,590 --> 01:04:55,060 あんたの手を借りる事は もうないよ。 625 01:04:55,060 --> 01:04:58,890 ありがとう。 トーヤ。 サヤ。 世話になったね。 626 01:04:58,890 --> 01:05:03,500 また いつでも来てよ。 どうか ご無事で。 627 01:05:03,500 --> 01:05:07,500 ほら あんたも みんなに さよならを言いな。 628 01:05:11,370 --> 01:05:15,510 お前も元気でな。 また いつでも おいで。 629 01:05:15,510 --> 01:05:19,180 サヤが…。 え? 630 01:05:19,180 --> 01:05:23,480 きれいじゃないけど 美しいのは分かる。 631 01:05:28,890 --> 01:05:30,890 ありがとう。 632 01:05:35,730 --> 01:05:38,530 さあ 行こう。 633 01:05:38,530 --> 01:05:55,550 ♬~ 634 01:05:55,550 --> 01:05:59,390 バルサ。 635 01:05:59,390 --> 01:06:01,890 私が怖くないのか? 636 01:06:03,660 --> 01:06:07,860 怖いよ。 あんたと同じぐらいね。 637 01:06:09,460 --> 01:06:12,330 だけど 私は 用心棒だ。 638 01:06:12,330 --> 01:06:16,200 タダじゃ働かないけど お金をもらった以上は➡ 639 01:06:16,200 --> 01:06:20,840 あんたを死んでも守るのが 私の仕事だ。 640 01:06:20,840 --> 01:06:27,180 それなら サヤを どうして助けたんだ? 641 01:06:27,180 --> 01:06:33,050 どうして 川で私を助けた? 642 01:06:33,050 --> 01:06:36,890 それは…➡ 643 01:06:36,890 --> 01:06:41,590 大事な人と約束したからね。 何を? 644 01:06:43,370 --> 01:06:45,300 何でもないさ。 645 01:06:45,300 --> 01:07:10,830 ♬~ 646 01:07:10,830 --> 01:07:12,830 やあっ! 647 01:07:20,340 --> 01:07:25,370 やあっ! 648 01:07:28,010 --> 01:07:29,950 やっ! 649 01:07:29,950 --> 01:08:12,250 ♬~ 650 01:08:24,200 --> 01:08:28,900 襲ってくるなら この辺りだろうね。 え? 651 01:08:30,840 --> 01:08:36,040 いいかい? 私の背中から 離れるんじゃないよ。 652 01:08:45,350 --> 01:08:47,290 走るよ! 653 01:08:47,290 --> 01:09:24,060 ♬~ 654 01:09:24,060 --> 01:09:26,030 やっ! 655 01:09:26,030 --> 01:09:33,500 ♬~ 656 01:09:33,500 --> 01:09:35,440 チャグム! 657 01:09:35,440 --> 01:09:37,370 うわ~っ! 658 01:09:37,370 --> 01:10:01,030 ♬~ 659 01:10:01,030 --> 01:10:03,030 うわっ! 660 01:10:08,540 --> 01:10:10,540 行くぞ! 661 01:10:17,250 --> 01:10:20,550 やあっ! 662 01:10:20,550 --> 01:10:22,550 あ~! 663 01:10:24,220 --> 01:10:26,150 登れ! 664 01:10:26,150 --> 01:10:28,090 早く行け! 665 01:10:28,090 --> 01:10:36,560 ♬~ 666 01:10:36,560 --> 01:10:38,560 急げ! 667 01:10:45,740 --> 01:10:47,740 チャグム! 668 01:10:57,250 --> 01:10:59,250 やあっ! 669 01:11:05,690 --> 01:11:07,630 やあっ! 670 01:11:07,630 --> 01:11:25,380 ♬~ 671 01:11:25,380 --> 01:11:27,380 うっ! 672 01:11:29,550 --> 01:11:31,550 貴様~! 673 01:11:35,060 --> 01:11:36,990 ああっ! 674 01:11:36,990 --> 01:11:38,990 うっ! 675 01:11:41,930 --> 01:11:44,630 ≪バルサ~! 676 01:11:46,670 --> 01:11:48,600 逃げろ! 677 01:11:48,600 --> 01:12:01,020 ♬~ 678 01:12:01,020 --> 01:12:04,020 うお~っ! ああっ! 679 01:12:15,200 --> 01:12:19,030 ナユグのある生き物が卵を産むと ヤクーたちは考えてきた。 680 01:12:19,030 --> 01:12:22,870 チャグムには 精霊の卵が 産み付けられたっていうのか? 681 01:12:22,870 --> 01:12:27,380 体を2つに引き裂かれた ヤクーの子どもだ。 682 01:12:27,380 --> 01:12:33,050 そこに書かれているものは この国の影であろう。 683 01:12:33,050 --> 01:12:36,890 お前が生まれてきたのは 今 ここで生きるためだ。 684 01:12:36,890 --> 01:12:41,060 生きてる事を恐れるな。 それが 一番恐ろしい魔物だ。 685 01:12:41,060 --> 01:12:45,890 人を助けるのは殺すより難しい。 686 01:12:45,890 --> 01:12:47,890 やあっ! 687 01:12:50,060 --> 01:12:52,360 やあ~っ!