1 00:00:02,590 --> 00:00:09,890 <この世界は 計り知れない力にあふれている> 2 00:00:11,660 --> 00:00:15,330 <用心棒 バルサが出会ったのは➡ 3 00:00:15,330 --> 00:00:18,000 一人の少女だった> 4 00:00:18,000 --> 00:00:20,340 (アスラ)お兄ちゃん…。 (チキサ)アスラ! 大丈夫か? 5 00:00:20,340 --> 00:00:23,640 (バルサ)ここを出よう! この子を私の背に。 6 00:00:25,210 --> 00:00:30,010 この子は チャグムと同じじゃないのか? 7 00:00:30,010 --> 00:00:32,350 この子にも 何かが宿っている。 8 00:00:32,350 --> 00:00:39,690 <少女も また 計り知れない力を持っていた> 9 00:00:39,690 --> 00:00:43,360 お母さ~ん! 10 00:00:43,360 --> 00:00:49,700 <その力を恐れる大人たちがいた> 11 00:00:49,700 --> 00:00:52,040 (スファル)我々は カシャルだ。➡ 12 00:00:52,040 --> 00:00:57,370 古来より 王宮に陰で仕えている呪術師だ。 13 00:00:57,370 --> 00:00:59,710 あの子を殺せと命じられたのか? 14 00:00:59,710 --> 00:01:03,980 <彼らは 少女を抹殺しようと➡ 15 00:01:03,980 --> 00:01:08,980 何度も 何度も 追っ手を放った> 16 00:01:10,850 --> 00:01:15,330 <ただ一人 バルサは守った。➡ 17 00:01:15,330 --> 00:01:22,030 その恐ろしい少女を守り続けた> 18 00:01:28,670 --> 00:01:34,970 これまで何があったのか 話してくれるかな? え? 19 00:01:36,550 --> 00:01:41,250 チキサとアスラに何があったのか…。 20 00:01:43,220 --> 00:01:45,520 カミサマの事? 21 00:01:47,690 --> 00:01:53,030 どうして その カミサマに会った? 22 00:01:53,030 --> 00:01:55,930 お母さんが招いたから。 23 00:01:55,930 --> 00:02:00,370 招いた? どこで? 24 00:02:00,370 --> 00:02:03,070 深い森の中。 25 00:02:04,970 --> 00:02:09,310 (アスラ)カミサマのお墓。➡ 26 00:02:09,310 --> 00:02:15,990 そこには タルのカミサマがいるの。➡ 27 00:02:15,990 --> 00:02:22,660 だけど今は タル人は 入ってはいけないの。 28 00:02:22,660 --> 00:02:36,670 (トリーシア)♬「タルハマンヤ タルハマンヤ」 29 00:02:36,670 --> 00:02:44,350 ♬「ヤハイツサズミ」 30 00:02:44,350 --> 00:03:25,960 ♬~ 31 00:03:25,960 --> 00:03:31,660 チキサ お前は ここで待っていなさい。 32 00:03:35,000 --> 00:03:38,330 さっ アスラ。 33 00:03:38,330 --> 00:03:48,340 ♬~ 34 00:03:48,340 --> 00:03:54,020 (アスラ)お母さん 怖い…。➡ 35 00:03:54,020 --> 00:03:58,350 ここは 入っちゃいけない所でしょ?➡ 36 00:03:58,350 --> 00:04:01,350 ここに何があるの? 37 00:04:04,960 --> 00:04:09,300 (トリーシア)ここには カミサマがいるのよ。 38 00:04:09,300 --> 00:04:12,200 カミサマ? 39 00:04:12,200 --> 00:04:14,970 恐れなくてもいいのよ。 40 00:04:14,970 --> 00:04:18,270 間違っているのは ほかの人たちだから。 41 00:04:20,310 --> 00:04:23,210 (トリーシア)今は ロタの神様が 置かれているけれど➡ 42 00:04:23,210 --> 00:04:28,990 本当に カミサマが見えるのは➡ 43 00:04:28,990 --> 00:04:31,650 私たち タルの民だけ。 44 00:04:31,650 --> 00:05:08,650 ♬~ 45 00:05:10,490 --> 00:07:03,490 ♬~ 46 00:07:10,950 --> 00:07:13,250 川みたい…。 47 00:07:37,640 --> 00:07:40,980 (トリーシア)ユチウ ユチウ ヤハ➡ 48 00:07:40,980 --> 00:07:47,320 ユチウ ユチウ ヤハ ユチウ ユチウ ヤハ➡ 49 00:07:47,320 --> 00:07:51,990 タルハマンヤ タルハマンヤ➡ 50 00:07:51,990 --> 00:08:00,800 ヤハイツサズミ ヤハイツサズミ。 51 00:08:00,800 --> 00:08:03,800 あっ 光の輪…。 52 00:08:05,530 --> 00:08:11,270 アスラ… あなたには それが見えるのね? 53 00:08:11,270 --> 00:08:15,270 見えるわ。 お母さんには見えないの? 54 00:08:16,950 --> 00:08:19,280 それは聖なる宿り木の輪よ。 55 00:08:19,280 --> 00:08:23,620 あなたの その胸にあるものと同じ。 56 00:08:23,620 --> 00:08:27,320 さあ さあ…。 57 00:08:34,260 --> 00:08:38,970 (トリーシア)まぶしすぎる光は 人の目をくらませる。➡ 58 00:08:38,970 --> 00:08:44,640 光を見ているのに 闇を見ていると思い込むのよ。➡ 59 00:08:44,640 --> 00:08:51,310 本当に カミサマが見えるのは 私たち タルの民だけ。 60 00:08:51,310 --> 00:08:58,610 さあ アスラ その聖なる宿り木の輪を 手にお取りなさい。 61 00:09:01,120 --> 00:09:04,260 怖いわ。 (トリーシア)大丈夫。➡ 62 00:09:04,260 --> 00:09:06,960 大丈夫 お母さんが ついてるわ。 63 00:09:09,930 --> 00:09:13,800 これは あなたに訪れた運命なのよ。 64 00:09:13,800 --> 00:09:20,280 タルの命運が あなたに託されたの。 さあ。 65 00:09:20,280 --> 00:09:57,280 ♬~ 66 00:10:00,320 --> 00:10:07,190 はっ! はあはあ…。 67 00:10:07,190 --> 00:10:10,960 怖い夢を見たんだね。 68 00:10:10,960 --> 00:10:13,660 ここは どこ? 69 00:10:13,660 --> 00:10:19,360 ここは 遊牧民の野営地だ。 昨日から ここにいる。 70 00:10:22,670 --> 00:10:26,010 バルサは ずっといる? 71 00:10:26,010 --> 00:10:28,910 ああ いるよ。 72 00:10:28,910 --> 00:10:34,306 私は あんたの用心棒を 引き受けたんだ。 73 00:10:34,520 --> 00:10:37,320 ようじんぼう…。 74 00:10:39,360 --> 00:10:42,660 だから 安心して もう少し お眠り。 75 00:10:52,900 --> 00:10:55,900 やけに濃い朝霧だ。 76 00:11:02,580 --> 00:11:07,980 これも幻影… 目くらましか? 77 00:11:07,980 --> 00:11:10,320 どうやら見つかったようだ。 78 00:11:10,320 --> 00:11:14,660 いいかい ここを動くんじゃないよ。 79 00:11:14,660 --> 00:11:17,560 私も行く! 駄目だ。 80 00:11:17,560 --> 00:11:19,530 いいかい? アスラ。 81 00:11:19,530 --> 00:11:23,546 何があっても カミサマを招いちゃいけないよ。 82 00:11:23,826 --> 00:11:26,630 どうして? 83 00:11:28,910 --> 00:11:32,380 私は あんたの用心棒だ。 84 00:11:32,380 --> 00:11:35,680 あんたを守るのが私の役目だよ。 85 00:11:39,250 --> 00:11:42,050 バルサは死なない? 86 00:11:42,050 --> 00:11:44,720 ああ 絶対に。 87 00:11:44,720 --> 00:12:42,420 ♬~ 88 00:12:44,050 --> 00:13:47,380 ♬~ 89 00:13:47,380 --> 00:13:49,310 ≪(アスラ)バルサ! 90 00:13:49,310 --> 00:13:52,250 バルサ! アスラ 来ちゃいけない! 91 00:13:52,250 --> 00:13:54,250 危ない! 92 00:13:54,250 --> 00:14:23,010 ♬~ 93 00:14:23,010 --> 00:14:26,710 (マクル)ああ~っ! 94 00:14:32,360 --> 00:14:34,360 殺したの? 95 00:14:36,230 --> 00:14:40,930 殺してないよ。 気を失ってるだけだ。 96 00:14:43,370 --> 00:14:45,670 (マクル)殺してみろ 化け物。 97 00:14:47,700 --> 00:14:52,000 ここにいる みんなが お前を 化け物だと思って見ているぞ。 98 00:14:57,050 --> 00:15:02,650 アスラ あんたを試しているだけだ。 99 00:15:02,650 --> 00:15:04,590 気にするな。 100 00:15:04,590 --> 00:15:07,520 俺たちを殺さなければ お前の兄が死ぬぞ! 101 00:15:07,520 --> 00:15:11,330 母親と同じようになるぞ!➡ 102 00:15:11,330 --> 00:15:13,260 そうだ やれ! 103 00:15:13,260 --> 00:15:16,670 ここにいる みんなを 殺してしまえ 化け物! 104 00:15:16,670 --> 00:15:18,970 さあ行こう アスラ。 105 00:15:26,010 --> 00:15:28,010 殺して…。 106 00:15:31,680 --> 00:15:36,350 あいつを殺して! 107 00:15:36,350 --> 00:15:38,290 アスラ…。 108 00:15:38,290 --> 00:16:32,010 ♬~ 109 00:16:32,010 --> 00:16:38,680 バルサは どうやら ロタと新ヨゴの国境に広がる街➡ 110 00:16:38,680 --> 00:16:41,350 四路街に向かったようだ。 111 00:16:41,350 --> 00:16:45,220 (タンダ)また逃げられたんですね。 112 00:16:45,220 --> 00:16:48,690 (シハナ)四路街で あの女が行きそうな所を教えろ。 113 00:16:48,690 --> 00:16:50,990 さあね… プッ! 114 00:16:53,560 --> 00:16:59,030 ここに縛りつけていても あの女が戻ってくるとは思えない。 115 00:16:59,030 --> 00:17:01,940 好きにすればいい。 116 00:17:01,940 --> 00:17:03,870 そんな事したって➡ 117 00:17:03,870 --> 00:17:06,840 俺とチキサが 四路街に 向かうはずもないでしょう。 118 00:17:06,840 --> 00:17:08,840 そうかな? 119 00:17:08,840 --> 00:17:14,320 本当に放っておけるのかな? アスラを。➡ 120 00:17:14,320 --> 00:17:18,620 放っておけば どうなるか 兄のお前なら分かるはずだ。 121 00:17:20,990 --> 00:17:25,330 タル人が その恐ろしい神の力を使って➡ 122 00:17:25,330 --> 00:17:28,230 この世を支配してきた事を➡ 123 00:17:28,230 --> 00:17:33,000 お前の母親なら 話しているだろうからね。 124 00:17:33,000 --> 00:17:35,910 支配などしていない! 平和を守ってきたんだ! 125 00:17:35,910 --> 00:17:41,340 それを勝手に滅ぼしたのは お前ら ロタ人じゃないか! 126 00:17:41,340 --> 00:17:46,640 だから 母さんが処刑された時 カミサマが怒ったんだ! 127 00:17:49,020 --> 00:17:52,350 怒ったのは 妹だよ。 128 00:17:52,350 --> 00:17:54,650 妹の力だよ。 129 00:17:59,030 --> 00:18:05,300 その恐ろしき神の名は タルハマヤ。 130 00:18:05,300 --> 00:18:07,600 タルハマヤ? 131 00:18:09,640 --> 00:18:14,980 (スファル)この神を祭り 栄華を誇った その氏族➡ 132 00:18:14,980 --> 00:18:19,680 それが タルの民の祖先だ。 133 00:18:21,650 --> 00:18:25,520 (スファル)太古のロタの国で➡ 134 00:18:25,520 --> 00:18:29,990 タルの祖先である一人の娘が➡ 135 00:18:29,990 --> 00:18:32,990 異能者として この世に生を受けた。 136 00:18:36,670 --> 00:18:40,000 (スファル)娘は美しかった。➡ 137 00:18:40,000 --> 00:18:43,340 美しすぎた。➡ 138 00:18:43,340 --> 00:18:45,670 その 美しさから➡ 139 00:18:45,670 --> 00:18:49,550 ほかの氏族たちに さらわれそうになり➡ 140 00:18:49,550 --> 00:18:53,250 その時 親を目の前で殺された。 141 00:18:59,690 --> 00:19:02,590 (スファル)この世に失望した娘は➡ 142 00:19:02,590 --> 00:19:05,890 死に場所を求めて歩いていた。 143 00:19:08,960 --> 00:19:12,960 (スファル) そこで 不思議な泉と出会った。 144 00:19:17,310 --> 00:19:22,310 (スファル)その泉には 巨大な木が生えていた。 145 00:19:24,180 --> 00:19:29,880 (スファル)人の目には見えぬ その木を 娘は見る事ができた。 146 00:19:37,990 --> 00:19:41,330 (スファル)その泉は 異界とつながり➡ 147 00:19:41,330 --> 00:19:45,670 そこには 血に飢えた恐ろしい神➡ 148 00:19:45,670 --> 00:19:48,370 タルハマヤが住んでいた。 149 00:19:50,010 --> 00:19:53,880 (スファル) タルハマヤは 人の絶望に取りつき➡ 150 00:19:53,880 --> 00:19:57,350 怒りや憎しみに力を与える。 151 00:19:57,350 --> 00:20:07,360 ♬~ 152 00:20:07,360 --> 00:20:10,260 (スファル)その娘の名は➡ 153 00:20:10,260 --> 00:20:13,230 サーダ・タルハマヤ。➡ 154 00:20:13,230 --> 00:20:17,030 神と一つになりし者と呼ばれ➡ 155 00:20:17,030 --> 00:20:20,700 他の氏族たちを殺戮し➡ 156 00:20:20,700 --> 00:20:23,700 たちまち 全土を征服した。 157 00:20:29,380 --> 00:20:32,280 それから 数百年して➡ 158 00:20:32,280 --> 00:20:37,050 今度は アスラが サーダ・タルハマヤになるのよ。 159 00:20:37,050 --> 00:20:40,390 違う… 違う! 160 00:20:40,390 --> 00:20:42,730 それは ロタが作り上げた伝説だ! 161 00:20:42,730 --> 00:20:45,060 サーダ・タルハマヤは 神を招く事によって➡ 162 00:20:45,060 --> 00:20:47,960 氏族同士の戦いを 終わらせたんだ!➡ 163 00:20:47,960 --> 00:20:50,730 平和な世をつくり上げたんだ! チキサ! 164 00:20:50,730 --> 00:20:55,070 確かに 氏族同士の争い事はなくなった。 165 00:20:55,070 --> 00:21:01,880 だが それは 恐怖ゆえに 声を出す者がいなかっただけだ。 166 00:21:01,880 --> 00:21:06,580 タル人は その恐怖で ロタ人を押さえつけた。 167 00:21:09,350 --> 00:21:13,020 お前は それを平和と呼ぶのか? 168 00:21:13,020 --> 00:21:15,690 もうやめろ! 169 00:21:15,690 --> 00:21:19,390 チキサを苦しめて これ以上 どうするんだ! 170 00:21:22,030 --> 00:21:24,030 (スファル)タンダ…。 171 00:21:26,700 --> 00:21:32,000 時には 犠牲を 払わねばならない事もある。 172 00:21:48,720 --> 00:21:51,390 バルサ 大丈夫? 173 00:21:51,390 --> 00:22:29,030 ♬~ 174 00:22:29,030 --> 00:22:32,370 甘くて おいしいよ。 食べてみないかい? 175 00:22:32,370 --> 00:22:46,720 ♬~ 176 00:22:46,720 --> 00:22:50,390 ちょちょちょちょ…! どこへ行くんだい!? 177 00:22:50,390 --> 00:22:52,390 あ~ もう! 178 00:22:57,260 --> 00:23:00,660 行商人かね? 179 00:23:00,660 --> 00:23:06,340 はい。 マーサさんにお会いしたいのですが。 180 00:23:06,340 --> 00:23:10,670 大奥様に? それを売りにかい? 181 00:23:10,670 --> 00:23:13,580 私は バルサと申します。 182 00:23:13,580 --> 00:23:17,010 バルサ? 183 00:23:17,010 --> 00:23:19,350 ちょいと お待ちを。 184 00:23:19,350 --> 00:23:23,690 大奥様! 大奥様! (マーサ)な~に? 185 00:23:23,690 --> 00:23:26,590 バルサという方が 見えておるんですけど…。 186 00:23:26,590 --> 00:23:30,030 (マーサ)バルサ? はい。 187 00:23:30,030 --> 00:23:32,730 ちょちょ…。 はいはい はいはい。 188 00:23:34,360 --> 00:23:36,700 あっ ちょ…。 189 00:23:36,700 --> 00:23:38,700 ちょっと ごめんなさいね。 190 00:23:41,570 --> 00:23:44,870 バルサ! バルサ! 191 00:23:48,040 --> 00:23:52,710 (マーサ)まあ! バルサじゃないの! 192 00:23:52,710 --> 00:23:54,710 しばらくでした。 193 00:24:03,660 --> 00:24:05,590 (マーサ)とりあえず➡ 194 00:24:05,590 --> 00:24:09,330 食事は 様子を見てから 出す事にしますからね。 195 00:24:09,330 --> 00:24:13,000 いえ 長居をするつもりは ありませんから。 196 00:24:13,000 --> 00:24:15,340 そうじゃないの。 197 00:24:15,340 --> 00:24:19,040 私が様子を見ると言ったのは ケガの事。 198 00:24:20,680 --> 00:24:22,680 ケガしてるでしょう? 199 00:24:25,010 --> 00:24:27,920 マーサさんの目は ごまかせませんね。 200 00:24:27,920 --> 00:24:30,890 (マーサ)そうよ。 顔色一つで➡ 201 00:24:30,890 --> 00:24:33,690 あなたの事だったら 何でも分かってしまう。➡ 202 00:24:33,690 --> 00:24:36,990 さあ 見せてごらんなさい。 203 00:24:44,330 --> 00:24:47,040 (マーサ)ああ 矢が刺さったのね。 204 00:24:47,040 --> 00:24:50,370 すぐに信用のおける 医術師を呼ぶわ。 205 00:24:50,370 --> 00:24:54,040 実は 追われています。 206 00:24:54,040 --> 00:24:55,980 迷惑がかかります。 207 00:24:55,980 --> 00:24:59,920 追われているなら なおさらの事。 ここで休むべきよ。➡ 208 00:24:59,920 --> 00:25:02,650 タロ! ≪はいはい はいはい! 209 00:25:02,650 --> 00:25:05,550 あのね すぐに 医術師を呼んできてちょうだい。 210 00:25:05,550 --> 00:25:07,520 へえ! 211 00:25:07,520 --> 00:25:09,520 お願いよ。 へえ! 212 00:25:14,260 --> 00:25:16,670 はい。 213 00:25:16,670 --> 00:25:22,000 これで また あなたを 用心棒として雇う事にします。 214 00:25:22,000 --> 00:25:25,870 もう これで どこにも行けないでしょ。➡ 215 00:25:25,870 --> 00:25:32,010 よし。 お嬢さんは着替える前に 湯あみした方がいいわね。 216 00:25:32,010 --> 00:25:48,560 ♬~ 217 00:25:48,560 --> 00:25:53,260 (マーサ)はい。 じゃあ 腕を上げて下さい。 218 00:26:00,980 --> 00:26:05,850 まあ これは…。 219 00:26:05,850 --> 00:26:08,850 あなたも ケガをしているの? 220 00:26:10,990 --> 00:26:15,660 これは…➡ 221 00:26:15,660 --> 00:26:17,960 生まれた時からあるの。 222 00:26:20,330 --> 00:26:22,330 そう…。 223 00:26:37,880 --> 00:27:19,650 ♬「ユチウ ユチウ ヤハ」 224 00:27:19,650 --> 00:27:37,340 ♬「タルハマンヤ」 225 00:27:37,340 --> 00:27:45,210 ♬「ヤハイツサズミ」 226 00:27:45,210 --> 00:27:53,690 ♬~ 227 00:27:53,690 --> 00:27:56,333 お母さ~ん! 228 00:27:56,333 --> 00:27:58,020 アスラ! 229 00:28:09,300 --> 00:28:15,000 (シハナ)なあ 妹が サーダ・タルハマヤになってもいいのか? 230 00:28:20,320 --> 00:28:22,650 四路街で バルサが立ち寄りそうな場所を➡ 231 00:28:22,650 --> 00:28:22,813 教えてくれないか。 四路街で バルサが立ち寄りそうな場所を➡ 232 00:28:22,813 --> 00:28:25,350 教えてくれないか。 233 00:28:37,000 --> 00:28:39,300 分かりました。 234 00:28:41,340 --> 00:28:44,670 けど 俺とチキサも一緒に行く。 235 00:28:44,670 --> 00:28:48,340 アスラを救う道があるんなら 最後まで それを探る。 236 00:28:48,340 --> 00:28:50,280 それが条件です。 237 00:28:50,280 --> 00:28:53,010 お前みたいな無能者が何を言うか。 238 00:28:53,010 --> 00:28:58,010 俺は無力でも 死んでも バルサを裏切らない。 239 00:29:22,640 --> 00:29:24,580 (アマン) そんなバカな事がありますか!? 240 00:29:24,580 --> 00:29:26,980 (イーハン)バカな? (アマン)そうではござりませぬか!➡ 241 00:29:26,980 --> 00:29:28,920 なぜ 北部のために 南部のみが➡ 242 00:29:28,920 --> 00:29:30,850 増税させられなければ ならないのです! 243 00:29:30,850 --> 00:29:33,860 北部のためではない! このロタ王国のためだ! 244 00:29:33,860 --> 00:29:38,330 羊の疫病が蔓延し この増税は やむをえない事だ。 245 00:29:38,330 --> 00:29:40,660 それなら 北部も増税すべきです! 246 00:29:40,660 --> 00:29:42,600 それが平等というものでしょう! 247 00:29:42,600 --> 00:29:44,530 (ラハン)何が平等ですか!➡ 248 00:29:44,530 --> 00:29:47,000 疫病が蔓延してるのは 北部のみです! 249 00:29:47,000 --> 00:29:50,870 それなら なおさら 北部だけの落ち度ではないか! 250 00:29:50,870 --> 00:29:53,340 そうだ! 落ち度とは何だ! 251 00:29:53,340 --> 00:29:58,210 お前ら 北のために…! 252 00:29:58,210 --> 00:30:00,210 (ヨーサム)静まれ! 253 00:30:02,020 --> 00:30:05,350 たー! (一同)たー! 254 00:30:05,350 --> 00:30:17,930 ♬~ 255 00:30:17,930 --> 00:30:24,230 (スーアン)畏れながら…。 (ヨーサム)スーアン。 256 00:30:26,040 --> 00:30:32,710 イーハン殿下が 北部に肩入れするのは 北部にいるタルの民を➡ 257 00:30:32,710 --> 00:30:36,380 解放したいと思っての事では ござりませぬかな? 258 00:30:36,380 --> 00:30:38,320 何を…。 259 00:30:38,320 --> 00:30:40,720 タルと この増税は関係がない! 260 00:30:40,720 --> 00:30:47,420 では 祭儀場での惨状とも 関係ないのですかな? 261 00:30:50,400 --> 00:30:52,400 [ 回想 ] トリーシア…。 262 00:30:55,070 --> 00:30:57,010 (スーアン)あの惨状は➡ 263 00:30:57,010 --> 00:30:59,940 あの おぞましきタルの伝説を➡ 264 00:30:59,940 --> 00:31:04,640 彷彿とさせるものでは ござりませぬか? 265 00:31:06,350 --> 00:31:10,220 だとしたら 今こそ タル人を➡ 266 00:31:10,220 --> 00:31:15,920 この国から 一掃すべき時ではないのですか! 267 00:31:19,360 --> 00:31:25,700 (ヨーサム)スーアン! 増税と その事は関係ない。 268 00:31:25,700 --> 00:31:28,000 分かりました。 269 00:31:31,040 --> 00:31:35,380 南部のみの増税は承知しましょう。 270 00:31:35,380 --> 00:31:37,710 そのかわり➡ 271 00:31:37,710 --> 00:31:45,410 ツーラム港を タルシュ帝国に開港する事を お認め下さい。 272 00:31:48,060 --> 00:31:51,390 (スーアン) タルシュ帝国と同盟を結ぶ事で➡ 273 00:31:51,390 --> 00:31:56,730 戦は避けられ 国は豊かになります。 274 00:31:56,730 --> 00:32:00,600 新ヨゴ国のようには なりませぬよう➡ 275 00:32:00,600 --> 00:32:03,600 ご考慮下さいませ。 276 00:32:05,540 --> 00:32:08,840 新ヨゴ国が いかがした? 277 00:32:11,680 --> 00:32:15,350 サンガルから戻った 交易商人の知らせによれば➡ 278 00:32:15,350 --> 00:32:19,020 あの新ヨゴ国の船は➡ 279 00:32:19,020 --> 00:32:22,360 海の藻屑と消えたようです。 280 00:32:22,360 --> 00:32:48,580 ♬~ 281 00:32:48,580 --> 00:32:51,880 (ガカイ)サンガル王国より 書状が届きました。 282 00:32:55,260 --> 00:32:57,260 (ガカイ)書状によりますと➡ 283 00:32:57,260 --> 00:33:02,000 援軍に行った者 皆 捕らえられたようです。 284 00:33:02,000 --> 00:33:03,930 (ラドウ)皇太子も捕らえられたのか? 285 00:33:03,930 --> 00:33:08,340 (ガカイ)いえ 殿下については 触れておりませぬ。 286 00:33:08,340 --> 00:33:10,670 (ラドウ)船は戦わずして 敵にとられたのか? 287 00:33:10,670 --> 00:33:16,540 (ガカイ)いや 船は燃えたようです。 トーサ閣下と共に。 288 00:33:16,540 --> 00:33:19,010 やはり 罠であったか…。➡ 289 00:33:19,010 --> 00:33:22,310 サンガルは タルシュの手に落ちたのか。 290 00:33:24,890 --> 00:33:29,890 (帝)それで サンガル王国は何と? 291 00:33:32,360 --> 00:33:34,360 はっ! 292 00:33:39,030 --> 00:33:43,370 直ちに降伏の意を示し 捕虜たちを取り戻すか➡ 293 00:33:43,370 --> 00:33:46,710 我らと戦う意志を持って 兵を送り込むかは➡ 294 00:33:46,710 --> 00:33:50,380 帝のお心次第だと。 295 00:33:50,380 --> 00:33:57,720 (聖導師)陛下 直ちに タルシュ帝国との交渉の術を探ります。 296 00:33:57,720 --> 00:33:59,720 捨て置け。 297 00:34:14,200 --> 00:34:17,210 私は 相手にせぬ。 298 00:34:17,210 --> 00:34:19,210 なっ…。 299 00:34:25,350 --> 00:34:27,280 捨て置け。 300 00:34:27,280 --> 00:34:32,020 (聖導師)陛下… 捕虜たちを捨て置くのですか? 301 00:34:32,020 --> 00:34:36,360 私が動かねば 相手が動くしかなかろう。➡ 302 00:34:36,360 --> 00:34:39,030 それを待てばよい。 303 00:34:39,030 --> 00:34:41,730 (聖導師)お待ち下さい 陛下。 304 00:34:44,700 --> 00:34:48,370 (聖導師)万が一 皇太子が捕らわれた事が➡ 305 00:34:48,370 --> 00:34:52,070 敵の知るところとなりますれば…。 案ずるな。 306 00:34:55,240 --> 00:34:59,380 ラドウ陸軍大将は 敵の動きに備えよ。 (ラドウ)はっ! 307 00:34:59,380 --> 00:35:02,680 (聖導師)陛下… 陛下! 308 00:35:04,650 --> 00:35:07,560 かわいそうに シュガのやつ…。 309 00:35:07,560 --> 00:35:48,230 ♬~ 310 00:35:48,230 --> 00:35:51,030 あ~っ! 311 00:35:51,030 --> 00:36:25,030 ♬~ 312 00:36:51,360 --> 00:36:54,360 最初は きついけど 今じゃ病みつきだ。 313 00:36:56,230 --> 00:37:00,970 (シュガ)さあ 殿下 もう少し お召し上がりませんと。 314 00:37:00,970 --> 00:37:03,300 (チャグム)もうよい。 315 00:37:03,300 --> 00:37:08,640 いつも 少量 口にされるだけで それでは 体がもちませぬ。 316 00:37:08,640 --> 00:37:11,980 何のために もたせるのだ? 317 00:37:11,980 --> 00:37:18,320 ただ 死を待つためにか? そのような事はございません。 318 00:37:18,320 --> 00:37:24,020 ならば どうなる? 父上が動くとでも思うのか? 319 00:37:25,990 --> 00:37:29,860 それでも 助けを待つのです。 320 00:37:29,860 --> 00:37:32,330 助けなどあるまい。 321 00:37:32,330 --> 00:37:38,210 私は おじい様を助けられなかった。 322 00:37:38,210 --> 00:37:42,980 トーサ大提督を 見殺しにするほか なかったのだ。 323 00:37:42,980 --> 00:37:45,350 (ジン)泣くのはおやめ下さい。➡ 324 00:37:45,350 --> 00:37:48,680 気が滅入る。 (シュガ)おい。 325 00:37:48,680 --> 00:37:51,350 やはり 子どもでしたな あなたは。 326 00:37:51,350 --> 00:37:53,290 (モン)やめぬか ジン。 327 00:37:53,290 --> 00:37:56,020 (ジン)精霊の卵を抱いて➡ 328 00:37:56,020 --> 00:37:58,930 魔物のいる水源に 飛び込んだ時のあなたは➡ 329 00:37:58,930 --> 00:38:03,630 ただの子どもではないと 思いましたが➡ 330 00:38:03,630 --> 00:38:06,970 今の方が よほど 子どもに見える。 (シュガ)無礼な口を利くな! 331 00:38:06,970 --> 00:38:09,870 (ジン)今は皇太子ではないだろう。 口の利き方に気を付けていたら➡ 332 00:38:09,870 --> 00:38:13,640 敵に気取られよう。 333 00:38:13,640 --> 00:38:17,510 それでも ここにいる者たちにとって➡ 334 00:38:17,510 --> 00:38:20,310 あなたは 皇太子に違いなく➡ 335 00:38:20,310 --> 00:38:23,650 誰もが あなたの言動を気にしています。 336 00:38:23,650 --> 00:38:26,990 そんな事も分からぬ 子どもだったとは➡ 337 00:38:26,990 --> 00:38:29,660 皆も生きる気力をなくしましょう。 338 00:38:29,660 --> 00:38:33,360 (モン)もうよい。 殿下を責めるな。 339 00:38:37,000 --> 00:38:38,930 殿下のおつらさは➡ 340 00:38:38,930 --> 00:38:42,340 誰もが 分かっている事でございます。 341 00:38:42,340 --> 00:38:45,010 虜囚になるくらいなら➡ 342 00:38:45,010 --> 00:38:48,710 死を選んだ方が ましだと思っているのです。 343 00:38:55,350 --> 00:39:00,020 [ 回想 ] (トーサ)殿下は 生きる事が使命です。➡ 344 00:39:00,020 --> 00:39:07,320 我が国を 民を 生き延びさせる事が使命です。 345 00:39:08,830 --> 00:39:11,630 無駄じゃない…。 346 00:39:11,630 --> 00:39:15,630 絶対に 無駄にはしない。 347 00:39:24,210 --> 00:39:27,650 殿下。 348 00:39:27,650 --> 00:39:33,520 トーサ大提督の死を無駄にしないと おっしゃったのは 殿下です。 349 00:39:33,520 --> 00:39:46,330 ♬~ 350 00:39:46,330 --> 00:39:51,630 皆 すまなかった! 許してくれ! 351 00:39:53,210 --> 00:39:57,910 いや そんな事はしなくていい。 食事を続けてくれ。 352 00:40:02,350 --> 00:40:07,020 私も今は そなたらと同じ捕虜の身である。 353 00:40:07,020 --> 00:40:10,690 私への気遣いは不要だ。 354 00:40:10,690 --> 00:40:15,360 トーサ大提督は 自らの死を選ぶ事で➡ 355 00:40:15,360 --> 00:40:19,700 そなたらに 生きる事のつらさを選ばせた。 356 00:40:19,700 --> 00:40:24,040 あえて その つらさを背負わせたのだ。 357 00:40:24,040 --> 00:40:33,710 ♬~ 358 00:40:33,710 --> 00:40:36,620 生き抜こう。 359 00:40:36,620 --> 00:40:43,620 どんな目に遭おうとも 生きる事を恥じる事はないのだ。 360 00:40:45,730 --> 00:40:51,400 生きている そなたたちを 私は誇りに思う。 361 00:40:51,400 --> 00:40:55,270 (一同)殿下…! 362 00:40:55,270 --> 00:41:00,210 さあ もう その呼び方は これっきりだ。 363 00:41:00,210 --> 00:41:02,340 チャグムと呼んでくれ。 364 00:41:02,340 --> 00:41:20,700 ♬~ 365 00:41:20,700 --> 00:41:22,700 うめえ! 366 00:41:48,390 --> 00:41:57,390 (笑い声) 367 00:42:02,900 --> 00:42:05,870 おっ やった! 368 00:42:05,870 --> 00:42:13,550 ♬~ 369 00:42:13,550 --> 00:42:16,850 (アスラ)はい。 フフフッ。 370 00:42:21,290 --> 00:42:23,290 よいしょ。 371 00:42:26,030 --> 00:42:30,360 これをね ツンツンって やって… はい。➡ 372 00:42:30,360 --> 00:42:34,040 ピンと張って これを入れます。 373 00:42:34,040 --> 00:42:38,340 上手 上手! ハハハハハッ! 374 00:42:39,910 --> 00:42:45,380 あっ ほら バルサが目を覚ましたわ。 375 00:42:45,380 --> 00:42:48,680 (アスラ)あっ バルサ! 大丈夫? 376 00:42:52,250 --> 00:42:56,020 (マーサ)一日中 眠っていたのよ。 (アスラ)バルサ。 377 00:42:56,020 --> 00:42:58,720 (マーサ)おなかすいたでしょ? 378 00:43:00,660 --> 00:43:05,330 一日… ずっと アスラの面倒を 見て下さっていたんですか? 379 00:43:05,330 --> 00:43:12,010 違うわよ。 仕事を仕込んでいたの。 この子 とっても上手だわよ! 380 00:43:12,010 --> 00:43:15,880 機織りの筋があるのね。 私の若い頃みたい。 381 00:43:15,880 --> 00:43:21,350 顔は全然違うけど。 アハハハハハッ! 382 00:43:21,350 --> 00:43:23,680 (アスラ)ねえ バルサ! 383 00:43:23,680 --> 00:43:26,350 マーサさんの布は とてもいい匂いがするわ! 384 00:43:26,350 --> 00:43:30,020 まるで お花を織った布みたい! ほら。 385 00:43:30,020 --> 00:43:33,690 (マーサ)あなた とっても似合ってるわよ! 386 00:43:33,690 --> 00:43:35,690 (アスラ)本当? 387 00:43:37,360 --> 00:43:41,040 (マーサ)バルサが あなたと同じ年の頃には➡ 388 00:43:41,040 --> 00:43:45,910 私が いくら頼んでも とうとう着てもらえなかった。 389 00:43:45,910 --> 00:43:51,050 用心棒だから 女らしい衣は嫌だって言ってね。 390 00:43:51,050 --> 00:43:55,920 えっ バルサは そんな小さい頃から 用心棒をしていたの? 391 00:43:55,920 --> 00:43:59,390 そうよ。 そのころは➡ 392 00:43:59,390 --> 00:44:03,690 とっても強いお父さんと 一緒だった。 393 00:44:08,200 --> 00:44:10,200 (ジグロ)はっ! 394 00:44:18,670 --> 00:44:20,670 う~っ! うっ! 395 00:44:24,350 --> 00:44:26,350 やっ! 396 00:44:38,360 --> 00:44:41,660 (泣き叫ぶ声) 397 00:44:45,700 --> 00:44:48,600 (マーサ)あっ そうだ! バルサに滋養のつくもの➡ 398 00:44:48,600 --> 00:44:51,570 何か持ってきてあげるね。 ちょっと待っててね。➡ 399 00:44:51,570 --> 00:44:57,310 みんな 夕飯にしましょう! (一同)はい! 400 00:44:57,310 --> 00:45:01,310 バルサのお父さんは 今 どうしてるの? 401 00:45:02,980 --> 00:45:07,320 もう死んでしまったよ。 402 00:45:07,320 --> 00:45:13,990 そう…。 私のお父さんも死んでしまった。 403 00:45:13,990 --> 00:45:16,690 私が小さい時に。 404 00:45:22,340 --> 00:45:28,640 お母さんや お父さんの分まで アスラが生きるしかないね。 405 00:45:33,950 --> 00:45:45,360 ♬~ 406 00:45:45,360 --> 00:45:53,700 私だって 二親がいなくたって なんとか生きてこられたよ。 407 00:45:53,700 --> 00:45:58,400 (アスラ)だけど 殺された訳じゃないでしょ? 408 00:46:00,510 --> 00:46:07,250 バルサには タル人の事は 何も分からないのよ。 409 00:46:07,250 --> 00:46:18,660 ♬~ 410 00:46:18,660 --> 00:46:20,660 アスラ…。 411 00:46:24,530 --> 00:46:33,230 さっき マーサさんと いる時のアスラは とても幸せそうだったよ。 412 00:46:37,010 --> 00:46:41,710 そうやって生きていったって いいんだよ あんたは。 413 00:46:47,660 --> 00:46:52,960 優しくて親切な人は この世に いくらだって いるんだ。 414 00:46:56,030 --> 00:47:04,310 そういう人たちに 恩を返したり 返されたり➡ 415 00:47:04,310 --> 00:47:07,010 そうやって みんな生きている。 416 00:47:10,640 --> 00:47:14,520 それでも 悪い人を➡ 417 00:47:14,520 --> 00:47:17,820 カミサマに 殺してもらいたいと思うか? 418 00:47:22,260 --> 00:47:26,990 (トウノ)バルサ! バルサ! 目が覚めたって! 419 00:47:26,990 --> 00:47:29,660 これ これ! これだ これ! これ見て これ! 420 00:47:29,660 --> 00:47:33,330 バルサに蹴られて 崖から落ちた時の傷だ。 421 00:47:33,330 --> 00:47:35,670 こんな岩に頭を打ちつけてな。 422 00:47:35,670 --> 00:47:38,340 あん時は 盗賊に襲われて➡ 423 00:47:38,340 --> 00:47:40,670 トウノさんが 立ち向かってゆくもんだから。 424 00:47:40,670 --> 00:47:46,350 トウノは 何度 バルサに命を救われたか 分かったもんじゃないわ。 425 00:47:46,350 --> 00:47:50,020 (アスラ)えっ そんなに ずっと バルサと旅をしていたの? 426 00:47:50,020 --> 00:47:53,890 そうよ。 みんな 聞いて!➡ 427 00:47:53,890 --> 00:47:56,360 この店が大きくなる前はね➡ 428 00:47:56,360 --> 00:48:00,960 もう あっちこっち 行商に 出かけなくちゃなんなかったの。 429 00:48:00,960 --> 00:48:04,830 それで こっちは 母一人に 息子一人! 430 00:48:04,830 --> 00:48:08,640 用心棒は 父一人に 娘一人でしょ。➡ 431 00:48:08,640 --> 00:48:11,310 旅をしながら どこへ行っても➡ 432 00:48:11,310 --> 00:48:15,640 本当の家族だって 思われちゃってさ! アハハハハッ! 433 00:48:15,640 --> 00:48:20,310 バルサ おふくろは本気で ジグロに惚れてたんだよ。 434 00:48:20,310 --> 00:48:22,980 なんて事 言うのよ! 本当に…。 435 00:48:22,980 --> 00:48:26,650 まあ 悲しいぐらい 相手にされてなかったんだけどな。 436 00:48:26,650 --> 00:48:34,950 (笑い声) 437 00:48:37,300 --> 00:48:41,670 (マーサ)これ 似合うわよね!➡ 438 00:48:41,670 --> 00:48:47,010 いや~ よかった! 似合うわね~。 439 00:48:47,010 --> 00:48:52,310 次は 私のも着せてもいいですか? (マーサ)うん。 これもいいね。 440 00:48:54,350 --> 00:48:56,650 ほら 次 私のも! 441 00:49:08,300 --> 00:49:12,170 ごめんなさいね 勝手に あんな事。 442 00:49:12,170 --> 00:49:18,640 いいえ。 マーサさん ありがとうございます。 443 00:49:18,640 --> 00:49:22,510 本当に ここに来て よかった。 444 00:49:22,510 --> 00:49:25,980 あの子に あんな笑顔があるなんて➡ 445 00:49:25,980 --> 00:49:29,320 私も 誤解するところでした。 446 00:49:29,320 --> 00:49:31,990 (マーサ)誤解? 447 00:49:31,990 --> 00:49:37,990 あの子は やっぱり 心の優しい女の子なんです。 448 00:49:42,630 --> 00:49:48,540 それなら いつまでも ここにいていいのよ。 449 00:49:48,540 --> 00:49:50,540 バルサ。 450 00:49:55,680 --> 00:49:59,350 あの子に何があるのか 分からないけど➡ 451 00:49:59,350 --> 00:50:03,680 あの子は ちゃんと 愛情を受けて育った子よ。 452 00:50:03,680 --> 00:50:09,020 それだけは私にも分かる。 453 00:50:09,020 --> 00:50:13,360 あの子と あなたは似ているわ。 454 00:50:13,360 --> 00:50:15,660 私には そう見える。 455 00:50:18,030 --> 00:50:24,910 愛情だけで幸せになれるほど この世は簡単ではないけどね。 456 00:50:24,910 --> 00:50:42,720 ♬~ 457 00:50:42,720 --> 00:50:45,060 ジグロ? 458 00:50:45,060 --> 00:51:03,010 ♬~ 459 00:51:03,010 --> 00:51:05,010 ジグロ! 460 00:51:09,350 --> 00:51:11,350 ジグロ…。 461 00:51:17,220 --> 00:51:19,690 ジグロ~! 462 00:51:19,690 --> 00:51:29,370 ♬~ 463 00:51:29,370 --> 00:51:31,670 ジグロ! 464 00:51:51,060 --> 00:51:55,760 四路街に入ったぞ。 おい。 465 00:52:10,340 --> 00:52:15,680 (シハナ)なあ もういいだろ。 早く あの女の居場所を教えて。 466 00:52:15,680 --> 00:52:18,350 用心棒の口入れ屋のところか? 467 00:52:18,350 --> 00:52:21,690 口入れ屋は足がつくから 行かないでしょう。 468 00:52:21,690 --> 00:52:25,560 マーサという女の人がいる。 マーサ? 469 00:52:25,560 --> 00:52:28,360 四路街で衣装店をやってる。 470 00:52:28,360 --> 00:52:31,360 バルサが頼るとしたら その人ぐらいだ。 471 00:52:34,030 --> 00:52:38,330 マーサ… ね。 472 00:52:42,710 --> 00:52:44,650 (シハナ)分かったわよ! 473 00:52:44,650 --> 00:52:48,380 (悲鳴) 474 00:52:48,380 --> 00:52:50,720 だましたのか!? 違う! 475 00:52:50,720 --> 00:52:53,390 (シハナ)父さん ごめん。 こっからは 父さん抜きでやる。 476 00:52:53,390 --> 00:52:55,720 シハナ… 何をする気だ!? 477 00:52:55,720 --> 00:52:58,630 ロタ王国を変える。 478 00:52:58,630 --> 00:53:04,630 ロタの北部と南部を タルによって 再び 一つにする。 479 00:53:10,240 --> 00:53:12,240 お妃様。 480 00:53:14,680 --> 00:53:20,350 聖導師 いかがした? 481 00:53:20,350 --> 00:53:23,680 チャグムに何かあったのですか!? 482 00:53:23,680 --> 00:53:26,020 生きておられます。 483 00:53:26,020 --> 00:53:31,890 ほかの者たちと一緒に サンガル王国に捕らわれたようです。 484 00:53:31,890 --> 00:53:34,700 捕虜にされたのです。 485 00:53:34,700 --> 00:53:38,370 捕虜…。 はい。 486 00:53:38,370 --> 00:53:45,240 向こうは まだ 皇太子とは 気付いておりません。 487 00:53:45,240 --> 00:53:50,710 恐らくは トーサ閣下のご配慮が あっての事かと…。 488 00:53:50,710 --> 00:53:53,380 父上の…。 489 00:53:53,380 --> 00:54:00,680 万が一 それに気付かれた時には 厄介な事になります。 490 00:54:02,660 --> 00:54:05,990 案ずるなと言ったはずだ 聖導師。 491 00:54:05,990 --> 00:54:07,930 陛下。 492 00:54:07,930 --> 00:54:11,670 陛下! すぐに チャグムをお救い下さい! 493 00:54:11,670 --> 00:54:20,010 いや チャグム自らが サンガル王国への援軍にたち➡ 494 00:54:20,010 --> 00:54:24,340 討ち死にしたと知ったら 民は いかに思う? 495 00:54:24,340 --> 00:54:28,220 タルシュ帝国への怨念に奮い立ち➡ 496 00:54:28,220 --> 00:54:34,020 この国は 一つとなって 悪と戦うだろう。 497 00:54:34,020 --> 00:54:36,720 これ以上の戦備えはあるまい。 498 00:54:38,360 --> 00:54:43,230 あなたは初めから その存念で…。➡ 499 00:54:43,230 --> 00:54:47,700 陛下が 捕虜となった皇太子を 見捨てた事を知れば➡ 500 00:54:47,700 --> 00:54:50,040 民は この国の神を呪うでしょう! 501 00:54:50,040 --> 00:54:53,710 捕虜となる事はない。 502 00:54:53,710 --> 00:54:57,380 だから 案ずるな 聖導師。 503 00:54:57,380 --> 00:55:03,080 陛下 まさか 狩人に…。 504 00:55:33,010 --> 00:56:00,170 ♬~ 505 00:56:00,170 --> 00:56:05,470 あっ…。 (アスラ)バルサ! どうしたの!? 506 00:56:10,650 --> 00:56:12,990 何でもない…。 507 00:56:12,990 --> 00:56:14,920 肩の傷が治ってないだけだ。 508 00:56:14,920 --> 00:56:21,660 バルサ! たった今 店の方に これを バルサに渡してくれって。 509 00:56:21,660 --> 00:56:25,530 誰から? それが タンダと名乗る者から…。 510 00:56:25,530 --> 00:56:28,540 タンダさんが来たの? いや 違うと思う。 511 00:56:28,540 --> 00:56:31,340 声をかけたら行っちまったし…。 512 00:56:31,340 --> 00:56:52,030 ♬~ 513 00:56:52,030 --> 00:56:56,900 「建国ノ儀の朝 朝の鐘が鳴り始めたら➡ 514 00:56:56,900 --> 00:56:59,900 ロタ祭儀場の門をくぐれ」。 515 00:57:06,970 --> 00:57:12,850 「現れねば 鐘が鳴り終わる時➡ 516 00:57:12,850 --> 00:57:16,320 タンダとチキサの命も尽きる」。 517 00:57:16,320 --> 00:57:29,320 ♬~ 518 00:57:30,860 --> 00:57:33,330 この国を一つにできる王が やっと現れた。 519 00:57:33,330 --> 00:57:37,000 お前は なんという恐ろしい事を 考えているのだ! 520 00:57:37,000 --> 00:57:39,910 カミサマ いたでしょ? 521 00:57:39,910 --> 00:57:41,880 バルサも見たでしょ? 522 00:57:41,880 --> 00:57:43,880 逃げたぞ~! 523 00:57:43,880 --> 00:57:46,010 チャグム殿下! しっかりして下さい! 524 00:57:46,010 --> 00:57:48,920 私も… ここを離れたくない。 525 00:57:48,920 --> 00:57:50,880 人に槍を向けた時➡ 526 00:57:50,880 --> 00:57:54,180 お前は自分の魂にも 槍を向けているのだ。