1 00:00:02,010 --> 00:00:09,410 ♬~ 2 00:00:09,410 --> 00:00:13,080 (チャグム) <戦の足音が近づいてきた。➡ 3 00:00:13,280 --> 00:00:19,620 巨大国家 タルシュ帝国の 王子 ラウルの指揮する軍が 海を渡り➡ 4 00:00:19,620 --> 00:00:24,290 我が国 新ヨゴ国に 攻め入ろうとしていた。➡ 5 00:00:24,290 --> 00:00:28,630 国を守るため 皇太子である 私 チャグムは➡ 6 00:00:28,630 --> 00:00:33,300 隣国のロタ王国 カンバル王国との同盟を結ぼうと➡ 7 00:00:33,300 --> 00:00:35,240 カンバルに入った。➡ 8 00:00:35,240 --> 00:00:39,180 しかし カンバルの聖なる山の奥では…> 9 00:00:39,180 --> 00:00:43,310 (ログサム)山の王の扉が開いた! 10 00:00:43,310 --> 00:00:46,980 儀式の時が やって来たぞ! 11 00:00:46,980 --> 00:00:52,280 <そして今 新たな戦が 始まろうとしている> 12 00:00:55,320 --> 00:00:59,200 <神聖なる儀式を 戦の場にしようとたくらむ➡ 13 00:00:59,200 --> 00:01:05,200 ログサム王の野望が 今 明らかになろうとしていた> 14 00:01:23,290 --> 00:01:26,990 ラルーグ 久しぶりであるのう。 15 00:01:29,160 --> 00:01:32,630 チャグム皇太子 用件を聞こう。 16 00:01:32,630 --> 00:01:38,330 その前にお伺いしたい。 バルサをどうするおつもりですか? 17 00:01:47,180 --> 00:01:54,480 ハハハハハハッ! 18 00:01:56,650 --> 00:02:02,350 バルサは自ら望んで そこにいるのだ。 19 00:02:08,260 --> 00:02:12,960 それは どういう事ですか? 20 00:02:14,940 --> 00:02:19,940 バルサは 王の槍となったのだ。 21 00:02:23,280 --> 00:02:26,620 カグロが ジグロを殺して そうなったように➡ 22 00:02:26,620 --> 00:02:31,920 バルサも カグロを殺して 王の槍となった。 23 00:02:37,260 --> 00:02:39,260 バルサが? 24 00:02:47,300 --> 00:02:52,300 私が命じれば そなたの命とて奪いかねぬぞ。 25 00:03:09,260 --> 00:03:18,960 (バルサ)いいえ。 私は今でも チャグム皇太子の用心棒です。 26 00:03:20,600 --> 00:03:22,540 それでも構わぬ。 27 00:03:22,540 --> 00:03:28,240 山の王を下すには 最強の槍が必要なのだ。 28 00:03:30,950 --> 00:03:36,250 王の槍が一人でもいなければ 戦にならぬ。 29 00:03:39,960 --> 00:03:41,960 (ラダール)戦? 30 00:03:45,290 --> 00:03:48,630 しかし そんな事をしたら 山の王は…。 31 00:03:48,630 --> 00:03:51,300 (ラルーグ)恐れながら申し上げたい。 32 00:03:51,300 --> 00:03:55,640 山の王を下そうなど ゆめゆめ お思いになりませぬよう➡ 33 00:03:55,640 --> 00:03:58,980 伏して お願い申し上げたい。 (ログサム)ラルーグ! 34 00:03:58,980 --> 00:04:04,780 ならば 申してみよ。 山の王とは何者だ? 35 00:04:04,780 --> 00:04:09,250 それは… 誰にも分かりませぬ。 36 00:04:09,250 --> 00:04:13,590 山の王は ルイシャ贈りの儀式に行った者でも➡ 37 00:04:13,590 --> 00:04:17,460 その姿を見た者は 一人もおりません。 38 00:04:17,460 --> 00:04:26,940 ♬~ 39 00:04:26,940 --> 00:04:29,610 (ログサム)それならば申してみよ。 40 00:04:29,610 --> 00:04:32,280 そなたが行った儀式で➡ 41 00:04:32,280 --> 00:04:39,280 英雄となったジグロは 誰と槍を交じ合わせたのだ? 42 00:04:41,280 --> 00:04:43,620 ヒョウルです。 43 00:04:43,620 --> 00:04:47,920 闇の守り人と呼ばれる者たちです。 44 00:04:56,200 --> 00:05:00,570 (ログサム)それは何者だ? 45 00:05:00,570 --> 00:05:05,240 人か? 魔物か? 46 00:05:05,240 --> 00:05:08,140 それは 掟で申し上げられません。 47 00:05:08,140 --> 00:05:11,110 掟? 48 00:05:11,110 --> 00:05:14,580 一体 誰が そう決めた? 49 00:05:14,580 --> 00:05:20,260 その方たちは 山の王を神のように崇めるが➡ 50 00:05:20,260 --> 00:05:28,130 神とは所詮 人のつくったものだ。 51 00:05:28,130 --> 00:05:30,600 愚かな…。 52 00:05:30,600 --> 00:05:33,500 愚かだと? 53 00:05:33,500 --> 00:05:38,940 神の恵みを待つだけで 国は強くなるのか? 54 00:05:38,940 --> 00:05:42,810 民たちは豊かになるのか?➡ 55 00:05:42,810 --> 00:05:46,820 私が タルシュと通じたのも皆➡ 56 00:05:46,820 --> 00:05:52,960 山の王を重んじて ひもじさに耐える➡ 57 00:05:52,960 --> 00:05:57,660 この国の貧しさ故からだ。 58 00:05:59,630 --> 00:06:03,500 もっと ルイシャを得るためには➡ 59 00:06:03,500 --> 00:06:06,900 それを変えてゆかなくては ならないのだ。 60 00:06:06,900 --> 00:06:17,910 ♬~ 61 00:06:17,910 --> 00:06:19,850 (ログサム)バルサ。 62 00:06:19,850 --> 00:06:24,550 そなたとチャグム皇太子が助かる道は ただ一つ。 63 00:06:27,920 --> 00:06:35,600 儀式の場で山の王を下してみせよ。 64 00:06:35,600 --> 00:06:41,300 できなければ チャグム皇太子は その場で殺す。 65 00:06:44,610 --> 00:06:48,940 それができれば➡ 66 00:06:48,940 --> 00:06:56,620 私は喜んで ロタ王と手を結んで➡ 67 00:06:56,620 --> 00:07:00,490 新ヨゴ国の援軍ともなろう。 68 00:07:00,490 --> 00:09:01,840 ♬~ 69 00:09:06,220 --> 00:09:08,920 (雷鳴) 70 00:09:13,560 --> 00:09:18,560 バルサ 一体 ここで何があったのだ? 71 00:09:23,230 --> 00:09:29,530 カグロを殺したというのは 本当なのか? 72 00:09:31,570 --> 00:09:37,870 カグロは 自ら命を絶った。 73 00:09:40,250 --> 00:09:42,950 この私を生かすために。 74 00:09:44,920 --> 00:09:46,920 (扉が開く音) 75 00:09:50,260 --> 00:09:52,190 カーム。 76 00:09:52,190 --> 00:09:54,490 父上は なぜ死んだ!? 77 00:09:58,600 --> 00:10:02,270 お前は一体 誰なんだ? 78 00:10:02,270 --> 00:10:15,280 ♬~ 79 00:10:15,280 --> 00:10:18,620 [ 回想 ] (ジグロ)まさか 山の王と 戦うつもりか?➡ 80 00:10:18,620 --> 00:10:24,960 その考えは危うい。 この国を滅ぼします。 81 00:10:24,960 --> 00:10:27,300 そうか…。 82 00:10:27,300 --> 00:10:32,300 私を殺すか 私に従うか…。 83 00:10:34,170 --> 00:10:36,310 2つに1つだ。 84 00:10:36,310 --> 00:10:40,610 お前の覚悟を見せてみよ! 85 00:10:46,950 --> 00:10:50,850 お前の覚悟が➡ 86 00:10:50,850 --> 00:10:57,150 結果として あのバルサを ここへ送り込んだのだ。 87 00:11:00,000 --> 00:11:04,000 バルサを儀式へ連れてゆく。 88 00:11:06,270 --> 00:11:13,570 結局 お前は 私に従ったのだ。 89 00:11:20,820 --> 00:11:23,820 父上。 90 00:11:23,820 --> 00:11:29,290 ラダール どうした? 91 00:11:29,290 --> 00:11:31,990 山の王は怒っています。 92 00:11:35,630 --> 00:11:41,500 私には 不思議な影が見えるのです。 93 00:11:41,500 --> 00:11:43,510 影? 94 00:11:43,510 --> 00:11:48,810 山の王が 何かを訴えているように 思えてなりません。 95 00:11:51,980 --> 00:11:56,650 ラダール。 その影は➡ 96 00:11:56,650 --> 00:12:01,920 お前の心がつくり出している 戦への不安にすぎぬ。 97 00:12:01,920 --> 00:12:08,600 父上には 恐れというものがないのですか? 98 00:12:08,600 --> 00:12:12,940 恐れるから戦うのだ。 99 00:12:12,940 --> 00:12:18,240 この国を滅ぼさぬために。 100 00:12:22,280 --> 00:12:25,280 己を信じて…。 101 00:12:28,950 --> 00:12:36,250 さあ お前も一緒に飲め。 前祝いだ。 102 00:12:42,970 --> 00:12:45,870 (カーム)父上は死ぬ前に➡ 103 00:12:45,870 --> 00:12:49,640 ジグロは盗みなどしていないと 言った。 104 00:12:49,640 --> 00:12:56,310 王の槍の誇りに懸けて あんたを育てたと。 105 00:12:56,310 --> 00:12:59,010 それは どういう意味だ? 106 00:13:01,580 --> 00:13:06,920 ジグロは なぜ あんたを育てた? 107 00:13:06,920 --> 00:13:09,920 私を助けるために…。 108 00:13:13,260 --> 00:13:18,260 私を ログサムから守るためにだ。 109 00:13:20,940 --> 00:13:26,240 私の父は 医術師として 王に仕えていた。 110 00:13:29,610 --> 00:13:35,950 父は ログサムに命じられて 先代の王を暗殺した。 111 00:13:35,950 --> 00:13:41,620 そして 私の父も殺された。 112 00:13:41,620 --> 00:13:46,620 その父が死ぬ前に ジグロに私を託した。 113 00:13:48,960 --> 00:13:57,960 ジグロは 私を守るため 王の槍たちを殺した。 114 00:14:00,580 --> 00:14:06,450 自分の身を切るような つらい思いをして➡ 115 00:14:06,450 --> 00:14:08,750 仲間を殺してきたんだ。 116 00:14:16,930 --> 00:14:22,930 我々は ずっと あの王に だまされていたという事か? 117 00:14:24,600 --> 00:14:27,900 ジグロを この国から消したのも…。 118 00:14:30,270 --> 00:14:32,970 カグロを殺したのも…。 119 00:14:36,140 --> 00:14:38,440 私のせいだ。 120 00:14:43,290 --> 00:14:45,950 (ダーグ)我々 王の槍は➡ 121 00:14:45,950 --> 00:14:48,860 このまま あの王に 従っていいのか? 122 00:14:48,860 --> 00:14:53,830 しかし 今は 儀式を前にしての大事な時。 123 00:14:53,830 --> 00:14:58,970 もし ルイシャが得られなければ この国は どうなる? 124 00:14:58,970 --> 00:15:03,670 ますます 民たちに 穀物が行き渡らなくなる。 125 00:15:06,240 --> 00:15:08,180 お願いします。 126 00:15:08,180 --> 00:15:12,480 どうか このまま 儀式に向かって下さい! 127 00:15:16,250 --> 00:15:20,590 牧童のトトに言われたのだ。 128 00:15:20,590 --> 00:15:25,260 山の王の扉が開いた 今 この時に➡ 129 00:15:25,260 --> 00:15:29,560 私たちが ここに来たのには 意味があると。 130 00:15:34,600 --> 00:15:42,950 バルサが 儀式に行くのには きっと 意味があるはずだ。 131 00:15:42,950 --> 00:15:49,280 この国の民が救われるために できる事をしたいのだ。 132 00:15:49,280 --> 00:15:51,280 頼む。 133 00:15:55,960 --> 00:15:59,290 チャグム…。 134 00:15:59,290 --> 00:16:03,990 私は初めから 行くつもりだよ。 135 00:16:08,570 --> 00:16:13,910 ジグロや カグロは 自分の槍で➡ 136 00:16:13,910 --> 00:16:16,910 カンバルを救いたかったはずだ。 137 00:16:19,250 --> 00:16:25,550 その槍で 私が カンバルを守る。 138 00:16:30,590 --> 00:16:34,460 <そして 儀式の日が やって来た> 139 00:16:34,460 --> 00:16:55,820 ♬~ 140 00:16:55,820 --> 00:17:00,890 この儀式で 最強の武人と認められれば➡ 141 00:17:00,890 --> 00:17:05,760 戻る時には 最強の王の槍となる。 142 00:17:05,760 --> 00:17:09,060 ジグロが そうであったように。 143 00:17:17,440 --> 00:17:20,240 そなたも これを持て。➡ 144 00:17:20,240 --> 00:17:23,910 この国では 王族とて武人だ。 145 00:17:23,910 --> 00:17:27,610 我が息子のラダールも持っておる。 146 00:17:33,590 --> 00:17:35,890 ありがとうございます。 147 00:17:39,930 --> 00:17:44,270 これは そなたの槍だ。 148 00:17:44,270 --> 00:17:47,600 ジグロや カグロの分も励めよ。 149 00:17:47,600 --> 00:18:06,890 ♬~ 150 00:18:06,890 --> 00:18:12,230 これより ルイシャ贈りの儀式に向かう。 151 00:18:12,230 --> 00:18:17,570 山の王は火を厭う。 火を消せ! 152 00:18:17,570 --> 00:18:19,570 ≪お待ち下さい! 153 00:18:25,910 --> 00:18:32,250 おやおや いささか 従者の数が 多いようでございますが。 154 00:18:32,250 --> 00:18:36,120 掟よりもか。 気にするな。 155 00:18:36,120 --> 00:18:40,590 それでは これより 牧童のトトから➡ 156 00:18:40,590 --> 00:18:44,890 儀式について説明がございます。 157 00:18:50,930 --> 00:18:54,600 (トト)あの入り口を抜けて まっすぐ どこまでも➡ 158 00:18:54,600 --> 00:19:00,410 山の底へ下りてゆきますれば そこが儀式の場です。 159 00:19:00,410 --> 00:19:02,880 そこには 最後の扉があり➡ 160 00:19:02,880 --> 00:19:06,210 それは まだ開かれてはおりません。➡ 161 00:19:06,210 --> 00:19:10,090 そこで 山の王に仕える 闇の守り人たちと➡ 162 00:19:10,090 --> 00:19:12,550 その技を見せ合い➡ 163 00:19:12,550 --> 00:19:17,430 最後まで勝ち残った者が 最強の武人として➡ 164 00:19:17,430 --> 00:19:21,230 最後の守り人と 対する事になります。➡ 165 00:19:21,230 --> 00:19:24,130 見事に勝ちますれば 扉は開かれ➡ 166 00:19:24,130 --> 00:19:30,910 山の王より ルイシャが贈られましょう。 167 00:19:30,910 --> 00:19:34,580 ご武運を。 168 00:19:34,580 --> 00:19:37,910 時が来た! 169 00:19:37,910 --> 00:19:40,820 カンバル最強の槍使いたちよ。 170 00:19:40,820 --> 00:19:47,590 そなたらの腕で 貧しいカンバルを豊かにするのだ。 171 00:19:47,590 --> 00:19:49,520 いざ 行かん! 172 00:19:49,520 --> 00:19:56,260 ウン! (一同)バォー! 173 00:19:56,260 --> 00:20:12,810 ♬~ 174 00:20:12,810 --> 00:20:15,280 行け! 175 00:20:15,280 --> 00:20:55,660 ♬~ 176 00:20:55,660 --> 00:20:58,330 ここが儀式の場か。 177 00:20:58,330 --> 00:21:11,870 ♬~ 178 00:21:11,870 --> 00:21:15,810 ここは ナユグとの結び目だ。 179 00:21:15,810 --> 00:21:30,630 ♬~ 180 00:21:30,630 --> 00:21:33,960 (ログサム)これが最後の扉だ。 181 00:21:33,960 --> 00:21:37,300 山の王に贈り物をささげよ。 182 00:21:37,300 --> 00:21:48,640 ♬~ 183 00:21:48,640 --> 00:21:51,550 (ログサム)山の王よ! 184 00:21:51,550 --> 00:21:56,520 日の下より カンバル王 来たり! 185 00:21:56,520 --> 00:21:59,990 その心根を示さん! 186 00:21:59,990 --> 00:22:12,930 ♬~ 187 00:22:12,930 --> 00:22:14,870 これは…。 188 00:22:14,870 --> 00:22:29,950 ♬~ 189 00:22:29,950 --> 00:22:32,850 あれが ヒョウルか。 190 00:22:32,850 --> 00:22:34,820 ヒョウル? 191 00:22:34,820 --> 00:22:38,960 従者たちよ 戦え! 192 00:22:38,960 --> 00:22:41,660 やあ~っ! 193 00:22:52,310 --> 00:22:58,180 あれは ナユグの魔物か? 194 00:22:58,180 --> 00:23:02,920 いや ここは何て言うか…➡ 195 00:23:02,920 --> 00:23:06,790 魂に直接触れてくるようだ。 196 00:23:06,790 --> 00:23:10,790 懐かしいような 苦しいような…。 197 00:23:10,790 --> 00:23:13,930 我々の心と 重なっているようなナユグだ。 198 00:23:13,930 --> 00:23:19,800 まるで 心の底にいるみたいだ。 199 00:23:19,800 --> 00:23:21,800 どういう事だ? 200 00:23:21,800 --> 00:23:32,950 ♬~ 201 00:23:32,950 --> 00:23:37,650 王の槍たちよ その技を示せ! 202 00:23:42,960 --> 00:23:48,300 バルサは まだ行くな。 ほかの者が先だ。➡ 203 00:23:48,300 --> 00:23:50,230 行け~! 204 00:23:50,230 --> 00:24:33,530 ♬~ 205 00:24:39,950 --> 00:25:00,570 ♬~ 206 00:25:00,570 --> 00:25:02,500 バルサ…。 207 00:25:02,500 --> 00:25:33,270 ♬~ 208 00:25:33,270 --> 00:25:35,200 うお~っ! 209 00:25:35,200 --> 00:25:37,200 チャグム! 210 00:25:39,940 --> 00:25:43,280 うお~っ! 211 00:25:43,280 --> 00:25:45,210 どけ! 212 00:25:45,210 --> 00:25:59,630 ♬~ 213 00:25:59,630 --> 00:26:01,560 チャグム! 214 00:26:01,560 --> 00:26:22,860 ♬~ 215 00:26:26,590 --> 00:26:30,930 見事だ。 バルサが残った。 216 00:26:30,930 --> 00:26:33,630 最強の武人だ。 217 00:26:35,800 --> 00:26:41,270 ♬~ 218 00:26:41,270 --> 00:26:45,940 バルサ。 最後のヒョウルが現れる。 219 00:26:45,940 --> 00:27:05,230 ♬~ 220 00:27:05,230 --> 00:27:08,900 あれは…➡ 221 00:27:08,900 --> 00:27:11,230 ジグロか? 222 00:27:11,230 --> 00:27:27,780 ♬~ 223 00:27:27,780 --> 00:27:32,780 バルサにとって 最後のヒョウルは ジグロか。 224 00:27:34,920 --> 00:27:37,220 それは どういう事だ? 225 00:27:38,790 --> 00:27:44,600 ヒョウルとは かつての武人たちです。 226 00:27:44,600 --> 00:27:51,900 山の精霊と人の魂が重なり合って ここで生きているんだ。 227 00:27:54,280 --> 00:27:58,610 ヒョウルとは 俺たちの祖先? 228 00:27:58,610 --> 00:28:03,310 俺たちは 祖先と戦っていたのだ。 229 00:28:07,220 --> 00:28:11,090 死人など怖くなかろう! 殺せ! 230 00:28:11,090 --> 00:28:16,560 その魔物を退治せよ! ジグロを殺せ バルサ! 231 00:28:16,560 --> 00:28:21,440 やれ~! やらねば 扉は開かぬぞ! 232 00:28:21,440 --> 00:28:25,140 カンバルや新ヨゴ国を救えぬぞ! 233 00:28:31,110 --> 00:28:33,110 ジグロ…。 234 00:28:36,250 --> 00:28:39,250 私は どうすればいい? 235 00:28:42,120 --> 00:28:44,420 どうすればいいんだ? 236 00:28:47,260 --> 00:28:49,260 戦え~! 237 00:28:57,270 --> 00:28:59,970 戦える訳がない。 238 00:29:01,540 --> 00:29:03,540 できない。 239 00:29:05,210 --> 00:29:09,550 ジグロと戦う事は できない。 何を言うか! 240 00:29:09,550 --> 00:29:11,890 私には できない。 241 00:29:11,890 --> 00:29:14,190 ジグロは殺せない! 242 00:29:21,560 --> 00:29:23,560 どけ! 243 00:29:27,240 --> 00:29:31,910 それなら ジグロは俺が殺す。 244 00:29:31,910 --> 00:29:33,840 父上! 245 00:29:33,840 --> 00:29:47,920 ♬~ 246 00:29:47,920 --> 00:29:52,260 (ログサム) お前は このカンバルを捨てたのだ! 247 00:29:52,260 --> 00:29:56,260 カンバルの民を 見殺しにしようとしたのだ! 248 00:29:58,930 --> 00:30:01,230 なぜだ ジグロ! 249 00:30:03,270 --> 00:30:06,170 あれほど 私が頼んだではないか。 250 00:30:06,170 --> 00:30:09,940 お前が必要だと! 251 00:30:09,940 --> 00:30:12,280 なぜ この私を見捨てた! 252 00:30:12,280 --> 00:30:15,180 助けてくれなかったのだ! 253 00:30:15,180 --> 00:30:26,290 ♬~ 254 00:30:26,290 --> 00:30:29,630 お前は この私が殺す。 255 00:30:29,630 --> 00:31:01,930 ♬~ 256 00:31:18,950 --> 00:31:30,250 ♬~ 257 00:31:38,300 --> 00:31:44,000 ジグロに ログサムは殺させない。 258 00:31:46,170 --> 00:31:50,650 ここで ログサムを殺したら➡ 259 00:31:50,650 --> 00:31:57,650 ジグロの魂は 永遠に悲しみを抱えたままだ。 260 00:31:59,990 --> 00:32:05,790 そんな事は もう絶対させない。 261 00:32:05,790 --> 00:32:17,790 ♬~ 262 00:32:23,950 --> 00:32:26,650 よく分かったよ。 263 00:32:30,820 --> 00:32:37,490 ジグロが本当に恨んでいたのは➡ 264 00:32:37,490 --> 00:32:39,790 この私だ。 265 00:32:46,970 --> 00:32:51,840 私を殺せ。 266 00:32:51,840 --> 00:32:53,840 殺してくれ! 267 00:33:03,920 --> 00:33:11,590 ジグロは 私さえいなければって➡ 268 00:33:11,590 --> 00:33:13,890 ずっと そう思ってきたんだろ? 269 00:33:16,930 --> 00:33:19,830 私さえいなければ➡ 270 00:33:19,830 --> 00:33:22,530 友を殺す事もなかった。 271 00:33:24,270 --> 00:33:30,610 私さえいなければ カンバルから逃げる事もなかった。 272 00:33:30,610 --> 00:33:34,280 足手まといな娘さえいなければ➡ 273 00:33:34,280 --> 00:33:36,980 カンバルを救う事もできた。 274 00:33:39,950 --> 00:33:48,630 それなのに 私が いつまでも あんたにしがみついて➡ 275 00:33:48,630 --> 00:33:50,930 あんたを追いかけてた。 276 00:33:52,500 --> 00:33:55,500 どうして! どうして 私を置いていくの!? 277 00:33:55,500 --> 00:33:58,640 (ジグロ)ここに残れば きっと幸せになれる。 278 00:33:58,640 --> 00:34:02,340 なら どうして ジグロは残らないの!? 279 00:34:05,910 --> 00:34:08,210 幸せになってくれ。 280 00:34:10,580 --> 00:34:16,460 ジグロは一人で カンバルに戻ろうとしていたんだ。 281 00:34:16,460 --> 00:34:19,160 それを私が邪魔をした。 282 00:34:27,130 --> 00:34:29,830 だったら どうだと言うのだ? 283 00:34:34,610 --> 00:34:38,280 それが本当だとして➡ 284 00:34:38,280 --> 00:34:41,280 今更 どうしろと言うのだ? 285 00:34:49,620 --> 00:34:52,320 やっと本性を現したな。 286 00:34:53,960 --> 00:34:59,630 お前を育てた事を 後悔しろと言うのか? 287 00:34:59,630 --> 00:35:06,240 私は お前に 幸せになってもらいたかった。 288 00:35:06,240 --> 00:35:08,540 それは嘘ではない。 289 00:35:10,580 --> 00:35:13,480 だったら…➡ 290 00:35:13,480 --> 00:35:16,250 なぜ 私に槍を教えた! 291 00:35:16,250 --> 00:35:52,950 ♬~ 292 00:35:52,950 --> 00:35:55,620 (タンダ)大丈夫か? バルサ。 293 00:35:55,620 --> 00:35:58,530 どけ。 294 00:35:58,530 --> 00:36:00,460 邪魔をするな。 295 00:36:00,460 --> 00:36:04,460 タンダ。 バルサの事を頼む。 296 00:36:08,570 --> 00:36:11,270 まだ終わっていない! 終わりだ! 297 00:36:17,240 --> 00:36:20,240 お前は 私を殺した。 298 00:36:26,250 --> 00:36:28,920 私の人生を殺したんだ。 299 00:36:28,920 --> 00:36:45,940 ♬~ 300 00:36:45,940 --> 00:36:48,280 ジグロ! 301 00:36:48,280 --> 00:36:50,610 ふざけるな。 302 00:36:50,610 --> 00:36:54,480 私が あんたの人生を殺したって どういう事だ!? 303 00:36:54,480 --> 00:36:58,290 だったら あんたは私に何をしたんだ! 304 00:36:58,290 --> 00:37:04,090 まだ 6つの子どもだった私に 何をした? 305 00:37:04,090 --> 00:37:07,560 私は何も選べなかったんだ! 306 00:37:07,560 --> 00:37:13,260 私に 何ができたというんだ! 307 00:37:16,240 --> 00:37:19,240 私は 死ねばよかったのか! 308 00:37:22,110 --> 00:37:25,580 この世に生まれてこなければ よかったのか! 309 00:37:25,580 --> 00:38:06,220 ♬~ 310 00:38:06,220 --> 00:38:08,220 槍舞いだ。 311 00:38:10,090 --> 00:38:16,860 これは 殺し合いの儀式ではない。 312 00:38:16,860 --> 00:38:19,160 弔いの儀式だ。 313 00:38:22,240 --> 00:38:25,140 自分の心と➡ 314 00:38:25,140 --> 00:38:28,440 精霊の心を重ねるしかない戦いだ。 315 00:38:35,250 --> 00:38:37,550 精霊? 316 00:38:39,590 --> 00:38:46,930 バルサの心が ジグロの心を すっかり受け入れなければ➡ 317 00:38:46,930 --> 00:38:48,930 勝つ事はできない。 318 00:38:53,600 --> 00:38:58,470 あんたは気付かれてないと 思ってるかもしれないけど➡ 319 00:38:58,470 --> 00:39:02,410 あんたが友を殺す度に➡ 320 00:39:02,410 --> 00:39:06,410 私は あんたに恨まれてる事を 感じていたんだ! 321 00:39:09,550 --> 00:39:15,890 それが どんなに苦しい事か あんたには分かるのか! 322 00:39:15,890 --> 00:39:19,230 あんたが死んだあとも➡ 323 00:39:19,230 --> 00:39:21,900 私は ずっと➡ 324 00:39:21,900 --> 00:39:25,200 その苦しみを背負って 生きてきたんだ! 325 00:39:28,570 --> 00:39:32,910 あんたが私に与えた痛みは➡ 326 00:39:32,910 --> 00:39:37,580 運命なんていう そんな軽々しい言葉で➡ 327 00:39:37,580 --> 00:39:41,450 片づけられるような もんじゃない! 328 00:39:41,450 --> 00:39:46,450 私が憎いなら 私を殺せばいいだろう! 329 00:39:48,220 --> 00:39:50,160 殺してくれ! 330 00:39:50,160 --> 00:40:22,620 ♬~ 331 00:40:22,620 --> 00:40:25,290 バルサ…。 332 00:40:25,290 --> 00:40:30,630 最後まで戦って 必ず勝ってくれ。 333 00:40:30,630 --> 00:40:54,630 ♬~ 334 00:41:10,600 --> 00:41:13,270 ユーカ叔母さん…。 335 00:41:13,270 --> 00:41:15,970 ユーカを愛していた。 336 00:41:17,950 --> 00:41:23,950 ユーカを尊敬し 共に生きてゆきたいと思っていた。 337 00:41:27,290 --> 00:41:33,590 だが 私は お前を連れて 黙って カンバルを去った。 338 00:41:37,930 --> 00:41:44,630 カンバルを去る前に 私は ユーカに緑白石を渡した。 339 00:41:46,310 --> 00:41:53,180 (ジグロ)私の心が変わらない証しに ユーカに持っていてほしかった。 340 00:41:53,180 --> 00:42:03,790 ♬~ 341 00:42:03,790 --> 00:42:07,590 私は確かに➡ 342 00:42:07,590 --> 00:42:10,930 お前という運命を 呪ったかもしれない。 343 00:42:10,930 --> 00:42:14,270 ユーカは 私を恨んだかもしれない。 344 00:42:14,270 --> 00:42:20,970 だが それで 私や ユーカが 不幸だったとは言えない。 345 00:42:25,610 --> 00:42:29,910 私たちを不幸にするものが あるとするならば…。 346 00:42:34,290 --> 00:42:37,290 それは お前の心一つだ。 347 00:42:41,630 --> 00:42:50,330 お前の心一つが 私たちを幸せにも 不幸にもする。 348 00:42:57,980 --> 00:43:00,680 タンダのもとに戻れ バルサ。 349 00:43:03,250 --> 00:43:06,590 これ以上 私を追うな。 350 00:43:06,590 --> 00:43:17,930 ♬~ 351 00:43:17,930 --> 00:43:19,870 父さん…。 352 00:43:19,870 --> 00:44:09,220 ♬~ 353 00:44:09,220 --> 00:44:11,150 バルサ。 354 00:44:11,150 --> 00:45:23,590 ♬~ 355 00:45:23,590 --> 00:45:25,890 父さん…。 356 00:45:28,930 --> 00:45:31,260 ありがとう バルサ。 357 00:45:31,260 --> 00:45:56,960 ♬~ 358 00:45:56,960 --> 00:45:59,260 バルサ! 359 00:46:07,570 --> 00:46:33,790 ♬~ 360 00:46:33,790 --> 00:46:36,930 最後の扉が開いた! 361 00:46:36,930 --> 00:46:39,630 あの向こうへ行け! 362 00:46:43,270 --> 00:46:45,610 行ってはいけない。 363 00:46:45,610 --> 00:46:47,540 あの先を侵してはいけない! 364 00:46:47,540 --> 00:46:51,280 何をしておるか! 戦は これからだ。 365 00:46:51,280 --> 00:46:53,210 我に続け~! 366 00:46:53,210 --> 00:46:56,210 父上 いけません! 367 00:47:11,900 --> 00:47:14,200 カグロ…。 368 00:47:15,770 --> 00:47:18,240 父上…。 369 00:47:18,240 --> 00:47:23,940 お前たちは ジグロに殺された王の槍たちか。 370 00:47:25,910 --> 00:47:27,850 どけ。 371 00:47:27,850 --> 00:47:29,780 どけ~! 372 00:47:29,780 --> 00:48:19,130 ♬~ 373 00:48:19,130 --> 00:48:21,130 ラダール! 374 00:48:25,240 --> 00:48:29,580 カグロ…。 375 00:48:29,580 --> 00:48:35,880 お前の心は 私が受け入れる。 376 00:48:39,920 --> 00:48:43,590 だから…➡ 377 00:48:43,590 --> 00:48:50,460 山の王よ 父上をお許し下さい! 378 00:48:50,460 --> 00:49:01,070 ♬~ 379 00:49:01,070 --> 00:49:03,080 ラダール! 380 00:49:03,080 --> 00:50:11,950 ♬~ 381 00:50:11,950 --> 00:50:13,880 バルサ…。 382 00:50:13,880 --> 00:51:02,260 ♬~ 383 00:51:02,260 --> 00:51:05,930 バルサ! ラダール王子! (一同)王子! 384 00:51:05,930 --> 00:51:10,800 バルサ… バルサ! バルサ! 385 00:51:10,800 --> 00:51:23,100 ♬~ 386 00:51:33,630 --> 00:51:43,640 ♬~ 387 00:51:43,640 --> 00:51:46,940 (ラダール)これが ルイシャか…。 388 00:51:49,310 --> 00:51:52,650 ラダール王子。 389 00:51:52,650 --> 00:51:58,350 山の王は あなたを待っていたのです。 390 00:52:02,260 --> 00:52:04,920 あなたが成長するのを待って➡ 391 00:52:04,920 --> 00:52:09,600 山の王は きっと扉を開いたのです。 392 00:52:09,600 --> 00:52:21,940 ♬~ 393 00:52:21,940 --> 00:52:27,810 父上は 精霊になったのか? 394 00:52:27,810 --> 00:52:29,810 はい。 395 00:52:32,290 --> 00:52:38,160 あなたが 山の王に認められたからです。 396 00:52:38,160 --> 00:52:49,300 ♬~ 397 00:52:49,300 --> 00:52:58,310 それは… バルサのおかげだ。 398 00:52:58,310 --> 00:53:20,930 ♬~ 399 00:53:20,930 --> 00:53:22,930 皆の者…。 400 00:53:26,270 --> 00:53:28,570 ルイシャを持て。 401 00:53:32,150 --> 00:53:35,280 城に戻ろう! 402 00:53:35,280 --> 00:53:37,220 (一同)はっ! 403 00:53:37,220 --> 00:54:11,520 ♬~ 404 00:54:16,260 --> 00:54:18,190 (ユーカ)バルサ…。 405 00:54:18,190 --> 00:54:23,190 あなた 無事だったの! よかった…。 406 00:54:37,280 --> 00:54:39,580 ユーカ叔母さん…。 407 00:54:41,950 --> 00:54:49,290 私は ジグロに会いました。 408 00:54:49,290 --> 00:54:51,290 え…? 409 00:54:56,630 --> 00:55:02,330 ジグロは ここにいました。 410 00:55:04,440 --> 00:55:08,240 ずっと前から➡ 411 00:55:08,240 --> 00:55:10,940 ここで生きていたんです。 412 00:55:17,580 --> 00:55:21,450 叔母さんがいてくれたから➡ 413 00:55:21,450 --> 00:55:28,230 ジグロは きっと カンバルに戻れたんです。 414 00:55:28,230 --> 00:55:32,930 その事が 私にも分かったんです。 415 00:55:41,810 --> 00:55:46,280 ジグロは今➡ 416 00:55:46,280 --> 00:55:51,580 ここで幸せに生きています。 417 00:55:57,290 --> 00:56:03,590 ジグロを待っていてくれて ありがとうございました。 418 00:56:08,570 --> 00:56:13,870 ありがとう ユーカ叔母さん。 419 00:56:17,910 --> 00:56:19,910 お帰り。 420 00:56:28,250 --> 00:56:32,590 お帰りなさい バルサ。 421 00:56:32,590 --> 00:57:28,290 ♬~ 422 00:57:30,580 --> 00:57:32,880 ああ~っ! 423 00:57:35,920 --> 00:57:39,260 タンダ! 424 00:57:39,260 --> 00:57:41,590 なんて恐ろしい…。 425 00:57:41,590 --> 00:57:43,930 タルシュ軍として ついてこいと言ったのだ。 426 00:57:43,930 --> 00:57:46,600 南部の兵を率いてるのは タルシュ軍です。 427 00:57:46,600 --> 00:57:49,940 無事だったんだね こんなとこで会うなんて。 428 00:57:49,940 --> 00:57:53,240 必ずや この北の大陸を守ってくれ。