1 00:00:03,336 --> 00:00:08,341 ♪~ 2 00:01:28,087 --> 00:01:33,092 ~♪ 3 00:01:40,166 --> 00:01:41,601 (宮仕え) こっちだ! ここから切り崩せ! 4 00:01:42,302 --> 00:01:44,337 火の回りをここで止めるぞ! 5 00:01:44,838 --> 00:01:46,172 (宮仕えたち)うわっ! 6 00:01:49,242 --> 00:01:50,110 (チャグム)うわっ! 7 00:01:58,818 --> 00:02:03,389 ハァ ハァ ハァ ハァ… 8 00:02:05,792 --> 00:02:06,826 (バルサ)ルイシャだね 9 00:02:07,527 --> 00:02:08,394 あっ… 10 00:02:09,295 --> 00:02:10,530 (バルサ)大切にとっておきな 11 00:02:11,264 --> 00:02:14,534 (バルサ)今夜で 皇子としての あなたは死んだ 12 00:02:15,335 --> 00:02:18,204 これからは ただのチャグムとして生きるんだ 13 00:02:18,905 --> 00:02:22,876 私は 一度引き受けた仕事は 必ず全うする 14 00:02:23,176 --> 00:02:25,645 絶対に あんたを 死なせたりはしない 15 00:02:26,179 --> 00:02:28,314 それが私の役目だからね 16 00:02:28,414 --> 00:02:31,417 お前も つらいだろうが それに耐えて生き延びるんだ 17 00:02:32,218 --> 00:02:36,222 そうすれば いつか また 母君に会える日が来るかもしれない 18 00:02:40,226 --> 00:02:41,394 ついておいで 19 00:02:59,479 --> 00:03:02,348 (ガカイ) まだ消し止められておらんのか 20 00:03:04,250 --> 00:03:05,451 (シュガ)ガカイ様 21 00:03:09,556 --> 00:03:12,525 これで3度目になるな 22 00:03:12,659 --> 00:03:16,329 チャグム皇子の命が 危険にさらされるのは 23 00:03:16,429 --> 00:03:20,233 で いまだ ご無事かは 確認されておらんのか? 24 00:03:20,333 --> 00:03:21,367 はい 25 00:03:25,939 --> 00:03:27,640 (ガカイ)時に シュガ 26 00:03:28,641 --> 00:03:29,642 チャグム皇子に― 27 00:03:29,742 --> 00:03:32,712 つきものが ついておったという ウワサは まことか? 28 00:03:37,417 --> 00:03:39,986 私は 一ノ宮(いちのみや)のカシヅキとして― 29 00:03:40,286 --> 00:03:44,724 サグム皇子に関わる全てを 把握しているつもりだが 30 00:03:46,893 --> 00:03:48,394 まあ よい 31 00:03:48,661 --> 00:03:49,662 仮に あの火災で― 32 00:03:49,762 --> 00:03:52,732 チャグム皇子が亡くなられるような ことになったとしても― 33 00:03:53,499 --> 00:03:56,469 それは それで よきことなのかもしれん 34 00:03:56,569 --> 00:03:57,604 万が一― 35 00:03:57,704 --> 00:04:00,673 よからぬウワサが 広まるようなことになれば― 36 00:04:00,773 --> 00:04:05,011 政(まつりごと)に大きな支障を きたしておったであろうからな 37 00:04:05,878 --> 00:04:07,880 これより精進に戻ります 38 00:04:20,593 --> 00:04:23,329 ああ… うーん 39 00:04:33,640 --> 00:04:36,709 (バルサ)ほら おぶってやろう 寝ながら歩いてるじゃないか 40 00:04:41,681 --> 00:04:43,483 どうした? 早くおぶさりな 41 00:04:45,551 --> 00:04:48,054 おぶさるとは どういうことじゃ? 42 00:04:51,057 --> 00:04:54,494 (バルサ)おぶさるってのは 背負われることだよ 43 00:04:54,594 --> 00:04:57,664 平民の子はね 赤ん坊のときから― 44 00:04:57,764 --> 00:05:00,466 おっかさんの背中に おぶわれているもんなんだ 45 00:05:03,002 --> 00:05:05,505 恥ずかしいことでも なんでもないんだよ 46 00:05:05,605 --> 00:05:08,708 みんな そうやって 大きくなるんだから さあ 47 00:05:17,450 --> 00:05:19,485 こうすりゃ温かいし楽だろ? 48 00:05:20,053 --> 00:05:22,622 (チャグム)うん (バルサ)そのまま眠っちまいな 49 00:05:40,373 --> 00:05:41,941 (シュガ)シュガにございます 50 00:05:42,041 --> 00:05:45,511 聖導師(せいどうし)様に お目通りを お願いしたく参りました 51 00:06:13,806 --> 00:06:14,674 (聖導師)何用だ? 52 00:06:15,675 --> 00:06:18,878 二ノ宮(にのみや)の件なら すでに耳に入っておる 53 00:06:18,978 --> 00:06:19,846 (シュガ)聖導師様 54 00:06:20,813 --> 00:06:25,084 お世継ぎであるサグム皇子が 決して健やかとは言えぬ今― 55 00:06:25,551 --> 00:06:29,489 チャグム皇子は我々にとって 大切な御仁のはず 56 00:06:30,423 --> 00:06:32,458 何を申したいのだ? 57 00:06:36,963 --> 00:06:39,832 これより 無人の体(てい)にて! 58 00:06:46,572 --> 00:06:49,175 恐れながら 帝(みかど)は― 59 00:06:49,475 --> 00:06:53,446 チャグム皇子を亡き者にせよとの 命をお下しになられたはず 60 00:06:54,113 --> 00:06:55,414 亡き者? 61 00:06:56,149 --> 00:06:58,851 (シュガ)私の杞憂(きゆう)であれと 祈っておりました 62 00:06:59,085 --> 00:07:01,854 ですが もはや そうは思えません 63 00:07:02,522 --> 00:07:03,723 私が 皇子のご様子を― 64 00:07:03,823 --> 00:07:06,893 聖導師様に 報告申し上げた直後から― 65 00:07:06,993 --> 00:07:08,795 立て続けに あのような… 66 00:07:10,430 --> 00:07:12,131 神の子孫である皇子に― 67 00:07:12,432 --> 00:07:16,669 つきものがつく などということは 断じてあってはならぬ 68 00:07:17,637 --> 00:07:22,141 それが事実であろうと なかろうとな 69 00:07:22,775 --> 00:07:26,913 しかし 本当に打つ手は なかったのでございましょうか? 70 00:07:27,447 --> 00:07:28,981 たやすく申すな! 71 00:07:29,081 --> 00:07:34,020 二ノ妃(にのきさき)が 市井の呪術師に 送った文を忘れたか? 72 00:07:34,153 --> 00:07:38,090 全てはカシヅキである そなたが先走った結果 73 00:07:40,793 --> 00:07:43,763 だが こよいの火災にかぎり― 74 00:07:43,863 --> 00:07:46,699 帝の命によるものではない 75 00:07:50,169 --> 00:07:51,471 シュガよ 76 00:07:51,904 --> 00:07:55,842 星の相と政にしか 目を配らずにおると― 77 00:07:55,942 --> 00:08:00,780 人の心というものに 頓着せぬようになってしまうのう 78 00:08:01,047 --> 00:08:06,519 わしは 二ノ妃殿が 母であるということを忘れておった 79 00:08:06,619 --> 00:08:10,656 昨夜は 皇子を救ったという女用心棒を― 80 00:08:10,756 --> 00:08:13,493 二ノ宮に呼び寄せたと聞く 81 00:08:13,593 --> 00:08:16,562 わが子の危険を察した二ノ妃が― 82 00:08:16,662 --> 00:08:21,634 その女用心棒を使って 皇子を逃がしたのであろう 83 00:08:22,001 --> 00:08:24,203 火災は そのための目くらまし 84 00:08:24,504 --> 00:08:26,873 恐らく ご遺体は見つかるまい 85 00:08:26,973 --> 00:08:28,875 ではチャグム皇子は… 86 00:08:29,675 --> 00:08:30,776 (聖導師)うむ 87 00:08:31,277 --> 00:08:33,546 だが このことは他言無用 88 00:08:33,646 --> 00:08:37,016 つきもののウワサを 耳にした者も少なくない今― 89 00:08:37,683 --> 00:08:40,953 チャグム皇子が 業火に焼かれたとなれば― 90 00:08:41,053 --> 00:08:43,789 全てにおいて都合がいい 91 00:08:47,126 --> 00:08:48,160 時に お前は― 92 00:08:48,261 --> 00:08:54,634 なぜ皇子が 度重なる水難を ああも簡単に逃れえたと考える? 93 00:08:57,570 --> 00:09:00,606 恐れながら 皇子についたものとは― 94 00:09:00,706 --> 00:09:03,175 水妖(すいよう)ではなかったかと 考えております 95 00:09:04,076 --> 00:09:07,280 (聖導師) 水妖とは あの水妖のことか? 96 00:09:07,580 --> 00:09:08,247 (シュガ)はい 97 00:09:09,048 --> 00:09:12,985 わが新ヨゴ皇国の 「建国正史(けんこくせいし)」に記されている― 98 00:09:13,219 --> 00:09:14,854 水の魔物にございます 99 00:09:16,589 --> 00:09:17,823 (聖導師)シュガよ 100 00:09:19,959 --> 00:09:24,196 私は以前より お前の才能を高く評価してきた 101 00:09:24,797 --> 00:09:27,133 それ故に忠告しておくが― 102 00:09:27,233 --> 00:09:30,970 これから先 政の裏側に関われば― 103 00:09:31,070 --> 00:09:35,207 もはや後戻りできぬ道に 足を踏み入れることになる 104 00:09:36,008 --> 00:09:38,678 そなたが 思いもしなかったであろう― 105 00:09:38,778 --> 00:09:43,082 星ノ宮(ほしのみや)の 暗くおぞましい裏の世界にな 106 00:09:44,984 --> 00:09:50,756 光と闇 2つが相まって この世を 形づくると教わってまいりました 107 00:09:51,357 --> 00:09:53,926 いかに暗く 曲がりくねった道であれ― 108 00:09:54,026 --> 00:09:59,131 それが 天に通じているならば 私は 歩いて参る所存にございます 109 00:09:59,699 --> 00:10:02,635 (聖導師)よかろう これから先― 110 00:10:02,735 --> 00:10:07,773 その思いが そなたの道を照らす ただひとつの光となろう 111 00:10:08,074 --> 00:10:09,141 ついてまいれ 112 00:10:11,077 --> 00:10:13,879 わしは 帝のお許しを得て― 113 00:10:13,980 --> 00:10:16,148 追っ手を出すことに決めた 114 00:10:16,248 --> 00:10:19,185 皇子の御身を取り戻すためだ 115 00:10:19,285 --> 00:10:20,920 (シュガ)その真意は? 116 00:10:22,188 --> 00:10:23,189 (聖導師)うむ 117 00:10:23,289 --> 00:10:27,193 先ほどの問いだがな お前の言うとおり― 118 00:10:27,293 --> 00:10:31,330 チャグム皇子についたものは 恐らく水妖であろう 119 00:10:32,665 --> 00:10:37,403 それで わしは3度目は 火による成敗をと考えておった 120 00:10:43,676 --> 00:10:47,713 ところがだ 建国正史の文面には― 121 00:10:47,813 --> 00:10:50,916 新ヨゴ皇国の 初代皇帝トルガルは― 122 00:10:51,717 --> 00:10:57,857 青弓川(あおゆみがわ)のいずる泉にて ヤクー人の 幼子についた水妖を倒し― 123 00:10:57,957 --> 00:11:03,729 神のご加護を受ける天使として 帝を名乗ったと記されている 124 00:11:03,829 --> 00:11:04,897 幼子についた… 125 00:11:05,398 --> 00:11:07,366 そこから読み取れることは― 126 00:11:07,667 --> 00:11:11,103 水妖の命を 絶つことができるのは― 127 00:11:11,203 --> 00:11:16,108 天のご加護を受けた者以外に ありえないということだ 128 00:11:16,709 --> 00:11:17,443 それでは… 129 00:11:18,244 --> 00:11:22,081 チャグム皇子の御身が 宮に戻りしだい― 130 00:11:22,181 --> 00:11:26,285 トルガル帝のときより伝わる 星心ノ剣(せいしんのつるぎ)を用いて― 131 00:11:26,385 --> 00:11:29,789 帝 自らの手によって 成敗することとなる 132 00:11:30,156 --> 00:11:32,124 そんな! それは あまりにも… 133 00:11:32,224 --> 00:11:33,192 (聖導師)分かっておる! 134 00:11:34,260 --> 00:11:37,763 帝は御簾(みす)の奥で泣いておられた 135 00:11:40,132 --> 00:11:43,102 たとえ 政のためとはいえ― 136 00:11:43,202 --> 00:11:48,274 わが子の命を 自らの刃で断たねばならぬのだ 137 00:11:49,141 --> 00:11:51,744 その苦悩がどれほどのものか― 138 00:11:51,844 --> 00:11:54,747 そなたにも分からぬではあるまい 139 00:12:01,187 --> 00:12:04,423 帝の陰に仕えし狩人たちだ! 140 00:12:05,891 --> 00:12:09,395 その正体を知る者は わしと帝しかおらぬ 141 00:12:10,896 --> 00:12:15,935 そなたは その正体を知る3人目の者となる 142 00:12:38,357 --> 00:12:39,525 あ… 143 00:12:53,472 --> 00:12:54,807 (舌打ち) 144 00:13:09,054 --> 00:13:11,891 トーヤ… トーヤ いるかい? 145 00:13:13,559 --> 00:13:15,027 (トーヤ)あっ バルサねえさん! 146 00:13:15,828 --> 00:13:17,329 シーッ! 入ってもいいかい? 147 00:13:30,209 --> 00:13:31,377 (サヤ)バルサさん! 148 00:13:33,579 --> 00:13:34,914 帰ってたんですね 149 00:13:35,948 --> 00:13:37,416 久しぶりだね トーヤ 150 00:13:37,516 --> 00:13:39,451 サヤも起こしちまって すまないね 151 00:13:39,552 --> 00:13:42,855 (サヤ)いいえ そろそろ 起きようとしていたところです 152 00:13:42,955 --> 00:13:44,023 (バルサ)そうかい 153 00:13:44,123 --> 00:13:46,058 ところで あんたたち― 154 00:13:46,158 --> 00:13:48,327 トロガイが 今どこにいるか知らないかい? 155 00:13:50,062 --> 00:13:53,132 ここしばらく 街ではウワサを聞きませんね 156 00:13:53,232 --> 00:13:56,268 (バルサ)そうか… ならいいんだ 忘れておくれ 157 00:13:56,368 --> 00:13:57,269 起きな チャグム 158 00:13:57,369 --> 00:14:00,105 (トーヤ)じゃ タンダとは まだ会ってないんですか? 159 00:14:00,206 --> 00:14:01,941 あいつ 街に来てるのかい? 160 00:14:02,374 --> 00:14:06,545 ええ そろそろ バルサねえさんが 帰ってくるころじゃないかって 161 00:14:06,845 --> 00:14:08,948 うん… そちらは? 162 00:14:09,481 --> 00:14:10,549 目が覚めたかい? 163 00:14:10,849 --> 00:14:11,517 (チャグム)うん 164 00:14:14,286 --> 00:14:17,423 どこかの貴族の子供でも さらってきたんですか? 165 00:14:17,523 --> 00:14:18,857 (バルサ)まさか 166 00:14:20,459 --> 00:14:23,562 私は この子の用心棒を 頼まれたってわけさ 167 00:14:24,029 --> 00:14:24,897 (トーヤ)ふーん 168 00:14:24,997 --> 00:14:27,066 どうぞ お座りください 169 00:14:28,100 --> 00:14:29,268 ありがとうよ 170 00:14:30,436 --> 00:14:31,570 さあ 171 00:14:32,905 --> 00:14:37,610 だけど詳しい事情は話せないんだ すごく やっかいなことなんでね 172 00:14:38,577 --> 00:14:39,445 (サヤ)あっ… 173 00:14:41,313 --> 00:14:46,252 トーヤ この金で いくつか 買い物をしてきてくれるかい? 174 00:14:47,052 --> 00:14:48,554 何でも言ってくれよ 175 00:14:48,654 --> 00:14:53,325 俺は バルサねえさんの頼みなら たとえ火の中 水の中なんだからさ 176 00:14:54,226 --> 00:14:55,527 頼もしいね 177 00:14:55,995 --> 00:15:01,066 それじゃ まず 雨をしのぐための 大きな油紙10枚と― 178 00:15:01,166 --> 00:15:04,270 雪山でも眠れそうな 熊の毛皮1枚 179 00:15:04,570 --> 00:15:07,640 それから 10日分の干し肉と餅 180 00:15:07,940 --> 00:15:10,142 あとは この子の丈に合う着物だね 181 00:15:10,676 --> 00:15:12,978 (トーヤ) 任せときな それで ほかには? 182 00:15:13,445 --> 00:15:17,950 最後に もう1つ 長旅に適した馬を1頭 183 00:15:19,151 --> 00:15:22,321 馬って… 1万ルガル金貨! 184 00:15:23,255 --> 00:15:26,625 1万でも即金で 馬を買うってのは難しいかい? 185 00:15:27,192 --> 00:15:28,627 誰に言ってんだい 186 00:15:28,928 --> 00:15:30,129 俺は この辺りでも― 187 00:15:30,229 --> 00:15:33,499 “1番使える頼まれ屋”って 言われてんだぜ 188 00:15:42,441 --> 00:15:44,043 (バルサ)足が痛むかい? 189 00:15:51,116 --> 00:15:54,420 ほら 痛い所にすり込んでおきな 少しは楽になるよ 190 00:15:55,521 --> 00:15:56,989 自分でできるかい? 191 00:15:57,089 --> 00:15:59,191 やり方ぐらい知ってる 192 00:15:59,959 --> 00:16:02,161 (店主)合わせて20ルガルだな 193 00:16:02,461 --> 00:16:06,131 (トーヤ) 20? ちょっと待ってよ 194 00:16:06,598 --> 00:16:08,167 こんくらいにならない? 195 00:16:08,267 --> 00:16:11,303 (店主) 10ルガル? 商売にならねえよ 196 00:16:11,403 --> 00:16:12,504 (トーヤ)何言ってんの 197 00:16:13,238 --> 00:16:14,974 もう春なんだし― 198 00:16:15,074 --> 00:16:18,444 熊皮なんて 今 売らなきゃ 春まで持て余しちゃうよ 199 00:16:18,744 --> 00:16:21,680 うーん… 16 200 00:16:22,548 --> 00:16:24,750 (トーヤ)話が分かるねえ 201 00:16:25,050 --> 00:16:26,251 (バルサ)それじゃ― 202 00:16:26,352 --> 00:16:28,587 2人が戻るまで 横にならせてもらいな 203 00:16:32,524 --> 00:16:34,393 (物音) 204 00:16:36,695 --> 00:16:38,764 (チャグム)う… うーん 205 00:16:42,768 --> 00:16:45,137 筵(むしろ)をかぶって眠っちまいな 206 00:16:45,237 --> 00:16:48,307 嫌でも 風邪をひくよりマシだからね 207 00:16:54,446 --> 00:16:57,716 普通の人間が持てる代物じゃないね 208 00:17:09,361 --> 00:17:13,265 いつか時が来たら使わせてもらうよ お妃様 209 00:17:22,241 --> 00:17:24,410 (男性) おい見たか? ゆうべの騒ぎ 210 00:17:24,510 --> 00:17:27,713 (店員)ああ 方角からすると二ノ宮だろうな 211 00:17:28,547 --> 00:17:31,316 (男性) 死人でも出てたら えらいこった 212 00:17:31,417 --> 00:17:33,652 (男性) 万が一 二ノ宮のどなたかが… 213 00:17:33,752 --> 00:17:36,688 (店員)バカ! めったなこと言うもんじゃねえよ 214 00:17:43,529 --> 00:17:46,765 真っ先に鍛冶屋に行かなかったのが 悔やまれるね 215 00:18:11,690 --> 00:18:13,358 (チャグム)ううっ… 216 00:18:17,496 --> 00:18:19,364 な… 何だ? 217 00:18:21,400 --> 00:18:24,803 (チャグムのうめき声) 218 00:18:26,205 --> 00:18:28,373 こりゃ 私の手には負えないね 219 00:18:29,108 --> 00:18:31,477 けど トロガイがいないとなると… 220 00:18:32,311 --> 00:18:33,278 チャグム 221 00:18:34,346 --> 00:18:35,747 おい チャグム! 222 00:18:35,848 --> 00:18:36,849 んっ ああ… 223 00:18:37,282 --> 00:18:39,685 あんた 大丈夫かい? 224 00:18:40,285 --> 00:18:42,554 (チャグム)余は また おかしなことになっていたようじゃな 225 00:18:43,589 --> 00:18:46,358 何か悪い夢でも見たかい? 226 00:18:46,725 --> 00:18:48,293 (チャグム)覚えておらぬ 227 00:18:48,727 --> 00:18:50,162 ただ こうなると― 228 00:18:50,262 --> 00:18:54,233 どうしようもなく生きていたいと そう感じるのじゃ 229 00:18:55,267 --> 00:18:59,571 言っただろ? 私は絶対に あんたを死なせたりしないって 230 00:18:59,671 --> 00:19:01,240 (チャグム)そうではない 231 00:19:02,174 --> 00:19:05,344 この思いは 今に始まったことではない 232 00:19:05,444 --> 00:19:10,415 何かが 余に取りついたころから 訳もなく生きていたいと思うのじゃ 233 00:19:20,559 --> 00:19:22,928 (モン) 派手に買い込んでいるようだな 234 00:19:24,163 --> 00:19:26,165 (モン)その上に馬か 235 00:19:26,698 --> 00:19:28,667 青霧(あおぎり)越えでもするつもりか? 236 00:19:30,169 --> 00:19:31,637 関係ねえだろ 237 00:19:35,674 --> 00:19:37,409 諦めるのか 238 00:19:37,509 --> 00:19:38,944 “旅装束の ほころびは―” 239 00:19:39,244 --> 00:19:42,948 “旅にて穴になりにけり”と 言うがな 240 00:19:43,248 --> 00:19:44,816 余計な お世話だよ! 241 00:19:50,355 --> 00:19:53,725 (バルサ) ああ これだけあれば十分だよ 242 00:19:54,259 --> 00:19:56,695 よかった それから これを… 243 00:19:58,830 --> 00:20:01,633 この店の お弁当は おいしいんですよ 244 00:20:01,733 --> 00:20:04,670 (バルサ) あんたたちは ホントに気が利くね 245 00:20:06,505 --> 00:20:08,273 さあ 今のうちに食べて… 246 00:20:08,373 --> 00:20:12,211 (足音) 247 00:20:12,644 --> 00:20:13,512 すいません! 248 00:20:13,612 --> 00:20:16,315 全部そろったんですけど 馬だけが まだ… 249 00:20:17,749 --> 00:20:19,518 ところで バルサねえさん 250 00:20:19,618 --> 00:20:22,254 青霧山脈 越えるつもりなんですか? 251 00:20:22,354 --> 00:20:23,789 何で そんなこと聞くんだい? 252 00:20:24,356 --> 00:20:28,393 いや… 途中 変な男に そんなこと聞かれたもんで 253 00:20:28,493 --> 00:20:32,364 でも 心配はいりませんよ うまく まいてやりましたから 254 00:20:32,864 --> 00:20:36,735 機転が利くね だけど 馬ならもういいよ 255 00:20:36,835 --> 00:20:38,937 そろそろ 出発しなきゃならないからね 256 00:20:39,504 --> 00:20:40,539 えっ? 257 00:20:40,639 --> 00:20:44,476 (バルサ)悪いけど あんたたちも 今すぐ荷物をまとめるんだ 258 00:20:44,576 --> 00:20:45,611 バルサねえさん… 259 00:20:45,711 --> 00:20:48,680 万が一 ここを知られてたら困るからね 260 00:20:58,857 --> 00:21:00,926 (バルサ) これは 世話になった お礼だよ 261 00:21:01,026 --> 00:21:03,395 あっ… こんなに もらえないよ 262 00:21:03,495 --> 00:21:04,596 (バルサ)いいから 263 00:21:04,696 --> 00:21:08,333 家まで引き払わせちまうんだ それでも足りないくらいさ 264 00:21:09,334 --> 00:21:12,437 (トーヤ) そんな… 下手 打ったのは俺なのに 265 00:21:13,005 --> 00:21:16,608 ただし 金貨は 来年まで使っちゃいけないよ 266 00:21:16,708 --> 00:21:17,843 分かったね? 267 00:21:19,011 --> 00:21:20,412 すいません 268 00:21:20,646 --> 00:21:22,414 じゃ 達者でな 269 00:21:46,338 --> 00:21:47,406 足が痛むかい? 270 00:21:51,476 --> 00:21:52,511 (バルサ)腹は? 271 00:21:55,080 --> 00:21:56,081 大丈夫じゃ 272 00:21:58,016 --> 00:22:01,019 だてに 一国の皇子だったわけじゃないね 273 00:22:01,320 --> 00:22:02,054 気骨があるよ 274 00:22:05,891 --> 00:22:09,461 (バルサ)やはり 馬が手に入らなかったのは厳しいね 275 00:22:28,513 --> 00:22:29,881 (バルサ)二つ月? 276 00:22:30,782 --> 00:22:31,950 どうりで… 277 00:22:32,050 --> 00:22:35,921 マズいね 身を隠す所もないってのに 278 00:22:45,964 --> 00:22:47,365 あっ! 279 00:22:49,468 --> 00:22:50,902 チャグム 走れ! 280 00:22:55,941 --> 00:22:57,375 走るんだよ! 281 00:23:08,487 --> 00:23:13,492 ♪~ 282 00:24:37,742 --> 00:24:42,747 ~♪