1 00:00:03,336 --> 00:00:08,341 ♪~ 2 00:01:28,087 --> 00:01:33,092 ~♪ 3 00:01:37,831 --> 00:01:39,499 (二ノ妃(にのきさき)) ここに身を寄せて以来― 4 00:01:40,300 --> 00:01:44,804 生まれて初めて 家事というものを たしなむようになりました 5 00:01:45,839 --> 00:01:47,173 これを 6 00:01:47,640 --> 00:01:52,178 世に言う母の手に 近づいてきたとは思いませんか? 7 00:01:55,515 --> 00:01:56,749 (シュガ)どうあっても― 8 00:01:57,317 --> 00:02:00,153 私を ののしっては くださらないのですね 9 00:02:01,154 --> 00:02:04,791 私が至らなかったために チャグム皇子は… 10 00:02:05,592 --> 00:02:10,230 そなたは ざんげをするために ここへ参られておるのか? 11 00:02:14,167 --> 00:02:18,571 私は 今でも チャグムが 生きていると信じています 12 00:02:19,772 --> 00:02:21,307 そなたの目には― 13 00:02:21,407 --> 00:02:24,544 さぞかし 愚かな母と映ることでしょう 14 00:02:25,178 --> 00:02:28,348 ですが 私には どうしても あの者が― 15 00:02:28,448 --> 00:02:32,585 約束の途中で倒れるような人間には 思えないのです 16 00:02:32,919 --> 00:02:36,623 (シュガ)“あの者”とは くだんの女用心棒のことですか? 17 00:02:37,457 --> 00:02:38,892 あの者の目には― 18 00:02:39,192 --> 00:02:43,429 何事にも屈せぬ強い意志と 魔力があった 19 00:02:44,831 --> 00:02:46,232 シュガ殿 20 00:02:46,332 --> 00:02:50,336 もし そなたに 私に報いたいという 思いがあるなら― 21 00:02:50,436 --> 00:02:51,871 チャグムが生きていることを― 22 00:02:52,171 --> 00:02:54,674 その目で 確かめては くださらぬか? 23 00:02:55,174 --> 00:02:59,479 さすれば 私も ここで心おきなく生きていける 24 00:03:01,347 --> 00:03:03,349 以前は そなたの目にも― 25 00:03:03,449 --> 00:03:06,853 あの者と同じような力が 宿っていると思ったのは― 26 00:03:07,554 --> 00:03:09,889 私の思い違いでしたか? 27 00:03:21,367 --> 00:03:23,269 (ガキ大将) じいさん! 米 ついてくれよ 28 00:03:24,804 --> 00:03:26,506 あれ? 誰だ? お前 29 00:03:27,440 --> 00:03:28,675 どこの子だ? 30 00:03:29,876 --> 00:03:33,313 何だ? お前 しゃべれないのか? 31 00:03:36,482 --> 00:03:37,850 (バルサ)何だい? あんたたち (ガキ大将)あっ… 32 00:03:39,519 --> 00:03:42,822 あんたこそ誰だよ? じいさんは留守かい? 33 00:03:43,323 --> 00:03:45,725 米 ついてほしいんだけどなあ 34 00:03:45,825 --> 00:03:46,859 (バルサ)なるほどね 35 00:03:46,960 --> 00:03:49,796 うちの水車にも お客がいたってわけだ 36 00:03:50,463 --> 00:03:52,532 いいよ 入りな (ガキ大将)おう 37 00:03:58,438 --> 00:04:01,341 (サグム)まず 鉄の製造と流通をつかさどる― 38 00:04:01,441 --> 00:04:04,010 鋼役なる役どころを新たに設けます 39 00:04:04,310 --> 00:04:06,546 そこで厳選した良質な品にのみ― 40 00:04:06,646 --> 00:04:08,381 宮の刻印を押すことを認める 41 00:04:09,449 --> 00:04:12,819 他国との取り引きも この鋼役を通して行い― 42 00:04:12,919 --> 00:04:17,557 もちろん その利益の一部は 職人へ行き渡るように計らいます 43 00:04:17,657 --> 00:04:21,527 そうすれば 品質の維持を 徹底することができ― 44 00:04:21,628 --> 00:04:24,964 同時に 職人たちの士気を 高めることもできましょう 45 00:04:26,032 --> 00:04:27,767 (帝(みかど))よく分かった 46 00:04:28,434 --> 00:04:30,870 確かに筋は通っておる 47 00:04:31,271 --> 00:04:34,540 早速 次回の評定に かけるとしよう 48 00:04:34,974 --> 00:04:38,444 異論はないな? (聖導師(せいどうし))もちろんです 49 00:04:39,646 --> 00:04:41,414 ありがとうございます 50 00:04:43,850 --> 00:04:44,717 時に 父上 51 00:04:46,352 --> 00:04:48,988 チャグムの身の回りの品を 集めておられるとか 52 00:04:49,656 --> 00:04:50,657 (帝)うん? 53 00:04:50,857 --> 00:04:53,593 (サグム)それらの品を 極秘裏のうちに焼くことで― 54 00:04:53,693 --> 00:04:56,696 水妖(すいよう)の呪いを 完全に払おうとのお考えと― 55 00:04:56,796 --> 00:04:58,364 ガカイより聞きました 56 00:04:58,464 --> 00:04:59,666 (帝)うん? 57 00:04:59,932 --> 00:05:01,701 (サグム) ですが 私の知るかぎり― 58 00:05:02,602 --> 00:05:06,506 宮中(きゅうちゅう)全ての口に戸を立てるのは 難しくなりつつあります 59 00:05:06,939 --> 00:05:11,744 もし よろしければ その任 全て 私に任せては いただけませぬか? 60 00:05:13,780 --> 00:05:17,684 いいだろう かまわん よきに計らえ 61 00:05:22,789 --> 00:05:25,091 (聖導師) 実に立派になられましたな 62 00:05:26,359 --> 00:05:28,928 チャグム皇子が 亡くなられたときは― 63 00:05:29,028 --> 00:05:31,998 かなり塞いでおられたようでしたが 64 00:05:32,098 --> 00:05:36,035 (帝)うむ… もう すっかり立ち直ったようだ 65 00:05:36,536 --> 00:05:39,639 カシヅキによるところも 大きいのではないか? 66 00:05:45,411 --> 00:05:47,914 ありがたき お言葉にございます 67 00:05:51,050 --> 00:05:54,053 (星読み1)今回の乾ノ相(かわきのそう) まだまだ続きそうですね 68 00:05:54,353 --> 00:05:58,458 (星読み2)うん そのことで 私が 小耳にはさんだウワサによると… 69 00:05:59,625 --> 00:06:01,661 カシヅキの任を解かれたとたん― 70 00:06:02,061 --> 00:06:05,798 宵の勤めが始まるときも 忘れてしまったか 71 00:06:06,699 --> 00:06:09,368 (星読み3)おかげで こちらに しわ寄せが来ているのだ 72 00:06:09,469 --> 00:06:12,939 そのようなことでは 下級の者に 示しがつかぬぞ 73 00:06:15,508 --> 00:06:19,946 仕事熱心なわりには 肝心なものが見えておらぬようだ 74 00:06:20,046 --> 00:06:21,080 どういう意味だ! 75 00:06:21,380 --> 00:06:23,416 我々を侮辱するのか! 76 00:06:24,817 --> 00:06:26,419 だとしたら どうなんだ? 77 00:06:27,687 --> 00:06:29,422 何だ? あの態度は 78 00:06:29,522 --> 00:06:31,491 何も知らぬくせに 79 00:06:34,994 --> 00:06:37,830 (シュガ)なぜ ああまで楽観的でいられるのだ? 80 00:06:38,664 --> 00:06:40,767 チャグム皇子の犠牲も忘れ― 81 00:06:40,867 --> 00:06:43,002 汚れ払いなどに躍起になって 82 00:06:46,038 --> 00:06:46,939 うん? 83 00:06:47,073 --> 00:06:50,910 (ガカイ)モタモタするな 行くぞ うん? 84 00:06:51,444 --> 00:06:54,614 ガカイ様 私の部屋で何を? 85 00:06:55,848 --> 00:06:57,150 君たち… 86 00:06:58,985 --> 00:07:00,119 それは? 87 00:07:01,454 --> 00:07:03,656 水妖の呪いを払うのだ 88 00:07:03,856 --> 00:07:04,857 そんな! 89 00:07:04,957 --> 00:07:07,627 それでは まるで 星読みではなく 呪術師では… 90 00:07:08,060 --> 00:07:10,530 チャグム皇子のものは 全てを― 91 00:07:10,630 --> 00:07:13,466 サグム殿下の下に 集めよとのお達しだ 92 00:07:13,766 --> 00:07:16,436 あっ… サグム殿下が… 93 00:07:16,769 --> 00:07:20,606 あすの朝 一ノ宮(いちのみや)に お届けしろ (見習いたち)分かりました 94 00:07:20,706 --> 00:07:23,876 待ってください そんなことをしても… 95 00:07:25,778 --> 00:07:26,679 (見習い)ああっ! 96 00:07:30,049 --> 00:07:34,620 亡き皇子の遺品を眺めて 己を慰めるのか! 恥を知れ! 97 00:07:35,021 --> 00:07:36,923 それを よこすんだ! 98 00:07:37,023 --> 00:07:38,191 (シュガ)ダメです! (ガカイ)この! 99 00:07:38,624 --> 00:07:39,926 (シュガ)私の話を… 100 00:07:40,026 --> 00:07:41,627 (ガカイ)くどいぞ! よこさぬか! 101 00:07:41,727 --> 00:07:43,496 (シュガ)離してください! (ガカイ)うわっ! 102 00:07:50,536 --> 00:07:52,171 申し訳ございません 103 00:07:52,772 --> 00:07:54,006 おケガは? 104 00:08:03,916 --> 00:08:04,784 下がれ 105 00:08:07,253 --> 00:08:08,654 下がれ! 106 00:08:16,996 --> 00:08:18,931 お前には失望した 107 00:08:19,499 --> 00:08:22,101 処罰は覚悟しておけよ 108 00:08:35,181 --> 00:08:39,952 (宮仕え)聖導師様は 謹慎処分を お申しつけになられたようです 109 00:08:40,820 --> 00:08:42,054 当然じゃ 110 00:08:42,788 --> 00:08:46,125 (宮仕え)ですが シュガ様に 反省のご様子はなく― 111 00:08:46,225 --> 00:08:49,262 なんでも 与えられた私室を 自ら返上し― 112 00:08:49,562 --> 00:08:52,098 星読み見習いの大部屋に 入られたそうです 113 00:08:54,734 --> 00:08:59,272 (見習いたちのざわめき) 114 00:09:06,579 --> 00:09:08,648 話は聞いているんだろ? 115 00:09:08,981 --> 00:09:10,850 ふだんどおりに したまえ 116 00:09:18,791 --> 00:09:22,795 (宮仕え)シュガ様 サグム殿下が お呼びでございます 117 00:09:24,196 --> 00:09:25,565 殿下が? 118 00:09:48,120 --> 00:09:49,221 (ため息) 119 00:09:55,661 --> 00:09:57,096 (シュガ)殿下の ご活躍ぶり― 120 00:09:57,196 --> 00:10:01,000 宮中の端においても 事細かに聞き及んでおります 121 00:10:01,934 --> 00:10:04,303 そなたのウワサには遠く及ばぬ 122 00:10:05,004 --> 00:10:08,708 わが一ノ宮でも お前の名が挙がらぬ日はない 123 00:10:09,909 --> 00:10:14,046 だが 聞けば どれも そなたらしからぬ話ばかり 124 00:10:16,782 --> 00:10:22,388 恐れながら 例の遺品の件こそ 殿下らしからぬ行為と存じます 125 00:10:26,025 --> 00:10:30,162 一ノ宮の裏庭から 煙の上らぬ日はございません 126 00:10:32,665 --> 00:10:34,934 殿下は 第一皇子である前に― 127 00:10:35,034 --> 00:10:37,403 弟思いの立派な兄であると― 128 00:10:37,703 --> 00:10:40,373 私は 心より 尊敬申し上げておりました 129 00:10:41,641 --> 00:10:45,878 ですが 私の思い違いだったようですね 130 00:10:49,048 --> 00:10:50,082 見よ 131 00:10:53,919 --> 00:10:55,955 ちょうど あの林の中じゃ 132 00:10:58,658 --> 00:11:02,228 (チャグムの笑い声) 133 00:11:02,361 --> 00:11:05,665 (サグム)チャグムは 動物のことを実によく覚えておった 134 00:11:06,732 --> 00:11:10,202 あの日も図鑑に載っていた鳥が 飛んでいるのを目ざとく見つけた 135 00:11:11,704 --> 00:11:14,006 (鳥の鳴き声) 136 00:11:23,115 --> 00:11:24,850 その珍しい鳥が― 137 00:11:24,950 --> 00:11:26,986 飛び跳ねるカエルを 餌にすると― 138 00:11:27,086 --> 00:11:29,121 図鑑に 書いてあったことを思い出し― 139 00:11:29,989 --> 00:11:33,859 2人して 片っ端から 空に石を投げたりしてのう 140 00:11:36,395 --> 00:11:39,098 石の重みに 耐えられなかったのだろう 141 00:11:39,198 --> 00:11:42,201 無邪気な いたずらとはいえ 愚かな行いであった 142 00:11:46,472 --> 00:11:49,708 それを宮に連れ帰って 手当してやろうと言いだしたのは― 143 00:11:50,409 --> 00:11:51,844 チャグムだった 144 00:11:53,712 --> 00:11:55,748 その鳥が父上に見つかってな 145 00:11:58,317 --> 00:12:01,020 鳥の羽が 余の ぜんそくによくないと― 146 00:12:01,120 --> 00:12:02,888 チャグムが ひどく叱られた 147 00:12:04,757 --> 00:12:07,426 あのとき そなたが 何をしたか覚えておろう? 148 00:12:08,494 --> 00:12:10,362 余は 今でも覚えておる 149 00:12:12,431 --> 00:12:15,401 そなたは臆することなく こう申した 150 00:12:16,235 --> 00:12:17,970 “帝は過保護すぎる” 151 00:12:18,070 --> 00:12:20,906 “むしろ 傷ついた小さな命をいたわり―” 152 00:12:21,006 --> 00:12:24,310 “外界の動物や植物を 慈しむことで―” 153 00:12:24,810 --> 00:12:27,313 “健やかな心と体が養われ―” 154 00:12:27,413 --> 00:12:33,185 “ひいては 民の上に立つ者に必要な 素養が培われるのではないか”とな 155 00:12:35,087 --> 00:12:37,890 帝は 大層 驚かれたそうだが― 156 00:12:37,990 --> 00:12:41,160 あの一件によって 聖導師は そなたを― 157 00:12:41,260 --> 00:12:43,996 二ノ(にの)カシヅキに使命したと 聞いている 158 00:12:45,865 --> 00:12:47,099 当然じゃ 159 00:12:47,199 --> 00:12:51,003 それだけの魅力と信念が あのころの そなたには あった 160 00:12:52,905 --> 00:12:55,341 ちょうど今 余に苦言を呈したようにな 161 00:13:08,187 --> 00:13:09,889 誰も疑っておらぬ 162 00:13:11,457 --> 00:13:15,361 折り目正しい皇太子は 宮での信頼も厚いのじゃ 163 00:13:17,263 --> 00:13:20,933 それでは 殿下は遺品を守るために… 164 00:13:26,472 --> 00:13:27,473 さあ 165 00:13:28,974 --> 00:13:31,310 それは 殿下にお預けいたします 166 00:13:32,178 --> 00:13:35,080 私には もう必要ございません 167 00:13:37,049 --> 00:13:42,254 そうか 余はな ずっと チャグムが羨ましかったのじゃ 168 00:13:48,527 --> 00:13:50,396 帝となったチャグム― 169 00:13:50,496 --> 00:13:54,400 そして それに仕える 聖導師シュガの姿というのも― 170 00:13:54,500 --> 00:13:55,534 見てみたかったな 171 00:13:58,170 --> 00:13:59,238 殿下… 172 00:14:03,542 --> 00:14:05,077 (シュガ) 今の私が やるべきことは― 173 00:14:05,945 --> 00:14:09,148 ただ空を見上げて 皇子の死を嘆くのではなく― 174 00:14:09,615 --> 00:14:12,151 皇子の尊い犠牲にもかかわらず― 175 00:14:12,251 --> 00:14:15,621 乾ノ相が晴れぬ原因を 突き止めることだったのだ 176 00:14:18,390 --> 00:14:21,193 (はしゃぎ声) 177 00:14:22,895 --> 00:14:25,097 (バルサ)仲間に入れてもらいなよ 178 00:14:30,369 --> 00:14:32,571 友達を作るいい機会じゃないか 179 00:14:33,539 --> 00:14:36,575 余は別に 子供と遊びたいなどと… あっ 180 00:14:38,210 --> 00:14:40,112 いいから行っといで (チャグム)うわっ! 181 00:14:48,921 --> 00:14:51,423 あの… 何をしておるのだ? 182 00:14:51,523 --> 00:14:53,092 (ガキ大将)何だ? お前 183 00:14:53,325 --> 00:14:57,096 誰のささ舟が 一番速いか 競争してんだよ 184 00:14:57,529 --> 00:14:58,998 ささ舟? 185 00:15:02,935 --> 00:15:05,237 (ガキ大将)お前もやるか? 作り方は知ってんだろ? 186 00:15:05,337 --> 00:15:06,372 自分で作ってみろよ 187 00:15:06,472 --> 00:15:10,242 (タンダ) おっ もう友達ができたのか 188 00:15:11,210 --> 00:15:13,345 さあ? どうだろうね 189 00:15:14,280 --> 00:15:16,949 なんだ お前 作り方も知らねえのかよ 190 00:15:17,249 --> 00:15:20,185 あーあ 先にケンカのしかたを 教えてやったほうが― 191 00:15:20,286 --> 00:15:22,154 よかったんじゃないのか? 192 00:15:22,988 --> 00:15:29,094 女手一つで男の子を育てるのと 男手一つで女の子を育てるのと― 193 00:15:29,194 --> 00:15:31,363 いったい どっちが大変だと思う? 194 00:15:32,965 --> 00:15:34,400 ジグロのこと言ってんのか? 195 00:15:40,105 --> 00:15:41,473 そうだな… 196 00:15:42,574 --> 00:15:47,413 そりゃ 当然 男が女の子を 育てるほうが苦労するだろうな 197 00:15:48,113 --> 00:15:51,517 俺が今 あのくらいの女の子を 預かることになると思ったら― 198 00:15:51,617 --> 00:15:53,018 ぞっとするよ 199 00:15:53,118 --> 00:15:54,486 所詮 男の子なんて― 200 00:15:54,586 --> 00:15:57,423 ほったらかしでも 大きくなっていくものだからな 201 00:15:59,625 --> 00:16:01,727 まあ もっとも 俺と出会ったころには― 202 00:16:02,328 --> 00:16:04,296 お前は もう 男同然だったけどな 203 00:16:07,333 --> 00:16:09,735 さて 飯の支度をしようかね 204 00:16:10,035 --> 00:16:11,270 あれ? いいのか? 205 00:16:11,370 --> 00:16:13,138 (バルサ) あんたが 今 言ったじゃないか 206 00:16:13,272 --> 00:16:15,607 あの子は 放っておいても大丈夫だよ 207 00:16:18,477 --> 00:16:20,512 (女の子) あっ! お兄ちゃん トビカワズ! 208 00:16:21,413 --> 00:16:23,482 どこだ? (女の子)ほら そこ! 209 00:16:27,686 --> 00:16:28,754 わあ! 210 00:16:30,022 --> 00:16:32,524 あれは 正式には ナユロトビガエルっていうんだ 211 00:16:32,624 --> 00:16:34,226 (ガキ大将)みんな来い! 212 00:16:45,404 --> 00:16:46,638 あっ… ダメだ! 213 00:16:47,439 --> 00:16:49,408 そんなことしちゃダメだ! 214 00:16:50,309 --> 00:16:52,778 カエルは 餌を捕ろうとして跳んでるんだ 215 00:16:53,278 --> 00:16:57,383 だから ただの遊びで 邪魔したりしちゃダメだ! 216 00:16:58,550 --> 00:17:00,119 何だよ? 217 00:17:00,452 --> 00:17:01,754 うん? あっ… 218 00:17:04,456 --> 00:17:08,560 あーあ なんか しらけちまったな 行こうぜ 219 00:17:09,094 --> 00:17:09,762 うわっ! 220 00:17:43,495 --> 00:17:44,663 (シュガ)どの場所の土も― 221 00:17:44,763 --> 00:17:47,499 含んでいる水の量は ふだんと変わらない 222 00:17:48,567 --> 00:17:51,170 (シュガ)釣れますか? (釣り人)ああ? 223 00:17:51,637 --> 00:17:53,405 あっ… ああ 224 00:17:56,241 --> 00:18:00,079 大漁だな しかも 大物ばかりじゃないか 225 00:18:00,179 --> 00:18:02,314 (釣り人) はあ おかげさまで なんとか 226 00:18:02,681 --> 00:18:05,617 (シュガ)数のほうは? 魚が減ったりはしておらぬか? 227 00:18:05,717 --> 00:18:08,353 (釣り人) いつもと変わりありませんが 228 00:18:10,789 --> 00:18:14,193 あの… 魚が どうかなさいましたか? 229 00:18:15,360 --> 00:18:17,763 (シュガ)それでは 野菜や果物の収穫はどうだ? 230 00:18:18,497 --> 00:18:19,531 出来はよいのか? 231 00:18:19,631 --> 00:18:23,735 ええ どこも おおむね豊作のようですが 232 00:18:32,811 --> 00:18:36,348 (シュガ)よかった 乾ノ相は遠ざかっている 233 00:18:37,583 --> 00:18:41,887 皇子の死は 無駄ではなかったということか 234 00:18:48,460 --> 00:18:49,328 (シュガ)うん? 235 00:18:51,563 --> 00:18:53,799 (タンダ) これは なかなかのものだぞ 236 00:18:59,338 --> 00:19:00,706 ハハッ これも大物だ 237 00:19:00,806 --> 00:19:04,276 (シュガ) そこの人 何をしておるのだ? 238 00:19:05,777 --> 00:19:06,778 ハハハ 239 00:19:08,747 --> 00:19:11,583 珍しい草を見つけたもんで つい 240 00:19:11,850 --> 00:19:15,587 こいつの根っこは 腹いたに よく効く薬になるんだ 241 00:19:16,622 --> 00:19:18,724 立派な道具ですね (シュガ)うん? 242 00:19:19,491 --> 00:19:21,727 (タンダ)あれ 全部あなたの? (シュガ)ああ 243 00:19:22,394 --> 00:19:24,363 見せてもらっていいかな? (シュガ)えっ? 244 00:19:25,764 --> 00:19:30,169 へえー 目盛りで計るようになってるのか 245 00:19:37,809 --> 00:19:38,777 あっ… 246 00:19:39,611 --> 00:19:40,879 へえー 247 00:19:41,713 --> 00:19:42,648 (シュガ)君… 248 00:19:42,748 --> 00:19:45,484 (タンダ) これ使って 何をしていたんです? 249 00:19:47,686 --> 00:19:50,355 川を調べなきゃいけない理由でも? 250 00:19:50,722 --> 00:19:54,893 いや 私が調べていたのは 今後のことなのだ 251 00:19:55,194 --> 00:20:00,365 この先 水の量に 変化がありはしないか… とね 252 00:20:03,402 --> 00:20:06,338 水の量? あっ… 253 00:20:13,745 --> 00:20:14,613 これを 254 00:20:15,280 --> 00:20:16,615 (シュガ)その草が何か? 255 00:20:16,715 --> 00:20:19,685 (タンダ)そうじゃないよ ほら カマキリの卵 256 00:20:20,285 --> 00:20:21,486 カマキリ? 257 00:20:21,587 --> 00:20:25,657 こいつは もう抜け殻だけど カマキリの卵の高さによって― 258 00:20:25,757 --> 00:20:28,527 ある程度 来年の水量を知ることができるんだ 259 00:20:28,627 --> 00:20:32,798 例えば こんなふうに 低い位置に 卵を産みつけた冬なんかは― 260 00:20:32,898 --> 00:20:35,901 まず雪の量が 少ないと言われている 261 00:20:36,802 --> 00:20:38,270 それは本当か? 262 00:20:39,304 --> 00:20:41,373 今年も そうだったでしょ? 263 00:20:42,341 --> 00:20:45,344 あくまで ヤクーの 言い伝えにすぎないけど― 264 00:20:45,677 --> 00:20:46,945 当たると思うよ 265 00:20:47,579 --> 00:20:49,548 ヤクーの? (タンダ)ええ 266 00:20:51,950 --> 00:20:53,452 実は 私は― 267 00:20:53,552 --> 00:20:57,356 近く水不足が起こるのではないかと 危惧していたのだ 268 00:20:58,023 --> 00:21:01,660 もし そなたの 言うとおりだとして― 269 00:21:01,760 --> 00:21:04,630 この川の魚は 大きく太っているようだし― 270 00:21:04,830 --> 00:21:07,366 野菜や果物も豊作らしい 271 00:21:08,500 --> 00:21:09,635 となると― 272 00:21:10,769 --> 00:21:13,839 そなたの話とは 矛盾してはいないか? 273 00:21:14,806 --> 00:21:17,042 うーん… どうかな? 274 00:21:18,644 --> 00:21:22,781 獣は冬眠する前に 餌をたくさん食べて肥えるでしょ? 275 00:21:22,881 --> 00:21:24,016 (シュガ)ああ 276 00:21:24,416 --> 00:21:26,585 (タンダ)それと 似たようなことなんじゃないかな 277 00:21:29,454 --> 00:21:32,591 生き物だけじゃなく 植物も― 278 00:21:32,691 --> 00:21:36,862 これから訪れようとしてる状況に 備えようとしているとか 279 00:21:37,696 --> 00:21:39,865 そう考えれば つじつまは合う 280 00:21:40,666 --> 00:21:42,567 つまり こういうことか 281 00:21:43,702 --> 00:21:47,539 1年以内に この地に 干ばつが訪れる可能性がある 282 00:21:52,377 --> 00:21:53,412 どうした? 283 00:21:54,012 --> 00:21:54,880 (タンダ)いや… 284 00:21:56,014 --> 00:21:59,751 あなた 身なりからして 宮の方かと思いますが― 285 00:21:59,851 --> 00:22:01,953 どういった訳で このようなことを? 286 00:22:05,624 --> 00:22:07,392 (船頭)おーい! 287 00:22:07,659 --> 00:22:11,029 (船頭) そこの方 お乗りにならんのかね? 288 00:22:11,630 --> 00:22:12,898 今 参る! 289 00:22:14,966 --> 00:22:16,835 それじゃ 私は これで 290 00:22:16,935 --> 00:22:19,771 そなたこそ どういった仕事を? 291 00:22:21,840 --> 00:22:23,508 薬草師です 292 00:22:48,967 --> 00:22:51,670 (シュガ)乾ノ相が 消えていないとすると― 293 00:22:51,770 --> 00:22:53,572 二ノ妃が言うように― 294 00:22:53,672 --> 00:22:56,608 チャグム皇子は どこかで生きているのかもしれない 295 00:22:58,543 --> 00:23:02,114 もう一度 一から調べ直す必要があるな 296 00:23:08,520 --> 00:23:13,525 ♪~ 297 00:24:37,475 --> 00:24:42,480 ~♪