1 00:00:03,336 --> 00:00:08,341 ♪~ 2 00:01:28,087 --> 00:01:33,092 ~♪ 3 00:02:04,824 --> 00:02:07,327 (トロガイ) そいつは確かなんだろうね? 4 00:02:07,427 --> 00:02:11,164 ニュンガ・ロ・イムは ナユグとサグ双方に雲を吐き― 5 00:02:11,264 --> 00:02:13,366 水を生み出す精霊だというのは 6 00:02:13,600 --> 00:02:20,340 (水の民の話し声) 7 00:02:21,307 --> 00:02:22,575 (トロガイ)なるほどな 8 00:02:22,675 --> 00:02:26,513 卵を水妖(すいよう)と勘違いして 退治せんでよかったわい 9 00:02:26,613 --> 00:02:29,582 (水の民の話し声) 10 00:02:32,652 --> 00:02:33,720 (トロガイ)となると― 11 00:02:33,820 --> 00:02:38,191 ヨゴで語られている あしき水妖を 退治したという言い伝えは… 12 00:02:38,291 --> 00:02:40,827 いや むしろ 建国正史(けんこくせいし)自体が― 13 00:02:40,927 --> 00:02:43,696 そもそも 間違っていたということか? 14 00:02:43,796 --> 00:02:45,798 (水の民の話し声) 15 00:02:45,899 --> 00:02:48,201 (トロガイ)その理由は いろいろあるとして― 16 00:02:48,301 --> 00:02:50,603 卵を産みつけられた子供は どうなる? 17 00:02:50,703 --> 00:02:52,772 (水の民の話し声) 18 00:02:52,872 --> 00:02:55,642 (トロガイ) そう 精霊の守り人のことじゃ 19 00:02:55,742 --> 00:03:00,246 (水の民の話し声) 20 00:03:00,713 --> 00:03:04,217 (トロガイ) そうか 特別 害はないのだな 21 00:03:04,551 --> 00:03:08,621 (水の民の話し声) 22 00:03:08,888 --> 00:03:12,592 (トロガイ)うん? 何だ? その過酷な運命とは 23 00:03:12,759 --> 00:03:16,963 (水の民の話し声) 24 00:03:17,363 --> 00:03:19,499 (トロガイ)確実な死だと? 25 00:03:19,632 --> 00:03:22,335 あの小僧の身に 何が起きるっていうんだい? 26 00:03:22,502 --> 00:03:29,509 (水の民の話し声) 27 00:03:30,944 --> 00:03:33,713 (トロガイ)ラルンガ? そいつから卵を守るために― 28 00:03:33,813 --> 00:03:35,915 死ななければならないというのか? 29 00:03:36,216 --> 00:03:38,218 そのラルンガってのは何だ? 30 00:03:38,518 --> 00:03:40,753 (水の民の話し声) 31 00:03:41,521 --> 00:03:42,889 (トロガイ)卵食い? 32 00:03:43,423 --> 00:03:49,295 (ざわめき) 33 00:03:50,296 --> 00:03:52,899 (トロガイ) こら! まだ話は終わっとらんぞ! 34 00:03:53,299 --> 00:03:58,838 (水の民の話し声) 35 00:03:58,938 --> 00:04:01,774 (トロガイ) 待て! その宴(うたげ)の地とは どこじゃ? 36 00:04:01,874 --> 00:04:04,811 なぜ 春の等しき日に そこに行かねばならないんだ? 37 00:04:04,911 --> 00:04:07,013 そこで どうやって 卵が かえるんだ? 38 00:04:07,313 --> 00:04:08,848 全て答えてから お行き! 39 00:04:08,948 --> 00:04:16,356 (水の民の話し声) 40 00:04:16,456 --> 00:04:18,258 (トロガイ)自分で行動を起こす? 41 00:04:33,539 --> 00:04:35,975 確実な死だと? 42 00:04:52,959 --> 00:04:55,328 (シュガ) 荒れ狂う大海原を越え― 43 00:04:55,428 --> 00:04:58,965 緑なすナヨロの地に降臨せし 聖祖トルガルは― 44 00:04:59,065 --> 00:05:00,733 100年に一度 現れ― 45 00:05:00,833 --> 00:05:03,870 乾きをもたらす水の魔物を 倒してくれと― 46 00:05:03,970 --> 00:05:06,773 その地に住まう民 ヤクーに頼まれた 47 00:05:07,707 --> 00:05:09,042 そこで トルガルは― 48 00:05:09,342 --> 00:05:12,378 大聖導師(だいせいどうし)ナナイと 8人の武人とともに― 49 00:05:12,478 --> 00:05:15,448 青霧(あおぎり)山脈の奥地へと分け入った 50 00:05:16,049 --> 00:05:18,718 うっそうと霧に煙る木立の奥― 51 00:05:18,818 --> 00:05:23,523 こんこんと湧く泉の傍らに 1人の幼子が座っていた 52 00:05:23,623 --> 00:05:26,693 幼子は泉を指して トルガルに言った 53 00:05:26,993 --> 00:05:31,664 “我をあがめよ 我は この地の水をつかさどる者” 54 00:05:31,764 --> 00:05:33,933 “もし 我をあがめるならば―” 55 00:05:34,033 --> 00:05:37,770 “そなたらの地に 豊かな実りをもたらしてやろう”と 56 00:05:38,738 --> 00:05:42,742 しかし トルガルは 魔物の言葉には惑わされなかった 57 00:05:43,810 --> 00:05:46,946 彼が星心ノ剣(せいしんのつるぎ)を すらりと抜き放つと― 58 00:05:47,046 --> 00:05:48,748 幼子は たちまちにして― 59 00:05:48,848 --> 00:05:52,118 ぬらぬらとした水妖に変化し 襲いかかってきた 60 00:05:53,052 --> 00:05:57,623 トルガルと8人の武人は 3日3晩 水妖と戦い続け― 61 00:05:57,724 --> 00:05:59,859 ついに その首を切り落とし― 62 00:05:59,959 --> 00:06:03,830 その胴から噴き出した青い血を 泉に流した 63 00:06:04,931 --> 00:06:09,736 とたんに天を割って稲妻が走り 泉を打った 64 00:06:11,504 --> 00:06:16,609 青い光が泉に満ち 清らかな雨となって地を満たした 65 00:06:18,044 --> 00:06:21,080 この地に 水の恵みを 取り戻したトルガルは― 66 00:06:21,380 --> 00:06:24,951 天の加護を受けた天子として 帝(みかど)を名乗り― 67 00:06:25,051 --> 00:06:27,954 新ヨゴ皇国を興したのであった 68 00:06:34,794 --> 00:06:37,697 (シュガ)我ら星読みが初めに そらんじるよう命じられる― 69 00:06:37,797 --> 00:06:39,966 正典 建国正史 70 00:06:41,167 --> 00:06:42,435 これが 全て― 71 00:06:42,535 --> 00:06:46,572 国を統治するために ねつ造された物語だったとはな 72 00:06:57,583 --> 00:07:01,587 (バルサ)あのとき 私は 確かに カルボを斬った 73 00:07:06,592 --> 00:07:09,595 でも あの先生の話では… 74 00:07:16,569 --> 00:07:19,472 (バルサ) 血のりも返り血も浴びていない 75 00:07:22,775 --> 00:07:26,546 誓いを破って あの男を斬ろうと思ったのにな 76 00:07:29,048 --> 00:07:32,452 まあ 斬っていないというのなら それでいい 77 00:07:32,552 --> 00:07:33,986 なるようになるさ 78 00:07:35,054 --> 00:07:35,922 あっ… 79 00:07:46,666 --> 00:07:49,769 炭油? 珍しいな 80 00:07:50,470 --> 00:07:51,737 あれだけ吹き出ちゃ― 81 00:07:51,838 --> 00:07:54,841 この辺りは しばらく使い物にならないね 82 00:07:56,709 --> 00:07:57,743 うん? 83 00:08:02,582 --> 00:08:03,616 うん? 84 00:08:06,252 --> 00:08:08,821 (トロガイ)バルサ… 85 00:08:10,056 --> 00:08:11,591 トロガイ師? 86 00:08:12,558 --> 00:08:13,726 トロガイ師! 87 00:08:17,063 --> 00:08:19,265 トロガイ師! トロガイ師! 88 00:08:29,675 --> 00:08:30,710 (シュガ)私だ 89 00:08:37,850 --> 00:08:41,721 (無人の体(てい))本日 聖導師様は 三の鐘まで お戻りになられません 90 00:08:43,055 --> 00:08:44,090 いつも すまない 91 00:08:44,624 --> 00:08:46,225 (無人の体)お気遣いは無用です 92 00:08:46,692 --> 00:08:48,861 チャグム皇子が 生きておられるかもしれないと― 93 00:08:48,961 --> 00:08:50,730 聞かされた あのときから― 94 00:08:50,830 --> 00:08:53,666 我らの思いは あなた様と同じです 95 00:08:55,101 --> 00:08:56,302 ありがとう 96 00:09:25,898 --> 00:09:27,667 (チャグム)バルサ (バルサ)うん? 97 00:09:29,268 --> 00:09:31,771 (チャグム) 俺が祭りに行ったせいで… 98 00:09:32,004 --> 00:09:33,940 あんたには関係ない 99 00:09:34,273 --> 00:09:36,709 あれは 私の問題さ 100 00:09:41,180 --> 00:09:42,648 (タンダ)お前は大丈夫か? 101 00:09:42,748 --> 00:09:45,117 ああ 私は ケガしてないから 102 00:09:45,985 --> 00:09:48,054 それより どんな具合だい? 103 00:09:48,721 --> 00:09:51,157 (トロガイ) わしも大丈夫じゃ 心配いらん 104 00:09:51,657 --> 00:09:53,659 師匠 気がついていたんですか 105 00:09:53,759 --> 00:09:57,597 気づいておったら いちいち お前に手当てなんかさせるかい 106 00:09:59,231 --> 00:10:01,968 くさっ! 何の臭いだい? こりゃ 107 00:10:02,068 --> 00:10:03,603 炭油ですよ 108 00:10:03,903 --> 00:10:07,707 炭油? なんで そんなもんの臭いが ついとるんじゃ? 109 00:10:07,807 --> 00:10:11,344 棚田に湧き出た炭油の中に 倒れていたそうです 110 00:10:11,644 --> 00:10:13,012 覚えていないんですか? 111 00:10:13,212 --> 00:10:17,917 うん? なんで あの状態で助かったんじゃ? 112 00:10:18,017 --> 00:10:22,321 あっ… もしや 炭油ってのは あやつの… 113 00:10:23,356 --> 00:10:27,960 フン! 世の中 まだまだ わしの知らんことが山盛りじゃな 114 00:10:28,060 --> 00:10:30,196 何を 1人で ぶつぶつ言ってるんですか 115 00:10:30,296 --> 00:10:32,698 分かるように説明してくださいよ 116 00:10:32,798 --> 00:10:35,134 大体 師匠 結び目に行って― 117 00:10:35,234 --> 00:10:38,204 水の民から 話を聞いてくるんじゃ なかったでしたっけ? 118 00:10:38,704 --> 00:10:40,272 結び目には行った 119 00:10:40,373 --> 00:10:43,342 水の民からも たっぷり 話を聞いてきたよ 120 00:10:44,176 --> 00:10:47,013 お前の卵は 害がないってことと― 121 00:10:47,113 --> 00:10:49,782 建国正史が いんちきだってこともね 122 00:10:49,949 --> 00:10:52,385 えっ? (バルサ)どういうことですか? 123 00:10:53,686 --> 00:10:58,024 わしらは皆 建国正史のうそに 振り回されておったのさ 124 00:10:58,124 --> 00:11:00,359 200年も前からな 125 00:11:03,996 --> 00:11:08,234 (トロガイ)えっと… あれは どう 言葉にすりゃええんじゃ 126 00:11:09,235 --> 00:11:10,703 めんどくさい! 127 00:11:12,171 --> 00:11:14,407 ああ 分かってるよ! 128 00:11:14,707 --> 00:11:17,810 このことを ヤツらに伝えなきゃならんしな 129 00:11:17,910 --> 00:11:21,447 (火の民)おいてけ (トロガイ)うん? あっ… 130 00:11:23,716 --> 00:11:25,351 気のせいか 131 00:11:28,454 --> 00:11:29,722 うわっ! 132 00:11:31,023 --> 00:11:33,192 (火の民)おいてけ 133 00:11:33,292 --> 00:11:34,393 あちち! 134 00:11:35,928 --> 00:11:38,397 (火の民)おいてけ 135 00:11:38,697 --> 00:11:39,999 おいてけ? 136 00:11:40,099 --> 00:11:43,369 ひょっとして それは 水の民から得た知識のことか? 137 00:11:43,469 --> 00:11:47,706 (火の民)おいてけ おいてけ 138 00:11:47,807 --> 00:11:49,942 お前たちは 火の民だね 139 00:11:50,042 --> 00:11:53,779 まさか 本物に お目にかかるとは さすが結び目だ 140 00:12:00,219 --> 00:12:01,087 逃げるよ! 141 00:12:02,188 --> 00:12:03,456 ああっ 142 00:12:04,757 --> 00:12:08,427 こりゃ 石にでも刻んで 持ち帰るしかなさそうだ 143 00:12:23,309 --> 00:12:27,046 彼らにはチャグム皇子が 生きていると言ってはいるが― 144 00:12:28,047 --> 00:12:32,852 石碑を読み解けば読み解くほど 絶望的な気持ちになる 145 00:12:34,320 --> 00:12:40,092 “建国正史に記した水妖とは―” 146 00:12:40,192 --> 00:12:44,430 “乾きをもたらす魔物にあらず” 147 00:12:45,030 --> 00:12:50,402 “それは この地に 水の恵みをもたらす精霊なり” 148 00:12:51,937 --> 00:12:53,372 (ため息) 149 00:12:53,472 --> 00:12:55,241 これほどの手間をかけ― 150 00:12:55,341 --> 00:12:59,778 膨大な碑文を彫らせた初代聖導師 ナナイの本意も知らず― 151 00:13:00,212 --> 00:13:04,383 この序文を読み逃した 我ら 星読みの大罪は言うまでもない 152 00:13:04,817 --> 00:13:08,821 だが 皇子に取りついたものが 水の精霊ならば― 153 00:13:08,921 --> 00:13:14,226 今なお広がる乾ノ相(かわきのそう)は やはり皇子が死んでいることの証明 154 00:13:19,165 --> 00:13:21,267 まだ希望を捨ててはいけない 155 00:13:21,834 --> 00:13:24,069 建国正史が うそだったのだ 156 00:13:24,170 --> 00:13:27,339 なら 皇子が生きていたって おかしくはない 157 00:13:37,950 --> 00:13:41,520 (トロガイ)今も このサグの 世界と背中を合わせるように― 158 00:13:41,820 --> 00:13:44,957 ナユグの世界が存在しておる 159 00:13:45,057 --> 00:13:49,962 2つの世界は 互いに干渉し合い 支え合い 折り合っておった 160 00:13:50,062 --> 00:13:52,932 わしが想像していた以上にな 161 00:13:54,433 --> 00:13:56,535 小僧 洞窟ってのは― 162 00:13:56,835 --> 00:13:59,205 どうやって出来上がるのか 知っているか? 163 00:13:59,305 --> 00:14:00,206 えっ? 164 00:14:00,539 --> 00:14:01,407 いいかい? 165 00:14:01,507 --> 00:14:05,544 洞窟ってのは 地層の中の 比較的 軟らかい部分を― 166 00:14:05,844 --> 00:14:08,547 水が溶かして 出来上がっていくもんなんだよ 167 00:14:08,847 --> 00:14:12,851 だとしたら その溶かした水は どこへ行くと思うね? 168 00:14:13,452 --> 00:14:18,290 地中に しみこむか もしくは 川になる? 169 00:14:19,024 --> 00:14:20,125 そのとおり 170 00:14:28,934 --> 00:14:31,103 どうやら まいたようだね 171 00:14:31,337 --> 00:14:33,606 だが 早いとこ ここを出なきゃ 172 00:14:35,274 --> 00:14:39,578 上っているようだが 出口が近いとは思えん 173 00:14:40,312 --> 00:14:41,881 どうする? 174 00:14:42,648 --> 00:14:45,885 あっ… 川? 175 00:14:46,318 --> 00:14:49,221 水の流れに沿って行けば 外に出られる! 176 00:14:53,225 --> 00:14:56,161 どうやら 川は この下にあるようだ 177 00:14:58,297 --> 00:15:00,599 それにしても 何だろうね 178 00:15:02,301 --> 00:15:03,202 ううっ… 179 00:15:03,636 --> 00:15:06,505 (コウモリの鳴き声) 180 00:15:14,280 --> 00:15:15,247 うわっ! 181 00:15:15,581 --> 00:15:18,350 これは 全部 あいつらの うんこかい 182 00:15:19,251 --> 00:15:20,352 来おった! 183 00:15:23,122 --> 00:15:25,691 あっ… 何じゃこりゃ? 184 00:15:25,991 --> 00:15:27,326 行き止まりか! 185 00:15:33,332 --> 00:15:35,935 うわーっ! 186 00:15:47,713 --> 00:15:49,014 あっ… 187 00:15:52,985 --> 00:15:54,386 うわっ! 188 00:15:55,654 --> 00:15:58,023 うわーっ! 189 00:15:58,123 --> 00:15:59,425 うわーっ! 190 00:15:59,725 --> 00:16:03,395 うわーっ! 191 00:16:28,053 --> 00:16:29,455 ブハッ! 192 00:16:38,297 --> 00:16:40,499 なんとか生き延びたかい 193 00:16:44,636 --> 00:16:45,704 うん? 194 00:16:55,647 --> 00:16:56,515 あっ… 195 00:16:59,585 --> 00:17:01,186 くそ! ダメか 196 00:17:06,191 --> 00:17:08,193 (気の民)こっちです 197 00:17:09,695 --> 00:17:12,064 (気の民)こっちです (トロガイ)こっち? 198 00:17:12,564 --> 00:17:15,467 お前 火の民じゃないね 誰だい? 199 00:17:15,567 --> 00:17:17,636 (気の民)こっちです (トロガイ)こっちって… 200 00:17:18,203 --> 00:17:20,205 どっちじゃ? うん? 201 00:17:22,107 --> 00:17:23,175 出口か 202 00:17:31,617 --> 00:17:34,319 さっきの光は… あっ 203 00:17:37,489 --> 00:17:39,191 やられたよ 204 00:17:39,291 --> 00:17:42,528 まさか 食われるために誘われてたとはね 205 00:17:56,341 --> 00:17:57,643 うわっ! 206 00:17:58,577 --> 00:17:59,445 あっ… 207 00:18:01,246 --> 00:18:02,548 冗談じゃないよ! 208 00:18:02,648 --> 00:18:05,217 わしは まだ 人生の半分も生きてないんだい 209 00:18:05,384 --> 00:18:08,187 こんな所で 死んで たまるかい! 210 00:18:09,621 --> 00:18:12,825 さあ 食うなら こいつを先に食え! 211 00:18:22,267 --> 00:18:24,570 ううっ… 212 00:18:30,843 --> 00:18:35,147 次 生まれ変わったら 必ずナユグに生まれてきてやる 213 00:18:59,304 --> 00:19:01,507 (トロガイ)バルサ… 214 00:19:07,146 --> 00:19:08,714 というわけじゃ 215 00:19:08,814 --> 00:19:11,917 (タンダの笑い声) 216 00:19:12,217 --> 00:19:13,519 その巨大ミミズが― 217 00:19:13,619 --> 00:19:17,456 師匠を 一気に ここまで導いて 助けてくれたってことなんですかね 218 00:19:17,556 --> 00:19:19,725 いや また それとは別だろう 219 00:19:19,825 --> 00:19:22,294 あれは 単純に食われただけじゃ 220 00:19:22,594 --> 00:19:24,897 しかし うんことともに帰還するなんて― 221 00:19:25,197 --> 00:19:27,166 にわかには信じられませんがね 222 00:19:27,366 --> 00:19:28,333 やかましい! 223 00:19:28,433 --> 00:19:29,368 前は この手のことは― 224 00:19:29,468 --> 00:19:32,738 もともと 何一つ 信じておらんかったじゃろうが 225 00:19:32,838 --> 00:19:36,341 とにかく 水の精霊を 守りたいと思う何者かが― 226 00:19:36,441 --> 00:19:39,511 こちらへの出口を 教えてくれたんだろうよ 227 00:19:39,611 --> 00:19:43,415 ナユグの世界も サグ同様に さまざまなようじゃ 228 00:19:47,319 --> 00:19:51,523 でも 聖祖トルガルが 水妖を 退治していなかったのなら― 229 00:19:51,623 --> 00:19:53,225 なぜ あのような話を― 230 00:19:53,325 --> 00:19:55,761 建国正史として 書き記したんだろう? 231 00:19:56,228 --> 00:19:56,895 確かに 232 00:19:57,196 --> 00:20:01,500 国の統治を盤石なものにするために 聖祖を祭り上げたかった 233 00:20:01,600 --> 00:20:03,869 (トロガイ) まあ そんなところだろうね 234 00:20:03,969 --> 00:20:07,372 だけど 真実の一切を 隠してしまうことは― 235 00:20:07,472 --> 00:20:10,576 後世にとって危険なことだとは 思わなかったのかな? 236 00:20:11,476 --> 00:20:13,979 100年ごとに 水の精霊が 代替わりするってことは― 237 00:20:14,279 --> 00:20:15,948 気付いていたはずでしょう? 238 00:20:16,248 --> 00:20:17,349 (トロガイ)宮の どこかには― 239 00:20:17,449 --> 00:20:19,818 記録が 残っているかもしれないが― 240 00:20:19,918 --> 00:20:22,421 今 宮を仕切っている者どもは― 241 00:20:22,521 --> 00:20:25,657 誰一人として それを知らないんだろうよ 242 00:20:28,360 --> 00:20:30,629 皇子に卵を産みつけるなんざ― 243 00:20:30,762 --> 00:20:34,499 ニュンガ・ロ・イムも バカなことをしたもんだと思ったが― 244 00:20:35,234 --> 00:20:37,970 卵の意味を 宮の連中が分かっていれば― 245 00:20:38,270 --> 00:20:40,806 最も安全な場所だったはずだ 246 00:20:40,906 --> 00:20:42,341 かわいそうに 247 00:20:42,441 --> 00:20:45,978 ニュンガ・ロ・イムも 当てが外れてしもうたのう 248 00:20:58,557 --> 00:21:00,525 (シュガ)消えないからこそ… 249 00:21:00,626 --> 00:21:05,364 乾ノ相が消えないからこそ 生きていると信じてきたのに… 250 00:21:05,564 --> 00:21:10,269 なぜ… なぜ 今まで 誰も これを読まなかった 251 00:21:11,570 --> 00:21:13,538 この事実を知っていれば― 252 00:21:13,639 --> 00:21:15,841 あんな ひどい仕打ちを 受けることもなく― 253 00:21:16,308 --> 00:21:18,610 チャグム皇子は 今も… 254 00:21:20,779 --> 00:21:23,415 (扉が閉まる音) 255 00:21:31,590 --> 00:21:32,891 どういうことだ? 256 00:21:32,991 --> 00:21:36,561 まだ聖導師様が お戻りになる時間ではないはず 257 00:23:08,553 --> 00:23:13,558 ♪~ 258 00:24:37,475 --> 00:24:42,480 ~♪