1 00:00:33,787 --> 00:00:35,855 (渋沢栄一)お武家様とか 百姓とか…➡ 2 00:00:35,855 --> 00:00:38,525 生まれつき そういう身分がある この世自体が➡ 3 00:00:38,525 --> 00:00:42,996 つまり幕府がおかしいのかもしれねぇ。 4 00:00:42,996 --> 00:00:46,866 だとしたら俺はどうすればいい? 5 00:00:46,866 --> 00:00:51,704 幕府を変えるには この世を変えるには…。 6 00:00:51,704 --> 00:00:56,576 (尾高惇忠) 喜作も 心して江戸に学びに行がねえとな。 7 00:00:56,576 --> 00:00:59,776 え? (渋沢喜作)俺は江戸に行くぞ。 8 00:01:04,717 --> 00:01:08,017 とっさま 頼みがある。 9 00:01:11,391 --> 00:01:15,091 俺を 江戸に行がせてほしい。 10 00:01:20,099 --> 00:01:22,735 (渋沢市郎右衛門)何の話かと思ったら。 11 00:01:22,735 --> 00:01:26,906 前に とっさまと一緒に 江戸に行ったんべぇ。 12 00:01:26,906 --> 00:01:31,744 この町は商いで出来てる。 13 00:01:31,744 --> 00:01:36,182 物を作るもんも 運ぶもんも 売るもんも それを買ってるもんも➡ 14 00:01:36,182 --> 00:01:39,085 皆が皆つながって生き生きとしとる。 15 00:01:39,085 --> 00:01:42,956 それから この国はどんどん変わった。 16 00:01:42,956 --> 00:01:48,756 だから 百姓には 何の関わりもねぇことと言っただんべ。 17 00:01:50,530 --> 00:01:52,565 関わりねぇことねぇで。 18 00:01:52,565 --> 00:01:54,701 とっさまも知ってるはずだ。 19 00:01:54,701 --> 00:01:58,872 横浜に港が開かれてから 物の値は上がるばっかりで➡ 20 00:01:58,872 --> 00:02:00,874 麦なんてもう3倍だで。 21 00:02:00,874 --> 00:02:02,876 (渋沢ゑい)確かにねぇ。 22 00:02:02,876 --> 00:02:06,746 かっさまやお千代が育ててる お蚕さんだって➡ 23 00:02:06,746 --> 00:02:11,885 横浜の異人が買いあさるせいで みんな外に流れっちまってる。 24 00:02:11,885 --> 00:02:15,755 百姓だって この世の一片を担ってるんだ。 25 00:02:15,755 --> 00:02:20,894 俺はもっと知りてぇ。 今 この国がどうなってんだか➡ 26 00:02:20,894 --> 00:02:24,594 江戸で この目で見てきてぇんだ。 27 00:02:26,766 --> 00:02:29,602 頼む とっさま。 28 00:02:29,602 --> 00:02:32,402 江戸に行がせてくれ。 29 00:02:34,340 --> 00:02:36,276 はぁ。 30 00:02:36,276 --> 00:02:41,214 まっこと お前はよくしゃべる。 31 00:02:41,214 --> 00:02:46,052 いやまあ そんなに行ぎたけりゃあ行ってこい。 32 00:02:46,052 --> 00:02:48,855 (ゑい)でも お前さん…。 なぁに➡ 33 00:02:48,855 --> 00:02:51,357 百姓の分さえ守れば文句はねぇ。 34 00:02:51,357 --> 00:02:56,195 けど仕事の少ねぇひとつきだけだ。 35 00:02:56,195 --> 00:02:59,999 帰ってきたら うんと働けよ。 36 00:02:59,999 --> 00:03:04,203 あ… あぁ! 37 00:03:04,203 --> 00:03:07,106 ありがとう とっさま。 38 00:03:07,106 --> 00:03:11,945 ハハハハ! やった~! やったで! 39 00:03:11,945 --> 00:03:14,847 これで俺も江戸に行げる! 40 00:03:14,847 --> 00:03:17,383 やったぞ お千代! 41 00:03:17,383 --> 00:03:20,019 お~ ハハハハハ! 42 00:03:20,019 --> 00:03:22,889 やった~! よし! 43 00:03:22,889 --> 00:03:26,726 (渋沢てい)何だべ はしゃいじゃって。 44 00:03:26,726 --> 00:03:29,028 あぁ~ ハハハ。 45 00:03:29,028 --> 00:03:32,899 そのころ 栄一が目指す江戸では…。 46 00:03:32,899 --> 00:03:35,399 (井伊直弼)ううっ…。 47 00:03:39,973 --> 00:03:42,342 きええ~い! 48 00:03:42,342 --> 00:03:48,147 大老 井伊直弼が 攘夷派の志士に暗殺され…。 49 00:03:48,147 --> 00:03:50,984 今 何と申した…。 50 00:03:50,984 --> 00:03:58,784 代わりに政務を執ることになったのが 老中 安藤信正でした。 51 00:04:00,994 --> 00:04:06,699 安藤は 天皇の妹君 和宮を将軍家へ迎え➡ 52 00:04:06,699 --> 00:04:11,571 朝廷との結び付きを 深めようとしていました。 53 00:04:11,571 --> 00:04:15,371 (泣き声) 宮様…。 54 00:04:18,011 --> 00:04:23,816 武蔵国は 武士らが首を取り合う➡ 55 00:04:23,816 --> 00:04:28,388 恐ろしいとこと聞いておりまする。 56 00:04:28,388 --> 00:04:35,962 その武士の棟梁に嫁げとは➡ 57 00:04:35,962 --> 00:04:40,662 えろうひどい話…。 58 00:04:44,337 --> 00:07:34,837 ♬~ 59 00:07:42,148 --> 00:07:49,655 幕府が開国に踏み切ってから 江戸では物価が上昇し➡ 60 00:07:49,655 --> 00:07:53,826 人々の生活は ますます苦しくなっていました。 61 00:07:53,826 --> 00:07:57,663 何だい このありさまは…。 62 00:07:57,663 --> 00:08:02,835 栄一! おぉ 喜作! 63 00:08:02,835 --> 00:08:06,339 お~ ようやく来たのう。 おう! 64 00:08:06,339 --> 00:08:09,375 ハハ。 こっちだい。 65 00:08:09,375 --> 00:08:11,677 おめぇ あんな所で きょろきょろしてちゃあ➡ 66 00:08:11,677 --> 00:08:15,514 田舎もん丸出しだで。 ハハ。 67 00:08:15,514 --> 00:08:22,714 しかし この町の様子が 8年前に とっさまと来た時とまるで違ぇ。 68 00:08:25,191 --> 00:08:30,529 江戸は呪われたのじゃ。 69 00:08:30,529 --> 00:08:32,932 呪われた? 70 00:08:32,932 --> 00:08:39,138 とてつもない大地震で 町は崩れ 火の海となり➡ 71 00:08:39,138 --> 00:08:43,009 ようやく天の怒りが治まるかと思えば➡ 72 00:08:43,009 --> 00:08:49,815 桜田門で天下の大老が血祭りとは。➡ 73 00:08:49,815 --> 00:08:52,652 なぁ 河野。 (河野顕三)はい! 74 00:08:52,652 --> 00:09:00,393 これも全て 神の国に異人を入れた天罰! 75 00:09:00,393 --> 00:09:03,829 天罰…? 76 00:09:03,829 --> 00:09:09,168 そんなら どうして日の本の神様は 神風を起こしてくれねぇんだい? 77 00:09:09,168 --> 00:09:12,071 おい 栄一! 天罰なんか起こしてねぇで➡ 78 00:09:12,071 --> 00:09:14,840 風で異人も病も 吹き飛ばしてくれりゃあいいんに。 79 00:09:14,840 --> 00:09:17,343 神を冒涜する気か! 80 00:09:17,343 --> 00:09:20,246 立て! 立て! 81 00:09:20,246 --> 00:09:24,216 お主が天罰とか言うから…。 貴様 ここから出ていけ! 82 00:09:24,216 --> 00:09:26,852 (訥庵)さもありなん! 83 00:09:26,852 --> 00:09:31,691 恐らく 幕吏の度々の悪行に➡ 84 00:09:31,691 --> 00:09:37,296 神はもう 助けたいという力も出ぬのであろう。 85 00:09:37,296 --> 00:09:45,471 幼弱な将軍ではなく 水戸の出の一橋様が将軍であれば➡ 86 00:09:45,471 --> 00:09:50,142 このようなことにはならなかったはず。 87 00:09:50,142 --> 00:09:52,078 一橋様? 88 00:09:52,078 --> 00:09:55,078 よいか 減らず口よ。 89 00:09:57,016 --> 00:10:04,156 我らが神風を起こすのじゃ。 90 00:10:04,156 --> 00:10:06,492 (河野)おぉ そうです! 91 00:10:06,492 --> 00:10:09,962 俺たちがこの手で神風を起こすのだ! 92 00:10:09,962 --> 00:10:16,502 (塾生たち)そうだ! 93 00:10:16,502 --> 00:10:21,974 俺たちが… 風を起こす? 94 00:10:21,974 --> 00:10:24,343 (尾高長七郎)栄一。 95 00:10:24,343 --> 00:10:27,380 長七郎! (長七郎)来たか。 おぉ。 96 00:10:27,380 --> 00:10:31,684 ハハハ… うん。 よし。 97 00:10:31,684 --> 00:10:38,190 長七郎の剣の腕はもうこっちでも評判で 訥庵先生も一目置いてる。 98 00:10:38,190 --> 00:10:40,526 ハハハ。 ハハハ…。 99 00:10:40,526 --> 00:10:46,699 うん… まあそんなことより そっちはどうだ? お千代はどうしてる? 100 00:10:46,699 --> 00:10:49,735 おう お千代は文句なしだ。 101 00:10:49,735 --> 00:10:52,004 家になじんで よく働いてくれる。 102 00:10:52,004 --> 00:10:56,208 おていや 近頃じゃ およしとも仲がよくてなぁ ほれ。 103 00:10:56,208 --> 00:11:00,012 おぉ! そろいだで。 104 00:11:00,012 --> 00:11:05,217 およしに教わったそうで 作ってくれたのよ。 ハハ。 105 00:11:05,217 --> 00:11:09,722 いいのう。 嫁かぁ。 106 00:11:09,722 --> 00:11:14,522 しかしなぁ… 子がなかなか授からねぇ。 107 00:11:17,229 --> 00:11:21,400 お千代は ああいうおなごだから 何も言わねぇが…。 108 00:11:21,400 --> 00:11:28,040 あにぃんところに生まれた勇や およしを 内心 羨ましく思ってるんでねぇかと思う。 109 00:11:28,040 --> 00:11:32,678 そうか… まぁ そればっかりはしかたねぇさ。 110 00:11:32,678 --> 00:11:36,182 お千代を頼むな。 おう。 111 00:11:36,182 --> 00:11:39,218 ところで こっちの話だがな➡ 112 00:11:39,218 --> 00:11:43,689 今や幕吏は夷狄の言うなりだ。 113 00:11:43,689 --> 00:11:46,992 先生も言っていた その幕吏というのは…。 114 00:11:46,992 --> 00:11:49,695 夷狄の言うなりの幕府の犬どもを➡ 115 00:11:49,695 --> 00:11:53,395 尊王攘夷の志士は 幕吏と そう呼ぶんだい。 116 00:11:55,201 --> 00:11:58,537 今 一番斃すべき幕吏は…➡ 117 00:11:58,537 --> 00:12:01,440 国賊 安藤対馬守だ。 118 00:12:01,440 --> 00:12:04,343 安藤対馬守? 119 00:12:04,343 --> 00:12:09,248 井伊大老亡き後に 和宮様のご降嫁を謀っておる幕吏よ。 120 00:12:09,248 --> 00:12:11,550 今 水戸と長州が手を組んで➡ 121 00:12:11,550 --> 00:12:13,586 安藤を斃そうとしておる。 122 00:12:13,586 --> 00:12:16,722 桜田門の時のように斬ってやるとのう。 123 00:12:16,722 --> 00:12:21,894 しかし水戸も長州も薩摩も 攘夷攘夷と張り切っていた割には➡ 124 00:12:21,894 --> 00:12:25,764 今や お国の中で もめ事だ。 頼りにならん! 125 00:12:25,764 --> 00:12:28,767 なぁ 尾高。 あぁ。 126 00:12:28,767 --> 00:12:30,903 そうなのか? 127 00:12:30,903 --> 00:12:35,674 特に水戸は ご老公亡きあと 国が真っ二つに割れ 荒れている。 128 00:12:35,674 --> 00:12:40,513 そう考えれば そのような後ろ盾のない➡ 129 00:12:40,513 --> 00:12:45,513 俺たち草莽の志士の方が いっそ動きやすい。 130 00:12:47,186 --> 00:12:49,855 草莽の志士? 131 00:12:49,855 --> 00:12:54,727 日の本を思う心のみで動く名もなき志士。 132 00:12:54,727 --> 00:12:59,427 つまり… 我らのことだ。 133 00:13:01,200 --> 00:13:05,871 (範之助)いずれは 尾高先生やお主らも 奮起する時が来るであろう。 134 00:13:05,871 --> 00:13:09,742 覚悟しとけよ。 おぉ 望むところだい。 135 00:13:09,742 --> 00:13:13,546 おう。 尾高はともかく➡ 136 00:13:13,546 --> 00:13:17,746 田舎に引っ込んで百姓をしている こいつらに何ができる。 137 00:13:19,418 --> 00:13:23,556 いちいち気に食わねぇやつだなぁ。 ん? 138 00:13:23,556 --> 00:13:29,256 しかし お前の言葉には胸を打たれた。 139 00:13:31,830 --> 00:13:38,170 俺も今日この日から… 草莽の志士になる。 140 00:13:38,170 --> 00:13:52,370 ♬~ 141 00:13:54,720 --> 00:13:58,991 とやぁ~! 142 00:13:58,991 --> 00:14:02,861 ここは? 道場で真剣勝負はできねぇ。 143 00:14:02,861 --> 00:14:07,533 それゆえ ここで 人を斬るための稽古をしておるのだ。 144 00:14:07,533 --> 00:14:10,233 人を斬る…。 おう。 145 00:14:14,006 --> 00:14:16,006 や~! 146 00:14:25,751 --> 00:14:30,451 栄一 お前もやってみろ。 147 00:15:03,989 --> 00:15:13,532 ♬~ 148 00:15:13,532 --> 00:15:21,032 いいか 肩口から深く斬り込み 腰まで一気に斬り抜く。 149 00:15:22,708 --> 00:15:26,545 (深呼吸) 150 00:15:26,545 --> 00:15:30,215 ♬~ 151 00:15:30,215 --> 00:15:36,655 ♬~ 152 00:15:36,655 --> 00:15:39,158 やめとけ。 153 00:15:39,158 --> 00:15:42,494 こいつに人を斬れるわけがない。 154 00:15:42,494 --> 00:15:48,367 百姓は鍬や鋤で 土でも掘ってんのが似合いだ。 155 00:15:48,367 --> 00:15:52,504 帰れ 帰れ。 邪魔だ。 156 00:15:52,504 --> 00:16:03,215 ♬~ 157 00:16:03,215 --> 00:16:05,715 いええ~い! 158 00:16:12,358 --> 00:16:15,194 うぉ~! 159 00:16:15,194 --> 00:16:21,700 うりゃ~! あ~! 160 00:16:21,700 --> 00:16:24,400 や~! や~! 161 00:16:26,004 --> 00:16:28,874 あ~…。 162 00:16:28,874 --> 00:16:31,810 おい 栄一! もう終わりだ! 163 00:16:31,810 --> 00:16:35,948 栄一! 終わりだよ! 終わりだ! 164 00:16:35,948 --> 00:16:38,851 終わりだ! 貸せ…。 165 00:16:38,851 --> 00:16:43,155 おい! はぁ はぁ…。 166 00:16:43,155 --> 00:16:47,955 大丈夫か 栄一。 張り切り過ぎだい。 167 00:16:55,834 --> 00:17:00,172 (てい)とっくに ひとつきたったのに まだ帰ってこねぇ。 168 00:17:00,172 --> 00:17:03,675 (渋沢まさ)全く 早く子でも生まれれば➡ 169 00:17:03,675 --> 00:17:10,349 人手が足りなくなって 江戸だなんて道楽 言わなくなるだんべに。 170 00:17:10,349 --> 00:17:18,524 あ~ あんたはちっと細えかんねぇ。 171 00:17:18,524 --> 00:17:26,265 それでも 渋沢に嫁いだからには しっかり旦那を引き止めなよ。 172 00:17:26,265 --> 00:17:29,868 じゃあね。 (ゑい)お義姉さん お漬物ありがとね。 173 00:17:29,868 --> 00:17:32,805 (まさ)はいよ。 174 00:17:32,805 --> 00:17:35,808 (てい) まぁた おばさん あんなこと言って。 175 00:17:35,808 --> 00:17:43,148 案じるな。 あぁいう言い方するが 根はいい人だから。 176 00:17:43,148 --> 00:17:45,083 (渋沢千代)へぇ。 177 00:17:45,083 --> 00:17:47,820 (ゑい)そうだよねぇ。 178 00:17:47,820 --> 00:17:50,823 実は私も… 栄一には➡ 179 00:17:50,823 --> 00:17:56,623 器量が悪くても 骨の太いお嫁さんをと思ってたけんど…。 180 00:18:01,166 --> 00:18:03,202 驚いたよ。 181 00:18:03,202 --> 00:18:09,675 よぉく働くんは知ってたが この細い指はえらい力持ちだ。 182 00:18:09,675 --> 00:18:14,847 臼をひくにも豆を打つにも 人一倍速い。 183 00:18:14,847 --> 00:18:19,351 だから 今は 何にも心配してねえよ。 184 00:18:19,351 --> 00:18:23,522 そうだい。 心配なのは栄一だけだい。 185 00:18:23,522 --> 00:18:27,392 (笑い声) 186 00:18:27,392 --> 00:18:33,892 お義父様 お義母様… ありがとうございます。 187 00:18:37,936 --> 00:18:39,872 ただいま。 188 00:18:39,872 --> 00:18:43,308 (てい)あ! 兄さま! (千代)栄一さん! 189 00:18:43,308 --> 00:18:47,813 とっさま かっさま。 ただいま戻りました。 190 00:18:47,813 --> 00:18:51,683 お帰り 栄一。 まぁ ちっと痩せたんじゃあないかい。 191 00:18:51,683 --> 00:18:54,383 ん? そうかい? 192 00:18:59,324 --> 00:19:01,260 どうだった 江戸は。 193 00:19:01,260 --> 00:19:06,098 あぁ 物の値の上がり方はひでぇもんだ。 194 00:19:06,098 --> 00:19:10,936 町人は みんな今にも爆発しそうだ。 195 00:19:10,936 --> 00:19:17,175 しかし江戸で修業をするもんは 志の高いものが多い。 196 00:19:17,175 --> 00:19:19,111 よい友も出来た。 197 00:19:19,111 --> 00:19:22,311 そうか。 気は済んだか? 198 00:19:25,884 --> 00:19:27,884 あぁ…。 199 00:19:37,496 --> 00:19:40,399 よし おてい 来ない。 200 00:19:40,399 --> 00:19:44,199 お土産があるんだで。 (てい)やったぁ。 201 00:19:45,938 --> 00:19:50,642 喜作さんも一緒にお戻りだったんですね。 あぁ。 202 00:19:50,642 --> 00:19:54,146 それじゃ今ごろ およしさんも喜んでおられますね。 203 00:19:54,146 --> 00:19:56,846 ハハ。 204 00:20:01,486 --> 00:20:06,986 俺は何だか まだ頭の中がごちゃごちゃしてる。 205 00:20:09,161 --> 00:20:14,161 ここと江戸の風があまりに違いすぎて…。 206 00:20:15,934 --> 00:20:21,234 風? 江戸の風はどのように…。 207 00:20:32,184 --> 00:20:35,087 お前に会いたかった。 208 00:20:35,087 --> 00:20:40,859 ♬~ 209 00:20:40,859 --> 00:21:03,115 ♬~ 210 00:21:03,115 --> 00:21:05,384 こいつに人を斬れるわけがない。 211 00:21:05,384 --> 00:21:10,022 百姓は鍬や鋤で 土でも掘ってんのが似合いだ。 212 00:21:10,022 --> 00:21:16,561 ♬~ 213 00:21:16,561 --> 00:21:20,032 (一同)え~い! え~い! 214 00:21:20,032 --> 00:21:22,734 このころから 血洗島には➡ 215 00:21:22,734 --> 00:21:29,241 日本各地から 志士や脱藩浪士が 立ち寄るようになりました。 216 00:21:29,241 --> 00:21:34,846 このままでは 日の本は骨抜きにされ 食い潰されてしまう。 217 00:21:34,846 --> 00:21:40,352 何より幕府は今 和宮様のご降嫁のことしか考えてねぇ。 218 00:21:40,352 --> 00:21:44,352 幕府の勝手はもう許せんぜよ。 219 00:21:46,992 --> 00:21:50,696 こんばんは。 徳川家康です。 220 00:21:50,696 --> 00:21:54,366 このころ幕府は 将軍 家茂と➡ 221 00:21:54,366 --> 00:21:59,871 天皇の妹君 和宮様の 婚姻さえうまくいけば➡ 222 00:21:59,871 --> 00:22:04,209 幕府の権威を取り戻せると 信じていました。 223 00:22:04,209 --> 00:22:13,719 私も江戸幕府を開いた時 孫の和子を天皇家へ嫁がせましたよ。 224 00:22:13,719 --> 00:22:18,919 さて 同じようにうまくいくかどうか…。 225 00:22:20,892 --> 00:22:25,731 幕府の威信をかけた 花嫁行列のコースには➡ 226 00:22:25,731 --> 00:22:29,034 中山道が選ばれました。 227 00:22:29,034 --> 00:22:32,337 総勢3万人を超え➡ 228 00:22:32,337 --> 00:22:38,210 全長50kmに及ぶ 前代未聞の花嫁行列。 229 00:22:38,210 --> 00:22:44,910 その世話をするのは… 街道沿いの百姓たちでした。 230 00:22:46,852 --> 00:22:50,522 ご降嫁? 231 00:22:50,522 --> 00:22:54,993 そうか 決まっちまったんか。 232 00:22:54,993 --> 00:22:59,531 ついては その行列が中山道を通り➡ 233 00:22:59,531 --> 00:23:06,304 道中に所領を持つ岡部も 総出で人足を出すことになった。 234 00:23:06,304 --> 00:23:09,207 は? 235 00:23:09,207 --> 00:23:11,710 俺たちに道中の世話をしろというのか? 236 00:23:11,710 --> 00:23:15,580 その間 田畑はまた荒れ放題だ。 237 00:23:15,580 --> 00:23:17,582 ちょっと待ってくれ とっさま。 238 00:23:17,582 --> 00:23:19,885 これは幕吏の謀だ。 239 00:23:19,885 --> 00:23:23,388 言われるがまま そんな末端の御用を務めろというのか!? 240 00:23:23,388 --> 00:23:27,893 あぁ しょうがねえ。 241 00:23:27,893 --> 00:23:30,393 それが百姓の務めだ。 242 00:23:33,698 --> 00:23:37,702 だとしたら…➡ 243 00:23:37,702 --> 00:23:40,702 百姓とは なんとむなしいもんだ! 244 00:23:43,675 --> 00:23:47,846 栄一 まさかお前…。 245 00:23:47,846 --> 00:23:50,749 (物音) 246 00:23:50,749 --> 00:23:53,185 お千代? 247 00:23:53,185 --> 00:23:55,987 お千代! おい どうした お千代! 248 00:23:55,987 --> 00:23:58,987 まだ つれぇかい? 249 00:24:01,359 --> 00:24:04,996 もう大丈夫です。 もう つれぇとこはねぇから。 250 00:24:04,996 --> 00:24:10,535 うそをつけ。 多分これは…➡ 251 00:24:10,535 --> 00:24:12,735 赤ん坊が出来たんだい。 252 00:24:15,373 --> 00:24:18,210 へ? 253 00:24:18,210 --> 00:24:21,710 ようやっと出来たんだがね。 254 00:24:27,886 --> 00:24:29,821 あ…。 え…。 255 00:24:29,821 --> 00:24:32,657 え え… ええ? 256 00:24:32,657 --> 00:24:36,328 ハハハハ… お千代! 257 00:24:36,328 --> 00:24:38,964 ハハ…。 ハハハハハ…。 258 00:24:38,964 --> 00:24:44,464 あぁ ハハハ ハハハハハ…。 259 00:24:51,343 --> 00:24:54,679 あ~ こっちはいいから。 ちっと休んどけ。 260 00:24:54,679 --> 00:24:58,984 でも…。 いいから。 おめえはすぐ無理するかんな。 261 00:24:58,984 --> 00:25:01,684 何かあったら えれえことだで。 262 00:25:09,995 --> 00:25:12,495 (千代)よかった…。 263 00:25:15,867 --> 00:25:18,536 このお子のおかげで➡ 264 00:25:18,536 --> 00:25:23,836 ようやく栄一さんのそんなお顔を 見ることができた気がします。 265 00:25:29,014 --> 00:25:31,214 そうか。 266 00:25:33,852 --> 00:25:37,052 俺はそんなに険しい顔をしておったか。 267 00:25:39,691 --> 00:25:42,961 江戸では この世を動かすのは➡ 268 00:25:42,961 --> 00:25:47,799 何もお武家様だけじゃねぇってことを 学んだんだ。 269 00:25:47,799 --> 00:25:52,499 俺たちだって風を起こせるんだと。 270 00:25:59,411 --> 00:26:04,983 俺は今 この日の本を 身内のように感じてる。 271 00:26:04,983 --> 00:26:08,520 我が身のことのようにさえ思えてくる。 272 00:26:08,520 --> 00:26:15,720 だから… いろいろ納得がいがねぇ。 273 00:26:22,534 --> 00:26:24,869 すまねぇ。 274 00:26:24,869 --> 00:26:28,069 腹に子のいるおなごにする話でねぇな。 275 00:26:37,515 --> 00:26:45,957 私は 兄や栄一さんたちが この国のことを思う気持ちは➡ 276 00:26:45,957 --> 00:26:49,257 尊いものだと思っております。 277 00:26:51,162 --> 00:26:54,199 そしてそれと同じように➡ 278 00:26:54,199 --> 00:27:02,173 お義父様が この村やこの家のみんなを 守ろうと思われる気持ちも➡ 279 00:27:02,173 --> 00:27:09,973 決して負けねぇ尊いものだと ありがたく思っております。 280 00:27:31,236 --> 00:27:41,846 ♬~ 281 00:27:41,846 --> 00:27:45,483 文久元年10月20日。 282 00:27:45,483 --> 00:27:51,783 和宮の一行は江戸を目指し 京を出発しました。 283 00:27:54,492 --> 00:27:59,330 上様。 まことを申せば…➡ 284 00:27:59,330 --> 00:28:04,169 私が薩摩からご先代様に嫁ぎましたのは➡ 285 00:28:04,169 --> 00:28:09,974 将軍お世継ぎに 一橋殿を お勧めするためだったのでございもす。 286 00:28:09,974 --> 00:28:14,274 一橋殿を? はい。 287 00:28:15,847 --> 00:28:24,547 そしてご先代様は そうと分かった上で 私を慈しんでくださった。 288 00:28:29,861 --> 00:28:33,131 この度の和宮様とのご縁は➡ 289 00:28:33,131 --> 00:28:40,305 もしもお世継ぎが一橋殿であれば 決してあろうことのなかったご縁。 290 00:28:40,305 --> 00:28:42,505 はい。 291 00:28:45,944 --> 00:28:52,150 今は徳川のため 公儀と朝廷が一つとなって国を治めるを➡ 292 00:28:52,150 --> 00:28:55,820 天下に示すが 何より肝要でございましょう。 293 00:28:55,820 --> 00:28:58,823 えぇ。 篤も…➡ 294 00:28:58,823 --> 00:29:05,530 いいえ この天璋院も 大御台所として➡ 295 00:29:05,530 --> 00:29:10,168 この先一生 徳川のお力にないもす。 296 00:29:10,168 --> 00:29:12,868 はい。 297 00:29:14,506 --> 00:29:19,677 和宮の花嫁行列が通る日が近づきました。 298 00:29:19,677 --> 00:29:23,348 はあ 一体いくつ握るんだんべか。 299 00:29:23,348 --> 00:29:27,218 (ゑい)嫁入りというより 戦の支度のようだいねぇ。 300 00:29:27,218 --> 00:29:29,854 (渋沢よし)どんなお方だんべねぇ。➡ 301 00:29:29,854 --> 00:29:36,294 江戸に人質に行くようなもんだと うちの人が言ってたがね。 302 00:29:36,294 --> 00:29:40,932 (ゑい)京で天子様の娘として 大事に育てられたんだんべに➡ 303 00:29:40,932 --> 00:29:46,638 それが行ったことのない江戸へ出て 公方様に嫁ぐなんてねぇ。 304 00:29:46,638 --> 00:29:51,438 そう考えりゃあ うちらの方がよっぽど幸せだに。 305 00:29:54,145 --> 00:29:56,445 ≪気を付いてな! 306 00:29:58,016 --> 00:30:01,216 これ誰か… これやってくれ。 307 00:30:05,823 --> 00:30:09,160 (役人)何をしておるか! 手を動かせ! 308 00:30:09,160 --> 00:30:13,965 荷が全て確認でき次第 すぐに深谷宿へ届ける。 309 00:30:13,965 --> 00:30:17,335 (男たち)へい! あ~ 朔兵衛どん➡ 310 00:30:17,335 --> 00:30:19,671 こっち手が足りねぇ。 (朔兵衛)へい。 311 00:30:19,671 --> 00:30:25,476 おっかけた茶碗がねえか全部見てくれ。 へぇ。 312 00:30:25,476 --> 00:30:41,059 ♬~ 313 00:30:41,059 --> 00:30:46,364 和宮の一行は深谷宿を通過し➡ 314 00:30:46,364 --> 00:30:52,164 11月15日 江戸に到着しました。 315 00:31:02,380 --> 00:31:10,021 和宮様。 某が家茂でございます。 316 00:31:10,021 --> 00:31:19,221 これから末永く どうかよろしくお願いいたします。 317 00:31:22,233 --> 00:31:30,233 こ… こちらこそ よろしゅうお頼申します。 318 00:31:35,179 --> 00:31:38,983 (椋木 潜)本日 和宮様が➡ 319 00:31:38,983 --> 00:31:42,854 江戸城にお入りになられたとのこと。 何だと! 320 00:31:42,854 --> 00:31:44,789 (多賀谷 勇) わしら いつまで待ちゃあええんですか? 321 00:31:44,789 --> 00:31:47,789 (塾生たち)先生! 322 00:31:52,530 --> 00:32:00,004 先生 こうなれば 義挙に乗り出すしかありません。 323 00:32:00,004 --> 00:32:05,710 水戸の浪士と組み 奸臣 安藤対馬守を討つのです。➡ 324 00:32:05,710 --> 00:32:10,381 安藤を生かしておけば やがては天子様をも廃され➡ 325 00:32:10,381 --> 00:32:14,681 我が国は夷狄に支配されます! 326 00:32:17,155 --> 00:32:24,155 安藤対馬守を暗殺するか。 327 00:32:26,731 --> 00:32:28,731 尾高よ。 328 00:32:35,173 --> 00:32:37,508 はい。 329 00:32:37,508 --> 00:32:42,308 (訥庵)その手で安藤を斬れ。 330 00:32:45,683 --> 00:32:48,986 (塾生たち)尾高! 331 00:32:48,986 --> 00:33:00,998 ♬~ 332 00:33:00,998 --> 00:33:04,535 尾高。 333 00:33:04,535 --> 00:33:24,555 ♬~ 334 00:33:24,555 --> 00:33:26,491 兄さま! 335 00:33:26,491 --> 00:33:40,838 ♬~ 336 00:33:40,838 --> 00:33:49,180 訥庵先生は今 一橋宰相様を擁して 幕府に攘夷を迫るべく動いておる。 337 00:33:49,180 --> 00:33:51,480 一橋宰相様を? 338 00:33:55,052 --> 00:34:02,193 年が明けて1月… 河野と俺たちで安藤を斬る。 339 00:34:02,193 --> 00:34:06,864 安藤を斬る? あぁ。 340 00:34:06,864 --> 00:34:13,364 俺が安藤を斬り うまくいった暁には 切腹する。 341 00:34:16,374 --> 00:34:18,309 おい… 待て 長七郎。 342 00:34:18,309 --> 00:34:20,244 なぜ腹を切る必要がある? 343 00:34:20,244 --> 00:34:24,248 喜作 俺は武士になるんだ。 344 00:34:24,248 --> 00:34:28,448 武士の本懐を果たせば あとは潔く死ぬのみよ。 345 00:34:30,555 --> 00:34:32,957 しかし…。 栄一。 346 00:34:32,957 --> 00:34:38,329 一介の百姓のこの俺が 老中を斬って名を遺すのだ。 347 00:34:38,329 --> 00:34:41,029 これ以上何を望む? 348 00:34:43,968 --> 00:34:48,673 いや それはならねぇ。 349 00:34:48,673 --> 00:34:51,509 安藤一人斬ったところで何が変わる? 350 00:34:51,509 --> 00:34:55,179 一人殺して 急に幕府が 攘夷に傾くわけがねぇんだ。 351 00:34:55,179 --> 00:34:59,684 しかし… しかし あにぃ。 その話では一橋様は動かぬ。 352 00:34:59,684 --> 00:35:01,719 その暗殺は かなうも否も➡ 353 00:35:01,719 --> 00:35:05,490 国を挙げて攘夷の志を果たす 口火にはならねぇ。 354 00:35:05,490 --> 00:35:10,695 いいか 長七郎。 これは無駄死にだ。 355 00:35:10,695 --> 00:35:15,395 暗殺に一命をかけるのは お前のような大丈夫のなすことではねぇ。 356 00:35:17,568 --> 00:35:20,204 ならばどうしろというのです? 357 00:35:20,204 --> 00:35:24,375 あにぃはそうして知識ばかりを身につけ 一生動かぬおつもりですか! 358 00:35:24,375 --> 00:35:30,882 長七郎 俺はおめえの気持ちも分かる。 359 00:35:30,882 --> 00:35:34,582 いいや あにぃの言うとおりだ。 360 00:35:37,488 --> 00:35:42,960 安藤を動かしてるのも 井伊を動かしていたのも結局は幕府だ。 361 00:35:42,960 --> 00:35:47,798 幕吏が何人死のうが入れ代わろうが 何も変わらねぇ。 362 00:35:47,798 --> 00:35:52,703 武士は武士 百姓は百姓と 決めちまってる幕府がある限り➡ 363 00:35:52,703 --> 00:35:55,506 何も変わらねぇんだ。 364 00:35:55,506 --> 00:35:57,441 そうだんべぇ。 365 00:35:57,441 --> 00:36:02,980 いつだって幕吏らが己の利のために 勝手に謀をこねくり回し➡ 366 00:36:02,980 --> 00:36:06,684 俺たち下の者は何も知らされず その尻拭いばかりだ。 367 00:36:06,684 --> 00:36:13,984 もっと… もっと根本から糺さねぇと 世の中は何も変わらねぇ。 368 00:36:23,134 --> 00:36:25,369 そうだ 長七郎。 369 00:36:25,369 --> 00:36:29,369 この兄も もはやじっとしてはおらぬ。 370 00:36:33,477 --> 00:36:38,316 我らこそが口火となり 挙国一致し➡ 371 00:36:38,316 --> 00:36:44,616 四方応じて幕府を転覆させる! 372 00:36:48,659 --> 00:36:50,595 考えがある。 373 00:36:50,595 --> 00:36:54,295 しかし それにはどうしてもお前が必要だ。 374 00:36:57,668 --> 00:37:00,338 行くな 長七郎。 375 00:37:00,338 --> 00:37:03,374 お前のような掛けがえのない剣士を➡ 376 00:37:03,374 --> 00:37:06,978 安藤一人のために失いたくねぇんだ。 377 00:37:06,978 --> 00:37:39,477 ♬~ 378 00:37:39,477 --> 00:37:43,277 (惇忠)このまま上州に身を隠せ。 379 00:37:48,819 --> 00:37:52,156 (渋沢宗助)どうもこれまでに 見たこともねぇような行商人が➡ 380 00:37:52,156 --> 00:37:55,192 辺りをうろついてる。 381 00:37:55,192 --> 00:38:03,768 尊王攘夷だとか騒ぐ輩の動きを探ってる 隠し目付といううわさだ。 382 00:38:03,768 --> 00:38:07,338 (尾高やへ)そうですか…。 383 00:38:07,338 --> 00:38:11,509 (宗助)このうちにも そういう輩が出入りしていることは➡ 384 00:38:11,509 --> 00:38:14,178 もうみんな知ってる。➡ 385 00:38:14,178 --> 00:38:16,213 惇忠も惇忠だ。 386 00:38:16,213 --> 00:38:19,517 先に立って あおるようなまねをしやがって。 387 00:38:19,517 --> 00:38:23,187 (尾高きせ)はぁ 申し訳ございません。 388 00:38:23,187 --> 00:38:29,360 いいや 私の目が行き届かないもんで…。 389 00:38:29,360 --> 00:38:35,660 長七郎には うっかり俺たちの村に 出入りしてもらっちゃあ困る。 390 00:38:43,007 --> 00:38:50,207 大橋訥庵らは 慶喜へ 共に決起するよう書状を送りました。 391 00:39:10,968 --> 00:39:15,768 しかし 慶喜が応じることはなく…。 392 00:39:31,922 --> 00:39:34,625 奉りまする! 奉りまする! 393 00:39:34,625 --> 00:39:38,462 安藤様! 控えよ! 394 00:39:38,462 --> 00:39:40,397 (銃声) 覚悟! 395 00:39:40,397 --> 00:40:01,485 ♬~ 396 00:40:01,485 --> 00:40:04,285 う… ううっ…。 397 00:40:08,959 --> 00:40:12,163 安藤… 安藤! 398 00:40:12,163 --> 00:40:15,463 あ~! 399 00:40:18,502 --> 00:40:21,302 ううっ…。 400 00:40:27,178 --> 00:40:29,178 あ~! 401 00:40:34,351 --> 00:40:37,855 安藤は僅かに背を斬られたのみ。 402 00:40:37,855 --> 00:40:44,155 逆に襲いかかった6人は ことごとく護衛に斬り捨てられた。 403 00:40:46,864 --> 00:40:49,064 河野は? 404 00:40:56,540 --> 00:41:01,011 訥庵先生は捕らえられ 幕吏はまだ残党がいると見て➡ 405 00:41:01,011 --> 00:41:06,884 謀に関わった志士たちを 次々捕縛しているという。 406 00:41:06,884 --> 00:41:10,584 きっと長七郎にも 疑いがかかっているだんべぇ。 407 00:41:14,391 --> 00:41:17,728 上州に逃がしておいてよかったな。 408 00:41:17,728 --> 00:41:19,663 (足音) 409 00:41:19,663 --> 00:41:22,399 栄一 まだやってるのか。 410 00:41:22,399 --> 00:41:24,599 詳しい話は明日。 ああ。 411 00:41:27,037 --> 00:41:32,037 とっさま もう終わんべえ。 先に休んどいてくれ。 412 00:41:50,861 --> 00:42:14,084 ♬~ 413 00:42:14,084 --> 00:42:19,384 (物音) 414 00:42:24,228 --> 00:42:28,528 ≪あにき… あにき。 415 00:42:31,735 --> 00:42:34,705 何だ 伝蔵か。 (伝蔵)あにき 三太さんが今日➡ 416 00:42:34,705 --> 00:42:36,707 長七郎さんに会ったとお。 417 00:42:36,707 --> 00:42:39,476 長七郎? どこでだ? 418 00:42:39,476 --> 00:42:44,982 深谷宿に出たとこで これから江戸に出るところだって。 419 00:42:44,982 --> 00:42:49,353 江戸…? 長七郎が危ねぇ! 420 00:42:49,353 --> 00:42:51,689 お前は急いで尾高に報せろ! へえ! 421 00:42:51,689 --> 00:42:53,989 喜作にもだ! (伝蔵)へぇ。 任せとけ! 422 00:42:55,559 --> 00:42:58,059 栄一さん? あいつ…。 423 00:42:59,863 --> 00:43:01,799 栄一さん? 424 00:43:01,799 --> 00:43:06,637 この北武蔵から攘夷を決行する! 425 00:43:06,637 --> 00:43:09,373 攘夷が可能だと本気で思われているのか? 426 00:43:09,373 --> 00:43:13,010 何をする気だ? 近日中に 神の兵が天下って➡ 427 00:43:13,010 --> 00:43:15,713 夷狄どもを残らず踏み殺すであろう。 428 00:43:15,713 --> 00:43:19,383 容赦なく斬り捨ててしまって構わない。 429 00:43:19,383 --> 00:43:22,286 こんな時に なんという貧乏くじ。 430 00:43:22,286 --> 00:43:24,254 何です? 志って。 431 00:43:24,254 --> 00:43:26,754 この国をよみがえらせることです! 432 00:43:38,369 --> 00:43:44,541 草津宿は 東海道と中山道が 分岐 合流する宿場町として➡ 433 00:43:44,541 --> 00:43:47,741 大いに にぎわいました。 434 00:43:50,214 --> 00:43:56,714 京を出発した和宮一行は 3, 000人に及んだといいます。 435 00:43:58,389 --> 00:44:06,563 本陣では 和宮を迎え入れるために 大規模な改修が行われました。 436 00:44:06,563 --> 00:44:12,436 土間は板張りとなり 荷物置きとして使用されました。 437 00:44:12,436 --> 00:44:17,041 和宮は この部屋で昼食をとり➡ 438 00:44:17,041 --> 00:44:21,041 中山道を通って江戸へ向かいました。 439 00:44:22,746 --> 00:44:29,253 一行が草津宿を抜けるのに 4日を要したと伝わっています。 440 00:44:29,253 --> 00:44:34,253 深谷宿も 和宮が立ち寄った場所の一つです。 441 00:44:35,859 --> 00:44:39,696 本陣には 和宮が休んだ部屋と➡ 442 00:44:39,696 --> 00:44:44,196 使ったといわれる草履が残されています。 443 00:44:45,869 --> 00:44:49,540 公武合体の要となった和宮。 444 00:44:49,540 --> 00:44:56,740 江戸城にたどりついたのは 深谷宿を出て3日後のことでした。 445 00:45:33,784 --> 00:45:37,654 ♬「トントン 唐辛子 唐辛子は 辛いよ」 446 00:45:37,654 --> 00:45:40,557 (お順)おじさ~ん! へい。 447 00:45:40,557 --> 00:45:42,860 1つ ください。 毎度。 448 00:45:42,860 --> 00:45:45,560 3文 頂戴します。 449 00:45:47,531 --> 00:45:50,868 はい どうぞ。 うわ~。 450 00:45:50,868 --> 00:45:56,668 ≪♬「トントン 唐辛子 ピリリと辛いは山椒の粉」