1 00:00:33,090 --> 00:00:35,660 日本 万歳! 2 00:00:35,660 --> 00:00:43,401 (民衆たち)万歳 万歳 万歳! 3 00:00:43,401 --> 00:00:48,005 日清戦争が 日本の勝利で終結し…。 4 00:00:48,005 --> 00:00:50,842 (伊藤博文)日本は もはや アジアの三等国じゃあない。➡ 5 00:00:50,842 --> 00:00:54,178 一等国への確かな道が 見えてきたっちゅうことじゃ。 6 00:00:54,178 --> 00:00:56,514 (渋沢栄一)ようやく そこまで来たか! 7 00:00:56,514 --> 00:01:02,314 栄一の志は ついに 果たされようとしていました。 8 00:01:05,223 --> 00:01:08,860 平九郎 喜べ。 9 00:01:08,860 --> 00:01:12,530 日の本は強くなったぞ。 10 00:01:12,530 --> 00:01:14,465 (渋沢喜作)そうだい。 11 00:01:14,465 --> 00:01:18,202 清国のような大国に 勝利する日が来るとは。 12 00:01:18,202 --> 00:01:21,539 (尾高惇忠)悲憤慷慨していた頃の 俺たちの夢が➡ 13 00:01:21,539 --> 00:01:25,239 ようやく かなおうとしている…。 14 00:01:27,712 --> 00:01:32,512 あぁ。 ようやくだい。 15 00:01:34,151 --> 00:01:37,989 胸ん中がムベムベして それが腹に下って…➡ 16 00:01:37,989 --> 00:01:43,661 あ~! どうにも情けなくて治まんねぇ。 17 00:01:43,661 --> 00:01:46,697 お前もまさに「悲憤慷慨」だな。 18 00:01:46,697 --> 00:01:50,001 あにぃは 何に憤って 嘆いておられるんだい? 19 00:01:50,001 --> 00:01:52,670 そうだなぁ。 20 00:01:52,670 --> 00:01:54,870 この世だ。 21 00:01:57,174 --> 00:02:02,013 こうなれば私は… 早く長七郎や平九郎のそばに行き➡ 22 00:02:02,013 --> 00:02:03,948 共に祝いたいものだ。 23 00:02:03,948 --> 00:02:09,448 何を言う。 この間 古稀の祝いをしたばっかりだで。 24 00:02:11,722 --> 00:02:15,722 あにぃ 喜作…。 25 00:02:17,862 --> 00:02:22,562 あれから もう30年だ。 26 00:02:29,574 --> 00:02:34,374 慶喜様に… 会ってみねぇか。 27 00:02:41,652 --> 00:02:46,490 ひ… 久しくご無沙汰しております! 28 00:02:46,490 --> 00:02:49,994 (徳川慶喜)そう硬くなるな 成一郎。 29 00:02:49,994 --> 00:02:53,497 白金台に 立派な邸を構えたと聞いたぞ。 30 00:02:53,497 --> 00:02:56,400 ははっ。 31 00:02:56,400 --> 00:03:01,172 しかし… もう隠居です。 32 00:03:01,172 --> 00:03:05,176 栄一に 引導を渡されました。 33 00:03:05,176 --> 00:03:10,181 やめろと言うのに 米相場でも株でも損ばかりしている。 34 00:03:10,181 --> 00:03:15,319 まあ幸い 息子が立派に育ち 渋沢商店を継いでおります。 35 00:03:15,319 --> 00:03:20,691 そうか。 勝負好きは相変わらずのようだな。 36 00:03:20,691 --> 00:03:23,527 して そなたが尾高さんか。 37 00:03:23,527 --> 00:03:25,463 ははっ。 38 00:03:25,463 --> 00:03:30,034 我らはこの兄に 何もかもを教わりました。 39 00:03:30,034 --> 00:03:32,334 (慶喜)存じておる。 40 00:03:33,904 --> 00:03:39,644 幕臣であった渋沢平九郎の 実の兄であることも➡ 41 00:03:39,644 --> 00:03:44,444 そのあと 富岡の製糸場で励まれたことも。 42 00:03:53,824 --> 00:03:59,997 長く生きて国に尽くされ 言葉もない。➡ 43 00:03:59,997 --> 00:04:05,297 残され生き続けることが どれほど苦であったことか…。 44 00:04:08,172 --> 00:04:13,372 私は ねぎらう立場にないが 尊いことと感服している。 45 00:04:17,515 --> 00:04:19,850 あぁ…。 46 00:04:19,850 --> 00:04:23,050 (いななき) 47 00:04:32,496 --> 00:04:38,969 あぁ なんと…➡ 48 00:04:38,969 --> 00:04:41,872 なんと もったいないお言葉…。 49 00:04:41,872 --> 00:04:49,680 ♬~ 50 00:04:49,680 --> 00:04:58,823 惇忠は 20世紀の訪れとともに この世を去りました。 51 00:04:58,823 --> 00:05:32,623 ♬~ 52 00:05:32,623 --> 00:07:49,960 ♬~ 53 00:07:49,960 --> 00:07:52,630 (徳川家康)こんばんは。 54 00:07:52,630 --> 00:07:55,466 さて 新世紀だ。 55 00:07:55,466 --> 00:08:02,640 私の子孫である慶喜が ケーキさんと 呼ばれて親しまれた静岡を離れ➡ 56 00:08:02,640 --> 00:08:06,477 30年ぶりに 東京に戻ってきました。 57 00:08:06,477 --> 00:08:09,380 そう ケーキといえば…➡ 58 00:08:09,380 --> 00:08:14,351 歴史の授業で こんな絵を見た人もいるかもしれない。 59 00:08:14,351 --> 00:08:21,492 「中国のケーキ」という フランスの新聞に載った風刺画です。 60 00:08:21,492 --> 00:08:24,161 清国に勝利したことで➡ 61 00:08:24,161 --> 00:08:30,301 世界の中の日本の立場は 大きく変わろうとしていました。 62 00:08:30,301 --> 00:08:35,940 外国にのみ込まれぬよう がむしゃらに励んできた栄一たちは➡ 63 00:08:35,940 --> 00:08:44,440 そこから一歩前進し 欧州列国と 渡り合っていくことになったのです。 64 00:09:01,799 --> 00:09:04,835 日本が今日の地位に達したるは➡ 65 00:09:04,835 --> 00:09:10,507 実に ペリー提督来日以来の 貴国の尽力のおかげです。 66 00:09:10,507 --> 00:09:13,007 感謝いたします。 67 00:09:29,493 --> 00:09:37,101 軍事をお褒めいただき ありがたいが それに比べ 商工業の名声が低いのは➡ 68 00:09:37,101 --> 00:09:41,772 これは実業家として まことに さみしいことです。 69 00:09:41,772 --> 00:09:46,610 次にお会いする時は 閣下に 商工業こそお褒めいただけるよう➡ 70 00:09:46,610 --> 00:09:49,910 今後は ますます 精進してまいります。 71 00:09:58,956 --> 00:10:00,891 ハハハハ… サンキュー! 72 00:10:00,891 --> 00:10:05,629 栄一の活動が 世界に広がるにつれ➡ 73 00:10:05,629 --> 00:10:12,136 放蕩を重ねてきた篤二も 家業を手伝うようになっていました。 74 00:10:12,136 --> 00:10:16,006 篤二君も もう一人前の実業家だ。 (渋沢兼子)えぇ。 75 00:10:16,006 --> 00:10:20,844 (敬三 信雄)バ~ン! バン バ~ン! 76 00:10:20,844 --> 00:10:22,846 おかげで 子にも恵まれまして。 77 00:10:22,846 --> 00:10:27,151 (渋沢敦子)これ! 入ってはいけません! 申し訳ございません。 78 00:10:27,151 --> 00:10:30,821 敬三 信雄。 公爵様にご挨拶をなさい。 79 00:10:30,821 --> 00:10:33,857 ごきげんよう 公爵様。 80 00:10:33,857 --> 00:10:36,293 ごきげんよう。 (信雄)バ~ン! 81 00:10:36,293 --> 00:10:39,163 バ~ン! バン! バン! 82 00:10:39,163 --> 00:10:41,098 はいはい はいはいはい…。 83 00:10:41,098 --> 00:10:43,667 (渋沢篤二)お待たせいたしました。 どうも仕事が…。 84 00:10:43,667 --> 00:10:46,167 (慶喜)いいや。 立派なことだ。 85 00:10:48,305 --> 00:10:50,305 どうぞ こちらへ。 86 00:10:53,010 --> 00:10:57,681 夫は今 韓国での 銀行の仕事に追われております。 87 00:10:57,681 --> 00:11:01,852 それに飽き足らず 養育院の施設を増やしたり➡ 88 00:11:01,852 --> 00:11:05,722 目白に作る 女子の大学校のことまで引き受けて。 89 00:11:05,722 --> 00:11:12,863 しかし 父が一番 執着しているのは あなた様の本を作ることです。 90 00:11:12,863 --> 00:11:16,200 あなた様のご決断によって 日本は とんでもない戦争に➡ 91 00:11:16,200 --> 00:11:18,869 なっていたかもしれないところを 救われた。➡ 92 00:11:18,869 --> 00:11:22,339 その功績は 忘れ去られるべきではないのだと➡ 93 00:11:22,339 --> 00:11:26,043 父は いつも申しております。➡ 94 00:11:26,043 --> 00:11:29,546 私も…➡ 95 00:11:29,546 --> 00:11:35,846 私も 父よりよほど あなた様の生き方に憧れます。 96 00:11:38,155 --> 00:11:42,355 まぁ… そんな単純なものではない。 97 00:11:48,298 --> 00:11:52,503 あなた様を 世に知らしめたい。 98 00:11:52,503 --> 00:11:55,005 話すことは何もない。 99 00:11:55,005 --> 00:11:57,305 諦めません。 100 00:12:02,679 --> 00:12:06,316 アメリカを見ることができてよかった。 101 00:12:06,316 --> 00:12:12,856 アメリカは若い国だが ハワイを併合し プエルトリコや グアムや➡ 102 00:12:12,856 --> 00:12:17,027 はるかアジアのフィリッピンまで 手に入れ 進出している。 103 00:12:17,027 --> 00:12:19,329 (穂積陳重)そのアメリカ大統領が➡ 104 00:12:19,329 --> 00:12:25,035 政府の使いでもない外国人を 引見するなど 初めてのことでしょう。 105 00:12:25,035 --> 00:12:27,704 大変な誇りです。 フフフ…。 106 00:12:27,704 --> 00:12:30,704 (阪谷芳郎)しかし問題はロシアです。 107 00:12:32,276 --> 00:12:36,480 清は 日本から取り戻した遼東半島を ロシアに与えてしまった。 108 00:12:36,480 --> 00:12:38,415 ロシアは南下して 朝鮮半島に➡ 109 00:12:38,415 --> 00:12:41,351 手を伸ばそうとしていることは 明らかです。 110 00:12:41,351 --> 00:12:44,988 韓国をロシアの手に 渡すわけにはいかん。 111 00:12:44,988 --> 00:12:49,860 隣国の日本こそが その独立を助けるべきだ。 112 00:12:49,860 --> 00:12:57,560 韓国が豊かな国に育てば 日本も ロシアや西洋の脅威に対抗できる。 113 00:13:01,538 --> 00:13:03,538 どうした? 114 00:13:05,309 --> 00:13:08,011 国というのは それほど どんどんと➡ 115 00:13:08,011 --> 00:13:11,711 大きくならないと いけないものなんですか? 116 00:13:13,317 --> 00:13:15,385 そりゃそうだ。 そういうもんだ。 117 00:13:15,385 --> 00:13:17,854 ふうん。 118 00:13:17,854 --> 00:13:24,628 ロシアの南下政策は 日本の国防に脅威を与え…。 119 00:13:24,628 --> 00:13:30,200 ロシアは 朝鮮半島全体の権利を要求しています。 120 00:13:30,200 --> 00:13:34,471 全体? 北緯三十何度の線で折り合うはずでは? 121 00:13:34,471 --> 00:13:37,975 (井上 馨)それが折り合わんのじゃ。 122 00:13:37,975 --> 00:13:43,146 このまま捨て置けば 対馬海峡までが ロシアの勢力下となり➡ 123 00:13:43,146 --> 00:13:45,148 日本の国防は崩れる。 124 00:13:45,148 --> 00:13:50,287 (児玉) さよう。 世論もすっかり主戦論です。 125 00:13:50,287 --> 00:13:56,093 この先 財界にも是非 主戦論を掲げ➡ 126 00:13:56,093 --> 00:14:01,498 挙国一致して この国難に立ち向かっていただきたい。 127 00:14:01,498 --> 00:14:05,498 財界を取りまとめよとおっしゃるのか。 128 00:14:07,838 --> 00:14:15,178 しかし政府は 富国強兵の富国を無視し 強兵ばかりに走っている。 129 00:14:15,178 --> 00:14:19,182 私は それを憂いている。 今は…➡ 130 00:14:19,182 --> 00:14:22,319 今は 危急存亡のときです! 131 00:14:22,319 --> 00:14:29,192 金も兵もない我が国が ロシアと戦うためには➡ 132 00:14:29,192 --> 00:14:36,392 財界の更なる緊密な協力が 何としても必要なんです! 133 00:14:39,269 --> 00:14:41,204 (井上)頼む。 134 00:14:41,204 --> 00:14:46,404 ロシアが朝鮮半島に入りゃ 次は 日本が危ない。 135 00:14:52,282 --> 00:14:54,818 分かりました…。 136 00:14:54,818 --> 00:14:57,487 よし こりゃあ助かる。➡ 137 00:14:57,487 --> 00:15:00,524 おい 大蔵当局のもんを呼べ。 至急 話がしたい。 138 00:15:00,524 --> 00:15:02,659 (部下)はい! 139 00:15:02,659 --> 00:15:12,836 ♬~ 140 00:15:12,836 --> 00:15:18,136 翌年 日露戦争が始まりました。 141 00:15:33,957 --> 00:15:39,463 経済人は戦争を嫌うというが 私は今➡ 142 00:15:39,463 --> 00:15:46,803 戦争は経済上に 大いなる利益を 与えるものだと断案します。 143 00:15:46,803 --> 00:15:54,144 栄一は 戦費に充てる国債の購入を 呼びかける役割を担いました。 144 00:15:54,144 --> 00:15:58,982 戦勝国のイギリスの商工業は発展した。 145 00:15:58,982 --> 00:16:04,788 また普仏戦争では 勝ったドイツが発展したのみならず➡ 146 00:16:04,788 --> 00:16:08,291 負けたフランスですら 経済が拡張した。 147 00:16:08,291 --> 00:16:16,833 つまり… 戦争はあながち 経済を妨害するものではない。 148 00:16:16,833 --> 00:16:21,004 我が国も 日清戦争のあとが よい例だ。 149 00:16:21,004 --> 00:16:25,804 この間の我が国の進歩たるや 実に目覚ましい。 150 00:16:28,678 --> 00:16:35,252 これにより 私が何を判断するかといえば…➡ 151 00:16:35,252 --> 00:16:38,955 仁義の戦であったならば➡ 152 00:16:38,955 --> 00:16:42,826 戦後必ず その国は 繁昌するということだ! 153 00:16:42,826 --> 00:16:45,629 そうだ! そのとおり! (拍手) 154 00:16:45,629 --> 00:16:49,466 (拍手) 155 00:16:49,466 --> 00:16:55,972 今日 日本がロシアと戦うのは 仁義の戦である。 156 00:16:55,972 --> 00:17:00,644 ゆえに 諸君 大いに奮発し➡ 157 00:17:00,644 --> 00:17:03,480 公債の募集に応じていただきたい! 158 00:17:03,480 --> 00:17:11,988 (拍手と歓声) 159 00:17:11,988 --> 00:17:15,659 大日本帝国 万歳! 160 00:17:15,659 --> 00:17:17,594 (観衆たち)万歳! 161 00:17:17,594 --> 00:17:20,530 万歳! (観衆たち)万歳! 162 00:17:20,530 --> 00:17:23,533 万歳! (観衆たち)万歳! 163 00:17:23,533 --> 00:17:26,670 万歳! (観衆たち)万歳! 164 00:17:26,670 --> 00:17:29,573 万歳! (観衆たち)万歳! 165 00:17:29,573 --> 00:17:32,476 万歳! (観衆たち)万歳! 166 00:17:32,476 --> 00:17:35,779 万歳! (観衆たち)万歳! 167 00:17:35,779 --> 00:17:39,249 万歳! (観衆たち)万歳! 168 00:17:39,249 --> 00:17:48,792 (拍手) 169 00:17:48,792 --> 00:18:08,645 ♬~ 170 00:18:08,645 --> 00:18:11,147 うっ…。 171 00:18:11,147 --> 00:18:13,483 (せきこみ) (篤二)父上? 父上! 172 00:18:13,483 --> 00:18:15,819 社長!? 先生…? 先生! 173 00:18:15,819 --> 00:18:17,754 すごい熱だ…。 (篤二)父上! 174 00:18:17,754 --> 00:18:21,625 どなたか医者を… 医者を呼んでください! 175 00:18:21,625 --> 00:18:23,625 (篤二)父上! 176 00:18:26,530 --> 00:18:31,101 (高木医師)吸って 吐いて。 177 00:18:31,101 --> 00:18:35,972 はい 吸って 吐いて。 178 00:18:35,972 --> 00:18:38,975 (せきこみ) 179 00:18:38,975 --> 00:18:44,447 (陳重)中耳炎は手術で どうにかなったが 衰弱が激しい。 180 00:18:44,447 --> 00:18:48,318 三条様もインフリュウエンザで 亡くなりましたからね。 181 00:18:48,318 --> 00:18:51,318 長引けば 油断できません。 182 00:18:53,156 --> 00:18:57,156 父上は 戦争の時に限って病になる。 183 00:18:58,962 --> 00:19:01,865 清国との戦の時も寝込んでいました。 184 00:19:01,865 --> 00:19:06,836 よほど体質に 合っていないのかもしれません。 185 00:19:06,836 --> 00:19:09,606 (穂積歌子)そんな のんきなことを…。 186 00:19:09,606 --> 00:19:24,487 ♬~ 187 00:19:24,487 --> 00:19:26,990 ≪どうなってる?➡ 188 00:19:26,990 --> 00:19:30,827 どうなってる…。 ≪(兼子)落ち着いてください! 189 00:19:30,827 --> 00:19:35,231 お体に障ります。 どうなってる? 日本はどうなってる? 190 00:19:35,231 --> 00:19:38,602 大丈夫ですよ。 大丈夫ですから。 191 00:19:38,602 --> 00:19:41,638 進むしかねぇんだ。 日本が危ねぇんだ…。 192 00:19:41,638 --> 00:19:44,774 (せきこみ) 今 無理しちゃ駄目ですよ 渋沢さん!➡ 193 00:19:44,774 --> 00:19:47,074 戻りましょう。 194 00:19:49,946 --> 00:19:52,446 ゆっくり… はい。 195 00:19:54,117 --> 00:19:56,417 (高木医師)足元 気を付けて。 196 00:20:02,792 --> 00:20:08,131 栄一の容体は 更に悪化し…。 197 00:20:08,131 --> 00:20:13,937 (高木医師)肺に 菌が入り込んで 壊死し始めています。 198 00:20:13,937 --> 00:20:18,437 このままでは 命が危ない。 199 00:20:23,146 --> 00:20:27,146 お覚悟 なさってください。 200 00:21:05,722 --> 00:21:10,527 (兼子)佐々木さん…➡ 201 00:21:10,527 --> 00:21:15,031 篤二さん。➡ 202 00:21:15,031 --> 00:21:17,831 お二人をお呼びです。 203 00:21:19,869 --> 00:21:22,069 (佐々木勇之助)はい。 204 00:21:34,984 --> 00:21:37,184 (陳重)篤二君。 205 00:21:41,157 --> 00:21:43,157 ほら。 206 00:22:03,313 --> 00:22:13,690 銀行の 後任の頭取は…➡ 207 00:22:13,690 --> 00:22:17,490 佐々木君にお願いしたい。 208 00:22:23,333 --> 00:22:32,142 私が死ねば 商売敵からの反撃もあるだろう。 209 00:22:32,142 --> 00:22:37,142 皆の協力が大切だ…。 210 00:22:38,848 --> 00:22:45,048 伊藤さんと井上さんに会いたい…。 211 00:22:49,459 --> 00:22:56,159 韓国の経営について遺言がある…。 212 00:22:58,835 --> 00:23:03,035 遺言? (勇之助)はい…。 213 00:23:10,313 --> 00:23:21,057 ♬~ 214 00:23:21,057 --> 00:23:23,257 篤二…。 215 00:23:26,896 --> 00:23:30,196 戦争はどうなってる? 216 00:23:34,137 --> 00:23:36,072 大丈夫です。 217 00:23:36,072 --> 00:23:38,572 確か…。 218 00:23:41,010 --> 00:23:45,010 陸軍が 鴨緑江を突破したと…。 219 00:23:55,992 --> 00:23:59,192 あとは頼んだぞ。 220 00:24:10,840 --> 00:24:13,040 嫡男はお前だ…。 221 00:24:15,712 --> 00:24:19,012 この家を頼む…。 222 00:24:22,185 --> 00:24:24,187 頼んだぞ…。 223 00:24:24,187 --> 00:24:37,267 ♬~ 224 00:24:37,267 --> 00:24:50,480 (荒い息遣い) 225 00:24:50,480 --> 00:25:03,660 ♬~ 226 00:25:03,660 --> 00:25:06,562 ≪(書生) いよいよ 渋沢先生も危ないようだ。 227 00:25:06,562 --> 00:25:08,831 ≪そうなのか? ≪ああ。 228 00:25:08,831 --> 00:25:12,669 ≪ご親族が集められておったからな。 229 00:25:12,669 --> 00:25:16,172 ≪しかし 渋沢先生なしで この家はどうなる? 230 00:25:16,172 --> 00:25:19,676 ≪まあ 篤二さんが継ぐんだろうな。 231 00:25:19,676 --> 00:25:24,514 ≪篤二さんか。 ≪うむ…。 232 00:25:24,514 --> 00:25:28,318 あった。 この本だ。 ん? あぁ それだ。 233 00:25:28,318 --> 00:25:31,020 こないだ 陳重さんが その本の一節を…。 234 00:25:31,020 --> 00:25:56,145 ♬~ 235 00:25:56,145 --> 00:25:58,345 あ~! 236 00:26:00,817 --> 00:26:03,720 あぁ~! 237 00:26:03,720 --> 00:26:08,491 何をやってるんだ… あ~!➡ 238 00:26:08,491 --> 00:26:12,662 あぁ~! 篤二さん…。 239 00:26:12,662 --> 00:26:16,362 篤二さん どうしたのですか。 240 00:26:25,008 --> 00:26:27,808 僕も逃げたい…。 241 00:26:31,247 --> 00:26:33,747 僕も逃げたい! 242 00:26:36,452 --> 00:26:44,627 それでも… あなたに比べたら ましなはずです。 243 00:26:44,627 --> 00:26:47,130 あなたが背負っていたのは日本だ。 244 00:26:47,130 --> 00:26:49,065 日本 全て捨てて逃げた。 245 00:26:49,065 --> 00:26:52,265 それなのに 今も平然と…。 246 00:26:54,637 --> 00:26:58,975 (兼子)何を言っているの 篤二さん! 247 00:26:58,975 --> 00:27:01,775 はっ…。 248 00:27:03,479 --> 00:27:06,679 (兼子)篤二さん 待ちなさい! 249 00:27:27,670 --> 00:27:30,170 なんと…! 250 00:27:31,941 --> 00:27:33,876 (せきこみ) 251 00:27:33,876 --> 00:27:36,876 無理をするな。 252 00:27:41,451 --> 00:27:44,353 まだ 死なぬ方がよいだろう。 253 00:27:44,353 --> 00:27:47,256 そなたのことだ。 254 00:27:47,256 --> 00:27:51,961 今 亡くなれば さぞ心残りであろう。 255 00:27:51,961 --> 00:27:57,461 私もまた そなたに 何も心を尽くせてはおらぬ。 256 00:28:12,815 --> 00:28:22,992 そなただけは どうか 尽未来際…➡ 257 00:28:22,992 --> 00:28:25,692 生きてくれ。 258 00:28:28,498 --> 00:28:33,298 生きてくれたら 何でも話そう。 259 00:28:35,104 --> 00:28:38,608 何でも話す。 260 00:28:38,608 --> 00:28:43,246 そなたと もっと話がしたいのだ。 261 00:28:43,246 --> 00:28:48,946 だから 死なないでくれ。 262 00:28:52,455 --> 00:28:55,155 上様…。 263 00:29:00,329 --> 00:29:04,066 その後…➡ 264 00:29:04,066 --> 00:29:08,766 栄一は みるみる回復しました。 265 00:29:10,840 --> 00:29:14,710 (勇之助) 今 陸軍は 破竹の勢いで勝ち上がり➡ 266 00:29:14,710 --> 00:29:16,979 奉天を占領するに至っております。 267 00:29:16,979 --> 00:29:21,851 (八十田明太郎)どうやら次は この 樺太にまで進出をするようで。 268 00:29:21,851 --> 00:29:24,153 そうか。 269 00:29:24,153 --> 00:29:26,088 (芳郎)お義父さん 朗報です! 270 00:29:26,088 --> 00:29:30,026 日本海の海戦で 東郷平八郎大将の率いる連合艦隊が➡ 271 00:29:30,026 --> 00:29:31,961 バルチック艦隊を撃破しました! 272 00:29:31,961 --> 00:29:36,432 (八十田)あのバルチック艦隊を? (勇之助)日本海軍が勝ったのですか! 273 00:29:36,432 --> 00:29:39,335 (芳郎)ええ! (陳重)これで 海の連絡路を断つという➡ 274 00:29:39,335 --> 00:29:42,772 ロシアの作戦を 完全に封じ込めたわけです。 275 00:29:42,772 --> 00:29:44,772 (勇之助)これは大きい。 276 00:30:36,492 --> 00:30:40,997 これはこれは わざわざのお見送り 痛み入ります。 277 00:30:40,997 --> 00:30:43,032 頼んだぞ 小村。 278 00:30:43,032 --> 00:30:46,168 これで講和できんにゃあ 日本は潰れる。 279 00:30:46,168 --> 00:30:49,672 え? 連戦連勝していると…。 280 00:30:49,672 --> 00:30:52,575 日本は 国力を使い過ぎた。 281 00:30:52,575 --> 00:30:58,180 日本軍は 屍の山を築きながら 1年余りをひたすら耐え➡ 282 00:30:58,180 --> 00:31:02,184 日本海海戦で ようやく奇跡的な勝利を得た。 283 00:31:02,184 --> 00:31:06,055 じゃが もう限界じゃ。 284 00:31:06,055 --> 00:31:10,326 伊藤が去年から アメリカに使者を送って 工作を重ね➡ 285 00:31:10,326 --> 00:31:15,865 やっと講和会議に 滑り込むことができたんじゃ。 286 00:31:15,865 --> 00:31:24,540 国民は何も知らんが この交渉に失敗すりゃ 日本は破滅する。 287 00:31:24,540 --> 00:31:27,209 破滅…。 288 00:31:27,209 --> 00:31:33,482 難しい状況ですが 英米の支援を得て➡ 289 00:31:33,482 --> 00:31:36,986 なんとか ロシアと 和を結ぶことだけを方針として➡ 290 00:31:36,986 --> 00:31:39,889 交渉をまとめるほかはありませんな。 291 00:31:39,889 --> 00:31:42,589 (博文)うむ。 292 00:31:50,499 --> 00:31:53,002 2か月後…。 293 00:31:53,002 --> 00:31:56,505 スマイル プリーズ。 ワラッテクダサイ。 294 00:31:56,505 --> 00:32:01,205 スマイル。 ワラッテクダサイ。 295 00:32:06,682 --> 00:32:08,718 日露講和条約➡ 296 00:32:08,718 --> 00:32:12,855 通称 ポーツマス条約が調印。 297 00:32:12,855 --> 00:32:16,525 しかし…。 298 00:32:16,525 --> 00:32:22,865 国家予算の6倍もの戦費負担を 国民に強いたにもかかわらず➡ 299 00:32:22,865 --> 00:32:27,036 ロシアへの賠償金要求を 取り下げたことにより➡ 300 00:32:27,036 --> 00:32:31,006 国民の怒りが爆発しました。 301 00:32:31,006 --> 00:32:34,806 小村様 到着しました。 302 00:32:37,146 --> 00:32:39,081 あぁ…。 303 00:32:39,081 --> 00:32:43,486 (窓ガラスが割れる音) ≪(民衆)小村! 304 00:32:43,486 --> 00:32:48,657 小村! なぜ賠償金が取れないんだ! 講和条約 反対! 305 00:32:48,657 --> 00:32:51,657 小村様 お逃げください! 306 00:32:53,829 --> 00:32:56,499 表は ひでぇことになってる。 307 00:32:56,499 --> 00:32:59,999 うちにも こんな投げ文が。 308 00:33:01,670 --> 00:33:04,173 「売国奴 渋沢」…。 309 00:33:04,173 --> 00:33:08,511 小村全権を弁護したもんで こんなにも憎まれた。 310 00:33:08,511 --> 00:33:15,184 ハハハ… まぁ 怒る民の気持ちも分からい。 311 00:33:15,184 --> 00:33:20,322 維新以来 苦労してようやく 真の一等国になったというのに➡ 312 00:33:20,322 --> 00:33:22,258 あんな扱いではのう…。 313 00:33:22,258 --> 00:33:27,196 いや 今の日本に これ以上は望めねぇ。 314 00:33:27,196 --> 00:33:31,996 民は それを分からず 政府を糾弾してるんだ。 315 00:33:34,003 --> 00:33:36,639 俺のせいもある。 316 00:33:36,639 --> 00:33:40,810 国を守りたい一心で 民をたきつけた。 317 00:33:40,810 --> 00:33:43,510 何言ってんだい。 318 00:33:45,681 --> 00:33:47,683 外務省に行ってくる。 319 00:33:47,683 --> 00:33:50,983 詳しい話を聞いてくる。 おい 栄一! 320 00:33:56,292 --> 00:33:59,592 外務省まで… うわっ! 321 00:34:01,163 --> 00:34:03,999 売国奴め! ロシアを潰せ! 322 00:34:03,999 --> 00:34:06,669 小村を支持するなどありえぬ! 323 00:34:06,669 --> 00:34:13,542 賠償金を もぎ取れるまで戦え! 渋沢! 324 00:34:13,542 --> 00:34:18,042 渋沢! 渋沢! 325 00:34:22,151 --> 00:34:24,151 渋沢! 326 00:34:32,461 --> 00:34:38,801 世情 いまだ落ち着かぬ中 慶喜の伝記の編纂のため➡ 327 00:34:38,801 --> 00:34:43,801 歴史学者や昔を知る人らが 集められました。 328 00:34:45,674 --> 00:34:48,477 あちらでお願いいたします。 (猪飼正為)かたじけない。 329 00:34:48,477 --> 00:34:51,514 おお 渋沢。 330 00:34:51,514 --> 00:34:54,817 ご無沙汰しております。 331 00:34:54,817 --> 00:35:00,289 しかし 本当に前様が 昔のことをお話しになるのか。 332 00:35:00,289 --> 00:35:02,825 わしには信じられぬ。 333 00:35:02,825 --> 00:35:05,494 栄一が約束したと。 334 00:35:05,494 --> 00:35:08,163 まあ今日は 子供の頃から始め➡ 335 00:35:08,163 --> 00:35:13,002 その先は おいおい というつもりのようで。 336 00:35:13,002 --> 00:35:15,202 (書生)お越しになられました。 337 00:35:23,312 --> 00:35:25,312 こちらに。 338 00:35:37,626 --> 00:35:39,662 (シャッター音) 339 00:35:39,662 --> 00:35:47,970 私は大病にかかり 仲間の福地君も 病で世を去った。 340 00:35:47,970 --> 00:35:54,476 手遅れにならぬうちに どうにか 慶喜公のご伝記を作り上げたい。 341 00:35:54,476 --> 00:35:58,647 と言いますのも 私が これを思い立った発端は➡ 342 00:35:58,647 --> 00:36:02,518 逆賊呼ばわりされ また 意気地なしと罵られ➡ 343 00:36:02,518 --> 00:36:06,522 それでも弁解なされず過ごされた 公の汚名をどうしても…。 344 00:36:06,522 --> 00:36:08,657 (猪飼)まだしゃべる気か。 345 00:36:08,657 --> 00:36:11,560 ここにおるものは 皆 そんなことは分かっておる。 346 00:36:11,560 --> 00:36:15,831 お主は 年を取っても話が長い。 347 00:36:15,831 --> 00:36:18,167 なんと。 なあ。 348 00:36:18,167 --> 00:36:21,170 相変わらずやのう 渋沢。 ハハ… 長いんじゃ。 349 00:36:21,170 --> 00:36:26,170 ありがたいが 汚名が雪がれることは望まぬ。 350 00:36:29,511 --> 00:36:34,011 事実 私は なすすべもなく逃げたのだ。 351 00:36:38,954 --> 00:36:43,125 慶応3年の終わりだ。 352 00:36:43,125 --> 00:36:48,998 大坂城内では 家来の暴発を制止できぬ状況になった。 353 00:36:48,998 --> 00:36:55,638 ある者などは 「大坂を徘徊する薩摩兵を 1人斬るごとに金子を与えよう」などと➡ 354 00:36:55,638 --> 00:37:02,411 無謀な策を提案するに至り 会津 桑名 旗本まで➡ 355 00:37:02,411 --> 00:37:08,651 皆が皆 「兵を率いて入京せよ」と 唾を飛ばして議論し 激昂し➡ 356 00:37:08,651 --> 00:37:12,351 ほとんど半狂乱ともいう ありさまであった。 357 00:37:15,290 --> 00:37:21,664 あの時 御前様は ひどいお風邪を召しておられました。 358 00:37:21,664 --> 00:37:27,536 それでも あくまで 「兵端を開いてはならぬ」と…。 359 00:37:27,536 --> 00:37:29,838 そうだ。 360 00:37:29,838 --> 00:37:35,110 しかし皆は 出兵を許さぬなら➡ 361 00:37:35,110 --> 00:37:38,447 私を刺してでも薩摩を討つと言いだした。 362 00:37:38,447 --> 00:37:43,252 薩摩を討つべし! 薩摩を討つべし! 薩摩を討つべし! 363 00:37:43,252 --> 00:37:46,155 薩摩を討つべし! 薩摩を討つべし! 薩摩を討つべし! 364 00:37:46,155 --> 00:37:50,655 薩摩を討つべし! 薩摩を討つべし! 薩摩を討つべし! 365 00:37:54,630 --> 00:37:58,430 今でも あの時の皆の顔を夢に見る。 366 00:38:00,803 --> 00:38:08,603 人は 誰が何を言おうと 戦争をしたくなれば 必ずするのだ。 367 00:38:10,979 --> 00:38:16,852 欲望は 道徳や倫理よりずっと強い。 368 00:38:16,852 --> 00:38:24,552 ひとたび敵と思えば いくらでも憎み 残酷にもなれる。 369 00:38:28,163 --> 00:38:33,602 (慶喜)人は好むと好まざるとにかかわらず その力に引かれ➡ 370 00:38:33,602 --> 00:38:39,902 栄光か破滅か 運命の導くままに引きずられていく。 371 00:38:43,946 --> 00:38:46,782 (慶喜)私は抵抗することができなかった。 372 00:38:46,782 --> 00:38:52,588 ついに 「どうにでも勝手にせよ」と言い放った。 373 00:38:52,588 --> 00:38:58,127 それで 鳥羽伏見の戦が始まったのだ。 374 00:38:58,127 --> 00:39:01,029 失策であった…。 375 00:39:01,029 --> 00:39:03,329 後悔している。 376 00:39:09,838 --> 00:39:13,275 戦いを収めねばと思った。 377 00:39:13,275 --> 00:39:19,148 しかし そのあとも言葉が足りず いくつも失策を重ねた。 378 00:39:19,148 --> 00:39:23,948 あるいは そのずっと前から どこか間違えていたのかもしれぬ。 379 00:39:27,289 --> 00:39:34,763 多くの命が失われ この先は何としても➡ 380 00:39:34,763 --> 00:39:39,434 己が戦の種になることだけは 避けたいと思い…➡ 381 00:39:39,434 --> 00:39:45,434 光を消して 余生を送ってきた。 382 00:40:07,262 --> 00:40:18,640 ♬~ 383 00:40:18,640 --> 00:40:22,840 そこまでのお覚悟が…。 384 00:40:25,147 --> 00:40:30,147 それは ただ逃げたのとは違いましょう。 385 00:40:31,820 --> 00:40:37,820 あれほど数々のそしりを受け なにも あえて口を閉ざさずとも…。 386 00:40:39,995 --> 00:40:42,297 いいや。 387 00:40:42,297 --> 00:40:46,797 人には 生まれついての役割がある。 388 00:40:48,670 --> 00:40:54,670 隠遁は 私の最後の役割だったのかもしれない。 389 00:40:57,179 --> 00:41:00,082 役割…。 390 00:41:00,082 --> 00:41:26,541 ♬~ 391 00:41:26,541 --> 00:41:29,341 書庫に。 はい。 392 00:41:33,649 --> 00:41:37,149 私の道とは 何だ? 393 00:41:40,522 --> 00:41:46,222 日本を守ろうと いろんなことをやってきた。 394 00:41:47,996 --> 00:41:53,996 ようやく外国にも 認められるようになってきた。 395 00:41:55,671 --> 00:42:02,971 しかし… 私が目指していたものはこれか? 396 00:42:04,680 --> 00:42:08,517 父上? いいや 違う。 397 00:42:08,517 --> 00:42:13,188 今の日本は 心のない張りぼてだ。 398 00:42:13,188 --> 00:42:16,488 そうしてしまったのは私たちだ。 399 00:42:18,060 --> 00:42:20,929 私が止めねば。 400 00:42:20,929 --> 00:42:30,539 ♬~ 401 00:42:30,539 --> 00:42:34,509 篤二➡ 402 00:42:34,509 --> 00:42:40,709 私は近く 実業界を引退する。 403 00:43:01,303 --> 00:43:03,238 アメリカを頼んだぞ。 404 00:43:03,238 --> 00:43:08,010 排日が盛んなのは 日本人移民が多い西海岸だそうです。 405 00:43:08,010 --> 00:43:10,846 あいつのつらさを理解できていなかった。 406 00:43:10,846 --> 00:43:13,682 父が出ていったのに 住み続けるのは申し訳ないと。 407 00:43:13,682 --> 00:43:18,553 楽しかったなぁ。 こんなことでは 日本は…。 408 00:43:18,553 --> 00:43:22,691 おめえは まだまだ励む気なんだのう。 409 00:43:22,691 --> 00:43:26,191 ノー ウォー! ノー ウォーだ! 410 00:43:33,635 --> 00:43:39,141 渋沢喜作は 生糸などを扱う 渋沢商店を立ち上げたほか➡ 411 00:43:39,141 --> 00:43:42,441 さまざまな事業に取り組みました。 412 00:43:44,646 --> 00:43:50,819 北海道にも 喜作が 栄一と共に 力を注いだ事業がありました。 413 00:43:50,819 --> 00:43:56,291 喜作は 十勝開墾合資会社の初代社長を務め➡ 414 00:43:56,291 --> 00:44:00,791 十勝の農畜産業の発展に貢献しました。 415 00:44:03,165 --> 00:44:10,665 農場の一画に創建された大勝神社は 今も 地域の人々を見守っています。 416 00:44:14,009 --> 00:44:19,514 財界を引退した喜作は 白金に移り住みました。 417 00:44:19,514 --> 00:44:21,850 現在 料亭が建つ場所に➡ 418 00:44:21,850 --> 00:44:26,188 喜作が暮らした屋敷があったと 伝わっています。 419 00:44:26,188 --> 00:44:34,629 当時の姿を色濃く残す庭園には 喜作が植えた梅の木が 今も枝を伸ばし➡ 420 00:44:34,629 --> 00:44:38,929 毎年 色鮮やかな花を咲かせています。 421 00:44:47,142 --> 00:44:50,145 波乱に満ちた日々を送ってきた喜作は➡ 422 00:44:50,145 --> 00:44:55,345 ここ 白金の地で 穏やかな余生を過ごしたのです。 423 00:45:33,088 --> 00:45:35,888 (光圀)無宿人を斬った。 424 00:45:40,662 --> 00:45:43,162 それが了助の父親だ。 425 00:45:49,171 --> 00:45:53,471 [ 回想 ] (与惣次郎)お前は おとうの神様だ! 426 00:45:55,043 --> 00:45:59,743 (義仙)なればこそ お前は 幸せにならねばならぬな。