1 00:01:19,225 --> 00:01:21,225 (朔太郎)亜紀ー! 2 00:01:22,228 --> 00:01:29,218 〈(谷田部)1987年 一人の少年と 一人の少女がいました〉 3 00:01:29,218 --> 00:01:32,221 (亜紀)好きよ サクちゃん 4 00:01:32,221 --> 00:01:35,221 〈少年の名は 松本朔太郎〉 5 00:01:37,243 --> 00:01:40,243 〈少女の名は 廣瀬亜紀〉 6 00:01:45,251 --> 00:01:49,251 〈ごくありふれた 二人の恋〉 7 00:01:50,256 --> 00:01:54,256 〈けれど そこに待ち受けていたのは〉 8 00:01:55,244 --> 00:01:58,244 〈ある悲劇的な結末〉 9 00:01:59,248 --> 00:02:01,248 助けてください… 10 00:02:07,256 --> 00:02:09,256 (谷田部)廣瀬亜紀 11 00:02:10,760 --> 00:02:13,279 〈そして少年は〉 12 00:02:13,279 --> 00:02:17,779 〈いまだ 彼女の死から 卒業していない…〉 13 00:02:18,701 --> 00:03:03,713                 14 00:03:03,713 --> 00:03:05,731 (朔太郎)あッ 15 00:03:05,731 --> 00:03:09,731 変なオジサンが走ってるって 言われたんだけど 16 00:03:11,220 --> 00:03:13,220 何してるの? 17 00:03:21,247 --> 00:03:24,247 亜紀を送ってたんです 18 00:03:25,184 --> 00:03:27,169 そっか 19 00:03:27,169 --> 00:03:29,169 はい 20 00:03:30,189 --> 00:03:34,210 〈廣瀬亜紀の骨と過ごした17年〉 21 00:03:34,210 --> 00:03:37,710 〈その死を悼み続けた17年〉 22 00:03:39,181 --> 00:03:44,186 〈ひとつの恋を卒業するのに 17年という月日は〉 23 00:03:44,186 --> 00:03:47,173 〈長かったのだろうか〉 24 00:03:47,173 --> 00:03:49,709 〈短かったのだろうか…〉 25 00:03:49,709 --> 00:03:51,694 《よーい!》 26 00:03:51,694 --> 00:03:56,198 〈1987年 今日のように 二人はここにいた〉 27 00:03:56,198 --> 00:04:00,202 〈これは 松本朔太郎と 廣瀬亜紀という〉 28 00:04:00,202 --> 00:04:04,202 〈私が送り出せなかった 二人の生徒の物語〉 29 00:04:05,207 --> 00:04:09,228 (谷田部)これより弔辞を 拝受いたします 30 00:04:09,228 --> 00:04:14,233 まず初めに ご生前 村田先生に 学年主任をしていただきました 31 00:04:14,233 --> 00:04:16,736 2年生を代表しまして 32 00:04:16,736 --> 00:04:19,221 廣瀬亜紀 33 00:04:19,221 --> 00:04:21,221 (亜紀)はい 34 00:04:30,182 --> 00:04:34,182 (中川)すげえな廣瀬 生徒代表かよ 35 00:04:35,187 --> 00:04:38,190 村田先生➡ 36 00:04:38,190 --> 00:04:41,177 生物がご専門の先生に… 37 00:04:41,177 --> 00:04:44,177 (智世)何やってんの? 自転車の鍵 38 00:04:48,200 --> 00:04:51,200 〈きっかけは… 突然降り出した雨〉 39 00:04:57,176 --> 00:05:00,176 食物連鎖のしくみ 40 00:05:02,198 --> 00:05:04,733 生物の授業を通し 41 00:05:04,733 --> 00:05:07,219 この世に存在するものに 42 00:05:07,219 --> 00:05:10,206 何一つ むだなものはないと 43 00:05:10,206 --> 00:05:14,226 教えていただいたような 気がします 44 00:05:14,226 --> 00:05:16,245 だから今日は 45 00:05:16,245 --> 00:05:19,245 先生に詩を贈りたいと思います 46 00:05:24,170 --> 00:05:27,170 「すると私は答えるだろう」 47 00:05:32,678 --> 00:05:36,165 〈廣瀬は ちょっと意地っ張りな優等生〉 48 00:05:36,165 --> 00:05:40,186 〈松本は 忘れ物ばかりする のんき者〉 49 00:05:40,186 --> 00:05:44,690 〈正反対の二人が お互いを意識し始めたのは〉 50 00:05:44,690 --> 00:05:49,195 〈アジサイの花が咲く 初夏のころでした〉 51 00:05:49,195 --> 00:05:51,180 ≪(亜紀)松本君 52 00:05:51,180 --> 00:05:53,199 「サク」って呼んでもいい? 53 00:05:53,199 --> 00:05:55,184 うん 54 00:05:55,184 --> 00:05:59,188 ≪(亜紀)第1位 あの日➡ 55 00:05:59,188 --> 00:06:04,188 傘をさしかけてくれた 松本朔太郎 56 00:06:05,211 --> 00:06:08,211 好きよ サクちゃん 57 00:06:11,233 --> 00:06:13,233 大好きだよ 58 00:06:21,210 --> 00:06:24,163 〈それは一見 どこにでもあるような〉 59 00:06:24,163 --> 00:06:26,148 〈普通の恋〉 60 00:06:26,148 --> 00:06:28,148 〈多分 初恋〉 61 00:06:30,152 --> 00:06:32,171 おはよ サク 62 00:06:32,171 --> 00:06:34,156 おはよ 亜… 63 00:06:34,156 --> 00:06:36,156 …廣瀬 64 00:06:44,199 --> 00:06:47,186 何やってんだよ やめて! 65 00:06:47,186 --> 00:06:49,171 何やってんだよ おい! 66 00:06:49,171 --> 00:06:51,190 心が狭いんだよ 俺は! 67 00:06:51,190 --> 00:06:56,190 亜紀がほかのヤツに触られるのも 楽しそうにしてるのも 68 00:06:57,196 --> 00:07:02,201 〈ときおり どうでもいいような ことが原因で ケンカをしたり〉 69 00:07:02,201 --> 00:07:06,188 〈飾らない二人の姿は 私にとって〉 70 00:07:06,188 --> 00:07:08,207 〈ほほえましくもあり〉 71 00:07:08,207 --> 00:07:12,207 〈ちょっと うらやましく 思えるものでした〉 72 00:07:23,138 --> 00:07:27,126 〈松本のおじいさんが 亡くなったのは〉 73 00:07:27,126 --> 00:07:29,126 〈そんなときでした〉 74 00:07:30,162 --> 00:07:32,147 ≪(亜紀)私 太るよ 75 00:07:32,147 --> 00:07:35,184 おじいちゃんと 同じくらいになって➡ 76 00:07:35,184 --> 00:07:37,184 後ろに乗るよ 77 00:07:41,156 --> 00:07:45,177 〈その死を受け入れられない 松本を支え〉 78 00:07:45,177 --> 00:07:47,177 〈はげましたのは 廣瀬〉 79 00:07:49,181 --> 00:07:55,187 〈一方松本も 不器用ながら必死に 廣瀬を支えようとしていました〉 80 00:07:55,187 --> 00:07:57,187 何それ? 81 00:07:58,190 --> 00:08:01,190 俺は 亜紀の応援 頑張るよ 82 00:08:04,179 --> 00:08:10,185 〈けれど 廣瀬の体に異変が 起きはじめたのも このころ〉 83 00:08:10,185 --> 00:08:12,221 大丈夫 84 00:08:12,221 --> 00:08:14,221 ちょっとクラッときただけ 85 00:08:15,224 --> 00:08:20,195 〈そして廣瀬にとって 高校生活最後のレース〉 86 00:08:20,195 --> 00:08:25,167 何でダメなんですか!? タイムとるだけじゃないですか 87 00:08:25,167 --> 00:08:29,154 彼女すごい練習してて 部でも一番頑張ってたんです 88 00:08:29,154 --> 00:08:32,157 これが最後になるかも しれないんです 89 00:08:32,157 --> 00:08:34,157 お願いします! ≪(谷田部)松本 90 00:08:39,164 --> 00:08:42,164 お騒がせして 申し訳ありませんでした 91 00:08:44,169 --> 00:08:46,655 〈二人だけの競技会〉 92 00:08:46,655 --> 00:08:49,191 〈二人だけの公式記録〉 93 00:08:49,191 --> 00:08:54,163 〈走り続ける廣瀬と それを見守る松本〉 94 00:08:54,163 --> 00:08:56,181 12秒91 95 00:08:56,181 --> 00:08:59,181 自己ベスト やったー! 96 00:09:00,185 --> 00:09:04,189 〈二人はずっと こんなふうに手を取り合い〉 97 00:09:04,189 --> 00:09:08,189 〈歩いていくものだと 思っていました〉 98 00:09:10,212 --> 00:09:12,212 〈でも…〉 99 00:09:22,224 --> 00:09:26,224 〈そして二人で迎える 初めての夏休み〉 100 00:09:32,201 --> 00:09:36,201 〈無人島へ二人きりの 旅行へ行ったようでした〉 101 00:09:42,694 --> 00:09:44,694 〈ところが…〉 102 00:09:46,231 --> 00:09:49,234 〈皮肉なことに この旅行が〉 103 00:09:49,234 --> 00:09:53,734 〈若すぎる二人の 悲劇の始まりとなったのです〉 104 00:09:54,723 --> 00:10:01,196                 105 00:10:01,196 --> 00:10:04,196 (救急車のサイレン) 106 00:10:10,189 --> 00:10:12,189 亜紀 なんか… 107 00:10:24,236 --> 00:10:26,255 (電話のベル) 108 00:10:26,255 --> 00:10:29,158 はい 宮浦高校です 109 00:10:29,158 --> 00:10:32,158 廣瀬さん… 谷田部です 110 00:10:34,163 --> 00:10:36,698 入院? 111 00:10:36,698 --> 00:10:43,188 〈私にその知らせが届いたのは 新学期が始まる1週間前のこと〉 112 00:10:43,188 --> 00:10:47,188 〈廣瀬の病名は「白血病」でした〉 113 00:10:49,194 --> 00:10:51,194 廣瀬が入院しました 114 00:10:55,200 --> 00:10:58,187 この間 のぞいてきたんだけど 115 00:10:58,187 --> 00:11:00,222 あの! 116 00:11:00,222 --> 00:11:02,222 どこの病院ですか? 117 00:11:04,226 --> 00:11:08,213 ご家族の希望で それはお知らせできませんが 118 00:11:08,213 --> 00:11:13,235 廣瀬本人が すぐに戻ってくるから 大丈夫ですって言ってました 119 00:11:13,235 --> 00:11:15,220 〈とっさの うそでした〉 120 00:11:15,220 --> 00:11:18,207 亜紀さんに会わせてください (真)帰ってくれないか 121 00:11:18,207 --> 00:11:21,193 できること何でもしますから! 122 00:11:21,193 --> 00:11:24,193 できることなんて 簡単に言わないで! 123 00:11:26,215 --> 00:11:28,215 白血病なんだ 124 00:11:31,153 --> 00:11:33,153 君に何ができるんだ? 125 00:11:36,158 --> 00:11:42,158 〈このまま続くと思っていた幸せは 突然 音を立てて崩れ〉 126 00:11:46,185 --> 00:11:50,185 〈松本は自分を責め始めました〉 127 00:11:51,156 --> 00:11:54,209 〈気丈な廣瀬も また〉 128 00:11:54,209 --> 00:11:56,178 大好きだよ 129 00:11:56,178 --> 00:12:00,199 〈不安を隠せないように なっていました〉 130 00:12:00,199 --> 00:12:03,185 会いたいよ サクちゃん… 131 00:12:03,185 --> 00:12:06,685 〈そんな二人に 私が言えることは…〉 132 00:12:08,207 --> 00:12:10,207 学校くらい出なさいよ 133 00:12:13,228 --> 00:12:17,232 廣瀬の病気のこと 知ってるの? 134 00:12:17,232 --> 00:12:20,219 いろんな症状 出てたのに 135 00:12:20,219 --> 00:12:23,222 何も気づかなくて… 136 00:12:23,222 --> 00:12:26,208 ここでグジグジ 泣くことくらいかもね 137 00:12:26,208 --> 00:12:28,208 あんたにできるのは 138 00:12:30,145 --> 00:12:33,165 廣瀬の前でも そうしてるつもり? 139 00:12:33,165 --> 00:12:36,151 私が親でも会ってほしくないな 140 00:12:36,151 --> 00:12:38,151 そんなヤツに 141 00:12:42,140 --> 00:12:49,197 〈1987年当時 急性白血病は 不治の病と考えられており〉 142 00:12:49,197 --> 00:12:54,169 〈本当のところ 私自身も 何をすべきか〉 143 00:12:54,169 --> 00:12:57,169 〈明確な答えを 持てないでいました〉 144 00:12:59,708 --> 00:13:03,695 〈けれど そんな私を 置き去りにするように〉 145 00:13:03,695 --> 00:13:09,184 〈仲間の力を借りて 松本は 廣瀬を支えていったのです〉 146 00:13:09,184 --> 00:13:12,187 ≪(智世)キュピレット学園のエース ジュリエット海ですよ➡ 147 00:13:12,187 --> 00:13:17,209 エースと言っても ロミオの富士先輩には… 148 00:13:17,209 --> 00:13:21,209 ≪(真)俺の娘は あんな顔で笑うんだな 149 00:13:22,230 --> 00:13:25,230 こんな知らされ方は不愉快だよ 150 00:13:27,219 --> 00:13:29,219 すいません… 151 00:13:30,172 --> 00:13:32,157 ≪(真)さてと 152 00:13:32,157 --> 00:13:34,157 あの… 153 00:13:35,143 --> 00:13:37,143 これから仕事なんだ 154 00:13:40,148 --> 00:13:43,148 4階の一番端の部屋だ 155 00:14:09,194 --> 00:14:11,194 サクちゃん 156 00:14:23,208 --> 00:14:25,208 もう1回呼んで 157 00:14:28,130 --> 00:14:30,130 「サクちゃん」って 158 00:14:35,137 --> 00:14:37,172 サクちゃん 159 00:14:37,172 --> 00:14:39,172 もう1回 160 00:14:42,177 --> 00:14:44,177 サク… 161 00:14:46,181 --> 00:14:48,181 もう1回 162 00:14:50,168 --> 00:14:53,672 〈二人は生きているという事実を〉 163 00:14:53,672 --> 00:14:56,691 〈そして再会の喜びを〉 164 00:14:56,691 --> 00:15:00,679 〈お互いのぬくもりを 感じあうことで〉 165 00:15:00,679 --> 00:15:03,679 〈確かめ合っていったようです〉 166 00:15:05,183 --> 00:15:07,183 〈でも…〉 167 00:15:08,186 --> 00:15:11,686 私 白血病なんだって 168 00:15:14,176 --> 00:15:18,176 ゆうべ 先生に 教えてもらっちゃった 169 00:15:20,699 --> 00:15:24,186 隠してないで それならそうと言ってくれれば 170 00:15:24,186 --> 00:15:28,140 亜紀のお父さんもお母さんも 悪気があったわけじゃなくてさ 171 00:15:28,140 --> 00:15:30,125 亜紀のこと思って 悩んで… 172 00:15:30,125 --> 00:15:32,125 だから… 173 00:15:37,149 --> 00:15:39,149 やっぱりそうなんだ 174 00:15:43,121 --> 00:15:45,621 ごめん だました 175 00:15:51,146 --> 00:15:55,183 《≪(真)亜紀は自分が白血病だとは 知らないんだ》 176 00:15:55,183 --> 00:15:58,183 《≪(綾子)あの子 意外に 悲観的なとこあるから》 177 00:16:02,157 --> 00:16:04,157 何でさ… 178 00:16:05,160 --> 00:16:08,180 〈そして そんなとき…〉 179 00:16:08,180 --> 00:16:10,180 松本 中川 大木 上田! 180 00:16:12,184 --> 00:16:14,184 廣瀬? 181 00:16:16,171 --> 00:16:19,207 来るなら来るって 電話くらいしなさいよ 182 00:16:19,207 --> 00:16:21,207 すいません 183 00:16:25,180 --> 00:16:28,133 〈廣瀬が学校に戻ってきたのです〉 184 00:16:28,133 --> 00:16:32,120 やった 午後からサボらない? 185 00:16:32,120 --> 00:16:35,140 頼むから 俺の前でムリしないでよ 186 00:16:35,140 --> 00:16:37,140 うん 187 00:16:38,126 --> 00:16:41,129 〈たった1日の外泊許可〉 188 00:16:41,129 --> 00:16:47,152 〈午後の授業をサボッた二人が どのように過ごしたのか〉 189 00:16:47,152 --> 00:16:49,152 〈私は知りません〉 190 00:16:51,139 --> 00:16:53,158 〈でも その裏側で〉 191 00:16:53,158 --> 00:16:57,162 〈廣瀬は 迫り来る死の恐怖に〉 192 00:16:57,162 --> 00:17:01,162 〈おしつぶされそうに なっていたのです〉 193 00:17:07,822 --> 00:17:09,822 亜紀! 194 00:17:13,178 --> 00:17:15,178 何やってんだ 195 00:17:21,169 --> 00:17:23,169 おい! 196 00:17:25,173 --> 00:17:28,193 落ち着けって 何やってんだよ! 197 00:17:28,193 --> 00:17:30,178 今死んだって同じじゃない! 198 00:17:30,178 --> 00:17:32,197 どうせ死ぬんだったら 199 00:17:32,197 --> 00:17:36,197 なんでつらい治療受けなきゃ いけないの!? 200 00:17:40,205 --> 00:17:42,705 俺は廣瀬亜紀を信じる 201 00:17:44,709 --> 00:17:46,709 だから… 202 00:17:48,196 --> 00:17:50,196 絶対裏切るなよ! 203 00:17:54,736 --> 00:17:58,236 〈白血病という名の絶望〉 204 00:18:03,194 --> 00:18:05,194 はい 205 00:18:06,231 --> 00:18:08,250 はい 206 00:18:08,250 --> 00:18:12,250 〈それを救ったのは 松本でした〉 207 00:18:15,223 --> 00:18:20,723 〈二人はまだ 希望を捨てようとは しませんでした〉 208 00:18:28,186 --> 00:18:30,186 かゆい… 209 00:18:32,190 --> 00:18:37,190 〈しかし 病魔は確実に 廣瀬の体をむしばみ〉 210 00:18:39,197 --> 00:18:44,219 〈廣瀬はオーストラリアへの 修学旅行もあきらめました〉 211 00:18:44,219 --> 00:18:47,205 〈自分の無力さを痛感した松本は〉 212 00:18:47,205 --> 00:18:51,710 〈自分にいらだち 動揺を隠し切れず…〉 213 00:18:51,710 --> 00:18:54,710 今日死ぬかもしれねえんだよ! 214 00:18:58,199 --> 00:19:00,199 白血病なんだよ 215 00:19:10,228 --> 00:19:13,228 ちゃんと連絡取ってるから 216 00:19:22,240 --> 00:19:27,240 〈廣瀬の回復を 必死で信じようとしていた松本〉 217 00:19:34,185 --> 00:19:37,185 〈そして出会った ウルルの空〉 218 00:19:45,180 --> 00:19:47,198 〈1枚だけ撮った写真は〉 219 00:19:47,198 --> 00:19:51,698 〈きっと廣瀬に 見せるつもりだったのでしょう〉 220 00:19:53,204 --> 00:19:55,204 〈けれど…〉 221 00:19:56,191 --> 00:19:58,226 ムリだよ 222 00:19:58,226 --> 00:20:00,226 サクちゃん 223 00:20:06,217 --> 00:20:10,722 〈廣瀬もまた 松本を思うがゆえに〉 224 00:20:10,722 --> 00:20:13,222 〈別れを決意しました〉 225 00:20:14,709 --> 00:20:17,712 (亜紀)「もう来ないでください」 226 00:20:17,712 --> 00:20:20,712 「さようなら サクちゃん」 227 00:20:32,177 --> 00:20:34,177 授業ぐらい出なさいよ あんた 228 00:20:39,167 --> 00:20:41,169 先生 229 00:20:41,169 --> 00:20:45,169 俺 何か亜紀にできることって… 230 00:20:52,213 --> 00:20:54,213 分からないなあ 231 00:20:55,200 --> 00:20:58,200 廣瀬が松本に求めてるものなんて 232 00:21:02,190 --> 00:21:04,209 あんたたちにしか 233 00:21:04,209 --> 00:21:06,209 〈本心でした〉 234 00:21:10,231 --> 00:21:12,231 じゃあ 235 00:21:13,735 --> 00:21:15,735 結婚して 236 00:21:19,224 --> 00:21:23,224 ここに 名前書いて 237 00:21:32,170 --> 00:21:34,170 俺を 238 00:21:35,673 --> 00:21:37,673 幸せにして 239 00:21:40,678 --> 00:21:43,164 〈形だけの結婚〉 240 00:21:43,164 --> 00:21:48,169 〈それでも廣瀬に 不器用な愛情を表現した松本〉 241 00:21:48,169 --> 00:21:52,173 〈廣瀬は その優しさに応えようと〉 242 00:21:52,173 --> 00:21:57,173 〈そして 松本と生きた証しを 残そうとしたのです〉 243 00:22:03,218 --> 00:22:05,218 おはよ 244 00:22:10,208 --> 00:22:12,208 亜紀… 245 00:22:14,212 --> 00:22:16,212 似合う? 246 00:22:21,219 --> 00:22:23,219 顔洗ってくるね 247 00:22:27,208 --> 00:22:29,661 ≪(谷田部)廣瀬 248 00:22:29,661 --> 00:22:31,646 谷田部先生 249 00:22:31,646 --> 00:22:34,646 順番が違うのよ あんた 250 00:22:37,168 --> 00:22:39,168 (潤一郎)はい 251 00:22:40,154 --> 00:22:43,154 〈本当にキレイな二人でした〉 252 00:22:47,145 --> 00:22:49,145 ありがとう 廣瀬 253 00:22:51,149 --> 00:22:56,149 〈病室から見えなかった空に ほほえんだ廣瀬〉 254 00:22:58,189 --> 00:23:00,189 どうしたの? 255 00:23:01,175 --> 00:23:04,175 〈久しぶりに見せた笑顔〉 256 00:23:09,200 --> 00:23:13,204 〈この日をきっかけに 松本は〉 257 00:23:13,204 --> 00:23:16,204 〈空の写真を撮り続けたのでした〉 258 00:23:17,225 --> 00:23:21,229 〈でも 燃えるような夕焼けの日〉 259 00:23:21,229 --> 00:23:24,729 〈廣瀬亜紀の容態が急変しました〉 260 00:23:25,683 --> 00:23:38,146                 261 00:23:38,146 --> 00:23:40,146 お母さん 262 00:23:41,182 --> 00:23:44,182 手… にぎって 263 00:23:48,172 --> 00:23:50,172 目… 264 00:23:51,175 --> 00:23:53,675 覚めなくなる気がする 265 00:24:05,189 --> 00:24:08,176 〈私が二人のためにできることは〉 266 00:24:08,176 --> 00:24:12,676 〈テープを渡すくらいしか ありませんでした〉 267 00:24:18,202 --> 00:24:21,189 (亜紀)「私は最近」 268 00:24:21,189 --> 00:24:25,189 「やっとアボリジニの本を 読み終えました」 269 00:24:27,211 --> 00:24:30,214 アボリジニの世界では 270 00:24:30,214 --> 00:24:33,117 この世にあるすべてのものに 271 00:24:33,117 --> 00:24:36,117 理由が存在するの 272 00:24:40,158 --> 00:24:43,144 「私の病気にも」 273 00:24:43,144 --> 00:24:46,144 「理由があるはずよ」 274 00:24:49,167 --> 00:24:52,170 〈廣瀬はもう 自分が死ぬことから〉 275 00:24:52,170 --> 00:24:56,174 〈目を背けられなくなっていた ようです〉 276 00:24:56,174 --> 00:24:58,174 (亜紀)「サクちゃん」 277 00:25:00,161 --> 00:25:03,164 「生きてるって」 278 00:25:03,164 --> 00:25:06,164 「どういうことかな?」 279 00:25:09,170 --> 00:25:11,170 「死ぬって…」 280 00:25:12,173 --> 00:25:14,173 「どういうことかな?」 281 00:25:16,177 --> 00:25:20,181 「たまに 生きてるのか」 282 00:25:20,181 --> 00:25:24,181 「死んでるのか 分からなくなる」 283 00:25:25,203 --> 00:25:27,221 「サクちゃん」 284 00:25:27,221 --> 00:25:29,221 「サクちゃん」 285 00:25:30,208 --> 00:25:34,208 「サクちゃん 私の声…」 286 00:25:35,179 --> 00:25:37,179 「聞こえてるよね?」 287 00:26:00,204 --> 00:26:03,241 キスでも… 288 00:26:03,241 --> 00:26:05,741 しませんか? 289 00:26:16,270 --> 00:26:19,257 (亜紀)「サクちゃん…」 290 00:26:19,257 --> 00:26:21,257 「空が見たい」 291 00:26:22,243 --> 00:26:27,243 「一度しかない 最期なら」 292 00:26:28,766 --> 00:26:33,266 「私… 世界で一番」 293 00:26:34,205 --> 00:26:37,205 「青い空が見たい」 294 00:26:38,209 --> 00:26:41,195 ≪(亜紀)私… 295 00:26:41,195 --> 00:26:44,195 何のために死ぬんでしょうか? 296 00:26:48,236 --> 00:26:51,222 それは… 297 00:26:51,222 --> 00:26:56,222 残された人 一人一人が 決めることなんじゃないかな? 298 00:27:00,231 --> 00:27:02,231 その生き様を見て 299 00:27:10,224 --> 00:27:13,261 廣瀬亜紀は 300 00:27:13,261 --> 00:27:16,261 どんなふうに生きてきた? 301 00:27:20,251 --> 00:27:25,256 亜紀は ウルルに行きたいって言うけど 302 00:27:25,256 --> 00:27:28,256 本当にそれが一番いいのか 303 00:27:30,244 --> 00:27:33,244 何かもう 分かんなくなって… 304 00:27:36,200 --> 00:27:40,204 亜紀を大切に思ってる人は 305 00:27:40,204 --> 00:27:42,204 いっぱいいるわけで 306 00:27:44,225 --> 00:27:48,225 迷うくらいなら やめといた方がいいと思うよ 307 00:27:56,220 --> 00:27:59,223 もしものことがあったら 308 00:27:59,223 --> 00:28:03,223 あんたのせいだって言う人も いるかもしれない 309 00:28:07,215 --> 00:28:09,215 あんた自身も 310 00:28:10,251 --> 00:28:13,251 そう思ってしまうと思う 311 00:28:17,225 --> 00:28:19,260 違うかな? 312 00:28:19,260 --> 00:28:22,246 〈本音を言えば 私は二人で〉 313 00:28:22,246 --> 00:28:26,250 〈ウルルに行けばいいと 思っていました〉 314 00:28:26,250 --> 00:28:30,250 〈だけど もう一度 松本に考えてほしかった〉 315 00:28:31,255 --> 00:28:34,175 〈もしかしたら このことは〉 316 00:28:34,175 --> 00:28:39,175 〈松本に 大きな傷あとを 残すかもしれなかったから〉 317 00:28:40,181 --> 00:28:42,181 待ってたの 318 00:28:46,204 --> 00:28:48,204 私はずっと 319 00:28:52,193 --> 00:28:55,193 サクのいない世界で 320 00:29:01,219 --> 00:29:04,219 サクが生まれるのを 321 00:29:07,225 --> 00:29:10,725 私は 待ってたのよ 322 00:29:23,241 --> 00:29:25,241 (物音) 323 00:29:29,230 --> 00:29:31,230 亜紀 324 00:29:37,204 --> 00:29:39,204 亜紀? 325 00:29:43,177 --> 00:29:45,177 大丈夫? 326 00:29:56,190 --> 00:29:58,190 戻ろう 327 00:30:02,229 --> 00:30:04,198 行く 328 00:30:04,198 --> 00:30:06,198 でも… 329 00:30:08,202 --> 00:30:10,202 行きたいの 330 00:30:40,184 --> 00:30:42,184 頑張れ 331 00:31:07,211 --> 00:31:09,211 亜紀 332 00:31:10,197 --> 00:31:12,216 亜紀 333 00:31:12,216 --> 00:31:14,216 亜紀 334 00:31:16,203 --> 00:31:18,203 亜紀? 335 00:31:27,248 --> 00:31:29,248 サクちゃん 336 00:31:35,156 --> 00:31:37,156 やっぱり 337 00:31:41,178 --> 00:31:43,178 あの世なんて 338 00:31:45,182 --> 00:31:47,182 ない 339 00:31:51,172 --> 00:31:53,672 天国なんて 340 00:31:58,212 --> 00:32:00,212 ない 341 00:32:02,199 --> 00:32:04,199 もう しゃべんなよ 342 00:32:06,203 --> 00:32:08,203 ここ… 343 00:32:26,223 --> 00:32:28,223 ここ 344 00:32:31,228 --> 00:32:33,228 天国だもん 345 00:33:01,192 --> 00:33:03,192 好きよ 346 00:33:05,196 --> 00:33:07,196 サクちゃん 347 00:34:05,172 --> 00:34:07,191 助けて… 348 00:34:07,191 --> 00:34:09,191 ください 349 00:34:14,181 --> 00:34:16,181 助けてください 350 00:34:22,189 --> 00:34:24,689 助けてください… 351 00:34:37,137 --> 00:34:39,137 助けてください… 352 00:34:49,149 --> 00:34:51,149 助けてください… 353 00:35:11,188 --> 00:35:13,188 そ… 354 00:35:15,192 --> 00:35:17,192 ら… 355 00:35:18,178 --> 00:35:20,178 空? 356 00:35:29,223 --> 00:35:31,223 ウルルに 357 00:35:37,214 --> 00:35:39,214 まいて 358 00:35:46,223 --> 00:35:48,223 私 359 00:35:49,226 --> 00:35:51,211 えッ? 360 00:35:51,211 --> 00:35:53,213 亜紀? 361 00:35:53,213 --> 00:35:55,215 サ… 362 00:35:55,215 --> 00:35:57,215 ク… 363 00:36:00,220 --> 00:36:02,220 ちゃん… 364 00:36:10,898 --> 00:36:14,198 〈廣瀬の最期は 笑顔でした〉 365 00:36:19,273 --> 00:36:21,241 すいません あの… 366 00:36:21,241 --> 00:36:25,241 亜紀からなんですけど 聞いてやってください 367 00:36:31,251 --> 00:36:34,188 (亜紀)「先生」 368 00:36:34,188 --> 00:36:37,191 「最後まで」 369 00:36:37,191 --> 00:36:40,210 「ありがとうございました」 370 00:36:40,210 --> 00:36:42,210 《廣瀬 上田!》 371 00:36:43,213 --> 00:36:45,199 「いつでも」 372 00:36:45,199 --> 00:36:49,186 誰に対しても変わらない 373 00:36:49,186 --> 00:36:53,207 先生の強さと 優しさは 374 00:36:53,207 --> 00:36:57,211 「こうでありたいと願う」 375 00:36:57,211 --> 00:37:00,197 「私の理想でした」 376 00:37:00,197 --> 00:37:04,197 〈私は 強くも優しくもなかった〉 377 00:37:06,236 --> 00:37:08,222 「幸せでした」 378 00:37:08,222 --> 00:37:12,222 〈本当に強かったのは 廣瀬亜紀でした〉 379 00:37:13,243 --> 00:37:16,230 〈廣瀬亜紀に出会えて〉 380 00:37:16,230 --> 00:37:18,230 〈私は幸せでした〉 381 00:37:20,250 --> 00:37:23,250 〈そして 残された松本は…〉 382 00:37:31,245 --> 00:37:33,197 ≪(真)下で待ってる 383 00:37:33,197 --> 00:37:35,697 戻って来るんだぞ 384 00:37:56,203 --> 00:37:58,203 〈温度もない〉 385 00:37:59,239 --> 00:38:01,239 〈重さもない〉 386 00:38:02,726 --> 00:38:05,226 〈吹けば飛ぶような白い粉〉 387 00:38:07,247 --> 00:38:09,247 〈それが亜紀だった〉 388 00:38:20,244 --> 00:38:22,244 亜紀ー! 389 00:38:28,252 --> 00:38:30,252 〈僕の〉 390 00:38:31,255 --> 00:38:33,255 〈好きな人だった〉 391 00:38:39,179 --> 00:38:41,682 ちゃんと送ってあげられた? 392 00:38:41,682 --> 00:38:43,682 廣瀬 393 00:38:57,197 --> 00:39:00,701 これが亜紀なんだって思うと 394 00:39:00,701 --> 00:39:03,201 やっぱりできなくて 395 00:39:07,241 --> 00:39:09,726 でも 396 00:39:09,726 --> 00:39:12,226 ずっと持ってようかなって 397 00:39:17,234 --> 00:39:21,234 忘れないように? 廣瀬といたこと 398 00:39:24,241 --> 00:39:27,244 亜紀が 399 00:39:27,244 --> 00:39:29,244 死んだこと 400 00:39:36,203 --> 00:39:38,203 先生 401 00:39:40,190 --> 00:39:43,190 俺 医者になろうかなって 402 00:39:44,211 --> 00:39:46,211 えッ? 403 00:39:47,197 --> 00:39:50,197 やっぱり ムリですか? 404 00:39:52,219 --> 00:39:54,204 そうじゃなくて… 405 00:39:54,204 --> 00:39:57,204 人を救う仕事でもあるけど 406 00:39:58,191 --> 00:40:00,691 看取る場所でもあるんだよ 407 00:40:05,198 --> 00:40:08,198 俺 けっきょく 408 00:40:11,204 --> 00:40:15,204 亜紀に何もできなかった 気がするんです 409 00:40:20,230 --> 00:40:23,233 〈それからの松本は〉 410 00:40:23,233 --> 00:40:27,233 〈二度と廣瀬のことを 口にしませんでした〉 411 00:40:30,223 --> 00:40:34,223 〈私に本心を語ることも なくなりました〉 412 00:40:40,200 --> 00:40:42,185 ≪(谷田部)大木龍之介 413 00:40:42,185 --> 00:40:44,185 はい 414 00:40:54,197 --> 00:40:56,183 中川顕良 415 00:40:56,183 --> 00:40:58,183 (中川)はい 416 00:41:10,197 --> 00:41:12,215 古谷英一 417 00:41:12,215 --> 00:41:14,215 ≪(古谷)はい 418 00:41:19,222 --> 00:41:21,222 松本… 419 00:41:25,212 --> 00:41:27,230 安浦正 420 00:41:27,230 --> 00:41:29,232 ≪(安浦)はい 421 00:41:29,232 --> 00:41:33,232 〈そこに松本の姿は ありませんでした〉 422 00:41:39,159 --> 00:41:44,164 〈一人の教師として 私は彼を〉 423 00:41:44,164 --> 00:41:48,664 〈ここに連れてくることが できませんでした〉 424 00:41:55,192 --> 00:41:58,195 ≪(司会)続いて3年B組 425 00:41:58,195 --> 00:42:00,195 すいません! 426 00:42:03,200 --> 00:42:05,202 最後にもう一人 427 00:42:05,202 --> 00:42:07,702 名前を呼ばせてください 428 00:42:14,211 --> 00:42:16,211 廣瀬亜紀! 429 00:42:41,171 --> 00:42:43,673 ここも変わるんですね 430 00:42:43,673 --> 00:42:45,673 校舎は校舎だよ 431 00:42:47,177 --> 00:42:49,177 みんなが出て行くとこ 432 00:42:52,199 --> 00:42:55,199 何百人も見送ってるとね 433 00:42:56,203 --> 00:43:02,203 時々 廣瀬って本当に 死んだのかなって思うんだ 434 00:43:04,177 --> 00:43:09,177 ただ 卒業しただけじゃないかって 435 00:43:17,207 --> 00:43:19,207 松本朔太郎! 436 00:43:27,200 --> 00:43:29,200 卒業証書 437 00:43:39,146 --> 00:43:42,146 これ ずっと…? 438 00:43:44,167 --> 00:43:47,667 ああ~ スッキリした 439 00:44:18,201 --> 00:44:20,201 じゃあ ここで 440 00:44:27,194 --> 00:44:29,194 《おはよ》 441 00:44:31,198 --> 00:44:33,133 なあに? 442 00:44:33,133 --> 00:44:35,133 家まで送りますよ 443 00:44:37,154 --> 00:44:41,154 いいよ さっさと帰りなさい 444 00:44:44,661 --> 00:44:46,661 はい 445 00:44:50,150 --> 00:44:52,169 それじゃ先生 446 00:44:52,169 --> 00:44:54,169 じゃあね 447 00:45:01,161 --> 00:45:03,180 〈きっと これからも〉 448 00:45:03,180 --> 00:45:07,180 〈廣瀬は松本の中で 生き続けるでしょう〉 449 00:45:13,190 --> 00:45:17,190 〈今度は 温かな思い出として〉 450 00:45:23,200 --> 00:45:28,200 〈その人生が 終わるときまで〉 451 00:45:34,227 --> 00:45:54,227 ♬~