1 00:00:06,000 --> 00:00:07,920 NETFLIX オリジナルシリーズ 2 00:00:08,000 --> 00:00:09,920 協力 BBC 3 00:00:10,000 --> 00:00:13,840 空港から タクシーじゃなくて― 4 00:00:13,920 --> 00:00:16,320 桟橋からボートなのね 5 00:00:20,240 --> 00:00:24,120 著名な建築家の ピアーズ・テイラー 6 00:00:24,200 --> 00:00:29,160 触感を刺激する 豊かな素材感だ 7 00:00:30,600 --> 00:00:32,240 不動産投資家で― 8 00:00:32,320 --> 00:00:35,120 女優のキャロライン・ クエンティン 9 00:00:35,200 --> 00:00:37,520 ようこそ ボンドさん 10 00:00:39,720 --> 00:00:44,440 世界の驚くべき住居を 2人が訪ねる 11 00:00:44,520 --> 00:00:46,920 驚くことばかりだね 12 00:00:48,720 --> 00:00:52,840 革新性と情熱と忍耐で 造られた― 13 00:00:52,920 --> 00:00:56,600 数々の素晴らしい家を めぐる 14 00:00:56,680 --> 00:00:59,840 映画ならキスする場面ね 15 00:00:59,920 --> 00:01:03,280 一緒に世界中を旅して回る 16 00:01:03,360 --> 00:01:04,319 あれを見て 17 00:01:04,400 --> 00:01:05,800 見たら危険だ 18 00:01:05,880 --> 00:01:07,360 前を見て 19 00:01:07,680 --> 00:01:12,760 厳しい場所に型破りな 家を建てた― 20 00:01:12,840 --> 00:01:14,640 所有者に話を聞く 21 00:01:14,720 --> 00:01:17,120 まるでジャンボ機だ 22 00:01:17,760 --> 00:01:23,000 遠く離れた山頂に 苦労して建てられた家 23 00:01:23,080 --> 00:01:27,920 なぜケーブルカーが必要な 場所に建てるの? 24 00:01:28,360 --> 00:01:31,680 古く繊細な森と共存する家 25 00:01:31,760 --> 00:01:34,920 15センチしか離れてない 26 00:01:35,280 --> 00:01:39,880 美しい海を見下ろす崖に 建てられた家も 27 00:01:40,280 --> 00:01:45,480 どうやって急な崖に 家を建てたの? 28 00:01:45,800 --> 00:01:49,440 地中深くに造られた 家もある 29 00:01:49,520 --> 00:01:54,000 自然を破壊したら 二度と元には戻らない 30 00:01:54,080 --> 00:01:56,560 誰も建てたことがない 31 00:01:56,640 --> 00:01:59,400 失敗する恐れもありました 32 00:02:06,360 --> 00:02:09,039 沿岸 33 00:02:09,039 --> 00:02:11,680 沿岸 沿岸の暮らしには 海風と波の音と― 34 00:02:11,680 --> 00:02:13,400 沿岸の暮らしには 海風と波の音と― 35 00:02:13,480 --> 00:02:16,200 移り変わる海の眺望がある 36 00:02:18,760 --> 00:02:24,240 しかし辺鄙(へんぴ)な海辺での 建設には困難も伴う 37 00:02:25,000 --> 00:02:28,400 建設中 冬を二度過ごした 38 00:02:28,560 --> 00:02:29,880 寒い冬だった 39 00:02:29,960 --> 00:02:31,360 この状況で? 40 00:02:32,120 --> 00:02:32,920 何とかね 41 00:02:34,360 --> 00:02:38,080 ノルウェーの 強風の島から― 42 00:02:38,160 --> 00:02:41,800 南スペインの 地中海沿岸の崖へ 43 00:02:42,280 --> 00:02:44,440 石が多い場所ね 44 00:02:44,520 --> 00:02:45,400 確かに 45 00:02:45,480 --> 00:02:46,560 足場が悪い 46 00:02:47,360 --> 00:02:50,880 南東カナダの 大西洋沿岸から― 47 00:02:50,960 --> 00:02:53,600 ニュージーランドの渓谷へ 48 00:02:54,800 --> 00:02:57,720 海沿いに非凡な家を建て― 49 00:02:57,800 --> 00:03:02,040 そこに住むという現実を探る 50 00:03:02,120 --> 00:03:04,200 次に会うのは半年後? 51 00:03:04,280 --> 00:03:06,600 冬になったら返すわ 52 00:03:12,080 --> 00:03:17,560 最初の沿岸の旅は ノルウェーの離島海域 53 00:03:17,640 --> 00:03:20,880 首都オスロからは 320キロ 54 00:03:22,680 --> 00:03:27,360 ノルウェー クリスチャンサン 55 00:03:28,280 --> 00:03:30,040 今は初夏だが― 56 00:03:30,120 --> 00:03:34,720 この群島では 冬は マイナス20度に達する 57 00:03:35,440 --> 00:03:37,680 沿岸の家はすべて― 58 00:03:37,760 --> 00:03:41,680 自然の脅威に 耐えなければならない 59 00:03:41,760 --> 00:03:43,880 〝国際線 到着口〞 60 00:03:43,960 --> 00:03:44,800 行こう 61 00:03:50,160 --> 00:03:54,320 最初に訪ねるのは 離島の沿岸の別荘 62 00:03:54,400 --> 00:03:57,320 周囲の景観に溶け込み― 63 00:03:57,400 --> 00:04:01,720 所有者の多忙な仕事の 疲れを癒してくれる 64 00:04:04,320 --> 00:04:07,880 最大の困難は 4つの寝室を造ること 65 00:04:07,960 --> 00:04:11,280 すでにあった家の建坪は 100平米 66 00:04:11,360 --> 00:04:13,880 増やすことはできない 67 00:04:17,760 --> 00:04:18,920 聞こえる? 68 00:04:19,880 --> 00:04:22,440 所有者のダグが迎えに 69 00:04:22,520 --> 00:04:25,800 彼は大手船会社の CEOで― 70 00:04:26,160 --> 00:04:30,720 私たちを離島の別荘に 招待してくれた 71 00:04:32,440 --> 00:04:33,800 ダグ? 72 00:04:34,640 --> 00:04:36,680 イケメンだわ 73 00:04:37,440 --> 00:04:40,960 初めまして キャロラインよ 74 00:04:41,600 --> 00:04:43,560 足をかけるの? 75 00:04:43,640 --> 00:04:45,480 よし ありがとう 76 00:04:46,480 --> 00:04:48,080 つまずいた 77 00:04:49,280 --> 00:04:50,640 楽しそう 78 00:05:03,920 --> 00:05:08,480 念のため ダグは既婚で 3人の子供がいる 79 00:05:13,840 --> 00:05:19,000 クリスチャンサンに 普段は在住してるが― 80 00:05:19,080 --> 00:05:24,240 毎週末と夏季休暇は 家族で別荘で過ごす 81 00:05:25,160 --> 00:05:29,120 なぜ離島に家を建てようと 思った? 82 00:05:29,200 --> 00:05:34,520 子供の頃 友達の両親が 島に別荘を持っててね 83 00:05:34,600 --> 00:05:37,800 よく行った いい思い出だ 84 00:05:38,120 --> 00:05:41,280 それで 僕も欲しいと思って― 85 00:05:41,360 --> 00:05:46,480 プライバシーと景色を 両立できる場所を探した 86 00:05:47,040 --> 00:05:52,280 風をしのげるかどうかも 条件の1つだったね 87 00:05:52,360 --> 00:05:55,800 ノルウェー人は 夏が好きだよね 88 00:05:55,880 --> 00:05:57,440 冬は厳しいから 89 00:05:57,520 --> 00:06:00,920 確かに晴天と太陽は好きだよ 90 00:06:01,000 --> 00:06:01,840 僕らも 91 00:06:01,920 --> 00:06:04,680 それはイギリス人も同じね 92 00:06:04,760 --> 00:06:06,840 そろそろ着くかしら 93 00:06:06,920 --> 00:06:09,640 あと5分くらいかな 94 00:06:13,720 --> 00:06:15,880 家があるわ 見て 95 00:06:16,520 --> 00:06:20,800 屋根が岩の一部みたいで ステキね 96 00:06:23,840 --> 00:06:25,120 色もいいわ 97 00:06:25,200 --> 00:06:26,000 ああ 98 00:06:27,560 --> 00:06:29,160 目立たない 99 00:06:29,240 --> 00:06:31,080 自然な感じだ 100 00:06:31,160 --> 00:06:33,200 分からないほどよ 101 00:06:33,280 --> 00:06:35,240 キャビン・ リンゲホルマン 102 00:06:35,320 --> 00:06:37,880 設計 ルンド・ハゲム・ アーキテクツ 103 00:06:41,240 --> 00:06:43,200 とても美しいわ 104 00:06:43,360 --> 00:06:47,200 2日間 2人きりに してくれて― 105 00:06:47,280 --> 00:06:52,160 この島と家での生活が とてもよく分かった 106 00:06:52,840 --> 00:06:54,720 ダグは帰るの? 107 00:06:54,800 --> 00:06:58,280 残念ね 一緒に飲めないの? 108 00:06:58,360 --> 00:06:59,160 どうも 109 00:06:59,880 --> 00:07:02,000 本当に帰るの? 110 00:07:02,920 --> 00:07:04,480 それじゃ― 111 00:07:05,080 --> 00:07:07,000 カギを渡すよ 112 00:07:07,400 --> 00:07:08,680 楽しんで 113 00:07:08,760 --> 00:07:10,400 ありがとう 114 00:07:10,480 --> 00:07:12,520 次に会うのは半年後? 115 00:07:14,480 --> 00:07:15,480 現地人だ 116 00:07:15,560 --> 00:07:17,880 冬になったら返すわ 117 00:07:18,000 --> 00:07:19,440 じゃあね 118 00:07:19,520 --> 00:07:20,320 それじゃ 119 00:07:23,680 --> 00:07:24,560 またね 120 00:07:26,320 --> 00:07:27,120 よし 121 00:07:27,840 --> 00:07:28,960 早いな 122 00:07:30,440 --> 00:07:32,560 この家に住める 123 00:07:42,960 --> 00:07:47,640 何か 無性に 靴を脱ぎたくなるわ 124 00:07:47,720 --> 00:07:51,840 この家が すごく くつろげるから 125 00:07:52,160 --> 00:07:53,840 ホッとするね 126 00:07:54,160 --> 00:07:58,880 室内と外と ここは中だけど 半分外で全然違う 127 00:07:58,960 --> 00:08:01,200 岩と調和してる 128 00:08:01,280 --> 00:08:02,680 そうだね 129 00:08:02,760 --> 00:08:05,200 この家は面白い 130 00:08:05,640 --> 00:08:08,200 外観重視の家ではない 131 00:08:08,280 --> 00:08:14,120 周りの自然ありきで 空間の作り方を考えてる 132 00:08:14,200 --> 00:08:16,080 特別な感じね 133 00:08:16,160 --> 00:08:19,880 イギリスでは 家といったら― 134 00:08:19,960 --> 00:08:24,400 壁とドアと窓があって 中と外が分かれてる 135 00:08:24,560 --> 00:08:26,520 ここは庭も家だ 136 00:08:26,600 --> 00:08:27,280 そうね 137 00:08:27,720 --> 00:08:31,240 設計者は 岩の位置をよく見てる 138 00:08:31,640 --> 00:08:34,720 岩と岩の間の空間もね 139 00:08:34,799 --> 00:08:40,240 見映えを考えるというより ただ岩を生かしてる 140 00:08:40,320 --> 00:08:42,919 ジャマだと思ってないのね 141 00:08:43,000 --> 00:08:46,840 自然を尊重して それに合わせてる 142 00:08:46,920 --> 00:08:48,480 たとえば あれ 143 00:08:48,560 --> 00:08:51,400 ほとんど気づかないわ 144 00:08:53,120 --> 00:08:57,200 海に近い岩場に 家を建てるには― 145 00:08:57,280 --> 00:09:00,960 厳しい法律に 従う必要があった 146 00:09:02,680 --> 00:09:07,880 わずか100平米に 4つの寝室を収める 147 00:09:07,960 --> 00:09:11,880 コテージが建っていた場所だ 148 00:09:13,520 --> 00:09:16,960 建築士は平屋建てを 設計し― 149 00:09:17,040 --> 00:09:21,080 床面積はテニス場より狭い 150 00:09:21,440 --> 00:09:27,560 空間を最大に生かすため 全体を2翼に分けて― 151 00:09:27,640 --> 00:09:30,200 外部通路でつないだ 152 00:09:30,640 --> 00:09:35,320 張り出すコンクリートの 白屋根は― 153 00:09:35,400 --> 00:09:40,560 岩に打ち込んで固定し 風から家を守ってる 154 00:09:41,640 --> 00:09:45,440 コンクリートは 塩害に強く― 155 00:09:45,520 --> 00:09:49,840 やがて周囲の岩場に 溶け込んでいく 156 00:09:50,440 --> 00:09:53,680 家と岩が一体化してるわね 157 00:09:53,760 --> 00:09:55,320 それに― 158 00:09:55,400 --> 00:09:59,280 あの垂直の木材も 景色の一部になる 159 00:10:01,440 --> 00:10:07,080 床面積が少ない分 外の空間を上手に利用した 160 00:10:09,640 --> 00:10:11,480 そこが寝室ね 161 00:10:12,560 --> 00:10:14,480 素晴らしいのは― 162 00:10:15,040 --> 00:10:17,840 ここに壁がないことよ 163 00:10:18,040 --> 00:10:23,960 この廊下のスペースは 床面積に含まれてないの 164 00:10:24,040 --> 00:10:27,360 だから室内を 有効に使えるし― 165 00:10:27,440 --> 00:10:31,520 ここは景色に向かって 開かれてる 166 00:10:32,720 --> 00:10:34,560 ここが主寝室ね 167 00:10:35,080 --> 00:10:35,840 あと― 168 00:10:36,560 --> 00:10:37,640 ここにも 169 00:10:38,200 --> 00:10:41,680 2段ベッドになってるわね 170 00:10:41,960 --> 00:10:43,320 ここはシングル 171 00:10:44,640 --> 00:10:47,280 なんか隠し部屋みたいね 172 00:10:48,000 --> 00:10:50,000 各部屋 微妙に違う 173 00:10:50,840 --> 00:10:53,120 この寝室が最高ね 174 00:10:53,440 --> 00:10:54,600 私が使う 175 00:10:55,320 --> 00:10:57,240 早い者勝ちよ 176 00:11:01,480 --> 00:11:04,840 この家の特に優れた点は― 177 00:11:04,920 --> 00:11:08,640 岩石層の地形を 利用したことだ 178 00:11:08,720 --> 00:11:12,040 普通は平らにして家を建てる 179 00:11:12,120 --> 00:11:16,840 でも 建築家は 繊細な屋根を被せ― 180 00:11:16,920 --> 00:11:21,840 一部は やはり 繊細に屋内とした 181 00:11:21,920 --> 00:11:26,480 片側は完全に開けてて 景色が見渡せる 182 00:11:26,560 --> 00:11:30,680 この建て方は 本当に素晴らしいと思う 183 00:11:30,760 --> 00:11:33,280 景観をジャマしてない 184 00:11:33,720 --> 00:11:38,040 景観に対し 遠慮しすぎでもない 185 00:11:38,120 --> 00:11:42,040 とても美しく 繊細に融合してる 186 00:11:42,120 --> 00:11:43,600 そういう家だ 187 00:11:48,200 --> 00:11:51,880 設計責任者は スヴェン・ルンド 188 00:11:51,960 --> 00:11:55,480 オスロ在住の著名な建築家だ 189 00:11:57,360 --> 00:12:01,160 ダグとレネの 最初の依頼内容は? 190 00:12:01,240 --> 00:12:02,640 それは― 191 00:12:03,280 --> 00:12:07,240 “景観に溶け込む家”が 主目的だ 192 00:12:07,320 --> 00:12:12,240 家が自然を損ねず 地形の一部になるよう― 193 00:12:12,400 --> 00:12:14,160 慎重を期した 194 00:12:14,240 --> 00:12:16,560 天候が厳しいし― 195 00:12:16,640 --> 00:12:20,040 離島というのも難しい条件だ 196 00:12:20,120 --> 00:12:23,480 建設作業はどうだった? 197 00:12:23,560 --> 00:12:27,600 建設中 冬を二度過ごした 198 00:12:27,680 --> 00:12:30,960 どちらも とても寒い冬だった 199 00:12:31,040 --> 00:12:34,640 これはひどい まさに海氷だ 200 00:12:34,720 --> 00:12:39,200 島へのアクセスは ほぼ不可能だった 201 00:12:39,280 --> 00:12:43,600 この写真を見れば 状況が分かるだろう 202 00:12:44,200 --> 00:12:47,480 それは記録に残る 最悪の冬で― 203 00:12:47,560 --> 00:12:50,840 日照時間は わずか7時間だった 204 00:12:51,160 --> 00:12:53,120 この中で建てた? 205 00:12:53,200 --> 00:12:54,480 何とかね 206 00:12:54,560 --> 00:12:56,640 資材の運搬は? 207 00:12:56,720 --> 00:12:58,000 荷船(バージ)で― 208 00:12:59,480 --> 00:13:01,880 コンクリートを運んだ 209 00:13:02,680 --> 00:13:04,640 引き船でね 210 00:13:04,720 --> 00:13:07,520 完成までの期間は? 211 00:13:07,600 --> 00:13:09,600 1年半あまりだ 212 00:13:10,320 --> 00:13:13,280 100平米のわりには長いね 213 00:13:13,360 --> 00:13:17,480 冬場に始めたのが 失敗だったよ 214 00:13:19,200 --> 00:13:22,680 冬場の建設は イギリスでも難しい 215 00:13:22,760 --> 00:13:25,080 しかし彼は やり遂げた 216 00:13:25,160 --> 00:13:28,480 依頼者一家が 夏を過ごせるように 217 00:13:28,880 --> 00:13:30,080 いいね 218 00:13:35,800 --> 00:13:36,880 どうだ 219 00:13:37,800 --> 00:13:41,000 水温は8度で冷たいが― 220 00:13:41,080 --> 00:13:45,040 バーベキューを 待つ間 泳いだ 221 00:13:49,720 --> 00:13:52,440 この家はこの風景を 222 00:13:52,640 --> 00:13:55,120 より魅力的にしている 223 00:13:55,680 --> 00:13:56,400 だろ? 224 00:13:56,480 --> 00:13:57,560 そうね 225 00:13:57,640 --> 00:13:58,880 珍しいよ 226 00:14:04,240 --> 00:14:08,320 いい家の条件が 少しずつ分かってきた 227 00:14:08,400 --> 00:14:11,240 居心地の良さよ 228 00:14:11,320 --> 00:14:15,560 この家は入ったとたんに 落ち着ける 229 00:14:16,160 --> 00:14:19,200 すぐに楽しめるわ それに― 230 00:14:19,640 --> 00:14:23,640 もちろん景色も すごくいい 231 00:14:24,360 --> 00:14:26,000 ダグがいなくても 232 00:14:28,520 --> 00:14:30,520 準備できたわよ! 233 00:14:31,800 --> 00:14:33,280 北欧男がいい 234 00:14:36,640 --> 00:14:37,600 いいね 235 00:14:37,680 --> 00:14:38,760 おいしそう 236 00:14:42,360 --> 00:14:45,640 この家は大金が かかってるが― 237 00:14:46,160 --> 00:14:51,000 ここで得るものは大きいし お金じゃ買えない 238 00:14:51,080 --> 00:14:54,800 まさに美しい景観の中に 住んでる 239 00:14:54,880 --> 00:14:58,840 家が岩石層と一体化して 共存し― 240 00:14:59,000 --> 00:15:02,920 岩に波打つ音が聞こえる 素晴らしい 241 00:15:03,000 --> 00:15:07,360 ここで毎日 目覚めるのは 最高でしょうね 242 00:15:07,440 --> 00:15:10,240 こんな素晴らしい家でね 243 00:15:10,320 --> 00:15:12,880 家を過小評価してるかも 244 00:15:12,960 --> 00:15:16,560 岩とか海とか 景観の話ばかりだ 245 00:15:16,880 --> 00:15:18,920 だが この家は― 246 00:15:20,160 --> 00:15:25,200 抑えるところと出るところ バランスが完ペキだ 247 00:15:25,280 --> 00:15:27,280 大胆で繊細だ 248 00:15:37,640 --> 00:15:39,680 安眠を得た翌朝― 249 00:15:39,760 --> 00:15:43,920 私たちはアウトドアを 楽しむことにした 250 00:15:54,800 --> 00:15:56,640 シャワーは通常― 251 00:15:56,880 --> 00:16:00,600 狭苦しい 四角い箱の中で浴びる 252 00:16:00,680 --> 00:16:04,800 でも ここでは 自然に囲まれて― 253 00:16:04,880 --> 00:16:08,000 まるで温かい滝のようだ 254 00:16:08,080 --> 00:16:10,840 ここでは それが日常さ 255 00:16:13,280 --> 00:16:16,760 ダグは仕事で忙しいが― 256 00:16:16,840 --> 00:16:22,000 妻で衣料品店オーナーの レネが様子を見にきた 257 00:16:22,480 --> 00:16:23,960 粋な登場だね 258 00:16:25,560 --> 00:16:27,240 初めまして 259 00:16:27,320 --> 00:16:28,240 キャロラインね 260 00:16:28,320 --> 00:16:29,480 うれしいわ 261 00:16:29,560 --> 00:16:30,480 どうも 262 00:16:30,560 --> 00:16:31,400 よろしく 263 00:16:32,280 --> 00:16:34,040 風を避けましょう 264 00:16:34,120 --> 00:16:35,880 ちょっと寒いわ 265 00:16:36,880 --> 00:16:40,560 この美しい場所を どう見つけたの? 266 00:16:40,640 --> 00:16:42,800 冬にボートで― 267 00:16:42,880 --> 00:16:46,920 このあたりの島を 見て回ってたの 268 00:16:47,000 --> 00:16:50,680 1月だったから すごく寒かったわ 269 00:16:50,760 --> 00:16:54,120 でも 風がなくて快晴だった 270 00:16:54,200 --> 00:16:56,080 海も穏やかで 271 00:16:56,160 --> 00:16:57,000 冬でも? 272 00:16:57,080 --> 00:16:59,440 不思議なことにね 273 00:16:59,520 --> 00:17:04,240 その時 私たちは ここが好きになったの 274 00:17:04,319 --> 00:17:05,599 無謀だと― 275 00:17:06,119 --> 00:17:07,920 思ったことは? 276 00:17:08,000 --> 00:17:11,480 かなり不自由な挑戦でしょ 277 00:17:11,560 --> 00:17:14,359 景観を損ねないのは難しい 278 00:17:14,440 --> 00:17:18,119 いいえ すべての過程が楽しかったわ 279 00:17:18,200 --> 00:17:21,040 建てるのも 何もかもね 280 00:17:21,119 --> 00:17:22,720 ここで長く過ごす? 281 00:17:22,800 --> 00:17:24,599 夏は ずっとよ 282 00:17:24,680 --> 00:17:26,960 気晴らしになる? 283 00:17:27,040 --> 00:17:30,400 ええ ここは すごく落ち着くの 284 00:17:30,480 --> 00:17:33,200 いい休暇になるわ 285 00:17:33,280 --> 00:17:35,920 夫も私も忙しいから― 286 00:17:36,120 --> 00:17:39,960 そういう時間が必要になる 287 00:17:40,200 --> 00:17:44,040 子供たちと過ごす 充実した時間がね 288 00:17:44,120 --> 00:17:48,240 家族の時間を過ごすのに 最適な家ね 289 00:17:48,320 --> 00:17:49,120 ええ 290 00:17:59,880 --> 00:18:04,200 いい家は そこそこあるが ここは特別だ 291 00:18:04,280 --> 00:18:07,840 正直 ここを離れたくないよ 292 00:18:07,920 --> 00:18:10,560 今までの中で最高の1つね 293 00:18:10,640 --> 00:18:13,200 確実に そうだ 294 00:18:14,920 --> 00:18:16,720 本当に― 295 00:18:17,200 --> 00:18:21,520 環境との一体感を 感じさせる家だった 296 00:18:22,240 --> 00:18:24,080 ここに来た時… 297 00:18:24,160 --> 00:18:25,160 残りたい 298 00:18:25,240 --> 00:18:26,160 最初は… 299 00:18:27,320 --> 00:18:28,560 帰りたくない 300 00:18:28,640 --> 00:18:32,400 半信半疑だったが 経験してみると… 301 00:18:32,720 --> 00:18:35,280 ダグはどこなの 302 00:18:36,160 --> 00:18:37,680 会いたいわ 303 00:18:37,760 --> 00:18:40,520 僕はここにいたい 君は? 304 00:18:49,720 --> 00:18:54,960 世界の驚くべき家を見る 旅の次の場所は― 305 00:18:55,040 --> 00:18:57,040 南スペイン 306 00:18:59,600 --> 00:19:03,880 スペイン コスタ・トロピカル 307 00:19:05,680 --> 00:19:09,880 目指すのは 急峻な崖に建てられた家 308 00:19:09,960 --> 00:19:14,880 傾斜42度の崖から 地中海を見渡す家だ 309 00:19:15,360 --> 00:19:18,240 〈この道を行けば…〉 310 00:19:18,320 --> 00:19:19,400 崖の家? 311 00:19:20,040 --> 00:19:22,520 この道を行けば着く 312 00:19:22,600 --> 00:19:23,600 そう願うわ 313 00:19:23,680 --> 00:19:27,000 崖に建ってる家ってことね 314 00:19:27,080 --> 00:19:27,600 そうだ 315 00:19:28,680 --> 00:19:33,720 崩れる恐れのある崖に 家を建てるのは難しい 316 00:19:33,800 --> 00:19:38,440 海に落ちぬよう 緻密な設計が要求される 317 00:19:40,440 --> 00:19:45,040 私たち 別々に 家を見たほうがいいと思う 318 00:19:45,120 --> 00:19:48,080 見たあとに会えばいいわ 319 00:19:48,160 --> 00:19:52,600 それなら互いの意見に 影響されないでしょ 320 00:19:52,680 --> 00:19:55,320 僕の意見に興味がない? 321 00:19:55,560 --> 00:19:57,800 “勝手に見ろ”って? 322 00:19:57,880 --> 00:19:59,160 そういうこと 323 00:20:00,800 --> 00:20:01,720 あれかな 324 00:20:01,800 --> 00:20:02,800 どうかしら 325 00:20:02,880 --> 00:20:03,440 あれだ 326 00:20:08,200 --> 00:20:09,480 言わないで 327 00:20:09,960 --> 00:20:12,320 何か言おうとしたでしょ 328 00:20:12,400 --> 00:20:13,440 ダメよ 329 00:20:14,000 --> 00:20:15,760 何も言わないで 330 00:20:15,840 --> 00:20:16,800 形容詞を 331 00:20:16,880 --> 00:20:17,600 ダメ 332 00:20:25,320 --> 00:20:29,520 問題は 急な崖に 違和感なくなじむ― 333 00:20:29,600 --> 00:20:32,080 家を建てることだった 334 00:20:32,160 --> 00:20:37,160 同時に 居住空間が すべて海に面することも 335 00:20:42,640 --> 00:20:45,160 崖の家 336 00:20:45,240 --> 00:20:48,640 設計 ヒルバルトロメ・ アーキテクツ 337 00:20:48,880 --> 00:20:50,680 何も言っちゃダメ 338 00:20:59,800 --> 00:21:04,000 崖に深く鎮座する この異様な別荘は― 339 00:21:04,080 --> 00:21:05,880 2階建てだ 340 00:21:07,200 --> 00:21:12,760 1階の大きなスペースは 崖の傾斜に沿い― 341 00:21:13,640 --> 00:21:16,960 プール付きのテラスに つながる 342 00:21:18,560 --> 00:21:24,640 2階の3つの寝室からは 遮蔽(へい)物なく海を見渡せる 343 00:21:26,720 --> 00:21:30,480 150平米の空間は コンクリートの― 344 00:21:30,560 --> 00:21:33,240 二重屋根で覆われている 345 00:21:33,320 --> 00:21:35,840 この屋根が 景色を型取り― 346 00:21:35,920 --> 00:21:39,480 部屋に吹き込む風を 方向づける 347 00:21:44,120 --> 00:21:48,640 少年なら 暑い日に 階段の上に何を造る? 348 00:21:48,800 --> 00:21:52,000 プールでしょ 彼らもそうした 349 00:21:52,080 --> 00:21:54,440 そして この広い空間 350 00:21:59,880 --> 00:22:02,280 こんなの信じられない 351 00:22:02,360 --> 00:22:05,280 これは いったい何なの 352 00:22:05,440 --> 00:22:08,440 どういうつもりかしら 353 00:22:10,760 --> 00:22:11,600 面白い 354 00:22:12,080 --> 00:22:15,440 「オースティン・パワーズ」 のセットみたい 355 00:22:15,520 --> 00:22:18,840 この景色 素晴らしいわね 356 00:22:25,080 --> 00:22:28,840 所有者の2人は この区画を見て― 357 00:22:28,920 --> 00:22:31,480 すぐに気に入った 358 00:22:32,440 --> 00:22:36,400 立地と条件の難しさを 知って― 359 00:22:36,480 --> 00:22:40,720 2人は複数の建築社に 設計案を募った 360 00:22:41,480 --> 00:22:45,120 最終的には 困難を厭(いと)わない― 361 00:22:45,200 --> 00:22:49,320 2人の若いスペイン人 建築士に決まった 362 00:22:50,360 --> 00:22:54,880 彼らの設計は 柱のない 大きな空間で― 363 00:22:54,960 --> 00:22:58,400 海を広く 見渡せるものだった 364 00:22:59,520 --> 00:23:02,720 ピアーズは どう言うかしらね 365 00:23:04,200 --> 00:23:09,320 この崖と 周囲の凡庸さを見ると― 366 00:23:09,720 --> 00:23:15,600 他とは違うものを造るという 純粋な創造的野心を感じる 367 00:23:15,680 --> 00:23:18,320 素晴らしいと思うよ 368 00:23:30,200 --> 00:23:33,160 遊び心があって楽しいね 369 00:23:33,240 --> 00:23:36,280 何か特別なものを感じるよ 370 00:23:36,360 --> 00:23:40,640 この空間は好きだし 本当にすごいと思う 371 00:23:40,720 --> 00:23:42,960 ここに立てば分かる 372 00:23:43,040 --> 00:23:48,160 階段を坂にして プールに飛び込めばいいのに 373 00:23:48,240 --> 00:23:53,400 若い建築家じゃなきゃ この床は設計しない 374 00:23:53,480 --> 00:23:56,040 限界まで挑戦してる 375 00:23:56,120 --> 00:24:01,880 普通っぽいのは たぶん キッチンだけでしょうね 376 00:24:04,040 --> 00:24:07,920 この空間の天井は ガウディ風で― 377 00:24:08,000 --> 00:24:10,640 独特の特注感がある 378 00:24:14,800 --> 00:24:17,680 貝の家の王と女王ね 379 00:24:18,160 --> 00:24:22,880 すべての配置は 設計で 正確に決められている 380 00:24:22,960 --> 00:24:28,000 ダイニングにある 食卓の脚は全部― 381 00:24:28,080 --> 00:24:30,160 床に固定されている 382 00:24:30,240 --> 00:24:33,120 意匠を頑固に貫き通してる 383 00:24:33,200 --> 00:24:34,480 よくある? 384 00:24:34,560 --> 00:24:35,760 もちろんさ 385 00:24:35,840 --> 00:24:36,960 そうなの 386 00:24:37,040 --> 00:24:40,000 建築家の構想を守るためだ 387 00:24:40,080 --> 00:24:42,680 依頼主の干渉からね 388 00:24:43,040 --> 00:24:47,520 確かに この空間は 巧妙に設計され― 389 00:24:47,600 --> 00:24:50,160 眺望を最大限に生かしている 390 00:24:51,800 --> 00:24:53,040 2階を 391 00:24:53,560 --> 00:24:54,640 楽しみだ 392 00:25:01,160 --> 00:25:05,800 これが 家が海に 滑り落ちるのを防いでる 393 00:25:06,240 --> 00:25:11,400 まずこれを崖に打ち込み その後 壁を造った 394 00:25:11,920 --> 00:25:17,920 それから このプレートを 付けて家を固定したんだ 395 00:25:18,280 --> 00:25:19,720 見事だね 396 00:25:24,320 --> 00:25:25,160 見て 397 00:25:26,840 --> 00:25:30,080 どうせ 彼が説明したでしょ 398 00:25:31,760 --> 00:25:37,320 この部屋は ちょうど 屋根の後部の下になってる 399 00:25:37,520 --> 00:25:41,600 小さな窓から 上の景色が見えるね 400 00:25:41,680 --> 00:25:47,040 ここから見ると 崖が海に 向かってるのが分かる 401 00:25:48,640 --> 00:25:49,400 やあ 402 00:25:49,640 --> 00:25:51,200 ここ ステキね 403 00:25:51,280 --> 00:25:52,040 ああ 404 00:25:52,120 --> 00:25:54,600 屋根が見えるのは珍しい 405 00:25:55,240 --> 00:25:56,000 だろ 406 00:25:56,080 --> 00:25:58,240 動物の皮膚みたい 407 00:25:58,320 --> 00:26:02,280 恐竜の背中みたいに見えるね 408 00:26:03,160 --> 00:26:07,000 こうして海岸線を 見渡してると― 409 00:26:07,160 --> 00:26:10,840 人がこの地に 惹(ひ)かれる理由が分かる 410 00:26:11,200 --> 00:26:13,680 この海がすべてだ 411 00:26:14,680 --> 00:26:16,680 家が海を謳歌してる 412 00:26:16,760 --> 00:26:17,440 ああ 413 00:26:18,360 --> 00:26:23,760 設計者はパブロ・ヒルと ハイメ・バルトロメ 414 00:26:23,840 --> 00:26:25,040 初めまして 415 00:26:25,120 --> 00:26:27,600 コンペで勝ったんだね 416 00:26:27,920 --> 00:26:32,600 依頼人は 何人もの 建築士に設計案を― 417 00:26:32,680 --> 00:26:34,960 依頼してたからね 418 00:26:35,320 --> 00:26:38,880 目立つために 挑戦的にした? 419 00:26:38,960 --> 00:26:42,200 勝つためには目立たないと 420 00:26:42,680 --> 00:26:47,920 でも景色が遮られず 屋根に引き立てられ― 421 00:26:48,000 --> 00:26:53,120 様々な空間を作ったのが 勝因だと思う 422 00:26:55,560 --> 00:26:58,880 屋根は設計上 最も複雑だった 423 00:26:59,080 --> 00:27:03,400 金属製の骨組みは 地元の鍛冶工が造った 424 00:27:03,840 --> 00:27:08,440 骨組みの素材が 独特の形状を可能にした 425 00:27:09,640 --> 00:27:13,600 屋根は外壁に 支えられており― 426 00:27:13,680 --> 00:27:16,560 眺望を阻む支柱は必要ない 427 00:27:17,680 --> 00:27:19,280 印象的な造形ね 428 00:27:19,360 --> 00:27:22,280 この切り立った崖に― 429 00:27:22,360 --> 00:27:25,800 どうやって急な崖に 家を建てたの? 430 00:27:25,880 --> 00:27:28,400 説明してくれない? 431 00:27:28,640 --> 00:27:29,200 外で 432 00:27:30,280 --> 00:27:34,960 建設予算の多くが 建物の基礎に費やされた 433 00:27:35,320 --> 00:27:39,880 土壌が強固でないから 当然のことだ 434 00:27:43,560 --> 00:27:45,320 これが土壌で― 435 00:27:45,400 --> 00:27:48,880 砕石ばかりの まるでガラ場よね 436 00:27:48,960 --> 00:27:50,080 その通り 437 00:27:50,160 --> 00:27:54,640 土壌が相当もろくて 足場が悪いわね 438 00:27:54,720 --> 00:27:57,040 どうやって建てたの 439 00:27:57,440 --> 00:27:59,200 掘り返した? 440 00:27:59,280 --> 00:28:04,200 掘るのと建てるのを 同時に始めたんだ 441 00:28:04,280 --> 00:28:08,480 普通の家と違って 難しかったのは― 442 00:28:08,560 --> 00:28:11,640 下から建てられないことだ 443 00:28:11,720 --> 00:28:15,600 この状況では 上から建てないと― 444 00:28:15,680 --> 00:28:20,080 作業中に 上から ガレキが降ってくる 445 00:28:20,160 --> 00:28:21,120 大問題ね 446 00:28:21,200 --> 00:28:24,040 だから上から建てた 447 00:28:24,120 --> 00:28:28,960 どんな感じでやったかは 写真があるよ 448 00:28:29,040 --> 00:28:29,640 見せて 449 00:28:29,720 --> 00:28:31,560 最初の段階は… 450 00:28:31,640 --> 00:28:33,280 これがそうだ 451 00:28:33,360 --> 00:28:38,000 まず上の部分から 造り始めて― 452 00:28:38,120 --> 00:28:41,400 それから徐々に建てていった 453 00:28:41,480 --> 00:28:42,480 下をね 454 00:28:42,560 --> 00:28:47,640 ここから下の壁を造って それから内部ね 455 00:28:48,360 --> 00:28:50,240 巨大な錨(いかり)に加え― 456 00:28:50,320 --> 00:28:54,240 マイクロパイル工法で 家を崖に固定した 457 00:28:55,280 --> 00:28:59,520 崖に16メートルも 鋼棒を打ち込み― 458 00:28:59,600 --> 00:29:01,880 基礎を固めたのだ 459 00:29:02,720 --> 00:29:07,000 若い2人にとって 初めての大型計画よね 460 00:29:07,080 --> 00:29:10,360 依頼者との関係性を学んだ? 461 00:29:10,440 --> 00:29:12,720 依頼人の要望を― 462 00:29:12,800 --> 00:29:16,640 建築士も含めて チームが共有し― 463 00:29:16,720 --> 00:29:20,440 みんなで力を合わせて 建設した 464 00:29:20,520 --> 00:29:23,440 依頼人は協力的だったよ 465 00:29:23,520 --> 00:29:27,520 複雑な屋根は 手製の亜鉛タイルで― 466 00:29:27,600 --> 00:29:31,400 独特な質感で 外見も個性的だ 467 00:29:31,480 --> 00:29:36,600 北部のアストゥリアスで 亜鉛の原料を買った 468 00:29:36,680 --> 00:29:39,600 加工前の原料だから安い 469 00:29:39,680 --> 00:29:42,280 それを別の町に運んだ 470 00:29:42,800 --> 00:29:46,800 何度も仕事した金属加工の 職人がいてね 471 00:29:46,880 --> 00:29:50,920 彼らが成型して ここに送ってくれた 472 00:29:51,160 --> 00:29:57,000 こっちの建設業者に教えて 3週間で設置したよ 473 00:29:59,360 --> 00:30:04,360 屋根の構造と同様に 亜鉛タイル作製にも― 474 00:30:04,440 --> 00:30:06,080 職人ワザがあった 475 00:30:06,680 --> 00:30:12,720 手作業は工費を高くすると 思われがちだ 476 00:30:12,800 --> 00:30:15,480 でも そうではなかった 477 00:30:15,560 --> 00:30:18,040 僕たちも驚いたよ 478 00:30:18,240 --> 00:30:22,560 地元の職人と 彼らの技法を使い― 479 00:30:22,640 --> 00:30:27,000 価値ある家を コストを抑えつつ建てた 480 00:30:27,560 --> 00:30:33,200 同じ値段で より素晴らしい家をね 481 00:30:33,280 --> 00:30:38,560 スペイン中で同じことを するべきだね 482 00:30:38,640 --> 00:30:43,360 次に来た時は すごい家ばかりかもね 483 00:30:43,440 --> 00:30:46,480 もう家は 四角い箱じゃないのね 484 00:30:46,560 --> 00:30:50,000 箱以外の家も建てるべきだ 485 00:30:50,080 --> 00:30:51,280 挑戦ね 486 00:30:51,360 --> 00:30:55,200 可能だと知れば やる人は出てくる 487 00:30:55,520 --> 00:30:56,760 成功例ね 488 00:30:56,840 --> 00:30:58,080 その通りさ 489 00:31:03,640 --> 00:31:07,000 前例を作ったのは素晴らしい 490 00:31:07,080 --> 00:31:10,040 崖の家の美しい建て方のね 491 00:31:10,120 --> 00:31:11,160 改革になる 492 00:31:11,240 --> 00:31:12,200 そう願う 493 00:31:12,280 --> 00:31:13,760 本当にね 494 00:31:15,160 --> 00:31:16,320 いい人生ね 495 00:31:16,400 --> 00:31:18,680 ああ 僕らは幸運だ 496 00:31:21,920 --> 00:31:23,680 寒いわ 出ましょ 497 00:31:23,760 --> 00:31:25,120 凍えそうだ 498 00:31:37,480 --> 00:31:41,360 次の沿岸の家は 地球の反対側 499 00:31:43,480 --> 00:31:50,200 ニュージーランド マールボロ・サウンズ 500 00:31:51,520 --> 00:31:56,120 ニュージーランド南島の マールボロ・サウンズ 501 00:31:56,760 --> 00:32:02,560 海面が上昇して谷を覆い この水路が形作られた 502 00:32:02,640 --> 00:32:06,120 1万年前の氷河期のあとだ 503 00:32:07,120 --> 00:32:10,640 その結果 多数の入江(いりえ)ができた 504 00:32:10,720 --> 00:32:15,400 この沿岸の風景が 次の家の主を刺激し― 505 00:32:15,480 --> 00:32:20,280 多忙な生活から逃れる 僻地の別荘を造らせた 506 00:32:21,760 --> 00:32:26,920 この海の果ての地に 家を建てるなんてすごいわ 507 00:32:28,920 --> 00:32:31,520 建築士の課題は― 508 00:32:31,600 --> 00:32:36,600 海岸と保護林の間の狭い 土地に家を建てること 509 00:32:38,800 --> 00:32:42,000 この家に行くなら 船が最適だ 510 00:32:43,400 --> 00:32:46,800 驚くほど美しい景色だね 511 00:32:47,280 --> 00:32:50,400 この船旅と同様 いい家だろう 512 00:32:51,600 --> 00:32:53,600 期待しちゃうわね 513 00:32:58,200 --> 00:33:00,240 ワクワクするわ 514 00:33:01,000 --> 00:33:05,080 あの滝の音は 日常の一部でしょうね 515 00:33:08,880 --> 00:33:11,840 滝の入江の家 516 00:33:11,920 --> 00:33:15,080 設計 ボスリー・ アーキテクツ 517 00:33:15,680 --> 00:33:18,920 これは私の理想に近いわ 518 00:33:19,440 --> 00:33:22,520 森の中の海の家よ 519 00:33:22,600 --> 00:33:25,120 水の透明度も随一だ 520 00:33:27,440 --> 00:33:28,520 ありがとう 521 00:33:30,640 --> 00:33:36,040 僕が好きなのは 大きな家が視界に入らず― 522 00:33:36,120 --> 00:33:38,280 自然を楽しめること 523 00:33:38,360 --> 00:33:42,320 この家は繊細で 木々の中に隠れてる 524 00:33:42,400 --> 00:33:46,720 18世紀の美しい庭を 歩いてるみたい 525 00:33:46,800 --> 00:33:49,520 神秘的で官能的だわ 526 00:33:49,600 --> 00:33:50,560 僕が? 527 00:33:52,280 --> 00:33:54,480 入り口がいいわね 528 00:33:55,400 --> 00:33:58,200 森の中から海を見下ろせる 529 00:33:59,400 --> 00:34:02,960 再生木材を使って 造られてるね 530 00:34:03,240 --> 00:34:04,520 あれも 531 00:34:04,600 --> 00:34:05,800 ユーカリだ 532 00:34:05,880 --> 00:34:09,560 赤くて 相当に密度が高い 533 00:34:09,639 --> 00:34:14,080 固くて 金属ドリルが 必要になりそうね 534 00:34:14,159 --> 00:34:16,960 そう それほど固い 535 00:34:17,040 --> 00:34:18,000 すごい 536 00:34:18,360 --> 00:34:24,199 生活をないがしろにする 現代建築は好きじゃない 537 00:34:24,280 --> 00:34:26,440 でも ここは逆だね 538 00:34:27,239 --> 00:34:28,639 生活が優先ね 539 00:34:28,719 --> 00:34:29,840 その通り 540 00:34:29,920 --> 00:34:31,880 美しい自然の生活 541 00:34:35,719 --> 00:34:39,719 この2階建ての家は 海と山の間の― 542 00:34:39,800 --> 00:34:44,080 細い土地に建てるよう 慎重に設計された 543 00:34:45,679 --> 00:34:50,480 2つの棟は それぞれ用途が違う 544 00:34:51,560 --> 00:34:55,400 1つはダイニングや キッチンで― 545 00:34:55,480 --> 00:34:57,080 1階は客間 546 00:34:58,120 --> 00:35:02,720 もう1つは堅木で支える 高床の寝室で― 547 00:35:02,800 --> 00:35:06,000 森と海の上に浮かぶ感覚だ 548 00:35:08,240 --> 00:35:13,960 その2つをガラス張りの 橋の廊下がつないでいる 549 00:35:36,640 --> 00:35:37,480 見て 550 00:35:38,480 --> 00:35:40,080 海がキレイ 551 00:35:40,160 --> 00:35:44,240 30年前 シドニーの 学生の頃を思い出す 552 00:35:44,320 --> 00:35:46,640 オセアニア特有だ 553 00:35:46,720 --> 00:35:50,680 あの青緑色に 美しく光る海や― 554 00:35:50,760 --> 00:35:53,080 手つかずの低木林がね 555 00:35:53,360 --> 00:35:57,160 風景や立地も 喜びをくれるが― 556 00:35:57,440 --> 00:36:00,920 この家は 本当に豊かで興味深い 557 00:36:01,000 --> 00:36:04,040 実際 ここに人が住んでる 558 00:36:04,120 --> 00:36:09,240 ステキなものや 美しい木に囲まれた生活ね 559 00:36:09,320 --> 00:36:12,520 それに あの深い青緑の海 560 00:36:12,800 --> 00:36:14,760 天気がいいうちに― 561 00:36:14,840 --> 00:36:18,800 外を探検して いろいろ見てくるよ 562 00:36:18,880 --> 00:36:21,480 君は屋内を探検してくれ 563 00:36:21,560 --> 00:36:23,320 十分に のぞくわ 564 00:36:25,800 --> 00:36:30,080 家を支える堅木の多くは 再生木材だ 565 00:36:30,160 --> 00:36:34,160 寝室を高床にしている ユーカリも同じ 566 00:36:35,200 --> 00:36:41,280 かつて鉄道橋に使われた 木材を荷船で運んだ 567 00:36:41,360 --> 00:36:46,640 森に溶け込む窓ガラスや スギの被覆材もそう 568 00:36:46,960 --> 00:36:50,280 もう一度 船から家を見たかった 569 00:36:50,400 --> 00:36:54,640 最初に ここに 着いた時のようにね 570 00:36:54,720 --> 00:36:58,520 近すぎると 構成が分かりづらい 571 00:36:59,240 --> 00:37:02,840 感覚的に 森の中に没入するからだ 572 00:37:03,360 --> 00:37:05,600 海の眺めにもね 573 00:37:05,680 --> 00:37:07,880 ここなら客観視できる 574 00:37:07,960 --> 00:37:11,920 構造的には あの家は桟橋と同じだ 575 00:37:12,880 --> 00:37:17,880 まず こんなふうに 大きな柱が直立してる 576 00:37:17,960 --> 00:37:21,840 そこに シンプルに 梁(はり)が入って― 577 00:37:22,040 --> 00:37:24,640 さらに圧線が張ってある 578 00:37:24,960 --> 00:37:26,400 それを覆う 579 00:37:26,560 --> 00:37:28,640 それだけの構造だ 580 00:37:28,720 --> 00:37:32,920 過度に飾り立てることなく 実直に― 581 00:37:33,000 --> 00:37:34,760 美しく仕上げた 582 00:37:36,120 --> 00:37:40,000 キッチンとダイニングを 出ると― 583 00:37:40,320 --> 00:37:43,560 寝室に向かう “緑の廊下”がある 584 00:37:43,640 --> 00:37:49,200 このガラス全体を覆うように 森が迫ってくるの 585 00:37:49,680 --> 00:37:52,640 テラリウムの中みたい 586 00:37:57,040 --> 00:38:00,440 これは とても魅力的ね 587 00:38:01,640 --> 00:38:03,640 セクシーなおフロ 588 00:38:03,960 --> 00:38:05,120 中を見て 589 00:38:06,360 --> 00:38:09,200 家主の仕事を考えると― 590 00:38:09,560 --> 00:38:14,440 彼は有能どころか 世界的に有名な撮影監督よ 591 00:38:14,560 --> 00:38:18,600 今まで最高の映画を 撮影してきてる 592 00:38:18,960 --> 00:38:22,400 「ミッドナイト・ エクスプレス」とか 593 00:38:22,640 --> 00:38:26,400 「ダウンタウン物語」も そうね 594 00:38:26,760 --> 00:38:29,720 「ゼロ・グラビティ」 「猿の惑星」 595 00:38:29,800 --> 00:38:31,160 「ハリー・ポッター」 596 00:38:31,240 --> 00:38:34,640 全部 彼が撮影した映画よ 597 00:38:34,720 --> 00:38:38,240 ストレスは 大変なものでしょうね 598 00:38:38,800 --> 00:38:44,640 どこへ行けば 緊張がとけて 自然に触れられるかしら 599 00:38:45,720 --> 00:38:47,480 人生を取り戻し― 600 00:38:48,120 --> 00:38:52,040 森の緑や美しい海に 触れるには? 601 00:38:53,440 --> 00:38:54,520 ピアーズ 602 00:38:54,800 --> 00:38:57,360 どこに行ってたの? 603 00:38:57,440 --> 00:38:58,560 放心してた 604 00:38:58,640 --> 00:39:01,680 幸せな夢の中にいるようだ 605 00:39:01,760 --> 00:39:05,120 本当にそうね 夢みたい 606 00:39:05,200 --> 00:39:08,960 この家は 目立たないのが素晴らしい 607 00:39:09,040 --> 00:39:12,080 確かに建ってはいるが― 608 00:39:12,160 --> 00:39:15,720 違和感がなく ジャマにならない 609 00:39:15,800 --> 00:39:21,720 だから心置きなく森に浸り 差し込む光や海を楽しめる 610 00:39:22,240 --> 00:39:26,480 かつてないほど 緑の自然との― 611 00:39:26,560 --> 00:39:28,680 一体感を感じるよ 612 00:39:29,000 --> 00:39:31,360 今を生きるための家ね 613 00:39:31,440 --> 00:39:35,600 それに 光の移り変わりが 早いんだ 614 00:39:35,680 --> 00:39:38,440 森の天蓋を通してね 615 00:39:39,320 --> 00:39:43,240 撮影監督には 光は重要なはずだ 616 00:39:44,200 --> 00:39:45,880 マイケル・セレシンは― 617 00:39:45,960 --> 00:39:48,880 家主として設計に関わった 618 00:39:48,960 --> 00:39:54,120 地元の建築士デビッド・ キープスが具現化を 619 00:39:55,040 --> 00:39:57,840 私は家を建てられない 620 00:39:57,920 --> 00:40:02,800 できるのは 映画のセットで 撮ることだけだ 621 00:40:02,880 --> 00:40:07,760 視覚センスを 軽視してるみたいだけど― 622 00:40:07,840 --> 00:40:10,360 あなたのセンスは― 623 00:40:10,440 --> 00:40:13,360 ここの生活に深く根ざしてる 624 00:40:13,440 --> 00:40:15,640 光の使い方とかね 625 00:40:15,720 --> 00:40:19,240 なぜ こういう場所を 探したの 626 00:40:20,000 --> 00:40:23,960 一度アメリカを出て 帰国した時に― 627 00:40:24,360 --> 00:40:27,920 この30万平米の 土地の話を聞いた 628 00:40:28,000 --> 00:40:30,760 北向きで日当たりがいい 629 00:40:30,840 --> 00:40:33,920 海が近いのも気に入った 630 00:40:34,240 --> 00:40:36,120 あの滝もね 631 00:40:36,680 --> 00:40:39,200 どこもかしこも― 632 00:40:39,280 --> 00:40:42,200 すべてが腑に落ちたんだ 633 00:40:43,200 --> 00:40:44,560 有機的にね 634 00:40:44,640 --> 00:40:47,600 この場や光に反応した? 635 00:40:47,680 --> 00:40:49,240 そうだね 636 00:40:49,880 --> 00:40:53,240 “美”にこだわってると思う 637 00:40:53,320 --> 00:40:57,760 彼の美学をなんとか 理解し解釈する 638 00:40:57,840 --> 00:41:02,080 その方向で 努力をすることも― 639 00:41:02,160 --> 00:41:04,480 もちろん可能だった 640 00:41:05,120 --> 00:41:08,200 僕は あえて それを無視した 641 00:41:08,800 --> 00:41:13,280 それで 思いがけず 好みが合ったんだ 642 00:41:13,360 --> 00:41:14,640 そうだね 643 00:41:14,720 --> 00:41:18,000 この家は 再生木材だけでなく― 644 00:41:18,080 --> 00:41:20,760 多くの再生材が使われてる 645 00:41:20,840 --> 00:41:23,160 堅木は全部そうだよ 646 00:41:23,240 --> 00:41:24,280 私自身も 647 00:41:26,240 --> 00:41:28,200 年代物がいい 648 00:41:28,280 --> 00:41:32,680 歴史ある資材で 家を建ててもいいだろう 649 00:41:32,760 --> 00:41:37,200 入った瞬間 その重みを感じたわ 650 00:41:37,600 --> 00:41:39,840 現代住宅だけど― 651 00:41:39,960 --> 00:41:43,800 すでに個性や歴史を 感じられる 652 00:41:43,880 --> 00:41:47,440 どの箇所も 過去を抱えている 653 00:41:47,520 --> 00:41:50,280 垂直には建ててなかった 654 00:41:50,360 --> 00:41:54,600 この家自体が 芸術作品なんだ 655 00:41:54,680 --> 00:41:58,200 家の造りは二の次で― 656 00:41:58,280 --> 00:42:02,880 美の中に身を置くことが ゴールなんだ 657 00:42:03,720 --> 00:42:08,680 この美学は 家と 環境との関係も左右した 658 00:42:09,120 --> 00:42:14,880 景観の美を守ることが マイケルの優先事項だ 659 00:42:15,920 --> 00:42:17,920 問題もあった 660 00:42:18,000 --> 00:42:21,520 難しい立地で 建設に着手したが― 661 00:42:21,600 --> 00:42:25,400 水際が近すぎ 木が多すぎた 662 00:42:26,080 --> 00:42:28,560 土壌が不安定だ 663 00:42:28,640 --> 00:42:31,560 それに ここ一帯は― 664 00:42:31,640 --> 00:42:35,480 自然災害地域と見なされてる 665 00:42:35,880 --> 00:42:39,240 だから家を支えるため― 666 00:42:39,320 --> 00:42:43,160 地中6メートルに 鉄骨を打ち込んだ 667 00:42:43,240 --> 00:42:45,480 次にコンクリートだ 668 00:42:46,160 --> 00:42:48,600 杭打ち機が必要になる 669 00:42:48,680 --> 00:42:52,480 その通り道は ブナの木だらけ 670 00:42:52,960 --> 00:42:57,800 僕は果敢にも 掘削機から木によじ登り― 671 00:42:58,080 --> 00:43:03,800 ノコギリで周辺の木の枝を 慎重に切り落とした 672 00:43:04,320 --> 00:43:07,200 その時 叫び声が聞こえた 673 00:43:07,280 --> 00:43:08,440 誰の声? 674 00:43:08,520 --> 00:43:09,920 依頼人だ 675 00:43:10,480 --> 00:43:12,040 冗談だろ 676 00:43:12,120 --> 00:43:12,920 いや 677 00:43:13,000 --> 00:43:14,000 ひどい話 678 00:43:14,080 --> 00:43:16,040 僕が学んだのは― 679 00:43:16,120 --> 00:43:18,400 木は神聖であること 680 00:43:18,480 --> 00:43:19,080 そうね 681 00:43:19,160 --> 00:43:22,480 私も建築士にお願いしたよ 682 00:43:22,560 --> 00:43:25,600 “木は 自分の指と同じだ”とね 683 00:43:25,800 --> 00:43:28,720 実際 切らなくてよかった 684 00:43:29,280 --> 00:43:32,240 おかげで家は景観の一部だ 685 00:43:32,320 --> 00:43:37,720 それが あなたの光や空間の センスを表してるわ 686 00:43:37,800 --> 00:43:40,720 自分では分からないが… 687 00:43:40,800 --> 00:43:41,920 私が言う 688 00:43:42,000 --> 00:43:43,240 ありがとう 689 00:43:44,120 --> 00:43:46,400 ここは平和な場所さ 690 00:43:46,480 --> 00:43:50,400 聞こえるのは 鳥の声と風と水の音 691 00:43:50,800 --> 00:43:52,560 気に入ってる 692 00:43:52,640 --> 00:43:55,560 自然の本質的な部分が― 693 00:43:55,640 --> 00:44:00,960 この家の光の質や 設計の質も一役買ってる 694 00:44:01,680 --> 00:44:03,680 特別な家になった 695 00:44:05,000 --> 00:44:06,280 見た感じ― 696 00:44:07,240 --> 00:44:10,360 完ペキだと思う 697 00:44:10,840 --> 00:44:11,960 ありがとう 698 00:44:25,520 --> 00:44:26,080 どうも 699 00:44:26,160 --> 00:44:27,200 ありがとう 700 00:44:28,120 --> 00:44:29,880 帰るのが寂しい 701 00:44:32,320 --> 00:44:37,240 ここに来た時 本当に 美しい場所だと思った 702 00:44:37,400 --> 00:44:42,640 環境との共生を危惧したけど 問題なかったわね 703 00:44:42,720 --> 00:44:47,360 環境と争ってないし 何も加えてない 704 00:44:47,440 --> 00:44:52,320 自然と融合して 繊細に たたずんでたね 705 00:44:52,400 --> 00:44:55,720 すごくセクシーだと思ったわ 706 00:45:12,400 --> 00:45:17,600 今回 最後に訪ねる家は カナダ南東部の突端 707 00:45:17,680 --> 00:45:20,400 ノバスコシア州の地方 708 00:45:20,480 --> 00:45:24,480 カナダ ノバスコシア 709 00:45:24,560 --> 00:45:29,120 僕らは荒々しい海岸線に 建つ別荘に向かった 710 00:45:29,200 --> 00:45:34,080 気温が激しく上下し 強い嵐の多い地域だ 711 00:45:34,800 --> 00:45:39,640 作家や歌手が 題材にしてる神秘的な場所だ 712 00:45:39,720 --> 00:45:43,840 スウェーデンの ミステリーの景色みたい 713 00:45:44,680 --> 00:45:47,800 2人の家主は 多忙な医師で― 714 00:45:47,880 --> 00:45:52,360 大西洋岸に別荘を 建てたいと考えた 715 00:45:52,440 --> 00:45:54,760 できる限り水際に 716 00:45:55,440 --> 00:45:59,480 彼らが買った土地は インフラがなく― 717 00:45:59,560 --> 00:46:02,520 道路すらない僻地だった 718 00:46:06,040 --> 00:46:11,800 彼らは著名な建築士を雇い 別荘の設計を委託した 719 00:46:12,400 --> 00:46:18,560 眼前の大西洋と 自然の猛威に耐えうる設計を 720 00:46:19,320 --> 00:46:22,120 見たくて仕方ないでしょ 721 00:46:22,200 --> 00:46:24,320 これは巡礼さ 722 00:46:24,400 --> 00:46:27,640 20年前から 会いたかった建築家だ 723 00:46:27,720 --> 00:46:31,960 彼は世界で3本か4本の 指に入る腕がある 724 00:46:32,040 --> 00:46:36,440 彼の仕事は 地域レベルで小規模だが― 725 00:46:36,520 --> 00:46:38,400 世界的に有名だ 726 00:46:38,480 --> 00:46:41,160 地元の建築家なのに― 727 00:46:41,400 --> 00:46:43,240 世界で有名なのね 728 00:46:43,320 --> 00:46:44,040 そう 729 00:46:44,120 --> 00:46:44,800 すごい 730 00:46:44,880 --> 00:46:46,760 かなり期待してる 731 00:46:46,840 --> 00:46:50,600 ヒーローに会って 幻滅したくない 732 00:46:50,880 --> 00:46:51,640 名前は? 733 00:46:51,720 --> 00:46:53,200 ブライアン・ マッケイ=ライオンズ 734 00:46:53,280 --> 00:46:54,960 緊張してるのね 735 00:46:55,520 --> 00:47:00,120 忘れられない昔の恋人に 会いに行くみたい 736 00:47:00,200 --> 00:47:01,520 そんな感じだ 737 00:47:01,840 --> 00:47:03,040 怖い? 738 00:47:03,120 --> 00:47:05,200 幻滅したくない 739 00:47:05,280 --> 00:47:07,360 往年の美人女優ね 740 00:47:08,320 --> 00:47:09,160 行こう 741 00:47:15,800 --> 00:47:17,920 双胴の家 742 00:47:18,000 --> 00:47:18,880 設計 743 00:47:18,960 --> 00:47:21,480 マッケイ=ライオンズ・ スウィータップル・ アーキテクツ 744 00:47:34,640 --> 00:47:39,160 建物の間の階段が 格式高い感じだ 745 00:47:40,240 --> 00:47:42,760 秩序があって整ってる 746 00:47:44,240 --> 00:47:47,320 秘密めいて 閉じた感じだ 747 00:47:47,400 --> 00:47:48,760 主張してない 748 00:47:48,840 --> 00:47:51,200 ああ それにあのドア 749 00:47:51,280 --> 00:47:53,560 隠されてるみたいだ 750 00:47:53,640 --> 00:47:54,920 ガッカリ? 751 00:47:55,000 --> 00:47:55,920 少しね 752 00:47:56,000 --> 00:47:57,760 面白味がない 753 00:47:57,840 --> 00:47:59,120 入り口は大事ね 754 00:47:59,200 --> 00:48:00,720 すごく大事だ 755 00:48:00,800 --> 00:48:05,960 岩の土台の上に 乗ってる感じは好きだけどね 756 00:48:06,040 --> 00:48:09,080 ここは岩が多くて景観がいい 757 00:48:09,320 --> 00:48:14,040 岩の上に2つか3つ 簡単な箱が乗ってる 758 00:48:14,120 --> 00:48:17,120 すごく興味を引かれるね 759 00:48:17,200 --> 00:48:20,440 こちら側は閉じてるけど― 760 00:48:20,520 --> 00:48:23,280 逆側は開けてることを願おう 761 00:48:26,480 --> 00:48:30,400 海岸線なので 海をテーマとし― 762 00:48:30,480 --> 00:48:35,320 ドックに入った2艘(そう)の 船を模して設計された 763 00:48:37,600 --> 00:48:42,960 2つの建物はそれぞれ 寝室棟と生活棟で― 764 00:48:43,040 --> 00:48:45,680 玄関ホールで連結している 765 00:48:47,920 --> 00:48:53,960 コンクリートのベタ基礎に 鉄筋の構造とスギの外壁 766 00:48:54,040 --> 00:48:55,960 そしてガラス窓 767 00:48:57,480 --> 00:49:01,880 海に対して突き出す形で 設計され― 768 00:49:01,960 --> 00:49:07,400 嵐が来ても波を家の下に 逃がす構造になっている 769 00:49:11,480 --> 00:49:16,320 ここでドアを開けたら 階段を転げ落ちそうね 770 00:49:16,400 --> 00:49:19,520 これは設計ミスでしょ 771 00:49:19,600 --> 00:49:21,640 確かにヘンだね 772 00:49:22,120 --> 00:49:24,000 でも内開きだよ 773 00:49:28,720 --> 00:49:29,600 知ってたの? 774 00:49:29,680 --> 00:49:30,760 ああ 775 00:49:30,840 --> 00:49:32,160 ズルい人 776 00:49:36,840 --> 00:49:39,040 気に入ってきた 777 00:49:39,880 --> 00:49:45,200 手応えを得るには 徹底的に調べて頑張ることさ 778 00:49:45,280 --> 00:49:47,640 美人女優じゃなく 779 00:49:47,720 --> 00:49:50,840 喜劇女優に会ったみたい? 780 00:49:51,920 --> 00:49:54,840 喜劇女優に失礼だけど 781 00:49:58,320 --> 00:50:00,440 寝室に入ると― 782 00:50:00,520 --> 00:50:05,400 カンチレバー構造の 効果がよく分かる 783 00:50:06,120 --> 00:50:09,320 これぞ理想の建築って感じ 784 00:50:09,400 --> 00:50:14,000 大きな鉄骨や梁の構造が 面白いね 785 00:50:14,520 --> 00:50:15,680 海が 786 00:50:16,280 --> 00:50:20,760 宙吊りのように 部屋が張り出している 787 00:50:20,840 --> 00:50:23,720 海に浮かんでいるようだ 788 00:50:24,520 --> 00:50:27,760 今のところ ここが一番好き 789 00:50:28,200 --> 00:50:32,960 すごく大胆で 刺激的な感じがするわ 790 00:50:33,040 --> 00:50:37,480 もし今日 天気が悪くて ひどく荒れて― 791 00:50:37,760 --> 00:50:39,000 強風でも 792 00:50:39,080 --> 00:50:42,640 ここなら安全に 嵐を見物できそう 793 00:50:42,720 --> 00:50:44,680 美しい眺めね 794 00:50:44,760 --> 00:50:45,400 ああ 795 00:50:45,480 --> 00:50:49,120 落ち着いて 景色の広がりを楽しめる 796 00:50:50,960 --> 00:50:55,560 向かって右の棟には 実用的なキッチンと― 797 00:50:55,640 --> 00:50:58,800 天井が約10メートルの居間が 798 00:50:59,560 --> 00:51:00,960 白樺(しらかば)ね 799 00:51:01,040 --> 00:51:02,480 素晴らしい 800 00:51:02,560 --> 00:51:06,760 ここから見下ろすと 本当に美しいね 801 00:51:06,840 --> 00:51:08,640 神秘的だ 802 00:51:08,720 --> 00:51:10,480 誰が見ても― 803 00:51:10,560 --> 00:51:14,200 興味深くて美しい空間だろう 804 00:51:14,280 --> 00:51:20,000 この部屋は無色のパレットで そこに白樺が映えるの 805 00:51:21,200 --> 00:51:23,840 そこの後ろはテレビかしら 806 00:51:23,920 --> 00:51:25,440 違うといいな 807 00:51:25,520 --> 00:51:26,480 そう? 808 00:51:26,560 --> 00:51:28,320 必要ないだろ 809 00:51:28,800 --> 00:51:30,560 私たちの番組を 810 00:51:40,880 --> 00:51:44,560 これは ちょっと 楽しめそうだね 811 00:51:44,640 --> 00:51:48,560 船の中で 厨房に上がるみたいだ 812 00:51:48,640 --> 00:51:49,920 いいオシリ 813 00:51:50,000 --> 00:51:53,600 これは くつろぐ場所かな 814 00:51:54,000 --> 00:51:55,440 何だろう 815 00:52:01,240 --> 00:52:03,120 散らかってる? 816 00:52:03,200 --> 00:52:04,840 ここにいたい 817 00:52:04,920 --> 00:52:08,800 備品とかゲームがあって 最高だよ 818 00:52:08,880 --> 00:52:11,360 美しいし面白い建物だ 819 00:52:11,440 --> 00:52:14,280 設計がよくて景色も格別 820 00:52:14,360 --> 00:52:16,200 いいものが多い 821 00:52:21,200 --> 00:52:25,880 この家は洗練されてて 技術的にも高度だ 822 00:52:25,960 --> 00:52:28,880 大きなトラスが2つある 823 00:52:28,960 --> 00:52:34,080 トラスは強いが 小さなパーツでできてる 824 00:52:34,160 --> 00:52:39,200 箱型の家は それだけでは 歪みやすいから― 825 00:52:39,280 --> 00:52:43,200 三角形構造にして 補強するんだ 826 00:52:43,280 --> 00:52:47,720 この形が 最も強度が 高くなるからね 827 00:52:47,800 --> 00:52:51,320 枝でトラスを作ったが― 828 00:52:51,400 --> 00:52:54,880 あの家も構造は 同じような箱だ 829 00:52:54,960 --> 00:52:59,720 大きなコンクリートの基礎で 地面に固定させる 830 00:52:59,800 --> 00:53:04,520 そして支柱を 入れることで― 831 00:53:04,600 --> 00:53:08,560 張り出しの カンチレバーが安定する 832 00:53:08,640 --> 00:53:12,000 基礎部分は 家が傾くのを防ぐ 833 00:53:12,080 --> 00:53:15,320 建築家は 張り出し型に惹かれる 834 00:53:15,400 --> 00:53:19,440 一般家屋と違う建築を 試せるからだ 835 00:53:19,520 --> 00:53:21,440 見た目もいいしね 836 00:53:23,080 --> 00:53:28,200 マルセロとシルビアは ブラジルから移住し― 837 00:53:28,280 --> 00:53:31,040 この地に魅了された 838 00:53:33,360 --> 00:53:35,640 各地を見て回り― 839 00:53:36,120 --> 00:53:39,840 この沿岸地帯に強く惹かれた 840 00:53:39,920 --> 00:53:45,920 美しい手つかずの海岸線や 小さな漁村があって― 841 00:53:46,000 --> 00:53:49,240 ブラジルのビーチみたいだ 842 00:53:49,320 --> 00:53:50,400 そうなの? 843 00:53:50,480 --> 00:53:51,480 ああ 844 00:53:51,920 --> 00:53:52,960 寒いけど 845 00:53:53,040 --> 00:53:54,640 でしょうね 846 00:53:54,720 --> 00:53:57,120 建築士をどう選んだ? 847 00:53:57,200 --> 00:54:02,160 ブライアン作の家は ハリファックスで知ってた 848 00:54:02,240 --> 00:54:06,120 彼が設計した家が 近所にあってね 849 00:54:06,200 --> 00:54:09,800 彼の家は 強い個性があるから― 850 00:54:09,880 --> 00:54:12,200 見れば すぐ分かる 851 00:54:12,920 --> 00:54:18,120 そのスタイルが好きだし ここに合うと思ったんだ 852 00:54:18,760 --> 00:54:19,520 ブライアン 853 00:54:19,600 --> 00:54:20,240 やあ 854 00:54:20,320 --> 00:54:21,120 どうも 855 00:54:21,760 --> 00:54:22,400 よろしく 856 00:54:22,480 --> 00:54:23,440 こちらこそ 857 00:54:23,520 --> 00:54:25,120 会えてうれしいよ 858 00:54:25,200 --> 00:54:25,960 私もだ 859 00:54:26,040 --> 00:54:30,680 ブライアンは僕にとって 建築界のヒーローだ 860 00:54:31,160 --> 00:54:36,040 彼がこの沿岸の家の 設計を請け負った 861 00:54:36,120 --> 00:54:39,440 私とツレは造船所で育った 862 00:54:39,520 --> 00:54:43,240 木造船を削った木くずで 遊んでたよ 863 00:54:43,320 --> 00:54:48,720 船の下で遊んだことが 今に つながってる 864 00:54:48,800 --> 00:54:53,640 この船底に当たる部分が 大事なんだね 865 00:54:53,720 --> 00:54:57,920 船の知識がないと 分からない部分だ 866 00:54:58,000 --> 00:55:00,800 景色の切り取り方もある 867 00:55:00,880 --> 00:55:03,800 ここから見えるのは― 868 00:55:04,120 --> 00:55:07,840 海と海岸と岩で 空は見えない 869 00:55:07,920 --> 00:55:11,680 普通と違う景色を作れるんだ 870 00:55:11,760 --> 00:55:17,360 この下というか間の部分が この家のポイントだ 871 00:55:17,440 --> 00:55:20,760 建物と土地の間の空間は― 872 00:55:20,840 --> 00:55:25,480 音楽の休符みたいなもので すごく大事だよ 873 00:55:25,560 --> 00:55:26,480 確かに 874 00:55:26,560 --> 00:55:30,880 依頼者とは どういう話し合いをした? 875 00:55:30,960 --> 00:55:32,880 フランク・L・ライトは― 876 00:55:32,960 --> 00:55:36,640 “初日に閃(ひらめ)かなければ あとはない”と 877 00:55:37,040 --> 00:55:39,680 初めてここに来た時― 878 00:55:39,760 --> 00:55:44,840 水際に近く 景色が最も 印象的な場所だと思った 879 00:55:44,920 --> 00:55:49,240 その時の構想通りの 建物になった? 880 00:55:49,320 --> 00:55:54,120 基本的には 最初に 依頼人と計画した通りだ 881 00:55:57,120 --> 00:56:02,560 しかし この環境で 家を建てるのは大変だった 882 00:56:03,000 --> 00:56:07,280 インフラがなく 道路も作る必要がある 883 00:56:07,360 --> 00:56:11,720 計画に丸1年かけ 慎重に建設を進めた 884 00:56:11,800 --> 00:56:15,040 大きな車道を作ったんでしょ 885 00:56:15,120 --> 00:56:17,520 それまでは歩道とか… 886 00:56:17,600 --> 00:56:19,240 何もなかった? 887 00:56:19,320 --> 00:56:22,160 岩場を切り開いて通した 888 00:56:22,240 --> 00:56:23,800 どうやって? 889 00:56:23,880 --> 00:56:26,640 ダイナマイトで爆破した 890 00:56:26,720 --> 00:56:29,760 木を傷つけたくないから― 891 00:56:29,840 --> 00:56:33,320 曲がりくねった道になったわ 892 00:56:33,680 --> 00:56:38,840 なるべく木を切らずに 道を作りたかったの 893 00:56:40,720 --> 00:56:44,400 依頼人は穏やかで 無理も言わず― 894 00:56:44,480 --> 00:56:47,440 好奇心の強い人たちだね 895 00:56:47,520 --> 00:56:48,760 それに― 896 00:56:49,120 --> 00:56:53,920 芸術に興味を持ち その価値を理解してる 897 00:56:54,000 --> 00:56:55,560 最高の依頼人だ 898 00:56:55,640 --> 00:56:59,080 建って数年後に こうして来て― 899 00:56:59,240 --> 00:57:03,600 この家に対する思いは 当時と変わらない? 900 00:57:03,680 --> 00:57:07,520 ヘンかもしれないが 変わらないね 901 00:57:10,000 --> 00:57:12,280 家を気に入ってる? 902 00:57:13,000 --> 00:57:14,680 ああ もちろん 903 00:57:14,760 --> 00:57:18,960 自然の一部になれる気がする 904 00:57:19,040 --> 00:57:23,000 大きな鉄骨の 建物の中にいてもね 905 00:57:23,840 --> 00:57:28,080 自然の中で暮らすのは 最高に幸せだよ 906 00:57:32,080 --> 00:57:34,520 本当に美しい場所ね 907 00:57:34,600 --> 00:57:36,120 確かに美しい 908 00:57:36,200 --> 00:57:41,280 ここから見返すと かなり劇的な建物だね 909 00:57:41,360 --> 00:57:46,400 霧の白樺の中に たたずむ様子が素晴らしい 910 00:57:47,600 --> 00:57:51,240 マルセロとシルビアは 家を愛してる 911 00:57:51,320 --> 00:57:54,520 美しい海岸と野生生物 912 00:57:54,600 --> 00:57:56,480 それが一番大事ね 913 00:57:56,840 --> 00:57:57,920 ハッピーエンド 914 00:57:58,000 --> 00:57:58,840 そうね 915 00:58:36,760 --> 00:58:38,760 日本語字幕 中村 光英