1 00:00:07,511 --> 00:00:09,513 (岩石)見てください 榎村先生! 2 00:00:09,513 --> 00:00:14,502 『悦楽の断崖』の売り上げ部数 グングン 伸びてますよ! 3 00:00:14,502 --> 00:00:19,102 書評やレビューの評価がよくて 順調な 上り坂です! 4 00:00:21,175 --> 00:00:25,863 なぜ 山に登るのか? はい? 5 00:00:25,863 --> 00:00:29,834 そこに 山があるからだと 6 00:00:29,834 --> 00:00:32,520 ある登山家は 答えた。 7 00:00:32,520 --> 00:00:34,522 大丈夫ですか? 8 00:00:34,522 --> 00:00:36,674 少し 顔色が悪いですよね? 9 00:00:36,674 --> 00:00:39,010 榎村先生 お待たせしました! 10 00:00:39,010 --> 00:00:41,012 『花魁バンパイアKYOKO』 11 00:00:41,012 --> 00:00:44,181 連載予告のイラストが 上がってきましたので ご確認を。 12 00:00:44,181 --> 00:00:48,881 あ~ あぁ… はいはい。 13 00:00:52,006 --> 00:00:55,493 おっぱいには 何が入っているか? 14 00:00:55,493 --> 00:00:57,511 はい? 15 00:00:57,511 --> 00:01:00,197 おっぱいには 16 00:01:00,197 --> 00:01:03,551 あ~ 生きる力が入っていると 17 00:01:03,551 --> 00:01:09,323 詩人 谷川俊太郎は 語った…。 18 00:01:09,323 --> 00:01:13,511 生きる 力が…。 19 00:01:13,511 --> 00:01:15,513 それなのに 20 00:01:15,513 --> 00:01:19,934 あぁ… あ~ KYOKO… なぜだ? 21 00:01:19,934 --> 00:01:25,006 なぜ… そんなに くるくる回る? 22 00:01:25,006 --> 00:01:27,006 (岩石)先生? 23 00:01:36,017 --> 00:01:38,169 榎村先生! 先生? 先生? 24 00:01:38,169 --> 00:01:40,169 (2人)大丈夫ですか!? 25 00:01:44,175 --> 00:01:48,679 あ~ 集中力 低下! 26 00:01:48,679 --> 00:01:50,664 はぁ~。 27 00:01:50,664 --> 00:01:53,167 昔は 徹夜も平気だったのに 28 00:01:53,167 --> 00:01:56,187 近頃 どんどん 無理が 利かなくなってきちゃって…。 29 00:01:56,187 --> 00:01:58,205 はぁ…。 30 00:01:58,205 --> 00:02:00,241 イタタ…。 31 00:02:00,241 --> 00:02:07,181 あ~ 漫画家って なんだかんだ 肉体労働だよね…。 32 00:02:07,181 --> 00:02:12,853 あ~ 久々に浴びる お日様 気持ちいい! 33 00:02:12,853 --> 00:02:14,839 うぅ… あっ…。 34 00:02:14,839 --> 00:02:17,842 アイタタタタ… あっ…。 35 00:02:17,842 --> 00:02:19,842 あ~っ。 36 00:02:21,829 --> 00:02:25,483 あっ あの男… なんなの? 37 00:02:25,483 --> 00:02:27,483 また来てる 怪しい! 38 00:02:33,824 --> 00:02:35,993 はい ありがとうございま~す。 39 00:02:35,993 --> 00:02:39,993 あっ 先生 頭 気をつけてくださいね。 40 00:02:44,668 --> 00:02:48,339 せんせ~い! アハハハハ…! 41 00:02:48,339 --> 00:02:51,992 榎村先生! アハハハ ハハハハハ…! 42 00:02:51,992 --> 00:02:55,162 お前は…。 やっと お会いできました! 43 00:02:55,162 --> 00:02:57,314 何度 お電話しても 出ていただけないので 44 00:02:57,314 --> 00:02:59,333 ず~っと お待ちしてたんです! 45 00:02:59,333 --> 00:03:01,502 電話に出ないのには 理由が あるのだが…。 46 00:03:01,502 --> 00:03:03,504 えっ? よく聞こえなかったんですが 47 00:03:03,504 --> 00:03:06,507 なんですか~? あの~ どなた様か 存じませんが 48 00:03:06,507 --> 00:03:08,692 今ですね 先生は とても お話ができる状態では…。 49 00:03:08,692 --> 00:03:11,862 私 大手田出版の 金平と申しまして 50 00:03:11,862 --> 00:03:14,715 榎村先生に 大切な お話があるんです。 51 00:03:14,715 --> 00:03:18,519 そう言われましても…。 これ 先生に どうぞ。 52 00:03:18,519 --> 00:03:22,406 先生 どうしましょう? 《どうも こうも 53 00:03:22,406 --> 00:03:26,193 もはや 2本の足で 立っていられる状況ではない…》 54 00:03:26,193 --> 00:03:28,829 あれ? チチクラさん…。 あっ どうも~。 55 00:03:28,829 --> 00:03:33,167 《もはや これまで…》 56 00:03:33,167 --> 00:03:35,503 え~っ!? チチクラさん ちょっと! 57 00:03:35,503 --> 00:03:37,505 先生! またですか!? 58 00:03:37,505 --> 00:03:39,505 あれ? 榎村先生 どうしちゃったんですか? 59 00:04:47,508 --> 00:04:49,493 うわぁ~! うわぁ~! 60 00:04:49,493 --> 00:04:52,496 あっ あっ… よかった~ 目が覚めた~! 61 00:04:52,496 --> 00:04:55,165 どこだ ここは? あ~ なんで フェミオサが…。 62 00:04:55,165 --> 00:04:57,501 ちょっと失礼 よいしょ! 63 00:04:57,501 --> 00:05:00,170 わっ! 37度台! すご~い! 64 00:05:00,170 --> 00:05:02,573 40度近くあって もう 一生 65 00:05:02,573 --> 00:05:04,592 目が覚めないのかと思って 心配したんだけど 66 00:05:04,592 --> 00:05:06,510 ホント よかった~! あっ やっぱり 67 00:05:06,510 --> 00:05:09,313 座薬が効いたんですね~。 座薬? うん。 68 00:05:09,313 --> 00:05:12,383 あ~ お尻から入れる あれか。 うん そうそう。 69 00:05:12,383 --> 00:05:14,401 やっぱりね 熱を下げるんだったらね 70 00:05:14,401 --> 00:05:16,901 座薬が いちばん! そんなものを 入れた覚えないが…。 71 00:05:20,824 --> 00:05:24,979 まさか… フェミオサ!? 72 00:05:24,979 --> 00:05:28,332 なに 言ってんのよ。 入れたのは 往診のお医者さん。 73 00:05:28,332 --> 00:05:31,986 で それを ジーっと見てたのが 私。 74 00:05:31,986 --> 00:05:34,786 あぁ…。 75 00:05:37,157 --> 00:05:39,159 往診の医者? うん。 76 00:05:39,159 --> 00:05:41,178 何も覚えてないが…。 77 00:05:41,178 --> 00:05:43,647 えっ? チチクラさん 出版社で 具合 悪くなって 78 00:05:43,647 --> 00:05:46,166 岩石さんが ここまで 運んでくれたんですよ。 79 00:05:46,166 --> 00:05:48,652 あぁ… そうだった。 うん…。 80 00:05:48,652 --> 00:05:53,007 で なぜ フェミオサが うちに上がり込んでる? 81 00:05:53,007 --> 00:05:55,009 なに その言い方? 82 00:05:55,009 --> 00:05:57,511 隣のよしみで 仕事 中断して 83 00:05:57,511 --> 00:05:59,880 かいがいしく こんなに 看病してやってんのに 84 00:05:59,880 --> 00:06:03,500 まず ありがとうでしょ? あぁ… んっ? 85 00:06:03,500 --> 00:06:05,486 なんだ? このモコモコしたパジャマは? 86 00:06:05,486 --> 00:06:07,538 着替えの場所が わからなかったから 87 00:06:07,538 --> 00:06:10,174 私の 貸してあげたんです。 それ お気に入りですからね。 88 00:06:10,174 --> 00:06:12,176 ちゃんと 洗濯して 返してくださいよ。 89 00:06:12,176 --> 00:06:16,163 その紙袋は? あっ これ 90 00:06:16,163 --> 00:06:18,198 ほら さっき会った男の人から 先生にって。 91 00:06:18,198 --> 00:06:20,250 さっきの男? うん。 92 00:06:20,250 --> 00:06:22,670 ここのところ ず~っと マンションの前を ウロウロしててさぁ。 93 00:06:22,670 --> 00:06:24,672 なんだ チチクラさんの知り合いだったんだね。 94 00:06:24,672 --> 00:06:28,342 はぁ~ アイツか…。 95 00:06:28,342 --> 00:06:33,230 アイツは 金平といって 7年ほど前 俺の担当をしていた 96 00:06:33,230 --> 00:06:37,001 大手田出版の編集者だ。 えっ!? 編集さんだったの? 97 00:06:37,001 --> 00:06:39,003 な~んだ… 中身 なんだろ? 98 00:06:39,003 --> 00:06:41,872 エビせんべいだ。 へぇ~。 そんなもの いらん! あっ! 99 00:06:41,872 --> 00:06:43,907 欲しいなら 持って帰ってくれ。 あっ 高級そうね~。 100 00:06:43,907 --> 00:06:45,843 (榎村のおなかの鳴る音) 101 00:06:45,843 --> 00:06:47,845 あら おなかすきました? 102 00:06:47,845 --> 00:06:50,497 あっ じゃあね コンビニ行って 何か 買ってきてあげますよ。 103 00:06:50,497 --> 00:06:52,797 ちょっと待っててくださいね~。 104 00:06:55,019 --> 00:06:58,022 (玄関ドアの開閉音) 105 00:06:58,022 --> 00:07:00,022 はぁ…。 106 00:07:02,026 --> 00:07:04,026 はぁ~。 107 00:07:06,180 --> 00:07:10,351 ((気になるって どこがですか? 108 00:07:10,351 --> 00:07:14,521 いや バランスなんて 誰も 気にしませんよ。 109 00:07:14,521 --> 00:07:18,821 いやね 先生に 作家としてのプライド…)) 110 00:07:20,928 --> 00:07:23,128 はぁ~。 111 00:07:25,015 --> 00:07:28,552 ただいま! (玄関ドアの開閉音) 112 00:07:28,552 --> 00:07:31,171 これ マルチビタミンに ローヤルゼリー入りだって。 113 00:07:31,171 --> 00:07:33,607 病気の人には うってつけ! はい ゼリー。 114 00:07:33,607 --> 00:07:35,659 いらない。 えっ? なんで? 115 00:07:35,659 --> 00:07:38,679 あらゆる種類のゼリー 買ってきちゃったんですけど。 116 00:07:38,679 --> 00:07:41,014 いらない…。 えっ じゃあ どうすんの? 117 00:07:41,014 --> 00:07:43,350 さっき 冷蔵庫 見たけど カイワレしか 入ってませんでしたよ? 118 00:07:43,350 --> 00:07:45,386 あぁ カイワレ…。 119 00:07:45,386 --> 00:07:47,404 えっ じゃあ また コンビニ行ってくる? 120 00:07:47,404 --> 00:07:49,673 あっ それとも さっき頂いたエビせんべい 食べる? 121 00:07:49,673 --> 00:07:52,509 嫌いなんだっけ? 嫌いではない。 122 00:07:52,509 --> 00:07:56,680 ただ… 昔から あの男は 俺のところに来るとき 123 00:07:56,680 --> 00:07:59,099 必ず エビせんべいを持参していた。 124 00:07:59,099 --> 00:08:01,502 ゆえに 俺は エビせんべいを見ると 125 00:08:01,502 --> 00:08:03,520 あの キンピラを思い出す…。 126 00:08:03,520 --> 00:08:05,522 キンピラ? 127 00:08:05,522 --> 00:08:09,193 あぁ 大手田出版の 金平さんのこと? 128 00:08:09,193 --> 00:08:13,347 その金平さんと 何か あったの? 129 00:08:13,347 --> 00:08:15,349 あっ あっ あっ… いい あのね 130 00:08:15,349 --> 00:08:19,353 あの 言いたくないんだったら 131 00:08:19,353 --> 00:08:22,553 無理に 言わなくても いいよ。 132 00:08:24,992 --> 00:08:26,994 大したことじゃない。 133 00:08:26,994 --> 00:08:30,164 ふ~ん そうなんだ。 134 00:08:30,164 --> 00:08:34,518 そう 大したことじゃない ただ…。 135 00:08:34,518 --> 00:08:39,857 ただ… 俺は もう二度と 136 00:08:39,857 --> 00:08:42,860 あのキンピラの顔は 見たくない! あら! 137 00:08:42,860 --> 00:08:45,860 それって たいしたことじゃ なくなくない? 138 00:08:51,018 --> 00:08:53,020 あぁ! 139 00:08:53,020 --> 00:08:58,008 7年前 俺は 出世作と言える作品を 世に出し 140 00:08:58,008 --> 00:09:01,345 そのおかげで 大手田出版から 141 00:09:01,345 --> 00:09:05,015 憧れていた女流作家との 共同執筆の依頼を受けた。 142 00:09:05,015 --> 00:09:07,184 あっ 『彼と彼女の往復書簡』でしょ? 143 00:09:07,184 --> 00:09:09,186 知ってる 知ってる。 144 00:09:09,186 --> 00:09:11,171 ((それが 何か? 145 00:09:11,171 --> 00:09:15,175 『彼と彼女の往復書簡』 という小説 146 00:09:15,175 --> 00:09:18,162 ご存じですか?)) 147 00:09:18,162 --> 00:09:21,515 俺は 依頼を受けて 自分の分 148 00:09:21,515 --> 00:09:24,184 半分のパートを 書き上げた…。 149 00:09:24,184 --> 00:09:26,186 だが ゲラを読むと 150 00:09:26,186 --> 00:09:29,072 俺の書いた文章が 大幅に カットされ 151 00:09:29,072 --> 00:09:33,510 相手の 女流作家の添え物程度に 納まっていた。 152 00:09:33,510 --> 00:09:36,763 すぐに 出版社に抗議した。 だが…。 153 00:09:36,763 --> 00:09:38,682 ((でも この構成にすることは 154 00:09:38,682 --> 00:09:42,503 壇ノ浦先生にも 納得していただきましたので…。 155 00:09:42,503 --> 00:09:46,173 あっ… というか 156 00:09:46,173 --> 00:09:48,175 なにぶん 壇ノ浦先生は 157 00:09:48,175 --> 00:09:53,180 今を ときめく 人気女流作家ですから。 158 00:09:53,180 --> 00:09:57,518 大丈夫 このままでも売れますよ)) 159 00:09:57,518 --> 00:09:59,837 俺の申し出は 受け入れてもらえなかった。 160 00:09:59,837 --> 00:10:01,855 へぇ~ えっ? 161 00:10:01,855 --> 00:10:04,508 じゃあ そのときの担当が キンピラさんだったの? 162 00:10:04,508 --> 00:10:06,527 うん…。 163 00:10:06,527 --> 00:10:09,012 えっ でも その 「往復書簡」 って言うくらいなんだから 164 00:10:09,012 --> 00:10:12,516 その 共同執筆で 半分は 担当するはずだったんでしょう? 165 00:10:12,516 --> 00:10:14,535 ああ。 チチクラさんなりに それなりに 166 00:10:14,535 --> 00:10:16,570 自信が あったんでしょう? もちろんだ。 167 00:10:16,570 --> 00:10:19,623 寝る間も惜しんで 必死に 書いたんだからな。 168 00:10:19,623 --> 00:10:21,992 俺は 自信を失い 169 00:10:21,992 --> 00:10:26,013 その後 半年ほど なんの仕事も 手につかなかった。 170 00:10:26,013 --> 00:10:28,365 もう…。 171 00:10:28,365 --> 00:10:31,184 イタッ… イタッ…。 172 00:10:31,184 --> 00:10:33,854 ごめんなさい だってさぁ もう 173 00:10:33,854 --> 00:10:37,357 好きな仕事 やってるとはいえさぁ そういう つらいこととか 174 00:10:37,357 --> 00:10:40,527 嫌なこととか たくさん あるよね…。 175 00:10:40,527 --> 00:10:42,512 (鼻をすする音) 176 00:10:42,512 --> 00:10:46,183 でもね でもね…。 177 00:10:46,183 --> 00:10:48,518 もう 大丈夫! 178 00:10:48,518 --> 00:10:51,555 一緒に すばらしい作品を 作り上げましょう! 179 00:10:51,555 --> 00:10:53,590 チチクラさんには 私がついてます! 180 00:10:53,590 --> 00:10:55,592 いや べつに ついていてもらいたいとは 181 00:10:55,592 --> 00:10:57,511 思ってはいない。 またまた~! 182 00:10:57,511 --> 00:10:59,513 今日なんか 特に 私がいて 183 00:10:59,513 --> 00:11:02,532 ありがたくて たまらなかったくせに! シュート! 184 00:11:02,532 --> 00:11:04,851 だから べつに それも 俺が頼んだわけではない。 185 00:11:04,851 --> 00:11:06,837 まあ とにかくね 早く よくなってもらって 186 00:11:06,837 --> 00:11:08,839 いい作品 書いてもらわないと。 はい ゼリー! 187 00:11:08,839 --> 00:11:10,857 いらない! あぁ! 188 00:11:10,857 --> 00:11:12,859 私の言うこと 聞いてました? 189 00:11:12,859 --> 00:11:16,196 あの棚の上に おとりよせした インスタント麺が 届いているだろう? 190 00:11:16,196 --> 00:11:19,066 はぁ? 病み上がりに インスタントラーメンなんて 191 00:11:19,066 --> 00:11:21,168 だめに決まってるでしょ! ラーメンじゃない。 192 00:11:21,168 --> 00:11:23,503 インスタントでしょ? 体に いいわけないじゃない! 193 00:11:23,503 --> 00:11:25,539 ほら おとなしく ゼリー! あ~ もういい もう! 194 00:11:25,539 --> 00:11:27,524 さっさと帰れ フェミオサは 戻れ! どこ 行くのよ? ちょっと…。 195 00:11:27,524 --> 00:11:29,524 自分で作る! 196 00:13:09,526 --> 00:13:12,126 養々麺と 黒ごま麺? 197 00:13:14,181 --> 00:13:17,517 雲仙きのこ本舗? えっ? 198 00:13:17,517 --> 00:13:19,553 きのこ屋さんが なんで 麺なの? 199 00:13:19,553 --> 00:13:22,089 それは 俺に聞かれても…。 200 00:13:22,089 --> 00:13:26,693 ただ 昔から 長崎の島原は そうめんの産地だから 201 00:13:26,693 --> 00:13:28,662 粉にも 水にも 202 00:13:28,662 --> 00:13:31,314 相当の こだわりがあることだけは 確かだ。 203 00:13:31,314 --> 00:13:33,483 ふ~ん…。 204 00:13:33,483 --> 00:13:36,503 259kcal? 205 00:13:36,503 --> 00:13:39,656 えっ インスタント麺なのに? 普通 400kcalくらい あるよね? 206 00:13:39,656 --> 00:13:42,175 うん…。 207 00:13:42,175 --> 00:13:44,528 あれ? これってさぁ 208 00:13:44,528 --> 00:13:48,165 合成着色料も保存料も 書いてないじゃない。 うん。 209 00:13:48,165 --> 00:13:51,835 口に入れるものは 体にいいもの というのが 210 00:13:51,835 --> 00:13:54,321 生産者の基本姿勢であり こだわりだ。 211 00:13:54,321 --> 00:13:57,007 生産者の こだわりね。 212 00:13:57,007 --> 00:13:59,493 ふ~ん へぇ~。 213 00:13:59,493 --> 00:14:01,511 なんだ? 食べたいのか? 214 00:14:01,511 --> 00:14:04,498 んっ? まあ あの… 誰かさんの看病してて 215 00:14:04,498 --> 00:14:06,650 お昼ごはん 食べ損なっちゃってるからね。 216 00:14:06,650 --> 00:14:09,186 はぁ~ どっちがいい? 217 00:14:09,186 --> 00:14:12,689 俺は 病み上がりだから さっぱりと 養々麺にするが 218 00:14:12,689 --> 00:14:14,858 フェミオサは 好きなほうにしろ。 ありがとう。 219 00:14:14,858 --> 00:14:16,843 黒ごま麺 いただきます! 220 00:14:16,843 --> 00:14:18,845 よし じゃあ 丼を 2つ用意してくれ。 221 00:14:18,845 --> 00:14:21,348 うん えっ お鍋じゃないの? ああ いらない。 222 00:14:21,348 --> 00:14:24,367 あっ…。 丼に 直接 乾麺を入れるんだ。 223 00:14:24,367 --> 00:14:27,187 はい。 224 00:14:27,187 --> 00:14:30,207 これ ラーメンじゃなくて そうめんなんだ? 225 00:14:30,207 --> 00:14:32,707 で 半分に切ってくれ。 はい。 226 00:14:38,865 --> 00:14:40,865 スト~ップ! あっ…。 227 00:14:43,236 --> 00:14:46,373 スト~ップ! あっ…! よし…。 228 00:14:46,373 --> 00:14:49,873 これで 3分 待ってと…。 229 00:14:54,531 --> 00:14:57,831 へぇ~ 具材は きのこ レトルトなんだね。 あぁ。 230 00:15:09,579 --> 00:15:12,182 わぁ~ おだしの いい香り! 231 00:15:12,182 --> 00:15:14,582 いただきま…。 待てフェミオ! 232 00:15:17,170 --> 00:15:19,823 フッ! 233 00:15:19,823 --> 00:15:22,843 ハッ! 薬味 ドント フォゲット! 234 00:15:22,843 --> 00:15:26,012 薬味? フッフッフッフッ…。 235 00:15:26,012 --> 00:15:29,833 黒ごま麺には… 黒こしょう。 236 00:15:29,833 --> 00:15:31,868 わぁ…。 237 00:15:31,868 --> 00:15:35,172 養々麺には 七味が付属してある。 238 00:15:35,172 --> 00:15:37,507 あ~。 239 00:15:37,507 --> 00:15:39,843 よし それでは…。 240 00:15:39,843 --> 00:15:41,843 (2人)いただきます。 241 00:15:47,234 --> 00:15:51,504 (麺をすする音) 242 00:15:51,504 --> 00:15:53,506 うん! 243 00:15:53,506 --> 00:15:57,878 (麺をすする音) 244 00:15:57,878 --> 00:16:04,017 う~ん! ごま! ごま ごま 開けごま~! 245 00:16:04,017 --> 00:16:08,672 黒ごまの香ばしさが お口の中に 一気に広がって 246 00:16:08,672 --> 00:16:12,175 ヘルシーの予感しか しない。 247 00:16:12,175 --> 00:16:15,512 ああ 2つとも 脂っこさは皆無だ…。 248 00:16:15,512 --> 00:16:17,497 (麺をすする音) 249 00:16:17,497 --> 00:16:19,516 う~ん…。 250 00:16:19,516 --> 00:16:23,403 いわゆる 背脂ガッツリ系の インスタント麺を好む人は 251 00:16:23,403 --> 00:16:25,488 満足できないかもしれない。 252 00:16:25,488 --> 00:16:28,825 (麺をすする音) 253 00:16:28,825 --> 00:16:31,845 あぁ~ それほどに端麗だが しかし! 254 00:16:31,845 --> 00:16:35,515 だしのうまみは 決して淡くない。 あれ なんで? 255 00:16:35,515 --> 00:16:37,651 なんで こんなに きのこが合うんだろう? 256 00:16:37,651 --> 00:16:41,488 すごく 丁寧に…。 (麺をすする音) 257 00:16:41,488 --> 00:16:43,523 あ~ 作ってあるだろう? 258 00:16:43,523 --> 00:16:45,558 たしか そっちの黒ごま麺には 259 00:16:45,558 --> 00:16:47,594 えのきだしが 使われているはずだ。 260 00:16:47,594 --> 00:16:49,479 (においを嗅ぐ声) 261 00:16:49,479 --> 00:16:54,334 あ~ えのきの風味が 恐るべし 雲仙きのこ本舗。 262 00:16:54,334 --> 00:16:57,370 こっちのだしは 枕崎産の かつお節に 263 00:16:57,370 --> 00:16:59,422 北海道昆布だ。 264 00:16:59,422 --> 00:17:03,660 (麺をすする音) 265 00:17:03,660 --> 00:17:07,831 あぁ~ しみわたる…。 266 00:17:07,831 --> 00:17:10,066 流れ込んでくる この おつゆを 267 00:17:10,066 --> 00:17:13,470 疲れ果てた五臓六腑が 小躍りして 歓迎しているのが 268 00:17:13,470 --> 00:17:15,770 ビシバシと 脳に伝わってくる! 269 00:17:19,859 --> 00:17:24,059 あぁ~ ごちそうさまでした。 270 00:17:27,000 --> 00:17:30,670 食べたあとは ポカポカと温まる。 271 00:17:30,670 --> 00:17:32,656 だしの余韻と 相まって 272 00:17:32,656 --> 00:17:36,656 心と体が ねぎらわれたような この 心地よさ。 273 00:17:41,331 --> 00:17:43,683 あぁ~! 274 00:17:43,683 --> 00:17:46,736 汁を飲み干しても なんの罪悪感もない。 275 00:17:46,736 --> 00:17:48,772 むしろ 体にいいもの 276 00:17:48,772 --> 00:17:51,508 いただきました~って 気力が みなぎってくる。 277 00:17:51,508 --> 00:17:56,496 インスタント麺の概念が… 覆されました ごめんなさい。 278 00:17:56,496 --> 00:17:59,666 そも 俺たちみたいな自由業は 279 00:17:59,666 --> 00:18:02,168 自分で 自分の体を守るしかないから 280 00:18:02,168 --> 00:18:05,839 インスタント食品ほど 気を遣わねばならない。 281 00:18:05,839 --> 00:18:11,828 食へのこだわりとは すなわち… 生きることへの リスペクトだ! 282 00:18:11,828 --> 00:18:14,247 さっきまで ぶっ倒れといて よく そんなこと言えますね。 283 00:18:14,247 --> 00:18:16,182 ああ 確かに ぶっ倒れていた。 284 00:18:16,182 --> 00:18:18,685 しかし 今は なんとも言えない爽快感が 285 00:18:18,685 --> 00:18:21,554 全身に みなぎっている…。 それは よかった。 286 00:18:21,554 --> 00:18:23,606 おいしい麺の おかげですね。 287 00:18:23,606 --> 00:18:29,195 ああ それに… 7年前の 忌まわしい出来事を 288 00:18:29,195 --> 00:18:31,848 初めて 人に 打ち明けることが できたことで 289 00:18:31,848 --> 00:18:34,651 体内に蓄積した毒素が 290 00:18:34,651 --> 00:18:37,821 多少なりとも 浄化された気がする。 291 00:18:37,821 --> 00:18:45,495 (すすり泣く声) 292 00:18:45,495 --> 00:18:48,498 なぜ 涙する? だってさぁ 293 00:18:48,498 --> 00:18:53,169 チチクラさん 私のおかげで 浄化されたなんて 294 00:18:53,169 --> 00:18:55,505 そんな うれしいこと言ってくれたから…。 295 00:18:55,505 --> 00:18:58,341 フェミオサのおかげ? うん…。 そんなこと 言ったか? 296 00:18:58,341 --> 00:19:01,161 言ったわよ! うっ うぅ…。 297 00:19:01,161 --> 00:19:03,696 はぁ~ よかった でも。 298 00:19:03,696 --> 00:19:06,249 あ~ ティッシュが ない! 299 00:19:06,249 --> 00:19:10,703 病人の家で ティッシュ切らすなんて ありえないよね! うわ~ん…! 300 00:19:10,703 --> 00:19:13,840 もう ないの? これで? うん。 あ~ じゃあ 買ってきます! 301 00:19:13,840 --> 00:19:17,527 ごめんなさい… うぅ… ごめんなさ~い。 302 00:19:17,527 --> 00:19:19,512 うぅ…。 303 00:19:19,512 --> 00:19:21,531 (玄関ドアの開閉音) 304 00:19:21,531 --> 00:19:24,531 まったく… よく泣くオッサンだ。 305 00:21:41,471 --> 00:21:43,506 えぇ 大丈夫です。 306 00:21:43,506 --> 00:21:46,175 はい お任せください。 307 00:21:46,175 --> 00:21:49,178 必ず 榎村先生を 落としてみせますよ。 308 00:21:49,178 --> 00:21:52,665 はい。 おっ…。 (クラクション) 309 00:21:52,665 --> 00:21:54,667 はい。 310 00:21:54,667 --> 00:21:57,867 大丈夫です カードは いくつも 用意してありますから。 311 00:22:11,484 --> 00:22:13,519 あっ 中田先生! 312 00:22:13,519 --> 00:22:15,505 あっ あっ あぁ… 九堂編集長 どうしたんですか? 313 00:22:15,505 --> 00:22:19,509 榎村先生が お加減が悪くなって お帰りになられたと聞きまして…。 314 00:22:19,509 --> 00:22:21,494 先生は? 熱も下がって 315 00:22:21,494 --> 00:22:23,496 今 一緒に お食事をしたところです。 316 00:22:23,496 --> 00:22:27,850 よかった~ どうなることかと 胸が 張り裂けそうでした。 317 00:22:27,850 --> 00:22:30,336 あの… アハハハ…! 318 00:22:30,336 --> 00:22:32,705 中田みるく先生で いらっしゃいますか? 319 00:22:32,705 --> 00:22:35,842 先ほどは どうも! あっ! アハハハ…! 320 00:22:35,842 --> 00:22:38,828 今度 榎村先生と コラボされると聞きましたが 321 00:22:38,828 --> 00:22:40,863 まさか 同じマンションに お住まいだったなんて。 322 00:22:40,863 --> 00:22:42,849 そりゃ たまたま 偶然なんですけどね。 323 00:22:42,849 --> 00:22:45,018 アハッ… 榎村先生 熱 下がったんですよね? 324 00:22:45,018 --> 00:22:47,036 だったら 今 お話しできませんかね? 325 00:22:47,036 --> 00:22:49,022 なんとしても 今日中に 先生に 326 00:22:49,022 --> 00:22:51,024 お伝えしたいことが あるんですが…。 327 00:22:51,024 --> 00:22:53,059 中田先生 この方は? あぁ 私 328 00:22:53,059 --> 00:22:55,178 大手田出版の 金平と申します。 329 00:22:55,178 --> 00:22:58,031 『彼と彼女の往復書簡』の 担当だった人。 330 00:22:58,031 --> 00:23:00,533 あぁ… そうでしたか。 331 00:23:00,533 --> 00:23:02,902 リフレッシュ出版の 九堂と申します。 332 00:23:02,902 --> 00:23:06,902 なんだ リフレッシュさんでしたか。 ハッハッ…。 333 00:23:11,210 --> 00:23:13,196 う~ん…。 334 00:23:13,196 --> 00:23:15,196 おっ…。 335 00:23:17,200 --> 00:23:19,869 遅いな~。 336 00:23:19,869 --> 00:23:22,255 あの~ 今日中に 榎村先生に 337 00:23:22,255 --> 00:23:24,524 お伝えしたいことがあるって 言ってましたけど 338 00:23:24,524 --> 00:23:27,694 なんなら 私が代わりに ご伝言を お預かりしましょうか? 339 00:23:27,694 --> 00:23:30,046 実はですね 今度 うちで 340 00:23:30,046 --> 00:23:34,000 榎村先生に 長編小説の執筆を お願いしたいと考えておりまして。 341 00:23:34,000 --> 00:23:37,370 で 以前 担当だったご縁で 私が じきじきに 342 00:23:37,370 --> 00:23:39,922 お願いに あがることになった しだいなんですよね! 343 00:23:39,922 --> 00:23:43,159 あいにく 榎村先生は 目が回るほど お忙しく 344 00:23:43,159 --> 00:23:46,329 今日も 打ち合わせ中に 体調を崩されて…。 ですよね~。 345 00:23:46,329 --> 00:23:49,999 今や 榎村先生も すっかり 売れっ子ですもんね~。 346 00:23:49,999 --> 00:23:52,018 ですから…。 とはいえ 347 00:23:52,018 --> 00:23:54,520 少しくらい 無理をしても 348 00:23:54,520 --> 00:23:59,158 もう一度 うちのような大手で 仕事をしたいというのが 349 00:23:59,158 --> 00:24:02,158 榎村先生の本音だと 思うんですよね。 350 00:24:05,148 --> 00:24:07,650 ちょっと キンピラ! キンピラ? 351 00:24:07,650 --> 00:24:10,503 黙って聞いてりゃね 虫のいいことばっかり言って…。 352 00:24:10,503 --> 00:24:12,488 アンタ 榎村先生に ひどいことしたの 353 00:24:12,488 --> 00:24:14,891 覚えてないの? ひどいこと? 354 00:24:14,891 --> 00:24:17,160 そっちはね 忘れててもね チチクラさんはね 355 00:24:17,160 --> 00:24:19,495 いまだに エビせんべいさえ 見たくないんですよ! 356 00:24:19,495 --> 00:24:21,514 チチクラ? エビ? 357 00:24:21,514 --> 00:24:23,549 えっ いったい なんのこと言って…。 358 00:24:23,549 --> 00:24:27,503 とにかく お断りです! はぁ? 359 00:24:27,503 --> 00:24:29,489 長編小説の お話 360 00:24:29,489 --> 00:24:31,491 榎村先生に代わって この私が 断固 お断りします! 361 00:24:31,491 --> 00:24:33,509 あ~ いやいや なんで 中田先生が そんな…。 362 00:24:33,509 --> 00:24:35,495 あなたはね 作家がね 363 00:24:35,495 --> 00:24:37,530 生身の人間だっていうことを 忘れてるんですよ! 364 00:24:37,530 --> 00:24:39,549 そんな 人を人として思えない人間と 365 00:24:39,549 --> 00:24:41,601 一緒に 仕事なんか できるもんですか! 366 00:24:41,601 --> 00:24:43,503 それにね 私たちはね 2人で納得できる 367 00:24:43,503 --> 00:24:45,505 最高のコラボ作品を 今 書いてるんです! 368 00:24:45,505 --> 00:24:47,840 そんな暇 ないですから どうぞ お引き取りください! 369 00:24:47,840 --> 00:24:52,011 はぁ… わかりました。 370 00:24:52,011 --> 00:24:55,498 今日のところは これで…。 改めて 榎村先生と 371 00:24:55,498 --> 00:24:58,000 お話しさせていただくことに しましょう。 372 00:24:58,000 --> 00:25:01,587 ですが いずれにせよ 私は ど~んな手を使っても 373 00:25:01,587 --> 00:25:06,008 必ず 榎村先生に 今回の依頼を 受けていただくつもりですよ! 374 00:25:06,008 --> 00:25:08,027 どうぞ お返しします。 375 00:25:08,027 --> 00:25:11,914 なんだよ! 376 00:25:11,914 --> 00:25:13,914 失礼します! 377 00:25:24,093 --> 00:25:27,380 うっ うぅ…。 378 00:25:27,380 --> 00:25:30,580 うわぁ~! うぉ~! 379 00:25:37,039 --> 00:25:41,911 あっ いってぇ… うっ… うぅ… いってぇ…。 380 00:25:41,911 --> 00:25:45,064 いや ぶつかってないけど? あっ うぅ…。 381 00:25:45,064 --> 00:25:48,384 一応 だ 大丈夫ですか? うっ…。 382 00:25:48,384 --> 00:25:54,257 あぁ… イ イテテテテ…! 383 00:25:54,257 --> 00:25:56,292 あら 失礼。 384 00:25:56,292 --> 00:25:58,544 こんなところに すっ転んでらっしゃるとは 385 00:25:58,544 --> 00:26:00,897 つゆ知らず…。 386 00:26:00,897 --> 00:26:04,734 あっ あぁ…。 387 00:26:04,734 --> 00:26:08,087 あぁ! イタタタタ…! 388 00:26:08,087 --> 00:26:10,106 あぁ~! 389 00:26:10,106 --> 00:26:14,606 超絶 羨ましい…。 390 00:26:16,546 --> 00:26:19,546 ただいま~! (玄関ドアの開閉音) 391 00:26:21,551 --> 00:26:23,536 ずいぶんと遅かったな。 あっ 392 00:26:23,536 --> 00:26:25,538 あの 九堂編集長がね 外まで来てて 393 00:26:25,538 --> 00:26:28,040 チチクラさんに 伝言を 頼まれたんです。 394 00:26:28,040 --> 00:26:30,376 編集長から 伝言? ええ 395 00:26:30,376 --> 00:26:33,029 多少のスケジュールは 延びてもかまわないんで 396 00:26:33,029 --> 00:26:36,015 まずは ゆっくり 体を休めてくださいって。 397 00:26:36,015 --> 00:26:39,702 ほう… さすが 九堂編集長。 398 00:26:39,702 --> 00:26:41,871 一気に 活力が みなぎってきた。 399 00:26:41,871 --> 00:26:43,856 よし… じゃあ 私も 400 00:26:43,856 --> 00:26:46,526 『花魁バンパイアKYOKO』に 取りかからなくっちゃ! 401 00:26:46,526 --> 00:26:48,528 お大事に。 あっ 402 00:26:48,528 --> 00:26:51,697 帰る前に それ 洗っといてくれ。 あっ はいは~い! 403 00:26:51,697 --> 00:26:54,700 違う! ちょっと 甘えないで! 404 00:26:54,700 --> 00:26:56,869 私たちはね 今まで 見たこともないような 405 00:26:56,869 --> 00:26:59,872 すごいコラボ作品を 作るんですから。 2人が 納得できるようなね。 406 00:26:59,872 --> 00:27:01,874 あれくらい もう 洗ってくださいよ! 407 00:27:01,874 --> 00:27:04,277 じゃあね よいしょっと…。 408 00:27:04,277 --> 00:27:08,777 (玄関ドアの開閉音) 409 00:27:11,183 --> 00:27:16,583 洗いますよ… 丼くらい。